JPH10166841A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JPH10166841A
JPH10166841A JP32879696A JP32879696A JPH10166841A JP H10166841 A JPH10166841 A JP H10166841A JP 32879696 A JP32879696 A JP 32879696A JP 32879696 A JP32879696 A JP 32879696A JP H10166841 A JPH10166841 A JP H10166841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
air passage
defroster
passage
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32879696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3750238B2 (ja
Inventor
Tatsumi Kumada
辰己 熊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP32879696A priority Critical patent/JP3750238B2/ja
Publication of JPH10166841A publication Critical patent/JPH10166841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3750238B2 publication Critical patent/JP3750238B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォームアップ制御時に車両窓ガラスの防曇
性を確保することを目的とする。 【解決手段】 水温が25℃以上で、35℃(第2所定
値)より低いときには、フェイス用空気通路31と前記
デフロスタ用空気通路30とだけに空調風を送風する。
これにより、乗員の暖房感を向上できるとともに、車両
窓ガラスの防曇性を向上できる。さらに、水温が35℃
以上で、45℃(第3所定値)より低いときには、デフ
ロスタ用空気通路30、フェイス用空気通路31、およ
びフット用空気通路32の3つの通路に空調風を送風す
る。これにより、さらに乗員の暖房感を向上できるとと
もに、車両窓ガラスの防曇性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置で
あって、特に外気温度が低くヒータコアの熱源である温
水温度が低いときに車室内をウォームアップするウォー
ムアップ制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置のウォームアップ
制御として、実開昭57─63711号公報に記載され
ているものがある。このもの(以下、従来装置)では、
車室内を急速に暖房する際に、ヒータコアの熱源である
温水温度(以下、水温)が低い状態から、エンジンの熱
を受けて温水が上昇していくウォームアップ制御過程で
は、上記水温が上昇するほど吹出モードを周知のデフロ
スタモード、ベント(フェイス)モード、バイレベルモ
ード、ヒータ(フット)モードに切り換えるようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来装
置では水温がそれほど高くないとき(乗員の足元に十分
な暖房感を与えることができないとき)、乗員の温感は
上半身の方が敏感なので、ベントモードやバイレベルモ
ードといった上記上半身に空調風を吹き出すことで乗員
の暖房感が向上する。
【0004】しかしながら、上記従来装置ではウォーム
アップ制御時に上述したように吹出モードをベントモー
ドやバイレベルモードとすると、車両の窓ガラスの防曇
性が悪化するという問題がある。そこで、本発明は、ウ
ォームアップ制御時に車両窓ガラスの防曇性を確保する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1ないし
3に記載した発明では、通路制御手段(30a、30
b、31a、31b、32a、32b)は、暖房用熱交
換器(8)を通過した送風空気を、少なくともフェイス
用空気通路(31)に送風するときには、送風空気を前
記デフロスタ用空気通路(30)にも送風することを特
徴としている。
【0006】これにより、送風空気をフェイス用空気通
路に送風することで乗員の暖房感を向上できるととも
に、送風空気をデフロスタ用空気通路にも送風するの
で、車両の窓ガラスの防曇性を向上できる。また特に請
求項3記載の発明では、送風制御手段(6a、20)
は、熱交換流体の温度が第1所定値より低いときには、
送風機(6)の作動を停止させることを特徴としてい
る。
【0007】ところで、熱交換流体の温度が第1所定値
より低いときには送風機を作動させるとともに、車両走
行によってラム圧が発生すると、比較的低温の送風空気
がデフロスタ用空気通路から送風され、乗員の上半身に
到達することで乗員に不快感を与える不具合が生じる。
そこで、請求項3記載の発明では、この際送送風機の作
