JP4462125B2 - 色域外郭算出装置、色域外郭算出方法、色域外郭算出プログラム、および、記憶媒体 - Google Patents

色域外郭算出装置、色域外郭算出方法、色域外郭算出プログラム、および、記憶媒体 Download PDF

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本発明は、CMYKなどの無彩色を含む4色以上の色材により出力を行う出力デバイスの色再現範囲である色域外郭を算出する技術に関するものである。より具体的には、色域外郭を算出する対象となる出力デバイスの出力可能な色材の総量が制限されている場合でも、精度良く色域外郭を算出する技術に関するものである。
カラーレーザープリンタやカラーインクジェットプリンタ、印刷機、CRT、液晶ディスプレイなどのカラー出力デバイスには、再現できる色の範囲である色域というデバイス固有の特性を持っている。そして、このデバイスの色域は出力するべき色信号を対象のデバイスで出力できる色へ変換する場合に使用される。従って、目的に応じた高精度な色再現を実現するためには、高精度に色域を算出する技術が必要となる。
色域を算出する従来の方法としては、例えば特許文献1に記載されているように、色域上の主要な頂点である白(W)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、赤(R)、緑(G)、青(B)、黒(K)を利用し、隣接する頂点同士を接続して12個の三角形を算出して色域外郭とする方法がある。また別の方法として、例えば特許文献2に記載されているように、明度軸に垂直な複数の平面と色域とが交差する頂点をサンプリングして色域外郭を作成するという方法もある。これらの方法は、高精度に色域外郭を算出するという目的に適さなかったり、その目的を達成するためには膨大な計算量を要したりするなどの問題があった。これらの問題を解決するための方法として、例えば特許文献3に記載されている技術のように、デバイス色空間における隣接関係が明らかである頂点群を利用して計算量を低減させながら目的とする高精度の色域を算出す方法がある。
ここで、カラーレーザープリンタやカラーインクジェットプリンタなどのカラー出力デバイスの色域を算出する際に考慮すべき事項として、トナーやインクの総量に対する制限というものがある。これは、カラーレーザープリンタの場合には、出力速度やトナーの特性および定着器の性能などの制約から、すべての色材を同時に100%紙上に乗せられず、例えばトナー総量は300%までというように制限が課せられる場合が多々ある。また、カラーインクジェットプリンタの場合も、出力速度やインクの特性および紙の吸水特性などの制約から、インク総量は200%までといった制限が通常は課せられている。
しかしながら、特許文献3では上述したトナーやインク総量に対する制限を加味した色域の算出方法とはなっていない。
この問題を解決するための技術として、特許文献4、特許文献5に記載されている技術がある。特許文献4に記載されている技術は、総量制限を考慮した探索によりCMYK出力デバイスの色域を算出する方法であり、特許文献5に記載されている技術は、総量制限を考慮した上で高精度且つ高速にカラー出力デバイスの色域を算出する方法である。
特に特許文献5は、特許文献4における計算量と予測精度に関する課題を解決するものであり、特徴としてはデバイス色空間上で構成した隣接関係が明らかなデバイス色信号による外郭点群により色域外郭を算出し、同時に、各デバイス色信号による外郭点のうち所定の総量制限を満たさない外郭点について総量制限を満たすように修正を施すものである。この一連の処理により総量制限を満たすデバイス色信号(補正後の外郭点群)のみからなる色域外郭が構築でき、その後で補正後の各外郭点に対応するデバイス色信号をCIELABなどのデバイス独立色信号に変換することで、デバイス独立色空間上に色域外郭を算出することができる。
上述のように特許文献5に記載されている方法では、デバイス色空間上で構成したデバイス色信号による外郭点により構成された色域外郭に対して、総量制限を満たしていない外郭点に対応するデバイス色信号を総量制限を満たすデバイス色信号に修正するものである。そのため、200%未満の総量制限が課せられた場合には、デバイス色空間上で構成した色域外郭のデバイス色信号による外郭点群に対して総量制限を満たすように修正を施した結果、元々異なるデバイス色信号の外郭点が、同一のデバイス色信号(補正後の外郭点)に修正されてしまう場合が発生する。例えば、CMYKデバイス色空間上で構成した色域外郭上の2つの外郭点として、CMYK=(100,100,0,0)とCMYK=(90,90,0,0)が存在した場合に、総量制限値160%という条件により修正を施すと2つの外郭点とも、CMYK=(80,80,0,0)という色域外郭上のデバイス色信号(補正後の外郭点)に修正されてしまう。
特許文献5においては、デバイス色空間における色域外郭上の外郭点の隣接関係を利用してデバイス独立色空間における色域外郭を算出する方法であるため、前述したように本来異なるはずの色域外郭を構成する複数の外郭点が1つの修正後の外郭点になってしまうと、算出した色域外郭を利用する工程において使用できなかったり、算出した色域外郭の取り扱いが複雑になるという問題がある。
また、特許文献5において算出する色域外郭の精度と計算量はトレードオフの関係にあり、デバイス色空間で構成する色域外郭を格子状に分割する分割数を多くすればするほど計算量が増加する代わりに色域外郭の精度が向上する。このとき、比較的大きな総量制限が課せられた場合にはデバイス色空間上で色域外郭を構成したデバイス色信号による外郭点のうちの多くが修正されてしまい、総量制限値と等しい総量値を持つデバイス色信号による修正後の外郭点群が相対的に増加する。しかしながら、特許文献5においては総量制限値と等しい総量値を持つデバイス色信号による修正後の外郭点群の数を独立して制御することができないため、要求される色域の精度に応じた計算量以上の計算量が必要になってしまうという問題がある。
特開平7−203235号公報 特開平7−30774号公報 特開2000−101863号公報 特開2003−8912号公報 特開2005−63093号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、デバイス色空間において総量制限を設けた場合の他の色空間での色域外郭を、デバイス色空間で構成した色域外郭上のデバイス色信号がユニークであることを保証した上で、高精度に、また高速、低コストで得ることができ、さらに、総量制限下での色域外郭の精度を制御可能な色域外郭算出方法及び色域外郭算出装置を提供することを目的とするものである。また、そのような色域外郭算出方法または色域外郭算出装置の機能をコンピュータに実行させるプログラムと、そのようなプログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とするものである。
本発明は、墨を含まない3次元のデバイス色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するカラー出力デバイスにおける色材総量制限値を満たす色域外郭を算出する色域外郭算出装置及び色域外郭算出方法において、デバイス色空間における色域外郭上の外郭点であって、色材総量制限値を満たす外郭点からなる上半外郭、下半外郭、規制外郭を求める。上半外郭は、1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たす外郭点からなる。また、下半外郭は、1以上の色成分が100%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たす外郭点が存在する場合に、その該外郭点からなる。これらの上半外郭および下半外郭は、デバイス色空間における外郭面の一部であるが、色材総量制限値を満たさない点を除外したことから、上半外郭及び下半外郭では閉じた空間とはならない。そのため、上半外郭及び下半外郭のうち色材総量制限値となる外郭点と連結され、色材総量制限値と等しいデバイス色信号を外郭点とする規制外郭を求める。そして、これらのデバイス色空間における上半外郭、存在すれば下半外郭、規制外郭を構成する外郭点を、デバイス色空間以外の色空間に変換することによって、異なる色空間における色域外郭を求めることを特徴とするものである。
