JPH0516658A - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JPH0516658A
JPH0516658A JP3167843A JP16784391A JPH0516658A JP H0516658 A JPH0516658 A JP H0516658A JP 3167843 A JP3167843 A JP 3167843A JP 16784391 A JP16784391 A JP 16784391A JP H0516658 A JPH0516658 A JP H0516658A
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JP
Japan
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air
foot
voltage
ion wind
vehicle
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JP3167843A
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English (en)
Inventor
Yuji Ishihara
裕二 石原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗員の空調快適性を向上させる。 【構成】 ベンチレータ吹出口15、デフロスタ吹出口
16、足元吹出口17から空調風を吹き出して車室内を
空調する空調装置を有する車両において、前席乗員の足
元に、足元吹出イオン風発生装置25が設置されてい
る。イオン風吹出口26が車両後方に向けて開口してお
り、足元吹出用高電圧発生装置27の高電圧が電極に掛
けられるとイオン風を車両後方に向けて吹き出すように
なっている。また、図示しないドラフターダクトにもド
ラフターダクトイオン風発生装置が設けられ、ドラフタ
ーダクト用高電圧発生装置28の高電圧が電極に掛けら
れると、イオン風を車外方向に吹き出して、ドラフター
ダクトの換気効率を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の環境を快適に
するための、自動車用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用空調装置としては、例え
ば、実開平1−74913号公報に開示されるようにド
ラフター部にダンパを設け、該ダンパにより空調風の排
気部面積を変化させて換気率を制御するものがある。ま
た、特開昭63−207719号公報に開示されるよう
にドラフター部内にファンを設け、換気率を向上させた
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車用空調装置にあっては、ドラフター寄
与率を上げることはできても、車室内の気流分布の細か
い制御をすることはできないという問題点があった。
【0004】また、空調ユニットから吹き出した温風が
車両後方で冷やされ冷風になり後席乗員の暖房感を低下
させ、かつ、この冷風が前席シート間を前方へ伝わり、
センターコンソール側の乗員の側面部に冷風が当たり、
乗員の空調快適性を低下させるという問題点があった。
すなわち、従来の自動車用空調装置における足元吹き出
し風の流れを説明する図19に示すように、風の流れ
は、ヒータユニット101から横方向に吹き出した温風
(イ)が、ダッシュサイドに当たり、シート102の横
を通り車両後方へ温風(ロ)が流れ、その温風(ロ)が
車両後方で冷やされ冷風(ハ),(ニ)となり、車両中
心の前席シート102の間から前席へ伝わる冷風
(ホ),(へ)として流れていた。そして、その冷風
(ハ),(ニ)が後席103の乗員の暖房感を低下さ
せ、冷風(ホ),(ヘ)が前席102の乗員の肩、腕、
腰などに当たり前席乗員にドラフト感を与え空調快適性
を低下させていた。
【0005】本発明は、従来のこのような問題点に着目
してなされたものであり、乗員の空調快適性をより向上
