JP3873461B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両用空調装置において、吹出口モードを自動的にコントロールすることが可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、冬場において、車両のエンジン起動時には、車両用空調装置のヒータコア(暖房用熱交換器)内を流れる温水温度が低いため、車室内を充分に暖房することができない。このため、エンジン起動後に温水温度が徐々に上昇していき、乗員にとって暖房感が得られる程度の温水温度(例えば35℃)まで上昇すると、送風機を起動するようにしている。そして、温水温度がさらに上昇していくと、温水温度に合わせて、空調風の送風量が決定されるようになっている(以下、これをウォームアップ制御という)。
【0003】
そして、上述のウォームアップ制御時において、乗員の温感に合わせて制御するものとして、特開平7−40733号公報に記載されているものがある。この従来装置では、上記ウォームアップ制御時において、車室内温度が上昇するにつれて、吹出口モードをベントモード(フェイスモード)、バイレベルモード、ヒートモード(フットモード)に切り換えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明者らは、上記ウォームアップ制御時において、制御初期時(空調風の吹出温度が非常に低いとき)には、乗員の上半身に向けて空調風を送風すると、寒さを感じるため、この場合は乗員の上半身には空調風を送風しないフットモードとし、その後できるだけ速く乗員の手を温めるために、バイレベルモードへ吹出口モードを切り換えることで、暖房感向上の達成を狙って検討してみた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
先ず、本発明者は、図8に示すように乗員の上半身に向けて吹き出される空調風温度(図8中FACE吹出温)と、乗員の温感との関係を実際に検討し、マップ化してみた。この図8から明らかなように従来装置のように車室内温度に応じて吹出口モードを切り換えるよりも、FACE吹出温と乗員の温感とは相関関係があるため、空調風の温度に応じてフットモードからバイレベルモードに切り換えることで、なるべく速く乗員の上半身にも暖房感を与えることができ、暖房感の向上を達成できるのでないかと考えた。
【0006】
このような着想により、請求項1ないし10記載の発明では、空調風の吹出温度に関連する温度信号(Tw)が、第2所定温度(Tw2)より低いときには、前記吹出口モードを前記下半身モードに切り換え、前記温度信号(Tw)が第2所定温度となると、前記吹出口モードを上半身モードに切り換え、前記温度信号(Tw)が第2所定温度(Tw2)より高い第3所定温度(Tw3)となると、前記吹出口モードを前記下半身モードに切り換えるウォームアップ制御を行うことを特徴としている。
【0007】
ここで、上記上半身モードには、フェイス吹出口およびフット吹出口を開口してデフロスト吹出口を閉塞するバイレベルモードと、フェイス吹出口を開口してフット吹出口およびデフロスト吹出口を閉塞するフェイスモードとを含み、更に、フェイス吹出口とフット吹出口とデフロスト吹出口のすべてを開口する場合も含む。
【0008】
また、上記下半身モードには、フット吹出口を開口してフェイス吹出口およびデフロスト吹出口を閉塞するフットモードと、フット吹出口およびデフロスト吹出口を開口してフェイス吹出口を閉塞するフット/デフモードとを含み、更に、フットモードおよびフット/デフモードにおいて、フェイス吹出口のサイド側吹出口から空調風を吹き出す場合を含む。
【0009】
請求項1ないし記載の発明により、空調風の吹出温度に関連する温度信号が第2所定温度(Tw2)より低いときには、乗員上半身に向けて空調風を送風しても、温度が低くて不快と感じるため、吹出口モードを下半身モードとして乗員下半身に暖房感を与え、上記温度信号が第2所定温度(Tw2)となると、吹出口モードが上半身モードに切り換えられ、この第2所定温度(Tw2)とは乗員に快適感を与えられる空調風の温度の下限値であるため、吹出口モードを上半身モードとすることにより、乗員上半身に暖房感を与えることができ、乗員の暖房感を向上できる。
【0010】
そして、温度信号が第2所定温度(Tw2)より高い第3所定温度(Tw3)となると、吹出口モードを前記下半身モードに切り換えられ、この第3所定温度(Tw3)とは乗員に快適感を与えられる空調風の温度の上限値であるため、上半身モードから下半身モードとすることにより、乗員に不快感を与えずに、引き続き車室内を暖房できる。
【0011】
ところで、このようなウォームアップ制御時において、車室内に侵入する日射量が所定日射量より大きいときに乗員上半身に空調風を吹き出すと、かえって乗員に不快感を与えることが検討により確認された。また、車室内温度が所定車室内温度より高いときや、車室外温度が所定車室外温度より高いときにも、同様な事が確認された。
【0012】
そこで、請求項記載の発明では、ウォームアップ制御は、車室内に入射する日射量(Ts)が所定日射量(Ts’)より小さいときに行われ、日射量(Ts)が所定日射量(Ts’)より大きいときには、下半身モードを継続して空調を行うことを特徴としている。このようにすることにより、日射量が所定日射量より大きいときにはウォームアップ制御における上半身モードへの切換を禁止して、下半身モードを継続して空調を行うため、乗員に不快感を与えることが未然に防止できる。
【0013】
また、請求項記載の発明では、日射量(Ts)が所定日射量(Ts’)より大きいときは、第3所定温度(Tw3)を、日射量(Ts)が所定日射量(Ts’)より小さいときに比べて低く設定することを特徴としている。これにより、日射量が所定日射量より大きい場合は、ウォームアップ制御における上半身モードにより空調を行う時間を短くし、速やかに下半身モードに切り換えて空調を行うことができるため、上半身に長時間空調風を吹き出して乗員に不快感を与えることが未然に防止できる。
【0014】
また、請求項記載の発明では、日射量(Ts)が所定日射量(Ts’)より大きいときは、吹出口モードを上半身モードに切り換えた後、上半身モードから下半身モードに切り換えるまでの時間を、日射量(Ts)が所定日射量(Ts’)より小さいときに比べて短くすることを特徴としている。これにより、日射量が所定日射量より大きい場合は、ウォームアップ制御における上半身モードにより空調を行う時間を短くし、速やかに下半身モードに切り換えて空調を行うことができるため、上半身に長時間空調風を吹き出して乗員に不快感を与えることが未然に防止できる。
【0015】
