JPH0654196A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0654196A
JPH0654196A JP4205248A JP20524892A JPH0654196A JP H0654196 A JPH0654196 A JP H0654196A JP 4205248 A JP4205248 A JP 4205248A JP 20524892 A JP20524892 A JP 20524892A JP H0654196 A JPH0654196 A JP H0654196A
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JP4205248A
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Kazuhiro Saito
和浩 斎藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】量子化による量子化誤差を段階的に少なくし、
画質の劣化を防ぐ。 【構成】DCT部3にて得たDC係数は、段階別に用意
された量子化テーブル、及びハフマンテーブルを用いて
量子化し、ハフマン符号化される。CPU21は、各段
階の量子化テーブルの要素の内、非ゼロ要素個数をカウ
ントし、その値をその段階のハフマンテーブル部に格納
する。ゼロ要素部分を除く2次元の量子化係数は、ジグ
ザグスキャンにより、低周波成分から高周波成分へ1次
元に並べ換えられ、ハフマン符号化部12に送られる。
そして、ハフマン符号化部12でハフマンテーブルを用
いて符号化された結果は、セグメントコントローラ16
により、段階別に振り分けられたデータを格納するセグ
メントを制御して、固定長圧縮を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力画像データを効果
的にデータ圧縮したり、データの格納を行なう画像処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多値画像の圧縮技術として、自然画像を
主な対象とした国際標準の圧縮方式で有るJPEG(J
oint Photographic Expert
Group)方式が提案されている。この圧縮方式は、
3原色(RGB)信号をY,U,Vの3成分に変換し、
輝度を示すY信号はそのままの解像度で、色成分のU,
V信号は、場合によってサブサンプリングにより解像度
を低下させて圧縮する。
【0003】圧縮の第1ステップでは、各成分に対し
て、8×8ブロックごとにDCT(離散コサイン変換)
を行なって周波数空間に変換する(以下、この変換され
た係数をDCT係数と呼ぶ)。第2ステップでは、輝度
成分(Y)と色度成分(U,V)、2種類の量子化テー
ブルが用意され、DCT係数は、各成分ごとに8×8量
子化テーブルの各要素に量子化ファクタを乗じて、8×
8量子化値で線形量子化(除算)する(以下、この量子
化された係数を量子化係数と呼ぶ)。
【0004】そして、第3ステップでは、量子化係数を
可変長符号化方式であるハフマン符号化方式を用いて符
号化する。また、上記の標準方式をもとに、量子化、符
号化部分を多段階に行なうことにより、圧縮データ量を
目標の大きさに制御する方法も提案されている。さら
に、従来より、多値画像の圧縮方式として、ADCT圧
縮方式にて、多段階に分けられた圧縮データを、複数の
セグメントに分けられたメモリに格納するものがある。
この多い段階に分けられた圧縮データを、複数のセグメ
ントにて構成される1つのメモリに書き込む際、入力デ
ータの総データ量と目標メモリの容量により入力データ
の段階を選択して、目標のメモリ容量内に納めるもので
ある。
【0005】つまり、多段階に振り分けられたデータ
は、メモリの容量や対象画像の総圧縮データ量に従っ
て、1段階のみ、1,2段階のみ、あるいは、1,2,
3段階の全圧縮データというように、採用する段階を選
択することで、目標のデータ量とすることができる。例
えば、第1段階が3.0Mbyte、第2段階が1.5
Mbyte、第3段階が0.8Mbyteで、目標のデ
