JP4292939B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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図1、図2は、本発明に係る車両用空調装置の第1の実施形態を示したもので、本実施形態は、車室内1のうち前席側の左右、および後席側の左右に位置する空調ゾーン1a、1b、1c、1dをそれぞれ独立して空調制御する車両用空調装置に、本発明を適用したものである。
…(数式1)
ここで、iは添字fr、fl、rr、rlのいずれかを表し、添字frは空調ゾーン1a、添字flは空調ゾーン1c、添字rrは空調ゾーン1b、添字rlは空調ゾーン1dを示す。
このようにブロア電圧VMFを算出すると、このブロア電圧VMFをブロアモータ52aに印加する(S130)。これに伴い、遠心式送風機52が、空気流を発生させることになる。
このようにブロア電圧VMRを算出すると、このブロア電圧VMRをブロアモータ62bに印加する。これに伴い、遠心式送風機62が、空気流を発生させることになる。
−Kir×FrDrTir−KrFr×TrFr
−KsFr×TsDr−Kam×Tam+CFrDr…(数式4)
ここで、非接触温度センサ70aの検出素子Fr8の検出温度dirF8を前部右側座席の乗員の表面温度FrDrTirとする。また、日射量TsDrは、車両右側座席に入射される右側日射量であって、後述するように、非接触温度センサ70a、70bの検出素子Fr1〜Fr4の検出温度dirF1〜dirF4を用いて求められる。
−Kir×FrPaTir−KrFr×TrFr
−KsFr×TsPa−Kam×Tam+CFrPa…(数式5)
ここで、非接触温度センサ70bの検出素子Fr8の検出温度dirF8を前部左側座席の乗員の表面温度FrPaTirとする。また、日射量TsPaは、車両左側座席に入射される左側日射量であって、後述するように、非接触温度センサ70a、70bの検出素子Fr1〜Fr4の検出温度dirF1〜dirF4を用いて求められる。
+〈乗員着衣温度〉×0.14+〈乗員皮膚温度〉×0.36…(数式7)
ここで、〈内装温度〉としては、断熱材により外気温の影響を受けず、後部右側座席の付近の室内空気温度だけに対応する温度であって、非接触温度センサ70cの検出素子Rr1、Rr5の検出温度DirR1、DirR5の平均値{=(DirR1+DirR5)/2}が用いられる。
〈ガラス温度〉としては、車両の右側の外気温度に対応する温度であって、非接触温度センサ70aの検出素子Fr1、Fr2の検出温度DirF1、DirF2の平均値{=(DirF1+DirF2)/2}が用いられる。
〈乗員着衣温度〉としては、日射量に対応する温度であって、非接触温度センサ70cの検出素子Rr3、Rr4、Rr7、Rr8の検出温度DirR3、DirR4、DirR7、DirR8の平均値{=(DirR3+DirR4+DirR7+DirR8)/4}が用いられる。
〈乗員皮膚温度〉は、乗員の顔の皮膚の表面温度であり、〈乗員皮膚温度〉は、非接触温度センサ70cの検出素子HRを構成する複数の温度検出部のうち、予め決められた温度検出部により検出された温度であり、この温度は、顔の表面のうち髭などを除く皮膚の露出部の表面温度を示している。
+〈乗員着衣温度〉×0.46…(数式8)
ここで、「0.33」は、目標吹出温度TAORrDrの算出に対して〈内装温度〉が寄与する度合いを示す寄与度であり、「0.21」は、目標吹出温度TAORrDrの算出に対して〈ガラス温度〉が寄与する度合いを示す寄与度であり、「0.46」は、目標吹出温度TAORrDrの算出に対して〈乗員着衣温度〉が寄与する度合いを示す寄与度である。
−5×TirRrDr−40…(数式9)
なお、TestRrDrは、空調ゾーン1cの設定温度であり、「7」は、補正係数であり、「40」は、定数である。
TAORrPa=7×TestRrPa
−5×TirRrPa−40…(数式10)
ここで、乗員温度TirRrPaの算出においては、非接触温度センサ70cに代えて非接触温度センサ70cが用いられて、〈内装温度〉〈乗員着衣温度〈乗員皮膚温度〉が算出されて、非接触温度センサ70aに代えて非接触温度センサ70bが用いられて、〈ガラス温度〉が算出される。そして、乗員温度TirRrPaとしては、乗員温度TirRrDrと同様に、乗員が乗り込んできてから一定時間以上経過したか否かによって、〈乗員皮膚温度〉の寄与度、〈乗員着衣温度〉の寄与度を変えられている。また、TestRrPaは、空調ゾーン1dの設定温度である。
