JPH10151933A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH10151933A
JPH10151933A JP31490896A JP31490896A JPH10151933A JP H10151933 A JPH10151933 A JP H10151933A JP 31490896 A JP31490896 A JP 31490896A JP 31490896 A JP31490896 A JP 31490896A JP H10151933 A JPH10151933 A JP H10151933A
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JP
Japan
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mode
temperature
face
air
blowing
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Application number
JP31490896A
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English (en)
Inventor
Tomohisa Yoshimi
知久 吉見
Akira Umehara
彰 梅原
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エバ後温センサを活用して、高熱負荷時のエ
バポレータの冷却能力の変化に合致した状態でフェイス
モードからバイレベルモードに切り換え制御する車両用
空調装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 エアダクト10内のエバポレータ40の
空気流出口側温度をエバ後温センサ120により検出す
る。エアダクトから車室内への吹き出し空気流の目標吹
き出し温度が車室内の急冷房を要する温度にあるとき、
吹き出しモードがフェイスモードに切り換えられてフェ
イス吹き出し口15を開く。その後、エバ後温センサ1
20の検出温度が乗員の顔部及び足元の冷風感をバイレ
ベルモードにて良好に確保できる値まで低下したとき、
吹き出しモードがバイレベルモードに切り換えられて、
フェイス吹き出し口15を開いたまま、フット吹き出し
口13を開く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置においては、例え
ば、特開昭59−70219号公報にて開示されたもの
がある。この空調装置では、吹き出しモードが、夏期の
熱負荷の高い作動開始時にフェイスモードにおかれる。
そして、このフェイスモードでは足元の冷感が得られな
いことを考慮して、タイマにより、所定時間の間、吹き
出しモードをバイレベルモードに維持するようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにバ
イレベルモードにすると、車室内への吹き出し量がブロ
ワの送風量で決まっているため、フェイスモードに比
べ、フェース吹き出し口からの吹き出し風量が減少す
る。このため、熱負荷が高いときには、フェース吹き出
し口からの冷風感が良好には得られないという不具合が
ある。
【0004】また、フェイスモードからバイレベルモー
ドへの切り換えタイミングが適正でないと、上記不具合
をより一層助長することとなる。これに対し、本発明者
等は、エバ後温センサがエバポレータの空気流出口側に
配置されることから、このエバ後温センサの検出温度
が、始動直後の空調装置の冷房状況をよく表すことに着
目した。
【0005】そして、この着目のもと、空調装置の始動
直後のエバ後温センサの検出温度の変化につき検討を加
えたところ、このエバ後温センサの検出温度は、図4に
て示すように時間的に変化し、高熱負荷時には低下しに
くいことを確認した。このことから、エバ後温センサの
検出温度を活用すれば、空調装置の冷房開始直後のフェ
イスモードからバイレベルモードへの切り換えを、高熱
負荷時のエバポレータの冷却能力の変化に合致させて適
正にタイミングよく行うことができ、これにより、乗員
の顔部及び足元の冷風感を良好に確保できるという認識
に至った。
【0006】そこで、本発明は、このようなことに着目
して、エバ後温センサを活用して、高熱負荷時のエバポ
レータの冷却能力の変化に合致した状態でフェイスモー
ドからバイレベルモードに切り換え制御する車両用空調
