JP2003182334A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003182334A
JP2003182334A JP2001381818A JP2001381818A JP2003182334A JP 2003182334 A JP2003182334 A JP 2003182334A JP 2001381818 A JP2001381818 A JP 2001381818A JP 2001381818 A JP2001381818 A JP 2001381818A JP 2003182334 A JP2003182334 A JP 2003182334A
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air
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前席空調ゾーンと後席空調ゾーンとをそれぞ
れ独立して空調する車両用空調装置において、新たに操
作手段を設けることなく、前席の乗員による後席空調シ
ステムの運転停止操作の向上を図る。 【解決手段】 後席空調システム6の運転中に、前席操
作スイッチ5aにより前席空調システム5の運転停止を
操作すると、後席空調システム6の運転も停止されるよ
うにする。また、後席空調システム6の運転停止中に、
前席操作スイッチ5aにより前席空調システム5の運転
起動を操作しても、後席空調システム6の運転停止は継
続されるようにする。これにより、後席空調システム6
の運転を停止させて空調装置の省動力化を図りたい場合
には、前席の乗員が、前席空調システム5が運転停止と
なるように前席操作スイッチ5aを操作することにより
後席空調システム6の運転停止を操作でき、上記課題を
達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の複数の空
調ゾーンをそれぞれ独立して制御する車両用空調装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開昭57−155110号公報
にて、車室内の前席空調ゾーンを空調する前席空調シス
テムと、後席空調ゾーンを空調する後席空調システムと
を備える車両用空調装置が記載されている。この空調装
置では、前席空調システムの運転起動と運転停止を操作
するための前席操作スイッチが前席空調ゾーンに備えら
れ、後席空調システムの運転起動と運転停止を操作する
ための後席操作スイッチが後席空調ゾーンに備えられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報の空
調装置では、例えば後席に乗員が不在である場合等のよ
うに後席空調システムの運転を停止させて空調装置の省
動力化を図りたい場合に、前席の乗員が、後席空調ゾー
ンに備えられた後席操作スイッチをわざわざ操作する必
要があり、その操作性が非常に悪いという問題があっ
た。
【0004】なお、単純に、前席の乗員が操作しやすい
位置に後席操作スイッチを新たに設けて上記問題を解決
しようとすると、操作スイッチの増加によるコストアッ
プを招いてしまう。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、前席空調ゾーン
と後席空調ゾーンとをそれぞれ独立して空調する車両用
空調装置において、新たに操作手段を設けることなく、
前席の乗員による後席空調システムの運転停止操作の向
上を図ることを目的とする。
【0006】また、新たに操作手段を設けることなく、
空調装置の省動力化を容易に図ることができるようにす
ることを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車室内(1)の前席空
調ゾーン(1a、1b)を空調する前席空調システム
(5)と、車室内(1)の後席空調ゾーン(1c、1
d)を空調する後席空調システム(6)とを備え、前席
空調ゾーン(1a、1b)に、少なくとも前席空調シス
テム(5)の運転起動と運転停止を操作するための前席
操作手段(5a)を備える車両用空調装置において、後
席空調システム(6)の運転中に、前席操作手段(5
a)により前席空調システム(5)の運転停止を操作す
ると、後席空調システム(6)の運転も停止され、後席
空調システム(6)の運転停止中に、前席操作手段(5
a)により前席空調システム(5)の運転起動を操作し
ても、後席空調システム(6)の運転停止は継続される
ようになっていることを特徴とする。
【0008】これにより、後席空調システム(6)の運
転を停止させて空調装置の省動力化を図りたい場合に
は、前席の乗員が、前席空調ゾーン(1a、1b)に備
えられた前席操作手段(5a)を、前席空調システム
(5)が運転停止となるように操作することにより、後
席空調システム(6)の運転停止を操作できる。よっ
て、新たに操作手段を設けることなく、前席の乗員は、
後席空調ゾーン(1c、1d)に備えられた後席操作手
段をわざわざ操作することなく後席空調システム(6)
の運転停止を操作できるので、その操作性を向上でき
る。
【0009】請求項2に記載の発明では、後席空調ゾー
ン(1c、1d)の乗員が不在であるか否かを判定する
判定手段(S410、S420)を備え、判定手段(S
410、S420)により乗員不在と判定された場合に
後席空調システム(6)を運転停止させる自動停止制御
手段(S430)と、判定手段(S410、S420)
により乗員有りと判定された場合に後席空調システム
(6)を運転起動させる自動起動制御手段(S440)
とのうち少なくとも一方の制御手段を備えることを特徴
とする。
【0010】これにより、自動停止制御手段(S43
0)を備える場合には、乗員不在時に後席空調システム
(6)を自動的に運転停止させるので、きめ細かい省動
力運転が可能となる。また、自動起動制御手段(S44
0)を備える場合には、乗員が乗車している時に後席空
調システム(6)を自動的に運転起動させるので、後席
空調システム(6)の運転操作性を向上できる。
【0011】請求項3に記載の発明では、車両起動時に
自動的に空調させる空調ゾーンと車両起動時に空調を禁
止する空調ゾーンとの設定を行うための設定手段(S5
10)を備えることを特徴とする。
【0012】これにより、不在が多い空調ゾーンはその
空調ゾーンを空調するための空調システムが自動停止し
易くなるので、容易に省動力運転が可能となる。
