JP5429456B2 - 色変換装置及び色変換プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、色変換装置及び色変換プログラムに関するものである。
CMYKなどの墨を含むカラー出力装置によって異なるカラー出力装置(目標出力装置)の色再現をシミュレートするための技術がある。この技術はインクシミュレーションと呼ばれ、例えば、印刷機の色再現をプリンタでシミュレートして安価にプルーフを実現するなどの用途に利用されている。また、印刷用画像のK(墨)版をプリンタ側でも保持するK版保持と呼ばれる技術により、色再現の質感やメリハリなども保持している。
しかしながら、一般的に目標出力装置と実際に出力を行う出力装置(実出力装置)の色再現特性は異なっているため、目標出力装置における墨版をそのまま実出力装置で使用して目標出力装置における色再現をシミュレートしようとすると、実出力装置における色再現範囲より狭い色再現範囲での出力となってしまう。また、シミュレーションに使用されるゼログラフィプリンタやインクジェットプリンタにおいては、使用する色材の総量に制限が設けられていることが多く、この色材総量制限が目標出力装置との色再現特性の差をより大きなものにしている。
このように、目標出力装置の墨版を保持して高精度なインクシミュレーションを実現するためには、出力装置における適切な墨量を決定するための技術が必要不可欠となる。このような技術の一つとして、特許文献1に記載されている方法がある。
この特許文献1に記載されている方法は、対象となる目標出力装置の装置依存色空間における色信号(以下、目標装置色信号)を、装置に独立な色空間の色信号(以下、変換対象独立色信号)に変換してから、この変換対象独立色信号を実際に出力する出力装置における色材総量制限を満たす最低限必要な墨量を算出する。この際に、装置に独立な色空間の色信号と最低限必要な墨量の対を算出することにより、与えられた変換対象独立色信号から最低限必要な墨量を算出するモデルを構築し、このモデルを使用することにより最低限必要な墨量を算出している。そして、この最低限必要な墨量と対象の目標装置色信号の墨量とから彩度に応じて適切な墨量を決定する。さらに、対象となる変換対象独立色信号と算出した適切な墨量とから、墨以外の出力装置色信号の色成分を算出し、適切な墨量とともに出力装置色信号としている。
特開2007−43250号公報
本発明は、使用する色材の増加により発生する光沢感を抑えた変換画像が得られる色変換を行う色変換装置及び色変換プログラムを提供することを目的とするものである。
本願請求項1に記載の発明は、墨を含むM(M≧4)色の色材を使用して画像を出力する出力装置において使用する色材総量の制限値について無彩色での第1の制限値、及び、墨以外の色材のいずれかが100%または単色制限値の色再現域外郭面と前記出力装置の色材総量制限値により制限される外郭面との交点での第2の制限値を設定する制限値設定手段と、前記制限値設定手段で設定された第1の制限値をもとに墨量ごとに無彩色での適正総量制限値を算出するとともに該無彩色での適正総量制限値と第2の制限値をもとに墨量ごとに下側外郭面での適正総量制限値を算出して装置独立色空間の変換対象独立色信号から適正墨量を決定する適正墨量決定手段を有することを特徴とする色変換装置である。
本願請求項2に記載の発明は、本願請求項1に記載の色変換装置における前記適正墨量決定手段が、墨量ごとに算出された前記適正総量制限値を満たす下側外郭面色信号を作成する適正仮想面色信号群作成手段と、該下側外郭面色信号から対応する装置独立色空間における独立色信号を算出して該独立色信号と該独立色信号が属する下側外郭面の墨量とから適正墨量を算出するためのモデルを作成する墨量算出モデル作成手段と、前記墨量算出モデル作成手段で作成したモデルを使用して前記変換対象独立色信号から前記適正墨量を算出する適正墨量算出手段を有することを特徴とする色変換装置である。
本願請求項3に記載の発明は、本願請求項1または請求項2に記載の色変換装置の構成に、さらに、墨を含むN(N≧4)色の色材を使用する目標出力装置におけるN次元色空間の目標装置色信号から装置独立色空間の前記変換対象独立色信号に変換する順変換手段と、前記適正墨量決定手段で決定した適正墨量と前記目標装置色信号のうちの墨量から最適墨量を算出する最適墨量算出手段と、前記最適墨量算出手段で算出した最適墨量と前記変換対象独立色信号から前記出力装置が使用する色材の色を成分とするM次元の出力色信号のうちの墨以外の色成分を算出する逆変換手段を有し、前記逆変換手段で算出された色成分と前記最適墨量により出力色信号とすることを特徴とする色変換装置である。
本願請求項4に記載の発明は、墨を含むN(N≧4)色の色材を使用する目標出力装置におけるN次元色空間の目標装置色信号から装置独立色空間の変換対象独立色信号に変換する順変換手段と、前記順変換手段で変換された前記変換対象独立色信号から適正墨量を決定する適正墨量決定手段と、前記適正墨量決定手段で決定した適正墨量と前記目標装置色信号のうちの墨量から最適墨量を算出する最適墨量算出手段と、前記最適墨量算出手段で算出した最適墨量と前記変換対象独立色信号から実際に出力する対象出力装置が使用する墨を含むM(M≧4)色の色材の色を成分とするM次元の出力色信号のうちの墨以外の色成分を算出する逆変換手段を有し、前記逆変換手段で算出された色成分と前記最適墨量により出力色信号とし、前記適正墨量決定手段は、適正墨量を算出するためのモデルを用いて前記変換対象独立色信号から適正墨量を決定するものであって、前記モデルは、対象出力装置において使用する色材の総量の上限について無彩色で設定した第1の制限値をもとに墨量ごとに無彩色での適正総量制限値を算出するとともに、該無彩色での適正総量制限値と墨以外の色材のいずれかが100%または単色制限値の色再現域外郭面と前記対象出力装置の色材総量制限値により制限される外郭面との交点で設定した第2の制限値をもとに墨量ごとに下側外郭面での適正総量制限値を算出し、算出された適正総量制限値を満たす下側外郭面色信号を作成し、該下側外郭面色信号から対応する装置独立色空間における独立色信号を算出して、該独立色信号と該独立色信号が属する下側外郭面の墨量とから作成されたものであることを特徴とする色変換装置である。