させた自動車用空調装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、図1
に示す如く、各種の熱環境を検知するセンサー群51
と、センサー群51よりの出力を基に車両の熱環境を認
識する熱環境認識手段52と、熱環境状態に応じて空調
状態を決定するブロワファン印加電圧等の熱環境対応特
性値決定手段53と、同じく熱環境状態に応じて空調風
の吹出モードを決定する空調風吹出モード決定手段54
と、熱環境対応特性値及び空調風の吹出モードに応じた
大きさの電圧を決定する高電圧決定手段55と、高電圧
を発生する高電圧発生手段56と、高電圧を掛けること
によってイオン風を発生するイオン風発生手段とを設け
た。
【0007】
【作用】イオン風によって、車室内の空調風の流れを、
熱環境に応じて制御する。すなわち、例えば前席乗員足
元およびドラフターダクト内にイオン風発生手段を設
け、空調装置から吹き出した温風が車両後方で冷やされ
冷風になり前席シート間から前方に流れるのを、車両後
方に流出する足元イオン風発生手段よりのイオン風、お
よびドラフターダクト内のイオン風発生手段のイオン風
による排気促進によって抑止する。
【0008】
【実施例】以下本発明を図面に基づいて説明する。図2
〜図5は本発明の一実施例を示す図である。
【0009】まず構成を説明する。図2に示す如く、空
調装置本体1はブロアユニット2、クーリングユニット
3、ヒータユニット4を連結して構成されている。ブロ
アユニット2には外気吸入口5と内気吸入口6とを開閉
するインテークドア7、およびブロワファンモータ8を
駆動源とする送風手段たるブロワファン9が設けられて
おり、インテークドア7にはインテークドアアクチュエ
ータ10が連係されている。クーリングユニット3内に
はエバポレータ11が、また、前記ヒータユニット4内
には、エンジン冷却水を熱源とするヒータコア12が設
置されており、該ヒータコア12の前面にはエアミック
スドアアクチュエータ13に連係されたエアミックスド
ア14が枢設されている。さらにヒータユニット4に
は、ベンチレータ吹出口15、デフロスタ吹出口16、
足元吹出口17が形成されており、各吹出口15,1
6,17の基端部には、ベントアクチュエータ18に連
係されたベントドア19、およびデフロスタ・足元切換
ドアアクチュエータ20に連係されたデフロスタ・足元
切換ドア21が枢支されている。ベンチレータ吹出口1
5は、前部座席22に着座する図示しない乗員の前方に
配設されたインストルメントパネル23に複数設置さ
れ、各吹出モードを切り換えられるように風向設定器2
4が取り付けられている。
【0010】また、前席乗員の足元に、イオン風発生手
段である足元吹出イオン風発生装置25が設置されてお
り、イオン風吹出口26を車両後方に向けて開口してい
る。更に図示しないドラフターダクト内にもドラフター
ダクトイオン風発生装置が配設されている。そして足元
吹出イオン風発生装置25は足元吹出用高電圧発生装置
27に接続し、ドラフターダクトイオン風発生装置はド
ラフターダクト用高電圧発生装置28に接続している。
【0011】一方、制御装置たるコントローラ29の入
力部には、外気温センサ30、室温センサ31、室温設
定器32、日射量センサ33及びベンチレータ吹出口1
5の吹出口温度を検出する吹出口温度センサ34等のセ
ンサー群51からの検出信号が入力される。またコント
ローラ29の出力部からは、前記各アクチュエータ1
0,13,18,20、ブロワファンモータ8、及び足
元吹出用高電圧発生装置27、ドラフターダクト用高電
圧発生装置28に制御信号を出力するように構成されて
いる。
【0012】図3は、イオン風発生手段である足元吹出
イオン風発生装置25及びドラフターダクトイオン風発
生装置35を示す正面図、図4は足元吹出イオン風発生
装置25の側面図、図5はドラフターダクトイオン風発
生装置の側面図である。
【0013】足元吹出イオン風発生装置25は、該発生
装置を内蔵する匡体36のインレット部に設置された複
数の線状電極37と、匡体36の内壁面上に設置された
複数の板状電極38とにより構成されている。
【0014】そして、線状電極37には、コントローラ
