JP2003182335A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003182335A JP2001381176A JP2001381176A JP2003182335A JP 2003182335 A JP2003182335 A JP 2003182335A JP 2001381176 A JP2001381176 A JP 2001381176A JP 2001381176 A JP2001381176 A JP 2001381176A JP 2003182335 A JP2003182335 A JP 2003182335A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹出温度の上限を定めた温度制御手段を配設
させることで、高温の吹出温度による不具合のない快適
な温度調節を可能とした車両用空調装置を実現する。 【解決手段】 温風通路を通過する風量と冷風バイパス
通路を通過する風量との風量割合を調節する第1、第2
エアミックスドア15、16で構成し、ECU10)
は、設定信号および検出信号に基づいて目標吹出温度T
AOを求め、目標吹出温度TAOが高くなるほど第1、
第2エアミックスドア15、16の開度が大きくなるよ
うに第1、第2エアミックスドア15、16の開度を求
める演算手段(250)を有し、演算手段(250)
は、冷却水温センサ75からの検出水温Twが所定値を
超える領域のときに、第1、第2エアミックスドア1
5、16の開度を目標吹出温度TAOに代えて規制値T
oを用いて演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吹出空気温度の温
度調節が可能な車両用空調装置に関するものであり、特
にウオームアップ時の吹出温度制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置として、例えば、
冷凍サイクルと、エンジン冷却水を熱源とする加熱手段
とこの加熱手段の空気加熱量を制御する温度制御手段と
を備え、温度制御手段は、送風機より送られた空気が冷
凍サイクルの冷却手段で冷却された後、加熱手段を通過
する温風と、この加熱手段を迂回する冷風とを混合して
車室内に開口する吹出口から吹き出させる制御をするこ
とにより、車室内の空調が行われる。
【0003】そして、吹出口から吹き出される吹出空気
は、例えば、加熱手段を通過する温風の風量と、加熱手
段を迂回する冷風の風量との風量割合を調節する温度調
節手段であるエアミックスドアが設けられていて、この
エアミックスドアの開度を制御させることで吹出温度を
調節するものが知られている。
【0004】従って、このエアミックスドアの開度を制
御するための演算手段として、例えば、特許登録第27
69073号公報に開示されたものがある。この公報に
よれば、乗員が設定する設定温度などの設定信号および
車両の各所に設けられた外気温度や内気温度などの各セ
ンサからの検出信号に基づいて目標吹出温度を求め、こ
の目標吹出温度に応じてエアミックスドアの開度を求め
るようになっている。
【0005】そして、この演算手段によると、例えば暖
房の初期とか外気温度が低いときなどの暖房運転のとき
には、概して目標吹出温度が大きな数値として求めら
れ、加熱手段を通過する温風の風量割合を大きくするよ
うにエアミックスドアの開度を最大にさせる温度調節を
行なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用空調装置では、加熱手段の空気加熱量が小さ
いとき、すなわちエンジン冷却水の水温が低いときに
は、吹出温度がエンジン冷却水の水温を上回ることがな
いため問題とはならないが、排気量の大きい車両におい
てはエンジン冷却水の水温が非常に高くなるときがあ
る。
【0007】このようにエンジン冷却水の水温が高くな
ると吹出口から吹き出される吹出温度も高められ、この
水温が所定値を超えると暑すぎる不具合が生じたり、さ
らに水温が高められると火傷などの高温による不具合が
生ずるという問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みて
なされたものであって、吹出温度の上限を定めた温度制
御手段を配設させることで、高温の吹出温度による不具
合のない快適な温度調節を可能とした車両用空調装置を
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1ないし請求項9に記載の技術的手段を採用
する。すなわち、請求項1に記載の発明では、車室内の
各所に開口する吹出口へ向けて送風空気を導く空調ダク
ト(2)と、エンジン冷却水を熱源として空調ダクト
(2)に流れる空気を加熱する加熱手段(42)と、こ
の加熱手段(42)による空気加熱量を調節する温度調
節手段(15、16)と、乗員が設定する設定信号およ
び車両の各所に設けられた各センサからの検出信号に基
づいて、温度調節手段(15、16)を制御する温度制
御手段(10)とを備えた車両用空調装置において、温
度制御手段(10)は、吹出温度の上限を定めた規制値
(To)を有し、吹出口に吹き出す空調風が規制値(T
o)以下の吹出温度となるように温度調節手段(15、
16)を制御することを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、温度制御
手段(10)により規制値(To)以下の吹出温度とな
るように制御することにより、吹出温度が高温になり過
ぎて暑すぎるなどの不具合を生じさせない吹出温度を吹
き出すことができる。これにより、高温による不具合を
発生させない快適な温度制御ができる。
【0011】請求項2に記載の発明では、エンジン冷却
水の温度を検出する水温検出手段(75)が設けられ、
温度制御手段(10)は、水温検出手段(75)からの
検出水温(Tw)が所定値を超える領域のときに、吹出
口に吹き出す空調風が規制値(To)以下の吹出温度と
なるように温度調節手段(15、16)を制御すること
を特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、検出水温
(Tw)が所定値を超える領域のときに、規制値(T
o)以下の吹出温度とすることにより、より確実に吹出
温度が高温になり過ぎて暑すぎるなどの不具合を生じさ
せない吹出温度を吹き出すことができる。
【0013】請求項3に記載の発明では、車室内の各所
に開口する吹出口へ向けて送風空気を導く空調ダクト
(2)と、エンジン冷却水を熱源として空調ダクト
(2)に流れる空気を加熱する加熱手段(42)と、こ
の加熱手段(42)による空気加熱量を調節する温度調
節手段(15、16)と、エンジン冷却水の温度を検出
