JP4022748B2 - 色処理方法および色処理装置、記録媒体、色処理プログラム、画像形成装置 - Google Patents

色処理方法および色処理装置、記録媒体、色処理プログラム、画像形成装置 Download PDF

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    • H04N1/6016Conversion to subtractive colour signals
    • H04N1/6022Generating a fourth subtractive colour signal, e.g. under colour removal, black masking

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、L* * * やRGBなどの対象色空間における色信号とそれに付随する墨量を、YMCKなどの墨を含む出力色空間における色信号に変換する技術、または、YMCKなどの墨を含む入力色空間における色信号から、YMCKなどの墨を含む出力色空間における色信号に変換する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式などによってカラー画像をカラー印刷する際には、通常、黄(Y),マゼンタ(M),シアン(C),墨(K)による4色印刷がよく用いられている。一方、一般的な色信号は、デバイスに依存しないL* * * 、L* * * 色空間や、モニタ信号等で用いられているRGB色空間など、3次元色空間上の色信号である。したがって、カラー画像をカラー印刷する場合には、3次元色空間上の色信号を4次元色空間へ変換する必要がある。しかし、この変換は異なる次元間の変換であるため1対1には対応せず、3次元色空間上の3色色信号と、その色信号を再現する4次元色空間における4色色信号の組み合わせは複数存在する。
【0003】
この3次元色空間上の3色色信号と4次元色空間における4色色信号の組み合わせを決定するための方法としては、Y、M、Cの3色の色信号に含まれる墨量を算出してから下色除去を行って墨(K)を追加する方法と、墨(K)を何らかの方法で最初に決定しておき、この墨(K)量に応じたY、M、Cの量を決定する方法とがある。
【0004】
例えば、特許文献1に記載されている方法では、まず、Y=0%またはM=0%またはC=0%の条件下で対象色信号を再現する4色色信号のK量(アクロマチック墨量)に対して予め設定された重みづけをして新たなK量を決定する。そして、そのK量に従って対象色信号を再現するY、M、Cの量を決定するようにしたものである。これにより、高精度の色再現を実現しつつ、同時に目的に応じた墨量の制御が可能になる。
【0005】
また、特許文献2に記載されている方法では、まずY=0%またはM=0%またはC=0%またはK=100%の条件下で対象色信号を再現する4色色信号のK量(最大墨量)を算出する。また、Y=100%またはM=100%またはC=100%またはK=0%の条件下で対象色信号を再現する4色色信号のK量(最小墨量)を算出する。このようにして算出された最大墨量及び最小墨量を用いて、これらの間で予め設定されたパラメータにより新たなK量を決定し、そのK量に従って対象色信号を再現する新たなY、M、Cの量を決定するようにしたものである。これにより、墨を含む4色で再現可能な色域を最大限に使用することができる。
【0006】
ここで、一般的な出力デバイスには、カバレッジ制限という条件が課せられる。カバレッジ制限とは、色信号を再現する際に使用されるトナーやインクなどの記録材の総量に上限を設けることである。主に、トナーやインク等の記録材が使用されすぎたことによる再現性能の低下やプリント表面の盛り上がりを低減したり、出力デバイスを保護するために課している制限である。
【0007】
上述のような従来方法では、いずれもカバレッジ制限を考慮していないため、予め設定されたパラメータによる墨量の制御を行った場合に、再現可能な色域であるにも拘わらず再現できない場合がある。すなわち、算出されたY、M、C、Kの値によって記録を行うと、上述のような再現性能の低下などによって、結果的に色域圧縮が生じてしまい、色再現精度が悪くなってしまうという問題がある。
【0008】
このような問題を解決するために、例えば特願2001−34867号では、3色で再現可能な色域において最適墨量を算出し、かつ、3色で再現可能な色域外郭からカバレッジ制限を満足する4色色域の最外郭面を探索し、最外郭面における墨量と先に算出した最適墨量を用いてKを決定している。このようにして算出されたKを用いることにより、カバレッジ制限を満たすY、M、C、Kの組み合わせを求めることができる。
【0009】
一般的に最適墨量の設計は、対象色信号の彩度成分の増加に伴い小さく設定するのが普通である。これは彩度の増加に伴い墨量を減らすことにより、自然な色再現を行うためである。しかしながら、特願2001−34867号に記載されている方法で求められた墨量では、3色色域内における墨量は上述のように調整されるものの、カバレッジ制限を満足させる色域最外郭の墨量を最大墨量としている。そのため、無彩色においては、算出されたY、M、C、Kにより、カバレッジ制限を満たし、色域を十分に使いきることができるが、彩度成分の増加に伴って墨量を増やさなければならず、その結果再現される色信号は不自然なものとなってしまう。
【0010】
このような不具合を解決するため、例えば特願2001−314007号に記載の方法では、対象色空間の色信号から墨を含む4色色信号を生成する際に、予め設定されたパラメータによる墨量の制御を行うことによって、明度、彩度および色相などに応じて好ましい墨量を調節した墨量とカバレッジ制限を満足する墨量との重みづけした組み合わせにより、自然な色再現を行いかつ色域を十分に使うことが可能となった。
【0011】
しかし、このような従来の手法は、カバレッジ制限を満足するような最適な墨量を、墨量が与えられていない対象色空間における色信号から決定する方法であり、入力としてあらかじめ墨量が与えられた場合の技術ではない。予め墨量が与えられた場合、その与えられた墨量をなるべく保存するように、カバレッジ制限を満足する墨量及びその他の色信号を決定することが望まれる。
【0012】
墨量が与えられた場合の簡単な色処理方法として、例えば、対象色空間の色信号から、与えられた墨量を調整を行わずに用いて、墨を含む4色色信号を算出した後で、単純に4色色信号の比を保存してカバレッジ制限内に収める方法が考えられる。しかしこの場合、カバレッジ制限内に収める際に墨を含む4色をすべて小さくしてしまうため、与えられた墨量と等価な墨量ではなくなる。また、与えられた色信号に対する色差も大きくなってしまい、さらには、カバレッジ総量を多く用いる暗い部分での色のつぶれなどが生じるという問題がある。
【0013】
このため従来の手法では、例えば、墨を含む4色の色空間の色信号を他の墨を含む色空間の色信号に変換する際に、互いの墨量が等価である測色的一致をなるべく実現しようとする場合、カバレッジ制限を満足できる色信号を生成することは困難であった。
【0014】
【特許文献1】
特開平5−292306号公報
【特許文献2】