29からの信号に応じて足元吹出用高電圧発生装置27
により、車室内の状況に応じた高電圧が掛けられ、また
板状電極38にもコントローラ29からの信号に応じて
足元吹出用高電圧発生装置27により電圧が掛けられる
ようになっている。
【0015】ここで、コントローラ29の出力信号は、
乗員のスイッチ操作、または空調制御装置の状態に応じ
て発信され、線状電極37と板状電極38との間の電位
差に応じて、イオン風が発生する。
【0016】ドラフターダクトイオン風発生装置35
は、ドラフターダクト39のドラフターインレット部4
0に設置された複数の線状電極41と、ドラフターダク
ト39の内壁面上に設置した複数の板状電極42とによ
り構成されている。前記した足元吹出イオン風発生装置
25同様に、線状電極41には、コントローラ29から
の信号に応じて、ドラフターダクト用高電圧発生装置2
8により、車室内の状況に応じた高電圧が掛けられ、板
状電極42には、コントローラ29からの信号に応じ
て、ドラフターダクト用高電圧発生装置28から、ある
電位が印加される。そして線状電極41と板状電極42
との間の電位差に応じて、イオン風を発生する。
【0017】また足元吹出イオン風発生装置25及びド
ラフターダクト39には、乗員の手や物などの侵入を防
止するために、メッシュや格子状などのカバーが施され
ている。なお、万全を期するために、カバーの直後に光
電スイッチ等を設け、乗員の手や物などが侵入した場合
には、電極に電圧が印加されないようにすることもでき
る。
【0018】次に作用を図6〜図14を参照して説明す
る。図6は、足元吹出イオン風発生装置25を装着した
場合の各吹出口からの流れを示した図である。イオン風
45は、図示しない前席乗員の足元から車両後方に向け
て足元吹出イオン風発生装置25から流出して流れてい
る。
【0019】図7には印加電圧とイオン風速との関係を
示す。印加電圧を増加するとイオン風の風速は大きく増
加している。
【0020】図8及び図9は、空調風吹出口の概略を示
したもので、図8は平面図、図9は側面図である。図1
0及び図11は、図8のA−A線に沿う面、すなわち、
センターベントを含み前席シート22間の運転席側の面
における空調風の速度分布を求めた実験結果を示す。図
10は4つのベンチレータ吹出口15からのみ車室内に
空調風を吹き出したベントモードの場合、図11は足元
吹出口17からの吹出しを加えたバイレベルモードに、
さらに、足元吹出イオン風発生装置25からイオン風を
吹き出した場合である。
【0021】図10および図11について、四形い枠で
囲んだ比較面44に注目すると、図10すなわちベント
モードでは、車両の後方から前方に向いている比較的速
い流れが観測できる。この流れは車両前方のベンチレー
タ吹出口15から吹き出された流れが車両後方に達した
後に前方に戻ってくる流れである。
【0022】車室内を暖房する場合には、車両後方で冷
やされたこの流れが前席乗員の肩、腕、および腰など乗
員身体の側部に当たり、ドラフト感を与え暖房快適性を
低下させる大きな要因となっていた。
【0023】一方、図11すなわちバイレベルモードに
センターコンソール45に平行で車両後方に吹き出すイ
オン風43の流れを加えたものでは、イオン風43のた
め比較面44内の前記図10に見られた車両前方へ向か
う流れが、かなり弱まっているのが分かる。
【0024】この効果により、前述の車両後方からの乗
員側身部への冷風を解消して、乗員の快適性を向上させ
ることができる。
【0025】なお図10及び図11においてベクトルの
描かれていない箇所は、流速が非常に遅いなどの理由で
計測できなかった箇所である。
【0026】また、以上説明した空調風の速度分布を求
める実験においては、ドラフターインレットから車室外
に排気する流れは自然排気の状態である。したがって、
ドラフターインレットからの換気率を向上させれば、上
述の車両後方から前方へ向かう流れが前方から後方に流
れるようになり理想的な空調風の流れとなる。
【0027】図12は、後席の暖房感を向上させ、頭寒
足熱かつ均一な下半身暖房感を得ることができ、前記ド
ラフト感を解消できる、理想的な足元吹き出し流れの図
である。
