JPH05178791A - 核置換サリチル酸及びその金属塩の製造方法 - Google Patents

核置換サリチル酸及びその金属塩の製造方法

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JPH05178791A
JPH05178791A JP3358093A JP35809391A JPH05178791A JP H05178791 A JPH05178791 A JP H05178791A JP 3358093 A JP3358093 A JP 3358093A JP 35809391 A JP35809391 A JP 35809391A JP H05178791 A JPH05178791 A JP H05178791A
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/15Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reaction of organic compounds with carbon dioxide, e.g. Kolbe-Schmitt synthesis

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれターシャリブチル基、
ターシャリアミル基、ターシャリオクチル基、イソノニ
ル基又はイソドデシル基であり、R1 とR2 の少なくと
も一方はイソノニル基又はイソドデシル基である。)で
表わされる核置換フェノールのアルカリ金属塩(該アル
カリ金属塩の内の100ないし50モルパーセントがカ
リウム塩であり、0ないし50モルパーセントがナトリ
ウム塩である)に対して、実質的に水不溶性の溶媒を媒
質としてコルベーシュミット反応を実施することを特徴
とする、一般式(2) 【化2】 (式中、R1 及びR2 は上記で定義した通りであり、M
は水素原子又は金属原子であり、nはMの原子価であ
る。)で表わされる核置換サリチル酸又はその金属塩の
製造方法。 【効果】 特定の核置換サリチル酸及びその金属塩の反
応収率を高め、未精製のまゝでの純度を向上させること
ができ、それでそのまゝで感圧記録シート用顕色剤の調
製に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は核置換サリチル酸又はそ
の金属塩の製造方法に関する。更に詳細には、特定の核
置換フェノールのアルカリ金属塩からコルべーシュミッ
ト反応によって核置換サリチル酸又はその金属塩を製造
する方法に関する。該核置換サリチル酸又はその金属塩
は殺菌剤、潤滑油添加剤、プラスチックス添加剤、感圧
記録シート用顕色剤などの広い利用分野を有している。
【0002】
【従来の技術】特定の核置換サリチル酸又はその金属塩
は感圧記録シート用の顕色剤又はその製造原料として特
に有用であり、その製造方法についても既にいくつかの
記述を見出すことができる。このうち、本発明が問題と
するコルべーシュミットの反応を利用したその製造方法
は特公昭51−25174号、特開平1−145189
号、特開平2−85231号、特開平2−122977
号、特開平2−142747号及び特開平2−2044
72号の各公報中にその記述が見出される。そして、こ
れらの記述によれば、本発明が最も問題としているコル
べーシュミットの反応に於けるアルカリ金属の種類によ
っての反応速度又は反応収率の差違については充分に認
識されておらず、実際には、単に経済的な理由で専らナ
トリウムが選択採用されているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】核置換サリチル酸又は
その金属塩をコルべーシュミットの反応を利用して製造
しようとすれば、多少の差はあるが未反応の核置換フェ
ノールの含有を避けることはできない。従って、純度の
高い核置換サリチル酸又はその金属塩が要求されるとき
には、主として未反応物である不純物を再結晶法又は抽
出法によって除去精製するのが普通である。
【0004】ところが、本発明で特定された置換基を有
する核置換サリチル酸又はその金属塩を既に知られたコ
ルべーシュミットの反応によって製造しようとすれば、
比較的に未反応物が多く残され、また該核置換サリチル
酸又はその金属塩は非結晶性であるので再結晶法による
精製が不可能であり、更に抽出溶媒に対する溶解性が大
きいことと水溶液の乳化分散力が大きいこととの理由に
よって抽出法による精製も困難であるため、比較的に純
度の低いものしか得られない。
【0005】一方、本発明の製造方法によって得られる
核置換サリチル酸又はその金属塩の最も重要な利用目的
は感圧記録シート用の顕色剤であるが、従来のコルべー
シュミットの反応によって得られるものはその品位はや
ゝ純度の低いきらいがあって、そのままではその利用目
的が充分には満足されない場合が多かった。
【0006】故に、本発明の第一の課題はコルべーシュ
ミットの反応に工夫を凝らし、その反応収率を増大させ
ることによって、未精製のまゝでの純度を向上させ、ひ
いては感圧記録シート用の顕色剤としての利用目的を高
度に満足させる事である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、一般式
(1)
【0008】
【化3】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれターシャリブチル基、
ターシャリアミル基、ターシャリオクチル基、イソノニ
ル基又はイソドデシル基であり、R1 とR2 の少なくと
も一方はイソノニル基又はイソドデシル基である。)で
表わされる核置換フェノールのアルカリ金属塩であっ
て、該アルカリ金属塩の内の100ないし50モルパー
セントがカリウム塩であり、0ないし50モルパーセン
トがナトリウム塩である該アルカリ金属塩に対して、実
質的に水不溶性の溶媒を媒質としてコルベーシュミット
