JP3237153B2 - 車両用空気調和制御装置 - Google Patents

車両用空気調和制御装置

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JP3237153B2
JP3237153B2 JP32784891A JP32784891A JP3237153B2 JP 3237153 B2 JP3237153 B2 JP 3237153B2 JP 32784891 A JP32784891 A JP 32784891A JP 32784891 A JP32784891 A JP 32784891A JP 3237153 B2 JP3237153 B2 JP 3237153B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両に採用するに適した
空気調和制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用空気調和制御装置
においては、車室内の温度を設定温度に一定に維持する
ように制御して運転者の快適な空調感を得るようにして
あるのが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成においては、上述のように設定温度に一定に維持され
た状態が続くと、運転者の温感に対する刺激効果が薄れ
てしまい、その結果、快適な空調感が消失するという不
具合がある。これに対しては、例えば、特開平1ー21
2615号公報に示されているように、運転者の上半身
の快適温感に近い温度範囲内に維持し得る範囲で車室内
への必要吹き出し温度を変化させることにより、運転者
に対し快適な空調感を与えるようにすることも考えられ
る。しかしながら、かかる場合には、運転者の注意が、
市街地等の道路状況に合わせた種々の運転操作や天候等
の外部環境に向いていると、上述のような必要吹き出し
温度の変化では不十分なために、運転者が温度変動を感
じ難くその刺激効果が小さくなり、その結果、運転者に
対し快適な空調感を与え難くなるという不具合がある。
【0004】そこで、本発明は、このようなことに対処
すべく、車両用空気調和制御装置において、車室内の空
調温度が定常状態にあっても、車両の外部環境や運転操
作状況に応じ車室内への必要吹き出し温度の変化範囲を
大きくして、刺激効果のある快適な空調感を運転者に与
えるようにしようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、図1にて
示すごとく、車室内の温度を設定温に維持するように車
室内への吹き出し空気流の必要吹き出し温度を制御する
吹き出し温度制御手段1と、前記吹き出し空気流の車室
内への吹き出しモードを調整する吹き出しモード調整手
段2とを備えた空気調和制御装置において、車室内の温
度が定常状態にあるか否かを判断する定常状態判断手段
3と、前記調整吹き出しモードがバイレベルモード或い
はベンティレーションモードか否かを判断する吹き出し
モード判断手段4と、運転者による車の運転操作回数
が所定回数以上か否かを判断する車両操作状態判断手段
5と、定常状態判断手段3が前記定常状態と判断し、吹
き出しモード判断手段4が、前記調整吹き出しモードは
記バイレベルモード或いはベンティレーションモード
と判断し、かつ車両操作状態判断手段5が、前記運転操
作回数は前記所定回数以上と判断したとき、運転者の
適温感に対応する快適温度変化幅を拡大するように補正
する補正手段6とを設けて、吹き出し温度制御手段1
が、補正手段6による前記拡大温度変化幅に応じて前記
必要吹き出し温度を変化させるべく制御するようにした
ことにある また、請求項2に記載の発明の構成上の特
徴は、請求項1に記載の発明の構成において、車両操作
状態判断手段5と、補正手段6とに代え、日射量もしく
は降雨量が所定量以上か否かを判断する天候状態判断手
段と、定常状態判断手段3が前記定常状態と判断し、吹
き出しモード判断手段4が、前記調整吹き出しモードは