また、請求項記載の発明では、ウォームアップ制御は、車室内温度(Tr)が所定車室内温度(Tr’)より低いときに行われ、車室内温度(Tr)が所定車室内温度(Tr’)より高いときには、下半身モードを継続して空調を行うことを特徴としている。これにより、車室内温度が所定温度より高いときにはウォームアップ制御における上半身モードへの切換を禁止して、下半身モードを継続して空調を行うため、乗員に不快感を与えることが未然に防止できる。
【0016】
また、請求項記載の発明では、車室内温度(Tr)が所定車室内温度(Tr’)より高いときは、第3所定温度(Tw3)を、車室内温度(Tr)が所定車室内温度(Tr’)より低いときに比べて低く設定することを特徴としている。これにより、車室内温度が第2所定車室内温度より高いときには、ウォームアップ制御における上半身モードにより空調を行う時間を短くし、速やかに下半身モードに切り換えて空調を行うことができるため、上半身に長時間空調風を吹き出して乗員に不快感を与えることが未然に防止できる。
【0017】
また、請求項記載の発明では、車室内温度(Tr)が所定車室内温度(Tr’)より高いときは、吹出口モードを上半身モードに切り換えた後、上半身モードから下半身モードに切り換えるまでの時間を、車室内温度(Tr)が所定車室内温度(Tr’)より低いときに比べて短くすることを特徴としている。これにより、車室内温度が所定温度より高いときにはウォームアップ制御における上半身モードへの切換を禁止して、下半身モードを継続して空調を行うため、乗員に不快感を与えることが未然に防止できる。
【0018】
また、請求項記載の発明では、ウォームアップ制御は、車室外温度(Tam)が所定車室外温度(Tam’)より低いときに行われ、車室外温度(Tam)が所定車室外温度(Tam’)より高いときには、下半身モードを継続して空調を行うことを特徴としている。これにより、車室外温度が所定車室外温度より高い場合には、ウォームアップ制御における上半身モードへの切換を行わないので、上半身に空調風を吹き出して乗員に不快感を与えることを未然に防止できる。
【0019】
また、請求項記載の発明では、第2所定温度(Tw2)および第3所定温度(Tw3)は、車室外温度(Tam)が低くなるほど、高めに設定されることを特徴としている。これにより、図8および図10に示すように車室外温度が低くなるほど、上記下限値および上限値が高温度領域にずれるため、第2所定温度および第3所定温度を車室外温度が低くなるほど、高めに設定することで、車室外温度に応じて、確実に乗員上半身に快適感を与えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態における車両用空調装置について説明する。
図1ないし図15は本発明の第1実施形態を示し、図1は車両用空調装置の概略構成を示した図である。
【0021】
車両用空調装置1は、車室内に空気を送るダクト2、このダクト2内において車室内に向かう空気流を発生させるブロア3、ダクト2内を流れる空気を冷却するエバポレータ4、車室内に吹き出す空気の温度を調節するエアミックス方式の吹出温度調節装置5、および各空調機器を制御する制御装置6を備える。
ダクト2は、車室内の前方側に配設されている。ダクト2の入口側には、内気導入口7および外気導入口8の2つの導入口が設けられており、さらに内気導入口7および外気導入口8の内側には内外気切替ダンパ9が回動自在に取り付けられている。内外気切替ダンパ9は、サーボモータ10によって駆動されるもので、内気導入口7より車室内空気(内気)を導入する内気循環モードと外気導入口8より車室外空気(外気)を導入する外気導入モードとを切り替える。
【0022】
ダクト2の出口側には、車両の窓ガラス(主にフロントガラス)に向けて空調風を吹き出すためのデフロスト吹出口11、乗員上半身に向けて空調風を吹き出すためのフェイス吹出口12、および乗員下半身に向けて空調風を吹き出すためのフット吹出口13の3つの吹出口が設けられている。
これら吹出口の内側にはデフロスト吹出口ダンパ14、フェイス吹出口ダンパ15およびフット吹出口ダンパ16が回動自在に取り付けられている。それらのデフロスト吹出口ダンパ14、フェイス吹出口ダンパ15およびフット吹出口ダンパ16は、それぞれサーボモータ17〜19によって駆動される。
【0023】
ブロワ3は、ブロワ駆動回路20により印加電圧が制御されるブロワモータ21によって回転速度が制御され、内気導入口7または外気導入口8のいずれか開かれた導入口から空気を吸引してダクト2を介して車室内へ送風する。
エバポレータ4は、ブロワ3の下流側のダクト2内に配設され、ブロワ3により送られてくる空気を冷却する冷媒蒸発器で、冷凍サイクル22を構成する要素のひとつである。
【0024】
なお、冷凍サイクル22は、エバポレータ4からコンプレッサ23、コンデンサ24、レシーバ25およびエキスパンションバルブ26を介してエバポレータ4に冷媒が循環するように形成された周知のものである。コンプレッサ23は、電磁クラッチ(図示せず)を介してエンジンの回転動力が伝達されることにより回転駆動される。
【0025】
なお、冷凍サイクル22は、コンプレッサ23の作動(オン)によりエバポレータ4による空気の冷却機能を得、コンプレッサ23の作動停止(オフ)によりエバポレータ4による空気の冷却が停止する。
吹出温度調節装置5は、本例ではヒータコア27およびエアミックスダンパ28等より構成されている。ヒータコア27は、図示しないエンジンの冷却水(以下、温水)を熱源として空気を加熱する加熱用熱交換器で、エバポレータ4より送られてくる冷風を加熱する。
【0026】
エアミックスダンパ28は、ヒータコア27の入口側に回動自在に取り付けられており、サーボモータ29により設定される開度に応じて、ヒータコア27を通る空気量とヒータコア27を迂回してバイパス通路30を通る空気量とを調節する。
制御装置6は、CPU31、ROM32およびRAM33等を含んで構成されるもので、予めROM32内に車室内の空調制御のための制御プログラムを記憶しており、その制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。
【0027】
制御装置6の出力端子A〜Eは、それぞれサーボモータ10、29、17、18、19に接続され、出力端子Fはブロワ駆動回路20を介してブロワモータ21に接続されている。サーボモータ29には、エアミックスダンパ28の開度θを検出するエアミックスダンパ開度センサ34が設けられ、制御装置6の入力端子Gに接続されている。
【0028】
制御装置6の出力端子Hは、図示しないコンプレッサ駆動回路を介してコンプレッサ23の電磁クラッチに接続されており、その電磁クラッチのコイルに通電することによりエンジンの回転力を伝達してコンプレッサ23を回転駆動する。制御装置6の入力端子J〜Lは、車室内の運転席前方のインストルメントパネル(図示せず)に設けられた操作パネル(図示せず)に設置された内外気切替スイッチ36、温度設定スイッチ37およびデフロストモード設定スイッチ38にそれぞれ接続され、入力端子M〜Qは、それぞれ内気センサ39、外気センサ40、水温センサ41、日射センサ42およびエバ後温度センサ43に接続されている。
