JP2002254918A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後席側への空気吹出に伴う送風量の風量補正
を乗員の快適性に適合するように適切に行う。 【解決手段】 車室内の前席側および後席側に向かって
それぞれ空気が流れる前席用通路および後席用通路に送
風する送風手段と、少なくとも前席乗員の上半身側への
吹出風量を調節可能な吹出モードドア手段と、後席用通
路を開閉する開閉手段と、送風手段の送風量を決定する
送風量決定手段と、開閉手段により後席用通路を開放し
たときに、送風量決定手段で決定した送風量を増加させ
る送風量補正手段(S106,S107)とを備え、前
席側の吹出モードがフェイスモードになっているときの
送風量増加量を、バイレベルモード時より大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、前席側およ
び後席側の空調を1つの空調ユニットにて行うようにし
た車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用空調装置の動向として、前
席側のみならず、後席側の空調機能をも簡潔な構成で向
上できる空調装置開発へのニーズが高まっている。
【0003】そこで、特開平3−136916号公報に
おいて、前席側及び後席側の両方を1つの空調ユニット
にて空調できるようにした車両用空調装置が提案されて
いる。この従来技術では、空調ユニット内側に配置され
た冷房用熱交換器の下流側の空気通路を前席用通路と後
席用通路とに分割し、そして、この2分割された両通路
にわたって暖房用熱交換器を配置するとともに、この両
通路にそれぞれ、前席用のエアミックスドアおよび後席
用のエアミックスドアを独立に設置している。
【0004】従って、各アミックスドアを独立に操作す
ることにより、各通路において冷温風の風量割合を調整
して車室内の前席側および後席側への吹出空気温度を独
立に制御できる。
【0005】また、後席用通路に開閉ドアを設け、この
開閉ドアにより後席側への空気吹出を断続できるように
なっている。そして、開閉ドアを開放して後席側へ空気
を吹き出している場合には空調ユニットの送風機風量を
増大するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
技術においては、後席側への空気吹出時における送風機
の風量の増加分の決定方法について具体的な制御内容が
開示されていないので、後席側への空気吹出による送風
機の風量増加分は常に一定値であると考えられる。しか
し、車室内への吹出風量の好ましい値(乗員が快適と感
じる風量)は空調環境条件に応じて変化するので、送風
機の風量増加分を常に一定値にすると、快適性を損なう
要因になる。
【0007】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
後席側への空気吹出に伴う送風量の風量補正を乗員の快
適性に適合するように適切に行うことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車室内の前席側に向か
って空気が流れ、少なくとも前席乗員の上半身側へ空気
を吹き出す前席用通路(100)と、車室内の後席側に
向かって空気が流れ、後席乗員へ空気を吹き出す後席用
通路(200)と、前席用通路(100)および後席用
通路(200)に送風する送風手段(6)と、少なくと
も前席乗員の上半身側への吹出風量を調節可能な吹出風
量調節手段(31)と、後席用通路(200)を開閉す
る開閉手段(37、38)と、送風手段(6)の送風量
を決定する送風量決定手段(S9)と、開閉手段(3
7、38)により後席用通路(200)を開放したとき
に、送風量決定手段(S9)で決定した送風量を増加さ
せる送風量補正手段(S10)とを備え、送風量補正手
段(S10)は、前席乗員の上半身側への吹出風量が小
さくなっている状態における送風量増加量よりも、前席
乗員の上半身側への吹出風量が大きくなっている状態に
おける送風量増加量を大きくすることを特徴とする。
【0009】これにより、前席乗員の上半身側への吹出
風量の大小に応じた適切な送風量の増加補正を行うこと
ができる。
【0010】つまり、乗員の温感は下半身側に比較して
上半身側への吹出空気の風量変化に対して敏感であるの
で、前席乗員の上半身側への吹出風量が大きくなってい
る状態において、後席側への吹出に伴って前席乗員の上
半身側への吹出風量低下を生じると、前席乗員の快適性
低下への悪影響が大きいが、請求項1によると、前席乗
員の上半身側への吹出風量の大小に応じた適切な送風量
の増加補正を行うことができ、前席乗員の快適性を後席
側への吹出時にも良好に維持できる。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前席用通路(100)の下流部に、前席乗員の上
半身側へ空気を吹き出すフェイス開口部(29)および
前席乗員の下半身側へ空気を吹き出すフット開口部(3
0)を備え、吹出風量調節手段は、フェイス開口部(2
9)およびフット開口部(30)を開閉する吹出モード
ドア手段(31)であり、前席乗員の上半身側への吹出
風量が大きくなっている状態とは、吹出モードドア手段
(31)によりフェイス開口部(29)を開口するフェ
イスモードであり、また、前席乗員の上半身側への吹出
風量が小さくなっている状態とは、吹出モードドア手段
(31)によりフェイス開口部(29)およびフット開
口部(30)の両方を開口するバイレベルモードである
ことを特徴とする。
【0012】これにより、バイレベルモード時における
送風量増加量よりも、フェイスモード時における送風量
増加量を大きくして、特に、フェイスモード時における
前席乗員の快適性を後席側への吹出時にも良好に維持で
きる。
【0013】請求項3に記載の発明では、車室内の前席
側に向かって空気が流れる前席用通路(100)と、前
席用通路(100)の下流部に備えられ、前席乗員の上
半身側へ空気を吹き出すフェイス開口部(29)と、前
席用通路(100)の下流部に備えられ、前席乗員の下
半身側へ空気を吹き出すフット開口部(30)と、車室
内の後席側に向かって空気が流れ、後席乗員へ空気を吹
き出す後席用通路(200)と、前席用通路(100)
および後席用通路(200)に送風する送風手段(6)
と、フェイス開口部(29)およびフット開口部(3
0)を開閉する吹出モードドア手段(31)と、後席用
通路(200)を開閉する開閉手段(37、38)と、
車室内前席側への吹出空気の目標吹出温度(TAOf)
を算出する目標吹出温度算出手段(S4)と、送風手段
(6)の送風量を目標吹出温度(TAOf)の低温域及
び高温域で大きくし、目標吹出温度(TAOf)の中間
温度域で小さくする送風量決定手段(S9)と、目標吹
出温度(TAOf)の低温域で車室内前席側の吹出モー
ドをフェイス開口部(29)から空気を吹き出すフェイ
スモードとし、目標吹出温度(TAOf)の中間温度域
でフェイス開口部(29)およびフット開口部(30)
の両方から空気を吹き出すバイレベルモードとし、目標
吹出温度(TAOf)の高温域でフット開口部(30)
から空気を吹き出すフットモードとする前席側吹出モー
ド決定手段(S8)と、開閉手段(37、38)により
後席用通路(200)を開放したときに、送風量決定手
段(S9)で決定した送風量を増加させる送風量補正手
段(S10)とを備え、送風量補正手段(S10)は、
バイレベルモード時における送風量増加量よりも、フェ
イスモード時およびフットモード時における送風量増加
量を大きくすることを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、車室内前席側へ
の吹出空気の目標吹出温度(TAOf)に応じて、送風
手段(6)の送風量および車室内前席側の吹出モードを
オート設定する車両用空調装置を対象としている。この
空調装置では、目標吹出温度(TAOf)の低温域及び
高温域で、送風量決定手段(S9)による送風量が大き
くなり、かつ、フェイスモードおよびフットモードを決
定するという相関がある。
【0015】そこで、請求項3のように、フェイスモー
ド時およびフットモード時における送風量増加量をバイ
レベルモード時よりも大きくすれば、オート設定により