反応を実施することを特徴とする、一般式(2)
【0009】
【化4】 (式中、R1 及びR2 は上記で定義した通りであり、M
は水素原子又は金属原子であり、nはMの原子価であ
る。)で表わされる核置換サリチル酸又はその金属塩の
製造方法が提供される。
【0010】この方法によって製造される核置換サリチ
ル酸又はその金属塩は特別に精製しなくても比較的に高
純度であるので、その利用目的のすべてを充分に満足さ
せ得るものである。
【0011】一般式(1)及び一般式(2)中のR1
びR2 はターシャリブチル基、ターシャリアミル基、タ
ーシャリオクチル基、イソノニル基又はイソドデシル基
であり、R1 とR2 の少なくとも一方はイソノニル基又
はイソドデシル基である。但し、こゝでイソノニル基は
プロピレン三量体(イソノネン)が、イソドデシル基は
プロピレン四量体(イソドデセン)がそれぞれ、フェノ
ールの核又はサリチル酸の核に付加して生成する基であ
ると定義する。そして、これらの基の限定は、核置換サ
リチル酸又はその金属塩を感圧記録シート用の顕色剤と
して利用した場合のその発色濃度、低温時の記録の発色
速度、記録像の耐光性又は記録像の耐水性などの特性の
良さを理由として行われたものであり、すべてが第三級
アルキル基と称されるものである。又、R1 とR2 の少
なくとも一方がイソノニル基又はイソドデシル基である
のは、その核置換サリチル酸又はその金属塩が非結晶性
であって、感圧記録シート用の顕色剤としての利用目的
に最も好適であることをその理由としている。既に知ら
れている通り、プロピレン三量体もプロピレン四量体も
かなり多数の異性体の混合物であり、これから誘導され
た核置換フェノールも核置換サリチル酸も多数の異性体
の集合であって、このことがその非結晶性の原因であろ
うと考えられている。そして、R1 とR2 の少くとも一
方がイソノニル基又はイソドデシル基であれば一般式
(1)及び一般式(2)で表わされる化合物は必ず非結
晶性であることの目的は達せられる。
【0012】一般式(1)で表わされる核置換フェノー
ルのうち、本発明の目的に好ましい具体例としては、2
−ターシャリブチル−4−イソノニルフェノール、2−
イソノニル−4−ターシャリブチルフェノール、2−タ
ーシャリブチル−4−イソドデシルフェノール、2−イ
ソドデシル−4−ターシャリブチルフェノール、2−タ
ーシャリアミル−4−イソノニルフェノール、2−ター
シャリオクチル−4−イソノニルフェノール、2−イソ
ノニル−4−ターシャリオクチルフェノール、2,4−
ジイソノニルフェノール又は2,4−ジイソドデシルフ
ェノールなどが挙げられる。又、この中で最も好ましく
は2,4−ジイソノニルフェノールである。
【0013】これらの全ての核置換フェノールはアルカ
リ金属と塩を形成する事ができる。塩の形成においては
実質的に水に不溶性の溶媒を媒質として核置換フェノー
ルと水酸化アルカリ水溶液とを混合して共沸的に水を除
去することにより最も円滑に且つ完全に進行する。この
とき核置換フェノールの量と水酸化アルカリの量は完全
に等モルである事が好ましい。過剰量の水酸化アルカリ
と水の残存はコルべーシュミットの反応の収率を低下さ
せる原因であるので注意しなければならない。実質的に
水に不溶性の溶媒とは水に対する溶解度が室温で2重量
パーセント以下の溶媒であり、本発明の目的には炭化水
素類、ハロゲン化炭化水素類又はエーテル類であること
が好ましい。又、共沸的に水を除去して核置換フェノー
ルのアルカリ金属塩を形成させること及びコルべーシュ
ミットの反応の後、生成物から溶媒を除去することの必
要性から、その大気圧下での沸点が60℃以上、200
℃以下である事が好ましい。このような溶媒の具体例と
してはn−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、イ
ソオクタン、n−デカン、石油ベンジン、リグロイン、
石油スピリット、石油ナフタ、イソノネン、イソドデセ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチルベ
ンゼン、イソプロピルベンゼン、p−シメン、ナフタリ
ン、テトラリン、デカリン、ジペンテン、テレビン油、
クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、クロルトルエン、
イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテル、ジイソア
ミルエーテル、アニソール,エチルフェニルエーテルな
どが挙げられる。
【0014】実質的に水に不溶性の溶媒を媒質として共
沸的に水を除去して得た核置換フェノールのアルカリ金
属塩はそのまゝでコルべーシュミットの反応を行わせる
ことができる。コルべーシュミットの反応は炭酸ガス圧
1ないし60Kgf/cm2で行われ、その反応温度は
80ないし180℃である事が好ましい。
【0015】従来、コルべーシュミットの反応によって
サリチル酸又は核置換サリチル酸を製造する際に、フェ
ノール又は核置換フェノールのアルカリ金属塩としては
すべてナトリウム塩が用いられ、カリウム塩が用いられ
た例は殆ど見出すことができない。これはそれらの経済
的な差と反応速度の差によるものと思われる。すなわ
ち、水酸化カリウムは水酸化ナトリウムの3ないし4倍
のコストを要し、コルべーシュミットの反応速度はナト
リウム塩はカリウム塩の2ないし4倍速い。しかし、本
発明が目的とする特定の核置換サリチル酸又はその金属
塩を、対応する核置換フェノールのアルカリ金属塩から
コルべーシュミットの反応によって得ようとするとき、
ナトリウム塩では反応の転化率がかろうじて、80パー
セントに到達するかどうかと言うのに対して、カリウム
塩ではそれが90パーセントを楽に上廻る結果が見出さ
れる。この差の詳細な理由は不明であるが、生成する核
置換サリチル酸の二アルカリ金属塩の溶媒に対する溶解
性の差に起因するものと推測される。すなわち、本発明