前記バイレベルモード或いはベンティレーションモード
と判断し、かつ前記天候状態判断手段が、前記日射量も
しくは降雨量は前記所定量以上と判断したとき、運転者
の快適温感に対応する快適温度変化幅を拡大するように
補正する補正手段とを設けたことにある。
【0006】
【作用】上述のように請求項1に記載の発明を構成した
ことにより、吹き出しモード調整手段2による調整吹き
出しモード下にて吹き出し温度制御手段1が車室内の温
度を設定温に維持するように車室内への吹き出し空気流
の必要吹き出し温度を制御している状態において、定常
状態判断手段3が車室内の温度が前記定常状態にあると
判断し、吹き出しモード判断手段4が、前記調整吹き出
しモードは前記バイレベルモード或いはベンティレーシ
ョンモードと判断し、かつ車両操作状態判断手段5が
前記運転操作回数が前記所定回数以上であると判断すれ
ば、補正手段6が運転者の快適温感に対応する快適温度
変化幅を拡大するように補正するとともに、吹き出し温
度制御手段1が、補正手段6による拡大温度変化幅に応
じて前記必要吹き出し温度を変化させるべく制御する
た、上述のように請求項2に記載の発明を構成したこ
とにより、吹き出しモード調整手段2による調整吹き出
しモード下にて吹き出し温度制御手段1が車室内の温度
を設定温に維持するように車室内への吹き出し空気流の
必要吹き出し温度を制御している状態において、定常状
態判断手段3が車室内の温度が定常状態にあると判断
し、吹き出しモード判断手段4が、前記調整吹き出しモ
ードは前記バイレベルモード或いはベンティレーション
モードと判断し、かつ前記天候状態判断手段が、前記日
射量もしくは降雨量は前記所定量以上であると判断すれ
ば、補正手段6が運転者の快適温感に対応する快適温度
変化幅を拡大するように補正するとともに、吹き出し温
度制御手段1が、補正手段6による拡大温度変化幅に応
じて前記必要吹き出し温度を変化させるべく制御する。
【0007】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、車室内の温度が定常状態にあるとき運転者によ
る車両の運転操作回数が所定回数以上となると、吹き出
し温度制御手段1が、補正手段6による拡大温度変化幅
に応じて前記必要吹き出し温度を変化させるべく制御す
るので、運転者の快適温感に対応する快適温度変化幅よ
りも広い範囲の温感変化でもって運転者の顔面に対し刺
激を効果的に与えることができる。その結果、車室内の
温度が定常状態にあるとき運転者による車両の運転操作
回数が所定回数以上となっていても、運転者に対し快適
な空調感を与え得る また、上述のように、請求項2に
記載の発明によれば、車室内の温度が定常状態にあると
き日射量もしくは降雨量が所定量以上となると、吹き出
し温度制御手段1が、補正手段6による拡大温度変化幅
に応じて前記必要吹き出し温度を変化させるべく制御す
るので、運転者の快適温感に対応する快適温度変化幅よ
りも広い範囲の温感変化でもって運転者の顔面に刺激を
効果的に与えることができる。その結果、車室内の温度
が定常状態にあるとき日射量もしくは降雨量が所定量以
上となっていても、運転者に対し快適な空調感を与え得
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明すると、図2は、本発明に係る車両用空気調和制御装
置の全体構成を示している。この空気調和制御装置は、
当該車両に装備したエアダクト10を有しており、この
エアダクト10内には、その上流から下流にかけて、内
外気切り換えダンパ20、ブロワ30、エバポレータ4
0、エアミックスダンパ50、ヒータコア60及び吹き
出し口切り換えダンパ70が配設されている。内外気切
り換えダンパ20は、サーボモータ20aにより、外気
導入位置(図2にて図示実線で示す位置)に切り換えら
れてエアダクト10内にその外気導入口11から外気を
導入し、一方、内気導入位置(図2にて図示破線で示す
位置)に切り換えられてエアダクト10内にその内気導