吹出風量が大となるフェイスモード時およびフットモー
ド時における前席乗員の快適性を後席側への吹出時にも
良好に維持できる。
【0016】請求項4に記載の発明では、車室内の前席
側に向かって空気が流れ、前席乗員へ空気を吹き出す前
席用通路(100)と、車室内の後席側に向かって空気
が流れ、後席乗員へ空気を吹き出す後席用通路(20
0)と、前席用通路(100)および後席用通路(20
0)に送風する送風手段(6)と、前席用通路(10
0)および後席用通路(200)に流れる空気を加熱す
る暖房用熱交換手段(13)と、前席用通路(100)
の空気のうち、暖房用熱交換手段(13)で加熱される
空気と暖房用熱交換手段(13)をバイパスする空気と
の風量割合を調節する前席用エアミックスドア(20)
と、後席用通路(200)を開閉する開閉手段(37、
38)と、車室内前席側への吹出空気の目標吹出温度
(TAOf)を算出する目標吹出温度算出手段(S4)
と、送風手段(6)の送風量を目標吹出温度(TAO
f)の低温域及び高温域で大きくし、目標吹出温度(T
AOf)の中間温度域で小さくする送風量決定手段(S
9)と、前席用エアミックスドア(20)の開度を目標
吹出温度(TAOf)の上昇に応じて増加させるように
決定するドア開度決定手段(S5)と、開閉手段(3
7、38)により後席用通路(200)を開放したとき
に、送風量決定手段(S9)で決定した送風量を増加さ
せる送風量補正手段(S10)とを備え、送風量補正手
段(S10)は、前席用エアミックスドア(20)の中
開度域における送風量増加量よりも、前席用エアミック
スドア(20)の小開度域および大開度域における送風
量増加量を大きくすることを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の発明は、前席用通路(1
00)において、暖房用熱交換手段(13)で加熱され
る空気と暖房用熱交換手段(13)をバイパスする空気
との風量割合を調節する前席用エアミックスドア(2
0)を備え、車室内前席側への吹出空気の目標吹出温度
(TAOf)に応じて送風手段(6)の送風量および前
席用エアミックスドア(20)の開度をオート設定する
車両用空調装置を対象としている。この空調装置では、
目標吹出温度(TAOf)の低温域及び高温域で、送風
量決定手段(S9)による送風量が大きくなり、かつ、
前席用エアミックスドア(20)の開度が小開度域およ
び大開度域になるという相関がある。
【0018】そこで、請求項4のように、前席用エアミ
ックスドア(20)の小開度域および大開度域における
送風量増加量を中開度域よりも大きくすれば、オート設
定により吹出風量が大となる低温域及び高温域における
前席乗員の快適性を後席側への吹出時にも良好に維持で
きる。
【0019】請求項5に記載の発明では、請求項4にお
いて、前席用エアミックスドア(20)の大開度域にお
ける送風量増加量よりも前席用エアミックスドア(2
0)の小開度域における送風量増加量を大きくすること
を特徴とする。
【0020】前席用エアミックスドア(20)の小開度
域では、低温の冷風を乗員上半身側へ吹き出すため、高
温の温風を乗員下半身側へ吹き出すドア大開度域の時よ
りも風量変化に対して乗員の温感が敏感である。そこ
で、冷風吹出時の送風量の増加量を最も大きくすること
により、冷風吹出時における前席乗員の快適性を後席側
への吹出時にも良好に維持できる。
【0021】請求項6に記載の発明では、車室内の前席
側に向かって空気が流れ、前席乗員へ空気を吹き出す前
席用通路(100)と、車室内の後席側に向かって空気
が流れ、後席乗員へ空気を吹き出す後席用通路(20
0)と、前席用通路(100)および後席用通路(20
0)に送風する送風手段(6)と、後席用通路(20
0)を開閉する開閉手段(37、38)と、車室内前席
側への吹出空気の目標吹出温度(TAOf)を算出する
目標吹出温度算出手段(S4)と、送風手段(6)の送
風量を目標吹出温度(TAOf)の低温域及び高温域で
大きくし、目標吹出温度(TAOf)の中間温度域で小
さくする送風量決定手段(S9)と、開閉手段(37、
38)により後席用通路(200)を開放したときに、
送風量決定手段(S9)で決定した送風量を増加させる
送風量補正手段(S10)とを備え、送風量補正手段
(S10)は、送風量決定手段(S9)で決定した送風
量が小さいときにおける送風量増加量よりも、送風量決
定手段(S9)で決定した送風量が大きいときにおける
送風量増加量を大きくすることを特徴とする。
【0022】請求項6に記載の発明は、前車室内前席側
への吹出空気の目標吹出温度(TAOf)に応じて送風
量決定手段(S9)により送風手段(6)の送風量をオ
ート設定する車両用空調装置を対象としている。この空
調装置では、目標吹出温度(TAOf)の低温域及び高
温域で、送風手段(6)の送風量が大きくなるという相
関がある。
【0023】そこで、請求項6のように、送風量決定手
段(S9)で決定した送風量が大きいときにおける送風
量増加量を、送風量決定手段(S9)で決定した送風量
が小さいときにおける送風量増加量よりも大きくすれ
ば、オート設定により吹出風量が大となる空調作動条件
における前席乗員の快適性を後席側への吹出時にも良好
に維持できる。
【0024】請求項7に記載の発明では、請求項6にお
いて、送風量補正手段(S10)は、送風量決定手段
(S9)で決定した送風量の大小を判定する判定値とし
て、第1所定値と、この第1所定値より大きい第2所定
値を設定し、送風量決定手段(S9)で決定した送風量
が第1所定値より小さいときは送風量増加量を最小値と
し、送風量決定手段(S9)で決定した送風量が第1所
定値と第2所定値との間にあるときは送風量増加量を中
間値とし、送風量決定手段(S9)で決定した送風量が
第2所定値より大きいときは送風量増加量を最大値とす
ることを特徴とする。
【0025】これにより、送風量決定手段(S9)で決
定した送風量の大中小に対応して送風量増加量を大中小
と3段階に切り替えることができ、請求項6の作用効果
をより効果的に発揮できる。
【0026】請求項8に記載の発明では、車室内の前席
側に向かって空気が流れる前席用通路(100)と、前
席用通路(100)の下流部に備えられ、前席乗員の上
半身側へ空気を吹き出すフェイス開口部(29)と、前
席用通路(100)の下流部に備えられ、前席乗員の下
半身側へ空気を吹き出すフット開口部(30)と、車室
内の後席側に向かって空気が流れ、後席乗員へ空気を吹
き出す後席用通路(200)と、前席用通路(100)
および後席用通路(200)に送風する送風手段(6)
と、フェイス開口部(29)およびフット開口部(3
0)を開閉する吹出モードドア手段(31)と、送風手
段(6)の送風量を決定する送風量決定手段(S9、5
0)と、車室内前席側の吹出モードとして、フェイス開
口部(29)から空気を吹き出すフェイスモードと、フ
ェイス開口部(29)およびフット開口部(30)の両
方から空気を吹き出すバイレベルモードと、フット開口
部(30)から空気を吹き出すフットモードとを乗員の
操作によりマニュアル設定する前席側吹出モード決定手
段(51)と、開閉手段(37、38)により後席用通
路(200)を開放したときに、送風量決定手段(S
9)で決定した送風量を増加させる送風量補正手段(S
10)とを備え、送風量補正手段(S10)は、フット
モード時における送風量増加量を最小値とし、バイレベ
ルモード時における送風量増加量を中間値とし、フェイ
スモード時送風量増加量を最大値とすることを特徴とす
る。
【0027】請求項8に記載の発明は、車室内前席側の
吹出モードとして、フェイスモードとバイレベルモード
とフットモードとを乗員の操作によりマニュアル設定す
る車両用空調装置を対象としている。このように吹出モ
ードをマニュアル設定する空調装置では、車室内前席側
の吹出モードと吹出風量との連動性がなくなる。そのた
め、前席乗員の温感は、上半身側への吹出風量が大きい
吹出モードである程、敏感となる。
【0028】そこで、請求項8では、上半身側への吹出
風量が大きくなる順に、すなわち、フットモード時→バ
イレベルモード時→フェイスモード時の順に送風量増加
量を大きくすることにより、後席側への吹出時に吹出モ
ードをマニュアル設定により切り替えても各吹出モード
に適合した吹出風量を維持して、前席乗員の快適性を良
好に維持できる。