本願請求項5に記載の発明は、本願請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の色変換装置において、前記無彩色における前記適正総量制限値が、前記無彩色で設定されている前記第1の制限値から墨の上限値を差し引いた値を墨以外の色材総量として、該墨以外の色材総量に墨量を加えて当該墨量における適正総量制限値とすることを特徴とする色変換装置である。
本願請求項6に記載の発明は、本願請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の色変換装置における前記適正総量制限値が、前記無彩色での墨量ごとの適正総量制限値を基準として対応する墨量における色域の外郭に近づくにしたがって適正総量制限値が前記第2の制限値または色域の外郭における制限値に近づくように無彩色以外の墨量ごとの適正総量制限値を決定することを特徴とする色変換装置である。
本願請求項7に記載の発明は、コンピュータに、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の色変換装置の機能を実行させるものであることを特徴とする色変換プログラムである。
本願請求項1に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、使用する色材の増加により発生する光沢感を抑えた変換画像が得られる適正墨量を算出することができる。
本願請求項2に記載の発明によれば、与えられた変換対象独立色信号から、本構成を有しない場合に比べて高精度に、適正墨量を算出することができる。
本願請求項3に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、使用する色材の増加により発生する光沢感を抑えた変換画像が得られる出力色信号を得ることができる。
本願請求項4に記載の発明によれば、使用する色材の増加により発生する光沢感を抑えた変換画像が得られる出力色信号を、本構成を有しない場合に比べて簡単な構成で得ることができる。
本願請求項5に記載の発明によれば、無彩色基準線における色調の逆転などが生じないように適正総量制限値を設定することができる。
本願請求項6に記載の発明によれば、無彩色基準線から色域外郭へ向けた色調の逆転などが生じないように適正総量制限値を設定することができる。
本願請求項7に記載の発明によれば、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。
本発明の実施の一形態を示す構成図である。 適正墨量決定部の一例を示す構成図である。 本発明の実施の一形態において設定する墨量ごとの適正総量制限値と下側外郭面の一例の説明図である。 本発明の実施の一形態において設定する墨量ごとの適正総量制限値と下側外郭面の別の例の説明図である。 本発明の実施の一形態で説明した機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。 装置独立色空間における色材総量制限値を一律に課した場合のCMYK出力装置の色域外郭及び下側外郭面の一例の説明図である。 目標出力装置のプロセスブラックの階調と色材総量制限値を一律に課した場合の実出力装置における各色成分のカバレッジとの関係の一例を示すグラフである。 墨量に応じた適正墨量制限値と下側外郭面の一例の説明図である。 目標出力装置のプロセスブラックの階調と、墨量に応じた適正墨量制限値を設定した場合の実出力装置における各色成分のカバレッジとの関係の一例を示すグラフである。
まず、本発明の実施の形態の理解を容易にするために、本発明の実施の形態が適用される技術について説明する。上述したK(墨)版保存を行うためには、実際に出力する出力装置(実出力装置)で再現される色について最低限必要な墨量を算出しておく必要がある。この最低限必要な墨量を下回る墨量を保存して色再現を行うことは、画像の劣化や装置の障害を引き起こす場合がある。もちろん、K版保存以外でも、各種の色変換において最低限必要な墨量の算出が行われている。
装置独立色空間の色信号から最低限必要な墨量を算出する方法として、いくつかの装置独立色空間の色信号と該色信号に対応する最低限必要な墨量の対を用いて装置独立色空間の色信号から最低限必要な墨量を算出するモデルを構築し、このモデルを使用して、与えられた装置独立色空間の色信号から最低限必要な墨量を算出する方法がある。ここで、装置独立色空間の色信号と最低限必要な墨量の対は、墨以外のいずれかの色材が上限値である出力色信号か、もしくは、実出力装置における色材総量制限値と等しい出力色信号に相当する装置独立色空間の色信号と、その装置独立色空間の色信号に対応する墨量とにより作成する。この対を作成した装置独立色空間の色信号は、墨を固定した場合の色再現域の外郭のうち、各色相において最大彩度色の明度以下の明度の色で構成される外郭であり、以後、この外郭を下側外郭面と呼ぶことにする。
図6は、装置独立色空間における色材総量制限値を一律に課した場合のCMYK出力装置の色域外郭及び下側外郭面の一例の説明図である。図6においては、墨量が0%の場合の色域外郭と、墨量が21%,42%,60%,81%,100%の場合の下側外郭面を実線で示している。また、目標出力装置におけるプロセスブラックの階調に相当する装置独立色空間の色信号を想定した無彩色基準線を破線で表している。この破線上にある黒丸は、墨量ごとの下側外郭面との交点である。この黒丸の色におけるCMYKの値の例は、色材総量制限値を240%とした場合の例である。