ータ量が5.0Mbyteの場合、第1段階、第2段階
の2つデータを用いることで、全圧縮データ量が4.5
Mbyteとなり、目標のデータ量とすることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
標準の圧縮方式(JPEG)で圧縮を行なった場合、量
子化誤差により復元画像の劣化、特に自然画像、文字画
像、CG画像等が混在する画像に対して圧縮を行なった
場合、使用した量子化テーブルに適さない画像部分の量
子化誤差が大きくなり、その部分の復元画像の劣化が大
きくなるという問題がある。
【0007】また、ハフマン符号化方式は可変長符号化
方式であるため、符号化が終了するまで圧縮データ量が
不明で、目標の圧縮データとすること、つまり、固定長
圧縮ができないという問題がある。そこで、この問題を
克服するために、量子化、符号化を多段階に行なうこと
により、固定長圧縮を実現する方法があるが、この方法
では、各段階ごとの符号化に無駄が多くなり、段階分け
することにより符号データ量が多くなってしまうという
問題がある。
【0008】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、画質の劣化を防ぎ、効
率のよいデータ圧縮が可能な画像処理装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、入力された画像データを
空間周波数成分に変換する手段と、前記空間周波数成分
を量子化テーブルに基づいて所定の段階ごとに量子化す
る手段と、前記各段階の量子化結果を、該各段階ごとに
設けられた符号化テーブルに基づいて符号化する手段と
を備え、前記各段階の符号化データのデータ量を制御す
る。
【0010】また、請求項6に記載の発明は、入力画像
データを複数のセグメントにて構成されるメモリに格納
する画像処理装置において、前記入力画像データを該デ
ータの重要度に応じた複数段階に分け、該段階の番号を
もとに、前記セグメントを特定する手段と、前記特定さ
れたセグメントに対応するアドレスを記憶する手段とを
備える。
【0011】
【作用】以上の構成において、量子化による量子化誤差
を段階的に少なくし、画質の劣化を防ぐように機能す
る。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。 [第1実施例]図1は、本発明の第1の実施例に係る画
像処理装置の構成を示すブロック図である。同図におい
て、CPU21は、本装置全体の制御を行なうととも
に、各種テーブル(例えば、量子化テーブル7,8,
9、ハフマンテーブル13,14,15、及びセグメン
ト情報テーブル18)の設定を行なう。また、ROM2
0には、各種のテーブル等が格納され、RAM22は、
テーブルの設定等を行なうためのワーク領域である。
【0013】次に、本実施例における画像データの圧縮
について述べる。図1の色変換部1では、RGB入力画
像データを、下記の(1)式で表わされる3×3線形行
列変換によって、Y,U,V成分に変換する。
【0014】
【数1】
【0015】ここで、Yは輝度成分を、U,Vは色度成
分を表わす。サブサンプリング部2では、人間の目の感
度特性が、色度成分(U、V)より輝度成分(Y)の方
が敏感であるということを利用してサブサンプリングを
行ない、Y:U:V=4:4:4(サブサンプリングを
行わない)、Y:U:V=4:2:2、あるいは、Y:
U:V=4:1:1に変換する。そして、出力として
は、それぞれ8×8ブロック単位で、Y:U:V=4:
4:4の場合はY1,U1,V1,Y2,U2,V2,
…の順に、また、Y:U:V=4:2:2の場合、Y
1,Y2,U1,V1,Y3,Y4,U2,V2,…の
順に、そして、Y:U:V=4:1:1の場合は、Y
1,Y2,Y3,Y4,U1,V1,Y5,Y6,Y
7,Y8,U2,V2,…の順で出力される。
【0016】また、DCT部3では、これらのデータを
8×8ブロック単位で離散コサイン変換してDCT係数
を得る。このDCT係数は、以下に示すように、段階別
に用意された量子化テーブル、及びハフマンテーブル
(第1段階においては、量子化部4、量子化テーブル
