JP2008172285A - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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康成 岸本
Ryosuke Toho
良介 東方
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泰樹 山内
Noriko Hasegawa
典子 長谷川
Hidetoshi Kawashima
英俊 川島
Yosuke Tashiro
陽介 田代
Kiyoshi Une
清 宇根
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Abstract

【課題】画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合の画質の低下を抑制する。
【解決手段】総量制限が指定された場合、出力色域(デバイス非依存色空間上での画像形成装置の色域)に外郭面の向きが急峻に変化している可能性がある判定対象部分(例えば(B)の破線部分)を抽出し、入力データ群から判定対象部分に対応する判定用入力データを抽出し((A)参照)、判定用入力データに所定の変換ルールを適用して判定用出力データを生成し、判定用出力データから外郭形状判定のための特徴量を算出し((B)参照)、算出した特徴量を閾値と比較して判定対象部分における外郭面の向きの変化の急峻度を判定し、特徴量が閾値以上であれば出力色域の該当部分にスムージングを掛けることで出力色域の形状を修正する((D)参照)。
【選択図】図8

Description

本発明は画像処理装置及びプログラムに係り、特に、特定の装置に依存しない色空間上で画像データの変換を行う画像処理装置、及び、コンピュータを前記画像処理装置として機能させるための画像処理プログラムに関する。
カラープリンタやディスプレイ等の画像出力装置が再現可能な色域や、スキャナ等の画像入力装置が取り込み可能な色域は、装置の種別や機種毎に相違しており、例えばディスプレイに表示されている画像をカラープリンタによって印刷出力させる等の場合、ディスプレイへの画像の表示に用いている画像データをカラープリンタへそのまま出力したとすると、双方の装置における色域の相違等により、双方の装置で再現される画像の色は著しく相違する。この色再現の差異を改善する技術として、出力対象の画像データの色を、特定の装置(デバイス)に依存しないデバイス非依存色空間(例えばCIE(Commission Internationale de l'Eclairage:国際照明委員会)が推奨したL*a*b*色空間のような均等知覚色空間や、三刺激値XYZ表色系の色空間、CAM02空間のような色の見えモデル等)上で、画像データ出力対象デバイスの色域内の色に置き換える色域変換(ガマット(Gamut)マッピングともいう)を行うことが従来より提案されている。
上記の色域変換(ガマットマッピング)を行うためには、デバイス非依存色空間上での画像データ出力対象デバイスの色域を求める必要があり、特許文献1には、対象デバイスにおける色材量の総和を制限する総量制限が指定された場合に、対象デバイスの色空間での色域外郭を成す外郭点群を生成し、指定された総量制限に従って外郭点群を変更し、変更後の外郭点群をデバイス非依存色空間の外郭点群に変換し、変換後の外郭点群からデバイス非依存色空間での対象デバイスの色域外郭を算出する技術が開示されている。
また、上記に関連して特許文献2には、ガマットマッピング結果に対する平滑化を行うにあたり、所定の表色系で表現される色信号列の平滑化に対応するパラメトリック曲線を算出し、平滑化すべき色に対応する媒介変数値をパラメトリック曲線表現により取得し、パラメトリック曲線に対し、取得した媒介変数値を適用して平滑化後の色を算出する技術が開示されている。
特開2005−063093号公報 特開2005−176200号公報
複写機やプリンタ、或いはそれらの機能を兼ね備えた複合機等の画像形成装置には、ランニングコストの低減等を目的として、画像形成時のトナー等の色材の消費量を制限するモード(例えばトナーセーブモード等)が設けられていることが一般的である。上述した特許文献1に記載の技術では、画像データ出力デバイスとしての画像形成装置に対し、画像形成時の色材量を制限する指定が入力された場合も考慮して色域外郭を算出している。しかしながら、画像形成装置での画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合、指定された色材総量の上限値によっても左右されるが、算出されるデバイス非依存色空間上での画像形成装置の色域外郭は、指定された色材総量の上限値に相当する部分において、外郭面の向きが急峻に変化している形状となり易い。そして、算出された色域外郭が、上記のように外郭面の向きが急峻に変化している部分を有する形状となっていた場合、算出された色域外郭に基づいて色域変換(ガマットマッピング)のための変換条件を設定して色域変換を行うと、変換後の画像データに階調のギャップが生ずる(階調の連続性が損なわれる)という問題がある。
上記の問題に対しては、特許文献2に記載の技術を適用することが考えられる。しかし、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、外郭面の向きが急峻に変化している形状となるのは色域外郭の一部分であり、与えられた条件(色材総量の上限値等)によっては外郭面の向きが急峻に変化している部分が生じないことも有り得るのに対し、特許文献2に記載の技術は色域全体に対して平滑化を施す技術であり、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に一律に特許文献2に記載の技術を適用した場合、外郭面の向きに急峻な変化が生じていない部分に対しても平滑化が施されたり、外郭面の向きが急峻に変化している部分が生じなかった場合にも平滑化が施されることで、色再現性が低下するという別の問題が生ずることになる。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合の画質の低下を抑制できる画像処理装置及び画像処理プログラムを得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る画像処理装置は、画像データ出力対象の画像形成装置での画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、特定の装置に依存しない第1色空間上での出力画像データの色域を規定する出力色域を、指定された前記条件に応じて設定する色域設定手段と、前記第1色空間上での入力画像データの色域及び前記色域設定手段によって設定された出力色域に基づいて、入力画像データを出力画像データへ変換するための変換条件を設定する変換条件設定手段と、前記画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、前記色域設定手段によって設定された前記出力色域の外郭に、前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有るか否か判定する判定手段と、前記判定手段により前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有ると判定された場合に、前記部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように前記出力色域の外郭形状を部分的に補正するか、前記部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように前記出力色域の外郭形状を部分的に補正したに相当する補正を、前記変換条件設定手段によって設定される変換条件に施す補正手段と、を含んで構成されている。
請求項1記載の発明では、画像データ出力対象の画像形成装置での画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、色域設定手段により、特定の装置に依存しない第1色空間上での出力画像データの色域を規定する出力色域が、指定された前記条件に応じて設定される。また変換条件設定手段は、第1色空間上での入力画像データの色域及び色域設定手段によって設定された出力色域に基づいて、入力画像データを出力画像データへ変換するための変換条件を設定する。これにより、第1色空間上で画像データの色域を変換するための変換条件を得ることができる。なお、変換条件設定手段による変換条件の設定は、例えば変換後の出力画像データの色域が色域設定手段によって設定された出力色域に収まるように、所定の変換ルールを適用して行うことができる。