【0013】請求項4に記載の発明では、前席空調シス
テム(5)の運転中に、前席操作手段(5a)により前
席空調システム(5)の運転起動を所定時間以上操作す
ると、後席空調システム(6)は運転起動することを特
徴とする。
【0014】これにより、特別な操作手段を設けること
なく、後席空調システム(6)を運転起動させる操作を
前席の乗員が容易に行うことができ、その操作性を向上
できる。
【0015】請求項5に記載の発明では、車室内(1)
の運転席(2)に対応する運転席空調ゾーン(1a)を
空調する運転席空調システム(5)と、運転席空調ゾー
ン(1a)以外の他の空調ゾーン(1b、1c、1d)
を空調する他の空調システム(6)とを備える車両用空
調装置において、車両起動時に、他の空調システム
(6)の運転を強制的に停止させることを特徴とするの
で、新たに操作手段を設けることなく、他の空調システ
ム(6)の運転を停止させて空調装置の省動力化を図る
ことを容易にできる。
【0016】請求項6に記載の発明では、他の空調ゾー
ン(1b、1c、1d)の乗員が不在であるか否かを判
定する判定手段(S410、S420)を備え、判定手
段(S410、S420)により乗員不在と判定された
場合に他の空調システム(6)を運転停止させる自動停
止制御手段(S430)と、判定手段(S410、S4
20)により乗員有りと判定された場合に他の空調シス
テム(6)を運転起動させる自動起動制御手段(S44
0)とのうち少なくとも一方の制御手段を備えることを
特徴とする。
【0017】これにより、自動停止制御手段(S43
0)を備える場合には、乗員不在時に他の空調システム
(6)を自動的に運転停止させるので、きめ細かい省動
力運転が可能となる。また、自動起動制御手段(S44
0)を備える場合には、乗員が乗車している時に他の空
調システム(6)を自動的に運転起動させるので、他の
空調システム(6)の運転操作性を向上できる。
【0018】請求項7に記載の発明では、車室内(1)
の運転席(2)に対応する運転席空調ゾーン(1a)を
空調する運転席空調システム(5)と、運転席空調ゾー
ン(1a)以外の他の空調ゾーン(1b、1c、1d)
を空調する他の空調システム(6)とを備える車両用空
調装置において、車両起動時に、他の空調システム
(6)を所定の低風量で強制的に運転させることを特徴
とするので、新たに操作手段を設けることなく、他の空
調システム(6)の運転負荷を低減させて空調装置の省
動力化を図ることを容易にできる。
【0019】請求項8に記載の発明では、他の空調ゾー
ン(1b、1c、1d)の乗員が不在であるか否かを判
定する判定手段(S410、S420)を備え、判定手
段(S410、S420)により乗員不在と判定された
場合に他の空調システム(6)を所定の低風量で強制的
に運転させる自動低風量制御手段(S435)と、判定
手段(S410、S420)により乗員有りと判定され
た場合に他の空調システム(6)を運転起動させる自動
起動制御手段(S440)とのうち少なくとも一方の制
御手段を備えることを特徴とする。
【0020】これにより、自動停止制御手段(S43
0)を備える場合には、乗員不在時に他の空調システム
(6)を所定の低風量で強制的に運転させるので、きめ
細かい省動力運転が可能となる。また、自動起動制御手
段(S440)を備える場合には、乗員が乗車している
時に他の空調システム(6)を自動的に運転起動させる
ので、他の空調システム(6)の運転操作性を向上でき
る。
【0021】請求項9に記載の発明では、複数の他の空
調ゾーン(1b、1c、1d)のうち車両起動時に自動
的に空調させる空調ゾーンと車両起動時に空調を禁止す
る空調ゾーンとの設定を行うための、設定手段(S51
0)を備えることを特徴とする。
【0022】これにより、不在が多い空調ゾーンはその
空調ゾーンを空調するための空調システムが自動停止し
易くなるので、容易に省動力運転が可能となる。
【0023】請求項10に記載の発明では、少なくとも
運転席空調システム(5)の運転起動と運転停止を操作
するための運転席操作手段(5a)を備え、運転席操作
手段(5a)により運転席空調システム(5)の運転起
動を所定時間以上操作すると、他の空調システム(6)
は運転起動することを特徴とする。
【0024】これにより、特別な操作手段を設けること
なく、他の空調システム(6)を運転起動させる操作を
車両の運転者が容易に行うことができ、その操作性を向
上できる。
【0025】請求項11に記載の発明では、車室内
(1)の前席空調ゾーン(1a、1b)を空調する前席
空調システム(5)と、車室内(1)の後席空調ゾーン
(1c、1d)を空調する後席空調システム(6)とを
備え、前席空調ゾーン(1a、1b)に、少なくとも前
席空調システム(5)の運転起動と運転停止を操作する
ための前席操作手段(5a)を備える車両用空調装置の
コンピュータを実行させるためのプログラムであって、
後席空調システム(6)の運転中に、前席操作手段(5
a)により前席空調システム(5)の運転停止を操作す
ると、後席空調システム(6)の運転をも停止させる機
能と、後席空調システム(6)の運転停止中に、前席操
作手段(5a)により前席空調システム(5)の運転起
動を操作しても、後席空調システム(6)の運転停止を
継続させる機能とをコンピュータに実行させることを特
徴とする。
【0026】請求項11は請求項1に対応するものであ
り、請求項1の作用効果を奏する車両用空調装置の作動
制御を行うことができる。
【0027】請求項12に記載の発明では、車室内
(1)の運転席(2)に対応する運転席空調ゾーン(1
a)を空調する運転席空調システム(5)と、運転席空
調ゾーン(1a)以外の他の空調ゾーン(1b、1c、
1d)を空調する他の空調システム(6)とを備える車
両用空調装置のコンピュータを実行させるためのプログ
ラムであって、車両起動時に、他の空調システム(6)
の運転を強制的に停止させる機能をコンピュータに実行
させることを特徴とする。
【0028】請求項12は請求項5に対応するものであ
り、請求項5の作用効果を奏する車両用空調装置の作動
制御を行うことができる。
【0029】請求項13に記載の発明では、車室内
(1)の運転席(2)に対応する運転席空調ゾーン(1
a)を空調する運転席空調システム(5)と、運転席空
調ゾーン(1a)以外の他の空調ゾーン(1b、1c、
1d)を空調する他の空調システム(6)とを備える車
