JP2005176139A - 色分解テーブル作成方法および画像処理装置 - Google Patents

色分解テーブル作成方法および画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 有限要素法を用いた補間により格子点データを求める色分解テーブルの作成においてより精度の高いテーブル作成を可能とする。
【解決手段】 境界条件として、辺A0、BAの一定のインク量、辺BOの山形のインク量を与える他、三角形内部の格子点のうち所定の格子点を選択しその格子点を制御点C1(x1、y1)、C2(x2、y2)、C3(x3、y3)として設定するとともに、境界条件としてインク量を与える。これらの境界条件に基づいて有限要素法を用いた補間を行うことにより、三角形内部の各格子点のインク量を算出する。これにより、例えば、C、M、Y、Kの各インクの量を調整して彩度や明度もしくはそれらの変化をより細かに設定したり、疑似輪郭をより細かに抑制したりすることができる。
【選択図】 図19

Description

本発明は色分解テーブル作成方法および画像処理装置に関し、詳しくは、画像データを構成する色信号を印刷に用いるインクなど色材の色信号に変換する色分解テーブルの作成における補間処理に関するものである。
画像データの色信号を、カラープリンタなど印刷装置で用いるインクなど色材の色信号に変換する処理(以下、インク色分解処理と称する)では、色分解テーブルを用いるのが一般的である。この色分解テーブルの一作成方法として、特許文献1に記載されたものが知られている。色分解テーブルは、一般には、例えばR、G、Bの色信号の値で規定される格子点にインクの色信号である、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の値(インク量)を格子点データとして格納したものである。上記文献に記載の方法は、RGB色空間において格子点により構成される立方体を、当該立方体の頂点のうちそれぞれ4点を頂点にもつ6つの四面体に分割し、それぞれの四面体を構成する4つの三角形それぞれを形成する各辺上の格子点について予めインク量(格子点データ)を定め、この辺上の格子点のインク量に基づく補間処理によってこれら辺以外の四面体内部などにおける各格子点のインク量を求める方法である。
詳しくは、三角形を構成する各辺のインク量分布の形状を分類し、この3辺のインク量の分類の組み合わせにより3辺のうちから2辺を選択し、選択され2辺のインク量から線形補間により三角形内部における格子点のインク量を求めるものである。
しかし、このような線形補間は、各辺のインク量分布の形状によっては、精度よく内部のインク量を求めることができない場合がある。これに対し、本出願人は、各辺のインク量分布が上記の方法によって精度よく内部のインク量を求めることができないものであっても、より滑らかで精度のよい色分解テーブルを作成することが可能なものとして、有限要素法(FEM)を用いて補間を行う方法を提案している(特願2003−02265号)。
特開2003−110858号公報
ところで、上記特許文献1や本出願人が先の出願に示した補間方法では、基本的に、三角形の各辺上の格子点のインク量は、印刷によって再現する色の彩度や明度、墨入れ点などの粒状性、階調特性など、その作成する色分解テーブルによる再現特性を考慮して定められたものである。このため、補間によって求められる三角形内部の格子点のインク量は、この再現性を維持すべく三角形各辺のインク量から滑らかに連続するものが好ましい。このような点から、有限要素法を用いる上記の先願では、三角形の各辺のインク量のみを境界条件として用いている。
しかし一方で、有限要素法は境界条件の設定が比較的容易である。この点から、有限要素法を用いて三角形内部のインク量を求める場合に、三角形内部に適切に境界条件を設定するようにすれば、インク量が三角形の各辺のインク量から滑らかに連続する特性を維持しつつ、より細かに三角形内部のインク量を求めることができる。これにより、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各インクの量を調整して彩度や明度もしくはそれらの変化をより細かに設定したり、疑似輪郭をより細かに抑制することができ、上述の再現特性をより適切に実現することが可能となる。
本発明は、上述した観点からなされたものであり、その目的とするところは、有限要素法を用いた補間により格子点データを求める色分解テーブルの作成においてより精度の高いテーブル作成を可能とする色分解テーブル作成方法および画像処理装置を提供することにある。
そのために本発明では、所定の入力色によって規定される格子点に対応して印刷装置で用いられる色材色の色材量を示す格子点データを格納し、前記所定の入力色を前記色材色に変換する色分解テーブルの作成方法であって、前記格子点によって構成される立体における頂点を結ぶ複数のラインそれぞれにおける格子点について、所定パッチの測色結果に基づき格子点データを求める第1ステップと、前記立体を前記複数のラインのそれぞれによって当該ラインを辺として含む複数の立体に分割し、該分割された複数の立体について、当該分割された立体を構成する各ラインにおける格子点の格子点データに基づいて補間処理を行い、当該分割された立体における、当該ライン以外の格子点の格子点データを求める第2ステップと、を有し、前記第2ステップは有限要素法による補間処理を含み、該補間処理は、前記分割された立体それぞれにおいて、当該立体の辺以外における制御点および該制御点に対応した色材量を設定し、当該辺の格子点の格子点データが示す色材量および前記制御点の色材量を境界条件として行われることを特徴とする。
また、所定の入力色によって規定される格子点に対応して印刷装置で用いられる色材色の色材量を示す格子点データを格納し、前記所定の入力色を前記色材色に変換する色分解テーブルを作成する画像処理装置であって、前記格子点によって構成される立体における頂点を結ぶ複数のラインそれぞれにおける格子点について、所定パッチの測色結果に基づき格子点データを求める第1手段と、前記立体を前記複数のラインのそれぞれによって当該ラインを辺として含む複数の立体に分割し、該分割された複数の立体について、当該分割された立体を構成する各ラインにおける格子点の格子点データに基づいて補間処理を行い、当該分割された立体における、当該ライン以外の格子点の格子点データを求める第2手段と、を有し、前記第2手段は有限要素法による補間処理を含み、該補間処理は、前記分割された立体それぞれにおいて、当該立体の辺以外における制御点および該制御点に対応した色材量を設定し、当該辺の格子点の格子点データが示す色材量および前記制御点の色材量を境界条件として行われることを特徴とする。
以上の構成によれば、格子点によって構成される色分解テーブルの立体を当該立体における頂点を結ぶ複数のラインのそれぞれによって当該ラインを辺として含む複数の立体に分割し、この分割された複数の立体について、当該分割された立体を構成する各ラインにおける格子点の格子点データに基づいて補間処理を行う場合に、その補間処理には有限要素法による補間処理を含み、その補間処理は、上記分割された立体それぞれにおいて、当該立体の辺以外における制御点および該制御点に対応した色材量を設定し、当該辺の格子点の格子点データが示す色材量および上記制御点の色材量を境界条件として行われるので、色材量が上記立体の各辺の色材量から滑らかに連続する特性を維持しつつ、より細かにその立体内部における格子点の色材量を求めることができる。これにより、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色材の量を調整して彩度や明度もしくはそれらの変化をより細かに設定したり、疑似輪郭をより細かに抑制したりすることができ、色分解テーブルによる色再現特性をより適切に実現することができる。