【0029】
内気センサ39および外気センサ40は、それぞれ車室内温度および車室外温度を検出し、その検出温度に応じた内気温信号Trおよび外気温信号Tamを制御装置6に送る。水温センサ41およびエバ後温度センサ43は、温水の温度およびエバポレータ4の出口空気温度を検出し、その検出温度に応じた水温信号Twおよびエバ後温度信号Teを制御装置6に送る。日射センサ42は、車室内に入射した日射量を検出し、その検出した日射量に応じた日射量信号Tsを検出するものである。
【0030】
ここで、エアミックスダンパ28の調節具合を決定する調節具合決定制御、すなわち、本例にあってはCPU31におけるエアミックスダンパ28の目標開度θ0 の算出について説明する。
CPU31は、車両乗員により空調装置(自動空調制御)が選択されると、入力信号に基づいて車室内に吹き出す空気の目標吹出温度Taoを次の数式1によって算出する。
【0031】
【数1】
Tao=Kset ・Tset −Kr・Tr−Kam・Tam−Ks・Ts+C
但し、Kset は温度設定ゲイン、Tset は温度設定スイッチ37の設定温度信号、Krは内気温ゲイン、Trは内気センサ39の内気温信号、Kamは外気温ゲイン、Tamは外気センサ40の外気温信号、Ksは日射ゲイン、Tsは日射センサ42の日射量信号、Cは補正定数である。
【0032】
次に、CPU31は、空調装置選択時にエアミックスダンパ28の目標開度θ0 を次の数式2によって算出する。
【0033】
【数2】
θ0 ={(Tao−Te)/(Tw−Te)}×100(%)
なお、Teはエバ後温度センサ43のエバ後温度信号、Twは水温センサ43の水温信号である。
そして、CPU31は、エアミックスダンパ28の目標開度θ0 に応じた駆動信号をサーボモータ29に出力する。これにより、エアミックスダンパ28は、サーボモータ29によって実際の開度が補正量を含んだ目標開度θ0 になるように制御される。
【0034】
次に、この車両用空調装置1の作動を図2のフローチャートに従って、本例の制御内容について説明する。
制御装置6は、電源が投入されると制御プログラムをスタートし、図2のフローチャートにしたがって演算、処理を実行する。
先ず、各種タイマーや制御フラグ等を初期化する(ステップS1)。次に、温度設定スイッチ37から設定温度信号Tset を読み込み、RAM33に記憶する(ステップS2)。
【0035】
続いて、車室内の空調状態に影響を及ぼす車両環境状態を検出するために各種センサから入力信号を読み込む。すなわち、内気センサ39からの内気温信号Tr、外気センサ40からの外気温信号Tam、温水の温度を検出する水温センサ41からの水温信号Tw、日射センサ42からの日射量信号Tsおよびエバ後温度センサ43からのエバ後温度信号Teを読み込んで、RAM33に記憶する(ステップS3)。
【0036】
次に、RAM33に読み込んだ各種入力データと予めROM32に記憶されている前述の数式1に基づいて、車室内に吹き出す空気の目標吹出温度Taoを算出する(ステップS4)。
続いて、ステップS5において、上述のようにRAM33に読み込んだ設定温度信号Tset および各種入力データに基づいて、ブロア3の風量を設定する。すなわち、ブロワ駆動回路20を介してブロワモータ21に印加するブロア電圧BLWを設定する(ステップS5)。なお、このステップS5については、後で詳しく説明する。
【0037】
そして、ステップS6において、上述のようにRAM33に読み込んだ各種入力データ(水温信号Tw、エバ後温度信号Te)と予めROM32に記憶されている前述の数式2に基づいて、エアミックスダンパ28の目標開度θ0 を算出する(ステップS6)。
次に、目標吹出温度Taoに基づいて、ダクト2内に内気導入口7より車室内空気(内気)を導入する内気循環モードを行うか、あるいは外気導入口8より車室外空気(外気)を導入する外気導入モードを行うかを決定する。この場合、内気循環モード、外気導入モードは内外気切替ダンパ9をサーボモータ10により駆動制御して、内気導入口7あるいは外気導入口8のうち何れかを開口するように設定する(ステップS7)。
【0038】
次に、予めROM32に記憶されているデータに基づいて、コンプレッサ23とエンジンとを駆動連結する電磁クラッチのコイルをオンするか、オフするかを決定する(ステップS8)。例えば、エアコンスイッチがオンで、エバ後温度信号Teが3℃以下であれば、コンプレッサ23はオフとなり、エバ後温度信号Teが4℃以上であれば、コンプレッサ23はオンとなる。
【0039】
続いて、ステップS9では、予めROM32に記憶されている図3のデータに基づき、吹出口モードを決定する。なお、本例では、自動的に制御される吹出口モードとしてフェイスモード(FACE)、バイレベルモード(B/L)、およびフットモード(FOOT)が切換可能となっている。
フェイスモードは、フェイス吹出口ダンパ15にてフェイス吹出口12を開口し、フット吹出口ダンパ16にてフット吹出口13を閉塞し、デフロスト吹出口ダンパ14にてデフロスト吹出口11を閉塞する。これにより、フェイス吹出口12のみから車室内に送風される。
【0040】
バイレベルモード(上半身モード)は、フェイス吹出口ダンパ15にてフェイス吹出口12を開口し、フット吹出口ダンパ16にてフット吹出口13を開口し、デフロスト吹出口ダンパ14にてデフロスト吹出口11を閉塞する。これにより、空調風は、フェイス吹出口12およびフット吹出口13の両方から車室内に送風される。
【0041】
フットモード(下半身モード)は、フェイス吹出口ダンパ15にてフェイス吹出口12を閉塞し、フット吹出口ダンパ16にてフット吹出口13を開口し、デフロスト吹出口ダンパ14にてデフロスト吹出口11を閉塞する。これにより、乗員上半身への空調風の吹き出しが遮断され、フット吹出口13からのみ車室内に送風される。
【0042】
そして、前述のステップS5〜S9で決定した制御信号をブロワ駆動回路20、サーボモータ10、17〜19、29およびコンプレッサ駆動回路等に出力してブロワ3、内外気切替ダンパ9、ドア17〜19、エアミックスダンパ28およびコンプレッサ23を動作させる(ステップS10)。
次に、ステップS10の処理を実行してから制御周期時間τが経過しているか否かを判断し(ステップS11)、この判断結果がNOの場合には制御周期時間τの経過を待つ。また、その判断結果がYESの場合にはステップS2の処理へ戻り、上述の演算、処理が繰り返される。
【0043】
以上の演算、処理を繰り返し実行することによって車両用空調装置1が自動コントロールされる。