両用空調装置のコンピュータを実行させるためのプログ
ラムであって、車両起動時に、他の空調システム(6)
を所定の低風量で強制的に運転させる機能をコンピュー
タに実行させることを特徴とする。
【0030】請求項13は請求項7に対応するものであ
り、請求項7の作用効果を奏する車両用空調装置の作動
制御を行うことができる。
【0031】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図に
基づいて説明する。
【0033】(第1実施形態)図1ないし図7は本発明
の第1実施形態を示したもので、本実施形態は、車室内
1のうち前後左右の4つの空調ゾーン1a、1b、1
c、1dをそれぞれ独立に空調制御する車両用空調装置
に、本発明を適用したものである。
【0034】図1は、4つの空調ゾーン1a、1b、1
c、1dの配置を示す模式図であり、前席運転席側空調
ゾーン1aは前席空調ゾーンのうち運転席2に位置し、
前席助手席側空調ゾーン1bは前席空調ゾーンのうち助
手席3に位置し、後席運転席側空調ゾーン1cは後席4
に位置する後席空調ゾーンのうち運転席2の後方に位置
し、後席助手席側空調ゾーン1dは後席空調ゾーンのう
ち助手席3の後方に位置する空調ゾーンである。
【0035】なお、本実施形態では、右ハンドル車にて
説明するので、車室内のうち車両前席の右側が運転席側
となり、車室内のうち車両前席の左側が助手席側とな
る。因みに、図中の矢印は車両の前後左右の方向を示す
ものである。
【0036】また、図1中の符号1FrDr、1FrP
a、1RrDr、1RrPaはそれぞれ運転席2の乗員
すなわち運転者、助手席3の乗員、後席4のうち運転席
2後方の乗員、後席4のうち助手席3後方の乗員の上半
身に向かって空調空気を吹き出すフェイス吹出口であ
り、それぞれ前席運転席側空調ゾーン1a、前席助手席
側空調ゾーン1b、後席運転席側空調ゾーン1c、後席
助手席側空調ゾーン1dに空調空気を吹き出すための吹
出口である。
【0037】図2は、本実施形態の車両用空調装置の全
体構成を示す全体構成図であり、この空調装置は、前席
運転席側空調ゾーン1aと前席助手席側空調ゾーン1b
とをそれぞれ独立に空調するための前席空調システム5
と、後席運転席側空調ゾーン1cと後席助手席側空調ゾ
ーン1dとをそれぞれ独立に空調するための後席空調シ
ステム6とから構成されている。前席空調システム5は
計器盤7内側に配置されており、後席空調システム6は
車室内1の最後方に配置されている。
【0038】そして、前席空調ゾーン1a、1bには、
少なくとも前席空調システム5の運転起動と運転停止を
操作するための前席操作手段としての前席操作スイッチ
5aが備えられている。また、後席空調ゾーン1c、1
dには、後席空調システム6の運転起動と運転停止を操
作するための後席操作手段としての後席操作スイッチ6
aが備えられている。
【0039】なお、本実施形態では、前席操作スイッチ
5aを、前席2、3の乗員が操作しやすいように計器盤
7の図示しない操作パネルに配置しており、この操作パ
ネルは車両左右方向の略中央部分に配置されている。ま
た、本実施形態では、後席操作スイッチ6aを、後席4
の乗員が操作しやすいように図示しないコンソールボッ
クス部に配置しており、このコンソールボックス部は車
両左右方向の略中央部分に配置されている。
【0040】前席空調システム5は車室内1に空気を送
るダクト50を備え、このダクト50内に空気流れ上流
から下流に向かって次に示す構成部品を順次配置してい
る。すなわち、ダクト50に開口する内気導入口50a
および外気導入口50bを開閉して内気モードおよび外
気モードを切り替える内外気切替ドア51、車室内1に
向かう空気流を発生させるブロア52、図示しない冷凍
サイクルの冷媒により空気を冷却するエバポレータ5
3、空気を加熱するヒータコア54、車室内1に吹き出
す空気の温度を調節するエアミックスドア55、前席空
調ゾーン1a、1bへの吹出口モードを切り替える吹出
口切換ドア56を備える。
【0041】そして、ダクト50内のうちエバポレータ
53の下流部分には仕切り板57が備えられており、こ
れによりダクト50内は運転席側フェイス吹出口1Fr
Drに空気を導く運転席側通路50cと助手席側フェイ
ス吹出口1FrPaに空気を導く助手席側通路50dと
に仕切られている。そして、前述のエアミックスドア5
5および吹出口切換ドア56は、両通路50c、50d
のそれぞれに設けられている。
【0042】なお、図2では、フット吹出口、デフロス
タ吹出口を省略しているが、運転席側および助手席側通
路50c、50dのそれぞれに各吹出口が開口してお
り、図示しない吹出口切換ドアにより開閉されるように
なっている。そして、吹出口モードには、周知のフェイ
スモード、デフロスタモード、フットモード、バイレベ
ルモード、フットデフモード等がある。
【0043】後席空調システム6は車室内1に空気を送
るダクト60を備え、このダクト60内に空気流れ上流
から下流に向かって次に示す構成部品を順次配置してい
る。すなわち、車室内1に向かう空気流を発生させるブ
ロア62、図示しない冷凍サイクルの冷媒により空気を
冷却するエバポレータ63、空気を加熱するヒータコア
64、車室内1に吹き出す空気の温度を調節するエアミ
ックスドア65、後席空調ゾーン1c、1dへの吹出口
モードを切り替える吹出口切換ドア66を備える。
【0044】そして、ダクト60内のうちエバポレータ
63の下流部分には仕切り板67が備えられており、こ
れによりダクト60内は運転席側フェイス吹出口1Rr
Drに空気を導く運転席側通路60cと助手席側フェイ
ス吹出口1RrPaに空気を導く助手席側通路60dと
に仕切られている。そして、前述のエアミックスドア6
5および吹出口切換ドア66は、両通路60c、60d
のそれぞれに設けられている。
【0045】なお、図2では、フット吹出口、デフロス
タ吹出口を省略しているが、ダクト60には各吹出口が
開口しており、図示しない吹出口切換ドアにより開閉さ
れるようになっている。また、ダクト60内には内気導
入口60aからの内気のみが導入され、常に内気循環モ
ードとなる。また、吹出口モードには、周知のフェイス
モード、フットモード、バイレベルモードがある。
【0046】そして、以上の構成による前席空調システ
ム5および後席空調システム6の作動は、共通の空調制
御装置(以下、エアコンECUと呼ぶ)8により制御さ
れるようになっている。
【0047】エアコンECU8への入力信号には、外気
