JP4573045B2 - 色信号対生成装置、色信号対生成方法、色処理装置、色処理方法、色信号対生成プログラム、色処理プログラム、記憶媒体 - Google Patents

色信号対生成装置、色信号対生成方法、色処理装置、色処理方法、色信号対生成プログラム、色処理プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、入力色空間におけるM個の色成分で構成される変換対象色信号を、出力色空間におけるN(N>M)個の色成分で構成される変換出力色信号に変換するための色処理技術に関するものである。
カラー出力デバイスで色を表現する場合、入力された色信号(入力色信号)を、カラー出力デバイスが有する色材(出力色信号)に変換する必要がある。入力色信号は、L* * * やXYZのような測色的色信号と呼ばれる色信号や、sRGBやsYCbCrのような標準化された色信号である場合が多い。また、出力色信号は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の主要色成分とともに、K(ブラック)などの特色成分を含むことが多く、このような場合は、入力色信号よりも次元の高い出力色信号への変換を行わなければならない。
一般に、入力色信号よりも次元の高い出力色信号への変換を行う場合は、出力色信号の未知数を入力色信号の既知数に合わせる必要がある。例えば、入力色信号をL* * * (以下L* * * の例で説明する)、出力色信号をCMYKとした場合に、L* * * からCMYKへ変換を行うには、CMYKのうちどれか1つを先に決定しておく必要がある。このような場合は、L* * * からKを決定して未知数を4から3に減らした上で、L* * * とKからCMYを決定する方法がよく用いられている。
* * * とKからCMYを決定する場合、CMYKからL* * * に変換する色変換モデルを用いることができる。色変換モデルは、CMYKとその測色値であるL* * * の対のデータから、データに無い色を統計的に決定するブラックボックスモデル(例えば、特許文献1,特許文献2に記載の色伝達特性予測方法、その他、ニューラルネットワークによる学術的な公知の方法など)と呼ばれるものや、色材の重なりから算出される物理モデル(ノイゲバウアー物理モデルなどの学術的な公知の技術)と呼ばれるものがある。
これらのモデルをFとした場合、CMYKからL* * * に変換する式は以下のようになる。
(L* ,a* ,b* )=F(C,M,Y,K) (数式1)
* * * から、CMYKへの変換は、モデルの逆変換をF-1とすると、
(C、M、Y)=F-1(L* ,a* ,b* ,K) (数式2)
で表すことができる。このとき重要となるのが、Kを決定する方法であり、Kは、以下のように、L* * * の関数で表されることが多い。
K=f(L* ,a* ,b* ) (数式3)
数式3を用いる場合は、L* * * の色を再現できる最大のK(=Kmax)と、同じL* * * の色を再現するために最低限必要なK(=Kmin)の値を算出することが必要となる。Kmax、Kminは例えば、0≦K≦100の間で、探索して求めることができる。さらに、入力されるL* * * に応じて、Kmin≦K≦Kmaxの間で、使用するKを関数fK で制御すればよい。例えば、a* * が大きい場合(彩度が高い場合)はKminに近づけ、a* * が小さい場合(彩度が低い場合)は、Kmaxに近づけるなど、画質の設定に合わせて数式3を用いる際の関数fK のパラメータを決定すればよい。
以上は、カラー出力デバイスへの入力色信号をL* * * 、出力色信号をCMYKとした場合の、L* * * からCMYKへの変換例を示した。以下では、出力色信号が、主要色成分CMYと特色成分Kの他に、特色成分R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)が加わった場合のCMYKRGB色材分解例を示す。
カラー出力デバイスの出力色信号がC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の主要色成分の他に、デバイスが再現できる色域を拡張するためのK(ブラック)、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の特色成分を用いて構成される場合、Kだけを決定しただけでは足りず、問題は単純ではない。以下のように、特色成分であるKRGBを決定する従来の手法は、簡易的なものから複雑なものまで様々である。
特許文献3に記載されている手法は、一般にKueppers Techniqueと呼ばれる手法であり、CMYKRGBの色成分を出力色信号とするカラー出力デバイスに対し、入力色信号をスキャナなどのRGB信号とした場合に、入力色信号の成分の重なり度合いに応じて、RGB成分をCMYK成分に置換することで、RGBからCMYKRGBへの変換を行っている。簡易的な方法のため、実用化は容易であるが、出力デバイスの色域を十分活用することができず、測色的な色の一致を行うことも困難である。
上記の手法を、入力色信号がL* * * である場合に適用した場合は、L* * * からCMYへの変換を行った後に(3次元から3次元の変換なので一意に決定する)、算出されたCMYの重なり度合いに応じてKRGBに分解すればよいことになる。しかしながら、色域を十分に活用することができず、かつ、測色的な色の一致を行うことができないという問題は、RGBを入力とした場合と同様である。
これに対し、特許文献4には、分割法と呼ばれる手法について記載されている。例えば、出力デバイスの色域がCMYKRGBで表される場合は、YMCKで表される色域、YMRKで表される色域などのように、4色成分で表される色域に分割し、以下のように分割された色域に対して、モデルを使い分ける。
一例として、YMCKRで表される色域を分割してモデル化した例を示す。まずYMCK色域については、YMCK色域の色変換モデルをFYMCKとするとき、
(L* ,a* ,b* )=FYMCK(Y,M,C,K) (数式4)
より、
(Y,M,C)=FYMCK -1(L* ,a* ,b* ,K) (数式5)
によって求めることができる。同様に、YMRK色域については、YMRK色域の色変換モデルをFYMRKとするとき、
(L* ,a* ,b* )=FYMRK(Y,M,R,K) (数式6)
より、
(Y,M,R)=FYMRK -1(L* ,a* ,b* ,K) (数式7)
によって求めることができる。G、Bの場合も、数式6や数式7の場合と同様に分割してモデル化することができる。
このような分割法では、分割された色域内で測色的な再現性が保証される。また、分割されたそれぞれの色域を十分に活用することができる。しかしながら、L* * * の値に応じてモデルを選択しているため、YMCK色域とYMRK色域の境界における色の連続性を保証することが難しい。そのため、上記の方法でL* * * からCMYKRGBへの色変換テーブルを生成し、出力デバイスに適用した場合、画像に擬似輪郭が発生する可能性が十分にある。この対策として、特許文献4ではさらに、色変換テーブルにスムージングを行っている。しかしながら、スムージングによって色の連続性が滑らかになったとしても、測色的な再現精度は低下してしまう。
以上のように、特許文献4に記載されているような分割法では、測色的な再現精度と、色の連続性のバランスをとることが困難であった。
別の手法として、例えば特許文献5には、数式1〜数式3に示すCMYK系を拡張した方法が記載されている。実施例では、CMYKRGの6色系を例として説明している。数式1の場合と同様に、CMYKRG系のモデルをFとすると、CMYKRGからL* * * への変換は以下の式で表される。
