JP4254285B2 - データ処理システムおよびその方法 - Google Patents

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    • H04N1/46Colour picture communication systems
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    • H04N1/60Colour correction or control
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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理機能を提供して課金を行うデータ処理システムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1〜3は、クライアントからサーバに対して画像データの処理を依頼し、実行するデータ処理システムを開示する。
例えば、複数のコンピュータの1つで、このコンピュータに接続されたプリンタで印刷して出力画像を確認しつつ、画像データを生成し、完成した画像データを、大量印刷が可能な高速印刷機で印刷したいことがある。
しかしながら、プリンタと高速印刷機とでは、同じ画像データを印刷したとしても、出力画像の色特性などが異なってしまう。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−5343号公報
【特許文献2】
特開2003−5931号公報
【特許文献3】
特開2003−8870号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した背景からなされたものであり、複数のシステムの間で同じ出力画像を得ることができるようにしたデータ処理システムおよびその方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[データ処理システム]
上記目的を達成するために、本発明に係るデータ処理システムは、所定の処理対象データに対して、第1の処理用データに基づいて行われる第1の処理と、前記第1の処理がなされた処理対象データに対して行われる第2の処理とを要求する要求元ノードと、前記第1の処理用データを提供するデータ提供ノードと、それぞれ前記提供される第1の処理用データに基づいて、前記第1の処理を実行する1つ以上の第1の処理ノードと、前記第1の処理がなされた処理対象データに対して、前記第2の処理を、それぞれの特性で実行する1つ以上の第2の処理ノードとを有するデータ処理システムであって、前記第1の処理は、前記処理対象データに対する前記第1の処理の結果に対して、前記第2の処理を実行する前記第2のノードの特性を補正する補正処理を含み、前記第1の処理ノードは、前記第1の処理を実行するときに、前記第1の処理用データを要求し、この要求に応じて、前記第1の処理用データが提供されたときに、この提供された第1の処理用データに基づく前記第1の処理を実行する。
【0006】
好適には、前記処理対象データは、第1の画像データであって、前記第1の処理は、前記第1の画像データに対して前記第1の処理がなされた結果として得られる第2の画像データに対して、前記第2の処理を実行する前記第2のノードの特性を補正する補正処理を含み、前記第1の処理用データは、前記第2の処理を実行する前記第2のノードの特性を示す。
【0007】
好適には、前記第2の処理は、前記第2の画像データを形成する処理であって、前記第2の処理ノードそれぞれは、それぞれに固有の特性で前記第2の画像データを形成する。
【0008】
好適には、前記第1の処理ノードは、前記要求に応じて前記第1の処理用データが提供されたとき以外には、前記要求元ノードに対して、前記第1の処理を実行するか否かを問い合わせ、この問い合わせに応じて、前記要求元ノードから、前記第1の処理の実行を指示されたときには、前記補正処理以外の前記第1の処理を実行する。
【0009】
好適には、前記第2の画像データを、それぞれの特性で形成する1つ以上の第3の処理ノードをさらに含み、前記第1の処理ノードは、前記第2の処理ノードのいずれかが、前記第2の画像データを形成するときには、この第2の処理ノードに対応する前記第1の処理用データに基づいて、前記第1の処理を行って、前記第2の画像データを生成し、前記第3の処理ノードが前記第2の画像データを形成するときには、前記第2の処理ノードによる画像形成の結果と、前記第3の処理ノードによる画像形成の結果とを同じにするように、前記第1の画像データを補正して前記第2の画像データとするための第2の処理用データに基づいて、前記第1の処理を行って、前記第2の画像データを生成する。
【0010】
好適には、前記第1の処理ノードは、前記第1の処理用データまたは前記第2の処理用データの使用可能性を判定し、前記第1の処理用データまたは前記第2の処理用データが使用可能であると判定されたときには、使用可能と判定された第1の処理用データまたは第2の処理用データに基づいて、前記第1の処理を行い、これ以外のときには、使用可能な第1の処理データまたは前記第2の処理用データを生成し、この生成した第1の処理用データまたは第2の処理用データに基づいて、前記補正処理を含む第1の処理を行う。
【0011】
好適には、前記第1の処理用データまたは前記第2の処理用データが、前記第1の処理において使用されたときに、前記第1の処理用データまたは前記第2の処理用データの使用に対する課金を行う課金手段をさらに有する。
【0012】
[画像処理装置]
また、本発明に係る第1の画像処理装置は、第1の画像形成ノードで画像データを形成するときの色特性を示す第1の色特性データと、第2の画像形成ノードで画像データを形成するときの色特性を示す第2の色特性データとに基づいて、前記第2の画像形成ノードにより画像データを画像形成した結果が、前記第1の画像形成ノードにより画像データを画像形成した結果に同じになるように色補正処理を行う画像処理装置であって、前記第1の色特性データと、前記第2の色特性データとを取得する取得手段と、前記第1の色特性データと、前記第2の色特性データとから、前記色補正処理に用いられる第3の色特性データを生成する生成手段と、前記第3の色特性データの質を評価する評価手段と、前記評価の結果として得られた質に基づいて、前記第3の色特性データの生成に対する課金額を算出する算出手段と、前記算出した課金額を課金する課金手段とを有する。
【0013】
また、本発明に係る第2の画像処理装置は、第1の画像データに対して、要求元からの要求に応じて、第1の処理用データに基づく第1の処理を実行する画像処理装置であって、前記第1の画像データに対して前記第1の処理がなされた結果として生成された第2の画像データに対して、第1の特性の第2の処理で実行され、前記第1の処理用データは、前記第2の処理の第1の特性を示し、要求に応じて提供され、前記第1の処理は、前記第2の画像データに対して前記第2の処理を実行する前記第2のノードの特性を補正する補正処理を含み、前記第1の処理を実行するときに、前記第1の処理用データを要求する処理用データ要求手段と、前記要求に応じて第1の処理用データが提供されたときには、前記生成された第2の画像データに対する第2の処理の特性を補正する補正処理を含む前記第1の処理を、前記第1の画像データに対して実行する第1の処理手段を有する。
【0014】
好適には、前記第1の処理手段は、前記要求に応じて第1の処理用データが提供されたとき以外には、前記要求元に対して、前記第1の処理を実行するか否かを問い合わせ、この問い合わせに応じて、前記要求元から、前記第1の処理の実行を指示されたときには、前記補正処理以外の前記第1の処理を実行する。
【0015】
好適には、前記第2の画像データを、第2の特性で形成する第2の処理手段をさらに含み、前記第1の処理手段は、前記第1の特性で前記第2の画像データが形成されるときには、前記第1の特性に対応する前記第1の処理用データに基づいて、前記第1の処理を行って、前記第2の画像データを生成し、前記第2の処理手段が前記第2の画像データを形成するときには、前記第1の特性での画像形成の結果と、前記第2の処理手段による画像形成の結果とを同じにするように、前記第1の画像データを補正して前記第2の画像データとするための第2の処理用データに基づいて、前記第1の処理を行って、前記第2の画像データを生成する。
【0016】
好適には、前記第1の処理用データまたは前記第2の処理用データの使用可能性を判定する使用可能性判定手段をさらに有し、前記第1の処理手段は、前記第1の処理用データまたは前記第2の処理用データが使用可能であると判定されたときには、使用可能と判定された第1の処理用データまたは第2の処理用データに基づいて、前記第1の処理を行い、これ以外のときには、使用可能な第1の処理データまたは前記第2の処理用データを生成し、この生成した第1の処理用データまたは第2の処理用データに基づいて、前記補正処理を含む第1の処理を行う。
【0017】
[課金装置]
また、本発明に係る課金装置は、第1の画像データに対する第1の処理における、第1の処理用データの使用に対する課金を行う課金装置であって、前記第1の画像データに対して前記第1の処理がなされた結果として生成された第2の画像データに対して、第1の特性の第2の処理で実行され、前記第1の処理用データは、前記第2の処理の第1の特性を示し、要求に応じて提供され、要求元からの要求に応じて、前記第1の処理が実行されるときに、前記第1の処理用データが要求され、前記要求に応じて第1の処理用データが提供されたときには、前記生成された第2の画像データに対する第2の処理の特性を補正する補正処理を含む前記第1の処理が、前記第1の画像データに対して実行され、前記第1の処理の実行の通知を受信する受信手段と、前記実行が受信された第1の処理における前記第1の処理用データの使用に対して、前記要求元への課金を行う課金手段とを有する。
【0018】
好適には、前記第2の画像データは、第2の特性でさらに形成され、前記第1の特性で前記第2の画像データが形成されるときには、前記第1の特性に対応する前記第1の処理用データに基づいて、前記第1の処理が行われて、前記第2の画像データが生成され、前記第2の特性で前記第2の画像データが形成されるときには、前記第1の特性での画像形成の結果と、前記第2の特性での画像形成の結果とを同じにするように、前記第1の画像データを補正して前記第2の画像データとするための第2の処理用データに基づいて、前記第1の処理が行われ、前記受信手段は、前記第1の処理用データまたは前記第2の処理用データに基づく前記第1の処理の実行の通知を受信し、前記課金手段は、前記実行が受信された第1の処理における前記第1の処理用データまたは前記第2の処理用データの使用に対して、前記要求元への課金を行う。
【0019】
[データ処理方法]
また、本発明に係るデータ処理方法は、所定の処理対象データに対して、第1の処理用データに基づいて行われる第1の処理と、前記第1の処理がなされた処理対象データに対して行われる第2の処理とを要求し、前記第1の処理用データを提供し、第1の処理ノードにより、前記提供される第1の処理用データに基づいて、前記第1の処理を実行し、第2の処理ノードにより、前記第1の処理がなされた処理対象データに対して、前記第2の処理を、所定の特性で実行し、前記第1の処理は、前記処理対象データに対する前記第1の処理の結果に対して、前記第2の処理を実行する前記第2のノードの特性を補正する補正処理を含み、前記第1の処理ノードは、前記第1の処理を実行するときに、前記第1の処理用データを要求し、この要求に応じて、前記第1の処理用データが提供されたときに、この提供された第1の処理用データに基づく前記第1の処理を実行する。
【0020】
[画像処理方法]
また、本発明に係る第1の画像処理方法は、第1の画像形成ノードで画像データを形成するときの色特性を示す第1の色特性データと、第2の画像形成ノードで画像データを形成するときの色特性を示す第2の色特性データとに基づいて、前記第2の画像形成ノードにより画像データを画像形成した結果が、前記第1の画像形成ノードにより画像データを画像形成した結果に同じになるように色補正処理を行う画像処理方法であって、前記第1の色特性データと、前記第2の色特性データとを取得し、前記第1の色特性データと、前記第2の色特性データとから、前記色補正処理に用いられる第3の色特性データを生成し、前記第3の色特性データの質を評価し、前記評価の結果として得られた質に基づいて、前記第3の色特性データの生成に対する課金額を算出し、前記算出した課金額を課金する。
【0021】
また、本発明に係る第2の画像処理方法は、第1の画像データに対して、要求元からの要求に応じて、第1の処理用データに基づく第1の処理を実行する画像処理方法であって、前記第1の画像データに対して前記第1の処理がなされた結果として生成された第2の画像データに対して、第1の特性の第2の処理で実行され、前記第1の処理用データは、前記第2の処理の第1の特性を示し、要求に応じて提供され、前記第1の処理を実行するときに、前記第1の処理用データを要求し、前記要求に応じて第1の処理用データが提供されたときには、前記生成された第2の画像データに対する第2の処理の特性を補正する補正処理を含む前記第1の処理を、前記第1の画像データに対して実行する。
【0022】
[課金方法]
また、本発明に係る課金方法は、第1の画像データに対する第1の処理における、第1の処理用データの使用に対する課金を行う課金方法であって、前記第1の画像データに対して前記第1の処理がなされた結果として生成された第2の画像データに対して、第1の特性の第2の処理で実行され、前記第1の処理用データは、前記第2の処理の第1の特性を示し、要求に応じて提供され、要求元からの要求に応じて、前記第1の処理が実行されるときに、前記第1の処理用データが要求され、前記要求に応じて第1の処理用データが提供されたときには、前記生成された第2の画像データに対する第2の処理の特性を補正する補正処理を含む前記第1の処理が、前記第1の画像データに対して実行され、前記第1の処理の実行の通知を受信し、前記実行が受信された第1の処理における前記第1の処理用データの使用に対して、前記要求元への課金を行う。
【0023】
[プログラム]
また、本発明に係る第1のプログラムは、第1の画像形成ノードで画像データを形成するときの色特性を示す第1の色特性データと、第2の画像形成ノードで画像データを形成するときの色特性を示す第2の色特性データとに基づいて、前記第2の画像形成ノードにより画像データを画像形成した結果が、前記第1の画像形成ノードにより画像データを画像形成した結果に同じになるように色補正処理を行うプログラムであって、前記第1の色特性データと、前記第2の色特性データとを取得するステップと、前記第1の色特性データと、前記第2の色特性データとから、前記色補正処理に用いられる第3の色特性データを生成するステップと、前記第3の色特性データの質を評価するステップと、前記評価の結果として得られた質に基づいて、前記第3の色特性データの生成に対する課金額を算出するステップと、前記算出した課金額を課金するステップとをコンピュータに実行させる。
【0024】
また、本発明に係る第2のプログラムは、所定の処理対象データに対して、第1の処理用データに基づいて行われる第1の処理と、前記第1の処理がなされた処理対象データに対して行われる第2の処理とを要求するステップと、前記第1の処理用データを提供するステップと、第1の処理ノードにより、前記提供される第1の処理用データに基づいて、前記第1の処理を実行するステップと、第2の処理ノードにより、前記第1の処理がなされた処理対象データに対して、前記第2の処理を、所定の特性で実行するステップと、前記第1の処理ノードにおいて、前記第1の処理を実行するときに、前記第1の処理用データを要求するステップと、この要求に応じて、前記第1の処理用データが提供されたときに、この提供された第1の処理用データに基づく前記第1の処理を実行するステップとをコンピュータに実行させるプログラムであって、前記第1の処理は、前記処理対象データに対する前記第1の処理の結果に対して、前記第2の処理を実行する前記第2のノードの特性を補正する補正処理を含む。
【0025】
また、本発明に係る第3のプログラムは、第1の画像データに対して、要求元からの要求に応じて、第1の処理用データに基づく第1の処理を実行するプログラムであって、前記第1の画像データに対して前記第1の処理がなされた結果として生成された第2の画像データに対して、第1の特性の第2の処理で実行され、前記第1の処理用データは、前記第2の処理の第1の特性を示し、要求に応じて提供され、前記第1の処理を実行するときに、前記第1の処理用データを要求するステップと、前記要求に応じて第1の処理用データが提供されたときには、前記生成された第2の画像データに対する第2の処理の特性を補正する補正処理を含む前記第1の処理を、前記第1の画像データに対して実行するステップとをコンピュータに実行させる。
【0026】
また、本発明に係る第4のプログラムは、第1の画像データに対する第1の処理における、第1の処理用データの使用に対する課金を行うプログラムであって、前記第1の画像データに対して前記第1の処理がなされた結果として生成された第2の画像データに対して、第1の特性の第2の処理で実行され、前記第1の処理用データは、前記第2の処理の第1の特性を示し、要求に応じて提供され、要求元からの要求に応じて、前記第1の処理が実行されるときに、前記第1の処理用データが要求され、前記要求に応じて第1の処理用データが提供されたときには、前記生成された第2の画像データに対する第2の処理の特性を補正する補正処理を含む前記第1の処理が、前記第1の画像データに対して実行され、前記第1の処理の実行の通知を受信するステップと、前記実行が受信された第1の処理における前記第1の処理用データの使用に対して、前記要求元への課金を行うステップとをコンピュータに実行させる。
【0027】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0028】
[印刷サービスシステム1]
図1は、本発明に係る画像処理方法が適応される印刷サービスシステム1の構成を例示する図である。
図1に示すように、印刷サービスシステム1は、1つ以上の印刷制御システム2、1つ以上の印刷3−1〜3−nおよび1つ以上のユーザシステム4−1〜4−nが、インターネットなどのネットワーク10を介して接続される構成を採る(図1は、n=4,m=2の場合を例示)。
【0029】
また、図1に点線で示すように、印刷サービスシステム1において、後述するように、広告付きの試用処理が行われるときには、その広告主のシステム(広告主システム)16が追加される。
【0030】
印刷サービスシステム1は、これらの構成部分により、ユーザシステム4において、印刷制御システム2が提供するプロファイルデータを用いて生成された画像データを、印刷システム3の印刷機で印刷出力する。
なお、図1においてはユーザシステム4が4つ、印刷システム3が2つ、印刷制御システム2が1つの場合が例示されている。
また、以下、ユーザシステム4−1〜4−4など、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示す場合には、単にユーザシステム4などと略記することがある。
【0031】
また、印刷サービスシステム1における印刷制御システム2、印刷システム3およびユーザシステム4、さらに、これらの構成要素の機能分担は例示である。
従って、例えば、印刷システム3が、印刷制御システム2の機能を含んでいたり、ユーザシステム4のいずれかと印刷システム3とが一体に構成されたり、あるいは、ユーザシステム4のいずれかが印刷制御システム2を含んでいたりしてもよい。
【0032】
[印刷システム3]
図2は、図1に示した印刷システム3の構成を例示する図である。
図2に例示するように、印刷システム3は、画像処理装置32、測色装置34、それぞれ1つ以上の印刷機36およびコンピュータ(PC)14が、LAN12を介して接続されて構成される。
【0033】
また、印刷システム3には、必要に応じて課金装置30が追加される。
印刷システム3は、例えば、印刷会社の印刷システムとして用いられ、これらの構成部分により、印刷制御システム2またはユーザシステム4から送られてくる画像データを印刷する。
【0034】
また、印刷システム3は、ユーザシステム4における画像データの生成に用いられ、ユーザシステム4における印刷結果と、印刷された画像データとの関係などを示すターゲットプロファイルデータ(TPデータ)を生成し、印刷制御システム2またはユーザシステム4に対して出力する。
なお、以下、TPデータと、後述するデバイスプロファイルデータ(DPデータ)およびデバイスリンクプロファイルデータ(DLPデータ)とを、総称して、プロファイルデータなどと記すことがある。
【0035】
印刷システム3において、測色装置34は、印刷機36の印刷結果をスキャンして読み込み、印刷の対象となった画像データと、印刷結果として得られた印刷物との関係を示すTPデータを生成する。
このTPデータは、ユーザシステム4において、ポストスクリプト(アドビシステム社商標)などの言語で記述された描画データを、ビットマップデータ(画像データ)に展開する処理(RIP(Raster Image Processing/Processor)処理)が行われるときに、印刷機36の色特性を考慮した色補正処理などを行うために用いられる。
【0036】
ユーザシステム4のRIP処理において、TPデータを使用した色補正により、ユーザシステム4からの画像データを、印刷機36の出力の特性に適合させ、印刷機36から所望の印刷結果を得ることができる。
画像処理装置32は、ユーザシステム4から、ビットマップデータに展開される前の状態の描画データが送られてきたときに、この描画データに対してRIP処理を行う。
【0037】
また、画像処理装置32は、必要に応じて、上述したRIP処理において、TPデータあるいはDLPデータを用いた色補正を行う。
このように、TPデータなどを用いて色補正を行いつつRIP処理を行うことを、以下、単にTPデータを用いたRIP処理などと略記することがある。
【0038】
印刷機36は、例えば、大量で高速な印刷に向いたカラー印刷機であって、ユーザシステム4において生成された画像データを、大量に高速印刷する。
PC14は、ユーザの操作に応じて、画像処理装置32、測色装置34および印刷機36の動作のモニタ・制御などを行う。
課金装置30は、ユーザシステム4に対して提供したサービス(印刷・RIP処理・色補正処理など)に応じて、ユーザに対する課金を行う。
【0039】
[印刷制御システム2]
図3は、図1に示した印刷制御システム2の構成を例示する図である。
図3に示すように、印刷制御システム2は、プロファイルデータベース(プロファイルDB)20、プロファイル配信装置22、図2に示した課金装置30と同様な機能を有する課金装置24、印刷制御装置26およびPC28が、LAN12を介して接続されて構成される。
なお、図3に示した各構成部分の内、図1に示した各構成部分と実質的に同じものには、同じ符号を付してある。
【0040】
プロファイルDB20は、ユーザシステム4それぞれのDPデータ(後述)、印刷システム3それぞれのTPデータ、および、DLPデータ(後述)を、所定の方法・タイミングで取得し、取得したこれらのプロファイルデータを記憶・管理し、プロファイル配信装置22に対して出力する。
なお、印刷サービスシステム1において、印刷制御システム2、印刷システム3およびユーザシステム4の間で、どのように機能分担がなされるかによって、プロファイルDB20が記憶するプロファイルデータが変化する。
【0041】
プロファイルDB20が、ユーザシステム4および印刷システム3からプロファイルデータを取得するタイミングは、例えば以下の(1−1)〜(1−5)に示す通りである。