温度センサ81により検出される車室外の外気温度Ta
m、冷却水温度センサ82により検出されるエンジンの
冷却水温度Tw、日射検出手段としての日射センサ83
により検出される運転席側および助手席側の日射量Ts
Dr、TsPa、前席用および後席用の内気温度センサ
84、85により検出される前席および後席空調ゾーン
1a、1b、1c、1dの内気温度TrFr、TrR
r、エバ後温度センサ86、87により検出される前席
用および後席用のエバポレータ53、63直後の空気温
度(以下、エバ後温度と呼ぶ)TeFr、TeRr、運
転席2、助手席3および後席4の各乗員が、各空調ゾー
ン1a、1b、1c、1dの空気温度を希望する温度に
設定するための温度設定手段としての温度設定スイッチ
9、10、11、12からの設定温度TsetFrD
r、TsetFrPa、TsetRrDr、TsetR
rPa等が挙げられる。
【0048】なお、日射センサ83は、フロントウイン
ドウの内側にて車両左右方向の略中央部分に配置された
周知の2D日射センサであり、運転席側からの日射量T
sDrを検出するセンサと助手席側からの日射量TsP
aを検出するセンサとを1体に構成したものである。ま
た、温度設定スイッチ9、10、11近傍には、各設定
内容を表示する設定温度表示手段としてのディスプレイ
9a、10a、11a12aが備えられている。
【0049】一方、エアコンECU8は上記入力信号に
基づいて所定の演算処理を行い、下記の各アクチュエー
タに制御信号を出力する。そして、エアコンECU8か
らの出力信号には、内外気切換ドア51を駆動させるサ
ーボモータ51a、ブロア52、62を駆動させる駆動
モータ52a、62a、前述の冷凍サイクルの冷媒を吸
入、圧縮、吐出するコンプレッサの電磁クラッチ、エバ
ポレータ53、63の冷媒流れ上流側にて冷媒流れを断
続する電磁弁、エアミックスドア55、65を駆動させ
るサーボモータ55a、65a、吹出口切換ドア56、
66を駆動させるサーボモータ56a、66aの作動を
制御するための信号等が挙げられる。
【0050】図3は、少なくとも前席空調システム5が
起動して運転している状態において、エアコンECU8
が実行するプログラムのフローチャートを示しており、
以下にフローチャートの内容を説明する。なお、前席操
作スイッチ5aおよび後席操作スイッチ6aの乗員操作
による、前席空調システム5および後席空調システム6
の運転起動および運転停止の作動については、図7を用
いて後に詳述する。
【0051】先ず、ステップS1にて、データやフラグ
などの初期化を行う。そして、ステップS2にて、温度
設定スイッチ9、10、11、12から設定温度Tse
tFrDr、TsetFrPa、TsetRrDr、T
setRrPaを読み込む。そして、ステップS3に
て、上述の各センサから、外気温度Tam、冷却水温度
Tw、日射量TsDr、TsPa、内気温度TrFr、
TrRrおよびエバ後温度TeFr、TeRrにより検
出される信号を読み込む。
【0052】次に、ステップS4にて、前席空調システ
ム5により運転席側および助手席側フェイス吹出口1F
rDr、1FrPaから吹き出される空調風の空調制御
量としての前席運転席側目標吹出温度TaoFrDr、
前席助手席側目標吹出温度TaoFrPaを数1の式に
基づいて算出する。
【0053】
【数1】TaoFr(i)=KsetFr(i)・Ts
etFr(i)−KrFr・TrFr−Kam・Tam
−Ks(i)・Ts(i)+CFr(i) 但し、iはDrまたはPa、KsetFrは前席用温度
設定ゲイン、KrFrは前席用内気温ゲイン、Kamは
外気温ゲイン、Ksは日射ゲイン、CFrは前席用補正
定数である。
【0054】また、ステップS4にて、後席空調システ
ム6により吹出口1RrDr、1RrPaから吹き出さ
れる空調風の空調制御量としての後席運転席側目標吹出
温度TaoRrDr、後席助手席側目標吹出温度Tao
RrPaを数2の式に基づいて算出する。
【0055】
【数2】TaoRr(i)=KsetRr(i)・Ts
etRr(i)−KrRr・TrRr−Kam・Tam
−Ks(i)・Ts(i)+CRr(i) 但し、iはDrまたはPa、KsetRrは後席用温度
設定ゲイン、KrRrは後席用内気温ゲイン、Kamは
外気温ゲイン、KsRrは後席用日射ゲイン、CRrは
後席用補正定数である。
【0056】次に、ステップS5にて、ステップS4で
算出されたTaoFr(i)に基づいて図4の特性図か
ら前席空調システム5の内外気モードを決定する。な
お、図4中、SW1は内外気切換ドア51の目標開度で
あり、本実施形態においては内気導入口50aを全閉
し、外気導入口50bを全開する場合を目標開度SW1
=100%とする。
【0057】次に、ステップS6にて、上述のステップ
S4で算出されたTaoFr(i)、TaoRr(i)
に基づいて図5の特性図から前席空調システム5の運転
席側および助手席側の吹出口モードをそれぞれ決定する
とともに、後席空調システム6の吹出口内モードを決定
する。
【0058】次に、ステップS7にて、上述のステップ
S4で算出されたTaoFr(i)、TaoRr(i)
に基づいて図6の特性図から前席および後席空調システ
ム5、6のブロア52、62の駆動モータ52a、62
aに印加されるブロア電圧をそれぞれ決定して、ブロア
52、62に所定の風量を生じさせる。
【0059】なお、前席空調システム5の駆動モータ5
2aへのブロア電圧は、TaoFrDr、TaoFrP
aに基づいて図6の特性図によりそれぞれ決定されたブ
ロア電圧を平均化処理することにより得られている。同
様に、後席空調システム6の駆動モータ62aへのブロ
ア電圧は、TaoRrDr、TaoRrPaに基づいて
図6の特性図によりそれぞれ決定されたブロア電圧を平
均化処理することにより得られている。
【0060】次に、ステップS8にて、前席空調システ
ム5のエアミックスドア55の目標開度θFr(i)
を、上述のステップS4で算出されたTaoFr(i)
に基づいて次の数3の式により算出する。また、後席空
調システム6のエアミックスドア65の目標開度θRr
(i)をTaoRr(i)に基づいて数4の式により算
出する。
【0061】
【数3】θFr(i)={(TaoFr(i)−TeF
r)/(Tw−TeFr)}×100(%) 但し、iはDrまたはPaである。
【0062】
【数4】θRr(i)={(TaoRr(i)−TeR