図7は、目標出力装置のプロセスブラックの階調と色材総量制限値を一律に課した場合の実出力装置における各色成分のカバレッジとの関係の一例を示すグラフである。一例として目標出力装置において墨を用いないプロセスブラックを示す色信号が与えられた場合、図6において破線で示した無彩色基準線上の色となる。一例として、この無彩色基準線に沿って高明度側から低明度側へ色を変化させる。すると、墨量を保存することからK=0%の色再現域ではC、M、Yは単調に増加するが、CMYの合計が色材総量制限値を超えると墨量を増加させざるを得ず、それに伴ってCMYは減少に転じる。図7には、このようなCMYとK(墨量)の挙動を示している。CMYの減少は、図6に示した黒丸の点におけるCMYの値でも示されている。なお、厳密に言えば目標出力装置のプロセスブラックの階調と実出力装置のプロセスブラックの階調とは一致しないが、ここでは説明の都合上、黒丸を再現するCMYK出力装置の色信号のC,M,Yは等量となるものとしている。
このように、実出力装置に設定されている色材総量制限値を超えるとCMYの増加の傾向が反転して減少する。このような増加減少の変化によって階調性が劣化する。そのため、少なくともCMYが減少に転じないように、例えば墨量に応じて総量制限値(適正総量制限値)を設定する。ここでは、無彩色基準線において墨量に応じて総量制限値(適正総量制限値)を設定している。
図8は、墨量に応じた適正墨量制限値と下側外郭面の一例の説明図である。図8においても、墨量が0%の場合の色域外郭と、墨量が21%,42%,60%,81%,100%の場合の下側外郭面を実線で示している。また、目標出力装置におけるプロセスブラックの階調に相当する装置独立色空間の色信号を想定した無彩色基準線を破線で表している。この破線上にある黒丸は、墨量ごとの下側外郭面との交点である。
図8に示した例では、無彩色基準線における適正色材総量制限値をR−(100−K)としている。また、下側外郭面上で実出力装置に課せられた一律の色材総量制限値で出力される境界部分(図8中では黒四角で示している)での適正総量制限値はR(出力デバイスに課せられた一律の色材総量の制限値)としている。そして、黒丸から黒四角までの色に対しては単調に変化するように適正色材総量制限値を決定する。
図9は、目標出力装置のプロセスブラックの階調と、墨量に応じた適正墨量制限値を設定した場合の実出力装置における各色成分のカバレッジとの関係の一例を示すグラフである。図9に示したグラフでは、CMYKのいずれも減少に転じることはなく、階調性の劣化は改善される。
実際に画像を出力する実出力装置が電子写真方式などにより画像を形成する場合、色材によるカバレッジが増加すればするほど色材による光沢感が現れ、一次色に比べて、3次色、4次色などの色材を多く使用する色において顕著である。そのため、画像中に色材量に起因する光沢感の違いが生じるため、実出力装置の利用者によっては画質の劣化として捉えられる場合がある。以下に説明する本発明の実施の形態では、このような色材の増加による光沢感を抑えるものである。
図1は、本発明の実施の一形態を示す構成図である。図中、11は順変換部、12は色再現域写像部、13は適正墨量決定部、14は最適墨量算出部、15は逆変換部、16は制限値設定部である。以下の説明では、目標出力装置をCMYK印刷機とし、実出力装置をCMYKプリンタとした上で、目標装置色信号(CMYK色信号)を出力色信号(C’M’Y’K’色信号)に変換するものとして説明する。また、適正色材総量制限値により制限されない限りは目標装置色信号の墨の値(以下、墨量)を保持して、目標装置色信号を出力色信号に変換するものとする。なお、処理の途中で使用する装置独立色空間として、ここではCIELAB色空間を使用している。なお、この例に限らず、目標出力装置が使用する色材の色および目標装置色信号の色成分は墨を含むN(N≧4)色でよく、また、実出力装置が使用する色材の色および出力色信号の色成分は墨を含むM(M≧4)色でよい。また、装置独立色空間もCIELUVなど、他の装置に依存しない色空間を用いてもよい。
順変換部11は、目標装置色信号から装置独立色空間の色信号に変換する。ここではCMYK色信号からL* * * 色信号に変換する。この変換方法としては、マトリクス変換やニューラルネットワークなどによるモデルを利用した変換などにより行えばよい。また、例えば特開平10−262157号公報に記載されている回帰モデルを利用してもよい。
色再現域写像部12は、順変換部11で変換された装置独立色空間の色信号(L* * * 色信号)を、実出力装置の色再現域(Color Gamut)の色信号(L*'a*'b*'色信号)に写像する。この写像方法としては、周知の種々の方法を用いればよい。写像したL*'a*'b*'色信号を、ここでは変換対象独立色信号とする。なお、順変換部11で変換された装置独立色空間の色信号が実出力装置の色再現域の色信号であれば、この色再現域写像部12を設けなくてもよく、その場合には順変換部11で変換された装置独立色空間の色信号を変換対象独立色信号とする。
適正墨量決定部13は、制限値設定部16で色領域に応じて設定された制限値をもとに、墨量ごとに色領域に応じた適正総量制限値を算出して、装置独立色空間の変換対象独立色信号(L*'a*'b*'色信号)から適正墨量(Kopt)を決定する。この適正墨量決定部13の詳細については後述する。
最適墨量算出部14は、適正墨量決定部13で決定した適正墨量(Kopt)と目標装置色信号(CMYK色信号)のうちの墨量(K)から、最適墨量(K’)を算出する。算出方法は、例えば適正墨量(Kopt)と目標装置色信号の墨量(K)とから、彩度に応じて墨版保持の度合いを制御し、最適墨量(K’)を算出すればよい。この最適墨量算出部14には、例えば特開2004−112269号公報に記載されている技術を適用してもよい。なお、この最適墨量算出部14を省略して構成してもよく、その場合は適正墨量決定部13で算出した適正墨量(Kopt)を最適墨量(K’)として出力すればよい。
逆変換部15は、最適墨量算出部14で算出した最適墨量(K’)と変換対象独立色信号(L*'a*'b*'色信号)から、実出力装置が使用する色材の色を成分とするM次元の出力色信号(C’M’Y’K’色信号)のうちの墨以外の色成分(C’,M’,Y’)を算出する。この逆変換部15で算出された色成分(C’,M’,Y’)と最適墨量(K’)により出力色信号(C’M’Y’K’色信号)として出力する。