特開平6−242523号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、L* * * やRGBなどの対象色空間における色信号と与えられた墨量から、あるいはYMCK等の墨を含む入力色空間における色信号から、YMCKなどの墨を含む出力色空間の色信号に変換する際に、与えられた墨量をなるべく保存するとともに、カバレッジ制限を満足し、かつ、自然な色再現を行うことが可能な出力色空間における色信号を得ることができる色処理方法および色処理装置を提供することを目的とするものである。さらに、そのような色処理方法をコンピュータにおいて実現するプログラム及びそのようなプログラム等を格納した記録媒体、さらにそのような色処理方法を行う手段を有し、あるいはそのような色処理装置を搭載した画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、対象色空間における任意の色信号である対象色信号と、該対象色信号とともに与えられる入力墨量とから、墨量を含む出力色空間における出力色信号を生成する色処理方法及び色処理装置であって、対象色信号及び入力墨量に対応する前記入力墨量と等価な等価出力墨量を含む出力色空間における色信号を算出して該色信号がカバレッジ制限を満足しているか否かを判定し、カバレッジ制限を満足していると判定された場合には算出した色信号を前記出力色信号とし、カバレッジ制限を満足していない場合に、対象色信号と、入力墨量と等価な等価出力墨量とから算出される出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足する最適墨量を算出し、その最適墨量と対応する最適色信号を算出することを特徴とするものである。さらに、最適墨量と最適色信号から出力色空間における最適墨量を含むカバレッジ制限を満足する最適出力色信号を算出するように構成してもよい。
【0017】
墨量を含む入力色空間における入力色信号から墨量を含む出力色空間における出力色信号を生成する場合も同様であり、前記入力色空間における前記入力色信号から機器に対し独立な色空間における色信号である対象色信号を算出し、また前記入力色信号に対応する前記入力色信号の墨量と等価な等価出力墨量を算出し、前記対象色信号と前記等価出力墨量とから前記出力色空間における色信号を算出し、該色信号がカバレッジ制限を満足しているか否かを判定し、カバレッジ制限を満足していると判定された場合には算出した色信号を前記出力色信号とし、カバレッジ制限を満足していないと判定された場合に、前記対象色信号と前記等価出力墨量とから算出される出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足するように最適墨量を算出し、前記最適墨量と対応する最適色信号を算出すればよい。この場合も、さらに、最適墨量と最適色信号から、出力空間における最適墨量を含むカバレッジ制限を満足する最適出力色信号を算出するように構成してもよい。
【0018】
このように本発明では、カバレッジ制限を満足している場合には入力墨量または入力色空間における墨量が保存されて出力色信号が生成され、カバレッジ制限を満足しない場合にやむを得ず墨量の調整を行う。これによって、カバレッジ制限を満足するとともに、なるべく与えられた墨量を保存した出力色信号を生成することができ、良好かつ自然な色再現を実現することができる。
【0019】
なお、最適墨量は、対象色信号においてカバレッジ制限を満足するために最低限必要な墨量である制限墨量と等価出力墨量との加重平均により算出することができる。このときの制限墨量は、対象色信号を再現する墨を含む出力色空間の色信号の中で墨量が最大となる場合の墨量である最大墨量と対象色信号とから算出される出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足する場合には、最大墨量と等価出力墨量との間で、制限墨量と対象色信号とから算出される出力色空間における制限墨量を除く色信号と制限墨量の和がカバレッジ制限を満足するように探索することにより算出される。また、対象色信号における最大墨量と対象色信号とから算出される出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足しない場合には、対象色信号を始点として、所定の圧縮方向に向かって探索を行った色信号の中で、探索を行った色信号と探索を行った色信号における最大墨量から算出される出力色空間の色信号がカバレッジ制限を満足し、かつ、対象色信号に最も近い場合を調整色信号とし、調整色信号における最大墨量を制限墨量とすることができる。なお、加重平均の算出の際には、対象色信号、または、調整色信号から算出された明度、彩度、色相の少なくともいずれか1つに依存した重みの比率を用いて加重をかけることができる。さらに最適色信号については、対象色信号または調整色信号を始点として、最適墨量と最適色信号から算出される出力色信号がカバレッジ制限を満足するように、所定の圧縮方向に向かって探索された色信号の中で、対象色信号または調整色信号に最も近い色信号を最適色信号として算出することができる。また、圧縮を行う際の方向は、無彩色又は無彩色近傍の定点に向かう方向とすることができる。
【0020】
また色処理装置は、入力色空間の色域を特定するための変換定義または測色値、前記出力色空間の色域を特定するための変換定義または測色値、カバレッジ制限値を適宜選択または入力するためのユーザインタフェイスを設けておくことができる。このユーザインタフェイスからユーザにより入力されたカバレッジ制限値が適正範囲外の場合は、入力されたカバレッジ制限値を受け付けないように構成しておくとよい。
【0021】
さらに本発明は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、上述の色処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納したことを特徴とするものである。また、コンピュータに色処理を行わせる色処理プログラムであって、上述の本発明の色処理方法又は色処理装置の機能をコンピュータに実現させることを特徴とするものである。
【0022】
さらにまた本発明は、対象色空間における任意の色信号である対象色信号と該対象色信号とともに与えられる入力墨量により表される画像、あるいは、墨量を含む入力色空間における入力色信号により表される画像を形成する画像形成装置において、上述の本発明の色処理方法を実現する色処理手段あるいは上述の本発明の色処理装置と、色処理手段あるいは色処理装置により生成された出力色信号に従って前記画像を形成する画像形成手段を有することを特徴とするものである。上述のように、色処理手段あるいは色処理装置において、与えられた墨量をなるべく保存するとともに、カバレッジ制限を満足した色処理が施されているので、画像形成手段によって良好な色再現がなされた画像出力を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の色処理装置及び色処理方法の第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、11は等価出力墨量算出部、12は出力色信号判定部、13は制限墨量算出部、14は最適墨量算出部、15は最適色信号算出部、16は最適出力色信号算出部である。なお、この第1の実施の形態では、L* * * やRGBなどの対象色空間における色信号と、その色信号とともに入力墨量が与えられ、YMCKなどの墨量を含む出力色空間の色信号を出力するものとする。