次に、上記ステップS5の制御内容について説明する。
空調風の風量、つまりブロアモータ21へのブロア印加電圧(BLWN)は、ステップS4にて算出された目標吹出温度Taoに基づいて、予めROM内に記憶された図4に従って決定される。しかし、図4のマップは、温水温度(水温信号Tw)が充分に温まってヒータコア27での加熱能力が充分にある状態(以下、通常時)を想定して決定されている。
【0044】
このため、冬場において、温水温度が低いときに車両用空調装置1を起動し、車室内を急速に暖房する場合(ウォームアップ時)、図4のマップにて風量を決定すると、上記目標吹出温度Taoが非常に高い値となることで、空調風の風量が大風量となる。しかし、このような大風量となると、温水温度Twが低いために、空調風の吹出温度はヒータコア27を通過しても、ほとんど上昇せず、乗員にとって冷たい冷風が吹き出して不快感を与える。
【0045】
そこで、本例では、図5に示すウォームアップ制御を行う。先ず、ステップS51では、温水温度Twに応じて空調風の風量を増加させて、車室内を急速に暖房するウォームアップ制御時か否かを判定する。ステップS51の判定内容は、図6に示すようなものであって、本例では、上記目標吹出温度Taoが所定値(例えば35℃)以上であれば、ウォームアップ時と判定する。
【0046】
ステップS51にてウォームアップ制御時と判定されると、予めROM内に記憶された図7のマップに従って、ブロワ電圧BLWWを決定する(ステップS52)。図7のマップは、温水温度Twが高くなるほど、ブロア電圧BLWWが大きくなるようになっている。一方、ステップS51にてNOと判定されると、ブロア電圧BLWを最大値(31)に設定する。なお、この31という値は、ブロワモータ21に印加される電圧値でなく、あくまで風量のレベルを表したものである。
【0047】
そして、ステップS54では、ウォームアップ時か否かに係わらず、通常時におけるブロワ電圧BLWを図4のマップから決定する。その後、ステップS55では、上記ステップS52〜54で決定されたブロワ電圧BLWN、ブロワ電圧BLWWのうち、小さい方を最終のブロワ電圧BLWとして決定する。以上のようにウォームアップ制御時および通常時の空調風の風量が決定される。
【0048】
次に、上記ステップS9における吹出口モードの決定について説明する。本例における吹出口モードは、上記課題を解決するための手段にて述べたように、ウォームアップ時に空調風の吹出温度に応じて、吹出口モードをフットモードからバイレベルモード、さらにバイレベルモードからフットモードに切り換える。
つまり、ウォームアップ初期時において、乗員の温感について検討した結果、図8に示すように吹出温度がある温度以上となれば、乗員下半身に加え、乗員上半身にも空調風を吹き出すことで、乗員上半身が速く温まり、より乗員が快適と感じることが確認された。これにより、例えば、ハンドルを握る乗員の手の冷たさを素早く解消することができ、乗員は非常に快適と感じる。
【0049】
そこで、このように吹出口モードを切り換えるためには、空調風の吹出温度を検出するセンサを特別に設ける必要があるが、このようにすると部品点数が増加して好ましく無い。
従って、本例では、図9に示すように吹出温度と相関のある温水温度Tw(温度信号)に応じて、吹出口モードを切り換えるようにしている。なお、図9は、本発明者は試験検討したデータ図であって、外気温Tam(上記外気温信号、ウォームアップ制御時において、ダクト2内に吸い込まれる吸込温度)により異なるものの、吹出温度と温水温度Twとはほぼ1対1の関係がある。そして、図8および図9のマップを纏めると、図10に示すような快適な吹出温度範囲の関係を表す図が得られる。
【0050】
また、このようなウォームアップ制御時において、車室内に侵入する日射量Tsがあるときと無いときとでは、日射量Tsがあるときには、フェイス吹出口12から空調風を吹き出すと、かえって乗員に不快感を与えることが検討により確認された。
さらには、例えば春秋等の中間期において、上記ウォームアップ制御を行う場合がある。例えば、外気温が20℃程度で、車両を長時間停車しておくと、温水温度Twおよび内気温Trもほぼ20℃程度となっている。このため、この状態で車両用空調装置1を起動(設定温度25℃)すると、ウォームアップ制御が行われる。従って、本例のようにウォームアップ制御時にバイレベルモードに切り換わると、フェイス吹出口12からの空調風により、かえって乗員に不快感を与えることがある。
【0051】
このような理由からして、ウォームアップ制御時にバイレベルモードとすることで、乗員が快適と感じさせるためには、▲1▼外気温Tamが所定車室外温度(例えば5℃)以下で、▲2▼内気温Trが所定車室内温度(後述のTr’で、例えば20℃)以下、▲3▼日射量Tsが所定日射量(後述のTs’で、例えば500W/m2 )より小さいといった3つの条件を全て満足したときにのみに、図10のマップにて決まる快適範囲に基づいて、吹出口モードの切り換えを行うようにすれば良い。また、これらの条件を1つでも満足しない場合には、吹出口モードは、図3のマップにて決定される。
【0052】
しかし、このように乗員の快適感に合わせて、吹出口モードを制御するためには、非常に複雑で非線形であるため、本例では階層形ニューラルネットワーク(N.N)にてこの関係を記憶させ、吹出口モード制御を行うようにしている。図11は階層形ニューラルネットワーク(N.N)の制御内容を表す図であり、図12は、図11の制御系をブロック的に表したものである。
【0053】
本例における階層型ニューラルネットワークは、図11に示すように4層の階層形のものを使用しており、以下のような作動を行う。
複数の制御入力Ini(本例では、Tao、Tw、Tam、Ts、Tr)に対して、入力とその結合係数の積を全て加算し、その値にシグモイド関数をかけるニューロンを複数持った形となっている。そして、上記階層型ニューラルネットワークに図13のような教師データを与えて、上記CPU31で各結合係数を算出する。
【0054】
なお、図13には教師データの一部しか記載していないが、教師データは、図9のマップを満足するように決められている。 また、図11に示すニューロンの入力出力は、0から1までの値しかとれないようになっているため、以下のように各入出力を0〜1の値に正規化して用いる。
目標吹出温度Tao 〔0〜90〕℃→〔0,1〕
日射量Ts 〔0〜1000〕W/m2 →〔0,1〕
外気温Tam 〔−30〜50〕℃→〔0,1〕
温水温度Tw 〔0〜90〕℃→〔0,1〕
また、制御出力は、0.1がフェイスモード、0.3がバイレベルモード、0.5がフットモードとなるように割りつけており、これに応じて図14に示すマップが予めROM32内に記憶されている。
【0055】
