JP3451705B2 - 車両用空調制御装置 - Google Patents

車両用空調制御装置

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JP3451705B2
JP3451705B2 JP06387894A JP6387894A JP3451705B2 JP 3451705 B2 JP3451705 B2 JP 3451705B2 JP 06387894 A JP06387894 A JP 06387894A JP 6387894 A JP6387894 A JP 6387894A JP 3451705 B2 JP3451705 B2 JP 3451705B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両走行用エンジンを車
両への乗員搭乗前に始動し得る事前始動装置を有する車
両に用いる空調制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の車両用空調制御装置は特開
昭62ー8814号公報で提案されており、この従来装
置では、事前始動装置の作動によってエンジンが事前始
動状態にあるときは、空調制御の設定温度を変位手段に
より所定値だけ変位させて、快適性の向上を狙ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、設定温
度は本来、乗員の希望温度を定め、その設定温度に空調
の制御対象(車室内)を温度制御するためのものである
から、上記のごとく設定温度を乗員の好みを無視して変
更すると、乗車直後に乗員が違和感を感じ、空調フィー
リング上好ましくないと言う問題がある。
【0004】本発明は上記点に鑑み、エンジンの事前始
動時には、設定温度の変更を行わずに風量制御特性の変
更により車室内温度が早期に設定温度まで到達するよう
になし、もって乗車直後における空調フィーリングを向
上することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明では、車両走行用エンジ
ンを車両への乗員搭乗前に始動し得る事前始動装置を有
する車両に用いる空調制御装置において、前記事前始動
装置によって車両走行用エンジンが事前始動された状態
にあるか否かを判定する判定手段と、この判定手段が、
車両走行用エンジンの事前始動状態であると判定したと
き、空調用送風手段の送風量制御特性を通常時の特性
(図3の特性a)より送風量が多い事前始動時の特性
(図3の特性b)に変更する変更手段とを備え、前記通
常時の特性は、車室内に吹き出す空気の目標吹出温度の
変化に応じて前記送風量を変化させる特性であり、一
方、前記事前始動時の特性は、前記通常時の特性の送風
量が前記目標吹出温度の変化に応じて減少したときに前
記通常時の特性の送風量よりも送風量が多い特性である
という技術的手段を採用する。
【0006】
【発明の作用効果】請求項1記載の発明によれば、上記
技術的手段を有しているため、事前始動装置によるエン
ジンの事前始動時に、送風量増加によって室内を速やか
に設定温度に近づけることができ、従って設定温度変更
による乗員の違和感が発生せず、事前始動装置付き車両
における空調フィーリングを向上できるという効果が大
である。
【0007】また、請求項2記載の発明によれば、車室
温度制御の目標となる設定温度と実際の車室温度との温
度差が所定値以内か否かを判定し、前記温度差が所定値
以内であると判定されたときは、車両走行用エンジンが
事前始動状態にあっても、前記空調用送風手段の送風量
制御特性を通常時の特性(図3の特性a)に設定してい
るから、車室温度が設定温度に近づくと、自動的に送風
量制御を通常時の特性に切り替えて、送風量を低下させ
て、送風手段の消費電力、騒音を低減できるという効果
がある。
【0008】また、請求項3記載の発明によれば、車両
に乗員が搭乗しているか否かを判定し、乗員の搭乗状態
であると判定したときは、前記空調用送風手段の送風量
制御特性を通常時の特性(図3の特性a)に設定してい
るから、搭乗時には送風量増加による違和感を乗員に与
えることがないという効果がある。また、請求項4記載
の発明によれば、上記の請求項2、3記載の発明の制御
を組み合わせているので、その組み合わせによる効果を
発揮できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。 図1において、1は車両用空調装置の通風系全
体を示し、この通風系1の主体は自動車の車室内計器盤
の下方部に配設されている。この通風系1は大別して送
風ユニット2と空調ユニット3とにより構成されてお
り、送風ユニット2は助手席側前方に配設されている。