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1及び3に記載の発明によれば、吹き出し温
度判定手段が、目標吹き出し温度が車室内の急冷房を要
する温度にある旨判定すると、この判定に基づき、吹き
出しモード制御手段が、吹き出しモードをフェイスモー
ドに切り換える。その後温度センサの検出温度が乗員の
顔部及び足元の冷風感をバイレベルモードにて良好に確
保できる値まで低下したとき、吹き出しモード制御手段
が吹き出しモードをバイレベルモードに切り換える。
【0008】これにより、フェイスモードにて乗員の顔
部の良好な冷風感を確保した後、バイレベルモードへの
切り換えで、乗員の顔部及び足元の双方の冷風感を良好
に与えることができる。ここで、上述したフェイスモー
ドからバイレベルモードへの切り換えは、検出温度がバ
イレベルモードのもとでも乗員の顔部及び足元の双方の
良好な冷風感を確保できる値に低下した時になされる。
【0009】従って、車室内の高熱負荷時において、空
調装置の始動直後或いはその後に急冷房を開始した後
は、検出温度の低下傾向に基づき、フェイスモードから
バイレベルモードへの切り換え時期を監視し、この切り
換えを、上記検出温度の上記低下温度にて行うこととな
る。その結果、高熱負荷時のエバポレータの冷却能力の
変化に合致した状態でフェイスモードからバイレベルモ
ードへの切り換えが的確に行える。
【0010】また、請求項2及び3に記載の発明によれ
ば、請求項1に記載の発明における吹き出し温度判定手
段の判定に代えて、温度センサの検出温度が車室内の高
熱負荷のために低下しにくい値にあるとき、吹き出しモ
ード制御手段が吹き出しモードをフェイスモードに切り
換える。これによっても、請求項1に記載の発明と同様
の作用効果を達成できる。
【0011】また、請求項3に記載の発明によれば、吹
き出しモード制御手段は、温度センサの検出温度が車室
内の温度をその設定温度まで低下させる値に低下したと
きに、バイレベルモードへの切り換えを行う。これによ
っても、バイレベルモードのもとで乗員の顔部及び足元
の双方の良好な冷風感を確保できるように、フェイスモ
ードからバイレベルモードへの切り換えができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る車両用空調
装置の一例を示している。この空調装置は、エアダクト
10を備えており、このエアダクト10内には、その上
流から下流にかけて、内外気切り換えドア20、ブロワ
30、エバポレータ40、エアミックスドア50、ヒー
タコア60、フット吹き出し口ドア70及びデフ/フェ
イス吹き出し口切り換えドア80が配設されている。
【0013】内外気切り換えドア20は、エアダクト1
0の内気導入口11と外気導入口12との境界部に設け
られており、この内外気切り換えドア20は、サーボモ
ータ20aにより駆動されて、内気導入口11或いは外
気導入口12を開く。ブロワ30は、ブロワモータ30
aにより駆動されて、当該車両の車室内の空気を内気導
入口11からエアダクト10内に導入し、或いは当該車
両の外側の空気をエアダクト10内に導入し、導入空気
を空気流としてエバポレータ40に送風する。
【0014】エバポレータ40は、当該車両のエンジン
E/Gにより駆動される冷凍装置Rの一構成要素であっ
て、このエバポレータ40は、冷凍装置Rの作動に応
じ、冷却能力を発揮し、ブロワ30の送風空気流を冷却
する。エアミックスドア50は、サーボモータ50aに
より駆動されて、その開度θに応じ、エバポレータ40
からヒータコア60への冷却空気流の流入量と、当該冷
却空気流のヒータコア60からのバイパス量との比率を
調整する。
【0015】これにより、エアダクト10は、その下流
部にて、エアミックスドア50の上記調整比率に応じた
冷却空気流とヒータコア60からの加熱空気流とを混合
し吹き出し空気流として流動させる。ヒータコア60
は、エンジンE/Gの水温冷却系統から冷却水を受け
て、流入冷却空気流を加熱する。
【0016】フット吹き出し口ドア70は、サーボモー
タ70aにより駆動されて、エアダクト10のフット吹
き出し口13を開き、車室内のフロントシートの下部
(着座乗員の足元)に向けて上記吹き出し空気流を吹き
出す。デフ/フェイス吹き出し口切り換えドア80は、
サーボモータ80aにより駆動されて、エアダクト10
のデフ吹き出し口14或いはフェイス吹き出し口15を
開き、当該車両のフロントウインドシールドWの内壁或
いは車室内中央部(上記着座乗員の顔部)に向けて上記
