JP4816745B2 - 色再現方法、データ処理装置及びプログラム - Google Patents

色再現方法、データ処理装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、色再現方法、データ処理装置及びプログラムに関する。
無彩色色材と複数の有彩色色材との組み合わせ及びその濃度調節により色を再現するカラー印刷装置が知られている。例として、シアン(C)、マゼンダ(M)及びイエロー(Yの有彩色トナーとブラック(K)の無彩色トナーの計4色のトナーを重ね合わせて色再現を行うCMYK方式のカラー印刷装置が挙げられる。以下、CMYK方式のカラー印刷装置を例として説明し、無彩色トナーであるブラック(K)を墨版と称する。
カラー印刷装置は、印刷を要求された画像データに応じて印刷媒体(例えば紙等)に画像を形成する。このとき、画像データが同一であって、画像を形成するカラー印刷装置が異なるものである場合、印刷媒体に形成された画像の色再現は異なるものとなることが多い。つまり、一般的に、印刷の色再現特性は個々のカラー印刷装置に左右される。このため、原則としてあるカラー印刷装置による色再現を確認するためにはそのカラー印刷装置による印刷を行い、その印刷物を確認する必要がある。
一方、大規模なカラー印刷装置による印刷を行う前に小規模なカラー印刷装置を用いて印刷時の色再現をあらかじめ確認したいという需要がある。そこで、あるカラー印刷装置(以下、第1のカラー印刷装置と称する)による色再現に対応するカラー制御値に基づき別のカラー印刷装置(以下、第2のカラー印刷装置と称する)のカラー制御値を算出し、第2のカラー印刷装置を用いて第1のカラー印刷装置による色再現をシミュレートする方法(インクシミュレーション)がある。つまり、画像データを印刷するときの第1のカラー制御値に基づき第2のカラー制御値を算出し、当該画像データを算出されたカラー制御値に基づき第2のカラー印刷装置を用いて印刷することにより、第1のカラー印刷装置を用いて当該画像データを印刷した場合の色再現をシミュレートすることができる。
インクシミュレーションの具体的な一手法として、第1のカラー印刷装置のカラープロファイルと第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づき、第1のカラー制御値を第2のカラー制御値に変換するプロファイル色変換がある。プロファイル色変換では、インターナショナル・カラー・コンソーシアム(International Color Consortium、以下ICCと記載する)によりその仕様が標準化されたカラープロファイル(ICCプロファイル)が用いられる。ICCプロファイルは、各種のカラー印刷装置を含む複数のデバイスのカラー制御値と、各デバイスに依存しない三次元色空間の色値(CIE XYZやCIE L*a*b*)であるプロファイル・コネクション・スペース(Profile Connection Space、以下PCSと記載する)との相関関係を示す情報を含む。プロファイル色変換は、第1のカラー制御値をPCSにおける色値に変換し、変換後の色値に基づき第2のカラー制御値を算出する。
ところで、図12に示すように、CMYK方式のカラー印刷装置による色再現において、シアン(C)、マゼンダ(M)及びイエロー(Y)の組み合わせで再現された色(以下、第1の色と称する)に対して墨版(K)を付加すると、第1の色より明度及び彩度の低い第2の色が得られる。第1の色に対する第2の色の明度及び彩度の比は、墨版の濃度により決定する。
ここでいう濃度とは、単位面積当たりのトナーの量を示し、0〜100(%)で管理され、その量はカラー制御値によって決定する。カラー制御値による濃度の制御は墨版に限らず、各トナーの量に適用され、色再現のカラー制御値はCMYK=(a%,b%,c%,d%)のように表される。ここで、a、b、c、dにはそれぞれ0〜100の間の数値が入り、各色の色再現時における各トナーの量を示す。墨版の濃度による明度及び彩度の高低は、dの数値に対応する。
第1の色に対する墨版の重ね合わせによる第2の色の色再現は、墨版を付加することにより色再現の質感向上を得られる他、印刷画像にメリハリを付けることができる等の視覚的な効果を生ずる。従って、そのような視覚的効果を期待して、墨版を意図的に用いた第2の色の色再現が行われることがある。このため、インクシミュレーションにおいて、第1のカラー印刷装置における印刷時に行われる墨版の付加による効果を、第2のカラー印刷装置における印刷時にも喪失しないために第2のカラー印刷装置における印刷時に墨版を付加すること(墨版維持)が求められている。
一方、図13に示すように、墨版による明度の低下パターンは、印刷装置によって異なることがある。同様に、墨版による彩度の低下パターンも印刷装置によって異なることがある。このため、インクシミュレーションを行う際に、墨版濃度が変化することがあり、その結果として墨版維持ができないことがある。例えば、第1のカラー印刷装置における墨版を含むカラー制御値CMYK=(0%,50%,50%,12%)に基づきプロファイル色変換により第2のカラー制御値を算出した場合、CMYK=(5%,56%,56%,0%)となってしまい、墨版を喪失してしまう等の場合がある。これは、各カラー印刷装置のトナーの色特性の差異や、CMYK方式のカラー印刷装置を用いて無彩色即ち黒色を再現する場合、ブラック(K)のトナーのみを用いて黒色を再現する他に、シアン(C)、マゼンダ(M)及びイエロー(Y)を組み合わせた混色により黒色を再現することができること等の各種要因による。
そこで、墨版維持方法として、先に第2のカラー印刷装置即ち出力側の印刷装置で用いる墨版の濃度を決定し、当該墨版濃度とデバイスに依存しない三次元色空間における再現目標色値とに基づき適切なCMY版のカラー制御値を決定する方法が知られている(例えば特許文献1、特許文献2等)。
特開平9−186894号公報 特開2007−43250号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の墨版維持方法(以下「従来の墨版維持方法」と記載)を採用することができない場合がある。
従来の墨版維持方法を用いる場合、第2のカラー印刷装置用のPCS色値及び墨版制御値に基づきCMYK版カラー制御値を決定するためのPCS色値及び墨版制御値の組み合わせとCMYK版カラー制御値との相関関係を示すデータを必要とする。当該相関関係は特定のICCプロファイルに依存するため、ICCプロファイル毎に当該相関関係を示すデータも異なる。
このため、従来の墨版維持方法を採用する場合、PCS色値及び墨版制御値の組み合わせとCMYK版カラー制御値との相関関係を示すデータを予め用意するために第2のカラー印刷装置で用いるICCプロファイルを限定する必要がある。
一方、近年の多機能なポストスクリプトプリンタ等、ユーザが任意にICCプロファイルを変更可能な印刷装置が存在する。ICCプロファイルを変更可能な印刷装置の場合、PCS色値及び墨版制御値の組み合わせとCMYK版カラー制御値との相関関係を示すデータが用意されていないICCプロファイルを用いると、従来の墨版維持機能を採用することができない。
本発明の課題は、より汎用性の高い墨版維持方法を提供することである。