【0029】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態の車
両用空調装置の室内通風系は、大別して、図1に示す空
調ユニット10と、この空調ユニット10に空気を送風
する送風機ユニット(図2参照)1との2つの部分に分
かれている。
【0031】送風機ユニット1は車室内の計器盤(図示
せず)下方部のうち、中央部から助手席側へオフセット
して配置されており、これに対し、空調ユニット10は
車室内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部
に配置されている。送風機ユニット1は周知のごとく内
外気切替箱2を有し、この内外気切替箱2には外気(車
室外空気)を導入する外気導入口3と、内気(車室内空
気)を導入する内気導入口4と、この両導入口3、4を
切替開閉する内外気切替ドア5が設けられている。
【0032】そして、内外気切替箱2の下側に、内外気
切替箱2を通して空気を吸入して送風する送風機6が配
置されている。この送風機6は遠心式の送風ファン7
と、この送風ファン7を収納しているスクロールケーシ
ング8と、送風ファン7の駆動用モータ9とから構成さ
れている。
【0033】空調ユニット10は車室内へ向かって送風
される空気通路を構成する樹脂製の空調ケース11を有
し、この空調ケース11内に蒸発器(冷房用熱交換器)
12とヒータコア(暖房用熱交換器)13を両方とも一
体的に内蔵している。空調ユニット10部は、車室内の
計器盤下方部の略中央部に、車両の前後方向および上下
方向に対して、図1の矢印で示す搭載方向で配置されて
いる。
【0034】空調ケース11の、最も車両前方側の部位
の側面には空気入口14が形成されている。この空気入
口14には、送風機ユニット1のスクロールケーシング
8の出口からの送風空気が流入する。
【0035】空調ケース11内において空気入口14直
後の部位に蒸発器12が配置されている。この蒸発器1
2は車両前後方向には薄型の形態で空調ケース11内通
路を横断するように略垂直に配置されている。この蒸発
器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を
空調空気から吸熱して、空調空気を冷却するものであ
る。
【0036】そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車
両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配
置されている。このヒータコア13は空調ケース11内
の下方側において、車両後方側に若干量傾斜して配置さ
れている。
【0037】ヒータコア13は、蒸発器12を通過した
冷風を再加熱するものであって、その内部に高温の温水
(エンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気
を加熱するものである。ヒータコア13は周知のごとく
温水が通過する偏平チューブとこれに接合されたコルゲ
ートフィンとからなる熱交換用コア部13aを有してお
り、この熱交換用コア部13aの空気通路は第1、第2
仕切り部材15a、15bにより上側の前席用通路16
と下側の後席用通路17とに仕切られている。
【0038】ここで、第1、第2仕切り部材15a、1
5bはヒータコア13の空気流れ前後に配置され、か
つ、空調ケース11内部空間の車両左右方向の全長にわ
たって延びるように形成されている。なお、第1、第2
仕切り部材15a、15bは、空調ケース11と別体で
あっても、空調ケース11と一体成形であってもよい。
【0039】空調ケース11内の空気通路において、ヒ
ータコア13の上方部位および下方部位には、それぞれ
ヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる前
席用冷風バイパス通路18、後席用冷風バイパス通路1
9が形成されている。
【0040】また、ヒータコア13と蒸発器12との間
の部位には平板状の前席用エアミックスドア20および
後席用エアミックスドア21がそれぞれ回転可能に配置
されている。前席用エアミックスドア20は、ヒータコ
ア13の熱交換用コア部13aの前席用通路16で加熱
される温風と、前席用冷風バイパス通路18を通ってヒ
ータコア13をバイパスする冷風との風量割合を調整す
る。
【0041】また、後席用エアミックスドア21は、ヒ
ータコア13の熱交換用コア部13aの後席用通路17
で加熱される温風と、後席用冷風バイパス通路19を通
ってヒータコア13をバイパスする冷風との風量割合を
調整する。
【0042】この両アミックスドア20、21はそれぞ
れ回転軸20a、21aと一体に結合されており、この
回転軸20a、21aを中心として車両上下方向に独立
に回転可能になっている。前席用エアミックスドア20
は上記風量割合の調整により車室内前席側への吹出空気
温度を独立に調節する前席側温度調節手段をなす。後席
用エアミックスドア21は上記風量割合の調整により車
室内後席側への吹出空気温度を独立に調節する後席側温
度調節手段をなす。
【0043】このため、両アミックスドア20、21の
回転軸20a、21aは、空調ケース11に回転自在に
支持され、かつ回転軸21a、21bの一端部はそれぞ
れ空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク
機構を介して、サーボモータを用いた独立のアクチュエ
ータ機構に別々に連結され、このアクチュエータ機構に
よりエアミックスドア20、21の回転位置を独立に調
節するようになっている。
【0044】一方、空調ケース11において、ヒータコ
ア13の空気流れ下流側(車両後方側)の部位には、ヒ
ータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延び
る壁面22が空調ケース11に一体成形されている。こ
の壁面22の下端部は第2仕切り部材15の後端部に結
合されている。この第2仕切り部材15と壁面22によ
りヒータコア13の直後から上方に向かう前席用温風通
路23が形成されている。
【0045】前席用温風通路23の下流側(上方側)は
ヒータコア13の上方部において冷風バイパス通路18
の下流側と合流し、冷風と温風の混合を行う前席用空気
混合部24を形成している。
【0046】そして、空調ケース11の上面部におい
て、前席用空気混合部24に隣接する部位にデフロスタ
開口部25が開口している。このデフロスタ開口部25
aは空気混合部24から温度調節された空調空気が流入
するものであって、図示しないデフロスタダクトを介し
てデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口
から、車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。
【0047】デフロスタ開口部25は平板状のデフロス
タドア26により開閉される。このデフロスタドア26
は、空調ケース11の上面部近傍に配置された回転軸2
7を中心として回転するようになっている。
【0048】デフロスタドア26はデフロスタ開口部2
5と連通口28を切替開閉する。この連通口28は空気
混合部24からの空調空気を後述の前席用フェイス開口
部29と前席用フット開口部30側へ流すための通路と
なる。
【0049】空調ケース11の上面部において、デフロ
スタ開口部25よりも車両後方側(乗員寄り)の部位に
フェイス開口部29が設けられており、このフェイス開
口部29は図示しないフェイスダクトを介して、計器盤
上方側に配置されているフェイス吹出口に接続され、こ
のフェイス吹出口から車室内の乗員上半身側に向けて風
を吹き出す。
【0050】次に、空調ケース11において、フェイス
開口部29の下方側にフット開口部30が設けられてい
る。このフット開口部30は、空調ケース11の左右両
側の側面に開口しており、前席の運転席側および助手席
側の乗員足元に空気を吹き出す。
【0051】上記のフェイス開口部29とフット開口部
30との間に平板状のフットフェイス切替用ドア31が
回転軸32により回転可能に配置されている。この切替
用ドア31によりフェイス開口部29とフット開口部3
0の入口側通路33が切替開閉される。
【0052】ここで、デフロスタドア26とフットフェ