この結果、有限要素法を用いた補間により格子点データである色材量を求める色分解テーブルの作成においてより精度の高いテーブル作成が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷システムにおいて色分解処理およびそのための色分解テーブルの作成を実行するための概略構成を示すブロック図である。
同図において、101は、RGBの再現特性とプリンタの色を合わせるカラーマッチング処理部、102は、カラーマッチング処理部101から出力されたR′G′B′多値データをプリンタの色材色C′(シアン)、M′(マゼンタ)、Y′(イエロー)、およびK′(ブラック)へ変換するインク色分解処理部、103は、インク色分解処理部102から出力されたC′M′Y′K′の多値データをプリンタで表現できる階調数(例えば2値)に変換するハーフトーン処理部、をそれぞれ示す。
また、105は、インク色分解処理部102に対し、その色分解処理に用いるルックアップテーブル(LUT)を提供するインク色分解テーブル部、104は、このインク色分解テーブル部105のLUTを作成するインク色分解テーブル作成部を示し、106は、色分解テーブル作成部105によるLUТ作成に際して、基礎となるプリンタ特性を提供するプリンタ特性入力部を示す。
図2は、図1に示した印刷システムの具体的構成を示す図である。
図2において、1401は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータを示す。コンピュータ1401は、本実施形態の印刷システムにおいて所定のアプリケーションによる画像データの作成やその画像データに基づいたプリンタにおける印刷を制御する他、後述される色分解テーブル作成処理や、それに関連して、プリンタ特性を調べるためのパッチデータを保持し、また、モニタ、キーボードなどのUI(ユーザーインターフェース)を介して行われる墨入れパラメータの決定処理を行う。1402は、コンピュータ1401に接続されている上記モニタを示し、上述の画像データ作成等においてUIとして機能する他、色分解テーブル作成に関して、後述する墨入れポイントを決定するため墨入れUI1402aおよび上記パッチデータによるパッチパターン1402bを表示することができる。1403は、本印刷システムにおいて印刷を行うカラープリンタを示し、色分解テーブル作成に際して、上記パッチパターン1402bに基づきパッチサンプルを印刷する。1405はこの印刷されたパッチサンプルを示す。また、1404は、パッチサンプル1405の各パッチの濃度を測定するための測色器を示す。
上記構成において、コンピュータ1401に保持されているC′M′Y′K′のパッチデータは、プリンタ1403におけるパッチサンプル印刷のため、ケーブルまたは不図示のネットワーク等を介してプリンタ1403に送られる。プリンタ1403では、これに応じ、そのパッチデータを図1に示したカラーマッチング処理部101とインク色分解処理部102をバイパスして、直接ハーフトーン処理部103に入力しハーフトーン処理のみを行う。そして、このハーフトーン処理されたパッチデータに基づいてパッチサンプル1405を印刷する。
印刷されるパッチサンプル1405は、測色器1404によってその濃度が測定され、その測定値はコンピュータ1401に取り込まれる。このパッチサンプル1405は、プリンタの色材の色であるC、M、Y、およびKの1次色、それらの2次色であるCM、MY、YC、CK、MK、YK、3次色であるCMY、CMK、CYK、MYK、そして4次色であるCMYKについて、それぞれ所定数の段階で階調値を異ならせた複数のパッチからなるものである。
なお、以上説明した図2に示す印刷システムの構成において、測色器1404は図1に示すプリンタ特性入力部106を構成し、同様にコンピュータ1401(およびプリンタドライバもしくはアプリケーションプログラム)はインク色分解テーブル作成部104を構成する。従って、図3以降を用いて詳細に説明されるインク色分解テーブル作成部104の具体的な処理は、コンピュータ1401において実行される。コンピュータ1401で作成されたインク色分解テーブルは、ケーブルまたは不図示のネットワーク等を介して、プリンタ1403内のインク色分解テーブル部105にダウンロードされて用いられる。すなわち、図1に示す構成のうち、カラーマッチング処理部101、インク色分解処理部102、ハーフトーン処理部103およびインク色分解テーブル部105は、プリンタ1403において構成される。
また、本発明の適用は上例に限られないことはもちろんであり、例えば、色分解テーブルを用いた画像処理もコンピュータ1401で実行し、この処理によって最終的にハーフトーン処理がなされたデータがプリンタ1403に送られるようにしてもよい。
以上の印刷システムにおけるプリンタ1403による通常の印刷に際して実行される、インク色分解テーブルを用いた画像処理について簡単に説明する。
RGB多値カラー画像データは、図1に示すように、先ずカラーマッチング処理部101により、モニタ1402の色再現域がプリンタ1403の色再現域に合うようにカラーマッチング処理が施される。カラーマッチング処理がなされたR′G′B′データは、インク色分解処理部102にて、予め作成されているインク色分解テーブル部105の色分解テーブルであるLUТによって、色材であるインクの色信号C′M′Y′K′に変換される。なお、この変換は、基本的にLUТから読み出された格子点データに対する補間処理によって行われることは周知のとおりである。色分解テーブルを用いて得られたC′M′Y′K′の多値データは、ハーフトーン処理部103にて、プリンタ1403で再現できる階調数に変換され、これに基づいて画像の印刷が行われる。
次に、本実施形態の色分解テーブル作成処理の詳細について説明する。
図3(a)は、色分解テーブルの構成を模式的に示す図である。同図に示されるように、色分解テーブルは、色信号R′G′B′それぞれ複数段階の信号値の組合せにより格子点が3次元的に規定され、それぞれの格子点に対応して本実施形態の色材であるシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各インクの信号である(C′M′Y′K′)の組を格子点データとして格納したものである。本実施形態では、色信号R′G′B′についてそれぞれ8ビットの256段階の値が規定され、従って、色分解テーブルは、256個の格子点よりなる立方体として規定される。
このテーブルをインク色分解処理部102で用いるとき、入力された色信号R′G′B′の値の組合せが、インク色分解テーブル部105におけるLUТの格子点に対応しない場合は、近傍の格子点データを用いた補間処理がなされ、その結果が色信号C′M′Y′K′として出力されることは周知の通りである。なお、補間方法として、四面体補間や立方体補間等、種々知られているが、本発明を適用したインク分解テーブル作成方法およびそのテーブルを用いた画像処理は、特定の補間方法に依存するものではなく、どのような補間方法を用いることもできる。