【0024】
等価出力墨量算出部11は、入力墨量と同等な出力色空間における墨量である等価出力墨量を算出する。この等価出力墨量の算出は、例えば、入力墨量の明度を保存して出力色空間における墨量を算出すればよい。図2は、等価出力墨量の算出方法の一例の説明図である。図中のL* 軸の左側が入力色空間における墨量と明度の関係を示し、L* 軸の右側が出力色空間における墨量と明度の関係を示している。入力墨量Kから入力色空間における明度を求め、その明度と同じ明度を有する出力色空間における墨量(等価出力墨量)Koを求めればよい。これにより入力側デバイス(入力色空間)と出力側デバイス(出力色空間)の間での墨量の保存を行うことができる。
【0025】
出力色信号判定部12は、出力色空間における墨量を含む色信号を算出する。これは、対象色信号と等価出力墨量を、例えば、線形回帰分析などの統計的な手法や、ニューラルネットワークなどによって構成された色伝達特性予測モデルに与えることで、算出することができる。そして、得られた出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足しているか否かを判定する。カバレッジ制限を満足している場合には、得られた出力色空間における色信号をそのまま出力色信号として出力する。これによって、入力墨量を保存した出力色信号を出力することができる。また、カバレッジ制限を満足していない場合には、対象色信号及び等価出力墨量を制限墨量算出部13へ渡し、さらに色処理を行う。
【0026】
制限墨量算出部13以降では、対象色信号及び入力墨量に対応する出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足していない場合に、なるべく入力墨量が保存されるように、対象色信号及び入力墨量(等価出力墨量)を調整して、カバレッジ制限を満足する出力色信号を生成する。
【0027】
制限墨量算出部13は、対象色信号を用いて、カバレッジ制限を満足するために最低限必要な墨量である制限墨量を算出する。制限墨量は、基本的には対象色信号が再現する墨量を含んだ色信号の中で墨量が最大となる場合の墨量を表す最大墨量と、等価出力墨量の間を探索することにより求めることができる。探索は、例えば2分探索などの既存の探索方法を用いることができる。
【0028】
図3は、制限墨量算出部における動作の一例を示すフローチャートである。一般に墨量を増やした場合、他の色信号を小さくすることができるので、各色ごとの信号の和を小さくすることができる。従って、等価出力墨量ではカバレッジ制限を満足していない場合でも、墨量を増加させることによって、多くの場合にはカバレッジ制限を満足する墨量を求めることができる。しかし、最大墨量を用いてもカバレッジ制限を満足しない場合も考えられる。このような場合を考慮した制限墨量算出部の動作の一例を図3に示している。
【0029】
S41において対象色信号における最大墨量を算出する。そしてS42において、最大墨量と対象色信号とから出力色空間における色信号を算出し、算出された色信号がカバレッジ制限を満足するか否かを判定する。なお、S41で算出する最大墨量は、対象色信号に対応する等価出力墨量とは別のものであり、対象色信号と等価出力墨量とで算出された出力色信号はカバレッジ制限を満足していなくても、対象色信号と最大墨量とで算出される色信号については別途カバレッジ制限を満たすか否かを判断する必要がある。
【0030】
カバレッジ制限を満足する場合には、カバレッジ制限を満足していなかった等価出力墨量とカバレッジ制限を満足した最大墨量との間に制限墨量が存在する。従ってS43において、最大墨量と等価出力墨量との間で制限墨量を探索する。例えば制限墨量と対象色信号とから算出される出力色空間における制限墨量を除く色信号と前記制限墨量の和がカバレッジ制限を満足するように探索することにより制限墨量を算出する。
【0031】
S42でカバレッジ制限を満足しないと判定された場合には、最大墨量においても墨量が不足することを示している。しかし対象色信号においては、これ以上、墨量を増やすことができないので、S44において、最大墨量がカバレッジ制限を満足するように対象色信号自体を調整して調整色信号を算出する。例えば、対象色信号を始点として、所定の圧縮方向に向かって探索を行った色信号の中で、探索を行った色信号と探索を行った色信号における最大墨量から算出される出力色空間の色信号がカバレッジ制限を満足し、かつ、対象色信号に最も近い場合を調整色信号とすればよい。なお、圧縮方向は、無彩色又は無彩色近傍の定点に向かう方向とすることができる。そしてS45において、S44で求めた調整色信号における最大墨量を制限墨量とすればよい。
【0032】
このように制限墨量算出部13では、対象色信号から求めた最大墨量がカバレッジ制限を満足していれば、色信号を調整せずに最大墨量と等価出力墨量との間で制限墨量を探索し、対象色信号から求めた最大墨量がカバレッジ制限を満足していない場合には、最大墨量がカバレッジ制限を満足するように対象色信号自体を調整して調整色信号を算出し、そのときの最大墨量を制限墨量とする。
【0033】
図1に戻り、最適墨量算出部14は、制限墨量と等価出力墨量を用いて最適墨量を算出する。彩度の高い領域で制限墨量をそのまま用いると、色再現が不自然なものとなってしまうため、本発明では、制限墨量と入力墨量の加重平均を行うことにより最適墨量を算出している。
【0034】
加重平均は、対象色信号または調整色信号から算出された明度、彩度、色相の少なくともいずれか1つに依存した重みの比率を用いることができる。図4は、最適墨量算出部において最適墨量を算出する際に用いる重み関数の一例の説明図である。例えば図4に示した例では、彩度C* と比率rの関係を表す関数の例を示している。図4に示す例では、無彩色で最も制限墨量の比率が大きくなるように設計している。
【0035】
等価出力墨量をKo、制限墨量をKT 、最適墨量をKOPT とするとき、最適墨量KOPT は、例えば
OPT =Ko+r(KT −Ko)
のように算出することができる。ここでrは、制限墨量と等価出力墨量の割合を調整する定数で、例えば、色信号の彩度をC* として、図3に示すような関数を用いて決定することができる。例えば、
r=f(|C* |)=1/{1+(|C* |/Co)α
で定義することができる。なお、Coは関数fの変曲点を、αは関数の最大勾配を決定するパラメータで、デバイスに合わせ調節することができる。
【0036】
このような重み付け関数を用いることにより、彩度が大きい領域では、できるだけ等価出力墨量として鮮やかな色再現を維持することができる。また、彩度が小さくカバレッジを最も多く使用するような領域では、墨量を増やすことにより与えられた色信号を忠実に再現することができ、暗い色領域で、色のつぶれなどのない良好な色再現を行うことができる。
【0037】
なお、この最適墨量の算出は、高彩度の領域で墨量の過多により色再現が不自然となる問題を解決するものである。入力墨量が制限墨量よりも多い場合に上述の演算を行うと最適墨量は制限墨量より多くなり良好な色再現ができなくなる。そのため、入力墨量が制限墨量よりも多い場合には、制限墨量を最適墨量とする(r=1とする)とよい。
【0038】