入口12を介し当該車両の車室内の空気を導入する。
【0009】ブロワ30は、ブロワモータMにより駆動
されて、その回転速度に応じ、外気導入口11からの外
気又は内気導入口12からの内気を内外気切り換えダン
パ20を介し空気流として導入しエバポレータ40に送
風する。エバポレータ40は、空気調和制御装置の冷凍
サイクルの作動に応じ、ブロワ30からの空気流を冷却
する。エアミックスダンパ50は、サーボモータ50a
により駆動されて、その現実の開度に応じ、エバポレー
タ40からの冷却空気流をヒータコア60に流入させる
とともに、残余の冷却空気流を吹き出し口切り換えダン
パ70に向け直接流動させる。
【0010】ヒータコア60は、当該車両のエンジン冷
却系統からの冷却水の温度に応じ、その流入冷却空気流
を加熱して吹き出し口切り換えダンパ70に向け流動さ
せる。吹き出し口切り換えダンパ70は、サーボモータ
70aによる駆動のもとに、ベンティレーションモード
時に第1切り換え位置(図2にて図示二点鎖線参照)に
切り換えられて、エアダクト10の吹き出し口13から
車室内中央に向け空気流を吹き出させる。また、吹き出
し口切り換えダンパ70は、ヒートモード時に第2切り
換え位置(図2にて図示破線で示す位置)に切り換えら
れて、エアダクト10の吹き出し口14から車室内下部
に向け空気流を吹き出させる。また、吹き出し口切り換
えダンパ70は、バイレベルモード時に第3切り換え位
置(図2にて図示実線で示す位置)に切り換えられて、
両吹き出し口13、14から車室内中央及び下方に向け
空気流を吹き出させる。
【0011】次に、空気調和制御装置のための電気回路
構成について説明すると、操作スイッチSWは、空気調
和制御装置を作動させるとき操作されて操作信号を生ず
る。温度設定器80は、車室内の現実の温度を所望の温
度に設定するとき操作されて同所望の温度を設定温信号
として発生する。内気温センサ90は車室内の現実の温
度を検出し内気温検出信号として発生する。外気温セン
サ100は当該車両の外気の現実の温度を検出し外気温
検出信号として発生する。日射センサ110は車室内へ
の現実の入射日射量を検出し日射検出信号として発生す
る。出口温センサ120はエバポレータ40の出口にお
ける冷却空気流の現実の温度を検出し出口温検出信号と
して発生する。水温センサ130は当該車両のエンジン
冷却系統の冷却水の現実の温度を検出し水温検出信号と
して発生する。
【0012】操舵角センサ140は、図3(A)にて示
すごとく、環状の円板141を備えており、この円板1
41は、当該車両のステアリングハンドルの主軸10b
に同軸的に嵌着されている。フォトカプラ142は発光
ダイオード142aとフォトトランジスタ142b(図
3(B)参照)とを有しており、これら発光ダイオード
142aとフォトトランジスタ142bは、円板141
に周方向に等角度間隔で穿設した複数のスリット141
a〜141aを介し互いに対向している。しかして、発
光ダイオード142aは発光駆動回路142c(図3
(B)参照)により駆動されて主軸10bの回動に応じ
複数のスリット141a〜141aのいずれかを通しフ
ォトトランジスタ142bに向け発光する。このため、
フォトトランジスタ142bはその各受光量に応じ受光
パルス信号を順次生ずる。信号処理回路142dはフォ
トトランジスタ142bからの各受光パルス信号の所定
単位時間(例えば、20秒)あたりの発生数(フォトカ
プラ142に対する円板141の各スリットの通過数)
をこれに比例する操舵角を表す操舵角検出信号として発
生する。
【0013】ブレーキランプ150は、当該車両のフー
トブレーキの踏み込み毎に応答して点灯し点灯信号を生
ずる。ワイパー装置160は当該車両のフロントウィン
ドシールドへの降雨を払拭するとともに同降雨の量に応
じた払拭信号を発生する。AーD変換器170は、温度
設定器80からの設定温信号、内気温センサ90からの
内気温検出信号、外気温センサ100からの外気温検出
