JP4893536B2 - 色域情報作成装置、色域情報作成方法および色域情報作成プログラム - Google Patents

色域情報作成装置、色域情報作成方法および色域情報作成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、色域情報作成装置、色域情報作成方法および色域情報作成プログラムに関するものである。
従来、入力デバイスから画像を入力し、出力デバイスによってその画像を出力するようなシステムがある。このようなシステムでは、入力デバイスと、出力デバイスの色再現域(色域)の差による見えの違いを補正するために、カラーマッチング処理(色域圧縮)が行われる。
図12を参照して、カラーマッチング処理について説明する。図12は、従来のカラーマッチング処理システムの一例を模式的に示す図である。図12に示すカラーマッチング処理システムは、入力デバイスとしての入力側プリンタ200と、出力デバイスとしての出力側プリンタ202と、カラーマッチング装置204とを備えている。入力側プリンタ200および出力側プリンタ202は、パーソナルコンピュータなどから、RGBデータ206が入力されると、そのRGBデータに従って記録用紙208に画像を形成する。
ここで、入力側プリンタ200が出力側プリンタ202よりも上位モデルの機種であるなどの理由から、出力側プリンタ202が出力可能な色の範囲(色域)が、入側プリンタ202の色域よりも狭い場合、すなわち、入力側プリンタ202では出力可能であるが、出力側プリンタ202では出力不可能である色がある場合、同一のRGBデータ206を入力したとしても、出力結果として記録用紙208上に形成される画像全体の見た目が異なることとなる。
よって、カラーマッチング装置204は、入力側プリンタ200の色域と、出力側プリンタ202の色域とを取得して、それらを比較して色域の違いを補正するための補正テーブルを作成し、その補正テーブルに従って出力側プリンタ202への出力データを補正することにより、画像全体の見た目をより近づける処理が行われる(例えば、特許文献1参照)。
図13を参照して、カラーマッチング装置204がプリンタの色域を取得するまでの処理について説明する。図13(a)は、従来の入力側プリンタ200と、その入力側プリンタ200に入力されるテストプリント用のRGBデータ206と、そのテストプリント用のRGBデータが入力された結果として、入力側プリンタ200によってカラーパッチが形成された記録用紙208とを模式的に示す図である。記録用紙208に形成されたカラーパッチの色は、測色計により、所望の表色系で数値化して測定することができる。
図13(b)は、カラーパッチを測色することにより得られた測色値を、L*a*b*表色系の色空間に位置づけた状態を示す図である。色空間におけるこの測色値の分布範囲が、入力側プリンタ200の色域に相当する。コンピュータで処理するために色域を表現する手法の1つとして、L*a*b*表色系の色空間を用いたFlexible Sequential LGB Method(以下、FSLGB法と称する)という手法が知られている。
図14を参照して、FSLGB法について説明する。図14(a)は、色空間210に位置づけられた測色値の分布範囲213を模式的に示す図であり、図14(b)は、分布範囲213を数値で表現するために設定される投影面214を示す図である。なお、投影面214は複数設定されるが、ここでは、図面を見易くするために、1つの投影面214のみを図示している。
FSLGB法では、各投影面214に、その近傍の測色値を投影する。すなわち、色空間に分布する測色値を2次元に投影し、その2次元の測色値に対して色域を計算する。
図14(c)は、投影面214に投影された測色値の分布を示す図である。この測色値の分布範囲が、この投影面214の色域216に相当する。FSLGB法によれば、色相角度の0°から360°まで、等間隔に投影面214を設定し、各投影面214毎に色域216を求めることにより、デバイスの色域を表現することができる。
図15は、L*a*b*表色系の色空間210を上から見たa*b*平面と、等間隔に設定された投影面214を示す図である。従来のFSLGB法によれば、例えば、φの色相角度の投影面214に対しては、φ±αの範囲の色相に属する測色値が投影されて、投影面214の色域情報が作成される。なお、図面を見易くするために、図15においては、等間隔に設定される投影面214のうち、一部の投影面214、214のみを図示している。
特開2006−180062号公報
しかしながら、上述の手法は、測色値を投影するという工程を含んでいるため、彩度差が急峻な部分があると、測色値を投影した際に色域が大きく乖離してしまい、色域を正確に表現することが困難であるという問題点があった。
再び図15を参照して、上述の問題点について詳細に説明する。図15においては、色空間210内の測色値の分布範囲218を示している。a*b*平面の原点からの距離は、色の彩度を表しているから、原点から分布範囲218表面までの距離が大となるほど、その色相において出力可能な最大彩度が高い。図15に示す分布範囲218によれば、投影面214と投影面214との間における彩度差が急峻となっていることが分かる。
上述したように、投影面214および投影面214には、色相角度が±αの範囲内に位置する測色値が投影される。よって、点220に位置する測色値は、投影面214または投影面214のいずれかに投影される。
ここで、点220が投影面214に投影される場合、投影面214における実際の彩度よりも高い彩度を持つ要素が追加されることとなり、実際よりも広い色域が求められてしまうのである。
このような不都合は、投影面214を密に設けることによりある程度抑制することができるが、投影面数が増大すると、色相毎の色域を算出する処理時間やそれを保持しておくためのメモリ容量がかかってしまうという問題点が生じる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、デバイスの色域を正確に表現する色域情報を作成することができる色域情報作成装置、色域情報作成方法および色域情報作成プログラムを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、態様1の色域情報作成装置は、デバイスの特性を示す測色値を色空間に位置づけ、その色空間における複数の座標軸のうち、一つの座標軸を含む複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報を作成するものであって、前記投影面の各々に、前記一つの座標軸を軸とする円柱座標系を設定する場合、1つの投影面における測色値の分布範囲に相当する円柱座標半径の最大値と、その1つの投影面に隣り合う他の投影面における測色値の分布範囲に相当する円柱座標半径の最大値との差が所定値以下となるように、各投影面を決定する投影面決定手段を備えることを特徴とする。
態様2の色域情報作成装置は、明度を示す無彩色軸を有し、その無彩色軸からの距離で彩度を示し、色相角度で色相を示す色空間に、デバイスの特性を示す測色値を位置づけ、その無彩色軸をそれぞれ含む複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合に、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報を作成するものであって、1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値以下となるように、各投影面を決定する投影面決定手段を備えることを特徴とする。