図3(b)は、色分解テーブルの作成に際して予め格子点データが定められる格子点によって形成されるラインを示す図である。これらのラインは、図3(a)に示した立方体において8個の頂点、W,C,M,Y,R,G,B,Kが定められ、頂点Wからそれぞれ頂点C,M,Y,R,G,Bを通り頂点Kに至るライン、および、頂点Wと頂点Kを結ぶラインであり、図3(b)においてこれらは実線もしくは破線で示されている。
ここで、以上の7本のライン上にある各格子点の格子点データは、テーブル作成において、立方体内部の格子点データを求める内部補間処理の前に予め求められるものである。すなわち、測色結果に基づき、その測色空間の色と(C、M、Y、K)との関係が求まる。一方、格子点を規定する(R、G、B)と測色空間の色との予め求められている関係から、各格子点の(R、G、B)に最も近い測色値のパッチに係る(C、M、Y、K)を格子点データとして求める。以下、この変換関係をの逆変換関係という。
上記の立方体における各頂点W,C,M,Y,R,G,B,Kの座標は、色信号R′G′B′が8ビットであることから、以下のようになる。
W=(255,255,255)であり、3次色のホワイト、即ちプリント用紙の色を示す。
C=(0,255,255)であり、1次色のシアンを示す。
M=(255,0,255)であり、1次色のマゼンタを示す。
Y=(255,255,0)であり、1次色のイエローを示す。
R=(255,0,0)であり、2次色のレッドを示す。
G=(0,255,0)であり、2次色のグリーンを示す。
B=(0,0,255)であり、2次色のブルーを示す。
K=(0,0,0)であり、1次色のブラック、即ちプリンタの最暗点を示す。
本実施形態に係る色分解テーブルの作成では、以上の頂点Wからそれぞれ頂点C,M,Y,R,G,Bを通り頂点Kに至るそれぞれのライン、および頂点Wと頂点Kを結ぶラインについてそれぞれ墨入れポイントを定めた後、色分解テーブル作成が行われる。すなわち、墨入れポイントが設定された各ラインの格子点について格子点データ(C、M、Y、Kそれぞれのインク量)を求める。その後、上記ライン以外の格子点に対応する各色のインク量については、上記立方体を6つの四面体に分割し、それぞれの四面体についての補間処理によって求める。
図3(c)は、図3(b)で説明した本実施形態に係る各ライン上の墨入れポイントを説明する図である。ここで、墨入れポイントとは、色分解処理の際に墨(Kインク)の入り始めとなる点を示す。すなわち、色分解テーブルの上述したそれぞれのラインにおいて、その定めた点より頂点Kに近い格子点ではその格子点データとして、C、M、Yの他、Kのインク量が定められる。
この墨入れポイントの設定は、本実施形態では、オペレータもしくはユーザが、図2にて説明した墨入れ用UI1402aを介し、上述した、頂点Wからそれぞれ頂点C,M,Y,R,G,Bを通り頂点Kに至るラインと頂点Wと頂点Kを結ぶラインの7つのラインそれぞれで、それぞれの墨入れポイントC0、M0、Y0、R0、G0、B0、W0、を設定する。これは、オペレータもしくはユーザが、各ラインごとに色再現域やブラックインクによる粒状感を考慮したポイント設定を行うとともに、各ラインの設定が他のラインに係る色相の色再現域などに及ぼす影響を考慮することによって、各インクによって再現する色空間において3次元連続的な墨入れポイントの設定を行うことが可能となる。
図4は、色分解テーブルの作成処理のフローチャートである。
同図において、ステップS0はスタートステップであり、インク色分解テーブル部105にダウンロードするためのテーブル作成を開始する。
ステップS1は、図3(c)に示すW−Kラインにおける墨(Kインク)入れポイントW0の設定ステップである。上述したように、オペレータもしくはユーザによる墨入れUI1402aを介した設定入力に応じて、ホワイト(W)とブラック(K)を結ぶグレイラインにおける墨入れポイントW0を設定する。
次のステップS2は、ステップS1で設定された墨入れポイントW0に基づき、W−Kライン(グレイライン)上の色分解テーブルを作成するステップである。
具体的には、図3(b)にて前述したように、パッチサンプル1405の測色結果に基づく前述の逆変換関係において、上記W−Kラインの各格子点を規定する(R、G、B)に対応した格子点データである各色のインク量(C、M、Y、K)を求める。ここで、墨入れポイントとの関係では、上記逆変換関係では、1つの(R、G、B)に対してKを含む(C、M、Y、K)の組と含まない(C、M、Y)の組が対応しており、従って、Kを用いない格子点ではKを含まない組を格子点データとして設定し、Kを用いる格子点ではKを含む組を格子点データとして設定する。
ステップS3は、頂点Wとそれぞれ頂点C,M,Y,R,G,Bを結ぶラインに係る色分解テーブルを作成するステップである。すなわち、インク色に対応する1次色(C,M,Y)とホワイトを結ぶライン、および2つのインク色で表現される2次色(R,G,B)とホワイトを結ぶライン、すなわち、W−C、W−M、W−Y、W−R、W−G、W−Bの各ラインについて、色分解テーブルをそれぞれ作成する。この処理は、ステップS2にて説明した処理と同様に行う。
ステップS4は、図3(c)に示したC,M,Y,R,G,BそれぞれとKを結ぶ6本のラインにおける墨(Kインク)入れポイントC0,M0,Y0,R0,G0,B0の設定ステップであり、墨入れUI1402aを介した設定入力に応じて、C−K、M−K、Y−K、R−K、G−K、B−Kラインのそれぞれにおける墨(Kインク)の入れポイントC0,M0,Y0,R0,G0,B0を設定する。ステップS5は、この墨入れがなされたC,M,Y,R,G,BとKを結ぶ各ライン上のインク色分解テーブルを作成するステップであり、ステップS2、S3と同様にして色分解テーブルをそれぞれ作成する。
ステップS6は、Y−R、Y−G、C−G、C−B、M−B、M−Rの各ラインの色分解テーブルを作成するステップである。この処理もステップS2、S3、S5と同様にして行なう。
以上、分割される四面体の各辺の格子点データを求める、辺ごとの色分解テーブル作成を終了すると、次にステップS7で、これら辺以外の格子点データを求める内部補間処理を実行する。すなわち、上述した各ラインによって形成される3角形内部およびそれら3角形による四面体内部の各格子点に対応するインク量を補間処理によって求める、内部空間のインク色分解テーブルを作成する。
以下、ステップS7における内部補間処理について詳細に説明する。
図5は、ステップS7の内部補間処理の具体的な処理手順を示すフローチャートである。
先ず、ステップS11において、図3(b)に示すラインのうちWとKを含むラインで形成される6つの三角形、W−C−K、W−M−K、W−Y−K、W−R−K、W−G−K、W−B−Kの内部をそれぞれ補間する。ここでの各三角形内部の補間方法については、後述する。さらに、ステップS12では、その他のKを含むラインで形成される6つの三角形、K−R−Y、K−G−Y、K−R−M、K−B−M、K−G−C、K−B−Cの内部をそれぞれ補間する。この三角形内部の補間方法についても後述する。