また本発明は、墨を含む4次元のデバイス色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するカラー出力デバイスにおける色材総量制限値を満たす色域外郭を算出する色域外郭算出装置及び色域外郭算出方法において、この場合もデバイス色空間における色域外郭上の外郭点であって、色材総量制限値を満たす外郭点からなる上半外郭、下半外郭を求めるとともに中間外郭を求め、これらの外郭における色材総量制限値あるいはその近傍の外郭点と連結され、色材総量制限値と等しいデバイス色信号を外郭点とする規制外郭を求める。上半外郭は、墨が0%かつ墨以外の1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち、色材総量制限値を満たす外郭点からなる。また中間外郭は、墨以外の1以上の色成分が100%かつ墨以外の1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち、色材総量制限値を満たさない外郭点を、色材総量制限値を満たすように修正した外郭点からなる。さらに下半外郭は、墨が100%かつ墨以外の1以上の色成分が100%となる色域外郭上の点である外郭点のうち、色材総量制限値を満たす外郭点が存在する場合に、それらの外郭点からなる。そして、これらのデバイス色空間における上半外郭、中間外郭、存在すれば下半外郭、規制外郭を構成する外郭点を、デバイス色空間以外の色空間に変換することによって、異なる色空間における色域外郭を求めることを特徴とするものである。
なお、中間外郭を求める際に、墨を固定して残りの0%以外の色成分から等量だけ差し引くことにより、色材総量制限値と等しくなるように修正することができる。このとき、色材総量制限値を満たすように修正できない外郭点については削除すればよい。
また、下半外郭及び上半外郭を求める際に、色材総量制限値を超える外郭点と隣接する外郭点が色材総量制限値未満の場合には、色材総量制限値を超える外郭点を前記色材総量制限値と等しくなるように修正するとよい。
本発明によれば、色変換前のデバイス色空間において色材総量制限値を満たす色域外郭を求め、このデバイス色空間における色域外郭を他の色空間へ変換する。これによって、従来のように色変換後に探索的に色材総量制限値を満たす色域外郭を求める場合に発生していた、異なる外郭点が同じ色域外郭へ変換されてしまうといった不具合をなくすことができる。従って、他の色空間に変換した色域外郭の色信号がユニークであることを保証することができる。また、デバイス色空間において色材総量制限値を満たす色域外郭(上半外郭、下半外郭、規制外郭、中間外郭)を求めることは容易であり、従来のように探索的に求める場合に比べて非常に高速に、しかも高精度に求めることが可能であり、低コストで色域外郭を得ることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、1はデバイス外郭構築部、2は色空間変換部、3は色材総量制限値設定部、11は上半外郭構築部、12は下半外郭構築部、13は規制外郭構築部である。なお、この第1の実施の形態では、色域外郭を求める対象となるカラー出力デバイスが、墨を含まない3次元以上のデバイス色空間、例えばCMY色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するものである場合を示す。
色材総量制限値設定部3は、対象とするカラー出力デバイスでカラー画像を形成するために使用することが可能な色材の総量の最大値である色材総量制限値を設定する。この色材総量制限値の設定方法として、例えば、ユーザにユーザインタフェースを通じて色材総量制限値を指定させてもよいし、カラー出力デバイスの種類ごとまたはカラー出力デバイスの持つ出力モードごとに固有の色材総量制限値を予め決めておき、利用するカラー出力デバイスの種類や出力モードに応じて適切な色材総量制限値を設定するようにしてもよい。もちろん、固定値として予め与えておくことも可能である。
デバイス外郭構築部1は、対象となるカラー出力デバイスのデバイス色空間における色域外郭を作成する。ここで、特許文献4、特許文献5に記載されている通り、デバイス色空間における色材の総量が制限されていない色域外郭は容易に構築することができる。例えばCMY色空間やRGB色空間などの3次元の色空間においては、立方体あるいは直方体の表面として色域外郭を構築することができる。
ただし、本発明におけるデバイス外郭構築部1においては、墨を含まないカラー出力デバイスの色域外郭は色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を超えないデバイス色信号による外郭点のみから構成するように構築されなければならない。より具体的には、色材の総量が制限されない条件下における色域外郭を構成する外郭点の中で色材総量制限値を超える外郭点を削除することで、前述した墨を含まないカラー出力デバイスの色域外郭を色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を超えないデバイス色信号による外郭点のみから構成する。
なお、色材の総量が制限されない条件下における色域外郭を構成する外郭点の中で、色材総量制限値を超えたために削除すべき外郭点に隣接する外郭点の色材総量が色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値未満である場合には、削除すべき外郭点を削除せずに色材総量制限値と等しくなるようにその外郭点のデバイス色信号を修正する。これによって、色材総量制限値と等しい外郭点を設けることができ、色域外郭をより正確に求めることができる。
デバイス外郭構築部1は、この例では上半外郭構築部11、下半外郭構築部12、規制外郭構築部13とから構成されている。以下、上半外郭構築部11、下半外郭構築部12、規制外郭構築部13について詳細に説明する。
上半外郭構築部11は、対象となるカラー出力デバイスの色域外郭のうち、上半外郭を構築する。上半外郭は、デバイス色空間における1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を満たすデバイス色信号による外郭点のみから構成される。例えばデバイス色空間がCMY色空間であれば、C,M,Yのいずれかの要素が0%である規則的に配列された外郭点のうち、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を超えない外郭点により上半外郭を構築することができる。ここで、規則的に配列された外郭点とは隣接している外郭点を容易に特定可能であるということであり、隣接する外郭点との間隔は不規則でもかまわない。ここでは説明を簡単にするために、均等間隔で配列された外郭点により上半外郭を構成することとする。また、以下で説明する下半外郭および規制外郭についても同様であり、間隔は不規則でもかまわないが、説明の都合上、均等間隔で配列された外郭点により構成するものとする。
上半外郭の構築は、デバイス色空間における1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち、色材総量制限値を超えた外郭点は削除することにより求めることができる。このとき、削除すべき外郭点に隣接する外郭点の色材総量が色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値未満である場合には、削除すべき外郭点を削除せずに色材総量制限値と等しくなるように、その削除対象の外郭点のデバイス色信号を修正して、修正後の外郭点を上半外郭に含める。
下半外郭構築部12は、対象となるカラー出力デバイスの色域外郭のうち、下半外郭を構築する。下半外郭は、デバイス色空間における1以上の色成分が100%となる色域外郭上の点である外郭点のうち、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を満たすデバイス色信号による外郭点のみから構成される。例えばデバイス色空間がCMY色空間であれば、C,M,Yのいずれかの要素が100%である規則的に配列された外郭点のうち、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を超えない外郭点により下半外郭を構築することができる。
下半外郭の構築は、デバイス色空間における1以上の色成分が100%となる色域外郭上の点である外郭点のうち、色材総量制限値を超えた外郭点は削除することにより求めることができる。このとき、色材総量制限値を超えたために削除すべき外郭点に隣接する外郭点の色材総量が色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値未満である場合には、削除すべき外郭点を削除せずに色材総量制限値と等しくなるように、その削除対象の外郭点のデバイス色信号を修正して、修正後の外郭点を下半外郭に含める。
