JP4748034B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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本発明は画像処理装置及びプログラムに係り、特に、特定の装置に依存しない所定の色空間上での特定装置の色域を取得する色域取得手段を備えた画像処理装置、及び、コンピュータを前記画像処理装置として機能させるための画像処理プログラムに関する。
カラープリンタやディスプレイ等の画像出力装置が再現可能な色域や、スキャナ等の画像入力装置が取り込み可能な色域は、装置の種別や機種毎に相違しており、例えばディスプレイに表示されている画像をカラープリンタによって印刷出力させる等の場合、ディスプレイへの画像の表示に用いている画像データをカラープリンタへそのまま出力したとすると、双方の装置における色域の相違等により、双方の装置で再現される画像の色は著しく相違する。この色再現の差異を改善する技術として、出力対象の画像データの色を、特定の装置(デバイス)に依存しないデバイス非依存色空間(例えばCIE(Commission Internationale de l'Eclairage:国際照明委員会)が推奨したL*a*b*色空間のような均等知覚色空間や三刺激値XYZ表色系の色空間、CIECAM02(Colour Appearance Model 2002)のような色の見えモデルによって規定されるCAM色空間等)上で、画像データ出力対象デバイスの色域内の色に置き換える色域変換(ガマット(Gamut)マッピングともいう)を行うことが従来より提案されている。
色域変換を行うにあたっては、デバイス非依存色空間上での出力画像データの色域を規定する色域外郭を生成する必要がある。色域外郭の生成方法としては種々の方法が提案されているが、例えば特許文献1にも記載されているように、色域外郭を、デバイス非依存色空間上の再現色を結んだ多角形の集まりとして生成することが多い。また特許文献1には、デバイスの特性を示す測色値から生成され、該デバイスの色域の表面を示す多面体の幾何情報を取得し、前記多面体を構成する多角形の形状情報を算出し、前記算出した形状情報と所定の形状情報とを比較し、比較結果に基づき前記デバイスの色域の表面に対して誤差が大きいと推定される多角形を検出する技術が開示されている。
また、特許文献2には、対象デバイスの色空間で任意の最大制限量、最小制限量などの条件の指定を受け、その条件により制限された対象デバイスの色空間での色域外郭を構成する外郭点群を生成し、順方向の対象デバイスのモデルを用いて、生成した対象デバイスの色空間の外郭点群から別の色空間の外郭点群に変換することで、別の色空間における対象デバイスの色域外郭を求める技術が開示されている。
特開2006−180062号公報 特開2005−063093号公報
ところで、デバイス非依存色空間上での特定デバイスの色域外郭を生成した場合、条件によっては、色域外郭に大きく抉れた顕著な凹部が生ずることがある。この、顕著な凹部が色域外郭に生ずるという現象は、特にディスプレイの色域外郭において比較的高い頻度で発生する。そして、上記のように顕著な凹部が生じた色域外郭に基づいて色域変換(ガマットマッピング)のための変換条件を設定して色域変換を行った場合、変換後の画像データに階調のギャップが生ずる(階調の連続性が損なわれる)という問題があるので、色域外郭に顕著な凹部が生じていた場合には、これを検出して色域外郭の形状を補正することが望ましい。
これに対して特許文献1に記載の技術は、例えば面積が所定値以上の多角形を、誤差が多いと推定される多角形(すなわち凹部に対応している可能性が高い多角形)として検出する技術であり、色域外郭上の顕著な凹部を直接検出するものではないので、処理に時間が掛かると共に処理負荷が高く、色域外郭に顕著な凹部が生じていた場合に、これを効率良く検出できないという問題がある。また特許文献2に記載の技術は上記問題について考慮されていない。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、色域外郭の顕著な凹部の検出及び色域外郭形状の補正を効率良く行うことができる画像処理装置及び画像処理プログラムを得ることが目的である。
求項1記載の発明に係る画像処理装置は、特定の装置に依存しない所定の色空間上での特定装置の色域を取得する色域取得手段と、前記所定の色空間において、前記色域取得手段によって取得された色域の外郭上に位置している判定対象色と前記色域内に位置している判定基準色を結ぶ直線が前記色域の外郭と交差しているか否かを判断することで、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在しているか否か判定する判定手段と、前記判定手段により、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在していると判定された場合に、前記色域の外郭上のうち、前記直線と前記色域の外郭との交差位置と、前記判定対象色と、を結ぶ部分であり、前記直線より前記色域の内側に位置している外郭点が、前記色域の外側へ前記直線から所定距離隔てた位置へ移動するように、前記外郭点の色値を変更し、位置を移動させた外郭点及び他の外郭点の情報を用いて補間処理により前記部分の外郭面を再生成することで、前記色域の外郭形状を部分的に補正する補正手段と、を含んで構成されている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記判