次に、ステップS13で、テーブルの空間を図3(b)に示すラインによって複数の四面体に分割する。分割した例を図6に示す。図6(a)〜(f)に示すように、1つの面が三角形で構成される6つの四面体に分割されて、次のステップS14で各四面体ごとに補間処理が実行される。図6(a)は、頂点W,R,M,Kで構成される四面体を、図6(b)は、頂点W,M,B,Kで構成される四面体を、図6(c)は、頂点W,C,B,Kで構成される四面体を、図6(d)は、頂点W,Y,R,Kで構成される四面体を、図6(e)は、頂点W,Y,G,Kで構成される四面体を、図6(f)は、頂点W,C,G,Kで構成される四面体をそれぞれ示す。
ステップS14では、ステップS13で分割した四面体の内部をそれぞれ補間する。ここでの補間方法を図7を参照して説明する。
図7に示すように、先ず、頂点W、P、S、K(P、Sは、C、M、Y、R、G、Bのうちの2つ)で構成される四面体について、Kを含まない三角形(頂点W,P,Sで構成)の内部を補間し、その後、先に補間した三角形に平行で、Kに向かって1格子点分進んだ三角形の内部を補間する。以降、順番にKに向かって1グリッド分ずつ進んだ三角形について補間していく。このように、基本的にはこのステップにおける補間処理も、上記ステップS11、S12の三角形内部の補間処理と同様であり、その処理は後述されるものである。
三角形内部の補間方法
図5にて上述した内部補間処理に係るステップS11、S12、S14の三角形内部の補間処理を、図8〜図21を参照して詳細に説明する。
図8は、三角形内部の補間処理を示すフローチャートである。すなわち、三角形内部の各格子点について、インク色分解テーブルに格納すべき各インク色のインク量データ(格子点データ)を、補間によって求める処理を示す。なお、以下では1つのインク色についての補間処理を説明するが、この補間処理はC、M、Y、Kインクのそれぞれについて行われることはもちろんである。
ステップS21において、三角形の各辺について、その辺の格子点データであるインク量がどのような形状で変化するかについて判定する。
本実施形態では、インク量の変化形状として、「一定」、「単調増加」、「単調減少」、「山」の4種類のいずれか判定される。この各辺におけるインク量変化形状の判定は、図9に示すように三角形О−B−Aにおいて始点Bおよび終点Оを固定し、始点Bから終点Оに向かう方向で行う。そして、いずれの変化形状においても、各辺上の格子点についてP1〜P4の4点の制御点を設定する。なお、以下の説明では補間処理に係る三角形を図9に示すように、О−B−Aと表わす。
辺上に設定される制御点P1〜P4は、辺上のインク量変化に応じて、制御点P1が勾配開始点、制御点P2が最大インク量開始点、制御点P3が最大インク量終了点、制御点P4が勾配終了点を、それぞれ示す。本実施形態においては、これら設定された制御点P1〜P4に基づいて、補間処理を行う。
図10(a)および(b)は、インク量の変化形状が「一定」である辺の2例を示す図である。なお、同図では、インク量がグリッド(格子点))番号に関して連続的に示されているが、これは図示もしくは説明の簡略化のためであり、実際は、インク量は格子点ごとに離散的に示されるものであることはもちろんである。この「一定」の場合、制御点P1,P2は左端の格子点に、制御点P3,P4は右端の格子点に設定される。
同様に、図11(a)および(b)は、「単調増加」の2例を示す図であり、制御点P1は勾配の左端、制御点P2は勾配の右端、制御点P3,P4は右端に設定される。図12(a)および(b)は、「単調減少」の2例を示し、制御点P1,P2は左端、制御点P3は勾配の左端、制御点P4は勾配の右端に設定される。図13(a)および(b)は、「山」の2例を示し、制御点P1は勾配の左端、制御点P2は最大値の左端、制御点P3は最大値の右端、制御点P4は勾配の右端に設定される。
再び図8を参照すると、次のステップS22では、ステップS21で判定された辺ごとのインク量変化形状の組み合わせに基づいて、その三角形に対する補間方法を決定する。
図14(a)〜(d)は、図9に示した三角形О−B−Aについて、各辺の形状判定結果の組み合わせと補間方法の関係を示した図である。
すなわち、図14(a)〜(d)において空白で示す欄には、上記判定した辺ごとのインク量変化形状の組合せに応じて、補間方法の種類の情報が予め設定されており、このテーブルに基づいて補間方法が決定される。補間方法の決定の際には、図15(a)および(b)に示すように、相互に頂点Aを通る軸に関して反転した関係を有する場合や、図16(a)〜(c)に示すように、相互に回転した関係を有する場合のように、同じインク量変化形状の組み合わせが同じとなる場合は、同一の補間方法を用いて補間処理する。本実施形態における補間方法としては、後述する補間方法I〜Vの5種類があるが、その他に、補間を行わない場合もある(ありえない組み合わせの場合)。
次に、ステップS23では、上述のようにステップS22で決定された補間方法に基づいて、三角形内部の補間を行う。以下、5種類の補間方法のそれぞれについて、図17〜図21を参照して説明する。
補間方法I
図17(a)および(b)は、補間方法Iによる補間処理の2例を示す図である。補間方法Iは、図14に示すテーブルにおいて、辺AO,BAについてのみ対応するインク量が存在する場合、および辺BOのインク量が一定で、辺AO,BAのインク量に変化(単調減少/増加、山/山)がある場合に選択される。
図17(a)は、辺AO,BAの両方のインク量について、それぞれ単調減少/増加する場合を示し、図17(b)は、辺AO,BAの両方に最大点(山)を有する場合を示している。以下、両方の場合のいずれにも適用される補間方法Iの説明を、両方の図について共通に行う。
まず、辺BA上のP1、P2、P3、P4(以下、それぞれP1BA、P2BA、P3BA、P4BAとも記す。他の制御点についても同様、辺の符号を後に記して示す。)と、辺BO上のP1BO、P2BO、P3BO、P4BOをそれぞれ結ぶ。図17(a)および(b)にそれぞれ示される、辺BA、BOにおけるインク量変化によれば、実質的に辺P3AO−P2BAと辺P4AO−P1BAにより構成された台形状領域と、辺P1AO−P4BA(実際には点)と辺P2AO−P3BAにより構成される三角形状の領域が規定される(図17 (a)に示す例は三角形状の領域のみ)。そして、このように最大点によって区切られた2つの領域ごとに、補間処理を行う。
例えば、図17(a)および(b)において、辺P3AO−P2BA(図17(a)に示す例では点A)と辺P4AO−P1BAで囲まれた領域については、
{(P3AO点のインク量)−(P4AO点のインク量)}:
{(辺AО上の点Wのインク量)−(P4AO点のインク量)}
={(P2BA点のインク量)−(P1BA点のインク量)}:
{(辺BO上の点Hのインク量)−(P1BA点のインク量)}
を満たす辺P3AO−P4AO上の格子点をW、辺P1BA−P2BA上の格子点をHとしたとき、辺W−H上の各格子点のインク量を、格子点Wおよび格子点Hのインク量に基づく線形補間によって算出する。この格子点WおよびHを変化させてその領域内の全ての格子点についてインク量を求める。すなわち、領域内の辺AO,BAにおいて、その開始点(P2AO,P1BA)と終了点(P4AO,P2BO)のインク量の差分に対する割合が等しい色材量の点H,Wを決定し、線分HWに基づきインク量の補間を行う。