信号、日射センサ110からの日射検出信号、出口温セ
ンサ120からの出口温検出信号、水温センサ130か
らの水温検出信号、操舵角センサ140からの操舵角検
出信号及びワイパー装置160からの払拭信号をそれぞ
れディジタル変換し、設定温 Tset、内気温Tr、外気
温 Tam、日射量ST、出口温Te、水温Tw、操舵角φ
及び降雨量Rainを表す各ディジタル信号として発生す
る。
【0014】マイクロコンピュータ180は、コンピュ
ータプログラムを、図4及び図5にて示すフローチャー
トに従い、ブレーキランプ150及びA−D変換器17
0との協働により実行し、この実行中において、ブロワ
モータMに接続した駆動回路30a、並びに各サーボモ
ータ20、50a及び70aを駆動制御するに必要な演
算処理をする。但し、上述のコンピュータプログラムは
マイクロコンピュータ180のROMに予め記憶されて
いる。また、マイクロコンピュータ180は当該車両の
イグニッションスイッチIGを介する直流電源Bからの
給電により作動状態となり、操作スイッチSWからの操
作信号に応答してコンピュータプログラムの実行を開始
する。
【0015】このように構成した本実施例において、当
該車両のエンジンをイグニッションスイッチIGの閉成
に基づき始動させて当該車両を走行させるものとする。
また、マイクロコンピュータ180がイグニッションス
イッチIGの閉成に応答して作動状態となる。しかし
て、操作スイッチSWから操作信号を発生させれば、マ
イクロコンピュータ180が、図4のフローチャートに
従い、ステップ200にてコンピュータプログラムの実
行を開始し、ステップ210にて、初期化の処理をし、
かつ、ステップ220にて、A−D変換器170からの
設定温 Tset、内気温Tr、外気温Tam、日射量ST、
出口温Te及び水温 Twを表す各ディジタル信号を入力
される。
【0016】現段階にて、内気温 Trの変動が所定温度
変動範囲(例えば±1(℃))になければ、車室内の温
度は不安定状態にあるとの判断のもとに、マイクロコン
ピュータ180が、ステップ230にて「NO」と判別
し、コンピュータプログラムを通常の空調制御ルーティ
ン240に進める。
【0017】しかして、この空調制御ルーティン240
においては、マイクロコンピュータ180が、以下のよ
うな演算処理を行う。即ち、車室内への必要吹き出し温
度Taoが次の数1に基づき設定温Tset、内気温Tr、外
気温Tam及び日射量STに応じて演算される。
【0018】
【数1】 Tao=Kset・Tset−Kr・Tr−Kam・Tam−Ks・ST+C 但し、数1において、Kset、Kr、Kam及びKsは、そ
れぞれ、正の係数を表し、また、Cは定数を表す。ま
た、エアミックスダンパ50の目標開度 SWoが次の数
2に基づき必要吹き出し温度Tao、出口温Te及びTwに
応じて演算される。
【0019】
【数2】SWo=(Tao−Te)/(TwーTe) 然る後、吹き出し空気流量Qが、車室内への吹き出し空
気流量Qと必要吹き出し温度Taoとの関係を表すQーT
aoデータ(図3(C)参照)に基づき必要吹き出し温度
Taoに応じて演算され、かつ、内外気切り換えダンパ2
0の切り換えに必要な演算処理がなされて内気導入モー
ド或いは外気導入モードの一方に決定されるとともに、
各吹き出し口切り換えダンパ70〜90の吹き出しモー
ドの決定に必要な演算処理がなされて同吹き出しモード
が決定される。なお、数1及び数2、前記所定温度変動
範囲並びにQーTaoデータはマイクロコンピュータ19
0のROMに予め記憶されている。
【0020】ついで、エアミックスダンパ50の目標開
度 SWoが開度出力信号として発生され、吹き出し空気
流量Qが風量出力信号として発生され、決定内気導入モ
ード(又は決定外気モード)及び決定吹き出しモードが
導入モード出力信号及び吹き出しモード出力信号として
それぞれ発生される。
【0021】すると、内外気切り換えダンパ20がマイ
クロコンピュータ180からの導入モード出力信号に応
