JP2002102575A - 下糸糸巻き装置 - Google Patents
下糸糸巻き装置Info
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- JP2002102575A JP2002102575A JP2000294444A JP2000294444A JP2002102575A JP 2002102575 A JP2002102575 A JP 2002102575A JP 2000294444 A JP2000294444 A JP 2000294444A JP 2000294444 A JP2000294444 A JP 2000294444A JP 2002102575 A JP2002102575 A JP 2002102575A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水平釜に均等に下糸を巻回可能な下糸糸巻き
装置を提供すること。 【解決手段】 ボビン駆動ギヤ14にリング14aを備
えて、糸巻き動作時に、ボビン駆動ギヤ14を上昇させ
てボビン22の下面に設けたボビン従動ギヤ35に連結
してボビンを回転する時に、リング14aによってボビ
ン22を上昇させるようにしたことにより、ボビン中心
軸の中央部と下糸を供給する経路の先端部の糸位置規制
部との相対位置を近接するようにしたことを特徴として
いる、
装置を提供すること。 【解決手段】 ボビン駆動ギヤ14にリング14aを備
えて、糸巻き動作時に、ボビン駆動ギヤ14を上昇させ
てボビン22の下面に設けたボビン従動ギヤ35に連結
してボビンを回転する時に、リング14aによってボビ
ン22を上昇させるようにしたことにより、ボビン中心
軸の中央部と下糸を供給する経路の先端部の糸位置規制
部との相対位置を近接するようにしたことを特徴として
いる、
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平釜からボビン
を取り外すことなくボビンに下糸を供給するのに好適な
下糸糸巻き装置に関する。
を取り外すことなくボビンに下糸を供給するのに好適な
下糸糸巻き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から水平釜からボビンを取り外すこ
となくボビンに下糸を供給することのできる下糸糸巻き
装置が提案されている。
となくボビンに下糸を供給することのできる下糸糸巻き
装置が提案されている。
【0003】この従来例としては、特開平11−474
80に記載されているものがある。これには、内釜に具
えたボビンに対して、下糸をボビンに供給する供給経路
の先端部に配置した糸位置規制部を前記ボビンの側方に
配置して、この糸位置規制部を通じて下糸を供給するこ
とにより、回転する前記ボビンに下糸を巻き取ることが
できるようにしたものが記載されている。
80に記載されているものがある。これには、内釜に具
えたボビンに対して、下糸をボビンに供給する供給経路
の先端部に配置した糸位置規制部を前記ボビンの側方に
配置して、この糸位置規制部を通じて下糸を供給するこ
とにより、回転する前記ボビンに下糸を巻き取ることが
できるようにしたものが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の下糸糸巻き装置においては、ボビンに糸を供給
する糸位置規制部がボビンの中心軸の上方側であって、
上フランジ付近に片寄って配置されていた。これは糸巻
き動作時に、糸位置規制部をボビンに近接移動する位置
(進入位置)として、図2に示すように内釜のボビン着
脱用凹溝24に移動するが、その高さを外釜の大径部7
aの高さに規制されていたためである。このために、回
転するボビンに糸を供給する時に、ボビンの中心軸の上
方から糸供給されることとなり、この中心軸に均等に巻
きにくいという問題点があった。
た従来の下糸糸巻き装置においては、ボビンに糸を供給
する糸位置規制部がボビンの中心軸の上方側であって、
上フランジ付近に片寄って配置されていた。これは糸巻
き動作時に、糸位置規制部をボビンに近接移動する位置
(進入位置)として、図2に示すように内釜のボビン着
脱用凹溝24に移動するが、その高さを外釜の大径部7
aの高さに規制されていたためである。このために、回
転するボビンに糸を供給する時に、ボビンの中心軸の上
方から糸供給されることとなり、この中心軸に均等に巻
きにくいという問題点があった。
【0005】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成で水平釜のボビンに均等に下糸を巻
回可能な下糸糸巻き装置を提供することを目的とする。
であり、簡単な構成で水平釜のボビンに均等に下糸を巻
回可能な下糸糸巻き装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の下糸糸
巻き装置の特徴は、糸巻き動作時に、ボビン中心軸の中
央部と糸位置規制部との相対位置を近接または同一高さ
になるように移動する位置補正手段を具えたものであ
る。
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明の下糸糸
巻き装置の特徴は、糸巻き動作時に、ボビン中心軸の中
央部と糸位置規制部との相対位置を近接または同一高さ
になるように移動する位置補正手段を具えたものであ
る。
【0007】これによって、ボビンの中央部付近で下糸
が供給されるために、下糸をボビンの中心軸の中央部を
中心にして略均等に巻くことができる。また、請求項2
によれば、位置補正手段として糸巻き動作時に、ボビン
を上昇させて糸位置規制部に近接するようにした。これ
によれば、ボビン駆動部材移動手段のボビン駆動部材を
上昇させてボビン従動部に連結する構成を利用するこで
容易に位置補正手段を実現することができる。また、請
求項3によれば、位置補正手段として糸巻き動作時に、
糸保持捕捉部材の糸位置規制部を外釜の大径部の上端側
から進入させて大径部の内側下方に下降するようにした
ことで、容易に位置補正手段を実現することができる。
が供給されるために、下糸をボビンの中心軸の中央部を
中心にして略均等に巻くことができる。また、請求項2
によれば、位置補正手段として糸巻き動作時に、ボビン
を上昇させて糸位置規制部に近接するようにした。これ
によれば、ボビン駆動部材移動手段のボビン駆動部材を
上昇させてボビン従動部に連結する構成を利用するこで
容易に位置補正手段を実現することができる。また、請
求項3によれば、位置補正手段として糸巻き動作時に、
糸保持捕捉部材の糸位置規制部を外釜の大径部の上端側
から進入させて大径部の内側下方に下降するようにした
ことで、容易に位置補正手段を実現することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により説明する。
形態により説明する。
【0009】図1から図21は本発明に係る下糸糸巻き
装置の実施の形態の一例を示すものであり、図1は水平
釜近傍の要部の構成を示す斜視図、図2は水平釜の要部
の構成を示す一部切断断面図、図3は下糸張力手段を示
す斜視図、図4は内釜の底部近傍を示す平面図、図5は
ボビンを示す縦断面図、図6は図5の平面図、図7は糸
保持捕捉兼用部材の要部を示す平面図、図8は図7の正
面図、図9はボビン駆動部材移動手段の要部を示す斜視
図、図10は専用下糸繰出機構の一例の要部の構成を示
す説明図、図11は上糸繰出機構の一例の要部の構成を
示す説明図、図12は針棒切外し機構の一例の要部の構
成を示す分解斜視図、図13は糸巻き径検出手段の一例
の要部の構成を示す斜視図、図14は図13の平面図、
図15は操作部の一例の要部の構成を示す説明図、図1
6は専用下糸保持検出手段の一例の要部の構成を示す正
面図、図17は図16のY−Y線に沿った側断面図、図
18は図16のZ−Z線に沿った側断面図、図19は制
御部の構成を示すブロック図、図20は下糸の糸巻き量
を示す説明図、図21は下糸の限界糸巻き回数を示す説
明図である。
装置の実施の形態の一例を示すものであり、図1は水平
釜近傍の要部の構成を示す斜視図、図2は水平釜の要部
の構成を示す一部切断断面図、図3は下糸張力手段を示
す斜視図、図4は内釜の底部近傍を示す平面図、図5は
ボビンを示す縦断面図、図6は図5の平面図、図7は糸
保持捕捉兼用部材の要部を示す平面図、図8は図7の正
面図、図9はボビン駆動部材移動手段の要部を示す斜視
図、図10は専用下糸繰出機構の一例の要部の構成を示
す説明図、図11は上糸繰出機構の一例の要部の構成を
示す説明図、図12は針棒切外し機構の一例の要部の構
成を示す分解斜視図、図13は糸巻き径検出手段の一例
の要部の構成を示す斜視図、図14は図13の平面図、
図15は操作部の一例の要部の構成を示す説明図、図1
6は専用下糸保持検出手段の一例の要部の構成を示す正
面図、図17は図16のY−Y線に沿った側断面図、図
18は図16のZ−Z線に沿った側断面図、図19は制
御部の構成を示すブロック図、図20は下糸の糸巻き量
を示す説明図、図21は下糸の限界糸巻き回数を示す説
明図である。
【0010】本実施の形態の下糸糸巻き装置は、刺繍縫
いを行うミシンに用いたものであり、糸巻き動作時に、
ボビンに供給する下糸として下糸専用糸あるいは上糸を
選択することができるようにされている。
いを行うミシンに用いたものであり、糸巻き動作時に、
ボビンに供給する下糸として下糸専用糸あるいは上糸を
選択することができるようにされている。
【0011】図1および図2に示すように、本実施の形
態の下糸糸巻き装置1は、公知の針棒機構により縫製動
作時に上軸(共に図示せず)に連動して上下方向へ往復
運動する針棒2の先端部に取着された針3の前方に配設
された水平釜4を有している。この水平釜4は、図2上
方に示す針板5の下方に位置するようにして図示しない
ミシンフレームの内部に配設されており、縫製動作時に
公知の針棒機構、天秤機構および布送り機構などと協働
して所望の縫い目を形成するようにされている。なお、
縫製動作時において針3を上軸に連動して上下方向へ往
復運動させる針棒2の上下方向への往復運動は、後述す
る針棒切外し機構140によって、糸巻き動作時に上軸
の回転から切外して針3の上下方向への往復運動を停止
させ針3を上方に保持可能とされている。
態の下糸糸巻き装置1は、公知の針棒機構により縫製動
作時に上軸(共に図示せず)に連動して上下方向へ往復
運動する針棒2の先端部に取着された針3の前方に配設
された水平釜4を有している。この水平釜4は、図2上
方に示す針板5の下方に位置するようにして図示しない
ミシンフレームの内部に配設されており、縫製動作時に
公知の針棒機構、天秤機構および布送り機構などと協働
して所望の縫い目を形成するようにされている。なお、
縫製動作時において針3を上軸に連動して上下方向へ往
復運動させる針棒2の上下方向への往復運動は、後述す
る針棒切外し機構140によって、糸巻き動作時に上軸
の回転から切外して針3の上下方向への往復運動を停止
させ針3を上方に保持可能とされている。
【0012】前記水平釜4は、縫製動作時に、図示しな
い下軸に連動して図1矢印Aにて示す上方から見て反時
計方向へ正回転する外釜7を有している。この外釜7
は、図2に示すように、上部が大径の大径部7aとされ
下部が小径の小径部7bとされた2段のほぼ筒状に形成
されている。そして、外釜7の小径部7bには、下軸に
固定されたねじギア(共に図示せず)と噛合するねじギ
ア8(図2)が固定されており、外釜7は、このねじギ
ア8によって上軸に連動して回転駆動する下軸の回転運
動に連動して回転可能に形成されている。
い下軸に連動して図1矢印Aにて示す上方から見て反時
計方向へ正回転する外釜7を有している。この外釜7
は、図2に示すように、上部が大径の大径部7aとされ
下部が小径の小径部7bとされた2段のほぼ筒状に形成
されている。そして、外釜7の小径部7bには、下軸に
固定されたねじギア(共に図示せず)と噛合するねじギ
ア8(図2)が固定されており、外釜7は、このねじギ
ア8によって上軸に連動して回転駆動する下軸の回転運
動に連動して回転可能に形成されている。
【0013】前記外釜7の軸心部には、図2に示すよう
に、ほぼ円筒形状に形成された釜軸9が前記ねじギア8
の軸心部を貫通するようにして配設されており、この釜
軸9の下端部は、図2下方に示す釜取付台10に図示し
ないねじなどにより固定されている。この釜取付台10
は、図示しないミシンフレームの内部に固定されたベー
スフレーム33に取着されている。そして、釜軸9の軸
心部には、上下両端部が釜軸9の上下両端から突出する
ボビン駆動部材11が回転可能かつ軸方向に移動可能に
して配設されており、ボビン駆動部材11の下部の外周
面に配設されたボビン駆動部材付勢ばね12の上端を前
記釜軸9あるいは釜取付台10の下端面に当接するとと
もに、ボビン駆動部材付勢ばね12の下端部をボビン駆
動部材11の下端部近傍に取着した止め輪13の上面に
当接させることにより、ボビン駆動部材11は常時は下
方に向けて付勢されている。また、ボビン駆動部材11
の上端部には、ボビン駆動ギア14が設けられている。
このボビン駆動ギア14は、外釜7の大径部7aと小径
部7bとをつなぐ段部7cの内部、詳しくは大径部7a
の内部底部にねじ15により固定された外釜底板16の
軸心部に板厚方向に貫通するようにして設けられたボビ
ン駆動ギア14と同一形状のギア孔17に常に嵌合され
ており、その結果、ボビン駆動部材11は常時は外釜7