(第2の実施形態)
上述の第1実施形態では、車室内において乗員の皮膚から外気温に応じて発生した汗が消えるのに要すると推定される時間(以下、推定時間STという)を一定期間として後席用空調ユニット6を制御する例を示したが、皮膚から発生する汗の量は、外気温度に応じて変わるため、推定時間STを外気温度に応じて変えるようにしてもよい。
この場合の制御フローチャートを図11に示す。図11は、図9に代えて用いられるもので、図9中のS210の処理に代えてS221、S222の各処理が用いられる。
以下、S221、S222の各処理について説明すると、S221の処理では、推定時間STを決めるにあたり、図11中グラフg1が用いられる。このグラフg1は、予め実験で求められた推定時間STと外気温度Tamとの関係を示す特性であり、外気温度Tamが10℃から25℃までの間では、推定時間STと外気温度Tamとがほぼ比例関係になる。すなわち、外気温度Tamが高くなるにつれて推定時間STが長くなる一方、外気温度Tamが低くなるにつれて推定時間STが短くなる。
また、外気温度Tamが10℃未満では、推定時間STが「零」であり、外気温度Tamが25℃以上では、推定時間STが5秒になっている。
以上のようなグラフg1および外気温度Tamを用いて推定時間ST(これは、請求項4に記載の所定期間に相当する。)を算出すると、S222において、乗員が車室内後部右側に乗り込んできたと判定してからの経過時間が、推定時間STよりも短いときには、NOと判定してS240に進む。一方、乗員が車室内後部右側に乗り込んできたと判定してからの経過時間が、推定時間STよりも長いときには、YESと判定してS230に進む。以降、上述の第1実施形態と同様である。
以上説明したように本第2実施形態によれば、推定時間STを外気温度Tamに応じて変えているので、推定時間STを一定にする場合に比べて、〈乗員皮膚温度〉の寄与度を低下させる時間が短くなり、余分な期間に、〈乗員皮膚温度〉の寄与度を低くすることが無くなるので、皮膚温度に応じた車室内の空気温度の制御を、早く、行うことができる。
(その他の実施形態)
上述の上記第1の実施形態では、非接触温度センサ70a、70b、70c、70dとして、サーモパイル型検出素子を用いた赤外線センサを例示したが、温度係数の大きな抵抗で構成されたボロメータ型検出素子を用いた赤外線センサや、他の形式の赤外線センサを用いることもできる。さらに、赤外線センサに限らず、被検温体の表面温度を非接触で検出する他の形式の表面温度センサを用いることもできる。
上述の第1実施形態では、乗員が車室内に乗り込んできたか否かを判定するために乗員が座席に着座する際に座席に加わる圧力を検出する圧力センサS1(S2)を用いた例を示したが、これに代えて、非接触温度センサ70c(70d)を用いて次のように判定処理を行ってもよい。
例えば、乗員が車室内に乗り込んでくると、非接触温度センサ70cの検出素子HRの視野内に乗員の顔の皮膚部分が入るため、その乗り込に先だって非接触温度センサ70cの検出素子HRの視野内に座席表面がはいている場合には、乗員の乗り込みに伴い、検出素子HRの検出温度が変化することになる。したがって、検出素子HRの検出温度の変化に基づき、乗員が車室内に乗り込んできたか否かを判定することができる。さらに、ドアの開閉に伴いスイッチングするスイッチを採用して、このスイッチからの出力信号に基づきドアが閉じたと判定し、このドアが閉じたと判定したとき、乗員が車室内に乗り込んだとしてもよい。
上述の第1実施形態では、乗員が車室内に乗り込んだと判定してから所定期間の間、所定期間以後に比べて、目標吹出温度TAORrDrの算出に対する〈乗員皮膚温度〉の寄与度を低くするために、所定期間の間、目標吹出温度TAORrDrの算出に対する〈乗員皮膚温度〉の寄与度を「零」として、目標吹出温度TAORrDrの算出に対して〈乗員皮膚温度〉を寄与させないようにする例を示したが、これに限らず、所定期間の間、所定期間以後に比べて、〈乗員皮膚温度〉の寄与度を低くするならば、〈乗員皮膚温度〉の寄与度(係数)を「零」以上の値としてもよい。
8…エアコンECU、8…エアコンECU、70c…非接触温度センサ。