定手段は、前記特定装置に依存する色空間を規定する基準色及びその補色のうちの少なくとも1つの色の飽和色を前記判定対象色として前記判定を行うことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記判定手段は、前記特定装置に依存する色空間を規定する基準色及びその補色のうちの少なくとも1つの色の飽和色と白色点又は黒色点との間の色域外郭上に位置している各色を前記判定対象色として前記判定を各々行うことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記判定手段は、前記判定基準色として、前記判定対象色との明度差が所定値以内でかつ前記色域内に位置している色を用いることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記判定手段は、前記判定基準色として、前記判定対象色との明度差が所定値以内の無彩色を用いることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記判定手段は、前記所定の色空間上で前記判定対象色と前記判定基準色を結ぶ直線が前記色域の外郭と交差していると判断した場合に、前記所定の色空間上で前記直線の中点を通りかつ前記直線と交差する方向に延びる第2の直線が前記色域の外郭と交差する位置を判断することで、前記色域外の部分と前記色域の外郭との位置関係を判定し、前記補正手段は、前記判定手段によって判定された前記色域外の部分と前記色域の外郭との位置関係に基づいて、前記色域の外郭上のうち、前記直線と前記色域の外郭との交差位置と、前記判定対象色と、を結ぶ部分であり、前記直線より前記色域の内側に位置している外郭点が、前記色域の外側へ前記直線から所定距離隔てた位置へ移動するように、前記外郭点の色値を変更することを特徴としている。
請求項7記載の発明に係る画像処理装置は、特定の装置に依存しない所定の色空間上での特定装置の色域を取得する色域取得手段と、前記色域取得手段によって取得された色域に基づいて画像データの色域を変換するための色域変換条件を設定する変換条件設定手段と、前記所定の色空間において、前記色域取得手段によって取得された色域の外郭上に位置している判定対象色と前記色域内に位置している判定基準色を結ぶ直線が前記色域の外郭と交差しているか否かを判断することで、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在しているか否か判定する判定手段と、前記判定手段により、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在していると判定された場合に、前記色域の外郭上のうち、前記直線と前記色域の外郭との交差位置と、前記判定対象色と、を結ぶ部分であり、前記直線より前記色域の内側に位置している外郭点が、前記色域の外側へ前記直線から所定距離隔てた位置へ移動するように、前記外郭点の色値を変更し、位置を移動させた外郭点及び他の外郭点の情報を用いて補間処理により前記部分の外郭面を再生成したに相当する補正を前記変換条件設定手段によって設定される色域変換条件に施すことで、前記色域の外郭形状を部分的に補正する補正手段と、を含んで構成されている。
請求項8記載の発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータを、特定の装置に依存しない所定の色空間上での特定装置の色域を取得する色域取得手段、前記所定の色空間において、前記色域取得手段によって取得された色域の外郭上に位置している判定対象色と前記色域内に位置している判定基準色を結ぶ直線が前記色域の外郭と交差しているか否かを判断することで、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在しているか否か判定する判定手段、及び、前記判定手段により、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在していると判定された場合に、前記色域の外郭上のうち、前記直線と前記色域の外郭との交差位置と、前記判定対象色と、を結ぶ部分であり、前記直線より前記色域の内側に位置している外郭点が、前記色域の外側へ前記直線から所定距離隔てた位置へ移動するように、前記外郭点の色値を変更し、位置を移動させた外郭点及び他の外郭点の情報を用いて補間処理により前記部分の外郭面を再生成することで、前記色域の外郭形状を部分的に補正する補正手段として機能させる。
請求項9記載の発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータを、特定の装置に依存しない所定の色空間上での特定装置の色域を取得する色域取得手段、前記色域取得手段によって取得された色域に基づいて画像データの色域を変換するための色域変換条件を設定する変換条件設定手段、前記所定の色空間において、前記色域取得手段によって取得された色域の外郭上に位置している判定対象色と前記色域内に位置している判定基準色を結ぶ直線が前記色域の外郭と交差しているか否かを判断することで、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在しているか否か判定する判定手段、及び、前記判定手段により、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在していると判定された場合に、前記色域の外郭上のうち、前記直線と前記色域の外郭との交差位置と、前記判定対象色と、を結ぶ部分であり、前記直線より前記色域の内側に位置している外郭点が、前記色域の外側へ前記直線から所定距離隔てた位置へ移動するように、前記外郭点の色値を変更し、位置を移動させた外郭点の情報及び他の外郭点を用いて補間処理により前記部分の外郭面を再生成したに相当する補正を前記変換条件設定手段によって設定される色域変換条件に施すことで、前記色域の外郭形状を部分的に補正する補正手段として機能させる。
