JP5452804B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このアノト(登録商標)機能には、記録媒体面上に印刷された「ドットパターンを含む画像」から、専用のデジタルペンに備えられたパターン読取部が赤外線を用いて、記録媒体面上のカーボンを含有する黒色のトナーで印刷されたドットパターンを読み取ることで、記録媒体面上の位置を検出する技術がある(特許文献1)。
このように、カラープロファイルを用いるのは、有彩色現像剤像を記録媒体に形成する際に、各画像形成装置で色相や彩度がことなるため、使用される「C」、「M」、「Y」の3色のトナー(有彩色現像剤)の量が異なるためである。つまり、調色する処理では、画像形成装置それぞれのカラープロファイルを用いて、「RGB」から「CMY」に調色する必要がある。
また、第2の方法として、画像データ送信元の画像データ送信装置から、画像形成装置B(他装置)の「機種βカラープロファイル」を用いて「RGB」から「CMY」に調色した「ドットパターンの画像データ」(黒色現像剤像データ)および「ドットパターン以外の画像データ」(有彩色現像剤像データ)の2つのデータを、画像形成装置A(自装置)に送信する方法がある。しかし、この「ドットパターン以外の画像データ」(有彩色現像剤像データ)は、画像形成装置Aの「機種αカラープロファイル」ではなく、「機種βカラープロファイル」を用いて「RGB」から「CMY」に調色されているため、画像形成装置Aにより記録媒体に印刷された画像の色は、画像形成装置Bにより記録媒体に印刷された画像の色と異なるという問題点がある。
なお、取得部で取得した黒色現像剤像データを用いて黒色現像剤像は形成される。
[画像形成装置の構成]
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置を備える画像形成システムの構成を示す図である。図1を用いて、本発明の概要を説明する。
PC(Personal Computer)などのコンピュータである画像データ送信装置2が備えるLCD(Liquid Crystal Display)などの画像表示部2aの画面には、ドットパターンデータの画像と、ドットパターン以外の帳票などのカラー描画データの画像とが、RGBで色が表現されて表示されている。
ここで、画像データ送信装置2は、ドットパターンデータを「K」で色を表現し、カラー描画データを「CMY」で色を表現して、ドットパターンデータとカラー描画データとを含む画像データを画像形成装置1(1A,1B,1C,・・・)に送信する。
一方、画像データ送信装置2が画像形成装置1Bのカラープロファイル(機種βカラープロファイル)で色変換した画像データを、画像形成装置1Aに送信した場合、画像形成装置1Aは「機種αカラープロファイル」で色変換された画像データではないため、画像表示部2aの画面に表示される画像と同じ色で、記録媒体に画像を形成(印刷)することができない。
これにより、画像データ送信装置2が「画像形成装置1Bのカラープロファイル」で色変換した画像データを画像形成装置1Aが受信した場合に、画像形成装置1Bが記録媒体に形成する画像と同じ色で、画像形成装置1Aは記録媒体に画像を形成(印刷)することができる。
図2は、第1の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。図1で示したように、画像形成装置1は、画像データ送信装置2と通信可能に接続されており、受信データとして、例えば、所定のカラープロファイルで色変換された画像データが入力される。
画像形成装置1は、画像形成装置1全体を制御する制御部10と、画像データ送信装置2と接続してデータを受信する通信部20と、データを記憶する記憶部30と、紙などの媒体に画像を形成する画像形成部40と、タッチパネル60(操作入力部61、画面表示部62)とを備える。
画像形成装置1は、例えば、電子写真記録方式のプリンタ、ファクシミリ装置、複写機、MFP(Multifunction Peripheral:多機能周辺装置)などであるが、いかなる種類の画像形成装置であってもよい。
通信部20は、画像データ送信装置2から受信したデータを一旦記憶部30(後記する受信データ記憶部31)に記憶させる処理部である。
この通信部20は、受信したデータが印刷ジョブデータである場合、記憶部30に印刷ジョブデータを記憶させたことの記憶完了通知を制御部10に出力する。