イス切替用ドア31は、前席用吹出モードドア手段であ
って、図示しないリンク機構を介して、サーボモータか
らなる共通のアクチュエータ機構に連結されて、このア
クチュエータ機構により連動操作されるようになってい
る。
【0053】一方、ヒータコア13の熱交換用コア部1
3aの後席用通路17で加熱された温風と、後席用冷風
バイパス通路19を通ってヒータコア13をバイパスす
る冷風は後席用空気混合部34において混合して所望温
度の空気となる。
【0054】この後席用空気混合部34の下流側(車両
後方側)には、後席用フェイス開口部35および後席用
フット開口部36が配置されている。本例では、空調ケ
ース11の後方側下端部において車両左右方向(図1の
紙面垂直方向)の中央部に後席用フェイス開口部35を
配置し、この後席用フェイス開口部35の左右両側に後
席用フット開口部36を配置している。図2はこの両開
口部35、36の配置を模式的に示している。
【0055】そして、中央部の後席用フェイス開口部3
5と左右両側の後席用フット開口部36内にはそれぞれ
後席フェイス用ドア37と、後席フット用ドア38が回
転軸39により回転可能に配置されている。
【0056】ここで、複数(本例では3枚)の後席用吹
出モード切替ドア37、38は車両左右方向に延びる1
本の回転軸39に連結され、連動操作されるが、各ドア
37、38の回転軸39に対する取付角度を変えること
により、1本の回転軸39の回転角の変化により、後席
用フェイス開口部35のみの開放状態(後席側フェイス
モード)と、後席用フット開口部36のみの開放状態
(後席側フットモード)と、後席用フェイス開口部35
および後席用フット開口部36を同時に開放する状態
(後席側バイレベルモード)と、この両開口部35、3
6を同時に閉塞する状態(後席側シャットモード)とを
選択できるようになっている。
【0057】なお、後席用のフェイス開口部35および
後席用のフット開口部36はそれぞれ図示しない接続ダ
クトを経て後席用のフェイス吹出口または後席用のフッ
ト吹出口から後席乗員の上半身側または足元側へ空気を
吹出す。
【0058】後席用吹出モード切替ドア37、38の回
転軸39は、空調ケース11に回転自在に支持され、か
つ回転軸39の一端部は空調ケース11の外部に突出し
て、図示しないリンク機構を介して、サーボモータを用
いた独立のアクチュエータ機構に連結され、このアクチ
ュエータ機構により後席用吹出モード切替ドア37、3
8の操作位置を切り替える。
【0059】第1実施形態では、ヒータコア部前席用通
路16、冷風バイパス通路18、温風通路23、空気混
合部24、連通路28等により本発明の前席用通路10
0(図2)を構成し、ヒータコア部後席用通路17、冷
風バイパス通路19、空気混合部34等により本発明の
後席用通路200(図2)を構成している。
【0060】図3は第1実施形態における電気制御の概
要を示すブロック図であり、ECU(空調用電子制御装
置)40により各種空調機器を自動制御するようになっ
ている。このECU40はマイクロコンピュータ等から
構成されるもので、送風機ユニット1、空調ユニット1
0等に装備される各種空調機器を予め設定されたプログ
ラムに従って制御するものである。
【0061】ECU40には周知のセンサ群41からの
センサ信号、車室内前方の計器盤部に設置される前席側
空調操作パネル42からの操作信号、および車室内後席
側に設置される後席側空調操作パネル43からの操作信
号が入力される。センサ群41としては、周知のごとく
車室外温度(外気温)TAMを検出する外気温センサ4
4、車室内温度(内気温)TRを検出する内気温センサ
45、車室内への日射量TSを検出する日射センサ4
6、蒸発器12の吹出空気温度TEを検出する蒸発器温
度センサ47、ヒータコア13への温水温度TWを検出
する水温センサ48等が設けられる。
【0062】前席側空調操作パネル42には、前席側温
度設定器49、前席側風量設定器50、前席側吹出モー
ド設定器51、内外気モード設定器52等が設けられ、
同様に、後席側空調操作パネル43にも後席側温度設定
器53、後席側吹出モード設定器54等が設けられる。
【0063】次に、ECU40により制御される各種空
調機器の駆動手段として、内外気切替ドア5の駆動用モ
ータ55、送風機6の駆動用モータ9、前席用エアミッ
クスドア20の駆動用モータ56、前席用吹出モードド
ア26、31の駆動用モータ57、後席用エアミックス
ドア21の駆動用モータ58、および後席用吹出モード
切替ドア37、38の駆動用モータ59等が設けられて
いる。
【0064】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明する。最初に、室内通風系の機械的機構部の作動
を説明する。
【0065】前席側および後席側の吹出モードとしてフ
ェイスモードが設定されていると、デフロスタドア26
によりデフロスタ開口部25を閉じて連通口28を全開
する。また、フットフェイス切替用ドア31は前席用フ
ット開口部30の入口側通路33を全閉する。また、後
席用吹出モード切替ドア37、38は、後席用のフェイ
ス開口部35を開口し、後席用のフット開口部36を閉
塞する。
【0066】このとき、前席用エアミックスドア20を
図1のa1位置に操作すると、ヒータコア13の前席用
通路16を全閉し、前席用冷風バイパス通路18を全開
する最大冷房状態が設定される。この状態において、送
風機6および冷凍サイクルが運転されると、送風機ユニ
ット1からの送風空気が空気入口14より流入した後、
蒸発器12で冷却されて冷風となる。
【0067】最大冷房状態ではこの冷風がそのまま、前
席用冷風バイパス通路18を通過して前席用空気混合部
24および連通口28を経て前席用フェイス開口部29
へ向かい、前席用フェイス吹出口から前席乗員の上半身
に向けて冷風が吹き出す。
【0068】前席側の車室内吹出空気温度の制御のため
に、前席用エアミックスドア20を図1のa1位置(最
大冷房位置)から中間開度位置に操作すると、前席用エ
アミックスドア20の開度位置に従って冷風の大部分が
前席用冷風バイパス通路18を通過し、残余の一部の冷
風はヒータコア13の前席用通路16に流入して加熱さ
れ、温風となり、前席用温風通路23を上昇する。そし
て、前席用冷風バイパス通路18からの冷風と前席用温
風通路23からの温風とが前席用空気混合部24にて混
合され、所望温度に調節される。
【0069】一方、後席用エアミックスドア39を図1
のb1位置に操作すると、ヒータコア13の後席用通路
17への空気流れが遮断され、後席用冷風バイパス通路
19が全開されるので、後席側の最大冷房状態が設定さ
れる。この最大冷房状態では、蒸発器12出口からの冷
風がそのまま、後席用冷風バイパス通路19を通過して
後席用空気混合部34を経て後席用フェイス開口部35
へ向かい、後席用フェイス吹出口から後席乗員の上半身
に向けて冷風が吹き出す。
【0070】後席用エアミックスドア21を図1の最大
冷房位置b1から中間開度位置に操作すると、ヒータコ
ア13の後席用通路17が開放されるので、後席側にお
いても、後席用エアミックスドア21の開度位置に従っ
て後席用冷風バイパス通路19からの冷風と、後席用通
路17からの温風との風量割合を調節でき、後席用空気
混合部34にて冷風と温風が混合され、所望温度に調節
できる。
【0071】従って、前席用エアミックスドア20と後
席用エアミックスドア21の操作位置(回転位置)をそ
れぞれ独立に制御することにより、前席のフェイス吹出
空気温度と後席側のフェイス吹出空気温度を独立に制御
できる。
【0072】以上は、フェイスモード時の作動である
が、その他に、(1)前席用フェイス開口部29と前席
用フット開口部30を同時に開口する前席側のバイレベ
ルモード、後席用のフェイス開口部35および後席用の
フット開口部36を同時に開口する後席側のバイレベル
モード、(2)デフロスタ開口部25を少量開放すると
ともに前席用フット開口部30を全開する前席側のフッ
トモード、後席用のフェイス開口部35を閉塞し、後席
用のフット開口部36を開口する後席側のフットモー
ド、(3)デデフロスタ開口部25を全開し、連通口2
8を閉塞するデフロスタモード等の吹出モードを選択で
きる。
【0073】上記バイレベルモード及びフットモードに
おいても、前席用エアミックスドア20と後席用エアミ