7、ハフマン符号化部10、ハフマンテーブル部13が
対応し、第2段階では、量子化部5、量子化テーブル
8、ハフマン符号化部11、ハフマンテーブル部14、
第3段階では、量子化部6、量子化テーブル9、ハフマ
ン符号化部12、ハフマンテーブル部15が対応する)
を用いて量子化し、ハフマン符号化する。
【0017】量子化テーブルとハフマンテーブルには、
CPU21が各段階ごとに適したデータを設定する。ま
た、CPU21は、各段階の8×8量子化テーブルの6
4個の要素の内、0(ゼロ)以外の要素の個数(非ゼロ
要素個数)をカウントし、その値をその段階のハフマン
テーブル部に格納する。すなわち、ハフマンテーブル部
には、ハフマンテーブルと非ゼロ要素個数が格納されて
いる。
【0018】第1段階では、量子化部4にて、DCT係
数を量子化テーブル7の非ゼロ要素部分のみの非ゼロ要
素の値で量子化して量子化係数を得る。ゼロ要素部分を
除く8×8の2次元の量子化係数は、図2に示すジグザ
グスキャンにより、低周波成分から高周波成分へと1次
元に並べ換えられ、ハフマン符号化部10に送られる。
【0019】ハフマン符号化部10では、量子化係数を
ハフマンテーブル部13の非ゼロ要素個数単位でハフマ
ンテーブルを用いて符号化し、その結果をセグメントコ
ントローラ16に転送する。さらに、その際に出る量子
化誤差、すなわち、剰余データAは量子化部5に転送さ
れる。ただし、量子化テーブル7のゼロ要素部分に関し
ては、DCT係数がそのまま送られる。
【0020】第2段階では、量子化部5にて、量子化部
4から送られてきた剰余データAについて、量子化テー
ブル8の非ゼロ要素部分のみの非ゼロ要素の値で量子化
して、量子化係数を得る。ここでも、ゼロ要素部分を除
く8×8の2次元の量子化係数は、図2に示すジグザグ
スキャンにより、低周波成分から高周波成分へと1次元
に並べ換える。また、ハフマン符号化部11では、量子
化係数をハフマンテーブル部14の非ゼロ要素個数単位
で、ハフマンテーブルを用いて符号化し、その結果をセ
グメントコントローラ16に転送する。さらに、その際
の量子化誤差(剰余データB)は量子化部6に転送され
る。ただし、量子化テーブル8のゼロ要素部分に関して
は、剰余データAがそのまま送られる。
【0021】また、第3段階では、量子化部6にて、量
子化部5から送られてきた剰余データBを、量子化テー
ブル9の非ゼロ要素部分のみの非ゼロ要素の値で量子化
して、量子化係数を得る。ゼロ要素部分を除く8×8の
2次元の量子化係数は、図2に示すジグザグスキャンに
より、低周波成分から高周波成分へ1次元に並べ換えら
れ、ハフマン符号化部12に送られる。そして、ハフマ
ン符号化部12では、量子化係数をハフマンテーブル部
15の非ゼロ要素個数単位で、ハフマンテーブルを用い
て符号化し、その結果をセグメントコントローラ16に
転送する。
【0022】セグメントコントローラ16では、各段階
の符号データA,B,Cを、セグメントに区切られた圧
縮メモリ17に、段階ごとに書き込む、また、このセグ
メントに振り分けた情報をセグメント情報テーブル18
に書き込み、伸長の際に用いる。このセグメントコント
ローラ16により、段階別に振り分けられたデータを格
納するセグメントを制御して、固定長圧縮を実現するこ
とができる。
【0023】そこで、この固定長圧縮について簡単に説
明する。各段階に振り分けられたデータは、圧縮メモリ
17の容量や対象画像の全圧縮データ量の大きさに従っ
て、1段階のみ、1,2段階のみ、あるいは、1,2,
3段階のみの全圧縮データという具合に、採用する段階
を選択することにより、目標のデータ量に制御すること
ができる。
【0024】例えば、第1段階が3.0Mbyte、第
2段階が1.5Mbyte、第3段階が0.8Mbyt
eで、目標のデータ量が5.0Mbyteの場合、第
1,第2段階の2つのデータを用いることにより、全圧
縮データ量は4.5Mbyteとなり、目標のデータ量
に制御することができる。従って、全符号データの段階
別の振り分け方により、固定長圧縮の精度が影響され
る。
【0025】次に、上述の方法にて圧縮されたデータの
伸長について説明する。なお、データ伸長の場合、図1