態様3の色域情報作成装置は、態様2の色域情報作成装置において、前記投影面決定手段は、複数の投影面の色相角度を決定する第1色相角度決定手段と、その第1色相角度決定手段により決定された色相角度の投影面のうち、1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値より大である場合、その一対の投影面の間に介在する少なくとも1つの色相角度を決定する第2色相角度決定手段とを備え、前記第1色相角度決定手段により決定された色相角度の投影面および前記第2色相角度決定手段により決定された色相角度の投影面を決定することを特徴とする特徴とする。
態様4の色域情報作成装置は、態様3の色域情報作成装置において、前記第1色相角度決定手段は、所定角度毎の色相角度を決定するものであることを特徴とする。
態様5の色域情報作成装置は、態様3の色域情報作成装置において、前記第1色相角度決定手段は、前記色空間に位置づけられる各測色値を、無彩色軸に対し垂直な一平面に投影し、その一平面に投影された測色値の分布範囲を示す多角形であって前記測色値を頂点とする多角形を生成する場合に、生成される多角形の頂点の色相角度を決定するものであることを特徴とする。
態様6の色域情報作成装置は、態様3から5のいずれかの色域情報作成装置において、1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差に基づいて、前記一対の投影面の間の分割数を決定する分割数決定手段を備え、前記第2色相角度決定手段は、前記一対の投影面の間を、前記分割数決定手段により決定された分割数で分割する色相角度を決定するものであることを特徴とする。
態様7の色域情報作成装置は、態様6の色域情報作成装置において、前記第2色相角度決定手段は、前記分割数決定手段により決定された分割数に基づいて、一対の投影面の間を分割する新たな色相角度を決定すると、その新たに決定された色相角度の投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値とを比較し、その差が所定値より大である場合、それら一対の投影面間をさらに分割する色相角度を決定するものであることを特徴とする。
態様8の色域情報作成装置は、態様1から7のいずれかの色域情報作成装置において、前記投影面決定手段は、前記色空間に位置づけられる各測色値を、明度毎に分類し、明度毎における測色値の分布に基づいて、前記投影面を決定するものであることを特徴とする。
態様9の色域情報作成方法は、明度を示す無彩色軸を有し、その無彩色軸からの距離で彩度を示し、色相角度で色相を示す色空間に、デバイスの特性を示す測色値を位置づけ、その無彩色軸をそれぞれ含む複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合に、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報を作成する方法であって、1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値以下となるように、各投影面を決定する投影面決定工程を備えることを特徴とする。
態様10の色域情報作成プログラムは、明度を示す無彩色軸を有し、その無彩色軸からの距離で彩度を示し、色相角度で色相を示す色空間に、デバイスの特性を示す測色値を位置づけ、その無彩色軸をそれぞれ含む複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合に、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報を、コンピュータに作成させるプログラムであって、1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値以下となるように、各投影面を決定する投影面決定ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
態様1の色域情報作成装置によれば、複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報が作成される。ここで、各投影面は、1つの投影面における測色値の分布範囲を示す円柱座標半径の最大値と、その1つの投影面に隣り合う他の投影面における測色値の分布範囲を示す円柱座標半径の最大値との差が所定値以下となるように決定されている。
よって、実際の分布範囲を大きく超えた測色値が、各投影面の色域情報に反映されることが抑制されて、デバイスの色域を正確に表現する色域情報を作成することができるという効果がある。
なお、「デバイス」とは、カラー画像のデータを処理する装置であれば良く、例えば、プリンタ、モニターなどの出力装置であっても良いし、スキャナやデジタルカメラなどの入力装置であっても良い。デバイスが出力装置である場合は、そのデバイスが出力する色を測色して得られた結果が「デバイスの特性を示す測色値」に相当し、デバイスが入力装置である場合は、カラーパッチを読み込むことにより得られた値が「デバイスの特性を示す測色値」に相当する。
また、「各投影面における測色値の分布範囲に相当する円柱座標半径の最大値」は、その投影面に位置づけられる測色値のうち、一基準線から最も離隔した測色値の円柱座標半径であっても良いが、例えば、投影面近傍の測色値を用いた補間により求められる値であっても良い。
また、「一基準線」とは、例えば3次元色空間の座標軸であっても良いが、これに限定されるものではなく、例えば、色空間における任意の直線を一基準線としても良い。
態様2の色域情報作成装置によれば、複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報が作成される。ここで、各投影面は、1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値以下となるように決定されている。
よって、実際の彩度の分布範囲を大きく超えた値が、各投影面の色域情報に反映されることが抑制されて、デバイスの色域を正確に表現する色域情報を作成することができるという効果がある。
ここで、「投影面における測色値の最大彩度を示す値」とは、投影面に位置づけられる測色値の最大彩度であっても良いし、その投影面近傍における測色値を用いた補間により求められる値であっても良い。
態様3の色域情報作成装置によれば、態様2の色域情報作成装置の奏する効果に加え、第1色相角度決定手段により決定された色相角度の投影面のうち、1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値より大である場合、その一対の投影面の間に介在する少なくとも1つの色相角度が第2色相角度決定手段により決定され、第1色相角度決定手段により決定された色相角度の投影面および第2色相角度決定手段により決定された色相角度の投影面が決定される。よって、投影面が過剰に密に設定されることが抑制され、処理時間およびメモリ使用量を節約しつつ、正確な色域情報を作成するために必要な投影面を決定することができるという効果がある。
なお、前記第2色相角度決定手段は、前記第1色相角度決定手段により決定された色相角度の投影面に投影される測色値の最大彩度を求める最大彩度決定手段と、互いに隣り合う一対の色相角度について、一方の色相角度の投影面における測色値の最大彩度と、他方の色相角度の投影面における測色値の最大彩度との差が、所定値以下となるかを、前記第1色相角度決定手段により決定された色相角度の各々について判断する最大彩度判断手段とを備え、前記最大彩度判断手段により、前記一対の色相角度における測色値の最大彩度の差が所定値より大であると判断されると、前記一対の色相角度の間に介在する少なくとも1つの色相角度を決定するものであっても良い。このようにすれば、適切な投影面を、簡単な処理で決定することができる。