(1−1)プロファイルDB20は、ユーザシステム4および印刷システム3に定期的に問い合わせを行い、この問い合わせに応じてユーザシステム4および印刷システム3から返されるプロファイルデータを取得する。
(1−2)印刷システム3およびユーザシステム4は、印刷機36またはプリンタ44(後述)などが変更されたときに、変更後のプロファイルデータを自動的にプロファイルDB20に対して出力し、プロファイルDB20は、送られてきたプロファイルデータを取得する。
なお、この場合、ユーザシステム4が、プロファイルDB20に対して問い合わせを行って、DLPデータを取得してもよい。
(1−3)ユーザシステム4が、DLPデータを生成するときに、印刷制御システム2に対して、DLPデータの生成に必要なTPデータを要求し、プロファイルDB20が、この要求に応えて、印刷システム3から、TPデータを取得する。
(1−4)プロファイル配信装置22がDLPデータを生成するときに、このDLPデータの生成に必要なDPデータおよびTPデータをプロファイルDB20に要求する。
プロファイルDB20は、この要求に応じて、印刷システム3に対してTPデータの出力を要求し、ユーザシステム4に対してDPデータの出力を要求し、この要求に応じて返されたDPデータおよびTPデータを取得する
さらに、プロファイルDB20は、必要に応じて、プロファイル配信装置22が生成したDLPデータを取得する。
(1−5)印刷システム3およびユーザシステム4から、DLPデータが送られてきたときに、プロファイルDB20は、このDLPデータを取得する。
なお、この場合、ユーザーシステムがDPデータを保持してもよい。
【0042】
プロファイル配信装置22は、印刷システム3およびユーザシステム4の要求に応じて、プロファイルDB20から要求されたプロファイルデータを読み出して返す。
また、プロファイル配信装置22は、印刷システム3およびユーザシステム4からの要求に応じて、DPデータおよびDPデータからDLPデータを生成して返す。
印刷制御装置26は、ユーザシステム4からの画像データの配信、RIP処理および印刷処理などの処理要求を受け付け、印刷システム3に対して、この処理要求を転送して、実行させる。
また、印刷制御装置26は、課金装置24と共同して、ユーザシステム4から要求された処理あるいはユーザシステム4に提供するプロファイルデータについての課金処理を行う。
また、印刷制御装置26は、図9以降の各図に示す通信シーケンスを実行する。
【0043】
[ユーザシステム4]
図4は、図1に示したユーザシステム4の構成を例示する図である。
図4に示すように、ユーザシステム4は、企業の部門ごとに設けられる1つ以上の部門システム40−1,40−2を含む。
部門システム40−1は、画像処理装置42、PC48−1およびプリンタ44−1がLAN12−1を介して接続されて構成され、部門システム40−2は、測色装置46、PC48−2およびプリンタ44−2が、LAN12−2を介して接続されて構成される。
LAN12−1,12−2は、相互に通信可能に接続されている。
なお、図1に示した広告主システム16も、例えば、ユーザシステム4と同様の構成を採る。
【0044】
なお、図4においては、ユーザシステム4に、プリンタ44が2つ含まれ、PC48が2つ含まれ、画像処理装置42が1つ含まれ、測色装置46が1つ含まれる場合が例示されている。
また、図4に示した各構成部分の内、図2,図3に示した各構成部分と実質的に同じものには、同じ符号が付してある。
ユーザシステム4は、これらの構成部分により、印刷システム3の印刷機36に印刷させる画像データを生成する。
【0045】
プリンタ44は、例えば、一般企業やデザイン会社のオフィスにおいて用いられるカラープリンタであって、PC48および画像処理装置42から入力される画像データを印刷する。
ユーザシステム4において、測色装置46は、プリンタ44の印刷結果をスキャンして読み込み、印刷の対象となった画像データと、印刷結果として得られた印刷物との関係を示すDPデータを生成する。
つまり、このDPデータは、画像データをプリンタ44により印刷すると、どのような色特性の印刷結果が得られるかなどを示す。
【0046】
ユーザシステム4において、画像処理装置42は、必要に応じて、印刷制御システム2から、印刷を依頼しようとするユーザシステム4のTPデータを取得し、取得したTPデータと、ユーザシステム4の測色装置46が生成したDPデータとを用いて、DLPデータを生成する。
このDLPデータは、ユーザシステム4において、印刷システム3における印刷結果を確認するために用いられる。
つまり、画像処理装置42は、DPプロファイルとTPプロファイルとを用いて、画像データを、プリンタ44により印刷して、あたかも印刷機36により印刷されたかのような印刷結果を得るために用いられる。
【0047】
画像処理装置42は、このようにして生成したDLPデータ、あるいは、印刷制御システム2から取得したDLPデータを用いて、PC48などから入力される描画データをRIP処理し、プリンタ44に印刷させるための画像データを生成し、プリンタ44に対して出力する。
また、画像処理装置42は、印刷制御システム2から取得したTPデータを用いて描画データをRIP処理し、プリンタ44に印刷させるための画像データを生成し、プリンタ44に対して出力する。
【0048】
[ハードウェア]
図5は、図2〜図4に示したPC14,28,48、プロファイルDB20、プロファイル配信装置22、課金装置24,30、印刷制御装置26、画像処理装置32,42、測色装置34,46、印刷機36およびプリンタ44のハードウェア構成を例示する図である。
図5に示すように、PC14などは、CPU102、メモリ104およびこれらの周辺回路などを含むPCあるいは制御装置の本体100、表示装置、キーボードおよびマウスなどを含む表示・入力装置106、プリンタ16におけるプリンタエンジンなど、各装置に特有の機能を実現するための機能実現部分108、LAN140またはネットワーク10との間の通信機能を実現する通信装置110、および、HDDおよびCD装置などの記録装置112から構成される。
つまり、PC14、プロファイルDB20、プロファイル配信装置22、課金装置24,30、画像処理装置32,42、測色装置34,46、印刷機36およびプリンタ44は、ネットワーク10およびLAN12を介して、他の装置(以下、ノードとも記す)との間で通信を行うコンピュータとしての構成部分を含んでいる。
【0049】
[プロファイルデータの流れの概要]
図6は、図1〜図4に示した印刷サービスシステム1の印刷制御システム2、印刷システム3およびユーザシステム4において記憶されるプロファイルデータおよびその流れを例示する図である。
印刷制御システム2のプロファイルDB20は、例えば、図6に実線で示すように、印刷システム3それぞれのTPデータを、上述したように、印刷システム3から取得して記憶・管理する。
このTPデータには、図6に例示するように、それぞれのID(TP−ID)と、バージョン情報と、公開・使用許可/不許可、公開範囲、色調整の範囲などの使用条件と、TPデータを使用しているあるいは使用が許可されたユーザシステム4のリストなどが含まれる。
【0050】
さらに、プロファイルDB20は、ユーザシステム4へのダウンロードが許可されたTPデータ、および、ユーザシステム4それぞれに、いずれのTPデータが適合するかなどを示すリスト(TPダウンロードリスト;図6)を記憶し、ユーザシステム4それぞれに公開する。
このようにプロファイルDB20に記憶されたTPデータおよびTPダウンロードリストは、ユーザシステム4からの要求に応じて、ユーザシステム4に対して提供され、ユーザシステム4の画像処理装置42において、DLPデータの生成処理、DLPデータを用いたRIP処理、および、TPデータを用いたRIP処理などに用いられる。
【0051】
あるいは、図6に点線で示すように、印刷制御システム2のプロファイルDB20は、必要に応じて、ユーザシステム4のプリンタ44のDPデータをユーザシステム4から取得し、記憶・管理する。
このようにプロファイルDB20に記憶されたDPデータは、プロファイル配信装置22におけるDLPデータの生成などに用いられる。
なお、印刷システム3でDLPデータを生成する場合があれば、プロファイル配信装置22は、プロファイルDB20に記憶されたDPデータを、印刷システム3に提供することもあり得る。
【0052】
あるいは、図6に点線で示すように、印刷制御システム2のプロファイルDB20は、必要に応じて、印刷システム3の印刷機36それぞれの印刷結果と、ユーザシステム4のプリンタ44それぞれの印刷結果とを同じにするために用いられるDLPデータを、プロファイル配信装置22、印刷システム3およびユーザシステム4の画像処理装置42から取得し、記憶・管理する。
このようにプロファイルDB20に記憶されたDLPデータは、必要に応じて、印刷システム3およびユーザシステム4に対して提供される。
さらに、図6のユーザシステム4と印刷システム3との間に点線で示すように、必要に応じて、ユーザシステム4と印刷システム3との間で、印刷制御システム2を介さずに、プロファイルデータが送られることもありうる。
【0053】
[印刷サービスシステム1の動作]
以下、印刷サービスシステム1の動作を、様々な具体例を挙げて説明する。
なお、以下に示す各動作は、互いに矛盾を生じない限り、あるいは、適切な変更を施すことにより、組み合わせ可能である。
また、各動作における動作主体は例示であって、印刷制御システム2、印刷システム3およびユーザシステム4における動作主体は、適宜、変更可能である。
【0054】
[TPデータ配信開始]
図7は、図1などに示した印刷サービスシステム1の第1の動作(S10)を示すシーケンス図である。
図7に示した操作においては、印刷システム3の測色装置34(図2)は、PC48に対するユーザの操作に応じて、印刷制御システム2(図3)のプロファイル配信装置22に対して、TPデータの印刷システム3に対する配信を明示的に依頼する。
図7に示すように、ステップ100(S100)において、印刷システム3の測色装置34は、プロファイル配信装置22に対して、TPデータの配信を依頼する。
【0055】
ステップ102(S102)において、測色装置34は、印刷機36それぞれのTPデータを、印刷制御システム2のプロファイルDB20に対して伝送する。
ステップ104(S104)において、印刷制御システム2のプロファイルDB20は、この依頼およびTPデータを受け入れ、測色装置34にアクノリッジ(ACK)を返す。
【0056】
ステップ106(S106)において、測色装置34は、印刷制御システム2のプロファイル配信装置22に対して、S102の処理においてプロファイルDB20に対して伝送したTPデータの使用を許可する。
プロファイル配信装置22は、プロファイルDB20に記憶されたTPデータを使用可能な状態、つまり、プロファイル配信装置22およびユーザシステム4に対する配信を開始した状態とする。
ステップ108(S108)において、プロファイル配信装置22は、印刷システム3の測色装置34に対してACKを返す。
【0057】
[TP配信停止]
図8は、図1などに示した印刷サービスシステム1の第2の動作(S12)を示すシーケンス図である。
図8に示した動作においては、印刷システム3の測色装置34(図2)は、PC48に対するユーザの操作に応じて、印刷制御システム2のプロファイル配信装置22(図3)に対して、TPデータの印刷システム3に対する配信の停止を明示的に依頼する。
図8に示すように、ステップ120(S120)において、印刷システム3の測色装置34は、印刷制御システム2のプロファイル配信装置22に対して、TPデータを指定して、その使用不許可および削除を依頼する。
ステップ122(S122)において、プロファイル配信装置22は、この依頼に従って、指定されたTPデータの配信を停止し、さらに、プロファイルDB20に記憶されているTPデータを削除し、印刷システム3の測色装置34に対して、ACKを返す。
【0058】
[印刷処理]
図9は、図1などに示した印刷サービスシステム1の第3の動作(S14)を示すシーケンス図である。
図9に示した動作においては、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)から印刷制御システム2にTPデータが要求され、このTPデータを受けてDLPデータを生成し、DLPデータを用いたRIP処理が行われ、プリンタ44から出力される。
さらに、ユーザシステム4の画像処理装置42は、TPデータを用いたRIP処理を行い、印刷システム3の印刷機36(図2)に印刷させる。
なお、図9以下の各図においては、ACKなどを伝送するシーケンスは、適宜、省略されている。
また、図9に示したシーケンスは、画像処理装置42におけるDLPデータを用いたRIP処理にも応用可能である。
【0059】
ステップ140,142(S140、142)において、ユーザシステム4のPC48(図4)は、ユーザの操作に従って、DLPデータを用いたRIP処理要求と、RIP処理の対象となる描画データとを、画像処理装置42に対して出力する。
ステップ144(S144)において、ユーザシステム4の画像処理装置42は、印刷制御システム2に対して、TPデータの配信を要求する。
【0060】
ステップ146(S146)において、印刷制御システム2のプロファイル配信装置22は、印刷システム3の測色装置34(図2)に対して、印刷機36のTPデータに変化が生じたか否かを問い合わせる。
ステップ148(S148)において、プロファイル配信装置22(図3)は、プロファイルDB20を検索し、問い合わせがあったTPデータに変化が生じていない場合には、その旨を印刷制御システム2に回答する。
ステップ150(S150)において、プロファイル配信装置22は、プロファイルDB20に記憶されているTPデータを読み出して、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)に対して出力する。
【0061】
ステップ152(S152)において、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)は、印刷制御システム2から受けたTPデータと、ユーザシステム4の測色装置46により得られたプリンタ44のDPデータとから、DLPデータを生成する。
さらに、画像処理装置42は、このDIPデータを用いてRIP処理を行い、プリンタ44から出力するための画像データを生成し、PC48に対して出力する。
なお、このとき、図中に点線で示すように、画像処理装置42が、DLPデータの生成を印刷システム3に通知し、印刷システム3の課金装置30が、S150の処理において提供したTPデータに関する課金処理を、画像処理装置42に対して行ってもよい。
【0062】
ステップ154(S154)において、ユーザシステム4のPC48(図4)のユーザは、画像処理装置42からの画像を表示・入力装置106(図5)に表示させて確認し、画像処理装置42に対して、印刷を依頼する。
ステップ156,158(S156,S158)において、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)は、プリンタ44に対して、印刷要求を出し、さらに、DLPデータを用いてRIP処理された画像データを出力する。
【0063】
ステップ160(S160)において、プリンタ44による印刷結果を確認したユーザは、PC48を操作して、印刷システム3の印刷機36に対する印刷要求を出す。
ステップ162,164(S162,S164)において、ユーザシステム4のPC48は、画像処理装置42に対して、印刷機36への画像データの出力を要求すると、画像処理装置42は、PC48から入力された描画データ、あるいは、描画データを、プロファイルデータを用いないでRIP処理して得られる画像データを、印刷システム3の画像処理装置32(図2)に対して出力する。
あるいは、ユーザシステム4の画像処理装置42は、描画データをTPデータを用いてRIP処理した結果として得られた画像データを、印刷システム3の印刷機36に対して出力する。
【0064】
ステップ166(S166)において、印刷システム3の画像処理装置32(図2)は、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)から送られてきた描画データに対して印刷機36のTPデータを用いたRIP処理を行って画像データを生成し、あるいは、画像データに対してTPデータを用いた補正を行い、印刷機36に対して出力し、印刷機36は、この画像データを印刷する。
あるいは、印刷システム3の印刷機36は、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)から送られてきた画像データを印刷する。
印刷システム3の画像処理装置32は、印刷機36の印刷結果(印刷成功など)を、画像処理装置42に通知する。
【0065】
図9に示した印刷サービスシステム1の印刷処理の一部を、図10を参照してさらに説明する。
図10は、図9に示した印刷処理の一部を示すフローチャートである。
図10に示すように、ステップ180(S180)において、ユーザシステム4の画像処理装置42(図2)は、PC48から要求されたRIP処理などにおいて、TPデータが必要とされるか否かを判断する。
画像処理装置42は、TPデータが必要とされる場合にはS182の処理に進み、これ以外の場合にはS204の処理に進む。
ステップ182(S182)において、画像処理装置42は、印刷制御システム2のプロファイル配信装置22に対して、TPデータの配信を要求する。
【0066】
ステップ184(S184)において、印刷制御システム2のプロファイル配信装置22(図3)は、要求されたTPデータが、印刷サービスシステム1(図1)内に存在するか否かを判断する。
プロファイル配信装置22は、プロファイルDB20に要求されたTPデータが印刷サービスシステム1内に存在する場合にはS186の処理に進み、これ以外の場合にはS204の処理に進む。
【0067】
ステップ186(S186)において、プロファイル配信装置22は、プロファイルDB20内の要求されたTPデータが、配信可能な状態とされているか否かを判断する。
プロファイル配信装置22は、要求されたTPデータが配信可能な状態とされている場合にはS188の処理に進み、これ以外の場合にはS204の処理に進む。
【0068】
ステップ188(S188)において、プロファイル配信装置22は、印刷システム3に対して、TPデータの変化を問い合わせ、印刷システム3の測色装置34(図2)は、この問い合わせに応じて、最後にTPデータを変更した日時などを返す。
ステップ190(S190)において、印刷システム3の測色装置34(図2)から返された更新日時が、最後にプロファイルDB20内のTPデータが更新された日時よりも前の場合であるか否か、つまり、プロファイルDB20に記憶されているTPデータが、印刷システム3において変化しているか否かを判断する。
プロファイル配信装置22は、TPデータが変化した場合にはS192の処理に進み、これ以外の場合には、プロファイルDB20に記憶されているTPデータをユーザシステム4の画像処理装置42(図4)に出力してS194の処理に進む。
【0069】
ステップ192(S192)において、プロファイル配信装置22は、印刷システム3の測色装置34に対してTPデータを要求し、この要求に応じて返されるTPデータを受信し、プロファイルDB20に記憶されたTPデータを更新する。
ステップ194(S124)において、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)またはプロファイル配信装置22(図2)は、DPデータとTPデータとからDLPデータを生成する。
あるいは、ユーザシステム4の画像処理装置42、または、印刷システム3の画像処理装置32(図2)は、TPデータ(あるいはDLPデータ)を用いたRIP処理を行う。
【0070】
ステップ196(S196)において、印刷サービスシステム1の各構成部分は、要求された処理が中止されたか否かを判断する。
印刷サービスシステム1の各構成部分は、処理が中止された場合にはS200の処理に進み、これ以外の場合にはS198の処理に進む。
ステップ198(S198)において、印刷サービスシステム1の各構成部分は、以上処理を行って、処理を終了する。
ステップ200(S200)において、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)またはプロファイル配信装置22(図3)は、TPデータを用いずにRIP処理などを行う。
【0071】
図11は、図1などに示した印刷サービスシステム1の第4の動作(S22)を示すシーケンス図である。
図11に示した動作においては、印刷制御システム2のプロファイル配信装置22がDLPデータを生成する。
【0072】
ステップ220,222(S220、222)において、ユーザシステム4のPC48(図4)は、ユーザの操作に従って、DLPデータを用いたRIP処理要求と、RIP処理の対象となる描画データとを、画像処理装置42に対して出力する。
ステップ224,226(S224,S226)において、ユーザシステム4の画像処理装置42は、印刷制御システム2に対して、DLPデータの生成を要求し、さらに、プリンタ44のDPデータを出力する。
【0073】
ステップ228(S228)において、印刷制御システム2のプロファイル配信装置22(図3)は、プロファイルDB20に記憶され、あるいは、印刷システム3から取得したTPデータと、S226の処理において受信したDPデータとから、DLPデータを生成し、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)に対して出力する。
ステップ230(S230)において、ユーザシステム4の画像処理装置42は、プロファイル配信装置22から受信したDLPデータを用いてRIP処理を行って画像データを生成し、PC48に対して出力する。
なお、このとき、図中に点線で示すように、画像処理装置42が、DLPデータの生成を印刷制御システム2に通知し、印刷制御システム2の課金装置24が、S228の処理において提供したDLPデータに関する課金処理を、画像処理装置42に対して行ってもよい。
ステップ232(S232)において、プリンタ44による印刷結果を確認したユーザは、PC48を操作して、印刷システム3の印刷機36に対する印刷要求を出す。
ステップ234,236(S234,S236)において、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)は、プリンタ44に対して、印刷要求を出し、さらに、DLPデータを用いてRIP処理された画像データを出力する。
【0074】
ステップ238(S238)において、プリンタ44による印刷結果を確認したユーザは、PC48を操作して、印刷システム3の印刷機36に対する印刷要求を出す。
ステップ240,242(S240,S242)において、ユーザシステム4のPC48は、画像処理装置42に対して、印刷機36への画像データの出力を要求すると、画像処理装置42は、PC48から入力された描画データ、あるいは、描画データを、プロファイルデータを用いないでRIP処理して得られる画像データを、印刷システム3の画像処理装置32(図2)に対して出力する。
あるいは、ユーザシステム4の画像処理装置42は、描画データをTPデータを用いてRIP処理した結果として得られた画像データを、印刷システム3の印刷機36に対して出力する。
【0075】
ステップ244(S244)において、印刷システム3の画像処理装置32(図2)は、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)から送られてきた描画データに対して印刷機36のTPデータを用いたRIP処理を行って画像データを生成し、あるいは、画像データに対してTPデータを用いた補正を行い、印刷機36に対して出力し、印刷機36は、この画像データを印刷する。
