JPH05193340A - 送風機制御装置 - Google Patents

送風機制御装置

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Publication number
JPH05193340A
JPH05193340A JP668092A JP668092A JPH05193340A JP H05193340 A JPH05193340 A JP H05193340A JP 668092 A JP668092 A JP 668092A JP 668092 A JP668092 A JP 668092A JP H05193340 A JPH05193340 A JP H05193340A
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JP
Japan
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fluctuation
blower
air
signal
noise
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Application number
JP668092A
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English (en)
Inventor
Yuji Honda
祐次 本田
Hikari Sugi
光 杉
Mikio Miyajima
幹雄 宮嶋
Takeshi Yoshinori
毅 義則
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】送風機の送風量のゆらぎの程度を、その快適感
を維持しつつ、送風音の変動やその環境条件或いは個人
差に対応して音に対する不快感をもなくするように制御
する。 【構成】ゆらぎスイッチ機構YSから強ゆらぎ信号を発
生させれば、マイクロコンピュータ150がブロワ30
の送風量のゆらぎを強くするように制御する。また、ゆ
らぎスイッチ機構YSから弱ゆらぎ信号を発生させれ
ば、マイクロコンピュータ150がブロワ30の送風量
のゆらぎを弱くするように制御する。これにより、乗員
の音に対する感覚の違いやブロワ30の音以外の騒音の
有無に応じ、ゆらぎスイッチ機構YSの出力を選択する
ことにより、ブロワ30の音に対し不快感を感ずること
なく、同ブロワ30の送風量のゆらぎに伴う快適な送風
感を確保し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両や一般建築物用空
気調和装置、クーラ、暖房機等に採用されるブロワ、或
いは扇風機等の送風機に係り、特に、当該送風機を制御
するに適した送風機制御装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、例えば、車両用送風機においては、
特開昭58ー112822号公報に示されているよう
に、送風機の送風量が、運転者の設定による送風量レベ
ルに応じた変動幅でもって、ゆらぐようにしたものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成においては、送風機の送風量を、これにゆらぎを与
えて変動させつつ、送風量のゆらぎを人体に快適感とし
て体感させようとする場合、送風機の送風音までが送風
量のゆらぎの変化と共に変動することとなる。そして、
この送風機の送風音の変動が著しいと、人体に音に対す
る不快感を与えてしまうという不具合が生ずる。このた
め、送風音の変動を一定にすべく送風量のゆらぎを最適
な一定状態にすることが望ましい。しかし、このような
ことは、車両や一般建築物の内外での音の環境条件が多
種多様に異なり、また、音に対する個人差もあるため、
困難である。
【0004】そこで、本発明は、上述のようなことに対
処すべく、送風機において、その送風量のゆらぎの程度
を、その快適感維持しつつ、かつ送風音の変動やその環
境条件或いは個人差に対応して音に対する不快感をもな