答しサーボモータ20aにより駆動されて内気導入位置
或いは外気導入位置に切り換えられる。また、ブロワモ
ータMがマイクロコンピュータ180からの風量出力信
号に応答し駆動回路30aにより駆動されてブロワ30
を吹き出し空気流量Qに対応する回転速度で回転させ
る。このため、ブロワ30が内外気切り換えダンパ20
を介しエアダクト10内に空気流を吹き出し空気流Qに
て導入する。また、サーボモータ50aがマイクロコン
ピュータ180からの開度出力信号に応答し駆動されて
エアミックスダンパ50を目標開度 SWoに向けて駆動
する。また、吹き出し口切り換えダンパ70がマイクロ
コンピュータ190からの吹き出しモード出力信号に応
答してサーボモータ70aにより駆動されて前記決定吹
き出しモードに対応するように切り換えられる。
【0022】しかして、上述のようにブロワ30により
導入された空気流が、エバポレータ40により冷却され
ると、この冷却空気流の一部が、エアミックスダンパ5
0の目標開度 SWoに応じ、ヒータコア60に流入しこ
のヒータコア60により加熱されて吹き出し口切り換え
ダンパ70に向け流動し、一方、残余の冷却空気流が、
エアミックスダンパ50を介し吹き出し口切り換えダン
パ70に向けて直接流動し上述の加熱空気流と混流す
る。ついで、この混流空気流が吹き出し空気流として吹
き出し口切り換えダンパ70を介し各吹き出し口13、
14の少なくともいずれかから必要吹き出し温度Taoに
て車室内に吹き出す。これにより、車室内の空調温度が
設定温度 Tsetに向け適正に制御される。
【0023】このような状態において、ステップ230
における判別が「YES」になると、車室内の温度が定
常状態になったとの判断のもとに、マイクロコンピュー
タ180が、ステップ250において、上述と同様に、
数1に基づき必要吹き出し温度Taoを演算する。つい
で、マイクロコンピュータ180が、ステップ260に
て、上述と同様に、QーTaoデータに基づき吹き出し空
気流量Qを演算するとともに内気導入モード及び外気導
入モードの一方の決定並びに吹き出しモードの決定をす
る。
【0024】しかして、ステップ260における決定吹
き出しモードがバイレベルモード或いはベンティレーシ
ョンモードでなければ、マイクロコンピュータ180
が、ステップ270にて「NO」と判別し、コンピュー
タプログラムを空調制御ルーティン240に進める。一
方、ステップ270における判別が「YES」になる
と、マイクロコンピュータ180が、コンピュータプロ
グラムを温度変化幅処理ルーティン280(図4及び図
5参照)に進める。
【0025】この温度変化幅処理ルーティン280にお
いては、マイクロコンピュータ180が、ステップ28
1にて、ブレーキランプ150からの点灯信号の所定単
位時間あたりの発生回数(即ち、フートブレーキの踏み
込み回数)を演算し、A−D変換器170からの操舵角
φを表すディジタル信号の変化回数を演算し、AーD変
換器170からの降雨量Rainを表すディジタル信号に
基づき降雨量を演算し、かつ、A−D変換器170から
の日射量を表すディジタル信号に基づき日射量を演算す
る。
【0026】しかして、ブレーキランプ150からの点
灯信号の前記所定単位時間あたりの発生回数が、フート
ブレーキの踏み込み操作が多いことを表す所定発生回数
以上であり、かつ、操舵角φを表すディジタル信号の変
化回数が、ステアリングハンドルの操作が多いことを表
す所定変化回数以上であれば、マイクロコンピュータ1
80が、ステップ282にて、車両内における運転者の
操作が多くなされている道路状況であるとの判断のもと
に、「YES」と判別する。かかる場合、車両内におけ
る運転者の操作が多くなされている道路状況とは、例え
ば、市街地走行時のように車両の発進停止が頻繁になさ
れる道路状況をいう。従って、ステップ282において
「NO」との判別がなされる場合とは、例えば、高速道
路走行時のように車両内での運転者の操作が余りなされ
ない道路状況をいう。