最適色信号算出部15では、最適墨量算出部14により算出された最適墨量がカバレッジ制限を満足できるような最適色信号を探索する。例えば最適墨量算出部14において、制限墨量よりも少ない墨量を最適墨量とした場合、そのままではカバレッジ制限を満足しない。この最適色信号算出部15では、最適墨量を固定して、他の色信号を調整してカバレッジ制限を満足する最適色信号を得る。最適色信号の探索は、対象色信号または調整色信号を始点とし、最適墨量を用いて、所定の圧縮方向へ向かって探索を行い、カバレッジ制限を満足する色信号の中で対象色信号または調整色信号に最も近い色信号最適色信号とすることができる。なお、所定の圧縮方向としては、無彩色又は無彩色近傍の定点に向かう方向とすることができる。また探索は、例えば2分探索を用いることができる。
【0039】
図5は、最適色信号算出部における最適色信号の探索処理の一例の説明図である。図5に示す例では、白い丸は与えられた対象色信号又は調整色信号である(L*o,a*o,b*o)を表し、白い三角はカバレッジ制限を満足するように探索された最適色信号(L*',a*',b*')を表し、矢線の長さで示すΔL* * * は与えられた色信号からの最適色信号への移動量を表す。また黒丸は探索中心点を示し、この探索中心点へ向かって探索を行う例を示している。
【0040】
ここで、上述のように最適墨量を固定して最適色信号を探索すると、色信号の変化に伴って最大墨量が変化するため、カバレッジ制限を満足する最適色信号において最適墨量が最大墨量を超えてしまう(換言すれば最大墨量が変化することによって最適墨量を下回ってしまう)場合も発生する。このような場合には、算出された最適色信号は色域外の色となってしまう。このような場合、最適墨量は探索過程における色信号の最大墨量として探索を行う。
【0041】
また、最適墨量が、色信号が4色色信号を再現するために必要な最小の墨量である最小墨量に満たない場合も、色域外の色となってしまう。このような場合には、最適墨量が探索過程の色信号の最小墨量を超えるまで、与えられた対象色信号又は調整色信号と探索中心点との間で探索を行う。
【0042】
以下、最適墨量と最適色信号を求める過程について、等価出力墨量、最大墨量、制限墨量などの関係を場合分けして図6〜図10を用いて説明してゆく。なお、図6〜図10において、等価出力墨量をKo、制限墨量をKT 、最適墨量をKOPT とし、横軸は対象色信号または調整色信号からのL* * * の移動量ΔL* * * 、縦軸は墨量とした。また、最大墨量の軌跡を実線で示している。
【0043】
図6は、対象色信号における最大墨量がカバレッジ制限を満足している場合における最適色信号と最適墨量を求める過程の一例の説明図である。まず制限墨量算出部13では、対象色信号を変化させずに制限墨量KT を算出する。制限墨量の算出は、図6に示すグラフでは、移動量ΔL* * * =0、すなわちK軸で制限墨量KT を算出する。ここでは対象色信号における最大墨量において、カバレッジ制限を満足しているものとしているので、図3のS43において、制限墨量KT はK軸上の最大墨量と等価出力墨量Koとの間で探索され、制限墨量KT が求められる。
【0044】
次に最適墨量算出部14において、制限墨量KT と等価出力墨量Koとの間(図中、両矢印で示した範囲)で最適墨量KOPT が算出される。この最適墨量KOPT は、制限墨量KT を下回っているためカバレッジ制限を満足しない。そのため最適色信号算出部15によって、対象色信号を調整する。すなわち、図中、破線で示しているように、移動量ΔL* * * が大きくなる方向に、カバレッジ制限を満足するまで移動することになる。このようにして、黒丸で示した最適色信号を得る。この最適色信号及び最適墨量を出力色信号として出力すればよい。
【0045】
図7は、対象色信号における最大墨量がカバレッジ制限を満足しない場合における最適色信号と最適墨量を求める過程の一例の説明図である。まず制限墨量算出部13で制限墨量KT を求めるが、対象色信号における最大墨量がカバレッジ制限を満足しない場合には、図3のS44において最大墨量がカバレッジ制限を満足する調整色信号を探索することになる。すなわち、図7において最大墨量の軌跡に沿って矢線で示しているように、最大墨量がカバレッジ制限を満足するまで対象色信号を移動させることに等しい。このようにして求められた最大墨量が制限墨量KT となる。
【0046】
次に最適墨量算出部14において、制限墨量KT と等価出力墨量Koとの間(図中、両矢印で示した範囲)で最適墨量KOPT が算出される。そして、最適色信号算出部15において対象色信号の調整を行うが、この場合には調整色信号を始点として行う。すなわち、図中、破線の矢線で示しているように、制限墨量KT を算出する際に求めた調整色信号から移動量ΔL* * * が大きくなる方向に、カバレッジ制限を満足するまで移動することと等価である。このようにして、黒丸で示した最適色信号を得る。この最適色信号及び最適墨量を出力色信号として出力すればよい。
【0047】
図8は、対象色信号における最大墨量がカバレッジ制限を満足しない場合で、かつ、最適墨量が探索過程の最適色信号における最大墨量を超えてしまう場合の、最適色信号と最適墨量を求める過程の一例の説明図である。図7に示した例と同様に、制限墨量算出部13で制限墨量KT を求める際に、対象色信号における最大墨量がカバレッジ制限を満足しないので、最大墨量がカバレッジ制限を満足する調整色信号を探索することになる。すなわち、図8において最大墨量の軌跡に沿った矢線(▲1▼)で示しているように、最大墨量がカバレッジ制限を満足するまで対象色信号を移動させる。このようにして求められた最大墨量が制限墨量KT となる。
【0048】
次に最適墨量算出部14において、制限墨量KT と等価出力墨量Koとの間(図中、両矢印で示した範囲)で最適墨量KOPT が算出される。そして、最適色信号算出部15において対象色信号の調整を行うが、この場合には調整色信号を始点として行う。すなわち、図中、破線の矢線(▲2▼)で示しているように、制限墨量KT を算出する際に求めた調整色信号から移動量ΔL* * * が大きくなる方向に移動する。しかし、そのままの最適墨量KOPT で移動量ΔL* * * を大きくしてゆくと、この例では最適墨量KOPT が最大墨量を超えてしまう。すなわち、図8に示した例では、▲2▼の破線が実線で示した最大墨量と交差してしまう。このような場合には、最適墨量を探索過程における色信号の最大墨量として探索を続行する。すなわち、図8に示す例では、▲3▼で示した破線の矢線のように、最大墨量の軌跡に沿って最適色信号を探索することになる。このようにして、黒丸で示した最適色信号を得る。また、この最適色信号における最大墨量を最適墨量KOPT'とし、この最適墨量KOPT'を最適色信号とともに出力色信号として出力する。
【0049】
図9は、等価出力墨量が対象色信号における最大墨量を超えている場合の最適色信号と最適墨量を求める過程の一例の説明図である。等価出力墨量Koが対象色信号における最大墨量を超えている場合、図7,図8に示す例と同様に、最大墨量がカバレッジ制限を満足する調整色信号を探索する。すなわち、図9において最大墨量の軌跡に沿った矢線で示しているように、最大墨量がカバレッジ制限を満足するまで対象色信号を移動させる。このようにして求められた最大墨量が制限墨量KT となる。
【0050】