に示す画像処理装置において、DCT部3が逆DCT部
3´、量子化部4,5,6が逆量子化部4´,5´,6
´、ハフマン符号化部10,11,12がハフマン復号
化部10´,11´,12´として機能し、CPU21
は、量子化テーブル7,8,9は逆量子化用のテーブル
7´,8´,9´を、ハフマンテーブル部13,14,
15はハフマン復号化のテーブル13´,14´,15
´を設定するものとする。
【0026】各段階のハフマン復号化部10´,11
´,12´は、それぞれセグメントコントローラ16に
各段階の符号データA,B,Cを要求する。セグメント
コントローラ16は、セグメント情報テーブル18に基
づいて、各段階の符号データA,B,Cを圧縮メモリ1
7からハフマン復号化部10´,11´,12に転送す
る。
【0027】ハフマン復号化部10´,11´,12で
は、得られた符号データA,B,Cを、各段階の非ゼロ
要素個数単位に各段階のハフマンテーブルを用いて復号
化し、その結果(量子化係数A,B,C)を逆量子化部
4´,5´,6´に転送する。逆量子化部4´,5´,
6´では、量子化係数A,B,Cが逆量子化用の量子化
テーブル7´,8´,9´の非ゼロ要素部分のみを量子
化テーブル7´,8´,9´を用いて逆量子化し、DC
T係数を得る。ここで、ゼロ要素部分のDCT係数はゼ
ロにする。そして、逆量子化部4´,5´,6´で得ら
れたDCT係数は加算器19で加算され、その結果は、
逆DCT部3´に転送される。
【0028】逆DCT部3´では、得られたDCT係数
を逆DCTして、Y’U’V’データを得る。そして、
サブサンプリング部2では、サブサンプリングの比
(Y:U:V=4:4:4,4:2:2,4:1:1)
に応じて拡大操作がなされる。また、色変換部1では、
下記の(2)式に従って逆変換がなされ、もとの画像が
復元される。
【0029】
【数2】
【0030】以上説明したように、本実施例によれば、
多段階に量子化を行なうことにより、例えば、1段階の
量子化誤差が次の2,3段階で保存されるので、大幅に
画質の劣化を減らすことができる。また、各段階におけ
る量子化は、所定ブロック内でその量子化領域を可変に
し、量子化した部分のみをその段階に適したハフマンテ
ーブルで符号化するため、段階ごとの符号化の無駄を減
らして効果的に符号化することができる。
【0031】さらに、量子化領域のみを符号化するた
め、量子化領域の操作による圧縮データ量を高精度に制
御することができる。なお、上記実施例では、段階数と
して3段階用意したが、これに限定されず、4,5,
6,…の如く、段階数を増してもよい。その場合、量子
化部、量子化テーブル、ハフマン符号化部、ハフマンテ
ーブル部の数も段階数に従って増やす必要がある。 [第2実施例]以下、本発明に係る第2の実施例につい
て説明する。
【0032】図3は、第2の実施例に係る画像処理装置
の構成を示すブロック図である。同図に示す装置におい
て、色変換部31、サブサンプリング部32、DCT部
33は、上記第1実施例に係る装置を構成する色変換
部、サブサンプリング部、DCT部と同様な動作をす
る。すなわち、色変換部31は、上記の式(1)で示さ
れる3×3線形行列変換を行ない、得られたYUVをサ
ブサンプリング部32にてサブサンプリングした後、D
CT部33にてYUV各々に対して8×8ブロックごと
にDCTを行なってDCT係数を得る。
【0033】また、DCT係数は、量子化テーブル35
を用いて、量子化部34にて8×8ブロックごとに量子
化される。なお、量子化された係数は、上記第1実施例
と同様、図2に示すジグザグスキャンにより、低周波成
分から高周波成分へと1次元に並べ換えられる。本実施
例に係る装置では、1次元に並べ換えられた量子化係数
を、図4に示すように、低周波成分から高周波数成分ま
でを数段階に分ける。つまり、量子化係数を第1〜第4
段階(ステージ(1)〜ステージ(4))に分割し、第
1段階ではハフマン符号化部36にて、第2段階ではハ
フマン符号化部37にて、第3段階ではハフマン符号化
部38にて、また、第4段階ではハフマン符号化部39
にて符号化を行なう。そして、その結果は、メモリコン
トロール部45のセグメントセレクト部41に転送され