また、前記第1色相角度決定手段により決定された色相角度が記憶される色相角度記憶手段と、その色相角度記憶手段に記憶された色相角度を、その角度順に並べ替える並替手段と、その並替手段により並べ替えられた色相角度のうち、先頭の色相角度を、末尾に追加する末尾追加手段とを備え、前記最大彩度判断手段は、前記色相記憶手段において、記憶された順序が隣り合う色相角度間で最大彩度の差を判断するものであっても良い。このようにすれば、全色相角度間における彩度差を、簡単な処理で判断することができる。
態様4の色域情報作成装置によれば、態様3の色域情報作成装置の奏する効果に加え、第1色相角度決定手段は、所定角度毎の色相角度を決定するので、処理が簡単であり、処理時間を節約することができるという効果がある。
態様5の色域情報作成装置によれば、態様3の色域情報作成装置の奏する効果に加え、第1色相角度決定手段は、色空間に位置づけられる各測色値を、無彩色軸に対し垂直な一平面に投影し、その一平面に投影された測色値の分布範囲を示す多角形であって前記測色値を頂点とする多角形を生成する場合に、生成される多角形の頂点の色相角度を決定することにより、測色値の彩度分布を反映した色相角度を決定できるので、正確な色相情報を作成することができるという効果がある。
態様6の色域情報作成装置によれば、態様3から5のいずれかの色域情報作成装置の奏する効果に加え、1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差に基づいて、分割数決定手段により、前記一対の投影面の間の分割数が決定される。そして、第2色相角度決定手段は、一対の投影面の間を、分割数決定手段により決定された分割数で分割する色相角度を決定するので、第1色相角度決定手段により決定された色相角度間における最大彩度の差に応じた適切な数の投影面を、簡単な処理で決定することができるという効果がある。
なお、前記分割数決定手段は、前記一対の色相角度間における最大彩度の差が大きいほど、分割数として大きい値を決定するものであっても良い。このようにすれば、最大彩度の差に応じた適切な分割数で、一対の色相角度間を分割することができる。
態様7の色域情報作成装置によれば、態様6の色域情報作成装置の奏する効果に加え、分割数決定手段により決定された分割数に基づいて、一対の投影面の間を分割する新たな色相角度を決定すると、その新たに決定された色相角度の投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値とを比較し、その差が所定値より大である場合、それら一対の投影面間をさらに分割する色相角度を決定するので、最大彩度の差が所定値以下の投影面を簡単に決定することができるという効果がある。
態様8の色域情報作成装置によれば、態様1から7のいずれかの色域情報作成装置の奏する効果に加え、投影面決定手段は、色空間に位置づけられる各測色値を、明度毎に分類し、明度毎における測色値の分布に基づいて投影面を決定するので、より正確な色域情報を作成することができるという効果がある。
態様9の色域情報作成方法によれば、複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報が作成される。ここで、各投影面は、1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値以下となるように決定されている。
よって、実際の彩度の分布範囲を大きく超えた値が、各投影面の色域情報に反映されることが抑制されて、デバイスの色域を正確に表現する色域情報を作成することができるという効果がある。
態様10の色域情報作成プログラムによれば、複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報が作成される。ここで、各投影面は、1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値以下となるように決定されている。
よって、実際の彩度の分布範囲を大きく超えた値が、各投影面の色域情報に反映されることが抑制されて、デバイスの色域を正確に表現する色域情報を作成することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の色域情報作成装置の一実施形態であるカラーデータ処理装置10を含むカラーデータ処理システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示されるようなカラーデータ処理システムは、カラーデータ処理装置10と、そのカラーデータ処理装置10にネットワーク20を介して接続される入力側プリンタ30および出力側プリンタ50とを備えている。カラーデータ処理装置10は、デバイスの色域を正確に表現する色域情報を作成することができる装置であって、作成した色域情報に基づいて、入力側プリンタ30で形成される画像全体の見た目と、出力側プリンタ50で形成される画像全体の見た目とを近づけるための処理を行う。
カラーデータ処理装置10は、図1に示すように、CPU11と、ROM12と、RAM13と、HDD14と、入力装置15と、表示装置16と、ネットワーク用インターフェース18(I/F18)とを備えている。
CPU11は、このカラーデータ処理装置10を総括的に制御する中央演算処理であり、図5から図8のフローチャートで示す処理を実行するプログラムなどの各種プログラムを実行する。
ROM12は、CPU11により実行される各種制御プログラムや、それらの制御プログラムをCPU11により実行する上で必要なデータなどを格納した書き換え不能なメモリであり、図5から図8のフローチャートで示す処理を実行する色域情報作成プログラム120が格納されている。
図1に戻り説明する。RAM13は、CPU11により実行される各種処理に必要なデータやプログラムを一時的に記憶するためのメモリであり、角度リスト131と、外殻点メモリ132と、入力側色域情報メモリ133と、出力側色域情報メモリ134と、測色値の彩度分布を示す凸包の頂点を記憶する凸包頂点メモリ135とが設けられている。
角度リスト131は、投影面64の色相角度が格納されるリストであり、外殻点メモリ132は、投影面64に投影された測色値のうち、最外殻に位置する測色値(以下、外殻点67と称する)を記憶するメモリである。
図2を参照して、投影面64と外殻点67とについて説明する。図2(a)は、L*a*b*表色系の色空間65を立体的に示すイメージ図である。図2(a)に示すように、色空間65は、明度を示す無彩色軸66を有し、その無彩色軸66からの距離で彩度を示し、色相角度φで色相を示すものである。なお、色相角度φは、a*の正方向の軸を0°として、ここから反時計方向の色相に対して移動した角度とする。
ここで図2(a)に示すように、投影面64は、無彩色軸(L*軸)66を含む面であって、1つの色相角度φで定義される平面である。本実施形態のカラーデータ処理装置10は、FSLGB法を利用して色域情報を作成することとしている。すなわち、色空間65に複数の投影面64を設定し、各投影面64の各々に、各投影面64から所定範囲内にある測色値を投影する場合に、その投影面64に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報を、各投影面64毎に作成する。