r)/(Tw−TeRr)}×100(%) 但し、iはDrまたはPaである。
【0063】次に、ステップS9にて、上述のステップ
S4〜ステップS8にて決定または算出された空調制御
状態となるように、前述の各種出力モータ等の作動を制
御する信号を出力する。そして、ステップS10にて、
所定の制御周期時間が経過したか否かを判定する。この
判定結果がYESの場合にはステップS2にリターンさ
れ、その判定結果がNOの場合には制御周期時間の経過
を待つ。
【0064】次に、前席操作スイッチ5aおよび後席操
作スイッチ6aの乗員操作による、前席空調システム5
および後席空調システム6の運転起動および運転停止の
作動について、図7のフローチャートを用いて説明す
る。なお、前席空調システム5が運転起動すると図3の
フローチャートに従って前席空調システム5が作動する
ようになっている。
【0065】はじめに、ステップS200にて、前席操
作スイッチ5aの操作により前席空調システム5がON
からOFFになったか否かを判定する。そして、前席空
調システム5がONからOFFになったと判定された場
合には、ステップS210にて、後席空調システム6が
ONの状態であるか否かを判定する。
【0066】そして、後席空調システム6がONの状態
であると判定された場合には、ステップS220にて後
席空調システム6をONからOFFにする。また、後席
空調システム6がOFFの状態であると判定された場合
には、この後席空調システム6OFFの状態を維持した
ままリターンステップを介してスタートステップ以後の
処理がなされる。
【0067】一方、ステップS200にて前席空調シス
テム5がONからOFFになったと判定されなかった場
合には、ステップS230に進み、前席操作スイッチ5
aの操作により前席空調システム5がOFFからONに
なったか否かを判定する。そして、前席空調システム5
がOFFからONになったと判定された場合にはステッ
プS240に進み、このように判定されなかった場合に
はリターンステップを介してスタートステップ以後の処
理がなされる。
【0068】そして、ステップS240にて、後席操作
スイッチ6aの操作により後席空調システム6がOFF
からONになったか否かを判定する。そして、後席空調
システム6がOFFからONになったと判定された場合
には、ステップS250にて後席空調システム6をOF
FからONにする。また、ステップS240にて後席空
調システム6がOFFからONになったと判定されなか
った場合には、後席空調システム6OFFの状態を維持
したままリターンステップを介してスタートステップ以
後の処理がなされる。
【0069】次に、上記構成による前席空調システム5
および後席空調システム6の作動を簡単に説明する。
【0070】初めに前席空調システム5の作動を説明す
ると、ステップS5、S6、S7、S8による各決定に
基づいて、内外気切換ドア51、運転席側および助手席
側の各吹出口切換ドア56、ブロア52、運転席側およ
び助手席側の各エアミックスドア55が駆動される。
【0071】これにより、内気導入口50aおよび外気
導入口50bからダクト50内に空気が導入される。ダ
クト50内を流れる空気は、エバポレータ53を通過す
る際に冷媒と熱交換して冷却される。ここで、エバ後温
度TeFr、TeRrの検出値等に基づいてエアコンE
CU8によってコンプレッサの回転数を制御することに
より、冷凍サイクル内を流れる冷媒の流量を制御して、
エバポレータ53の冷却性能を調整している。
【0072】そして、エバポレータ53で冷却された空
気は、ヒータコア54を通過する際にエンジン冷却水と
熱交換して加熱される。そして、エアミックスドア55
によってヒータコア54を通過する空気とヒータコア5
4を迂回する空気との割合が調節され、こうして所定の
温度に左右独立して調整された空調空気が、運転席側お
よび助手席側の各吹出口1FrDr、1FrPaから吹
き出される。
【0073】次に後席空調システム6の作動を説明する
と、ステップS6、S7、S8による各決定に基づい
て、各吹出口切換ドア66、ブロア62、エアミックス
ドア65が駆動される。そして、前席空調システム5と
同様の方法により調整された空調空気が後席側の吹出口
1RrDr、1RrPaから吹き出される。
【0074】以上により、本実施形態によれば、図7の
フローチャートに基づき、後席空調システム6の運転中
に、前席操作スイッチ5aにより前席空調システム5の
運転停止を操作すると、ステップS220にて後席空調
システム6の運転も停止される。また、後席空調システ
ム6の運転停止中に、前席操作スイッチ5aにより前席
空調システム5の運転起動を操作しても、ステップS2
40にて後席空調システム6がOFFからONとなるよ
うに後席操作スイッチ6aが操作されない限り、後席空
調システム6の運転停止は継続される。
【0075】従って、後席空調システム6の運転を停止
させて空調装置の省動力化を図りたい場合には、前席の
乗員が、前席操作スイッチ5aを、前席空調システム5
が運転停止となるように操作することにより、後席空調
システム6の運転停止を操作できる。よって、新たに操
作スイッチを設けることなく、前席の乗員は、後席空調
ゾーン1c、1dに備えられた後席操作スイッチ6aを
わざわざ操作することなく後席空調システム6の運転停
止を操作できるので、その操作性を向上できる。
【0076】(第2実施形態)本実施形態は、車両起動
時に、後席空調システム6の運転を強制的に停止させる
ようになっており、具体的には、図8に示す、前席およ
び後席空調システム5、6の運転起動および運転停止の
作動フローチャートを用いて以下に説明する。なお、前
席空調システム5が運転起動すると図3のフローチャー
トに従って前席空調システム5が作動するようになって
いる。
【0077】はじめに、ステップS300にて、乗員が
車両のイグニッションスイッチ(以下、IGと呼ぶ。)
をON操作することにより、IGONの信号がエアコン
ECU8に入力されるとステップS310に進み、入力
されなければ入力待ち状態となる。そして、ステップS
310にて、後席空調システム6の運転を、後席操作ス
イッチ6aの設定に関わらず強制的に停止させる。
【0078】そして、ステップS320にて、後席空調
システム6の図示しないオートスイッチがONされてい
るか否かを判定する。なお、このオートスイッチは、後
席空調システム6のブロア風量等を自動制御させるか否
かを設定するためのスイッチである。そして、このオー
