JP3394059B2 - 自動ミシンにおける糸切断装置 - Google Patents

自動ミシンにおける糸切断装置

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JP3394059B2
JP3394059B2 JP01675593A JP1675593A JP3394059B2 JP 3394059 B2 JP3394059 B2 JP 3394059B2 JP 01675593 A JP01675593 A JP 01675593A JP 1675593 A JP1675593 A JP 1675593A JP 3394059 B2 JP3394059 B2 JP 3394059B2
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山下  隆
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ジューキ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、記憶装置にX−Y座
標値として記憶された縫製パターンのデーターに基づ
き、被縫製物を保持する布押えとミシン頭部を相対的に
移動させる自動ミシンにおける布側上糸及び下糸を切断
する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボビンの下糸導出点と中釜剣先との間に
針落ち位置がある半回転釜を備えた従来の自動ミシンに
おける糸切断装置による布側上糸及び下糸の切断は、図
6に示すようにしてなされる。
【0003】動メス9が(1)に示す待機状態から
(2)に示すように往動し、捌き(糸の切断に先立って
動メス9の往動により、下糸及び布側上糸を動メス9の
糸手繰り部9bへ導く動作)を開始する。上糸は釜に充
分に引き込まれており、動メスの捌き部先端9aが確実
に進入することができる。そして、(3)の黒い矢印で
示すように、下糸が捌かれる。次いで(4)に示すよう
に、布側上糸が捌かれる。(5)に示すように、動メス
が最後退し、捌かれた布側上糸が動メスの捌き部外周を
越え、糸手繰り部9bに進入する。その後、(6)に示
すように、動メス9が復動を開始し、布側上糸、下糸の
順に糸手繰り部9bに糸掛けがなされ、(7)に示すよ
うに、上糸が天秤により引き上げられて動メスに巻き付
くようにして保持される。そして下糸は、動メスに引出
され、必要量が繰り出される。このとき、下糸の引出し
速度が速過ぎてボビンが空転(余分な回転)し、次の縫
い始めに悪影響を及ぼすことがないように、動メス9の
復動速度が制御される。なお、動メス9に保持された部
分の上糸は、糸切断後の針側の残糸となる。最後に、
(8)に示すように、布側上糸、下糸の切断が行なわれ
る。切断位置は針穴の直ぐ横であるので、布Fの裏に残
る糸端は短く、良い品質を確保することができる。そし
て、動メス9を適宜の幅に設定し、大釜上ばね11の孔
12の形状及び糸の切断方向を以上のように定めること
により、次の縫い出しに必要十分な針側の上糸端及び下
糸端の各長さを確保することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動ミシンにお
ける上糸及び下糸の切断はこのようになされるが、その
際、X−Y送りは停止しており、動メス9の捌きによる
糸の弛み除去について特別な工夫はなされていない。即
ち、図7(3)に示すように捌かれて(4)に示すよう
に屈曲した下糸には、下糸自体の復元力以外には大きな
力が働かないので、矢印Aで示すように、時には十分に
復帰することができないことがある。そのような場合に
は、動メス9が(5)に示す最後退位置から(6)に示
すように復動するときに、屈曲状態の下糸が糸手繰り部
9bに糸掛けされず、(8)に示すように、下糸が切断
されないことがある。
【0005】ところで、動メス9が糸を捌くときの軌跡
を、矢印Aで示すような糸の弛みを生じないものにすれ
ばよいのであるが、現実的には非常に困難である。
【0006】この発明は、動メスに捌かれて屈曲した下
糸の復元不足による糸手繰り部への糸掛けミスを防ぎ、
布側上糸及び下糸を確実に切断することのできる自動ミ
シンにおける糸切断装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の自動ミシンにおける糸切断装置は、記憶
装置に記憶された縫製パターンのデーターに基づき、被
縫製物を保持する布押えを移動させるX―Y駆動装置を