次に最適墨量算出部14において最適墨量を求めるが、等価出力墨量Koが制限墨量KT よりも多いので、最適墨量KOPT を制限墨量KT とする。この場合、制限墨量KT を算出したときの調整色信号はカバレッジ制限を満足しているので、制限墨量KT を最適墨量KOPT とした場合、調整色信号をそのまま最適色信号として利用することができる。すなわち、調整色信号及び制限墨量KT が最適色信号及び最適墨量KOPT となり、出力色信号として出力すればよい。
【0051】
図10は、最適墨量が対象色信号における最小墨量を下回ってしまう場合の一例の説明図である。ここでは、対象色信号における最大墨量がカバレッジ制限を満足しているものとして説明している。図6で説明したように、制限墨量算出部13は、K軸上の最大墨量と等価出力墨量Koとの間で制限墨量KT を探索して求め、最適墨量算出部14において、制限墨量KT と等価出力墨量Koとの間(図中、両矢印で示した範囲)で最適墨量KOPT を算出する。
【0052】
この最適墨量KOPT は、制限墨量KT を下回っているためカバレッジ制限を満足していないので、最適色信号算出部15によって、対象色信号を調整する。しかし、カバレッジ制限を満足する色信号が得られた場合でも、その色信号における最小墨量を満たしていなければならない。そのため、カバレッジ制限を満足し、なおかつ、最小墨量が最適墨量KOPT 以上となるまで、色信号の移動を行うことになる。図10に示した例では、最小墨量と最適墨量KOPT とが交差する点を最適色信号として得た例を示している。この交点でもカバレッジ制限を満たしていなければ、図6に示した例のように、さらに色信号を移動させた点を最適色信号とすることになる。
【0053】
ここでは対象色信号における最大墨量がカバレッジ制限を満足しているものとして説明したが、カバレッジ制限を満足していない場合には、図7で説明したようにして最適墨量KOPT を求め、調整色信号から探索する際に上述の最小墨量の判定を行って探索すればよい。
【0054】
最後に最適出力色信号算出部16は、最適墨量算出部14で得られた最適墨量と最適色信号算出部15で算出された最適色信号から、出力色空間におけるカバレッジ制限を満足する最適出力色信号を算出して出力する。このようにして、いずれの場合においてもカバレッジ制限を満足し、また、より自然な色再現がなされるように最適な墨量を決定し、さらに最大墨量や最小墨量をも考慮し、これらの条件を全て満足した最適出力色信号を得ることができる。これによって、入力墨量ではカバレッジ制限を満足しない場合でも、自然な好ましい色再現を実現することができる。なお、最適出力色信号算出部16を設けずに構成してもよい。
【0055】
なお、上述の図6〜図10における説明では、横軸を移動量ΔL* * * としているように、対象色信号の色空間であるL* * * 色空間での処理を例にして説明している。従って最適色信号としては対象色空間における色信号が得られることになる。しかし、カバレッジ制限を満たしているか否かを判定する際に出力色空間における色信号を算出しており、出力色空間における最適色信号を出力してもよい。例えば最適墨量とともに出力色信号を得る場合には、出力色空間における最適色信号を出力する方がよく、上述の説明でも出力色空間における最適色信号を出力することを前提として説明した。本発明はこれに限られるものではなく、例えば対象色信号(及び入力墨量)のカバレッジ制限を満足しているか否かのチェックや、対象色信号に対する補正を行うなど、様々な用途で利用することが可能である。このような目的であれば、対象色空間における最適色信号を出力する方がよいであろう。その場合、出力色信号判定部12で処理を終了する場合の出力も、カバレッジ制限を満足している旨の出力のみとしたり、対象色信号と等価出力墨量を出力するといったことも可能である。
【0056】
図11は、本発明の色処理装置及び色処理方法の第2の実施の形態を示すブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。21は対象色信号算出部である。この第2の実施の形態では、墨量を含む入力色空間における入力色信号が入力される例を示している。
【0057】
対象色信号算出部21は、入力色空間における入力色信号から、L* * * 空間、XYZ空間、sRGB空間などの、機器に対し独立な色空間における色信号を算出し、対象色信号とする。このような色信号は、入力色信号を、例えば、線形回帰分析などの統計的な手法や、ニューラルネットワークなどで構成された色伝達特性予測モデルに与えることで、算出することができる。また、機器に対し独立な色空間がこの例における対象色空間となる。
【0058】
また等価出力墨量算出部11では、入力色信号のうち墨(K)成分について、その墨(K)成分と同等な出力色空間における墨量である等価出力墨量を算出する。
【0059】
このようにして対象色信号算出部21で算出された対象色信号と、等価出力墨量算出部11で算出された等価出力墨量とを用い、出力色信号判定部12以降の処理を上述の第1の実施の形態と同様にして実行すればよい。すなわち、出力色信号判定部12において、対象色信号及び等価出力墨量から出力色信号を算出し、出力色信号がカバレッジ制限を満足している場合にはその出力色信号を出力し、出力色信号がカバレッジ制限を満足しない場合は、出力色信号判定部12以降の処理を行う。
【0060】
なお、この第2の実施の形態においても、最適出力色信号算出部16を設けずに構成してもよい。
【0061】
図12は、本発明の色処理装置及び色処理方法の第2の実施の形態において入力色空間及び出力色空間の色域とカバレッジ制限値の設定を可能としたユーザインタフェイスの一例の説明図である。図12に示す例では、入力色空間をデバイスAの色空間とし、出力色空間をデバイスBとした場合の一例を示した。図12に示したようなユーザインタフェイスにより、デバイスAとデバイスBの色域を定義する、例えば、カラーパッチと測色値のデータをユーザが選択または入力することができる。また、デバイスBにおいて、カバレッジ制限を行うか否かのチェックボックスを有し、カバレッジ制限を行う場合にはカバレッジ制限値などを入力することができる。カバレッジ制限値は、装置であらかじめ設定されたデフォルト値を用いることもでき、または、あらかじめ用意された数種類の制限値から選択することもできる。また、ユーザにより入力されたカバレッジ制限値が適正範囲外の場合は、例えばエラーとするなど、入力されたカバレッジ制限値を受け付けないように構成するとよい。
【0062】
なお、上述の第1の実施の形態においても、出力色空間について同様のユーザインタフェイスを利用することができる。また、対象色空間についても色域を定義可能に構成してもよい。
【0063】
上述の各実施の形態は、コンピュータプログラムによっても実現することが可能であり、コンピュータに色処理プログラムを実行させることによって上述の機能を実現することが可能である。その場合、その色処理プログラムは、独立して実行されるプログラムとするほか、例えばコンピュータのOSに組み込んだり、デバイスドライバとして実装したり、あるいは他のプログラムの一部として組み込むことも可能である。
【0064】