吹き出し空気流を吹き出す。
【0017】次に、サーボモータ20a、50a、70
a、80a及びブロワモータ30aの駆動回路30bを
駆動制御する制御回路について図2を参照して説明す
る。この制御回路は、操作スイッチSW1、オートスイ
ッチSW2、内気温センサ90、外気温センサ100、
日射センサ110、水温センサ120、エバ後温センサ
130及び温度設定器140を備えている。なお、操作
スイッチSW1、オートスイッチSW2、温度設定器1
40やブロワモータ設定器(図示しない)は、空調装置
の操作パネル(図示しない)に配設されている。
【0018】操作スイッチSW1は、空調装置を始動す
るときにオン操作される。オートスイッチSW2は、空
調装置を自動制御状態にするときオン操作される。内気
温センサ90は、車室内の温度を内気温として検出す
る。外気温センサ100は、当該車両の外側の空気の温
度を外気温として検出する。日射センサ110は、車室
内への入射日射量を検出する。水温センサ120は、エ
ンジンE/Gの冷却系統の水温を検出する。
【0019】エバ後温センサ130は、図1にて示すご
とく、エアダクト10内にてエバポレータ50の空気流
出口近傍に配置されており、このエバ後センサ130
は、エバポレータ40からの冷却空気流の温度をエバ後
温として検出する。温度設定器140は、車室内の所望
の温度を設定する。A−D変換器150は、内気温セン
サ90、外気温センサ100、日射センサ110、水温
センサ120、エバ後温センサ130、温度設定器14
0の各出力をディジタル変換し、内気温Tr、外気温T
am、水温Tw、エバ後温Te、日射量Ts及び設定温
Tsetをデータとしてマイクロコンピュータ160に
出力する。
【0020】マイクロコンピュータ160は、操作スイ
ッチSW1のオン操作に基づき、図3にて示すフローチ
ャートに従い、コンピュータプログラムの実行を開始
し、サーボモータ20a、50a、70a、80a及び
駆動回路30bの駆動制御に必要な処理をする。なお、
上記コンピュータプログラムはマイクロコンピュータ1
60のROMに予め記憶されている。また、マイクロコ
ンピュータ160は、当該車両のイグニッションスイッ
チIGを通しバッテリBaから給電されて作動状態とな
る。
【0021】このように構成した本実施形態において、
当該車両の少なくとも車室内が、夏期の熱負荷の高い状
態にあるとき、イグニッションスイッチIGのオン操作
に伴うエンジンE/Gの始動後、操作スイッチSW1を
オン操作すれば、マイクロコンピュータ160が、図3
のフローチャートに従いコンピュータプログラムの実行
を開始する。
【0022】ステップ200において、オートスイッチ
SW2がオン操作されていれば、YESとの判定がなさ
れる。すると、ステップ210にて、車室内への吹き出
し空気流の目標吹き出し温度TAOが、次の数1の式に
基づき、A−D変換器150の出力データである内気温
Tr、外気温Tam、日射量Ts及び設定温Tsetに
応じて算出される。
【0023】
【数1】TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−K
am×Tam−Ks×Ts+C この数1の式で、Kset、Kr、Kam、Ks及びC
は、補正用の定数を表す。なお、数1の式はマイクロコ
ンピュータ160のROMに予め記憶されている。
【0024】しかして、ステップ220において、エア
ミックスドア50の目標開度θoが、次の数2の式に基
づき、目標吹き出し温度TAO、エバ後温Te、A−D
変換器150の出力データである水温Twに応じて、算
出される。
【0025】
【数2】θo={(TAO−Te)/(Tw−Te)}
×100(%) なお、数2の式は、マイクロコンピュータ160のRO
Mに予め記憶されている。このようにしてステップ22
0における処理が終了すると、次のステップ230にお
いて、空調装置の内気モード或いは外気モードが、内外
気モード切り換えパターン(内気モード及び外気モード
と目標吹き出し温度TAOとの間の関係を表す)に基づ
き目標吹き出し温度TAOに応じて決定される。
【0026】その後、ステップ240において、ブロワ
30の回転速度(即ち、送風量)に対応する駆動電圧
が、この駆動電圧と目標吹き出し温度TAOとの関係を
表すパターンに基づき、目標吹き出し温度TAOに応じ
て決定される。すると、次のステップ250において、
目標吹き出し温度TAOが基準温度βと比較される。
【0027】ここで、基準温度βは、空調装置の始動直