図2(b)は、投影面64に形成される色域を模式的に示すイメージ図である。本実施形態のカラーデータ処理装置10では、投影面64に投影された測色値のうち、最外殻に位置する外殻点67を結んで形成される多角形内の領域を、その投影面64に対応する色域68と定義する。なお、図2(b)においては、図面を見易くするため、一部の外殻点67にのみ符号を付している。
具体的には、ある投影面64から所定範囲内にある全ての測色値を、その投影面64に投影した場合における外殻点67を求め、外殻点メモリ132に記憶し、その外殻点67を用いて色域情報を作成するが、詳細は、図5から図8のフローチャートを参照して後述する。
図1に戻り説明する。入力側色域情報メモリ133は、入力側プリンタ30の色域68を表す色域情報を記憶するメモリであり、出力側色域情報メモリ134は、出力側プリンタ50の色域68を表す色域情報を記憶するメモリである。本実施形態のカラーデータ処理装置10では、外殻点67を用いて定まる色域68の表面を、極座標系の座標データを用いて表すこととしている。
図2(c)は、色域68を表す極座標系について説明する図である。図2(c)に示すように、無彩色軸66上のある一点(例えばL*=50の点)を原点Oとし、その原点からの距離を表す動径rと、無彩色軸66に対し垂直なOX軸69に対する偏角θとで、色域68表面を表すことができる。この動径rと偏角θとで表される色域68表面の極座標データが、色域68を表す色相情報として、入力側色域情報メモリ133または出力側プリンタ50へ格納される。
図1に戻り説明する。凸包頂点メモリ135は、色空間65に位置づけられる各測色値彩度分布を示す多角形(凸包)の頂点を記憶するメモリである。
図3を参照して、凸包62について説明する。図3は、L*a*b*表色系の色空間65(図2参照)を構成するa*b*平面61を示すイメージ図である。凸包62は、a*b*平面61に投影された全測色値を包含すると共に、測色値を頂点63として生成される多角形である。
ここで、a*b*平面61の中心(L*,a*,b*)=(50,0,0)から凸包62表面までの距離が、各色相毎の最大彩度に相当する値(以下、単に最大彩度と称する)である。したがって、凸包62の頂点63が存在する色相は、特に、近傍の色相よりも、最大彩度が突出していることが分かる。
本実施形態のカラーデータ処理装置10によれば、凸包62の頂点63の色相角度φを決定し、角度リスト131に格納することとしている。このようにすれば、図3に示すように、他の色相に比較して最大彩度が突出する色相に、投影面64,64,64を設定することができる。その結果、最大彩度が突出した測色値が、異なる色相の色域情報に影響を与えることを抑制できるのである。
さらに本実施形態によれば、このようにして決定された投影面64間における彩度差が急峻である部分(例えば、投影面64と投影面64との間)については、それら一対の投影面64間をさらに分割する投影面(例えば、投影面64)を設定することとしている。そして、各投影面64間の最大彩度の差が所定値以下となるまで投影面64を追加することとしているのであるが、詳細は図7を参照して後述する。
図1に戻り説明する。HDD14はハードディスクドライブであり、RGBtoRGB’テーブル141が設けられている。
図4(a)を参照して、RGBtoRGB’テーブル141について説明する。図4(a)は、RGBtoRGB’テーブル141の構成を模式的に示す図である。図4に示すように、RGBtoRGB’テーブル141は、入力側プリンタ30と出力側プリンタ50との間で色合わせを行うために、出力側プリンタ50へ出力するRGBデータ(RGB値)を、どのようなRGBデータ(RGB’値)に補正すれば良いかを示すテーブルである。
本実施形態のカラーデータ処理装置10では、ネットワーク20を介して入力側プリンタ30へ入力されるRGBデータを読み込み、RGBtoRGB’テーブル141を用いて変換し、その変換後のRGBデータを出力側プリンタ50へ出力する。これにより、入力側プリンタ30で形成される画像全体の見た目と、出力側プリンタ50で形成される画像全体の見た目とを近づけることができる。このRGBtoRGB’テーブル141は、入力側プリンタ30の色域情報と、出力側プリンタ50の色域情報とを用いて作成されるが、公知の処理であるため、詳細な説明は省略する。
図1に戻り説明する。入力装置15は、カラーデータ処理装置10へデータ又はコマンドを入力するものである。表示装置16は、カラーデータ処理装置10で実行される処理内容や入力されたデータなどを視覚的に確認するために、文字や画像などを表示するものである。I/F18は、カラーデータ処理装置10をネットワーク20に接続し、ネットワーク20を経由したデータの入出力を制御するものである。図1に示すように、上述したCPU11と、ROM12と、RAM13と、HDD14と、入力装置15と、表示装置16と、I/F18とは、バスライン19を介して互いに接続されている。
入力側プリンタ30は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、画像形成ユニット34と、インターフェース37(I/F37)とを備えている。また、出力側プリンタ50は、CPU51と、ROM52と、RAM53と、画像形成ユニット54と、インターフェース57(I/F57)とを備えている。入力側プリンタ30および出力側プリンタ50は、いずれも公知のプリンタで構成することができるので、以下、入力側プリンタ30の構成についてのみ説明する。
CPU31は、入力側プリンタ30の動作を制御するものであり、各種プログラムを実行する。ROM32は、入力側プリンタ30の動作を制御するためのプログラムなどが格納されたメモリであり、RGBtoLabテーブル321が記憶されている。
図4(b)は、RGBtoLabテーブル321の構成を模式的に示す図である。図4(b)に示すように、RGBtoLabテーブル321は、RGB値をそれぞれ、例えば9ステップで変動させた値と(0,32,64,96,128,160,192,224,255)、その各値を入力したときにプリンタが記録用紙に形成するパッチの色を、測色して得られるL*a*b*値(測色値の一例)とを対応付けたテーブルである。このRGBtoLabテーブル321に格納されたL*a*b*値により、入力側プリンタ30で表現し得る範囲を網羅することができる。なお、RGBtoLabテーブル321の作成と格納は、例えば、入力側プリンタ30の製造時に、工場において行われる。
本実施形態のカラーデータ処理装置10は、入力側プリンタ30のRGBtoLabテーブル321に記述されるL*a*b*値を、入力側プリンタ30の測色値として読み込み、入力側プリンタ30の色域情報を作成し、出力側プリンタ50のRGBtoLabテーブル521に記述されるL*a*b*値を、出力側プリンタ50の測色値として読み込み、出力側プリンタ50の色域情報を作成するものとして説明する。しかしながら、入力側プリンタ30、出力側プリンタ50の測色値の取得手段は、これに限定されるものではなく、例えば、図示しないインターネットを介して、プリンタベンダーなどが提供しているRGBtoLabテーブルを取得するように構成しても良い。
図1に戻り説明する。画像形成ユニット34は、ネットワーク20を介して入力されるRGBデータに従って、カラー画像を記録用紙に形成する。I/F37は、入力側プリンタ30をネットワーク20に接続し、ネットワーク20を経由したカラーデータ処理装置10とのデータの入出力を制御する。上述したCPU31と、ROM32と、RAM33と、画像形成ユニット34と、I/F37とは、バスライン39を介して互いに接続されている。