また、このような色処理プログラムおよびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶することも可能である。また、動作に必要なデータ等についても、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶させておくことが可能である。記録媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、メモリカード、コンピュータに内蔵されるメモリ等である。またプログラムは、例えばネットワークを介して受信して記録媒体に格納され、実行されるような構成も可能である。
【0065】
上述の色処理装置及び色処理方法の応用例として、画像形成装置に上述の色処理装置あるいは色処理方法を実現する構成を組み込んで利用することが考えられる。図13は、本発明の画像形成装置の実施の一形態を示すブロック図である。図中、31は前段画像処理部、32は色変換部、33は後段画像処理部、34は画像形成エンジンである。この画像形成装置は、L* * * やRGBなどの対象色空間における色信号とともに入力墨量が画像データとして与えられるか、あるいは、YMCK等の墨量を含む入力色空間における色信号が画像データとして与えられる。
【0066】
前段画像処理部31は、入力された画像データに対して色変換部32による色変換前の各種の画像処理を行う。また、後段画像処理部33は、色変換後の画像データに対して各種の画像処理を行う。なお、前段画像処理部31あるいは後段画像処理部33は、設けられない場合もある。画像形成エンジン34は、墨を含む4色の色材を用いて、後段画像処理部33から(あるいは色変換部32から)受け取った画像データに従って画像を形成する。この画像形成エンジン34において用いる墨を含む色材色によって出力色空間が形成される。YMCK色空間であることが多い。
【0067】
色変換部32は、上述の本発明の色処理装置により構成され、あるいは色処理方法を実行する。この色変換部32によって画像形成エンジン34における出力色空間への色変換処理を行うとともに、その際に画像形成エンジン34におけるカバレッジ制限を考慮した色変換処理が行われる。これによって、カバレッジ制限を越えることによる色再現性の劣化を防止し、また自然な色再現により良好な画像を画像形成エンジン34で形成することができる。
【0068】
なお、色変換部32として、本発明の色処理装置により構成し、あるいは色処理方法を実行する構成とするほか、予め本発明の色処理装置又は色処理方法を用いて、所定の対象色信号と入力墨量の組あるいは墨量を含む入力色信号から出力色信号を算出しておき、この入力と出力の対応を利用する方法もある。具体的には、4次元のDLUT(ダイレクトルックアップテーブル)の生成に適用することができる。DLUTは、入力側の色空間の各軸を複数に分割し、分割したときの格子点の座標に出力色空間の色信号値を対応づけることによって構成される。すなわち、DLUTのそれぞれの格子点に対応する対象色信号及び入力墨量あるいは墨量を含む入力色信号から、本発明の色処理装置又は色処理方法を用いて出力色信号を生成し、それぞれの格子点に対応する出力値として登録しておけばよい。
【0069】
色変換部32では、このようにして作成された4次元のDLUTを用い、入力された色信号から、その色信号の近傍の4次元DLUTの格子点を1ないし複数選択し、その格子点に対応する出力値を得て、例えば補間などによって入力された色信号に対応する出力値を得るように構成することができる。
【0070】
このように4次元のDLUTを用いて色変換を行った場合でも、DLUTを作成する際にカバレッジ制限を考慮して作成しておくことによって、変換後の色信号はカバレッジ制限を満たしており、また入力側の墨量をなるべく保存した色信号に変換することができるので、画像形成エンジン34において自然な色再現により良好な画像を形成することができる。
【0071】
なお、このように本発明の色処理装置又は色処理方法を用いて作成した4次元のDLUTを利用する色変換部32の機能をコンピュータプログラムによって実現することも可能であり、そのプログラム及び4次元のDLUTなどのデータを記録媒体に記憶させ、あるいはネットワークを用いて転送することが可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、墨量を含む色信号から墨量を含む色信号への変換を行う際に、与えられた墨量をなるべく保存するとともに、カバレッジ制限を満足し、かつ、自然な色再現を行うことが可能な出力色空間における色信号を得ることができるという効果がある。また、このような色処理を施した色信号を用いて画像を形成することによって、自然な色再現により良好な画像を形成することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の色処理装置及び色処理方法の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】 等価出力墨量の算出方法の一例の説明図である。
【図3】 制限墨量算出部における動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】 最適墨量算出部において最適墨量を算出する際に用いる重み関数の一例の説明図である。
【図5】 最適色信号算出部における最適色信号の探索処理の一例の説明図である。
【図6】 対象色信号における最大墨量がカバレッジ制限を満足している場合における最適色信号と最適墨量を求める過程の一例の説明図である。
【図7】 対象色信号における最大墨量がカバレッジ制限を満足しない場合における最適色信号と最適墨量を求める過程の一例の説明図である。
【図8】 対象色信号における最大墨量がカバレッジ制限を満足しない場合で、かつ、最適墨量が探索過程の最適色信号における最大墨量を超えてしまう場合の、最適色信号と最適墨量を求める過程の一例の説明図である。
【図9】 等価出力墨量が対象色信号における最大墨量を超えている場合の最適色信号と最適墨量を求める過程の一例の説明図である。
【図10】 最適墨量が対象色信号における最小墨量を下回ってしまう場合の一例の説明図である。
【図11】 本発明の色処理装置及び色処理方法の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図12】 本発明の色処理装置及び色処理方法の第2の実施の形態において入力色空間及び出力色空間の色域とカバレッジ制限値の設定を可能としたユーザインタフェイスの一例の説明図である。
【図13】 本発明の画像形成装置の実施の一形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
11…等価出力墨量算出部、12…出力色信号判定部、13…制限墨量算出部、14…最適墨量算出部、15…最適色信号算出部、16…最適出力色信号算出部、21…対象色信号算出部、31…前段画像処理部、32…色変換部、33…後段画像処理部、34…画像形成エンジン。

Claims (23)

  1. 対象色空間における任意の色信号である対象色信号と、該対象色信号とともに与えられる入力墨量とから、墨を含む出力色空間における出力色信号を生成する色処理方法において、前記対象色信号及び前記入力墨量に対応する前記入力墨量と等価な等価出力墨量を含む前記出力色空間における色信号を算出して該色信号がカバレッジ制限を満足しているか否かを色信号判定手段が判定してカバレッジ制限を満足していると判定された場合には算出した色信号を前記出力色信号とし、カバレッジ制限を満足していないと判定された場合に、前記対象色信号と、前記入力墨量と等価な等価出力墨量とから算出される前記出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足する最適墨量を最適墨量算出手段が算出し、前記最適墨量と対応する最適色信号を最適色信号算出手段が算出することを特徴とする色処理方法。