(L* ,a* ,b* )=F(C,M,Y,K,R,G) (数式8)
また、数式8の逆変換は、数式2を拡張させると以下のように表すことができる。
(C、M、Y)=F-1(L* ,a* ,b* ,K,R,G) (数式9)
さらには、数式9で逆変換を行うためには、KRGを先に決定する必要があるため、KRGを生成する手法が必要となる。このためには、CMYK系の場合と同様に、L* * * を再現できる最大のK(=Kmax)、L* * * を再現するのに最低限必要なK(=Kmin)を探索によって算出する他に、同様にRmax、Rmin、Gmax、Gminの値を探索しなければならない。これらは、L* * * に対して一意に決定するものではなく、同一のL* * * でも、Kの値に応じてRmax、Rmin、Gmax、Gminの値が変化するため、複雑な処理が必要になる。
そこで、特許文献5では、RGを固定し(R=0、G=0)、L* * * からKmax、Kminの探索のみを最初に行う。このように算出されたKmax、Kminと、K活用率αK を用いて、以下のようにKを決定する。
K=αK ・Kmax+(1−αK )Kmin (数式10)
次に、数式10で算出されたKを固定し、L* * * を再現できる最大のRmaxと最低限必要なRminの探索を行う。Rmax、Rminが算出された後に、数式10と同様に、R活用率αR を用いて、以下のようにRを決定する。
R=αR ・Rmax+(1−αR )Rmin (数式11)
最後に、数式10、数式11で算出されたKとRを固定し、L* * * を再現できる最大のGmaxと最低限必要なGminの探索を行う。Gmax、Gminが算出された後は、数式10、数式11の場合と同様に、G活用率αG を用いて、以下のようにGを決定する。
G=αG ・Gmax+(1−αG )Gmin (数式12)
以上のように算出されたKRGとL* * * から、数式9を用いることで、CMYを算出すればよい。数式10、数式11、数式12におけるKの活用率αK 、Rの活用率αR 、Gの活用率αG は、L* * * の値に応じて以下のように変化させればよい。
αK =UK (L* ,a* ,b* ) (数式13)
αR =UR (L* ,a* ,b* ) (数式14)
αG =UG (L* ,a* ,b* ) (数式15)
例えば、数式13のUK は、a* * が小さくなるほど大きな値を出力する関数とすれば、彩度が低い色の場合にKを多く用いることができる。また、数式14では、a* * が赤方向に大きいほど大きな値を出力する関数とすれば、赤方向の色域を十分に活用できる。数式15も同様である。
以上、特許文献5で示した方法は、特許文献3に記載されているKueppers Technique及び特許文献4に記載されている分割法の問題点を解消し、主要色CMYの他に特色KRGBを含む出力デバイスに対して、測色的な再現が行え、かつ、色成分CMYKRGBを連続的に生成する(不連続点がない)ことを可能とした。
しかしながら、特許文献5で示した方法は、Kmax、Kmin、Rmax、Rmin、Gmax、Gminの探索に膨大な時間を要する。通常、測色的な再現を試みる場合は、数式8、数式9で示されるようなモデルを用いることが多いが、例えば、Kの探索の幅を256段階とすると、Kmin、Kmaxを算出するためには、数式8と数式9を256回繰り返さなければならない。Kを固定し、さらにRmax、Rminの探索のために、数式8と数式9を256回、KRを固定し、さらにGmax、Gminの探索のために、数式8と数式9を256回繰り返すことになり、合計で256×3回もの数式8と数式9の解法が必要となる。解法が簡易なモデルを用いても膨大な回数であることがわかる。さらに、モデルがニューラルネットワークのような非線形モデルの場合は、数式9の解法は、非線形最適化方法などが用いられるが、多くの処理時間を要することが知られている。また、CMYKRGに加え特色成分Bや他の特色成分が入った場合も、その分だけ探索回数が増えることになるので、処理時間を考慮すると実用化が困難であることがわかる。
また、特許文献5で示した方法は、出力デバイスの色材の総量に規制がある場合を考慮していない。例えば、CMYKRGの6色成分を用いた出力デバイスで、総量規制値が300%だったとする。色材の網点面積率CMYKRGは、0〜100%の範囲の値をもつものとし、特許文献5の方法で算出されたCMYKRGの総量が350%だったとする(例:C=50%、M=50%、Y=50%、K=100%、R=50%、G=50%など)。このとき、CMYKRGを総量規制値内にするには、単純に各色成分の比を保存して総和が350%にする方法や、色差が最小となるようにCMYKRGを探索する方法などが考えられる。しかし、前者の方法では色差が大幅に増加し測色的な色再現が損なわれてしまう。また後者の方法では、CMYKRGの連続性が問題になる。さらには、総量規制値内で色差を最小にする探索時間が増えることになる。
特色成分を決定するためのさらに別の方法として、例えば特許文献6においては、RGBをYMCKRGBに変換するものであり、YMCのうちの2色で再現できる最大彩度の色について特色成分を最大として、明度、彩度、色相についてそれぞれ関数に従ってそれぞれの色成分を調整する方法が記載されている。この方法でも色の連続性を確保できる。また、実際に入力されたRGBからYMCKRGBに変換する処理は、関数の適用のみであるから高速に行うことができる。
しかし、この方法を適用するには関数を適切に設定することが必要となるが、関数の設定は理論的に行われたものではないため実験的に決定するしかない。そのため、関数の決定には膨大な処理が必要となるし、決定された関数が最適なものであるか否かは不明である。これは、上述のように3つのパラメータから7つのパラメータを一意に決定できないことに起因するものであって、特許文献6では設定可能な関数は無限に存在し、また、関数の設定によって特色は変化してしまい一意には決定できないという問題がある。
特許文献7には、一律に単純な関数を適用してRGBからCMYKRGBを決定することが記載されており、特に特色使用時に低明度部の彩度低下を防止するため、低明度部では特色量を低減することによって色域を拡張することが記載されている。しかし、この特許文献7に記載されているような単純な関数の適用による色変換では、色の一致性が保証されず、また色の一致を考慮しようとすると上述の特許文献6に記載されている技術と同様に関数の設定は非常に困難である。
特開平10−262157号公報 特開2002−84434号公報 米国特許第4812899号明細書 特開2001−136401号公報 特開2005−176280号公報 特開2005−59361号公報 特開2005−205812号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、M個の色成分で構成される変換対象色信号(例えばL* * * のような測色的色信号)を、N個の色成分で構成されるカラー出力デバイスの変換出力色信号(例えばCMYKRGBなどの色材色信号)に変換する色処理装置及び色処理方法であって、入力色信号の連続性に対する出力色信号の連続性を確保でき、かつ、出力色信号を高速に算出することができ、さらには色材の総量規制にも対応できる色処理装置および色処理方法を提供することを目的としている。また、そのような色処理装置および色処理方法において利用できる色信号対の生成を行う色信号対生成装置および色信号対生成方法を提供することを目的としている。さらに、そのような色信号対生成装置および色処理装置の機能あるいは色信号対生成方法および色処理方法をコンピュータにより実行するためのプログラムと、そのプログラムを格納した記憶媒体を提供することも目的としている。