【0027】ついで、ステップ281における日射量が
所定日射量よりも多ければ日射が強く、また、ステップ
281における降雨量が所定降雨量より多ければ降雨が
激しいとの前提のもとに、運転者が天候等に注意を払っ
ている外部環境にあるとの判断により、マイクロコンピ
ュータ180が、次のステップ283にて「YES」と
判別しコンピュータプログラムをステップ284に進め
る。このことは運転者の注意が車両内外の各環境に向い
ていることを意味する。一方、ステップ283における
判別が「NO」となる場合には、運転者が天候等に注意
を払っている外部環境にはないとの判断のもとに、マイ
クロコンピュータ180が、コンピュータプログラムを
ステップ285に進める。
【0028】上述のようにコンピュータプログラムがス
テップ284に進むと、マイクロコンピュータ180
が、快適温度変化幅Twopと内気温Trとの間の関係を表
すTwopーTrデータ(図6(A))に基づきA−D変換
器170からの内気温 Trに応じて快適温度変化幅Two
pを決定し、かつ、この快適温度変化幅Twopをその変化
幅中心値を基準として内気温Trに応じ所定拡大温度幅
Tawopまで拡大するように補正する。例えば、内気温
Trが26(℃)であるとすれば、快適温度変化幅Twop
が±2.5(℃)と決定されるから、これを所定拡大温
度幅 Tawop=±3(℃)となるように補正する。
【0029】但し、TwopーTrデータにおいて、快適温
度変化幅Twopは、内気温Trに応じ運転者に快適温感を
与えるような同運転者の顔面付近の温度変化幅を表す。
また、温感をSで表すと、S=−1(やや涼しいことを
表す)とS=+1(やや暖かい)との間の範囲(図6
(B)参照)が快適温度変化幅 Twopにほぼ一致する。
一方、上述のようにコンピュータプログラムがステップ
285に進んだ場合には、マイクロコンピュータ180
がTwopーTrデータに基づきA−D変換器170からの
内気温Trに応じて快適温度変化幅Twopを決定する。
【0030】ここで、上述のように快適温度変化幅 Tw
opを拡大補正するようにした根拠について説明する。上
述のように、ステップ283での判別が「YES」とな
ったとき運転者は車両内外の環境に注意を向けているの
であるから、車室内への吹き出し空気流の温度変動範囲
を変えて、常に刺激効果のある快適な空調感を運転者に
与える必要がある。そこで、かかる観点から内気温Tr
に応じて快適温度変化幅Twopを拡大補正するようにし
た。但し、快適温度変化幅Twopをその変化幅中心値を
基準として内気温Trに応じ所定拡大温度幅Tawopまで
拡大するにあたり、所定拡大温度幅Tawop、快適温度変
化幅Twop及び内気温Trとの関係が定められマイクロコ
ンピュータ180のROMに予め記憶されている。な
お、図6(B)において、例えば、内気温Tr=26
(℃)での快適温度変化幅Twop(±2.5(℃))
は、無感状態S=0を中心とするS=±1に対応する
が、運転者の注意が車両の内外に向いているときにはS
=±1.5(上述の所定拡大温度幅Tawop=±3(℃)
に対応する)に拡大する。
【0031】上述のように温度変化幅処理ルーティン2
80の実行が終了すると、マイクロコンピュータ180
が、ステップ290(図4参照)にてエアミックスダン
パ50の目標開度を次のように決定する。即ち、上述の
ようにステップ284にて快適温度変化幅Twopを所定
拡大温度幅 Tawopに拡大補正した場合には、次の数3
に基づき、ステップ250における必要吹き出し温度T
ao、ステップ220における出口温Te及び水温Tw並
びにステップ284における所定拡大温度幅Tawopに応
じてエアミックスダンパ50の目標開度SWoaを演算す
る。
【0032】
【数3】 SWoa=(Tao+4Tawop−Te)/(TwーTe) 一方、上述のようにステップ285にて快適温度変化幅
Twopを決定した場合には、次の数4に基づき、ステッ
プ250における必要吹き出し温度Tao、ステップ22