  2. 対象色空間における任意の色信号である対象色信号と、該対象色信号とともに与えられる入力墨量とから、墨を含む出力色空間における出力色信号を生成する色処理方法において、前記対象色信号及び前記入力墨量に対応する前記入力墨量と等価な等価出力墨量を含む前記出力色空間における色信号を算出して該色信号がカバレッジ制限を満足しているか否かを色信号判定手段が判定してカバレッジ制限を満足していると判定された場合には算出した色信号を前記出力色信号とし、カバレッジ制限を満足していないと判定された場合に、前記対象色信号と、前記入力墨量と等価な等価出力墨量とから算出される前記出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足する最適墨量を最適墨量算出手段が算出し、前記最適墨量と対応する最適色信号を最適色信号算出手段が算出し、前記最適墨量と前記最適色信号から前記出力色空間における前記最適墨量を含むカバレッジ制限を満足する最適出力色信号を最適出力色信号算出手段が算出することを特徴とする色処理方法。
  3. を含む入力色空間における入力色信号から墨を含む出力色空間における出力色信号を生成する色処理方法において、前記入力色空間における前記入力色信号から機器に対し独立な色空間における色信号である対象色信号を対象色信号算出手段が算出し、また前記入力色信号に対応する前記入力色信号の墨量と等価な等価出力墨量を等価出力墨量算出手段が算出し、前記対象色信号と前記等価出力墨量とから前記出力色空間における色信号を算出し該色信号がカバレッジ制限を満足しているか否かを色信号判定手段が判定してカバレッジ制限を満足していると判定された場合には算出した色信号を前記出力色信号とし、カバレッジ制限を満足していないと判定された場合に、前記対象色信号と前記等価出力墨量とから算出される前記出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足するように最適墨量を最適墨量算出手段が算出し、前記最適墨量と対応する最適色信号を最適色信号算出手段が算出することを特徴とする色処理方法。
  4. を含む入力色空間における入力色信号から墨を含む出力色空間における出力色信号を生成する色処理方法において、前記入力色空間における前記入力色信号から機器に対し独立な色空間における色信号である対象色信号を対象色信号算出手段が算出し、また前記入力色信号に対応する前記入力色信号の墨量と等価な等価出力墨量を等価出力墨量算出手段が算出し、前記対象色信号と前記等価出力墨量とから前記出力色空間における色信号を算出し該色信号がカバレッジ制限を満足しているか否かを色信号判定手段が判定してカバレッジ制限を満足していると判定された場合には算出した色信号を前記出力色信号とし、カバレッジ制限を満足していないと判定された場合に、前記対象色信号と前記等価出力墨量とから算出される前記出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足するように最適墨量を最適墨量算出手段が算出し、前記最適墨量と対応する最適色信号を最適色信号算出手段が算出し、前記最適墨量と前記最適色信号から前記出力空間における前記最適墨量を含むカバレッジ制限を満足する最適出力色信号を最適色信号算出手段が算出することを特徴とする色処理方法。
  5. 前記最適墨量は、前記対象色信号においてカバレッジ制限を満足するために最低限必要な墨量である制限墨量と、前記等価出力墨量との加重平均により算出されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の色処理方法。
  6. 前記制限墨量は、前記対象色信号を再現する墨を含む出力色空間の色信号の中で墨量が最大となる場合の墨量である最大墨量と前記対象色信号とから算出される出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足する場合には、前記最大墨量と前記等価出力墨量との間で、前記制限墨量と前記対象色信号とから算出される出力色空間における前記制限墨量を除く色信号と前記制限墨量の和がカバレッジ制限を満足するように探索することにより算出され、前記対象色信号における最大墨量と前記対象色信号とから算出される出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足しない場合は、前記対象色信号を始点として、所定の圧縮方向に向かって探索を行った色信号の中で、前記探索を行った色信号と前記探索を行った色信号における最大墨量から算出される出力色空間の色信号がカバレッジ制限を満足し、かつ、前記対象色信号に最も近い場合を調整色信号とし、前記調整色信号における最大墨量を前記制限墨量とすることを特徴とする請求項5に記載の色処理方法。
  7. 前記加重平均は、前記対象色信号、または、前記調整色信号から算出された明度、彩度、色相の少なくともいずれか1つに依存した重みの比率を用いることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の色処理方法。
  8. 前記最適色信号は、前記対象色信号または前記調整色信号を始点として、前記最適墨量と前記最適色信号から算出される出力色信号がカバレッジ制限を満足するように、所定の圧縮方向に向かって探索された色信号の中で、前記対象色信号または前記調整色信号に最も近い色信号であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の色処理方法。
  9. 対象色空間における任意の色信号である対象色信号と、該対象色信号とともに与えられる入力墨量とから、墨を含む出力色空間における出力色信号を生成する色処理装置において、前記対象色信号及び前記入力墨量に対応する前記入力墨量と等価な等価出力墨量を含む前記出力色空間における色信号を算出して該色信号がカバレッジ制限を満足しているか否かを判定しカバレッジ制限を満足していると判定された場合には算出した色信号を前記出力色信号とする色信号判定手段と、前記色信号判定手段によってカバレッジ制限を満足していないと判定された場合に前記入力墨量と等価な等価出力墨量と前記対象色信号とから算出される前記出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足する最適墨量を算出する最適墨量算出手段と、前記最適墨量と対応する最適色信号を算出して前記出力色信号とする最適色信号算出手段を有することを特徴とする色処理装置。
  10. 対象色空間における任意の色信号である対象色信号と、該対象色信号とともに与えられる入力墨量とから、墨を含む出力色空間における出力色信号を生成する色処理装置において、前記対象色信号及び前記入力墨量に対応する前記入力墨量と等価な等価出力墨量を含む前記出力色空間における色信号を算出して該色信号がカバレッジ制限を満足しているか否かを判定しカバレッジ制限を満足していると判定された場合には算出した色信号を前記出力色信号とする色信号判定手段と、前記色信号判定手段によってカバレッジ制限を満足していないと判定された場合に前記入力墨量と等価な等価出力墨量と前記対象色信号とから算出される前記出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足する最適墨量を算出する最適墨量算出手段と、前記最適墨量と対応する最適色信号を算出する最適色信号算出手段と、前記最適墨量と前記最適色信号から前記最適墨量を含む前記出力色空間におけるカバレッジ制限を満足する最適出力色信号を算出する最適出力色信号算出手段を有することを特徴とする色処理装置。