トスイッチがON操作されている場合にはステップS3
30にて、後席空調システム6のブロア62を図6の特
性図に基づいて自動制御する。
【0079】一方、ステップS320にてオートスイッ
チがON操作されていないと判定された場合には、リタ
ーンステップを介してスタートステップ以後の処理がな
される。
【0080】以上により、本実施形態によれば、車両起
動時に、後席空調システム6の運転を強制的に停止させ
るので、新たに操作スイッチを設けることなく、後席空
調システム6の運転を停止させて空調装置の省動力化を
図ることを容易にできる。
【0081】なお、車両起動時とは、車両走行許可状態
に操作した時のことであり、具体的には、上述のように
IGON操作した時に限定されるものではなく、電気自
動車の走行開始スイッチを操作した時等も挙げられる。
【0082】(第3実施形態)本実施形態は、車両起動
時に、後席空調システム6を所定の低風量で強制的に運
転させるようになっており、具体的には、図9に示すフ
ローチャートに従って作動する。なお、図9は、図8の
ステップS310をステップS315に置き換えたフロ
ーチャートである。
【0083】そして、第2実施形態ではステップS31
0にて後席空調システム6の運転を強制的に停止させる
ようにしていたのに対し、本実施形態ではステップS3
15にて、所定の低風量で強制的に運転させるようにな
っている。なお、所定の低風量の具体例としては、図6
のLoに示すブロワ電圧でブロワ62を運転させること
が挙げられる。
【0084】これにより、新たに操作スイッチを設ける
ことなく、後席空調システム6の運転負荷を低減させて
空調装置の省動力化を図ることを容易にできる。
【0085】(第4実施形態)図10は、本実施形態に
おける、前席および後席空調システム5、6の運転起動
および運転停止の作動を示すフローチャートであり、上
記第1ないし第3実施形態のいずれか1つに追加して適
用されるものである。
【0086】はじめに、ステップS400にて、後席空
調システム6が運転しているか停止しているかを判定す
る。そして、運転していると判定されればステップS4
10に進み、停止していると判定されればステップS4
20に進む。
【0087】ここで、本実施形態では、後席空調ゾーン
1c、1dの乗員が不在であるか否かを検出する検出手
段としての着座センサが備えられており、このセンサの
検出信号に基づいて、ステップS410およびステップ
S420にて後席空調ゾーン1c、1dの乗員が不在で
あるか否かを判定する。
【0088】そして、ステップS410にて、乗員不在
と判定された場合にはステップS430にて後席空調シ
ステム6の運転を停止させ、乗員有りと判定された場合
にはリターンステップを介してスタートステップ以後の
処理がなされる。
【0089】一方、ステップS420にて、乗員有りと
判定された場合にはステップS440にて後席空調シス
テム6の運転を起動させ、乗員不在と判定された場合に
はリターンステップを介してスタートステップ以後の処
理がなされる。
【0090】以上により本実施形態によれば、後席空調
システム6は、乗員不在時には自動的に運転停止される
ので、きめ細かい省動力運転が可能となる。また、後席
空調システム6は、乗員が乗車している時には自動的に
運転起動されるので、後席空調システム6の運転操作性
を向上できる。
【0091】なお、ステップS410、ステップS42
0は請求の範囲に記載の判定手段に相当し、ステップS
430は請求の範囲に記載の自動停止制御手段に相当
し、ステップS440は請求の範囲に記載の自動起動制
御手段に相当する。
【0092】(第5実施形態)図11は、本実施形態に
係る、前席および後席空調システム5、6の運転起動お
よび運転停止の作動フローチャートであり、図10のス
テップS430をステップS435に置き換えたフロー
チャートである。
【0093】そして、第4実施形態ではステップS43
0にて後席空調システム6の運転を強制的に停止させる
ようにしていたのに対し、本実施形態ではステップS4
35にて、所定の低風量で強制的に運転させるようにな
っている。なお、所定の低風量の具体例としては、図6
のLoに示すブロワ電圧でブロワ62を運転させること
が挙げられる。
【0094】これにより、乗員不在時には、後席空調シ
ステム6は所定の低風量で強制的に運転されるので、き
め細かい省動力運転が可能となる。また、乗員が乗車し
ている時には、後席空調システム6は自動的に運転起動
されるので、後席空調システム6の運転操作性を向上で
きる。
【0095】なお、ステップS435は請求の範囲に記
載の自動低風量制御手段に相当する。
【0096】(第6実施形態)図12および図13は、
本実施形態に係る、前席および後席空調システム5、6
の運転起動および運転停止の作動フローチャートであ
る。そして、本実施形態では、車両を起動させたときに
デフォルトで作動する空調ゾーンを選択するための図示
しない操作スイッチが備えられている。
【0097】そして、図12のフローチャートのステッ
プS500にて、上記操作スイッチにより空調ゾーンを
選択操作することによりこのスイッチからの出力信号が
エアコンECU8に入力されると、ステップS510に
進み、入力されなければ入力待ち状態となる。
【0098】そして、ステップS510にて、車両を起
動させたときにデフォルトで作動する空調ゾーンを設定
する。設定される空調ゾーンは、例えば、前席空調ゾー
ン1a、1b、後席空調ゾーン1c、1d、車室内1の
全空調ゾーン1a、1b、1c、1dのいずれかに設定
する。なお、ステップS510は請求の範囲に記載の設
定手段に相当する。
【0099】一方、図13に示すフローチャートのステ
ップS520にて、乗員がIGON操作することによ
り、IGONの信号がエアコンECU8に入力されると
ステップS530に進み、入力されなければ入力待ち状
態となる。そして、ステップS530にて、上述のステ
ップS510で設定された初期作動空調ゾーンを入力し
てステップS540に進む。
【0100】そして、ステップS540にて、設定され
た空調ゾーンが、前席空調ゾーン1a、1b、後席空調
ゾーン1c、1d、全空調ゾーン1a、1b、1c、1
dのいずれかに設定されているかを判定する。
【0101】そして、前席空調ゾーン1a、1bが設定
されていると判定されれば、ステップS550にて前席
空調システム5の運転を起動させる。また、後席空調ゾ
ーン1c、1dが設定されていると判定されれば、ステ