ここで、第1の実施形態における画像データ送信装置2は、図3に示すような、印刷ジョブデータを送信するものである。印刷ジョブデータについての詳細な説明は後記する。
記憶部30は、受信データ記憶部31と、カラープロファイル記憶部32と、ディスプレイリスト記憶部33とを備える。この記憶部30は、ROMや、RAM、HDDなどにより構成される。
(受信データ記憶部31)
受信データ記憶部31は、通信部20が受信したデータを記憶する記憶部である。受信データ記憶部31には、例えば、印刷ジョブデータが記憶される。
カラープロファイル記憶部32は、予めカラープロファイルを記憶する記憶部である。ここで、カラープロファイル記憶部32には、画像データ送信装置2が通信可能に接続する画像形成装置1すべてのカラープロファイルが記憶されているものとする。
例えば、画像形成装置1Aのカラープロファイル記憶部32には、従来の自装置(画像形成装置1A)の既存カラープロファイル320の他に、複数の外部カラープロファイル321(外部カラープロファイル321B,外部カラープロファイル321C,・・・)(他装置カラープロファイル)と、内部カラープロファイル322(自装置カラープロファイル)とが記憶されている。ここで、図1の「機種αカラープロファイル」が内部カラープロファイル322に該当し、「機種βカラープロファイル」や「機種γカラープロファイル」が外部カラープロファイル321に該当する。
既存カラープロファイル320は、外部装置のカラープロファイルにより「RGB」で表現された色データを、「CMYK」に表現し直すために参照されるデータファイルである。一般的には「RGB」から「Lab」の均等色空間に変換してから「CMYK」に表現される。
外部カラープロファイル321(他装置カラープロファイル)は、外部装置のカラープロファイルによりCMY表色系で表現された色データを、均等色空間(Lab表色系)に表現し直すために参照されるデータファイルである。カラープロファイル記憶部32には、画像形成装置1Bの外部カラープロファイル321Bや、画像形成装置1Cの外部カラープロファイル321Cなどが記憶されている。
内部カラープロファイル322(自装置カラープロファイル)は、均等色空間(Lab表色系)で表現された色データを、CMY表色系で表現しなおすために参照されるデータファイルである。
ディスプレイリスト記憶部33は、後記する制御部10により、色変換処理後のディスプレイリストデータ(中間データ)を記憶する記憶部である。
制御部10は、画像形成処理を実行する処理部であり、判別処理部11と、第1色変換処理部12と、第2色変換処理部13と、ディスプレイリスト生成部14と、画像生成部15と、画面処理部16と、既存画像処理部17とを備えて構成される。
なお、制御部10は、図示を省略したCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)などを備えた一般的なコンピュータで構成することができ、コンピュータを前記した各部として機能させるプログラムにより実現することができる。
既存画像処理部17は、自装置(画像形成装置1A)の既存カラープロファイル320をカラープロファイル記憶部32から抽出して、RGBで表現された色を、抽出した既存カラープロファイル320を参照して、CMYKに表現し直す。以上の処理を行うことで、第1色変換処理部12は、印刷ジョブデータに含まれるページデータすべての色をCMYKで表現する。
判別処理部11は、通信部20から記憶完了通知を取得したことを契機に、受信データ記憶部31から印刷ジョブデータを取得する。
ここで、印刷ジョブデータについて、図3を用いて説明する。図3は、通信部20が受信する印刷ジョブデータの一例である。
図3に示すように、印刷ジョブデータには、ヘッダデータと1以上のページデータとが含まれる。
ヘッダデータには、ジョブ情報および調色情報が記述されている。ジョブ情報は、この印刷ジョブデータにドットパターンデータが含まれているか否かの情報であり、ドットパターンデータが含まれていれば「ドットパターン有」が記述されており、一方、ドットパターンデータが含まれていなければ「ドットパターン無」が記述されている。また、調色情報は、この印刷ジョブデータが、いずれのカラープロファイルを用いて色変換が行われたか、一つのカラープロファイルを決める識別情報である。