【0028】すなわち、風の流れは空調装置本体1から
横方向に吹き出した温風(1)が、ダッシュサイドに当
たり、前席シート22の横を通り、車両後方への温風
(2)として流れる。また、車両中央の前席乗員の足元
付近からも車両後方へ温風(3)を流すことにより、従
来の流れについて説明した図19に示した、ドラフト感
の原因となる気流(ホ),(ヘ)を解消させることがで
きる。さらに、前席22のシート下面より前席足元付近
の暖かい空気を後席足元に流し(4)、図19に示す車
両後方で冷やされ前席へ向かう冷風(ハ),(ニ)を解
消し、前席部から後席空間への気流(5),(6)を流
すことで、後席乗員の暖房感も向上させることができ
る。
【0029】実験を通じてつぎのようなことが明らかに
なった。すなわち、車室内のリヤパーセル上に設けたド
ラフターインレットの換気率性能を良くし、前から後方
への気流を作ることにより、後席の暖房効果を向上さ
せ、頭寒足熱かつ均一な下半身の暖房感を得ることがで
きる。
【0030】以上の実験結果を踏まえ本発明において
は、前席乗員の足元に足元吹出イオン風発生装置25を
設け、車両中央の前席乗員足元から、車両後方へ向けて
イオン風(図12(3)に相当)を流すとともに、ドラ
フターダクト39にも、ドラフターダクトイオン風発生
装置35を設けて、ドラフターからの換気率を車室内温
度環境に応じて制御して、前から後方への気流(図12
(4),(5),(6)に相当)を作ることにより、前
席乗員側面のドラフト感を解消し、後席の暖房効果を向
上させ、さらに、頭寒足熱かつ均一な下半身の暖房を得
ている。すなわち本発明により図12に示した理想的な
流れが達成できる。
【0031】次に本実施例の動作を図13及び図14の
フローチャートにより説明する。
【0032】空調装置1の電源スイッチをONとするこ
とにより装置が動作を開始する。
【0033】ステップ101では、制御に用いる定数の
初期値セットを行う。すなわち、目標吹出温度Tofの計
算式に用いる定数A〜Eと、エアミックスドア14の開
度Xの計算式に用いるF〜Hのセットを行う。
【0034】ステップ102では、センサー群51を構
成する各センサよりのデータを入力する。すなわち、外
気温センサ30よりの外気温Ta、室温センサ31より
の室温Tic、室温設定器32で設定する室温設定値Tse
t、日射量センサ33よりの日射量Sを入力する。そし
て、これらセンサー群51の出力を基にコントローラ2
9に内蔵された熱環境認識手段52で熱環境状態を認識
する。
【0035】ステップ103では、ブロワファン9の風
量を印加電圧により制御するために、熱環境対応特性値
決定手段53により、室温と室温設定値との差Tic−T
setにより印加電圧を決める。
【0036】具体的には、この偏差Tic−Tsetが大き
いほど印加電圧Vfanを増加し、風量を大きくすること
で、室温設定値に早急に近づける。
【0037】ステップ104では、熱環境対応値決定手
段53により目標吹出温Tofをステップ102で入力し
た外気温Ta、室温Tic、室温設定値Tset、日射量Sか
ら、計算式Tof=A・Ta+B・Tic+C・Tset+D・
S+Eで算出する。
【0038】ステップ105では、ステップ104で算
出した目標吹出温度Tofに基づいて、エアミックスドア
14の開度Xを、計算式X=F・Tof2+G・Tof+H
で計算する。
【0039】ステップ106では、空調風吹出モード決
定手段54によって目標吹出温度Tofに基づいて、吹出
モードを決定する。すなわち、目標吹出温度が高ければ
ヒータモード、中程度であればバイレベルモード、低け
ればベントモードである。
【0040】ステップ107では、吹出モードがヒータ
モードかどうかを判断し、ヒータモードであればステッ
プ108へ進み、そうでなければステップ109へ進
む。
【0041】ステップ108では、ブロワファン印加電
圧Vfanのレベルを判断して、ハイレベルならステップ
110へ、ミドルレベルならステップ111へ、ローレ
ベルならステップ112へ進む。
【0042】ステップ110,111,112では、高
電圧決定手段55において足元吹出イオン風発生装置2