次に、図5から図8のフローチャートを参照して、上記のカラーデータ処理装置10において実行される、色変換テーブル作成処理について説明する。この色変換テーブル作成処理は、入力側プリンタ30と出力側プリンタ50の各々について色域情報を作成し、その色域情報に基づいて、RGBtoRGB’テーブル141(図1参照)を作成する処理である。
図5は、色変換テーブル作成処理を示すフローチャートであり、まず、投影面決定処理(S2)を実行する。この投影面決定処理(S2)については、図6を参照して後述する。
次に、入力側プリンタ30のRGBtoLabテーブル321(図4(b)参照)を読み込み(S3)、そのRGBtoLabテーブル321に格納された測色値(L*a*b*値)に基づいて、入力側プリンタ30の色域情報を作成し、その色域情報を入力側色域情報メモリ133に格納する色域形成処理を実行する(S4)。
次に、出力側プリンタ50のRGBtoLabテーブル521を読み込み(S6)、そのRGBtoLabテーブル521に格納された測色値に基づいて、出力側プリンタ50の色域情報を作成し、その色域情報を出力側色域情報メモリ134に格納する色域形成処理をする(S8)。なお、色域形成処理(S4,S8)については、図8を参照して後述する。
次に、入力側プリンタ30の色域圧縮を行う(S11)。これは、入力側プリンタ30の色域を、出力側プリンタ50の色域に合わせて圧縮する処理であり、具体的には、S3のステップで読み込んだ入力側プリンタ30のRGBtoLabテーブル321に格納されたL*a*b*値の全てが、出力側プリンタ50の色域68に含まれるように、S3のステップで読み込んだ入力側プリンタ30のRGBtoLabテーブル321のL*a*b*値を変換する処理である。
次に、出力側プリンタ50のLabtoRGB関係を求める(S12)。上述したように、出力側プリンタ50のROM52には、RGBtoLabテーブル521が格納されているから、これを利用して、L*a*b*値に対するRGB値の関係を示すLabtoRGB関係を求めることができるが、具体的アルゴリズムは公知であるため、詳細な説明は省略する。
次に、色域圧縮が行われた入力側プリンタ30のRGBtoLabテーブル321と、S12のステップで求められた出力側プリンタ50のLabtoRGB関係とを用いて、RGBtoRGB’テーブル141(図4(a)参照)を作成し(S14)、処理を終了する。上述したように、色域圧縮により、全てのL*a*b*値が、出力側プリンタ50の色域68内に収められた入力側プリンタ30のRGBtoLabテーブル321が作成されているので、このRGBtoLabテーブル321のL*a*b*値と、S12のステップで求められた出力側プリンタ50のLabtoRGB関係のL*a*b*値とをキーとして、RGBtoRGB'テーブル141を作成することができるのである。
この色変換テーブル作成処理により作成されたRGBtoRGB’テーブル141は、カラーデータ処理装置10のHDD14に格納される。これにより、入力側プリンタ30が形成する画像と出力側プリンタ50が形成する画像との色合わせが可能となる。
図6(a)は、投影面決定処理(S2)を示すフローチャートである。この投影面決定処理(S2)は、入力側プリンタ30の色域情報作成と、出力側プリンタ50の色域情報作成とに、共通して用いられる投影面64の色相角度φを決定し、角度リスト131(図1参照)に記憶させる処理である。
投影面決定処理(S2)では、まず、凸包頂点の色相角度を求めて角度リスト131に格納する第1色相角度決定処理(S22)を実行し、次に、第1色相角度決定処理で決定された色相角度φを検証し、色相角度間における最大彩度差が大きい場合には、それら色相角度の間を分割する色相角度φを新たに決定し、角度リスト131に格納する第2色相角度決定処理(S24)を実行する。
図6(b)を参照して、第1色相角度決定処理(S22)について説明する。図6(b)は、第1色相角度決定処理(S22)を示すフローチャートである。
図6(b)に示すように、第1色相角度決定処理(S22)では、まず、角度リスト131を初期化する(S221)。次に、予め定められた所定角度毎(例えば9°毎)の色相角度を、角度リスト131に記憶する(S222)。
次に、入力側プリンタ30のRGBtoLabテーブル321(図4(b)参照)を読み込み(S223)、そのRGBtoLabテーブル321に格納された各測色値(L*a*b*値)に基づいて色空間65(図3参照)に位置づけられる各測色値を、a*b*平面61(図2参照)に投影する場合に、投影された各測色値の分布範囲を示す凸包62の頂点63(図2参照)を求める(S224)。なお、凸包62の頂点63は、Gift Wrapping法など、公知のアルゴリズムを用いて容易に求めることができる。
そして、求めた頂点63の各々について色相角度φを決定し、角度リスト131に追加する(S225)。次に、出力側プリンタ50のRGBtoLabテーブル521を読み込み(S226)、そのRGBtoLabテーブル521に格納された各測色値(L*a*b*値)を、a*b*平面に投影し、投影された各測色値を包含する凸包62を形成する場合の凸包62頂点63を求める(S227)。そして、求めた頂点63の各々について色相角度φを決定し、角度リスト131に追加する(S228)。
次に、角度リスト131に記憶された色相角度φを、その値が小から大の順にソートする(S229)。そして、ソートされた色相角度φのうち、先頭の色相角度φ、すなわち最小の色相角度φを、角度リスト131の末尾に追加する(S230)。
次に、角度リスト131に記述された色相角度のうち、隣り合う2つの色相角度の差を検証し、その差が所定値(例えば4°)以下となる色相角度がある場合、その2つの色相角度のいずれか一方を削除し(S231)、第2色相角度決定処理(S24)へ移行する。
第1色相角度決定処理(S2)によれば、凸包62の頂点63の色相角度φが決定される。また、2つの色相角度φ間における差が所定値以下となる色相角度がある場合、いずれか一方が角度リストから削除されるので、投影面64が過剰に密となることが抑制され、処理時間および使用メモリを節約することができる。
図7は、第2色相角度決定処理(S24)を示すフローチャートである。この第2色相角度決定処理(S24)は、第1色相角度決定処理(S22)により決定された色相角度φの投影面64のうち、1つの投影面64における測色値の最大彩度と、その投影面64と隣り合う他の投影面における最大彩度との差が所定値より大である場合、その一対の投影面64の間に介在する色相角度φを決定する処理である。
まず、角度リスト131の先頭に参照ポインタを配置し、その参照ポインタで示される位置の色相角度φ、すなわち、角度リスト131における最小の色相角度φを読み出す(S242)。次に、読み出した色相角度φの投影面64における測色値の最大彩度を計算する(S244)。ここでは、投影面64における原点から凸包62表面までの距離を、その投影面64における最大彩度とする。
次に、角度リスト131内の全ての色相角度φについて処理をしたか否かを判断する(S246)。未処理の色相角度φがある場合(S246:No)、角度リスト131における参照ポイントで示される色相角度φを読み出し、参照ポイントを次へ移動する(S248)。
そして、読み出した色相角度φの投影面64における測色値の最大彩度を計算する(S250)。S250で計算した最大彩度と、その直前に計算した最大彩度との差(以下、彩度差と称する)を計算する(S252)。