まず、判別処理部11は、取得した印刷ジョブデータのヘッダデータからジョブ情報を抽出し、ドットパターンの有無を判定する(ドットパターン含有判定処理)。次に、ヘッダデータから調色情報を抽出し、調色情報に自装置(画像形成装置1A)の内部カラープロファイル322が記述されているか否かを判定する(カラープロファイル判定処理)。
ドットパターン含有判定処理の結果、ドットパターンが含まれていない場合は、判別処理部11は、既存画像処理部17に処理を移行する。これにより、既存画像処理部17が一般的な画像形成処理を行う。本発明において特に記載すべきことではないため説明を省略する。
一方、ドットパターン含有判定処理の結果、ドットパターンが含まれている場合は、判別処理部11は、カラープロファイル判定処理を実行する。
カラープロファイル判定処理の結果、カラープロファイルが自装置(画像形成装置1A)のカラープロファイルである場合、つまり、内部カラープロファイル322である場合、判別処理部11は、ディスプレイリスト生成部14に印刷ジョブデータを出力する。
一方、カラープロファイル判定処理の結果、カラープロファイルが自装置(画像形成装置1A)のカラープロファイルではない場合、つまり、他装置(画像形成装置1Bや画像形成装置1Cなど)のカラープロファイル(外部カラープロファイル321)である場合、判別処理部11は、第1色変換処理部12に印刷ジョブデータを出力する。
第1色変換処理部12は、外部カラープロファイル321を参照して、帳票画像データに含まれる色情報を変換する処理部である。
まず、第1色変換処理部12は、印刷ジョブデータのヘッダデータに記述された調色情報に基づき、カラープロファイル記憶部32から外部カラープロファイル321を抽出する。また、第1色変換処理部12は、印刷ジョブデータのページデータ毎に、帳票画像データを抽出する。ここで、調色情報に、画像形成装置1Bのカラープロファイルが記述されていれば、画像形成装置1Bの外部カラープロファイル321Bを抽出する。
そして、第1色変換処理部12は、この均等色空間で色を表現し直した帳票画像データと、この帳票画像データを抽出したページデータとを第2色変換処理部13に出力する。
第2色変換処理部13は、内部カラープロファイル322を参照して、帳票画像データに含まれる色情報を変換する処理部である。
第2色変換処理部13は、カラープロファイル記憶部32から内部カラープロファイル322を抽出する。また、第2色変換処理部13は、印刷ジョブデータのページデータ毎に、帳票画像データを抽出する。この帳票画像データは、第1色変換処理部12により、均等色空間(Lab表色系)で表現されたものである。
次に、第2色変換処理部13は、帳票画像データに含まれる均等色空間で表現された色を、抽出した内部カラープロファイル322を参照して、CMY表色系に表現し直す。以上の処理を行うことで、第2色変換処理部13は、印刷ジョブデータに含まれるページデータすべての帳票画像データの色をCMY表色系で表現する。
そして、第2色変換処理部13は、このCMY表色系で色を表現し直した帳票画像データ(色変換後帳票画像データ)と、この帳票画像データを抽出したページデータとをディスプレイリスト生成部14に出力する。
ディスプレイリスト生成部14は、帳票画像データおよびドットパターンデータから、ディスプレイリストデータを生成し、ディスプレイリスト記憶部33に記憶させる処理部である。
ここで、ディスプレイリスト生成部14は、第2色変換処理部13から処理の移行を受けて、色変換後帳票画像データおよびページデータを取得した場合、ディスプレイリスト生成部14は、第2色変換処理部13から取得した色変換後帳票画像データおよびページデータから、色変換後帳票画像データと同じページデータに含まれるドットパターンデータを抽出する。そして、ディスプレイリスト生成部14は、色変換後帳票画像データと、抽出したドットパターンデータとを一組として、DL(Display List)と呼ばれる中間データ(以下、ディスプレイリストデータと称する)を生成する。そして、ディスプレイリスト生成部14は、生成したディスプレイリストデータをディスプレイリスト記憶部33に記憶させる。