動を停止しているので、上記不具合を未然に防止でき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。まず本実施形態の全体構成について
図1を用いて説明する。車両用空調装置1は、車室内に
向かって空気を導くダクト2を備える。このダクト2の
空気上流側には、車室内空気を吸入するための内気吸入
口3と、外気を吸入するための外気吸入口4とが形成さ
れ、これら吸入口3、4の開口割合は内外気切換ドア5
によって調節される。なお、この内外気切換ドア5はこ
の駆動手段(具体的にはサーボモータ)19によって駆
動される。これにより、車両用空調装置1は、内外気モ
ードとして、ダクト2内に内気を取り入れる内気循環モ
ードと、ダクト2内に外気を取り入れる外気を取り入れ
る外気導入モードとが切換可能となっている。
【0009】また、ダクト2内には、空気上流側から下
流側に向かって、送風機6、冷却手段7、加熱手段8が
配設され、加熱手段8を通過した空気は、ダクト2の下
流端に形成された各空気通路30〜32から車室内の各
部へ吹き出される。上記送風機6は、駆動手段としてフ
ァンモータ6aによって駆動される。送風機6は、ダク
ト2内で空気流を発生させ、内気吸入口3または外気吸
入口4から吸入した空気を車室内に向かって吹き出す。
また、送風機6は、後述のヒータコア8を通過する送風
空気を発生するものである。
【0010】上記冷却手段7は、冷凍サイクル10の冷
媒蒸発器7にて構成される。この冷凍サイクル10は、
冷媒蒸発器7の他に、冷媒圧縮機11、冷媒凝縮器1
2、減圧手段13を備え、冷媒配管14によって結合さ
れた周知のものである。また上記冷媒圧縮機11は、電
磁クラッチ11aを介してエンジン15と連結されてお
り、電磁クラッチ11aがオンしたときにエンジン15
の動力が冷媒圧縮機11に伝達される。
【0011】上記加熱手段8は、熱交換流体であるエン
ジン冷却水(温水)を熱源とするヒ加熱用熱交換器(以
下、ヒータコア)8によって構成される。このヒータコ
ア8内には、エンジン15によって加熱されたエンジン
冷却水が流入するように構成されている。なお図中16
は、ウォータバルブである。またダクト2には、蒸発器
7からの冷風がヒータコア8をバイパスするためのバイ
パス通路16が形成されている。またヒータコア8の空
気上流側には、蒸発器7からの冷風のうちの、ヒータコ
ア8を流れる量とバイパス通路16を流れる量との割合
を調節するエアミックスドア17が設けられている。な
お、このエアミックスドア17は、この駆動手段(具体
的にはサーボモータ)18によって駆動される。
【0012】また上記各空気通路30〜32は、具体的
には、30は空調風を車両窓ガラス33の内面に向けて
送風するデフロスタ用空気通路、31は空調風を車室内
乗員の上半身に向けて送風するフェイス空気通路、32
は空調風を乗員の足元(下半身)に向けて吹き出すため
のフット空気通路である。また、これらの空気通路30
〜32に送風される送風量は、空気通路切換ドア手段
(通路制御手段)であるデフロスタ用ドア30a、フェ
イス用ドア31a、フット用ドア32aによって調整さ
れる。また、これらドア手段30a、31a、32a
は、駆動手段としてサーボモータ30b、31b、32
bにて駆動されるようになっている。
【0013】これにより、本実施形態における車両用空
調装置は、周知の吹出モードであるフェイスモード、バ
イレベルモード、フットモード、フットデフモードおよ
びデフロスタモードが切り換え可能となっている。ここ
で、これら吹出モードを簡単に説明する。 フェイスモード(FACE) フェイスモードでは、フェイス用ドア31aにてフェイ
ス用空気通路31を開けて、デフロスタ空気通路30お
よびフット用空気通路32を、それぞれデフロスタ用ド
ア31aおよびフット用ドア32aにて開けて、デフロ
スタ用ドア30にてデフロスタ空気通路32を閉じる。
これにより、空調風は全てフェイス用空気通路31に送
風される。
【0014】バイレバルモード(B/L) バイレベルモードでは、フェイス用空気通路31および
フット用空気通路32を、それぞれフェイス用ドア31
aおよびフット用ドア32aにて開けて、デフロスタ用
ドア30aにてデフロスタ用空気通路30を閉じる。こ
れにより、空調風はフェイス用空気通路31とフット用
空気通路32との双方に送風される。なおこの場合、フ
ェイス用空気通路31とフット用空気通路32とはほぼ
等量づつ空調風が送風される。
【0015】フットモード(FOOT) フットモードでは、フェイス用空気通路31をフェイス
用ドア31aにて閉じて、フット用空気通路32および
デフロスタ用空気通路30を、それぞれフット用ドア3
2aおよびデフロスタ用ドア30aにてあける。これに
より、空調風はフェイス用空気通路31とフット用空気
通路32との双方に送風される。なおこの場合、空調風
のうち、約8割がフット用空気通路32に、残りの2割
がデフロスタ用空気通路40に送風される。
【0016】デフロスタモード デフロスタモードでは、デフロスタ用ドア30aにてデ
フロスタ用空気通路30を開けて、フェイス用空気通路
31およびフット用空気通路32を、それぞれフェイス
用ドア31aおよびフット用ドア32aにて閉じる。こ
れにより、空調風は全てデフロスタ用空気通路30に送
風される。
【0017】また、本実施形態では、上記〜の吹出