制限値設定部16は、実出力装置において使用する色材総量の制限値を色領域に応じて設定する。設定する制限値は、実出力装置に課せられている色材総量制限値が上限となる。設定の一例としては、無彩色基準線における制限値を実出力装置に課せられている色材総量制限値よりも小さい値に設定することが考えられる。もちろんその他の色領域について実出力装置に課せられている色材総量制限値よりも小さい制限値を設定してもよい。設定方法としては、例えば、利用者があらかじめ設定されている色領域の制限値、あるいは色領域と制限値を指定するほか、実出力装置の種類ごとまたは実出力装置の持つ出力モードごとに固有の制限値と色領域を予め決めておき、利用する実出力装置の種類や出力モードに応じて制限値を設定するようにしてもよい。もちろん、固定値として予め与えておいてもよい。
図2は、適正墨量決定部の一例を示す構成図である。図中、21は適正仮想面色信号群作成部、22は墨量算出モデル作成部、23は適正墨量算出部である。図1に示している構成では、適正墨量決定部13には制限値設定部16で設定された制限値と、色再現域写像部12から変換対象独立色信号(L*'a*'b*'色信号)が与えられる。
適正仮想面色信号群作成部21は、制限値設定部16で色領域に応じて設定された制限値をもとに、墨量ごとに色領域に応じた適正総量制限値を算出し、算出された適正総量制限値を満たす下側外郭面色信号を作成する。この下側外郭面色信号は実出力装置が使用する色材の色を色成分とする装置依存色空間における色信号である。例えばCMYK色信号である。なお、下側外郭面は上述のように墨を固定した場合の色再現域の外郭のうち、各色相において最大彩度色の明度以下の明度の色で構成される外郭である。
墨量算出モデル作成部22は、まず、適正仮想面色信号群作成部21で作成された下側外郭面色信号(CMYK色信号)のそれぞれについて、対応する装置独立色空間における独立色信号(L* * * 色信号)を算出する。そして、算出した独立色信号(L* * * 色信号)とその独立色信号が属する下側外郭面の墨量(下側外郭面色信号のうちの墨成分(K))とから、適正墨量を算出するためのモデルを作成する。例えば、特開2005−64774号公報に記載されている方法を使用し、適正仮想面色信号群作成部21で作成した下側外郭面色信号の群を対象としてモデルを作成すればよい。本発明はこの方法に限定されるものではなく、離散的に分布する装置独立色信号と対応する墨量とから、与えられた装置独立色空間の色信号に対応する墨量(K)が算出される方法であれば、どのような方法を用いてもよい。
適正墨量算出部23は、墨量算出モデル作成部22で作成したモデルを使用して、与えられた変換対象独立色信号(L*'a*'b*'色信号)から適正墨量(Kopt)を算出する。この適正墨量(Kopt)は最適墨量算出部14に渡され、この適正墨量(Kopt)と目標装置色信号(CMYK色信号)のうちの墨量(K)とから最適墨量(K’)が算出される。
なお、適正仮想面色信号群作成部21および墨量算出モデル作成部22によってあらかじめモデルを作成しておけば、適正墨量算出部23で適正墨量を算出する際には適正仮想面色信号群作成部21および墨量算出モデル作成部22をもうけずに構成してもよい。
適正墨量決定部13について、具体例を用いながらさらに説明する。なお、以下の具体例では、実出力装置の色材総量制限値をSLとし、制限値設定部16において無彩色基準線に対して制限値GL(GL<SL)が設定されているものとする。
適正仮想面色信号群作成部21は、まず制限値設定部16で設定した無彩色基準線の制限値(GL)をもとに、装置独立色空間における無彩色基準線上の適正総量制限値(GTC)を墨量(K)ごとに算出する。例えば、墨以外の色材の総量の上限値が制限値(GL)になる以下の式を用いて算出する。
GTC(K)=GL−(100−K) …(1)
これにより、プロセスブラックのC,M,Yの階調に急峻なピークを持つことがなくなり、階調ジャンプが発生しなくなる。
また、適正総量制限値(GTC)の算出には、目標出力装置の墨量をある値としたときの色信号を再現するために最低限必要な実出力装置の墨量をKBとすれば、以下の式を用いてもよい。
GTC(K)=GL−(KB−K) …(2)
墨量KBは、例えば図6で示した実出力装置の色材総量制限値を考慮したモデルなどから求めればよい。
例えば、目標出力装置の墨量が0%の色信号を再現するために実出力装置で最低限必要な墨量KBが60%の場合、無彩色基準線での制限値(GL)から100を減じる必要はなく、60を減じるだけでよい。例えば無彩色基準線の色材総量制限値(GL)が240%とすると、(1)式を用いた場合にはK=0%に対応する無彩色基準線上の適正総量制限値(GTC)は140%である。これに対して(2)式を用いた場合には、K=0%に対応する無彩色基準線上の適正総量制限値(GTC)は180%となり、その分、K=0%での色再現範囲が広がることになる。このように(2)式を用いた場合には、無彩色基準線上の適正総量制限値(GTC)が大きくなり、墨量が保存される範囲が広がることになる。
次に、無彩色基準線上の適正総量制限値(GTC)を基準として、対応する墨量に限定した場合の色域の外郭に近づくにしたがって適正総量制限値が外郭の制限値である色材総量制限値(SL)に近づくように、無彩色基準線以外の適正総量制限値(TC)を算出する。この無彩色基準線以外の適正総量制限値(TC)の算出は、墨量(K)ごとに行う。
例えば、以下の式を用いて算出する。
TC(C,M,Y,K)=(GTC(K)−SL)×(1−Ch(C,M,Y))γ+SL …(3)
ここで、Ch(C,M,Y)は適正色材総量制限値の算出の対象となるデバイス独立色空間上の色信号に相当する出力装置の色信号C,M,Yから決定される彩度を表す指標である。C=M=Yの場合にCh(C,M,Y)=0となり、CまたはMまたはYが0%または100%の場合に1となる。また、γは彩度指標の変化に対してどのように適正色材総量制限値をGTC(K)からSLまで変化させるかを指定するためのガンマ係数であり、予め設定しておく。