後において目標吹き出し温度TAOが車室内の急冷房を
必要とする程に低い範囲にあるときの目標吹き出し温度
TAOの上限値に相当する。目標吹き出し温度TAOが
基準温度β以下であれば、上記急冷房が必要なため、ス
テップ250において、YESとの判定がなされる。
【0028】この判定のもと、ステップ260にて、上
記急冷房に要する吹き出しモードの切り換え制御処理
が、所定の吹き出しモード切り換えパターンF1に基づ
きエバ後温Teに応じて次のようになされる。ここで、
吹き出しモード切り換えパターンF1は、空調装置の始
動直後の急冷房時に必要とされるフェイスモードFAC
E及びバイレベルモードB/Lとエバ後温Teとの間の
関係を表す。
【0029】この吹き出しモード切り換えパターンF1
では、フェイスモードFACEからバイレベルモードB
/Lへの切り換えタイミングが、エバ後温Te=所定温
度Teaの時に設定されている。ここで、この所定温度
Teaは、次のような観点から設定されている。即ち、
エバ後温センサ130の検出温度が所定温度Tea以上
の範囲にあるときは、少なくとも車室内の熱負荷が高く
エバポレータ40の冷却能力も不足傾向にある。このた
め、エバ後温センサ130の検出温度が低下しにくい状
態にある。このような状態では、フェイスモードFAC
Eのもとで取り合えず乗員の冷風感を良好に確保した方
がよい。
【0030】その後、エバ後温センサ130の検出温度
がある程度低下すると、フェイスモードFACEからバ
イレベルモードB/Lに切り換えても、上記着座乗員の
顔部への風量の減少にもかかわらず、当該顔部の良好な
冷風感を確保しつつ着座乗員の足元の冷風感をも良好に
確保することができる。このような観点から所定温度T
eaが、着座乗員の顔部及び足元の双方の良好な冷風感
を確保できる値に設定されている。なお、この所定温度
Teaは、例えば、設定温Tsetでもよい。
【0031】また、バイレベルモードB/Lからフェイ
スモードFACEへの切り換えタイミングは、所定温度
Teaよりも数度高い温度Tebが設定されている。こ
れにより、バイレベルモードB/LとフェイスモードF
ACEとの間のハンチング防止のためのヒステリシス特
性が吹き出しモード切り換えパターンF1に与えられて
いる。
【0032】しかして、ステップ260では、吹き出し
モード切り換えパターンF1に基づきエバ後温Teに応
じてフェイスモードFACEにするかバイレベルモード
B/Lにするかが決定される。具体的には、空調装置の
始動直後故、エバ後温Teが所定温度Teaよりも高
い。このため、吹き出しモードがフェイスモードFAC
Eに決定される。
【0033】すると、ステップ280において、駆動回
路30b及び各サーボモータ20a、50a、70a、
80aへの出力処理がなされる。このとき、ステップ2
20におけるエアミックスドア50の目標開度θo、ス
テップ230における決定モード、ステップ240にお
ける決定駆動電圧及びステップ260における決定吹き
出しモードが、サーボモータ50a、サーボモータ20
a、駆動回路30b及びサーボモータ80aにそれぞれ
マイクロコンピュータ160から出力される。
【0034】このため、エアミックスドア50の開度が
サーボモータ50aにより目標開度θoに制御され、内
外気切り換えドア20がサーボモータ20aにより内気
導入口11及び外気導入口12の一方を閉じるように制
御され、ブロワ30が、駆動回路30bからの駆動電圧
に基づくブロワモータ30aの作動により、上記駆動電
圧に対応する回転速度にてこれに対応する量の空気流を
送風する。
【0035】これに伴い、ブロワ30からの送風空気流
が、エバポレータ40により冷却される。ついで、この
冷却空気流の量のうち、ヒータコア60への流入量及び
そのバイパス量がエアミックスドア50によりその目標
開度θoに対応する調整比率でもって調整される。その
後、ヒータコア60への流入空気流が、このヒータコア
により加熱され、ヒータコア60をバイパスする冷却空
気流と混合されて吹き出し空気流としてフェイス吹き出
し口15に向けて流動する。
【0036】また、サーボモータ80aが、ステップ2
60における決定フェイスモードFACEに基づきデフ
/フェイス吹き出し口切り換えドア80をデフ吹き出し
口14側に切り換える。すると、上記吹き出し空気流が
フェイス吹き出し口15から目標吹き出し温度TAOに
て上記着座乗員の顔部に向けて吹き出す。このとき、上
述のごとく、目標吹き出し温度TAOが低いから、乗員
の顔部に良好な冷風感を与えることができる。