請求項1に記載の発明は、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行うカラー印刷装置において、前記有彩色色材のみの組み合わせで再現される第1の色に前記墨版を付加することで再現される第2の色を再現するための前記第1の色に対する前記墨版の付加量を含むカラー制御値を算出する色再現方法であって、前記有彩色色材のいずれかのみ又は前記有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを、前記カラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出するステップと、前記第1の色に対する前記第2の色の、第2の明度比及び第2の彩度比を算出するステップと、前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を含む前記カラー制御値を算出する算出ステップと、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の色再現方法であって、前記算出ステップは、前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得するステップと、前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得するステップと、前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得するステップと、を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の色再現方法であって、前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の色再現方法であって、前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項3又は4に記載の色再現方法であって、前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行う第1のカラー印刷装置で再現される色を、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで前記第1のカラー印刷装置とは異なる色再現特性により色再現を行う第2のカラー印刷装置で再現するために、前記第1のカラー印刷装置における色再現に対応する第1のカラー制御値に基づいて前記第2のカラー印刷装置における色再現に対応する第2のカラー制御値を算出する色再現方法であって、前記第2のカラー印刷装置で用いる複数の有彩色色材のいずれかのみ又は複数の有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記第2のカラー印刷装置で用いる前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出するステップと、前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び第2のカラー印刷装置のカラープロファイル並びに前記第1のカラー制御値に基づいて第3のカラー制御値を算出するステップと、前記第1のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第4のカラー制御値を求め、当該第4のカラー制御値並びに前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて第5のカラー制御値を算出するステップと、前記第5のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第6のカラー制御値を算出するステップと、前記第6のカラー制御値に対する前記第3のカラー制御値の、第2の明度及び第2の彩度比を算出するステップと、前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を前記第6のカラー制御値における墨版の付加量としたカラー制御値を、前記第2のカラー制御値として算出する算出ステップと、を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の色再現方法であって、前記算出ステップは、前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得するステップと、前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得するステップと、前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得するステップと、を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項6又は7に記載の色再現方法であって、前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の色再現方法であって、前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の色再現方法であって、前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行うカラー印刷装置による前記有彩色色材のみの組み合わせで再現される第1の色に前記墨版を付加することで再現される第2の色を再現するための前記第1の色に対する前記墨版の付加量を含むカラー制御値を算出するデータ処理装置であって、前記有彩色色材のいずれかのみ又は前記有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを前記カラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出し、前記第1の色に対する前記第2の色の、第2の明度比及び第2の彩度比を算出し、前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を含む前記カラー制御値を算出する制御部を有することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のデータ処理装置であって、前記制御部は、前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得し、前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得し、前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項11又は12に記載のデータ処理装置であって、前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のデータ処理装置であって、前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項13又は14に記載のデータ処理装置であって、前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行う第1のカラー印刷装置で再現される色を、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで前記第1のカラー印刷装置とは異なる色再現特性により色再現を行う第2のカラー印刷装置で再現するために、前記第1のカラー印刷装置における色再現に対応する第1のカラー制御値に基づいて前記第2のカラー印刷装置における色再現に対応する第2のカラー制御値を算出するデータ処理装置であって、前記第2のカラー印刷装置で用いる複数の有彩色色材のいずれかのみ又は複数の有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記第2のカラー印刷装置で用いる前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出し、前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び第2のカラー印刷装置のカラープロファイル並びに前記第1のカラー制御値に基づいて第3のカラー制御値を算出し、前記第1のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第4のカラー制御値を求め、当該第4のカラー制御値並びに前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて第5のカラー制御値を算出し、前記第5のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第6のカラー制御値を算出し、前記第6のカラー制御値に対する前記第3のカラー制御値の、第2の明度及び第2の彩度比を算出し、前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を前記第6のカラー制御値における墨版の付加量としたカラー制御値を、前記第2のカラー制御値として算出する制御部を有することを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載のデータ処理装置であって、前記制御部は、前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得し、前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得し、前