以上説明したように本発明は、色域外郭の顕著な凹部の検出及び色域外郭形状の補正を効率良く行うことができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係るコンピュータ・システム10の概略構成が示されている。コンピュータ・システム10は、LAN等から成るネットワーク12に、PC(Personal Computer:パーソナル・コンピュータ)等から成る複数台のクライアント端末14と、コンピュータ・システム10に画像(データ)を入力する入力デバイス16と、コンピュータ・システム10から入力された画像データを画像として可視化する出力デバイス18が各々接続されて構成されている。なお、入力デバイス16としては、例えば原稿を読み取って画像データを出力するスキャナが、出力デバイス18としては、例えば入力された画像データが表す画像を用紙へ印刷する画像形成装置(プリンタ、或いはプリンタに複写機やファクシミリ装置としての機能も付加された複合機)が挙げられる。なお、ネットワーク12はインターネット等のコンピュータ・ネットワークにも接続されていてもよい。
ネットワーク12に接続された個々のクライアント端末14は、CPU14A、RAM等から成るメモリ14B、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)14C、ネットワークインタフェース(I/F)部14Dを備えており、ネットワークI/F部14Dを介してネットワーク12に接続されている。また、クライアント端末14には、出力デバイスの1つである表示装置20、入力手段としてのキーボード22及びマウス24が各々接続されている。なお、スキャナ等の入力デバイス16や画像形成装置等の他の出力デバイス18についても、表示装置20と同様にクライアント端末14に直接接続されていてもよい。例えば入力デバイス16としてはスキャナ以外にデジタルスチルカメラ等が挙げられるが、デジタルスチルカメラ等はクライアント端末14に直接接続される。
また、クライアント端末14のHDD14Cには、OS(Operating System)のプログラム、OS上で動作し入力デバイス16や出力デバイス18を使用する各種のアプリケーション・プログラム、クライアント端末14で次に述べる色変換処理を行うための色変換プログラムが予め各々インストールされており、図示は省略するが、色変換処理を構成する各種の変換を行うための変換データや演算式も記憶されている。
次に本実施形態の作用を説明する。本実施形態に係るクライアント端末14では、或る入力デバイス16から入力された画像データや、或る出力デバイス18における画像の出力に用いた画像データを、別のデバイス(出力デバイス18)における画像の出力に用いる場合に、異なるデバイスで再現、或いは取り込まれる画像の色の見えの差を補正する色変換処理を行う(図2参照)。なお図2では、画像データを入力した入力デバイス16や先に画像の出力を行った出力デバイス18を「第1デバイス」、後に画像の出力を行う出力デバイス18(画像データ出力対象の出力デバイス18)を「第2デバイス」と表記して示している。また、画像データは写真画像のデータ(再現色)だけでなく、カラールックアップテーブル(CLUT)の形態で保存している色変換係数であることも多い。
図2に示すように、本実施形態に係る色変換処理は、第1色変換、第2色変換、色域変換、第3色変換及び第4色変換の各処理から構成されている。第1デバイスからクライアント端末14へ入力される、或いは第1デバイスにおける画像の出力に用いられた画像データは、当該画像データの個々の画素の色を第1デバイスに依存する色空間(第1デバイス依存色空間:例えば第1デバイスがスキャナやデジタルスチルカメラ、表示装置20等であればRGB色空間)上の色値で表す画像データであり、当該画像データに対し、本実施形態に係る色変換処理では、第1デバイス依存色空間上の色値を、特定のデバイス(装置)に依存しない色空間(第1のデバイス非依存色空間)上の色値上の色値へ変換する第1色変換を行う。なお、以下では第1のデバイス非依存色空間としてはL*a*b*色空間やXYZ色空間等が好適である。
次に、第1色変換を経た画像データに対し、第1のデバイス非依存色空間上の色値を、特定のデバイス(装置)に依存せず色域変換に適した色空間(第2のデバイス非依存色空間)上の色値へ変換する第2色変換を行う。なお、第2のデバイス非依存色空間としては、観察条件の影響を排除した色の見えを表す色空間が好適であり、本実施形態では、第2のデバイス非依存色空間として、色の見えモデルであるCIECAM02によって規定される色空間JChから求まる色空間Jabを適用している。なお、色空間Jabの色属性値a,bは、色空間JChの色属性値C,hから生成したac,bcに相当し、色相及び彩度と相互に変換可能な特徴を有している。また、色の見えモデルCIECAM02に代えて色の見えモデルCIECAM97s等を用いてもよい。
続いて、第2色変換を経た画像データに対し、第1デバイスにおける画像の見えと第2デバイスにおける画像の見えの差(この見えの差は、第1デバイスと第2デバイスの色域の相違に起因する)を補正する色域変換(ガマットマッピングともいう)を行う。なお、本実施形態に係る色域変換の詳細については後述する。