と一体で回転するようにされている。14aはボビン駆
動ギア14の中間部に遊嵌され、前記ボビン駆動ギア1
4に対して自由回転可能にしたリング(位置補正手段)
であり、後述するボビン22の下フランジ38の下面の
中心部に固着したボビン従動ギヤ(ボビン従動部)35
の下方にその一部が重合するように配置されている。
に、ほぼ円筒形状に形成された釜軸9が前記ねじギア8
の軸心部を貫通するようにして配設されており、この釜
軸9の下端部は、図2下方に示す釜取付台10に図示し
ないねじなどにより固定されている。この釜取付台10
は、図示しないミシンフレームの内部に固定されたベー
スフレーム33に取着されている。そして、釜軸9の軸
心部には、上下両端部が釜軸9の上下両端から突出する
ボビン駆動部材11が回転可能かつ軸方向に移動可能に
して配設されており、ボビン駆動部材11の下部の外周
面に配設されたボビン駆動部材付勢ばね12の上端を前
記釜軸9あるいは釜取付台10の下端面に当接するとと
もに、ボビン駆動部材付勢ばね12の下端部をボビン駆
動部材11の下端部近傍に取着した止め輪13の上面に
当接させることにより、ボビン駆動部材11は常時は下
方に向けて付勢されている。また、ボビン駆動部材11
の上端部には、ボビン駆動ギア14が設けられている。
このボビン駆動ギア14は、外釜7の大径部7aと小径
部7bとをつなぐ段部7cの内部、詳しくは大径部7a
の内部底部にねじ15により固定された外釜底板16の
軸心部に板厚方向に貫通するようにして設けられたボビ
ン駆動ギア14と同一形状のギア孔17に常に嵌合され
ており、その結果、ボビン駆動部材11は常時は外釜7
と一体で回転するようにされている。14aはボビン駆
動ギア14の中間部に遊嵌され、前記ボビン駆動ギア1
4に対して自由回転可能にしたリング(位置補正手段)
であり、後述するボビン22の下フランジ38の下面の
中心部に固着したボビン従動ギヤ(ボビン従動部)35
の下方にその一部が重合するように配置されている。
【0014】前記外釜7の大径部7aの内部には、上部
が開口のほぼカップ状に形成された内釜18が配設され
ている。この内釜18は、内釜18の軸心を前記外釜7
の軸心に対して布送り方向上流側から見て左方にずらし
て配設されているとともに、内釜18は、外釜7の大径
部7aの内周面の上部に形成されたレース面7dにより
回転自在に支持されている。この内釜18の軸心を外釜
7の軸心に対してずらして配設した水平釜4は、縫製動
作時のヒッチステッチを容易に防止して縫製品質を向上
させることができるとともに、図示しない糸切り装置や
下糸繰出装置などを配設するスペースを容易に確保する
ことができる。そして、内釜18は、外釜7が正回転し
た際に、外釜7との摩擦により外釜7とともに正回転す
るが、この内釜18の回転は、外釜7の上端より上方に
位置する内釜18の外周面に設けた突起19(図1)を
ミシンフレームに固定された内釜回り止め20(図1)
に当接させることにより停止させることができるように
なっている。また、外釜7が逆回転した際の内釜18の
逆回転は、ミシンフレームに固定された弾性を有する内
釜逆転止め21(図1)により停止させることができる
ようになっている。さらに、内釜18の内部の軸心部に
は、後述するボビン22を内部に収納して底部23aに
載置するためのほぼ円柱状に形成されたボビン収納穴2
3が凹設されている。この内釜18におけるボビン収納
穴23の周面の一部には、ボビン収納穴23に収納され
たボビン22の上フランジ37に指を引っかけてボビン
22を容易に取り出すことができるようにするために、
ボビン収納穴23の一側面と連通してボビン22の側方
までの深さを有するとともに、上部が開口するボビン着
脱用凹溝24が形成されている。さらにまた、ボビン収
納穴23の上部の周方向の一部には、ボビン収納穴23
の一部を兼ねた下糸張力手段25(図1)が配設されて
いる。
が開口のほぼカップ状に形成された内釜18が配設され
ている。この内釜18は、内釜18の軸心を前記外釜7
の軸心に対して布送り方向上流側から見て左方にずらし
て配設されているとともに、内釜18は、外釜7の大径
部7aの内周面の上部に形成されたレース面7dにより
回転自在に支持されている。この内釜18の軸心を外釜
7の軸心に対してずらして配設した水平釜4は、縫製動
作時のヒッチステッチを容易に防止して縫製品質を向上
させることができるとともに、図示しない糸切り装置や
下糸繰出装置などを配設するスペースを容易に確保する
ことができる。そして、内釜18は、外釜7が正回転し
た際に、外釜7との摩擦により外釜7とともに正回転す
るが、この内釜18の回転は、外釜7の上端より上方に
位置する内釜18の外周面に設けた突起19(図1)を
ミシンフレームに固定された内釜回り止め20(図1)
に当接させることにより停止させることができるように
なっている。また、外釜7が逆回転した際の内釜18の
逆回転は、ミシンフレームに固定された弾性を有する内
釜逆転止め21(図1)により停止させることができる
ようになっている。さらに、内釜18の内部の軸心部に
は、後述するボビン22を内部に収納して底部23aに
載置するためのほぼ円柱状に形成されたボビン収納穴2
3が凹設されている。この内釜18におけるボビン収納
穴23の周面の一部には、ボビン収納穴23に収納され
たボビン22の上フランジ37に指を引っかけてボビン
22を容易に取り出すことができるようにするために、
ボビン収納穴23の一側面と連通してボビン22の側方
までの深さを有するとともに、上部が開口するボビン着
脱用凹溝24が形成されている。さらにまた、ボビン収
納穴23の上部の周方向の一部には、ボビン収納穴23
の一部を兼ねた下糸張力手段25(図1)が配設されて
いる。
【0015】前記下糸張力手段25は、ボビン22に下
糸DSを巻き取って供給した後に、縫製動作時において
下糸DSに適正な張力を付与するためのものであり、図
3に示すように、円弧状に形成された基板26を有して
いる。この基板26の内周面は、前記ボビン収納穴23
の内面の一部を形成するようにボビン収納穴23の内径
寸法とほぼ同一の曲率かあるいはボビン収納穴23の内
径寸法より僅かに大きな曲率で形成されている。そし
て、基板26の上端縁には、前記外釜7が逆回転した際
に、内釜18の上面に沿って図3右方から左方へ移動す
る下糸DSが入り込む糸導入口27が形成されており、
この糸導入口27には、下糸DSが通過可能な幅で板厚
方向に貫通する糸導入溝28の先端部が接続されてい
る。そして、糸導入溝28の後端部は、基板26の糸導
入口27より図3左方下方に形成された板厚方向に貫通
するほぼ円形の糸係止孔29に接続されている。さら
に、糸係止孔29より図3左方に位置する基板26の上
端縁には、溝状の糸出口30が凹設されている。また、
基板26の外周面には、糸係止孔29から糸出口30へ
至る下糸DSを押さえるため図3に想像線にて示す下糸
押さえ板ばね31が密着配置されており、ボビン22に
巻回された下糸DSは、図3に示すように、糸係止孔2
9と糸出口30との間で下糸押さえ板ばね31によって
所定の張力を付与された状態で縫い目につながるように
されている。そして、下糸押さえ板ばね31と基板26
とは、下糸押さえ板ばね31を基板26の外周面に重ね
たうえで取付ねじ32により前記内釜18に固定されて
いる。
糸DSを巻き取って供給した後に、縫製動作時において
下糸DSに適正な張力を付与するためのものであり、図
3に示すように、円弧状に形成された基板26を有して
いる。この基板26の内周面は、前記ボビン収納穴23
の内面の一部を形成するようにボビン収納穴23の内径
寸法とほぼ同一の曲率かあるいはボビン収納穴23の内
径寸法より僅かに大きな曲率で形成されている。そし
て、基板26の上端縁には、前記外釜7が逆回転した際
に、内釜18の上面に沿って図3右方から左方へ移動す
る下糸DSが入り込む糸導入口27が形成されており、
この糸導入口27には、下糸DSが通過可能な幅で板厚
方向に貫通する糸導入溝28の先端部が接続されてい
る。そして、糸導入溝28の後端部は、基板26の糸導
入口27より図3左方下方に形成された板厚方向に貫通
するほぼ円形の糸係止孔29に接続されている。さら
に、糸係止孔29より図3左方に位置する基板26の上
端縁には、溝状の糸出口30が凹設されている。また、
基板26の外周面には、糸係止孔29から糸出口30へ
至る下糸DSを押さえるため図3に想像線にて示す下糸
押さえ板ばね31が密着配置されており、ボビン22に
巻回された下糸DSは、図3に示すように、糸係止孔2
9と糸出口30との間で下糸押さえ板ばね31によって
所定の張力を付与された状態で縫い目につながるように
されている。そして、下糸押さえ板ばね31と基板26
とは、下糸押さえ板ばね31を基板26の外周面に重ね
たうえで取付ねじ32により前記内釜18に固定されて
いる。
【0016】前記ボビン収納穴23の図2下方に示す底
部23aには、図4に示すように、内釜18の軸心と一
致するボビン22の軸心と、外釜7の軸心とを含むよう
に板厚方向に貫通する内釜貫通孔34が形成されてお
り、この内釜貫通孔34には、前記ボビン駆動部材11
がボビン駆動部材付勢ばね12の付勢力に抗して縫製動
作時の離間位置から上昇した際に、ボビン駆動部材11
の上端部に設けられているボビン駆動ギア14及びリン
グ14aが進入可能とされている。そして、ボビン駆動
ギア14が内釜貫通孔34に進入すると、このボビン駆
動ギア14は、後述するボビン22に形成されたボビン
従動ギア35に噛合可能とされ、リング14aがボビン
従動ギア35の底部を押し上げるようにしてボビン22
を上昇可能としている。
部23aには、図4に示すように、内釜18の軸心と一
致するボビン22の軸心と、外釜7の軸心とを含むよう
に板厚方向に貫通する内釜貫通孔34が形成されてお
り、この内釜貫通孔34には、前記ボビン駆動部材11
がボビン駆動部材付勢ばね12の付勢力に抗して縫製動
作時の離間位置から上昇した際に、ボビン駆動部材11
の上端部に設けられているボビン駆動ギア14及びリン
グ14aが進入可能とされている。そして、ボビン駆動
ギア14が内釜貫通孔34に進入すると、このボビン駆
動ギア14は、後述するボビン22に形成されたボビン
従動ギア35に噛合可能とされ、リング14aがボビン
従動ギア35の底部を押し上げるようにしてボビン22
を上昇可能としている。
【0017】図5に示すように、前記ボビン22は、下
糸DSが外周面に巻回されるボビン中心軸36を有して
おり、このボビン中心軸36の両端部には相互に対向す
るようにして上フランジ37および下フランジ38が配
設されている。すなわち、ボビン中心軸36の上端部に
は上フランジ37が、下端部には下フランジ38が配設
されている。そして、下フランジ38の図5下方に示す
下端面38aには、前記ボビン駆動部材11がボビン駆
動部材付勢ばね12の付勢力に抗して上昇した際に、ボ
ビン駆動部材11の上端部に設けられているボビン駆動
ギア14と噛合可能なボビン従動ギア35がその軸心を
下フランジ38、すなわち、ボビン22の軸心と同一に
して配設されている。また、上フランジ37には、図6
に示すように、外周縁に開口39aを備えたスリット3
9が形成されている。さらに、上フランジ37と下フラ
ンジ38とは、ボビン中心軸36により間隔を隔てて相
互に対向するように平行に配設されている。さらにま
た、ボビン中心軸36は、図5に示すように、両端の上
下フランジ37,38側よりも中央部が細径に形成され
ている。これは、糸巻き時にボビンを回転させた時に糸
が中央部に寄って巻回するようにするためである。
糸DSが外周面に巻回されるボビン中心軸36を有して
おり、このボビン中心軸36の両端部には相互に対向す
るようにして上フランジ37および下フランジ38が配
設されている。すなわち、ボビン中心軸36の上端部に
は上フランジ37が、下端部には下フランジ38が配設
されている。そして、下フランジ38の図5下方に示す
下端面38aには、前記ボビン駆動部材11がボビン駆
動部材付勢ばね12の付勢力に抗して上昇した際に、ボ
ビン駆動部材11の上端部に設けられているボビン駆動
ギア14と噛合可能なボビン従動ギア35がその軸心を
下フランジ38、すなわち、ボビン22の軸心と同一に
して配設されている。また、上フランジ37には、図6
に示すように、外周縁に開口39aを備えたスリット3
9が形成されている。さらに、上フランジ37と下フラ
ンジ38とは、ボビン中心軸36により間隔を隔てて相
互に対向するように平行に配設されている。さらにま
た、ボビン中心軸36は、図5に示すように、両端の上
下フランジ37,38側よりも中央部が細径に形成され
ている。これは、糸巻き時にボビンを回転させた時に糸
が中央部に寄って巻回するようにするためである。
【0018】図1に戻って、前記外釜7の大径部7aの
外周面には、縫製動作時に縫い目を形成するため上糸ル
ープを捕捉する剣先42、糸巻き動作後の下糸DSの切
断のための切断刃43およびさそい込み部44が配設さ
れている。さらに、前記外釜7が逆回転した場合に切断
刃43に隣接する切断刃43の図1左方に示す回転方向
手前側には、開口部45が形成されている。また、図2
および図4に示すように、前記外釜7の大径部7aの外
周面には、糸巻き動作後にボビン22に巻き取られて供
給された下糸DSを捕捉する平面ほぼコ字形状とされた
フック部46a(図4)を外釜7が逆回転した際に回転
方向に対して正対するように設けた糸捕捉フック46が
突設されている。この糸捕捉フック46のフック部46
aの背面には、図4に示すように、外釜7が正回転した