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得することを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項16又は17に記載のデータ処理装置であって、前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載のデータ処理装置であって、前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項18又は19に記載のデータ処理装置であって、前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、コンピュータに、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行うカラー印刷装置による前記有彩色色材のみの組み合わせで再現される第1の色に前記墨版を付加することで再現される第2の色を再現するための前記第1の色に対する前記墨版の付加量を含むカラー制御値を算出させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記有彩色色材のいずれかのみ又は前記有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを前記カラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出し、前記第1の色に対する前記第2の色の、第2の明度比及び第2の彩度比を算出し、前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を含む前記カラー制御値を算出する制御部として機能させることを特徴とする。
請求項22に記載の発明は、請求項21に記載のプログラムであって、前記制御部は、前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得し、前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得し、前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得することを特徴とする。
請求項23に記載の発明は、請求項21又は22に記載のプログラムであって、前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする。
請求項24に記載の発明は、請求項23に記載のプログラムであって、前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする。
請求項25に記載の発明は、請求項23又は24に記載のプログラムであって、前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする。
請求項26に記載の発明は、コンピュータに、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行う第1のカラー印刷装置で再現される色を、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで前記第1のカラー印刷装置とは異なる色再現特性により色再現を行う第2のカラー印刷装置で再現するために、前記第1のカラー印刷装置における色再現に対応する第1のカラー制御値に基づいて前記第2のカラー印刷装置における色再現に対応する第2のカラー制御値を算出させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記第2のカラー印刷装置で用いる複数の有彩色色材のいずれかのみ又は複数の有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記第2のカラー印刷装置で用いる前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出し、前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び第2のカラー印刷装置のカラープロファイル並びに前記第1のカラー制御値に基づいて第3のカラー制御値を算出し、前記第1のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第4のカラー制御値を求め、当該第4のカラー制御値並びに前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて第5のカラー制御値を算出し、前記第5のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第6のカラー制御値を算出し、前記第6のカラー制御値に対する前記第3のカラー制御値の、第2の明度及び第2の彩度比を算出し、前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を前記第6のカラー制御値における墨版の付加量としたカラー制御値を、前記第2のカラー制御値として算出する制御部として機能させることを特徴とする。
請求項27に記載の発明は、請求項26に記載のプログラムであって、前記制御部は、前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得し、前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得し、前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得することを特徴とする。
請求項28に記載の発明は、請求項26又は27に記載のプログラムであって、前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする。
請求項29に記載の発明は、請求項28に記載のプログラムであって、前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする。
請求項30に記載の発明は、請求項28又は29に記載のプログラムであって、前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする。
本発明によれば、より汎用性の高い墨版維持方法を提供することができる。
本発明の一実施形態によるデータ処理装置を有する印刷装置の主要構成を示すブロック図である。 組込カラープロファイルに含まれる特性データである、墨版濃度と墨版濃度によって変化する明度比及び彩度比との相関関係を示すデータである。 図2に示す相関関係を示すグラフである。 シアン(C)、マゼンダ(M)及びイエロー(Y)の単色又はいずれか二つの組み合わせによる各再現色の明度及び彩度の一例を示す分布平面図である。 図2に示す明度比及び彩度比における明度比と彩度比との相関関係を示すテーブルデータ42である。 図5のテーブルデータ42が示す相関関係のグラフである。 Rlq1がRl Range範囲内にある場合の一例を示す説明図である。 Rlq1がRl Range範囲内にない場合の一例を示す説明図である。 点P1に基づき墨版濃度Kpを求める処理の説明図である。 インクシミュレーション処理の全体の流れを示すフローチャートである。 墨版濃度Kpの算出処理の流れを示すサブフローである。 墨版(K)の追加による再現色の明度及び彩度の低下の一例を示すグラフである。 二つの異なる印刷装置(DeviceA、DeviceB)における墨版濃度と明度との相関関係の一例を示すグラフである。
以下、図を参照して本発明の実施の形態の例を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるデータ処理装置10を有する印刷装置1の主要構成を示すブロック図である。
印刷装置1は、データ処理装置10及び画像形成回路20を備える。データ処理装置10は、CPU11、作業メモリ12、出力イメージメモリ13、プログラム・資源メモリ14、ストレージデバイス15、データ受信回路16、制御回路17及びこれらを相互に接続するバス18を備える。
CPU11は、データ処理装置10が行う各種処理及びデータ処理装置10を含む印刷装置1の各部の動作制御を行う。具体的には、処理内容に応じたプログラム、データ等をプログラム・資源メモリ14から読み出して実行、処理し、処理結果に基づく各部の動作制御を行う。