5の線状電極37に掛ける電圧Vfoot、及びドラフター
ダクトイオン風発生装置35の線状電極41に掛ける電
圧Vdをブロワファン印加電圧Vfanの関数としてきめ
る。
【0043】なお、本実施例においては、足元吹出イオ
ン風発生装置25の板状電極38と、ドラフターダクト
イオン風発生装置35の板状電極42に掛ける電圧は零
(グランド電圧)に固定されている。
【0044】線状電極37,41への電圧の与え方は、
例えば、ステップ103で決められたブロワファン印加
電圧Vfanがハイレベル(12≦Vfan≦9)ならば、ス
テップ110で Vfoot=V1、Vd=V4 とする。
【0045】Vfanがミドルレベル(9≦Vfan≦6)な
らば、ステップ111で Vfoot=V2、Vd=V5 とする。
【0046】Vfanがローレベル(6≦Vfan≦4)なら
ば、ステップ112で Vfoot=V3、Vd=V6 とする。
【0047】ここで、V1,V2,V3,V4,V5,
V6は予め決められた電圧であり、V1>V2>V3>
0、V4>V5>V6>0である。
【0048】このようにして決定された電圧値を基に、
高電圧発生手段56である足元吹出用高電圧発生装置2
7及びドラフターダクト用高電圧発生装置28により各
々高電圧を発生する。該電圧は、イオン風発生手段57
である、足元吹出イオン風発生装置25及びドラフター
ダクトイオン風発生装置35の線状電極37,41及び
板状電極38,42に掛けられイオン風が発生する。
【0049】このように発生するイオン風は、ブロワフ
ァン印加電圧、すなわち吹出口からの流量が大きければ
車室内の気流速度も大きくなるので、足元イオン風吹出
量を大きくし、またドラフターダクトイオン風を大きく
して換気量を増加している。このため、いかなるファン
流量に対しても、前席乗員側面の冷風によるドラフト感
を解消し、後席の暖房効果を向上させ、さらに、頭寒足
熱かつ均一な下半身の暖房感を得ることができる。
【0050】次に、ステップ109で吹出口がバイレベ
ルモードかどうかを判断し、バイレベルモードであれ
ば、ステップ113へ進み、そうでなければステップ1
17へ進む。
【0051】ステップ113では、ステップ103で決
定したブロワファン印加電圧Vfanがハイレベルならば
ステップ114へ進み、ミドルレベルならばステップ1
15へ進み、ローレベルならばステップ116へ進む。
【0052】ステップ114,115,116では、前
述したステップ110,111,112同様に足元吹出
イオン風発生装置25の板状電極38、ドラフターダク
トイオン風発生装置35の板状電極42に掛ける電圧を
零(グランド電圧)に固定した状態で、線状電極37,
41へ掛ける電圧Vfoot,Vdをブロワファン印加電圧V
fanの関数として例えば、ステップ103で決められた
ブロワファン印加電圧Vfanがハイレベル(12≦Vfan
≦9)ならば、ステップ114でVfoot=V1+α、V
d=V4+βと決める。
【0053】Vfanがミドルレベル(9≦Vfan≦6)な
らばステップ115でVfoot=V2+α、Vd=V5+
βと決める。
【0054】Vfanがローレベル(6≦Vfan≦4)なら
ばステップ116でVfoot=V3+α、Vd=V6+β
と決める。
【0055】ここで、V1,V2,V3,V4,V5,
V6は予め決められた電圧であり、V1>V2>V3>
0、V4>V5>V6>0である。またα>0、β>0
は予め決められた電圧である。
【0056】このようにバイレベルモードでは、ベント
吹き出しが加わるため、車室内の流量がヒータモード
(足元吹き出しモード)に比べて大きくなるため、足元
吹出イオン風発生電圧Vfoot、及びドラフターダクトイ
オン風発生電圧Vdをヒータモードに比べて、それぞれ
α,βだけ大きくし、足元吹出イオン風の吹き出し量及
びドラフターダクトイオン風発生装置35付のドラフタ
ーダクトからの換気量をヒータモードより大きくしてい
る。
【0057】このため、ヒータモード、バイレベルモー
ドのいずれの吹き出しモードのいかなるファン流量に対
しても、前席乗員側面のドラフト感を解消し、後席の暖
房効果を向上させ、さらに、頭寒足熱かつ均一な下半身