あるいは、印刷システム3の印刷機36は、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)から送られてきた画像データをを印刷する。
印刷システム3の画像処理装置32は、印刷機36の印刷結果(印刷成功など)を、画像処理装置42に通知する。
【0076】
[DLPデータ自動生成]
以下、印刷サービスシステム1において、DLPデータを自動生成する方法を説明する。
図12は、図1などに示した印刷サービスシステム1の第5の動作(S26)を示すシーケンス図である。
図12に示した動作においては、ユーザシステム4(図4)において、測色装置46がDPの変化を画像処理装置42に通知し、印刷制御システム2が、ユーザシステム4の画像処理装置42からDPデータを取得して、DLPデータを自動的に生成する。
【0077】
図12に示すように、ステップ260(S260)において、ユーザシステム4の測色装置46(図4)は、プリンタ44の交換あるいは設定変更などにより、プリンタ44のDPデータに変化が生じると、測色装置46に、変化したDPデータを通知する。
ステップ262(S262)において、印刷制御システム2のプロファイル配信装置22(図3)は、例えば、図12に点線で示すように、印刷システム3にTPデータの変化が生じると、ユーザシステム4の画像処理装置42に対して、DPデータが変化したか否かを問い合わせる。
【0078】
ステップ264,266(S264,266)において、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)は、問い合わせに応じて、DPデータの変化を通知し、さらに、DPデータを返す。
DPデータを受けた印刷制御システム2のプロファイル配信装置22(図3)は、DPデータとTPデータとからDLPデータを生成し、プロファイルDB20に記憶させる。
【0079】
ステップ268,270(S268,S270)において、図12に点線で示すように、ユーザシステム4のPC48から処理要求を受けた画像処理装置42(図4)が、印刷制御システム2のプロファイル配信装置22(図3)に対してDLPデータを要求すると、プロファイル配信装置22は、プロファイルDB20からDLPデータを読み出して、画像処理装置42に返す。
なお、このとき、図中に点線で示すように、印刷制御システム2の課金装置24が、ユーザシステム4に対して出力したDLPデータに対する課金処理を行ってもよい。
【0080】
このDLPデータに対する課金の額は、例えば、生成されたDLPデータの質を評価して、その質を基準として定めても良い。
なお、DLPデータの質とは、例えば、このDLPデータを用いて色補正処理を行ったときに、どのような範囲の色空間について補正可能であるか、あるいは、どれだけの精度・分解能で、色彩をマッピングできるか(詳細度)などを基準として定義される。
さらに、色補正処理に対する課金の額を、色補正処理に用いられたDLPデータの質に応じて変化させてもよい。
【0081】
図13は、図1などに示した印刷サービスシステム1の第6の動作(S28)を示すシーケンス図である。
図13に示した動作においては、ユーザシステム4(図4)の画像処理装置42が、DPデータおよびTPデータが変化すると、DLPデータを自動的に生成する。
図13に示すように、ステップ280(S280)において、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)は、測色装置46に対して、例えば定期的にDPデータが変化したか否かを問い合わせる。
ステップ282(S282)において、ユーザシステム4の測色装置46は、DPデータの変化を画像処理装置42に通知し、変化したDPデータを画像処理装置42に対して出力する。
【0082】
ステップ284(S284)において、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)は、印刷システム3の測色装置34(図2)に対して、TPデータが変化したか否かを問い合わせる。
ステップ286,288(S286,288)において、印刷システム3の測色装置34(図2)は、TPデータの変化をユーザシステム4の画像処理装置42に通知し、変化したTPデータをユーザシステム4の画像処理装置42に対して出力する。
ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)は、ユーザシステム4および印刷システム3の測色装置34(図2,図3)から受けたDPデータおよびTPデータを用いて、DLPを自動生成する。
なお、このとき、図中に点線で示すように、印刷システム3の課金装置30が、ユーザシステム4に対して出力したTPデータに対する課金処理を行ってもよい。
【0083】
図14は、図1などに示した印刷サービスシステム1の第7の動作(S30)を示すシーケンス図である。
図14に示した動作は、ユーザシステム4によるDLP生成の契機が、印刷システム3のTPデータの変化である他は、図13に示した処理と同じである。
図14に示すように、ステップ300(S300)において、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)は、印刷システム3の測色装置34(図2)に対して、例えば定期的にTPデータが変化したか否かを問い合わせる。
ステップ304(S304)において、印刷システム3の測色装置34は、TPデータの変化を画像処理装置42に通知し、変化したTPデータを画像処理装置42に対して出力する。
【0084】
ステップ304(S304)において、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)は、測色装置46に対して、DPデータが変化したか否かを問い合わせる。
ステップ306,308(S306,308)において、ユーザシステム4の測色装置46(図4)は、DPデータの変化を画像処理装置42に通知し、変化したDPデータをユーザシステム4の画像処理装置42に対して出力する。
ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)は、ユーザシステム4および印刷システム3の測色装置34(図2,図3)から受けたDPデータおよびTPデータを用いて、DLPを自動生成する。
なお、このとき、図中に点線で示すように、印刷システム3の課金装置30が、ユーザシステム4に対して出力したTPデータに対する課金処理を行ってもよい。
【0085】
図15は、図1などに示した印刷サービスシステム1の第8の動作(S32)を示すシーケンス図である。
図15に示した動作においては、ユーザシステム4(図4)のPC48が、使用頻度の多いDLPデータの自動生成処理を、画像処理装置42に対して設定する。
図15に示すように、ステップ320(S320)において、ユーザシステム4(図4)において、DLPデータが用いられるたびに、画像処理装置42は、PC48に対して、DLPデータの使用を通知する。
ステップ322(S322)において、例えば、DLPデータの使用頻度あるいは使用回数が、予め決められた基準よりも多い場合には、ユーザシステム4のPC48は、画像処理装置42に対して、図13,図14に示したDLP自動生成処理(S28/S30)の実行を設定する。
【0086】
図16は、図1などに示した印刷サービスシステム1の第9の動作(S34)を示すシーケンス図である。
図16に示した動作においては、第1のユーザシステム(例えばユーザシステム4−1;図中においてはユーザシステム#1)が、第2のユーザシステム(例えばユーザシステム4−2;図中に置いてはユーザシステム#2)に対して、DLPデータの生成処理を依頼する。
図16に示すように、ステップ340(S340)において、第1のユーザシステムは、第2のユーザシステムに対して、DLPデータの生成を依頼する。
ステップ342(S342)において、第1のユーザシステムは、第2のユーザシステムに対して、プリンタ44のDPデータを出力する。
【0087】
ステップ344〜348(S344〜S348)において、第2のユーザシステムは、印刷システム3に対して、TPデータの変化を問い合わせ、これに応えて、印刷システム3は、第2のユーザシステムに対して、TPデータの変化を通知し、変化したTPデータを出力する。
なお、このとき、図中に点線で示すように、印刷システム3の課金装置30が、第2のユーザシステムに対して出力したTPデータに対する課金処理を行ってもよい。
ステップ350(S350)において、第2のユーザシステムは、S342の処理において受けたDPデータと、印刷システム3から受けたTPデータとを用いて、DLPデータを生成し、第1のユーザシステムに対して出力する。
【0088】
以上、図12〜図16に示したDLPデータの生成処理は、例えば、DLPデータを常に、最適な状態に保つために役立ち、また、プリンタ44による印刷の迅速化に役立つ。
また、図12〜図16に示したDLPデータの生成処理は、例えば、ユーザシステム4においてRIP処理・印刷処理が行われていない期間、あるいは、印刷システム3においてRIP処理・印刷処理が行われていない期間に余ったマシンパワーの有効利用に役立つ。
また、例えば、図12〜図16に示したDLPデータの生成処理は、印刷サービスシステム1に含まれる各システム間の負荷分散のために役立つ。
【0089】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態を説明する。
印刷システム3(図1,図2)において、印刷機36自体が交換されたり、印刷機36のファームウェアが交換されたりすると、印刷機36のTPデータは変化してしまう。
このような場合、印刷制御システム2のプロファイルDB20(図3)に記憶されているTPデータと、印刷システム3の測色装置34により生成された実際の印刷機36のTPデータとは一致しなくなる。
【0090】
印刷機36のTPデータと、印刷制御システム2に記憶されているTPデータとが一致していないと、印刷制御システム2に記憶されているTPデータおよびDPデータからDLPデータを生成し、このDLPデータを用いて色補正した画像データをプリンタ44から出力しても、その画像出力の結果と、印刷システム3において、測色装置34により生成されたTPデータを用いて同じ画像データを色補正して、印刷機36から出力して得られる画像出力の結果とが異なってしまう。
一方、これらのTPデータが一致していなくても、これらのTPデータの差異がごく小さければ、上述した2つの画像出力結果の間の差異が十分に小さい場合には、実質的な問題は生じないことがある。
【0091】
また、印刷機36およびプリンタ44(図2,図4)の機種・製造時期・ファームウェアによって、TPデータおよびDPデータのバージョンを管理している場合、TPデータのバージョンと、DPデータのバージョンとを比較することにより、容易に、印刷制御システム2に記憶されているTPデータと、プリンタ44のDPデータとが適合しないことが判定可能なこともある。
さらに、TPデータが示す印刷機36の色特性と、プリンタ44のDPデータのDPデータの色特性とを比較することにより、これらから生成されたDLPデータにより色補正した画像データをプリンタ44が印刷した結果と、同じ画像データを、このTPデータを用いて色補正した画像データを、印刷機36が印刷した結果とが、同じになるか否かを判断することができる。
【0092】
つまり、印刷機36の色特性と、プリンタ44の色特性が、ある程度、近い場合には、プリンタ44を用いて印刷機36の印刷結果を確認できる。
これに対し、印刷機36とプリンタ44の色特性が大きく異なっている場合には、TPデータおよびDPデータを用いた色補正を行っても、プリンタ44を用いた印刷機36の印刷結果の確認が不可能なことがある。
本発明の第2の実施形態は、これらの点に着目し、印刷制御システム2に記憶されているTPデータと、ユーザシステム4それぞれの適合性を判断し、ユーザシステム4において、的確なTPデータが用いられるように工夫されている。
【0093】
図17は、図1,図3に示した印刷制御システム2のプロファイルDB20およびプロファイル配信装置22のソフトウェア構成を示す図である。
図17に示すように、プロファイルDB20は、TPデータを記憶・管理するTP−DB200、DPデータを記憶・管理するDP−DB202、および、DLPデータを記憶・管理するDLP−DB204から構成される。
【0094】
[プロファイル配信プログラム5]
また、図17に示すように、プロファイル配信装置22上では、プロファイル配信プログラム5が、例えば、記録媒体114(図5)を介して供給され、メモリ104にロードされて実行される。
プロファイル配信プログラム5は、プロファイル管理部50、リスト作成管理部510、TP取得部512、DP取得部514、DLP取得部516、シーケンス・通信制御部518およびDLP作成部508から構成される。
プロファイル管理部50は、バージョン管理部500、補正範囲管理部502、公開許可管理部504および優先管理部506から構成される。
【0095】
プロファイル配信プログラム5は、これらの構成部分により、印刷システム3の印刷機36それぞれのTPデータと、ユーザシステム4それぞれとの適合性を判定し、この判定結果に基づくTPデータの配信を行う。
また、プロファイル配信プログラム5は、ユーザシステム4それぞれに対するTPデータそれぞれの配信の可能性を判定し、この判定結果に基づくTPデータの配信を行う
また、プロファイル配信プログラム5は、ユーザシステム4それぞれに対して配信可能性なTPデータのリスト(TPダウンロードリスト;図6)を作成してプロファイルDB20に記憶し、ユーザシステム4およびそのユーザの利用に供する。
【0096】
TP取得部512は、図7〜図16を参照して説明した処理において、TPデータを印刷システム3から取得する。
DP取得部514は、同様に説明した処理において、DPデータをユーザシステム4から取得する。
DLP取得部516は、同様に説明した処理において、DLPデータをDLP作成部508、ユーザシステム4あるいは印刷システム3から取得する、
シーケンス・通信制御部518は、同様に説明した処理において、ノードとの間の通信を制御する。
また、シーケンス・通信制御部518は、図9以降の各図に示す他のノードとの間の通信シーケンスを実現する。
DLP作成部508は、同様に説明した処理において、DLPデータを作成する。
【0097】
プロファイル管理部50において、バージョン管理部500は、プロファイルDB20のTP−DB200、DP−DB202およびDLP−DB204に記憶されたTPデータ、DPデータおよびDLPデータのバージョン(図6)を管理する。
バージョン管理部500は、TP−DB200に記憶されたTPデータのバージョン、あるいは、印刷機36それぞれのTPデータのバージョンと、プリンタ44それぞれのDPデータのバージョンとの関係に基づいて、TP−DB200に記憶されているTPデータが、いずれのユーザシステム4におけるDLPデータの作成、あるいは、RIP処理に用いられ得るかを判定し、この判定に従って、TPデータの配信を管理する。
【0098】
補正範囲管理部502は、DP−DB202が記憶・管理するDPデータそれぞれが示すプリンタ44(図4)の色特性と、TP−DB200が記憶・管理するTPデータそれぞれが示す印刷機36(図3)の色特性とに基づいて、印刷機36の色特性と、プリンタ44の色特性が近く、プリンタ44を用いて印刷機36の印刷結果を確認できか、あるいは、印刷機36とプリンタ44の色特性が大きく異なっていて、プリンタ44を用いた印刷機36の印刷結果の確認が不可能であるかを判定する。
つまり、補正範囲管理部502は、TPデータそれぞれが、いずれの範囲のユーザシステム4におけるDLPデータの生成処理、あるいは、RIP処理に用いられ得るかを判定し、この判定に従って、TPデータの配信を管理する。
公開許可管理部504は、印刷システム3が、例えば図7,図8を参照して説明した処理により、そのTPデータを、ユーザシステム4のいずれに対して公開しているかに基づいて、TPデータの配信を管理する。
【0099】
優先管理部506は、上述のように、例えば、TP−DB200内に、同じ印刷機36(図2)について複数のTPデータが記憶されている場合に、いずれのユーザシステム4に対して、複数のTPデータのいずれを優先して配信するかを、印刷システム3あるいはユーザシステム4のユーザの明示的な設定、あるいは、プリンタ44それぞれのDPデータと、印刷機36それぞれのTPデータとの適合性(例えば、TPデータに対応する色空間とDPデータに対応する色空間との適合の度合)などに基づいて判定する。
例えば、優先管理部506は、2つの印刷機・プリンタの機種名と機能を対応付けたテーブルを参照して、2つの装置が、どれだけ同じ機能を共有しているかを計数したり、あるいは、互いに適合する機種名を関連付けたテーブルを参照したりすることにより、印刷機36の間のTPデータの適合性を判断することができる。
【0100】
あるいは、優先管理部506は、設定あるいは必要に応じて、適合度が高ければ高いほど高い優先度付したTPデータを、優先度順に入力・表示装置106に表示したり、あるいは、予め設定された優先度の閾値より優先度が高いTPデータを入力・表示装置106に表示したりして、ユーザに示す。
優先管理部506は、このTPデータに対するユーザの操作に応じて、ユーザが選択したTPデータに対して、最も高い優先度を付す
優先管理部506は、上記判定結果、あるいは、ユーザの選択結果に従って、TPデータの配信を管理する。
【0101】
[画像処理プログラム]
図18は、図1,図4に示したユーザシステム4の画像処理装置42のソフトウェア構成を示す図である。
図18に示すように、画像処理装置42上では、画像処理プログラム6が、例えば、記録媒体114(図5)を介して供給され、メモリ104にロードされて実行される。
画像処理プログラム6は、プロファイルDB60、バージョン管理部610、使用可能性判定部612、RIP処理部614、DLP作成部616、TP取得部620、DP取得部622、DLP取得部624および通信制御部626およびシーケンス制御部628から構成される。
プロファイルDB60は、TPデータを記憶するTP−DB600、DPデータを記憶するDP−DB602およびDLP−DB604から構成される。
なお、印刷システム3の画像処理装置32(図2)においても、画像処理プログラム6の構成部分が必要に応じて取捨選択され、さらに、点線で示すように、登録処理部632、認証処理部630、試用制御部634、登録DB606および試用DB608などが追加された画像処理プログラム6が実行される。
なお、登録処理部632は、後述するユーザシステム4の登録処理を行う。
認証処理部630は、ユーザシステム4の認証処理を行う。
試用制御部634は、後述する印刷システム3の試用のための処理を行う。
登録DB606は、登録処理および認証処理などに必要なデータを記憶・管理する。
試用DB608は、試用処理に必要なデータを記憶・管理する。
【0102】
画像処理プログラム6は、これらの構成部分により、印刷システム3の印刷機36それぞれのTPデータと、プリンタ44それぞれとの適合性を判定し、この判定結果に基づくTPデータの取得などを行う。
また、画像処理プログラム6は、プリンタ44に適合すると判断されたTPデータおよびプリンタ44のDPデータを用いたDLPデータの生成、および、このDLPデータを用いたRIP処理を行う。
【0103】
バージョン管理部610は、印刷制御システム2あるいは印刷システム3から取得されたTPデータのバージョン、あるいは、TPデータのバージョンと、プリンタ44それぞれのDPデータのバージョンとの関係に基づいて、TP−DB600に記憶されているTPデータが、DLP作成部616におけるDLPデータの作成、あるいは、RIP処理部614におけるRIP処理に用いられ得るかを判定する。
バージョン管理部610は、この判定結果に基づいて、TP−DB600に記憶されたTPデータを、RIP処理部614およびDLP作成部616における利用に供する。
【0104】
使用可能性判定部612は、DP−DB602が記憶・管理するDPデータそれぞれが示すプリンタ44(図4)の色特性と、TP−DB600が記憶・管理するTPデータそれぞれが示す印刷機36(図3)の色特性とに基づいて、印刷機36の色特性と、プリンタ44の色特性が近く、プリンタ44を用いて印刷機36の印刷結果を確認できか、あるいは、印刷機36とプリンタ44の色特性が大きく異なっていて、プリンタ44を用いた印刷機36の印刷結果の確認が不可能であるかを判定する。
つまり、補正範囲管理部612は、DP−DB602に記憶されたTPデータそれぞれが、DLP作成部616におけるDLPデータの生成処理、あるいは、RIP処理部614におけるRIP処理に用いられ得るかを判定する。
使用可能性判定部612は、この判定に従って、TP−DB600に記憶されたTPデータを、RIP処理部614およびDLP作成部616の利用に供する。
【0105】
DLP作成部616は、バージョン管理部610および使用可能性判定部612により、DLP作成のために適していると判定されたTPデータ、および、プリンタ44のDPデータを用いて、DLPデータを生成する。
RIP処理部614は、DLP作成部616が生成したDLPを用いたRIP処理を行って画像データを生成し、プリンタ44に対して出力する。
また、RIP処理部614は、バージョン管理部610および使用可能性判定部612によりRIP処理のために適していると判定されたTPデータを用いたRIP処理を行って画像データを生成し、印刷システム3の印刷機36(図2)に対して出力する。
【0106】
TP取得部620は、図7〜図16を参照して説明した処理において、プロファイル配信プログラム5のリスト作成管理部510が作成してプロファイルDB20に記憶したTPダウンロードリストを参照して、配信が許可されたTPデータなどを印刷制御システム2あるいは印刷システム3から取得し、TP−DB600に記憶する。
DP取得部622は、同様に説明した処理において、DPデータをプリンタ44から取得し、DP−DB602に記憶する。
DLP取得部624は、同様に説明した処理において、DLP作成部616あるいは印刷制御システム2などにより生成されたDLPデータを取得し、DLP−DB604に記憶する。
通信制御部626は、同様に説明した処理において、ノードとの間の通信を制御する。
シーケンス制御部628は、図9以降の各図に示す通信シーケンスを実行する。
【0107】
[DLPデータ作成]
以下、図17,図18に示したプロファイル配信プログラム5および画像処理プログラム6によるDLP生成処理を説明する。
【0108】
まず、プロファイル配信装置22(図3)において、TPデータそれぞれのユーザシステム4に対する適合性が判断されず、ユーザシステム4が印刷制御システム2を介したTPデータの配信を受ける場合を具体例として、画像処理プログラム6によるDLP生成処理を説明する。
【0109】
図19は、図18に示した画像処理プログラム6によるユーザシステム4でのDLP作成処理(S36)を示す図である。
例えば、図9に示した処理において、画像処理装置42においてDLPデータの作成が開始される。
ステップ360(S360)において、画像処理プログラム6のTP取得部620は、プロファイル配信プログラム5のリスト作成管理部510が作成したTPダウンロードリスト(図6)に示されたTPデータを、プロファイルDB20から取得し、TP−DB600(図18)に記憶する。
【0110】
ステップ362(S362)において、TP取得部620は、プロファイルDB20からTPデータが正常に取得できたか否かを判断する。
画像処理プログラム6は、TPデータが取得できた場合にはS364の処理に進み、これ以外の場合にはS372の処理に進む。
ステップ364(S364)において、DP取得部622は、ユーザシステム4の測色装置46(図4)からDPデータを取得し、DP−DB602(図18)に記憶する。