Claims (7)
- 車室内の乗員皮膚の表面温度を非接触で検出する非接触温度センサ(70c、70d)と、
空気を温度調整して前記車室内に吹き出す空調手段(6)と、
前記非接触温度センサにより検出される皮膚の表面温度に応じて、前記車室内に吹き出す空気の温度を調整させるように前記空調手段を制御する制御手段(8、S110、S120)と、を有する車両用空調装置であって、
前記空調手段による前記車室内の空調温度の制御状態が安定しているか否かを判定する判定手段(S200)を備え、
前記空調手段による前記車室内の空調温度の制御状態が安定していると前記判定手段が判定したときには、前記制御手段(S210〜S240、S221、S222)は、前記乗員が車室内に乗り込んだと判定してから所定期間の間、前記所定期間以後に比べて、前記空調手段の制御に対する前記皮膚の表面温度の寄与度を低くしていることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記非接触温度センサ(70c、70d)は、前記乗員の皮膚の表面温度を非接触で検出する第1の検出素子(HR)と、前記車室内への乗り込みに先立って乗員がさらされていた環境に対応する温度として、乗員着衣の表面温度を検出する第2の検出素子(Rr3、Rr4、Rr7、Rr8)とを有しており、
前記所定期間の間には、前記制御手段(S230)が、前記空調手段の制御に対する前記皮膚の表面温度の寄与を禁止し、前記空調手段の制御に対して前記乗員着衣の表面温度を寄与させることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記制御手段(S230、S240)は、
前記所定期間以後にも、前記空調手段の制御に対して前記乗員着衣の表面温度を寄与させるようになっており、かつ、前記所定期間の間には、前記所定期間以後に比べて、前記空調手段の制御に対する前記乗員着衣の表面温度の寄与度を高くしていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。 - 前記所定期間は、前記乗員の皮膚から発生した汗が消えるのに要すると推定される時間であり、
当該時間は、車室外の空気温度が所定温度未満である場合、前記車室外の空気温度が所定温度以上である場合に比べて短くなっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。 - 前記空調手段、前記乗員が着座する座席毎に前記吹き出す空気の温度を調整する複数の温度調整手段(65a、65b)を備えており、
前記非接触温度センサ(70c、70d)は、前記座席毎に前記乗員皮膚の表面温度を非接触で検出するように複数設けられており、
前記制御手段(8、S110、S120)は、前記座席毎に検出される乗員皮膚の表面温度に応じて、前記車室内に吹き出す空気の温度を前記座席毎に調整させるように前記複数の温度調整手段をそれぞれ独立して制御し、
更に、前記制御手段(S210〜S240、S221、S222)は、前記所定期間の間、前記所定期間以後に比べて前記皮膚の表面温度の寄与度を低くすることを前記座席毎に独立して行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。 - 前記制御手段は、
前記非接触温度センサにより検出される皮膚の表面温度に応じて、前記車室内に吹き出す空気の温度の目標吹出温度(TAORrDr)を算出する算出手段(S110、S240、S250)と、
前記車室内に吹き出す空気の温度を前記目標吹出温度に一致させるように前記空調手段を制御する温度制御手段(S120)と、を有するものであり、
前記空調手段の制御に対する皮膚の表面温度の寄与度は、前記算出手段による目標吹出温度の算出に対して前記皮膚の表面温度が寄与する度合いを示す値であることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記算出手段(S240、S250)は、前記皮膚の表面温度に係数を掛けるとともに、この係数が掛けられた表面温度を用いて前記目標吹出温度を算出するものであり、
前記係数は、前記皮膚の表面温度の寄与度を示している値であることを特徴とする請求項6に記載の車両用空調装置。
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