の製造方法で得られる核置換サリチル酸は数多くの異性
体の混合物である事は前に説明した通りであるが、その
中の一部の二ナトリウム塩が強結晶性であって、溶媒に
溶解し難く、それで反応系外に出るためにアルカリ不足
を生じ、転化率を減少させるものと思われる。確かに、
コルべーシュミットの反応の反応混合物はカリウム塩と
ナトリウム塩ではその透明性に若干の差のあることが観
察される。
【0016】本発明が課題としているコルべーシュミッ
トの反応の収率、すなわち反応の転化率を向上させ、品
位の高い生成物を得るためには反応にカリウム塩を使用
することが最も効果的ではあるが、限られた時間内に最
も高い反応の転化率を達成させるためにはなお若干の工
夫が必要である。コルべーシュミットの反応は発熱反応
であり且つ平衡反応であるので、化学平衡論の教える所
に従えば、反応温度が低い程、炭酸ガス圧が高い程、又
反応系の濃度が高い程平衡点がより生成系側に移動して
高い転化率が得られるはずである。しかし、確かに反応
温度が低い程充分長い時間での反応の転化率が向上する
ことは認められたが、炭酸ガス圧と反応系の濃度に関し
ては考えられた程度の差を認めることはできなかった。
従って、低い反応温度で核置換フェノールのカリウム塩
をコルべーシュミットの反応にかければそのナトリウム
塩では到達しえない高収率で核置換サリチル酸が得られ
る事にはなるが、充分満足のゆく結果を得るにはかなり
の長時間を要するので、なお実際的ではない。核置換フ
ェノールのナトリウム塩とカリウム塩のコルべーシュミ
ットの反応の速度をそれぞれ100℃で測定した結果、
ナトリウム塩はカリウム塩の3.4倍の速さであった。
又、同じくして、ナトリウム塩10モルパーセントとカ
リウム塩90モルパーセントの混合物はカリウム塩単独
の2.9倍の速さであった。そして、この程度のナトリ
ウム塩の存在は反応の転化率に及ぼす影響が軽微である
ので反応速度を加速する目的でカリウム塩とナトリウム
塩とを混合することは可能である。但し、若干、転化率
に影響を及ぼす傾向はみられるので好ましくはナトリウ
ム塩が50モルパーセント以下の混合比であり、更に好
ましくは20モルパーセント以下である。つぎに、コル
べーシュミットの反応の速度はその反応の温度により大
きく影響される。たとえば、カリウム塩の120℃での
反応速度は100℃でのそれより6倍速い。しかし、温
度が高いほど終局の転化率は低下するのでコルべーシュ
ミットの反応に於いて、最初は比較的に高温で反応を進
め、つづいて低温で反応を完結させるようにすれば比較
的に短時間で高い転化率を実現することができる。好ま
しい反応温度は80ないし180℃であって、反応初期
の温度を反応終期の温度より高くすることはより望まし
い。
【0017】コルべーシュミットの反応によって得られ
る反応混合物は核置換サリチル酸のアルカリ金属塩を含
有するが、酸析又は複分解などの簡単な処理により容易
に核置換サリチル酸又はその金属塩に変換することがで
きる。その金属塩の形成に用いるのに好ましい金属とし
てはナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、亜鉛、アルミニウム、ニッケル又はコバルトが挙げ
られる。本発明の製造方法で得られる生成物について特
に意図している利用目的である感圧記録シート用の顕色
剤の用途には核置換サリチル酸の多価金属塩、とりわけ
亜鉛塩が使用される。又、本発明で特定された核置換サ
リチル酸又はその金属塩のうち感圧記録シート用の顕色
剤の用途には、3,5−ジイソノニルサリチル酸又はそ
の金属塩が最も好ましい。感圧記録シート用の顕色剤の
用途のために、コルべーシュミットの反応の混合物はつ
づいて複分解によって、核置換サリチル酸の多価金属塩
に変換される。このとき、コルべーシュミットの反応の
媒質として使用した実質的に水に不溶性の溶媒は核置換
サリチル酸の多価金属塩を溶解し、複分解に使用した水
及び無機塩類と容易に分離されるので反応混合物はその
まゝで複分解処理が行われる。又、このときコルべーシ
ュミットの反応の未反応物は核置換フェノールに変換さ
れ、すべてが溶媒に溶解されるので核置換サリチル酸の
多価金属塩と分離されることはない。感圧記録シート用
の顕色剤の用途には未反応物である核置換フェノールは
顕色剤の軟化点を低下させ、感圧記録シートの低温時の
発色速度を向上させる良い働きをもってはいるが、その
量が必要以上に多いときは、感圧記録シートの光や窒素
酸化物による黄変の傾向が大きくなり、又、顕色剤の水
分散液の貯蔵安定性を損う傾向があるなどの悪い影響も
みられるので、顕色剤中の核置換フェノールの量を20
重量パーセント以下、更に好ましくは15重量パーセン
ト以下におさえることが望ましい。本発明の方法によれ
ばコルべーシュミットの反応により、特に未反応物を除
去する操作なしに感圧記録シートの顕色剤として望まし
い範囲内に未反応物である核置換フェノールの量を調節
することができる。又、顕色剤としての品位を保つ目的
で反応後、逆に核置換フェノールを添加してその含有量
を一定に調整することも可能である。
【0018】本発明の製造方法によって得られる核置換
サリチル酸の多価金属塩、とりわけその亜鉛塩は感圧記
録シート用の顕色剤として、耐光性、耐水性、低温時の
発色速度、発色濃度、記録像の安定性又は白紙部分の日
光や窒素酸化物による非汚染性などの数多くの優れた特
性を有している。そして、これらの諸特性を更に向上さ
せ顕色剤としての品質を整える目的で他の顕色剤、高分
子化合物、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、酸化防止剤又
は可そ剤などの添加剤を加えることもできる。
【0019】感圧記録シートの顕色剤は通常0.5ない
し5ミクロンの微小粒子にして感圧記録シートに応用さ
れるが、本発明の核置換サリチル酸の多価金属塩を主成
分とする顕色剤組成物は軟化点が比較的に低く、従来の
機械的な方法によって目的とする微小粒子に迄粉砕する