【0037】このとき、フット吹き出し口13は、フッ
ト吹き出し口ドア70により閉じられているので、ブロ
ワ30の送風空気流のすべてがフェイス吹き出し口15
から吹き出すので、上記良好な冷風感を得るのに風量が
不足することはない。その後、エバ後温Teが温度Te
aよりも低くなると、ステップ260において、吹き出
しモードが、吹き出しモード切り換えパターンF1に基
づきエバ後温Teに応じ、バイレベルモードB/Lと決
定される。
【0038】このため、この決定バイレベルモードB/
Lが、データとして、ステップ280において、両サー
ボモータ70a、80aに出力される。これにより、サ
ーボモータ80aが、デフ/フェイス吹き出し口切り換
えドア80をデフ吹き出し口14側に切り換えた状態を
維持しつつ、サーボモータ70aが、フット吹き出し口
13をフット吹き出し口ドア70により開く。
【0039】これに伴い、フェイス吹き出し口15のみ
から吹き出していた吹き出し空気流が、フェイス吹き出
し口15及びフット吹き出し口13の双方から上記着座
乗員の顔部及び足元の双方に向けて、目標吹き出し温度
TAOにて吹き出す。これにより、上記着座乗員に対
し、その全身にわたり、冷風感を良好に与えることがで
きる。
【0040】このとき、フェイス吹き出し口15からの
吹き出し空気流の量は、フェイスモードFACEの場合
に比べて減少するが、エバ後温Teが空調装置の始動時
に比べてかなり低くなっているから、エバポレータ40
の冷却能力にも余裕がある。このため、バイレベルモー
ドB/Lのもとでも、上記着座乗員の顔部の冷風感を良
好に維持できる。なお、この冷風感は、目標吹き出し温
度TAOを低くすることでより一層良好にできる。
【0041】また、上述したフェイスモードFACEか
らバイレベルモードB/Lへの切り換えは、エバ後温T
eの上記所定温度Teaへの低下時に行われる。ここ
で、当該所定温度Teaは、上述のごとく、バイレベル
モードB/Lのもとでも上記着座乗員の顔部及び足元の
双方の良好な冷風感を確保できる値に設定されている。
従って、高熱負荷時に空調装置による急冷房を開始した
後は、エバ後温Teの低下傾向に基づき、フェイスモー
ドFACEからバイレベルモードB/Lへの切り換え時
期を監視し、この切り換えを所定温度Teaにて行うこ
ととなる(図4参照)。
【0042】その結果、高熱負荷時のエバポレータ40
の冷却能力の変化に合致した状態でフェイスモードFA
CEからバイレベルモードB/Lへの切り換えが行え
る。よって、高熱負荷のためにエバ後温Teが下がりに
くいときに、フェイスモードFACEからバイレベルモ
ードB/Lに切り換えるという無駄が生ずることもな
い。
【0043】また、上記ステップ250においてNOと
の判定がなされた場合には、ステップ270にて、吹き
出しモードが、吹き出しモード切り換えパターンF2に
基づき目標吹き出し温度TAOに応じて決定される。即
ち、目標吹き出し温度TAOが基準温度βよりも高い範
囲において、目標吹き出し温度TAOに応じ、フェイス
モードFACE、バイレベルモードB/L及びフットモ
ードFOOTのいずれかが決定される。なお、吹き出し
モード切り換えパターンF2は、フェイスモードFAC
E、バイレベルモードB/L及びフットモードFOOT
と目標吹き出し温度TAOとの間の関係を表す。
【0044】すると、ステップ280において、吹き出
しモード切り換えパターンF2に基づき決定された吹き
出しモードがデータとしてサーボモータ70a、80a
の少なくとも一方に出力される。その他の出力データも
上述と実質的に同様に出力される。これにより、吹き出
しモードが、吹き出しモード切り換えパターンF2に基
づき決定されたモードとなる。
【0045】なお、ステップ200にてNOと判定され
た場合には、ステップ290において上記操作パネルの
操作による手動設定により設定処理がなされ、この処理
に基づきステップ280にて出力処理がなされる。な
お、上記実施形態では、目標吹き出し温度TAOを基準
温度βと比較する判定処理(ステップ250参照)が、
空調装置の始動時及びその直後になされる場合について
説明したが、これに限ることなく、空調装置の始動直後
の後において車室内の熱負荷が高くなったときに、ステ
ップ250におけるYESとの判定処理及びステップ2
60での処理を行うようにしてもよい。
【0046】また、本発明の実施にあたっては、上記実
施形態のフローチャートにおける各ステップは、それぞ
れ、機能実行手段としてハードロジック構成により実現
するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す空調装置の概略機械
的構成図である。
【図2】上記空調装置のための制御回路図である。
【図3】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図4】空調装置の冷房開始直後のエバ後温センサの検
出温度の時間的低下傾向及び吹き出しモードをフェイス
モードFACEからバイレベルモードB/Lに切り換え
る時期を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…エアダクト、13…フット吹き出し口、15…フ
ェイス吹き出し口、30…ブロワ、40…エバポレー
タ、50…エアミックスドア、50a、70a、80a
…サーボモータ、60…ヒータコア、70…フット吹き
出し口ドア、80…デフ/フェイス吹き出し口切り換え
ドア、130…エバ後温ンサ、140…温度設定器、1
60…マイクロコンピュータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアダクト(10)内に配置されて当該
    エアダクト内に流入し車室内に吹き出す空気流を冷却す
    るエバポレータ(40)と、 このエバポレータからの冷却空気流の温度を目標吹き出
    し温度に制御する吹き出し温度制御手段(30、50、
    50a、60、210、220、240)と、 前記空気流の車室内への吹き出しモードを少なくともフ
    ェイスモード及びバイレベルモードの一方に切り換え制
    御する吹き出しモード制御手段(13、15、70、7
    0a、80、80a、260、270)とを備えた車両
    用空調装置において、 前記エバポレータの空気流出口側の温度を検出する温度
    センサ(130)と、 前記目標吹き出し温度が車室内の急冷房を要する温度に
    あるときその旨判定する吹き出し温度判定手段(25
    0)とを備えて、 前記吹き出しモード制御手段が、前記吹き出し温度判定
    手段の判定に基づき前記吹き出しモードを前記フェイス
    モードに切り換え、その後前記温度センサの検出温度が
    乗員の顔部及び足元の冷風感を前記バイレベルモードに
    て良好に確保できる値まで低下したとき、前記吹き出し
    モードを前記バイレベルモードに切り換えることを特徴
    とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 エアダクト(10)内に配置されて当該
    エアダクト内に流入し車室内に吹き出す空気流を冷却す
    るエバポレータ(40)と、 前記空気流の車室内への吹き出しモードを少なくともフ
    ェイスモード及びバイレベルモードの一方に切り換え制
    御する吹き出しモード制御手段(13、15、70、7
    0a、80、80a、260、270)とを備えた車両
    用空調装置において、 前記エバポレータの空気流出口側の温度を検出する温度
    センサ(130)を備えて、 前記吹き出しモード制御手段が、前記温度センサの検出
    温度が車室内の高熱負荷のために低下しにくい値にある
    とき、前記吹き出しモードを前記フェイスモードに切り
    換え、その後前記温度センサの検出温度が乗員の顔部及
    び足元の冷風感を前記バイレベルモードにて良好に確保
    できる値まで低下したとき、前記吹き出しモードを前記
    バイレベルモードに切り換えることを特徴とする車両用
    空調装置。
  3. 【請求項3】 前記吹き出しモード制御手段は、前記検
    出温度が車室内の温度をその設定温度まで低下させる値
    まで低下したときに、前記バイレベルモードへの切り換
    えを行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両
    用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7172018B2 (en) * 2002-08-20 2007-02-06 Denso Corporation Vehicle air-conditioning system
JP2009248797A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Denso Corp 車両用空調装置

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