作業メモリ12は、CPU11の処理において一時的に生じるデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)である。
出力イメージメモリ13は、画像形成回路20に出力する印刷データを記憶するためのRAMである。出力イメージメモリ13に記憶される印刷データは、後述するインクシミュレーション処理後の印刷データ(変換後印刷データ52)である。
プログラム・資源メモリ14は、CPU11が読み出す各種のプログラム、データ等を記憶するROM(Read Only Memory)である。プログラム・資源メモリ14は、色変換プログラム31及び組込プロファイル32を記憶する。
色変換プログラム31は、インクシミュレーション処理及びインクシミュレーション処理において行う各種の処理を行うためのプログラムである。組込プロファイル32は、色変換プログラム31を用いたインクシミュレーション処理において用いられるデータである。
ストレージデバイス15は、例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリ等の書き換え可能な記憶装置である。
データ受信回路16は、外部の機器から入力されたデータを受信する。
制御回路17は、画像形成回路20の動作を制御する制御信号を出力する。
画像形成回路20は、制御回路17からの制御信号に基づき、出力イメージメモリ13に記憶された印刷データを読み出してビデオ信号を出力する。印刷装置1は、ビデオ信号に基づき紙等の印刷媒体に画像を印刷する印刷エンジン(図示省略)を有し、画像形成回路はデータ処理装置10の処理結果に基づく印刷データに基づいて印刷エンジンに解釈可能なビデオ信号を生成して出力する。印刷装置1の印刷エンジンは、CMYK方式による印刷を行う。つまり、印刷装置1は、CMYK方式のカラー印刷装置である。
次に、組込カラープロファイル32について説明する。組込カラープロファイル32は、印刷装置1のカラープロファイルとして、墨版の付加及びその付加量(濃度)による明度及び彩度の特性変化を示す特性データ41を有する。
図2は、組込カラープロファイル32に含まれる特性データ41である、墨版濃度と墨版濃度によって変化する明度比及び彩度比との相関関係を示すデータである。図2の明度比及び彩度比は、カラー制御値CMYK=(0,0,100,0)による色の明度及び彩度に対する明度比及び彩度比である。具体的には、カラー制御値CMYK=(0,0,100,0)、即ち墨版濃度0(%)であって、かつ、シアン及びマゼンダの濃度0(%)、イエロー(Y)の濃度100(%)である色の明度及び彩度を1、カラー制御値CMYK=(0,0,100,100)、即ち墨版濃度100(%)であって、かつ、シアン及びマゼンダの濃度0(%)、イエロー(Y)の濃度100(%)である色の明度及び彩度を0とし、墨版濃度のみを0(%)、11(%)、22(%)、33(%)、44(%)、56(%)、67(%)、78(%)、89(%)、100(%)の各濃度に変化させた場合の明度比及び彩度比である。
図3は、図2に示す相関関係を示すグラフである。
図2に示すように、組込カラープロファイル32は、墨版濃度によって変化する明度及び彩度に関する特性データ41を有する。特性データ41は、印刷装置1のカラープロファイルに基づいて算出された明度比及び彩度比のデータである。特性データ41は、代表色として有彩色色材の一つであるイエロー(Y)の濃度100%のみによる再現色を用いている。即ち、シアン(C)、マゼンダ(M)及びイエロー(Y)によるカラー制御値CMY=(0,0,100)で表される色が代表色である。
図4は、シアン(C)、マゼンダ(M)及びイエロー(Y)の単色又はいずれか二つの組み合わせによる各再現色の明度及び彩度の一例を示す分布平面図である。
図4に示すように、イエロー(Y)の濃度100%のみによって再現される色は、明度及び彩度が共に0である点(原点)からの距離が他の再現色に比して最も遠くに位置する。即ち、イエロー(Y)の濃度100%のみによって再現される色が有するダイナミックレンジが他の再現色に比して高いことを示す。墨版の付加による明度及び彩度の変化は、その基となる色のダイナミックレンジが高い、即ち明度及び彩度が共に高い程より明確に確認することができる。このため、本実施形態では特性データ41の明度比及び彩度比を算出するための代表色としてイエロー(Y)の濃度100%のみによって再現される色を用いている。
図3に示すグラフは、図2に示す特性データ41の各濃度における各明度比間及び各彩度比間をそれぞれ直線補完したものである。
図5は、図2に示す明度比及び彩度比における明度比と彩度比との相関関係を示すテーブルデータ42である。
図6は、図5のテーブルデータ42が示す相関関係のグラフである。
特性データ41に含まれる各データ取得点、即ち墨版濃度が0(%)、11(%)、22(%)、33(%)、44(%)、56(%)、67(%)、78(%)、89(%)、100(%)である場合のそれぞれのデータ取得点間(図5に示すVk Range)の明度比(図5に示すRl Range)における明度比と彩度比との相関関係は、図5のEquationに示す式によって直線補完され、図6に示すグラフを構成する。
組込カラープロファイル32は、特性データ41の他、印刷装置1による色再現のためのカラープロファイルProfDを含んでいる。本実施形態において、図2に示す特性データ41及び図5に示すテーブルデータ42は、カラープロファイルProfDに基づいてあらかじめ算出されたデータである。
次に、データ処理装置10によるインクシミュレーション処理について説明する。データ処理装置10が行うインクシミュレーションは、他の印刷装置(第1の印刷装置に相当)による色再現を、印刷装置1(第2の印刷装置に相当)による色再現でシミュレートすることを目的とするものである。
以下、インクシミュレーション処理の流れに沿って説明する。
まず、データ受信装置16を介して、外部の機器から印刷データが入力される。このとき、外部入力カラープロファイルProfTも共に入力される。外部入力カラープロファイルProfTは、他の印刷装置のカラープロファイルである。以後の記載において、区別のため、データ受信装置16を介して外部から入力される印刷データを変換前印刷データ51、CPU11のインクシミュレーション処理により出力イメージメモリに格納される印刷データを変換後印刷データ52とする。
変換前印刷データ51は、その内容に外部入力カラープロファイルProfTに基づくカラー制御値PQRK1=(Pin,Qin,Rin,Kin)を含む。つまり、インクシミュレーション処理による色再現の目標色は、他の印刷装置において外部入力カラープロファイルProfTに基づくカラー制御値PQRK1=(Pin,Qin,Rin,Kin)の再現色を印刷した場合の色である。
変換前印刷データ51及び外部入力カラープロファイルProfTの入力を受けると、CPU11は、外部入力カラープロファイルProfTをストレージデバイス15に記憶させる。そして、CPU11は、プログラム・資源メモリ14から色変換プログラム31及び組込プロファイル32を読み出してインクシミュレーション処理を行う。
インクシミュレーション処理において、CPU11はまず通常のカラープロファイル変換を行う。具体的には、CPU11は外部入力カラープロファイルProfT及びカラープロファイルProfDに基づいて変換前印刷データ51のカラー制御値PQRK1=(Pin,Qin,Rin,Kin)からカラー制御値CMYK1=(Co1,Mo1,Yo1,Ko1)を生成する。カラー制御値CMYK1=(Co1,Mo1,Yo1,Ko1)は、他の印刷装置で変換前印刷データ51のカラー制御値PQRK1=(Pin,Qin,Rin,Kin)を印刷した場合の色を印刷装置1で再現することを目的としたカラー制御値である。通常のカラープロファイル変換は周知の技術であるので、その詳細を割愛する。
次に、CPU11は変換前印刷データ51のカラー制御値PQRK1=(Pin,Qin,Rin,Kin)の墨版濃度KinについてKin>0であるか否か、カラー制御値CMYK1=(Co1,Mo1,Yo1,Ko1)の墨版濃度Ko1についてKo1=0であるか否かを判定する。Kin>0、かつ、Ko1=0でない場合、墨版は維持されていると判定し、CPU11は変換前印刷データ51のカラー制御値PQRK1=(Pin,Qin,Rin,Kin)の変換結果即ち再現色として、カラー制御値CMYK1=(Co1,Mo1,Yo1,Ko1)を返す。Kin>0、かつ、Ko1=0である場合、墨版を喪失したと判定し、CPU11は墨版維持のためのカラープロファイル変換を行う。