する水温検出手段(75)と、乗員が設定する設定信号
および車両の各所に設けられた各センサからの検出信号
に基づいて、温度調節手段(15、16)を制御する温
度制御手段(10)とを備えた車両用空調装置におい
て、温度制御手段(10)は、運転開始時は高めとし経
過時間とともに低下するように吹出温度の上限を定めた
規制値(To)を有し、吹出温度が所定値を超えると推
定されるときに、吹出口に吹き出す空調風が前記規制値
(To)以下の吹出温度となるように温度調節手段(1
5、16)を制御することを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、例えばマ
ックスホットと称する暖房運転では高めの吹出温度が要
求される。このような吹出温度が所定値を超えると推定
されるときに、運転開始時は高めとし経過時間とともに
低下するように吹出温度の上限を定めた規制値(To)
以下の吹出温度となるように制御することにより、吹出
温度が高温になり過ぎて暑すぎるなどの不具合を生じさ
せない吹出温度を吹き出すことができるとともに、加熱
手段(42)の空気加熱量を高めることができるため暖
房運転のウオームアップ性能および暖房性能の向上が図
れる。これにより、高温による不具合を発生させない快
適な温度制御ができる。
【0015】請求項4に記載の発明では、加熱手段(4
2)を通過して温風が流れる温風通路と加熱手段(4
2)をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路とを
空調ダクト(2)内に形成させるとともに、温度調節手
段(15、16)を温風通路を通過する風量と冷風バイ
パス通路を通過する風量との風量割合を調節するエアミ
ックスドア(15、16)で構成し、温度制御手段(1
0)は、設定信号および検出信号に基づいて目標吹出温
度(TAO)を求め、この目標吹出温度(TAO)が高
くなるほどエアミックスドア(15、16)の開度が大
きくなるようにエアミックスドア(15、16)の開度
を求める演算手段(250)を有し、この演算手段(2
50)は、水温検出手段(75)からの検出水温(T
w)が所定値を超える領域のときに、エアミックスドア
(15、16)の開度を目標吹出温度(TAO)に代え
て規制値(To)を用いて演算することを特徴としてい
る。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、一般的に
エアミックス方式と言われるエアミックスドア(15、
16)の開度を求める演算手段(250)において、目
標吹出温度(TAO)に代えて規制値(To)を用いる
ことにより、エンジン冷却水の水温(Tw)が非常に高
くなったときに、吹出温度の上限を定めた規制値(T
o)を上回る吹出温度が吹き出されることがなく、高温
による不具合を発生させない快適な温度制御ができる。
【0017】また、従来の温度制御手段(10)に対し
て目標吹出温度(TAO)に代えて規制値(To)を用
いることにより、部品点数を増加させることなく制御処
理内のソフトウェア構造を変更させることで容易に対応
できる。
【0018】請求項5に記載の発明では、規制値(T
o)は、運転開始時に高めの吹出温度に設定し経過時間
とともに低下させるように設定したことを特徴としてい
る。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、運転開始
時に高めの吹出温度とすることにより、加熱手段(4
2)の空気加熱量を高めることができるため車室内を暖
房するときのウオームアップ性能が向上する。
【0020】請求項6に記載の発明では、規制値(T
o)は、吹出口に吹き出す空調風の風量が多いときに高
めの吹出温度に設定したことを特徴としている。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、風量が多
いときに高めの吹出温度に設定したことにより、加熱手
段(42)の空気加熱量を高めることができるためスト
ーブ比が高まり暖房感が得られるとともに、暖房運転の
ウオームアップ性能および暖房性能の向上が図れる。
【0022】請求項7に記載の発明では、規制値(T
o)は、吹出口に吹き出す空調風の吹出温度を車室内の
熱負荷に応じて設定したことを特徴としている。
【0023】請求項7に記載の発明によれば、外気温度
や内気温度などが低い熱負荷の大きいときに、例えば高
めの吹出温度に設定すれば、加熱手段(42)の空気加
熱量を高めることができるためウオームアップ性能およ
び暖房性能の向上が図れる。
【0024】請求項8に記載の発明では、規制値(T
o)は、設定信号および検出信号から求めた目標吹出温
度(TAO)が高いときに高めの吹出温度に設定したこ
とを特徴としている。
【0025】請求項8に記載の発明によれば、上記請求
項5と同様に目標吹出温度(TAO)が高いときは熱負
荷の大きいときであるため、加熱手段(42)の空気加
熱量を高めることができるためウオームアップ性能およ
び暖房性能の向上が図れる。
【0026】請求項9に記載の発明では、検出信号は、
外気温度、内気温度、皮膚温度であって、これらの温度
が低いほど規制値(To)を高めの吹出温度に設定した
ことを特徴としている。
【0027】請求項9に記載の発明によれば、具体的
に、上記温度が低いときに高めの吹出温度に設定したこ
とにより、上記請求項と同じ効果を奏する。
【0028】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、車両の車
室内の運転席(車両右側の後部座席を含む)側空調ゾー
ンと助手席(車両左側の後部座席を含む)側空調ゾーン
との温度調節および吹出口モードを互いに独立に制御す
る自動車用空調装置に本発明を適用した第1実施形態に
ついて、図1ないし図7を用いて説明する。
【0030】まず、図2は本実施形態の空調ユニットの
全体構成を示した全体構成図、図3(a)は車両のイン
ストルメントパネルを示した正面図、図3(b)および
(c)はエアコンスイッチを示した正面図、図4はエア
コン操作パネルを示した正面図である。
【0031】図2に示すように、本実施形態の空調ユニ
ット1は、自動車の車室内計器盤の下方部に配設され、
各空調手段(例えばアクチュエータなど)を、空調制御
装置(以下ECUと呼ぶ)10によって制御するように
構成されている。
【0032】空調ユニット1は、車両の車室内の前方に
配置された空調ダクト2を備えている。この空調ダクト
2の空気上流側には内外気切替ドア3が設けられてい
る。内外気切替ドア3は、駆動手段としてのサーボモー
タなどのアクチュエータにより駆動させて、内気吸入口
6と外気吸入口7との開度(所謂内外気モード)を変更
する内外気切替手段である。
【0033】内外気切替ドア3の空気出口部には、送風