0における出口温Te及び水温 Tw並びにステップ28
5における快適温度変化幅Twopに応じエアミックスダ
ンパ50の目標開度SWobを演算する。
【0033】
【数4】 SWob=(Tao+4Twop−Te)/(TwーTe) 但し、両数3及び数4はマイクロコンピュータ180の
ROMに予め記憶されている。
【0034】ついで、マイクロコンピュータ180が、
ステップ300にて、ステップ260における吹き出し
空気流量Q、内気導入モード及び外気導入モードの一方
及び吹き出しモードを風量出力信号、導入モード出力信
号及び吹き出しモード出力信号としてそれぞれ発生する
とともに、ステップ290における目標開度SWoa或い
はSWobを開度出力信号として発生する。すると、上述
と実質的の同様にして、内外気切り換えダンパ20が内
気導入位置或いは外気導入位置に切り換えられ、ブロワ
30がブロワモータMとの協働により内外気切り換えダ
ンパ20を介しエアダクト10内に空気流を吹き出し空
気流Qにて導入し、エアミックスダンパ50がその目標
開度SWoa或いはSWobをに向けて駆動され、また、吹
き出し口切り換えダンパ70が前記決定吹き出しモード
に対応するように切り換えられる。
【0035】しかして、ブロワ30により導入された空
気流がエバポレータ40により冷却されると、この冷却
空気流が、エアミックスダンパ50の目標開度SWoa或
いはSWobに応じ、ヒータコア60に流入して加熱され
吹き出し口切り換えダンパ70に向け流動し、一方、残
余の冷却空気流が、エアミックスダンパ50を介し吹き
出し口切り換えダンパ70に向けて直接流動し上述の加
熱空気流と混流する。ついで、この混流空気流が吹き出
し空気流として吹き出し口切り換えダンパ70を介し両
吹き出し口13、14或いは吹き出し口13から必要吹
き出し温度Taoにて車室内に吹き出す。
【0036】かかる場合、上述のようにステップ283
における判別が「YES」となった場合には、エアミッ
クスダンパ50の開度が、所定拡大温度幅Tawopに応じ
上述の数3に基づき演算された目標開度SWoaに制御さ
れるので、運転者の顔面に向け吹き出す空気流の温度
が、運転者の温感範囲を所定拡大温度幅Tawopに対応す
る拡大範囲にするように制御される。これにより、車室
内の温度の定常状態にて運転者の注意が車両の内外の環
境に向いていても、同運転者に対しその顔面での温感に
対する拡大変動により有効な刺激効果を与えて快適温感
を確保し得る。一方、上述のようにステップ283にて
「NO」との判別がなされた場合には、エアミックスダ
ンパ50の開度が、快適温度変化幅 Twopに応じ上述の
数4に基づき演算された目標開度SWobに制御される
が、かかる場合には、車室内の温度の定常状態にあって
も運転者の注意が車両の内外の環境に向いていないた
め、十分な快適温感を維持し得る。
【0037】なお、本発明の実施にあたっては、操舵角
センサ140において、円板141の各スリット及びフ
ォトカプラ142に代えて、各磁石を同円板141に固
着してこれら各磁石を磁気センサにより検出する構成を
採用して実施してもよい。
【0038】また、前記実施例においては、運転者が注
意を払う内部環境或いは外部環境を二段階で判断するよ
うにしたが、これに限ることなく、さらに細分化して多
段的に判断するようにしてもよい。また、運転者が注意
を払う内部環境或いは外部環境を判断する情報は前記実
施例にて述べた情報に限らず適宜変更して実施してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】特許請求の範囲の記載に対する対応図である。
【図2】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図3】図2における操舵角センサの詳細構成図、同操
舵角センサのフォトカプラの電気回路図及び吹き出し空
気流量Qと必要吹き出し温度Taoとの関係を示すグラフ
である。