本発明の色域設定装置および色域設定方法は、M個の色成分で構成される入力色空間に属する入力側色信号と対応する、M個の主要色成分と(N−M)個の特色成分のN(N>M)個の色成分で構成される出力側色信号が属する出力色空間において、前記主要色成分で表される出力側色信号に対応する入力側色信号の位相が保存されたままの状態で前記主要色成分に前記特色成分の少なくとも1つを加えて基本色域色信号を設定して該基本色域色信号により再現可能な色域を基本色域設定手段により基本色域として設定し、前記基本色域の外郭から特色成分を増加または主要色成分を減少させた拡張色域色信号を設定して前記基本色域を拡張した拡張色域を拡張色域設定手段により設定し、前記基本色域色信号及び前記拡張色域色信号を前記入力色空間の前記入力側色信号に変換して該入力側色信号と変換元の前記基本色域色信号または前記拡張色域色信号の前記特色成分のそれぞれとを色信号対生成手段で対応付けて色信号対とすることを特徴とするものである。より具体的には、出力色空間の色信号がC、M、Yからなる主要色成分と、KおよびR、G、Bのうちの少なくとの1つを特色成分として加えた色成分から構成される場合に、まず、少なくとも主要色成分(C、M、Y)で表される出力側色信号に対応する入力側色信号の位相が保存されたままの状態で主要色成分に特色成分の少なくとも1つを加えて基本色域色信号を設定して基本色域を設定する。そして、その基本色域の外郭からの特色成分を増加または主要色成分を減少させた拡張色域色信号を設定して拡張色域を設定する。例えば基本色域の外郭からK、R、G、Bのうち少なくとも1つを増加させ、またはC、M、Yのうち少なくとも1つを減少させることによって拡張色域色信号を設定する。このようにして設定された基本色域色信号及び拡張色域色信号は、特色成分の少なくとも1つが一意に対応しているので、この基本色域色信号及び拡張色域色信号に対応する入力側色信号を求めれば、その入力側色信号と特色成分の少なくとも1つが対応づけられる。これによって、色変換の際に変換対象色信号から変換出力色信号の特色成分の少なくとも1つを一意に決定する色信号対を得ることができる。
このときの基本色域色信号は、主要色成分の和の増加に従い、低明度方向の色域を広げる特色成分を増加し、前記主要色成分の差の増加に従い、低明度方向の色域を広げる特色成分を減少することで設定することができる。あるいは、主要色成分のうち彩度を上げる色成分の和の増加に従う特色成分の増加、または、主要色成分のうち彩度を上げる色成分の差の増加に従う特色成分の減少、または、主要色成分のうち彩度を下げる色成分の増加に従う特色成分の減少の少なくとも1つの増減によって設定することができる。
より具体的には、C、M、Yの和の増加に従いKを増加し、C、M、Yの差の増加に従いKを減少することで基本色域色信号を設定することができる。または、M、Yの和の増加に従うRの増加、または、M、Yの差の増加に従うRの減少、または、Cの増加に従うRの減少のうち少なくとも1つの増減により基本色域色信号を設定することができる。あるいは、C、Yの和の増加に従うGの増加、または、C、Yの差の増加に従うGの減少、または、Mの増加に従うGの減少のうち、少なくとも1つの増減により基本色域色信号を設定することができる。または、C、Mの和の増加に従うBの増加、または、C、Mの差の増加に従うBの減少、または、Yの増加に対するBの減少のうち、少なくとも1つの増減により基本色域色信号を設定することができる。
また拡張色域色信号は、基本色域の外郭から、低明度方向に向かって特色成分のうち少なくとも1つを増加し、また高彩度方向に向かって特色成分のうち少なくとも1つを増加することで設定することができる。より具体的には、基本色域の外郭から、K、R、G、Bのうち少なくとも1つを増加することで設定することができる。
なお、基本色域色信号および拡張色域色信号は、所定の色材総量規制値を満たすように設定することによって、その所定の色材総量規制値の範囲内での色信号対を生成することができ、その範囲内での色変換を実現することができる。
また、本発明の色処理装置及び色処理方法は、入力色空間におけるM個の色成分で構成される変換対象色信号を、出力色空間におけるM個の主要色成分と(N−M)個の特色成分のN(N>M)個の色成分で構成される変換出力色信号に変換する色処理装置および色処理方法であって、本発明の色信号対生成装置または本発明の色信号対生成方法で得た前記入力色空間の入力側色信号と前記出力色空間の出力側色信号のうちの特色成分のそれぞれとを対応づけた色信号対を用いて前記変換対象色信号から前記変換出力色信号の特色成分を算出し、算出した前記変換出力色信号の特色成分と前記変換対象色信号とから前記変換出力色信号における主要色成分を算出することを特徴とするものである。
例えば出力色空間の色信号がC、M、Yからなる主要色成分と、KおよびR、G、Bのうちの少なくとも1つを特色成分として加えた色成分から構成される場合に、まず変換出力色信号の特色成分について、入力色空間の入力側色信号と出力色空間の出力側色信号のうちの特色成分とを対応づけた色信号対を用いて算出し、算出した変換出力色信号の特色成分と変換対象色信号とから、変換出力色信号の主要色成分を算出すればよい。
また本発明は、本発明の色信号対生成装置の機能または色信号対生成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする色信号対生成プログラムおよびその色信号対生成プログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体である。さらに本発明は、本発明の色処理装置の機能または色処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする色処理プログラムおよびその色処理プログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体である。
本発明によれば、M個の色成分で構成される入力色信号(例えばL* * * のような測色的色信号)を、N個の色成分で構成されるカラー出力デバイスの出力色信号(例えばCMYKRGBなどの色材色信号)に変換する場合に、入力色空間の入力側色信号と出力色空間の出力側色信号のうちのN−M個の色成分とを対応づけた色信号対を用いて、変換対象色信号から変換出力色信号のN−M個の色成分、例えば特色成分を一意に算出し、算出した変換出力色信号のN−M個の色成分と変換対象色信号から、変換出力色信号の残りの色成分、例えば主要色成分を算出する。これによって、例えば特色成分を含む変換出力色信号への色変換を行う場合に、入力色信号の連続性に対する出力色信号の連続性を確保するとともに、高速に色変換を行うことができる。
また、このような色変換を行うために、本発明では入力側色信号から出力側色信号の特色成分のそれぞれを決定するための色信号対を設定する。この色信号対を求めて対にしておくことにより、入力側色信号と出力側色信号のそれぞれの特色成分と対から変換対象色信号に対応する特色成分を一意に決定することができる。この処理は例えば色変換モデルなどを用いることにより高速に行うことができ、上述の本願発明における特色成分を含む色処理を高速に行うことができるという効果がある。
さらに、色材の総量規制値を満たす色変換の処理を行う場合でも、総量規制値を満たす色域を設定し、また総量規制値を満たす入力側色信号と出力側色信号のうちの特色成分を対応づけた色信号対を用いることによって、容易に総量規制値を満たすように色変換を行うことができる。