手段としての送風機4が設けられており、この送風機4
は、ブロアモータ駆動回路8によって駆動される送風機
駆動手段であるブロアモータ9により回転駆動されて空
調ダクト2内において車室内に向かう空気流を発生させ
る遠心式送風機である。
【0034】なお、送風機4は、後述する運転席側、助
手席側の各吹出口から車室内の運転席側、助手席側空調
ゾーンに向けてそれぞれ吹き出される空調風の吹出風量
または吹出風速を変更する吹出風量可変手段または吹出
風速可変手段を構成する。
【0035】次に、空調ダクト2の中央部には、空調ダ
クト2内を通過する空気を冷媒と熱交換して冷却する冷
却手段である蒸発器41が配設されている。また、その
蒸発器41の空気下流側には、第1、第2空気通路1
1、12を通過する空気をエンジンの冷却水と熱交換し
て加熱する加熱手段としてのヒータコア42が配設され
ている。なお、第1、第2空気通路11、12は仕切り
板14により区画されている。
【0036】そして、ヒータコア42の空気上流側に
は、車室内の運転席空調ゾーンと助手席空調ゾーンとの
温度調節を互いに独立して行うための温度調節手段であ
る第1、第2エアミックスドア15、16が設けられて
おり、これらのエアミックスドア15、16には、駆動
手段としての第1、第2サーボモータ17、18などの
アクチュエータにより駆動されて、後述する運転席側、
助手席側の各吹出口から車室内の運転席側、助手席側空
調ゾーンに向けてそれぞれ吹き出される空調風の吹出温
度を変更する運転席側、助手席側吹出温度調節手段を構
成する。
【0037】なお、この温度調節手段である第1、第2
エアミックスドア15、16は、ヒータコア42を通過
して温風が流れる温風通路と、ヒータコア42を迂回
(バイパスとも言う)して冷風が流れる冷風バイパス通
路とがヒータコア42の下流側に形成され、それぞれの
通路に流れる風量の混合割合を調節して空調風の吹出温
度の温度調節を行なうドアである。
【0038】なお、蒸発器41は、図示しない圧縮機、
凝縮器、受液器、減圧器とともに配管結合された周知の
冷凍サイクルを構成する熱交換器であり、空調ダクト2
内の空気を除湿冷却する。また、上記圧縮機は、自動車
のエンジンの出力軸にベルト駆動され、図示しない電磁
クラッチを介して連結されるもので、ECU10により
制御されてエンジンからの回転動力が断続される。
【0039】そして、電磁クラッチ(図示せず)がON
されて圧縮機が起動することにより、蒸発器41が空調
ダクト2内を通過する空気を冷却、除湿することで車室
内に吹き出される空調風が冷却される。また、ヒータコ
ア42は、自動車エンジンの冷却水を熱源とする熱交換
器であり、蒸発器41にて冷却された冷風を再加熱す
る。
【0040】次に、第1空気通路11の空気下流側に連
通する各吹出ダクトの空気下流端では、図2および図3
に示すように、フロントガラスの内面に空調風を吹き出
すための運転席側デフロスタ吹出口20、運転席乗員の
上半身に空調風を吹き出すための運転席側センターフェ
イス吹出口21および運転席側サイドフェイス吹出口2
2、運転席乗員の足元に空調風を吹き出すための運転席
側フット吹出口23が開口している。
【0041】また、第2空気通路12の空気下流側に連
通する各吹出ダクトの空気下流端では、フロントガラス
の内面に空調風を吹き出すための助手席側デフロスタ吹
出口30、助手席乗員の上半身に空調風を吹き出すため
の助手席側センターフェイス吹出口31および助手席側
サイドフェイス吹出口32、助手席乗員の足元に空調風
を吹き出すための助手席側フット吹出口23が開口して
いる。
【0042】また、第2空気通路12の空気下流端で
は、助手席乗員の上半身に空調風を吹き出すための助手
席側センターフェイス吹出口31および助手席側サイド
フェイス吹出口32と、助手席乗員の足元に空調風を吹
き出すための助手席側フット吹出口33が開口してい
る。
【0043】そして、第1、第2空気通路11、12内
には、車室内の運転席側と助手席側との吹出口モードの
設定を互いに独立して行うための運転席側、助手席側吹
出口切替ドア24〜26、34〜36が設けられてい
る。そして、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24〜
26、34〜36は、これらの駆動手段であるサーボモ
ータ28、29、38、39などのアクチュエータによ
り駆動されて運転席側と助手席側の吹出口モードをそれ
ぞれ切替えるモード切替ドアである。
【0044】ここで、運転席側、助手席側の吹出口モー
ドとしては、FACEモード、B/Lモード、FOOT
モード、F/Dモード、DEFモードなどがある。
【0045】そして、上記ブロアモータ駆動回路8およ
びサーボモータ5、17、18、28、29、38、3
9などのアクチュエータはECU10からの制御信号に
基づいて制御される。
【0046】ECU10は、本発明の温度制御手段に相
当するもので、エンジンの始動および停止を司るイグニ
ッションスイッチが投入(IG・ON)されたときに、
車両に搭載された車載電源であるバッテリー(図示せ
ず)から直流電源が供給されると演算処理や制御処理を
開始するように構成されている。
【0047】また、ECU10には、図2および図4に
示すように、インストルメントパネル50に一体的に設
置された操作パネル51上の各種操作スイッチから各操
作信号が入力されるように構成されている。
【0048】そして、操作パネル51には、液晶表示デ
ィスプレイ52、内外気切替スイッチ53、フロントデ
フロスタスイッチ54、リアデフロスタ(デフォッガ)
スイッチ55、DUAL(デュアル)スイッチ56、吹
出口モード(MODE)切替スイッチ57、ブロア風量
切替スイッチ58、A/C(エアコン)スイッチ59、
AUTO(オート)スイッチ60、OFFスイッチ6
1、運転席側(DRIVER)温度設定スイッチ62、
助手席側(PASSENGER)温度設定スイッチ63
およびECON(エコノミー)スイッチ64などが設置
されている。
【0049】なお、上記のスイッチのうち、DUAL
(デュアル)スイッチ56は、運転席側空調ゾーン内の
温度調節と助手席側空調ゾーン内の温度調節とを互いに
独立して行なう左右独立温度コントロールを指令する左
右独立制御指令手段である。また、吹出口モード(MO
DE)切替スイッチ57は、使用者のマニュアル操作に
応じて吹出口モード(MODE)をFACEモード、B
/Lモード、FOOTモード、F/DモードおよびDE
Fモードのうちのいずれかの吹出口モードを切替する吹
出口モード設定手段である。
【0050】また、内外気切替スイッチ53は、外気導
入を指定する外気モードと、内気循環を指定する内気モ
ードのどちらかを乗員が手動により設定するためのスイ