事は困難である。顕色剤組成物の有機溶媒溶液を分散剤
を含有する水の中に乳化分散させ、必要に応じて有機溶
媒を蒸留除去する方法によってその粒子径を調整するの
が最も好適である。分散剤としてはアニオン性界面活性
剤、ポリビニルアルコール又はアクリルアミド共重合体
などが用いられる。有機溶媒はコルべーシュミットの反
応の媒質とした溶媒と一致する事は最も好ましいが、目
的によってはそれに限定されることはない。このように
して該顕色剤組成物は、水分散液として供給されること
が最も望ましい。
【0020】
【実施例】本発明を更に明確にするために、具体的な実
施例と比較例を挙げて説明する。なお例中、単にパーセ
ントと記したものは重量パーセントを意味する。
【0021】実施例1−1 かきまぜ機、温度計、水を分離する装置のついた還流冷
却器及び滴下ろうとを備えた内容積1,000ミリリッ
トルの硬質ガラス製四つ口フラスコに2−ターシャリブ
チル−4−イソノニルフェノール91モルパーセント、
2−イソノニル−4−ターシャリブチルフェノール6モ
ルパーセント及び未知物質(分子量は前2者と同じで、
アルカリ金属と造塩反応を行わない。)3モルパーセン
トを含有する混合物276グラム(1モル)及びキシレ
ン220グラムを仕込んだ。かきまぜながらフラスコを
加熱して内容物が沸とうしはじめたら、滴下ろうとから
50パーセント水酸化カリウム水溶液108.6グラム
(0.97モル)をゆっくり滴下した。その間、還流冷
却器で分離される水は順次除去した。水酸化カリウム水
溶液の滴下が完了した後、還流冷却器で水がもはや分離
されなくなったらこの脱水の操作は完了した。これを内
容積500ミリリットルのステンレススチール製のオー
トクレーブに、内容物がその容積の80パーセントを占
める程度に移した。内容物を密封し、140℃で2時
間、120℃で4時間そして100℃で8時間になるよ
うに反応温度をプログラムし、炭酸ガス圧25Kgf/
cm2 で反応させた。オートクレーブを冷却して内容物
の温度が60℃以下になったら、除圧して内容物をサン
プリングし、分析を行った。内容物は3−ターシャリブ
チル−5−イソノニルサリチル酸カリウム及び3−イソ
ノニル−5−ターシャリブチルサリチル酸カリウムが合
計で91モルパーセント、未反応の原料が両者合計で6
モルパーセント及び未知物質が3モルパーセントの割合
で含有されているキシレン溶液であった。これは引き続
き適当な処理により核置換サリチル酸又はその金属塩に
変換される。
【0022】実施例1−2 実施例1−1で得られた反応混合物に水500ミリリッ
トルを加えて良くかきまぜた。これを80℃で静置すれ
ば下層に水相が、上層に油相が分離した。水相を除去し
てから15パーセント硫酸亜鉛水溶液600グラムを加
え、再び80℃で1時間、はげしくかきまぜた。その
後、この温度で静置すれば、下層に水相が上層に核置換
サリチル酸亜鉛を含有する油相が分離した。油相を採取
して、その一部を100℃、20トール、8時間の條件
下で不揮発性成分を測定すれば60.3パーセントであ
った。なお、不揮発性成分の内訳は3−ターシャリブチ
ル−5−イソノニルサリチル酸亜鉛及び3−イソノニル
−5−ターシャリブチルサリチル酸亜鉛が合計で92.
6パーセント、未反応原料が両者合計で5.0パーセン
ト及び未知物質が2.4パーセントであった。油相の中
の不揮発性成分の量が100グラムになるように、すな
わち、油相166グラムを取り、これにアクリル酸ブチ
ル−アクリルアミド共重合体1.5グラム、けん化度9
8パーセントのポリビニルアルコール1.5グラム及び
炭酸ナトリウム0.2グラムを含む水溶液140グラム
を加え、TKホモミキサー(モデルM;特殊機化工業株
式会社製)で乳化分散させ、その平均粒径を1.15ミ
クロンにした。この乳化分散液に水50グラムを加え、
フラスコに移して、ゆっくりかきまぜながら加熱し、キ
シレン及び水を共沸的に除去した。除去量は得られる水
分散液の不揮発性成分の量が40パーセントになるよう
に調節した。得られる水分散液の分散質の平均粒径は
1.0ミクロンであった。
【0023】比較例1 実施例1−1で使用した50パーセント水酸化カリウム
水溶液108.6グラムを50パーセント水酸化ナトリ
ウム水溶液77.6グラムに代えた以外は実施例1−1
と全く同じ操作を実施して、反応混合物が得られた。こ
れは3−ターシャリブチル−5−イソノニルサリチル酸
ナトリウム及び3−イソノニル−5−ターシャリブチル
サリチル酸ナトリウムが合計で73モルパーセント、未
反応の原料が24モルパーセント及び未知物質が3モル
パーセントの割合で含有されているキシレン溶液であっ
た。これから核置換サリチル酸の亜鉛塩(核置換サリチ
ル酸亜鉛77.5パーセント、未反応核置換フェノール
20.1パーセント及び未知物質2.4パーセント)を
誘導し、実施例1−2と同様にして感圧記録シート用の
顕色剤としてその水分散液を試作した。これは実施例1
−2に比べて35℃での貯蔵テストでは粘度の上昇する
傾向が大きく、この用途には不適当であると言う判断が
下された。
【0024】実施例2 実施例1−1と同じフラスコに2,4−ジイソノニルフ
ェノール97モルパーセント及び不明物質(2,4−ジ
イソノニルフェノールと同じ分子量であり、水酸化アル
カリと造塩反応を行わない。)3モルパーセントの混合
物232グラム(0.67モル)及びキシレン170グ
ラムを仕込み、かきまぜながらフラスコを加熱して内容
物が沸とうし始めたら滴下ろうとから50パーセント水
酸化カリウム水溶液72.9グラム(0.65モル)を
徐々に滴下した。実施例1−1と同様にして脱水が完了
した内容物の全量を実施例1−1と同じオートクレーブ
に移した。オートクレーブを密封し、100℃、炭酸ガ
ス圧50Kgf/cm2 の條件下で反応を行わせた。反
応速度を調べる目的で途中、4時間後、8時間後及び1
2時間後に内容物をサンプリングして転化率を測定した
ところ、4時間で21.9パーセント、8時間で39.