際に、外釜7の外周面の近傍に位置する下糸DSを外釜
7から離間する方向へ移動可能な糸離間用傾斜面47が
形成されている。また、前記切断刃43は、前記外釜7
の外周面にほぼ接線方向で前記剣先42と対向する向き
に固定されており、前記糸捕捉フック46と前記切断刃
43とは、糸捕捉フック46が下糸張力手段25に下糸
DSの糸掛けを終了するまでは糸捕捉フック46から前
記糸保持捕捉兼用部材48へ至る下糸DSの外釜7の外
周面に巻き付いている部位から切断刃43が離間した状
態を保持し、糸捕捉フック46が下糸張力手段25に下
糸DSの糸掛けを終了した後に糸捕捉フック46から糸
保持捕捉兼用部材48へ至る下糸DSの外釜7の外周面
に巻き付いている部位に切断刃43が当接するように位
置関係が設定されている。
外周面には、縫製動作時に縫い目を形成するため上糸ル
ープを捕捉する剣先42、糸巻き動作後の下糸DSの切
断のための切断刃43およびさそい込み部44が配設さ
れている。さらに、前記外釜7が逆回転した場合に切断
刃43に隣接する切断刃43の図1左方に示す回転方向
手前側には、開口部45が形成されている。また、図2
および図4に示すように、前記外釜7の大径部7aの外
周面には、糸巻き動作後にボビン22に巻き取られて供
給された下糸DSを捕捉する平面ほぼコ字形状とされた
フック部46a(図4)を外釜7が逆回転した際に回転
方向に対して正対するように設けた糸捕捉フック46が
突設されている。この糸捕捉フック46のフック部46
aの背面には、図4に示すように、外釜7が正回転した
際に、外釜7の外周面の近傍に位置する下糸DSを外釜
7から離間する方向へ移動可能な糸離間用傾斜面47が
形成されている。また、前記切断刃43は、前記外釜7
の外周面にほぼ接線方向で前記剣先42と対向する向き
に固定されており、前記糸捕捉フック46と前記切断刃
43とは、糸捕捉フック46が下糸張力手段25に下糸
DSの糸掛けを終了するまでは糸捕捉フック46から前
記糸保持捕捉兼用部材48へ至る下糸DSの外釜7の外
周面に巻き付いている部位から切断刃43が離間した状
態を保持し、糸捕捉フック46が下糸張力手段25に下
糸DSの糸掛けを終了した後に糸捕捉フック46から糸
保持捕捉兼用部材48へ至る下糸DSの外釜7の外周面
に巻き付いている部位に切断刃43が当接するように位
置関係が設定されている。
【0019】図1に示すように、前記水平釜4の図1右
方には、糸保持捕捉兼用部材48が配設されている。こ
の糸保持捕捉兼用部材48は、糸巻き動作時に、ボビン
22に供給する下糸DSとして下糸専用糸EDSあるい
は上糸USのどちらを選択した場合であっても、糸巻き
動作時に下糸DSとなる何れか一方を保持あるいは係止
することができるようになっている。そして、糸保持捕
捉兼用部材48は、図1左方に示すほぼ平板状の糸保持
捕捉部49と、この糸保持捕捉部49の図1右方に示す
後端部から図1手前側下方に向けて延出された取付部5
0とを有している。そして、取付部50の先端には、糸
保持捕捉部49の板厚方向に平行に延在する取付面50
aが設けられており、この取付面50aには、糸保持捕
捉部49に対してほぼ平行に位置するようにして前後1
対とされた前取付ピン51および後取付ピン52が所望
の間隔をおいて糸保持捕捉部49から離間するように図
1手前側に向かって突設されている。この前後1対の各
取付ピン51,52は、後述する糸保持捕捉兼用部材移
動手段53によって移動可能に支持されるようになって
いる。
方には、糸保持捕捉兼用部材48が配設されている。こ
の糸保持捕捉兼用部材48は、糸巻き動作時に、ボビン
22に供給する下糸DSとして下糸専用糸EDSあるい
は上糸USのどちらを選択した場合であっても、糸巻き
動作時に下糸DSとなる何れか一方を保持あるいは係止
することができるようになっている。そして、糸保持捕
捉兼用部材48は、図1左方に示すほぼ平板状の糸保持
捕捉部49と、この糸保持捕捉部49の図1右方に示す
後端部から図1手前側下方に向けて延出された取付部5
0とを有している。そして、取付部50の先端には、糸
保持捕捉部49の板厚方向に平行に延在する取付面50
aが設けられており、この取付面50aには、糸保持捕
捉部49に対してほぼ平行に位置するようにして前後1
対とされた前取付ピン51および後取付ピン52が所望
の間隔をおいて糸保持捕捉部49から離間するように図
1手前側に向かって突設されている。この前後1対の各
取付ピン51,52は、後述する糸保持捕捉兼用部材移
動手段53によって移動可能に支持されるようになって
いる。
【0020】図7および図8に示すように、糸保持捕捉
兼用部材48を構成する前記糸保持捕捉部49の図7下
方に示す前端縁の図7左右に示す長手方向のほぼ中央部
には、糸巻き動作時にボビン22に供給する下糸DSと
して上糸USを選択した際の下糸DSが通過するほぼ鋸
刃状の掛け溝54が形成されている。この掛け溝54の
図7左方に示す先端側に隣位する位置には、図7下方に
示す手前側に向けて突出するとともに、図8に示すよう
に、下方に向けて傾斜するようにして折曲延出された後
舌片55が形成されている。
兼用部材48を構成する前記糸保持捕捉部49の図7下
方に示す前端縁の図7左右に示す長手方向のほぼ中央部
には、糸巻き動作時にボビン22に供給する下糸DSと
して上糸USを選択した際の下糸DSが通過するほぼ鋸
刃状の掛け溝54が形成されている。この掛け溝54の
図7左方に示す先端側に隣位する位置には、図7下方に
示す手前側に向けて突出するとともに、図8に示すよう
に、下方に向けて傾斜するようにして折曲延出された後
舌片55が形成されている。
【0021】前記後舌片55の図7左方に示す先端側に
は、図7下方に示す手前側に向けて突出する突出部56
が適宜な間隔をおいて形成されており、この突出部56
の図7右方に示す後端縁の手前側には、図7右方に示す
後端側に向けて突出するとともに、図8に示すように、
上方に向けて傾斜するようにして折曲延出された前舌片
57が突出部56の図7右方に示す後端側に位置する部
位の前端縁と適宜な間隔を隔てて形成されている。そし
て、前舌片57の根本の下面の図7上方に示す奥側の部
位が、糸巻き動作時に、後述する上方糸保持部59およ
び上方糸係止部60(両部材をそれぞれ上方糸配置部と
する)より供給側に位置する下糸専用糸EDSあるいは
下糸DSとして供給される上糸USを前記ボビン22の
上フランジ37に当接可能に位置させる糸位置規制部5
8とされている。
は、図7下方に示す手前側に向けて突出する突出部56
が適宜な間隔をおいて形成されており、この突出部56
の図7右方に示す後端縁の手前側には、図7右方に示す
後端側に向けて突出するとともに、図8に示すように、
上方に向けて傾斜するようにして折曲延出された前舌片
57が突出部56の図7右方に示す後端側に位置する部
位の前端縁と適宜な間隔を隔てて形成されている。そし
て、前舌片57の根本の下面の図7上方に示す奥側の部
位が、糸巻き動作時に、後述する上方糸保持部59およ
び上方糸係止部60(両部材をそれぞれ上方糸配置部と
する)より供給側に位置する下糸専用糸EDSあるいは
下糸DSとして供給される上糸USを前記ボビン22の
上フランジ37に当接可能に位置させる糸位置規制部5
8とされている。
【0022】前記突出部56の図7左方に示す先端側
は、突出部56の図7左方に示す先端縁から図7下方に
示す手前側に向けて突出する最も幅広とされた直立部6
1と、この直立部61の上端から水平方向に延長された
水平部62とにより正面ほぼ横L字状に形成されてい
る。そして、水平部62は、図7左方に位置し図7上方
に示す奥端縁が直線状に形成され糸保持捕捉部49の最
も先端側に位置する幅の狭い平面ほぼ長方形状の前水平
部62aと、この前水平部62aと前記直立部61の上
端とを接続する幅の広い平面ほぼ長方形状の後水平部6
2bとから形成されている。そして、後水平部62bの
図7左方下方に示す角部には斜めの面取りが施されてい
る。また、前水平部62aの先端は、糸保持捕捉先端6
3とされており、この糸保持捕捉先端63の上面角部に
は、図8に示すように、先端に向かって板厚が漸減する
ガイド傾斜面64が形成されている。さらに、糸保持捕
捉先端63の図7左方下方に示す角部にはアール状の面
取りが施されているとともに、糸保持捕捉先端63は、
図7に示すように、全体として先端に向けて凸の平面ほ
ぼアール状に形成されている。
は、突出部56の図7左方に示す先端縁から図7下方に
示す手前側に向けて突出する最も幅広とされた直立部6
1と、この直立部61の上端から水平方向に延長された
水平部62とにより正面ほぼ横L字状に形成されてい
る。そして、水平部62は、図7左方に位置し図7上方
に示す奥端縁が直線状に形成され糸保持捕捉部49の最
も先端側に位置する幅の狭い平面ほぼ長方形状の前水平
部62aと、この前水平部62aと前記直立部61の上
端とを接続する幅の広い平面ほぼ長方形状の後水平部6
2bとから形成されている。そして、後水平部62bの
図7左方下方に示す角部には斜めの面取りが施されてい
る。また、前水平部62aの先端は、糸保持捕捉先端6
3とされており、この糸保持捕捉先端63の上面角部に
は、図8に示すように、先端に向かって板厚が漸減する
ガイド傾斜面64が形成されている。さらに、糸保持捕
捉先端63の図7左方下方に示す角部にはアール状の面
取りが施されているとともに、糸保持捕捉先端63は、
図7に示すように、全体として先端に向けて凸の平面ほ
ぼアール状に形成されている。
【0023】前記糸保持捕捉部49の後舌片55より図
7右方に示す後端側の上面の幅方向ほぼ中央部には、糸
巻き動作時にボビン22に供給する下糸DSとして下糸
専用糸EDSを選択した際に、下糸DSのガイドとなる
ほぼ横L字状の糸ガイド舌片65が、その自由端を図7
下方に示す手前側に向けて上方に突出形成されている。
7右方に示す後端側の上面の幅方向ほぼ中央部には、糸
巻き動作時にボビン22に供給する下糸DSとして下糸
専用糸EDSを選択した際に、下糸DSのガイドとなる
ほぼ横L字状の糸ガイド舌片65が、その自由端を図7
下方に示す手前側に向けて上方に突出形成されている。
【0024】前記糸保持捕捉部49の先端側の上面に
は、糸保持板ばね66がねじ67(図7)により密着配
置されている。この糸保持板ばね66には、糸保持捕捉
部49に形成された掛け溝54と平面同一形状の上掛け
溝68が形成されており、この上掛け溝68の図7左方
に示す先端側には、前記後舌片55の上方に位置するよ
うにして、図7下方に示す手前側に向けて突出するとと
もに、図8に示すように、上方に向けて傾斜するように
して折曲延出された上後舌片69が形成されている。そ
して、上後舌片69と後舌片55との当接部の根本の内
側が、糸巻き動作時にボビン22に供給する下糸DSと
して上糸USを選択した際の下糸DSを前記糸位置規制
部58の供給側で保持する上糸用後方保持部70とされ
ている。
は、糸保持板ばね66がねじ67(図7)により密着配
置されている。この糸保持板ばね66には、糸保持捕捉
部49に形成された掛け溝54と平面同一形状の上掛け
溝68が形成されており、この上掛け溝68の図7左方
に示す先端側には、前記後舌片55の上方に位置するよ
うにして、図7下方に示す手前側に向けて突出するとと
もに、図8に示すように、上方に向けて傾斜するように
して折曲延出された上後舌片69が形成されている。そ
して、上後舌片69と後舌片55との当接部の根本の内
側が、糸巻き動作時にボビン22に供給する下糸DSと
して上糸USを選択した際の下糸DSを前記糸位置規制
部58の供給側で保持する上糸用後方保持部70とされ
ている。
【0025】前記糸保持板ばね66の上掛け溝68の図
7上方に示す奥端縁には、上掛け溝68とほぼ同様の掛
け凹溝71が形成されており、この掛け凹溝71の右方
には、図7上方に示す奥側に向けて突出するとともに、
図8に示すように、上方に向けて傾斜するようにして折
曲延出された糸掛舌片72が隣設形成されている。そし
て、糸掛舌片72と糸保持捕捉部49の上面との当接部
の根本の内側が、糸巻き動作時にボビン22に供給する
下糸DSとして下糸専用糸EDSを選択した際の下糸専
用糸EDSを前記糸位置規制部58の供給側で保持する
専用下糸用後方保持部73とされている。
7上方に示す奥端縁には、上掛け溝68とほぼ同様の掛
け凹溝71が形成されており、この掛け凹溝71の右方
には、図7上方に示す奥側に向けて突出するとともに、
図8に示すように、上方に向けて傾斜するようにして折
曲延出された糸掛舌片72が隣設形成されている。そし
て、糸掛舌片72と糸保持捕捉部49の上面との当接部
の根本の内側が、糸巻き動作時にボビン22に供給する
下糸DSとして下糸専用糸EDSを選択した際の下糸専
用糸EDSを前記糸位置規制部58の供給側で保持する
専用下糸用後方保持部73とされている。
【0026】前記糸保持板ばね66の図7左方に示す先
端側は、図7下方に示す前端縁が直線状の正面ほぼ横L
字状に形成されており、図7左方下方に示す角部が糸保
持板ばね先端74とされている。そして、糸保持板ばね
66の図7左方に示す先端縁は、図7に示すように、糸
保持板ばね先端74から図7上方に示す奥端縁に向けて
図7右方に示す後端縁側に向かって斜めに傾斜して形成
されているとともに、その途中の糸保持捕捉部49の前
水平部62aと重なった部位には、図7上方に向けて凸
の凸状部75が形成されている。また、糸保持板ばね先
端74から凸状部75までの先端側部位は、図8に示す
ように先端側上方に向けて傾斜するようにして折曲延出