次に、墨版維持のためのカラープロファイル変換について、流れに沿って説明する。
まず、CPU11は、変換前印刷データ51のカラー制御値PQRK1=(Pin,Qin,Rin,Kin)の墨版濃度Kinを0に置換したカラー制御値PQRK2=(Pin,Qin,Rin,0)を生成する。そして、CPU11は、外部入力カラープロファイルProfT及びカラープロファイルProfDに基づいた通常のカラープロファイル変換によりカラー制御値PQRK2=(Pin,Qin,Rin,0)からカラー制御値CMYK2=(Co2,Mo2,Yo2,Ko2)を生成する。
次に、CPU11は、カラー制御値CMYK2=(Co2,Mo2,Yo2,Ko2)の墨版濃度Ko2を0に置換したカラー制御値CMYK3=(Co2,Mo2,Yo2,0)を生成する。そして、CPU11は、カラープロファイルProfDに基づいた通常のカラープロファイル変換によりカラー制御値CMYK3=(Co2,Mo2,Yo2,0)からPCS色値L*a*b*2=(Lo2,Ao2,Bo2)を生成する。
次に、CPU11は、PCS色値L*a*b*2=(Lo2,Ao2,Bo2)の彩度So2を算出する。このとき、彩度So及び彩度So2の算出は、以下の式(1)に基づいて行われる。
S=SQRT(A^2+B^2)……(1)
式(1)は彩度Sを、PCS色値(L,A,B)を構成する色値A及び色値Bに基づきSQRT関数を用いて算出することを示す。
次に、CPU11は、カラープロファイルProfDに基づいた通常のカラープロファイル変換によりカラー制御値CMYK1=(Co1,Mo1,Yo1,Ko1)からPCS色値L*a*b*1=(Lo1,Ao1,Bo1)を生成する。そして、CPU11は、式(1)に基づいてPCS色値L*a*b*=(Lo1,Ao1,Bo1)の彩度So1を算出する。
そして、CPU11は、明度Lo1、Lo2及び彩度So1,So2と特性データ41に基づき、カラー制御値CMYK3=(Co3,Mo3,Yo3,0)に付加する墨版濃度Kpを算出する。墨版濃度Kpは、カラー制御値CMYK3=(Co3,Mo3,Yo3,0)に対して墨版を付加することで変換前印刷データ51のカラー制御値PQRK1=(Pin,Qin,Rin,Kin)による色を再現するために最適な墨版濃度である。
以下、墨版濃度Kpを算出するための処理内容について説明する。
まず、CPU11は、PCS色値L*a*b*=(Lo1,Ao1,Bo1)の明度及び彩度(Lo1,So1)に対するPCS色値L*a*b*2=(Lo2,Ao2,Bo2)の明度及び彩度(Lo2,So2)の明度比及び彩度比を算出する。以下、明度Lo1に対する明度Lo2の比をRl、彩度So1に対する彩度So2の比をRsと示し、その明度比及び彩度比を示す点を点P0(Rs,Rl)とする。
次に、CPU11は、図6に示すグラフ上即ち図5に示す特性データ41の明度比及び彩度比の相関関係上において点P0(Rs,Rl)に最も近似する明度比及び彩度比を有する点P1を取得する。
点P1を取得するための処理として、まず、CPU11は、図2に示す特性データ41の各墨版濃度に対応したデータ取得点における明度比と彩度比との相関関係のうち、点P0(Rs,Rl)に最も近似するデータ取得点P(N)を求め、取得する。
次に、CPU11は、データ取得点P(N)をその一端とする補完直線、即ちP(N-1)〜P(N)間及びP(N)〜P(N+1)間の二つの補完直線を示す式を求める。そして、当該二つの直線のそれぞれについて、当該二つの直線のそれぞれに対して直交する直線であって点P0(Rs,Rl)を通る直線との交点Pq(Rsq,Rlq)を求める。
点(x0,y0)を通る直線ax+by+c=0への垂線は以下の式(2)によって表される。
bx−ay+(ay0−bx0)=0……(2)
そして、直線a1x+b1y+c1=0と直線a2x+b2y+c2=0の直交点Pc(xc,yc)のxcは以下の式(3)により、ycは以下の式(4)により求めることができる。
xc=b1c2−b2c1/a1b2−a2b1……(3)
yc=a2c1−a1c2/a1b2−a2b1……(4)
CPU11は、点P0(Rs,Rl)を式(2)の点(x0,y0)とし、データ取得点P(N)をその一端とする補完直線を式(3)のax+by+c=0として点P0(Rs,Rl)を通って図6のグラフで示す線に直交する垂線を示す式を求め、当該垂線を示す式とデータ取得点P(N)をその一端とする補完直線との直交点を式(4)に基づいて求めることで交点Pq(Rsq,Rlq)を求める。
以下、便宜上、P(N-1)〜P(N)間の補完直線と直交する交点を交点Pq1(Rsq1,Rlq1)、P(N)〜P(N+1)間の補完直線と直交する交点を交点Pq2(Rsq2,Rlq2)とする。
CPU11は、交点Pq1(Rsq1,Rlq1)のRlq1について、P(N-1)〜P(N)間の図5に示すRl Range範囲内にあるか否か判定する。
図7は、Rlq1がRl Range範囲内にある場合の一例を示す説明図である。
Rlq1がRl Range範囲内にある場合、図7に示すように、Pq1(Rsq1,Rlq1)は図6に示すグラフの補完直線の実線部分に位置する。
図8は、Rlq1がRl Range範囲内にない場合の一例を示す説明図である。
Rlq1がRl Range範囲内にない場合、図8に示すように、Pq1(Rsq1,Rlq1)は図6に示すグラフの補完直線の実線部分ではなく、P(N-1)〜P(N)間の補完直線の延長線上に位置することを示し、特性データ41から得られる明度比ではないことを示す。
同様に、CPU11は交点Pq2(Rsq2,Rlq2)のRlqについてもP(N)〜P(N+1)間の図5に示すRl Range範囲内にあるか否か判定する。
交点Pq1(Rsq1,Rlq1)のRlq1及び交点Pq2(Rsq2,Rlq2)のRlq2が共にそれぞれのRl Range範囲内にある場合、CPU11は交点Pq1(Rsq1,Rlq1)又は交点Pq2(Rsq2,Rlq2)のうち点P0(Rs,Rl)により近傍する交点を点P1として取得する。交点Pq1(Rsq1,Rlq1)又は交点Pq2(Rsq2,Rlq2)のいずれか一方のみそのRl Range範囲内にある場合、CPU11はRl Range範囲内にある交点を点P1として取得する。交点Pq1(Rsq1,Rlq1)のRlq1及び交点Pq2(Rsq2,Rlq2)のRlq2が共にそれぞれのRl Range範囲内にある場合、CPU11はデータ取得点P(N)を点P1として取得する。
図9は、点P1に基づき墨版濃度Kpを求める処理の説明図である。
CPU11は、点P1の明度比に対応する墨版濃度を図5に示すテーブルデータ42のRl Range、Vk Range及びEquationに基づき算出し、その算出結果を墨版濃度Kpとして取得する。以上の処理により、墨版濃度Kpが得られる。
そして、CPU11は、カラー制御値CMYK2のシアン(C)、マゼンダ(M)及びイエロー(Y)の各濃度地Co2、Mo2及びYo2と墨版濃度Kpとによるカラー制御値CMYK4=(Co2,Mo2,Yo2,Kp)を変換前印刷データ51のカラー制御値PQRK1=(Pin,Qin,Rin,Kin)の変換結果即ち再現色として返す。
そして、CPU11は、得られた再現色による印刷データ(変換後印刷データ52)を出力イメージメモリ13に記憶させる。
次に、データ処理装置10のインクシミュレーション処理の流れを図10及び図11のフローチャートに基づいて説明する。
図10は、インクシミュレーション処理の全体の流れを示すフローチャートである。
CPU11は、外部入力カラープロファイルProfT及びカラープロファイルProfDに基づいた通常のカラープロファイル変換により、カラー制御値PQRK1=(Pin,Qin,Rin,Kin)からカラー制御値CMYK1=(Co1,Mo1,Yo1,Ko1)を生成する(ステップS1)。次に、CPU11は、Kin>0、かつ、Ko1=0であるか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において、Kin>0、かつ、Ko1=0でない場合(ステップS2:NO)、CPU11はカラー制御値CMYK1=(Co1,Mo1,Yo1,Ko1)を再現色として出力し(ステップS3)、処理を終了する。