備え、糸切断動作時における往動時に糸捌きを行い復動
時に捌かれた切断対象糸を切断する動メスを有する自動
ミシンにおける糸切断装置において、動メスの復動時に
前記切断対象糸を緊張するように、X−Y駆動装置が前
記布押えを移動させるものである。具体的には、縫製パ
ターンのデーターとは別個に記憶されたのデーターに従
ってX−Y駆動装置が駆動される。
【0008】
【作 用】上記のように構成された自動ミシンにおける
糸切断装置においては、動メスが往動して下糸、布側上
糸の順に捌かれると、X−Y駆動装置が若干作動し、切
断対象糸が緊張される。その後、動メスが復動を開始
し、布側上糸、下糸の順に糸手繰り部に糸掛けがなさ
れ、布側上糸、下糸の切断が行なわれる。
【0009】
【実施例】図1、図2及び図4を参照し、この発明の自
動ミシンにおける糸切断装置の実施例について説明す
る。
【0010】この発明の糸切断装置は、図1に示すごと
き自動ミシン、即ち、記憶装置にX−Y座標値として記
憶された縫製パターンのデーターに基づき、上押え1及
び下押え2よりなる被縫製物保持用布押えとミシン頭部
3を相対的に移動させる自動ミシンに設置されるもので
ある。そして、この発明においては、動メス糸捌き終了
後のミシン上軸の最終回転時に、縫製パターンのデータ
ーとは別個の記憶装置に記憶されたデーターに従ってX
−Y駆動装置を若干駆動するようにすることが重要であ
る。なお、図示の自動ミシンにおけるX−Y駆動装置
は、ベット5の内部に取付けられたX軸パルスモーター
6とY軸パルスモーター7とよりなり、これらのパルス
モーター6、7によって、作業台4の上に位置する上押
え1及び下押え2は、針棒8に対してX−Y駆動され
る。
【0011】この自動ミシンは、ボビンの下糸導出点と
中釜剣先との間に針落ち位置がある半回転釜(以下、広
義のDB仕様の半回転釜という)を有しており、その糸
切断装置は、図2に示すように、作業者(紙面上手前
側)から見て図示省略した支軸が針穴Oの右側前方にあ
り、糸手繰り部9bを手前に向けて待機する動メス9
と、動メス9と共働して布側上糸及び下糸を切断する固
定メス10とより構成されており、上糸及び下糸は切断
の際に、大釜上ばね11の孔12によって制御される。
【0012】動メス9は、糸捌き部先端9a、糸手繰り
部9b及び糸切断刃9c(目玉と称する孔の前縁に刃部
が形成されている)を有しており、いくつかのリンク1
3を介してミシン上軸の回転が伝えられ、時計方向の回
動(往動)及び反時計方向の回動(復動)を行なうこと
ができ、往動時には、下糸が先に捌かれ、次に布側上糸
が捌かれる。また、復動時には、布側上糸、下糸の糸掛
け及び糸切断がなされる。
【0013】固定メス10は、動メス9の上側に位置
し、先端の糸切断刃が針落ち位置の少し手前に位置して
いる。
【0014】大釜上ばね11は、DBタイプの半回転釜
の大釜14の上側に固定され、その針落ち位置を中心と
した中心部に特殊形状をした糸制御用の孔12が形成さ
れている。なお、図2における15は、半回転釜を回転
させる釜軸であり、16はボビンケース、16aはボビ
ンケースの角(つの)である。
【0015】図4におけるは、針先の動きを示す曲線
であり、既サインカーブの軌跡を有し、上死点は上軸角
度0°のときである。また、は針板の位置を示し、
はX−Y送りの動作区間である。ところで、ミシン上軸
には上軸角度50°を示す上位置信号を発信する図示
省略したセンサーと、上軸角度135°を示す下位置信
号を発信する図示省略したセンサーが取り付けられて
おり、X−Y送りの駆動は、これらのセンサーの信号に
より、針が針板より上昇しているときに行なわれるよう
に中央処理装置(CPU)により制御される。
【0016】図4のは、上軸角度135°の下位置で
オンとなる糸切断カム信号である。糸切断カム信号が
オンになると、動メス9が動作を開始し、上軸角度が約
300°のときに動メスの捌きが終了し、上軸角度50
°で一連の動作を終了する。ところで、糸切断に際し、
ミシン上軸のスピードは停止の数針前より減速され、糸
切断カム信号がオンになる時点では、ミシンの回転数
は約200rpmとなっている。従って、最終布送り後
の上軸角度135°での糸切断カム信号のオンから動
メス捌き終了の上軸角度300°までの165°は、時
間にして約140マイクロセカンド(ms)となる。
【0017】そこで、CPUが上軸角度135°の下位
置信号を検出して糸切断カム信号をオンしたとき
に、同時に動作するタイマーを設け、そのタイマーが所
定時間(約140ms)を計時した後にX−Y駆動を行