画像生成部15は、ディスプレイリスト記憶部33からディスプレイリストデータ(中間データ)を取得して、帳票画像データおよびドットパターンデータを組み合わせた画像を生成し、画像形成部40において画像形成可能な所定の形式にあわせた変更を行い、画像を画像形成部40に出力する処理部である。
画面処理部16は、第1色変換処理部12から、外部カラープロファイル321(321B)がない旨のデータおよび印刷ジョブデータを取得したことを契機に、カラープロファイルがない旨の情報をユーザに通知するために、図4に示すような警告画面610をタッチパネル60(画面表示部62)に表示させる。さらに、画面処理部16は、時刻を得られるタイマ部(不図示)を用いて、警告画面610の表示時間を計測する。
また、警告画面610の表示時間が所定時間を超えて表示された場合には、画面処理部16は、図5に示すようなエラー表示画面620をタッチパネル60(画面表示部62)に表示させ、画像形成処理を終了(中断)する。エラー表示画面620の戻るボタン621を選択することにより、不図示の初期画面が表示される。
画像形成部40は、画像生成部15から取得した画像を、紙などの媒体に形成する処理部である。例えば、画像形成部40は、図示を省略した露光装置や現像装置、定着器、感光ドラム、転写ローラ、用紙搬送ローラ、それらを駆動する駆動部を備え、露光装置により形成された静電潜像から現像されたトナー像を搬送された記録媒体に転写(形成)する。
次に、画像形成装置1(1A)が実行する画像形成処理について、図6を用いて説明する。ここで、画像形成装置1は、画像データ送信装置2から送信される画像データを通信部20が受信し、受信データ記憶部31に記憶させる。ここで、通信部20が、記憶部30(受信データ記憶部31)に印刷ジョブデータを記憶させたことの記憶完了通知を制御部10(判別処理部11)に出力したことを契機に、画像形成処理(図6)を実行する。
そして、判別処理部11は、図7〜図8に示す色変換処理を実行開始する(ステップS103)。この色変換処理については、後記する。
画像形成部40は、画像生成部15から取得した画像を媒体に形成する(ステップS106)。そして、画像形成装置1は、画像形成処理を終了する。
次に、画像形成装置1(1A)が実行する色変換処理について、図7〜図8を用いて説明する。
まず、判別処理部11は、受信データ記憶部31から取得した印刷ジョブデータに含まれるジョブ情報を抽出する(ステップS201)。そして、抽出したジョブ情報から、印刷ジョブデータにドットパターンデータが含まれているか否かを判定する(ドットパターン含有判定,ステップS202)。ここでは、ジョブ情報に、「ドットパターン有」と記述されているか否かで判定する。
内部カラープロファイル322である場合(ステップS205,Yes)、判別処理部11は、ディスプレイリスト生成部14に処理を移行する(ステップS217)。
第2色変換処理部13は、第1色変換処理部12により色変換された後の帳票画像データに含まれる色を、抽出した内部カラープロファイル322で『均等色空間』から『CMY表色系』に色変換する(ステップS213)。
一方、印刷ジョブデータに含まれるすべての帳票画像データの色変換が済んでいる場合(ステップS216,Yes)、ディスプレイリスト生成部14は、色変換処理を終了する。これにより、図6のステップS104が実行される。
一方、印刷ジョブデータに含まれるすべての帳票画像データの抽出が済んでいる場合(ステップS220,Yes)、ディスプレイリスト生成部14は、色変換処理を終了する。これにより、図6のステップS104が実行される。
次に、画像形成装置1が実行する画像表示処理について、図9を用いて説明する。
まず、画面処理部16は、第1色変換処理部12から、外部カラープロファイルがない旨のデータおよび印刷ジョブデータを取得する(ステップS301)。このことを契機に、画面処理部16により画像表示処理が実行される。
そして、ユーザにより操作入力部61が操作されて、画面表示部62に表示されたエラー表示画面620の「戻る」ボタンが押下されることで、画面処理部16は、画像形成処理を終了させる処理を行う(ステップS306)。
ここで、図7および図8にて、ステップS900として記載した「既存画像処理」は、カラープロファイル記憶部32に記憶された既存カラープロファイル320を抽出して、RGBで表現された色を、既存カラープロファイル320を参照して、CMYKに表現し直す処理である。一般的な処理であるため、詳細な説明を省略する。