4パーセント及び12時間で52.4パーセントの転化
率であった。この転化率の測定からこの反応はこの條件
で一次反応の速度であることが確認された。更に反応を
継続して全反応時間が96時間になったら、オートクレ
ーブを冷却して反応混合物を取り出した。反応混合物は
3,5−ジイソノニルサリチル酸カリウムが91.5モ
ルパーセント、未反応の2,4−ジイソノニルフェノー
ルが5.5モルパーセント及び未知物質が3モルパーセ
ントの割合で含有されているキシレン溶液であった。引
き続いて、実施例1−2と同様にして複分解したのち静
置し、上層の油相を分取した。実施例1−2に記載の方
法で油相中の不揮発性成分を測定したところ60.5パ
ーセントであった。次に油相の中の不揮発性成分の量が
100グラムになるように、すなわち、油相165グラ
ムを取り、これに2,4−ジイソノニルフェノール3.
0グラムを加え、その後実施例1−2と同様に乳化分散
及び脱溶媒の操作などを実施して、3,5−ジイソノニ
ルサリチル酸亜鉛を主成分とする感圧記録シート用の顕
色剤(3,5−ジイソノニルサリチル酸亜鉛90.0パ
ーセント、2,4−ジイソノニルフェノール7.5パー
セント及び未知物質2.5パーセント)の水分散液が調
製された。
【0025】比較例2 実施例2で使用した50パーセント水酸化カリウム水溶
液72.9グラムを50パーセント水酸化ナトリウム水
溶液52グラム(0.65モル)に代え、同様に処理し
て脱水を完了させた。これを実施例2と同じオートクレ
ーブに移し、100℃、炭酸ガス圧50Kgf/cm2
の條件下で反応を行わせた。反応速度を調べる目的で途
中、1時間後、2時間後及び3時間後に内容物をサンプ
リングして転化率を測定したところ、1時間で20.2
パーセント、2時間で35.2パーセント及び3時間で
47.4パーセントであり、実施例2と同様に一次反応
の速度である事が確認され、実施例2に比べて反応速度
は3.4倍であった。これから、実施例2と同じ反応の
経過を得るには実施例2の96時間に対して28時間で
よいことが予想されるので32時間後にオートクレーブ
を冷却して内容物を取り出した。内容物は3,5−ジイ
ソノニルサリチル酸ナトリウムが76.4モルパーセン
ト、未反応の2,4−ジイソノニルフェノールが20.
6モルパーセント及び未知物質が3モルパーセントのキ
シレン溶液であった。引き続いて処理を行い、実施例1
−2と同様に感圧記録シート用の顕色剤(3,5−ジイ
ソノニルサリチル酸亜鉛79.6パーセント、2,4−
ジイソノニルフェノール17.8パーセント及び未知物
質2.6パーセント)の水分散液が調製された。実施例
2及び比較例2の水分散液について35℃に於いて貯蔵
安定性をテストしたところ、実施例2に比べて比較例2
のそれは粘度の上昇する傾向が観察された。又、これか
ら感圧記録シートを仕上げたところ、実施例2に比べて
比較例2のそれは発色濃度、日光又は窒素酸化物による
黄変傾向の特性に於いてやゝ劣る結果が得られた。
【0026】実施例3 実施例2と全く同様にして、脱水の完了した2,4−ジ
イソノニルフェノールのカリウム塩のキシレン溶液が得
られた。これを更に実施例2と同じオートクレーブに移
し、120℃、炭酸ガス圧50Kgf/cm2 の條件で
反応させた。途中、1時間後及び2時間後に内容物をサ
ンプリングして転化率を測定した。転化率は1時間で3
2.0パーセント及び2時間で51.9パーセントであ
った。これは実施例2に比べて丁度6倍の反応速度であ
り、実施例2の96時間の反応の経過を得るには16時
間でよいことが予想される。24時間後にオートクレー
ブを冷却して内容物を取り出した。内容物は3,5−ジ
イソノニルサリチル酸カリウム88.6モルパーセン
ト、未反応の2,4−ジイソノニルフェノールが8.4
モルパーセント及び未知物質が3モルパーセントのキシ
レン溶液であった。以下、実施例1−2と同様にして感
圧記録シート用の顕色剤(3,5−ジイソノニルサリチ
ル酸亜鉛90.2パーセント、2,4−ジイソノニルフ
ェノール7.1パーセント及び未知物質2.7パーセン
ト)の水分散液が調製された。
【0027】実施例4 実施例2と全く同様にして、脱水の完了した2,4−ジ