この送風ユニット2の上方部には内外気切換箱4が設け
られている。なお、通風系1は車室内または車室外の空
気を空調して車室内に導入するための空調空気通路を構
成している。
【0010】この内外気切換箱4には、内気吸入口5と
外気吸入口6とが形成されており、さらに内気吸入口5
と外気吸入口6とが分かれた部分には、両吸入口を選択
的に開閉する内外気切換手段、具体的には内外気切換箱
4に回転可能に支持されたシャフト7aと、シャフト7
aに固定された内外気切換ドア7とが設けられている。
またのシャフト7aにはシャフト7aを駆動する内外気
駆動手段としてのサ−ボモ−タ7bが連結されており、
このサ−ボモ−タ7bの駆動によって内外気切換ドア7
が作動する。
【0011】また、内気(車室内空気)は助手席側に設
けられた内気吸入口5から内外気切換箱4内に吸入さ
れ、外気(車室外空気)は図示しない車両側外気取入口
から外気吸入口6を通して内外気切換箱4内に吸入され
る。内外気切替箱4の下方側には送風手段としての遠心
式電動送風機8が設けられており、この送風機8は遠心
ファン9とその駆動用モータ10と遠心ファン9を収容
しているスクロールケーシング11とから構成されてい
る。
【0012】12は空調ユニット3のケースで、車室内
左右方向の略中央部に配置されており、前記スクロール
ケーシング11の空気出口側部分に接続されている。こ
のケース12の上流側には、空気冷却手段をなす蒸発器
14とその空気下流側に空気加熱手段としてのヒータコ
ア15が配設されている。またケース12内には、蒸発
器14で冷却された冷風がヒータコア15をバイパスす
るバイパス通路16が形成されている。
【0013】上記蒸発器14は圧縮機17,凝縮器1
8,受液器19,減圧器(具体的には温度作動式膨張弁
等)20とともに配管結合された周知の冷凍サイクル2
1を構成する熱交換器であり、ケース12内の空気を除
湿冷却する。上記圧縮機17は自動車のエンジンEに電
磁クラッチ22を介して連結されるもので、この電磁ク
ラッチ22を断続制御することによって駆動停止制御さ
れる。また、上記ヒータコア15は自動車エンジンの冷
却水を熱源とする熱交換器であり、上記蒸発器14にて
冷却された冷風を再加熱する。
【0014】ヒータコア15の空気上流側部位には、ケ
ース12に対して回転可能に支持されたシャフト23a
と、シャフト23aに固定されたエアミックスドア23
とが設けられている。このエアミックスドア23は、蒸
発器14で冷却された冷風をヒータコア15へ流す量と
バイパス通路16へ流す量とを、自身の回転位置に応じ
て調節するものであって、本実施例ではこのエアミック
スドア23とシャフト23aとバイパス通路16とで、
車室内へ吹き出す空気の温度を調節する温度調節手段を
構成している。またエアミックスドア23のシャフト2
3aにはシャフト23aを駆動する駆動手段としてのサ
−ボモ−タ23bが連結されており、このサ−ボモ−タ
23bの駆動によってエアミックスドア23が作動す
る。
【0015】また、ケース12内において、通風路の下
流端には車室内への各種吹出口へ空気を導くための各空
気取出口24、25、26が形成されている。ここで空
気取出口24は図示しないフェイスダクトを介して、車
室内乗員の上半身に対向した位置に開口した図示しない
フェイス吹出口に接続されている。また空気取出口25
は図示しないフットダクトを介して、車室内乗員の足元
に対向した位置に開口した図示しないフット吹出口に接
続されている。また空気取出口26はデフロスタダクト
27を介して、車両前席のダッシュボード上に開口した
デフロスタ吹出口28に接続されている。そして上記各
吹出口から吹き出される空調風は、乗員の上半身、足
元、およびフロントガラス29の内面に向かってそれぞ
れ吹き出される。
【0016】上記した各空気取出口24、25、26の
入口部分には、各取出口を選択的に開閉する吹出口開閉
手段、具体的にはケース12に対して回転可能に支持さ
れたシャフト30a,31a,32aに固定されたドア
30、31、32が設けられている。また上記各シャフ
ト30a,31a,32aのそれぞれには、シャフトを
駆動する駆動手段としてのサ−ボモ−タ30b,31
b,32bが連結されており、これらのサ−ボモ−タ3
0b、31b,32bの駆動によって上記各ドア30、
31、32が作動する。23dはサーボモータ23bに
設けられた、エアミックスドア23の開度θを検出する
ためのドア開度検出手段で、具体的にはサーボモータ2
3の回転角度に応じた電気的抵抗の変化を示すポテンシ
ョメータからなる。
【0017】41は車室内空気の温度Trを検出する内
気温センサ、42は車室外空気の温度Tamを検出する
外気温センサ、43は車室内に入り込む日射量Tsを検