よって、通信部20(取得部)が取得した印刷ジョブデータ(画像データ)に含まれる、自装置のカラープロファイルで色変換された帳票画像データ(有彩色現像剤像データ)と、第1の実施形態の画像形成装置1により生成された色変換後の帳票画像データ(有彩色現像剤像変換データ)とは、略同一である。
そのため、第1の実施形態の画像形成装置1によれば、第1の実施形態の画像形成装置1が色変換後の帳票画像データ(有彩色現像剤像変換データ)から記録媒体に形成した画像(有彩色現像)は、通信部20(取得部)が取得した印刷ジョブデータ(画像データ)に含まれる、自装置のカラープロファイルで色変換された帳票画像データ(有彩色現像剤像データ)から記録媒体に形成した画像(有彩色現像)と略同一の色で、画像を形成することができる。
これにより、第1の実施形態の画像形成装置1によれば、他装置が、当該他装置のカラープロファイル(他装置カラープロファイル)で色変換された帳票画像データ(有彩色現像剤像データ)を取得して、その帳票画像データ(有彩色現像剤像データ)から記録媒体に形成する画像(有彩色現像剤像)と、略同一の有彩色現像剤像を記録媒体に形成することができる。
これに対して、「CMY(有彩色現像剤像データ)」から直接「CMY(有彩色現像剤像変換データ)」に色変換するカラープロファイルを用いる場合、自装置の画像形成装置と他装置の画像系装置との組み合わせの数だけ、つまり、(n−1)種類(他装置の数)のカラープロファイルを用意する必要がある。すなわち、画像形成システム内に、新たに画像形成装置Qn+1が加わることにより、n種類のカラープロファイルを用意する必要がある。
以上のように、第1の実施形態の画像形成装置1によれば、外部カラープロファイル(他装置カラープロファイル)と、内部カラープロファイル(自装置カラープロファイル)とを用いることで、画像形成装置が多数備わる大規模な画像形成システムであるほど、ユーザ(システム管理者)がカラープロファイルを生成する手間を省くことができる。
[画像形成装置の構成]
図10は、第2の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
第2の実施形態に係る画像形成装置101は、第1の実施形態に係る画像形成装置1とほぼ同じ構成であるが、以下の点で構成が異なる。第1に、カラープロファイル記憶部32の代わりに、カラープロファイル記憶部132を備える。第2に、第1色変換処理部12の変わりに、外部カラープロファイル抽出部112を備えて、制御部110を構成する。第3に、画面処理部16およびタッチパネル60を備えなくてもよい。
《印刷ジョブデータ》
図11に示すように、印刷ジョブデータには、ヘッダデータとカラープロファイルデータと1以上のページデータとが含まれる。ヘッダデータおよびページデータについては、第1の実施形態における画像データ送信装置2が送信した印刷ジョブデータ(図3)に含まれるデータと同じであるため、ここでは説明を省略する。
この印刷ジョブデータにカラープロファイルデータとして含まれる外部カラープロファイル321は、第1の実施形態の画像形成装置1が備えるカラープロファイル記憶部32に記憶された外部カラープロファイル321と同じものであるため、ここでは説明を省略する。
(カラープロファイル記憶部132)
記憶部30が備えるカラープロファイル記憶部132は、予めカラープロファイルを記憶する記憶部であり、自装置(画像形成装置1A)の既存カラープロファイル320の他に、図1の「機種αカラープロファイル」に該当する内部カラープロファイル322とが記憶されている。第1の実施形態に係る画像形成装置1が備えるカラープロファイル記憶部132と異なり、外部カラープロファイル321が記憶されていない。
画像形成装置101全体を制御する制御部110が備える外部カラープロファイル抽出部112は、印刷ジョブデータに含まれる外部カラープロファイル321を抽出する処理部である。
まず、外部カラープロファイル抽出部112は、印刷ジョブデータに含まれる外部カラープロファイル321を抽出する。さらに、外部カラープロファイル抽出部112は、印刷ジョブデータのページデータ毎に、帳票画像データを抽出する。