ップS560にて後席空調システム6の運転を起動させ
る。また、全空調ゾーン1a、1b、1c、1dが設定
されていると判定されれば、ステップS570にて前席
および後席空調システム5、6の運転を起動させる。
【0102】(第7実施形態)図14は、本実施形態に
係る、前席および後席空調システム5、6の運転起動お
よび運転停止の作動フローチャートである。
【0103】はじめに、ステップS600にて、前席操
作スイッチ5aにより前席空調システム5の運転起動ま
たは運転停止を入力する。そして、ステップS610に
て、ステップS600における前席操作スイッチ5aの
入力時間が所定時間未満であれば、ステップS620に
て前席空調システム5を運転起動させる。一方、ステッ
プS600における前席操作スイッチ5aの入力時間が
所定時間以上であれば、ステップS630にて前席空調
システム5とともに後席空調システム6を運転起動させ
る。
【0104】なお、前席操作スイッチ5aの入力時間と
は、例えばこのスイッチ5aが押しボタン式のスイッチ
である場合にはスイッチ5aを押し続けた時間のことで
ある。また、本実施形態では上記所定時間を約2秒に設
定している。
【0105】これにより、特別な操作スイッチを設ける
ことなく、後席空調システム6を運転起動させる操作を
車両の運転者が容易に行うことができ、その操作性を向
上できる。
【0106】(他の実施形態)上記第2実施形態では、
後席空調システム6の運転を、車両起動時に強制的に停
止させ、上記第3実施形態では、後席空調システム6
を、車両起動時に所定の低風量で強制的に運転させるよ
うになっているが、本発明の実施にあたり、前席運転席
側空調ゾーン1aを空調する運転席空調システムと、前
席運転席側空調ゾーン1a以外の他の空調ゾーン1b、
1c、1dを空調する他の空調システムとを備える車両
用空調装置において、他の空調システムの運転を、車両
起動時に強制的に停止または所定の低風量で強制的に運
転させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る各空調ゾーンおよ
び空調空気の吹出口の配置を示す模式図である。
【図2】第1実施形態に係る車両用空調装置の全体構成
を示す全体構成図である。
【図3】図2に示すエアコンECUが実行するプログラ
ムのフローチャートである。
【図4】第1実施形態に係る目標吹出温度と内外気モー
ドとの関係を表す特性図である。
【図5】第1実施形態に係る目標吹出温度と吹出口モー
ドとの関係を示す特性図である。
【図6】第1実施形態に係る目標吹出温度とブロア電圧
との関係を示す特性図である。
【図7】第1実施形態に係る前席空調システムおよび後
席空調システムの運転起動および運転停止の作動を示す
フローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態に係る前席空調システム
および後席空調システムの運転起動および運転停止の作
動を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態に係る前席空調システム
および後席空調システムの運転起動および運転停止の作
動を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第4実施形態に係る前席空調システ
ムおよび後席空調システムの運転起動および運転停止の
作動を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第5実施形態に係る前席空調システ
ムおよび後席空調システムの運転起動および運転停止の
作動を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第6実施形態に係る前席空調システ
ムおよび後席空調システムの運転起動および運転停止の
作動を示すフローチャートである。
【図13】第6実施形態に係る前席空調システムおよび
後席空調システムの運転起動および運転停止の作動を示
すフローチャートである。
【図14】本発明の第7実施形態に係る前席空調システ
ムおよび後席空調システムの運転起動および運転停止の
作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…車室内、1a…前席運転席側空調ゾーン(前席空調
ゾーン)、1b…前席助手席側空調ゾーン(前席空調ゾ
ーン)、1c…後席運転席側空調ゾーン(後席空調ゾー
ン)、1d…後席助手席側空調ゾーン(後席空調ゾー
ン)、5…前席空調システム、5a…前席操作スイッ
チ、6…後席空調システム、6a…後席操作スイッチ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内(1)の前席空調ゾーン(1a、
    1b)を空調する前席空調システム(5)と、前記車室
    内(1)の後席空調ゾーン(1c、1d)を空調する後
    席空調システム(6)とを備え、 前記前席空調ゾーン(1a、1b)に、少なくとも前記
    前席空調システム(5)の運転起動と運転停止を操作す
    るための前席操作手段(5a)を備える車両用空調装置
    において、 前記後席空調システム(6)の運転中に、前記前席操作
    手段(5a)により前記前席空調システム(5)の運転
    停止を操作すると、前記後席空調システム(6)の運転
    も停止され、 前記後席空調システム(6)の運転停止中に、前記前席
    操作手段(5a)により前記前席空調システム(5)の
    運転起動を操作しても、前記後席空調システム(6)の
    運転停止は継続されるようになっていることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記後席空調ゾーン(1c、1d)の乗
    員が不在であるか否かを判定する判定手段(S410、
    S420)を備え、 前記判定手段(S410、S420)により乗員不在と
    判定された場合に前記後席空調システム(6)を運転停
    止させる自動停止制御手段(S430)と、前記判定手
    段(S410、S420)により乗員有りと判定された
    場合に前記後席空調システム(6)を運転起動させる自
    動起動制御手段(S440)とのうち少なくとも一方の
    制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車
    両用空調装置。