の暖房感を得ることができる。
【0058】ステップ117ではブロワファンモータ8
へ印加電圧Vfanを出力する。
【0059】ステップ118では各アクチュエータ1
0,13,18,20へ出力して吹出口を設定し、空調
風の送風を始める。
【0060】そして、ステップ102へもどり制御動作
を繰り返す。
【0061】図15には、本発明の他の実施例を示す。
この実施例は、前記一実施例に更に前席両シート22の
下面に座席下イオン風発生装置46を設け、コントロー
ラ29の出力信号に応じて、足元および座席下用高電圧
発生装置47から足元吹出イオン風発生装置25および
座席下イオン風発生装置46の電極に電圧を掛けるよう
にしたものである。
【0062】なお、座席下イオン風発生装置46は、足
元吹出イオン風発生装置25と同様な構造となってい
る。
【0063】図16は空調風の吹出口の概略を示す平面
図、同じく図17は側面図である。座席下イオン風発生
装置46は吹出口48を車両後方に向けて開口し、イオ
ン風を前席下より後席に向けて流出する。
【0064】次に本実施例の制御動作を図18により説
明する。なお、制御動作は、前記一実施例と同様である
ので、異なる制御ステップ110〜112及び114〜
116のみを110′〜112′及び114′〜11
6′として説明する。
【0065】吹出モードかヒータモードのときは、ステ
ップ108で、ブロワファン印加電圧Vfanのレベルを
判断して、ハイレベルならステップ110′へ、ミドル
レベルならステップ111′へ、ローレベルならステッ
プ112′へ進み、足元吹出イオン風発生装置25、ド
ラフターダクトイオン風発生装置35及び座席下イオン
風発生装置46の線状電極に掛ける電圧Vfoot、Vd、
Vsをきめる。このとき、前記各イオン風発生装置2
5,35,46の板状電極に掛ける電圧は零(グランド
電圧)に固定されている。また、足元吹出イオン風発生
装置25及びドラフターダクトイオン風発生装置35の
線状電極に掛ける電圧Vfoot及びVdは、図13のフロ
ーチャートで説明した、第一実施例のステップ110〜
112及びステップ114〜116と全く同じである。
【0066】座席下イオン風発生装置46の線状電極
(図示せず)に掛ける電圧Vsは、ブロワファン印加電
圧Vfanがハイレベル(12≦Vfan<9)ならば、ステ
ップ110′でVs=V7とする。
【0067】Vfanがミドルレベル(9≦Vfan<6)な
らばステップ111′でVs=V8とする。
【0068】Vfanがローレベル(6≦Vfan<4)なら
ばステップ112′でVs=V9とする。
【0069】ここでV7,V8,V9は予め決められた電
圧であり、V7>V8>V9である。
【0070】吹出モードがバイレベルモードであれば、
ステップ113でブロワファン印加電圧Vfanのレベル
を判断してステップ114′〜116′へと進む。
【0071】ブロワファン印加電圧Vfanがハイレベル
(12≦Vfan<9)ならば、ステップ114′へ進み
Vs=V7+γとする。
【0072】Vfanがミドルレベル(9≦Vfan<6)な
らばステップ115′へ進みVs=V8+γとする。
【0073】Vfanがローレベル(6≦Vfan<4)なら
ばステップ116′へ進みVs=V9+γとする。
【0074】ここで、V7,V8,V9は予め決められた
電圧であり、V7>V8>V9である。またγ>0も予め
決められた電圧である。
【0075】このようにバイレベルモードではベント吹
き出しが加わるため車室内の流量がヒータモード(足元
吹き出しモード)に比べて大きくなるため、座席下イオ
ン風発生装置46の線状電極に掛ける電圧Vsもヒータ
モードに比べてγ≧0だけ大きくし、座席下イオン風発
生装置46の吹出口48からの吹き出し量を大きくして
いる。
【0076】以上説明したように、本実施例によれば、
前席足元空間暖気の後席足元空間への流れ(図12
(4)の流れ)が積極的に作られるので、ヒータモー
ド、バイレベルモードのどちらの吹き出しモードのいか
なるファン流量に対しても、前席乗員側面のドラフト感
を解消し、後席の暖房効果を向上させ、頭寒足熱かつ均
一な下半身の暖房感の向上が、さらに改善される。