図1は、本発明の実施の一形態を示すブロック図である。図中、11は色域設定部、12は拡張色成分算出部、13は主要色成分算出部、21〜23は第一〜第N−M特色成分算出部である。ここではM次元の入力色空間の色信号である変換対象色信号を、N次元(M<N)の出力色空間の色信号である変換出力色信号に変換する。一般に、M次元からN次元への変換(M<N)は、N−M個の変数を求めないかぎり解を算出することはできないので、本発明では、M次元の変換対象色信号に対して、はじめに、変換出力色信号の色成分のうち、N−M個の色成分を算出し、得られた変換出力色信号のN−M個の色成分と変換対象色信号とから、変換出力色信号のうちの残りのM個の色成分を算出する。
色域設定部11では、入力色空間の入力側色信号に対して、出力色空間の出力側色信号のうちのN−M個の色成分をそれぞれ一意に対応させることのできる色域を、出力色空間の中で設定する。出力色空間で設定された色域に含まれる入力側色信号と、出力側色信号のN−M個の色成分のそれぞれを対応付け、それぞれの成分と入力側色成分との対を色信号対として算出する。N−M個の色成分をそれぞれ第一の色成分〜第N−Mの色成分とし、得られたそれぞれの色成分の色信号対をそれぞれ第一色信号対、…、第N−M色信号対とする。
拡張色成分算出部12は、色域設定部11において入力側色信号と出力側色信号のうちのN−M個の色成分とを一意に対応づけた色信号対である第一色信号対、…、第N−M色信号対を用いて、変換対象色信号から、変換出力色信号のN−M個の色成分を一意に算出する。拡張色成分算出部12には、算出する色成分毎にN−M個の特色成分算出部を有している。図1においては、第一特色成分算出部21、第二特色成分算出部22、第N−M特色成分算出部23のみを示し、それ以外については図示を省略している。
第一特色成分算出部21は、色域設定部11で算出された第一色信号対を参照して、変換対象色信号から第一特色成分を算出する。第二特色成分算出部22ないし第N−M特色成分算出部23においても同様に、第二色成分ないし第N−M色成分を算出する。それぞれの第一〜第N−M特色成分算出部21〜23では、対応する色信号対を用いて色変換モデルを作成し、その色変換モデルを用いて変換対象色信号から一意に第一〜第N−M色成分を算出することができる。この色信号対を用いた第一〜第N−M色成分の算出は、従来の探索的に行う方法に比べて高速に実行することができる。
主要色成分算出部13は、拡張色成分算出部12のN−M個の色成分算出部21〜23において算出された第一色成分、第二色成分、…、第N−M色成分と変換対象色信号とから、M次元の出力色信号における残りの色成分(主要色成分)を算出する。変換出力色信号のうちN−M個の色成分については既に求められているので、ここではM個の色成分について算出すればよい。既に求められた変換出力色信号のN−M個の色成分と与えられた変換対象色信号のM個の色成分とから、変換出力色信号のうちM個の色成分を算出するので、求めるM個の色成分は一意に決定される。
なお図1に示した構成において、色域設定部11は、変換対象色信号に対する色変換処理を行う前に第一〜第N−M色信号対を算出しておく必要があり、逆に、第一〜第N−M色信号対が算出されていれば変換対象色信号に対する色変換処理時には色域設定部11は不要となる。従って、例えば色域設定部11を別の色域設定装置として構成し、この色域設定装置によって得られた第一〜第N−M色信号対を、拡張色成分算出部12および主要色成分算出部13で構成される色処理装置に入力するようにしてもよい。また、拡張色成分算出部12は、予め第一〜第N−M色信号対をもとに色変換モデルを作成しておけば、実際に変換対象色信号に対する色変換処理を行う際には第一〜第N−M色信号対は不要である。
図2は、色域設定部の一例を示すブロック図である。図中、31は基本色域設定部、32は拡張色域設定部、33は色信号対生成部である。色域設定部11は、例えば図2に示すように、基本色域設定部31、拡張色域設定部32、色信号対生成部33などにより構成することができる。
基本色域設定部31は、出力側色信号における主要色成分の値が取り得る範囲の色に対応する入力側色信号に対して、出力側色信号の特色成分の値を対応づけることで、基本色域を設定する。例えば、主要色成分が増加するに従い、特色成分の値を増加させるように設定してもよいし、目標の画質になるように自由に設定を行うことができる。ただし、本発明では、主要色成分のみで表される出力側色信号に対応する入力側色信号の位相は保存するように設定を行うものとする。なぜならば、主要色成分のみで表した出力側色信号に対応する入力側色信号の位相を保ちつつ、特色成分を設定しなければ、設定後の色域は、入力側色信号に対して複数の特色成分が対応してしまうためである。
このような対応付けは、主要色成分が取り得るすべての値の組み合わせで行うことが望ましいが、現実的には、それぞれの色成分について所定の間隔で得られる値の組み合わせに対し対応付けを行う。このときの値の組み合わせを、ここでは格子点と呼ぶ。上述のようにして格子点について対応する入力側色信号と特色成分を対応付けることにより基本色域を設定することで、主要色成分からなる格子点に特色成分が対応した出力側色信号が生成できる。これを基本色域格子点と呼ぶ。この基本色域格子点は、上述の生成過程から、対応する入力側色信号に対して、出力側色信号の特色成分は一意に対応づけられている。
なお、出力デバイスに色材の総量規制がある場合は、出力側色信号の色成分の総和が総量規制値を満たすように設定すればよい。このように、本発明では、色材の総量を色域の設定時に規制することができる。
基本色域設定部31で設定された基本色域格子点は、主要色成分の連続性に対して、特色成分の連続性を確保できている。しかしながら、再現可能な色域を十分に活用できていないので、拡張色域設定部32で色域を拡張する設定を行う。
拡張色域設定部32は、基本色域設定部31で設定した基本色域の外郭から、特色成分の増加または主要色成分の減少によって、入力側色信号に対して特色成分が一意に対応する拡張色域を設定する。基本色域設定部31において主要色成分の値がとりうる範囲の格子点を用いているため、拡張格子点32では、基本色域格子点の中で、色域の外郭を表す格子点に対し、さらに、特色成分を増加させることで色域を拡張する。出力デバイスに色材の総量規制がある場合は、総量規制値になるまで特色成分を増やせばよい。
このようにして基本色域格子点の値から特色成分を増加させて生成した出力側色信号を拡張色域格子点と呼ぶ。この拡張色域格子点と基本色域格子点によって表現される色域が拡張色域である。拡張色域格子点は、基本色域の外郭から特色成分を単調に増加させた出力側色信号なので、拡張色域格子点で表される出力側色信号に対応する入力側色信号に対して複数の特色成分が対応することはなく、基本色域の場合と同様に、入力側色信号に対して一意に特色成分を対応させることができる。
色信号対生成部33では、はじめに、基本色域格子点と拡張色域格子点が表す出力側色信号をすべて入力側色信号に変換する。変換は、例えば上述の数式1または数式8に示すような色変換モデルを用いて行えばよい。変換された入力側色信号と、その入力側色信号に対応する変換元の出力側色信号の特色成分のそれぞれを対応付け、それぞれ、第一色信号対、第二色信号対、…、第N−M色信号対とすればよい。
以上のように、色域設定部11では、入力側色信号に対し、出力側色信号の特色成分が一意に対応する色域を設定でき、入力側色信号と出力側色信号の特色成分を対応づける対を算出することができる。