ところで、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合、色域設定手段によって設定される出力色域の外郭は、外郭面の向きが急峻に変化している部分を有する形状となり易く、出力色域の外郭がこのような形状となっていた場合、変換条件設定手段によって設定された変換条件に従って色域変換を行ったとすると、色域変換によって得られる出力画像データに階調のギャップが生じ、階調の連続性が損なわれるという問題が生ずる。
このため請求項1記載の発明では、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、判定手段により、色域設定手段によって設定された出力色域の外郭に、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有るか否かが判定される。そして補正手段は、判定手段により出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有ると判定された場合に、外郭面の向きが急峻に変化している部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように出力色域の外郭形状を部分的に補正するか、外郭面の向きが急峻に変化している部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように出力色域の外郭形状を部分的に補正したに相当する補正を、変換条件設定手段によって設定される変換条件に施す。
このように、請求項1記載の発明では、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有るか否かを判定し、該当する部分が有ると判定した場合に出力色域の外郭形状を部分的に(出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分を)補正するので、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定されたことで、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が生じた場合にも、この外郭面の向きが急峻に変化している部分が、色域変換後の画像データに階調のギャップが生じさせる等の画質低下を引き起こすことを防止できると共に、平滑化等の補正を必要以上に行うことで色再現性が低下することも抑制することができる。また、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が生じなかった場合には出力色域の外郭形状の補正が行われないことで、当該場合に色再現性が低下することも抑制することができる。従って、請求項1記載の発明によれば、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合の画質の低下を抑制することができる。
なお、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、外郭面の向きが急峻に変化している形状となる部分は、指定された色材総量の上限値に相当する部分であることを考慮すると、請求項1記載の発明において、判定手段は、例えば請求項2に記載したように、指定された色材の総量を制限する条件における色材総量の上限値を取り込み、取り込んだ上限値に基づいて、出力色域の外郭形状のうち、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している可能性がある部分を判断し、判断した部分に対して出力色域の外郭面の向きが急峻に変化しているか否かを判定するように構成することが好ましい。請求項2記載の発明では、色材総量の上限値に基づいて出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している可能性がある部分を絞り込んだ後に、当該部分に対して出力色域の外郭面の向きが急峻に変化しているか否かを判定しているので、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有るか否かの判定を短時間で行うことができる。
また、請求項2記載の発明において、変換条件設定手段が、入力画像データの色域内の第1データ群を、所定の変換ルールを適用して出力色域内に収まるように第2データ群へ各々変換し、第1データ群と第2データ群を対応付けることで変換条件を設定する構成である場合、判定手段は、例えば請求項3に記載したように、第2データ群のうち前記判断した部分(出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している可能性がある部分)及び該部分を挟んで高明度側及び低明度側の出力色域の外郭面上に位置している複数の第2データから、外郭面の向きの変化の急峻度を表す特徴量を演算し、演算した特徴量が閾値以上か否かを判定することで、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化しているか否か判定するように構成することができる。上記のように、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している可能性がある部分及び該部分を挟んで高明度側及び低明度側の出力色域の外郭面上に位置している複数の第2データを用いることで、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している可能性がある部分を挟んで高明度側及び低明度側における外郭面の向きの相違を把握することができ、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化しているか否かを正確に判定することができる。
なお、請求項3記載の発明において、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化しているか否かの判定に用いる複数の第2データは、変換条件を設定するために変換条件設定手段が求めた第2データ群から抽出して用いてもよいが、これに限られるものではなく、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している可能性があると判断した部分に対応する入力画像データの色域(入力色域)の外郭面上の部分に位置している複数の第1データを、所定の変換ルール(変換条件設定手段と同一の変換ルール)を適用して出力色域内に収まるように各々変換することで、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化しているか否かの判定に用いるための複数の第2データを得るようにしてもよい。
また、請求項3記載の発明において、出力色域の外郭面の向きの変化の急峻度を表す特徴量としては、例えば請求項4に記載したように、前記判断した部分(出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している可能性がある部分)よりも高明度側の外郭面上に位置している第2データが表す外郭面の向きと、前記判断した部分よりも低明度側の外郭面上に位置している第2データが表す外郭面の向きの偏差を適用することができるが、外郭面の向きの変化の急峻度を推定可能な特徴量であれば他の特徴量を用いてもよい。