インク量形状によって他に規定され得る領域について、一般化すると、これと同様の補間処理を行う。すなわち、点Aと辺P1AO−P4BA、辺P1AO−P4BAと辺P2AO−P3BA、辺P2AO−P3BAと辺P3AO−P2BA、辺P3AO−P2BAと辺P4AO−P1BA、辺P4AO−P1BAと辺BO、で囲まれたそれぞれの領域についても、同様に、その内部を上記任意の格子点Hおよび格子点Wを設定して線形補間することができる。
なお、上記の説明からも明らかなように、図17(a)に示すような場合には、辺AO,BA上において最大インク量点を有さないため、三角形BAO内部で領域を区切る線(図17(b)において太線で示した線分)は現れず、従って、三角形BAOの1領域についてのみ、上記線形補間を行うことになることはもちろんである。
補間方法II
図18は、補間方法IIの1例を示す図である。補間方法IIは、三角形の全ての辺AO、BOおよびBAについて対応するインク量が存在し、辺AO、BAについては単調減少/増加、辺BOについては山の形状である場合などに選択される方法である。
同図に示すように、先ず、辺AO上の格子点P1AO、P2AO、P3AO、P4AO、辺BO上の格子点P1BO、P2BO、P3BO、P4BO、辺BA上の格子点P1BA、P2BA、P3BA、P4BAについて、P1BOとP1BA、P2BOとP2BA、P3BOとP3AO、P4BOとP4AO、P3BAとP2AO、P4BAとP1AO、をそれぞれ結ぶ。
これらの領域について、例えば、辺P1BA−P1BO(同図に示す例では、点)と辺P2BA−P2BOで囲まれた領域については、
{(P2BA点のインク量)−(P1BA点のインク量)}:
{(辺BA上の点Hのインク量)−(P1BA点のインク量)}
={(P2BO点のインク量)−(P1BO点のインク量)}:
{(辺BO上の点Dのインク量)−(P1BO点のインク量)}
を満たす辺P1BA−P2BA上の格子点H、辺P1BO−P2BO上の格子点Dとしたとき、辺HD上の格子点のインク量を、格子点Wおよび格子点Dのインク量に基づく線形補間によって算出する。そして、HおよびDを変化させることにより、その領域内の全ての格子点についてインク量を求める。すなわち、領域内の隣り合う辺(この場合辺BA,BO)において、その開始点(P1BA,P1BO)と終了点(P2BA,P2BO)のインク量の差分に対する割合が等しいインク量の点H,Dを決定し、これに基づき線分HD上の格子点のインク量を補間によって求める。
また、P2BO−P2BA−P3BA(同図に示す例では、直線)、およびP3BO−P3AO−P2AO(同図に示す例では、直線)で囲まれた三角形については、たとえば前者の場合、点P2BOと辺P2BA−P3BA上の任意の点を直線で結び、その直線上の点のインク量を、その両端点のインク量に基づく線形補間によって算出する。
補間方法III
図19は、補間方法IIIによる補間例を示す図である。補間方法IIIは、辺BOにのみ対応するインク量が存在する場合、また、辺AO、BAについては一定、辺BOについては山の形状である場合、などに選択される方法である。すなわち、本補間方法は、上記補間方法Iや補間方法IIの場合のように対応する制御点が1対1に存在しない場合の補間方法である。
具体的には、有限要素法(FEM)を用いた補間方法により、2次元の非線形補間処理を実行する。有限要素法(FEM)は、閉空間における境界条件を与えることにより、その境界条件から三角形内部における格子点のインク量について偏微分方程式を解いて求める手法である。実際には、汎用のプログラム手法が確立されており、要素分割と境界条件が設定されると要素マトリクスを作成し、連立1次方程式が作成される。そして、その連立1次方程式を解くことにより、領域内の各格子点の値を導くといった一連の処理が実施される。同図に示す例では、境界条件として、辺A0、BAの一定のインク量、辺BOの山形のインク量を与える他、三角形内部の格子点のうち所定の格子点を選択し、その格子点を制御点として設定することにより、内部の格子点の条件設定を行う。これら境界条件と内部格子のインク量の条件により要素マトリクスを作成し、連立1次方程式が作成される。そして、その連立1次方程式を解くことにより、三角形内部の未規定の格子点に対応するインク量を導くといった補間処理が有限要素法を用いて実行される。このような有限要素法を用いた補間を行うことにより、三角形内部の各格子点のインク量を算出する。本実施形態では、制御点として、3つの点C1(x1、y1)、C2(x2、y2)、C3(x3、y3)を設定する。
このように、三角形内部の補間を有限要素法を用いて行う場合に、その内部に適切な境界条件として制御点のインク量を設定するようにすることにより、インク量が三角形の各辺のインク量から滑らかに連続する特性を維持しつつ、より細かに三角形内部のインク量を求めることができる。これにより、例えば、C、M、Y、Kの各インクの量を調整して彩度や明度もしくはそれらの変化をより細かに設定したり、疑似輪郭をより細かに抑制することができ、色分解テーブルによる色再現特性をより良好に実現することができる。
なお、制御点の数は上例に限られないことはもちろんであり、三角形内部に存在する格子点の数の範囲内で選ぶことができ、その数は、色分解テーブルで求める色再現特性の精度などを考慮して定めることができる。
補間方法IV
図20(a)〜(c)は、補間方法IVによる補間例を示す図である。補間方法IVは、三角形の全ての辺AO,BO,BAにインク量が存在し、辺AO,BO,BAの全て山の形状である場合、などに選択される方法である。
この場合には,3辺の山の頂点のインク量を比較して、インク量の大きさにより補間方法Iの2点補間方法と補間方法IIIの有限要素法(FEM)を用いた補間方法の併用により三角形OAB内部の格子点について補間を行う。
図20(a)に示す例では、点P2AOのインク量>点P2BAのインク量>点P2BOの関係があるため、頂点のインク量の大きい方の2つの辺AOとBAを用いて、図20(b)に示すように、補間方法Iの2点補間によって補間処理を行う。そのときの補間処理結果をE(i)とする。
そして、辺BOのインク量のうち一定の部分を除いた山の部分のみのインク量(インク量30から60の間の部分)は、図20(c)に示すように、補間方法IIIの、三角形内部の3つの点C1(x1、y1)、C2(x2、y2)、C3(x3、y3)の境界条件設定を含んだ有限要素法(FEM)を用いて補間処理する。そのときの補間処理結果をFEM(i)とすると、図20(a)に示すインク量形状の補間処理結果D(i)は、
D(i)=E(i)+FEM(i)
によって求められる。
このような3辺とも山の形状の場合、例えば、対応する2辺を定めて2点間の補間処理による方法では、必ず1辺の情報が反映されず、その1辺と内部の格子点で、インク量の連続性が崩れてしまい再現画像に擬似輪郭が生じるおそれがある。しかし、本補間方法IVを用いることにより、3辺の全ての情報が全て反映された2次元補間処理を実現することができ、インク量の連続性が保存され階調性の向上した良好な画像を再現することが可能となる。
補間方法V
図21(a)〜(c)は、補間方法Vによる補間処理の一例を示す図である。補間方法Vは、三角形の全ての辺AO,BO,BAについて対応するインク量が存在し、辺AOが単調増加、辺BOが山、そして、辺BAが単調減少の形状である場合、などに選択される方法である。