モードの他に、後述するウォームアップ制御時におい
て、2つのウォームアップ吹出モードが切り換え可能と
なっている。なお、この2つのウォームアップ吹出モー
ドについては、後で詳述する。空調装置を制御する制御
装置20には、車室内気温度を検出する内気温センサ2
1、外気温度を検出する外気温センサ22、車室内に照
射される日射量を検出する日射センサ23、ヒータコア
16を流れる温水温度を検出する水温センサ36および
蒸発器13を通過した直後の空気温度を検出する蒸発器
後センサ24が入力接続されている。また制御装置20
には、車室内の希望温度Tset を設定する温度設定器2
5、およびエアミックスドア17の開度を検出する開度
センサ(具体的にはポテンショメータ)26等が入力接
続されている。
【0018】制御装置20は、内部に図示しないA/D
変換器、マイクロコンピュータ等を備える周知のもので
あり、前記各センサ21〜24からの信号は、前記A/
D変換器によってA/D変換された後マイクロコンピュ
ータへ入力されるように構成されている。。前記マイク
ロコンピュータは図示しないCPU、ROM、RAM、
I/O等を持つ周知のもので、エンジンのイグニッショ
ンスイッチ27がオンされたときにバッテリー28から
電源が供給される。
【0019】次に、本実施例の作動を図2のフローチャ
ートに基づいて説明する。まず、空調装置の自動制御処
理をステップS100にて開始すると、はじめにステッ
プS200にて以降の処理に用いるデータやフラグ等の
初期化処理を行う。 そしてステップS300では、温
度設定器25で設定された設定温度Tset、上記各セン
サ21〜24、36の信号をA/D変換した値(Tr 、
Tam、Ts、Te 、TW )を読み込む。
【0020】そして次にステップS400にて、上記R
AMに記憶された各種データと上記ROMに記憶された
下記数式1に基づいて、車室内に吹き出す空気の目標吹
出温度(以下、TAO)を算出する。
【0021】
【数1】TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×
Tam−Ks ×Ts +C (Kset 、Kr 、Kam、Ks 、Cは補正用の定数) 次にステップS500にて送風機6に印加するブロワ電
圧BLWを、図3に示す特性図から上記ステップS40
0にて算出されたTAOに基づいて決定する。
【0022】次にステップS600にて、上記TAOと
ROMに記憶された図3に示す特性とから吸入口モード
を決定する。次にステップS700にて、上記TAOと
ROMに記憶された図4に示す特性とから上記吹出モー
ド〜を決定する。そしてステップS800にて、R
AMに記憶された各種データとROMに記憶された下記
数式2に基づいて、エアミックスドア17の目標開度θ
0 を算出する。
【0023】
【数2】 θ0 ={(TAO−Te )/(Tw −Te )}×100 (%) 次にS900では、水温センサ36が検出する水温が低
いときに、車両を急速に暖房するウォームアップ制御を
行うか否かを判定する。そして、このステップS900
での判定結果がNOの場合には、ステップS1000に
進んで上記ステップS500〜800にて決定された制
御値が得られるように、各アクチュエータに制御信号
(ファンモータ6a、サーボモータ18、19、30
b、31b、32b)を出力する。
【0024】その後、そしてステップ1100にて、ス
テップ1200の処理を実行してから所定周期時間τ
(例えば4秒)が経過したか否かの判定を行い、この判
定の結果がYESと判定されるまで次の処理を行わず、
再びステップ1100の処理に戻る。次に、上記ステッ
プS900のウォームアップ制御判定処理について図6
のフローチャートに基づいて説明する。
【0025】図6に示すように、まずステップ910に
て上記ステップS400にて算出されたTAOが所定値
T1より高いか否かを判定する。つまり、上記TAO
は、車両への熱負荷を表したものと考えられ、外気温が
低くなるほど大きくなって、TAOが高くなるほど車室
内の急速に暖めるということを意味する。従って、この
ステップS910では、TAOが所定値T1より高いか
否かを判定することで、車室内を急速に暖める必要があ
るか否かを判定している。
【0026】そして、このステップS910の判定結果
がYESで、車室内を急速に暖める必要があると判定さ
れると、ステップS920に進んで水温センサ36の検
出温(Tw )が70℃(第1所定値)以上か否かを判定
する。ここで、上記ステップS500〜800にて決定
された制御値は、ヒータコア8での加熱能力が十分ある
定常制御時、つまり水温センサ36の検出温(Tw 、単
に水温)が70℃以上である場合に乗員が快適と感じる
ように設定されている。従って、ステップS920での
判定結果がYESで、水温センサ36の検出温が70℃
以上であるならば、ステップS1000に進む。なお、
この場合、通常吹出モードはフットモードとなり、内外
気モードは外気導入モードとなる。
【0027】一方、ステップS920での判定結果がN
O、つまりヒータコア8での加熱能力が小さく、水温セ
ンサ36の検出温が70℃より低い場合は、ステップS
1200に進む。ステップS1200では、ウォームア
ップ制御として吹出モードおよびブロア電圧を、上記ス
テップS500および700にて使用した図3、5とは