ッチである。そして、ブロア風量切替スイッチ58は、
送風機4の風量レベルを段階的に切替えるスイッチで、
本実施形態ではHiレベル(最大風量)、Me(中間風
量)レベル、Lo(最小風量)レベルの3段階に設定す
ることができる。
【0051】また、液晶表示ディスプレイ52には、運
転席側、助手席側空調ゾーンの設定温度を視覚表示する
設定温度表示部、吹出口モードを視覚表示する吹出口モ
ード表示部、およびブロア風量を視覚表示する風量表示
部が設けられている。なお、液晶表示ディスプレイ52
に外気温表示部、内外気モード表示部、時刻表示部を設
けても良い。また、操作パネル51上の各種スイッチ
は、液晶表示ディスプレイ52に設けられていても良
い。
【0052】A/C(エアコン)スイッチ59は、図4
に示すように、冷凍サイクルの圧縮機(図示せず)を起
動または停止を指令するスイッチであり、一般に、圧縮
機(図示せず)をOFFしてエンジンの回転動力を減ら
すことでエンジンの燃費効率を高めるために設けられて
いる。
【0053】なお、A/C(エアコン)スイッチ59
は、一度押されるとONし、視覚表示器(LED)59
aが点灯し(図3(b)参照)、次に押されるとOFF
し、LED59aが消灯し(図3(c)参照)、再度押
されるとONする。また、LED59aは、ブロア風量
切替スイッチ58をOFF位置に設定するか、あるいは
0FFスイッチ61を押しても消灯するようになってい
る。つまり、消灯のときには、冷凍サイクルの圧縮機
(図示せず)が停止されているときである。
【0054】運転席側(DRIVER)温度設定スイッ
チ62は、運転席側空調ゾーン内の温度を所望の温度に
設定するための運転席側温度設定手段で、アップスイッ
チ62aとダウンスイッチ62bよりなる。また、同じ
ように助手席側(PASSENGER)温度設定スイッ
チ63は、助手席側空調ゾーン内の温度を所望の温度に
設定するための助手席側温度設定手段で、アップスイッ
チ63aとダウンスイッチ63bよりなる。
【0055】また、AUTO(オート)スイッチ60
は、空調装置を構成する各空調機器を自動制御する指令
を出すスイッチであり、OFFスイッチ61は、空調装
置の停止指令を出力するスイッチである。さらに、EC
ON(エコノミー)スイッチ64は、冷凍サイクルの圧
縮機(図示せず)、稼働率を下げて低燃費、省動力を考
慮した経済的な空調制御を行なうか否かを指令するスイ
ッチである。
【0056】また、ECU10の内部には、演算処理や
制御処理を行なうための中央演算装置(CPU)、メモ
リ(ROMまたはEEOROM、RAM)、およびI/
Oポート(入力/出力回路)などの機能を含んで構成さ
れる周知のマイクロコンピュータが設けられ、各種セン
サからの検出信号がI/OポートまたはA/D変換回路
によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータ
に入力されるように構成されている。
【0057】すなわち、ECU10には、車室内温度
(内気温度)を検出する内気温検出手段としての内気温
センサ71、車室外温度(外気温度)を検出する外気温
検出手段としての外気温センサ72、および日射検出手
段としての日射センサ73が接続されている。
【0058】また、蒸発器41を通過した直後の空気温
度(以下、エバ後温度と称す)を検出するエバ後検出手
段としてのエバ後温度センサ74、車両のエンジンの冷
却水の水温を検出する水温検出手段としての冷却水温セ
ンサ75、車室内の相対湿度を検出する湿度検出手段と
しての湿度センサ76、冷凍サイクルの高圧側圧力を検
出する冷媒圧力センサ77および車両の走行速度(車
速:SPD)を検出する車速検出手段しての車速センサ
(図示せず)などが接続されている。
【0059】ここで、湿度センサ76は、内気温センサ
71とともに、運転席近傍のインストルメントパネル5
0の前面に形成された凹所内に収容されている。なお、
凹所は通気口が形成された蓋体50aによって塞がれて
いる。また、これらのセンサのうち、内気温センサ7
1、外気温センサ72、エバ後温度センサ74および冷
却水温センサ75は、例えばサーミスタなどの感温素子
が使用されている。
【0060】また、日射センサ73は、運転席側空調ゾ
ーン内に照射される日射量(日射強度)Ts(Dr)を
検知する運転席側日射強度検知手段(例えば、フォトダ
イオード)、および助手席側空調ゾーン内に照射される
日射量(日射強度)Ts(Pa)を検知する助手席側日
射強度検知手段(例えば、フォトダイオード)を有して
いる。なお、冷媒圧力センサ77は、図示しない冷凍サ
イクルの高圧側の受液器と減圧器との間に設けられてい
る。
【0061】次に、本実施形態の作動をAUTO(オー
ト)スイッチ60がオンされたとき、つまりオート制御
時におけるECU10の温度制御手段を含む制御処理に
基づいて、図1および図5のフローチャートを用いて説
明する。
【0062】まず、イグニッションスイッチがオンされ
て、ECU10に電源が供給されると、図5に示す予め
R0Mに記憶されている制御プログラム(メインルーチ
ン)の実行が開始する。そして、ステップ200にて、
ECU10内部のCPUに内蔵されたデータ処理用メモ
リ(RAM)の記憶内容などの初期化を行う。
【0063】そして、次のステップ210にて、各種デ
ータをデータ処理用メモリ(RAM)に読み込む。すな
わち、操作パネル51上の各種操作スイッチからの操作
信号や各センサからの検出信号を入力する。
【0064】特に、内気温センサ71が検出した内気温
度Tr、外気温センサ72が検出した外気温度Tam、
日射センサ73が検出した日射量Ts(Dr)、Ts
(Pa)、エバ後温センサ74が検出したエバ後温度T
e、冷却水温センサ75が検出した水温Twなどの環境
条件を入力するとともに、操作パネル51からの操作信
号のうち、運転席側温度設定スイッチ62および助手席
側温度設定スイッチ63によって設定された目標温度T
set(Dr)および目標温度Tset(Pa)の操作
スイッチの状態を入力する。
【0065】そして、目標吹出温度演算手段である次の
ステップ220にて、ROMに予め記憶された下記数式
1、2に、上記ステップ210にて読み込んだTset
(Dr)、Tset(Pa)、Tr、Tam、およびT
s(Dr)、Ts(Pa)を代入することによって、運
転席側に吹き出す空調風の目標吹出温度TAO(Dr)
と、助手席側に吹き出す空調風の目標吹出温度TAO
(Pa)を算出する。
【0066】[数式1] TAO(Dr)=Kset×Tset(Dr)−Kr×
Tr−Kam×Tam−Ks×Ts(Dr)+Kd(D
r)×(Cd(Dr)+Ka(Dr)(10−Ta
m))×(Tset(Dr)−Tset(Pa))+C [数式2] TAO(Pa)=Kset×Tset(Pa)−Kr×