次に、色域変換を経た画像データに対し、第2のデバイス非依存色空間上の色値を、特定のデバイス(装置)に依存しない別の色空間(第3のデバイス非依存色空間):例えばL*a*b*色空間)上の色値へ変換する第3色変換を行う。そして第3色変換を経た画像データに対し、第3のデバイス非依存色空間上の色値を、第2デバイスに依存する色空間(第2デバイス依存色空間:例えば第2デバイスが表示装置20であればRGB色空間、第2デバイスが画像形成装置であればCMYK色空間)上の色値へ変換する第4色変換を行う。上述した各処理から成る色変換処理によって得られた画像データを第2デバイスへ出力し、第2デバイスにおける画像の出力に供することで、第2デバイスによって出力される画像の色の見えを第1デバイスと一致させることができる。なお、第3色変換を省略し、色域変換を経た画像データの色値を第2のデバイス非依存色空間上の色値へ直接変換するようにしてもよい。
なお、クライアント端末14のHDD14Cにインストールされている色変換プログラムには、上述した色変換処理を構成する各処理を行うためのプログラム(第1色変換を行うための第1色変換プログラム、第2色変換を行うための第2色変換プログラム、色域変換を行うための色域変換プログラム、第3色変換を行うための第3色変換プログラム、及び、第4色変換を行うための第4色変換プログラム)が各々付加されており、上記の色変換処理は、色変換プログラムに付加されている第1色変換プログラム、第2色変換プログラム、色域変換プログラム、第3色変換プログラム及び第4色変換プログラムを順に呼び出し、各処理を順に行わせることによって成される。なお、図1では色変換プログラムをOSのプログラムと別に示しているが、色変換プログラムはOS標準のプログラムとしてOSのプログラムに含まれていてもよい。
次に、本実施形態に係る色域変換処理について、図3を参照して説明する。なお、この色域変換処理は、クライアント端末14のCPU14Aによって色域変換プログラムが実行されることで実現される。
ステップ50では、第2デバイス依存色空間上での第2デバイスの色域外郭(色再現域の外郭)を構成する点(外郭面上の点)を外郭点群として抽出する。一例として、第2デバイスが表示装置20である場合の、表示装置20に依存する色空間(RGB色空間)での表示装置20の色域外郭の一例を図4に示す。なお、図4(A)はRGB色空間での色域外郭の上側部分を、図4(B)は下側部分を各々示し、RGB色空間での表示装置20の色域外郭全体は、図4(A)及び(B)に示す立体を合わせた6面の多面体となる(RGB3色は6面体となるが、CMYK4色では12面体となり、更に色材の総量規制やn色などの多色化を行うと面数が増える場合がある)。また、ステップ50では、第2デバイスの色域外郭面上の任意の位置の点を外郭点群として抽出することができるが、少なくとも、色域外郭の各頂点に相当する点及び色域外郭の各頂点間を結ぶ辺の上に相当する点を外郭点群として抽出することが望ましい。また、辺の上、或いは頂点や辺以外の面の上から抽出する外郭点の間隔は一定であってもよいし、不均等であってもよい。
ステップ52では、ステップ50で抽出した外郭点群(第2デバイス依存色空間上での第2デバイスの色域外郭を表す外郭点群)の色値を、まず第3のデバイス非依存色空間上での色値へ変換し(第4色変換(図2)の逆変換を行い)、更に第2のデバイス非依存色空間上での色値Jabへ変換する(第3色変換(図2)の逆変換を行う)ことで、第2のデバイス非依存色空間上での第2デバイスの色域(出力色域)の外郭を表す外郭点群を求める。ステップ52の変換を経た外郭点群によって構成される色域外郭(第2のデバイス非依存色空間上での第2デバイスの色域外郭)の一例を図5に示す。なお図5では、色域外郭の各頂点に、図4に示した色域外郭の各頂点のうちの対応する頂点と同一の符号を付して示している。上記処理により、第2のデバイス非依存色空間上での第2デバイスの色域外郭を構成する外郭点群を得ることができる。
次のステップ54では、ステップ52の変換によって得られた外郭点群を頂点として連結し、補間等によって外郭面を生成してポリゴン化(多面体化)することで、第2のデバイス非依存色空間上での第2デバイスの色域外郭を多面体として表す出力色域外郭情報を生成する。これにより、生成した出力色域外郭情報に基づき、例えば第2のデバイス非依存色空間上での第2デバイスの色域外郭の評価、定量化を行ったり、汎用の可視化ツールを利用して第2のデバイス非依存色空間上での第2デバイスの色域外郭を3次元的に可視化する等のように、第2のデバイス非依存色空間上での第2デバイスの色域外郭を種々の用途に利用することも容易となる。
なお、ステップ54における出力色域外郭情報の生成に際しては、例えばステップ52の変換によって得られた外郭点群のうち、目的とする利用に適した外郭点を選択的に抽出し、抽出した一部の外郭点群のみで連結し、補間等によって外郭面を生成することで、出力色域外郭情報を生成するようにしてもよい。また、出力色域外郭情報を事前に生成してHDD14Cに記憶しておき、これを単に読み出すことで出力色域外郭情報を取得するようにしてもよい。上述したステップ50〜ステップ54は本発明に係る色域取得手段に対応している。また、他の手段で生成した色域情報を入手して設定するようにしてもよい。