ステップS2において、Kin>0、かつ、Ko1=0である場合(ステップS2:YES)、CPU11は、外部入力カラープロファイルProfT及びカラープロファイルProfDに基づいた通常のカラープロファイル変換により、カラー制御値PQRK2=(Pin,Qin,Rin,0)からカラー制御値CMYK2=(Co2,Mo2,Yo2,Ko2)を生成する(ステップS4)。次に、CPU11は、カラープロファイルProfDに基づいて通常のカラープロファイル変換によりカラー制御値CMYK3=(Co2,Mo2,Yo2,0)からPCS色値L*a*b*2=(Lo2,Ao2,Bo2)を生成する(ステップS5)。そして、CPU11は、式(1)に基づいてCPU11は、PCS色値L*a*b*2=(Lo2,Ao2,Bo2)の彩度So2を算出する(ステップS6)。
さらに、CPU11は、カラープロファイルProfDに基づいて通常のカラープロファイル変換によりステップS1で得られたカラー制御値CMYK1=(Co1,Mo1,Yo1,Ko1)からPCS色値L*a*b*1=(Lo1,Ao1,Bo1)を生成する(ステップS7)。そして、CPU11は、式(1)に基づいてPCS色値L*a*b*=(Lo1,Ao1,Bo1)の彩度So1を算出する(ステップS8)。
そして、CPU11は、明度Lo1、Lo2及び彩度So1,So2と特性データ41に基づき、墨版濃度Kpの算出処理を行い(ステップS9)。ステップS9で得られた墨版濃度Kpに基づいてCPU11はカラー制御値CMYK4=(Co2,Mo2,Yo2,Kp) を再現色として出力し(ステップS10)、処理を終了する。
なお、ステップS4〜S6とステップS7〜S8の処理は並列して行うことが可能であり、その処理順番が入れ替わってもよいし、同時に処理されてもよい。
次に、ステップS9に示す墨版濃度Kpの算出処理について説明する。
図11は、墨版濃度Kpの算出処理の流れを示すサブフローである。
まず、CPU11は、ステップS7で得た明度Lo1及びステップS5で得た明度Lo2に基づいて明度Lo1に対する明度Lo2の明度比Rlを算出すると共に、ステップS8で得た彩度So1及びステップS6で得た彩度So2に基づいて彩度So1に対する彩度So2の彩度比Rsを算出し、P0(Rs,Rl)を取得する(ステップS11)。次に、CPU11は、図2に示す特性データ41が示す明度比及び彩度比の相関関係に基づき、当該相関関係上においてステップS11で得られた明度比及び彩度比を示す点P0(Rs,Rl)に最も近似するデータ取得点P(N)を取得する(ステップS12)。さらに、CPU11は、図5に示すデータ取得点間の補完直線方程式Equationに基づき、データ取得点P(N)をその一端とする補完直線、即ちP(N-1)〜P(N)間及びP(N)〜P(N+1)間の二つの補完直線を示す式を取得し、当該二つの直線のそれぞれに対して直交する直線であって点P0(Rs,Rl)を通る直線との交点Pq1(Rsq1,Rlq1)、交点Pq2(Rsq2,Rlq2)を取得する(ステップS13)。そして、CPU11は、Rlq1及びRlq2がRl Range内にあるか否かの判定結果に基づいて点P1を取得し、点P1の明度比に対応する墨版濃度Kpを図5に示すテーブルデータ42のRl Range、Vk Range及びEquationに基づいて取得する(ステップS14)。
以上は、他の印刷装置による変換前印刷データ51に基づいたインクシミュレーション処理を行う場合に関する記載であるが、本実施形態による墨版制御は他の用途にも適用可能である。例えば、コンピュータの表示装置において表示されている再現色を印刷装置1で出力する場合、表示されている再現食をデータ受信装置16から入力して墨版制御を行う等の場合にも適用することができる。
本実施形態によれば、印刷装置1のカラープロファイルProfDに基づいて一つの代表色(カラー制御値CMY=(0,0,100)で表される色)に対して墨版を付加することで生じる代表色の明度及び彩度の特性変化を示す特性データ41をあらかじめ算出しておき、特性データ41に基づき墨版濃度Kpを算出する。つまり、墨版維持のための墨版濃度Kpを算出するための特性データ41は、印刷装置1のカラープロファイルProfDに基づいて算出することができるので、従来の墨版維持方法のように墨版維持のためにICCプロファイルを制限するような制約が生じない。このため、ユーザが任意にICCプロファイルを変更可能な印刷装置であっても墨版維持を行うことができる等、より汎用性の高い墨版維持方法を提供することができる。
さらに、代表色として有彩色色材の一つであるイエロー(Y)のみによる再現色を用いているので、複数の有彩色色材の組み合わせによる再現色を代表色とした場合に比してその明度及び彩度が安定した色を代表色とした特性データ41を算出することができ、同一の種類のカラー印刷装置の間で同一の特性データ41を複製して用いる場合に各カラー印刷装置間で誤差の極めて少ない安定した明度比及び彩度比の変化に基づく墨版濃度制御を行うことができる。
さらに、印刷装置1はシアン(C)、マゼンダ(Y)及びイエロー(Y)の有彩色色材を用い、代表色として有彩色色材の一つであるイエロー(Y)のみによる再現色を用いているので、他の代表色に比して代表色のダイナミックレンジを大きく確保することができ、墨版濃度に応じた明度比及び彩度比の変化をより明確に示す特性データ41を算出することができる。
さらに、代表色として有彩色色材の一つであるイエロー(Y)の濃度100%のみによる再現色を用いているので、代表色のダイナミックレンジを最も大きく確保することができ、墨版濃度に応じた明度比及び彩度比の変化をより明確に示す特性データ41を算出することができる。
なお、本発明の実施の形態は、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、本実施形態におけるデータ処理装置10は、印刷装置1の一構成であるが、印刷装置とは別個のデータ処理装置として設けてもよい。例えば、PC等のコンピュータをデータ処理装置として機能させてもよい。
本実施形態では、CMYK方式の印刷装置におけるイエロー(Y)の最大濃度(100%)のみによる再現色を代表色としているが、イエロー(Y)に限らず、他の有彩色色材のみによる再現色や複数の有彩色色材の組み合わせによる再現色を代表色としてもよいし、代表色に用いる有彩色色材の濃度は任意に決定することができる。
本発明は、CMYK方式の印刷装置に限らず、他の有彩色色材を用いる印刷装置に対して適用することもできる。例えば、CMYKとは異なる三色の有彩色色材を用いる印刷装置(例えばRGB方式等)や、四色以上又は二色以下の有彩色色材を用いる印刷装置でもよい。
本実施形態で示した特性データのデータ取得点となる墨版濃度の取得点数及び各データ取得点の墨版濃度、その他の各種のデータが有する数値等は一例であり、本発明をこれに限定するものではない。例えば、10個以上または8個以下のデータ取得点による特性データであってもよいし、各データ取得点間を直線補完以外の方法(例えば相似曲線等)によって補完してもよい。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてROMを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
11 CPU
12 作業メモリ
13 出力イメージメモリ
14 プログラム・資源メモリ
15 ストレージデバイス
16 データ受信回路
17 制御回路
20 画像形成回路
31 色変換プログラム
32 組込カラープロファイル
41 特性データ
ProfT 外部入力カラープロファイル
ProfD カラープロファイル

Claims (30)

  1. 墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行うカラー印刷装置において、前記有彩色色材のみの組み合わせで再現される第1の色に前記墨版を付加することで再現される第2の色を再現するための前記第1の色に対する前記墨版の付加量を含むカラー制御値を算出する色再現方法であって、
    前記有彩色色材のいずれかのみ又は前記有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを、前記カラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出するステップと、
    前記第1の色に対する前記第2の色の、第2の明度比及び第2の彩度比を算出するステップと、