Tr−Kam×Tam−Ks×Ts(Pa)+Kd(P
a)×(Cd(Pa)+Ka(Pa)(10−Ta
m))×(Tset(Pa)−Tset(Dr))+C ここで、Kset、Kr、Kam、Ks、Kd(D
r)、およびKd(Pa)は、それぞれ温度設定ゲイ
ン、車室内温度ゲイン、外気温ゲイン、日射量ゲイン運
転席側、助手席側空調ゾーンの温度差補正ゲインを表わ
す。
【0067】なお、Ka(Dr)、Ka(Pa)は、そ
れぞれ外気温Tamが運転席側空調ゾーンおよび助手席
側空調ゾーンの各空調温度に及ぼす影響度合いを補正す
るゲインを表わし、Cd(Dr)、Cd(Pa)は上記
影響度合いに応じた定数、Cは補正定数を表わす。ここ
で、Ka(Dr)、Ka(Pa)、Cd(Dr)、Cd
(Pa)といった値は、車両の大きさ、空調ユニット1
の吹出方向など様々なパラメータで変化する。
【0068】そして、次のステップ230では、上記ス
テップ220で求めた運転席側、助手席側の目標吹出温
度TAO(Dr)、TAO(Pa)に基づいてブロア風
量(ブロワモータ9に印加するブロア制御電圧VA(D
r)、VA(Dr))を演算する。具体的には、上記の
ブロア制御電圧VAは、運転席側、助手席側の目標吹出
温度TAO(Dr)、TAO(Pa)にそれぞれ適合し
たブロア制御電圧VA(Dr)、VA(Dr)を図6に
示す予めROMに記憶された送風特性に基づいて求める
とともに、それらのブロア制御電圧VA(Dr)、VA
(Dr)を平均化処理(VA=(VA(Dr)+VA
(Pa))/2)することで求められる。
【0069】次のステップ240では、上記ステップ2
20で求めた運転席側、助手席側の目標吹出温度TAO
(Dr)、TAO(Pa)と、予めROMに記憶された
図7に示す吹出口モード特性に基づいて運転席側の空調
ゾーンおよび助手席側の空調ゾーンの各吹出口モードを
決定する。
【0070】具体的には、上記目標吹出温度TAO(D
r)、TAO(Pa)が低い温度から高い温度にかけ
て、FACEモード、B/LモードおよびFOOTモー
ドとなるように設定されている。また、操作パネル51
に設けられた吹出口モード切替スイッチ59を操作する
ことにより、FACEモード、B/Lモード、FOOT
モードまたはF/Dモードのうちのいずれかの吹出口モ
ードに固定される。
【0071】なお、上記FACEモードとは、空調風を
運転席側、助手席側の空調ゾーンの乗員の上半身に向け
て吹き出す吹出モードである。また、B/Lモードと
は、空調風を運転席側、助手席側の空調ゾーンの乗員の
上半身および足元部に向けて吹き出す吹出モードであ
る。そして、FOOTモードとは、空調風を運転席側、
助手席側の空調ゾーンの乗員の足元部に向けて吹き出す
吹出モードである。さらに、F/Dモードとは、空調風
を乗員の足元部および車両のフロントウインドの内面に
向けて吹き出す吹出モードである。なお、操作パネル5
1に設けられたフロントデフロスタスイッチ54を操作
すると空調風を車両のフロントウインドの内面に向けて
吹き出すDEFモードが設定される。
【0072】次に、本発明の要部となる温度調節手段で
ある第1、第2エアミックスドア15、16の目標開度
SW(Dr)、SW(Pa)の算出について図1に基づ
いて説明する。ここでは、水温センサ96から検出した
ヒータコア42に流通する水温Twに応じて目標開度S
W(Dr)、SW(Pa)を求めるものであり、この目
標開度SWを求める演算式において、検出した水温Tw
が予め設定した所定値を超える領域のときには、上述の
目標吹出温度TAOに基づいて算出するよりも吹出温度
の上限を定めた規制値Toを用いて目標開度SWを求め
るようにしたものである。
【0073】図1に示すように、まず、ステップ251
において水温Twが所定値(例えば、68℃)を超えて
いるか否かを判定する。そして、長時間停止されたエン
ジンを始動させたときなどの水温Twが所定値(例え
ば、68℃以下)よりも低いときには、ステップ252
に移行して目標開度SW(Dr)、SW(Pa)を求め
る。
【0074】ここでは、予めROMに記憶された下記数
式3、4に、上記ステップ210にて読み込んだTw、
Te、および目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(P
a)を代入することによって、第1エアミックスドア1
5の目標開度SW(Dr)、および第2エアミックスド
ア16の目標開度SW(Pa)を算出する。
【0075】[数式3] SW(Dr)={(TAO(Dr)−Te)/(Tw−
Te)}×100(%) [数式4] SW(Pa)={(TAO(Pa)−Te)/(Tw−
Te)}×100(%) なお、この演算式は、例えば内気温度Trや外気温度T
amが低いときには目標吹出温度TAOが高くなること
で目標開度SWも大きくなっている。ただし、この開度
SWは最大が100%であって、蒸発器41を通過した
空気を100%ヒータコア42に通過させてヒータコア
42からの空気加熱量を最大限受熱させるものである。
【0076】次に、水温Twが所定値(例えば、68℃
以下)を超えたときにはステップ253において、ここ
では、ステップ210で読み込まれた乗員が設定した目
標温度Tset(Dr)および目標温度Tset(P
a)が最大となるHiの領域か否かを判定するものであ
り、目標設定温度Tsetに応じて吹出温度の上限を定
めた2種の規制値Toを選択させるようにしてある。本
実施形態では、目標設定温度TsetがHiの領域であ
ればステップ254で高めの規制値Toとして85℃を
選択し、Hiの領域を下回っているときにはステップ2
55で低めの規制値Toとして68℃を選択するように
している。
【0077】これにより、次のステップ256に移行し
て、高めの規制値Toまたは、低めの規制値Toのいず
れかを用いて目標開度SW(Dr)、SW(Pa)を求
める。具体的には、ステップ252の[数式3]、[数
式4]において、目標吹出温度TAO(Dr)、TAO
(Pa)の代わりに、高めの規制値Toまたは、低めの
規制値Toのいずれかを代入して目標開度SW(D
r)、SW(Pa)を求める。
【0078】従って、予めROMに記憶された下記数式
5、6に、Tw、Te、および規制値Toを代入するこ
とによって、第1エアミックスドア15の目標開度SW
(Dr)、および第2エアミックスドア16の目標開度
SW(Pa)を算出する。
【0079】[数式5] SW(Dr)={(To−Te)/(Tw−Te)}×
100(%) [数式6] SW(Pa)={(To−Te)/(Tw−Te)}×
100(%) なお、ここでは規制値Toとして、68度または85度
のいずれかを選択して数式5、6に代入させる。これに
より、水温Twが所定値を超えるときには、目標開度S