ところで、上記のステップ50〜ステップ54で生成した出力色域外郭情報が表す出力色域には、特に第2デバイスが表示装置20である等の場合に、大きく抉れた顕著な凹部が外郭に生じていることがある。出力色域の外郭に顕著な凹部が生じていた場合、当該出力色域に基づいて色域変換の変換条件を設定して色域変換を行うと、色域変換後の画像データに階調のギャップが生ずる(階調の連続性が損なわれる)という問題がある。このため、次のステップ56〜ステップ68では、出力色域の外郭に顕著な凹部が生じているか否か判定し、必要に応じて出力色域の外郭形状を補正する処理を行う。
すなわち、まずステップ56では以降の凹部判定に用いる判定対象色及び判定基準色を決定する。本実施形態において判定対象色として用いる判定対象候補色には、第2デバイス依存色空間を規定する基準色(プライマリ又は一次色)及びその補色(セカンダリ又は二次色)の各々の飽和色が含まれている。例えば第2デバイスが表示装置である場合、第2デバイス依存色空間はRGB色空間であるので、判定対象色には、基準色(プライマリ)としてのR,G,B及びその補色(セカンダリ)としてのC,M,Yの各々の飽和色が含まれる。また、前述の判定対象候補色には、第2デバイス依存色空間を規定する基準色(プライマリ)及びその補色(セカンダリ)の各々の飽和色と、白色点又は黒色点との間の出力色域外郭上に位置している各色(例えばBについては、図5に示す出力色域の外郭のうち、「B」と「0」(白色点)を結ぶ稜線上及び「B」と「RGB」(黒色点)を結ぶ稜線上に位置している個々の外郭点に対応する各色)も含まれている。ステップ56では、判定対象候補色から何れか1つの色を以降の凹部判定に用いる判定対象色として選択することで判定対象色を決定する。
また、判定基準色としては、決定した判定対象色と明度Jが等しい無彩色を用いることができる。なお、判定基準色は判定対象色と明度が若干相違していてもよく、また、出力色域内に位置している色であれば無彩色以外の色を用いてもよい(但し、色域内の色であることが必須であるため無彩色に近い色が望ましい)。
次のステップ58では、第2のデバイス非依存色空間上で、ステップ56で決定した判定対象色と判定基準色を結ぶ第1直線(図6(A)も参照、なお図6,7は何れもJab色空間のうち判定対象色と明度Jが等しい等明度面(ab平面)を示している)を求め、当該第1直線が出力色域の外郭と交差しているか否かを判定する。そしてステップ60では、ステップ58の判定で第1直線と出力色域の外郭が交差していると判定されたか否か判定する。ステップ60の判定が否定された場合は、出力色域の外郭のうち判定対象色付近の部分には、顕著な凹部は生じていないと判断できるので、ステップ68へ移行し、全ての判定対象候補色を判定対象色として用いて判定を行ったか否か判定する。判定が否定された場合はステップ56に戻り、ステップ68の判定が肯定される迄ステップ56〜60,68を繰り返す。
一方、ステップ60の判定が肯定された場合、図6(A)にも示すように、第1直線のうち、第1直線と出力色域外郭の交差位置と、判定対象色との間に相当する部分が色域の外側に位置していると判断できることから、出力色域の外郭のうちの判定対象色付近の部分に顕著な凹部が生じていると判断できる。このため、ステップ60の判定が肯定された場合はステップ62へ移行し、図6(B)にも示すように、まずステップ58で求めた交点と判定対象色との中点を求め、続いて、求めた中点を通りかつ第1直線と交差する第2直線を求め、更に、求めた第2直線が何れの位置で出力色域の外郭と交差しているか(出力色域外郭との交差位置が中点を挟んで第1直線の左右どちら側に存在しているか)を判定する。なお、第2直線は第1直線と同様に判定対象色と明度Jが等しい等明度面(ab平面)に沿って延びる直線であり、第1直線と一定角度(例えば90°)を成す直線であってもよいし、中点及びアンカーとしての所定色の位置を各々通る直線であってもよい。上述したステップ56〜ステップ62は本発明に係る判定手段(詳しくは請求項2〜請求項に記載の判定手段)に対応している。
上記判定により、第1直線のうちの出力色域外の部分を基準として、第1直線と出力色域外郭の交差位置と、判定対象色を結ぶ出力色域の外郭(出力色域外郭のうち外郭形状補正対象の部分)が何れの方向に存在しているか(第1直線のうち出力色域外の部分と出力色域外郭の位置関係)を認識できるので、次のステップ64では、ステップ62の判定結果に基づいて、第1直線と出力色域外郭の交差位置と、判定対象色を結ぶ出力色域外郭面上に位置している判定対象色(及び判定基準色)と等明度の外郭点(図7(A)に「○」で示す外郭点)を、出力色域の外郭形状補正対象の部分に相当する外郭点として認識する。
そしてステップ66では、出力色域の外郭形状補正対象の部分が第1直線上に位置するように出力色域の外郭形状を部分的に補正する。なお、この出力色域の外郭形状の部分的な補正は、まずステップ64で認識した出力色域の外郭形状補正対象の部分に相当する外郭点の位置が、ステップ62の判定により認識できる第1直線のうち出力色域外の部分と出力色域外郭の位置関係に応じた方向(図7(A)に矢印で示すように第1直線へ向かう方向)へ移動するように、前記認識した外郭点の色値を変更し、位置を移動させた(色値の色相を変更した)外郭点を用いて補間等によって外郭面を再生成することによって行うことができる。