また、請求項1記載の発明において、変換条件設定手段が、入力画像データの色域内の第1データ群を、所定の変換ルールを適用して出力色域内に収まるように第2データ群へ各々変換し、第1データ群と第2データ群を対応付けることで変換条件を設定する構成である場合、補正手段は、例えば請求項5に記載したように、第2データ群のうち判定手段によって出力色域の外郭面の向きが急峻に変化していると判定された部分及び該部分を挟んで高明度側及び低明度側の出力色域の外郭面上に位置している複数の第2データにスムージングを掛け、色域設定手段によって設定された出力色域を表すデータの一部を、スムージングを掛けた複数の第2データに置き換えるか、前記データの一部をスムージングを掛けた複数の第2データに応じて修正することで、出力色域の外郭形状を部分的に補正するように構成することができる。この場合、外郭形状が部分的に補正された出力領域に基づいて、入力画像データを出力画像データへ変換するための変換条件が変換条件設定手段によって設定されることで、色域変換後の画像データに階調のギャップが生じたり色再現性が低下する等の画質低下が生ずることを防止できる変換条件を得ることができる。
なお、請求項5記載の発明において、スムージングを掛ける複数の第2データは、変換条件を設定するために変換条件設定手段が求めた第2データ群から抽出して用いてもよいが、これに限られるものではなく、請求項3記載の発明と同様に、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している可能性があると判断した部分に対応する入力画像データの色域(入力色域)の外郭面上の部分に位置している複数の第1データを、所定の変換ルール(変換条件設定手段と同一の変換ルール)を適用して出力色域内に収まるように各々変換することで、スムージングを掛ける複数の第2データを得るようにしてもよい。
また、請求項1記載の発明において、変換条件設定手段が、入力画像データの色域内の第1データ群を、所定の変換ルールを適用して出力色域内に収まるように第2データ群へ各々変換し、第1データ群と第2データ群を対応付けることで変換条件を設定する構成である場合、補正手段は、例えば請求項6に記載したように、第2データ群のうち判定手段によって出力色域の外郭面の向きが急峻に変化していると判定された部分及び該部分を挟んで高明度側及び低明度側の出力色域の外郭面上に位置している複数の第2データにスムージングを掛け、第2データ群が第1データ群と対応付けられる前に、第2データ群のうちの複数の第2データを、スムージングを掛けた複数の第2データに置き換えることで、変換条件設定手段によって設定される変換条件を補正するように構成してもよい。これにより、色域変換後の画像データに階調のギャップが生じたり色再現性が低下する等の画質低下が生ずることを防止できる変換条件を得ることができる。
また、請求項1記載の発明において、例えば請求項7に記載したように、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、変換条件設定手段によって設定された変換条件に従って入力画像データを変換することで得られる出力画像データを、画像形成時の色材の総量が指定された色材総量の上限値以下となるように、画像形成装置に依存する第2色空間の画像データへ変換して画像形成装置へ出力する変換出力手段を更に設けることが望ましい。これにより、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合にも、請求項1記載の発明に係る補正手段による補正との相乗効果により、指定された条件に従って画像形成時の色材の総量を抑制することと、形成した画像の画質の低下を抑制することを両立することができる。
請求項8記載の発明に係る画像処理プログラムは、画像形成装置と接続されたコンピュータ又は前記画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、画像データ出力対象の画像形成装置での画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、特定の装置に依存しない第1色空間上での出力画像データの色域を規定する出力色域を、指定された前記条件に応じて設定する色域設定手段、前記第1色空間上での入力画像データの色域及び前記色域設定手段によって設定された出力色域に基づいて、入力画像データを出力画像データへ変換するための変換条件を設定する変換条件設定手段、前記画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、前記色域設定手段によって設定された前記出力色域の外郭に、前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有るか否か判定する判定手段、及び、前記判定手段により前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有ると判定された場合に、前記部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように前記出力色域の外郭形状を部分的に補正するか、前記部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように前記出力色域の外郭形状を部分的に補正したに相当する補正を、前記変換条件設定手段によって設定される変換条件に施す補正手段として機能させる。
請求項8記載の発明に係る画像処理プログラムは、上記のコンピュータを、上記の色域設定手段、変換条件設定手段、判定手段及び補正手段として機能させるためのプログラムであるので、コンピュータが請求項8記載の発明に係る画像処理プログラムを実行することにより、コンピュータが請求項1に記載の画像処理装置として機能することになり、請求項1記載の発明と同様に、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合の画質の低下を抑制することができる。
以上説明したように本発明は、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、指定された条件に応じて設定された出力色域の外郭に、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有るか否か判定し、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有ると判定した場合に、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように出力色域の外郭形状を部分的に補正するか、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように出力色域の外郭形状を部分的に補正したに相当する補正を、入力画像データの色域及び出力色域に基づいて設定される、入力画像データを出力画像データへ変換するための変換条件に施すようにしたので、画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合の画質の低下を抑制できる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係るコンピュータ・システム10の概略構成が示されている。コンピュータ・システム10は、LAN等から成るネットワーク12に、PC(Personal Computer:パーソナル・コンピュータ)等から成る複数台のクライアント端末14と、コンピュータ・システム10に画像(データ)を入力する入力デバイス16と、コンピュータ・システム10から入力された画像データを画像として可視化する出力デバイス18が各々接続されて構成されている。なお、入力デバイス16としては、例えば原稿を読み取って画像データを出力するスキャナが、出力デバイス18としては、例えば入力された画像データが表す画像を用紙へ印刷するプリンタ(本発明に係る画像形成装置に相当)が挙げられる。また、図示は省略するが、ネットワーク12はインターネット等のコンピュータ・ネットワークにも接続されている。
ネットワーク12に接続された個々のクライアント端末14は、CPU14A、RAM等から成るメモリ14B、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)14C、ネットワークインタフェース(I/F)部14Dを備えており、ネットワークI/F部14Dを介してネットワーク12に接続されている。また、クライアント端末14には、出力デバイスの一種であるディスプレイ20、入力手段としてのキーボード22及びマウス24が各々接続されている。なお、入力デバイス16や出力デバイス18についても、ディスプレイ20と同様にクライアント端末14に直接接続されていてもよい。例えば入力デバイス16としてはスキャナ以外にデジタルスチルカメラ等が挙げられるが、デジタルスチルカメラ等はクライアント端末14に直接接続される。