異なる特性図を決定する。
【0028】図7にウォームアップ制御を内容を表すフ
ローチャートを示し、以下これについて説明する。先
ず、ステップS1210では水温センサ36の検出温が
45℃(第1所定値)以上か否かを判定する。言い換え
るとステップS1210では、上記ステップS920に
て水温が70℃より低いと判定されているので、水温が
45℃以上で70より低いか否かを判定している。
【0029】そして、水温が45℃以上で70より低い
と判定されると、ステップS1220に進んで、吹出モ
ードを上記のフットモードとする。また、この際ブロ
ア電圧は図8の特性図によって決定される。そして、図
8に示すように水温に応じてブロア電圧が決定される。
なお、図8に示すようにウォームアップ制御時には水温
が高くなるほど、ブロア電圧BLW(ファンモータ6a
に印加される電圧で、送風機6の送風量と言える)が高
くなるようにしてある。つまり、図8に示す特性図は、
水温が70℃以下のときに送風機6の送風能力を制御す
るウォームアップ送風制御手段を構成している。
【0030】一方、ステップS1210での判定結果が
NOで、水温が45より低いと判定されると、ステップ
S1230に進む。ステップS1230では水温が35
℃以上、つまり水温が35℃以上で45℃より低いか否
かが判定され、この判定結果がYESの場合はステップ
S1240に進んで、吹出モードをバイレベル・デフモ
ードとする。
【0031】ここで、バイレベル・デフモードは、本実
施形態中5つめの吹出モードであって、以下のようなも
のである。 バイレベル・デフモードは、フェイス用空気通路31
およびフット用空気通路32を、それぞれフェイス用ド
ア31aおよびフット用ドア32aにて開けるととも
に、さらにデフロスタ用ドア30aにてデフロスタ用空
気通路30も開ける。
【0032】これにより、空調風はデフロスタ用空気通
路30とフェイス用空気通路31とフット用空気通路3
2との3つから送風される。なおこの場合、空調風は、
フェイス用空気通路31とフット用空気通路32とはほ
ぼ等量づつの4割、デフロスタ用空気通路30には残り
の2割が送風される。また、この際ブロア電圧は図8の
特性図によって決定される。そして、図8に示すように
水温に応じてブロア電圧BLWが決定される。
【0033】ステップS1230での判定結果がNOの
場合は、ステップS1250に進み、水温が25℃以上
か否か、つまり水温が25℃以上で35℃より低いか否
かが判定される。そして、このステップS1250での
判定結果がYESの場合は、ステップS1260に進ん
で、吹出モードをフェイス・デフモードとする。ここ
で、バイレベル・デフモードは、本実施形態中6つめの
吹出モードであって、以下のようなものである。
【0034】フェイス・デフモードは、デフロスタ用
空気通路30およびフェイス用空気通路31を、それぞ
れデフロスタ用ドア30aおよびフェイス用ドア31a
にて開けるとともに、さらにフット用ドア32aにてフ
ット用空気通路32を閉じる。これにより、空調風はデ
フロスタ用空気通路30とフェイス用空気通路31だけ
から送風される。なおこの場合、空調風は、フェイス用
空気通路31に着8割で、残りの2割がデフロスタ用空
気通路30に送風される。また、この際ブロア電圧は図
8の特性図によって決定される。そして、図8に示すよ
うに水温に応じてブロア電圧が決定される。
【0035】そして、ステップS1250での判定結果
がNOで水温が25℃より低い場合は、上記の吹出モ
ードであるデフロスタモードとする。また、この際ブロ
ア電圧は図8の特性図によって決定され、ここではブロ
ア電圧BLWを0で送風機はオフとなる。なお、このよ
うに送風機をオフとしたのは以下の理由がある。水温が
25℃より低いときに送風機6を作動させるとともに、
車両走行によってラム圧が発生すると、比較的低温の送
風空気がデフロスタ用空気通路30から送風され、乗員
の上半身に到達することで乗員に不快感を与える不具合
が生じる。そこで、本実施形態では、この際送風機の作
動を停止しているので、このような不具合を防止でき
る。
【0036】以上に述べたように本実施形態では、ステ
ップS900にてウォームアップ制御を行うと判定され
ると、ステップS1200に進み、乗員に良好な暖房感
を与えるために水温に応じて吹出モードおびブロア電圧
が決定される。つまり、水温が25℃(第1所定値)よ
り低いときには、デフロスタ用空気通路30だけに空調
風を送風可能とし、車両窓ガラス33の防曇性を向上さ
せる。
【0037】そして、水温が25℃以上で、35℃(第
2所定値)より低いときには、フェイス用空気通路31
と前記デフロスタ用空気通路30とだけに空調風を送風
する。これにより、乗員の暖房感を向上できるととも
に、車両窓ガラスの防曇性を向上できる。さらに、水温
が35℃以上で、45℃(第3所定値)より低いときに
は、デフロスタ用空気通路30、フェイス用空気通路3
1、およびフット用空気通路32の3つの通路に空調風
を送風する。これにより、さらに乗員の暖房感を向上で
きるとともに、車両窓ガラスの防曇性を向上できる。
【0038】そして、水温が45℃以上で、70℃(第
4所定値)より低いときには、デフロスタ用空気通路3
0とフット用空気通路32だけ空調風を送風する。以上
のように本実施形態では、ウォームアップ制御時に常時