また、出力色域の外郭形状補正対象の部分に相当する外郭点の位置の移動は、個々の外郭点が各々第1直線上に位置するように移動させてもよいが、外郭面を再生成する際の補間では、位置を移動させた(色値を変更した)外郭点以外の他の外郭点の情報も参照されるので、上記のように個々の外郭点を第1直線上へ各々移動させた場合、再生成される出力色域の外郭面は、図7(B)に示すように、第1直線に対して出力色域の内側へ若干凹んだ形状となる。このためステップ66では、図7(C)にも示すように、出力色域の外郭形状補正対象の部分に相当する外郭点を、第1直線から出力色域の外側へ所定量ずれた位置へ移動させている。これにより、図7(C)にも示すように出力色域の外郭が第1直線上に位置することで、第1直線のうち、第1直線と出力色域外郭の交差位置と、判定対象色との間に相当する部分が出力色域外郭上に位置することになる。なお、上述したステップ64,66は本発明に係る補正手段(詳しくは請求項に記載の補正手段)に対応している。
ステップ66の処理を行うと前述のステップ68へ移行し、ステップ68の判定が肯定される迄ステップ56〜ステップ68が繰り返される。これにより、出力色域の外郭のうち判定対象色付近の部分に顕著な凹部が生じているか否かを判定し、顕著な凹部が生じていると判定した(ステップ60の判定が肯定された)場合は、判定対象色と判定基準色を結ぶ第1直線のうち出力色域外が位置していた部分が出力色域外郭上に位置するように、出力色域の外郭形状を部分的に補正することが、全ての判定対象候補色について順次行われることになる。
ステップ68の判定が肯定されるとステップ70へ移行し、第2のデバイス非依存色空間上での第1デバイス(図2参照)の色域外郭(入力色域外郭)を表す入力色域外郭情報を取得する。入力色域外郭情報は、例えば前述したステップ50〜ステップ54と同様に、第1デバイス依存色空間上での第1デバイスの色域外郭を構成する外郭点群を抽出し、抽出した外郭点群の色値を、第2のデバイス非依存色空間上の色値へ変換することで、第2のデバイス非依存色空間上での第1デバイスの色域外郭を表す外郭点群を求め、求めた外郭点群を頂点として連結し、補間等によって外郭面を生成してポリゴン化(多面体化)することで生成することができる。また、入力色域外郭情報を事前に生成してHDD14Cに記憶しておき、これを単に読み出すことで取得するようにしてもよい。
次のステップ72〜ステップ76では、ステップ70で取得した入力色域外郭情報及びステップ50〜ステップ68の処理を経て得られた出力色域外郭情報に基づいて、色域変換のための変換条件(色域変換条件)を生成する処理が行われる。すなわち、まずステップ72では、ステップ70で取得した入力色域外郭情報に基づき、第2のデバイス非依存色空間上で入力色域内の互いに異なる位置に位置している多数の点のデータを変換条件生成用の入力データ群として生成する。次に、ステップ74において、ステップ72で生成した変換条件生成用の入力データ群に対して変換条件生成のための所定の変換ルールを適用し、第2のデバイス非依存色空間上での位置が出力色域外郭情報が表す出力色域外郭内となるように変換することで、変換条件生成用の出力データ群を生成する。
上記の変換ルールとしては、色域変換(ガマットマッピング)で公知の変換ルールを用いることができ、例えば入力色域のうち出力色域と重複している領域に位置している入力データについては、入力データをそのまま出力データとして用い(入力データと出力データが測色的一致となり)、入力色域のうち出力色域と重複していない領域に位置している入力データに対しては、出力色域内に収まるように色変換を行って出力データを求める貼り付け型の変換ルールや、入力色域内の各点の相対的な関係を保存するため全ての入力データに対して色変換を行って出力データを求める圧縮伸張型の変換ルールを用いることができる。また、貼り付け型の変換ルールの中にも、明度が保存されるように、出力色域外の色を出力色域の外郭に色相と明度を変化させずに投影する手法や、彩度保存のために出力色域外の色を出力色域の外郭に色相を変化させずに投影する手法があり、何れを用いてもよい。また、圧縮伸張型の変換ルールについても、階調が保存されるように色変換を行う手法があり、これを適用してもよい。更に、領域毎に異なる変換手法を適用する適応型の変換ルールを用いてもよく、例えば貼り付け型と圧縮伸張型を組み合わせた変換ルールを用いてもよい。
上記のようにして変換条件生成用の出力データ群を生成すると、次のステップ76において、ステップ72で生成した変換条件生成用の入力データ群と、ステップ74で生成した変換条件生成用の出力データ群を対応付け、変換データとしてCLUTにセットする。これにより、色域変換条件が生成(CLUTにセット)される。なお、上記のステップ72〜ステップ76は請求項7,9に記載の変換条件設定手段に対応している。そしてステップ80では、第2デバイスで出力させるべき画像を表し第1の色変換及び第2の色変換(図2参照)を経た画像データ(入力データ)を、ステップ76で色域変換条件をセットしたCLUTによって変換することで色域変換を行い、色域変換処理を終了する。
なお、上記の色域変換が行われた画像データは、第3の色変換及び第4の色変換(図2参照)を経て第2デバイスへ出力され、第2デバイスにおける画像の出力に用いられる。これにより、第1デバイスと第2デバイスの色域の相違を主因として生ずる、第1デバイスにおける画像の見えと第2デバイスにおける画像の見えの差が補正される。また、色域変換処理(図3)では、第2デバイス依存色空間の基準色やその補色の飽和色、基準色やその補色の飽和色と白色点又は黒色点との間の出力色域外郭上に位置している各色を判定対象色としているので、色域変換処理を短時間で完了させることができると共に、第2デバイス依存色空間の基準色やその補色の飽和色、或いはその付近の色に階調ギャップが生じたり、基準色やその補色の飽和色から白色点又は黒色点へ至る色変化の途中に階調のギャップが生じることを防止できる色域変換条件が得られることで、第2デバイスによって出力される画像の画質を効率良く向上させることができる。