また、クライアント端末14のHDD14Cには、OS(Operating System)のプログラムや、CPU14Aが後述する色域変換処理を行うための色域変換プログラム、入力デバイスや出力デバイスを使用する各種のアプリケーションのプログラム(図示省略)が予め各々インストールされており、後述する第1の色変換処理や第2の色変換処理で使用する色変換プロファイル、色予測モデル及びベースデータが各々記憶されている。OSのプログラムには、クライアント端末14を後述する色管理システムとして機能させるための色管理プログラムが含まれている。また、色域変換プログラムは請求項16に記載の色変換プログラムに対応している。クライアント端末14は上記の色域変換プログラムを実行することで、本発明に係る画像処理装置として機能する。なお、色変換プロファイル、色予測モデル及びベースデータについては後述する。
次に本実施形態の作用を説明する。クライアント端末14上で動作するOSに組み込まれている色管理システムは、図2に示す色管理処理を行う。この色管理処理は、異なるデバイスで再現、或いは取り込まれる画像の色の見えの差を補正する処理であり、第1デバイスからクライアント端末14へ入力される画像データは、当該画像データの個々の画素の色を第1デバイスに依存する色空間(例えばRGB色空間等)上の色値で表す画像データであるが、色管理システムは、第1デバイスからクライアント端末14へ入力された画像データに対し、例えばクライアント端末14への画像データの入力時や、第2デバイスへの画像データの出力時等のタイミングで、第1デバイスに依存する色空間上の色値を、特定のデバイス(装置)に依存しない色空間(例えばL*a*b*色空間やXYZ色空間、CAM02空間のような色の見えモデル等)上の色値へ変換する第1の色変換処理(図2参照)を行う。
なお、図2では第1デバイスとしてスキャナ等の入力デバイス16を想定しているが、第1デバイスはディスプレイ等の出力デバイス18であってもよく、この場合は、出力デバイス18での画像再現に用いられた画像データ(個々の画素の色を第1デバイスとしての出力デバイス18に依存する色空間上の色値で表す画像データ)に対して上記の第1の色変換処理が行われる。
続いて、第1の色変換を経た画像データに対し、第1デバイスにおける画像の見えと第2デバイスにおける画像の見えの差(この見えの差は、主に第1デバイスと第2デバイスの色域の相違に起因するが、画像の観察条件の相違等も影響する)を補正する色域変換処理(ガマットマッピングともいう)が行われる。通常、この色域変換処理はOSに組み込まれた色管理システムによって行われるが、本実施形態では、クライアント端末14のCPU14Aによって色域変換プログラムが実行されることで実現される。なお、本実施形態に係る色域変換処理については後述する。
また、クライアント端末14から第2デバイスへの画像データの出力にあたっては、個々の画素の色を第2デバイスに依存する色空間(例えばCMYK色空間やRGB色空間等)上の色値で表す画像データを第2デバイスへ出力する必要がある。このため、色管理システムは、色域変換処理を経た画像データの個々の画素の色値(特定のデバイスに依存しない色空間上の色値)を第2デバイスに依存する色空間(例えばCMYK色空間やRGB色空間等)上の色値へ変換する第2の色変換処理(図2参照)を行う。
上述した色管理処理のうち、第1の色変換処理及び第2の色変換処理(以下、単に色変換処理という)の詳細について以下に説明する。色管理システムによる色変換処理は、入力色値(第1色空間(入力色空間)上の第1色値)を出力色値(第2色空間(出力色空間)上の第2色値)へ変換するCLUT(カラールックアップテーブル)を色変換プロファイルにセットし、適時、単色の階調カーブをLUT(ルックアップテーブル)化した情報を加えた色変換プロファイルに変換対象の画像データ(各画素の色を入力色値で表す画像データ)を順次入力することによって成される。ここで、色変換プロファイルの生成方法としては、図3の(1)に示すような、入力色値及び出力色値の一方が既知の各色のパッチ(色票)を生成し(例えば第2デバイスとしてのプリンタへ画像データを出力する際の第2の色変換処理用のプロファイルを生成する場合、色票の生成は出力色値が既知の色票をプリンタによって印刷させることによって成され、第2デバイスとしてのディスプレイ20へ画像データを出力する際の第2の色変換処理用のプロファイルを生成する場合には、色票の生成は出力色値が既知の色票をディスプレイ20に表示させることによって成される)、生成した各色票について、入力色値及び出力色値のうちの未知の色値を測色計等によって各々計測することで、各色票毎に入力色値と出力色値とを対応付けるデータを求め、このデータを直接、色変換プロファイルとして用いる方法が知られている。
しかし、上記の生成方法では膨大な数の色票を形成し、かつ膨大な数の色票について入力色値又は出力色値を計測する必要があるので、色変換プロファイルの生成に多大な手間がかかるという問題がある。このため、色変換プロファイルの別の生成方法として色予測モデルを用いる方法も利用されている。色予測モデルは、より少数の入力色値と出力色値の対応関係を表すベースデータに基づいて、対応する出力色値が未知の入力色値が入力されると、入力された入力色値に対応する出力色値を各種のアルゴリズムによって推定演算して出力するプログラムである。色予測モデルを用いた色変換プロファイルの生成は、色票から直接色変換プロファイルを生成する場合よりも少数の色票(入力色値又は出力色値が既知の色票)を生成し(図3の(1)も参照)、生成した各色票について入力色値及び出力色値のうちの未知の色値を計測することで、各色票の入力色値と出力色値を対応付けるベースデータを生成する(図3の(2)も参照)。次に、このベースデータを色予測モデルにセットし(図3の(4)も参照)、各入力色値を色予測モデルに順に入力し、色予測モデルから順に出力される出力色値を入力した入力色値と対応付けることで、プロファイルを生成する(図3の(5)参照)。そして、生成したプロファイルをCLUTに設定する(図3の(6)も参照)ことで、当該CLUTと単色の階調カーブで生成したLUTを組み合わせた色変換プロファイルで色変換を行うことが可能となる。ここで、色変換プロファイルとはICC(INTERNATIONAL COLOR CONSORTIUM)プロファイルと同じ広義に規定されている対応表の意味で、プロファイルとはその一部に相当する再現色の対応表(色予測モデルで生成できる独自形態のもの)の意味で使用している。
色予測モデルを用いた色変換プロファイルの生成では、色票から直接色変換プロファイルを生成する場合と比較して、必要な色票の数を大幅に削減することができるので、色変換プロファイル生成の手間を大幅に削減できる。なお、本実施形態に係る色管理システムにおいて、プロファイル生成方法としては、上述した2種類の生成方法のうちの何れを用いてもよいが、ベースデータ及び色予測モデルを使用する生成方法を用いることが望ましい。
次に、図2に示す第2デバイス(画像データ出力対象のデバイス)が出力デバイス18の1つであるカラープリンタ等の画像形成装置である場合を例に、本実施形態に係る色域変換処理について図4を参照して説明する。
本実施形態では、第2デバイスとしての画像形成装置へ画像データを出力して画像形成を行わせる際に、ランニングコストの低減等を目的として、画像形成時のトナー等の色材の総量制限を、クライアント端末14のキーボード等を介して指定することが可能とされている。なお、色材の総量制限の指示は、総量制限の実行が指示されると共に、次の(1)式における総量G(色材総量の上限値)が指定されることによって為される。
C+M+Y+K≦総量G …(1)
そして、指定された総量Gは総量制限情報としてメモリ14B等に保存される。色域変換処理(図4)では、まずステップ50で総量制限情報がメモリ14B等に保存されているか否か確認し、総量制限情報が保存されていた場合(総量制限が指示されている場合)にはこれを取得する。