デフロスタ用空気通路30から空調風が送風されるよう
に構成しているので、車両窓ガラスの防曇性を向上でき
る。
【0039】(他の実施形態)上記実施形態では、ウォ
ームアップ制御時、デフロスタモードでは送風機6の作
動を停止(オフ)としたが、送風機6を作動するように
しても良い。また、上記実施形態では、ウォームアップ
制御時において、2つのフェイス・デフモードとバイレ
ベル・デフモードとしてデフロスタ用空気通路30から
空調風を送風するようにしたが、少なくともこれら2つ
の吹出モードのうち1つが切換可能としても良い。
【0040】また、上記実施形態では通常制御時に吹出
モードは、4つ切換可能であったが、例えば以下のよう
な周知のフットデフモードを追加しても良い。フットデ
フモードは、フェイス用空気通路31をフェイス用ドア
31aにて閉じて、フット用空気通路32およびデフロ
スタ用空気通路30を、それぞれフット用ドア32aお
よびデフロスタ用ドア30aにて開ける。これにより、
フットデフモードでは、空調風はフェイス用空気通路3
1とフット用空気通路32との双方に送風される。なお
この場合、デフロスタ用空気通路30とフット用空気通
路32とはほぼ等量づつ空調風が送風される。
【0041】つまり、水温が45以上で70℃より低い
場合には、上記フットデフモードとしても良い。また、
上記各実施形態では加熱用熱交換器の熱源(熱交換流
体)がエンジン冷却水としたものについて説明したが、
本発明はこれに限らずどの様なものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における車両用空調装置の全
体構成図である。
【図2】上記実施形態における制御装置15の制御内容
を示すフローチャートである。
【図3】上記実施形態におけるTAOとブロア電圧との
関係を示す図である。
【図4】上記実施形態におけるTAOと吸込口モードと
の関係を示す図である。
【図5】上記実施形態におけるTAOと吹出モードとの
関係を示す図である。
【図6】上記実施形態における制御装置15の制御内容
を示すフローチャートである。
【図7】上記実施形態における制御装置15の制御内容
を示すフローチャートである。
【図8】上記実施形態における水温とブロア電圧との関
係を示す図である。
【符号の説明】
6…送風機、6a…送風モータ、8…ヒータコア、20
…制御装置、30…デフロスタ用空気通路、30a…デ
フロスタ用ドア 30b…サーボモータ、31…フェイス用空気通路 31a…フェイス用ドア、31b…サーボモータ 32…フット用空気通路、32a…フット用ドア、32
b…サーボモータ、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換流体を熱源とする暖房用熱交換器
    (8)と、この暖房用熱交換器(8)を通過する送風空
    気を発生する送風機(6)と、前記熱交換流体の温度が
    所定値(T1)以下のときに前記送風機の送風能力を制
    御するウォームアップ送風制御手段(6a、20、12
    00)と、この送風空気を車両の窓ガラス(33)に送
    風するためのデフロスタ用空気通路(30)と、前記送
    風空気を乗員の上半身に送風するためのフェイス用空気
    通路(31)と、前記送風空気を乗員の下半身に向けて
    送風するためのフット用空気通路(32)とを有し、 前記ウォームアップ送風制御手段にて前記送風機が制御
    されているときに、前記デフロスタ用空気通路(30)
    と前記フェイス用空気通路(31)と前記フット用空気
    通路(32)とに送風される送風空気の送風量を調整す
    る通路制御手段を備える車両用空調装置であって、 前記通路制御手段(30a、30b、31a、31b、
    32a、32b)は、 前記暖房用熱交換器(8)を通過した送風空気を、少な
    くとも前記フェイス用空気通路(31)に送風するとき
    には、前記送風空気を前記デフロスタ用空気通路(3
    0)にも送風することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記通路制御手段は、 前記熱交換流体の温度が第1所定値より低いときには、
    前記デフロスタ用空気通路(30)だけに前記送風空気
    を送風可能として、 前記熱交換流体の温度が第1所定値以上で、第2所定値
    より低いときには、前記デフロスタ用空気通路(30)
    と前記フェイス用空気通路(31)とだけに前記送風空
    気を送風し、 前記熱交換流体の温度が第2所定値以上で、第3所定値
    より低いときには、前記デフロスタ用空気通路(3
    0)、前記フェイス用空気通路(31)、および前記フ
    ット用空気通路(32)の3つの通路に前記送風空気を
    送風し、 前記熱交換流体の温度が第3所定値以上で、第4所定値
    より低いときには、前記デフロスタ用空気通路(30)
    と前記フット用空気通路(32)とだけに前記送風空気
    を送風するように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記送風制御手段(6a、20)は、前
    記熱交換流体の温度が第1所定値より低いときには、前
    記送風機(6)の作動を停止させることを特徴とする請