この場合は、補間方法IVと同様に補間方法Iの2点補間方法と領域が限定された場合の有限要素法(FEM)を用いた補間方法の併用により三角形OAB内部の格子点について補間を行う。
図21(a)に示す例では、辺AOではインク量が途中から発生し、辺BAではインク量が途中からゼロなる場合を示している。この場合に、先ず、図21(b)に示すように、辺AOおよびBAそれぞれの点P1AОおよびP4BAと、辺BOの点P4BOおよびP1BOをそれぞれ結んだ辺のインク量に基づき、補間方法Iを用いて補間処理を行い、そのときの補間処理結果をE(i)とする。
そして、図21(c)に示すように、図21 (b)のインク量が存在する領域(同図中では、太線で囲まれた領域)に関してのみ有限要素法(FEM)による補間処理を行う。この場合、辺OBの境界条件は、図21(a)に示す辺BOのインク量のうち一定の部分を除いた山の部分のみのインク量(インク量30から60の間の部分)であり、その他の境界条件は、0である。また、三角形内部の制御点C1(x1、y1)、C2(x2、y2)、C3(x3、y3)の境界条件が適切に定められる。そのときの、その有限要素法(FEM)による補間処理結果をFEM(i)とする。
そして、図21(a)の形状の補間処理結果D(i)は、補間方法IVと同様に、
D(i)=E(i)+FEM(i)
により求める。
実際の補間例
図22に、一例として、ブラック(K)、ホワイト(W)、シアン(C)で囲まれた三角形の各辺について、上述の補間処理によって得られるC、M、Y、K、Оrの各インク量変化を示す。この場合、Cインクについては、辺CW,BCについては単調減少/増加、辺BWについては山の形状であるため補間方法IIによる補間を行い、それ以外のC、M、Y、Kインクについては辺BC,BWのみに存在するため補間方法Iによる補間を行なうことによって、この三角形内部の各格子点のインク量(格子点データ)を求めることになる。
以上説明したように、本実施形態の補間方法、特に有限要素法を用いた補間によって作成された色分解テーブルを用いることにより、色再現性の精度が高い色分解データの生成が可能となる。これに加え、図17(a)および(b)に示した補間方法Iでは、線分P1BAP1BOによるインクの入り方は、点P1BAおよび点P1BOの位置、すなわち両辺におけるインクの入れ方で制御することができる。つまり、辺BAおよびBOにおいて、インクが点P1BAおよび点P1BOから滑らかに入れるように設定すれば、線分P1BAP1BOによるインクの入り方も滑らかになる。 さらに、線分P1BAP1BOとBで囲まれた領域にはインクが入らないように制御されるため、墨(Kインク)による粒状度の影響を低減することができる。
<実施形態2>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。以下に、その一例を示す。
上述した実施形態では、補間方法IV,Vにて、2点補間と有限要素法(FEM)の併用による方法を示した。これらの方法では、2点補間による補間処理結果をE(i)とし、有限要素法(FEM)による補間処理結果をFEM(i)とし、最終的な補間処理結果をD(i)とするとき、D(i)は、
D(i)=E(i)+FEM(i)
によって求められるものとした。
これに対し、本実施形態では、この式に、FEMの強度を制御するパラメータαを設定し、D(i)を、
D(i)=E(i)+α×FEM(i)
と表す。そして、このαの値を領域ごとに設定することにより、インク量を自由に制御することが可能となる。これにより、インクと印刷媒体(印刷用紙など)の特性に起因する非線形特性を領域毎に吸収することができ、再現画像の擬似輪郭を抑制することができる。
図23は、その具体的な処理を示すフローチャートであり、図5に示した処理と同様の処理である。
図23において、ステップS30は、スタートステップであり、所定の初期処理を行う。次に、ステップS31で、FEM係数の初期値(α0)を設定する。そして、ステップS32において、W−C、M、Y、R、G、B−Kで囲まれるそれぞれの三角形ごとのFEM係数(αc,αm,αy,αr,αg,αb)を設定する。これにより、色相ごとにFEM係数を自由に設定することができる。
次に、ステップS33では、FEM係数(αc,αm,αy,αr,αg,αb)を用いて、W−C、M、Y、R、G、B−Kで囲まれる各三角形の内部を補間する。また、ステップS34では、FEM係数(α0)を用いて、K−RG−Y,K−RB−M,K−GB−Cで囲まれる各三角形の内部を補間処理する。そして、ステップS35で、6つの四面体に分割し、ステップS36で、FEM係数(α0)を用いて、各四面体内部の補間処理をする。
本実施形態では、C、M、Y、R、G、Bの色相ごとにFEM係数を制御する例を示したが、制御パラメータは、これに限らず、ハイライト/シャドー等の領域ごとに設定しても良い。
<他の実施形態>
上述した実施形態では、プリンタのインク色としてC、M、Y、Kの4色の場合を例として説明したが、シアン、マゼンタについてそれぞれより濃度が薄い淡インクを用いた、計6色のインクを使用する6色プリンタについても、インク色を2つ増やすだけで、上記実施形態と同様の補間処理が可能となる。この場合は、墨(Kインク)入れポイントの設定と同様に、図2に示したモニタ1402上に濃インク入り始めポイント設定UIを新たに設け、墨入れポイントと同様に、濃シアン、濃マゼンタの入りポイントを、W−K、C,M,Y,R,G,B−Kライン上の計7点に設定する。これにより、3次元連続的に濃インクの挿入ポイントを制御することができる。
また、CMYK以外の、レッド(R)やグリーン(G)等の他のカラーインクを有する6色プリンタであれば、図24に示すように、まずRとMの中間にRM,RとYの中間にRY,GとYの中間にGY,GとCの中間にGCを新たに設定する。そして、この設定により得られる10個の四面体(W,C,B,K、W,B,M,K、W,M,RM,K、W,RM,R,K、W,R,RY,K、W,RY,Y,K、W,Y,GY,K、W,GY,G,K、W,G,GC,K、W,GC,C,K)を定義することにより、6色プリンタの最適なインク色分解テーブルを作成することができる。
以上のように実施形態によれば、CMYKインクの他に淡いインクを用いた場合や、レッドやグリーン等の他のカラーインクを用いた場合にも、最適な色分解テーブルを提供することができる。
また、上記実施形態においては、コンピュータで作成されたインク色分解テーブルをプリンタにダウンロードして、そのプリンタ内のコントローラにおいて色分解処理が実施される例について説明した。しかしながら本発明の適用はこれに限らず、図2に示すコンピュータ1401内にて、作成したインク色分解テーブルをプリンタドライバ内部のLUTにセットする場合にも、同様に適用できる。
さらに、上記実施形態では、プリンタに画像データを出力するための装置として、図2に示すようなコンピュータ1401を例として説明したが、本発明の適用はこれに限らず、デジタルカメラ等で撮影された画像データを一時格納できる装置で、プリンタと接続して画像データを送信できるもの等、プリンタに画像データを送信できる装置であれば、適用可能である。
また、上記実施形態では、画像データを送信する装置(コンピュータ1401)とプリンタとが別々に存在する例を示したが、デジタルカメラ等の入力手段で入力された画像データが何らかのメモリメディアに格納され、プリンタ本体に上記メモリメディアを取り込む構成が搭載されている場合、プリンタ本体のみにおいて本発明を実施することも可能である。