さらに適正仮想面色信号群作成部21は、算出した墨量ごとの適正総量制限値(TC)を満たす、それぞれの墨量に対応する下側外郭面を構成する装置依存の色空間の色信号である下側外郭面色信号を複数作成する。この下側外郭面色信号を作成するための方法として、ここでは、一旦、実出力装置における色材総量制限値(SL)を満たす墨量ごとの下側外郭面上のCMYK色信号群を算出し、この算出されたCMYK色信号のそれぞれに対して前述した適正色材総量制限値(TC)を満たすCMYK色信号に修正して、下側外郭面色信号を作成する例を示す。もちろんこの方法に限られるものではない。
まず、実出力装置の色材総量制限値(SL)を満たす墨量ごとの下側外郭面は、C,M,Y,Kのいずれかが100%であるか、もしくは無彩色基準線の色材総量制限値(SL)と等しいCMYK色信号から構成される。ある墨量(K)においては、色材総量制限値(SL)から墨量(K)を差し引いたCMY総量値以内で、前述の条件を満たすC,M,Yを作成し、CMYと墨量(K)とから、ある墨量(K)における色材総量制限値(SL)を満たす下側外郭面のCMYK色信号とすればよい。このような下側外郭面のCMYK色信号を、墨量(K)を変えて取得する。例えば、10%刻みなどの予め設定されている刻みで墨量を変え、下側外郭面のCMYK色信号を求めればよい。
次に、作成した色材総量制限値(SL)を満たすCMYK色信号に対して、前述した(3)式などにより適正総量制限値(TC)を算出し、総量値がこの適正総量制限値(TC)となるように、元になるCMYK色信号を修正する。例えば、元のC,M,Y色成分の比を保存して、Kは変えずにC,M,Y,Kの総和が適正色材総量制限値(TC)となるようにCMYK色信号を修正する。あるいは、C,M,Y色成分の比ではなく、元のC,M,Y色成分のうち正の値を持つ色成分から等量ずつ差し引くことによりC,M,Y,Kの総和が適正総量制限値(TC)と等しくなるようにCMYK色信号を修正してもよい。修正して得られたCMYK色信号を下側外郭面色信号とする。
図3は、本発明の実施の一形態において設定する墨量ごとの適正総量制限値と下側外郭面の一例の説明図である。図3においては、墨量が0%の場合の色域外郭と、墨量が21%,42%,60%,81%,100%の場合の下側外郭面を実線で示している。また、目標出力装置におけるプロセスブラックの階調に相当する装置独立色空間の色信号を想定した無彩色基準線を破線で表している。この破線上にある黒丸は、墨量ごとの下側外郭面との交点である。また、黒四角はC、M、Yのいずれかが100%の色再現域外郭面と実出力装置の色材総量制限値により制限される外郭面との交点を示しており、いくつかについて具体的な値の例を示している。
図3では、実出力装置に課せられている色材総量制限値(SL)が240%であり、制限値として無彩色基準線における制限値(GL)を200%に設定した場合の例を示している。無彩色基準線上の黒丸で示した各墨量の下側外郭面との交点における適正総量制限値は、墨量が0%の場合に100%、以下、墨量が21%、42%,60%,81%の場合に121%、142%、160%、181%としている。
また、この例では黒四角で示した色では実出力装置の色材総量制限値が適正総量制限値となるようにしており、これらの色から無彩色基準線までの適正総量制限値は、無彩色基準線における制限値まで徐々に変化させている。
このような適正総量制限値を設定することにより、無彩色基準線においてはC、M、Yは単調に変化することになる。また、例えば墨量が100%の場合でも、設定されている制限値によりC、M、Y、Kの総量が制限されることになり、色領域に応じた総量の制御が行われることになる。図3に示した例でも、1次色や2次色(2色の色材を用いた色)などの高明度あるいは高彩度の領域で適正総量制限値を高くし、3次色(3色の色材を用いた色)や4次色(4色の色材を用いた色)などの低明度や低彩度の領域で総量制限値を低くする可変の総量制限が行われている。3次色や4次色では多量の色材による光沢感が現れることがあり、これらの色での総量を他の色よりも制限することにより光沢感の発生が抑えられる。
墨量算出モデル作成部22では、適正仮想面色信号群作成部21で作成した下側外郭面を構成する色信号である下側外郭面色信号の群について、それぞれ、装置独立色空間の色信号である独立色信号に変換する。そして、変換した独立色信号と、その独立色信号に対応する下側外郭面色信号の墨量(K)とから、装置独立色空間の色信号に対応する適正墨量を算出するためのモデルを作成する。モデルの作成方法は、例えば、特開2005−64774号公報に記載されている方法を使用し、適正仮想面色信号群作成部21で作成した下側外郭面色信号の群を対象としてモデルを作成すればよい。もちろんこの方法に限定されるものではない。
このようにして、与えられた装置独立色空間の色信号から適正墨量を算出するためのモデルを予め作成し、適正墨量算出部23に渡しておく。なお、モデルを作成する際には適正墨量算出部23を設けておく必要はなく、また、モデルを作成して適正墨量算出部23で適正墨量を算出する際には適正仮想面色信号群作成部21及び墨量算出モデル作成部22を設けておかなくてもよい。
目標出力装置で出力するための目標装置色信号が与えられると、順変換部11で目標装置色信号(CMYK色信号)から装置独立色空間の色信号(L* * * 色信号)に変換する。変換された装置独立色空間の色信号(L* * * 色信号)について、色再現域写像部12で実出力装置の色再現域の色信号(L*'a*'b*'色信号)に写像した後、写像後の色信号(L*'a*'b*'色信号)が変換対象独立色信号として適正墨量決定部13に渡される。
適正墨量決定部13の適正墨量算出部23では、上述のようにして墨量算出モデル作成部22で作成した適正墨量を算出するためのモデルを使用し、与えられた変換対象独立色信号(L*'a*'b*'色信号)から適正墨量(Kopt)を算出する。この適正墨量(Kopt)が適正墨量決定部13の出力となり、最適墨量算出部14に渡される。