【0111】
ステップ366(S366)において、バージョン管理部610は、取得されたTPデータおよびDPデータのバージョン(図6)に基づいて、取得されたTPデータが、DLP作成部616によるDLPデータの生成、および、RIP処理部614によるRIP処理に適合するか否かを判定する。
また、使用可能性判定部612は、TPデータが示す印刷機36(図2)の特性およびDPデータが示す測色装置46の特性に基づいて、取得されたTPデータが、DLP作成部616によるDLPデータの生成、および、RIP処理部614によるRIP処理に適合するか否かを判定する。
【0112】
ステップ368(S368)において、DLP作成部616は、S366の処理において、取得されたTPデータが、DLPデータの作成に適合していると判定されたか否かを判断する。
画像処理プログラム6は、取得されたTPデータがDLPデータの作成に適合している場合にはS370の処理に進み、これ以外の場合にはS372の処理に進む。
【0113】
ステップ370(S370)において、DLP作成部616は、取得されたTPデータおよびDPデータからDLPデータを作成し、DLP−DB604(図18)に記憶する。
さらに、RIP処理部614は、生成されたDLPデータあるいは取得されたTPデータを用いたRIP処理を行う。
ステップ372(S372)において、画像処理プログラム6は、エラーメッセージをユーザシステム4のPC48の表示・入力装置106(図5)に表示するなどの異常処理を行う。
【0114】
次に、プロファイル配信プログラム5によるDLP生成処理を説明する。
図20は、図17に示したプロファイル配信プログラム5によるDLPデータ作成処理(S38)を示す図である。
例えば、図11に示した処理において、プロファイル配信プログラム5に対して画像処理装置42(図4)からDLPデータの作成が要求されると、ステップ380(S380)において、DP取得部514は、ユーザシステム4の測色装置46に対して、DPデータの配信を依頼する。
【0115】
ステップ382(S382)において、DP取得部514は、正常にDPデータが取得できたか否かを判断する。
プロファイル配信プログラム5は、正常にDPデータが取得できた場合にはS384の処理に進み、これ以外の場合にはS390の処理に進む。
ステップ384(S384)において、TP取得部512は、TP−DB200に記憶されたTPデータを取得する。
【0116】
ステップ386(S386)において、バージョン管理部500、補正範囲管理部502および公開許可管理部504は、上述したように、DPデータおよびTPデータのバージョンなどを解析し、S384の処理において取得されたTPデータが、DLPデータの作成に適合するか否かを判定する。
また、優先管理部506は、バージョン管理部500などにより、複数のTPデータがユーザシステム4に適合すると判定されたときに、いずれのTPデータを優先してDLPデータの生成処理に用いるかを判定する。
あるいは、優先管理部506は、優先度を付したTPデータを入力・表示装置106に表示し、この表示に対するユーザの操作に応じて、ユーザが選択したTPデータに、最も高い優先度を付す。
【0117】
ステップ388(S388)において、DLP作成部508は、S386の処理において、DLPデータの生成に適しているTPデータがあると判定され、DLPデータの生成が可能であるか否かを判断する。
なお、S386の処理において、ユーザがTPデータを選択したときには、DLP作成部508は、選択されたTPデータに対して、DLPデータの生成が可能か否かの判断を行う。
プロファイル配信プログラム5は、DLPデータの生成が可能である場合にはS390の処理に進み、これ以外の場合にはS392の処理に進む。
【0118】
ステップ390(S390)において、DLP作成部508は、DLPデータを生成し、DLP−DB204に記憶する。
ステップ392(S392)において、プロファイル配信プログラム5は、画像処理装置42に対してエラーメッセージを返すなどの異常処理を行う。
【0119】
[DB更新・リスト作成]
以下、プロファイル配信プログラム5によるDBの更新処理およびリストの作成処理を説明する。
図21は、図17に示したプロファイル配信プログラム5によるリストの作成およびDBの更新を行う処理(S40)を示すフローチャートである。
【0120】
プロファイル配信プログラム5が、図9に示した処理においてTPデータが要求され、あるいは、図11に示した処理においてDPを取得する。
ステップ400(S400)において、TP取得部512は、印刷システム3からTPデータを取得し、あるいは、DP取得部514は、ユーザシステム4からDPデータを取得する。
【0121】
ステップ402(S402)において、バージョン管理部500、補正範囲管理部502、公開許可管理部504および優先管理部506それぞれが、取得されたTPデータまたはDPデータのバージョンなどが、TP−DB200に記憶されたTPデータ、または、DP−DB202に記憶されたDPデータと比べて変化しているか否かを判断する。
プロファイル配信プログラム5は、TPデータまたはDPデータに変化が生じている場合にはS404の処理に進み、これ以外の場合には処理を終了する。
【0122】
ステップ404(S404)において、DP取得部514は、ユーザシステム4からDPデータを取得し、あるいは、TP取得部512は、印刷システム3からTPデータを取得する。
【0123】
ステップ406(S406)において、バージョン管理部500、補正範囲管理部502、公開許可管理部504および優先管理部506それぞれが、取得されたTPデータまたはDPデータのバージョンなどを解析する。
【0124】
ステップ408(S408)において、リスト作成管理部510は、S406の処理における解析の結果、ユーザシステム4それぞれに適合するTPデータに変化が生じたか否かを判断する。
プロファイル配信プログラム5は、ユーザシステム4それぞれに適合するTPデータに変化が生じた場合にはS410の処理に進み、これ以外の場合にはS412の処理に進む。
【0125】
ステップ410(S410)において、リスト作成管理部510は、必要に応じて、図6に示したTPデータに含まれるユーザシステム4のリストを更新し、プロファイルDB20に記憶されるTPダウンロードリスト(図6)を更新する。
ステップ412(S412)において、バージョン管理部500は、TP−DB200またはDP−DB202の更新が必要か否かを判断する。
プロファイル配信プログラム5は、これらのDBの変更が必要な場合にはS414の処理に進み、これ以外の場合には処理を終了する。
ステップ414(S414)において、TP取得部512は、取得したTPデータによりTP−DB200を更新し、あるいは、DP取得部514は、取得したDPデータでDP−DB202を更新する。
さらに、バージョン管理部500、補正範囲管理部502、公開許可管理部504および優先管理部506それぞれは、必要に応じて、TP−DB200およびDP−DB202に記憶されたTPデータあるいはDPデータのバージョンなどを、適宜、更新する。
なお、第2の実施形態に示した処理は、第1の実施形態に示した処理と、互いに矛盾を生じない限り、あるいは、適切な変更を施すことにより、任意に組み合わされうる(以下の各実施形態に示す処理についても同様)。
【0126】
[第3実施形態]
以下、本発明の第3の実施形態を説明する。
例えば、画像データに対するRIP処理用プログラムのライセンス料が高価であると、印刷サービスシステム1(図1)のユーザシステム4それぞれの画像処理装置42(図4など)に、RIP処理部614(図18)をインストールすると、装置の価格が非常に高くなってしまう。
このような場合には、全てのユーザシステム4ではなく、一部のユーザシステム4にRIP処理部614をインストールし、他のユーザシステム4が、これを利用するようにして、ソフトウェアメーカに対して、RIP処理の料金(RIPチャージ)として使用料を支払うようにすると、複数のユーザシステム4全体として、その運営費用を安価に抑えることができる。
【0127】
ここで、例えば、カラー画像データをRIP処理する場合と、白黒画像データをRIP処理する場合とでは、処理量が異なる。
このように、あるユーザシステム4が、他のユーザシステム4に対して、RIP処理を行う場合に、その処理量に応じて、RIP処理を要求したユーザシステム4に対する課金を、きめ細かく行うことができると便利である。
以下に説明する本発明の第3の実施形態は、このような背景からなされており、ユーザシステム4が相互にRIP処理機能を提供したり、提供したRIP機能について、きめ細かな課金処理を行えるように工夫されている。
このような前提から、以下の説明においては、印刷サービスシステム1においては、一部のユーザシステム4の画像処理装置42上で動作する画像処理プログラム6(図18)のみが、RIP処理部614を含む場合を具体例とする。
【0128】
[画像処理装置32などの動作]
まず、第3の実施形態における印刷システム3の画像処理装置32およびこれと関係する各構成部分の動作を説明する。
なお、印刷システム3の画像処理装置32は、実行中の処理の負荷が過大なときなどに、あるユーザシステム4からのRIP処理の要求を、他のRIP処理部614(図18)が実行されるユーザシステム4に対して依頼することがある。以下、このように、画像処理装置32が、ユーザシステム4などの他のノードに対して、RIP処理などの処理を要求することを、分散RIP処理などと記す。
【0129】
[ユーザシステム4の登録]
図22は、ユーザシステム4が、印刷システム3の画像処理装置32(図2)に対して出力する登録データのフォーマットを例示する図である。
印刷システム3に対してRIP処理および印刷処理を要求する前に、ユーザシステム4(図4)のユーザは、PC48などを用いて、印刷システム3に対する登録を行い、図22に例示するような登録データを画像処理装置32に対して出力する。
【0130】
図22に示すように、登録データには、印刷システム3に対して処理を要求するPC48・画像処理装置42などの機械番号、印刷システム3からユーザシステム4に対して付与される顧客コード、ユーザシステム4とネットワーク10(図1)および印刷システム3との間のネットワークの設定、画像処理装置42などの公開/非公開、印刷オプションの初期設定、プロファイル登録用プリフィックス、および、分散RIP処理の可/不可などを示すデータが含まれる。
図22に示した登録データにおいて、「画像処理装置42などの公開/非公開」とは、ユーザシステム4の画像処理装置42を、他のユーザシステム4に対して公開して、他のユーザシステム4が要求した分散RIP処理などのために用いてもよいか否かを示している。
【0131】
また、「印刷オプション」は、ユーザシステム4が印刷システム3に印刷を要求する際に、印刷の方法・枚数・用紙などを指定するために用いられ、「印刷オプションの初期設定」は、この印刷オプションの指定がない場合に用いられる初期設定を示す。
また、「プロファイル登録用プリフィクス」は、プリンタ44のDPデータを印刷制御システム2のプロファイルDB20(図3)などに登録するためのプリフィックスであって、このプリフィクスは、画像処理装置32において、ユーザシステム4の識別子として用いられることがある。
【0132】
画像処理装置32は、ユーザシステム4から登録データを受けると、このユーザシステム4を、画像処理装置32に対してRIP処理などを要求しうるユーザシステム4として登録し、このユーザシステム4に対して、管理用の識別IDを発行する。
原則として、この登録がなされる前には、画像処理装置32は、ユーザシステム4からの処理要求を受け付けない。
しかしながら、例外として、画像処理装置32は、図23を参照して後述する印刷オプションの設定値を決定するために、ユーザシステム4が行うテスト用の処理の要求を受け付けることがある。
【0133】
図23は、ユーザシステム4のPC48(図4)などが、印刷システム3の画像処理装置32(図2)に対して指定する印刷オプションのフォーマットを例示する図である。
印刷システム3への登録が済むと、ユーザシステム4のPC48などは、印刷システム3に対して、RIP処理および印刷処理を要求できるようになる。
例えば、ユーザシステム4のPC48は、印刷システム3に対して、印刷しようとする画像データとともに、図23に示す印刷オプションを送り、印刷方法などを指定して、印刷処理を要求する。
【0134】
図23に示すように、印刷オプションには、依頼元のユーザシステム4の識別ID、印刷用紙のサイズ、カラー印刷/白黒印刷の指定、印刷部数の指定、原稿タイプ、画質モード、プリンタモード、色変換モード、片面印刷/両面印刷の別、拡大/等倍/縮小印刷の別および拡大/縮小時の倍率、1枚の印刷用紙にN枚分の画像を印刷するNアップ、排出先の指定、スプールオプション、RIP済の画像データを保存するか否か、差し込み印刷を行うか否か、色変換指定、カバーページ、印刷用紙の種類、および、処理時刻などを指定するデータが含まれる。
【0135】
これらの内、「原稿タイプ」は、原稿用紙の紙質などを示し、原稿に近い画像を印刷により得るために用いられる。
「画質モード」は、標準、グラフィックスなど、印刷物の画質を指定する。
「プリンタモード」は、連続階調、スクリーンなど、印刷機36の動作モードを指定する。
「色変換モード」、RGB色補正する/しない、sRGB色補正する/しない、YMCK色補正する/しないなど、RIP処理の処理モードを指定する。
「排出先」は、印刷機36が、印刷済み用紙の排出用トレイを複数、有するときに、いずれの排出用トレイに印刷結果を排出するかを指定する。
【0136】
「スプールオプション」は、RIP処理および印刷処理が、画像処理装置32にスプールされたときの処理を指定する。
例えば、「スプールオプション」において、分散RIPが許されていると、負荷が過大な状態にある画像処理装置32は、この印刷オプションと印刷対象の画像データとを、依頼元以外のユーザシステム4に転送し、分散RIP処理を実行する。
「色変換(プロファイル)指定」は、画像処理装置32におけるRIP処理のためのTPデータを指定するために用いられる。
印刷オプションにおいて、TPデータが指定されていない場合には、画像処理装置32は、例えば、使用頻度が最も高いTPデータをRIP処理に用いる。
「カバーページ」は、印刷結果にカバーページをつけるか否かを指定する。
【0137】
図24は、印刷システム3の画像処理装置32が、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)に対してRIP処理の結果を示すために用られるRIPデータのフォーマットを例示する図である。
印刷オプションを受けてRIP処理を終了すると、画像処理装置32は、ユーザシステム4のPC48などに対して、図24に示すRIPデータを出力し、RIP処理の結果を通知する。
【0138】
RIPデータには、RIPステータス、カラー画像/白黒画像の別、画質モード、プリンタモード、用紙サイズ、処理部数、RIP処理の対象となったページの数、RIP処理に要した時間、RIP処理開始時間、RIP処理により得られた画像データのサイズ、カバーページの有無、RIP済み画像データが保存されたか否か、色変換指定、および、分散RIP処理が行われたか否かなどを示すデータが含まれる。
なお、このRIPデータは、課金装置30に対しても出力され、課金装置24,30における課金処理に用いられる。
また、上述のように、RIP処理(色補正処理)に対する課金の額を、色補正処理に用いられたDLPデータの質に応じて変化させてもよい。
【0139】
図25は、印刷システム3の画像処理装置32(図2)が、課金装置30に対して出力する印刷データを例示する図である。
画像処理装置32は、印刷機36による印刷が終了すると、課金装置30に対して、図25に示す印刷データを出力する。
図25に示すように、印刷データには、印刷結果のカラー画像/白黒画像の別、用紙サイズ、処理部数、処理部数、ページ数、カバーページの有無、用紙の種類、片面印刷/両面印刷の別、および、分散RIP処理が行われたか否か、いずれのユーザシステム4により分散RIP処理が行われたかなどを示すデータが含まれる。
【0140】
[課金プログラム70]
図26は、図2に示した印刷システム3の課金装置30において動作する課金プログラム70の構成を示す図である。
図26に示すように、課金プログラム70は、シーケンス・課金制御部700、課金処理部702、課金計算部72および課金DB74から構成される。
課金プログラム70は、課金テーブルDB740、RIP課金DB742および印刷課金DB744を含む。
課金計算部72は、分散RIP課金部720、RIP課金部722および印刷課金部724を含む。
さらに、図26に点線で示すように、課金プログラム70には、測色装置34による測色およびTPデータ・DLPデータ作成などの課金額を計算する測色課金部726・プロファイルデータ作成課金部(Pデータ作成課金部)728、および、これらの課金に用いられる測色・データ作成課金DB746などが、必要に応じて適宜、追加されうる。
【0141】
課金プログラム70は、例えば、記録媒体114(図5)を介して課金装置30(図2)に供給され、メモリ104にロードされて実行される。
課金プログラム70は、これらの構成部分により、RIP処理と印刷処理など、印刷システム3において行われる処理それぞれに対して課金を行う。
また、課金プログラム70は、例えば、RIP処理の態様および内容などに応じて、課金額を変更して、RIP処理などを要求したユーザシステム4のユーザに対する課金を行う。
【0142】
課金プログラム70において、シーケンス・課金制御部700は、画像処理装置32から課金データ(RIPデータ・印刷データ;図24,図25)を受け入れ、必要に応じて、これらのデータを、課金DB74のRIP課金DB742および印刷課金DB744に記憶する。
また、シーケンス・課金制御部700は、表示・入力装置106(図5)に対するユーザの操作により作成され、あるいは、予め別途作成されて記録媒体114を介して供給される課金テーブルを受け入れ、課金テーブルDB740に記憶する。
【0143】
なお、課金テーブルには、RIPデータおよび印刷データ(図24,図25)に含まれる各項目、および、これらの項目の組み合わせごとの課金額の単価が、テーブル形式で記憶される。
また、シーケンス・課金制御部700は、画像処理装置32からの課金データ、および、画像処理装置32およびユーザシステム4のPC48などの表示・入力装置106に対する操作などに応じて、課金プログラム70の各構成部分の処理を制御する。
また、シーケンス・課金制御部700は、図9以降の各図に示した通信シーケンスを実行する。
【0144】
分散RIP課金部720は、シーケンス・課金制御部700の制御に従って、課金テーブルDB740に記憶された課金テーブルを参照して、RIP課金DB742に記憶されたRIPデータ(図24)を処理し、分散RIP処理が実行された場合に、RIP処理を要求したユーザシステム4に対する割り増し課金の額、および、分散RIP処理を引き受けたユーザシステム4に対する割り引き課金の額などを計算し、RIP課金DB742に記憶する。
【0145】
RIP課金部722は、シーケンス・課金制御部700の制御に従って、課金テーブルDB740に記憶された課金テーブルを参照して、RIP課金DB742に記憶されたRIPデータ(図24)を処理し、通常のRIP処理の課金額などを計算し、RIP課金DB742に記憶する。
印刷課金部724は、シーケンス・課金制御部700の制御に従って、課金テーブルDB740に記憶された課金テーブルを参照して、印刷課金DB744に記憶された印刷データ(図25)を処理し、印刷処理の課金額などを計算し、印刷課金DB744に記憶する。
【0146】
課金処理部702は、RIP課金DB742および印刷課金DB744に記憶されたRIPデータおよび印刷データ(図24,図25)と、分散RIP課金部720、RIP課金部722および印刷課金部724の計算結果とに基づいて、印刷システム3(画像処理装置32・印刷機36;図2)に対してRIP処理および印刷処理などを要求したユーザシステム4に対する課金処理を行う。
【0147】
[登録・RIP・印刷・課金]
以下、印刷サービスシステム1(図1など)における登録処理、RIP処理、印刷処理およびこれらの処理に対する課金処理を説明する。
なお、以下、説明の具体化およびその理解を助けるために、以下の各図に示す処理を具体例とするが、これらの具体例は、本発明の技術的範囲の限定を意図するものではない。
また、課金処理は、各図に点線で示すように、ユーザシステム4の課金装置30の他、印刷制御システム2の課金装置24(図3)によっても実行されうるが、以下の説明においては、ユーザシステム4の課金装置30が課金処理を行う場合が具体例とされている。
【0148】
[登録処理]
まず、印刷サービスシステム1(図1)において、ユーザシステム4が印刷システム3に対して登録する処理を説明する。
図27は、ユーザシステム4の印刷システム3に対する登録処理(S42)を示すシーケンス図である。
図27に示すように、ステップ420(S420)において、ユーザシステム4のPC48(図4)などは、印刷システム3に対するユーザシステム4の登録を要求する。
【0149】
ステップ422(S422)において、印刷システム3の画像処理装置32上で動作する画像処理装置32の登録処理部632(図18)は、ユーザシステム4に対して登録データ(図22)の出力を要求する。
ステップ424(S424)において、ユーザシステム4のPC48が、登録データを画像処理装置32に返す。
【0150】
ステップ426(S426)において、登録処理部632は、登録データを受け入れ、登録DB606にユーザシステム4を登録し、ユーザシステム4の登録データを記憶する。
ステップ428(S428)において、登録処理部632は、ユーザシステム4に対する識別IDを生成する。
登録処理部632は、生成した識別IDをユーザシステム4に対してし、さらに、識別IDを登録DB606に記憶する。
【0151】
[RIP・印刷・課金]
以下、印刷サービスシステム1において、ユーザシステム4(図4)から画像処理装置32(図2)に対してRIP処理および印刷処理が要求され、画像処理装置32および印刷機36によりこれらの処理が実行され、課金装置30によりこれら処理に対する課金が行われる場合の処理を説明する。
図28は、印刷サービスシステム1における通常のRIP処理、印刷処理および課金処理(S44)を例示するシーケンス図である。
図28に示すように、ステップ440(S440)において、ユーザシステム4のPC48(図4)などは、印刷システム3の画像処理装置32(図2)に対してRIP・印刷要求を出力し、RIP処理と、このRIP処理により得られた画像データの印刷を要求する。
【0152】
ステップ442(S442)において、画像処理装置32上で動作する画像処理プログラム6の認証処理部630は、ユーザシステム4のPC48に対して、認証要求を送る。
ステップ444(S444)において、ユーザシステム4のPC48は、例えば、識別IDとそのパスワードとを含む認証応答を返し、認証処理部630は、これら識別IDとそのパスワードの正当性をチェックし、ユーザシステム4の認証を行う。
【0153】
なお、S442,S444に示した認証処理は、ここで例示したように、RIP処理・印刷処理のたびごとに実行されても、例えば、月初めに1回といったように、定期的に行われてもよい。
後者のように、認証処理が定期的に行われる場合には、この定期的な認証処理以外、図28などに示すS442,S444の処理は省略される。
【0154】
ステップ446(S446)において、ユーザシステム4のPC48は、所定の画像記述用の言語で記述された描画データ、あるいは、画像データを、画像処理装置32に対して出力する。