    前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を含む前記カラー制御値を算出する算出ステップと、を有することを特徴とする色再現方法。
  2. 前記算出ステップは、
    前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得するステップと、
    前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得するステップと、
    前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得するステップと、を有することを特徴とする請求項1に記載の色再現方法。
  3. 前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項1又は2に記載の色再現方法。
  4. 前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする請求項に記載の色再現方法。
  5. 前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項3又は4に記載の色再現方法。
  6. 墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行う第1のカラー印刷装置で再現される色を、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで前記第1のカラー印刷装置とは異なる色再現特性により色再現を行う第2のカラー印刷装置で再現するために、前記第1のカラー印刷装置における色再現に対応する第1のカラー制御値に基づいて前記第2のカラー印刷装置における色再現に対応する第2のカラー制御値を算出する色再現方法であって、
    前記第2のカラー印刷装置で用いる複数の有彩色色材のいずれかのみ又は複数の有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記第2のカラー印刷装置で用いる前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出するステップと、
    前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び第2のカラー印刷装置のカラープロファイル並びに前記第1のカラー制御値に基づいて第3のカラー制御値を算出するステップと、
    前記第1のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第4のカラー制御値を求め、当該第4のカラー制御値並びに前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて第5のカラー制御値を算出するステップと、
    前記第5のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第6のカラー制御値を算出するステップと、
    前記第6のカラー制御値に対する前記第3のカラー制御値の、第2の明度及び第2の彩度比を算出するステップと、
    前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を前記第6のカラー制御値における墨版の付加量としたカラー制御値を、前記第2のカラー制御値として算出する算出ステップと、を有することを特徴とする色再現方法。
  7. 前記算出ステップは、
    前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得するステップと、
    前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得するステップと、
    前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得するステップと、を有することを特徴とする請求項6に記載の色再現方法。
  8. 前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項6又は7に記載の色再現方法。
  9. 前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする請求項に記載の色再現方法。
  10. 前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項8又は9に記載の色再現方法。
  11. 墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行うカラー印刷装置による前記有彩色色材のみの組み合わせで再現される第1の色に前記墨版を付加することで再現される第
    2の色を再現するための前記第1の色に対する前記墨版の付加量を含むカラー制御値を算出するデータ処理装置であって、
    前記有彩色色材のいずれかのみ又は前記有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを前記カラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出し、前記第1の色に対する前記第2の色の、第2の明度比及び第2の彩度比を算出し、前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を含む前記カラー制御値を算出する制御部を有することを特徴とするデータ処理装置。
  12. 前記制御部は、
    前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得し、
    前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得し、
    前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得することを特徴とする請求項11に記載のデータ処理装置。
  13. 前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項11又は12に記載のデータ処理装置。
  14. 前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする請求項13に記載のデータ処理装置。
  15. 前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項13又は14に記載のデータ処理装置
  16. 墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行う第1のカラー印刷装置で再現される色を、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで前記第1のカラー印刷装置とは異なる色再現特性により色再現を行う第2のカラー印刷装置で再現するために、前記第1のカラー印刷装置における色再現に対応する第1のカラー制御値に基づいて前記第2のカラー印刷装置における色再現に対応する第2のカラー制御値を算出するデータ処理装置であって、
    前記第2のカラー印刷装置で用いる複数の有彩色色材のいずれかのみ又は複数の有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記第2のカラー印刷装置で用いる前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出し、前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び第2のカラー印刷装置のカラープロファイル並びに前記第1のカラー制御値に基づいて第3のカラー制御値を算出し、前記第1のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第4のカラー制御値を求め、当該第4のカラー制御値並びに前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて第5のカラー制御値を算出し、前記第5のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第6のカラー制御値を算出し、前記第6のカラー制御値に対する前記第3のカラー制御値の、第2の明度及び第2の彩度比を算出し、前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を前記第6のカラー制御値における墨版の付加量としたカラー制御値を、前記第2のカラー制御値として算出する制御部を有することを特徴とするデータ処理装置。