次のステップ52では、第2デバイスとしての画像形成装置に依存する色空間上での画像形成装置の色域外郭を構成する点(外郭面上の点)を外郭点群として抽出する。一例として、第2デバイスとしての画像形成装置がC,M,Y,Kの計4色の色材によって画像を形成する構成である場合の、画像形成装置に依存する色空間(CMYK色空間)での画像形成装置の色域外郭の一例を図5に示す。なお、図5(A)はCMYK色空間での色域外郭の上側部分を、図5(B)は下側部分を各々示し、CMYK色空間での画像形成装置の色域外郭全体は、図5(A)及び(B)に示す立体を合わせた12面の多面体となる。なお、ステップ52では、画像形成装置の色域外郭面上の任意の位置の点を外郭点群として抽出することができるが、少なくとも、色域外郭の各頂点に相当する点及び色域外郭の各頂点間を結ぶ辺の上に相当する点を外郭点群として抽出することが望ましい。また、辺の上、或いは頂点や辺以外の面の上から抽出する外郭点の間隔は一定であってもよいし、不均等であってもよい。
また総量制限が指示されている場合(ステップ50で総量制限情報を取得した場合)、ステップ52では、抽出した個々の外郭点が表す色材の総量(C+M+Y+K)が、総量制限情報が表す総量G以下になるように、抽出した外郭点群を更新する。外郭点群の更新は、前述の(1)式の条件を満たす外郭点についてはそのままとし、(1)式の条件を満たさない外郭点に対して総量制限のための処理を行うことによって成される。総量制限のための処理としては、例えば何れか1色の色材量を固定すると共に他の色材量の比率を一定にし、色材の総量を総量Gに一致させる処理が挙げられる。すなわち、固定した色材量をI、総量制限対象の外郭点を(I,A1,A2,A3)、総量制限のための処理を行った後の外郭点を(I,A1',A2',A3')とすると、A1',A2',A3'は、
A1'=(A1×(G−I))/(A1+A2+A3)
A2'=(A2×(G−I))/(A1+A2+A3)
A3'=(A3×(G−I))/(A1+A2+A3) …(2)
上記の(2)式により求めることができる。
なお、(2)式による総量制限のための処理には、色材量を固定する色材によって2種類の制限方法がある。第1の制限方法はKの色材量を固定し、C,M,Yの色材量の比率を一定にして色材総量を総量Gに一致させる方法であり、この制限方法では、(3)式の色材量IがKの色材量、A1,A2,A3がそれぞれC,M,Yの色材量となる。また、第2の制限方法はC,M,Y,Kのうち色材量が最大の色材の色材量を固定し、他の3色の色材量の比率を一定にして色材総量を総量Gに一致させる方法であり、この制限方法では、例えば色材量が最大の色材がCであるとすると、(3)式の色材量IがCの色材量、A1,A2,A3がそれぞれK,M,Yの色材量となる。
上記のようにして外郭点群を更新することで、指定された総量制限の条件を満たす外郭点群を得ることができる。なお、総量制限の条件を満たすように外郭点群を更新する処理は、上述した処理に限られるものではなく、例えば総量制限の条件に基づいて新たな外郭面を生成したり、総量制限を行う面の拡縮変換を行うことによっても、総量制限の条件を満たす外郭点群を得ることができる。
ステップ54では、ステップ52で抽出した外郭点群(画像形成装置に依存する色空間上での画像形成装置の色域外郭を表す外郭点群)の色値を、デバイス非依存色空間(例えばL*a*b*色空間やXYZ色空間、CAM02空間のような色の見えモデル等)上の色値へ変換することで、デバイス非依存色空間上での画像形成装置の色域(出力色域)の外郭を表す外郭点群を求める。ステップ54の変換は、例えば第2の色変換処理(図2参照)における変換データ(色変換プロファイル)の入力と出力を逆に用いることによって実現することができる。一例として、デバイス非依存色空間としてL*a*b*色空間を適用し、ステップ54の変換を経た外郭点群によって構成される色域外郭(デバイス非依存色空間上での画像形成装置の色域外郭)の一例を図6に示す。なお図6では、色域外郭の各頂点に、図5に示した色域外郭の各頂点のうちの対応する頂点と同一の符号を付して示している。上記処理により、デバイス非依存色空間上での画像形成装置の色域外郭を構成する外郭点群を得ることができる。
次のステップ56では、ステップ54の変換によって得られた外郭点群を頂点として連結し、面を構成してポリゴン化(多面体化)することで、デバイス非依存色空間上での画像形成装置の色域外郭を多面体として表す出力色域外郭情報を生成する。これにより、生成した出力色域外郭情報に基づき、例えばデバイス非依存色空間上での画像形成装置の色域外郭の評価、定量化を行ったり、汎用の可視化ツールを利用してデバイス非依存色空間上での画像形成装置の色域外郭を3次元的に可視化する等のように、デバイス非依存色空間上での画像形成装置の色域外郭を種々の用途に利用することも容易となる。なお、ステップ56における出力色域外郭情報の生成に際しては、例えばステップ54の変換によって得られた外郭点群のうち、目的とする利用に適した外郭点を選択的に抽出し、抽出した一部の外郭点群のみで連結して色域外郭情報を生成するようにしてもよい。なお、上述したステップ50〜ステップ56は本発明に係る色域設定手段に対応している。
続いてステップ58では、デバイス非依存色空間上での第1デバイス(図2参照)の色域外郭(入力色域外郭)を表す入力色域外郭情報を取得する。入力色域外郭情報は、例えば上述したステップ52〜ステップ56と同様に、第1デバイスに依存する色空間上での第1デバイスの色域外郭を構成する外郭点群を抽出し、抽出した外郭点群の色値を、デバイス非依存色空間上の色値へ変換することで、デバイス非依存色空間上での第1デバイスの色域外郭を表す外郭点群を求め、求めた外郭点群を頂点として連結し、面を構成してポリゴン化(多面体化)することで生成することができる。また、デバイス非依存色空間上での第1デバイスの色域外郭の形状は、総量制限の指定の有無に拘わらず変化しないので、入力色域外郭情報を事前に生成してHDD14Cに記憶しておき、ステップ58ではこれを単に読み出すことで取得するようにしてもよい。
ステップ60では総量制限が指示されているか否か判定する。先のステップ50で総量制限情報が保存されていないことを確認した場合にはステップ60の判定が否定され、ステップ74〜ステップ78において、ステップ58で取得した入力色域外郭情報及びステップ56で生成した出力色域外郭情報に基づいて色域変換のための変換条件(色域変換条件)を生成する処理が行われる。すなわち、まずステップ74では、ステップ58で取得した入力色域外郭情報に基づき、デバイス非依存色空間上で入力色域内の互いに異なる位置に位置している多数の点のデータを変換条件生成用の入力データ群として生成する。次に、ステップ76において、ステップ74で生成した変換条件生成用の入力データ群に対して変換条件生成のための所定の変換ルールを適用し、デバイス非依存色空間上での位置がステップ56で生成した出力色域外郭情報が表す出力色域外郭内となるように変換することで、変換条件生成用の出力データ群を生成する。
上記の変換ルールとしては、色域変換(ガマットマッピング)で公知の変換ルールを用いることができ、例えば入力色域のうち出力色域と重複している領域に位置している入力データについては、入力データをそのまま出力データとして用い(入力データと出力データが測色的一致となり)、入力色域のうち出力色域と重複していない領域に位置している入力データに対しては、出力色域内に収まるように色変換を行って出力データを求める貼り付け型の変換ルールや、入力色域内の各点の相対的な関係を保存するため全ての入力データに対して色変換を行って出力データを求める圧縮伸張型の変換ルールを用いることができる。また、貼り付け型の変換ルールの中にも、明度が保存されるように、出力色域外の色を出力色域の外郭に色相と明度を変化させずに投影する手法や、彩度保存のために出力色域外の色を出力色域の外郭に色相を変化させずに投影する手法があり、何れを用いてもよい。また、圧縮伸張型の変換ルールについても、階調が保存されるように色変換を行う手法があり、これを適用してもよい。更に、領域毎に異なる変換手法を適用する適応型の変換ルールを用いてもよく、例えば貼り付け型と圧縮伸張型を組み合わせた変換ルールを用いてもよい。