そして、図13に示す教師データを図12に示すニューラルネット(N.N)に与えて、アルゴリズムとして周知のバックプロポーション法にて学習制御させる。なお、バックプロポーション法とは、制御入力と制御出力と関係が一致するように上記結合係数を求める手法である。そして、ニューロンの出力と教師データを比較し、誤差があれば、結合係数を修正するという作動を繰り返し、この繰り返しはニューロンの出力がすべての教師データとほぼ一致するまで、行われる。これにより、与えた入力に対して、希望の出力がでるネットワークを作ることができる。
【0056】
以上のように本例では、求められた結合係数を用いて、図12のニューロネットワークに、目標吹出温度Tao、日射量Ts、外気温Tam、温水温度Twを正規化して0〜1の値を与え、その結果である吹出口モードにより、図14のマップに適合させて、実際の吹出口モードを決める。
次に、本例におけるウォームアップ制御の作動を図15を用いて説明する。先ず、外気温Tamが5℃以下の−10℃の場合について説明する。
【0057】
時間t1にてイグニッションスイッチ(図示せず)がオンされて、エンジン(図示せず)が起動すると、温水がヒータコア27に循環するようになり、吹出口モードはフットモードが選択される。そして、エンジンの起動により温水温度Twが徐々に上昇し、時間t2にて温水温度TwがTw1(35℃、第1所定温度、図7参照)となると、ブロワモーア21にブロア電圧BLWが印加されて起動する。そして、時間t2では、吹出口モードは図15中実線で示すようにフットモードとなり、この状態で車室内の暖房が開始される。
【0058】
つまり、温水温度TwがTw2より低いときには、乗員上半身に向けて空調風を送風しても、温度が低くて不快と感じるため、吹出口モードをフットモードとして乗員下半身に暖房感を与える。
温水温度Twが上昇して、時間t3にて温水温度TwがTw2(58℃、第2所定温度)となると、吹出口モードがフットモードからバイレベルモードに切り換わる。すなわち、上記Tw2は、図10において乗員が快適と感じる温水温度Tw(吹出温度)の下限値を意味し、これにより、乗員下半身だけでなく乗員上半身に向けて空調風を吹き出し、乗員上半身には、図10の関係図から快適と感じる吹出温度を持った空調風が送風される。これにより、乗員上半身に暖房感を与えることができ、例えばハンドルを握る乗員の手の冷たさを素早く解消することができ、乗員は非常に快適と感じる。
【0059】
そして、バイレベルモードは、時間t4になり、温水温度TwがTw3(67℃、第3所定温度)になるまで継続される。時間t4にて温水温度TwがTw3となると、吹出口モードがバイレベルモードからフットモードに切り換わる。つまり、図10から明らかなように温水温度TwがTw3以上となると、快適感が薄れ、個人差によっては不快と感じるので、この場合はフェイス吹出口12から空調風を送風することを止める。すなわち、上記Tw3は、乗員が快適と感じる吹出温度の上限値を意味し、これにより、乗員に不快感を与えずに、乗員上半身に快適と感じる範囲にて暖房感を与えることができ、不快と感じる前にフットモードとして車室内の暖房を行うため、乗員の暖房感を格段に向上できる。
【0060】
次に外気温Tamが0℃の場合では、図10から明らかなように外気温Tamが−10℃の場合に比べて温度が高いため、快適温度範囲つまり、上記下限値Tw2および上記上限値Tw3が低温度領域にずれるため、これに追従して温水温度Twに対する吹出口モードの切り換わり方が異なる。つまり、図10から分かるように上記Tw2および上記Tw3は、外気温Tamが低くなるほど、高めに設定される。
【0061】
そして、この場合の作動は、時間t1から時間t2までは 上記外気温Tamが0℃の場合と同じとなるが、時間t3に温水温度Twが上記Tw2より低いTw2′(57℃)となると、吹出口モードがフットモードからバイレベルモードに切り換わる。そして、時間t3′となって温水温度Twが上記Tw3より低いTw3′(63℃)となると、吹出口モードがバイレベルモードからフットモードに切り換わる。このようにすることで、外気温Tamが変化しても、バイレベルモードとしたときに確実に乗員上半身に快適感を与えることができる。
【0062】
また、上記▲1▼〜▲3▼の条件を1つでも満足しない場合には、いくら車室内を急速暖房するウォームアップ制御を行う場合であっても、吹出口モードがバイレベルモードとなることが禁止されて、吹出口モードは図3のマップから吹出口モードとしてフットモードを継続して、暖房を行う。これにより、乗員に不快感を与えることが未然に防止できる。なお、この場合の吹出口モードの切換を、図15中最上方部に示してある。
【0063】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、上記ウォームアップ制御をニューラルネットを用いて行ったが、図16、図17で示すフローチャートのような制御ロジックを用いて行っても良い。
先ず、ステップS60ではカウント(COUNT)が0か否かが判定され、この判定結果がYESであると、ステップS61に進み、判定結果がNOであると、リターンされて以下のステップSには進まない。
ステップS61では外気温Tamが所定車室外温度Tam’(上記5℃)より低いか否かが判定され、外気温TamがTam’より低いと判定されると、さらに日射量Tsが上記所定日射量Ts’(上記500W/m2 )より小さいか否かが判定される(ステップS62)。
【0064】
そして、日射量Tsが所定日射量Ts’より小さいと判定されると、内気温Trが所定車室内温度Tr’(上記20℃)より低いか否かが判定される(ステップS63)。次にステップS64では、目標吹出温度Taoが所定温度Tao′より高いか否かが判定され、ここではウォームアップ制御が必要があるか否かを判定している。ウォームアップ制御が必要であると判定されると、ステップS65に進み、ステップS65では外気温Tamに応じて上限値Tw3を設定する。そして、この上限値Tw3は図10の関係から設定されるものであり、フェイス吹出口12からの空調風の温度が乗員に快適感を与える上限温度を意味し、具体的には図17に示すように外気温Tamが高くなるほど、上限値Tw3が低く設定される。
【0065】
その後、ステップS66では、外気温Tamに応じて下限値Tw2を設定する。そして、この下限値Tw2は図10の関係から設定されるものであり、フェイス吹出口12からの空調風の温度が乗員に不快感を与える下限温度を意味し、具体的には図17に示すように外気温Tamが高くなるほど、下限値Tw2が低く設定される。また、下限値Tw2は、必ず上記上限値Tw3より低い値に設定される。
【0066】