  17. 前記制御部は、
    前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得し、
    前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得し、
    前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得することを特徴とする請求項16に記載のデータ処理装置。
  18. 前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項16又は17に記載のデータ処理装置。
  19. 前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする請求項18に記載のデータ処理装置。
  20. 前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項18又は19に記載のデータ処理装置。
  21. コンピュータに、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行うカラー印刷装置による前記有彩色色材のみの組み合わせで再現される第1の色に前記墨版を付加することで再現される第2の色を再現するための前記第1の色に対する前記墨版の付加量を含むカラー制御値を算出させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、前記有彩色色材のいずれかのみ又は前記有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを前記カラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出し、前記第1の色に対する前記第2の色の、第2の明度比及び第2の彩度比を算出し、前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を含む前記カラー制御値を算出する制御部として機能させることを特徴とするプログラム。
  22. 前記制御部は、
    前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得し、
    前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得し、
    前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得することを特徴とする請求項21に記載のプログラム。
  23. 前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項21又は22に記載のプログラム。
  24. 前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする請求項23に記載のプログラム。
  25. 前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項23又は24に記載のプログラム。
  26. コンピュータに、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで色再現を行う第1のカラー印刷装置で再現される色を、墨版と複数の有彩色色材との組み合わせで前記第1のカラー印刷装置とは異なる色再現特性により色再現を行う第2のカラー印刷装置で再現するために、前記第1のカラー印刷装置における色再現に対応する第1のカラー制御値に基づいて前記第2のカラー印刷装置における色再現に対応する第2のカラー制御値を算出させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、前記第2のカラー印刷装置で用いる複数の有彩色色材のいずれかのみ又は複数の有彩色色材の組み合わせで再現される色のうち一つの代表色に対して前記第2のカラー印刷装置で用いる前記墨版を付加することで生じる前記代表色の明度及び彩度の特性変化を、前記墨版の付加量と第1の明度比及び第1の彩度比との関係で示した特性データを前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて算出し、前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び第2のカラー印刷装置のカラープロファイル並びに前記第1のカラー制御値に基づいて第3のカラー制御値を算出し、前記第1のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第4のカラー制御値を求め、当該第4のカラー制御値並びに前記第1のカラー印刷装置のカラープロファイル及び前記第2のカラー印刷装置のカラープロファイルに基づいて第5のカラー制御値を算出し、前記第5のカラー制御値における墨版の付加量を0に置換した第6のカラー制御値を算出し、前記第6のカラー制御値に対する前記第3のカラー制御値の、第2の明度及び第2の彩度比を算出し、前記特性データに基づき、前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる墨版の付加量を求め、求められた墨版の付加量を前記第6のカラー制御値における墨版の付加量としたカラー制御値を、前記第2のカラー制御値として算出する制御部として機能させることを特徴とするプログラム。
  27. 前記制御部は、
    前記特性データに含まれる前記墨版の付加量がそれぞれ異なる複数の前記墨版の付加量と前記第1の明度比及び前記第1の彩度比との相関関係データに基づき、当該相関関係上において前記第2の明度比及び前記第2の彩度比に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比の相関関係データを取得点として取得し、
    前記特性データに含まれる複数の相関関係データ間における明度比及び彩度比の変化を補完するための所定の補完直線方程式を示すテーブルデータに基づき、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が小さく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第1点とし、取得点として取得された相関関係データの墨版の付加量より墨版の付加量が大きく、かつ、取得点に最も近似する前記第1の明度比及び前記第1の彩度比を有する相関関係データを第2点とし、第1点と取得点及び取得点と第2点とをそれぞれ直線で結んだ二つの明度比及び彩度比の補完直線を第1直線、第2直線として取得し、当該第1直線、第2直線又は当該前記第1直線、第2直線の延長線上の直線と当該第1直線、第2直線のそれぞれに対して直交する直線であって前記第2の明度比及び前記第2の彩度比を通る直線との二つの交点を第1交点、第2交点として取得し、
    前記第1交点、第2交点がそれぞれ第1直線、第2直線上にあるか否かの判定結果に基づいて前記第2の明度比との誤差及び前記第2の彩度比との誤差の合算値が最小となる第3の明度比及び第3の彩度比を取得し、当該第3の明度比及び第3の彩度比の明度比に対応する墨版濃度を前記テーブルデータに基づいて取得することを特徴とする請求項26に記載のプログラム。
  28. 前記代表色は複数の前記有彩色色材のうち一つの有彩色色材のみを用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項26又は27に記載のプログラム。
  29. 前記有彩色色材が少なくともシアン、マゼンダ及びイエローの三色を含むカラー印刷装置の色再現方法であって、前記代表色がイエローであることを特徴とする請求項28に記載のプログラム。
  30. 前記代表色は一つの有彩色色材のみを最大濃度で用いることにより再現される色であることを特徴とする請求項28又は29に記載のプログラム。
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