出する日射センサ、44は車室内の希望温度Tsetを
乗員が手動設定するための温度設定器である。また45
は蒸発器14の冷却度合Teを検出するセンサで、具体
的には蒸発器14の空気吹出直後の部位に設けられ、蒸
発器14を通過した直後の空気温度を検出するサーミス
タからなる。また46はヒータコア15の加熱度合を検
出するセンサで、具体的にはヒータコア15のタンクや
ヒータパイプ等に取りつけられ、エンジン冷却水の温度
を間接的に検出する水温センサである。
【0018】47は空気吸入モードの内外気切換を手動
設定するための内外気切換手段をなす内外気スイッチ
で、本例では内気スイッチと外気スイッチの2つのスイ
ッチからなる。48はデフロスタモードを手動設定する
ためのデフモード設定手段をなすデフモードスイッチ、
49はオートエアコン状態を設定するためのオートエア
コン設定手段をなすオートスイッチ、これらのスイッチ
47、48、49等が設置される空調制御パネルPには
図示を省略したが、フェイスモード、フットモード等の
吹出モード設定手段等も設置されている。 50は自動
車走行用エンジンEの事前始動装置で、本例では自動車
に搭載されている事前始動制御回路部51と、この回路
部51に無線方式にて操作信号を与える遠隔操作器52
とから構成されており、回路部51の事前始動作動信号
SPはスタータ制御回路53に与えられ、エンジンEの
スタータSを作動させるとともに、後述するマイクロコ
ンピュータ54にも入力されるようになっている。55
は自動車への乗員の搭乗有無を検出する搭乗検出手段と
してのドアスイッチで、自動車のドアの開閉から乗員の
搭乗有無を検出するものである。
【0019】上記各センサ、設定器等の各機器からの信
号は図示しないマルチプレクサ及びA/D変換器を経
て、デジタル信号に変換されてマイクロコンピュータ5
4へ入力される。マイクロコンピュータ(空調制御装
置)54は中央演算処理装置(CPU)54a、読出専
用メモリ(ROM)54b、ランダムアクセスメモリ
(RAM)54c、入出力ポート(I/O、図示せず)
等を持つそれ自体周知のもので、例えばエンジンEのイ
グニッションスイッチがオンされた後に、上記各信号に
基づいて、上記駆動用モータ10、サ−ボモ−タ7b、
23b、30b、31b、32b、電磁クラッチ22に
それぞれ駆動回路7c、10a、22a、23c、30
c、31c、32cを介して制御信号を出力し、各ドア
7、23、30、31、32、送風機8、圧縮機17の
オンオフの制御を行う。
【0020】次に、本実施例の作動を図2のフローチャ
ートに基づいて説明すると、空調制御パネルPにおい
て、乗員の手動操作によってオートスイッチ49が投入
されてオートエアコン状態が選択されるか、あるいは遠
隔操作器52の手動操作によって事前始動制御回路部5
1が作動状態となり、この回路部51から事前始動作動
信号SPが発生すると、マイクロコンピュータ54は電
源が供給され、空調制御プログラムをスタートし、はじ
めにステップS1にてデータ,タイマ,フラグ等の初期
化処理を行う。
【0021】次に、ステップS2にて、温度設定器44
からの信号をA/D変換器にてA/D変換した値Tset
を読み込む。そして、次にステップS3にて、内気温セ
ンサ41,外気温センサ42,日射センサ43,エバ後
センサ45,水温センサ46からの信号をA/D変換器
にてA/Dした値Tr ,Tam,Ts ,Te ,Tw をそれ
ぞれ読み込む。さらには、ドアスイッチ55からのドア
開閉信号、事前始動制御回路部51からの事前始動作動
信号SPを読み込む。これらの読み込まれたデータはR
AM54cに記憶される。
【0022】次に、ステップS4にて、上記RAM54
cに記憶された各種データと上記ROM54bに記憶さ
れている下記数式1に基づいて、車室内に吹き出す空気
の目標吹出温度(TAO)を算出する。
【0023】
【数1】TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×
Tam−Ks ×Ts +C (Kset 、Kr 、Kam、Ks 、Cは補正用の定数) 次に、ステップS5において、ステップS3で読みだし
記憶した事前始動制御回路部51からの事前始動作動信
号SPに基づいてエンジンEの事前始動中であるか否か
を判定し、事前始動中でないと判定したときはステップ
S6以降に進み、通常の空調制御を行う。すなわち、ス
テップS6、S7、S8において、前記の算出された目
標吹出空気温度TAOに基づいて、送風モータ10への
印加電圧Ve、吸込口(内外気切換)モード、車室への
吹出口モードをそれぞれ図3、4、5に示す特性図に従
って決定する。
【0024】ここで、図3のaは空調の通常制御時にお