次にステップS67では、上記上限値Tw3および下限値Tw2に基づいて、吹出口モードを決定する。具体的には図17のマップに示すように温水温度Twが上昇する場合では、温水温度Twが上記下限値Tw2より低いときは、吹出口モードとしてフットモードとなる。そして、温水温度Twが上記下限値Tw4より高くなって、上記上限値Tw3となるまでは、吹出口モードはバイレベルモードとなる。そして、温水温度Twが上限値Tw3より高くなるとバイレベルモードからフットモードに切り換えられる。
【0067】
なお、本例では、図17中ステップS67のマップには、温水温度Twが若干変動したときに、吹出口モードがハンチングを起こさないようにヒステリシスが設けられている。
続いて、ステップS68では、温水温度Twが所定温度TwX より高いか否かを判定し、この判定結果がYESの場合は、ステップS60へリターンされる。一方、ステップS68にてNOと判定されると、ステップS69に進んで、カウントを1にセットする。そして、このようにカウント1に1がセットされるとステップS60ではYESと判定されて、ウォームアップ制御が終了となる。
【0068】
このようにしたのは以下の理由からである。例えば、外気温Tamが非常に低くて−20℃であったとする。この場合、車両が走行を開始すると、上記ウォームアップ制御が開始されて、徐々に車室内が温まっていく。しかし、車両走行中では温水温度Twは高温を維持できるが、車両がアイドリングで停車していると、温水温度Twは徐々に下がっていく。このため、仮にステップS68を設けないと、上記ウォームアップ制御を行って、吹出口モードがフットモード→バイレベルモード→フットモードとなった後に、温水温度Twが下がると、吹出口モードが再度バイレベルモードに戻り、逆に乗員に不快感を与える場合がある。
【0069】
そこで、本例では、温水温度TwがTwX より高くなると、上記ウォームアップ制御を終了するために、上記ステップS60にてカウントが0にセットされているか否かを判定している。
以上のようにしても、上記第1実施形態に比べ、若干精度が低下するものの、ウォームアップ制御時における乗員の暖房感向上に関してほぼ同様な効果が得られる。
【0070】
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、第1実施形態の車両用空調装置のウォームアップ制御において、空調温度が乗員に快適感を与える上限温度である上限値Tw3を、日射量Tsおよび車室内温度Trの上昇に応じて低く設定する制御を追加したものである。従って、この第3実施形態においても、吹出口モード制御を上記第1実施形態と同様に階層形ニューラルネットワークによって行う。また、第1実施形態と同様の部分については、同一の符号を付け、第1実施形態と異なる部分について、図18〜22に基づいて説明する。
【0071】
図18は温水温度Twと、外気温Tamと、吹出口モードの切り換えとの関係を示す。図18中の空調風が乗員に快適感を与える下限値Tw2および上限値Tw3は、外気温と快適感の得られる温水温度範囲の関係を示す図10中の下限値Tw2および上限値Tw3と同じものである。図18に示すように、下限値Tw2および上限値Tw3は、外気温Tamが高くなるほど低く設定される。
【0072】
図19は、外気温Tamに加えて日射量Tsをも考慮して上限値Tw3を設定する場合を示している。図19中のTw3は、日射量Tsが第1所定日射量Ts’(例えば500W/m2 )より小さい場合の上限値Tw3を示し、図18中のTw3に対応する。また、図19中のTw3(s)は、日射量Tsが第1所定日射量Ts’(500W/m2 )より大きく第2所定日射量Ts”(例えば1000W/m2 )より小さい場合の上限値Tw3であり、外気温Tamが所定温度(例えば−14℃)より高温側において、日射量Tsが第1所定日射量より小さい場合に比べ上限値Tw3を低く設定することを示す。
【0073】
図20は、外気温Tamに加えて車室内温度Trをも考慮して上限値Tw3を設定する場合を示している。図20中のTw3は、車室内温度Trが第1車室内温度Tr’(例えば10℃)より低い場合の上限値Tw3を示し、図18中のTw3に対応する。また、図20中のTw3(r)は、車室内温度Trが第1車室内温度Tr’(10℃)より高く第2車室内温度Tr”(例えば15℃)より低い場合の上限値Tw3であり、外気温Tamが所定温度(例えば−14℃)より高温側において、車室内温度Trが第1車室内温度より低い場合に比べ上限値Tw3を低く設定することを示す。
【0074】
次に、本例におけるウォームアップ制御の作動を図21に基づいて説明する。まず、外気温Tamが所定車室外温度Tam’(上記5℃)より低い0℃であって、内気温Trが第1所定車室内温度Tr’(上記10℃)より低く、日射量Tsが第1所定日射量Ts’(上記500W/m2 )より小さい場合(以下、これを第1条件という。)について説明する。
【0075】
この第1条件における下限値Tw2および上限値Tw3は、図18に基づいて設定される。
この第1条件の場合は、上記第1実施形態と同様、時間t2で温水温度Twが第1所定温度Tw1(35℃)となると、吹出口モードはフットモードにて暖房が開始され、時間t2’で温水温度Twが第2所定温度Tw2’(57℃)となると、フットモードからバイレベルモードに切り換わる。そして、時間t3’で温水温度Twが第3所定温度Tw3’(63℃)となると、バイレベルモードからフットモードに切り換わる。
【0076】
従って、第1条件の場合には、図21中破線で示されるように時間txの間、バイレベルモードにて空調が行われる。
次に、上記第1条件のうち、日射量Tsが第1所定日射量Ts’(500W/m2 )より大きく第2所定日射量Ts”(1000W/m2 )より小さい場合(以下、これを第2条件という。)について説明する。
【0077】
この第2条件における上限値Tw3は、図19中のTw3(s)に基づいて設定され、図19中のTw3で示される上記第1条件の場合に比較して低く設定される。
第2条件の場合の作動は、時間t1から時間t2’までは上記第1条件の場合と同様である。そして、時間t3”となって温水温度Twが上記Tw3’(63℃)より低いTw3”(61℃)となると、吹出口モードがバイレベルモードからフットモードに切り換わる。
【0078】
従って、第2条件の場合には、図21中実線で示されるように時間tyの間、バイレベルモードにて空調が行われる。
このようにすることで、時間txより時間tyのほうが短いことから、上記の第1条件に比べてバイレベルモード時間を短くでき、日射量Tsが第2所定日射量Ts”より大きい場合に、長時間上半身モードで暖房を行うことを防止して、速やかに下半身モードに切り換え、乗員に不快感を与えることを未然に防止できる。
【0079】
次に、上記第1条件のうち、車室内温度Trが第1所定車室内温度Tr’(10℃)より高く第2所定車室内温度Tr”(15℃)より低い場合(以下、第3条件という。)について説明する。
この第3条件の場合のTw3は、図20中のTw3(r)に基づいて設定され、図20中のTw3に示される上記第1条件の場合に比較して低く設定される。