なお、上記では個々の判定対象候補色を判定対象色として色域の外郭形状に顕著な凹部が生じているか否かを順に判定し、顕著な凹部が生じていると判断する毎に(ステップ60の判定が肯定される毎に)、色域の外郭形状の部分的な補正を行っていたが、これに限定されるものではなく、顕著な凹部が生じていると判断する毎に(ステップ60の判定が肯定される毎に)外郭点の位置の移動(色値の修正)のみを行い、全ての判定対象候補色について顕著な凹部が生じているか否かの判定(及び、外郭点の位置の移動)が完了した後に色域外郭の再生成を行うことで、色域外郭の再生成(色域の外郭形状の補正)を1回で完了させるようにしてもよい。
また、図3に示す色域変換処理では、出力色域の外郭形状を部分的に修正することで、色域変換に伴って画像データに階調のギャップが生じることを防止していたが、これに代えて、色域変換条件を部分的に修正するようにしてもよい。これは、図3に示す色域変換処理におけるステップ56〜ステップ68の処理を省略する一方、ステップ74で変換条件生成用の出力データ群を生成した後に、生成した変換条件生成用の出力データ群に対して上記のステップ56〜ステップ68と同様の処理を行い(但し、ステップ66における出力色域の外郭形状の補正に代えて、図7に「○」で示す外郭点に対応する出力データ、及び、前記外郭点よりも出力色域の内側の位置に対応する出力データに対し、出力色域の外郭を第1直線上へ移動させたことに相当する色値の変更を行う)、当該処理を経た変換条件生成用の出力データ群を変換条件生成用の入力データ群と対応付け、色域変換条件を生成することによって実現できる。この場合も、色域変換処理を短時間で完了させることができると共に、第2デバイス依存色空間の基準色やその補色の飽和色、或いはその付近の色に階調ギャップが生じたり、基準色やその補色の飽和色から白色点又は黒色点へ至る色変化の途中に階調のギャップが生じることを防止できる色域変換条件が得られることで、第2デバイスによって出力される画像の画質を効率良く向上させることができる。なお、上記態様において色域変換条件を部分的に修正する処理は請求項7,9に記載の補正手段に対応している。
また、上記では本発明に係る色域の外郭形状の部分的な補正を、色域変換における出力色域に適用した態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、色域変換における入力色域に対して上記補正を適用してもよいし、任意の色値が色域内か色域外か判定する色域内外判定に用いる目的で取得した色域に対して上記の補正を適用するようにしてもよい。
更に、上記では本発明に係る画像処理プログラムに対応する色域変換プログラムがクライアント端末14のHDD14Cに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係る画像処理プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
本実施形態に係るコンピュータ・システムの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態における色変換処理の流れを示す概略図である。 色域変換処理の内容を示すフローチャートである。 第2デバイスに依存する色空間における第2デバイスの色域外郭の一例を示す概略図である。 デバイス非依存色空間における第2デバイスの色域外郭(出力色域)の一例を示す概略図である。 色域変換処理における凹部判定を説明するための概略図である。 出力色域の外郭形状の補正を説明するための概略図である。
符号の説明
10 コンピュータ・システム
14 クライアント端末
14A CPU
14B メモリ
14C HDD
16 入力デバイス
18 出力デバイス
20 表示装置

Claims (9)

  1. 特定の装置に依存しない所定の色空間上での特定装置の色域を取得する色域取得手段と、
    前記所定の色空間において、前記色域取得手段によって取得された色域の外郭上に位置している判定対象色と前記色域内に位置している判定基準色を結ぶ直線が前記色域の外郭と交差しているか否かを判断することで、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在しているか否か判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在していると判定された場合に、前記色域の外郭上のうち、前記直線と前記色域の外郭との交差位置と、前記判定対象色と、を結ぶ部分であり、前記直線より前記色域の内側に位置している外郭点が、前記色域の外側へ前記直線から所定距離隔てた位置へ移動するように、前記外郭点の色値を変更し、位置を移動させた外郭点及び他の外郭点の情報を用いて補間処理により前記部分の外郭面を再生成することで、前記色域の外郭形状を部分的に補正する補正手段と、
    を含む画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記特定装置に依存する色空間を規定する基準色及びその補色のうちの少なくとも1つの色の飽和色を前記判定対象色として前記判定を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記特定装置に依存する色空間を規定する基準色及びその補色のうちの少なくとも1つの色の飽和色と白色点又は黒色点との間の色域外郭上に位置している各色を前記判定対象色として前記判定を各々行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記判定手段は、前記判定基準色として、前記判定対象色との明度差が所定値以内でかつ前記色域内に位置している色を用いることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記判定手段は、前記判定基準色として、前記判定対象色との明度差が所定値以内の無彩色を用いることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記判定手段は、前記所定の色空間上で前記判定対象色と前記判定基準色を結ぶ直線が前記色域の外郭と交差していると判断した場合に、前記所定の色空間上で前記直線の中点を通りかつ前記直線と交差する方向に延びる第2の直線が前記色域の外郭と交差する位置を判断することで、前記色域外の部分と前記色域の外郭との位置関係を判定し、
    前記補正手段は、前記判定手段によって判定された前記色域外の部分と前記色域の外郭との位置関係に基づいて、前記色域の外郭上のうち、前記直線と前記色域の外郭との交差位置と、前記判定対象色と、を結ぶ部分であり、前記直線より前記色域の内側に位置している外郭点が、前記色域の外側へ前記直線から所定距離隔てた位置へ移動するように、前記外郭点の色値を変更することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 特定の装置に依存しない所定の色空間上での特定装置の色域を取得する色域取得手段と、
    前記色域取得手段によって取得された色域に基づいて画像データの色域を変換するための色域変換条件を設定する変換条件設定手段と、
    前記所定の色空間において、前記色域取得手段によって取得された色域の外郭上に位置している判定対象色と前記色域内に位置している判定基準色を結ぶ直線が前記色域の外郭と交差しているか否かを判断することで、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在しているか否か判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在していると判定された場合に、前記色域の外郭上のうち、前記直線と前記色域の外郭との交差位置と、前記判定対象色と、を結ぶ部分であり、前記直線より前記色域の内側に位置している外郭点が、前記色域の外側へ前記直線から所定距離隔てた位置へ移動するように、前記外郭点の色値を変更し、位置を移動させた外郭点及び他の外郭点の情報を用いて補間処理により前記部分の外郭面を再生成したに相当する補正を前記変換条件設定手段によって設定される色域変換条件に施すことで、前記色域の外郭形状を部分的に補正する補正手段と、
    を含む画像処理装置。
  8. コンピュータを、
    特定の装置に依存しない所定の色空間上での特定装置の色域を取得する色域取得手段、
    前記所定の色空間において、前記色域取得手段によって取得された色域の外郭上に位置している判定対象色と前記色域内に位置している判定基準色を結ぶ直線が前記色域の外郭と交差しているか否かを判断することで、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在しているか否か判定する判定手段、
    及び、前記判定手段により、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在していると判定された場合に、前記色域の外郭上のうち、前記直線と前記色域の外郭との交差位置と、前記判定対象色と、を結ぶ部分であり、前記直線より前記色域の内側に位置している外郭点が、前記色域の外側へ前記直線から所定距離隔てた位置へ移動するように、前記外郭点の色値を変更し、位置を移動させた外郭点及び他の外郭点の情報を用いて補間処理により前記部分の外郭面を再生成することで、前記色域の外郭形状を部分的に補正する補正手段
    として機能させる画像処理プログラム。
  9. コンピュータを、
    特定の装置に依存しない所定の色空間上での特定装置の色域を取得する色域取得手段、
    前記色域取得手段によって取得された色域に基づいて画像データの色域を変換するための色域変換条件を設定する変換条件設定手段、
    前記所定の色空間において、前記色域取得手段によって取得された色域の外郭上に位置している判定対象色と前記色域内に位置している判定基準色を結ぶ直線が前記色域の外郭と交差しているか否かを判断することで、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在しているか否か判定する判定手段、
    及び、前記判定手段により、前記判定対象色と前記判定基準色の間に前記色域外の部分が存在していると判定された場合に、前記色域の外郭上のうち、前記直線と前記色域の外郭との交差位置と、前記判定対象色と、を結ぶ部分であり、前記直線より前記色域の内側に位置している外郭点が、前記色域の外側へ前記直線から所定距離隔てた位置へ移動するように、前記外郭点の色値を変更し、位置を移動させた外郭点及び他の外郭点の情報を用いて補間処理により前記部分の外郭面を再生成したに相当する補正を前記変換条件設定手段によって設定される色域変換条件に施すことで、前記色域の外郭形状を部分的に補正する補正手段
    として機能させる画像処理プログラム。
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