次に、彩度差が所定値より大か否かを判断する(S254)。本実施形態では、所定値が「1.2」であるものとして説明するが、この所定値は、色域情報として要求される精度に応じて適宜設計変更しても良い。彩度差が所定値以下である場合(S254:No)、S246に戻り、次の色相角度φを読み出して処理を繰り返す。
一方、彩度差が所定値より大である場合(S254:Yes)、その彩度差に基づいて、一対の投影面64の間の分割数を決定する。具体的には、下記式(1)に基づいて、分割数を決定する。
分割数=彩度差/所定値 ・・・(1)
このようにすれば、一対の色相角度φ間における彩度差が大きいほど、分割数として大きい値を決定される。すなわち、彩度差が大きい場合には、投影面64を密に設定することができる。好ましくは、上記(1)式において、所定値とは、S254の判断で用いた所定値と同じ値(本実施形態では1.2)である。また、彩度差が所定値で割り切れなかった場合には、小数点以下を繰り上げることが好ましい。
次に、一対の投影面64の間を、S256で決定された分割数で等分割する色相角度φを決定し、角度リスト131に挿入する(S258)。上述したように、角度リスト131に格納される色相角度φは、その角度の大きさ順にソートされているので、その順序に従って、新たに決定された色相角度φが挿入される。そして、角度リスト131の参照ポイントを、新たに決定された色相角度φのうち、最小の色相角度φに移動させ(S260)、S248に戻る。
そして、S248から処理を繰り返す。すなわち、S256において決定された分割数に基づいて、一対の投影面64の間を分割する新たな色相角度φを決定すると、その新たに決定された色相角度φの投影面64における測色値の最大彩度と、その投影面64と隣り合う他の投影面64における測色値の最大彩度とを比較し、その彩度差が所定値より大である場合(S254:Yes)、それら一対の投影面64間をさらに分割する色相角度を決定する。
このようにして処理を繰り返すうちに、角度リスト131に格納された全ての色相角度φについての処理を終了すると(S246:Yes)、第2色相角度決定処理(S24)を終了する。
上述したように、角度リスト131に格納された色相角度φは、角度が小から大の順にソートされていると共に、末尾には最小の色相角度φが追加されているから、角度リスト131を全て処理することにより、全色相角度間における彩度差を検証することができる。
投影面決定処理(S2)によれば、1つの投影面64における測色値の最大彩度と、その投影面64と隣り合う他の投影面64における測色値の最大彩度との差が所定値以下となるように色相角度φが決定される。
よって、投影面が過剰に密に設定されることが抑制され、処理時間およびメモリ使用量を節約しつつ、正確な色域情報を作成するために必要な投影面を決定することができる。
また、一対の色相角度φ間における彩度差に基づいて分割数を決定して色相角度φを決定するので、彩度差に応じた適切な数の投影面を簡単な処理で決定することができる。
図8を参照して、カラーデータ処理装置10で実行される色域形成処理(S4,S8)について説明する。図8は、色域形成処理(S4,S8)を示すフローチャートである。なお、入力側プリンタ30のRGBtoLabテーブル321を読み込んだ後に実行される色域形成処理(S4)は、入力側プリンタ30の色域情報を作成する。一方、出力側プリンタ50のRGBtoLabテーブル521を読み込んだ後に実行される色域形成処理(S8)は、出力側プリンタ30の色域情報を作成する。
まず、直前に読み込んだRGBtoLabテーブルに含まれる測色値(L*a*b*値)を、L*C*h*へ変換する(S42)。ここで、C*は色相を表す値であり、h*は色相角度を表す値である。
次に、角度リスト131に記述された複数の色相角度のうち、1つの色相角度φを読み出す(S44)。そして、読み出した色相角度φと、隣接する色相角度φとの間を二等分する分割面により形成される、色相角度φを含む所定の色相領域内(特許請求の範囲に記載の所定範囲内の一例)のL*C*h*値を抽出し、その抽出されたL*C*h*値を、再びL*a*b*値に変換する(S46)。
次に、抽出されたL*a*b*値を、xy直交座標系で表される2次元座標データに変換する(S48)。この座標データは、その投影面64および投影面64近傍の色相範囲における測色値を、投影面64に投影した場合の各投影位置を示す値である。
次に、投影面64における外殻点67(図2参照)を抽出する(S50)。このような外殻点67は、Gift Wrapping法など公知のアルゴリズムを用いて抽出することができる。
次に抽出された外殻点67の座標データを用いて、色域68表面を表す極座標データである色域情報を作成し、入力側色域情報メモリ133または出力側色域情報メモリ134へ格納する(S52)。そして、角度リスト131に記述された全ての色相角度φについて処理をしたか否かを判断し(S54)、未処理の色相角度φがある場合(S54:No)、S44に戻り、処理を繰り返す。
このようにして処理を繰り返すうちに、角度リスト131に記述された全ての色相角度φについての処理を終了したと判断されると(S54:Yes)、色域形成処理を終了する。
この色域形成処理によれば、直前に読み込んだRGBtoLabテーブル321,521に基づいて、入力側プリンタ30の色域情報または出力側プリンタ50の色域情報を、角度リスト131に記憶された色相角度毎に作成することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上述した実施形態の第1色相角度決定処理(S22)では、彩度分布を示す凸包62の頂点63を求め、その頂点63の色相角度φを、角度リスト131に追加するものとして説明した。しかしながら、凸包62に代えて、例えば、凹多角形70の頂点を求め、その頂点の色相角度を、角度リスト131に追加するように構成しても良い。
図9は、色空間65のa*b*平面に投影された測色値を包含する凹多角形70の一例を示す図である。このように、凹多角形70(すなわち、内角全て180°より小という条件を満たさない多角形)の頂点の色相角度について、投影面64を形成することとしても良い。
図10は、凹多角形70の頂点を抽出する凹多角形頂点抽出処理(S54)を示すフローチャートである。この凹多角形頂点抽出処理(S54)を、第1色相角度決定処理(図6(b)参照)におけるS224の処理、または、S228の処理に代えて実行することにより、図9に示す凹多角形70の頂点の色相角度φを決定することができる。
まず、a*b*平面に投影された測色値のうち、a*が最小の測色値を、点AとしてRAM13に記憶する(S542)。次に、角度変数αを0に初期化する(S544)。
次に、点A以外の全測色値を処理したか否かを判断する(S546)。最初はこの判断が否定されるので(S546:No)、次に、点A以外の1の測色値を選択し、その座標データを読み込む(S548)。そして、その選択した測色値と、点Aとの位置関係を示す角度βを、点AおよびS548で読み込んだ座標データに基づいて算出する(S550)。
図11(a)は、角度βについて説明する説明図である。図11(a)に示すように、本実施形態の凹多角形頂点抽出処理では、角度βは、選択された測色値(点P)と点Aとを結ぶ直線と、b*軸の負方向とがなす角度であって、b*軸の負方向を0°とした左回りの角度として定義している。よって、この角度βが最大の値を示すとき(図10(b)参照)、選択された測色値は、凹多角形において点Aに隣接する頂点であると判断できるのである。