上記のようにして変換条件生成用の出力データ群を生成すると、次のステップ78において、ステップ74で生成した変換条件生成用の入力データ群と、ステップ76で生成した変換条件生成用の出力データ群を対応付け、変換データとしてCLUTにセットする。これにより、色域変換条件が生成(CLUTにセット)される。なお、上記のステップ76,78は本発明に係る変換条件設定手段(詳しくは請求項3,5,6に記載の変換条件設定手段)に対応している。そしてステップ80では、画像形成装置で形成させる画像を表し第1の色変換処理(図2参照)を経た画像データ(入力データ)を、ステップ78で色域変換条件をセットしたCLUTによって変換することで色域変換を行い、色域変換処理を終了する。これにより、入力データに対し、第1デバイスと第2デバイスの色域の相違を主因として生ずる、第1デバイスにおける画像の見えと第2デバイスにおける画像の見えの差が補正される。
ところで、総量制限が指示された場合、デバイス非依存色空間上での画像形成装置の色域(出力色域)の外郭は、例として図7に示すように、指定された総量Gに相当する部分において、外郭面の向きが急峻に変化している形状となることが多い。そして、このような形状の出力色域に基づいて色域変換条件を生成して色域変換を行った場合、色域変換後の画像データに階調のギャップが生じ、階調の連続性が損なわれる。
このため、図4に示す色域変換処理では、総量制限が指示されていることでステップ60の判定が肯定された場合(先のステップ50で総量制限情報を取得した場合)に、ステップ62〜ステップ72において、出力色域外郭の外郭面の向きの急峻度を判定し、必要に応じて出力色域外郭の形状を修正する処理を行う。すなわち、まずステップ62では、ステップ50で取得した総量制限情報が表す総量Gに基づき、出力色域の外郭のうち、出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している可能性がある部分を判断し、該当する部分を外郭形状判定対象の部分として抽出する。これにより、出力色域の外郭のうち、第2の色変換処理による変換後の色値が表す色材総量が総量G未満となる領域と、第2の色変換処理による変換後の色値が表す色材総量が総量G以上となる領域(実際には、指示された総量制限に基づき色材総量が総量Gに一致する色値へ変換される)の境界に相当する部分が外郭形状判定対象の部分として抽出される。
ここで、本実施形態では入力色域外郭を利用して出力外郭形状を判定する方法(ステップ58,ステップ64〜66)を説明しているが、これに代えて入力色信号の何らかの階調曲線を用いて上記判定を行ってもよい。また、出力色域外郭のうち或るCUSP(色相を固定したL*−C面)の外郭上の再現色を判定用出力データ群として用いて上記判定を行うようにしてもよい。
次のステップ64では、ステップ58で取得した入力色域外郭情報が表す入力色域の外郭面のうち、ステップ62で抽出した外郭形状判定対象の部分に対応する部分を判断し、判断した部分に位置している点及びその近傍に位置している点(判断した部分を挟んで高明度側に位置している点及び低明度側に位置している点)から成る複数の点のデータを、入力色域外郭情報に基づき判定用入力データ群(図8(A)も参照)として生成する。なおステップ64において、判定用入力データ群としてデータを生成する複数の点は、入力色域の外郭面上に2次元に分布するように(例えば3×3点や7×7点等)選択される。また、ステップ62で外郭形状判定対象の部分が複数個抽出された場合には、各部分について判定用入力データ群が各々生成され、ステップ62で抽出した外郭形状判定対象の部分が閾値以上の長さに亘って分布している場合には、外郭形状判定対象の部分が複数個に分割され、分割された個々の部分毎に判定用入力データ群が各々生成される。
またステップ66では、ステップ64で生成した判定用入力データ群に対し、変換条件の生成に適用する所定の変換ルール(先に説明したステップ76で使用する変換ルールと同一の変換ルール)を適用し、デバイス非依存色空間上での位置が出力色域内となるように変換することで判定用出力データ群を生成する(図8(B)も参照)。前述のように、判定用入力データ群としてデータが生成される複数の点には、入力色域の外郭面のうち、外郭形状判定対象の部分に対応する部分に位置している点と、前記対応する部分を挟んで高明度側に位置している点及び低明度側に位置している点が含まれているので、ステップ66で生成される判定用出力データ群にも、外郭形状判定対象の部分に位置している点のデータと、外郭形状判定対象の部分を挟んで高明度側に位置している点のデータ及び低明度側に位置している点のデータが含まれている。そして、外郭形状判定対象の部分で出力色域の外郭面の向きが実際に急峻に変化している場合、生成される判定用出力データ群についても、例として図8(C)にも示すように、当該判定用出力データ群のうち、外郭形状判定対象の部分よりも高明度側の外郭面上に位置している出力データが表す外郭面の向きと、外郭形状判定対象の部分よりも低明度側の外郭面上に位置している出力データが表す外郭面の向きが明確に相違する。
このため、次のステップ68では、ステップ66で生成した判定用出力データ群から外郭形状判定のための特徴量を算出する。具体的には、判定用出力データ群のうち、外郭形状判定対象の部分よりも高明度側の外郭面上に位置している出力データが表す外郭面の向き(図8(C)に示す破線)を基準として、外郭形状判定対象の部分よりも低明度側の外郭面上に位置している個々の出力データの色差(図8(C)に示す偏差d)を各々演算し、個々の出力データ毎に演算した色差の合計値を特徴量として算出する。これにより、出力色域の外郭面の向きの変化の急峻度が高くなるに従って値が大きくなる特徴量を得ることができる。なお、ステップ68における特徴量の算出は、外郭形状判定対象の部分が複数個存在している場合や、外郭形状判定対象の部分が複数個に分割された場合には各部分毎に行われる。また、ステップ68で算出する特徴量は外郭面の向きの変化の急峻度を表す特徴量であればよく、例えば外郭形状判定対象の部分よりも高明度側の外郭面上に位置している出力データが表す外郭面と、外郭形状判定対象の部分よりも低明度側の外郭面上に位置している出力データが表す外郭面の成す角度等の他の特徴量を用いてもよい。
ステップ70では、ステップ68で算出した特徴量を閾値と比較し、対応する特徴量が閾値以上の外郭形状判定対象の部分が有るか否か判定する。判定が肯定された場合は、出力色域のうちの該当する部分(対応する特徴量が閾値以上となった部分)で外郭面の向きが急峻に変化していると判断できるので、ステップ72へ移行し、該当する部分における外郭面の向きの変化の急峻度が低下するように出力色域の外郭形状を部分的に修正する。出力色域の外郭形状を部分的に修正することは、特徴量が閾値以上となった部分に対応する判定用出力データ群にスムージングを掛け、ステップ56で生成した出力色域外郭情報のうち該当する部分の外郭面の形状を規定するデータを、スムージングを掛けた判定用出力データ群が表す外郭面の形状に応じて修正することで行うことができる。これにより、例として図8(D)に示すように、出力色域の外郭のうち、総量制限が指定されたことで外郭面の向きの変化が急峻となった部分についてのみ、外郭面の向きの変化の急峻度が低下されることになる。
なお、出力色域の外郭を表す情報として、出力色域外郭情報のように出力色域の外郭を多面体として表す情報に代えて、出力色域の外郭上に位置している複数の点の位置で出力色域の外郭を表す情報を用いる場合には、ステップ70における出力色域の外郭形状の部分的な修正は、上記情報のうち該当する部分の点の位置を表すデータを、スムージングを掛けた判定用出力データ群へ単に置き換えることで実現することができる。上述したステップ62〜ステップ70は本発明に係る判定手段(より詳しくは請求項2,3に記載の判定手段)に対応しており、ステップ72は本発明に係る補正手段(詳しくは請求項5に記載の補正手段)に対応している。
ステップ72で出力色域の外郭形状を部分的に修正するとステップ74へ移行し、先にも説明したように、変換条件生成用の入力データ群の生成(ステップ74)、変換条件生成用の出力データ群の生成(ステップ76)、色域変換条件のCLUTへのセット(ステップ78)が順に行われる。ここで、ステップ76の変換条件生成用の出力データ群の生成は、部分的に修正した出力色域の外郭形状に基づいて行われるので、色域変換に伴って画像データに階調のギャップが生じて階調の連続性が損なわれることを防止できる色域変換条件を得ることができる。また、上記では出力色域の外郭形状を部分的に修正しているので、出力色域の外郭のうち、総量制限が指定されたことで外郭面の向きの変化が急峻となった部分以外の部分の形状が不必要に修正されることで、色域変換後の画像データの色再現性が低下することも防止することができる。