このような観点から、少なくとも本発明を適用した色分解テーブル作成を行う装置またはその作成した色分解テーブルを用いて色分解データの生成を行う装置を、本明細書では「画像処理装置」ともいう。
さらに、上記実施形態では、図2で示したように、パッチサンプルの入力装置として測色器を用いる例を示したが、本発明の適用はこれに限らず、フラッドベットスキャナやドラムスキャナ等、印刷物を画像データとしてコンピュータなどに取り込むことができ、これに基づいてプリンタのインク特性を調査できるものであれば適用可能である。
さらに、上記実施形態では、カラープリンタの色再現域を規定するインク色分解テーブルの入力色空間をRGB色空間として説明したが、この入力色空間はもちろんRGB色空間に限定されず、CMYやabc等、3つの変数により3次元的にプリンタの色再現範囲を規定できるような色空間であれば適用可能である。
さらに加えて、上記実施形態では、三角形内部の補間処理において、その三角形の各辺におけるインク量変化の形状として、「一定」、「単調増加」、「単調減少」、「山」の4つに分類したが、例えば山形や鋸型等、他の形状を追加することも可能である。また、各辺で補間の区切りのためにP1〜P4の4点を指定する例を示したが、この点の数は4つに限定されないことは言うまでもない。
また、三角形内部の補間処理の方法は、上述の実施形態で示したものに限られず、例えば、前述の特許文献1に開示される、等インク量線を用いたものであってもよい。
さらに加えて、上記の実施形態では、色材としてインクを用いるインクジェット方式のプリンタを例にとり説明したが、プリンタなどの印刷装置の印刷方式はこれに限られず、公知の方式を用いた印刷装置にも本発明を適用することができる。例えば、電子写真方式の印刷装置に適用する場合、色材としてC、M、Y、Kのトナーを用いるようなプリンタや複写機についても本発明を適用することができる。
<さらに他の実施形態>
また、図4、図5、図8、図23等で前述した実施形態の機能を実現する様に各種のデバイスを動作させるようにこれらの各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに、前記実施形態機能を実現するためのソフトウエアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウエアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明を構成する。
かかるプログラムコードを格納する記憶媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることが出来る。
またコンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
本発明の一実施形態にかかる印刷システムにおいて色分解処理およびそのための色分解テーブルの作成を実行するための概略構成を示すブロック図である。 図1に示した印刷システムの具体的構成を示す図である。 (a)は、色分解テーブルの構成を模式的に示す図、(b)は、色分解テーブルの作成に際して予め格子点データが定められる格子点によって形成されるラインを示す図、(c)は、(b)で説明した本実施形態に係る各ライン上の墨入れポイントを説明する図である。 本発明の一実施形態に係る色分解テーブルの作成処理のフローチャートである。 図4に示す内部補間処理の具体的な処理手順を示すフローチャートである。 (a)〜(f)は、図3(b)に示す色空間(立方体)を6つに分割して規定されるそれぞれの四面体を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、四面体内部における三角形内部補間の順序を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る、三角形内部補間の処理手順を示すフローチャートである。 上記三角形内部補間において、三角形の各辺におけるインク量変化形状の判定方向を示す図である。 (a)および(b)は、上記インク量形状が「一定」の場合における、制御点P1〜P4の設定例を示す図である。 (a)および(b)は、上記インク量形状が「単調増加」の場合における制御点P1〜P4の設定例を示す図である。 (a)および(b)は、上記インク量形状が「単調減少」の場合における制御点P1〜P4の設定例を示す図である。 (a)および(b)は、上記インク量形状が「山」の場合における制御点P1〜P4の設定例を示す図である。 (a)〜(d)は、三角形各辺のインク量形状判定結果とその三角形内部の補間方法の関係(テーブル)を示す図である。 (a)および(b)は、インク量形状判定において、反転すると同じインク量形状となる三角形を説明する図である。 (a)〜(c)は、インク量形状判定において、回転すると同じインク量形状となる三角形を説明する図である。 (a)および(b)は、本発明の一実施形態に係る三角形内部補間の補間方法Iを説明する図である。 本発明の一実施形態に係る三角形内部補間の補間方法IIを説明する図である。 本発明の一実施形態に係る三角形内部補間の補間方法IIIを説明する図である。 (a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る三角形内部補間の補間方法IVを説明する図である。 (a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る三角形内部補間の補間方法Vを説明する図である。 三角形内部補間の結果として、Black、White、Cyanを頂点とする三角形の各辺についての、インク量変化例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る内部補間処理の処理手順を示すフローチャートである。 CMYK及びR,Gインクを用いる6色プリンタにおける色空間分割を説明する図である。
符号の説明
101 カラーマッチング処理部
102 インク色分解処理部
103 ハーフトーン処理部
104 インク色分解テーブル作成部
105 インク色分解テーブル部
106 プリンタ特性入力部
1401 コンピュータ
1402 モニタ
1403 プリンタ
1404 測色器
1405 パッチサンプル

Claims (12)

  1. 所定の入力色によって規定される格子点に対応して印刷装置で用いられる色材色の色材量を示す格子点データを格納し、前記所定の入力色を前記色材色に変換する色分解テーブルの作成方法であって、
    前記格子点によって構成される立体における頂点を結ぶ複数のラインそれぞれにおける格子点について、所定パッチの測色結果に基づき格子点データを求める第1ステップと、
    前記立体を前記複数のラインのそれぞれによって当該ラインを辺として含む複数の立体に分割し、該分割された複数の立体について、当該分割された立体を構成する各ラインにおける格子点の格子点データに基づいて補間処理を行い、当該分割された立体における、当該ライン以外の格子点の格子点データを求める第2ステップと、を有し、
    前記第2ステップは有限要素法による補間処理を含み、該補間処理は、前記分割された立体それぞれにおいて、当該立体の辺以外における制御点および該制御点に対応した色材量を設定し、当該辺の格子点の格子点データが示す色材量および前記制御点の色材量を境界条件として行われることを特徴とする色分解テーブル作成方法。