図10に戻り説明する。次に、算出したβがαより大であるか否かを判断する(S552)。最初、角度変数αは0に初期化されているので、まず、βはαより大であると判断され(S552:Yes)、次に、点Aから選択された測色値までの距離d2を算出する(S553)。次に、算出した距離d2が、基準距離dより大であるか否かを判断する(S554)。算出した距離d2が基準距離dより大である場合(S554:Yes)、すなわち、抽出した測色値が点Aから遠く離隔している場合、S546に戻る。
一方、算出した距離d2が基準距離d以下である場合(S554:No)、すなわち抽出した測色値が点A近傍である場合、α=βとして、S548の処理で抽出した測色値を点BとしてRAM13に記憶し(S555)、S546の処理に戻る。そして、次の測色値を選択してその座標データを読み込み(S548)、処理を繰り返す。この処理を繰り返すことによって、角度βが最大となる測色値を点Bとして決定することができる。
図11(b)は、点Aと点Bとの位置関係を示す図である。図11(b)に示すように、角度βが最大となる測色値を点Bとすることにより、色域68を構成する点Aの隣接する頂点である点Bを抽出することができる。なお、S546からS555のステップで抽出すべき点Bは、点Aおよび点B以外の測色値が、全て点Aと点Bとを結ぶ直線の片側に位置するという条件を満たす測色値であれば良く、点B抽出のための具体的演算方法は上述した演算方法に限られない。
図10に戻り説明する。このようにして点Bが決定され、点A以外の全ての測色値について処理が終了すると(S546:Yes)、次に、角度変数αを360に初期化する(S556)。次に、点A以外の全測色値を処理したか否かを判断する(S558)。最初はこの判断が否定されるので(S558:No)、次に、点A以外の1の測色値を選択し、その座標データを読み込む(S560)。そして、選択した測色値と点Bとを結ぶ直線と、点Aと点Bとを結ぶ直線とがなす角の角度γを算出する(S562)。
図11(c)は、点Aと点Bと新たに選択された測色値との位置関係を示す図である。図11(c)に示すように、角度γは、点Aと点Bとを結ぶ直線から、新たに選択された1つの測色値(点P)と点Bとを結ぶ直線までの角度であって、左回りの角度である。
図10に戻り説明する。次に、算出したγがαより小であるか否かを判断する(S564)。最初、角度変数αは360に初期化されているので、まず、γはαより小であると判断される(S564:Yes)。
次に、点Bから、S560のステップで選択した測色値までの距離d2を算出する(S566)。次に、その算出した距離d2が基準距離dより大であるか否かを判断する(S568)。その算出した距離d2がdより大である場合(S568:Yes)、すなわち、抽出した1点が点Bから遠く離隔している場合、点Bに隣接する頂点ではないと判断し、S558の処理に戻る。なお、この基準距離dは、例えば、図3を参照して説明した凸包62の頂点間の距離よりも短い値となるように、予め設定されている距離である。
一方、算出した距離d2がd以下である場合(S568:No)、すなわち抽出した測色値が点B近傍であって、点Bの隣接する頂点となる可能性がある場合、α=γとして、S560のステップで抽出した測色値を点CとしてRAM13に記憶する(S570)。そして、点Cがa*が最小の測色値であるか否かを判断する(S572)。未だ全ての頂点が抽出されていない場合は、この判断が否定されるので(S572:No)、S558に戻り処理を繰り返す。このようにして処理を繰り返すことにより、点Bからの距離が基準距離d以内であって、上記角度γが最小となる測色値が点Cとされる。
このようにして全測色値の処理を終了すると(S558)、点Bを点Aとし、点Cを点Bとして、RAM13に記憶する(S574)。次に、S556の処理に戻り、処理を繰り返す。すなわち、先に抽出された点Cを点Bとし、次の点Cを抽出する処理を行うのである。
このようにして処理を繰り返すうちに、点Cがa*が最小の測色値となったと判断されると(S572:Yes)、この凹多角形頂点抽出処理(S54)を終了する。
凹多角形頂点抽出処理(S54)によれば、図9を参照して説明した凹多角形70の頂点を抽出することができるので、その凹多角形70の頂点の色相角度に基づく投影面64を設定することができる。
また、上述した投影面決定処理(S2)によれば、色空間65内の全ての測色値を一平面(L*が50のa*b*平面)に投影し、投影面64を決定していたが、測色値を明度毎に分類し、明度毎における測色値の分布に基づいて投影面64を決定するように構成しても良い。例えば、無彩色軸66に直交する平面で色空間65を分割して得られる複数の明度領域毎に、各明度領域内に位置づけられる測色値を、a*b*平面に投影し、そのa*b*平面に投影された測色値の分布範囲を示す多角形の頂点の色相角度を、第1投影面決定処理(S22)において決定しても良い。
このようにすれば、明度毎の測色値の分布に大きなばらつきがある場合であっても、そのばらつきを反映した投影面64の色相角度を決定することができ、デバイスの色域を正確に表現する色域情報を作成することができる。
また、特に高精度な色域情報を作成したい色相(たとえば、青色)については、投影面64が密に設定されるように、彩度差を検証するための所定値を変更しても良い。
また、上述した実施形態の第1色相角度決定処理(S22)では、彩度分布を示す多角形の頂点に基づいて色相角度φを決定していたが、これに代えて、単に所定角度毎の色相角度φを決定するものであっても良い。このようにすれば、処理が簡単であり、処理時間を節約することができるという効果がある。また、第1色相角度決定処理(S22)において、マンセル色票に基づく20種または40種の色相に対応する色相角度φを、角度リスト131に格納することとしても良い。このようにすれば、人間が目視で識別可能な色の違いに対応した間隔の色相角度について、色相情報を作成することができる。
また、上述した実施形態の色域形成処理(S4,S8)では、入力側プリンタ30と出力側プリンタ50とで、共通の角度リスト131に基づいて色域情報を求めていたが、入力側プリンタ30と、出力側プリンタ50とで異なる角度リスト131に基づいて色域情報を求めるように構成しても良い。
また、上述した実施形態では、L*a*b*表色系の色空間65に基づいて色域情報を作成していたが、L*C*h表色系など、他の表色系に基づくものであっても良い。
また、上述した実施形態では、各投影面64が無彩色軸66を含むように設定されていたが、必ずしも無彩色軸66を基準とするものでなくても良く、色空間65内の一基準線を含むように、投影面64が設定されても良い。
なお、投影面64の各々に、一基準線を軸とする円柱座標系を設定する場合、投影面決定処理(S2)では、1つの投影面における測色値の分布範囲に相当する円柱座標半径の最大値と、その1つの投影面に隣り合う他の投影面における測色値の分布範囲に相当する円柱座標半径の最大値との差が所定値以下となるように、各投影面を決定しても良い。