る。なお、ハフマン符号化部36〜39は、ハフマンテ
ーブル40を共通に用いる。
【0034】セグメントセレクト部41は、各段階の符
号データを、セグメントに区切られたメモリ23に段階
ごとに書き込み、また、このセグメントに振り分けた情
報をセグメント情報テーブル42に書き込み、伸長の際
に用いる。そして、セグメントセレクタ41により、段
階別に振り分けられたデータを格納するセグメントを制
御することで、固定長圧縮を実現できる。
【0035】なお、本実施例における圧縮データに伸長
は、上記第1実施例と同様、図3に示す符号化部が復号
化部として、量子化部が逆量子化部として、また、DC
T部が逆DCT部として機能することで実現されるた
め、ここでは、その詳細な説明を省略する。次に、本実
施例に係る装置において、多段階に分離された圧縮デー
タを複数のセグメントに区切られたメモリにリアルタイ
ムに格納する方法について説明する。
【0036】図5は、本実施例に係る装置のメモリ23
の構成を示す図であり、図6,図7は、メモリ23の周
辺を示す詳細回路図である。図5に示すように、全メモ
リ容量は16Mbyte、1セグメントのメモリ容量は
16Kbyte、全セグメント個数は1024、アドレ
スビット数は23bit(上位アドレス10bit、下
位アドレス13bit)、そして、データのビット数は
16bitである。なお、上位アドレスの10bit
は、1024のセグメントの選択に用いられ、下位アド
レス13bitは、1セグメント・16Kbyteのア
ドレッシングに用いられる。
【0037】図6,図7に示すように、FIFO115
〜118としては、1024×10bitのものを、カ
ウンタ105〜108は、各セグメントのアドレッシン
グ用として13bit出力のものを使用する。セレクタ
114は、メモリ23へのデータ書き込み時、及び読み
出し時に上位アドレスとなるアドレス1とアドレス2を
選択する。また、ダウンカウンタ127は、FIFO1
18がレジスタ122に書き込みを行なう度にカウント
ダウンする。なお、CPU24は、初期設定を含む装置
全体の制御を行なうが、図6では、CPU24とレジス
タ101〜104、カウンタ105〜108、セレクタ
114、メモリ23などとの間の制御線を省略してあ
る。
【0038】レジスタ101〜104には、その各々
に、上記の第1段階〜第4段階のデータが一時的に格納
され、ハフマン符号化部36からの符号化データはレジ
スタ101に、ハフマン符号化部37からはレジスタ1
02に、ハフマン符号化部38からはレジスタ103
に、そして、ハフマン符号化部39からはレジスタ10
4に書き込まれる。また、FIFO115〜118に
は、各段階のデータが格納されたセグメント番号が書き
込まれている。
【0039】レジスタ110〜113,119〜122
には、メモリ23に対するデータの書き込み時、あるい
は読み出し時に上位アドレス(セグメント番号)を一時
格納する。信号WEN1〜WEN4はレジスタ101〜
104の制御信号、CO1〜CO4はカウンタ105〜
108の制御信号、R1〜R8はレジスタ110〜11
3,119〜122の制御信号であり、F1〜F4は、
FIFO115〜118の制御信号である。これらの制
御信号は、PAL109を介して接続されている。
【0040】次に、本実施例における装置でのメモリへ
の書き込み時、及び読み出し時におけるデータの流れに
ついて詳細に説明する。 <データ書き込み時の処理>(1)CPU24は、初期
設定として、第1段階に対応するセグメント番号が格納
されるFIFO115に、レジスタ110を介してセグ
メント番号0を設定し、以下、第2段階についてはレジ
スタ111を介してセグメント番号1を、第3段階につ
いてはレジスタ112を介してセグメント番号2を設定
する。そして、最も優先順位の低いFIFO118に
は、レジスタ113を介してセグメント番号3を設定す
る。
【0041】ここで、セグメント番号4,5,…,10
23は未選択のセグメント番号であり、ダウンカウンタ
127には、これら未選択のセグメント番号数1020
が設定される。そして、レジスタ122には、FIFO