最適墨量算出部14では、適正墨量決定部13から渡された適正墨量(Kopt)と、目標装置色信号(CMYK色信号)のうちの墨量(K)から、最適墨量(K’)を算出する。算出方法は既に述べたとおりである。
最適墨量算出部14で算出した最適墨量(K’)と色再現域写像部12で写像された後の変換対象独立色信号(L*'a*'b*'色信号)から、墨以外の色成分、ここではC、M、Yについて算出する。一般にLAB色空間からCMYK色空間への変換は次元が増加する変換のため一意には決まらないが、最適墨量(K’)を固定することによってCMYは一意に決まる。この変換は実出力装置における色変換モデルを使用すればよい。
このようにして、目標出力装置における墨を含む目標装置色信号が、実出力装置における墨を含む出力色信号へ変換される。その際に、実出力装置に課せられている色材総量制限値(SL)だけでなく、上述の例では無彩色基準線に設定した制限値に従って適正総量制限値を設定し、適正墨量を求めてさらに最適墨量を算出している。これにより、得られた出力色信号は光沢感が生じやすい3次色や4次色などでは色材総量制限値よりも総量が抑えられ、光沢感の発生が抑えられることになる。また、C、M、Yの各色成分についても、例えば無彩色基準線において単調な変化を示し、階調性の劣化も抑えられる。
なお、上述の構成を用いて、直接、目標装置色信号から出力色信号に色変換してもよいし、多次元表の入力値(格子点)に相当するCMYK色信号を上述の構成を用いて色変換して得られたCMYK値を出力値として対応付けることにより、色変換を実現する多次元表を作成し、その多次元表を用いてCMYK画像の色変換を行うように構成してもよい。
上述の例では、各色材に対して制限を設けずに100%まで使用する場合について説明した。実出力装置によっては各色材について単色制限が設けられる場合があり、以下、単色制限が設けられた場合の例を示す。なお、単色制限値は予め定めておくほか、制限値設定部16で利用者が設定するように構成してもよい。また単色制限値は、各色成分に共通の値を設定するほか、Cの単色制限値(CL)、Mの単色制限値(ML)、Yの単色制限値(YL)、Kの単色制限値(KL)をそれぞれ設定するように構成してもよい。以下の説明においては、実出力装置の色材総量制限値をSLとし、制限値設定部16において無彩色基準線に対して制限値TL(TL<SL)及びC、M、Y、Kの各色材の単色制限値(CL、ML、YL、KL)が設定されているものとする。
適正墨量決定部13の適正仮想面色信号群作成部21は、まず制限値設定部16で設定されている墨(K)の制限値(KL)と無彩色基準線に設定されている制限値(TL)をもとに、装置独立色空間における無彩色基準線上の適正総量制限値(GTC)を、墨量(K)の制限値(KL)の範囲内で、墨量(K)ごとに算出する。例えば、墨以外の色材の総量の上限値が制限値(TL)となる以下の式を用いて算出する。
GTC(K)=TL−(KL−K) …(4)
例えば、Kの制限値(KL)が90%、色材総量制限値(TL)が180%の場合、K=0%以上90%以下の範囲で無彩色基準線上の適正総量制限値(GTC)を算出するので、K=0%の場合はGTC=90%、K=90%の場合はGTC=180%となる。
また、適正総量制限値(GTC)を算出には、(2)式として示したように、目標出力装置の墨量をある値としたときの色信号を再現するために最低限必要な実出力装置の墨量をKB(KBはKL以下)とすれば、以下の式を用いてもよい。
GTC(K)=TL−(KB−K) …(5)
墨量KBは、例えば図6で示した実出力装置の色材総量制限値を考慮したモデルなどから求めればよい。
次に、無彩色基準線上の適正総量制限値(GTC)を基準として、対応する墨量に限定した場合の色域の外郭に近づくにしたがって、適正総量制限値が外郭の制限値である色材総量制限値(SL)に近づくように、無彩色基準線以外の適正総量制限値(TC)を算出する。この無彩色基準線以外の適正総量制限値(TC)の算出は、墨量(K)ごとに行う。
例えば、以下の式を用いて算出する。
TC(C,M,Y,K)=(GTC(K)−SL)×(1−Ch(C,M,Y))γ+SL …(6)
ここで、Ch(C,M,Y)は適正色材総量制限値の算出の対象となるデバイス独立色空間上の色信号に相当する出力装置の色信号C,M,Yから決定される彩度を表す指標である。C=M=Yの場合にCh(C,M,Y)=0となり、CまたはMまたはYが0%または100%の場合に1となる。また、γは彩度指標の変化に対してどのように適正色材総量制限値をGTC(K)からSLまで変化させるかを指定するためのガンマ係数であり、予め設定しておく。
さらに適正仮想面色信号群作成部21は、墨量の単色制限値(KL)の範囲内で算出した墨量ごとの適正総量制限値(TC)と、Cの単色制限値(CL)、Mの単色制限値(ML)、Yの単色制限値(YL)を満たす、それぞれの墨量に対応する装置独立色空間における下側外郭面を構成する装置依存の色空間の色信号である下側外郭面色信号を複数作成する。この下側外郭面色信号を作成するための方法として、ここでは、一旦、実出力装置における色材総量制限値(SL)を満たす墨量ごとの下側外郭面上のCMYK色信号群を算出し、この算出されたCMYK色信号のそれぞれに対して前述した適正色材総量制限値(TC)を満たすCMYK色信号に修正して、下側外郭面色信号を作成する例を示す。もちろんこの方法に限られるものではない。
まず、実出力装置の色材総量制限値(SL)を満たす墨量ごとの下側外郭面は、C,M,Y,Kのいずれかが単色色材量制限値であるか、もしくは色材総量制限値(SL)と等しいCMYK色信号から構成される。ある墨量(K)においては、色材総量制限値(SL)から対応する墨量を差し引いたCMY総量値以内で、前述の条件を満たすC,M,Yを作成し、CMYと墨量(K)とから、ある墨量(K)における色材総量制限値(SL)を満たす下側外郭面のCMYK色信号とすればよい。例えば、C,M,Y,Kの単色制限値(CL,ML,YL,KL)が90%、色材総量制限値(SL)が180%の場合、K=0%ではCMY総量値が180%となるため、C、M、Yのいずれかが90%であるか、もしくはCMY総量値が180%となるC,M,Yを作成すればよい。またK=90%であれば、CMY総量値が90%となるため、C、M、Yのいずれかが90%であるか、もしくはCMY総量値が90%となるC,M,Yを作成する。このような下側外郭面のCMYK色信号を、墨量(K)を変えて取得する。例えば、10%刻みなどの予め設定されている刻みでKの単色制限値(KL)の範囲内で墨量を変え、下側外郭面のCMYK色信号を求めればよい。