【0080】
そして、この場合の作動は、上記第2条件の場合と同様、図21中実線で示されるように時間tyの間、バイレベルモードにて空調が行われる。
従って、第3条件の場合も、時間txより時間tyのほうが短いことから、上記第1条件に比べてバイレベルモード時間を短くでき、車室内温度Trが第2所定車室内温度Tr”より大きい場合に、長時間上半身モードで暖房を行うことを防止して、速やかに下半身モードに切り換え、乗員に不快感を与えることを未然に防止できる。
【0081】
次に、上記第1条件のうち、日射量Tsが第2所定日射量Ts”(1000W/m2 )より大きいか、または、内気温Trが第2所定車室内温度Tr”(15℃)より高い場合(以下、これを第4条件という。)について説明する。
この第4条件の場合は、温水温度Twが第2所定温度Tw2’になっても、吹出口モードがバイレベルモードとなることを禁止して、フットモードを継続して暖房を行う。
【0082】
(第4実施形態)
第3実施形態では、上記ウォームアップ制御を、第1実施形態と同様にニューラルネットを用いて行ったが、これを図16、17に示す第2実施形態と同様な制御ロジックを用いて行ってもよい。
第4実施形態は,第2実施形態に比較して図17に示すフローチャートのステップS65が異なるものである。また、第2実施形態のステップS62で500W/m2 とした所定日射量を第4実施形態では1000W/m2 とし、第2実施形態のステップS63で20℃とした所定車室内温度を第4実施形態では15℃とする。第2実施形態と同様の部分については、同一の符号を付け、第2実施形態と異なる部分について、以下に説明する。
【0083】
第2実施形態では、図17のステップS65において、図10の関係から外気温Tamが高くなるほど上限値Tw3が低くなるよう設定した。これに対し、第4実施形態ではステップS65において、第3実施形態と同様、外気温Tamに加えて日射量Ts、内気温Trをも考慮して図19、21の関係から上限値Tw3を設定する。
【0084】
具体的には、日射量Tsが第1所定日射量Ts’(500W/m2 )より大きく第2所定日射量Ts”(1000W/m2 )より小さいときは、日射量Tsが第1所定日射量Ts’より小さいときに比べ上限値Tw3が低く設定される。 こうすることにより、日射量Tsが第1所定日射量Ts’より大きいときには、日射量Tsが第1所定日射量Ts’より小さいときに比較して、バイレベルモード時間を短くでき、長時間上半身モードで暖房を行うことを防止して、速やかに下半身モードに切り換え、乗員に不快感を与えることを防止できる。
【0085】
また、内気温Trが第1所定車室内温度Tr’(10℃)より高く第2所定車室内温度Tr”(15℃)より低いときにも、内気温Trが第1所定車室内温度Tr’より低いときに比べ上限値Tw3が低く設定される。
こうすることにより、車室内温度Trが第1所定車室内温度Tr’より高いときにも、車室内温度Trが第1所定車室内温度Tr’より低いときに比較して、バイレベルモード時間を短くでき、長時間上半身モードで暖房を行うことを防止して、速やかに下半身モードに切り換え、乗員に不快感を与えることを防止できる。
【0086】
また、上記第3、第4実施形態では、ウォームアップ制御を日射量Tsが大きくなるに従って、▲1▼吹出口モードをフットモード→バイレベルモード→フットモードの順に切り換える(上記第1条件)、▲2▼上限値Tw3を▲1▼に比較して低くすることにより、バイレベルモード時間を短くする(上記第2条件)、▲3▼バイレベルモードへの切り換えを行わず、フットモードを継続する(上記第4条件)、の3段階としたが、第4条件の場合に▲3▼に代えて▲2▼を行い、▲1▼および▲2▼の2段階としてもよい。
【0087】
同様に、上記第3、第4実施形態では、ウォームアップ制御を車室内温度Trが高くなるに従って、▲1▼吹出口モードをフットモード→バイレベルモード→フットモードの順に切り換える(上記第1条件)、▲2▼上限値Tw3を▲1▼に比較して低くすることにより、バイレベルモード時間を短くする(上記第3条件)、▲3▼バイレベルモードへの切り換えを行わず、フットモードを継続する(上記第4条件)、の3段階としたが、第4条件の場合に▲3▼に代えて▲2▼を行い、▲1▼および▲2▼の2段階としてもよい。
【0088】
また、上記第3、第4実施形態では、温水温度Twに基づいて吹出口モードを切り換えるウォームアップ制御において、日射量Ts、車室内温度Trに基づいて上限値Tw3を低く設定することにより、バイレベルモード時間を短くしたが、これに限らず、以下のように、タイマーによってバイレベルモード時間を短くしてもよい。
【0089】
まず、吹出口モードをフットモードからバイレベルモードに切り換えた後において、バイレベルモードからフットモードへの切り換えを温水温度Twに基づいて行うのではなく、吹出口モードをフットモードからバイレベルモードに切り換えた時点から、タイマーにて所定時間経過後にバイレベルモードからフットモードに切り換えるようにする。
【0090】
そして、日射量Tsが所定日射量Ts’(例えば500W/m2 )より大きい場合には、バイレベルモードのタイマー時間を、日射量Tsが所定日射量より小さい場合に比べて短くすることによってバイレベルモード時間を短くする。
車室内温度Trについても同様に、車室内温度Trが所定車室内温度Tr’(例えば10℃)より高い場合に、バイレベルモードのタイマー時間を、車室内温度Trが所定車室内温度より低い場合に比べて短くすることによってバイレベルモード時間を短くしてもよい。
【0091】
(変形例)
上記各実施形態において、バイレベルモードへの切換を温水温度Twで行ったが、吹出温度を検出する温度センサを設け、この検出値に応じてバイレベルモードへの切換を行っても良い。
また上記各実施形態において、内気温Trをニューロ制御の入力変数としても良い。
【0092】
また、上記各実施形態ではニューロ制御の入力変数として4つ以上の信号を用いたが、少なくとも外気温Tamと温水温度Twだけでニューロ制御を行っても良い。
また、上記各実施形態において、上記目標吹出温度Taoが所定温度より高いときに、上記ウォームアップ制御を行って吹出口モードとしてバイレベルモードに切り換えるようにしたが、図22に示すように内気温Trが設定温度Tsetより低くて、この差が所定値Tdより大きいときにバイレベルモードに切り換わるようにしても良い。そして、この際、設定温度と内気温との差(Tset−Tr)をニューロ制御の入力変数としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態における車両用空調装置の全体構成図である。
【図2】上記各実施形態における車両用空調装置の制御内容を表すフローチャートである。