なお、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値によっては、下半外郭が存在しない場合もありうる。例えば、デバイス色空間がCMY色空間であり、カラー出力デバイスの色材総量制限値が90%の場合には、1色でも100%となる下半外郭の外郭点はすべて色材総量制限値を満たさないため、下半外郭は存在しないことになる。
規制外郭構築部13は、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値と等しい規則的に配列された外郭点のみからなる規制外郭を構築する。この規制外郭は、下半外郭及び上半外郭のうち前記色材総量制限値あるいはその近傍の外郭点と連結され、下半外郭及び上半外郭とともにカラー出力デバイスの色域外郭を構成することになる。
なお、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値により規制外郭が存在しない場合もありうる。例えば、デバイス色空間がCMY色空間であり、カラー出力デバイスの色材総量制限値が300%の場合、つまり、実質的に色材の総量に制限がないに等しい場合には、色材総量制限値と等しい外郭点はCMY=(100%,100%,100%)のみとなり外郭を構成できないため、規制外郭は存在しないことになる。
このように、デバイス外郭構築部1として上半外郭構築部11、下半外郭構築部12、規制外郭構築部13を有し、それぞれ上半外郭、下半外郭、規制外郭を構築し、これらの外郭における同一の外郭点同士でこれらの外郭を連結することによって、対象とする墨を含まないカラー出力デバイスの色域外郭をデバイス色空間において構築することができる。
なお、上半外郭、下半外郭、および、規制外郭を連結する際に、色材総量制限値や上半外郭構築部11、下半外郭構築部12、規制外郭構築部13で各外郭を構築する際に使用した外郭点数(外郭点の間隔)によっては一致しない外郭点が発生する場合がある。この場合には、連結部分ですべての外郭点が一致するように外郭点を追加したり修正したりすればよい。
また、デバイス外郭構築部1において、上半外郭構築部11による上半外郭の構築、下半外郭構築部12による下半外郭の構築、規制外郭構築部13による規制外郭の構築の順番は任意であるし、並行して行ってもよい。
色空間変換部2は、デバイス外郭構築部1で構築した対象の墨を含まないカラー出力デバイスのデバイス色空間における色域外郭を構成する外郭点に相当するデバイス色信号を、色域を構築したい所望の色空間における色信号へ変換する。本発明においては、変換先の色空間変換を限定しない。したがって、所望の色空間における色信号へ変換できる方法であれば、どのような方法を用いてもよい。例えば、色変換の定義式を用いてもよいし、ノイゲバウワのような物理モデルを使用してもよいし、回帰式やニューラルネットワークによるモデルを用いてもよい。
例えば、デバイス独立な色空間であるCIELAB色空間における色域を算出することとし、特開平10−262157号公報に記載されている方法を使用して、デバイス外郭構築部1で構築したデバイス色空間における色域外郭を構成する外郭点に相当するデバイス色信号をCIELAB色信号へ変換することができる。
以下、具体例を用いながら各部の動作についてさらに説明してゆく。以下の説明では、カラー出力デバイスとして、C、M、Yの色材を用いてカラー画像を形成するCMYプリンタの色域を算出するものとする。また、色材総量制限値設定部3において、色材総量制限値として250%または150%が設定されたものとして、両者の場合について説明する。
デバイス外郭構築部1の上半外郭構築部11では、デバイス色空間であるCMY色空間における上半外郭を構築する。図2は、本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の上半外郭の一例の説明図、図3は、同じく150%の場合の上半外郭の一例の説明図である。図2(A)、図3(A)は上半外郭の展開図、図2(B)、図3(B)は上半外郭の俯瞰図である。また、図中の黒丸は上半外郭を構成する外郭点である。規則的に配列された外郭点を隣接する外郭点と連結して三角形(図2、図3中の実線)を構成することによって、上半外郭を表すポリゴン群を作成することができる。なお、図2(A)、図3(A)に示した展開図において、水平に並ぶ外郭点は色材総量が等しくなる。この関係は、本明細書における他の展開図においても同様である。
CMYプリンタにおいて、それぞれの色成分であるC、M、Yはそれぞれ0〜100%の値を取り得るので、デバイス色空間であるCMY色空間における色材総量制限値を考慮しない色域外郭は立方体の表面となる。そのうち、上半外郭は、原点及び各軸で接する3つの面で構成される。図2に示す例のように、色材総量制限値が250%の場合には、これらの面上の外郭点はすべて色材総量制限値を満たすので、上半外郭を構築する外郭点となる。
色材総量制限値が150%の場合には、原点及び各軸で接する3つの面のそれぞれについて、一部の外郭点で色材総量制限値を満たさなくなる。例えばM=0%、C=Y=100%の外郭点はC+M+Y=200%となり、色材総量制限値である150%を超えることになる。従って、図3に示すように、それぞれの面において一部が欠けた上半外郭が得られる。例えばM=0%、C=Y=100%の外郭点はC+M+Y=200%となり、色材総量制限値である150%を超えることになる。M=0%であれば、C+Y≦150%を満たす面内の外郭点が上半外郭を構成する。別の見方をすれば、C+Y=150%の直線で45度に切断した形状となる(図3(B))。図3(A)で説明すれば、C+Y=150%の外郭点G1とG2を結ぶ水平線を含むより上方の外郭点により上半外郭の一部が構築されることになる。なお、C=0%,Y=0%の場合も同様である。
下半外郭構築部12では、デバイス色空間であるCMY色空間における下半外郭を構築する。図4は、本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の下半外郭の一例の説明図、図5は、同じく150%の場合の下半外郭の一例の説明図である。図4(A)、図5(A)は下半外郭の展開図、図4(B)、図5(B)は下半外郭の俯瞰図である。また、図中の黒丸は下半外郭を構成する外郭点である。規則的に配列された外郭点を隣接する外郭点と連結して三角形(図4,図5中の実線)を構成することによって、下半外郭を表すポリゴン群を作成することができる。
上述のように、CMYプリンタにおいてCMY色空間における色材総量制限値を考慮しない色域外郭は立方体の表面となる。このうち、1以上の色成分が100%となるのは、立方体の6面のうち、図2に示した3面を除く残りの3面である。色材総量制限値が250%の場合には、図4に示すようにこれらの面の一部が欠けた面が下半外郭となる。
また色材総量制限値が150%の場合には、3面の大半が色材総量制限値を満たさなくなり、図5に示すように、三角の部分のみが下半外郭となる。なお、図5(B)においては色材総量制限値を考慮しない色域外郭を点線によって示している。
規制外郭構築部13では、デバイス色空間であるCMY色空間における規制外郭を構築する。図6は、本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の規制外郭の一例の説明図、図7は、同じく150%の場合の規制外郭の一例の説明図である。図6(A)、図7(A)は規制外郭の展開図、図6(B)、図7(B)は規制外郭の俯瞰図である。また、図中の黒丸は規制外郭を構成する外郭点である。規則的に配列された外郭点を隣接する外郭点と連結して三角形(図6,図7中の実線)を構成することによって、規制外郭を表すポリゴン群を作成することができる。
規制外郭は、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値と等しい面であり、CMY色空間においてはそれぞれの軸に対して−45度の傾きを持った面(C+M+Y=色材総量制限値、という面)の一部である。この面と、色材総量制限値を考慮しない色域外郭である立方体の表面との交線で囲まれた部分が規制外郭となる。具体的には、色材総量制限値が250%の場合には図6に示すようになり、例えば図6(B)に示す規制外郭は図4(B)に示した下半外郭の欠けた部分を塞ぐような外郭面となる。同様に、色材総量制限値が150%の場合には図7に示すようになり、例えば図7(B)に示す規制外郭は図5(B)に示した下半外郭の欠けた部分及び図3(B)に示した上半外郭の欠けた部分を塞ぐような外郭面となる。
図8は、本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合に求めた上半外郭、下半外郭、規制外郭をまとめた色域外郭の一例における色域外郭の展開図、図9は、同じく俯瞰図である。また図10は、本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が150%の場合の色域外郭の一例における色域外郭の展開図、図11は、同じく俯瞰図である。図中の黒丸は色域外郭を構成する外郭点であり、隣接する外郭点を連結して三角形(図8〜図11中の実線)を構成することによって、色域外郭を表すポリゴン群を作成することができる。
上述のようにして構築した上半外郭、下半外郭、規制外郭について、エッジ部に存在する同一の外郭点でこれらの外郭を連結することによって、当該CMYプリンタの色材総量制限値を満たす色域外郭をデバイス色空間において構築することができる。一致しない外郭点については、外郭点を追加したり、あるいは外郭点を修正することにより対応すればよい。
色材総量制限値が250%の場合に構築された色域外郭を図8、図9に、また色材総量制限値が150%の場合に構築された色域外郭を図10,図11に、それぞれ示している。これらは、例えば図8、図9に示した色域外郭は、図2に示した上半外郭、図4に示した下半外郭、図6に示した規制外郭を連結したものである。同様に図10,図11に示した色域外郭は、図3に示した上半外郭、図5に示した下半外郭、図7に示した規制外郭を連結したものである。
このようにして求めた色域外郭を構成する外郭点について、色空間変換部2において任意の色空間の色信号へ変換する。例えばデバイス独立な色空間であるCIELAB色空間へ変換することができる。
一般に、CIELAB色空間におけるCMYプリンタの色域外郭は複雑な形状をしており、先に色変換を行ってから色材総量制限値を満たす色域外郭を求めることは処理量が多く、時間のかかる処理であった。しかし本願発明では、色変換前にデバイス色空間で色材総量制限値を満たす色域外郭を求めてから色変換を行っている。図9や図11を参照してわかるように、色材総量制限値を満たす色域外郭は、デバイス色空間においては比較的単純な形状をしている。そのため、デバイス色空間における色域外郭を求める処理は容易であり、従来のように探索的に求める場合に比べて非常に高速に求めることができる。
また、特許文献5に記載されているように色材総量制限値を越える外郭点を修正するのではなく、本発明では、色材総量制限値を満たすように上半外郭、下半外郭、規制外郭を構築して色域外郭を構築する。これによって、特許文献5において発生していた修正後の外郭点が重複するなどの不具合を排除し、目的とする色域外郭の精度に応じた色域外郭を構成する外郭点数を決定することができ、無駄な計算量を削減して精度よく任意の色空間における色域外郭を求めることができる。
図12は、本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。4はデバイス外郭構築部、21は上半外郭構築部、22は下半外郭構築部、23は中間外郭構築部、24は規制外郭構築部である。この第2の実施の形態では、色域外郭を求める対象となるカラー出力デバイスが、墨を含む4次元以上のデバイス色空間、例えばCMYK色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するものである場合を示す。
色材総量制限値設定部3は上述の第1の実施の形態と同様であり、対象とするカラー出力デバイスがカラー画像を形成するために用いる色材の総量の最大値である色材総量制限値を設定する。設定方法は任意である。
デバイス外郭構築部4は、対象となるカラー出力デバイスのデバイス色空間における色域外郭を作成する。ここで、特許文献5に記載されている通り、デバイス色空間における色材の総量が制限されていない色域外郭は容易に構築することができる。図13は、CMYK色空間における色域外郭の一例の説明図である。例えば墨(K)を含む4次元の色空間であるCMYK色空間における色域外郭は、図13に示すように、12面の多面体となる。なお、図示の都合上、図13においてはCMYKの少なくとも1つが0%である3面を図13(A)に示し、それ以外の9面を図13(B)に示している。
ただし、本発明におけるデバイス外郭構築部1においては、墨を含むカラー出力デバイスの色域外郭は色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を超えないデバイス色信号による外郭点のみから構成するように構築されなければならない。より具体的には、色材の総量が制限されない条件下における色域外郭のうち、上半外郭(図13(A)に示す3面)、下半外郭(図13(B)においてハッチングを施していない3面)については、これらの外郭を構成する外郭点の中で色材総量制限値を超える外郭点を削除する。また、中間外郭(図13(B)においてハッチングを施した6面)については、この中間外郭を構成する外郭点の中で色材総量制限値を超える外郭点については、色材総量制限値と等しくなるように修正する。さらに、色材総量制限値と等しい外郭点のみからなる規制外郭を構築する。これにより、墨を含むカラー出力デバイスの色域外郭を色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を超えないデバイス色信号による外郭点のみから構成することができる。
なお、色材の総量が制限されない条件下における色域外郭を構成する外郭点の中で、色材総量制限値を超えたために削除すべき外郭点に隣接する外郭点の色材総量が色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値未満である場合には、削除すべき外郭点を削除せずに色材総量制限値と等しくなるようにその外郭点のデバイス色信号を修正する。これによって、色材総量制限値と等しい外郭点を設けることができ、色域外郭をより正確に求めることができる。
この第2の実施の形態では、デバイス外郭構築部4は、上半外郭構築部21、下半外郭構築部22、中間外郭構築部23、規制外郭構築部24とからなる。以下、上半外郭構築部21、下半外郭構築部22、中間外郭構築部23、規制外郭構築部24について詳細に説明する。
上半外郭構築部21は、対象となるカラー出力デバイスの色域外郭のうち、上半外郭を構築する。上半外郭は、墨を含む4次以上のデバイス色空間におけるK=0%で、かつ、他の1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を満たすデバイス色信号による外郭点のみから構成される。例えばデバイス色空間がCMYK色空間であれば、K=0%かつC,M,Yのいずれかの要素が0%である規則的に配列された外郭点のうち、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を超えない外郭点により上半外郭を構築することができる。ここで、規則的に配列された外郭点とは隣接している外郭点を容易に特定可能であるということであり、隣接する外郭点との間隔は不規則でもかまわない。ここでは説明を簡単にするために、均等間隔で配列された外郭点により上半外郭を構成することとする。また、以下で説明する下半外郭、中間外郭および規制外郭についても同様であり、間隔は不規則でもかまわないが、説明の都合上、均等間隔で配列された外郭点により構成するものとする。
上半外郭の構築は、デバイス色空間において、K=0%かつ他の1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち、色材総量制限値を超えた外郭点は削除することにより求めることができる。このとき、削除すべき外郭点に隣接する外郭点の色材総量が色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値未満である場合には、削除すべき外郭点を削除せずに色材総量制限値と等しくなるように、その削除対象の外郭点のデバイス色信号を修正して、修正後の外郭点を上半外郭に含める。
下半外郭構築部22は、対象となるカラー出力デバイスの色域外郭のうち、下半外郭を構築する。下半外郭は、墨を含む4次元以上のデバイス色空間において、K=100%、かつ、他の1以上の色成分が100%となる色域外郭上の点である外郭点のうち、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を満たすデバイス色信号による外郭点のみから構成される。例えばデバイス色空間がCMYK色空間であれば、K=100%かつC,M,Yのいずれかの要素が100%である規則的に配列された外郭点のうち、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を超えない外郭点により下半外郭を構築することができる。
下半外郭の構築は、デバイス色空間において、K=100%かつ他の1以上の色成分が100%となる色域外郭上の点である外郭点のうち、色材総量制限値を超えた外郭点は削除することにより求めることができる。このとき、色材総量制限値を超えたために削除すべき外郭点に隣接する外郭点の色材総量が色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値未満である場合には、削除すべき外郭点を削除せずに色材総量制限値と等しくなるように、その削除対象の外郭点のデバイス色信号を修正して、修正後の外郭点を下半外郭に含める。
なお、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値によっては、下半外郭が存在しない場合もありうる。例えば、デバイス色空間がCMYK色空間であり、カラー出力デバイスの色材総量制限値が190%の場合には、C,M,Yいずれかが100%、且つ、K=100%とはなり得ないので、下半外郭の外郭点はすべて色材総量制限値を満たさず、下半外郭は存在しないことになる。
中間外郭構築部23は、対象となるカラー出力デバイスの色域外郭のうち、中間外郭を構築する。中間外郭は、墨を除く1以上の色成分が100%、かつ、墨を除く1以上の色成分が0%である色域外郭上の点である外郭点(図13(B)においてハッチングを施した面上のデバイス色信号)のうち、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を満たす外郭点、及び、色材総量制限値を満たさない外郭点について色材総量制限値と等しくなるように修正した外郭点により構築することができる。例えばデバイス色空間がCMYK色空間であれば、C、M、Yのいずれかの要素が100%かつそれ以外のC,M,Yのいずれかの要素が0%である規則的に配列された外郭点のうち、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値を超える外郭点を色材総量制限値と等しくなるように修正することにより中間外郭を構築することができる。なお、この中間外郭も色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値によっては存在しない場合もありうる。
規制外郭構築部24は、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値と等しい規則的に配列された外郭点のみからなる規制外郭を構築する。この規制外郭は、下半外郭、中間外郭、上半外郭のうち前記色材総量制限値あるいはその近傍の外郭点と連結され、下半外郭、中間外郭、上半外郭とともにカラー出力デバイスの色域外郭を構成することになる。
なお、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値により規制外郭が存在しない場合もありうる。例えば、デバイス色空間がCMYK色空間であり、カラー出力デバイスの色材総量制限値が400%の場合、つまり、実質的に色材の総量に制限がないに等しい場合には、色材総量制限値と等しい外郭点はCMYK=(100%,100%,100%,100%)のみとなり外郭を構成できないため、規制外郭は存在しないことになる。
このように、デバイス外郭構築部4として上半外郭構築部21、下半外郭構築部22、中間外郭構築部23,規制外郭構築部24を有し、それぞれ上半外郭、下半外郭、中間外郭、規制外郭を構築し、これらの外郭における同一の外郭点同士でこれらの外郭を連結することによって、対象とする墨を含むカラー出力デバイスの色域外郭をデバイス色空間において構築することができる。
なお、上半外郭、下半外郭、中間外郭、および、規制外郭を連結する際に、色材総量制限値や上半外郭構築部21、下半外郭構築部22、中間外郭構築部23、規制外郭構築部24で各外郭を構築する際に使用した外郭点数(外郭点の間隔)によっては一致しない外郭点が発生する場合がある。この場合には、連結部分ですべての外郭点が一致するように外郭点を追加したり修正したりすればよい。
また、デバイス外郭構築部1において、上半外郭構築部11による上半外郭の構築、下半外郭構築部12による下半外郭の構築、規制外郭構築部13による規制外郭の構築の順番は任意であるし、並行して行ってもよい。
色空間変換部2は、上述のようにしてデバイス外郭構築部4で構築した対象の墨を含むカラー出力デバイスのデバイス色空間における色域外郭を構成する外郭点に相当するデバイス色信号を、色域を構築したい所望の色空間における色信号へ変換する。本発明においては、変換先の色空間変換を限定しない。したがって、所望の色空間における色信号へ変換できる方法であれば、どのような方法を用いてもよい。例えば、色変換の定義式を用いてもよいし、ノイゲバウワのような物理モデルを使用してもよいし、回帰式やニューラルネットワークによるモデルを用いてもよい。
例えば、デバイス独立な色空間であるCIELAB色空間における色域を算出することとし、特開平10−262157号公報に記載されている方法を使用して、デバイス外郭構築部4で構築したデバイス色空間における色域外郭を構成する外郭点に相当するデバイス色信号をCIELAB色信号へ変換することができる。
以下、具体例を用いながら各部の動作についてさらに説明してゆく。以下の説明では、カラー出力デバイスとして、C、M、Y、Kの色材を用いてカラー画像を形成するCMYKプリンタの色域を算出するものとする。また、色材総量制限値設定部3において、色材総量制限値として250%または150%が設定されたものとして、両者の場合について説明する。
デバイス外郭構築部4の上半外郭構築部21では、墨を含むデバイス色空間であるCMYK色空間における上半外郭を構築する。図14は、本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の上半外郭の一例の説明図、図15は、同じく150%の場合の上半外郭の一例の説明図である。図14(A)、図15(A)は上半外郭の展開図、図14(B)、図15(B)は展開図に示した各頂点とデバイス色信号の対応表である。また、図中の黒丸は上半外郭を構成する外郭点である。規則的に配列された外郭点を隣接する外郭点と連結して三角形(図14、図15中の実線)を構成することによって、上半外郭を表すポリゴン群を作成することができる。
CMYKプリンタにおいて、デバイス色空間であるCMYK色空間における色材総量制限値を考慮しない上半外郭は、図13(A)に示す3面で構成される。色材総量制限値が250%の場合には、これらの面上の外郭点はすべて色材総量制限値を満たすので、上半外郭を構築する外郭点となる(図14)。
色材総量制限値が150%の場合には、原点及び各軸で接する3つの面のそれぞれについて、一部の外郭点で色材総量制限値を満たさなくなる。例えばM=K=0%、C=Y=100%の外郭点はC+M+Y+K=200%となり、色材総量制限値である150%を超えることになる。M=K=0%であれば、C+Y≦150%を満たす面内の外郭点が上半外郭を構成する。図15(A)に示した展開図で説明すれば、C+Y=150%の外郭点G1とG2を結ぶ水平線を含むより上方の外郭点により上半外郭の一部が構築されることになる。なお、C=K=0%,Y=K=0%の場合も同様である。
下半外郭構築部22では、墨を含むデバイス色空間であるCMYK色空間における下半外郭を構築する。図16は、本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の下半外郭の一例の説明図である。図16(A)は下半外郭の展開図、図16(B)は展開図に示した各頂点とデバイス色信号の対応表である。また、図中の黒丸は下半外郭を構成する外郭点である。規則的に配列された外郭点を隣接する外郭点と連結して三角形(図16中の実線)を構成することによって、下半外郭を表すポリゴン群を作成することができる。
CMYKプリンタにおいて、デバイス色空間であるCMYK色空間における色材総量制限値を考慮しない下半外郭は、図13(B)においてハッチングを施していない3面で構成される。色材総量制限値が250%の場合には、図16に示すようにこれらの面の一部が欠けた面が下半外郭となる。例えばC=K=100%であれば、Y+M≦50%(=250−200)を満たす面内の外郭点が下半外郭を構成する。図16(A)に示した展開図で説明すれば、Y+M=50%の外郭点GK2とBK1を結ぶ水平線を含むより上方の外郭点により下半外郭の一部が構築されることになる。なお、M=K=100%,Y=K=100%の場合も同様である。
色材総量制限値が150%の場合には、下半外郭を構成する外郭点はすべて削除されるため、下半外郭は存在しない。すなわち、下半外郭はK及び他の1色が100%となる外郭点から構成されるので、色材総量が200%以上である。従って、色材総量制限値が150%の場合には、下半外郭を構成する外郭点はすべて、この色材総量制限値を満たさず、よって下半外郭は存在しなくなる。
中間外郭構築部23では、墨を含むデバイス色空間であるCMYK色空間における中間外郭を構築する。図17は、本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の中間外郭の一例の説明図である。図17(A)は中間外郭の展開図、図17(B)は展開図に示した各頂点とデバイス色信号の対応表である。また、図中の黒丸はそのまま中間外郭を構成する外郭点、黒の四角は修正を行って中間外郭とする外郭点である。規則的に配列された外郭点を隣接する外郭点と連結して三角形(図17中の実線)を構成することによって、中間外郭を表すポリゴン群を作成することができる。
ここで、黒四角で示した外郭点は、そのままでは色材総量制限値250%を超えているため、これらの外郭点に相当するCMYKデバイス色信号を色材総量制限値250%と等しくなるように修正しなければならない。この修正方法としては、墨(K)の色材量を固定して他の色材を等量ずつ減じることにより、色材総量制限値と等しいデバイス色信号に修正することができる。
例えば、固定した色材量をKとし、デバイス色空間の色域外郭点を(C,M,0,K)とし、色材総量制限値Lを課したデバイスの色域外郭点を(C’,M’,Y’,K)とするとき、C’,M’,Y’は
C’=C−(C+M+Y+K−L)/2
M’=M−(C+M+Y+K−L)/2
Y’=0
により得られる。ここで、C≠0,M≠0とする。
また、固定した色材量をKとし、デバイスの色域外郭点を(C,0,0,K)、色材総量制限値Lを課したデバイス色空間の色域外郭点を(C’,M’,Y’,K)とするとき、C’,M’,Y’は
C’=L−K
M’=0
Y’=0
により得られる。ここで、C≠0とする。
この計算例として、図17に示した外郭点のうち、設定された色材総量制限値を超えている外郭点の1つであるデバイス色信号BK100=(100%,100%,0%,100%)を修正すると、BK100’=(75%,75%,0%,100%)となる。
また、特許文献5に記載されているように、1色の色材量を固定し、他の色材量の構成比を一定にして設定された色材総量制限値に合わせることもできる。しかしこの場合には、規制外郭との接合時に対応する外郭点を容易に決定することができなくなることに注意しなければならない。
図18は、本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が150%の場合の修正前の中間外郭の一例の説明図、図19は、同じく修正後の中間外郭の一例の説明図である。図18(A)、図19(A)は中間外郭の展開図、図18(B)、図19(B)は展開図に示した各頂点とデバイス色信号の対応表である。また、図中の黒丸、黒四角は図17と同様である。この場合も規則的に配列された外郭点を隣接する外郭点と連結して三角形(図18、図19中の実線)を構成することによって、中間外郭を表すポリゴン群を作成することができる。
ここで、黒四角で示した外郭点は色材総量制限値150%を超えており、これらの外郭点に相当するCMYKデバイス色信号を色材総量制限値150%と等しくなるように修正しなければならない。この修正方法は、前述したように墨(K)を固定して他の色材を等量減じることにより、設定された色材総量制限値に修正することができる。この計算例として、図18に示した外郭点のうち、設定された色材総量制限値を超えている外郭点の1つであるデバイス色信号BK1=(100%,50%,0%,100%)を修正すると、BK1’=(50%,0%,0%,100%)となる。
なお、設定された色材総量制限値が200%未満の場合は、中間外郭上の外郭点に相当するデバイス色信号の一部の要素が、修正により負となる場合がある。この際には、負となった要素を0に変更し、固定したKを除く正の要素(これはただ一つのはず)を修正することで、設定された色材総量制限値と等しくなるように修正を施せばよい。例えば、色材総量制限値150%の条件下でCMYK=(100%,20%,0%,100%)を前述の式に沿って計算すると、C’M’Y’K=(65%,−15%,0%,100%)となる。要素M’が負となっているため、前述の説明の通りさらに修正するとC”M”Y”K=(50%,0%,0%,100%)となる。このような場合には、修正後に中間外郭を構成する外郭点に同一のデバイス色信号が現れるため、隣接する外郭点同士でポリゴンを作成する際に重複する外郭点を削除する必要がある。
このように、設定された色材総量値が150%の場合には、色材総量制限値を超えた外郭点について修正を行い、有効なポリゴンを構成しない外郭点を削除することによって、図19に展開図を示すような中間外郭が得られる。なお、図19において黒四角で示した外郭点は、上下に示していてもすべて色材総量制限値と等しい外郭点である。
規制外郭構築部24では、黒を含むデバイス色空間であるCMYK色空間における規制外郭を構築する。図20は、本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の規制外郭の一例の説明図、図21は、同じく150%の場合の規制外郭の一例の説明図である。図20(A)、図21(A)は規制外郭の展開図、図20(B)、図21(B)は展開図に示した各頂点とデバイス色信号の対応表である。また、図中の黒丸は規制外郭を構成する外郭点である。規則的に配列された外郭点を隣接する外郭点と連結して三角形(図20,図21中の実線)を構成することによって、規制外郭を表すポリゴン群を作成することができる。
規制外郭は、色材総量制限値設定部3で設定された色材総量制限値と等しい面であり、CMYK色空間においてはK=100%、C+M+Y=色材総量制限値−Kという面である。具体的には、色材総量制限値が250%の場合には図20に示すようになり、外周の一部が図16(A)に示した下半外郭の下部に連結し、また外周の他の部分が図17(A)に示した中間外郭に連結される外郭面となる。このとき、図17(A)に示した中間外郭の規制外郭との連結部分では、上述のように色材総量制限値を超えた外郭点を色材総量制限値と等しくなるように修正している。そのため、連結する外郭点が多くなっており、規制外郭においては中間外郭の外郭点のそれぞれに対応するように、六角形上のうち3つの辺上にそれぞれ3つずつ外郭点を増やしている。
同様に、色材総量制限値が150%の場合には図21に示すようになり、例えば図21(A)に示す規制外郭は図19(A)に示した修正後の中間外郭の下部に連結される。
このようにして求めた上半外郭、下半外郭、中間外郭、規制外郭によって構成される色域外郭上の外郭点について、色空間変換部2において任意の色空間の色信号へ変換する。例えばデバイス独立な色空間であるCIELAB色空間へ変換することができる。これによって、任意の色空間において、CMYKプリンタの色域外郭を求めることができる。
以上説明したように、この第2の実施の形態によれば、墨を含む4次元以上のデバイス色空間を持つカラー出力デバイスにおける色域外郭を構成する外郭点のうち、中間外郭においては設定された色材総量制限値を超えている外郭点のデバイス色信号を色材総量制限値と等しくなるように修正し、上半外郭および下半外郭においては色材総量制限値を超える外郭点を除いた外郭点のみから外郭を構築し、さらに総量規制値と等しい規制外郭を構築して、これらを結合することによりデバイス色空間における色域外郭を構築する。そして、そのデバイス色空間における色域外郭を構成する外郭点を、所望の色空間における色信号へ変換することで、所望の色空間における設定された色材総量制限を課された色域外郭を算出できる。これによって、100%よりも大きい任意の色材総量制限値に応じた適切な色域外郭を構築することができる。また、デバイス色空間において色域外郭を構築してから色変換を行うため、従来のように探索的に色材総量制限値を満たす色信号を求める必要がなく、高速に処理を行うことができる。さらに、特許文献5に記載されているように色材総量制限値を越える外郭点を修正するのではなく、規制外郭を構築して色域外郭を構築するので、外郭点の重複を事前に防ぐとともに、目的とする色域外郭の精度に応じて色域外郭を構成する外郭点数を決定することができ、無駄な計算量を削減することができる。
なお、上述の第1,第2の実施の形態における具体例では、簡単のためCMY色空間のカラー出力デバイスおよびCMYK色空間のカラー出力デバイスを取り上げて説明したが、墨を含まない4次元以上の出力デバイスや墨を含む5次元以上の出力デバイスにおいても同様に本発明を適用することができる。
図22は、本発明の色域外郭算出装置の機能または色域外郭算出方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。図中、31はプログラム、32はコンピュータ、41は光磁気ディスク、42は光ディスク、43は磁気ディスク、44はメモリ、51は光磁気ディスク装置、52は光ディスク装置、53は磁気ディスク装置である。
上述の第1,第2の実施の形態として説明した構成の一部または全部を、コンピュータにより実行可能なプログラム31によって実現することが可能である。このようにプログラム31で実現される場合、そのプログラム31およびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、光磁気ディスク41,光ディスク42(CDやDVDなどを含む)、磁気ディスク43,メモリ44(ICカード、メモリカードなどを含む)等である。もちろんこれらの記憶媒体は、可搬型に限られるものではない。
これらの記憶媒体にプログラム31を格納しておき、例えばコンピュータ32の光磁気ディスク装置51,光ディスク装置52,磁気ディスク装置53,あるいは図示しないメモリスロットにこれらの記憶媒体を装着することによって、コンピュータからプログラム31を読み出し、本発明の色域外郭算出装置の機能または色域外郭算出方法を実行することができる。あるいは、あらかじめ記憶媒体をコンピュータ32に装着または内蔵しておき、例えばネットワークなどを介してプログラム31をコンピュータ32に転送し、記憶媒体にプログラム31を格納して実行させてもよい。もちろん、一部の機能についてハードウェアによって構成することもできるし、あるいは、すべてをハードウェアで構成してもよい。
本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の上半外郭の一例の説明図である。 本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が150%の場合の上半外郭の一例の説明図である。 本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の下半外郭の一例の説明図である。 本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が150%の場合の下半外郭の一例の説明図である。 本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の規制外郭の一例の説明図である。 本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が150%の場合の規制外郭の一例の説明図である。 本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合に求めた上半外郭、下半外郭、規制外郭をまとめた色域外郭の一例における色域外郭の展開図である。 本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合に求めた上半外郭、下半外郭、規制外郭をまとめた色域外郭の一例における色域外郭の俯瞰図である。 本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が150%の場合に求めた上半外郭、下半外郭、規制外郭をまとめた色域外郭の一例における色域外郭の展開図である。 本発明の第1の実施の形態において、色材総量制限値が150%の場合に求めた上半外郭、下半外郭、規制外郭をまとめた色域外郭の一例における色域外郭の俯瞰図である。 本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。 CMYK色空間における色域外郭の一例の説明図である。 本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の上半外郭の一例の説明図である。 本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が150%の場合の上半外郭の一例の説明図である。 本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の下半外郭の一例の説明図である。 本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の中間外郭の一例の説明図である。 本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が150%の場合の修正前の中間外郭の一例の説明図である。 本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が150%の場合の修正後の中間外郭の一例の説明図である。 本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が250%の場合の規制外郭の一例の説明図である。 本発明の第2の実施の形態において、色材総量制限値が150%の場合の規制外郭の一例の説明図である。 本発明の色域外郭算出装置の機能または色域外郭算出方法をコンピュータプログラムで実現した場合におけるコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムを格納した記憶媒体の一例の説明図である。
符号の説明
1…デバイス外郭構築部、2…色空間変換部、3…色材総量制限値設定部、4…デバイス外郭構築部、11…上半外郭構築部、12…下半外郭構築部、13…規制外郭構築部、21…上半外郭構築部、22…下半外郭構築部、23…中間外郭構築部、24…規制外郭構築部、31…プログラム、32…コンピュータ、41…光磁気ディスク、42…光ディスク、43…磁気ディスク、44…メモリ、51…光磁気ディスク装置、52…光ディスク装置、53…磁気ディスク装置。

Claims (16)

  1. 墨を含まない3次元のデバイス色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するカラー出力デバイスにおける色材総量制限値を満たす色域外郭を算出する色域外郭算出装置において、デバイス色空間における1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たす外郭点からなる上半外郭を求める上半外郭構築手段と、デバイス色空間における1以上の色成分が100%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たす外郭点が存在する場合に該外郭点からなる下半外郭を求める下半外郭構築手段と、前記下半外郭及び前記上半外郭のうち前記色材総量制限値となる外郭点と連結され前記色材総量制限値と等しいデバイス色信号を外郭点とする規制外郭を求める規制外郭構築手段と、前記上半外郭構築手段と前記下半外郭構築手段と前記規制外郭構築手段で構築した前記デバイス色空間における色域外郭を構成する外郭点から前記デバイス色空間以外の色空間における前記色域外郭を求める色空間変換手段を有することを特徴とする色域外郭算出装置。
  2. 墨を含む4次元のデバイス色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するカラー出力デバイスにおける色材総量制限値を満たす色域外郭を算出する色域外郭算出装置において、デバイス色空間における墨が0%かつ墨以外の1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たす外郭点からなる上半外郭を求める上半外郭構築手段と、デバイス色空間における墨以外の1以上の色成分が100%かつ墨以外の1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たさない外郭点を前記色材総量制限値を満たすように修正して中間外郭を求める中間外郭構築手段と、デバイス色空間における墨が100%かつ墨以外の1以上の色成分が100%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たす外郭点が存在する場合に該外郭点からなる下半外郭を求める下半外郭構築手段と、前記下半外郭、前記中間外郭、前記上半外郭のうち前記色材総量制限値となる外郭点と連結され前記色材総量制限値と等しいデバイス色信号を外郭点とする規制外郭を求める規制外郭構築手段と、前記上半外郭構築手段と前記中間外郭構築手段と前記下半外郭構築手段と前記規制外郭構築手段で構築した前記デバイス色空間における色域外郭を構成する外郭点から前記デバイス色空間以外の色空間における前記色域外郭を求める色空間変換手段を有することを特徴とする色域外郭算出装置。