118からセグメント番号4が設定され、同時にダウン
カウンタ127が1カウントダウンする。なお、このと
き、レジスタ110〜113には、各々セグメント番号
0〜3が格納されている。 (2)初期設定終了後、第1段階の符号データがレジス
タ101に書き込まれると、信号WEN1にてカウンタ
105が選択され、このカウンタ105の出力は、メモ
リ23の下位アドレスとなる。また、信号WEN1は、
PAL109を介して、信号R1によりレジスタ110
を選択し、その出力がメモリ23の上位アドレスとな
る。このようなアドレス設定により、レジスタ101か
らメモリ23へ符号データが格納される。そして、メモ
リ23へ符号データが格納されると、カウンタ105を
1カウントアップする。
【0042】第2、第3、第4段階の符号データが、各
々レジスタ106〜108に書き込まれた場合も、上記
の第1段階と同様、カウンタ106〜108、レジスタ
111〜113を用いてアドレスが生成され、各々のレ
ジスタからメモリ23へ符号データが格納される。 (3)上述のように、レジスタ101〜104に符号デ
ータが書き込まれる度にメモリ23へ符号データを格納
し、カウンタ105がカウントアップしてオーバーフロ
ーした場合は、次のセグメントを選択するためにカウン
タ105をリセットする。そして、オーバーフローを示
す信号CO1とWEN1により、PAL109を介し
て、レジスタ122の読み出し信号を出力するためにR
8、また、レジスタ110の書き込み信号を出力するた
めにR1にて、レジスタ122の値である4(セグメン
ト番号)をレジスタ110に書き込む。
【0043】レジスタ122の値が読み出されると、F
IFO118からレジスタ122に対して、次に未使用
のセグメント番号5が書き込まれ、ダウンカウンタ12
7を1カウントダウンする。また、レジスタ110に
は、新たにセグメント番号を示すデータが書き込まれた
ので、その値をFIFO115に格納する。同様に、カ
ウンタ106〜108がオーバーフローした場合にも、
レジスタ122の値がレジスタ111〜113、及びF
IFO116〜118に書き込まれる。 (4)上記(2),(3)の動作を繰り返し行ない、符
号データの書き込みが終了した場合、メモリ23の容量
に残りがあれば、ダウンカウンタ127のカウント値の
残りの値だけFIFO118のリードカウンタをカウン
トアップし、第4段階の有効データが格納されているセ
グメント番号の初期値が格納されているアドレスまでリ
ードカウンタをカウントアップする。 (5)上記(2),(3)の動作を繰り返し行ない、符
号データの書き込みが終了する前にメモリ23が満杯に
なった場合は、第4段階の符号データを無効にし、第4
段階の符号データが書き込まれているセグメントに、以
降の第1〜第3段階の符号データを格納する。そのた
め、FIFO118に格納されているセグメント番号
を、上記(3)と同様に、レジスタ122を用いてレジ
スタ110〜112、及びFIFO115〜117に書
き込む。 (6)上記(2),(3),(5)の動作を繰り返し行
ない、符号データの書き込みが終了する前にメモリ23
が満杯になった場合は、次に、第3段階の符号データを
無効にし、第3段階の符号データが格納されているセグ
メントに、以降の第1、第2段階の符号データを格納す
る。そして、第3段階の符号データを無効にしてもメモ
リ23の容量が不足している場合には、第2段階の符号
データを無効にし、そのセグメントに以降の第1段階の
符号データを格納する。 (7)上記の(5),(6)で無効とした段階は、符号
データの読み取り時にその状態が分かるように、有効/
無効フラグレジスタ(不図示)のセットを行なう。 <データ読み出し時の処理>(8)CPU24は、デー
タ読み取りのための初期化として、有効/無効フラグレ
ジスタにより、有効な段階のレジスタ、カウンタ、セレ
クタ、FIFOの初期化を行なう。
【0044】例えば、第1、第2、第3段階が有効で、
第4段階が無効の場合の符号データの読み取り過程につ
いて説明する。最初にカウンタ105〜107をリセッ
トし、レジスタ119〜121の各々にFIFO115
〜117からセグメント番号を格納して、WEN1にて