    求項2記載の車両用空調装置。
JP32879696A 1996-12-09 1996-12-09 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP3750238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32879696A JP3750238B2 (ja) 1996-12-09 1996-12-09 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32879696A JP3750238B2 (ja) 1996-12-09 1996-12-09 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10166841A true JPH10166841A (ja) 1998-06-23
JP3750238B2 JP3750238B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=18214210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32879696A Expired - Fee Related JP3750238B2 (ja) 1996-12-09 1996-12-09 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3750238B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126969A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Toyota Motor Corp 車両用防曇装置
JP2010167895A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Sanden Corp 車両用空調装置
WO2013031379A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 トヨタ自動車株式会社 車両用空調装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126969A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Toyota Motor Corp 車両用防曇装置
JP2010167895A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Sanden Corp 車両用空調装置
WO2013031379A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 トヨタ自動車株式会社 車両用空調装置
DE112012003599B4 (de) * 2011-08-30 2021-03-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Luftkonditioniervorrichtung für ein Fahrzeug

Also Published As

Publication number Publication date
JP3750238B2 (ja) 2006-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3185854B2 (ja) 車両用空調装置
JPH09175143A (ja) 車両用空調装置
JP3931634B2 (ja) 車両用空調装置
JPH08113026A (ja) 空調装置
JP2008296837A (ja) 車両用空調装置
JPH075012B2 (ja) 車両用空気調和制御装置
CN112693274A (zh) 活顶车辆的温度调节设备控制装置
JP3750238B2 (ja) 車両用空調装置
JP4333004B2 (ja) 車両用空調装置
JP2002172926A (ja) 車両用空調装置
JP3533716B2 (ja) 車両用空調装置
JPH11151930A (ja) 車両用空調装置
JPS6216082Y2 (ja)
JP3873461B2 (ja) 車両用空調装置
JP3772432B2 (ja) 車両用空調装置
JP2000264038A (ja) 車両用空調装置
JPH11254936A (ja) 空調装置
JP3596108B2 (ja) 車両用空調装置
JP3030352B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2004090761A (ja) 車両用空調装置
JP2522215B2 (ja) 車両用空気調和制御装置
JP2003080919A (ja) 車両用空調装置
JP3572678B2 (ja) 車両用空調装置
JP3596054B2 (ja) 車両用空調装置
JPS6344245Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051128

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees