JPH05177078A - 糸切りミシン用水平釜 - Google Patents

糸切りミシン用水平釜

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JPH05177078A
JPH05177078A JP33886391A JP33886391A JPH05177078A JP H05177078 A JPH05177078 A JP H05177078A JP 33886391 A JP33886391 A JP 33886391A JP 33886391 A JP33886391 A JP 33886391A JP H05177078 A JPH05177078 A JP H05177078A
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JP
Japan
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thread
hook
sewing machine
horizontal
shuttle
Prior art date
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Pending
Application number
JP33886391A
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English (en)
Inventor
Yasuto Takeuchi
内 康 人 竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、移動刃が下糸をより確実に捕
捉できるような、糸切りミシン用水平釜を提供すること
である。 【構成】水平釜10の外釜10aの上面に配置される中
釜押さえ15に凸部16を形成した。この凸部の右端は
外釜10aの釜剣先17から約70〜90度離れた位置
にあり、左端は下方に傾斜する傾斜部16aが形成され
ている。糸切りの際には、下糸がこの傾斜部16aから
凸部16に乗り上げるために弛むことなく張られ、移動
刃が確実に下糸を捕捉することができるようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平釜に関するもので
あり、特に糸切り装置を備えたミシンに利用される水平
釜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る従来技術として、実公平1
−17270号公報に開示されるものが知られている。
図6に示すようにこのミシンの糸切り装置では、水平釜
1に隣接して移動刃2が軸3を中心に回動可能に配設さ
れており、移動刃2の先端には上糸4及び下糸5を捕捉
するフック部2aが形成されている。また、ベッドの下
側には、先端に刃部6aを備えた固定刃6が固定されて
いる。糸切り時には、移動刃2のフック部2aがが待機
位置から送り歯7の針穴7aを通過する位置まで回動
し、もとに戻るときに上糸4及び下糸5を捕捉して固定
刃6との協業により糸を切断するようになっている。
尚、ここで使用されているミシンは、ミシン針が送り歯
7とともに前進、後退する針送りタイプのものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この針送りタイプのミ
シンにおける送り歯7は、移動刃2が捕捉位置まで伸出
するとき上糸4及び下糸5を針穴7aに通したまま針板
8より沈み、矢印A方向に戻りつつある状態(図7で手
前側に移動している状態)となる。このため、上糸4及
び下糸5が送り歯とともに手前側に戻って緩むが、特に
ボビン9より延びている下糸5は緩みが大きくなり、殊
に布地から外れた位置での縫い時においては弛みが顕著
になって、移動刃2が弛んだ下糸5を押してしまい捕捉
できないことがあった。
【0004】そこで本発明は、移動刃が下糸をより確実
に捕捉できるような、糸切りミシン用水平釜を提供する
ことを技術的課題とするものである。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明において講じた技術的解決手段は、水平釜の外
周上面を回動可能に配設され上糸及び下糸を捕捉する移
動刃と、移動刃に近接して固定され前記移動刃との協業
で上糸及び下糸を切断する固定刃を備えた糸切りミシン
に配設され、外釜と、該外釜の上面に配設される中釜押
さえを備えた糸切りミシン用水平釜において、前記中釜
押さえの上面には時計方向に向かって下降する傾斜部を
備えた凸部が備えられており、少なくとも前記凸部の傾
斜部の他端は、前記水平釜の釜剣先より時計方向に約7
0〜90度離れたところに位置していることを特徴とす