されている。そして、糸保持板ばね66の先端縁と糸保
持捕捉部49の先端縁との交叉部が、糸巻き動作時にお
いて後述する進入位置に位置した際に、供給される下糸
DSとしての上糸USを前記ボビン22の上フランジ3
7の上方に位置するように係止可能な上方糸係止部60
とされ、糸保持板ばね66の凸状部75と糸保持捕捉部
49の上面との当接部が、糸巻き動作時において後述す
る進入位置に位置した際に、供給される下糸専用糸ED
Sを前記ボビン22の上フランジ37の上方に位置する
ように保持可能な上方糸保持部59とされている。
端側は、図7下方に示す前端縁が直線状の正面ほぼ横L
字状に形成されており、図7左方下方に示す角部が糸保
持板ばね先端74とされている。そして、糸保持板ばね
66の図7左方に示す先端縁は、図7に示すように、糸
保持板ばね先端74から図7上方に示す奥端縁に向けて
図7右方に示す後端縁側に向かって斜めに傾斜して形成
されているとともに、その途中の糸保持捕捉部49の前
水平部62aと重なった部位には、図7上方に向けて凸
の凸状部75が形成されている。また、糸保持板ばね先
端74から凸状部75までの先端側部位は、図8に示す
ように先端側上方に向けて傾斜するようにして折曲延出
されている。そして、糸保持板ばね66の先端縁と糸保
持捕捉部49の先端縁との交叉部が、糸巻き動作時にお
いて後述する進入位置に位置した際に、供給される下糸
DSとしての上糸USを前記ボビン22の上フランジ3
7の上方に位置するように係止可能な上方糸係止部60
とされ、糸保持板ばね66の凸状部75と糸保持捕捉部
49の上面との当接部が、糸巻き動作時において後述す
る進入位置に位置した際に、供給される下糸専用糸ED
Sを前記ボビン22の上フランジ37の上方に位置する
ように保持可能な上方糸保持部59とされている。
【0027】なお、本実施の形態においては、ボビン2
2に供給する下糸DSとして下糸専用糸EDSあるいは
上糸USの何れを選択した場合においても保持あるいは
捕捉可能な糸保持捕捉兼用部材48を用いる構成とした
が、ボビン22に供給する下糸DSとして下糸専用糸E
DSのみを供給する場合においては、糸保持捕捉兼用部
材48のかわりに、前記糸位置規制部58、上方糸保持
部(上方糸配置部)59および専用下糸用後方保持部7
3を有する図示しない糸保持部材を用いてもよい。ま
た、ボビン22に供給する下糸DSとして上糸USのみ
を供給する場合においては、糸保持捕捉兼用部材48の
かわりに、前記糸位置規制部58、上方糸係止部(上方
糸配置部)60および上糸用後方保持部70を有する図
示しない糸捕捉部材を用いてもよい。
2に供給する下糸DSとして下糸専用糸EDSあるいは
上糸USの何れを選択した場合においても保持あるいは
捕捉可能な糸保持捕捉兼用部材48を用いる構成とした
が、ボビン22に供給する下糸DSとして下糸専用糸E
DSのみを供給する場合においては、糸保持捕捉兼用部
材48のかわりに、前記糸位置規制部58、上方糸保持
部(上方糸配置部)59および専用下糸用後方保持部7
3を有する図示しない糸保持部材を用いてもよい。ま
た、ボビン22に供給する下糸DSとして上糸USのみ
を供給する場合においては、糸保持捕捉兼用部材48の
かわりに、前記糸位置規制部58、上方糸係止部(上方
糸配置部)60および上糸用後方保持部70を有する図
示しない糸捕捉部材を用いてもよい。
【0028】図1に戻って、前記糸保持捕捉兼用部材移
動手段53は、糸保持捕捉兼用部材48の先端部を退避
位置と進入位置との間を進退させるものであり、前記糸
保持捕捉兼用部材48の取付面50aに突設された前取
付ピン51および後取付ピン52が挿通される移動溝7
6を有している。この移動溝76は、前記ベースフレー
ム33に固定された断面ほぼL字状の機構台77の立設
部77aの上部近傍に形成されており、図1左方に示す
長手方向をほぼ水平にして形成された長孔形状の水平部
76aと、この水平部76aの図1右方に示す後端側
に、上下方向に位置する長手方向のほぼ中央部が接続さ
れ後端側に向けて凸の円弧状に形成された上下部76b
から形成されている。そして、移動溝76に前取付ピン
51および後取付ピン52の先端を手前側に向けて突出
するようにして挿通したうえで、前取付ピン51および
後取付ピン52の先端に止め輪78をそれぞれ公知の如
く取着することにより、糸保持捕捉兼用部材48が機構
台77に取着されている。
動手段53は、糸保持捕捉兼用部材48の先端部を退避
位置と進入位置との間を進退させるものであり、前記糸
保持捕捉兼用部材48の取付面50aに突設された前取
付ピン51および後取付ピン52が挿通される移動溝7
6を有している。この移動溝76は、前記ベースフレー
ム33に固定された断面ほぼL字状の機構台77の立設
部77aの上部近傍に形成されており、図1左方に示す
長手方向をほぼ水平にして形成された長孔形状の水平部
76aと、この水平部76aの図1右方に示す後端側
に、上下方向に位置する長手方向のほぼ中央部が接続さ
れ後端側に向けて凸の円弧状に形成された上下部76b
から形成されている。そして、移動溝76に前取付ピン
51および後取付ピン52の先端を手前側に向けて突出
するようにして挿通したうえで、前取付ピン51および
後取付ピン52の先端に止め輪78をそれぞれ公知の如
く取着することにより、糸保持捕捉兼用部材48が機構
台77に取着されている。
【0029】前記機構台77の立設部77aの図1手前
側右下には、平板状の駆動板下79が適宜な間隔をおい
て平行に配設されており、この駆動板下79は、駆動板
下79の図1奥側に示す裏面に突設した前後1対のガイ
ドピン80(一方のみ図示)の先端を、前記機構台77
の移動溝76の下方に移動溝76の水平部76aに対し
て平行に延在するようにして形成したガイド溝81を突
出するようにして挿通したうえでガイドピン80の先端
に止め輪82をそれぞれ公知の如く取着することにより
ガイド溝81に沿って移動自在に支持されている。
側右下には、平板状の駆動板下79が適宜な間隔をおい
て平行に配設されており、この駆動板下79は、駆動板
下79の図1奥側に示す裏面に突設した前後1対のガイ
ドピン80(一方のみ図示)の先端を、前記機構台77
の移動溝76の下方に移動溝76の水平部76aに対し
て平行に延在するようにして形成したガイド溝81を突
出するようにして挿通したうえでガイドピン80の先端
に止め輪82をそれぞれ公知の如く取着することにより
ガイド溝81に沿って移動自在に支持されている。
【0030】また、前記機構台77の立設部77aの図
1手前側右上には、平板状の駆動板上83が適宜な間隔
をおいて平行に配設されており、この駆動板上83の下
端部は、前記駆動板下79の上端縁の右側に配設された
ガイドロッド84に挿通されるとともに、ガイドロッド
84の図1右方に示す後端側の外周面に装着された付勢
ばね85により、常時は図1左方に示す先端側に向けて
付勢されている。そして、駆動板上83の下端縁には、
係止溝86が形成されており、この係止溝86に対して
駆動板下79の上端縁のガイドロッド84の右方に上方
に向けて突設した係止ピン87を嵌合することにより、
駆動板上83がガイドロッド84を中心として回転する
のを防止することができるようになっている。さらに、
駆動板上83には、前記後取付ピン52を上下動させる
ことにより、糸保持捕捉兼用部材48の先端を外釜7の
大径部7aに沿って上下動させるためのカム面88を形
成するため、図1左方が開口の左斜め上方から右斜め下
方に向かうカム溝89が形成されており、このカム溝8
9には、前記後取付ピン52の先端部が嵌合可能に形成
されている。また、駆動板下79の下端縁には、駆動モ
ータ91の出力軸に取着されたピニオン92と噛合する
ラック90が形成されており、駆動モータ91の回転に
より、駆動板下79がガイド溝81に沿って移動可能と
されており、その結果、糸保持捕捉兼用部材48が進退
自在にされている。
1手前側右上には、平板状の駆動板上83が適宜な間隔
をおいて平行に配設されており、この駆動板上83の下
端部は、前記駆動板下79の上端縁の右側に配設された
ガイドロッド84に挿通されるとともに、ガイドロッド
84の図1右方に示す後端側の外周面に装着された付勢
ばね85により、常時は図1左方に示す先端側に向けて
付勢されている。そして、駆動板上83の下端縁には、
係止溝86が形成されており、この係止溝86に対して
駆動板下79の上端縁のガイドロッド84の右方に上方
に向けて突設した係止ピン87を嵌合することにより、
駆動板上83がガイドロッド84を中心として回転する
のを防止することができるようになっている。さらに、
駆動板上83には、前記後取付ピン52を上下動させる
ことにより、糸保持捕捉兼用部材48の先端を外釜7の
大径部7aに沿って上下動させるためのカム面88を形
成するため、図1左方が開口の左斜め上方から右斜め下
方に向かうカム溝89が形成されており、このカム溝8
9には、前記後取付ピン52の先端部が嵌合可能に形成
されている。また、駆動板下79の下端縁には、駆動モ
ータ91の出力軸に取着されたピニオン92と噛合する
ラック90が形成されており、駆動モータ91の回転に
より、駆動板下79がガイド溝81に沿って移動可能と
されており、その結果、糸保持捕捉兼用部材48が進退
自在にされている。
【0031】また、前記糸保持捕捉兼用部材移動手段5
3の駆動モータ91は、図1に示すように後述する制御
部93に電気的に接続されており、制御部93から送出
される制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動され
るようにされている。
3の駆動モータ91は、図1に示すように後述する制御
部93に電気的に接続されており、制御部93から送出
される制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動され
るようにされている。
【0032】なお、本実施の形態においては、ボビン2
2に供給する下糸DSとして下糸専用糸EDSあるいは
上糸USの何れを選択した場合においても保持あるいは
捕捉可能な糸保持捕捉兼用部材48を用いる構成とした
が、ボビン22に供給する下糸DSとして下糸専用糸E
DSのみを供給する場合においては、糸保持捕捉兼用部
材移動手段53を、前述した図示しない糸保持部材の先
端部を退避位置と進入位置との間を進退させる図示しな
い糸保持部材移動手段として用いるとよい。また、ボビ
ン22に供給する下糸DSとして上糸USのみを供給す
る場合においては、糸保持捕捉兼用部材移動手段53
を、前述した図示しない糸捕捉部材の先端部を退避位置
と進入位置との間を進退させる図示しない糸捕捉部材移
動手段として用いるとよい。
2に供給する下糸DSとして下糸専用糸EDSあるいは
上糸USの何れを選択した場合においても保持あるいは
捕捉可能な糸保持捕捉兼用部材48を用いる構成とした
が、ボビン22に供給する下糸DSとして下糸専用糸E
DSのみを供給する場合においては、糸保持捕捉兼用部
材移動手段53を、前述した図示しない糸保持部材の先
端部を退避位置と進入位置との間を進退させる図示しな
い糸保持部材移動手段として用いるとよい。また、ボビ
ン22に供給する下糸DSとして上糸USのみを供給す
る場合においては、糸保持捕捉兼用部材移動手段53
を、前述した図示しない糸捕捉部材の先端部を退避位置
と進入位置との間を進退させる図示しない糸捕捉部材移
動手段として用いるとよい。
【0033】図2に示すように、前記ボビン駆動部材1
1の下方には、ボビン駆動部材移動手段94が配設され
ている。このボビン駆動部材移動手段94は、ボビン駆
動部材11の下方に位置する平面ほぼL字状に形成され
た作動板95を有している。この作動板95の図2右方
に示す後端部には、図1、図2および図9に示すよう
に、ギア連結リンク96が連設されている。このギア連
結リンク96の長手方向のほぼ中央部には、前記機構台
77の図1左方下方の角部近傍に立設されたリンク支持
ピン97が図1手前側に突出するようにして挿通されて
おり、このリンク支持ピン97の先端側に取着された止
め輪98によって、ギア連結リンク96はリンク支持ピ
ン97を中心として回転可能に支持されるようにして機
構台77に取着されている。さらに、作動板95は、図
9に示すように、一端が作動板95に係止され他端がベ
ースフレーム33に係止されたばね6により、常時はリ
ンク支持ピン97を中心として反時計方向へ付勢されて
いるとともに、作動板95のリンク支持ピン97を中心
とした反時計方向への回転は、機構台77に突設された
位置決めピン99にギア連結リンク96の下端面が当接
した位置で保持されており、その結果、作動板95は、
常時はボビン駆動部材11の下方に離間し、ボビン駆動
部材11の上端に配設されたボビン駆動ギア14が外釜
底板16のギア孔17と噛合し、かつ、ボビン駆動ギア
14がボビン従動ギア35から離間した離間位置を保持
することができるようになっている。
1の下方には、ボビン駆動部材移動手段94が配設され
ている。このボビン駆動部材移動手段94は、ボビン駆
動部材11の下方に位置する平面ほぼL字状に形成され
た作動板95を有している。この作動板95の図2右方
に示す後端部には、図1、図2および図9に示すよう
に、ギア連結リンク96が連設されている。このギア連
結リンク96の長手方向のほぼ中央部には、前記機構台
77の図1左方下方の角部近傍に立設されたリンク支持
ピン97が図1手前側に突出するようにして挿通されて
おり、このリンク支持ピン97の先端側に取着された止
め輪98によって、ギア連結リンク96はリンク支持ピ
ン97を中心として回転可能に支持されるようにして機
構台77に取着されている。さらに、作動板95は、図
9に示すように、一端が作動板95に係止され他端がベ
ースフレーム33に係止されたばね6により、常時はリ
ンク支持ピン97を中心として反時計方向へ付勢されて
いるとともに、作動板95のリンク支持ピン97を中心
とした反時計方向への回転は、機構台77に突設された
位置決めピン99にギア連結リンク96の下端面が当接
した位置で保持されており、その結果、作動板95は、
常時はボビン駆動部材11の下方に離間し、ボビン駆動
部材11の上端に配設されたボビン駆動ギア14が外釜
底板16のギア孔17と噛合し、かつ、ボビン駆動ギア
14がボビン従動ギア35から離間した離間位置を保持
することができるようになっている。
【0034】図9に示すように、ギア連結リンク96の
右方下方には、上に凸の円弧状溝部100が形成されて
おり、この円弧状溝部100の左側下方には、ほぼ上下
方向に向けて延在する当接縁100Aが形成されてい
る。この当接縁100Aには、前記機構台77のリンク
支持ピン97の右方下方に立設された支持ピン101に
止め輪102によって回動可能に取着されたほぼベルク
ランク状のストッパ103の作動腕104に板厚方向に
貫通するようにして配設されたストッパピン105が当
接可能とされている。そして、ストッパ103の図9左
方に示す駆動腕106には、一端が駆動腕106に係止
され他端がベースフレーム33に係止されたばね107
が配設されており、ストッパピン105は、常時はばね
107の付勢力をもって反時計方向へ付勢された状態で
円弧状溝部100の左方下方にほぼ上下方向に向けて形
成された当接縁100Aに向けて付勢されている。ま
た、ギア連結リンク96の上端縁の図9右方には、図1
に示す前記駆動板下79の裏面に突設された作動ピン1
08が駆動板下79の進退運動に連動して接離可能な傾
斜カム面109が形成されており、前記駆動板下79が
図1左方に示す前進側に向かって前進する途中で作動ピ
ン108が傾斜カム面109に当接し、リンク支持ピン
97を中心として反時計方向へ付勢されているギア連結
リンク96をばね6の付勢力に抗して時計方向へ回動さ
せ、その結果、作動板95の先端を所定のタイミングで
上昇させて前記ボビン駆動部材11と当接させて前記ボ
ビン駆動部材11を上昇させ、ボビン駆動部材11の上
端に配設されボビン駆動ギア14を上昇させ、外釜底板
16のギア孔17と噛合しているボビン駆動ギア14を
外釜底板16のギア孔17とボビン従動ギア35との両
者に噛合させて、ボビン駆動部材11とボビン22を連
結させた連結位置に位置させることができるようになっ
ている。また、前記駆動板下79が図1左方に示す前進
側に向かって前進する途中で作動ピン108が傾斜カム
面109に当接し、リンク支持ピン97を中心として反
時計方向へ付勢されているギア連結リンク96をばね6
の付勢力に抗して時計方向へ回動させると、ばね107
の付勢力をもって反時計方向へ付勢されたストッパピン
105が円弧状溝部100の溝底100aに嵌合して係
合するようになっている。さらにまた、円弧状溝部10
0の溝底100aに嵌合したストッパピン105は、駆
動板下79が図1左方に示す前進端から図1右方に示す
後退端に移動する途中で、駆動板下79の先端部から突
出するように配設されたほぼ倒立L字状のストッパピン
作動腕159と当接することにより、円弧状溝部100
の溝底100aから離間し、作動ピン108が傾斜カム
面109から離間してばね6の付勢力によって反時計方
向へ付勢されているギア連結リンク96の反時計方向へ
の回動により、円弧状溝部100の左方下方に形成され
た当接縁100Aに対向するようになっている。
右方下方には、上に凸の円弧状溝部100が形成されて
おり、この円弧状溝部100の左側下方には、ほぼ上下
方向に向けて延在する当接縁100Aが形成されてい
る。この当接縁100Aには、前記機構台77のリンク
支持ピン97の右方下方に立設された支持ピン101に
止め輪102によって回動可能に取着されたほぼベルク
ランク状のストッパ103の作動腕104に板厚方向に
貫通するようにして配設されたストッパピン105が当
接可能とされている。そして、ストッパ103の図9左
方に示す駆動腕106には、一端が駆動腕106に係止
され他端がベースフレーム33に係止されたばね107
が配設されており、ストッパピン105は、常時はばね
107の付勢力をもって反時計方向へ付勢された状態で
円弧状溝部100の左方下方にほぼ上下方向に向けて形
成された当接縁100Aに向けて付勢されている。ま
た、ギア連結リンク96の上端縁の図9右方には、図1
に示す前記駆動板下79の裏面に突設された作動ピン1
08が駆動板下79の進退運動に連動して接離可能な傾
斜カム面109が形成されており、前記駆動板下79が
図1左方に示す前進側に向かって前進する途中で作動ピ
ン108が傾斜カム面109に当接し、リンク支持ピン
97を中心として反時計方向へ付勢されているギア連結
リンク96をばね6の付勢力に抗して時計方向へ回動さ
せ、その結果、作動板95の先端を所定のタイミングで
上昇させて前記ボビン駆動部材11と当接させて前記ボ
ビン駆動部材11を上昇させ、ボビン駆動部材11の上
端に配設されボビン駆動ギア14を上昇させ、外釜底板
16のギア孔17と噛合しているボビン駆動ギア14を
外釜底板16のギア孔17とボビン従動ギア35との両
者に噛合させて、ボビン駆動部材11とボビン22を連
結させた連結位置に位置させることができるようになっ
ている。また、前記駆動板下79が図1左方に示す前進
側に向かって前進する途中で作動ピン108が傾斜カム
面109に当接し、リンク支持ピン97を中心として反
時計方向へ付勢されているギア連結リンク96をばね6
の付勢力に抗して時計方向へ回動させると、ばね107
の付勢力をもって反時計方向へ付勢されたストッパピン
105が円弧状溝部100の溝底100aに嵌合して係
合するようになっている。さらにまた、円弧状溝部10
0の溝底100aに嵌合したストッパピン105は、駆
動板下79が図1左方に示す前進端から図1右方に示す
後退端に移動する途中で、駆動板下79の先端部から突
出するように配設されたほぼ倒立L字状のストッパピン
作動腕159と当接することにより、円弧状溝部100
の溝底100aから離間し、作動ピン108が傾斜カム
面109から離間してばね6の付勢力によって反時計方
向へ付勢されているギア連結リンク96の反時計方向へ
の回動により、円弧状溝部100の左方下方に形成され
た当接縁100Aに対向するようになっている。
【0035】したがって、本実施の形態におけるストッ
パピン105は、図1に示す駆動板下79が図1右方に
示す後退端に位置した場合、円弧状溝部100から離間
した状態を保持してボビン駆動部材11とボビン22を
離間位置に保持することができ、図1に示す駆動板下7
9が図1左方に示す前進端に位置した場合、円弧状溝部
100の溝底100aに嵌合した状態を保持してボビン
駆動部材11とボビン22を連結位置に保持することが
できるようになっている。
パピン105は、図1に示す駆動板下79が図1右方に
示す後退端に位置した場合、円弧状溝部100から離間
した状態を保持してボビン駆動部材11とボビン22を
離間位置に保持することができ、図1に示す駆動板下7
9が図1左方に示す前進端に位置した場合、円弧状溝部
100の溝底100aに嵌合した状態を保持してボビン
駆動部材11とボビン22を連結位置に保持することが
できるようになっている。
【0036】すなわち、ボビン駆動部材移動手段94
は、前記糸保持捕捉兼用部材移動手段53に連動して動
作するように形成されている。
は、前記糸保持捕捉兼用部材移動手段53に連動して動
作するように形成されている。
【0037】なお、ボビン駆動部材移動手段94を独立
した他の駆動モータにより駆動させる構成としてもよ
い。
した他の駆動モータにより駆動させる構成としてもよ
い。
【0038】つぎに、ボビンに供給する下糸として下糸
専用糸を供給する場合に用いる専用下糸繰出機構の一例
について図10により説明する。
専用糸を供給する場合に用いる専用下糸繰出機構の一例
について図10により説明する。
【0039】本実施の形態のボビン22に供給する下糸
DSとして下糸専用糸EDSを供給する場合の専用下糸
繰出機構110は、糸巻き動作時に、ボビン22に巻き
取られる下糸専用糸EDSに適正な張力を付与するため
のものである。そして、少なくとも糸巻き動作を開始す
る前には、下糸専用糸EDSが巻回された下糸糸駒11
1を図示しないミシンフレームの所望の位置に回転自在
に支持し、糸巻き動作の開始時においては、図10に示
すように、糸巻き動作時に図示しない下糸立棒に回転自
在に支持された下糸糸駒111から繰り出される下糸専
用糸EDSは、供給側に位置する専用下糸繰出機構11
0を介して前記糸保持捕捉兼用部材48に糸端側が保持
されるように糸掛けされる。
DSとして下糸専用糸EDSを供給する場合の専用下糸
繰出機構110は、糸巻き動作時に、ボビン22に巻き
取られる下糸専用糸EDSに適正な張力を付与するため
のものである。そして、少なくとも糸巻き動作を開始す
る前には、下糸専用糸EDSが巻回された下糸糸駒11
1を図示しないミシンフレームの所望の位置に回転自在
に支持し、糸巻き動作の開始時においては、図10に示
すように、糸巻き動作時に図示しない下糸立棒に回転自
在に支持された下糸糸駒111から繰り出される下糸専
用糸EDSは、供給側に位置する専用下糸繰出機構11
0を介して前記糸保持捕捉兼用部材48に糸端側が保持
されるように糸掛けされる。
【0040】図10に示すように、専用下糸繰出機構1
10は、図示しない取付ステーに支持された下糸調子ピ
ン112を有しており、この下糸調子ピン112の外周
面には可動皿113が下糸調子ピン112に沿って移動
自在に配設されている。そして、下糸調子ピン112の
下端部には固定皿114が可動皿113と相互に対向す
るようにして配設されている。さらに、下糸調子ピン1
12の外周面には、下糸調子ばね115が外挿されてお
り、この下糸調子ばね115の下端を可動皿113の上
面に当接させるとともに、下糸調子ばね115の上端を
下糸調子ピン112の上端近傍に取着した止め輪116
の下面に当接させることにより、常に可動皿113を固
定皿114に向けて付勢することができるようになって
いる。すなわち、下糸専用糸EDSは、下糸調子ばね1
15の付勢力をもって固定皿114と可動皿113との
間に挟持されるようになっている。
10は、図示しない取付ステーに支持された下糸調子ピ
ン112を有しており、この下糸調子ピン112の外周
面には可動皿113が下糸調子ピン112に沿って移動
自在に配設されている。そして、下糸調子ピン112の
下端部には固定皿114が可動皿113と相互に対向す
るようにして配設されている。さらに、下糸調子ピン1
12の外周面には、下糸調子ばね115が外挿されてお
り、この下糸調子ばね115の下端を可動皿113の上
面に当接させるとともに、下糸調子ばね115の上端を
下糸調子ピン112の上端近傍に取着した止め輪116
の下面に当接させることにより、常に可動皿113を固
定皿114に向けて付勢することができるようになって
いる。すなわち、下糸専用糸EDSは、下糸調子ばね1
15の付勢力をもって固定皿114と可動皿113との
間に挟持されるようになっている。
【0041】つぎに、ボビンに供給する下糸として上糸
を供給する場合に用いる上糸繰出機構の一例について図
11により説明する。
を供給する場合に用いる上糸繰出機構の一例について図
11により説明する。
【0042】本実施の形態の上糸繰出機構120は、縫
製動作時およびボビン22に供給する下糸DSとして上
糸USを供給する場合の糸巻き動作時において、上糸糸
駒121から繰り出される上糸USに適正な上糸張力を
付与するとともに、縫製動作時においては縫い目を形成
するのに必要な分だけの上糸USを繰り出した後に図示
しない公知の天秤機構による天秤糸締め時に適正なタイ
ミングで上糸USを保持し、糸巻き動作時においては前
記糸保持捕捉兼用部材48に上糸USを係止するのに必
要な分だけの上糸USを繰り出した後に図示しない公知
の天秤機構による天秤糸締め時に適正なタイミングで上
糸USを保持し、糸巻き動作時においてボビン22に供
給する下糸DSとしての上糸USを巻き取る糸巻き動作
の開始時においては保持された上糸USを適正なタイミ
ングで解放するものである。
製動作時およびボビン22に供給する下糸DSとして上
糸USを供給する場合の糸巻き動作時において、上糸糸
駒121から繰り出される上糸USに適正な上糸張力を
付与するとともに、縫製動作時においては縫い目を形成
するのに必要な分だけの上糸USを繰り出した後に図示
しない公知の天秤機構による天秤糸締め時に適正なタイ
ミングで上糸USを保持し、糸巻き動作時においては前
記糸保持捕捉兼用部材48に上糸USを係止するのに必
要な分だけの上糸USを繰り出した後に図示しない公知
の天秤機構による天秤糸締め時に適正なタイミングで上
糸USを保持し、糸巻き動作時においてボビン22に供
給する下糸DSとしての上糸USを巻き取る糸巻き動作
の開始時においては保持された上糸USを適正なタイミ
ングで解放するものである。
【0043】図11に示すように、上糸繰出機構120
は、取付板122の上面に立設された駆動ローラ支持軸
123によって回転自在に支持された駆動ローラ124
を有している。そして、上糸張力付与装置119を介し
て図示しない上糸立棒に回転自在に支持された上糸糸駒
121から繰り出された上糸USが駆動ローラ124の
外周面の一部に巻き付くように当接されている。この駆
動ローラ124の下端部には、取付板122の下面に取
着された駆動モータ125の取付板122の上方へ先端
部が突出する出力軸125aの先端部に固着された駆動
ギア126と噛合する従動ギア127が同軸状に形成さ
れており、その結果、駆動ローラ124は、駆動モータ
125の回転によって回転可能とされている。
は、取付板122の上面に立設された駆動ローラ支持軸
123によって回転自在に支持された駆動ローラ124
を有している。そして、上糸張力付与装置119を介し
て図示しない上糸立棒に回転自在に支持された上糸糸駒
121から繰り出された上糸USが駆動ローラ124の
外周面の一部に巻き付くように当接されている。この駆
動ローラ124の下端部には、取付板122の下面に取
着された駆動モータ125の取付板122の上方へ先端
部が突出する出力軸125aの先端部に固着された駆動
ギア126と噛合する従動ギア127が同軸状に形成さ
れており、その結果、駆動ローラ124は、駆動モータ
125の回転によって回転可能とされている。
【0044】前記駆動ローラ124の外周面には、駆動
ローラ124の外周面の一部に巻き付けられて当接して
いる上糸USを介して駆動ローラ124の外周面に接離
する1対の従動ローラ128が間隔をおいて平行に配設
されている。これら各従動ローラ128は、取付板12
2の上方に配設された移動板129の上面に立設された
従動ローラ支持軸130によってそれそれ回転自在に支
持されている。そして、移動板129には、前記駆動ロ
ーラ124が嵌合可能な板厚方向に貫通する長孔131
が形成されており、この長孔131を駆動ローラ124
の外周面に外嵌することにより、移動板129の下面が
従動ギア127の上面に支持されている。また、移動板
129の図11左方に示す左端部近傍には、ほぼベルク
ランク状に形成され長手方向のほほ中央部が取付板12
2の上面に立設されたリンク支持ピン132によって回
動可能に支持された移動板駆動リンク133の図11下
方に示す一端が連結ピン134によって回動自在に取着
されており、移動板駆動リンク133のリンク支持ピン
132を中心とする回動動作にともなって、前記移動板
129が駆動ローラ124の外周面に外嵌する長孔13
1によって移動軌跡を規制された状態で進退運動し、そ
の結果、各従動ローラ128が上糸USを介して駆動ロ
ーラ124の外周面に接離するようにされている。さら
に、前記移動板駆動リンク133の図11上方に示す他
端近傍には、付勢ばね135の一端が係止されており、
この付勢ばね135の付勢力は、常時は移動板駆動リン
ク133をリンク支持ピン132を中心として反時計方
向へ付勢して移動板129を図11右方へ前進させ、各
従動ローラ128を駆動ローラ124に対して所定の当
接力をもって当接させるようになっており、その結果、
上糸USに対して所定の上糸張力を付与することができ
るようになっている。また、駆動モータ125は、図1
1に破線にて示すように、後述する制御部93に電気的
に接続されており、制御部93から送出される制御指令
に基づいて所定のタイミングで駆動ローラ124を回転
駆動して上糸USを設定量だけ繰り出すようにされてい
る。
ローラ124の外周面の一部に巻き付けられて当接して
いる上糸USを介して駆動ローラ124の外周面に接離
する1対の従動ローラ128が間隔をおいて平行に配設
されている。これら各従動ローラ128は、取付板12
2の上方に配設された移動板129の上面に立設された
従動ローラ支持軸130によってそれそれ回転自在に支
持されている。そして、移動板129には、前記駆動ロ
ーラ124が嵌合可能な板厚方向に貫通する長孔131
が形成されており、この長孔131を駆動ローラ124
の外周面に外嵌することにより、移動板129の下面が
従動ギア127の上面に支持されている。また、移動板
129の図11左方に示す左端部近傍には、ほぼベルク
ランク状に形成され長手方向のほほ中央部が取付板12
2の上面に立設されたリンク支持ピン132によって回
動可能に支持された移動板駆動リンク133の図11下
方に示す一端が連結ピン134によって回動自在に取着
されており、移動板駆動リンク133のリンク支持ピン
132を中心とする回動動作にともなって、前記移動板
129が駆動ローラ124の外周面に外嵌する長孔13
1によって移動軌跡を規制された状態で進退運動し、そ
の結果、各従動ローラ128が上糸USを介して駆動ロ
ーラ124の外周面に接離するようにされている。さら
に、前記移動板駆動リンク133の図11上方に示す他
端近傍には、付勢ばね135の一端が係止されており、
この付勢ばね135の付勢力は、常時は移動板駆動リン
ク133をリンク支持ピン132を中心として反時計方
向へ付勢して移動板129を図11右方へ前進させ、各
従動ローラ128を駆動ローラ124に対して所定の当
接力をもって当接させるようになっており、その結果、
上糸USに対して所定の上糸張力を付与することができ
るようになっている。また、駆動モータ125は、図1
1に破線にて示すように、後述する制御部93に電気的
に接続されており、制御部93から送出される制御指令
に基づいて所定のタイミングで駆動ローラ124を回転
駆動して上糸USを設定量だけ繰り出すようにされてい
る。
【0045】すなわち、駆動モータ125を回転駆動さ
せずに、各従動ローラ128を駆動ローラ124に対し
て当接させることにより、上糸USが保持された保持状
態とされ、この保持状態で駆動モータ125を回転駆動
することにより、所定の上糸張力が付与された状態で上
糸USを設定量だけ繰り出すことができるようになって
いる。
せずに、各従動ローラ128を駆動ローラ124に対し
て当接させることにより、上糸USが保持された保持状
態とされ、この保持状態で駆動モータ125を回転駆動
することにより、所定の上糸張力が付与された状態で上
糸USを設定量だけ繰り出すことができるようになって
いる。
【0046】前記移動板駆動リンク133の図11上方
に示す他端近傍には、図示しない支持ステーに取着され
たソレノイド136の進退自在な出力軸136aに一端
が取着された駆動ロッド137の他端が係止されてい
る。そして、ソレノイド136の出力軸136aは、常
時は前記付勢ばね135の付勢力によって各従動ローラ
128が駆動ローラ124に対して当接して上糸USに
対して所定の上糸張力を付与する状態を保持可能な前進
位置に位置している。そして、ソレノイド136は、図
11に破線にて示すように、後述する制御部93に電気
的に接続されており、制御部93から送出される制御指
令に基づいて所定のタイミングでソレノイド136の出
力軸136aを前進位置から後退位置に位置させること
により、付勢ばね135を伸張させて各従動ローラ12
8を駆動ローラ124から離間させ、前記保持状態とさ
れた上糸USを解放することができるようになってい
る。
に示す他端近傍には、図示しない支持ステーに取着され
たソレノイド136の進退自在な出力軸136aに一端
が取着された駆動ロッド137の他端が係止されてい
る。そして、ソレノイド136の出力軸136aは、常
時は前記付勢ばね135の付勢力によって各従動ローラ
128が駆動ローラ124に対して当接して上糸USに
対して所定の上糸張力を付与する状態を保持可能な前進
位置に位置している。そして、ソレノイド136は、図
11に破線にて示すように、後述する制御部93に電気
的に接続されており、制御部93から送出される制御指
令に基づいて所定のタイミングでソレノイド136の出
力軸136aを前進位置から後退位置に位置させること
により、付勢ばね135を伸張させて各従動ローラ12
8を駆動ローラ124から離間させ、前記保持状態とさ
れた上糸USを解放することができるようになってい
る。
【0047】前記ソレノイド136および駆動ロッド1
37により本実施の形態の糸巻き動作時にボビン22に
供給する下糸DSとしての上糸USを巻き取る糸巻き動
作の開始時において保持された上糸USを適正なタイミ
ングで解放する糸ゆるめ手段138が構成されてる。
37により本実施の形態の糸巻き動作時にボビン22に
供給する下糸DSとしての上糸USを巻き取る糸巻き動
作の開始時において保持された上糸USを適正なタイミ
ングで解放する糸ゆるめ手段138が構成されてる。
【0048】また、下糸DSは、上糸糸駒121と上糸
繰出機構120との間で、上糸張力付与装置119によ
り適度の張力が付与され、上糸糸駒121から上糸繰出
機構120に入るときの糸の暴れが取り除かれるように
なっている。また、糸巻きに必要な張力を与えるように
なっている。
繰出機構120との間で、上糸張力付与装置119によ
り適度の張力が付与され、上糸糸駒121から上糸繰出
機構120に入るときの糸の暴れが取り除かれるように
なっている。また、糸巻きに必要な張力を与えるように
なっている。
【0049】つぎに、針棒切外し機構の一例について図
12により説明する。
12により説明する。
【0050】本実施の形態の針棒切外し機構は、特開昭
58−183191号公報に記載されたものを利用した
ものであり、構成の詳細な説明は省略し要部のみを説明
する。
58−183191号公報に記載されたものを利用した
ものであり、構成の詳細な説明は省略し要部のみを説明
する。
【0051】図12に示すように、本実施の形態の針棒
切外し機構140においては、針棒2は針棒ゲート14
1内を上下方向に往復運動するように支持されており、
針棒ゲート141は図示しないミシンヘッド部分に装着
されたブラケット142の上部の球形ソケット部143
へ、針棒ゲート141の上部軸受144が係合し、針棒
ゲート141の下部は針棒2が溝孔145に沿って横方
向にジグザク往復揺動し得るように形成されている。そ
して、糸巻き動作時において、図示しない上軸に連動し
て上下方向へ往復運動させる針棒の上下方向への往復運
動を上軸の回転から切外す場合には、後述する制御部9
3から所定のタイミングで送出される制御指令に基づい
て、針棒ゲート141の頂端部のブラケット146の指
片147を図示しないソレノイドなどにより駆動し、細
長い薄板金属部材148、針棒キャリア149に取着さ
れた掛止部材150の楔151、カム指片152、駆動
スタッド153および駆動スタッドヒンジピン154な
どを介して楔151を駆動スタッドヒンジピン154内
の切欠き155から外し、針棒2が駆動スタッド153
から離れれば、引張りばね156が針棒2をその最上位
置に引き上げるようにされている。
切外し機構140においては、針棒2は針棒ゲート14
1内を上下方向に往復運動するように支持されており、
針棒ゲート141は図示しないミシンヘッド部分に装着
されたブラケット142の上部の球形ソケット部143
へ、針棒ゲート141の上部軸受144が係合し、針棒
ゲート141の下部は針棒2が溝孔145に沿って横方
向にジグザク往復揺動し得るように形成されている。そ
して、糸巻き動作時において、図示しない上軸に連動し
て上下方向へ往復運動させる針棒の上下方向への往復運
動を上軸の回転から切外す場合には、後述する制御部9
3から所定のタイミングで送出される制御指令に基づい
て、針棒ゲート141の頂端部のブラケット146の指
片147を図示しないソレノイドなどにより駆動し、細
長い薄板金属部材148、針棒キャリア149に取着さ
れた掛止部材150の楔151、カム指片152、駆動
スタッド153および駆動スタッドヒンジピン154な
どを介して楔151を駆動スタッドヒンジピン154内
の切欠き155から外し、針棒2が駆動スタッド153
から離れれば、引張りばね156が針棒2をその最上位
置に引き上げるようにされている。
【0052】なお、針棒切外し機構140としては、針
3を上軸に連動して上下方向へ往復運動させる針棒2の
上下方向への往復運動を糸巻き動作時に上軸の回転から
切外して針3の上下方向への往復運動を停止させ針3を
上方に保持可能なもの、例えば実公平2−36455号
公報に記載されたものなどを用いてもよい。
3を上軸に連動して上下方向へ往復運動させる針棒2の
上下方向への往復運動を糸巻き動作時に上軸の回転から
切外して針3の上下方向への往復運動を停止させ針3を
上方に保持可能なもの、例えば実公平2−36455号
公報に記載されたものなどを用いてもよい。
【0053】また、針棒2を上軸に連動して上下方向へ
往復運動させる針棒機構については、従来公知のもので
ありその説明は省略する。
往復運動させる針棒機構については、従来公知のもので
ありその説明は省略する。
【0054】つぎに、糸巻き径検出手段の一例について
図13および図14により説明する。
図13および図14により説明する。
【0055】本実施の形態の糸巻き径検出手段160
は、前記ボビン22に巻回される下糸DSの最大糸巻き
径を検出するためのものである。
は、前記ボビン22に巻回される下糸DSの最大糸巻き
径を検出するためのものである。
【0056】図13および図14に示すように、本実施
の形態の糸巻き径検出手段160は、外釜7の大径部7
aの上端近傍に相互に対向するようにして配設された発
光素子161と受光素子162とを有している。そし
て、発光素子161から受光素子162へ至る光路16
3は、外釜7の上方に位置しており、ボビン22の上フ
ランジ37と下フランジ38との間で、図14に破線に
て示す下糸DSの最大糸巻き径164を検出し得るよう
にされている。さらに、内釜18には、内釜18が内釜
回り止め20に当接した状態で、前記光路163と一致
する図示しない光路孔が形成されており、外釜7の大径
部7aの外周面には、特定の位相で光路163と一致す
る図示しない光路貫通孔が形成されている。
の形態の糸巻き径検出手段160は、外釜7の大径部7
aの上端近傍に相互に対向するようにして配設された発
光素子161と受光素子162とを有している。そし
て、発光素子161から受光素子162へ至る光路16
3は、外釜7の上方に位置しており、ボビン22の上フ
ランジ37と下フランジ38との間で、図14に破線に
て示す下糸DSの最大糸巻き径164を検出し得るよう
にされている。さらに、内釜18には、内釜18が内釜
回り止め20に当接した状態で、前記光路163と一致
する図示しない光路孔が形成されており、外釜7の大径
部7aの外周面には、特定の位相で光路163と一致す
る図示しない光路貫通孔が形成されている。
【0057】ここで、特定の位相とは、内釜18に形成
された図示しない光路孔と、外釜7の大径部7aの外周
面に形成された図示しない光路貫通孔が、光路163と
直線的に一致する位相をいう。つまり、この特定の位相
区間のみ光路163が開かれる。そして、ボビン22に
巻かれる糸径がこの光路163を遮らないうちは、この
特定の位相区間で受光素子162はONする。糸が巻か
れてゆき、糸径が光路163を遮ると受光素子はOFF
する。光路163は、糸径の最大位置に配設してあるの
で、前記受光素子162の信号の変化により最大糸巻き
径164を検出することができる。
された図示しない光路孔と、外釜7の大径部7aの外周
面に形成された図示しない光路貫通孔が、光路163と
直線的に一致する位相をいう。つまり、この特定の位相
区間のみ光路163が開かれる。そして、ボビン22に
巻かれる糸径がこの光路163を遮らないうちは、この
特定の位相区間で受光素子162はONする。糸が巻か
れてゆき、糸径が光路163を遮ると受光素子はOFF
する。光路163は、糸径の最大位置に配設してあるの
で、前記受光素子162の信号の変化により最大糸巻き
径164を検出することができる。
【0058】つぎに、操作部の一例について図15によ
り説明する。
り説明する。
【0059】本実施の形態の操作部170は、図示しな
いミシン機枠などの所望の位置に配設されており、図1
5に示すように、後述する制御部93に記憶されている
複数の縫いデータを簡便な模様と番号で表示する模様表
示画面171が図15右下に配置されていおり、この模
様表示画面171の上方には、模様表示画面171に表
示された模様の番号を選択することにより複数の模様縫
いデータから所望の模様縫いデータを選択する模様選択
手段としての模様選択スイッチ172が配置されてい
る。そして、模様表示画面171の左方には、糸巻き動
作時にボビン22に供給する下糸DSとして下糸専用糸
EDSあるいは上糸USを選択する巻き糸選択手段とし
ての巻き糸設定スイッチ173が配置されており、その
上方には、糸巻き動作時にボビン22に巻回される下糸
DSの糸巻き量を大、中、小の3段階に設定する糸巻き
量設定手段としての糸巻き量設定スイッチ174が配置
されている。さらに、糸巻き量設定スイッチ174の上
方には、各種のメッセージや設定状態などを表示する警
告手段175を兼ねた表示画面176が配置されてお
り、その左側には、糸巻き動作のON/OFFを制御す
る糸巻きスタート/ストップスイッチ177が配置され
ている。そして、これらの模様表示画面171、模様選
択スイッチ172、巻き糸設定スイッチ173、糸巻き
量設定スイッチ174、警告手段175を兼ねた表示画
面176および糸巻きスタート/ストップスイッチ17
7は、後述する制御部93に電気的に接続されている。
いミシン機枠などの所望の位置に配設されており、図1
5に示すように、後述する制御部93に記憶されている
複数の縫いデータを簡便な模様と番号で表示する模様表
示画面171が図15右下に配置されていおり、この模
様表示画面171の上方には、模様表示画面171に表
示された模様の番号を選択することにより複数の模様縫
いデータから所望の模様縫いデータを選択する模様選択
手段としての模様選択スイッチ172が配置されてい
る。そして、模様表示画面171の左方には、糸巻き動
作時にボビン22に供給する下糸DSとして下糸専用糸
EDSあるいは上糸USを選択する巻き糸選択手段とし
ての巻き糸設定スイッチ173が配置されており、その
上方には、糸巻き動作時にボビン22に巻回される下糸
DSの糸巻き量を大、中、小の3段階に設定する糸巻き
量設定手段としての糸巻き量設定スイッチ174が配置
されている。さらに、糸巻き量設定スイッチ174の上
方には、各種のメッセージや設定状態などを表示する警
告手段175を兼ねた表示画面176が配置されてお
り、その左側には、糸巻き動作のON/OFFを制御す
る糸巻きスタート/ストップスイッチ177が配置され
ている。そして、これらの模様表示画面171、模様選
択スイッチ172、巻き糸設定スイッチ173、糸巻き
量設定スイッチ174、警告手段175を兼ねた表示画
面176および糸巻きスタート/ストップスイッチ17
7は、後述する制御部93に電気的に接続されている。
【0060】なお、操作部170の構成は、糸巻き動作
にかかわる部位についてのみを説明したものであり、操
作部170には、縫製動作にかかわる公知の各種のスイ
ッチおよび表示画面(共に図示せず)なども当然配置さ
れている。
にかかわる部位についてのみを説明したものであり、操
作部170には、縫製動作にかかわる公知の各種のスイ
ッチおよび表示画面(共に図示せず)なども当然配置さ
れている。
【0061】また、糸巻き動作時にボビン22に供給す
る下糸DSとして下糸専用糸EDSあるいは上糸USの
みを用いる場合には、巻き糸設定スイッチ173を設け
る必要はない。
る下糸DSとして下糸専用糸EDSあるいは上糸USの
みを用いる場合には、巻き糸設定スイッチ173を設け
る必要はない。
【0062】つぎに、専用下糸保持検出手段の一例につ
いて図10および図16から図18により説明する。
いて図10および図16から図18により説明する。
【0063】図10に示すように、本実施の形態の専用
下糸保持検出手段180は、糸保持捕捉兼用部材48と
専用下糸繰出機構110との間に配設されている。この
専用下糸保持検出手段180は、図16から図18に示
すように、ほぼ横長の長方体状に形成された本体181
を有しており、この本体181には、下糸専用糸EDS
の糸経路に沿うようにして凹設された糸溝182が形成
されている。この糸溝182には、糸溝182内を通過
する下糸専用糸EDSを糸溝底部183(図17、図1
8)へ案内するほぼ三角板状の左右1対のガイドリブ1
84が間隔をおいて形成されている。そして、本体18
1の図16左右方向に示す長手方向の中央部には、糸溝
底部182の直近を通過する下糸専用糸EDSと直交す
るように上下方向に貫通する貫通孔185(図16、図
18)が形成されており、この貫通孔185の上部に
は、発光素子186が配設されている。また、貫通孔1
85の下部には受光素子187が配設されている。そし
て、発光素子186および受光素子187は、後述する
制御部93に電気的に接続されており、糸溝底部182
の直近を通過する下糸専用糸EDSの有無の検出データ
を制御部93へ送出することができるようになってい
る。
下糸保持検出手段180は、糸保持捕捉兼用部材48と
専用下糸繰出機構110との間に配設されている。この
専用下糸保持検出手段180は、図16から図18に示
すように、ほぼ横長の長方体状に形成された本体181
を有しており、この本体181には、下糸専用糸EDS
の糸経路に沿うようにして凹設された糸溝182が形成
されている。この糸溝182には、糸溝182内を通過
する下糸専用糸EDSを糸溝底部183(図17、図1
8)へ案内するほぼ三角板状の左右1対のガイドリブ1
84が間隔をおいて形成されている。そして、本体18
1の図16左右方向に示す長手方向の中央部には、糸溝
底部182の直近を通過する下糸専用糸EDSと直交す
るように上下方向に貫通する貫通孔185(図16、図
18)が形成されており、この貫通孔185の上部に
は、発光素子186が配設されている。また、貫通孔1
85の下部には受光素子187が配設されている。そし
て、発光素子186および受光素子187は、後述する
制御部93に電気的に接続されており、糸溝底部182
の直近を通過する下糸専用糸EDSの有無の検出データ
を制御部93へ送出することができるようになってい
る。
【0064】つぎに、制御部の一例について図19によ
り説明する。
り説明する。
【0065】図19に示すように、前記制御部93は、
少なくともCPU190と、適宜な容量のROM、RA
Mなどにより形成されたメモリ191と、ミシン各部を
駆動するためのコントローラ192とを有している。
少なくともCPU190と、適宜な容量のROM、RA
Mなどにより形成されたメモリ191と、ミシン各部を
駆動するためのコントローラ192とを有している。
【0066】前記メモリ191は、少なくとも糸巻き動
作制御部193と、下糸再保持動作制御部194と、上
糸制御部195と、下糸張力付与動作部196と、糸巻
き量制御部197と、限界糸巻き回数設定部198と、
縫いデータ記憶部200と、自動設定部201と、誤巻
き取り動作防止部202とを有している。
作制御部193と、下糸再保持動作制御部194と、上
糸制御部195と、下糸張力付与動作部196と、糸巻
き量制御部197と、限界糸巻き回数設定部198と、
縫いデータ記憶部200と、自動設定部201と、誤巻
き取り動作防止部202とを有している。
【0067】前記糸巻き動作制御部193は、第1糸巻
き動作制御部193Aと第2糸巻き動作制御部193B
とを有している。
き動作制御部193Aと第2糸巻き動作制御部193B
とを有している。
【0068】前記第1糸巻き動作制御部193Aには、
糸巻き動作時に、下糸専用糸EDSをボビン22に巻回
する下糸DSとして選択した際に、上方糸保持部59と
糸位置規制部58との間に連なる下糸専用糸EDSをス
リット39に入り込ませて下糸専用糸EDSをボビン2
2に巻き取るように針棒切外し機構140、水平釜4、
ボビン駆動部材移動手段94および糸保持捕捉兼用部材
移動手段48を動作させるプログラムが格納されてい
る。このプログラムの具体例としては、例えば、針棒2
の上下方向への往復運動を上軸の回転から切外して針3
の上下方向への往復運動を停止させ針3を上方に保持さ
せた後に、糸保持捕捉兼用部材48を進入位置に位置さ
せて上方糸保持部59と糸位置規制部58との間に連な
る下糸専用糸EDSをボビン22の上フランジ37の少
なくとも外周縁に当接させ、その後、ボビン駆動部材1
1を連結位置に位置させた後に外釜7を回転させて上方
糸保持部59と糸位置規制部58との間に連なる下糸専
用糸EDSをスリット39に入り込ませて下糸専用糸E
DSをボビン22に巻き取るように針棒切外し機構14
0、水平釜4、ボビン駆動部材移動手段94および糸保
持捕捉兼用部材移動手段53を動作させる構成とすると
よい。
糸巻き動作時に、下糸専用糸EDSをボビン22に巻回
する下糸DSとして選択した際に、上方糸保持部59と
糸位置規制部58との間に連なる下糸専用糸EDSをス
リット39に入り込ませて下糸専用糸EDSをボビン2
2に巻き取るように針棒切外し機構140、水平釜4、
ボビン駆動部材移動手段94および糸保持捕捉兼用部材
移動手段48を動作させるプログラムが格納されてい
る。このプログラムの具体例としては、例えば、針棒2
の上下方向への往復運動を上軸の回転から切外して針3
の上下方向への往復運動を停止させ針3を上方に保持さ
せた後に、糸保持捕捉兼用部材48を進入位置に位置さ
せて上方糸保持部59と糸位置規制部58との間に連な
る下糸専用糸EDSをボビン22の上フランジ37の少
なくとも外周縁に当接させ、その後、ボビン駆動部材1
1を連結位置に位置させた後に外釜7を回転させて上方
糸保持部59と糸位置規制部58との間に連なる下糸専
用糸EDSをスリット39に入り込ませて下糸専用糸E
DSをボビン22に巻き取るように針棒切外し機構14
0、水平釜4、ボビン駆動部材移動手段94および糸保
持捕捉兼用部材移動手段53を動作させる構成とすると
よい。
【0069】なお、第1糸巻き動作制御部193Aのプ
ログラムとしては、前記具体例に限定されるものではな
く、針棒2を上軸の回転から切り外して針3を上方で保
持するタイミング、糸保持捕捉兼用部材48を進入位置
に位置させるタイミング、ボビン駆動部材11を連結位
置に位置させるタイミングおよび外釜7を回転させるタ
イミングなどは、設計コンセプトなどの必要により、前
後関係を決定すればよい。
ログラムとしては、前記具体例に限定されるものではな
く、針棒2を上軸の回転から切り外して針3を上方で保
持するタイミング、糸保持捕捉兼用部材48を進入位置
に位置させるタイミング、ボビン駆動部材11を連結位
置に位置させるタイミングおよび外釜7を回転させるタ
イミングなどは、設計コンセプトなどの必要により、前
後関係を決定すればよい。
【0070】前記第2糸巻き動作制御部193Bには、
糸巻き動作時に、上糸USをボビン22に巻回する下糸
DSとして選択した際に、ミシンを駆動させて針3を上
下動させて上糸USのループを外釜7の剣先42により
内釜18の上下に分けて回し、内釜18の上を通る上糸
