JPH05181485A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH05181485A
JPH05181485A JP3358910A JP35891091A JPH05181485A JP H05181485 A JPH05181485 A JP H05181485A JP 3358910 A JP3358910 A JP 3358910A JP 35891091 A JP35891091 A JP 35891091A JP H05181485 A JPH05181485 A JP H05181485A
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loop
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徹 北山
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    • G10H5/00Instruments in which the tones are generated by means of electronic generators
    • G10H5/007Real-time simulation of G10B, G10C, G10D-type instruments using recursive or non-linear techniques, e.g. waveguide networks, recursive algorithms
    • GPHYSICS
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    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2250/00Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
    • G10H2250/471General musical sound synthesis principles, i.e. sound category-independent synthesis methods
    • G10H2250/511Physical modelling or real-time simulation of the acoustomechanical behaviour of acoustic musical instruments using, e.g. waveguides or looped delay lines
    • G10H2250/521Closed loop models therefor, e.g. with filter and delay line
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 励振信号波形の種類にとらわれることなく、
かつ、楽音の音色のバリエーションの豊かさを確保しつ
つ、多種多様なスペクトル構造を有した楽音を生成する
とともに、ループ回路が安定に動作する信頼性の高いシ
ステムを構成する。 【構成】 データWAVE,キーオン信号KONおよび
データPITCHに対応した励振信号を発生する励振信
号発生部9と、入力信号に対し、データDLY1〜DL
4,係数LPF1〜LPF4,係数APF1〜APF4
係数HPF1〜HPF4およびループゲインLG1〜LG4
に対応した遅延処理および減衰処理を施して繰返し循環
させるLOOP421〜424からなる共鳴部19とを設
ける。そして、データALGおよび合成係数MIXによ
ってLOOP421〜424のそれぞれの入力端と出力端
とを任意に接続してそれぞれ共振状態とし、LOOP4
1〜424のいずれかに励振信号を入力してLOOP4
1〜424のそれぞれのループを循環する信号のいずれ
かを楽音信号として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自然楽器音と同様に
変化する楽音を発生する電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、技術の向上により、電子楽器の音
源も多種多様な楽音が得られるようになっている。その
音源の1つとして、実際の自然楽器の発音原理をシミュ
レートすることにより得られたモデルを動作させ、これ
により、自然楽器の楽音を合成する物理モデル(遅延フ
ィードバックアルゴリズム)音源が種々、提案されてい
る。
【0003】図17はそのような従来の弦楽器音の物理
モデル音源の構成例を示すブロック図である。この図に
おいて、1は励振信号発生回路であり、インパルス等、
多くの周波数成分を含んだ励振信号波形が記憶された波
形メモリが内蔵されている。また、2は第1の入力端に
励振信号発生回路1から出力される励振信号が入力され
る加算器、3は弦における振動の伝播遅延をシミュレー
トしたディレイ、4は弦の音響損失をシミュレートした
フィルタであり、フィルタ4の出力信号が加算器2の第
2の入力端に入力されるようになっており、回路要素2
〜4はループ回路を構成している。5はループ回路内を
循環する信号が楽音信号として出力される楽音信号出力
端子である。
【0004】このような構成において、励振信号発生回
路1から励振信号が出力され、加算器2の第1の入力端
に入力されると、上述したループ回路内において信号の
循環が発生する。この場合、弦の振動が一往復する周期
に等しい時間でループ回路内を信号が一巡し、かつ、フ
ィルタ4を通過する毎に信号の帯域制限がなされる。そ
して、このループ回路を循環する信号が楽音信号として
楽音信号出力端子5から出力される。なお、上述した技
術の詳細については、本出願人が先に提案した特公昭5
8−48109号公報を参照されたい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の電子楽器において、ピッチ感の確かな品質の高い楽
音を得るには、ループ回路に入力する励振信号波形のピ
ッチやスペクトル構造を設定ピッチに対応したものにし
なければならない場合が多いため、合成される楽音の音
色のバリエーションが制限されてしまうという欠点があ
った。
【0006】もっとも、ループ回路(櫛形フィルタ)の
ループゲインを上げることにより、ループ回路内を循環
する信号に対するループ回路全体の櫛形の周波数特性を
より急峻なものにしてピッチ感を高めることも可能では
あるが、ループ回路の動作の安定性に問題が生じ、最悪
の場合、自己発振してしまうという欠点があった。これ
により、システムの信頼性が低下してしまうという問題
があった。
【0007】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、励振信号波形の種類にとらわれることなく、
かつ、楽音の音色のバリエーションの豊かさを確保しつ
つ、多種多様なスペクトル構造を有した楽音を生成する
ことができるとともに、ループ回路が安定に動作し、信
頼性の高いシステムを構成することができる電子楽器を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明による電子楽器
は、演奏情報に対応した励振信号を発生する励振信号発
生手段と、入力信号に対し、前記演奏情報に対応した少
なくとも遅延処理および減衰処理を施して繰返し循環さ
せる複数のループ手段とを具備し、前記複数のループ手
段のそれぞれの入力端および出力端を任意に接続して前
記複数のループ手段のいずれかに前記励振信号を入力し
て前記複数のループ手段のそれぞれのループを循環する
信号のいずれかを楽音信号として出力することを特徴と
している。
【0009】
【作用】上記構成によれば、それぞれの入力端および出
力端が任意に接続された複数のループ手段は、演奏情報
に対応して供給される励振信号に対し、演奏情報に対応
した少なくとも遅延処理および減衰処理を施して繰返し
循環させる。これにより、複数のループ手段のそれぞれ
のループを循環する信号のいずれかが楽音信号として出
力される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
について説明する。図1はこの発明の一実施例による電
子楽器の構成を示すブロック図であり、この図におい
て、6は鍵盤等の演奏操作子、7は音色等の楽音パラメ
ータを設定する楽音パラメータ設定操作子、8は装置各
部を制御する制御部である。
【0011】また、9は励振信号発生部である。励振信
号発生部9において、10は豊富な倍音を含む発生信号
を出力する波形発生部であり、制御部8からそれぞれ出
力される、発生される信号波形を指定するデータWAV
E、発生信号の発生タイミングを指示するキーオン信号
KONおよび発生信号のピッチを指定するピッチデータ
PITCHを入力して所定波形の発生信号を出力する。
【0012】11はホワイトノイズ等のノイズ信号を発
生するノイズ発生部、12および13はフィルタであ
り、制御部8から出力される係数データFLT1および
FLT2に基づいて波形発生部10およびノイズ発生部
11のそれぞれの出力信号に対して所定の特性を付与す
る。14および15は乗算器であり、制御部8から出力
される振幅制御信号AMP1およびAMP2と、フィルタ
12および13のそれぞれの出力信号とをそれぞれ乗算
する。16は乗算器14および15の出力信号を加算し
て励振信号として出力する加算器である。さらに、17
はフィルタであり、制御部8から出力される係数データ
FLT3に基づいて励振信号波形発生部9の出力信号に
対して所定の特性を付与する。18は乗算器であり、制
御部8から出力される振幅制御信号AMP3とフィルタ
17の出力信号とを乗算する。
【0013】加えて、19は自然楽器の共鳴現象をシミ
ュレートした共鳴部であり、制御部8から出力される、
共鳴部19を構成する複数の共鳴エレメント(ループ回
路)(後述する)の組み合わせ(接続態様:アルゴリズ
ム)を指示するデータALG、各ループ回路の出力信号
の合成係数を指示するデータMIX、各ループ回路の遅
延量に関するデータDLYn(n=1〜4:以下同
様)、各ループ回路を構成するローパスフィルタ(以
下、LPFという)の係数LPFn、各ループ回路を構
成するオールパスフィルタ(以下、APFという)の係
数APFn、各ループ回路を構成するハイパスフィルタ
(以下、HPFという)の係数HPFnおよび各ループ
回路のループゲインLGnに基づいて乗算器18の出力
信号に対して所定の特性を付与して、LおよびRチャン
ネルそれぞれの楽音信号として出力する。なお、上述し
た係数データFLT13および振幅制御信号AMP13
は、一定でも時間に応じて変化してもよい。
【0014】次に、図2に共鳴部19の構成のブロック
図を示す。この図において、共鳴エレメント制御部20
は、制御部8から出力されるデータALGに基づいて信
号合成部21の各乗算器22〜37(図3参照)のそれ
ぞれの乗算係数m11〜m14,m21〜m24,m31〜m34
よびm41〜m44を決定して供給する。図3において、3
8〜41は加算器である。これにより、信号合成部21
は、乗算器18の出力信号と後述するループ回路421
〜424の出力信号とを合成し、ループ回路421〜42
4に供給する。
【0015】また、図2において、421〜424は同一
構成のループ回路(以下、LOOPという)であり、そ
の詳細な構成を図4に示す。この図において、43は共
鳴エレメント制御部20を介して制御部8から供給され
る係数HPFnに基づいて入力信号の低周波成分を阻止
するHPF、44は加算器、45は共鳴エレメント制御
部20を介して制御部8から供給される係数LPFn
基づいて入力信号の高周波成分を阻止するLPFであ
る。
【0016】46は共鳴エレメント制御部20を介して
制御部8から供給される係数APFnに基づいてその入
力信号と出力信号との位相差が信号周波数に応じて変化
するAPF、47は共鳴エレメント制御部20を介して
制御部8から供給されるデータDLYnに基づいて入力
信号を所定の遅延量だけ遅延する遅延回路(以下、DE
LAYという)、48は共鳴エレメント制御部20を介
して制御部8から供給されるループゲインLGnに基づ
いてDELAY47の出力信号を乗算する乗算器であ
る。
【0017】なお、LOOP421〜424のそれぞれの
共振周波数ピッチは、ループ内の構成要素であるLPF
45およびAPF46並びにDELAY47の各遅延時
間の総和、すなわち、ループの総遅延量によって決定さ
れる。したがって、ループ内のフィルタ(LPF45お
よびAPF46)の遅延特性を考慮してDELAY47
の遅延量をデータDLYnに基づいて設定し、音高制御
する。
【0018】さらに、図2において、49はLOOP4
1〜424の出力信号を合成してLおよびRチャンネル
それぞれの楽音信号として出力する信号合成部であり、
共鳴エレメント制御部20は、制御部8から出力される
データMIXに基づいて信号合成部49の各乗算器50
〜57(図5参照)のそれぞれの乗算係数k1L〜k4L
よびk1R〜k4Rを決定して供給する。これにより、乗算
器50〜57は、それぞれLOOP421〜424の出力
信号と乗算係数k1L〜k4Rとを乗算する。また、図5に
おいて、58は乗算器50〜53の出力信号を加算して
Lチャンネルの楽音信号OUTLとして出力する加算
器、59は乗算器54〜57の出力信号を加算してRチ
ャンネルの楽音信号OUTRとして出力する加算器であ
る。
【0019】このような構成において、まず、LOOP
421〜424の組み合わせ(接続態様:アルゴリズム)
を設定するために、制御部8からあるデータALGを出
力すると、共鳴エレメント制御部20は、データALG
に基づいて、図3に示す信号合成部21の各乗算器22
〜37のそれぞれの乗算係数m11〜m14,m21〜m24
31〜m34およびm41〜m44を決定して供給する。これ
により、LOOP421〜424は、たとえば、図6
(a)〜(c)、図7(a)〜(c)、図8(a)およ
び(b)に示すようなアルゴリズム(接続態様)とな
る。
【0020】また、各LOOP421〜424の出力信号
の合成係数を指示するために、制御部8からあるデータ
MIXを出力すると、共鳴エレメント制御部20は、デ
ータMIXに基づいて、図5に示す信号合成部49の各
乗算器50〜57のそれぞれの乗算係数k1L〜k4Lおよ
びk1R〜k4Rを決定して供給する。これにより、LOO
P421〜424の図6(a)〜(c)、図7(a)〜
(c)、図8(a)および(b)に示すようなアルゴリ
ズムの出力信号が多種多様に合成される。以上説明した
ように、制御部8からデータALGおよびデータMIX
を出力することにより、共鳴部19のLOOP421
424を多種多様に組み合わせて構成することができ
る。
【0021】ここで、ピッチ感の確かな品質の高い楽音
を合成する場合には、制御部8からデータALGおよび
データMIXを出力して共鳴部19のLOOP421
424の構成を、図9に示すように、LOOP421およ
び422を縦続接続した構成にする。そして、演奏者が
演奏操作子6の鍵盤の、例えば、C音に対応した鍵を押
鍵操作すると、鍵盤からその鍵に対応した音高等のキー
データが出力される。また、図示しないタッチ入力部に