【図3】上記各実施形態における吹出口モードと目標吹出温度Taoとの関係を表す図である。
【図4】上記各実施形態における目標吹出温度Taoとブロア電圧BLWとの関係を表す図である。
【図5】上記各実施形態における車両用空調装置の制御内容を表すフローチャートである。
【図6】上記各実施形態における目標吹出温度Taoとウォームアップ制御との関係を表す図である。
【図7】上記各実施形態における温水温度Twとブロア電圧BLWWとの関係を表す図である。
【図8】上記各実施形態における外気温と快適範囲を示す図である。
【図9】上記各実施形態における温水温度Twと吹出温度との関係を表す図である。
【図10】上記各実施形態における外気温と快適範囲を示す図である。
【図11】上記各実施形態における制御内容を表す図である。
【図12】上記各実施形態における制御内容を表す図である。
【図13】上記第1実施形態における教師データを表す図である。
【図14】上記第1実施形態における吹出口モードの設定内容を示す図である。
【図15】上記第1第2実施形態における制御内容の作動図である。
【図16】上記第2実施形態における制御内容を表すフローチャートである。
【図17】上記第2実施形態における制御内容を表すフローチャートである。
【図18】上記各実施形態における外気温、温水温度と吹出口モードの関係を示す図である。
【図19】図19において日射量Tsが所定範囲にあるとき、上限値Tw3が低く設定されることを示す図である。
【図20】図19において車室内温度Trが所定範囲にあるとき、上限値Tw3が低く設定されることを示す図である。
【図21】上記第3、第4実施形態における制御内容の作動図である。
【図22】上記本発明の変形例を示す図である。
【符号の説明】
6…制御装置、12…フェイス吹出口、13…フット吹出口、
41…水温センサ。

Claims (9)

  1. 少なくとも乗員上半身に向けて空調風を吹き出す上半身モードと、前記乗員上半身への空調風の吹き出しを遮断し、少なくとも前記乗員下半身に向けて空調風を吹き出す下半身モードとが吹出口モードとして自動的に切換可能な車両用空調装置であって、
    空調風の吹出温度に関連する温度信号(Tw)が、第2所定温度(Tw2)より低いときには、前記吹出口モードを前記下半身モードに切り換え、前記温度信号(Tw)が前記第2所定温度(Tw2)となると、前記吹出口モードを上半身モードに切り換え、前記温度信号(Tw)が前記第2所定温度(Tw2)より高い第3所定温度(Tw3)となると、前記吹出口モードを前記下半身モードに切り換えるウォームアップ制御を行うように構成されており、
    車室内に入射する日射量(Ts)が所定日射量(Ts’)より大きいときは、前記第3所定温度(Tw3)を、前記日射量(Ts)が前記所定日射量(Ts’)より小さいときに比べて低く設定することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 少なくとも乗員上半身に向けて空調風を吹き出す上半身モードと、前記乗員上半身への空調風の吹き出しを遮断し、少なくとも前記乗員下半身に向けて空調風を吹き出す下半身モードとが吹出口モードとして自動的に切換可能な車両用空調装置であって、
    空調風の吹出温度に関連する温度信号(Tw)が、第2所定温度(Tw2)より低いときには、前記吹出口モードを前記下半身モードに切り換え、前記温度信号(Tw)が前記第2所定温度(Tw2)となると、前記吹出口モードを上半身モードに切り換え、前記温度信号(Tw)が前記第2所定温度(Tw2)より高い第3所定温度(Tw3)となると、前記吹出口モードを前記下半身モードに切り換えるウォームアップ制御を行うように構成されており、
    車室内に入射する日射量(Ts)が所定日射量(Ts’)より大きいときは、前記吹出口モードを前記下半身モードから前記上半身モードに切り換えた後、前記上半身モードから前記下半身モードに切り換えるまでの時間を、前記日射量(Ts)が前記所定日射量(Ts’)より小さいときに比べて短くすることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 前記ウォームアップ制御は、前記日射量(Ts)が所定日射量(Ts’)より小さいときに行われるようになっており、
    前記日射量(Ts)が前記所定日射量(Ts’)より大きいときには、前記温度信号(Tw)が前記第2所定温度(Tw2)になっても、前記下半身モードを継続することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記ウォームアップ制御は、車室内温度(Tr)が所定車室内温度(Tr’)より低いときに行われるようになっており、
    前記車室内温度(Tr)が前記所定車室内温度(Tr’)より高いときには、前記温度信号(Tw)が前記第2所定温度(Tw2)になっても、前記下半身モードを継続することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 車室内温度(Tr)が所定車室内温度(Tr’)より高いときは、前記第3所定温度(Tw3)を、前記車室内温度(Tr)が前記所定車室内温度(Tr’)より低いときに比べて低く設定することを特徴とする1ないし3いずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 車室内温度(Tr)が所定車室内温度(Tr’)より高いときは、前記吹出口モードを前記下半身モードから前記上半身モードに切り換えた後、前記上半身モードから前記下半身モードに切り換えるまでの時間を、前記車室内温度(Tr)が前記所定車室内温度(Tr’)より低いときに比べて短くすることを特徴とする1ないし3いずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 前記ウォームアップ制御は、車室外温度(Tam)が所定車室外温度(Tam’)より低いときに行われるようになっており、
    前記車室外温度(Tam)が前記所定車室外温度(Tam’)より高いときには、前記温度信号(Tw)が前記第2所定温度(Tw2)になっても、前記下半身モードを継続することを特徴とする請求項1ないし6いずれか1つに記載の車両用空調装置。
  8. 前記第2所定温度(Tw2)および前記第3所定温度(Tw3)は、車室外温度(Tam)が低くなるほど、高めに設定されることを特徴とする請求項1ないし6いずれか1つに記載の車両用空調装置。
  9. 前記ウォームアップ制御は、少なくとも前記温度信号(Tw)と前記車室外温度(Tam)とを入力変数とした階層形ニューロネットワークを用いて行われることを特徴とする請求項7または8に記載の車両用空調装置。
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