くするように制御する送風機制御装置を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、本発明の構成上の特徴は、送風機の送風量を制御す
る制御手段を備えた送風機制御装置において、前記送風
量のゆらぎを強くするとき操作されて強ゆらぎ信号を発
生し同送風量のゆらぎを小さくするとき操作されて弱ゆ
らぎ信号を発生する操作手段を設けて、前記制御手段
が、前記強ゆらぎ信号に応答して前記送風機の送風量の
ゆらぎを強くするように制御し、また、前記弱ゆらぎ信
号に応答して前記送風機の送風量のゆらぎを弱くするよ
う制御するようにしたことにある。
【0006】
【発明の作用・効果】このように本発明を構成したこと
により、前記操作手段から強ゆらぎ信号を発生させれ
ば、前記制御手段が前記送風機の送風量のゆらぎを強く
するように制御し、また、前記操作手段から弱ゆらぎ信
号を発生させれば、前記制御手段が前記送風機の送風量
のゆらぎを弱くするように制御する。これにより、操作
者の前記送風機の音に対する感覚の違いや前記送風機の
音の環境条件に応じ、前記操作手段の出力を選択するこ
とにより、前記送風機の音に対し不快感を感ずることな
く、前記送風機からの送風量のゆらぎに伴う快適な送風
感を確保し得る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
ると、図1は、本発明が車両用空気調和装置に適用され
た例を示している。この空気調和装置は、当該車両に装
備したエアダクト10を有しており、このエアダクト1
0の上流部内には、その上流から下流にかけて、内外気
導入ダンパ20、ブロワ30、エバポレータ40、エア
ミックスダンパ50、及びヒータコア60が配設されて
いる。内外気導入ダンパ20は、サーボモータ20aに
よる駆動のもとに、その開度に応じ、エアダクト10内
にその導入口11から外気を流入させ、或いはエアダク
ト10内にその導入口12を介し当該車両の車室内の内
気を流入させ、又は両導入口11、12から外気及び内
気の双方をエアダクト10内に流入させる。
【0008】ブロワ30は、ブロワコントローラ30a
により駆動されるブロワモータMの回転速度に応じ、導
入口11からの外気及び導入口12からの内気のうちの
少なくとも一方を空気流としてエバポレータ40に向け
送風する。エバポレータ40は、空気調和装置の冷凍サ
イクルの作動に応じて循環する冷媒によりブロワ30か
らの空気流を冷却する。エアミックスダンパ50は、サ
ーボモータ50aにより駆動されて、その開度に応じ、
エバポレータ40からの冷却空気流をヒータコア60に
流入させるとともに、残余の冷却空気流と混合させ、エ
アダクト10の後流部内のフットダクト10b及びフェ
ースダクト10a内に流動させる。ヒータコア60は、
図1に示すごとく、フットダクト10bの内端部にて傾
斜して配設されており、このヒータコア60は、当該車
両のエンジン冷却系統からの冷却水の現実の温度に応
じ、その流入冷却空気流を加熱してフットダクト10b
及びフェースダクト10a内に流動させる。
【0009】吹出口切換ダンパ70は、図1に示すごと
く、フェースダクト10aとフットダクト10bとの間
の境界壁13の下流開口部内に切換可能に配設されてお
り、この吹出口切換ダンパ70は、サーボモータ70a
により駆動されて、空気調和装置のバイレベルモード時
に第2図にて図示実線により示す位置に切換わり、フェ
ースダクト10a及びフットダクト10bの双方から空
気流を車室内に吹出させる。また、空気調和装置のヒー
トモード時又はベンティレーションモード時に、吹出口
切換ダンパ70は、サーボモータ70aにより駆動され
て、図1にて図示二点鎖線又は一点鎖線で示す位置に切
換わって、フットダクト10b又はフェースダクト10
aから車室内に空気流を吹出させる。
【0010】操作スイッチMSは、空気調和装置を作動
させるとき操作されて操作信号を生じる。温度設定器8
0は、車室内の温度を所望の温度に設定するとき操作さ
れて同所望の温度を設定温信号として発生する。内気温
センサ90は、車室内の現実の温度を検出し内気温検出
信号として発生する。外気温センサ100は、当該車両
の外気の現実の温度を検出し外気温検出信号として発生
する。日射センサ110は車室内への現実の入射日射量
を検出し日射検出信号として発生する。水温センサ12
0は当該車両のエンジン冷却系統の冷却水の現実の温度
を検出し水温検出信号として発生する。また、出口温セ
ンサ130は、エバポレータ40の出口の現実の温度を
検出し出口温検出信号として発生する。
【0011】ゆらぎスイッチ機構YSは、図2(A)に
て示すごとく、一対の押動型自己保持式ゆらぎスイッチ
YS1及びYS2からなるもので、これら各ゆらぎスイッ
チYS1及びYS2は、ブロワ30の送風量のゆらぎの
「弱」及び「強」にそれぞれ対応し、操作スイッチMS
及び温度設定器80と共に、当該車両の車室内のインス
トルメントメントパネル(図示せず)に配設されてい
る。しかして、このゆらぎスイッチ機構YSは、ゆらぎ
スイッチYS1 が押動されてこの押動状態を自己保持す
るとき、ゆらぎの「弱」(図7参照)を表す弱ゆらぎ信
号を発生する。
【0012】また、この状態で、ゆらぎスイッチYS2
が押動されてこの押動状態を自己保持するとき、ゆらぎ
スイッチ機構YSは、ゆらぎの「強」(図7参照)を表
す強ゆらぎ信号を発生する。このとき、ゆらぎスイッチ
YS1 の自己保持状態がゆらぎスイッチYS2 の押動に
より解除されて、ゆらぎスイッチ機構YSからの弱ゆら
ぎ信号の発生が停止する。かかる状態で、ゆらぎスイッ
チYS2 が押動されてその自己保持状態を解除すると、
ゆらぎスイッチ機構YSからの強ゆらぎ信号の発生が停
止する。但し、弱ゆらぎ信号及び強ゆらぎ信号の発生が
停止しているときはゆらぎなしの状態(図7参照)に対
応する。また、弱ゆらぎ信号及び強ゆらぎ信号の各発生
は、ぞれぞれ、ゆらぎの弱い状態及び大きい状態に対応
する。
【0013】コントロールユニットECUは、A−D変
換器140を有しており、このA−D変換器140は、
温度設定器80からの設定温信号、内気温センサ90か
らの内気温検出信号、外気温センサ100からの外気温
検出信号、日射センサ110からの日射検出信号、水温
センサ120からの水温検出信号及び出口温センサ13
0からの出口温検出信号を、設定温、内気温、外気温、
日射量、水温及び出口温を表す各ディジタル信号にそれ
ぞれディジタル変換する。
【0014】マイクロコンピュータ150は、コンピュ
ータプログラムを、図4及び図5に示すフローチャート
に従い、ゆらぎスイッチ機構YS及びA−D変換器14
0との協働により実行し、この実行中において、ブロワ
コントローラ30a及び各サーボモータ20a、50
a、70aの駆動制御に必要な演算処理をする。但し、
上述のコンピュータプログラムは、マイクロコンピュー
タ150のROMに予め記憶されている。また、マイク
ロコンピュータ150は、当該車両のイグニッションス
イッチIGの閉成に応答してバッテリBaの正側端子+
Bから給電されて作動状態になり、操作スイッチMSか
らの操作信号に応答してコンピュータプログラムの実行
を開始する。
【0015】ブロワコントローラ30aは、図3に示す
ごとく、メインリレー31を有しており、このメインリ
レー31は、リレーコイル31aと、双投型リレースイ
ッチ31bとにより構成されている。しかして、リレー
コイル31aは、イグニッションスイッチIGを介しバ
ッテリBaから給電された状態にて、マイクロコンピュ
ータ150による制御のもとに、選択的に励磁される。
リレースイッチ31bは、リレーコイル31aの消磁時
には、図3に示す投入位置にてブロワモータMの一端子
を接地する。一方、リレーコイル31aの励磁時には、
リレースイッチ31bは、ブロワモータMの一端子を接
地から解除して他側投入位置に切換わり、ヒューズFを
介しバッテリBaからブロワモータMへ給電させる。
【0016】また、ブロワコントローラ30aは、エキ
ストラハイリレー32(以下、Ex−Hiリレー32と
いう)を有しており、このEx−Hiリレー32は、リ
レーコイル32aと、常開型リレースイッチ32bとに
より構成されている。しかして、リレーコイル32a
は、イグニッションスイッチIGを介しバッテリBaか
ら給電された状態にて、マイクロコンピュータ150に
よる制御のもとに、選択的に励磁される。また、リレー
スイッチ32bは、リレーコイル32aの消磁時には、
その解離位置にて、ブロワモータMの他端子をブロワ抵
抗33を介し接地する。一方、リレーコイル32aの励
磁時には、リレースイッチ32bは、その閉成により、
ブロワ抵抗33を短絡しブロワモータMの他端子を、直
接、接地する。
【0017】また、ブロワコントローラ30aは、パワ
ートランジスタ34を有しており、このパワートランジ
スタ34は、そのベースにて、マイクロコンピュータ1
50から後述のように目標ブロワ風量に相当する目標ブ
ロワ出力電圧BLWをヒューズfを介し付与されて、ブ
ロワモータMへの給電電流を目標値に制御する。検出抵
抗35は、パワートランジスタ34のコレクタとブロワ
モータMの他端子との間に生ずる電圧(以下、ブロワ電
圧VMという)を検出しマイクロコンピュータ150に
付与する。
【0018】このように構成した本実施例において、当
該車両のエンジンがイグニッションスイッチIGの閉成
に基き始動されたものとする。また、操作スイッチMS
からの操作信号の発生のもとに、マイクロコンピュータ
150が、図4及び図5のフローチャートに従いコンピ
ュータプログラムの実行をステップ200にて開始し、
ステップ210にて初期化の処理をし、かつ、ステップ
220にて、A−D変換器140からの各ディジタル信
号の値を、それぞれ、設定温Tset、 内気温Tr、外気
温Tam、日射量TS、水温Twび出口温Teとして読
み込む。なお、マイクロコンピュータ150が、ステッ
プ210において、メインリレー31のリレーコイル3
1aの励磁に必要な演算処理をして同リレーコイル31
aを励磁する。このため、メインリレー31が、リレー
コイル31aの励磁により、リレースイッチ31bをヒ
ューズF側に投入しバッテリBaからブロワモータMへ
の給電を許容する。
【0019】ついで、マイクロコンピュータ150が、
ステップ230にて、次の数1に基き、ステップ220
における設定温Tset 、内気温Tr、外気温Tam及び
日射量TSに応じ、車室内への空気流の必要吹出温度T
aoを演算する。
【0020】
【数1】 Tao=Kset・Tset−Kr・Tr−Kam・Tam−Ks・TS+C 但し、数1において、Kset、Kr、Kam及びKsは、
温度設定ゲイン、内気温ゲイン、外気温ゲイン、日射量
ゲインをそれぞれ表わし、またCは補正定数を表わす。
なお、数1は、マイクロコンピュータ150のROM
に、予め記憶されている。
【0021】上述のようにステップ230における演算
処理が終了すると、マイクロコンピュータ150が、ス
テップ240にて、ゆらぎスイッチ機構YSの出力を読
み込み、次のステップ250にてゆらぎスイッチ機構Y
Sの出力に基づきブロワ30の送風量のゆらぎに対する
ゆらぎ幅△V(V)を以下のようにして決定する。現段
階にて、ゆらぎスイッチ機構YSが弱ゆらぎ信号及び強
ゆらぎ信号のいずれをも発生していなければ、ゆらぎ幅
△V=0と決定する。また、ゆらぎスイッチ機構YSが
弱ゆらぎ信号を発生しておれば、ゆらぎ幅△V=1(図
7参照)と決定する。また、ゆらぎスイッチ機構YSが
強ゆらぎ信号を発生しておれば、ゆらぎ幅△V=2(図
7参照)と決定する。但し、各ゆらぎ幅△V=0、△V
=1及び△V=2はマイクロコンピュータ150のRO
Mに予め記憶されている。また、本実施例では、ゆらぎ
幅△Vは、ブロワ電圧VMをその基準電圧(例えば、6
(V))を基準に例えば5(秒)間隔にて5(秒)間ず
つ高くする電圧幅をいう(図7参照)。
【0022】ここで、ゆらぎ幅△Vと、ブロワ30の送
風量のゆらぎ変化に伴う風速変化及び音変化に対する乗
員の各快適感の有無との関係を、空気調和制御装置の音
以外の騒音の有無を考慮して実験により調べてみたとこ
ろ、図8にて示すような結果が得られた。かかる場合、
図8(A)は、空気調和制御装置の音以外の騒音が殆ど
無い場合を表し、一方、図8(B)は、空気調和制御装
置の音以外の騒音が大きい場合を表す。しかして、図8
(A)によれば、風速変化に対する快適感が、図示実線
で示すごとく、ゆらぎ幅△V=0、1及び2において満
足されても、音に対する不快感が、図示破線で示すごと
く、ゆらぎ幅△V=1以上で同△Vの増大に伴い増加す
ることが分かる。従って、かかる場合には、ゆらぎスイ
ッチ機構YSから弱ゆらぎ信号を発生させれば、ブロワ
30の音を含め空気調和制御装置の音の不快感を伴うこ
となく、風速変化に対する快適感が確保され得ることが
分かる。
【0023】一方、8(B)によれば、風速変化に対す
る快適感が、図示実線で示すごとく、ゆらぎ幅△V=
0、1及び2において満足され、しかも、音に対する不
適感も、ゆらぎ幅△V=0、1及び2において、ブロワ
30の音を含めた空気調和制御装置の音とはかかわりな
く、図示破線で示すごとく、殆ど無い状態を確保できる
ことがわかる。従って、ゆらぎスイッチ機構YSから強
ゆらぎ信号を発生させてゆらぎ幅△V=2として風速変
化に対する快適感を最高に確保するようにしても、空気
調和制御装置の音に対する不快感は実質的にない状態と
し得ることが分かる。
【0024】ついで、マイクロコンピュータ150が、
ステップ260にて、エアダクト10から必要吹出温度
Taoとの関係において吹出すべき空気流の基準量(以
下、基準風量Vbという)を特定するデータVb−Ta
o(図6(A)参照)に基づき、ステップ230におけ
る必要吹出温度Taoに応じて基準風量Vbを決定す
る。然る後、マイクロコンピュータ150が、同ステッ
プ260にて、次の数2に基づき決定基準風量Vb及び
ステップ250での決定ゆらぎ幅△Vに応じブロワ30
の目標送風量Voを演算する。
【0025】
【数2】Vo = Vb + △V 従って、△V=0のときVo=Vbとなり、△V=1の
ときVo=Vb+1となり、また、△V=1のときVo
=Vb+2となる。但し、上述のデータVb−Tao及
び数2はマイクロコンピュータ150のROMに予め記
憶されている。
【0026】然る後、マイクロコンピュータ150が、
ステップ270にて、車室内への空気流の吹出モードと
必要吹出温度Taoとの関係を表す吹出モードパターン
データ(図6(B)参照)に基づき、ステップ230に
おける必要吹出温度Taoに応じ、吹出モードを、ヒー
トモード、バイレベルモード或いはベンティレーション
モードと決定する。但し、前記吹出モードパターンデー
タは、マイクロコンピュータ150のROMに、予め記
憶されている。しかして、コンピュータプログラムがス
テップ280に進むと、マイクロコンピュータ150が
次の数3に基づきステップ220における出口温Te及
び水温Tw並びにステップ230における必要吹出温度
Taoに応じエアミックスダンパ50の目標開度SWo
を演算する。
【0027】
【数3】 SWo={(Tao−Te)/(Tw−Te)}×100(%) 但し、数3はマイクロコンピュータ150のROMに予
め記憶されている。
【0028】このようにして目標開度SWoの演算が終
了すると、マイクロコンピュータ150が、ステップ2
90にて、ステップ260における目標送風量Voを、
検出抵抗35からのブロワ電圧VMとの関連にてその基
準電圧を基準に5(秒)間隔にて5(秒)間ずつ△Vだ
け高くするように、目標ブロワ出力電圧BLWとして決
定してブロワコントローラ30aに出力する。かかる場
合、△V=0であれば、目標ブロワ出力電圧BLWが基
準電圧をとる。△V=1であれば、目標ブロワ出力電圧
BLWが、図7にて示すごとく、基準電圧と、基準電圧
及び1(V)の和とを5(秒)毎に交互にとり、また、
△V=2であれば、目標ブロワ出力電圧BLWが、図7
にて示すごとく基準電圧と、基準電圧及び2(V)の和
とを5(秒)毎に交互にとる。
【0029】ついで、マイクロコンピュータ150が、
ステップ300にて、ステップ280における目標開度
SWoを目標開度出力信号としてサーボモータ50aに
出力し、ステップ310において、ステップ270にお
ける吹出モードを吹出モード出力信号としてサーボモー
タ70aに出力し、かつステップ320において、内外
気導入ダンパ20の目標開度φと必要吹出温度Taoと
の関係を表すデータφ−Taoに基づき、ステップ23
0における必要吹出温度Taoに応じ目標開度φを決定
し吸込モード出力信号としてサーボモータ20aに出力
する。
【0030】しかして、サーボモータ70aが、マイク
ロコンピュータ150からの吹出モード出力信号に応答
して、吹出口切換ダンパ70を、図1にて図示実線、一
点鎖線或いは二点鎖線で示す切換位置に切換える。ま
た、サーボモータ50aが、マイクロコンピュータ15
0からの目標開度出力信号に応じて、エアミックスダン
パ50を目標開度SWoに向け駆動する。また、サーボ
モータ20aが、マイクロコンピュータ150からの吸
込モード出力信号に応答して、内外気導入ダンパ20を
その目標開度に向けて駆動する。
【0031】また、ブロワコントローラ30aが、マイ
クロコンピュータ150からの目標ブロワ出力電圧BL
Wに応じて、パワートランジスタ34を制御すると、こ
のパワートランジスタ34が、ブロワモータMへの流入
電流を、目標ブロワ出力電圧BLWに対応する目標値に
制御する。このため、△V=0のとき、ブロワモータM
の回転速度が前記基準電圧に対応する値に維持される。
また、△V=1のときは、ブロワモータMの回転速度
が、前記基準電圧に対応する値と、この基準電圧及び1
(V)の和に対応する値とに、5(秒)毎に交互に維持
される。また、△V=2のときは、ブロワモータMの回
転速度が、前記基準電圧に対応する値と、この基準電圧
及び2(V)の和に対応する値とに、5(秒)毎に交互
に維持される。
【0032】すると、内気及び外気の一方又は双方が、
上述のようなブロワモータMの回転速度のもとに駆動さ
れるブロワ30により、内外気導入ダンパ20を介し、
空気流としてエアダクト10内に導入される。かかる場
合、ブロワ30の導入空気流の量は、△V=0のとき
は、前記基準電圧に対応する値に維持される。また、△
V=1のとき、ブロワ30の導入空気流の量は、前記基
準電圧に対応する値と、この基準電圧及び1(V)の和
に対応する値とに、5(秒)毎に交互に維持される。ま
た、△V=2のとき、ブロワ30の導入空気流の量は、
前記基準電圧に対応する値と、この基準電圧及び2
(V)の和に対応する値とに、5(秒)毎に交互に維持
される。これにより、ブロワ30の導入空気流の量が、
△V=1或いは2のとき、同各△Vに対応する幅にてゆ
らぎを生ずることとなる。
【0033】ついで、このようにしてブロワ30により
導入された空気流が、エバポレータ40により冷却され
た後、エアミックスダンパ50に向けて流動する。する
と、エバポレータ40からの冷却空気流の一部がエアミ
ックスダンパ50の目標開度SWoに応じ流入するとと
もに、残余の冷却空気流がヒータコア60により加熱さ
れて流入し混合空気流となる。しかして、上述のステッ
プ270における決定吹出モードに応じて、フェースダ
クト10a及びフットダクト10b内への混合空気流と
して吹出口14から車室内に吹出す。かかる場合、△V
=0のときは、車室内への吹き出し空気流のゆらぎはな
く、△V=1又は2のとき、同吹き出し空気流のゆらぎ
幅が、同△Vに対応するように変化する。
【0034】以上説明したように、ゆらぎスイッチ機構
YSからの出力がないときには、車室内への吹き出し空
気流のゆらぎ幅を△V=0に対応させて零とし、ゆらぎ
スイッチ機構YSからの弱ゆらぎ信号の発生のときには
同吹き出し空気流のゆらぎ幅を△V=1に対応する幅と
し、また、ゆらぎスイッチ機構YSからの強ゆらぎ信号
の発生のときには同吹き出し空気流のゆらぎ幅を△V=
2に対応する幅としたので、ブロワ30の音その他の空
気調和制御装置の音、この音以外の騒音の有無或いは乗
員の好みに応じてゆらぎスイッチ機構YSからの出力信
号の種類を上述のように選択するようにすれば、空気調
和制御装置の音以外の騒音がない場合には弱ゆらぎ信号
の発生のもとに吹き出し空気流の中程度のゆらぎ幅に応
じ空気調和制御装置の音に対する不快感を伴うことなく
風速に対する快適感を乗員に与え得る。また、空気調和
制御装置の音以外の騒音が大きい場合には強ゆらぎ信号
の発生のもとに吹き出し空気流の大きなゆらぎ幅に応じ
空気調和制御装置の音に対する不快感を伴うことなく風
速に対する最高の快適感を乗員に与え得る。かかる場
合、これらの作用効果は、車室内の適正な空調制御を上
述のように確保しつつ達成できる。
【0035】なお、本発明の実施にあたっては、ゆらぎ
スイッチ機構YSに代えて、例えば、シーソースイッチ
を採用して実施してもよい。
【0036】また、本発明の実施にあたっては、ゆらぎ
幅△Vを、前記基準電圧の正側に限ることなく、同基準
電圧の負側にとってもよく、また、当該基準電圧の正側
と負側の双方にとるようにしてもよい。
【0037】また、本発明の実施にあたっては、車両用
空気調和制御装置のブロワ30に限ることなく、一般建
築物用空気調和装置、クーラ、暖房機等に採用されるブ
ロワ、或いは扇風機等の送風機に本発明を適用して実施
してもよい。
【0038】また、本発明の実施にあたり、操作パネル
PをCRTに組み込んで、ゆらぎスイッチ機構YSから
の出力がないときに図2(B)にて示すようにCRTに
「なし」と表示し、ゆらぎスイッチ機構YSから弱ゆら
ぎ信号が発生したときはCRTに「弱」と表示し、ま
た、ゆらぎスイッチ機構YSから強ゆらぎ信号が発生し
たときはCRTに「強」と表示するようにすれば、ゆら
ぎスイッチ機構YSの操作状態を容易に視認し得る。
【0039】また、本発明の実施にあたり、ゆらぎスイ
ッチ機構YSの出力信号を二種類としてゆらぎ幅を強及
び弱の二段階に対応させるようにしたが、これに限ら
ず、ゆらぎスイッチ機構YSの出力信号の種類数を増加
させ、これに合わせてゆらぎ幅の段階数を増加させるよ
うにしてもよい。
【0040】また、本発明の実施にあたっては、目標ブ
ロワ出力電圧BLWのゆらぎ幅△Vに対する時間に対す
る変化間隔を、5(秒)に限ることなく、必要に応じ適
宜変更して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のー実施例を示す全体構成図である。
【図2】図1のゆらぎスイッチ機構の正面図及びその出
力のCRTへの表示図である。
【図3】図1のブロワコントローラの詳細回路図であ
る。
【図4】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートの前段部である。
【図5】同フローチャートの後段部である。
【図6】車室内への吹き出し空気流の基準風量と必要吹
き出し温度との関係を示すグラフ及び吹出モードの必要
吹出温度との関係を示すパターン図である。
【図7】ゆらぎスイッチ機構の出力状態及びブロワモー
タの目標ブロワ出力電圧と時間との関係を示すタイムチ
ャートである。
【図8】乗員の風速及び音に対する各快適感を、空気調
和制御装置の音以外の音の有無に応じ、ゆらぎ幅との関
係で示すグラフである。
【符号の説明】
30…ブロワ、150…マイクロコンピュータ、M…ブ
ロワモータ、YS…ゆらぎスイッチ機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 義則 毅 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風機の送風量を制御する制御手段を備え
    た送風機制御装置において、前記送風量のゆらぎを強く
    するとき操作されて強ゆらぎ信号を発生し同送風量のゆ
    らぎを小さくするとき操作されて弱ゆらぎ信号を発生す
    る操作手段を設けて、前記制御手段が、前記強ゆらぎ信
    号に応答して前記送風機の送風量のゆらぎを強くするよ
    うに制御し、また、前記弱ゆらぎ信号に応答して前記送
    風機の送風量のゆらぎを弱くするように制御することを
    特徴とする送風機制御装置。
JP668092A 1992-01-17 1992-01-17 送風機制御装置 Pending JPH05193340A (ja)

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