い、切断対象糸の緊張を行なうようにする。その駆動量
は、糸の種類、被縫製物の種類に応じて予めCPUの随
意読出し書込みメモリー(RAM)に記憶されるが、そ
れは極僅かなものであり、次サイクルの縫い始め移動時
に補正される。そして、その後の上位置信号によって
ミシン上軸を停止し、糸切断カム信号をオフとし、次
サイクルの処理へ進むようにする。
【0018】次に、図3ないし図5を参照し、この発明
の自動ミシンにおける糸切断装置における糸切断動作を
説明する。
【0019】最終布送りが行われた後にCPUが上軸角
度135°の下位置信号5)を検出すると、糸切断カム信
号6)がオンとなり、動メス9が図3(1)に示す待機状
態から(2)〜(4)に示すように往動し、下糸、布側
上糸は順に捌かれる。糸切断カム信号6)のオンと同時に
タイマーが作動し、所定時間を計時した後に、図3
(5)の矢印に示すようにX−Y駆動が行われて布押え
(被縫製物保持用押え)が移動し、切断対象糸が緊張さ
れる。そして、図3(6)に示すように、動メス9が復
動を開始し、布側上糸、下糸は順に糸手繰り部9bに掛
けられ、(7)に示すように、上糸が天秤により引き上
げられた後、(8)に示すように、布側上糸、下糸の切
断が行なわれる。そして、上位置信号4)によりミシン上
軸が停止し、糸切断カム信号6)がオフとなる。
【0020】以上、下位置信号の検出により糸切断カ
ム信号をオンとすると共にタイマーを動作させ、X−
Y駆動を行うようにしたが、動メスの捌き終了角度を検
出する新たなセンサーを設け、その信号に基づいて切断
対象糸の緊張のためのX−Y駆動を行ってもよい。ま
た、X−Y駆動にあたり、下位置信号に代えて上位置信
号を利用してもよく、ミシン上軸の角度を検出するセン
サーを用いてもよい。また、上記実施例では動メスの糸
捌きが終了した後にX−Y駆動装置を若干作動させて切
断対象糸を緊張させているが、糸捌きをする以前からX
−Y駆動装置を動作させて切断対象糸を緊張させても同
様の効果が得られる。
【0021】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0022】即ち、動メスが動作を開始してから、X−
Y駆動装置を若干作動させて切断対象糸を緊張させるよ
うにしたので、動メス捌き時に発生する糸の弛みを除去
することができ、動メスの糸手繰り部への糸掛けが確実
になされ、布側上糸、下糸を確実に切断することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動ミシンの斜視図である。
【図2】この発明の自動ミシンにおける糸切断装置の斜
視図である。
【図3】この発明の糸切断装置における糸切断動作を説
明する斜視図である。
【図4】この発明の自動ミシンにおける糸切断装置の針
先の動きと各信号との関係を示す図である。
【図5】この発明の自動ミシンにおける糸切断装置の糸
切断動作を説明するフローチャートである。
【図6】従来の糸切断装置における糸切断動作を説明す
る斜視図である。
【図7】従来の糸切断装置において、下糸切断ミスを生
じたときの糸切断動作を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 上押え 2 下押え 3 ミシン頭部 6 X軸パルスモーター 7 Y軸パルスモーター 9 動メス 11 大釜上ばね 12 大釜上ばねの孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 19/00 - 21/00 D05B 65/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶装置に記憶された縫製パターンのデー
    ターに基づき、被縫製物を保持する布押えを移動させる
    X―Y駆動装置を備え、糸切断動作時における往動時に
    糸捌きを行い復動時に捌かれた切断対象糸を切断する
    メスを有する自動ミシンにおける糸切断装置において、
    動メスの復動時に前記切断対象糸を緊張するように、X
    −Y駆動装置が前記布押えを移動させる自動ミシンにお
    ける糸切断装置。
  2. 【請求項2】縫製パターンのデーターとは別個に記憶さ
    れたのデーターに従って、動メスの復動時に前記切断対
    象糸を緊張するように、X−Y駆動装置が前記布押えを
    移動させる請求頂1に記載の自動ミシンにおける糸切断
    装置。
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