画像処理装置32の通信制御部626(図18)は、この描画データなどを受ける。
ステップ448(S448)において、ユーザシステム4のPC48は、印刷オプション(図23)を、画像処理装置32に対して出力する。
通信制御部626は、この印刷オプションを受ける。
これらのデータを受けた通信制御部626は、RIP処理部614を制御し、S446の処理において受けた描画データなどに対して、S448の処理において受けた印刷オプションに従ったRIP処理を行わせる。
【0155】
ステップ450(S450)において、RIP処理が終わると、画像処理装置32の通信制御部626(図18)は、ユーザシステム4のPC48に対して、図24に示しRIPデータ(図24)を送信する。
ステップ452(S452)において、画像処理装置32の通信制御部626(図18)は、課金装置30に対して、RIPデータ(図24)を含む課金データを出力する。
課金装置30のシーケンス・課金制御部700(図26)は、この課金データを受け、RIP課金部722を制御して、RIP処理についての課金額を計算させる。
ステップ454(S454)において、課金処理部702は、S452の処理において計算された額を、ユーザシステム4のPC48に対して課金する処理を行う。
なお、以上の処理において、ユーザシステム4に対して、印刷制御システム2あるいは印刷システム3から、プロファイルデータの提供があった場合には、RIP処理に対する課金とともに、プロファイルデータの提供に対する課金処理が行われてもよい。
【0156】
ステップ456(S456)において、画像処理装置32の通信制御部626は、印刷機36に対して、RIP処理により得られた画像データと、S448の処理において受けた印刷オプションとを印刷機36に対して出力し、画像データの印刷処理を要求する。
印刷機36は、これら画像データと印刷オプションとを受け、画像処理装置32からの要求に従って、画像データを印刷処理する。
【0157】
ステップ458(S458)において、S456の処理において受けた画像データの印刷処理が正常に終了すると、印刷機36は、印刷成功を画像処理装置32に通知し、画像処理装置32は、ユーザシステム4のPC48に対して、RIPデータ(図24)を出力し、印刷の成功を通知する。
ステップ460(S460)において、画像処理装置32の通信制御部626(図18)は、課金装置30に対して、印刷データ(図25)を含む課金データを出力する。
課金装置30のシーケンス・課金制御部700(図26)は、この課金データを受け、印刷課金部724を制御して、印刷処理に対する課金額を計算させる。
ステップ462(S462)において、課金装置30は、印刷課金部724において計算された額を、ユーザシステム4に対して課金する処理を行う。
【0158】
[分散RIP・印刷・課金]
次に、印刷サービスシステム1において、第1のユーザシステム4(図4;図29〜図32において「ユーザシステム#1」)から画像処理装置32(図2)に対してRIP処理および印刷処理が要求され、画像処理装置32により分散RIP処理が実行され、印刷機36によりこれらの処理が実行され、課金装置30によりこれら処理に対する課金が行われる場合の処理を説明する。
図29は、印刷サービスシステム1における分散RIP処理、印刷処理および課金処理(S48)を例示するシーケンス図である。
なお、図29に示した各処理の内、図28に示した各処理と実質的に同じものには、同一の符号が付されている。
図29に示すように、ステップ440(S440)〜448(S448)において、第1のユーザシステム4のPC48との間でRIP処理および印刷処理の要求、認証処理、および、描画データなどと印刷オプションとの出力が行われる。
【0159】
ステップ480(S480)において、例えば、処理を要求した第1のユーザシステム4が、登録データ(図22)において分散RIP処理を許可しており、処理の要求を受けた画像処理装置32が過負荷の状態にあるとき、あるいは、印刷オプションで指定された処理時刻に余裕がないときなどには、画像処理装置32の通信制御部626(図18)は、S440の処理において要求されたRIP処理を、登録データにおいて画像処理装置42を公開するとしている第2のユーザシステム4(図29〜図32において「ユーザシステム#2」)に対して転送し、分散RIP処理を実行する。
ステップ482(S482)において、画像処理装置32の通信制御部626は、S448の処理において受けた印刷オプションを、第2のユーザシステム4に対して転送する。
【0160】
ステップ484(S484)において、画像処理装置32と、第2のユーザシステム4の画像処理装置42などとの間で、必要に応じて認証処理が行われる。ステップ486(S486)において、第2のユーザシステム4の画像処理装置42は、RIP処理済みの画像データを画像処理装置32に返す。
ステップ488(S488)において、画像処理装置32は、課金装置30に対して、図24に示したRIPデータを含み、分散RIPのための課金データを出力する。
【0161】
課金装置30のシーケンス・課金制御部700(図26)は、この課金データを受けて分散RIP課金部720を制御し、分散RIP処理の課金額を計算させる。
ステップ490(S490)において、課金処理部702は、分散RIP課金部720が計算した額を、第1のユーザシステム4に対して課金する処理を行う。
なお、以上の処理において、ユーザシステム4に対して、印刷制御システム2あるいは印刷システム3から、プロファイルデータの提供があった場合には、RIP処理に対する課金とともに、プロファイルデータの提供に対する課金処理が行われてもよい。
ステップ456(S456)〜462(S462)において、印刷処理および印刷に対する課金処理が行われる。
なお、分散RIP処理は、ここで説明したように、印刷システム3が、ユーザシステム4に対して分散RIP処理を要求して実行させるだけでなく、印刷システム3が、他の印刷システム3に対して分散RIP処理を要求して実行させることも可能である。
【0162】
[分散RIP・印刷・割り増し課金]
次に、印刷サービスシステム1において、第1のユーザシステム4(図4)から画像処理装置32(図2)に対してRIP処理および印刷処理が要求され、画像処理装置32により分散RIP処理が実行され、印刷機36によりこれらの処理が実行され、課金装置30により、このRIP処理に対する割り増し課金が行われる場合の処理を説明する。
この割り増し課金は、分散RIP処理に伴う処理量の増加、ネットワーク10のトラヒック増加、および、RIP処理を受け入れた第2のユーザシステム4に対して支払われるべき処理費用などの意味合いを有するものである。
【0163】
図30は、印刷サービスシステム1における分散RIP処理、印刷処理および割り増し課金処理(S50)を例示するシーケンス図である。
なお、図30に示した各処理の内、図28,図29に示した各処理と実質的に同じものには、同一の符号が付されている。
図30に示すように、ステップ440(S440)〜488(S488)において、画像処理装置32と第1のユーザシステム4のPC48との間で、RIP処理および印刷処理の要求〜分散RIP処理に関する課金データの出力までの処理が行われる。
【0164】
ステップ500(S500)において、課金装置30の分散RIP課金部720は、通常のRIP処理に対する課金額に、分散RIP処理のための費用を加算した額を計算する。
課金処理部702は、分散RIP課金部720が計算した額を、処理を要求した第1のユーザシステム4に対して課金する。
なお、以上の処理において、ユーザシステム4に対して、印刷制御システム2あるいは印刷システム3から、プロファイルデータの提供があった場合には、RIP処理に対する課金とともに、プロファイルデータの提供に対する課金処理が行われてもよい。
ステップ458(S458)〜462(S462)において、分散RIP処理により得られた画像データの印刷処理、および、印刷処理に対する課金処理が行われる。
【0165】
[分散RIP・印刷・割り引き課金]
次に、印刷サービスシステム1において、図29,図30に示した処理(S48,S50)において、画像処理装置32(図2)から第1のユーザシステム4(図4)の分散RIP処理を受けた第2のユーザシステム4から、画像処理装置32(図2)に対してRIP処理および印刷処理が要求され、画像処理装置32により分散RIP処理が実行され、印刷機36によりこれらの処理が実行され、課金装置30により、このRIP処理に対する割り引き課金が行われる場合の処理を説明する。
この割り引き課金は、RIP処理を受け入れた第2のユーザシステム4に対する処理費用などの意味合いを有するものである。
【0166】
図31は、印刷サービスシステム1における分散RIP処理、印刷処理および割り引き課金処理(S52)を例示するシーケンス図である。
なお、図31に示した各処理の内、図28〜図30に示した各処理と実質的に同じものには、同一の符号が付されている。
図31に示すように、まず、図28,図29に示した分散RIP処理が実行され、第2のユーザシステム4が、第1のユーザシステム4のRIP処理を実行する。
ステップ440(S440)〜450(S450)において、画像処理装置32と第2のユーザシステム4(ユーザシステム#2)のPC48との間で、RIP処理および印刷処理の要求〜RIPデータの出力までの処理が行われる。
【0167】
ステップ452(S452)において、画像処理装置32は、課金装置30に対して、RIPデータ(図24)を含む課金データを出力する。
ステップ520(S520)において、課金装置30の分散RIP課金部720は、通常のRIP処理に対する課金額に、他の分散RIP処理のための費用を減算した額を計算する。
課金処理部702は、分散RIP課金部720が計算した額を、処理を要求した第1のユーザシステム4に対して課金する。
なお、以上の処理において、ユーザシステム4に対して、印刷制御システム2あるいは印刷システム3から、プロファイルデータの提供があった場合には、RIP処理に対する課金とともに、プロファイルデータの提供に対する課金処理が行われてもよい。
ステップ458(S458)〜462(S462)において、分散RIP処理により得られた画像データの印刷処理、および、印刷処理に対する課金処理が行われる。
【0168】
[複数のJOBを含むRIP・印刷・割り引き課金]
次に、印刷サービスシステム1において、ユーザシステム4のPC48(図4)から、画像処理装置32(図2)に対して、複数のJOB(JOB1,JOB2)を含むRIP処理および印刷処理が要求され、画像処理装置32により分散RIP処理が実行され、印刷機36によりこれらの処理が実行され、課金装置30により、このRIP処理に含まれるJOBごとの課金が行われる場合の処理を説明する。
図32は、印刷サービスシステム1における複数のJOBを含むRIP処理、印刷処理、および、JOBごとの課金処理(S54)を例示するシーケンス図である。
なお、図32に示した各処理の内、図28〜図31に示した各処理と実質的に同じものには、同一の符号が付されている。
図32に示すように、ステップ440(S440)〜448(S448)において、画像処理装置32と第1のユーザシステム4(ユーザシステム#1)のPC48との間で、RIP処理および印刷処理の要求〜印刷オプション出力までの処理が行われる。
【0169】
ステップ540,542(S540,542)において、画像処理装置32の通信制御部626(図18)は、第2のユーザシステム4に対して、RIP処理の第1のJOB(JOB1)を要求し、さらに、印刷オプションを出力する。
ステップ464(S464)において、第2のユーザシステム4と画像処理装置32との間で認証が行われる。
ステップ544(S544)において、第2のユーザシステム4は、要求されたJOB1を実行し、JOB1の結果として得られた画像データを画像処理装置32に対して出力する。
【0170】
ステップ546(S546)において、画像処理装置32は、JOB1に関するRIPデータを含む課金データを課金装置30に対して出力する。
ステップ548(S548)において、課金装置30のシーケンス・課金制御部700(図26)は、画像処理装置32からのJOB1についての課金データの課金額を計算し、課金処理部702は、シーケンス・課金制御部700が計算した額を、第1のユーザシステム4に対して課金する。
なお、以上の処理において、ユーザシステム4に対して、印刷制御システム2あるいは印刷システム3から、プロファイルデータの提供があった場合には、RIP処理に対する課金とともに、プロファイルデータの提供に対する課金処理が行われてもよい。
【0171】
ステップ550,552(S550,552)において、画像処理装置32の通信制御部626(図18)は、第3のユーザシステム4(図32において「ユーザシステム#3」)に対して、RIP処理の第2のJOB(JOB2)を要求し、さらに、印刷オプションを出力する。
ステップ464(S464)において、第3のユーザシステム4と画像処理装置32との間で認証が行われる。
ステップ554(S554)において、第3のユーザシステム4は、要求されたJOB2を実行し、JOB2の結果として得られた画像データ、つまり、RIP処理の結果として得られた画像データを、画像処理装置32に対して出力する。
【0172】
ステップ450(S450)において、画像処理装置32は、第1のユーザシステム4に対して、RIPデータを出力する。
ステップ556(S556)において、画像処理装置32は、JOB2に関するRIPデータを含む課金データを課金装置30に対して出力する。
なお、以上の処理において、ユーザシステム4に対して、印刷制御システム2あるいは印刷システム3から、プロファイルデータの提供があった場合には、RIP処理に対する課金とともに、プロファイルデータの提供に対する課金処理が行われてもよい。
ステップ558(S558)において、課金装置30のシーケンス・課金制御部700(図26)は、画像処理装置32からのJOB2についての課金データの課金額を計算し、課金処理部702は、シーケンス・課金制御部700が計算した額を、第1のユーザシステム4に対して課金する。
ステップ456(S456)〜462(S462)において、印刷処理成功の通知処理〜印刷処理に対する課金処理が行われる。
【0173】
なお、ここで述べたJOBごとの課金を行うためには、課金プログラム70(図26)の分散RIP課金部720、RIP課金部722および印刷課金部724は、RIP課金DB742および印刷課金DB744に対して、図33に示すような形式で、JOBごとの課金情報を記憶させる。
【0174】
図33は、図26に示したRIP課金DB742および印刷課金DB744が記憶する課金情報のフォームを例示する図である。
RIP課金部722および分散RIP課金部720は、図33に示した課金情報の内、通常RIP処理および分散RIP処理に関する項目の課金情報をRIP課金DB742に記憶する。
また、印刷課金部724は、図33に示した課金情報の内、印刷処理の項目の課金情報をRIP課金DB742に記憶する。
課金計算部72は、このように、課金の種類に応じて設けられたDBを用いて課金情報を管理しても、あるいは、ユーザシステム4ごとに課金情報を記憶するDBを用いて課金情報を管理してもよい。
【0175】
[第4実施形態]
以上の各実施形態において、印刷システム3の画像処理装置32などがユーザシステム4からの要求に応じて実行した処理に対して、印刷システム3の課金装置30などが、処理を要求したユーザシステム4に対して課金を行う場合を説明した。
第4の実施形態においては、既に各シーケンス図において、点線を付して説明したり、あるいは、各シーケンス図の説明において、処理に対する課金を行う際に、プロファイルデータに対する課金を行う旨を記載したように、ユーザシステム4によるTPデータなどの使用に対して課金が行われる。
なお、説明の具体化および明確化のために、印刷システム3などにおいて、プロファイルデータが検索されただけでは、このプロファイルデータに関する課金処理が実行されず、プロファイルデータが使用されて、初めて、このプロファイルデータに関する課金処理が実行される場合を具体例とする。
【0176】
図34は、TPデータの使用に対する課金処理(S58)を示すフローチャートである。
図34に示すように、ユーザシステム4のPC48(図4)などから、印刷システム3の画像処理装置32(図2)に対して、TPプロファイルを用いたRIP処理および印刷処理が要求される。
ステップ580(S580)において、画像処理装置32上で動作する画像処理プログラム6(図18)のRIP処理部614は、RIP・印刷処理の要求の際に送られてきた印刷オプションを解析し、要求されたRIP処理において、TPデータが必要とされるか否かを判断する。
【0177】
ステップ582(S582)において、RIP処理部614は、TP−DB600を検索する。
ステップ584(S584)において、RIP処理部614は、TP−DB600に、RIP処理に使用すべきTPデータが存在するか否かを判断する。
また、使用可能性判定部612は、RIP処理に使用すべきTPデータが存在する場合に、このTPデータが使用可能であるか否かを判断する。
画像処理プログラム6は、検索によりTPデータが見つかり、かつ、使用可能である場合にはS586の処理に進み、これ以外の場合にはS606の処理に進む。
【0178】
ステップ586(S586)において、使用可能性判定部612は、S584における検索処理により見つかったTPデータのバージョンなどをチェックし、このTPデータが最新のものであるか否かを判断する。
ステップ588(S588)において、画像処理プログラム6は、TPデータが最新である場合にはS592の処理に進み、これ以外の場合にはS590の処理に進む。
【0179】
ステップ590(S590)において、使用可能性判定部612は、見つかったTPデータが生成された後に、TPデータが更新されるべき理由があるか否かを判断する。
画像処理プログラム6は、TPデータが更新されるべきであるときにはS594の処理に進み、これ以外の場合にはS592の処理に進む。
ステップ592(S592)において、DLP取得部624は、TP−DB600に記憶されているTPデータを取得する。
【0180】
ステップ594(S594)において、TP取得部620は、測色装置34より生成された最新のTPデータを取得する。
あるいは、TP取得部620は、測色装置34による印刷機36の印刷出力に対する測色結果を処理して、最新のTPデータを生成する。
あるいは、TP取得部620は、測色装置34に対して、TPデータの生成を依頼し、測色装置34は、この依頼に応じてTPデータを生成する。
【0181】
ステップ596(S596)において、RIP処理部614(図18)は、TPデータを用いてRIP処理を行い、印刷機36(図2)に適合した画像データを生成する。
ステップ598(S598)において、RIP処理部614は、ユーザシステム4に対してRIPデータ(図24)を出力し、さらに、課金装置30に対して、RIPデータを含む課金データを出力する。
ステップ600(S600)において、課金プログラム70の分散RIP課金部720またはRIP課金部722は、RIP処理に対する課金と、TPデータの使用に対する課金とを行う。
【0182】
ステップ602(S602)において、通信制御部626(図18)は、RIP処理された画像データおよび印刷オプションを印刷機36(図2)に対して出力し、印刷処理を行わせる。
ステップ604(S604)において、印刷機36から印刷の結果が通知されると、通信制御部626は、印刷結果をユーザシステム4に対して出力し、さらに、課金装置30は、印刷処理に対する課金処理を行う。
【0183】
ステップ606(S606)において、通信制御部626(図18)は、RIP処理に必要なTPデータが使用不可能である旨をユーザシステム4のPC48(図4)などに通知する。
ステップ608(S608)において、S606の処理による通知がユーザシステム4のPC48の表示・入力装置106上のGUI画像内などに表示され、ユーザが、このGUI画像に対して、印刷続行の旨、あるいは、印刷中止の旨の操作を行う。
画像処理プログラム6は、ユーザシステム4のユーザが印刷中止を選択したときには処理を終了し、これ以外の場合にはS610の処理に進む。
RIP処理部614は、TPデータを使用せずにRIP処理を行い、S600の処理に進む。
【0184】
[印刷サービスシステム1の動作]
以下、印刷サービスシステム1の動作を、具体例を挙げて説明する。
【0185】
[TP作成・登録]
まず、印刷システム3(図2)において、測色装置34が印刷機36の測色結果からTPデータを生成し、画像処理装置32に登録する処理を説明する。
なお、ここでは、印刷システム3に、n個(n≧1)の印刷機36−1〜36−nが含まれている場合を具体例とする。
図35は、印刷システム3の測色装置34(図2)による測色処理、TPデータの作成およびその登録処理(S62)を示す図である。
【0186】
図35に示すように、測色装置34は、順次、印刷機36−1〜36−nそれぞれのカラー印刷出力を測色し、TPデータを生成する(S620−1〜S620−n)。
測色装置34は、要求に応じて、生成した印刷機36−1〜36−nそれぞれのTPデータを、順次、TP取得部620(図18)に対して出力する。
TP取得部620は、測色装置34からのTPデータを取得し、順次、TP−DB600に登録する(S622−1〜S622−n)。
【0187】
[TP使用・RIP・印刷]
以下、画像処理プログラム6のTP−DB600に、最新のTPデータが存在する場合に、これを用いたRIP処理および印刷処理と、これらに対する課金処理とを説明する。
図36は、画像処理装置32(図3)に、最新のTPデータが存在するときのRIP・印刷処理(S64)を示すシーケンス図である。
図36に示すように、ステップ640(S640)において、ユーザシステム4は、画像処理装置32に対して、印刷オプション(図23)を含むRIP処理および印刷処理の要求を出力する。
【0188】
ステップ642(S642)において、画像処理装置32上で動作する画像処理プログラム6のRIP処理部614は、TP−DB600からTPデータを取得し、使用可能性判定部612は、取得されたTPデータを使用可能と判定する。
RIP処理部614は、使用可能と判定されたTPデータを用いて、RIP処理を行う。
通信制御部626は、このRIP処理が終了すると、ユーザシステム4に対してRIPデータ(図24)を出力する。
【0189】
ステップ644(S644)において、通信制御部626は、課金装置30に対して、RIPデータ(図24)およびTPデータの使用を示す情報などを含む課金データを出力する。
ステップ644、646(S644,S646)において、課金装置30上で動作する課金プログラム70(図26)は、画像処理装置32からの課金データに基づいて、ユーザシステム4に対するTPデータの使用およびRIP処理に対する課金を行う。
【0190】
ステップ648(S648)において、通信制御部626は、印刷機36に対して、RIP処理により得られた画像データおよび印刷オプション(図23)を出力し、印刷を要求する。
ステップ650(S650)において、印刷が成功すると、印刷機36は、画像処理装置32に、印刷成功を通知する。
ステップ652,654(S652,S654)において、画像処理装置32は、課金装置30に印刷データ(図25)を含む課金データを出力し、課金装置30は、この課金データを用いて、印刷処理についての課金処理を、ユーザシステム4に対して行う。
【0191】
[TP使用・RIP・印刷]
以下、画像処理装置32においてTPデータが生成される場合のRIP処理と、印刷処理とを説明する。
図37は、画像処理装置32(図3)に、最新のTPデータが存在しないときのRIP・印刷処理(S66)を示すシーケンス図である。
なお、図37に示した各処理の内、図36に示した各処理と実質的に同じものには、同じ符号が付してある。