ックスドア21の操作位置(回転位置)の制御により、
前席側の吹出空気温度と後席側の吹出空気温度を独立に
制御できる。また、デフロスタモードにおいては、前席
用エアミックスドア20の操作位置(回転位置)制御に
より、デフロスタ吹出空気温度を制御できる。
【0074】次に、第1実施形態の特徴とする送風量制
御について説明するが、最初に、空調制御全体の概要を
図4により説明する。ECU40は、電源が投入される
と制御プログラムをスタートし、図4のフローチャート
にしたがって演算、処理を実行する。先ず、ステップS
1にて各種タイマーや制御フラグ等を初期化する。次
に、ステップS2にて前席側および後席側の空調操作パ
ネル42、43から温度設定器49、53の前席側設定
温度信号Tsetf、後席側設定温度信号Tsetr等の操作
信号を読み込む。
【0075】続いて、ステップS3にて車室内の空調状
態に影響を及ぼす車両環境状態を検出するために各種セ
ンサ44〜48から、外気温信号TAM、内気温信号T
R、日射量信号TS、蒸発器吹出温度信号TE、水温信
号Tw等を読み込む。
【0076】次に、ステップS4にて車室内前席側に吹
き出す空気の目標吹出温度TAOfを下記数式1に基づ
いて算出する。この目標吹出温度TAOfは、車両環境
条件(空調熱負荷条件)の変動にかかわらず、車室内前
席側の温度を前席側設定温度Tsetfに維持するために
必要な目標温度である。
【0077】
【数1】TAOf=Kset ・Tset f−Kr・TR−K
am・TAM−Ks・TS+C 但し、Kset 、Kr、Kam、Ksはそれぞれ制御ゲイ
ン、Cは補正定数である。なお、後席側の目標吹出温度
TAOrも独立に算出するが、前席側の目標吹出温度T
AOfと同様の考え方で算出すればよいので、具体的説
明は省略する。
【0078】次に、ステップS5において、前席側エア
ミックスドア20の目標開度SWfを次の数式2によっ
て算出する。
【0079】
【数2】SWf ={(TAOf−TE)/(TW−T
E)}×100(%) 後席側エアミックスドア21の目標開度SWrも後席側
の目標吹出温度TAOrを用いて上記数式2と同様の考
え方で算出する。
【0080】次に、ステップS6において前席側の目標
吹出温度TAOfに基づいて、内気導入口4より車室内
空気(内気)を導入する内気循環モードを行うか、ある
いは外気導入口3より車室外空気(外気)を導入する外
気導入モードを行うかを決定する。
【0081】具体的には、目標吹出温度TAOfが所定
温度以下となる領域(最大冷房域)では、内外気切替ド
ア5により内気導入口4を全開し、外気導入口3を全閉
する内気循環モードを選択し、目標吹出温度TAOfが
所定温度より高くなると、内外気切替ドア5により外気
導入口3を全開し、内気導入口4を全閉する外気循環モ
ードを選択する。なお、内気循環モードと外気循環モー
ドとの間に、内気と外気を同時に導入する内外気併用モ
ードを設定してもよい。
【0082】次に、ステップS7において、蒸発器12
を有する冷凍サイクルの圧縮機(図示せず)の作動の断
続制御を決定する。具体的には、蒸発器温度の目標温度
TEOと実際の蒸発器温度TEとを比較して、TEがT
EOより高いと、圧縮機の電磁クラッチの通電をオンし
て圧縮機を作動させ、これに反し、TEがTEOより低
くなると、電磁クラッチの通電をオフして圧縮機の作動
を停止させる。このような圧縮機作動の断続制御によ
り、実際の蒸発器温度TEを目標温度TEOに維持す
る。
【0083】続いて、ステップS8では車室内への吹出
空気の吹出モードを決定する。図5は前席側の目標吹出
温度TAOfと、前席側の吹出モードおよび送風機電圧
BLW(後述)との関係を示すもので、目標吹出温度T
AOfが低温側から上昇するにつれて吹出モードをフェ
イス(FACE)モード→バイレベル(B/L)モード
→フット(FOOT)モードと順次自動的に切り替え
る。
【0084】なお、後席側の吹出モードも、後席側の目
標吹出温度TAOrを用いて、TAOrが低温側から上
昇するにつれて吹出モードをフェイス(FACE)モー
ド→バイレベル(B/L)モード→フット(FOOT)
モードと順次自動的に切り替える。
【0085】また、前席側の吹出モードおよび後席側の
吹出モードもともに、操作パネル42、43の吹出モー
ド設定器51、54を手動操作することにより、目標吹
出温度TAOf、TAOrと関係なく、吹出モードを自
由にマニュアル(手動)設定できるようになっている。
また、前席側の吹出モード設定器51によりデフロスタ
モードをマニュアル設定でき、後席側の吹出モード設定
器54により後席吹出シャット状態をマニュアル設定で
きるようになっている。
【0086】次に、ステップS9において送風機モータ
9に印加する送風機電圧BLWを前席側の目標吹出温度
TAOfに基づいて図5の実線Xのように決定する。こ
こで、送風機6の回転数(送風量)はモータ印加電圧に
比例するから、送風機電圧BLWの決定によって送風機
6の送風量を決定できる。
【0087】図5の実線Xは、後席吹出をシャットして
いる場合の送風機電圧BLWであり、この送風機電圧B
LWは、実線Xに示すように前席側目標吹出温度TAO
fの低温域(すなわち、フェイスモードが選択される低
温域)、及びTAOfの高温域(すなわち、フットモー
ドが選択される高温域)で最高電圧V1となり、そし
て、TAOfの中間温度域(すなわち、バイレベルモー
ドが選択される中間温度域)で最低電圧V2となる。
【0088】最高電圧V1と最低電圧V2との間は送風
機電圧BLWを徐々に変化させ、これにより、最低電圧
V2による最小風量から最高電圧V1による最大風量に
わたって、送風機6の送風量を連続的に変化させること
ができる。
【0089】次に、ステップS10において後席吹出状
態における上記送風機電圧BLWの補正を行う。図6は
この送風機電圧の補正方法の具体例を示すフローチャ−
トであり、先ず、ステップS101で前席側の吹出モー
ドがオート設定状態であるか判定する。ここで、オート
設定状態とは、前席側の吹出モードが前席側の目標吹出
温度TAOfに基づいて図5のように自動設定される状
態であり、この場合はステップS101の判定がYES
となり、次のステップS102に進む。
【0090】このステップS102では、後席開口部3
5、36が閉状態から開状態に移行したかを判定する。
すなわち、後席用フェイス開口部35と後席用フット開
口部36がともに閉(シャット)となっている状態から
この両開口部35、36の少なくとも1つが開状態へ移
行したかを判定する。
【0091】そして、開状態への移行直後であると、ス
テップS102の判定がYESとなり、ステップS10
3に進み前席側の吹出モードがフェイスモードであるか
判定する。フェイスモードであると、ステップS104
に進み、送風機電圧BLWの補正、具体的には、+2V
の電圧補正を行う。この+2Vの電圧補正は、例えば、
モータ回転数:400rpmの上昇、送風量:80m3
/hの増加を行うことができる。
【0092】一方、ステップS103の判定がNOであ
るときはステップS105に進み、、前席側の吹出モー
ドがフットモードであるか判定する。フットモードであ
ると、やはり、ステップS104に進み、送風機電圧B
LWを+2V増加する補正を行う。
【0093】これに対して、前席側の吹出モードがバイ
レベルモードであると、ステップS105の判定がNO
となり、ステップS106に進み、送風機電圧BLWを
+1V増加する補正を行う。この+1Vの電圧補正は、
例えば、モータ回転数:200rpmの上昇、送風量:
30m3/hの増加を行うことができる。
【0094】そして、後席開口部35、36の閉状態→
開状態への移行直後でないときは、ステップS102の
判定が常にNOとなり、ステップS107に進み、後席
開口部35、36が開状態から閉状態へ移行したか判定
する。閉状態への移行直後でないときは、ステップS1
07の判定が常にNOとなり、送風機電圧BLWの補正
を行わない。
【0095】従って、既に、ステップS104、S10
6による送風機電圧BLWの補正が行われている場合に
はその補正状態が維持される。また、送風機電圧BLW
の補正が行われていないときは、ステップS9のTAO
fによる送風機電圧BLW(図5の実線X)がそのまま
維持される。
【0096】一方、ステップS107において後席開口