イソノニルフェノールのカリウム塩のキシレン溶液が得
られた。これを更に実施例2と同じオートクレーブに移
し、140℃で2時間、120℃で4時間そして100
℃で18時間、合計24時間になるように反応温度をプ
ログラムし、炭酸ガス圧50Kgf/cm2 の條件下で
反応させた。反応混合物は3,5−ジイソノニルサリチ
ル酸カリウムが91.3モルパーセント、未反応の2,
4−ジイソノニルフェノールが5.7モルパーセント及
び未知物質が3モルパーセントのキシレン溶液であり、
実施例2とほぼ同じ結果が得られた。引き続き実施例1
−2と同様にして感圧記録シート用の顕色剤(3,5−
ジイソノニルサリチル酸亜鉛92.6パーセント、2,
4−ジイソノニルフェノール4.9パーセント及び未知
物質2.5パーセント)の水分散液が得られた。
【0028】実施例5 実施例2と同じフラスコに2,4−ジイソノニルフェノ
ール97モルパーセント及び不明物質3モルパーセント
の混合物232グラム(0.67モル)及びキシレン1
70グラムを仕込み、かきまぜながらフラスコを加熱し
て内容物が沸とうし始めたら滴下ろうとから50パーセ
ント水酸化カリウム水溶液65.6グラム(0.585
モル)を徐々に滴下した。滴下が終了したら引続いて5
0パーセント水酸化ナトリウム水溶液5.2グラム
(0.065モル)を滴下した。脱水の完了した混合物
を実施例2と同じオートクレーブに移し、100℃、炭
酸ガス圧50Kgf/cm2 の條件下で反応させた。途
中、1時間後、2時間後及び4時間後に内容物をサンプ
リングして反応の転化率を測定した。転化率は1時間で
15.3パーセント、2時間で29.1パーセント及び
4時間で48.7パーセントであった。これも一次反応
の速度であり、これは実施例2の反応速度の2.8倍で
あり、比較例2のそれの0.8倍に相当する。従って、
実施例2の96時間の反応の経過を得るには34時間で
よいことが予想されるので、40時間後にオートクレー
ブを冷却して反応混合物を取り出した。反応混合物は
3,5−ジイソノニルサリチル酸の塩が88.7モルパ
ーセント、未反応の2,4−ジイソノニルフェノールが
8.3モルパーセント及び未知物質が3モルパーセント
のキシレン溶液であった。これは以下、実施例1−2と
同様にして感圧記録シート用の顕色剤(3,5−ジイソ
ノニルサリチル酸亜鉛90.3パーセント、2,4−ジ
イソノニルフェノール7.0パーセント及び未知物質
2.7パーセント)の水分散液が調製された。 実施例6 実施例2で使用したキシレン170グラムをトルエン1
70グラムに代え、2,4−ジイソノニルフェノールの
カリウム塩のトルエン溶液が得られた。脱水の完了した
溶液を実施例2と同じオートクレーブに移し、140℃
で2時間、120℃で4時間及び100℃で18時間合
計24時間になるようにプログラムし、炭酸ガス圧20
Kgf/cm2 で反応させた。反応終了後の反応混合物
は3,5−ジイソノニルサリチル酸カリウムが90.3
モルパーセント、未反応の2,4−ジイソノニルフェノ
ールが6.7モルパーセント及び未知物質が3モルパー
セントのトルエン溶液であり、実施例2に比較したとき
意外にも反応の転化率が悪くなく、炭酸ガス圧の効果の
小さいことが見出された。以下、実施例1−2と同様に
して感圧記録シート用の顕色剤(3,5−ジイソノニル
サリチル酸亜鉛91.8パーセント、2,4−ジイソノ
ニルフェノール5.7パーセント及び未知物質2.5パ
ーセント)の水分散液が調製された。
【0029】実施例7 実施例4と同じフラスコに2−イソドデシル−4−ター
シャリブチルフェノール99.2モルパーセント及び未
知物質(分子量が同じであり、アルカリ金属と造塩反応
を行わないもの。)0.8モルパーセントの混合物22
3グラム(0.7モル)及びキシレン170グラムを仕
込み、実施例4と同様にして滴下ろうとから50パーセ
ント水酸化カリウム水溶液77.8グラム(0.693
モル)を滴下し、引き続き実施例4と同様にして反応混
合物が得られた。これは3−イソドデシル−5−ターシ
ャリブチルサリチル酸カリウムが92.8モルパーセン
ト、未反応の2−イソドデシル−4−ターシャリブチル
フェノールが6.4モルパーセント及び未知物質が0.