図3は、本発明の実施の一形態における具体例を示すブロック図、図4は、色域設定部の具体例を示すブロック図である。図中、41はK算出部、42はR算出部、43はG算出部、44はB算出部である。ここでは、例えば、カラー出力デバイスの出力色空間がCMYKRGBの7次元であり、入力色空間が測色的色空間であるL* * * の場合を示している。すなわち、図1におけるM=3、N=7の場合を示している。また、出力色空間の色成分のうち、C、M、Yを主要色成分、K、R、G、Bを特色成分とする。もちろん、本発明では入力色空間、出力色空間ともに任意であるし、主要色成分及び特色成分についても任意に設定することができる。
変換対象色信号に対する色変換を行う前に、色域設定部11において上述のようにして第一色信号対、第二色信号対、…、第N−M色信号対を算出する。ここでは特色成分がKRGBであるので、入力側色信号とそれぞれの特色成分を対応づけたL* * * −K色信号対、L* * * −R色信号対、L* * * −G色信号対、L* * * −B色信号対を生成する。
基本色域設定部31では、主要色成分であるCMYが取り得る範囲におけるCMY格子点に対して、特色成分KRGBの値を対応づけることで基本色域を設定する。図5は、CMY色成分の取り得る範囲の説明図である。図5(A)はCMY色空間におけるCMYがとりうる値のすべての範囲(CMY色空間における色域)を示し、図5(B)はCMY色空間の色域に対応するL* * * 色空間の色域を示している。なお、図5(B)においては、a* * はC* として一つの軸で表している。
出力側色信号の各色成分が取り得る値は、色材の網点面積率を表すこととし、0〜100%とする。点PはC=M=Y=100(%)の点を表し、L* * * 色空間では最も暗い点を表す。点Qは、Y=M=100、C=0の点を表し、L* * * 色空間では、最も赤い点を表す。CMY色空間における点OPQをL* * * 色空間の色域に対応させると、図5(B)に模式的に示したようになる。
図6は、CMYの変化に対するKの変化の一例を示すグラフである。画質の向上のため、通常、明度が低く無彩色の領域ではKを多く活用し、彩度の高い領域では、主要色及び特色を多く活用している。例えば、図5(A)に示すCMY色空間において、OPを結ぶ直線上の格子点(これは図5(B)に示すL* * * 色空間のL* 軸上のOPに対応する)では、図6に示すようにKの値を設定すればよい。すなわち、ある明度以上ではKの値を0とし、ある明度以下では徐々にKの値を増加させるように、Kの値を設定すればよい。これにより低明度に向かうに従い、Kを多く活用することができる。CMYの増加(明度の低下)に対して、Kを増加(明度の低下)を行っているので、L* * * で階調逆転を起こすことはない。この階調の逆転を起こさないことを位相の保存と呼んでいる。
図7は、直線OPからの距離とKに対する加重の関係の一例を示すグラフである。上述のように彩度の高い領域ではKの値を小さく設定する。図5におけるOPを結ぶ直線から離れるに従い、彩度が大きくなるので、直線OP上以外の格子点に対しては、図6で設定したKの値に対し、例えば、図7に示すような加重wKでKを減少させるように設定することができる。この加重wKを用い、例えば直線OP上の格子点に対するKをKOPとしたとき、直線OP以外のCMY色空間の格子点に対するKは、以下の式で設定すればよい。
K=wK・KOP (数式16)
この数式16においては、CMYの差の増加(直線OPからの距離の増加、L* * * 色空間では彩度の増加)に対して、Kを減少(彩度を増加)させる設定であるので、L* * * 色空間において逆転を起こすことはない(位相の保存)。
図8は、CMYおよびKからなる出力側色信号のL* * * 色空間での色域の一例の説明図である。上述のようにして格子点のCMYと、このCMYに対応して設定されたKとからなる出力側色信号の色域を、L* * * 色空間で表すと、図8に太線で示すようになる。なお、細線は図5(B)に示したCMYの色域である。図8から、Kを加えたことによってL* * * 色空間における点Pがより低明度となり、色域が低明度へ拡張されていることがわかる。
ここまで、CMYにKを加える場合について説明した。Kも一つの特色成分であり、他の特色成分についても同様の手法を適用することができる。ここでは一例として、特色Rに関する設定の説明を行う。なお、CMY色空間の格子点に対するKは、上述のようにして設定した後は固定して考える。
図9は、MYの変化に対するRの変化の一例を示すグラフ、図10は、直線OQからの距離とRに対する加重の関係の一例を示すグラフである。特色Rは通常、Y=M=100のときに最も多く活用するとよい。従って、例えば図5(A)に示したCMY色空間の直線OQ上の格子点に対して、図9に示すように設定することができる。特色Rの場合には直線OQから離れるに従って色相が変わるので、Kの設定の場合と同様、図10に示すような加重wR1でRを減少させればよい。
図11は、Cの変化とRに対する加重の関係の一例を示すグラフである。上述のように特色RはKと同様に変化させることができるが、一方で、特色RはKと異なり、Rの反対色であるCの増加に従って減少させるのが望ましい。この特性を反映させるため、さらに図11に示すようにCの増加に従ってRが減少する加重wR2を用いるとよい。図11では、CMY色空間の格子点のCがC=50のときには、完全にR=0となるように設定している。
図10に示した加重wR1と図11に示した加重wR2を用いて、CMY色空間の直線OQ上以外の格子点に関しては、例えば直線OQ上の格子点に対するRをROQとしたとき、以下の式でRを対応させればよい。
R=wR1・wR2・ROQ (数式17)
図12は、CMYおよびK、Rからなる出力側色信号のL* * * 色空間での色域の一例の説明図である。上述のようにして格子点のCMYについてKを設定し、さらにRを設定することによって、出力側色信号のL* * * 色空間での色域は図12に示すようになる。図12に示されているように、Kの他にRを設定することで、L* * * 色空間における点Qが、彩度が増加する方向(この場合は赤方向)へ色域が拡張されていることがわかる。
ここではRを設定する場合について説明したが、G、Bについても同様である。Gの場合は、C=Y=100のときに最大限活用するように設定し、Bの場合は、C=M=100のときに最大限活用するように設定すればよい。G、BについてはRの場合の設定と同様に行えるので、詳細な説明は省略する。
色域設定部11の基本色域設定部31では、以上のようにCMY色空間の格子点に対して特色成分のKRGBを設定し、これらの色成分により生成される出力側色信号である基本色域CMYKRGB格子点を設定する。この基本色域CMYKRGB格子点によって再現可能な色域を基本色域とする。この基本色域は、CMYの連続性に対し、特色KRGBの連続性を保証している。
しかしながら、図8,図12からわかるように、最低明度点と最彩度点は拡張できても、再現可能な色域全体を十分に活用できていない。なぜならば、図8からも分かるように、CMYにKを設定することで、CMYの3色で表現できた色域に対して、低明度の色域を無彩色方向に縮小させてしまい、また、図12からも分かるように、CMYにRを設定することで、高明度の色域を低明度方向に縮小させてしまうからである。
そこで、拡張色域設定部32では、基本色域の外郭から、さらに、色域を拡張する設定を行う。図13は、基本色域の外郭上の点の一例の説明図、図14は、基本色域の外郭の拡張方法の一例の説明図である。図13には、基本色域設定部31で設定した図12に示した基本色域を太線で示しており、その基本色域の外郭上の点G1、G2、G3を示している。点G1はC=100で表される外郭上の点であり、点G2はMYのいずれかが100で表される外郭上の点であり、点G3はC=0で表される外郭上の点である。