部35、36の開状態から閉状態への移行直後が判定さ
れると、ステップS108に進み、送風機電圧BLWの
補正を解除し、ステップS9のTAOfによる送風機電
圧BLWに復帰させる。
【0097】また、前席側の吹出モードが前席側の吹出
モード設定器51によりマニュアル設定されていると、
ステップS101の判定がNOとなり、ステップS10
8に進み、送風機電圧BLWの補正を解除し、TAOf
による送風機電圧BLWに復帰させる。
【0098】図4のステップS11では、前述のステッ
プS5〜S10で決定した制御信号を図3の送風機モー
タ9及び各アクチュエータモータ55〜59に出力し
て、各空調機器の作動を制御する。
【0099】次に、第1実施形態による送風機制御の技
術的意義を説明すると、図5の破線Yは、後席吹出に伴
う補正後の送風機電圧BLWであって、その増加補正量
を前席側のフェイスモードおよびフットモードでは+2
Vとし、バイレベルモードでは増加補正量を+1Vと
し、前席側のフェイスモードおよびフットモード時の増
加補正量をバイレベルモード時の増加補正量よりも大き
くしている。
【0100】これにより、次の効果が得られる。つま
り、図5に示すように、前席側のフェイスモードが自動
設定されるTAOfの低温域は、冷房始動直後の過渡時
であって、大きな冷房能力が要求され、送風量を大きく
している。また、前席側のフットモードが自動設定され
るTAOfの高温域では、暖房始動直後の過渡時であっ
て、大きな暖房能力が要求され、やはり、送風量を大き
くしている。
【0101】このため、前席側のフェイスモード時およ
びフットモード時には、後席吹出状態の設定により前席
側への吹出風量が低下すると、前席側の車室内空間に対
する快適性低下への影響度が大きくなる。
【0102】そこで、第1実施形態においては、前席側
のフェイスモード時およびフットモード時に後席吹出状
態が設定されると、送風機電圧BLWの増加補正量を、
+2Vという大きな値として送風機6の送風増加量を大
きくしている。これにより、前席側への吹出風量の低下
を抑制して、前席側の車室内空間の快適性低下を回避す
る。
【0103】これに対し、バイレベルモードは、図5に
示すようにTAOfの中間温度域で自動設定されるが、
TAOfの中間温度域は、空調始動後の経過時間が長く
なって空調熱負荷が小さくなった場合(定常時)の条件
にて算出されるので、必要空調能力が小さくてよく、送
風量も小さくてよい。
【0104】従って、TAOfの中間温度域であるバイ
レベルモードでは、電圧増加補正量を+1Vという小さ
な値としても、前席側への吹出風量の低下を抑制して、
前席側の車室内空間の快適性低下を回避できる。
【0105】なお、前席側の吹出モードをマニュアル設
定しているときはステップS101から直接ステップS
108に進み、送風機電圧BLWの増加補正を解除す
る。これは、前席側の吹出モードのマニュアル設定時
は、TAOfに基づく送風機電圧BLWと関係なく、乗
員の意志に基づいて所定のモードが前席側吹出モードと
して選択される。そのため、本実施形態では、前席側吹
出モードのマニュアル設定時には吹出モードに連動した
送風機電圧BLWの増加補正を解除することにしてい
る。
【0106】(第2実施形態)上記の第1実施形態で
は、前席側の吹出モードに応じて送風機電圧BLWの増
加補正量を切り替えているが、第2実施形態では前席側
のエアミックスドア20の開度に応じて送風機電圧BL
Wの増加補正量を切り替えるものである。
【0107】図7は第2実施形態による送風機電圧補正
制御(ステップS10)の具体的一例を示すフローチャ
ートであり、図6と同一もしくは均等部分には同一符号
を付して説明を省略する。図7のステップS102で後
席開口部35、36の閉状態→開状態への移行直後を判
定すると、ステップS109にて前席側エアミックスド
ア20の操作位置が最大暖房側の大開度域(高温域)に
あるか判定する。
【0108】ここで、前席側エアミックスドア20の操
作位置は、図1の実線で示す最大冷房位置a1を開度=
0%とし、図1の破線で示す最大暖房位置a2を開度=
100%としたとき、最大暖房側の大開度域は開度=1
00%側の所定範囲、例えば、開度=60%または70
%〜100%の範囲を言う。
【0109】ステップS109の判定は、具体的にはス
テップS5で算出される前席側エアミックスドア20の
目標開度SWfを用いて行うことができる。目標開度S
Wfが上記大開度域の所定範囲内にあるときは、ステッ
プS109の判定がYESとなり、ステップS110に
進み、送風機電圧BLWを+1.5V増加する補正を行
う。
【0110】また、ステップS109の判定がNOであ
ると、ステップS111に進み、前席側エアミックスド
ア20の操作位置が最大冷房側の小開度域にあるか判定
する。ここで、最大冷房側の小開度域は前席側エアミッ
クスドア20の操作位置が図1の実線で示す最大冷房位
置a1(開度=0%)側の所定範囲、例えば、開度=0
%〜30%または40%の範囲を言う。
【0111】目標開度SWfが上記小開度域の所定範囲
内にあるときは、ステップS111の判定がYESとな
り、ステップS104に進み、送風機電圧BLWを+2
V増加する補正を行う。
【0112】そして、ステップS111の判定がNOで
あるとき、つまり、前席側エアミックスドア20の操作
位置が上記最大暖房側の大開度域および最大冷房側の小
開度域のいずれにも属さない中間開度域であるときはス
テップS106に進み、送風機電圧BLWを+1V増加
する補正を行う。
【0113】以上要するに、第2実施形態においては、
後席側開口部35、36が吹出状態になると、前席側
エアミックスドア20の操作位置が最大冷房側の小開度
域にあるときは、送風機電圧BLWの増加補正量を最大
の+2Vとし、前席側エアミックスドア20の操作位
置が最大暖房側の大開度域にあるときは、送風機電圧B
LWの増加補正量を中間の+1.5Vとし、前席側エ
アミックスドア20の操作位置が中間開度域にあると、
送風機電圧BLWの増加補正量を最小の+1Vとしてい
る。
【0114】ところで、前席側エアミックスドア20の
操作位置が最大冷房側の小開度域であるときは、図5の
TAOfによる吹出モードのオート設定特性からフェイ
スモードが設定される。このフェイスモードでは、乗員
の上半身側へ冷風を吹き出すので、吹出風量の変化に対
して乗員が最も敏感となる。
【0115】従って、この小開度域では送風機電圧BL
Wの増加補正量を最大値(例えば、+2V)とすること
により、後席吹出に伴う前席側のフェイスモード時にお
ける冷風吹出量の低下を抑制して、前席側フェイスモー
ド時の快適性低下を回避できる。
【0116】次に、前席側エアミックスドア20の操作
位置が最大暖房側の大開度域であるときは、図5のTA
Ofによる吹出モードのオート設定特性からフットモー
ドが設定される。このフットモードでは、乗員の足元側
へ温風を吹き出すので、吹出風量の変化に対して乗員が
最も鈍感となるが、フットモードでは暖房熱負荷の大き
い条件における暖房能力確保のために送風量が大きくな
っている。
【0117】そこで、最大暖房側の大開度域では、送風
機電圧BLWの増加補正量を中間値(例えば、+1.5
V)とすることにより、暖房能力確保のために必要な送
風量を設定して、後席吹出に伴う前席側のフットモード
時における温風吹出量の低下を抑制して、前席側フット
モード時の暖房能力低下を回避できる。
【0118】最後に、前席側エアミックスドア20の操
作位置が中間開度域であるときは、図5のTAOfによ
る吹出モードのオート設定特性からバイレベルモードが
設定され、バイレベルモードでは送風量が小さくなって
いるから、送風機電圧BLWの増加補正量を最小値(例
えば、+1V)にしても、後席吹出に伴う快適性低下を
回避できる。
【0119】(第3実施形態)第3実施形態では、前席
側目標吹出温度TAOfにより決定される送風機電圧B
LW(図5の実線Xによる、補正前の送風機電圧BL
W)の変化に応じて、送風機電圧BLWの増加補正量を
切り替えるものである。
【0120】図8は図6、7と同様のフローチャート
で、第3実施形態による送風機電圧補正制御の具体的一
例を示す。図8のステップS102で後席開口部35、
36の閉状態→開状態への移行直後を判定すると、ステ
ップS112にて補正前の送風機電圧BLWが第1所定
値(例えば、5V)未満であるか判定する。ここで、図