そして、総量制限が指示されている場合には、色域変換処理を経た画像データの個々の画素の色値を第2デバイスに依存する色空間上の色値へ変換する第2の色変換処理(図2参照)においても、第2の色変換処理を経た画像データにおける色材の総量(C+M+Y+K)が総量制限情報が表す総量G以下になるように第2の色変換が行われる。なお、このときの第2の色変換は請求項7に記載の変換出力手段に対応している。これにより、総量制限が指定されたことで出力色域の外郭に外郭面の向きの変化が急峻となった部分が生じた場合にも、色域変換処理で出力色域の外郭形状を部分的に修正することと、色材の総量が総量G以下になるように第2の色変換処理を行うことの相乗効果により、画像形成装置による画像形成時の色材の総量を抑制することと、形成した画像の画質の低下を抑制することを両立することができる。
また、対応する特徴量が閾値以上の外郭形状判定対象の部分が存在していなかったことでステップ70の判定が否定された場合には、何ら処理を行うことなくステップ74へ移行し、ステップ74以降の処理を行う。このように、総量制限が指定されたことで外郭面の向きの変化が急峻となった部分が出力色域に存在していないと判定された場合には、出力色域の外郭形状の修正を行うことなく色域変換条件の生成(設定)が行われるので、総量制限が指定されたことで外郭面の向きの変化が急峻となった部分が出力色域に存在していないにも拘わらず出力色域の形状が不必要に修正されることで、色域変換後の画像データの色再現性が低下することも防止することができる。また、この場合も色材の総量(C+M+Y+K)が総量制限情報が表す総量G以下になるように第2の色変換処理が行われるので、画像形成装置による画像形成時の色材の総量が抑制される。
なお、図4に示す色域変換処理では、出力色域の外郭形状を部分的に修正することで、色域変換に伴って画像データに階調のギャップが生じることを防止していたが、総量制限が指定された場合に色域変換に伴って画像データに階調のギャップが生じることを防止することは、図9に示す色域変換処理のように、色域変換条件を部分的に修正することによっても実現できる。以下、図9に示す色域変換処理について、図4に示す色域変換処理と異なる部分についてのみ説明する(図9に示す色域変換処理のうち、図4に示す色域変換処理と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する)。
図9に示す色域変換処理では、総量制限が指定されている場合に総量制限情報を取得し(ステップ50)、出力色域外郭情報を生成し(ステップ52〜ステップ56)、入力色域外郭情報を取得し(ステップ58)、総量制限が指示されている場合に外郭形状判定対象の部分を判断・抽出し(ステップ60,62)た後に、総量制限が指定されているか否かに拘わらず、図4の色域変換処理のステップ74と同様に、ステップ66で入力色域外郭情報から色域変換条件を生成するための入力データ群(デバイス非依存色空間上で入力色域内の互いに異なる位置に位置している多数の点のデータ)を生成する。
次のステップ82では、ステップ66で生成した変換条件生成用の入力データ群から任意の単一の入力データを取り出す。なお、ステップ82で取り出す入力データは、入力色域の外郭面上に位置しているデータであってもよいし、入力色域のうち外郭面よりも内側に位置しているデータであってもよい。ステップ84では、ステップ82で取り出した入力データに対し、図4の色域変換処理のステップ76と同様に、変換条件生成のための所定の変換ルールを適用してデバイス非依存色空間上での位置が出力色域外郭内となるように変換することで、変換条件生成用の出力データを生成し、生成した変換条件生成用の出力データをメモリ14Bに記憶させる。次のステップ86では総量制限が指定されているか否か判定する。
判定が否定された場合はステップ100へ移行し、ステップ66で生成した変換条件生成用の入力データ群から全ての入力データを取り出して出力データへ変換したか否か判定する。判定が否定された場合はステップ82へ戻り、ステップ100の判定が肯定される迄ステップ82〜ステップ86、ステップ100を繰り返す。そして、変換条件生成用の入力データ群の全ての入力データから出力データを各々生成することでステップ100の判定が肯定されると、図4の色域変換処理と同様に、入力データ群と出力データ群を対応付け、変換データとしてCLUTへセットする処理(ステップ78)、入力データをCLUTによって変換する色域変換処理(ステップ80)が順に行われる。このように、総量制限が指定されていない場合には、図4の色域変換処理と同様に、所定のルールを適用して入力データ群を変換することで得られた出力データ群を単に入力データ群と対応付けることで、色域変換条件が生成される。
一方、総量制限が指定されていた場合には、ステップ86の判定が肯定されてステップ88へ移行し、先のステップ84の変換によって得られた出力データが、出力色域の外郭面上でかつステップ62で判断・抽出した外郭形状判定対象の部分に位置しているデータか否か判定する。判定が否定された場合はステップ100へ移行するが、判定が肯定された場合はステップ90へ移行し、入力色域の外郭面上のうちステップ82で取り出した入力データに対応する点の近傍に位置している複数の点(ステップ82で取り出した入力データに対応する点を挟んで高明度側に位置している点及び低明度側に位置している点、例えば3×3点や7×7点等)のデータを、変換条件生成用の入力データ群から取り出す。またステップ92では、ステップ84と同様に、所定の変換ルールを適用してステップ90で取り出した入力データを変換することで変換条件生成用の出力データを生成し、生成した変換条件生成用の出力データをメモリ14Bに記憶させる。
次のステップ94では、ステップ84,92で生成した変換条件生成用の複数の出力データから図4の色域変換処理のステップ68と同様にして外郭形状判定のための特徴量を算出する。またステップ96では、ステップ94で算出した特徴量が閾値以上か否か判定する。判定が否定された場合はステップ100へ移行するが、ステップ96の判定が肯定された場合には、出力色域のうちの該当する部分(ステップ84,92で生成した変換条件生成用の複数の出力データに対応する部分)で外郭面の向きが急峻に変化していると判断できるので、ステップ72へ移行し、該当する部分における外郭面の向きの変化の急峻度が低下するように色域変換条件を部分的に補正した後にステップ100へ移行する。
具体的には、ステップ84,92で生成してメモリ14Bに記憶させた変換条件生成用の複数の出力データは、ステップ78で入力データと対応付けられてCLUTにセットされることで、色域変換条件の一部を構成することになるが、ステップ98では、ステップ84,92で生成してメモリ14Bに記憶させた変換条件生成用の複数の出力データにスムージングを掛け、スムージングを掛けた複数の出力データを元の複数の出力データに上書きしてメモリに記憶させる。これにより、ステップ78の処理を経て、出力色域のうち外郭面の向きが急峻に変化していると判断した部分における外郭面の向きの変化の急峻度が低下するように部分的に補正された色域変換条件(色域変換に伴って画像データに階調のギャップが生じて階調の連続性が損なわれたり色再現性が低下することも防止できる色域変換条件)がCLUTにセットされることになる。
なお、図7の色域変換処理において、ステップ62,ステップ88〜96は本発明に係る判定手段(より詳しくは請求項2,3に記載の判定手段)に対応しており、ステップ98は本発明に係る補正手段(より詳しくは請求項6に記載の補正手段)に対応している。
なお、上記では図2に色管理システムとして示した各処理をクライアント端末14で行う態様を説明したが、これに限定されるものではなく、図2に示した各処理を行う機能を第2デバイスとしての画像形成装置に組み込み、本発明に係る色域変換処理や他の処理を画像形成装置で行うようにしてもよいし、第1の色変換処理のみをクライアント端末14で行い、色域変換処理及び第2の色変換処理を画像形成装置で行うようにしてもよい。
また、上記では本発明に係る画像処理プログラムに対応する色域変換プログラムがクライアント端末14のHDD14Cに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係る画像処理プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