点G1は、Kによりさらなる色域の拡張が可能である。例えば、点G1からKを増加させると、図14に矢線で示すように色域を拡張することができる。図15は、基本色域のKの増加による拡張方法の具体例の説明図である。具体例として、点G1を(C,M,Y,K,R)=(100,20,50,30,0)とし、C、M、Y、Rの点を固定してK=30からK=100まで増加させる。このときのKの増加の様子を図15に示している。K=100で拡張できる色域の最外郭となる。また、図15のグラフには、点G1におけるK以外の色成分の値を示している。
点G2は、KとRによりさらなる色域の拡張が可能である。例えば、点G2からK及びRを増加させることによって、図14において点G2から矢線で示したように色域を拡張することができる。図16は、基本色域のK及びRの増加による拡張方法の具体例の説明図である。具体例として、点G2を(C,M,Y,K,R)=(20,100,80,30,40)とし、C、M、Yを固定してK=30からK=100まで、R=40からR=100まで増加させる。このときのK及びRの増加の様子を図16に示している。Kを増加させると無彩色方向へ、Rを増加させると彩度を上げる方向へ、それぞれ色域が拡張される。このとき、KとRを同時に増加させると、拡張された色域中の出力側色信号に対応する入力側色信号が同一のL* * * 値となってしまう可能性がある。そのため、図16に示すようにKとRは一方が増加中は他方を固定するとよい。
点G3は、Rによりさらなる色域の拡張が可能である。例えば、点G3からRを増加させることによって、図14において点G3から矢線で示したように色域を拡張することができる。図17は、基本色域のRの増加による拡張方法の具体例の説明図である。具体例として、点G3を(C,M,Y,K,R)=(0,100,50,0,30)とし、C、M、Y、Kの点を固定してR=30からR=100まで増加させる。このときのRの増加の様子を図17に示している。Rの増加により彩度を上げる方向へ色域が拡張される。
図18は、拡張色域の一例の説明図である。以上のようにして、基本色域から色域を拡張することで、図18において内側の太線で示した基本色域を外側の太線で示した色域まで拡張することができる。この拡張された色域を拡張色域と呼ぶ。図18には破線によりCMYKRで表される最大限の色域を示しているが、上述のようにして設定した拡張色域は、CMYKRで表される最大限の色域を十分に活用できることがわかる。
なお、ここでは特色としてK、Rを用いた方向への拡張について説明したが、KとG、及びKとBを用いた方向への拡張も同様に行うことができる。なお、このような基本色域の拡張の際に生成された新たな出力側色信号を拡張色域CMYKRGB格子点とする。基本色域設定部31によって生成される基本色域CMYKRGB格子点と、拡張色域設定部32によって生成された拡張色域CMYKRGB格子点とで、CMYKRGB色空間における色域を十分に活用でき、特色成分KRGBが一意に決定できる格子点が得られたことになる。
出力デバイスに色材の総量規制がある場合は、その総量規制値となるまで、それぞれの色材を増加させて基本色域を拡張すればよい。図19は、総量規制値がある場合の基本色域のKの増加による拡張方法の具体例の説明図である。具体例として、図15に示した場合と同様に、点G1を(C,M,Y,K,R)=(100,20,50,30,0)とし、C、M、Y、Rの点を固定してKを増加させる場合であって、色材総量規制値が280%(C+M+Y+K+R=280の規制)のときには、拡張できる色域の最外郭はC+M+Y+K+R=280となるK=80のときである。この場合、図19に示すように、K=30からK=80まで増加させ、基本色域を拡張すればよい。
図16に示したK、Rを増加させる場合や、図17に示したRを増加させる場合も同様であり、拡張する色域の最外郭で総量規制値を満たすように設定すればよい。図20は、総量規制値がある場合の拡張色域の一例の説明図である。このように、出力デバイスに色材の総量規制がある場合の拡張色域は、例えば図20に示すような外郭となり、色材総量規制値を満たす最大限の色域を確保することができる。このような色材総量規制値がある場合の色域の拡張方法は、KG、KBについても同様である。
色域設定部11の色信号対生成部33では、基本色域設定部41で生成された基本色域CMYKRGB格子点と、拡張色域設定部42で生成された拡張色域CMYKRGB格子点をL* * * 色空間の入力側色信号に変換する。変換は例えば、以下のような色変換モデルを用いればよい。
(L* ,a* ,b* )=F(C,M,Y,K,R,G,B) (数式18)
数式18は、従来の技術でも説明したように、特許文献1や特許文献2に記載されている回帰分析を用いた色伝達特性予測方法や、ニューラルネットワークによる学術的な公知の方法を用いて、CMYKRGBの色パッチデータと、パッチデータを測色して得られる測色値L* * * の対からモデル化することができる。
さらに、変換された入力側色信号のL* * * と、その変換元の格子点の特色成分であるK、R、G、Bをそれぞれそのまま対応づける。これによって、L* * * −K色信号対、L* * * −R色信号対、L* * * −G色信号対、L* * * −B色信号対が生成される。各色信号対は、それぞれの基本色域CMYKRGB格子点と拡張色域CMYKRGB格子点について生成される。このようにして生成されたL* * * −K色信号対、L* * * −R色信号対、L* * * −G色信号対、L* * * −B色信号対は、拡張色成分算出部12に渡される。
図3に示した拡張色成分算出部12では、特色成分としてKRGBを算出するために、K算出部41、R算出部42、G算出部43、B算出部44が設けられている。K算出部41は、L* * * −K色信号対を参照して変換対象色信号(L* * * )からKを一意に決定する。同様にR算出部42は、L* * * −R色信号対を参照して変換対象色信号からRを一意に決定し、G算出部43は、L* * * −G色信号対を参照して変換対象色信号からGを一意に決定し、B算出部44は、L* * * −B色信号対を参照して変換対象色信号からBを一意に決定する。K算出部41、R算出部42、G算出部43、B算出部44におけるK、R、G、Bの算出は、それぞれの色信号対を用いて以下のようにモデル化すればよい。
K=fK (L* ,a* ,b* ) (数式19)
R=fR (L* ,a* ,b* ) (数式20)
G=fG (L* ,a* ,b* ) (数式21)
B=fB (L* ,a* ,b* ) (数式22)
色信号対があれば、数式18の場合と同様に、公知の技術でモデル化することができるので、数式19から数式22の色変換モデルを用いて変換対象色信号からK、R、G、Bを一意に算出することができる。この色変換モデルを用いた特色成分の算出は、従来の探索的に行う場合に比べて高速に行うことができる。
主要色成分算出部13では、変換対象色信号L* * * と、拡張色成分算出部12のK算出部41、R算出部42、G算出部43、B算出部44において数式19〜22により算出されたK、R、G、Bから、以下の式によって主要色成分CMYの値を算出することができる。
CMY=F-1(L* ,a* ,b* ,K,R,G,B) (数式23)
ここで、F-1は数式18の逆変換モデルとすればよい。このようにして求められたCMYと、拡張色成分算出部12で求めたKRGBにより、変換対象色信号に対応する変換出力色信号CMYKRGBを求めることができる。