Wが規制値Toによって求められ、ステップ252で目
標吹出温度TAOにより求めたときよりも低い吹出温度
による温度調節ができる。
【0080】そして、次のステップ260にて、上記ス
テップ220で求めた運転席側、助手席側の目標吹出温
度TAO(Dr)、TAO(Pa)と、予めROMに記
憶された内外気モード特性に基づいて内外気の導入割合
を決定する。この内外気モード特性によれば、冷房運転
時(つまり、TAOの値が低いとき)に内気モードが選
択されるようになっている。
【0081】そして、次のステップ270にて、上記ス
テップ230で算出したブロア制御電圧VAの制御量
を、ブロアモータ駆動回路8に制御信号を出力する。こ
れにより、ブロアモータ9に固定された送風機4を回転
させ、車室内へ吹き出される送風量を制御する。
【0082】そして、次のステップ280にて、上記ス
テップ240で決定した吹出口モードとなる制御量に基
づいてサーボモータ28、29、38、39に制御信号
を出力する。
【0083】そして、次のステップ290にて、上記ス
テップ250で算出した第1エアミックスドア15の目
標開度SW(Dr)、および第2エアミックスドア16
の目標開度SW(Pa)となる制御量に基づいてサーボ
モータ17、18に制御信号を出力する。
【0084】そして、次のステップ300にて、上記ス
テップ260で決定した内外気の導入割合となる制御量
に基づいてサーボモータ5に制御信号を出力する。
【0085】ステップ300の処理後、ステップ210
に戻って再び各種入力信号を読み込み、それにより、ス
テップ220以下の制御処理のうち、特に、水温Twに
応じて目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)や
目標開度SW(Dr)、SW(Pa)を演算して、運転
席側空調ゾーンと助手席側空調ゾーンとが互いに独立し
た温度制御および空調制御が繰り返される。
【0086】以上の第1実施形態の自動車用空調装置に
よれば、温度調節手段である第1、第2エアミックスド
ア15、16の目標開度SWを目標吹出温度TAOに基
づいて求める演算式(数式2、数式3)においては、エ
ンジンの始動時などのエンジン冷却水の水温Twが低い
ときには、吹出温度がエンジン冷却水の水温Twを上回
ることがないため問題とはならないが、例えば排気量の
大きい車両においてはエンジン冷却水の水温Twが非常
に高くなるときがある。
【0087】このときには、上記演算式では目標吹出温
度TAOが大きくなるほど水温Twに応じた高めの吹出
温度となるため暑すぎる不具合が生じたり、さらに水温
が高められると火傷などの高温による不具合が生ずると
いう問題がある。
【0088】そこで、本発明は、冷却水温センサ75か
らの検出された水温Twが所定値を超える領域のとき
に、第1、第2エアミックスドア15、16の開度を目
標吹出温度TAOに代えて、吹出温度の上限を定めた規
制値Toを用いて演算させることにより、エンジン冷却
水の水温Twが非常に高くなったときでも、規制値To
を上回る吹出温度が吹き出されることがなく、高温によ
る不具合を発生させない快適な温度制御ができる。
【0089】また、上記規制値Toを風量が多いときに
高めの規制値Toとしたことにより、ヒータコア42の
空気加熱量を高めることができるため、暖房運転の始動
時などのウオームアップ性能および暖房性能の向上が図
れる。
【0090】また、従来の温度制御手段(10)に対し
て目標吹出温度(TAO)に代えて規制値(To)を用
いることにより、部品点数を増加させることなく制御処
理内のソフトウェア構造を変更させることで容易に対応
できる。
【0091】(第2実施形態)以上の実施形態では、水
温検出手段である冷却水温センサ75からの検出された
水温Twが所定値を超える領域のときに、第1、第2エ
アミックスドア15、16の目標開度SW(Dr)、S
W(Pa)を求めるために、ECU10の制御処理のう
ちで、ステップ252の[数式3]、[数式4]の演算
式において、目標吹出温度TAO(Dr)、TAO(P
a)の代わりに、一定値の高めの規制値To、または低
めの規制値Toのいずれかを代入して規制値Toを超え
ない吹出温度の温度制御を説明したが、これに限らず、
水温Tw、およびその水温Twの経過時間に応じて規制
値Toを求めた特性図から求めても良い。
【0092】具体的には、図8のフローチャートに示す
ように、ステップ253において、本実施形態では、目
標設定温度TsetがHiの領域であればステップ25
4で高めの規制値Toとして、図9(a)に示すよう
に、例えば水温Twが95℃を超えるときには、その水
温Twを超えたときの経過時間に応じて規制値Toを逐
次選択するようにして、ステップ256にて目標開度S
Wを求める。
【0093】また、Hiの領域を下回っているときに
は、ステップ255で低めの規制値Toとして、図9
(b)に示すように、例えば水温Twが85℃を超える
ときには、その水温Twを超えたときの経過時間に応じ
て規制値Toを逐次選択するようにして、ステップ25
6にて目標開度SWを求める。
【0094】なお、水温Twが上記95℃または85℃
を下回るときには、第1実施形態の一定値の高めの規制
値Toとして85℃または低めの規制値Toとして68
℃のいずれかを選択させても良い。
【0095】以上の実施形態によれば、第1実施形態よ
りも吹出温度の上限を高めとすることができるため、暖
房運転の始動時などのウオームアップ性能および暖房性
能の向上が図れる。また、経過時間とともに規制値To
を下げることにより、規制値Toを上回る吹出温度が吹
き出されることがなく、高温による不具合を発生させな
い快適な温度制御ができる。
【0096】(第3実施形態)以上の実施形態では、第
1、第2エアミックスドア15、16の目標開度SW
(Dr)、SW(Pa)を求めるための規制値Toを、
一定値または水温Twやその水温Twの経過時間に応じ
た高めの規制値Toと低めの規制値To用いた説明をし
たが、目標吹出温度TAOや各センサからの検出による
車両の熱負荷に応じた高めの規制値Toと低めの規制値
Toを設定させても良い。
【0097】例えば、図10(a)および図10(b)
に示すように、内気温センサ71から検出された内気温
度Trに応じて規制値Toを設定しても良い。すなわ
ち、高めの規制値Toおよび低めの規制値Toともに、
内気温度Trが低いときに規制値Toを高め、順次内気
温度Trが高くなるのに応じて規制値Toを下げるよう
に設定させると良い。
【0098】以上の実施形態によれば、目標吹出温度T
AOおよび車両の熱負荷が大きいときに、規制値Toを
高めることで吹出温度の上限を高めとすることができる
ため、暖房運転の始動時などのウオームアップ性能およ
び暖房性能の向上が図れる。