ける送風モータ10電圧Veの制御特性を示し、この特
性aに従って送風モータ電圧Veの制御(送風量制御)
が行われる。図5のFOOTはケース12下部の空気取
出口25が開口され、乗員足元のフット吹出口から空気
を吹出すフットモードであり、B/Lは上下の両空気取
出口24、25をともに開口して、上方のフエィス吹出
口、足元のフット吹出口の両方から同時に空気を吹出す
バイレベルモードであり、FACEはケース12上部の
空気取出口24を開口してフエィス吹出口から乗員の上
半身に向かって空気を吹出すフエィスモードを示す。な
お、図3〜5の制御特性は予めマイクロコンピュータ5
4のROM54bに記憶されている。また、フロントガ
ラス29に向けて主に温風を吹き出すデフロスタモード
はTAOによっては決定されず、空調パネル49上に設
けられたデフロスタスイッチ48をオンすることによっ
て設定される。
【0025】続いて、ステップS9において、図6の特
性図に基づいて、あるいは空調制御パネル49の空調
(A/C)スイッチ(図示せず)の状態に基づいて、電
磁クラッチ22の断続(ON/OFF)制御を行い、圧
縮機17の運転を断続する。ここで、図6はエバ後温度
Teと電磁クラッチ22のON/OFFとの関係を示す
もので、予めマイクロコンピュータ54のROM54b
に記憶されている。
【0026】次に、ステップS10にて、RAM54c
に記憶された各種データとROM54bに記憶されてい
る下記数式2に基づいて、エアミックスドア17の目標
開度SWを算出する。
【0027】
【数2】SW={(TAO−Te )/(Tw −Te )}
×100(%) 次にステップS11において、上記ステップS6ないし
ステップS9にて決定したモードとなるように、またス
テップ10にて算出した目標エアミックスドア開度SW
となるように、各駆動回路7c、10a,22a,23
c,30c,31c,32cを介して送風用モータ1
0、サ−ボモ−タ7b,23b、30b、31b、32
b、電磁クラッチ22に制御信号を出力する。
【0028】そしてステップS12にて、ステップS1
1の処理を実行してから所定周期時間tが経過したか否
かの判定を行い、この判定の結果がYesと判定される
まで次の処理を行わず、Yesと判定されたら再びステ
ップS2の処理を実行する。一方、ステップS5におい
て、事前始動作動信号SPに基づいて事前始動作動中で
あると判定したときは、次にステップS13に進み、ド
アスイッチ55からの信号によって乗員が搭乗したか否
かを判定する。すなわち、空調制御プログラムの実行後
にドアスイッチ55から開または閉の信号が入力された
ときは乗員が搭乗したと判定する。
【0029】次に、ステップS14に進み、設定温度T
setと室内温度Trとの差(Tset−Tr)が所定
値Aより小さいか否かを判定する。ここで、|Tset
−Tr|≦Aの関係を満足するとき、すなわち室内温度
Trがほぼ設定温度Tsetになっていると判定したと
きは、ステップS16に進み、事前始動作動信号SPを
クリアし、ステップS7に進む。
【0030】これに対し、ステップS14で|Tset
−Tr|>Aと判定したときはステップS15に進み、
送風モータ10の印加電圧の制御特性を図3のbの特性
に設定し、送風モータ10に図3に示す電圧Ve′をT
AOに基づいて求め、モータ10に印加する。図3に示
すように、b特性の電圧Ve′はa特性の電圧Veより
大に設定してあるので、送風機8の送風量は大となる。
【0031】上述したように制御することにより、事前
始動装置50が作動中の場合で、乗員が事前に設定した
設定温度Tsetと室内温度Trとの差(Tset−T
r)が所定値Aより大きい場合には、図3のb特性に基
づき電圧Ve′により送風用モータ10を高速回転さ
せ、室内温度Trを速やかに設定温度Tsetに到達さ
せることができ、従って室内を早期に空調する温感優先
モードとすることができる。
【0032】一方、事前始動装置50が作動中の場合で
も、設定温度Tsetと室内温度Trとの差(Tset
−Tr)が所定値Aより小さくなると、図3のa特性に
よる通常制御モードを設定して、温感/音感両立モード
とし、送風用モータ10による余分な消費電力を防止で
きる。ここで、音感モードとは空調装置作動音(主に送
風機8の作動音)の低減を考慮したモードをいう。
【0033】また、乗員が搭乗した場合には、直ちに上
記特性bによる温感優先モードから上記特性aによる温
感/音感両立モードに切替え、送風騒音等による不快感
を除去する。以上の説明から理解されるように、上述の
実施例では、ステップS5がエンジンEの事前始動状態
の判定手段を構成しており、またステップS13が乗員
の搭乗有無判定手段を構成しており、またステップS1