次に、作成した色材総量制限値(SL)を満たすCMYK色信号に対して、前述した(6)式などにより適正色材総量制限値(TC)を算出し、総量値がこの適正色材総量制限値(TC)となるように、元になるCMYK色信号を修正する。修正の方法は、上述した単色制限が課せられていない場合の方法を用いればよい。
図4は、本発明の実施の一形態において設定する墨量ごとの適正総量制限値と下側外郭面の別の例の説明図である。図4においては、各単色制限が90%であるものとし、墨量が0%の場合の色域外郭と、墨量が19%,38%,54%,73%,90%の場合の下側外郭面を実線で示している。また、目標出力装置におけるプロセスブラックの階調に相当する装置独立色空間の色信号を想定した無彩色基準線を破線で表している。この破線上にある黒丸は、墨量ごとの下側外郭面との交点である。また、黒四角はC、M、Yのいずれかが単色制限値である90%の色再現域外郭面と実出力装置の色材総量制限値により制限される外郭面との交点を示しており、いくつかについて具体的な値の例を示している。なお、実出力装置に課せられた色材総量制限値は180%であるものとし、無彩色基準線における制限値を165%に設定している。また、この例では黒四角で示した色では実出力装置の色材総量制限値が適正総量制限値となるようにしている。
このような適正総量制限値を設定することにより、無彩色基準線においてはC、M、Yは単調に変化することになる。また、例えば墨量が単色制限値の90%となる場合でも、設定されている制限値によりC、M、Y、Kの総量が制限されることになり、色領域に応じた総量の制御が行われることになる。図4に示した例でも、単色制限値及び色材総量制限値を満たした上で、1次色や2次色(2色の色材を用いた色)などの高明度あるいは高彩度の領域で適正総量制限値を高くし、3次色(3色の色材を用いた色)や4次色(4色の色材を用いた色)などの低明度や低彩度の領域で総量制限値を低くする可変の総量制限が行われている。単色制限値は単色のカバレッジが増大することにより生じる光沢感を抑制するために設定されるが、このような光沢感の抑制とともに、2次色、3次色、4次色についても制限値の設定により光沢感の発生が抑えられる。
このようにして下側外郭面を構成する色信号である下側外郭面色信号の群を適正仮想面色信号群作成部21で作成した後は、上述の単色制限値を設けない場合の処理として説明した墨量算出モデル作成部22以降の処理を行えばよい。単色制限値が設定される場合でも、変換対象独立色信号(L*'a*'b*'色信号)から適正墨量(Kopt)を算出するモデルが提供される、また、そのモデルを用いた色変換を含め、目標装置色信号から出力色信号への色変換が行われる。
上述の各例においては、無彩色基準線に対して実出力装置の色材総量制限値とは異なる制限値を設定した。これに限らず、さらに制限値を設けてもよい。例えば図3または図4において黒四角で示した色領域に実出力装置の色材総量制限値とは異なる制限値を設定してもよい。この場合、黒四角で示した色は、ある墨量における色再現域において、墨以外の色材のいずれかが100%または単色制限値となる色であって、総量が設定されている制限値となる色である。もちろんこのほかの色領域に実出力装置の色材総量制限値とは異なる制限値を設定してもよい。
図5は、本発明の実施の一形態で説明した機能をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体とコンピュータの一例の説明図である。図中、31はプログラム、32はコンピュータ、41は光磁気ディスク、42は光ディスク、43は磁気ディスク、44はメモリ、51はCPU、52は内部メモリ、53は読取部、54はハードディスク、55はインタフェース、56は通信部である。
上述の本発明の実施の一形態で説明した各部の機能の全部または部分的に、コンピュータにより実行可能なプログラム31によって実現してもよい。その場合、そのプログラム31およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータによって読み取られる記憶媒体に記憶させておけばよい。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取部53に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取部53にプログラムの記述内容を伝達するものである。例えば、光磁気ディスク41,光ディスク42(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク43,メモリ44(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム31を格納しておき、例えばコンピュータ32の読取部53あるいはインタフェース55にこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム31を読み出し、内部メモリ52またはハードディスク54に記憶し、CPU51によってプログラム31を実行することによって、上述の本発明の実施の一形態で説明した機能が全部又は部分的に実現される。あるいは、通信路を介してプログラム31をコンピュータ32に転送し、コンピュータ32では通信部56でプログラム31を受信して内部メモリ52またはハードディスク54に記憶し、CPU51によってプログラム31を実行することによって実現してもよい。