【0077】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、前席乗員の側面部を冷やすドラフト感を解消し、後
席の暖房効果を向上させ、さらに、頭寒足熱かつ均一な
下半身の暖房感を得ることにより乗員の不快感を適切に
除去して乗員の空調快適性を向上することができる。
【0078】またドラフト感を新たに空調ユニットから
の配風ダクトを設けることなく簡便に解消し、しかも、
車室内の熱環境の変化に応じて車室内気流分布を制御す
ることにより、乗員の不快感を適切に除去し、乗員の空
調快適性を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例の構成を示す図。
【図3】同じく一実施例に係るイオン風発生装置の概要
を示す平断面図。
【図4】同じく一実施例に係る足元吹出イオン風発生装
置の側断面図。
【図5】同じく一実施例に係るドラフターダクトイオン
風発生装置の側断面図。
【図6】同じく一実施例の各吹出口からの流れを示した
斜視図。
【図7】同じく一実施例の印加電圧とイオン風の風速と
の関係を示す図。
【図8】同じく一実施例の吹出口を示す平面図。
【図9】同じく一実施例の吹出口を示す側面図。
【図10】ベントモードにおける車室内流れを示す側面
図。
【図11】バイレベルモードにおいて、足元吹出イオン
風発生装置からイオン風を吹き出したときの車室内流れ
を示す側面図。
【図12】理想的な車室内流れを示す平面図。
【図13】本発明の第一実施例の制御フローのステップ
101からステップ106までを示すフローチャート。
【図14】同じく第一実施例の制御フローのステップ1
07からステップ118までを示すフローチャート。
【図15】本発明の他の実施例の構成を示す図。
【図16】同じく他の実施例の吹出口を示す平面図。
【図17】同じく他の実施例の吹出口を示す側面図。
【図18】同じく他の実施例の制御フローのステップ1
07からステップ118までを示すフローチャート。
【図19】従来装置の車室内流れを示す平面図。
【符号の説明】
25…足元吹出イオン風発生装置 26…イオン風吹出口 27…足元吹出用高電圧発生装置 28…ドラフターダクト用高電圧発生装置 29…コントローラ 35…ドラフターダクトイオン風発生装置 37,41…線状電極 38,42…板状電極 39…ドラフターダクト 43…イオン風 46…座席下イオン風発生装置 47…足元および座席下用高電圧発生装置 48…イオン風吹出口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 各種の熱環境を検知するセンサー群と、
    センサー群よりの出力を基に車両の熱環境を認識する熱
    環境認識手段と、熱環境状態に応じて空調状態を決定す
    るブロワファン印加電圧等の熱環境対応特性値決定手段
    と、同じく熱環境状態に応じて空調風の吹出モードを決
    定する空調風吹出モード決定手段と、熱環境対応特性値
    及び空調風吹出モードに応じた大きさの電圧値を決定す
    る高電圧決定手段と、高電圧を発生する高電圧発生手段
    と、高電圧を電極に掛けることによってイオン風を発生
    するイオン風発生手段とを有することを特徴とする自動
    車用空調装置。
JP3167843A 1991-07-09 1991-07-09 自動車用空調装置 Pending JPH0516658A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008207806A (ja) * 2008-04-18 2008-09-11 Toyota Motor Corp ダスト低減装置
JP2009126349A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Sharp Corp イオン発生器を備えた車両
JP2019188864A (ja) * 2018-04-19 2019-10-31 株式会社Soken 車室内空調システム

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