  11. を含む入力色空間における入力色信号から墨を含む出力色空間における出力色信号を生成する色処理装置において、前記入力色空間における前記入力色信号から機器に対し独立な色空間における色信号である対象色信号を算出する対象色信号算出手段と、前記入力墨量と等価な等価出力墨量を算出する等価出力墨量算出手段と、前記対象色信号と前記等価出力墨量とから前記出力色空間における色信号を算出し該色信号がカバレッジ制限を満足しているか否かを判定しカバレッジ制限を満足していると判定された場合には算出した色信号を前記出力色信号とする色信号判定手段と、前記色信号判定手段によってカバレッジ制限を満足していないと判定された場合に前記対象色信号と前記等価出力墨量とから算出される前記出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足するように最適墨量を算出する最適墨量算出手段と、前記最適墨量と対応する最適色信号を算出する最適色信号算出手段を有することを特徴とする色処理装置。
  12. を含む入力色空間における入力色信号から墨を含む出力色空間における出力色信号を生成する色処理装置において、前記入力色空間における前記入力色信号から機器に対し独立な色空間における色信号である対象色信号を算出する対象色信号算出手段と、前記入力墨量と等価な等価出力墨量を算出する等価出力墨量算出手段と、前記対象色信号と前記等価出力墨量とから前記出力色空間における色信号を算出し該色信号がカバレッジ制限を満足しているか否かを判定しカバレッジ制限を満足していると判定された場合には算出した色信号を前記出力色信号とする色信号判定手段と、前記色信号判定手段によってカバレッジ制限を満足していないと判定された場合に前記対象色信号と前記等価出力墨量とから算出される前記出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足するように最適墨量を算出する最適墨量算出手段と、前記最適墨量と対応する最適色信号を算出する最適色信号算出手段と、前記最適墨量と前記最適色信号から前記最適墨量を含む前記出力空間におけるカバレッジ制限を満足する最適出力色信号を算出する最適色信号算出手段を有することを特徴とする色処理装置。
  13. 前記対象色信号においてカバレッジ制限を満足するために最低限必要な墨量である制限墨量を算出する制限墨量算出手段を有し、前記最適墨量算出手段は、前記制限墨量と前記等価出力墨量との加重平均により前記最適墨量を算出することを特徴とする請求項ないし請求項1のいずれか1項に記載の色処理装置。
  14. 前記制限墨量算出手段は、前記対象色信号を再現する墨を含む出力色空間の色信号の中で墨量が最大となる場合の墨量である最大墨量と前記対象色信号とから算出される出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足する場合には、前記最大墨量と前記等価出力墨量との間で、前記制限墨量と前記対象色信号とから算出される出力色空間における前記制限墨量を除く色信号と前記制限墨量の和がカバレッジ制限を満足するように探索することにより前記制限墨量を算出し、前記対象色信号における最大墨量と前記対象色信号とから算出される出力色空間における色信号がカバレッジ制限を満足しない場合は、前記対象色信号を始点として、所定の圧縮方向に向かって探索を行った色信号の中で、前記探索を行った色信号と前記探索を行った色信号における最大墨量から算出される出力色空間の色信号がカバレッジ制限を満足し、かつ、前記対象色信号に最も近い場合を調整色信号とし、前記調整色信号における最大墨量を前記制限墨量とすることを特徴とする請求項1に記載の色処理装置。
  15. 前記最適墨量算出手段は、前記加重平均により前記最適墨量を算出する際に、前記対象色信号、または、前記調整色信号から算出された明度、彩度、色相の少なくともいずれか1つに依存した重みの比率を用いることを特徴とする請求項1または請求項1に記載の色処理装置。
  16. 前記最適色信号算出手段は、前記対象色信号または前記調整色信号を始点として、前記最適墨量と前記最適色信号から算出される出力色信号がカバレッジ制限を満足するように、所定の圧縮方向に向かって探索された色信号の中で、前記対象色信号または前記調整色信号に最も近い色信号を前記最適色信号とすることを特徴とする請求項ないし請求項1のいずれか1項に記載の色処理装置。
  17. 前記入力色空間の色域を特定するための変換定義または測色値を選択または入力するためのユーザインタフェイスを有することを特徴とする請求項1または請求項1に記載の色処理装置。
  18. 前記出力色空間の色域を特定するための変換定義または測色値と、カバレッジ制限値を選択または入力するためのユーザインタフェイスを有することを特徴とする請求項ないし請求項1のいずれか1項に記載の色処理装置。
  19. 前記ユーザインタフェイスは、ユーザにより入力されたカバレッジ制限値が適正範囲外の場合は、前記入力されたカバレッジ制限値を受け付けないことを特徴とする請求項18に記載の色処理装置。
  20. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の色処理方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記媒体。
  21. コンピュータに、請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の色処理方法または請求項ないし請求項19のいずれか1項に記載の色処理装置の機能を実現させることを特徴とする色処理プログラム。
  22. 対象色空間における任意の色信号である対象色信号と該対象色信号とともに与えられる入力墨量により表される画像、あるいは、墨を含む入力色空間における入力色信号により表される画像を形成する画像形成装置において、請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の色処理方法を実現する色処理手段と、前記色処理手段により生成された出力色信号に従って前記画像を形成する画像形成手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  23. 対象色空間における任意の色信号である対象色信号と該対象色信号とともに与えられる入力墨量により表される画像、あるいは、墨を含む入力色空間における入力色信号により表される画像を形成する画像形成装置において、請求項ないし請求項19のいずれか1項に記載の色処理装置と、前記色処理装置により生成された出力色信号に従って前記画像を形成する画像形成手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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