【0099】また、内気温度Trと同じように、図11
(a)および図11(b)に示すように、外気温センサ
72から検出された外気温度Tamに応じて規制値To
を設定しても良い。すなわち、高めの規制値Toおよび
低めの規制値Toともに、外気温度Tamが低いときに
規制値Toを高め、順次外気温度Tamが高くなるのに
応じて規制値Toを下げるように設定させると良い。こ
れにより、上記と同様の効果を奏する。
【0100】(第4実施形態)以上の実施形態では、水
温検出手段である冷却水温センサ75からの検出水温T
wが所定値(例えば68℃)を超える領域のときに、吹
出温度の上限を定めた規制値Toを有し、吹出口に吹き
出す空調風が規制値(To)以下の吹出温度となるよう
に第1、第2エアミックスドア15、16を制御する説
明をしたが、例えばマックスホットと称する暖房運転な
どのように高めの吹出温度が要求されるときでも本発明
を適用できる。
【0101】このときには第2実施形態で説明したよう
に規制値Toを水温Tw、およびその水温Twの経過時
間に応じて規制値Toを求めた特性図(図9(a)およ
び(b)参照)から求めても良い。なお、このときの空
調制御装置10の制御処理のフローチャートは、図12
に示すもので、第1、および第2実施形態と同じ制御処
理については同一の符号を付して説明は省略する。
【0102】以上の実施形態によれば、運転開始時は高
めとし経過時間とともに低下するように吹出温度の上限
を定めた規制値To以下の吹出温度となるように制御す
ることにより、吹出温度が高温になり過ぎて暑すぎるな
どの不具合を生じさせない吹出温度を吹き出すことがで
きるとともに、ヒータコア42の空気加熱量を高めるこ
とができるため暖房運転のウオームアップ性能および暖
房性能の向上が図れる。
【0103】(他の実施形態)以上の実施形態では、冷
却水温センサ75によって検出された検出水温Twが所
定値を超える領域のときに、吹出温度の上限を定めた規
制値To以下の吹出温度となるように制御させたが、こ
れに限らず、検出水温Twに関係なく規制させても良
い。
【0104】また、上述した吹出温度の規制値Toは風
量の大小によって定めることができる。すなわち、空気
加熱量と風量の比であるストーブ比が小さいと暖房感が
得られないため風量が大のときには規制値Toを高めて
吹出温度を高めると良い。
【0105】具体的には、図13(a)および図13
(b)に示すように、ブロア制御電圧VAに基づいて設
定されるブロアレベルの大小に応じて、ブロアレベルが
順次大きくなるとともに規制値Toも高める。これによ
り、ヒータコア42の空気加熱量を高めることができる
ため、暖房運転の快適性が図れる。
【0106】また、乗員の皮膚温度を検出する検出セン
サを設けて、この皮膚温度に応じて高めの規制値Toお
よび低めの規制値Toを設定しても良い。例えば乗員の
足元の皮膚温度を検出し、図14(a)および図14
(b)に示すように、高めの規制値Toおよび低めの規
制値Toともに、皮膚温度が低いときに規制値Toを高
め、順次皮膚温度が高くなるのに応じて規制値Toを下
げるように設定させると良い。これにより、暖房運転の
始動時など足元が冷えているときには高めの吹出空気が
吹き出されてウオームアップ性能および暖房性能の向上
が図れる。
【0107】また、以上の実施形態では、本発明を運転
席側の空調ゾーンと助手席側の空調ゾーンとの温度調節
などを互いに独立に制御する空調ユニット1に適用させ
た説明をしたが、例えば、一つの空調ゾーンを車室内の
前席側空間、二つ目の空調ゾーンを後席側空間としても
良い。また、運転席側の空調ゾーンと助手席側の空調ゾ
ーンとの仕切り板14を設けない従来周知の単独制御を
行う空調装置にも適用できることはもちろんである。
【0108】また、以上の実施形態では、[数式3]、
[数式4]の目標開度SWを算出ための演算式におい
て、分子となる目標吹出温度TAO(Dr)、TAO
(Pa)の代わりに、高めの規制値Toまたは、低めの
規制値Toのいずれかを代入して規制値Toを超えない
吹出温度の温度制御を説明したが、これに限らず、冷却
水温センサからの検出水温Twが所定値を超えるとき
に、上記演算式の分母となるヒータコア42の温水流量
を調整させることで空気加熱量の上限を規制させても良
い。
【0109】また、以上の実施形態では、温度調節手段
である第1、第2エアミックスドア15、16の目標開
度SWを求めて、サーボモータ17、18を制御する所
謂エアミックス方式の温度調節について説明したが、こ
れに限らず、蒸発器41からの冷風をヒータコア42に
て再加熱するリヒート式の温度調節を備える自動車用空
調装置においても、例えばヒータコア42の温水流量を
調整させて空気加熱量の上限を規制させるように本発明
を適用させることで吹出温度の上限の規制ができる。
【0110】また、同様にヒータコア42のみを空調ダ
クト2に収容させた自動車用暖房装置にも本発明が適用
できるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における第1、第2エア
ミックスドア15、16の目標開度SWを求めるための
制御処理を示すフローチャートである。
【図2】本発明の第1実施形態における自動車用空調装
置の全体構成を示す構成図である。
【図3】第1実施形態における(a)は車両のインスト
ルメントパネル50を示す正面図、(b)、(c)はエ
アコン(A/C)スイッチ59を示した正面図である。
【図4】第1実施形態における操作パネル51の各種操
作スイッチを示す正面図である。
【図5】第1実施形態におけるECU10の制御処理を
示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態における目標吹出温度TAOとブ
ロア制御電圧VAとの関係を示す特性図である。
【図7】第1実施形態における目標吹出温度TAOと吹
出口モードとの関係を示す特性図である。
【図8】本発明の第2実施形態における第1、第2エア
ミックスドア15、16の目標開度SWを求めるための
制御処理を示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態における(a)は水温Tw>95
のときの高めの規制値Toと経過時間との関係を示す特
性図、(b)は水温Tw>85のときの低めの規制値T
oと経過時間との関係を示す特性図である。
【図10】本発明の第3実施形態における(a)は高め
の規制値Toと内気温度Trとの関係を示す特性図、
(b)は低めの規制値Toと内気温度Trとの関係を示
す特性図である。
【図11】第3実施形態における(a)は高めの規制値
Toと外気温度Tamとの関係を示す特性図、(b)は
低めの規制値Toと外気温度Tamとの関係を示す特性
図である。