8モルパーセントのキシレン溶液であった。以下、実施
例1−2と同様にして感圧記録シート用顕色剤(3−イ
ソドデシル−5−ターシャリブチルサリチル酸亜鉛9
4.0パーセント、2−イソドデシル−4−ターシャリ
ブチルフェノール5.4パーセント及び未知物質0.6
パーセント)の水分散液が得られた。
【0030】比較例3 実施例7で使用した50パーセント水酸化カリウム水溶
液77.8グラムを50パーセント水酸化ナトリウム水
溶液55.4グラム(0.693モル)に代え、他は実
施例7と全く同様にして3−イソドデシル−5−ターシ
ャリブチルサリチル酸ナトリウムが75.4モルパーセ
ント、未反応の2−イソドデシル−4−ターシャリブチ
ルフェノールが23.8モルパーセント及び未知物質が
0.8モルパーセントのキシレン溶液が得られた。以
下、実施例1−2と同様にして感圧記録シート用顕色剤
(3−イソドデシル−5−ターシャリブチルサリチル酸
亜鉛79.1パーセント、2−イソドデシル−4−ター
シャリブチルフェノール20.3パーセント及び未知物
質0.6パーセント)の水分散液が調製された。
【0031】実施例8−1 実施例1−1と同じフラスコに2−ターシャリアミル−
4−イソノニルフェノールと2−イソノニル−4−ター
シャリアミルフェノールとが合計で98.2モルパーセ
ント及び未知物質(分子量は前2者と同じで、アルカリ
金属と造塩反応を行わない。)1.8モルパーセントを
含有する混合物194.3グラム(0.67モル)及び
キシレン170グラムを仕込み、かきまぜながらフラス
コを加熱して内容物が沸とうし始めたら滴下ろうとから
50パーセント水酸化カリウム水溶液73.8グラム
(0.658モル)を徐々に滴下した。実施例1−1と
同様にして脱水を完了させ、更に実施例1−1と全く同
様にして、3−ターシャリアミル−5−イソノニルサリ
チル酸カリウムと3−イソノニル−5−ターシャリアミ
ルサリチル酸カリウムとが合計で91.3モルパーセン
ト、未反応の2−ターシャリアミル−4−イソノニルフ
ェノールと2−イソノニル−4−ターシャリアミルフェ
ノールとが合計で6.9モルパーセント及び未知物質が
1.8モルパーセントの割合で含有されているキシレン
溶液が得られた。
【0032】実施例8−2 実施例8−1で得られた反応混合物を実施例1−2と同
様に処理して不揮発性成分の量が40パーセントで分散
質の平均粒径が1.0ミクロンの水分散液が得られた。
なお分散質には3−ターシャリアミル−5−イソノニル
サリチル酸亜鉛と3−イソノニル−5−ターシャリアミ
ルサリチル酸亜鉛とが合計で93.0パーセント、2−
ターシャリアミル−4−イソノニルフェノールと2−イ
ソノニル−4−ターシャリアミルフェノールとが合計で
5.6パーセント及び未知物質が1.4パーセント含有
されていた。
【0033】比較例4 実施例8−1で使用した50パーセント水酸化カリウム
水溶液73.8グラムを50パーセント水酸化ナトリウ
ム水溶液52.6グラムに代えた以外は実施例8−1と
全く同様にして3−ターシャリアミル−5−イソノニル
サリチル酸ナトリウムと3−イソノニル−5−ターシャ
リアミルサリチル酸ナトリウムとが合計で73.5モル
パーセント、2−ターシャリアミル−4−イソノニルフ
ェノールと2−イソノニル−4−ターシャリアミルフェ
ノールとが合計でが24.7モルパーセント及び未知物
質が1.8モルパーセントの割合で含有されているキシ
レン溶液が得られた。続いて実施例8−2と全く同様に
して感圧記録シート用顕色剤の水分散液が得られた。な
お分散質には3−ターシャリアミル−5−イソノニルサ
リチル酸亜鉛と3−イソノニル−5−ターシャリアミル
サリチル酸亜鉛とが合計で77.8パーセント、2−タ
ーシャリアミル−4−イソノニルフェノールと2−イソ
ノニル−4−ターシャリアミルフェノールとが合計で2
0.7パーセント及び未知物質が1.5パーセント含有
されていた。
【0034】実施例9 実施例2で使用した2,4−ジイソノニルフェノール9
7モルパーセント及び不明物質3モルパーセントの混合
物232グラムを、2−イソノニル−4−ターシャリオ
クチルフェノール98.1モルパーセント及び不明物質
(2−イソノニル−4−ターシャリオクチルフェノール
と同じ分子量であり、アルカリ金属と造塩反応を行わな
い。)1.9モルパーセントの混合物222グラムに代
え、50パーセント水酸化カリウム水溶液72.9グラ
ムを73.7グラムにした以外は実施例2と全く同様に
して3−イソノニル−5−ターシャリオクチルサリチル
酸カリウムを90.7モルパーセント、未反応の2−イ
ソノニル−4−ターシャリオクチルフェノールを7.6
モルパーセント及び未知物質を1.9モルパーセントの
割合で含有する反応混合物が得られた。引き続いて同様
に処理して3−イソノニル−5−ターシャリオクチルサ
リチル酸亜鉛を92.1パーセント、2−イソノニル−
4−ターシャリオクチルフェノールを6.3パーセント
及び未知物質を1.6パーセントの割合で含有する感圧
記録シート用の顕色剤の水分散液が調製された。
【0035】比較例5 実施例9で使用した50パーセント水酸化カリウム水溶
液73.7グラムを50パーセント水酸化ナトリウム水
溶液52.5グラムに代えた以外は実施例9と全く同様
にして3−イソノニル−5−ターシャリオクチルサリチ
ル酸ナトリウムを74.6モルパーセント、未反応の2
−イソノニル−4−ターシャリオクチルフェノールを2
3.5モルパーセント及び未知物質を1.9モルパーセ
ントの割合で含有する反応混合物が得られた。引き続き
同様に処理して3−イソノニル−5−ターシャリオクチ
ルサリチル酸亜鉛を78.3パーセント、2−イソノニ
ル−4−ターシャリオクチルフェノールを20.1パー
セント及び未知物質を1.6パーセントの割合で含有す
る感圧記録シート用の顕色剤の水分散液が調製された。
【0036】実施例10(水分散液の貯蔵安定性試験) 実施例1−2、比較例1、実施例2、比較例2、実施例
3、実施例4、実施例5、実施例6、実施例7、比較例
3、実施例8−2、比較例4、実施例9及び比較例5で
得られた不揮発性成分が40パーセント、分散質の平均
粒径が1ミクロンの水分散液を各々80グラムずつ取っ
てそれぞれ内容積100ミリリットルのフラスコに入れ
た。各フラスコには長さ2センチメートル、巾1センチ
メートルの羽根をもつかきまぜ機を取りつけて、また大
気とは冷却管を通じてつながる他は気密を保てるように
しておいた。各フラスコを35℃の浴に充分浸し、毎分
500回転の回転速度でかきまぜた。この状態を1週間
保って、分散液の粘度を測定した。最初の分散液の粘度
はすべて15ないし35センチポアズであった。1週間