よって鍵盤の各鍵のイニシャルタッチおよびアフタータ
ッチが検出されるとともに、タッチの強さを示すタッチ
データが作成され、出力される。
【0022】これにより、制御部8は、LOOP421
および422の基本周波数ピッチがともに周波数f1とな
るように、C音に対応したキーデータ、タッチデータお
よび音色等に対するループゲインLG1およびLG2、係
数LPF1およびLPF2、係数APF1およびAPF2
びに係数HPF1およびHPF2を出力するとともに、C
音に対応するループ全体(図9参照)の位相遅延量から
上述したLPF45の遅延量およびAPF46の遅延量
等を引いた値をDELAY47の遅延量として出力する
ので、共鳴部19の共鳴エレメント制御部20は、これ
らのデータを入力してLOOP421および422のそれ
ぞれのHPF43、LPF45、APF46、DELA
Y47および乗算器48に供給する。
【0023】次に、制御部8は、データWAVE、キー
オン信号KONおよびピッチデータPITCHを励振信
号発生部9の波形発生部10に供給するとともに、係数
データFLT1およびFLT2をそれぞれフィルタ12お
よび13に供給し、振幅制御信号AMP1およびAMP2
をそれぞれ乗算器14および15に供給する。このと
き、振幅制御信号AMP1およびAMP2は、フィルタ1
2の出力信号の比率がフィルタ13の出力信号より多く
なるように設定する。また、制御部8は、フィルタ17
に係数データFLT3を供給するとともに、乗算器18
に振幅制御信号AMP3を供給する。
【0024】これにより、波形発生部10は、データW
AVEに指定された信号波形を有する発生信号をキーオ
ン信号KONで指示された発生タイミングおよびピッチ
データPITCHで指定されたピッチで発生して出力す
る。この発生信号は、フィルタ12において、係数デー
タFLT1に基づいて所定の特性が付与された後、乗算
器14において、振幅制御信号AMP1と乗算され、出
力される。
【0025】いっぽう、ノイズ発生部11から出力され
たホワイトノイズ等のノイズ信号は、フィルタ13にお
いて、係数データFLT2に基づいて所定の特性が付与
された後、乗算器15において、振幅制御信号AMP2
と乗算され、出力される。そして、乗算器14および1
5の出力信号は、それぞれ加算器16において加算さ
れ、励振信号として出力される。
【0026】次に、励振信号は、フィルタ17におい
て、係数データFLT3に基づいて所定の特性が付与さ
れた後、乗算器18において、振幅制御信号AMP3
乗算され、共鳴部19に入力される。これにより、共鳴
部19に入力された信号は、まず、LOOP421のH
PF43において、係数HPFnに基づいてその低周波
成分が阻止された後、加算器44の一方の入力端に入力
される。加算器44の出力信号は、LPF45、APF
46、DELAY47および乗算器48を介し、加算器
44の他方の入力端に帰還される。従って、HPF43
の出力信号は、加算器44→LPF45→APF46→
DELAY47→乗算器48によって構成されるループ
内の循環を繰り返すに従い、各周波数成分間の位相差が
変化すると共に、徐々に減衰する。そして、APF46
の出力信号は、LOOP422においてLOOP421
同様に処理された後、LおよびRチャンネルの楽音信号
OUTLおよびOUTRとして共鳴部19から出力され
る。
【0027】以上説明したように、共鳴部19の構成を
LOOP421および422が縦続接続された構成にする
とともに、LOOP421および422の基本周波数ピッ
チをともに周波数f1に設定したので、共鳴部19全体
の周波数特性は、図10の曲線aに示すものとなる。図
10において、曲線bは、LOOP421または422
体の場合の周波数特性であり、周波数間隔fIは、人間
の耳にピッチとして認識されるものである。この図から
わかるように、ほぼ同様な周波数特性を有するLOOP
421および422を縦続接続した場合には、その櫛形の
周波数特性がLOOP421または422単体の場合に比
べてより急峻になるため、ピッチ感の確かな品質の高い
楽音を合成することができる。
【0028】なお、一般に、自然楽器によって奏でられ
る楽音は、単純な線スペクトルではなく、本来の倍音の
周辺に近接してノイズ的な成分が現れるスペクトル構造
を有し、揺らぎ性を持っている。そして、このような揺
らぎ性を持った自然楽器音と同様な楽音を上述した実施
例の電子楽器において合成するには、制御部8は、たと
えば、上述した場合とは逆に、フィルタ13の出力信号
の比率がフィルタ12の出力信号より多くなるように振
幅制御信号AMP1およびAMP2を設定すればよい。
【0029】なお、図11に示すように、共鳴部19の
構成を図9のままでLOOP421の基本周波数ピッチ
を周波数f1に設定し(図12曲線a参照)、かつ、L
OOP422の基本周波数ピッチを周波数3f1に設定す
る(図12曲線b参照)と、共鳴部19全体の周波数特
性は、図13に示すものとなる。さらに、共鳴部19の
構成を図14に示す構成にする(図14において60は
加算器)とともに、LOOP421の基本周波数ピッチ