5に示す送風機電圧BLWの最小値V2は例えば、4V
であり、また、最大値V1は車載バッテリの充電電圧と
同等の、例えば、12Vである。従って、第1所定値の
具体例の5Vは最小値V2より僅かに高い値である。
【0121】ステップS112の判定がYESである
と、ステップS106に進み、送風機電圧BLWの増加
補正を、具体的には、+1Vの最小値とする。
【0122】ステップS112の判定がNOであると、
ステップS113に進み、補正前の送風機電圧BLWが
第1所定値以上で第2所定値(例えば、8V)未満であ
るか判定する。ステップS113の判定がYESである
と、ステップS110に進み、送風機電圧BLWの増加
補正を、具体的には、+1.5Vの中間値とする。
【0123】また、ステップS113の判定がNO(B
LW≧8V)であると、ステップS104に進み、送風
機電圧BLWの増加補正を、具体的には、+2Vの最大
値とする。
【0124】このように、第3実施形態では、前席側目
標吹出温度TAOfにより決定される補正前の送風機電
圧BLWの大中小に応じて、送風機電圧BLWの増加補
正量を大中小に切り替えるものである。
【0125】ところで、送風機電圧BLWは図5の特性
から理解されるように、前席側の吹出モードの切替およ
び前席側エアミックスドア20の操作位置(開度)と連
動して変化するから、第3実施形態のように送風機電圧
BLWの増加補正量をBLWの変化に応じて増減するこ
とにより、第1、第2実施形態と同様に、後席吹出に伴
う前席側の快適性低下を良好に回避できる。
【0126】(第4実施形態)前述の第1実施形態で
は、前席側の吹出モードをマニュアル設定しているとき
はステップS101から直接ステップS108に進み、
送風機電圧BLWの増加補正を解除する場合について説
明したが、第4実施形態は、前席側の吹出モードをマニ
ュアル設定しているときの送風機電圧BLWの増加補正
に関するものである。
【0127】図9は第4実施形態による送風機電圧補正
制御の具体的一例を示すものであり、先ず、ステップS
114で前席側の吹出モードが吹出モード設定器51に
よりマニュアル設定されているか判定する。マニュアル
設定の場合は次のステップS102に進む。
【0128】このステップS102では、後席開口部3
5、36の閉状態から開状態への移行直後かを判定す
る。そして、開状態への移行直後であると、次のステッ
プS103に進み、前席側の吹出モードがフェイスモー
ドであるか判定する。フェイスモードであると、ステッ
プS104に進み、送風機電圧BLWの増加補正量を+
2Vの最大値とする。
【0129】一方、ステップS103の判定がNOであ
るときはステップS115に進み、、前席側の吹出モー
ドがバイレベルモードであるか判定する。バイレベルモ
ードであると、ステップS110に進み、送風機電圧B
LWの増加補正量を中間値の+1.5Vとする。
【0130】また、ステップS115の判定がNOであ
るとき、すなわち、前席側の吹出モードがフットモード
であるときはステップS106に進み、送風機電圧BL
Wの増加補正量を最小値の+1Vとする。
【0131】ところで、吹出空気の風量、温度の変化に
対する乗員の温感は、乗員の下半身(足元部)よりも上
半身(顔部)の方がはるかに敏感である。従って、フッ
トモード→バイレベルモード→フェイスモードの順に、
吹出空気に対する乗員の温感変化が強くなる。
【0132】そこで、第4実施形態では、上記のように
前席側の吹出モードがマニュアル設定されている場合に
後席開口部35、36が吹出状態になると、前席側のフ
ェイスモード時には送風機電圧BLWの増加補正量を最
大値(例えば+2V)とし、前席側のバイレベルモード
時には送風機電圧BLWの増加補正量を中間値(例えば
+1.5V)とし、フットモード時には送風機電圧BL
Wの増加補正量を最小値(例えば+1V)としているの
であって、これにより、マニュアル設定される前席側吹
出モードの変化に対応した送風量補正を実行でき、乗員
の温感に適合した送風量を設定できる。
【0133】(他の実施形態)なお、第1実施形態で説
明した、前席側の吹出モードをオート設定する際の送風
機電圧BLWの増加補正と、第4実施形態で説明した、
前席側の吹出モードをマニュアル設定する際の送風機電
圧BLWの増加補正とを組み合わせて実施してもよいこ
とはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による車両用空調装置の
空調ユニット部の縦断面図である。
【図2】第1実施形態による車両用空調装置の通風系全
体の模式的断面図である。
【図3】第1実施形態による電気制御のブロック図であ
る。
【図4】第1実施形態による空調制御全体の概要を示す
フローチャートである。
【図5】第1実施形態による送風量補正の考え方を示す
特性図である。
【図6】第1実施形態による送風量補正の具体例を示す
フローチャートである。
【図7】第2実施形態による送風量補正の具体例を示す
フローチャートである。
【図8】第3実施形態による送風量補正の具体例を示す
フローチャートである。
【図9】第4実施形態による送風量補正の具体例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
6…送風機、11…空調ケース、12…蒸発器、13…
ヒータコア、18…前席用冷風バイパス通路、19…後
席用冷風バイパス通路、20…前席用エアミックスド
ア、21…後席用エアミックスドア、25…デフロスタ
開口部、29…前席用フェイス開口部、30…前席用フ
ット開口部、35…後席用フェイス開口部、36…後席
用フット開口部、40…制御装置、100…前席用通
路、200…後席用通路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の前席側に向かって空気が流れ、
    少なくとも前席乗員の上半身側へ空気を吹き出す前席用
    通路(100)と、 車室内の後席側に向かって空気が流れ、後席乗員へ空気
    を吹き出す後席用通路(200)と、 前記前席用通路(100)および前記後席用通路(20
    0)に送風する送風手段(6)と、 少なくとも前記前席乗員の上半身側への吹出風量を調節
    可能な吹出風量調節手段(31)と、 前記後席用通路(200)を開閉する開閉手段(37、
    38)と、 前記送風手段(6)の送風量を決定する送風量決定手段
    (S9)と、 前記開閉手段(37、38)により前記後席用通路(2
    00)を開放したときに、前記送風量決定手段(S9)
    で決定した送風量を増加させる送風量補正手段(S1
    0)とを備え、 前記送風量補正手段(S10)は、前記前席乗員の上半
    身側への吹出風量が小さくなっている状態における送風
    量増加量よりも、前記前席乗員の上半身側への吹出風量
    が大きくなっている状態における送風量増加量を大きく
    することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記前席用通路(100)の下流部に
    は、前記前席乗員の上半身側へ空気を吹き出すフェイス
    開口部(29)および前記前席乗員の下半身側へ空気を
    吹き出すフット開口部(30)が備えられており、 前記吹出風量調節手段は、前記フェイス開口部(29)
    および前記フット開口部(30)を開閉する吹出モード
    ドア手段(31)であり、 前記前席乗員の上半身側への吹出風量が大きくなってい
    る状態とは、前記吹出モードドア手段(31)により前
    記フェイス開口部(29)を開口するフェイスモードで
    あり、 また、前記前席乗員の上半身側への吹出風量が小さくな
    っている状態とは、前記吹出モードドア手段(31)に
    より前記フェイス開口部(29)および前記フット開口
    部(30)の両方を開口するバイレベルモードであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 車室内の前席側に向かって空気が流れる
    前席用通路(100)と、 前記前席用通路(100)の下流部に備えられ、前記前
    席乗員の上半身側へ空気を吹き出すフェイス開口部(2
    9)と、 前記前席用通路(100)の下流部に備えられ、前記前