  2. 前記分割された立体は四面体であり、該四面体についての補間処理は、当該四面体を複数の三角形に分割し、該分割されたそれぞれの三角形についてその3辺の格子点データに基づいた補間処理によって、当該三角形面上に存在する格子点の格子点データを求めることを特徴とする請求項1に記載の色分解テーブル作成方法。
  3. 前記有限要素法による補間処理は、前記三角形の2辺それぞれにおける格子点の格子点データが示す色材量に基づく2点補間処理による補間処理結果と前記有限要素法による補間処理結果の加算処理によって補間処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の色分解テーブル作成方法。
  4. 前記有限要素法による補間処理は、前記三角形の1辺における格子点の格子点データが示す色材量の変化に基づき補間処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の色分解テーブル作成方法。
  5. 前記有限要素法による補間処理は、前記三角形の1辺における格子点の格子点データが示す色材量の変化の部分的な変化量に基づき補間処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の色分解テーブル作成方法。
  6. 前記有限要素法による補間処理は、前記三角形の2辺それぞれにおける格子点の格子点データが示す色材量に基づく2点補間処理により色材量が存在する領域に限定して行うことを特徴とする請求項2に記載の色分解テーブル作成方法。
  7. 前記第2ステップは、前記立体の領域ごとに有限要素法による補間処理結果の値を制御することを特徴とする請求項1に記載の色分解テーブル作成方法。
  8. 前記第2ステップは、前記三角形の各辺における格子点の格子点データが示す色材量の変化を複数の形状に分類し、前記三角形における各辺の形状の組み合わせに基づいて補間方法を設定し、該設定された補間方法により前記三角形の辺以外の格子点について格子点データを求め、前記三角形の辺を反転、回転、または、反転および回転させたときに同じ形状となる場合は、同じ補間方法を設定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の色分解テーブル作成方法。
  9. 所定の入力色によって規定される格子点に対応して印刷装置で用いられる色材色の色材量を示す格子点データを格納し、前記所定の入力色を前記色材色に変換する色分解テーブルを作成する画像処理装置であって、
    前記格子点によって構成される立体における頂点を結ぶ複数のラインそれぞれにおける格子点について、所定パッチの測色結果に基づき格子点データを求める第1手段と、
    前記立体を前記複数のラインのそれぞれによって当該ラインを辺として含む複数の立体に分割し、該分割された複数の立体について、当該分割された立体を構成する各ラインにおける格子点の格子点データに基づいて補間処理を行い、当該分割された立体における、当該ライン以外の格子点の格子点データを求める第2手段と、を有し、
    前記第2手段は有限要素法による補間処理を含み、該補間処理は、前記分割された立体それぞれにおいて、当該立体の辺以外における制御点および該制御点に対応した色材量を設定し、当該辺の格子点の格子点データが示す色材量および前記制御点の色材量を境界条件として行われることを特徴とする画像処理装置。
  10. 所定の入力色によって規定される格子点に対応して印刷装置で用いられる色材色の色材量を示す格子点データを格納し、前記所定の入力色を前記色材色に変換する色分解テーブルによって変換された前記色材色のデータに基づいて印刷を行う印刷装置であって、
    前記色分解テーブルは、
    前記格子点によって構成される立体における頂点を結ぶ複数のラインそれぞれにおける格子点について、所定パッチの測色結果に基づき格子点データを求める第1ステップと、
    前記立体を前記複数のラインのそれぞれによって当該ラインを辺として含む複数の立体に分割し、該分割された複数の立体について、当該分割された立体を構成する各ラインにおける格子点の格子点データに基づいて補間処理を行い、当該分割された立体における、当該ライン以外の格子点の格子点データを求める第2ステップと、を有した処理によって作成され、
    前記第2ステップは有限要素法による補間処理を含み、該補間処理は、前記分割された立体それぞれにおいて、当該立体の辺以外における制御点および該制御点に対応した色材量を設定し、当該辺の格子点の格子点データが示す色材量および前記制御点の色材量を境界条件として行われることを特徴とする印刷装置。
  11. コンピュータに読み込まれることにより、所定の入力色によって規定される格子点に対応して印刷装置で用いられる色材色の色材量を示す格子点データを格納し、前記所定の入力色を前記色材色に変換する色分解テーブルの作成処理を実行するためのプログラムであって、
    前記作成処理は、
    前記格子点によって構成される立体における頂点を結ぶ複数のラインそれぞれにおける格子点について、所定パッチの測色結果に基づき格子点データを求める第1ステップと、
    前記立体を前記複数のラインのそれぞれによって当該ラインを辺として含む複数の立体に分割し、該分割された複数の立体について、当該分割された立体を構成する各ラインにおける格子点の格子点データに基づいて補間処理を行い、当該分割された立体における、当該ライン以外の格子点の格子点データを求める第2ステップと、を有し、
    前記第2ステップは有限要素法による補間処理を含み、該補間処理は、前記分割された立体それぞれにおいて、当該立体の辺以外における制御点および該制御点に対応した色材量を設定し、当該辺の格子点の格子点データが示す色材量および前記制御点の色材量を境界条件として行われることを特徴とするプログラム。
  12. 所定の入力色によって規定される格子点に対応して印刷装置で用いられる色材色の色材量を示す格子点データを格納し、前記所定の入力色を前記色材色に変換する色分解テーブルの作成処理を実行するためのプログラムをコンピュータに読取り可能に記憶した記憶媒体であって、
    前記作成処理は、
    前記格子点によって構成される立体における頂点を結ぶ複数のラインそれぞれにおける格子点について、所定パッチの測色結果に基づき格子点データを求める第1ステップと、
    前記立体を前記複数のラインのそれぞれによって当該ラインを辺として含む複数の立体に分割し、該分割された複数の立体について、当該分割された立体を構成する各ラインにおける格子点の格子点データに基づいて補間処理を行い、当該分割された立体における、当該ライン以外の格子点の格子点データを求める第2ステップと、を有し、
    前記第2ステップは有限要素法による補間処理を含み、該補間処理は、前記分割された立体それぞれにおいて、当該立体の辺以外における制御点および該制御点に対応した色材量を設定し、当該辺の格子点の格子点データが示す色材量および前記制御点の色材量を境界条件として行われることを特徴とする記憶媒体。
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