このようにして、3次元の色空間であるL* * * 色空間の変換対象色信号から、7次元の色空間であるCMYKRG色空間の変換出力色信号を、高速に、しかも一意に求めることができる。
図21は、本発明の色処理装置や色域設定装置の機能または色処理方法や色域設定方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。図中、51はプログラム、52はコンピュータ、61は光磁気ディスク、62は光ディスク、63は磁気ディスク、64はメモリ、71は光磁気ディスク装置、72は光ディスク装置、73は磁気ディスク装置である。
上述の各実施の形態で説明した各部の機能の一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム51によって実現することが可能である。その場合、そのプログラム51およびそのプログラムが用いるデータ(生成した色変換モデルのデータを含む)などは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク61,光ディスク62(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク63,メモリ64(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム51を格納しておき、例えばコンピュータ52の光磁気ディスク装置71,光ディスク装置72,磁気ディスク装置73,あるいは図示しないメモリスロットにこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム51を読み出し、本発明の色処理装置や色域設定装置の機能または色処理方法や色域設定方法を実行することができる。あるいは、予め記憶媒体をコンピュータ52に装着しておき、例えばネットワークなどを介してプログラム51をコンピュータ52に転送し、記憶媒体にプログラム51を格納して実行させてもよい。
もちろん、一部の機能についてハードウェアによって構成することもできるし、あるいは、すべてをハードウェアで構成してもよい。あるいは、他の構成とともに本発明の色変換装置の構成も含めたプログラムとして構成することも可能であり、例えば複写機や画像形成装置における制御プログラムとともに1つのプログラムとして構成することもできる。もちろん、他の用途に適用する場合には、その用途におけるプログラムとの一体化も可能である。また、図1に示した構成を一体としてプログラムとするほか、上述のように例えば色域設定部1を別体のプログラムとして構成したり、色変換モデルを作成する処理のように既存の技術を利用できる部分を別体のプログラムで構成するなど、複数のプログラム部分によって本願発明を構成することも可能である。
本発明の実施の一形態を示すブロック図である。 色域設定部の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態における具体例を示すブロック図である。 色域設定部の具体例を示すブロック図である。 CMY色成分の取り得る範囲の説明図である。 CMYの変化に対するKの変化の一例を示すグラフである。 直線OPからの距離とKに対する加重の関係の一例を示すグラフである。 CMYおよびKからなる出力側色信号のL* * * 色空間での色域の一例の説明図である。 MYの変化に対するRの変化の一例を示すグラフである。 直線OQからの距離とRに対する加重の関係の一例を示すグラフである。 Cの変化とRに対する加重の関係の一例を示すグラフである。 CMYおよびK、Rからなる出力側色信号のL* * * 色空間での色域の一例の説明図である。 基本色域の外郭上の点の一例の説明図である。 基本色域の外郭の拡張方法の一例の説明図である。 基本色域のKの増加による拡張方法の具体例の説明図である。 基本色域のK及びRの増加による拡張方法の具体例の説明図である。 基本色域のRの増加による拡張方法の具体例の説明図である。 拡張色域の一例の説明図である。 総量規制値がある場合の基本色域のKの増加による拡張方法の具体例の説明図である。 総量規制値がある場合の拡張色域の一例の説明図である。 本発明の色処理装置や色域設定装置の機能または色処理方法や色域設定方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。
符号の説明
11…色域設定部、12…拡張色成分算出部、13…主要色成分算出部、21〜23…第一〜第N−M特色成分算出部、31…基本色域設定部、32…拡張色域設定部、33…色信号対生成部、41…K算出部、42…R算出部、43…G算出部、44…B算出部、51…プログラム、52…コンピュータ、61…光磁気ディスク、62…光ディスク、63…磁気ディスク、64…メモリ、71…光磁気ディスク装置、72…光ディスク装置、73…磁気ディスク装置。

Claims (20)

  1. M個の色成分で構成される入力色空間に属する入力側色信号と対応する、M個の主要色成分と(N−M)個の特色成分のN(N>M)個の色成分で構成される出力側色信号が属する出力色空間において、前記主要色成分で表される出力側色信号に対応する入力側色信号の位相が保存されたままの状態で前記主要色成分に前記特色成分の少なくとも1つを加えて基本色域色信号を設定して該基本色域色信号により再現可能な色域を基本色域とする基本色域設定手段と、前記基本色域の外郭から特色成分を増加または主要色成分を減少させた拡張色域色信号を設定する拡張色域設定手段と、前記基本色域色信号及び前記拡張色域色信号を前記入力色空間の前記入力側色信号に変換して該入力側色信号と変換元の前記基本色域色信号または前記拡張色域色信号の前記特色成分のそれぞれとを対応付けて色信号対とする色信号対生成手段を備えることを特徴とする色信号対生成装置。
  2. 前記基本色域設定手段は、前記主要色成分の和の増加に従い、低明度方向の色域を広げる特色成分を増加し、前記主要色成分の差の増加に従い、低明度方向の色域を広げる特色成分を減少させた前記基本色域色信号を設定することを特徴とする請求項1に記載の色信号対生成装置。
  3. 前記基本色域設定手段は、前記主要色成分のうち彩度を上げる色成分の和の増加に従う特色成分の増加、または、前記主要色成分のうち彩度を上げる色成分の差の増加に従う特色成分の減少、または、前記主要色成分のうち彩度を下げる色成分の増加に従う特色成分の減少の少なくとも1つの増減によって前記基本色域色信号を設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の色信号対生成装置。
  4. 前記拡張色域設定手段は、前記基本色域の外郭から、低明度方向に向かって、特色成分のうち少なくとも1つを増加することで前記拡張色域色信号を設定することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の色信号対生成装置。
  5. 前記拡張色域設定手段は、前記基本色域の外郭から、高彩度方向に向かって、特色成分のうち少なくとも1つを増加することで前記拡張色域色信号を設定することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の色信号対生成装置。
  6. 前記拡張色域色信号は、色成分の総和が所定の色材総量規制値を満たすことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の色信号対生成装置。