    席乗員の下半身側へ空気を吹き出すフット開口部(3
    0)と、 車室内の後席側に向かって空気が流れ、後席乗員へ空気
    を吹き出す後席用通路(200)と、 前記前席用通路(100)および前記後席用通路(20
    0)に送風する送風手段(6)と、 前記フェイス開口部(29)および前記フット開口部
    (30)を開閉する吹出モードドア手段(31)と、 前記後席用通路(200)を開閉する開閉手段(37、
    38)と、 車室内前席側への吹出空気の目標吹出温度(TAOf)
    を算出する目標吹出温度算出手段(S4)と、 前記送風手段(6)の送風量を前記目標吹出温度(TA
    Of)の低温域及び高温域で大きくし、前記目標吹出温
    度(TAOf)の中間温度域で小さくする送風量決定手
    段(S9)と、 前記目標吹出温度(TAOf)の低温域で車室内前席側
    の吹出モードを前記フェイス開口部(29)から空気を
    吹き出すフェイスモードとし、前記目標吹出温度(TA
    Of)の中間温度域で前記フェイス開口部(29)およ
    び前記フット開口部(30)の両方から空気を吹き出す
    バイレベルモードとし、前記目標吹出温度(TAOf)
    の高温域で前記フット開口部(30)から空気を吹き出
    すフットモードとする前席側吹出モード決定手段(S
    8)と、 前記開閉手段(37、38)により前記後席用通路(2
    00)を開放したときに、前記送風量決定手段(S9)
    で決定した送風量を増加させる送風量補正手段(S1
    0)とを備え、 前記送風量補正手段(S10)は、前記バイレベルモー
    ド時における送風量増加量よりも、前記フェイスモード
    時および前記フットモード時における送風量増加量を大
    きくすることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 車室内の前席側に向かって空気が流れ、
    前席乗員へ空気を吹き出す前席用通路(100)と、 車室内の後席側に向かって空気が流れ、後席乗員へ空気
    を吹き出す後席用通路(200)と、 前記前席用通路(100)および前記後席用通路(20
    0)に送風する送風手段(6)と、 前記前席用通路(100)および前記後席用通路(20
    0)に流れる空気を加熱する暖房用熱交換手段(13)
    と、 前記前席用通路(100)の空気のうち、前記暖房用熱
    交換手段(13)で加熱される空気と前記暖房用熱交換
    手段(13)をバイパスする空気との風量割合を調節す
    る前席用エアミックスドア(20)と、 前記後席用通路(200)を開閉する開閉手段(37、
    38)と、 車室内前席側への吹出空気の目標吹出温度(TAOf)
    を算出する目標吹出温度算出手段(S4)と、 前記送風手段(6)の送風量を前記目標吹出温度(TA
    Of)の低温域及び高温域で大きくし、前記目標吹出温
    度(TAOf)の中間温度域で小さくする送風量決定手
    段(S9)と、 前記前席用エアミックスドア(20)の開度を前記目標
    吹出温度(TAOf)の上昇に応じて増加させるように
    決定するドア開度決定手段(S5)と、 前記開閉手段(37、38)により前記後席用通路(2
    00)を開放したときに、前記送風量決定手段(S9)
    で決定した送風量を増加させる送風量補正手段(S1
    0)とを備え、 前記送風量補正手段(S10)は、前記前席用エアミッ
    クスドア(20)の中開度域における前記送風量増加量
    よりも、前記前席用エアミックスドア(20)の小開度
    域および大開度域における前記送風量増加量を大きくす
    ることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記送風量補正手段(S10)は、前記
    前席用エアミックスドア(20)の大開度域における前
    記送風量増加量よりも、前記前席用エアミックスドア
    (20)の小開度域における前記送風量増加量を大きく
    することを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装
    置。
  6. 【請求項6】 車室内の前席側に向かって空気が流れ、
    前席乗員へ空気を吹き出す前席用通路(100)と、 車室内の後席側に向かって空気が流れ、後席乗員へ空気
    を吹き出す後席用通路(200)と、 前記前席用通路(100)および前記後席用通路(20
    0)に送風する送風手段(6)と、 前記後席用通路(200)を開閉する開閉手段(37、
    38)と、 車室内前席側への吹出空気の目標吹出温度(TAOf)
    を算出する目標吹出温度算出手段(S4)と、 前記送風手段(6)の送風量を前記目標吹出温度(TA
    Of)の低温域及び高温域で大きくし、前記目標吹出温
    度(TAOf)の中間温度域で小さくする送風量決定手
    段(S9)と、 前記開閉手段(37、38)により前記後席用通路(2
    00)を開放したときに、前記送風量決定手段(S9)
    で決定した送風量を増加させる送風量補正手段(S1
    0)とを備え、 前記送風量補正手段(S10)は、前記送風量決定手段
    (S9)で決定した送風量が小さいときにおける送風量
    増加量よりも、前記送風量決定手段(S9)で決定した
    送風量が大きいときにおける送風量増加量を大きくする
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記送風量補正手段(S10)は、前記
    送風量決定手段(S9)で決定した送風量の大小を判定
    する判定値として、第1所定値と、この第1所定値より
    大きい第2所定値を設定し、 前記送風量決定手段(S9)で決定した送風量が前記第
    1所定値より小さいときは前記送風量増加量を最小値と
    し、前記送風量決定手段(S9)で決定した送風量が前
    記第1所定値と前記第2所定値との間にあるときは前記
    送風量増加量を中間値とし、前記送風量決定手段(S
    9)で決定した送風量が前記第2所定値より大きいとき
    は前記送風量増加量を最大値とすることを特徴とする請
    求項6に記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 車室内の前席側に向かって空気が流れる
    前席用通路(100)と、 前記前席用通路(100)の下流部に備えられ、前記前
    席乗員の上半身側へ空気を吹き出すフェイス開口部(2
    9)と、 前記前席用通路(100)の下流部に備えられ、前記前
    席乗員の下半身側へ空気を吹き出すフット開口部(3
    0)と、 車室内の後席側に向かって空気が流れ、後席乗員へ空気
    を吹き出す後席用通路(200)と、 前記前席用通路(100)および前記後席用通路(20
    0)に送風する送風手段(6)と、 前記フェイス開口部(29)および前記フット開口部
    (30)を開閉する吹出モードドア手段(31)と、 前記送風手段(6)の送風量を決定する送風量決定手段
    (S9、50)と、 車室内前席側の吹出モードとして、前記フェイス開口部
    (29)から空気を吹き出すフェイスモードと、前記フ
    ェイス開口部(29)および前記フット開口部(30)
    の両方から空気を吹き出すバイレベルモードと、前記フ
    ット開口部(30)から空気を吹き出すフットモードと
    を乗員の操作によりマニュアル設定する前席側吹出モー
    ド決定手段(51)と、 前記開閉手段(37、38)により前記後席用通路(2
    00)を開放したときに、前記送風量決定手段(S9)
    で決定した送風量を増加させる送風量補正手段(S1
    0)とを備え、 前記送風量補正手段(S10)は、前記フットモード時
    における送風量増加量を最小値とし、前記バイレベルモ
    ード時における送風量増加量を中間値とし、前記フェイ
    スモード時送風量増加量を最大値とすることを特徴とす
    る車両用空調装置。
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