4が温度差判定手段を構成しており、またステップS1
5は、エンジンEが事前始動状態にあるとき、送風手段
8の送風量制御特性を通常時の特性aより送風量が多い
事前始動時の特性bに変更する変更手段を構成してい
る。また、ステップS16は、エンジンEの事前始動状
態において乗員が搭乗したとき、あるいは温度差(Ts
et−Tr)が所定値Aより小さくなったときに、送風
手段8の送風量制御特性を通常時の特性aに設定する制
御手段を構成している。
【0034】なお、上述の実施例では、事前始動時に送
風制御特性の切替えのみを行う場合について説明した
が、他の制御を組み合わせるようにしてもよい。すなわ
ち、本発明は事前始動時に室内温度Trを早く設定温度
Tsetに近づけることが一つの目的であるから、送風
制御に吹出口モードあるいは吸込口モードの変更を組み
合わせてもよい。
【0035】具体的に述べると、冬期の暖房始動時にお
いて、室内温度と外気温度を比較して、温度の高い方の
吸込口を選択するようにしてもよい。例えば、室内温度
が外気温度より高いときは前述の送風制御特性の切替え
の他に、吸込口モードを強制的に内気吸入モードとする
制御を組み合わせて、より一層室内温度の上昇を早める
ようにしてもよい。逆に、夏季の冷房始動時には、室内
温度と外気温度を比較して、温度の低い方の吸込口を選
択するようにしてもよい。例えば、室内温度より外気温
度の方が低いときは吸込口モードを強制的に外気吸入モ
ードとして、室内温度の低下をより一層早めるようにし
てもよい。また、冬季の暖房始動時に吹出口モードを強
制的にフェイスモードとして、室内における吹き出し空
気流の循環を良好にして、室内温度の上昇をより一層早
めるようにしてもよい。
【0036】また、事前始動装置50としては、前述の
無線による遠隔式操作器52を用いるものに限らず、例
えば特開昭62−8814号公報に記載されているよう
なタイマー手段を用いて、乗員の設定した搭乗予定時刻
になるとタイマー出力により自動的にエンジンEの事前
始動を行う構成のものなど、種々の構成のもであっても
本発明を適用できる。要は、事前始動作動信号SPが得
られる装置であれば、どのような構成のものでもよい。
【0037】また、乗員の搭乗検出手段としては、ドア
スイッチ55の他に座席の着座スイッチ等を単独あるい
はドアスイッチとの組み合わせで用いることもでき、要
は乗員の搭乗動作と連動して信号を出力するものであれ
ば、どのようなものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す全体構成図であ
る。
【図2】本発明装置の一実施例の作動を示すフローチヤ
ートである。
【図3】本発明装置の一実施例における送風量制御の特
性図である。
【図4】本発明装置の一実施例における吸込口制御の特
性図である。
【図5】本発明装置の一実施例における吹出口制御の特
性図である。
【図6】本発明装置の一実施例における圧縮機制御の特
性図である。
【符号の説明】
8 送風機(空調用送風手段) 10 モータ 50 事前始動装置 51 事前始動制御回路部 52 遠隔操作器 53 スタータ制御回路 S スタータ E エンジン 54 マイクロコンピュータ(空調制御装置) 55 ドアスイッチ(搭乗検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 裕司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 本田 祐次 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 寒川 克彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−139422(JP,A) 特開 平1−273716(JP,A) 特開 昭55−22565(JP,A) 実開 昭62−139707(JP,U) 実開 平5−49418(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両走行用エンジンを車両への乗員搭乗
    前に始動し得る事前始動装置を有する車両に用いる空調
    制御装置であって、 前記事前始動装置によって車両走行用エンジンが事前始
    動された状態にあるか否かを判定する判定手段と、 この判定手段が、車両走行用エンジンの事前始動状態で
    あると判定したとき、空調用送風手段の送風量制御特性
    を通常時の特性より送風量が多い事前始動時の特性に変
    更する変更手段とを備え、 前記通常時の特性は、車室内に吹き出す空気の目標吹出
    温度の変化に応じて前記送風量を変化させる特性であ