る糸切りミシン用水平釜である。
【0007】
【作用】水平釜は、針落ち位置に最も釜剣先が近づいた
位置で、上糸をその釜剣先で引っ掛けて時計方向に回転
し、上糸をはずす、という動作を連続的に繰り返すよう
になっている。そして、糸切りを行う場合には、上糸が
釜をくぐった状態になるとき(このときの上糸の状態は
図6に示されるものと同一である。)、移動刃が待機位
置から糸捕捉位置である針穴を通過する位置まで回転
し、上糸と下糸を捕捉するようになっている。また、移
動刃が上糸及び下糸を捕捉するために回転したとき、水
平釜はその釜剣先が糸捕捉位置から約270度から29
0度(上糸の捕捉位置まであと約70度から90度の位
置まで)、回転した状態となっている。そして、この状
態のとき、中釜押さえの上面に形成された凸部が糸捕捉
位置にくる。
【0008】こうして、ボビンから出ている下糸はこの
凸部の傾斜部より徐々に凸部の上面に沿って張られ、緩
みがなくなる。このように下糸の緩みが水平釜上の凸部
によって吸収され、その時点で移動刃が下糸を捕捉する
ため、確実に移動刃は下糸を捕捉することができる。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図3に基づいて
説明する。本実施例のミシンは、ミシン針及び送り歯が
同時に前後動し布送りを行う針送りタイプのミシンであ
る。図1は本発明の第1実施例の水平釜の斜視図を示
す。水平釜10は図示しないミシン機枠に回動可能に取
付けられおり、上糸U(図2)を捕捉する釜剣先17が
形成されているものである。水平釜10は外釜10aと
中釜押さえ15を備えており、外釜10a内には中釜1
1が挿入されている。中釜11は、外釜10aの上面に
中釜押さえ15が螺子止めされることによって、外釜1
0a内に回転可能に配設される。中釜11には、その上
面から外周方向に向かって突出する中釜止め12が一体
的に形成されている。また、中釜11内には下糸用のボ
ビン13が回動可能に配設され、また中釜11の中心部
に取付けられたボビン押さえ14によって、中釜11内
に脱着可能に取付けられるようになっている。
【0010】本実施例の中釜押さえ15には、上方に向
かって突出する凸部16が中釜押さえ15と一体的に形
成されている。凸部16の図1で向かって右端は中釜押
さえ15に対して垂直に立ち上がるような形状である
が、左端は時計方向Bにいくに従って下方に傾斜して、
傾斜部16aを形成している。また、本実施例の場合、
凸部16の右端と釜剣先17の先端との間のなす角αは
約70度となっている。
【0011】また、凸部16は、中釜11より突出する
中釜止め12よりも低く、水平釜10が回転しても中釜
止め12に引っ掛からないようになっている。
【0012】上糸U及び下糸Lを切断する糸切り装置を
図3に基づいて説明すると、糸切り装置は水平釜10に
隣接して配設され、先端にフック部22aを備える移動
刃22と、ベッド面の下側に固定される固定刃26と、
移動刃22を回動させる駆動手段(図示せず)より構成
されているものである。糸切りの指示が入ると、移動刃
22は軸23を中心に回転して上糸Uと下糸Lを捕捉す
るようになっている。
【0013】駆動手段については、従来と同様の手段、
例えば、実公平1−17270号公報に開示されるもの
と同様の装置を使用することができるため、ここでは詳
述を略す。
【0014】次に本実施例の作用について説明する。水
平釜10は、ミシンの駆動中は常に時計方向(矢印E方
向)に回転しており、針穴27aに最も釜剣先17が近
づいた位置Cで、上糸Uをその釜剣先17で引っ掛け、
上糸Uを捕捉した位置Cに近いDまで回転すると上糸U
をはずし、1回空回りした後また上糸Uを捕捉する、と
いう動作を連続的に繰り返すようになっている。このと
き、中釜押さえ15の上面に形成された凸部16も、傾
斜部16aを先頭に外釜10aとともに回転している。
尚、前述のように本実施例のミシンは針送りタイプであ
るため、ミシン針29(図2)は送り歯27とともに前
後動するようになっている。
【0015】ここで、糸切りの指示が入ると、移動刃2
2は、針穴27aから延びている上糸Uと下糸Lを捕捉
するため、待機位置から図3のCに示される糸捕捉位置
を少し越えるところまで回転する。このとき、釜剣先1
7は図3に示す位置にあり、凸部16も図3に示される
位置まで回転している。また、送り歯27は針板28よ
りも下面で矢印F方向に移動しているため、下糸Lは送
り歯27の移動距離だけ糸が余るが、同時に、水平釜1
0の回転によって移動してきた凸部16の上面に上るた
め、糸の余り分は吸収され弛みなく緊張した状態が保た
れる。こうして、移動刃22は反転して戻りながら上糸
U、下糸Lを確実にフック部22aで捕捉し、固定刃2