【図12】本発明の第4実施形態における第1、第2エ
アミックスドア15、16の目標開度SWを求めるため
の制御処理を示すフローチャートである。
【図13】他の実施形態における(a)は高めの規制値
Toとブロアレベルとの関係を示す特性図、(b)は低
めの規制値Toとブロアレベルとの関係を示す特性図で
ある。
【図14】他の実施形態における(a)は高めの規制値
Toと皮膚温度との関係を示す特性図、(b)は低めの
規制値Toと皮膚温度との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
2…空調ダクト 10…空調制御装置、ECU(温度制御手段) 15…第1エアミックスドア(エアミックスドア、温度
調節手段) 16…第2エアミックスドア(エアミックスドア、温度
調節手段) 42…ヒータコア(加熱手段) 75…冷却水温センサ(水温検出手段) 250…演算手段 TAO…目標吹出温度 To…規制値 Tw…水温(検出水温)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 桂三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の各所に開口する吹出口へ向けて
    送風空気を導く空調ダクト(2)と、 エンジン冷却水を熱源として前記空調ダクト(2)に流
    れる空気を加熱する加熱手段(42)と、 前記加熱手段(42)による空気加熱量を調節する温度
    調節手段(15、16)と、 乗員が設定する設定信号および車両の各所に設けられた
    各センサからの検出信号に基づいて、前記温度調節手段
    (15、16)を制御する温度制御手段(10)とを備
    えた車両用空調装置において、 前記温度制御手段(10)は、吹出温度の上限を定めた
    規制値(To)を有し、前記吹出口に吹き出す空調風が
    前記規制値(To)以下の吹出温度となるように前記温
    度調節手段(15、16)を制御することを特徴とする
    車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジン冷却水の温度を検出する水
    温検出手段(75)が設けられ、前記温度制御手段(1
    0)は、前記水温検出手段(75)からの検出水温(T
    w)が所定値を超える領域のときに、前記吹出口に吹き
    出す空調風が前記規制値(To)以下の吹出温度となる
    ように前記温度調節手段(15、16)を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 車室内の各所に開口する吹出口へ向けて
    送風空気を導く空調ダクト(2)と、 エンジン冷却水を熱源として前記空調ダクト(2)に流
    れる空気を加熱する加熱手段(42)と、 前記加熱手段(42)による空気加熱量を調節する温度
    調節手段(15、16)と、 前記エンジン冷却水の温度を検出する水温検出手段(7
    5)と、 乗員が設定する設定信号および車両の各所に設けられた
    各センサからの検出信号に基づいて、前記温度調節手段
    (15、16)を制御する温度制御手段(10)とを備
    えた車両用空調装置において、 前記温度制御手段(10)は、運転開始時は高めとし経
    過時間とともに低下するように吹出温度の上限を定めた
    規制値(To)を有し、前記吹出温度が所定値を超える
    と推定されるときに、前記吹出口に吹き出す空調風が前
    記規制値(To)以下の吹出温度となるように前記温度
    調節手段(15、16)を制御することを特徴とする車
    両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段(42)を通過して温風が
    流れる温風通路と前記加熱手段(42)をバイパスして
    冷風が流れる冷風バイパス通路とを前記空調ダクト
    (2)内に形成させるとともに、前記温度調節手段(1
    5、16)を前記温風通路を通過する風量と前記冷風バ
    イパス通路を通過する風量との風量割合を調節するエア
    ミックスドア(15、16)で構成し、前記温度制御手
    段(10)は、前記設定信号および前記検出信号に基づ
    いて目標吹出温度(TAO)を求め、前記目標吹出温度
    (TAO)が高くなるほど前記エアミックスドア(1
    5、16)の開度が大きくなるように前記エアミックス
    ドア(15、16)の開度を求める演算手段(250)
    を有し、この演算手段(250)は、前記水温検出手段
    (75)からの検出水温(Tw)が所定値を超える領域
    のときに、前記エアミックスドア(15、16)の開度
    を前記目標吹出温度(TAO)に代えて前記規制値(T
    o)を用いて演算することを特徴とする請求項2または
    請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記規制値(To)は、運転開始時に高
    めの吹出温度に設定し経過時間とともに低下させるよう
    に設定したことを特徴とする請求項2または請求項4に
    記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記規制値(To)は、前記吹出口に吹
    き出す空調風の風量が多いときに高めの吹出温度に設定
    したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれ
    か一項に記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記規制値(To)は、前記吹出口に吹
    き出す空調風の吹出温度を車室内の熱負荷に応じて設定
    したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれ
    か一項に記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記規制値(To)は、前記設定信号お
    よび前記検出信号から求めた前記目標吹出温度(TA
    O)が高いときに高めの吹出温度に設定したことを特徴
    とする請求項7に記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記検出信号は、外気温度、内気温度、
    皮膚温度であって、これらの温度が低いほど前記規制値
    (To)を高めの吹出温度に設定したことを特徴とする
    請求項8に記載の車両用空調装置。
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