本発明の一実施形態であるカラーデータ処理装置を含むカラーデータ処理システムの全体構成を示すブロック図である。 (a)は、L*a*b*表色系の色空間を立体的に示すイメージ図であり、(b)は、投影面に形成される色域を模式的に示すイメージ図であり、(c)は、色域を表す極座標系について説明する図である。 L*a*b*表色系の色空間を構成するa*b*平面を示すイメージ図である。 (a)は、RGBtoRGB’テーブルの構成を模式的に示す図であり、(b)は、RGBtoLabテーブルの構成を模式的に示す図である。 色変換テーブル作成処理を示すフローチャートである。 (a)は投影面決定処理を示すフローチャートであり、(b)は第1色相角度決定処理を示すフローチャートである。 第2色相角度決定処理を示すフローチャートである。 色域形成処理を示すフローチャートである。 色空間のa*b*平面に投影された測色値を包含する凹多角形の一例を示す図である。 凹多角形の頂点を抽出する凹多角形頂点抽出処理を示すフローチャートである。 (a)は、角度βについて説明する説明図であり、(b)は、点Aと点Bとの位置関係を示す図であり、(c)は、点Aと点Bと新たに選択された測色値との位置関係を示す図である。 従来のカラーマッチング処理システムの一例を模式的に示す図である。 (a)は、従来の入力側プリンタと、その入力側プリンタに入力されるテストプリント用のRGBデータと、そのテストプリント用のRGBデータが入力された結果として、入力側プリンタによってカラーパッチが形成された記録用紙とを模式的に示す図であり、(b)は、カラーパッチを測色することにより得られた測色値を、L*a*b*表色系の色空間に位置づけた状態を示す図である。 (a)は、色空間に位置づけられた測色値の分布範囲を模式的に示す図であり、(b)は、分布範囲を数値で表現するために設定される投影面を示す図であり、(c)は、投影面に投影された測色値の分布を示す図である。 L*a*b*表色系の色空間を上から見たa*b*平面と、等間隔に設定された投影面を示す図である。
10 カラーデータ処理装置(色域情報作成装置の一例、コンピュータの一例)
30 入力側プリンタ(デバイスの一例)
50 出力側プリンタ(デバイスの一例)
61 a*b*平面(一平面の一例)
62 凸包(多角形の一例)
64 投影面
65 色空間
66 無彩色軸
68 色域
120 色域情報作成プログラム
S2 投影面決定手段、投影面決定工程、投影面決定ステップの一例
S22 第1色相角度決定手段の一例
S24 第2色相角度決定手段の一例
S256 分割数決定手段

Claims (10)

  1. デバイスの特性を示す測色値を色空間に位置づけ、その色空間における複数の座標軸のうち、一つの座標軸を含む複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報を作成する色域情報作成装置であって、
    前記投影面の各々に、前記一つの座標軸を軸とする円柱座標系を設定する場合、1つの投影面における測色値の分布範囲に相当する円柱座標半径の最大値と、その1つの投影面に隣り合う他の投影面における測色値の分布範囲に相当する円柱座標半径の最大値との差が所定値以下となるように、各投影面を決定する投影面決定手段を備えることを特徴とする色域情報作成装置。
  2. 明度を示す無彩色軸を有し、その無彩色軸からの距離で彩度を示し、色相角度で色相を示す色空間に、デバイスの特性を示す測色値を位置づけ、その無彩色軸をそれぞれ含む複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合に、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報を作成する色域情報作成装置であって、
    1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値以下となるように、各投影面を決定する投影面決定手段を備えることを特徴とする色域情報作成装置。
  3. 前記投影面決定手段は、
    複数の投影面の色相角度を決定する第1色相角度決定手段と、
    その第1色相角度決定手段により決定された色相角度の投影面のうち、1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値より大である場合、その一対の投影面の間に介在する少なくとも1つの色相角度を決定する第2色相角度決定手段とを備え、
    前記第1色相角度決定手段により決定された色相角度の投影面および前記第2色相角度決定手段により決定された色相角度の投影面を決定することを特徴とする特徴とする請求項2記載の色域情報作成装置。
  4. 前記第1色相角度決定手段は、所定角度毎の色相角度を決定するものであることを特徴とする請求項3記載の色域情報作成装置。
  5. 前記第1色相角度決定手段は、
    前記色空間に位置づけられる各測色値を、無彩色軸に対し垂直な一平面に投影し、その一平面に投影された測色値の分布範囲を示す多角形であって前記測色値を頂点とする多角形を生成する場合に、生成される多角形の頂点の色相角度を決定するものであることを特徴とする請求項3記載の色域情報作成装置。
  6. 1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差に基づいて、前記一対の投影面の間の分割数を決定する分割数決定手段を備え、
    前記第2色相角度決定手段は、
    前記一対の投影面の間を、前記分割数決定手段により決定された分割数で分割する色相角度を決定するものであることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の色域情報作成装置。
  7. 前記第2色相角度決定手段は、
    前記分割数決定手段により決定された分割数に基づいて、一対の投影面の間を分割する新たな色相角度を決定すると、その新たに決定された色相角度の投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値とを比較し、その差が所定値より大である場合、それら一対の投影面間をさらに分割する色相角度を決定するものであることを特徴とする請求項6記載の色域情報作成装置。
  8. 前記投影面決定手段は、
    前記色空間に位置づけられる各測色値を、明度毎に分類し、明度毎における測色値の分布に基づいて、前記投影面を決定するものであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の色域情報作成装置。
  9. 明度を示す無彩色軸を有し、その無彩色軸からの距離で彩度を示し、色相角度で色相を示す色空間に、デバイスの特性を示す測色値を位置づけ、その無彩色軸をそれぞれ含む複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合に、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報を作成する色域情報作成方法であって、
    1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値以下となるように、各投影面を決定する投影面決定工程を備えることを特徴とする色域情報作成方法。
  10. 明度を示す無彩色軸を有し、その無彩色軸からの距離で彩度を示し、色相角度で色相を示す色空間に、デバイスの特性を示す測色値を位置づけ、その無彩色軸をそれぞれ含む複数の投影面の各々に、各投影面から所定範囲内にある測色値を投影する場合に、その投影面に投影された各測色値の分布範囲として示される色域を表現する色域情報を、コンピュータに作成させる色域情報作成プログラムであって、
    1つの投影面における測色値の最大彩度を示す値と、その投影面と隣り合う他の投影面における測色値の最大彩度を示す値との差が所定値以下となるように、各投影面を決定する投影面決定ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする色域情報作成プログラム。
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