本実施形態に係るコンピュータ・システムの概略構成を示すブロック図である。 色管理システムによる色管理処理全体の流れを示す概略図である。 色管理システムにおける第1/第2の色変換の流れを示す概略図である。 色域変換処理の内容の一例を示すフローチャートである。 画像形成装置に依存する色空間における画像形成装置の色域外郭の一例を示す概略図である。 デバイス非依存色空間における画像形成装置の色域外郭(出力色域)の一例を示す概略図である。 総量制限が指示された場合の出力色域の形状の一例を示す概略図である。 図4の色域変換処理の作用を説明するための概略図である。 色域変換処理の内容の他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 コンピュータ・システム
14 クライアント端末
18 出力デバイス

Claims (8)

  1. 画像データ出力対象の画像形成装置での画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、特定の装置に依存しない第1色空間上での出力画像データの色域を規定する出力色域を、指定された前記条件に応じて設定する色域設定手段と、
    前記第1色空間上での入力画像データの色域及び前記色域設定手段によって設定された出力色域に基づいて、入力画像データを出力画像データへ変換するための変換条件を設定する変換条件設定手段と、
    前記画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、前記色域設定手段によって設定された前記出力色域の外郭に、前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有るか否か判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有ると判定された場合に、前記部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように前記出力色域の外郭形状を部分的に補正するか、前記部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように前記出力色域の外郭形状を部分的に補正したに相当する補正を、前記変換条件設定手段によって設定される変換条件に施す補正手段と、
    を含む画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記指定された色材の総量を制限する条件における色材総量の上限値を取り込み、取り込んだ上限値に基づいて、前記出力色域の外郭形状のうち、前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している可能性がある部分を判断し、判断した部分に対して前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化しているか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記変換条件設定手段は、入力画像データの色域内の第1データ群を、所定の変換ルールを適用して前記出力色域内に収まるように第2データ群へ各々変換し、前記第1データ群と前記第2データ群を対応付けることで前記変換条件を設定し、
    前記判定手段は、前記第2データ群のうち前記判断した部分及び該部分を挟んで高明度側及び低明度側の出力色域の外郭面上に位置している複数の第2データから、外郭面の向きの変化の急峻度を表す特徴量を演算し、演算した特徴量が閾値以上か否かを判定することで、前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化しているか否か判定することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記出力色域の外郭面の向きの変化の急峻度を表す特徴量は、前記判断した部分よりも高明度側の外郭面上に位置している第2データが表す前記外郭面の向きと、前記判断した部分よりも低明度側の外郭面上に位置している第2データが表す前記外郭面の向きの偏差であることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記変換条件設定手段は、入力画像データの色域内の第1データ群を、所定の変換ルールを適用して前記出力色域内に収まるように第2データ群へ各々変換し、前記第1データ群と前記第2データ群を対応付けることで前記変換条件を設定し、
    前記補正手段は、前記第2データ群のうち前記判定手段によって前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化していると判定された部分及び該部分を挟んで高明度側及び低明度側の出力色域の外郭面上に位置している複数の第2データにスムージングを掛け、前記色域設定手段によって設定された出力色域を表すデータの一部を、前記スムージングを掛けた複数の第2データに置き換えるか、前記データの一部を前記スムージングを掛けた複数の第2データに応じて修正することで、前記出力色域の外郭形状を部分的に補正することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記変換条件設定手段は、入力画像データの色域内の第1データ群を、所定の変換ルールを適用して前記出力色域内に収まるように第2データ群へ各々変換し、前記第1データ群と前記第2データ群を対応付けることで前記変換条件を設定し、
    前記補正手段は、前記第2データ群のうち前記判定手段によって前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化していると判定された部分及び該部分を挟んで高明度側及び低明度側の出力色域の外郭面上に位置している複数の第2データにスムージングを掛け、前記第2データ群が前記第1データ群と対応付けられる前に、前記第2データ群のうちの前記複数の第2データを、前記スムージングを掛けた複数の第2データによって置き換えることで、前記変換条件設定手段によって設定される変換条件を補正することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、前記変換条件設定手段によって設定された変換条件に従って入力画像データを変換することで得られる出力画像データを、前記画像形成時の色材の総量が前記指定された色材総量の上限値以下となるように、前記画像形成装置に依存する第2色空間の画像データへ変換して前記画像形成装置へ出力する変換出力手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  8. 画像形成装置と接続されたコンピュータ又は前記画像形成装置に内蔵されたコンピュータを、
    画像データ出力対象の画像形成装置での画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、特定の装置に依存しない第1色空間上での出力画像データの色域を規定する出力色域を、指定された前記条件に応じて設定する色域設定手段、
    前記第1色空間上での入力画像データの色域及び前記色域設定手段によって設定された出力色域に基づいて、入力画像データを出力画像データへ変換するための変換条件を設定する変換条件設定手段、
    前記画像形成時の色材の総量を制限する条件が指定された場合に、前記色域設定手段によって設定された前記出力色域の外郭に、前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有るか否か判定する判定手段、
    及び、前記判定手段により前記出力色域の外郭面の向きが急峻に変化している部分が有ると判定された場合に、前記部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように前記出力色域の外郭形状を部分的に補正するか、前記部分における外郭面の向きの変化が滑らかになるように前記出力色域の外郭形状を部分的に補正したに相当する補正を、前記変換条件設定手段によって設定される変換条件に施す補正手段
    として機能させる画像処理プログラム。
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