を周波数f1に設定し、かつ、LOOP422の基本周波
数ピッチを周波数f1+Δfに設定すると、共鳴部19
全体の周波数特性は図15に示すものとなり、デチュー
ン(音程を微妙にずらす機能)による効果が得られる。
【0030】以上説明したように、共鳴部19を複数の
LOOP421〜424を自由に組み合わせられるように
構成したので、音色のバリエーションの豊富さを確保す
ることができるとともに、各LOOP421〜424を安
定動作の範囲で使用できるため、システムとしての信頼
性も高い。また、この実施例によれば、FM音源などの
変調を用いた音源方式よりも発生楽音の倍音構造が予想
しやすく、また、高調波合成(フーリエ合成方式)を用
いた音源方式より演算量もはるかに少ない。さらに、こ
の実施例によれば、波形メモリから波形データを読み出
す方式の音源を用いた電子楽器のように、高品質な楽音
データのサンプリングや大容量波形メモリも特に必要と
しない。
【0031】なお、上述した一実施例においては、共鳴
部19は単にLOOP421〜424を組み合わせただけ
の例を示したが、たとえば、図16に示すように、LO
OP421とLOOP422との間に、段間処理回路61
を介挿するように構成してもよい。この場合の段間処理
としては、たとえば、非線形テーブルを設けてLOOP
421の出力信号を非線形処理したり、コンプレッサや
リミッタ等によってLOOP421の出力信号の振幅制
御処理をしたり、あるいは、残響、遅延およびコーラス
等の各種の音響効果をLOOP421の出力信号に付与
したりする。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、励振信号波形の種類にとらわれることなく、かつ、
楽音の音色のバリエーションの豊かさを確保しつつ、多
種多様なスペクトル構造を有した楽音を生成することが
できるという効果がある。また、ループ回路が安定に動
作する信頼性の高いシステムを構成することができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による電子楽器の構成を
示すブロック図である。
【図2】 共鳴部19の構成を示すブロック図である。
【図3】 信号合成部21の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 LOOP42の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】 信号合成部49の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】 LOOP421〜424のアルゴリズムの一例
を示すブロック図である。
【図7】 LOOP421〜424のアルゴリズムの一例
を示すブロック図である。
【図8】 LOOP421〜424のアルゴリズムの一例
を示すブロック図である。
【図9】 LOOP421〜424のアルゴリズムの一例
を示すブロック図である。
【図10】 図9に示すブロック図の周波数特性の一例
を示す図である。
【図11】 LOOP421〜424のアルゴリズムの一
例を示すブロック図である。
【図12】 図11に示すLOOP421および422
それぞれの周波数特性の一例を示す図である。
【図13】 図11に示すブロック図の周波数特性の一
例を示す図である。
【図14】 LOOP421〜424のアルゴリズムの一
例を示すブロック図である。
【図15】 図14に示すブロック図の周波数特性の一
例を示す図である。
【図16】 共鳴部19の他の構成例を示すブロック図
である。
【図17】 従来の弦楽器音の物理モデル音源の構成例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
6……演奏操作子、7……楽音パラメータ設定操作子、
8……制御部、9……励振信号発生部、10……波形発
生部、11……ノイズ発生部、12,13,17……フ
ィルタ、14,15,18,22〜37,48,50〜
57……乗算器、16,38〜41,44,58〜60
……加算器、19……共鳴部、20……共鳴エレメント
制御部、21,49……信号合成部、42,421〜4
4……LOOP、43……HPF、45……LPF、
46……APF、47……DELAY、61……段間処
理回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏情報に対応した励振信号を発生する
    励振信号発生手段と、 入力信号に対し、前記演奏情報に対応した少なくとも遅
    延処理および減衰処理を施して繰返し循環させる複数の
    ループ手段とを具備し、 前記複数のループ手段のそれぞれの入力端および出力端
    を任意に接続して前記複数のループ手段のいずれかに前
    記励振信号を入力して前記複数のループ手段のそれぞれ
    のループを循環する信号のいずれかを楽音信号として出
    力することを特徴とする電子楽器。
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