次に、外部カラープロファイル抽出部112は、帳票画像データに含まれるCMY表色系で表現された色を、抽出した外部カラープロファイル321を参照して、均等色空間(Lab表色系)に表現し直すという色変換を行う。以上の処理を行うことで、外部カラープロファイル抽出部112は、印刷ジョブデータに含まれるページデータすべての帳票画像データの色を均等色空間で表現する。
そして、外部カラープロファイル抽出部112は、この均等色空間で色を表現し直した帳票画像データと、この帳票画像データを抽出したページデータとを第2色変換処理部13に出力する。
第2の実施形態に係る画像形成装置101が実行する色変換処理について、図12を用いて説明する。ここで、第2の実施形態に係る画像形成装置101は、第1の実施形態に係る画像形成装置1と、画像形成処理(図6)および画像表示処理(図9)が共通するため、それらの処理の説明を省略する。色変換処理(図7〜8)においても、ステップS201〜S205およびステップS212〜S220の処理が共通するため、それらの処理の説明を省略する。
内部カラープロファイル322ではない場合(ステップS205,No)、判別処理部11は、外部カラープロファイル抽出部112に処理を移行する。このとき、判別処理部11は、調色情報に記述されたカラープロファイルデータ(外部カラープロファイル321(321B))の情報を含む印刷ジョブデータを、外部カラープロファイル抽出部112に出力する。
例えば、図1に示すような、画像データ送信装置2と、複数の画像形成装置1(1A,1B,1C)とで構成される画像形成システムにおいて、新たに画像形成装置1Xを接続させたときに、第1の実施形態では、画像形成装置1Xの外部カラープロファイル321Xを、画像形成装置1(1A,1B,1C)それぞれの記憶部30(カラープロファイル記憶部32)に記憶させることを予め行う必要があった。
2 画像データ送信装置
10 制御部
11 判別処理部
12 第1色変換処理部
13 第2色変換処理部
14 ディスプレイリスト生成部(合成処理部)
15 画像生成部
16 画面処理部
17 既存画像処理部
20 通信部(取得部)
30 記憶部
31 受信データ記憶部
32 カラープロファイル記憶部
33 ディスプレイリスト記憶部
40 画像形成部
60 タッチパネル
61 操作入力部
62 画面表示部
320 既存カラープロファイル
321(321B,321C,・・・) 外部カラープロファイル(他装置カラープロファイル)
322 内部カラープロファイル(自装置カラープロファイル)
Claims (3)
- 他装置カラープロファイルと当該他装置カラープロファイルで色変換された有彩色現像剤像データと黒色現像剤の濃度でドットパターンが表現される黒色現像剤像データとを含む画像データを取得する取得部と、
前記取得部が取得した画像データのヘッダデータからジョブ情報を抽出し、前記画像データにドットパターンが含まれているか否かを判定し、ドットパターンが含まれている場合に、さらに、前記ヘッダデータから調色情報を抽出し、当該調色情報に自装置カラープロファイルが記述されているか否かを判定する判別処理部と、
前記判別処理部が前記自装置カラープロファイルが記述されていないと判定した場合に、前記有彩色現像剤像データを、前記画像データから抽出した他装置カラープロファイルを用いて均等色空間に色変換して、均等色空間データを取得する第1色変換処理部と、
前記均等色空間データを、自装置カラープロファイルを用いて色変換して、有彩色現像剤像変換データを取得する第2色変換処理部と、
前記有彩色現像剤像変換データと前記取得部が取得した黒色現像剤像データとを合成した合成画像データを生成する合成処理部と、
前記合成処理部で合成された合成画像を記録媒体に形成する画像形成部と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記取得部が取得した画像データは、
前記ドットパターンが前記黒色現像剤像データ(K)で表現された画像データと、前記ドットパターン以外の前記有彩色現像剤像データ(CMY)で表現された画像データとからなることを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。 - 前記ドットパターンの画像データは、アノト(登録商標)パターンを含むデータであり、前記黒色現像剤はカーボンを含むことを特徴とする請求項2に記載された画像形成装置。
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