6の位置まで回動すると同時に、上糸U及び下糸Lを切
断する。
【0016】そのまま、移動刃22は始めの待機位置ま
で戻り、糸切り及び縫製を終了する。
【0017】尚、本実施例では凸部16の先端が釜剣先
17から約70度離れた位置にあるものについて説明し
たが、本発明の凸部の位置はこれに限定されるものでは
なく、少なくとも、釜剣先17から水平釜の回転中心に
対して70度から90度の位置に凸部の右端があれば同
様の効果を上げることができる。
【0018】次に、第2実施例について説明する。第1
実施例では、水平釜の上面に固定される中釜押さえ15
に凸部16が一体的に形成されているが、第2実施例で
は、中釜押さえ15に穴15aが穿設してあり、中釜押
さえ15を外釜10aに螺子止めする際に中央部に螺子
31で中釜押さえ15とともに線材30の一端を固定
し、他端を穴15aに挿入して固定させたものである。
図4で向かって右より左にかけて線材30は下方に傾斜
している。第2実施例の線材30の形状でも、第1実施
例と同様に、糸切断時の下糸の弛みをなくすことができ
る。
【0019】次に第3実施例を図5に示す。第3実施例
は、凸部あるいは線材が配設されていない、従来のフラ
ットな上面の水平釜に、本発明の凸部を備える部材を配
設させるものである。図5に示される部材32は、取付
けられる中釜押さえと同じ位置にねじ穴33a〜33c
が穿設されており、ねじ穴33aとねじ穴33bとの間
には凸部34が形成されている。凸部34の形状につい
ては第1実施例の中釜押さえ15に形成される凸部16
と略同じ形状である。このように形成された部材32を
中釜押さえの上面に重ねて、中釜押さえとともに螺子止
めすることにより、糸切断時の下糸の弛みをなくすこと
ができる。
【0020】また、本実施例では針送りタイプのものに
ついて説明したが、上押さえと送り歯及び針が同時に移
動する総合送りタイプ等についても適用することがで
き、糸の弛みをなくし確実に下糸を切断することができ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、水平釜に設けられた凸
部が下糸の弛みをなくし、移動刃が下糸を捕捉するとき
に下糸を緊張させた状態にすることができるため、移動
刃が確実に下糸を捕捉することができる。このため、下
糸を捕捉し損なうことなく、確実に下糸を切断できる。
また、水平釜の回転方向である時計方向にいくに従って
下降する傾斜部を備えているため、下糸は凸部の端部に
引っ掛かることなく、スムーズに凸部上面を摺動するこ
とができ、余分に下糸を引っ張ることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の水平釜の斜視図を示す。
【図2】第1実施例の水平釜および移動刃の断面図を示
す。
【図3】第1実施例の水平釜の平面図を示す。
【図4】第2実施例の水平釜の斜視図を示す。
【図5】本発明の第3実施例を示し、水平釜の取付けら
れる部品の断面図を示す。
【図6】従来の水平釜の平面図を示す。
【図7】従来の水平釜の断面図を示す。
【符号の説明】
10 水平釜 10a 外釜 15 中釜押さえ 16 凸部 16a 傾斜部 17 釜剣先 22 移動刃 26 固定刃 U 上糸 L 下糸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平釜の外周上面を回動可能に配設され
    上糸及び下糸を捕捉する移動刃と、移動刃に近接して固
    定され前記移動刃との協業で上糸及び下糸を切断する固
    定刃を備えた糸切りミシンに配設され、外釜と、該外釜
    の上面に配設される中釜押さえを備えた糸切りミシン用
    水平釜において、 前記中釜押さえの上面には時計方向に向かって下降する
    傾斜部を備えた凸部が備えられており、少なくとも前記
    凸部の傾斜部の他端は、前記水平釜の釜剣先より時計方
    向に約70〜90度離れたところに位置していることを
    特徴とする糸切りミシン用水平釜。
JP33886391A 1991-12-20 1991-12-20 糸切りミシン用水平釜 Pending JPH05177078A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068004A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Juki Corp ミシン
JP2008148733A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Juki Corp 針送りミシン

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