レジスタ101をアクセスする。このWEN1はカウン
タ105を選択し、その出力がメモリ23の下位アドレ
スとなる。また、WEN1は、PAL109を介して、
R5によりレジスタ119を選択し、その出力がセレク
タ114によりメモリ23の上位アドレスとなる。
【0045】これらのアドレスにて示されるメモリ23
のデータがレジスタ101に格納され、同時にカウンタ
105が1カウントアップされる。同様に、レジスタ1
02,103についても、カウンタ106,107、及
びレジスタ120,121により、メモリ23の符号デ
ータが格納される。そして、カウンタ106,107も
各々1カウントアップされる。 (9)図3に示すハフマン符号部36〜39は、有効/
無効フラグレジスタを参照して有効な段階のレジスタの
みをアクセスする。ここでは、有効な段階は、第1、第
2、第3段階である。
【0046】レジスタ101がWEN1により選択さ
れ、その内容が読み取られると、次の16ビットの値を
レジスタ101にセットするため、WEN1によりカウ
ンタ105を選択し、その出力をメモリ23の下位アド
レスとする。また、WEN1にて、PAL109を介し
てレジスタ119を選択し、その出力がセレクタ114
に入力されてメモリ23の上位アドレスとすることで、
これらのアドレスによりメモリ23からの符号データが
レジスタ101に書き込まれる。そして、レジスタ10
1にデータが書き込まれると、カウンタ105が1カウ
ントアップする。
【0047】レジスタ102,103に関しても、レジ
スタ101と同様、ハフマン符号部により符号データを
読み出される、次の符号データがカウンタ106,10
7、レジスタ120,121によりアドレスが生成さ
れ、メモリ23からの符号データがレジスタ102,1
03に書き込まれる。なお、このレジスタ102,10
3への書き込みにより、カウンタ106,107は、そ
の値を1カウントアップする。 (10)上記(9)を実行し、カウンタ105がカウン
トアップして、それがオーバーフローした場合、カウン
タ105をリセットするとともに、FIFO115の値
をレジスタ119に書き込む。なお、第2段階における
カウンタ106、FIFO116、レジスタ120、ま
た、第3段階におけるカウンタ107、FIFO11
7、レジスタ121についても、同様の処理を行ない、
次のセグメントの選択処理に備える。 (11)上記の(9),(10)の動作を、FIFOの
内容をすべて読み出すまで繰り返し行なうことで、メモ
リ23に格納されている有効なデータがすべて、レジス
タ101,102,103を介してハフマン復号部にて
読み取られたことになる。
【0048】このように、多段階のデータを、各々、複
数のセグメントに区切られたレジスタに保存し、セグメ
ント情報の内容に従ってデータを格納することで、多段
階データを効率よく、リアルタイムで格納できるという
効果がある。なお、本実施例に係る装置として画像デー
タを圧縮する画像処理装置を想定したが、これに限定さ
れず、優先順位の異なる多段階に分けられたデータを格
納する装置であれば、他の装置でもよい。また、本実施
例における段階数は4段階であるが、これに限定され
ず、2,3、あるいは5,6,7…の如く変えてもよ
い。その場合、段階数に応じてレジスタ、カウンタ等の
数を変える必要がある。
【0049】さらに、メモリ構成も、図5に示す構成に
限定されず、上位、下位アドレスのビット数でセグメン
ト分けできればよい。また、FIFOについても、10
24×10bitに限定されず、(メモリのセグメント
数)×(メモリの上位アドレスのビット数)のビットを
有するものであればよい。本発明は、複数の機器から構
成されるシステムに適用しても1つの機器から成る装置
に適用してもよい。また、本発明は、システム、あるい
は装置にプログラムを供給することによって達成される
場合にも適用できることはいうまでもない。
【0050】以上説明したように、本実施例によれば、
多段階の量子化及び符号化により、画像の圧縮を行なう
際の画像劣化を減少することができ、また、量子化及び
符号化領域を可変にすることで目標とする圧縮データ量
に制御することができる。また、、多段階のデータを複