コンピュータ32には、このほかインタフェース55を介して様々な装置と接続してもよい。例えば情報を表示する表示手段や利用者からの情報を受け付ける受付手段等も接続されていてもよい。例えば制限値設定部16は受付手段から利用者による制限値の設定を受けるように構成してもよい。また、例えば出力装置としての画像形成装置がインタフェース55を介して接続され、変換された出力色信号を使用して画像形成装置で画像を形成するように構成してもよい。この場合、接続されている画像形成装置が実出力装置となる。
なお、各構成が1台のコンピュータにおいて動作する必要はなく、処理段階に応じて別のコンピュータにより処理が実行されてもよい。例えば適正墨量を算出するためのモデルを作成するまでの処理と、そのモデルを用いた色変換を含む目標装置色信号から出力色信号への色変換を行う処理などを、それぞれ別のコンピュータで行ってもよい。
11…順変換部、12…色再現域写像部、13…適正墨量決定部、14…最適墨量算出部、15…逆変換部、16…制限値設定部、21…適正仮想面色信号群作成部、22…墨量算出モデル作成部、23…適正墨量算出部、31…プログラム、32…コンピュータ、41…光磁気ディスク、42…光ディスク、43…磁気ディスク、44…メモリ、51…CPU、52…内部メモリ、53…読取部、54…ハードディスク、55…インタフェース、56…通信部。

Claims (7)

  1. 墨を含むM(M≧4)色の色材を使用して画像を出力する出力装置において使用する色材総量の制限値について無彩色での第1の制限値、及び、墨以外の色材のいずれかが100%または単色制限値の色再現域外郭面と前記出力装置の色材総量制限値により制限される外郭面との交点での第2の制限値を設定する制限値設定手段と、前記制限値設定手段で設定された第1の制限値をもとに墨量ごとに無彩色での適正総量制限値を算出するとともに該無彩色での適正総量制限値と第2の制限値をもとに墨量ごとに下側外郭面での適正総量制限値を算出して装置独立色空間の変換対象独立色信号から適正墨量を決定する適正墨量決定手段を有することを特徴とする色変換装置。
  2. 前記適正墨量決定手段は、墨量ごとに算出された前記適正総量制限値を満たす下側外郭面色信号を作成する適正仮想面色信号群作成手段と、該下側外郭面色信号から対応する装置独立色空間における独立色信号を算出して該独立色信号と該独立色信号が属する下側外郭面の墨量とから適正墨量を算出するためのモデルを作成する墨量算出モデル作成手段と、前記墨量算出モデル作成手段で作成したモデルを使用して前記変換対象独立色信号から前記適正墨量を算出する適正墨量算出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。
  3. さらに、墨を含むN(N≧4)色の色材を使用する目標出力装置におけるN次元色空間の目標装置色信号から装置独立色空間の前記変換対象独立色信号に変換する順変換手段と、前記適正墨量決定手段で決定した適正墨量と前記目標装置色信号のうちの墨量から最適墨量を算出する最適墨量算出手段と、前記最適墨量算出手段で算出した最適墨量と前記変換対象独立色信号から前記出力装置が使用する色材の色を成分とするM次元の出力色信号のうちの墨以外の色成分を算出する逆変換手段を有し、前記逆変換手段で算出された色成分と前記最適墨量により出力色信号とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の色変換装置。
  4. 墨を含むN(N≧4)色の色材を使用する目標出力装置におけるN次元色空間の目標装置色信号から装置独立色空間の変換対象独立色信号に変換する順変換手段と、前記順変換手段で変換された前記変換対象独立色信号から適正墨量を決定する適正墨量決定手段と、前記適正墨量決定手段で決定した適正墨量と前記目標装置色信号のうちの墨量から最適墨量を算出する最適墨量算出手段と、前記最適墨量算出手段で算出した最適墨量と前記変換対象独立色信号から実際に出力する対象出力装置が使用する墨を含むM(M≧4)色の色材の色を成分とするM次元の出力色信号のうちの墨以外の色成分を算出する逆変換手段を有し、前記逆変換手段で算出された色成分と前記最適墨量により出力色信号とし、前記適正墨量決定手段は、適正墨量を算出するためのモデルを用いて前記変換対象独立色信号から適正墨量を決定するものであって、前記モデルは、対象出力装置において使用する色材の総量の上限について無彩色で設定した第1の制限値をもとに墨量ごとに無彩色での適正総量制限値を算出するとともに、該無彩色での適正総量制限値と墨以外の色材のいずれかが100%または単色制限値の色再現域外郭面と前記対象出力装置の色材総量制限値により制限される外郭面との交点で設定した第2の制限値をもとに墨量ごとに下側外郭面での適正総量制限値を算出し、算出された適正総量制限値を満たす下側外郭面色信号を作成し、該下側外郭面色信号から対応する装置独立色空間における独立色信号を算出して、該独立色信号と該独立色信号が属する下側外郭面の墨量とから作成されたものであることを特徴とする色変換装置。
  5. 前記無彩色における前記適正総量制限値は、前記無彩色で設定されている前記第1の制限値から墨の上限値を差し引いた値を墨以外の色材総量として、該墨以外の色材総量に墨量を加えて当該墨量における適正総量制限値とすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の色変換装置。
  6. 前記適正総量制限値は、前記無彩色での墨量ごとの適正総量制限値を基準として対応する墨量における色域の外郭に近づくにしたがって適正総量制限値が前記第2の制限値または色域の外郭における制限値に近づくように無彩色以外の墨量ごとの適正総量制限値を決定することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の色変換装置。
  7. コンピュータに、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の色変換装置の機能を実行させるものであることを特徴とする色変換プログラム。
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