  3. 【請求項3】 車両起動時に自動的に空調させる空調ゾ
    ーンと車両起動時に空調を禁止する空調ゾーンとの設定
    を行うための設定手段(S510)を備えることを特徴
    とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記前席空調システム(5)の運転中
    に、前記前席操作手段(5a)により前記前席空調シス
    テム(5)の運転起動を所定時間以上操作すると、前記
    後席空調システム(6)は運転起動することを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調
    装置。
  5. 【請求項5】 車室内(1)の運転席(2)に対応する
    運転席空調ゾーン(1a)を空調する運転席空調システ
    ム(5)と、前記運転席空調ゾーン(1a)以外の他の
    空調ゾーン(1b、1c、1d)を空調する他の空調シ
    ステム(6)とを備える車両用空調装置において、 車両起動時に、前記他の空調システム(6)の運転を強
    制的に停止させることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記他の空調ゾーン(1b、1c、1
    d)の乗員が不在であるか否かを判定する判定手段(S
    410、S420)を備え、 前記判定手段(S410、S420)により乗員不在と
    判定された場合に前記他の空調システム(6)を運転停
    止させる自動停止制御手段(S430)と、前記判定手
    段(S410、S420)により乗員有りと判定された
    場合に前記他の空調システム(6)を運転起動させる自
    動起動制御手段(S440)とのうち少なくとも一方の
    制御手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の車
    両用空調装置。
  7. 【請求項7】 車室内(1)の運転席(2)に対応する
    運転席空調ゾーン(1a)を空調する運転席空調システ
    ム(5)と、前記運転席空調ゾーン(1a)以外の他の
    空調ゾーン(1b、1c、1d)を空調する他の空調シ
    ステム(6)とを備える車両用空調装置において、 車両起動時に、前記他の空調システム(6)を所定の低
    風量で強制的に運転させることを特徴とする車両用空調
    装置。
  8. 【請求項8】 前記他の空調ゾーン(1b、1c、1
    d)の乗員が不在であるか否かを判定する判定手段(S
    410、S420)を備え、 前記判定手段(S410、S420)により乗員不在と
    判定された場合に前記他の空調システム(6)を所定の
    低風量で強制的に運転させる自動低風量制御手段(S4
    35)と、前記判定手段(S410、S420)により
    乗員有りと判定された場合に前記他の空調システム
    (6)を運転起動させる自動起動制御手段(S440)
    とのうち少なくとも一方の制御手段を備えることを特徴
    とする請求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 複数の前記他の空調ゾーン(1b、1
    c、1d)のうち車両起動時に自動的に空調させる空調
    ゾーンと車両起動時に空調を禁止する空調ゾーンとの設
    定を行うための、設定手段(S510)を備えることを
    特徴とする請求項5ないし8のいずれか1つに記載の車
    両用空調装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも前記運転席空調システム
    (5)の運転起動と運転停止を操作するための運転席操
    作手段(5a)を備え、 前記運転席操作手段(5a)により前記運転席空調シス
    テム(5)の運転起動を所定時間以上操作すると、前記
    他の空調システム(6)は運転起動することを特徴とす
    る請求項5ないし9のいずれか1つに記載の車両用空調
    装置。
  11. 【請求項11】 車室内(1)の前席空調ゾーン(1
    a、1b)を空調する前席空調システム(5)と、前記
    車室内(1)の後席空調ゾーン(1c、1d)を空調す
    る後席空調システム(6)とを備え、前記前席空調ゾー
    ン(1a、1b)に、少なくとも前記前席空調システム
    (5)の運転起動と運転停止を操作するための前席操作
    手段(5a)を備える車両用空調装置のコンピュータを
    実行させるためのプログラムであって、 前記後席空調システム(6)の運転中に、前記前席操作
    手段(5a)により前記前席空調システム(5)の運転
    停止を操作すると、前記後席空調システム(6)の運転
    をも停止させる機能と、 前記後席空調システム(6)の運転停止中に、前記前席
    操作手段(5a)により前記前席空調システム(5)の
    運転起動を操作しても、前記後席空調システム(6)の
    運転停止を継続させる機能とを前記コンピュータに実行
    させることを特徴とするプログラム。
  12. 【請求項12】 車室内(1)の運転席(2)に対応す
    る運転席空調ゾーン(1a)を空調する運転席空調シス
    テム(5)と、前記運転席空調ゾーン(1a)以外の他
    の空調ゾーン(1b、1c、1d)を空調する他の空調
    システム(6)とを備える車両用空調装置のコンピュー
    タを実行させるためのプログラムであって、 車両起動時に、前記他の空調システム(6)の運転を強
    制的に停止させる機能を前記コンピュータに実行させる
    ことを特徴とするプログラム。
  13. 【請求項13】 車室内(1)の運転席(2)に対応す
    る運転席空調ゾーン(1a)を空調する運転席空調シス
    テム(5)と、前記運転席空調ゾーン(1a)以外の他
    の空調ゾーン(1b、1c、1d)を空調する他の空調
    システム(6)とを備える車両用空調装置のコンピュー
    タを実行させるためのプログラムであって、 車両起動時に、前記他の空調システム(6)を所定の低
    風量で強制的に運転させる機能を前記コンピュータに実
    行させることを特徴とするプログラム。
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