後の粘度が50センチポアズ以下であれば貯蔵安定性は
◎、50ないし100センチポアズであれば○、100
ないし500センチポアズであれば△、そして500セ
ンチポアズ以上であれば×の記号でその結果を表現し、
表1に示す。実施例11(感圧記録シートとしての試
験)顕色剤塗液の調製 実施例1−2、比較例1、実施例2、比較例2、実施例
3、実施例4、実施例5、実施例6、実施例7、比較例
3、実施例8−2、比較例4、実施例9及び比較例5で
得た顕色剤の40%水分散液を使用し、以下の処方で1
4種類の顕色剤塗液を調製した。
【0037】水100重量部に炭酸カルシウム80部、
上記顕色剤の40%水分散液25重量部及び酸化亜鉛1
0重量部を混合分散し、更にバインダーとして10%ポ
リビニルアルコール水溶液50重量部及びカルボキシル
変性SBRラテックス(商品名:SN−307、固形
分:50%、住友ノーガタック株式会社製)10重量部
を混合分散して顕色剤塗液を得た。
【0038】感圧記録シート用顕色紙の製造 上記で得た顕色剤塗液を40g/m2 の原紙の片面に乾
燥重量で4g/m2 となるように塗布し、乾燥して14
種類の感圧記録シート用顕色紙を得た。
【0039】上記のようにして得られた14種類の感圧
記録シート用顕色紙について、下記の方法に従って品質
評価試験を行った。その結果を表1に示す。
【0040】上用紙の製造 アルキル化ナフタリンにクリスタルバイオレットラクト
ンを溶解し、この油性液をマイクロカプセル化して調製
したマイクロカプセル塗液を上質紙の片面に乾燥重量で
4g/m2 となるように塗布し、乾燥して上用紙を得
た。
【0041】低温発色性試験 上記のようにして得た顕色紙と上用紙を0℃の雰囲気下
に10時間放置した。その後、顕色紙と上用紙の塗布面
同士を対向させ、0℃の雰囲気下で落下式発色試験機
(錘り;150g、高さ;15cm)により発色させてか
ら、マクベス反射濃度計で、打圧の10秒後の発色濃度
を測定した(数値が大きい程良好である)。
【0042】発色濃度 上記のようにして発色させた発色試験サンプルを室温下
(25℃、65%RH)に2日間放置した後、再度、そ
の発色濃度をマクベス反射濃度計で測定した(数値が大
きい程良好である)。
【0043】耐光性試験 上記のようにして得た顕色紙と上用紙の塗布面同士を対
向させ、室温で落下式発色試験機(錘り;150g、高
さ;15cm)により発色させたサンプルを、室温下で1
2時間以上放置し、次いで太陽光に8時間曝した後、再
度、その発色濃度をマクベス反射濃度計で測定した(数
値が大きい程良好である)。
【0044】耐水性試験 上記耐光性試験と同様な方法で発色像を形成し、5分間
放置したサンプルを約20℃の水中に5時間浸漬した
後、再度、その発色濃度をマクベス反射濃度計で測定し
た(数値が大きい程良好である)。
【0045】光黄変性 上記のようにして得た顕色紙を太陽光に2日間曝した
後、その顕色剤層の黄変の度合いを目視で評価した。な
お、評価基準は次の通りであった: ◎:黄変が殆ど認められない; ○:黄変が少し認められる; △:黄変がかなり認められる。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明の製造方法によって、特定の核置
換サリチル酸及びその金属塩の反応収率を高め、未精製
のまゝでの純度を向上させることができ、それでそのま
ゝで感圧記録シート用顕色剤の調製に使用することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 英二 大阪府茨木市五日市1丁目10番24号 株式 会社三光開発科学研究所内 (72)発明者 田中 雅人 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 神崎 製紙株式会社神崎工場内 (72)発明者 木村 年男 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 神崎 製紙株式会社神崎工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれターシャリブチル基、
    ターシャリアミル基、ターシャリオクチル基、イソノニ
    ル基又はイソドデシル基であり、R1 とR2 の少なくと
    も一方はイソノニル基又はイソドデシル基である。)で
    表わされる核置換フェノールのアルカリ金属塩であっ
    て、該アルカリ金属塩の内の100ないし50モルパー
    セントがカリウム塩であり、0ないし50モルパーセン
    トがナトリウム塩である該アルカリ金属塩に対して、実
    質的に水不溶性の溶媒を媒質としてコルベーシュミット
    反応を実施することを特徴とする、一般式(2) 【化2】 (式中、R1 及びR2 は上記で定義した通りであり、M
    は水素原子又は金属原子であり、nはMの原子価であ
    る。)で表わされる核置換サリチル酸又はその金属塩の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記の一般式(1)で表わされる核置換
    フェノールが2,4−ジイソノニルフェノールであり、
    前記の一般式(2)で表わされる核置換サリチル酸又は
    その金属塩が3,5−ジイソノニルサリチル酸又はその
    金属塩である請求項1記載の核置換サリチル酸又はその
    金属塩の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記の実質的に水不溶性の溶媒が沸点6
    0ないし200℃の炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類
    又はエーテル類である請求項1又は2記載の核置換サリ
    チル酸又はその金属塩の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記のコルベーシュミット反応を80な
    いし180℃の温度で実施する請求項1、2又は3記載
    の核置換サリチル酸又はその金属塩の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記のアルカリ金属塩の内の100ない
    し80モルパーセントがカリウム塩であり、0ないし2
    0モルパーセントがナトリウム塩である請求項1、2、
    3又は4記載の核置換サリチル酸又はその金属塩の製造
    方法。
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