  7. 前記入力色空間における色信号は少なくとも3つの色成分で構成され、前記主要色成分はC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)であり、特色成分としてK(ブラック)とR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の色信号対生成装置。
  8. M個の色成分で構成される入力色空間に属する入力側色信号と対応する、M個の主要色成分と(N−M)個の特色成分のN(N>M)個の色成分で構成される出力側色信号が属する出力色空間において、前記主要色成分で表される出力側色信号に対応する入力側色信号の位相が保存されたままの状態で前記主要色成分に前記特色成分の少なくとも1つを加えて基本色域色信号を設定して該基本色域色信号により再現可能な色域を基本色域設定手段により基本色域として設定し、前記基本色域の外郭から特色成分を増加または主要色成分を減少させた拡張色域色信号を設定して前記基本色域を拡張した拡張色域を拡張色域設定手段により設定し、前記基本色域色信号及び前記拡張色域色信号を前記入力色空間の前記入力側色信号に変換して該入力側色信号と変換元の前記基本色域色信号または前記拡張色域色信号の前記特色成分のそれぞれとを色信号対生成手段で対応付けて色信号対とすることを特徴とする色信号対生成方法。
  9. 前記基本色域色信号は、前記主要色成分の和の増加に従い、低明度方向の色域を広げる特色成分を増加し、前記主要色成分の差の増加に従い、低明度方向の色域を広げる特色成分を減少することで設定することを特徴とする請求項8に記載の色信号対生成方法。
  10. 前記基本色域色信号は、前記主要色成分のうち彩度を上げる色成分の和の増加に従う特色成分の増加、または、前記主要色成分のうち彩度を上げる色成分の差の増加に従う特色成分の減少、または、前記主要色成分のうち彩度を下げる色成分の増加に従う特色成分の減少の少なくとも1つの増減によって設定することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の色信号対生成方法。
  11. 前記拡張色域色信号は、前記基本色域の外郭から、低明度方向に向かって、特色成分のうち少なくとも1つを増加することで設定することを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の色信号対生成方法。
  12. 前記拡張色域色信号は、前記基本色域の外郭から、高彩度方向に向かって、特色成分のうち少なくとも1つを増加することで設定することを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれか1項に記載の色信号対生成方法。
  13. 前記拡張色域色信号は、前記色信号における色成分の総和が所定の色材総量規制値を満たすことを特徴とする請求項8ないし請求項12のいずれか1項に記載の色信号対生成方法。
  14. 前記入力色空間における色信号は少なくとも3つの色成分で構成され、前記主要色成分はC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)であり、特色成分としてK(ブラック)とR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項8ないし請求項13のいずれか1項に記載の色信号対生成方法。
  15. 入力色空間におけるM個の色成分で構成される変換対象色信号を、出力色空間におけるM個の主要色成分と(N−M)個の特色成分のN(N>M)個の色成分で構成される変換出力色信号に変換する色処理装置において、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の色信号対生成装置で得た前記入力色空間の入力側色信号と前記出力色空間の出力側色信号のうちの特色成分のそれぞれとを対応づけた色信号対を用いて前記変換対象色信号から前記変換出力色信号の特色成分を算出する拡張色成分算出手段と、前記変換対象色信号と前記拡張色成分算出手段で算出した前記変換出力色信号の特色成分とから前記変換出力色信号における主要色成分を算出する主要色成分算出手段を備えることを特徴とする色処理装置。
  16. 入力色空間におけるM個の色成分で構成される変換対象色信号を、出力色空間におけるM個の主要色成分と(N−M)個の特色成分のN(N>M)個の色成分で構成される変換出力色信号に変換する色処理方法において、請求項8ないし請求項14のいずれか1項に記載の色信号対生成方法で得た前記入力色空間の入力側色信号と前記出力色空間の出力側色信号のうちの特色成分のそれぞれとを対応づけた色信号対を用いて前記変換対象色信号から前記変換出力色信号の特色成分を拡張色成分算出手段で算出し、算出した前記変換出力色信号の特色成分と前記変換対象色信号とから前記変換出力色信号における主要色成分を主要色成分算出手段で算出することを特徴とする色処理方法。
  17. コンピュータに、M個の色成分で構成される入力色空間に属する入力側色信号と、M個の主要色成分と(N−M)個の特色成分のN(N>M)個の色成分で構成される出力色空間における出力側色信号のうちの特色成分のそれぞれとの対である色信号対を生成する色信号対生成処理を実行させる色信号対生成プログラムであって、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の色信号対生成装置の機能または請求項8ないし請求項14のいずれか1項に記載の色信号対生成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする色信号対生成プログラム。
  18. コンピュータに、入力色空間におけるM個の色成分で構成される変換対象色信号を、出力色空間におけるM個の主要色成分と(N−M)個の特色成分のN(N>M)個の色成分で構成される変換出力色信号に変換する色処理を実行させる色処理プログラムであって、請求項15に記載の色処理装置の機能または請求項16に記載の色処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする色処理プログラム。
  19. M個の色成分で構成される入力色空間に属する入力側色信号と、M個の主要色成分と(N−M)個の特色成分のN(N>M)個の色成分で構成される出力色空間における出力側色信号のうちの特色成分のそれぞれとの対である色信号対を生成する色信号対生成処理をコンピュータに実行させる色信号対生成プログラムを格納したコンピュータが読取可能な記憶媒体において、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の色信号対生成装置の機能または請求項8ないし請求項14のいずれか1項に記載の色信号対生成方法をコンピュータに実行させる色信号対生成プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読取可能な記憶媒体。
  20. 入力色空間におけるM個の色成分で構成される変換対象色信号を、出力色空間におけるM個の主要色成分と(N−M)個の特色成分のN(N>M)個の色成分で構成される変換出力色信号に変換する色処理をコンピュータに実行させる色処理プログラムを格納したコンピュータが読取可能な記憶媒体において、請求項15に記載の色処理装置の機能または請求項16に記載の色処理方法をコンピュータに実行させる色処理プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読取可能な記憶媒体。
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