【図4】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図4の温度変化幅処理ルーティンの詳細フロー
チャートである。
【図6】快適温度変化幅Twopと内気温Trとの関係を示
すグラフ及び皮膚温変化率(dts/dt)と皮膚温t
sとの関係を温感Sをパラメータとして示すグラフであ
る。
【符号の説明】
M…ブロワモータ、10a…車室、30…ブロワ、30
a…駆動回路、40…エバポレータ、50…エアミック
スダンパ、50a、70a…サーボモータ、70…吹き
出し口切り換えダンパ、80…温度設定器、90…内気
温センサ、110…日射センサ、140…操舵角セン
サ、150…ブレーキランプ、160…ワイパー装置、
180…マイクロコンピュータ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−212615(JP,A) 特開 昭62−55216(JP,A) 特開 平4−189617(JP,A) 特開 平5−278445(JP,A) 特開 平4−118316(JP,A) 特開 平4−110218(JP,A) 実開 昭57−86810(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の温度を設定温に維持するように
    車室内への吹き出し空気流の必要吹き出し温度を制御す
    る吹き出し温度制御手段と、 前記吹き出し空気流の車室内への吹き出しモードを調整
    する吹き出しモード調整手段とを備えた空気調和制御装
    置において、 車室内の温度が定常状態にあるか否かを判断する定常状
    態判断手段と、 前記調整吹き出しモードがバイレベルモード或いはベン
    ティレーションモードか否かを判断する吹き出しモード
    判断手段と、 運転者による車の運転操作回数が所定回数以上か否か
    を判断する車両操作状態判断手段と、 前記定常状態判断手段が前記定常状態と判断し、前記吹
    き出しモード判断手段が、前記調整吹き出しモードは前
    記バイレベルモード或いはベンティレーションモードと
    判断し、かつ前記車両操作状態判断手段が、前記運転操
    作回数は前記所定回数以上と判断したとき、運転者の快
    適温感に対応する快適温度変化幅を拡大するように補正
    する補正手段とを設けて、 前記吹き出し温度制御手段が、前記補正手段による前記
    拡大温度変化幅に応じて、前記必要吹き出し温度を変化
    させるべく制御するようにしたことを特徴とする車両用
    空気調和制御装置。
  2. 【請求項2】 車室内の温度を設定温に維持するように
    車室内への吹き出し空気流の必要吹き出し温度を制御す
    る吹き出し温度制御手段と、 前記吹き出し空気流の車室内への吹き出しモードを調整
    する吹き出しモード調整手段とを備えた空気調和制御装
    置において、 車室内の温度が定常状態にあるか否かを判断する定常状
    態判断手段と、 前記調整吹き出しモードがバイレベルモード或いはベン
    ティレーションモードか否かを判断する吹き出しモード
    判断手段と、 日射量もしくは降雨量が所定量以上か否かを判断する天
    候状態判断手段と、 前記定常状態判断手段が前記定常状態と判断し、前記吹
    き出しモード判断手段が、前記調整吹き出しモードは前
    記バイレベルモード或いはベンティレーションモードと
    判断し、かつ前記天候状態判断手段が、前記日射量もし
    くは降雨量は前 記所定量以上と判断したとき、運転者の
    快適温感に対応する快適温度変化幅を拡大するように補
    正する補正手段とを設けて、 前記吹き出し温度制御手段が、前記補正手段による前記
    拡大温度変化幅に応じて、前記必要吹き出し温度を変化
    させるべく制御するようにしたことを特徴とする車両用
    空気調和制御装置。
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