まず、予め、図中に点線で示すように、測色装置34は、印刷機36−1〜36−nそれぞれのカラー印刷結果を測色する。
図37に示すように、ステップ340(S640)において、ユーザシステム4から画像処理装置32に対して、印刷オプション(図23)を含むRIP処理および印刷処理の要求が出力される。
【0192】
ステップ660,662(S660,S662)において、画像処理装置32上で動作する画像処理プログラム6(図18)のRIP処理部614が、TP−DB600を検索して、要求されたRIP処理に用いられ得るTPデータを見つけたが、見つかったTPデータが最新でないような場合、通信制御部626は、測色装置34に対して、印刷機36の測色結果を要求する。
測色装置34は、この要求に応じて、印刷機36の測色結果を画像処理装置32に返す。
【0193】
ステップ642(S642)において、TP取得部620は、測色装置34からの測色結果からTPデータを生成し、RIP処理部614は、生成されたTPデータを用いてRIP処理を行う。
ステップ644(S644)〜654(S654)において、TPデータの使用およびRIP処理に対する課金、印刷処理および印刷処理に対する課金が行われる。
なお、この場合、画像処理装置32は、測色装置34からの色特性の取得、および、TPデータの生成に対する対価として、ユーザシステム4に対するTPデータ使用の課金を増額してもよい。
【0194】
[TP不使用RIP・印刷]
以下、画像処理装置32において、TPデータ不使用のRIP処理および印刷処理を説明する。
図38は、画像処理装置32(図3)に、TPデータが存在せず、生成もできないときのRIP・印刷処理(S68)を示すシーケンス図である。
なお、図38に示した各処理の内、図36,図37に示した各処理と実質的に同じものには、同じ符号が付してある。
【0195】
図中に点線で示すように、測色装置34は、予め、印刷機36−1〜36−nそれぞれのカラー印刷結果の測色を試みたが、LAN12の障害など、何らかの原因で、印刷機36−1の測色が不成功に終わった。
図38に示すように、ステップ340(S340)において、ユーザシステム4から画像処理装置32に対して、印刷オプション(図23)を含むRIP処理および印刷処理の要求が出力される。
【0196】
ステップ660(S660)において、画像処理装置32上で動作する画像処理プログラム6(図18)のRIP処理部614が、TP−DB600を検索して、要求されたRIP処理に用いられ得るTPデータを見つけたが、見つかったTPデータが最新でないような場合、通信制御部626は、測色装置34に対して、印刷機36の測色結果を要求する。
ステップ680(S680)において、測色装置34は、この要求に対し、例えば、上述の印刷機36の測色が失敗に終わっており、測色結果がない旨を、画像処理装置32に返す。
【0197】
ステップ682(S682)において、通信制御部626は、ユーザシステム4のPC48などに対してTPがないことを、PC48の表示・入力装置106(図5)に表示し、PC48のユーザに対して、印刷を中止するか続行するかの入力を促す。
ステップ684、686(S684,S686)において、課金装置30上で動作する課金プログラム70(図26)は、画像処理装置32からの課金データに基づいて、ユーザシステム4に対するRIP処理に対する課金を行う。
【0198】
ステップ684(S684)において、ユーザシステム4のPC48が、印刷続行を返すと、RIP処理部614は、TPデータなしにRIP処理を行う。
つまり、この場合には、RIP処理部614は、TPデータを用いた色補正処理以外のRIP処理の処理を、ユーザシステム4から入力される描画データ(図9など)に対して行う。
ステップ642(S642)において、画像処理装置32からユーザシステム4に対してRIPデータが出力される。
【0199】
ステップ686,688(S686,S688)において、画像処理装置32は、RIPデータ(図24)を含む課金データを課金装置30に対して出力する。
この課金データを受けた、課金装置30は、ユーザシステム4に対して、RIP処理に関する課金を行う。
【0200】
なお、この場合においては、RIP処理において、TPデータが使用されていないので、課金装置30は、ユーザシステム4に対して、RIP処理についての課金のみを行い、TPデータについての課金を行わない。
ステップ648(S648)〜654(S654)において、印刷処理および印刷処理に対する課金が行われる。
【0201】
図39は、印刷システム3の変形例を示す図である。
なお、図4および図18には、画像処理装置32が、各種データベースを含む場合を例示したが、図39に示すように、印刷システム3に、印刷制御システム2(図3)のプロファイルDB20およびプロファイル配信装置22と同様な動作を行うプロファイルDB380およびプロファイル配信装置282を設け、プロファイルデータの記憶・管理およびその配信を行うようにしてもよい。
【0202】
[第5実施形態]
これまで、ユーザシステム4から1つの印刷システム3にRIP処理および印刷処理を要求する場合を例示して、本発明の各実施形態を説明した。
以下に説明する本発明の第5の実施形態においては、あるユーザシステム4から、他の1つ以上のユーザシステム4に対して画像データが配信され、あるいは、複数の印刷システム3に対してRIP処理や印刷処理が並行して要求され、実行される。
また、本発明の第5の実施形態においては、ユーザシステム4、印刷システム3および印刷制御システム2により任意の課金対象が選択され、選択された課金対象に対する課金が行われる。
また、本発明の第5の実施形態においては、あるユーザシステム4から他のユーザシステム4に画像データが配信されるときに、TPデータあるいはDLPデータが付加されるか否かによって、異なる額の課金が行われる。
【0203】
なお、以下に示す各シーケンス図においては、印刷制御システム2からユーザシステム4へのRIPデータの出力、および、印刷システム3から印刷制御システム2への処理結果通知など、処理全体に大きな影響を与えない処理は、適宜、省略されている。
また、以下に示す各シーケンス図およびその説明においては、印刷システム3内の課金装置24と印刷制御装置26との間のデータのやりとりは適宜、省略されている。
【0204】
[データ配信処理]
ユーザーシステムおよび印刷システムが、RIP処理および印刷処理を受けるか否かは、課金に対して承認するか否かによる。
従って、ユーザシステムなどによる課金承認の確認前に、プロファイルデータおよび画像データを流すことは、仕事上の機密情報を無差別に流してしまうことになりかねない。
従って、図40,図42〜図44に示す処理は、概ね以下のステップ1〜8に示す通りとなる。
但し、図示の簡略化のために、図40,図42〜図44においては、ステップ1からステップ6前半(見積額の承認)までの処理は、既に実行済みとして省略されている。
【0205】
ステップ1:
要求元ノード(ユーザーシステム)から制御ノード(印刷制御システム)に対して、RIP・印刷の依頼情報(図23:印刷オプション,図24:RIPデータなど)が送られる。
ステップ2:
印刷制御システムは各ユーザーシステム・処理ノード(印刷システム)に依頼情報と支払いノード設定を通知する。
ステップ3:
各ユーザーシステム・印刷システムは依頼情報に基づいて、処理を受けるか否かを判断し、受ける場合には、RIP・印刷見積額を印刷制御システムに返信する。
ステップ4:
印刷制御システムは、返信された見積額を各ユーザーシステムと印刷システムに提示する。
ステップ5:
各ユーザーシステムと印刷システムとは、見積額に対して承認するか否かを返答する。
ステップ6:
見積額に対して承認の返答があったものは、今回の仕事要求を受けることがこの段階で明確になったので、各ユーザーシステムと印刷システムに対して、画像データとプロファイル(必要に応じて)を送信し、仕事を依頼する。
ステップ7:
各ユーザーシステムと印刷システムからRIP・印刷に関する結果(成功)が印刷制御システムに返される。
ステップ8:
印刷制御システムは、結果(成功)に基づき、各ユーザーシステムと印刷システムに対して課金処理を行う。
【0206】
まず、印刷サービスシステム1(図1)において、第1のユーザシステム4(ユーザシステム#1)から、他の1つ以上のユーザシステム4(ユーザシステム#2〜#n)に対して、画像データを配信する処理を説明する。
図40は、印刷サービスシステム1において、あるユーザシステム4から他の1つ以上のユーザシステム4に対するTPデータ・DLPデータなしの画像データの配信処理、および、配信された画像データに対するRIP処理および印刷処理(S70)を示すシーケンス図である。
【0207】
図40に点線で示すように、まず、ユーザシステム4同士の間でDLPデータが交換され、記憶される。
また、同様に点線で示すように、印刷システム3からユーザシステム4に対して、印刷機36(図2)のTPデータが出力され、記憶される。
【0208】
ステップ74(S74;図41を参照して後述)において、印刷制御システム2(図2)と、ユーザシステム4および印刷システム3との間で、印刷制御システム2の課金装置24による課金の対象となり、課金額を支払うノード(支払いノード)の設定が行われる。
ステップ700(S700)において、第1のユーザシステム4(ユーザシステム#1)は、印刷制御システム2の印刷制御装置26に対して、配信先のユーザシステム4(図40においては第2〜第nのユーザシステム4)を指定し、TPデータ/DLPデータなしの画像配信を要求する。
ステップ702(S702)において、第1のユーザシステム4は、印刷制御装置26に対して、配信の対象となる画像データ(描画データ)を出力する。
なお、一般に、画像データは写真などのイメージデータと、描画命令などのコードデータとを含むが、以下の説明においては、これらの両方を明示的に示すために、「画像データ(描画データ)」とも記す。
【0209】
ステップ704(S704)において、印刷制御装置26は、S700の処理において指定されたユーザシステム4に対して、S702の処理において受けた画像データを、TPデータ/DLPデータを付さずに出力する。
ステップ706(S706)において、印刷制御システム2の課金装置24は、S74の処理において支払いノードとされたノード(図40においては第2〜第nのユーザシステム4)に対するTPデータ/DLPデータなしのデータ配信処理に対する課金処理を行う。
なお、第2〜第nのユーザシステム4の他、点線で示すように、画像データの配信を要求した第1のユーザシステム4あるいは印刷システム3も、S74の処理において、支払いノードと設定されうる。
また、例えば、TPデータ/DLPデータを付さないデータ配信についての課金額は、TPデータ/DLPデータを付したデータ配信についての課金額よりも、安く設定される。
【0210】
ステップ708(S708)において、例えば、第2のユーザシステム4は、印刷制御システム2の印刷制御装置26に対して、第2のユーザシステム4が配信を受けた画像データに対するRIP処理および印刷処理を、印刷オプション(図23)を付して要求する。
ステップ710(S710)において、印刷制御装置26は、印刷システム3に対して、印刷オプションおよび処理の対象となる画像データを付して、RIP処理を要求する。
印刷システム3は、この要求に応じて、RIP処理を行う。
【0211】
ステップ712(S712)において、印刷制御システム2の課金装置24は、支払いノード(図40においては第2〜第nのユーザシステム4)に対して課金処理を行う。
【0212】
ステップ714(S714)において、印刷システム3は、印刷制御システム2の課金装置24に対して、RIP処理した画像データを、印刷オプション通りに印刷処理したときの課金見積もりを、印刷制御装置26に対して出力する。
ステップ716(S716)において、印刷制御装置26は、第2〜第nのユーザシステム4それぞれに対して、印刷システム3から受けた課金見積もりを出力し、第2〜第nのユーザシステム4それぞれは、この課金見積を承認する。
【0213】
ステップ718(S718)において、印刷制御装置26は、印刷システム3に対して、印刷を指示する。
ステップ720(S720)において、印刷システム3は、画像データを印刷し、印刷制御装置26に対して、印刷結果(成功)を返す。
ステップ722(S722)において、課金装置24は、第2〜第nのユーザシステム4に対して、印刷処理についての課金処理を行う。
【0214】
[支払いノード設定]
図41は、図40に示した支払いノードの設定処理(S74)を示すシーケンス図である。
ただし、図41に示した処理は、図40に示した処理と、異なる場合を例示している。
図41に示すように、例えば、ステップ740(S740)において、第1〜第nのユーザシステム4(図4)は、印刷制御装置26(図3)に対して、例えば、印刷システム3を支払いノードとする旨の支払いノードの設定を行う。
【0215】
ステップ742(S742)において、印刷制御装置26は、印刷システム3に対して、支払いノードと設定された旨を通知する。
ステップ744(S744)において、印刷システム3は、印刷制御装置26に、支払いノードと設定されたことについて承認した旨を返す。
ステップ746(S746)において、印刷制御装置26は、課金装置24に対して、印刷システム3が支払いノードに設定された旨を通知する。
【0216】
課金装置24は、この通知を記憶して、RIP処理などについての課金処理を印刷システム3に対して行う。
なお、例えば、印刷システム3からの認証がない場合には、印刷制御装置26は、課金装置24に対して、印刷システム3を支払いノードと設定しない。
ステップ748(S748)において、印刷制御装置26は、印刷システム3を支払いノードと設定した旨の通知を行う。
なお、印刷制御装置26、印刷システム3およびユーザシステム4のいずれも、支払いノードの設定を印刷制御装置26に対して要求することができ、また、これらのいずれも支払いノードと設定されうる。
さらに、課金装置24は、例えば、図40に示した場合において、RIP処理を要求した第2のユーザシステム4に対してだけ課金を行い、あるいは、第2〜第nのユーザシステム4に均等に課金を行うなど、課金のための様々な設定を受け入れ、この設定に従った課金処理を行う。
【0217】
[TPデータ/DLPデータを付した画像データ配信]
以下、あるユーザシステム4から、TPデータ/DLPデータを付して他のユーザシステム4に対する画像データを配信する処理を説明する。
図42は、印刷サービスシステム1において、あるユーザシステム4から他の1つ以上のユーザシステム4に対するTPデータ・DLPデータを付した画像データの配信処理、および、配信された画像データに対するRIP処理および印刷処理(S76)を示すシーケンス図である。
【0218】
なお、図42に示した各処理の内、図40および図41に示した各処理と実質的に同じものには、同じ符号が付してある。
図42に示したように、ステップ760(S760)において、各ユーザシステム4(図4)は、印刷制御システム2のプロファイルDB20に、DLPデータを登録する。
ステップ762(S762)において、印刷システム3は、プロファイルDB20に、TPデータを登録する。
ステップ74(S74)において、図41に示した支払いノード設定のための処理が行われる。
【0219】
ステップ764(S764)において、第1の印刷サービスシステム1(ユーザシステム#1)に対して、TPデータ/DLPデータを付加した画像データの配信を要求する。
ステップ702(S702)において、第1のユーザシステム4は、画像データを印刷制御装置26に対して出力する。
ステップ766(S766)において、印刷制御装置26は、第2〜第nのユーザシステム4に対して、TPデータ/DLPデータを付した画像データを配信する。
【0220】
ステップ768(S768)において、課金装置24は、第2〜第nのユーザシステム4に対して、TPデータ/DLPデータを付した画像データの配信についての課金処理を行う。
ステップ708〜722(S708〜S722)において、第2〜第nのユーザシステム4は、印刷制御システム2に対してRIP処理および印刷処理を要求し、印刷システム3が、要求されたこれらの処理を行い、第2〜第nのユーザシステム4に対する課金処理が行われる。
【0221】
[優先設定]
次に、印刷サービスシステム1において、複数の印刷システム3が存在する場合に、これらの印刷システム3に優先順位を設定し、要求されたRIP処理および印刷処理を実行しうる印刷システム3が複数ある場合に、優先順位が最も高い印刷システム3に、要求された処理を実行させる処理を説明する。
図43は、印刷サービスシステム1において、あるユーザシステム4から他の1つ以上のユーザシステム4に対するTPデータ・DLPデータなしの画像データの配信処理、および、優先順位が付された印刷システム3によるRIP処理および印刷処理(S78)を示すシーケンス図である。
なお、図43に示した各処理の内、図40〜図42に示した各処理と実質的に同じものには、同じ符号が付してある。
【0222】
図43に示すように、ステップ780(S780)において、ユーザシステム4、印刷制御システム2と印刷システム3との間で、印刷システム3に対して、いずれの印刷システム3が優先してRIP処理および印刷処理を行うか(優先順位)の設定が行われる。
図43に示した例においては、第1の印刷システム3(印刷システム#1)に対して、最高の優先順位が設定される。
ステップ74(S74;図41)において、ユーザシステム4、印刷制御システム2および印刷システム3の間で、支払いノードの設定が行われる。
【0223】
ステップ700〜708(S700〜708)において、第1のユーザシステム4は、印刷制御システム2に対してTPデータ/DLPデータなしの画像データの配信を要求し、印刷制御システム2は、要求された画像データの配信を行い、画像データの配信について課金処理を行う。
さらに、第2〜第nのユーザシステム4は、印刷制御システム2に対して、RIP処理および印刷処理を要求する。
ステップ782(S782)において、印刷制御システム2の印刷制御装置26(図3)は、印刷オプション(図23)を付して、第1〜第mの印刷システム3(印刷システム#1〜#m)それぞれに対して状態を問い合わせる。
【0224】
ステップ784(S784)において、印刷システム3それぞれは、状態問い合わせに含まれる印刷オプションを解析し、それぞれが、印刷オプションを示すRIP処理および印刷処理を実行可能か否かを判断し、判断の結果を印刷制御装置26に返す。
ステップ786(S786)において、印刷制御装置26は、RIP処理および印刷処理が可能な印刷システム3の内、最も優先順位が高い第1の印刷システム3により要求されたRIP処理および印刷処理が行われる旨を、第2〜第nのユーザシステム4に対して通知する。
【0225】
ステップ788(S788)において、第2〜第nのユーザシステム4は、S786の処理において通知された第1の印刷システム3による処理の実行を承認する。
ステップ710〜722(S710〜S722)において、印刷制御システム2は第1の印刷システム3にRIP処理および印刷処理を要求し、第1の印刷システム3は、これらの処理を実行する。
さらに、印刷制御システム2は、これらの処理についての課金処理を行う。
【0226】
[印刷システム指定]
次に、印刷サービスシステム1において、複数の印刷システム3が存在する場合に、ユーザシステム4が、処理を実行する印刷システム3を指定して、RIP処理および印刷処理を実行させる処理を説明する。
図44は、印刷サービスシステム1において、あるユーザシステム4から他の1つ以上のユーザシステム4に対するTPデータ/DLPデータなしの画像データの配信処理、および、指定された印刷システム3によるRIP処理および印刷処理(S80)を示すシーケンス図である。
なお、図44に示した各処理の内、図40〜図43に示した各処理と実質的に同じものには、同じ符号が付してある。
【0227】
図44に示すように、ステップ74(S74)において、ユーザシステム4、印刷制御システム2および印刷システム3の間で、支払いノードの設定が行われる。
ステップ700〜706(S700〜S706)において、TPデータ/DLPデータなしの画像データの配信処理およびその課金処理が行われる。
ステップ800(S800)において、第2〜第nのユーザシステム4(ユーザシステム#2〜#n)は、印刷制御システム2に対して、印刷オプション(図23)および印刷システム3の指定を含むRIP処理および印刷処理を要求する。
【0228】
ステップ802(S802)において、印刷制御システム2は、S800の処理において指定された1つ以上、例えば、第1〜第mの印刷システム3に対して、画像データと印刷オプションとを含むRIP処理の要求を出す。
ステップ804(S804)において、印刷制御システム2は、第2〜第nのユーザシステム4に対して、RIP処理についての課金を行う。
【0229】
ステップ806(S806)において、第1〜第mの印刷システム3それぞれは、印刷制御システム2に対して、印刷処理の課金見積もりを出力する。
ステップ808(S808)において、印刷制御システム2は、印刷処理の課金額見積もりを第2〜第nのユーザシステム4に対して出力する。
第2〜第nのユーザシステム4は、それぞれ、例えば、最も見積額が低い印刷システム3による印刷処理を指定して、印刷制御システム2に対して印刷処理を要求する。
ステップ810(S810)において、印刷制御システム2は、指定された印刷システム3に対して印刷処理を要求する。
【0230】
ステップ812(S812)において、印刷システム3それぞれは、要求された印刷処理を実行し、印刷処理が終了すると、その結果(成功)を、印刷制御システム2に通知する。
ステップ814(S814)において、印刷制御システム2は、第2〜第nのユーザシステム4に対して、印刷についての課金処理を行う。
【0231】
[状態通知]
次に、印刷制御システム2が、ユーザシステム4からの問い合わせに応じて、他のユーザシステム4、印刷システム3の状態および課金装置24の課金情報などの状態を通知する処理を説明する。
図45は、印刷制御システム2が、ユーザシステム4からの問い合わせに応じて、印刷システム3の動作状態および課金装置24の課金情報などの状態を通知する処理(S82,S84)を示す図である。
図45に示すように、ステップ820(S820)において、例えば、第1のユーザシステム4は、印刷制御システム2に対して、ユーザシステム4および印刷システム3それぞれの状態(障害の有無、どのような種類の描画データに対するRIP処理が可能か、印刷機36の種類など)を問い合わせる。
【0232】
ステップ822(S822)において、印刷制御システム2は、第2〜第nのユーザシステム4および第1〜第mの印刷システム3に対して、要求した処理の内容と動作状態を問い合わせる。
ステップ824(S824)において、問い合わせを受けたユーザシステム4および印刷システム3それぞれは、印刷制御システム2に対して処理の内容と動作状態通知を通知する。
ステップ826(S826)において、印刷制御システム2は、S824の処理において通知された処理の内容と動作状態通知を、第1のユーザシステム4に対して出力する。
【0233】
ステップ840(S840)において、第1のユーザシステム4は、印刷制御装置26に対して課金設定を問い合わせる。
ステップ842(S842)において、印刷制御装置26は、課金装置24に対して、上述した課金の設定を問い合わせる。
ステップ844(S844)において、課金装置24は、印刷制御装置26に対して、課金の設定を通知する。
ステップ846(S846)において、印刷制御システム2は、第1のユーザシステム4に対して、S844の処理において得られた課金設定を通知する。
【0234】
[第6実施形態]
以下、本発明の第6の実施形態を説明する。
例えば、印刷サービスシステム1(図1)において、ユーザシステム4とネットワーク10との間が回線断になってしまうと、ユーザシステム4の画像処理装置42(図4)は、印刷制御システム2あるいは印刷システム3からTPデータの提供を受けることができない。
画像処理装置42は、TPデータの提供を受けない状態では、色補正処理を行わない方がよい。
このような場合に、画像処理装置42に記憶されているTPデータが、画像データを印刷させようとする印刷システム3の印刷機36(図2)の最新のTPデータと一致するか否かが不明であるからといって、画像処理装置42におけるDLPデータの生成および画像データのRIP処理などの一切が実行されなくなってしまうと、ユーザシステム4における作業がはかどらなくなってしまうので不便である。

従って、このような場合であっても、プロファイルデータの経時変化を考慮し、画像処理装置42が、一定期間または一定枚数だけ色特性処理が必要な処理を行うようにするとよい。
【0235】
第6の実施形態においては、ユーザシステム4とネットワーク10との間が回線断などにより不通となり、ユーザシステム4が印刷制御システム2などからTPデータが得られなくなった場合であっても、ユーザ承認の上で、画像処理装置42に記憶されているTPデータを用いてたRIP処理などが実行されうるようになっている。
なお、以下の各シーケンス図は、例えば、図9,図11など、他図に示されたシーケンス図と対応することにより、一層、理解が容易になる。
また、以下の各シーケンス図においては、処理に大きな影響を与えない処理は、適宜、省略されている。
【0236】
[色補正要求のない画像データのRIP処理・印刷処理]
図46は、印刷サービスシステム1(図1)において、色補正要求のない画像データをRIP処理し、印刷処理する処理(S86)を示すシーケンス図である。
図46に示すように、ステップ860,862(S860,862)において、ユーザシステム4のPC48が、画像処理装置42に対して、色補正要求のない画像データのRIP処理を要求し、描画データを出力する。
画像処理装置42は、S860,S862の処理におけるRIP処理要求あるいは描画データから、このRIP処理には色補正処理が含まれないと判断し、図9などに示した処理においてとは異なり、印刷制御システム2あるいは印刷システム3に対するTPデータの要求を行なわない。
画像処理装置42は、描画データに対してRIP処理を行って展開し、色補正を行わずに画像データを生成する。
【0237】
ステップ864(S864)において、画像処理装置42は、PC48の表示・入力装置106(図5)に、RIP処理により得られた画像データを表示させる。
ステップ866(S866)において、PC48は、画像処理装置42に対して、RIP処理により得られた色補正要求のない画像データの印刷を要求する。ステップ868(S868)において、画像処理装置42は、プリンタ44に対して印刷要求を出し、画像データを出力する。
【0238】
ステップ870(S870)において、プリンタ44は、画像データを印刷し、印刷結果(成功)を、画像処理装置42に返す。
ステップ872(S872)において、画像処理装置42は、印刷が成功した旨を、PC48に通知する。
このように、ユーザシステム4においては、ネットワーク10との回線が通常に通信可能な状態であるか、不通状態であるかにであるかにかかわらず、PC48からプリンタ44に色補正要求のない画像データをプリントアウトさせることができる。
【0239】
[カラー画像データのRIP処理・印刷処理]
図47は、印刷サービスシステム1(図1)において、ネットワーク10との間の通信が不通である状態で、色補正要求がある画像データ(カラー画像データ)をRIP処理し、印刷処理する第1の処理(S88)を示すシーケンス図である。
なお、図47に示した各処理の内、図46に示した処理と実質的に同じものには、同じ符号が付してある。
また、以下の各図においては、色補正要求がある画像データとして、カラー画像データが例示されている。
図47に示すように、ステップ880,882(S880,S882)において、PC48から画像処理装置42に、カラー画像データのRIP処理が要求され、カラー描画データが出力される。
ステップ884(S884)において、画像処理装置42は、印刷制御システム2あるいは印刷システム3に、最新のTPデータを要求するが、ユーザシステム4とネットワーク10との間の回線断などにより、TP取得が失敗に終わる。
【0240】
ステップ886(S886)において、画像処理装置42は、図18に示したTP−DB600を検索するなどして、目的のTPデータを取得する。
画像処理装置42は、PC48に、印刷制御システム2あるいは印刷システム3から最新のTPデータが取得できない旨を表示し、併せて、RIP処理を続行するか否かの承認を求める。
ステップ888(S888)において、PC48は、画像処理装置42に、RIP処理の続行を指示する。
なお、PC48が画像処理装置42に、RIP処理の中止を指示した場合には、以下の処理は実行されない。
【0241】
ステップ864〜872(S864〜S872)において、画像処理装置42は、DPデータと、TP−DB600に記憶されていたTPデータとからDLPデータを生成し、RIP処理を行う。
また、画像処理装置42は、取得したRIP処理された画像データの確認、印刷要求、印刷およびその結果の通知を行う。
その後、ユーザシステム4と印刷制御システム2あるいは印刷システム3との間の通信が復旧し、画像処理装置42は、これらからの最新のTPデータの取得が可能になる。
画像処理装置42は、例えば、印刷制御システム2あるいは印刷システム3からの通信復旧の通知に応じて、ユーザシステム4とネットワーク10との間の回線断などにより、最新のTPデータの取得ができなかった間に実行されたRIPデータに用いられたTPデータを、印刷制御システム2あるいは印刷システム3に要求する。
ステップ890(S890)において、画像処理装置42は、印刷制御システム2あるいは印刷システム3から、最新のTPデータを取得する。
【0242】
ステップ892(S892)において、画像処理装置42は、既に行われたRIP処理の正当性を検証する。
TP−DB600(図18)から読み出したTPデータのバージョンなどと、S890の処理において取得したTPデータのバージョンなどとを比較し、これらのTPデータが一致するときには、既に行われたRIP処理が正当であると判定する。
逆に、TP−DB600(図18)から読み出したTPデータと、S890の処理において取得したTPデータとが一致しない場合には、既に行われたRIP処理が不当であると判定する。
さらに、画像処理装置42は、既に行われたRIP処理の正当性をPC48に通知する。
この通知に応じて、PC48のユーザは、再度のRIP処理をPC48に要求するなど、適切な対策を講じる。
【0243】
図48は、印刷サービスシステム1(図1)において、ネットワーク10との間の通信が不通である状態で、色補正要求がある画像データ(カラー画像データ)をRIP処理し、印刷処理する第2の処理(S90)を示すシーケンス図である。
図48に示すように、ステップ880,882(S880,S882)において、PC48から画像処理装置42に、カラー画像データのRIP処理が要求され、カラー描画データが出力される。
ステップ884(S884)において、画像処理装置42は、印刷制御システム2あるいは印刷システム3に、最新のTPデータを要求するが、ユーザシステム4とネットワーク10との間の回線断などにより、TP取得が失敗に終わる。
【0244】
ステップ900(S900)において、画像処理装置42は、図18に示したTP−DB600を検索するが、目的のTPデータの取得に失敗する。
この場合、TPデータが存在しないので、画像処理装置42は、DLPデータを生成できず、従って、DLPデータを用いたRIP処理もできない。
この場合、PC48に、印刷制御システム2あるいは印刷システム3から最新のTPデータが取得できず、RIP処理が不能である旨を表示し、処理を終了する。
【0245】
その後、ユーザシステム4と印刷制御システム2あるいは印刷システム3との間の通信が復旧し、画像処理装置42は、これらからの最新のTPデータの取得が可能になる。
画像処理装置42は、例えば、印刷制御システム2あるいは印刷システム3からの通信復旧の通知に応じて、ユーザシステム4とネットワーク10との間の回線断などにより、最新のTPデータの取得ができなかった間に実行されたRIPデータに用いられたTPデータを、印刷制御システム2あるいは印刷システム3に要求する。
【0246】
ステップ902(S902)において、画像処理装置42は、印刷制御システム2あるいは印刷システム3から、最新のTPデータを取得する。
ステップ904(S904)において、画像処理装置42は、中止されたRIP処理が実行可能になった旨を、PC48に通知する。
この通知に応じて、PC48のユーザは、再度のRIP処理をPC48に要求するなど、適切な対策を講じる。
【0247】
以下、図49を参照して、RIPデータを行う際に、TPデータが取得できない場合を考慮した印刷サービスシステム1の処理をさらに説明する。
図49は、RIPデータを行う際に、TPデータが取得できない場合を考慮した印刷サービスシステム1の処理(S92)を示す図である。
図49に示すように、ステップ920(S920)において、画像処理装置42は、最新のTPデータが用いられた保証がなく、正当性が不明なRIP処理が実行されたか否か、および、TPデータがないために実行されなかったRIP処理があるか否かを判断する。
画像処理装置42は、正当性が不明なRIP処理またはTPデータがないために実行されなかったRIP処理がある場合にはS948の処理に進み、これ以外の場合にはS922の処理に進む。
【0248】
ステップ922(S922)において、画像処理装置42は、PC48からRIP処理の要求があったか否かを判断する。
画像処理装置42は、RIP処理の要求があった場合にはS924の処理を進み、これ以外の場合にはS934の処理に進む。
ステップ924(S924)において、画像処理装置42は、要求されたRIP処理についてTPデータが必要であるか否かを判断する。
画像処理装置42は、TPデータが必要である場合にはS926の処理に進み、これ以外の場合にはS932の処理に進む。
ステップ926(S926)において、画像処理装置42は、印刷制御システム2あるいは印刷システム3との間の通信が可能であるか否かを判断する。
画像処理装置42は、通信が可能な場合にはS928の処理に進み、これ以外の場合にはS936の処理に進む。
【0249】
ステップ928,930(S928,S930)において、画像処理装置42は、RIP処理に必要なTPデータを、印刷制御システム2あるいは印刷システム3に要求し、これらから提供されるTPデータを受信する。
ステップ932(S932)において、画像処理装置42は、プリンタ44のDPと、S930の処理において受信した最新のTPデータとからDLPデータを生成する。
さらに、画像処理装置42は、生成したDLPデータを用いて、正当性が保証されたRIP処理を実行する。
ステップ934(S934)において、画像処理装置42は、RIP処理以外の処理を行う。
【0250】
ステップ936(S936)において、画像処理装置42は、TP−DB600(図18)を検索し、RIP処理に使用可能なTPデータを求める。
ステップ938(S938)において、画像処理装置42は、検索によりTPデータが見つかったか否かを判断する。
画像処理装置42は、TPデータが見つかった場合にはS940の処理に進み、これ以外の場合にはS946の処理に進む。
ステップ940(S940)において、画像処理装置42は、PC48に対して、最新のTPデータが得られないが、最新という保証がないTPデータを用いてRIPデータを続行するか否かを問い合わせる。
【0251】
ステップ942(S942)において、画像処理装置42は、S940の問い合わせに応じて、PC48のユーザが、RIP処理の続行を選択したか否かを判断する。
画像処理装置42は、RIP処理の続行が選択された場合にはS944の処理に進み、これ以外の場合にはS946の処理に進む。
ステップ944(S944)において、画像処理装置42は、最新であるという保証がないTPデータを用いて、RIP処理(正当性が不明なRIP処理)を行う。
なお、このRIP処理は、予め設定された期間および枚数などの制限の範囲内で実行される。
また、画像処理装置42が、複数の種類のプロファイルデータを用いてRIP処理を行うときにには、この制限は、プロファイルデータの種類に応じて設定され、このRIP処理は、プロファイルデータの種類に応じて設定された制限の範囲内で実行される。
ステップ946(S946)において、画像処理装置42は、RIP処理が中止された旨を、理由を付してPC48に通知する。
【0252】
ステップ948(S948)において、画像処理装置42は、印刷制御システム2あるいは印刷システム3と通信可能であるか否かを判断する。
画像処理装置42は、印刷制御システム2あるいは印刷システム3との間の通信が可能な場合にはS950の処理に進み、これ以外の場合にはS922の処理に進む。
ステップ950(S950)において、画像処理装置42は、S944の処理において必要とされた最新のTPデータ、および、最新のTPデータが取得できないために未実行に終わったRIP処理において必要とされたTPデータを、印刷制御システム2あるいは印刷システム3に対して要求する。
【0253】
ステップ952(S952)において、画像処理装置42は、S950において要求したTPデータが取得できたか否かを判断する。
TPデータが取得できた場合にはS954の処理に進み、これ以外の場合にはS922の処理に進む。
ステップ954(S954)において、画像処理装置42は、S944のRIP処理の正当性を検証し、検証結果をPC48に通知する。
あるいは、画像処理装置42は、未実行に終わったRIP処理が実行可能になった旨をPC48に通知する。
【0254】
[第7実施形態]
以下、本発明の第7の実施形態を説明する。
印刷サービスシステム1(図1)において、ユーザシステム4(図4)のユーザが、初めて印刷システム3(図2)を利用するときには、実際に料金を払ってサービスを受ける前に、印刷システム3が提供するサービスの試用を望むことがある。
本発明の第7の実施形態は、このような要望に応えてなされたものである。
以下に示す印刷サービスシステム1においては、まず、印刷システム3のサービスを試そうとするユーザは、そのユーザシステム4からの印刷システム3の試用を、印刷システム3に対して登録する。
【0255】
ユーザシステム4による印刷システム3の試用が許可され、登録されると、印刷システム3は、例えば、登録されたユーザシステム4からの処理要求に応じて、試用のために設定された範囲内で、RIP処理や印刷処理を、ユーザシステム4に対して、無料あるいは割り引き額で提供する。
この設定範囲(試用範囲)を、以下の(7−1)〜(7−8)に例示する。
(7−1)印刷システム3が、正規使用を許されたユーザシステム4に対して、RIP処理および印刷処理を提供しうるときに、試用のみが許されたユーザシステム4に対しては、RIP処理機能のみを提供する。
(7−2)印刷システム3が、試用のみを許されたユーザシステム4に、印刷機能を提供するときには、用紙のサイズに制限を設け、例えば、このユーザシステム4からの要求に応じて、A4以下の印刷処理のみを行う。
【0256】
(7−3)同様に、印刷システム3は、試用のみを許されたユーザシステム4に対して、総印刷枚数、1日当たりの印刷枚数、あるいは、印刷オプション(図23)に含まれるパラメータ当たりの印刷枚数を一定枚数以下に制限する。
(7−4)印刷システム3が、正規使用を許されたユーザシステム4に対して、白黒画像データおよびカラー画像データに対するRIP処理および印刷処理を提供しうるときに、試用のみが許されたユーザシステム4に対しては、白黒画像データのRIP処理・印刷処理機能のみを提供する。
【0257】
(7−5)印刷システム3は、試用のみを許されたユーザシステム4に対して、一定期間に限定して機能を提供する。
(7−6)印刷システム3が、正規使用を許されたユーザシステム4に対しては、処理対象の画像データに対して要求された処理以外を行わないのに対して、試用のみが許されたユーザシステム4に対しては、処理対象の画像データに対して、試用である旨などの付加画像を付す。
なお、印刷システム3は、この付加画像を、処理対象の画像データに対して、固定的に決められた位置に付加する他に、ユーザにより明示的に指定された位置に付加したり、画像データにおいて付加画像の付加に最適な位置を自動的に選択して付加したりしてもよい。
(7−7)ユーザシステム4それぞれに試用処理のポイントを設定し、また、試用処理それぞれに、消費ポイントを設定する。
ユーザシステム4が、試用処理を行うたびに、試用処理のポイントから消費ポイントを減らし、ポイントがなくなったら、印刷システム3は、ユーザシステム4に対する試用処理機能の提供を止める。
つまり、印刷システム3は、ユーザシステム4に、試用処理のポイントの範囲内での試用処理を許す。
(7−8)以上(7−1)〜(7−7)の例示を、矛盾が生じない範囲で、あるいは、適切な変更を加えて任意に組み合わせる。
なお、印刷システム3は、このような試用範囲を設けずに、ユーザシステム4に対して試用処理機能を提供することも可能である。
【0258】
また、これら試用範囲はユーザシステム4のプリンタ44−1,44−2の動作モードごとに個別に設定可能である。
ここでいう動作モードとは、例えば、「白黒」「カラー」などの出力モードのことである。
動作モードごとの試用範囲は、例えば、「白黒」出力において試用枚数をX枚、「カラー」出力においてはY枚などのように設定される。
【0259】
このような設定がなされた場合には、「白黒」出力においてはX枚、「カラー」出力においてはY枚の試用出力を超過した時点で、それぞれの出力モードの通常の課金処理が開始される。
さらにこれら試用範囲を、ターゲットプロファイルごと、またはデバイスリンクプロファイルごとに個別に設定する構成も可能である。
ターゲットプロファイルごとの試用範囲は、例えば、ダウンロードの際にユーザにより明示的に設定されたり、ターゲットプロファイルに付加された属性に基づいて自動的に設定されたりする。
また、デバイスリンクプロファイルの試用範囲は、例えば、その生成時に設定される。
【0260】
[試用処理]
以下、印刷サービスシステム1における試用処理を説明する。
なお、以下の各図に示す試用処理は、印刷システム3の画像処理装置32およびユーザシステム4の画像処理装置42上で動作する画像処理プログラム6の試用制御部634(図18)および登録DB606などにより実現される。
図50は、印刷サービスシステム1(図1)において、ユーザシステム4(図4)が、印刷システム3(図2)を試用するための処理(S96)を示すシーケンス図である。
図50に示すように、ステップ960(S960)において、ユーザは、ユーザシステム4のPC28を操作して、ユーザシステム4の試用をするための登録を、画像処理装置42に対して要求する。
ステップ962(S962)において、画像処理装置42は、印刷システム3に対して、試用登録要求を行う。
【0261】
ステップ964(S964)において、印刷システム3は、画像処理装置42からの試用登録要求を受け付けて許可すると、画像処理装置42に対して、試用登録受付を通知する。
印刷システム3の画像処理装置32は、登録DB606に、試用を許可されたユーザシステム4を登録し、このユーザシステム4に対して設定した試用範囲およびポイント(図54,図55を参照して後述)を記憶し、さらに、このユーザシステム4に対して提供した処理機能の履歴(ジョブログ)をとるための領域を確保する。
なお、この領域は、ユーザシステム4に対して設定された試用期間中は保存される。
ステップ966(S966)において、画像処理装置42は、印刷システム3からの試用登録受付を、PC28に通知する。
【0262】
ステップ968(S968)において、PC28は、例えば、印刷システム3に対して、試用処理として、印刷オプション(図23)を含む印刷処理を要求する。
ステップ970(S970)において、画像処理装置42は、この試用処理の要求を、印刷システム3に対して出力する。
ステップ972(S972)において、印刷システム3の画像処理装置32は、画像処理プログラム6の登録DB606(図18)に記憶された試用範囲に基づいて、試用処理要求に含まれる印刷オプションを解析し、試用処理の実行の可否を判断する。
印刷システム3は、例えば、印刷オプションが、試用範囲内であり、ユーザシステム4に対する試用処理が可能であると判断し、試用処理が可能である旨の試用処理応答を、画像処理装置42に返す。
【0263】
ステップ974(S974)において、画像処理装置42は、PC28に、試用処理可能な旨の応答を返す。
ステップ976(S976)において、この応答を見たユーザが、PC28を操作して、試用処理の実行すべき旨を確認する。
ステップ978(S978)において、画像処理装置42は、印刷システム3に対して、実行確認を出力する。
【0264】
ステップ980(S980)において、印刷システム3は、試用処理として要求された印刷処理を実行し、成功に終わると、画像処理装置42に対して、試用処理結果(成功)を返し、以上の処理の履歴を、登録DB606(図18)にジョブログとして残す。
なお、例えば、試用処理が割り引き課金を行うように設定されているときには、印刷システム3において、画像処理装置32と課金装置30とは協働して、適宜、課金処理をさらに行う。
ステップ982(S982)において、画像処理装置42は、PC28に対して、試用処理の成功を通知する。
なお、S972の処理において、試用処理が不可と判断された場合には、当然、この処理およびS974の処理により、印刷システム3からPC28に対して試用処理不可が返され、S976以降の各処理は行われない。
【0265】
[試用範囲設定]
次に、ユーザシステム4において、要求された試用処理が、設定された試用範囲であるか否かが判断される場合の試用処理を説明する。
図51は、ユーザシステム4(図4)の画像処理装置42により、要求された試用処理が許可された範囲内であると判断された試用処理(S1000)を示す正常シーケンス図である。
図52は、ユーザシステム4(図4)の画像処理装置42により、要求された試用処理が許可された範囲外であると判断された試用処理(S1020)を示すシーケンス図である。
なお、図50〜図52に示した各処理の内、実質的に同じものには、同じ符号が付されている(以下同様)。
【0266】
図51に示すように、ステップ960,962(S960,S962)において、PC28から画像処理装置42を介して印刷システム3に試用登録要求が出される。
ステップ1002(S1002)において、印刷システム3は、画像処理装置42に対して、試用登録受付とともに、試用範囲を出力する。
これらを受けた画像処理装置42は、画像処理装置42上で動作する画像処理プログラム6(図18)の試用制御部634は、この試用範囲を登録DB606に記憶し、試用期間中、保存する。
【0267】
ステップ966(S966)において、画像処理装置42は、PC28に対して試用登録受付を通知する。
ステップ968(S968)において、PC28は、試用処理を画像処理装置42に対して要求する。
ステップ1004(S1004)において、画像処理装置42は、登録DB606(図18)に記憶された試用範囲に基づいて、PC28からの試用処理要求に含まれる印刷オプションを解析し、印刷システム3に対して、PC28の試用処理を要求しうるか否かを判断する。
画像処理装置42は、PC28の試用処理を要求しうると判断すると、印刷システム3に対して、試用処理要求を出力する。
ステップ980(S980)において、印刷システム3は、試用処理を実行し、成功に終わると、画像処理装置42に対して、試用処理結果(成功)を返し、以上の処理の履歴を、登録DB606(図18)にジョブログとして残す。
ステップ982(S982)において、画像処理装置42は、PC28に対して、試用処理の成功を通知する。
【0268】
図52に示すように、ステップ960,962(S960,S962)において、PC28から画像処理装置42を介して印刷システム3に試用登録要求が出される。
ステップ1002(S1002)において、印刷システム3は、画像処理装置42に対して、試用登録受付とともに、試用範囲を出力する。
これらを受けた画像処理装置42は、画像処理装置42上で動作する画像処理プログラム6(図18)の試用制御部634は、この試用範囲を登録DB606に記憶し、試用期間中、保存する。
【0269】
ステップ966(S966)において、画像処理装置42は、PC28に対して試用登録受付を通知する。
ステップ968(S968)において、PC28は、試用処理を画像処理装置42に対して要求する。
ステップ1004(S1004)において、画像処理装置42は、登録DB606(図18)に記憶された試用範囲に基づいて、PC28からの試用処理要求に含まれる印刷オプションを解析し、印刷システム3に対して、PC28の試用処理を要求しうるか否かを判断する。
画像処理装置42は、PC28の試用処理を要求し得ない判断すると、印刷システム3に対する試用処理の要求を行わずに、ステップ1022(S1022)において、要求された試用処理が、許可の範囲外である旨をPC28に通知する。
この通知を見たPC28のユーザは、試用処理要求の内容を再検討し、試用範囲内に適合した試用処理の要求を再度、行うなどの対応を取ることができる。
【0270】
[広告挿入]
以下、試用処理により得られた画像データに、印刷システム3あるいはその他の広告主の広告画像を挿入する試用処理を説明する。
図53は、処理結果として得られた画像データに、広告画像を挿入する試用処理(S1040)を示すシーケンス図である。
図53に示すように、ステップ1042,1044(S1042,1044)において、例えば、広告主システム16(図1)と、印刷システム3との間で、印刷システム3に対する試用処理の費用をユーザシステム4のユーザに代わって支払うことを条件として、その広告画像を、試用処理の結果として得られた画像データに挿入する旨の使用条件が設定される。
さらに、広告主システム16は、広告主システム16に対して、広告画像が出力される。
【0271】
ステップ960〜970(S960〜S970)において、PC28から画像処理装置42を介して試用登録がなされ、さらに、試用処理要求がなされる。
ステップ1046(S1046)において、印刷システム3の画像処理装置32は、画像処理プログラム6の登録DB606(図18)に記憶された試用範囲に基づいて、試用処理要求に含まれる印刷オプションを解析し、試用処理の実行の可否を判断する。
印刷システム3は、ユーザシステム4に対する試用処理が可能であると判断すると、試用処理が可能である旨と、S1042の処理においてなされた設定に従って、S1044の処理において受けた広告画像を挿入する旨とを、画像処理装置42に返す。
【0272】
ステップ1046(S1046)において、画像処理装置42は、PC28に、試用処理可能な旨および広告画像が挿入される旨の応答を返す。
ステップ976〜982(S976〜S982)において、試用処理の実行が確認され、試用処理が実行され、その結果がPC28に通知される。
【0273】
[ポイント制]
以下、試用処理それぞれに消費ポイントが設定され、また、ユーザシステム4への試用処理提供に提供ポイントが設定され、この提供ポイントの範囲で提供されるポイント制の試用処理を説明する。
図54は、ユーザシステム4に設定されたポイントが足りている場合のポイント制の試用処理(図1060)を示す図である。
まず、提供ポイントが足りる場合のポイント制の試用処理を説明する。
図54に示すように、ステップ960,962(S960,S962)において、ユーザシステム4に複数(2台)ある第1および第2のPC28#1,#2の内、第1のPC28から、画像処理装置42を介して印刷システム3に試用登録要求が出される。
【0274】
ステップ1062(S1062)において、印刷システム3は、画像処理装置42からの試用登録要求を受け付けて許可すると、画像処理装置42に対して、試用登録受付、および、ユーザシステム4に対して設定された提供ポイントを通知する。
この提供ポイントは、画像処理装置32上で動作する画像処理プログラム6(図18)の登録DB606に記憶される。
【0275】
ステップ1064(S1064)において、画像処理装置42は、第1および第2のPC28に、ポイント制の試用処理が登録された旨を通知する。
ステップ968−1,970−1(S968−1,S970−1)において、第1のPC28は、画像処理装置42を介して、印刷システム3に試用処理を要求する。
【0276】
ステップ1086−1(S1086−1)において、印刷システム3は、ユーザシステム4について設定された提供ポイントから、要求された試用処理について設定された消費ポイントを減算する。
印刷システム3は、残りの提供ポイントが0以上である場合には、要求された試用処理を実行する。
要求された試用処理の実行が成功に終わると、印刷システム3は、画像処理装置42に対して、ポイント制の試用処理の成功を通知する。
ステップ1088−1(S1088−1)において、画像処理装置42は、第1のPC28に対して、ポイント制の試用処理の成功を通知する。
【0277】
以下、同様に、第1あるいは第2のPC28が、同様な処理シーケンス(S968−2〜)により、順次、ポイント制の試用処理の提供を、印刷システム3から受ける。
なお、ここでは、ユーザシステム4に対して提供ポイントが設定される場合を例示したが、図54に示す処理を適切に変更して、第1および第2のPC28それぞれに、提供ポイントが設定され、第1および第2のPC28それぞれが、その提供ポイント内で、試用処理の提供を受けるようにしてもよい。
【0278】
図55は、ユーザシステム4に設定されたポイントが不足した場合のポイント制の試用処理(図1080)を示す図である。
図55に示すように、ステップ960,962(S960,S962)において、ユーザシステム4に複数(2台)ある第1および第2のPC28#1,#2の内、第1のPC28から、画像処理装置42を介して印刷システム3に試用登録要求が出される。
【0279】
ステップ1062(S1062)において、印刷システム3は、画像処理装置42からの試用登録要求を受け付けて許可すると、画像処理装置42に対して、試用登録受付、および、ユーザシステム4に対して設定された提供ポイントを通知する。
この提供ポイントは、画像処理装置32上で動作する画像処理プログラム6(図18)の登録DB606に記憶される。
【0280】
ステップ1064(S1064)において、画像処理装置42は、第1および第2のPC28に、ポイント制の試用処理が登録された旨を通知する。
ステップ968−1,970−1(S968−1,S970−1)において、第1のPC28は、画像処理装置42を介して、印刷システム3に試用処理を要求する。
【0281】
ステップ1082(S1082)において、印刷システム3は、ユーザシステム4について設定された提供ポイントから、要求された試用処理について設定された消費ポイントを減算する。
印刷システム3は、消費ポイントを減算した提供ポイントが0未満である場合には、提供ポイントの不足を理由に、要求された試用処理を実行せず、その旨を画像処理装置42に通知する。
ステップ1084(S1084)において、画像処理装置42は、提供ポイントの不足により、試用処理が実行されなかった旨を、第1のPC28に通知する。
【0282】
[変形例]
図52には、PC28が、試用範囲外の試用処理を要求したときに、印刷システム3が、試用処理を実行しない場合を例示したが、この処理を、以下のように変更することも可能である。
つまり、例えば、試用処理に含まれる印刷処理において、印刷用紙のサイズがA4以下に制限されている場合に、A3の印刷用紙に対する印刷処理が、試用処理として要求された場合に、印刷システム3が、自動的に、使用範囲内で最もA3に近いサイズの印刷用紙(A4)を選択し、ユーザの確認を得てから印刷処理を行うようにすると、ユーザにとっての使い勝手がよくなる。
【0283】
図56は、試用範囲外の試用処理が要求されたときに、印刷システム3が、自動的に、使用範囲内の試用処理を実行する処理(S1100)を示すシーケンス図である。
図56に示すように、ステップ960(S960)において、ユーザは、ユーザシステム4のPC28を操作して、ユーザシステム4の試用をするための登録を、画像処理装置42に対して要求する。
ステップ962(S962)において、画像処理装置42は、印刷システム3に対して、試用登録要求を行う。
【0284】
ステップ964(S964)において、印刷システム3は、画像処理装置42からの試用登録要求を受け付けて許可すると、画像処理装置42に対して、試用登録受付を通知する。
ステップ966(S966)において、画像処理装置42は、印刷システム3からの試用登録受付を、PC28に通知する。
ステップ968(S968)において、PC28は、例えば、印刷システム3に対して、試用処理として、印刷オプション(図23)を含む印刷処理を要求する。
ステップ970(S970)において、画像処理装置42は、この試用処理の要求を、印刷システム3に対して出力する。
【0285】
ステップ1102(S1102)において、印刷システム3の画像処理装置32は、画像処理プログラム6の登録DB606(図18)に記憶された試用範囲と、試用処理要求に含まれる印刷オプションとを比較し、試用範囲内で、最も印刷オプションに近付くように、試用処理のパラメータを選択する。
印刷システム3は、このように、試用範囲内での試用処理を行う旨を、画像処理装置42に対して通知する。
ステップ1104(S1104)において、画像処理装置42は、試用範囲内での試用処理が行われる旨を、PC28に通知する。
【0286】
ステップ976(S976)において、この応答を見たユーザが、PC28を操作して、試用範囲内での試用処理の実行すべき旨を確認する。
ステップ978(S978)において、画像処理装置42は、印刷システム3に対して、実行確認を出力する。
ステップ980(S980)において、印刷システム3は、S1102の処理により得られたパラメータに従って、試用範囲内での試用処理を実行する。
印刷システム3は、この試用処理が成功に終わると、画像処理装置42に対して、試用処理結果(成功)を返し、以上の処理の履歴を、登録DB606(図18)にジョブログとして残す。
ステップ982(S982)において、画像処理装置42は、PC28に対して、試用処理の成功を通知する。
【0287】
以上示したように処理を行うことにより、ユーザに、その事情・要望に応じて印刷システム3の試用の機会を、柔軟かつきめ細かに提供することができる。
また、以上示した処理は、ユーザによる印刷システム3の試用の他に、ユーザに対する印刷システム3の処理のボリュームディスカウントなどにも応用することができる。
【0288】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るデータ処理システムおよびその方法によれば、複数のシステムの間で同じ出力画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る画像処理方法が適応される印刷サービスシステムの構成を例示する図である。
【図2】図1に示した印刷システムの構成を例示する図である。
【図3】図1に示した印刷制御システムの構成を例示する図である。
【図4】図1に示したユーザシステムの構成を例示する図である。
【図5】図2〜図4に示したPC、プロファイルDB、プロファイル配信装置、課金装置、画像処理装置、測色装置、印刷機およびプリンタのハードウェア構成を例示する図である。
【図6】図6は、図1〜図4に示した印刷サービスシステムの印刷制御システム2、印刷システム3およびユーザシステムにおいて記憶されるプロファイルデータおよびその流れを例示する図である。
【図7】図1などに示した印刷サービスシステムの第1の動作(S10)を示すシーケンス図である。
【図8】図1などに示した印刷サービスシステムの第2の動作(S12)を示すシーケンス図である。
【図9】図1などに示した印刷サービスシステムの第3の動作(S14)を示すシーケンス図である。
【図10】図10は、図9に示した印刷処理の一部を示すフローチャートである。
【図11】図1などに示した印刷サービスシステムの第4の動作(S22)を示すシーケンス図である。
【図12】図1などに示した印刷サービスシステムの第5の動作(S26)を示すシーケンス図である。
【図13】図1などに示した印刷サービスシステムの第6の動作(S28)を示すシーケンス図である。
【図14】図1などに示した印刷サービスシステムの第7の動作(S30)を示すシーケンス図である。
【図15】図1などに示した印刷サービスシステムの第8の動作(S32)を示すシーケンス図である。
【図16】図1などに示した印刷サービスシステムの第9の動作(S34)を示すシーケンス図である。
【図17】図1,図3に示した印刷制御システムのプロファイルDBおよびプロファイル配信装置のソフトウェア構成を示す図である。
【図18】図1,図4に示したユーザシステム4の画像処理装置のソフトウェア構成を示す図である。
【図19】図18に示した画像処理プログラムによるユーザシステムでのDLP作成処理(S36)を示す図である。
【図20】図17に示したプロファイル配信プログラムによるDLPデータ作成処理(S38)を示す図である。
【図21】図17に示したプロファイル配信プログラムによるリストの作成およびDBの更新を行う処理(S40)を示すフローチャートである。
【図22】ユーザシステム(図4)が、印刷システムの画像処理装置(図2)に対して出力する登録データのフォーマットを例示する図である。
【図23】ユーザシステムのPC(図4)などが、印刷システムの画像処理装置(図2)に対して指定する印刷オプションのフォーマットを例示する図である。
【図24】印刷システムの画像処理装置(図2)が、ユーザシステムの画像処理装置(図4)に対してRIP処理の結果を示すために用られるRIPデータのフォーマットを例示する図である。
【図25】印刷システムの画像処理装置(図2)が、課金装置に対して出力する印刷データを例示する図である。
【図26】図2に示した印刷システムの課金装置において動作する課金プログラムの構成を示す図である。
【図27】ユーザシステムの印刷システムに対する登録処理(S40)を示すシーケンス図である。
【図28】印刷サービスシステム(図1)における通常のRIP処理、印刷処理および課金処理(S44)を例示するシーケンス図である。
【図29】印刷サービスシステム(図1)における分散RIP処理、印刷処理および課金処理(S48)を例示するシーケンス図である。
【図30】印刷サービスシステム(図1)における分散RIP処理、印刷処理および割り増し課金処理(S50)を例示するシーケンス図である。
【図31】印刷サービスシステム(図1)における分散RIP処理、印刷処理および割り引き課金処理(S52)を例示するシーケンス図である。
【図32】印刷サービスシステム(図1)における複数のJOBを含むRIP処理、印刷処理、および、JOBごとの課金処理(S54)を例示するシーケンス図である。
【図33】図26に示したRIP課金DBおよび印刷課金DBが記憶する課金情報のフォームを例示する図である。
【図34】TPデータの使用に対する課金処理(S58)を示すフローチャートである。
【図35】印刷システムの測色装置(図2)による測色処理、TPデータの作成およびその登録処理(S62)を示す図である。
【図36】画像処理装置(図3)に、最新のTPデータが存在するときのRIP・印刷処理(S64)を示すシーケンス図である。
【図37】画像処理装置(図3)に、最新のTPデータが存在しないときのRIP・印刷処理(S66)を示すシーケンス図である。
【図38】画像処理装置(図3)に、TPデータが存在せず、生成もできないときのRIP・印刷処理(S68)を示すシーケンス図である。
【図39】印刷システム3(図2)の変形例を示す図である。
【図40】印刷サービスシステム(図1)において、あるユーザシステムから他の1つ以上のユーザシステムに対するTPデータ・DLPデータなしの画像データの配信処理、および、配信された画像データに対するRIP処理および印刷処理(S70)を示すシーケンス図である。
【図41】図40に示した支払いノードの設定処理(S74)を示すシーケンス図である。
【図42】印刷サービスシステム(図1)において、あるユーザシステムから他の1つ以上のユーザシステムに対するTPデータ・DLPデータを付した画像データの配信処理、および、配信された画像データに対するRIP処理および印刷処理(S76)を示すシーケンス図である。
【図43】印刷サービスシステム(図1)において、あるユーザシステムから他の1つ以上のユーザシステムに対するTPデータ・DLPデータなしの画像データの配信処理、および、優先順位が付された印刷システムによるRIP処理および印刷処理(S78)を示すシーケンス図である。
【図44】印刷サービスシステム(図1)において、あるユーザシステムから他の1つ以上のユーザシステムに対するTPデータ/DLPデータなしの画像データの配信処理、および、指定された印刷システムによるRIP処理および印刷処理(S80)を示すシーケンス図である。
【図45】印刷制御システム(図1)が、ユーザシステムからの問い合わせに応じて、印刷システムの動作状態および課金装置の課金情報などの状態を通知する処理(S82,S84)を示す図である。
【図46】印刷サービスシステム(図1)において、色補正要求のない画像データをRIP処理し、印刷処理する処理(S86)を示すシーケンス図である。
【図47】印刷サービスシステム(図1)において、ネットワークとの間の通信が不通である状態で、色補正要求がある画像データ(カラー画像データ)をRIP処理し、印刷処理する第1の処理(S88)を示すシーケンス図である。
【図48】印刷サービスシステム(図1)において、ネットワークとの間の通信が不通である状態で、色補正要求がある画像データ(カラー画像データ)をRIP処理し、印刷処理する第2の処理(S90)を示すシーケンス図である。
【図49】RIPデータを行う際に、TPデータが取得できない場合を考慮した印刷サービスシステム(図1)の処理(S92)を示す図である。
【図50】印刷サービスシステム(図1)において、ユーザシステム(図4)が、印刷システム(図2)を試用するための処理(S96)を示すシーケンス図である。
【図51】ユーザシステム(図4)の画像処理装置により、要求された試用処理が許可された範囲内であると判断された試用処理(S1000)を示す正常シーケンス図である。
【図52】ユーザシステム(図4)の画像処理装置により、要求された試用処理が許可された範囲外であると判断された試用処理(S1020)を示すシーケンス図である。
【図53】処理結果として得られた画像データに、広告画像を挿入する試用処理(S1040)を示すシーケンス図である。
【図54】ユーザシステムに設定されたポイントが足りている場合のポイント制の試用処理(図1060)を示す図である。
【図55】ユーザシステムに設定されたポイントが不足した場合のポイント制の試用処理(図1080)を示す図である。
【図56】試用範囲外の試用処理が要求されたときに、印刷システムが、自動的に、使用範囲内の試用処理を実行する処理(S1100)を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1・・・印刷サービスシステム、
2・・・印刷制御システム、
12・・・LAN、
14,28,48・・・PC、
100・・・本体、
102・・・CPU、
104・・・メモリ、
106・・・表示・入力装置、
108・・・機能実現部分、
110・・・通信装置、
112・・・記録装置、
114・・・記録媒体、
16・・・広告主システム、
20・・・プロファイルDB、
200・・・TP−DB、
202・・・DP−DB、
204・・・DLP−DB、
22・・・プロファイル配信装置、
5・・・プロファイル配信プログラム、
50・・・プロファイル管理部、
500・・・バージョン管理部、
502・・・補正範囲管理部、
504・・・公開許可管理部、
506・・・優先管理部、
508・・・DLP作成部、
510・・・リスト作成管理部、
512・・・TP取得部、
514・・・DP取得部、
516・・・DLP取得部、
518・・・シーケンス・通信制御部、
26・・・印刷制御装置、
3・・・印刷システム、
24,30・・・課金装置、
70・・・課金プログラム、
700・・・シーケンス・課金制御部、
702・・・課金処理部、
72・・・課金計算部、
720・・・分散RIP課金部、
722・・・RIP課金部、
724・・・印刷課金部、
74・・・課金DB、
740・・・課金テーブルDB、
742・・・RIP課金DB、
744・・・印刷課金DB、
32,42・・・画像処理装置、
6・・・画像処理プログラム、
60・・・プロファイルDB、
600・・・TP−DB、
602・・・DP−DB、
604・・・DLP−DB、
606・・・登録DB、
610・・・バージョン管理部、
612・・・使用可能性判定部、
614・・・RIP処理部、
616・・・DLP作成部、
620・・・TP取得部、
622・・・DP取得部、
624・・・DLP取得部、
626・・・通信制御部、
628・・・シーケンス制御部、
630・・・認証処理部、
632・・・登録処理部、
34,46・・・測色装置、
4・・・ユーザシステム、
40・・・部門システム、
44・・・プリンタ

Claims (2)

  1. 画像データを、第1の色特性で画像形成する第1の画像形成装置と、
    前記画像データを、第2の色特性で画像形成する第2の画像形成装置と、
    前記第1の画像形成装置の第1の色特性を記憶するプロファイル配信装置と、
    前記第2の色特性と、前記プロファイル配信装置から提供される前記第1の色特性とに基づいて、前記画像データを前記第2の画像形成装置により画像形成した結果と、前記画像データを前記第1の画像形成装置により画像形成した結果とが実質的に同じになるように、前記画像データに対して色補正処理を行う画像処理装置と
    を有する画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は、
    前記第 1 の色特性の色空間と前記第2の色特性の色空間との適合性を判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて、前記画像形成装置に対してエラーメッセージを送る異常処理手段と
    を有することを特徴とする画像処理システム。
  2. 画像データを、第1の色特性で画像形成する第1の画像形成装置と、
    前記画像データを、第2の色特性で画像形成する第2の画像形成装置と、
    前記第1の画像形成装置の第1の色特性を記憶するプロファイル配信装置とに接続し、
    前記第2の色特性と、前記プロファイル配信装置から提供される前記第1の色特性とに基づいて、前記画像データを前記第2の画像形成装置により画像形成した結果と、前記画像データを前記第1の画像形成装置により画像形成した結果とが実質的に同じになるように、前記画像データに対して色補正処理を行う
    画像処理装置であって、
    前記第 1 の色特性の色空間と前記第2の色特性の色空間との適合性を判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて、前記画像形成装置に対してエラーメッセージを送る異常処理手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
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