数のセグメントに区切られたメモリに保存し、セグメン
ト情報の内容に従ってデータを格納することで、多段階
データを効率よく、リアルタイムで格納できるという効
果がある。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画質の劣化を防ぎ、効率のよいデータ圧縮が可能となる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る画像処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】実施例に係る量子化係数のジグザグスキャンを
示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る画像処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図4】第2実施例に係る量子化係数を分割した様子を
示す図である。
【図5】第2実施例に係る装置のメモリ23の構成を示
す図である。
【図6】第2実施例に係るメモリ23の周辺を示す詳細
回路図である。
【図7】第2実施例に係るメモリ23の周辺を示す詳細
回路図である。
【符号の説明】
1,31 色変換部 2,32 サブサンプリング部 3,33 DCT部 4〜6,34 量子化部 7〜9,35 量子化テーブル 10〜12,36〜39 ハフマン符号化部 13〜15,40 ハフマンテーブル部 16 セグメントコントローラ 17 圧縮メモリ 18,42 セグメント情報テーブル 19 加算器 20,25 ROM 21,24 CPU 22,26 RAM 45 メモリコントロール部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データを空間周波数成分
    に変換する手段と、 前記空間周波数成分を量子化テーブルに基づいて所定の
    段階ごとに量子化する手段と、 前記各段階の量子化結果を、該各段階ごとに設けられた
    符号化テーブルに基づいて符号化する手段とを備え、 前記各段階の符号化データのデータ量を制御することを
    特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の段階の内、第2の段階以降の
    量子化では、各段階の前段階における量子化の剰余デー
    タを量子化することを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記量子化テーブルの非ゼロ要素のみ
    を、該非ゼロ要素の値で量子化することを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の段階の各段階ごとに量子化、
    及び符号化の領域を可変することを特徴とする請求項1
    に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 処理対象となる前記画像データのデータ
    量に従って、前記段階の段階数を変えることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 入力画像データを複数のセグメントにて
    構成されるメモリに格納する画像処理装置において、 前記入力画像データを該データの重要度に応じた複数段
    階に分け、該段階の番号をもとに、前記セグメントを特
    定する手段と、 前記特定されたセグメントに対応するアドレスを記憶す
    る手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記入力画像データには優先順位が付さ
    れており、該入力画像データに対する前記セグメントの
    数が不足した場合、優先順位が最も低い画像データを無
    効にして、その画像データに割り当てられたセグメント
    に該画像データより優先順位の高い画像データを配する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
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