  3. 前記中間外郭構築手段は、墨を固定して残りの0%以外の色成分から等量だけ差し引くことにより前記色材総量制限値と等しくなるように修正することを特徴とする請求項2に記載の色域外郭算出装置。
  4. 前記中間外郭構築手段は、前記色材総量制限値を満たすように修正できない外郭点については削除することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の色域外郭算出装置。
  5. 前記下半外郭構築手段及び上半外郭構築手段は、色材総量制限値を超える外郭点と隣接する外郭点が色材総量制限値未満の場合には、前記色材総量制限値を超える外郭点を前記色材総量制限値と等しくなるように修正することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の色域外郭算出装置。
  6. 前記下半外郭構築手段及び上半外郭構築手段は、色材総量制限値を超える外郭点と隣接する外郭点が色材総量制限値未満の場合には、前記色材総量制限値を超える外郭点を前記色材総量制限値と等しくなるように修正することを特徴とする請求項1に記載の色域外郭算出装置。
  7. 墨を含まない3次元のデバイス色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するカラー出力デバイスにおける色材総量制限値を満たす色域外郭を算出する色域外郭算出方法において、デバイス色空間における1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たす外郭点からなる上半外郭を上半外郭構築手段で求め、デバイス色空間における1以上の色成分が100%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たす外郭点が存在する場合に該外郭点からなる下半外郭を下半外郭構築手段で求め、前記下半外郭及び前記上半外郭のうち前記色材総量制限値となる外郭点と連結され前記色材総量制限値と等しいデバイス色信号を外郭点とする規制外郭を規制外郭構築手段で求め、前記上半外郭構築手段と前記下半外郭構築手段と前記規制外郭構築手段で構築した前記デバイス色空間における色域外郭を構成する外郭点から前記デバイス色空間以外の色空間における前記色域外郭を色空間変換手段で求めることを特徴とする色域外郭算出方法。
  8. 墨を含む4次元のデバイス色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するカラー出力デバイスにおける色材総量制限値を満たす色域外郭を算出する色域外郭算出方法において、デバイス色空間における墨が0%かつ墨以外の1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たす外郭点からなる上半外郭を上半外郭構築手段で求め、デバイス色空間における墨以外の1以上の色成分が100%かつ墨以外の1以上の色成分が0%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たさない外郭点を前記色材総量制限値を満たすように修正して中間外郭を中間外郭構築手段で求め、デバイス色空間における墨が100%かつ墨以外の1以上の色成分が100%となる色域外郭上の点である外郭点のうち前記色材総量制限値を満たす外郭点が存在する場合に該外郭点からなる下半外郭を下半外郭構築手段で求め、前記下半外郭、前記中間外郭、前記上半外郭のうち前記色材総量制限値となる外郭点と連結され前記色材総量制限値と等しいデバイス色信号を外郭点とする規制外郭を規制外郭構築手段で求め、前記上半外郭構築手段と前記中間外郭構築手段と前記下半外郭構築手段と前記規制外郭構築手段で構築した前記デバイス色空間における色域外郭を構成する外郭点から前記デバイス色空間以外の色空間における前記色域外郭を色空間変換手段で求めることを特徴とする色域外郭算出方法。
  9. 前記中間外郭を求める際に、墨を固定して残りの0%以外の色成分から等量だけ差し引くことにより前記色材総量制限値と等しくなるように修正することを特徴とする請求項8に記載の色域外郭算出方法。
  10. 前記中間外郭を求める際に、前記色材総量制限値を満たすように修正できない外郭点については削除することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の色域外郭算出方法。
  11. 前記下半外郭及び上半外郭を求める際に、色材総量制限値を超える外郭点と隣接する外郭点が色材総量制限値未満の場合には、前記色材総量制限値を超える外郭点を前記色材総量制限値と等しくなるように修正することを特徴とする請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の色域外郭算出方法。
  12. 前記下半外郭及び上半外郭を求める際に、色材総量制限値を超える外郭点と隣接する外郭点が色材総量制限値未満の場合には、前記色材総量制限値を超える外郭点を前記色材総量制限値と等しくなるように修正することを特徴とする請求項7に記載の色域外郭算出方法。
  13. コンピュータに、墨を含まない3次元のデバイス色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するカラー出力デバイスにおける色材総量制限値を満たす色域外郭を算出する処理を実行させる色域外郭算出プログラムであって、請求項1または請求項6に記載の色域外郭算出装置の機能または請求項7または請求項12に記載の色域外郭算出方法をコンピュータに実行させることを特徴とする色域外郭算出プログラム。
  14. コンピュータに、墨を含む4次元のデバイス色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するカラー出力デバイスにおける色材総量制限値を満たす色域外郭を算出する処理を実行させる色域外郭算出プログラムであって、請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の色域外郭算出装置の機能または請求項8ないし請求項11のいずれか1項に記載の色域外郭算出方法をコンピュータに実行させることを特徴とする色域外郭算出プログラム。
  15. 墨を含まない3次元のデバイス色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するカラー出力デバイスにおける色材総量制限値を満たす色域外郭を算出する処理をコンピュータに実行させる色域外郭算出プログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体において、請求項1または請求項6に記載の色域外郭算出装置の機能または請求項7または請求項12に記載の色域外郭算出方法をコンピュータに実行させる色域外郭算出プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読取可能な記憶媒体。
  16. 墨を含む4次元のデバイス色空間のデバイス色信号に従ってカラー画像を出力するカラー出力デバイスにおける色材総量制限値を満たす色域外郭を算出する処理をコンピュータに実行させる色域外郭算出プログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体において、請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の色域外郭算出装置の機能または請求項8ないし請求項11のいずれか1項に記載の色域外郭算出方法をコンピュータに実行させる色域外郭算出プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読取可能な記憶媒体。
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