    り、一方、前記事前始動時の特性は、前記通常時の特性
    の送風量が前記目標吹出温度の変化に応じて減少したと
    きに前記通常時の特性の送風量よりも送風量が多い特性
    であることを特徴とする車両用空調制御装置。
  2. 【請求項2】 車両走行用エンジンを車両への乗員搭乗
    前に始動し得る事前始動装置を有する車両に用いる空調
    制御装置であって、 前記事前始動装置によって車両走行用エンジンが事前始
    動された状態にあるか否かを判定する事前始動判定手段
    と、 この事前始動判定手段が、車両走行用エンジンの事前始
    動状態であると判定したとき、空調用送風手段の送風量
    制御特性を通常時の特性より送風量が多い事前始動時の
    特性に変更する変更手段と、 車室温度制御の目標となる設定温度と実際の車室温度と
    の温度差が所定値以内か否かを判定する温度差判定手段
    と、 この温度差判定手段によって、前記温度差が所定値以内
    であると判定されたときは、車両走行用エンジンが事前
    始動状態にあっても、前記空調用送風手段の送風量制御
    特性を通常時の特性に設定する制御手段とを備え、 前記通常時の特性は、車室内に吹き出す空気の目標吹出
    温度の変化に応じて前記送風量を変化させる特性であ
    り、一方、前記事前始動時の特性は、前記通常時の特性
    の送風量が前記目標吹出温度の変化に応じて減少したと
    きに前記通常時の特性の送風量よりも送風量が多い特性
    であることを特徴とする車両用空調制御装置。
  3. 【請求項3】 車両走行用エンジンを車両への乗員搭
    乗前に始動し得る事前始動装置を有する車両に用いる空
    調制御装置であって、 前記事前始動装置によって車両走行用エンジンが事前始
    動された状態にあるか否かを判定する事前始動判定手段
    と、 この事前始動判定手段が、車両走行用エンジンの事前始
    動状態であると判定したとき、空調用送風手段の送風量
    制御特性を通常時の特性より送風量が多い事前始動時の
    特性に変更する変更手段と、 車両に乗員が搭乗しているか否かを判定する搭乗判定手
    段と、 この搭乗判定手段が、乗員の搭乗状態であると判定した
    ときは、前記空調用送風手段の送風量制御特性を通常時
    の特性に設定する制御手段とを備え、 前記通常時の特性は、車室内に吹き出す空気の目標吹出
    温度の変化に応じて前記送風量を変化させる特性であ
    り、一方、前記事前始動時の特性は、前記通常時の特性
    の送風量が前記目標吹出温度の変化に応じて減少したと
    きに前記通常時の特性の送風量よりも送風量が多い特性
    であることを特徴とする車両用空調制御装置。
  4. 【請求項4】 車両走行用エンジンを車両への乗員搭
    乗前に始動し得る事前始動装置を有する車両に用いる空
    調制御装置であって、 前記事前始動装置によって車両走行用エンジンが事前始
    動された状態にあるか否かを判定する事前始動判定手段
    と、 車室温度制御の目標となる設定温度と実際の車室温度と
    の温度差が所定値以内か否かを判定する温度差判定手段
    と、 車両に乗員が搭乗しているか否かを判定する搭乗判定手
    段と、 この搭乗判定手段が、乗員の搭乗状態であると判定した
    ときは、前記空調用送風手段の送風量制御特性を通常時
    の特性に設定するとともに、 前記搭乗判定手段が、乗員の非搭乗状態であると判定
    し、かつ前記温度差判定手段によって、前記温度差が所
    定値以内であると判定されたときは、車両走行用エンジ
    ンが事前始動状態にあっても、前記空調用送風手段の送
    風量制御特性を通常時の特性に設定する制御手段と、 前記事前始動判定手段が、車両走行用エンジンの事前始
    動状態であると判定したとき、前記搭乗判定手段が、乗
    員の非搭乗状態であると判定し、かつ前記温度差判定手
    段によって、前記温度差が前記所定値より大きいと判定
    されたときは、前記空調用送風手段の送風量制御特性を
    通常時の特性より送風量が多い事前始動時の特性に変更
    する変更手段とを備え、 前記通常時の特性は、車室内に吹き出す空気の目標吹出
    温度の変化に応じて前記送風量を変化させる特性であ
    り、一方、前記事前始動時の特性は、前記通常時の特性
    の送風量が前記目標吹出温度の変化に応じて減少したと
    きに前記通常時の特性の送風量よりも送風量が多い特性
    であることを特徴とする車両用空調制御装置。
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