USを糸保持捕捉兼用部材48の上方糸係止部60およ
び糸位置規制部58により捕捉させ、その後、上方糸係
止部60と糸位置規制部58との間に連なる上糸USを
スリット39に入り込ませて上糸USをボビン22に下
糸DSとして巻き取るように針棒切外し機構140、水
平釜4、ボビン駆動部材移動手段94および糸保持捕捉
兼用部材移動手段53を動作させるプログラムが格納さ
れている。このプログラムの具体例としては、例えば、
糸巻き動作時に、上糸USをボビン22に巻回する下糸
DSとして選択した際に、糸保持捕捉兼用部材48を進
入位置に位置させた後にミシンを駆動させて針3を上下
方向へ1往復動作させて上糸USのループを外釜7の剣
先42により内釜18の上下に分けて回し、内釜18の
上を通る上糸USを糸保持捕捉兼用部材48の上方糸係
止部60および糸位置規制部58により捕捉させ、その
後、針棒2の上下方向への往復運動を上軸の回転から切
外して針3の上下方向への往復運動を停止させ針3を上
方に保持させた後に、ボビン駆動部材11を連結位置に
位置させ、その後、外釜7を回転させて上方糸係止部6
0と糸位置規制部58との間に連なる上糸USをスリッ
ト39に入り込ませて上糸USをボビン22に下糸DS
として巻き取るように針棒切外し機構140、水平釜
4、ボビン駆動部材移動手段94および糸保持捕捉兼用
部材移動手段53を動作させる構成とするとよい。
糸巻き動作時に、上糸USをボビン22に巻回する下糸
DSとして選択した際に、ミシンを駆動させて針3を上
下動させて上糸USのループを外釜7の剣先42により
内釜18の上下に分けて回し、内釜18の上を通る上糸
USを糸保持捕捉兼用部材48の上方糸係止部60およ
び糸位置規制部58により捕捉させ、その後、上方糸係
止部60と糸位置規制部58との間に連なる上糸USを
スリット39に入り込ませて上糸USをボビン22に下
糸DSとして巻き取るように針棒切外し機構140、水
平釜4、ボビン駆動部材移動手段94および糸保持捕捉
兼用部材移動手段53を動作させるプログラムが格納さ
れている。このプログラムの具体例としては、例えば、
糸巻き動作時に、上糸USをボビン22に巻回する下糸
DSとして選択した際に、糸保持捕捉兼用部材48を進
入位置に位置させた後にミシンを駆動させて針3を上下
方向へ1往復動作させて上糸USのループを外釜7の剣
先42により内釜18の上下に分けて回し、内釜18の
上を通る上糸USを糸保持捕捉兼用部材48の上方糸係
止部60および糸位置規制部58により捕捉させ、その
後、針棒2の上下方向への往復運動を上軸の回転から切
外して針3の上下方向への往復運動を停止させ針3を上
方に保持させた後に、ボビン駆動部材11を連結位置に
位置させ、その後、外釜7を回転させて上方糸係止部6
0と糸位置規制部58との間に連なる上糸USをスリッ
ト39に入り込ませて上糸USをボビン22に下糸DS
として巻き取るように針棒切外し機構140、水平釜
4、ボビン駆動部材移動手段94および糸保持捕捉兼用
部材移動手段53を動作させる構成とするとよい。
【0071】なお、第2糸巻き動作制御部193Bのプ
ログラムとしては、前記具体例に限定されるものではな
く、針棒2を上軸の回転から切り外して針3を上方で保
持するタイミング、糸保持捕捉兼用部材48を進入位置
に位置させるタイミング、ボビン駆動部材11を連結位
置に位置させるタイミングおよび外釜7を回転させるタ
イミングなどは、設計コンセプトなどの必要により、前
後関係を決定すればよい。また、ボビン22に巻回する
下糸DSとして下糸専用糸EDSあるいは上糸USを用
いる場合の糸巻き動作制御部193としては、第1糸巻
き動作制御部193Aおよび第2糸巻き動作制御部19
3Bの何れか一方を有する構成であればよい。
ログラムとしては、前記具体例に限定されるものではな
く、針棒2を上軸の回転から切り外して針3を上方で保
持するタイミング、糸保持捕捉兼用部材48を進入位置
に位置させるタイミング、ボビン駆動部材11を連結位
置に位置させるタイミングおよび外釜7を回転させるタ
イミングなどは、設計コンセプトなどの必要により、前
後関係を決定すればよい。また、ボビン22に巻回する
下糸DSとして下糸専用糸EDSあるいは上糸USを用
いる場合の糸巻き動作制御部193としては、第1糸巻
き動作制御部193Aおよび第2糸巻き動作制御部19
3Bの何れか一方を有する構成であればよい。
【0072】前記下糸再保持動作制御部194には、糸
巻き動作時に下糸専用糸EDSをボビン22に巻回する
下糸DSとして選択した際の糸巻き動作終了後に、糸保
持捕捉兼用部材48を糸捕捉位置に位置させた後に、外
釜7を回転させて外釜7の外周面の近傍に位置する下糸
専用糸EDSを外釜7から離間する方向へ移動させて糸
保持捕捉兼用部材48の上方糸保持部59に保持させた
後、前記糸保持捕捉兼用部材48を退避位置へ移動させ
るように水平釜4、糸保持捕捉兼用部材移動手段53を
動作させるプログラムが格納されている。
巻き動作時に下糸専用糸EDSをボビン22に巻回する
下糸DSとして選択した際の糸巻き動作終了後に、糸保
持捕捉兼用部材48を糸捕捉位置に位置させた後に、外
釜7を回転させて外釜7の外周面の近傍に位置する下糸
専用糸EDSを外釜7から離間する方向へ移動させて糸
保持捕捉兼用部材48の上方糸保持部59に保持させた
後、前記糸保持捕捉兼用部材48を退避位置へ移動させ
るように水平釜4、糸保持捕捉兼用部材移動手段53を
動作させるプログラムが格納されている。
【0073】前記上糸制御部195には、上糸繰出装置
120から繰り出される上糸USの繰り出し量を所定量
とするとともに、ボビン22が下糸DSとしての上糸U
Sを巻き取る際に糸ゆるめ手段138が上糸USを解放
するように動作させるプログラムが格納されている。
120から繰り出される上糸USの繰り出し量を所定量
とするとともに、ボビン22が下糸DSとしての上糸U
Sを巻き取る際に糸ゆるめ手段138が上糸USを解放
するように動作させるプログラムが格納されている。
【0074】なお、ボビン22に巻回する下糸DSとし
て下糸専用糸EDSのみを用いる場合には、上糸繰出装
置120としては、従来公知のものを用いればよい。
て下糸専用糸EDSのみを用いる場合には、上糸繰出装
置120としては、従来公知のものを用いればよい。
【0075】前記下糸張力付与動作部196には、糸巻
き動作終了後に、ボビン22に連なる外釜7の近傍に位
置する糸を外釜7の外周面の上面より下方に位置するよ
うに退避位置より上方の糸捕捉位置に位置させて、糸捕
捉フック46でボビン22に連なる外釜7の近傍に位置
する糸を捕捉可能とした後に、外釜7を逆回転させて、
ボビン22に連なる外釜7の近傍に位置する糸を糸導入
口27に入り込ませるように、糸保持捕捉兼用部材48
および外釜7を動作させるプログラムが格納されてい
る。また、本実施の形態における下糸張力付与動作部1
96には、外釜逆回転機構205として、図示しないミ
シンモータの回転方向を制御することにより外釜7を逆
回転させるプログラムが格納されている。
き動作終了後に、ボビン22に連なる外釜7の近傍に位
置する糸を外釜7の外周面の上面より下方に位置するよ
うに退避位置より上方の糸捕捉位置に位置させて、糸捕
捉フック46でボビン22に連なる外釜7の近傍に位置
する糸を捕捉可能とした後に、外釜7を逆回転させて、
ボビン22に連なる外釜7の近傍に位置する糸を糸導入
口27に入り込ませるように、糸保持捕捉兼用部材48
および外釜7を動作させるプログラムが格納されてい
る。また、本実施の形態における下糸張力付与動作部1
96には、外釜逆回転機構205として、図示しないミ
シンモータの回転方向を制御することにより外釜7を逆
回転させるプログラムが格納されている。
【0076】前記糸巻き量制御部197には、糸巻き量
設定手段としての糸巻き量設定スイッチ174により下
糸DSの糸巻き量が最大設定値(大)とされた場合に
は、糸巻き径検出手段160が最大糸巻き径を検出する
か、あるいは、後述する糸巻き数計測手段206が限界
糸巻き回数設定部198により設定された限界糸巻き回
数を検出するまで糸巻き動作を行い、糸巻き量設定スイ
ッチ174により設定される糸巻き量が最大設定値より
少ない場合には、糸巻き量設定スイッチ174により設
定された糸巻き量に応じてボビン22の糸巻き回転数を
設定し、糸巻き数計測手段206が設定されたボビン2
2の糸巻き回転数を検出するまで糸巻き動作を行うプロ
グラムが格納されている。
設定手段としての糸巻き量設定スイッチ174により下
糸DSの糸巻き量が最大設定値(大)とされた場合に
は、糸巻き径検出手段160が最大糸巻き径を検出する
か、あるいは、後述する糸巻き数計測手段206が限界
糸巻き回数設定部198により設定された限界糸巻き回
数を検出するまで糸巻き動作を行い、糸巻き量設定スイ
ッチ174により設定される糸巻き量が最大設定値より
少ない場合には、糸巻き量設定スイッチ174により設
定された糸巻き量に応じてボビン22の糸巻き回転数を
設定し、糸巻き数計測手段206が設定されたボビン2
2の糸巻き回転数を検出するまで糸巻き動作を行うプロ
グラムが格納されている。
【0077】また、本実施の形態における糸巻き量制御
部197には、糸巻き数計測手段206として、ボビン
22が糸巻き動作を開始してからの図示しないミシンモ
ータの回転数を光センサで検出し、この時のミシンモー
タの回転数を予め記憶した換算テーブルと比較すること
によりボビン22の糸巻き回転数を検出するプログラム
が格納されている。
部197には、糸巻き数計測手段206として、ボビン
22が糸巻き動作を開始してからの図示しないミシンモ
ータの回転数を光センサで検出し、この時のミシンモー
タの回転数を予め記憶した換算テーブルと比較すること
によりボビン22の糸巻き回転数を検出するプログラム
が格納されている。
【0078】なお、糸巻き量制御部197として限界糸
巻き回数を用いない場合には、糸巻き量設定手段として
の糸巻き量設定スイッチ174により下糸DSの糸巻き
量が最大設定値(大)とされた場合には、糸巻き径検出
手段160がボビン22に巻回される下糸DSの最大糸
巻き径164を検出するまで糸巻き動作を行い、糸巻き
量設定スイッチ174により設定される糸巻き量が最大
設定値より少ない場合には、糸巻き量設定スイッチ17
4により設定された糸巻き量に応じてボビン22の糸巻
き回転数を設定し後述する糸巻き数計測手段206が設
定されたボビン22の糸巻き回転数を検出するまで糸巻
き動作を行うプログラムを格納すればよい。
巻き回数を用いない場合には、糸巻き量設定手段として
の糸巻き量設定スイッチ174により下糸DSの糸巻き
量が最大設定値(大)とされた場合には、糸巻き径検出
手段160がボビン22に巻回される下糸DSの最大糸
巻き径164を検出するまで糸巻き動作を行い、糸巻き
量設定スイッチ174により設定される糸巻き量が最大
設定値より少ない場合には、糸巻き量設定スイッチ17
4により設定された糸巻き量に応じてボビン22の糸巻
き回転数を設定し後述する糸巻き数計測手段206が設
定されたボビン22の糸巻き回転数を検出するまで糸巻
き動作を行うプログラムを格納すればよい。
【0079】前記糸巻き量設定スイッチ174により設
定される下糸DSの糸巻き量は、中位の糸を基準として
設定されている。つまり、図20に示すように、ボビン
22に巻回した糸がボビンからはみださない量とし、ボ
ビン22に巻回した糸の直径で管理する。これを最大糸
巻き径(大)164とし、この最大糸巻き径164を前
記糸巻き径検出手段160で検出するまで糸巻きを実行
するようになっている。そして、最大糸巻き径(大)1
64より少ない糸巻き量(中),(小)では、ボビンの
回転数で管理する。図20に中で示す中位の太さの糸で
最大糸巻き径164まで巻回するための糸巻き回数nに
対して、糸巻き量(中)は糸巻き回数(2/3)n、糸
巻き量(小)は糸巻き回数(1/3)nのように少なく
なる。このため、糸巻き量(大)における最大糸巻き径
164は糸の太さにかかわらず糸の巻き径が同一径とな
るが、糸巻き量(中)および糸巻き量(小)において
は、糸の太さによって実際の糸の巻き径が異なることと
なる。本来下糸DSの糸巻き量は糸の長さによって管理
するのが理想ではあるが、下糸DSの糸巻き量を糸の長
さで管理するのは複雑かつ高価な装置を必要とするなど
の理由により困難であり、下糸DSの糸巻き量を糸巻き
回数で管理することにより容易に理想に近いものとする
ことができる。
定される下糸DSの糸巻き量は、中位の糸を基準として
設定されている。つまり、図20に示すように、ボビン
22に巻回した糸がボビンからはみださない量とし、ボ
ビン22に巻回した糸の直径で管理する。これを最大糸
巻き径(大)164とし、この最大糸巻き径164を前
記糸巻き径検出手段160で検出するまで糸巻きを実行
するようになっている。そして、最大糸巻き径(大)1
64より少ない糸巻き量(中),(小)では、ボビンの
回転数で管理する。図20に中で示す中位の太さの糸で
最大糸巻き径164まで巻回するための糸巻き回数nに
対して、糸巻き量(中)は糸巻き回数(2/3)n、糸
巻き量(小)は糸巻き回数(1/3)nのように少なく
なる。このため、糸巻き量(大)における最大糸巻き径
164は糸の太さにかかわらず糸の巻き径が同一径とな
るが、糸巻き量(中)および糸巻き量(小)において
は、糸の太さによって実際の糸の巻き径が異なることと
なる。本来下糸DSの糸巻き量は糸の長さによって管理
するのが理想ではあるが、下糸DSの糸巻き量を糸の長
さで管理するのは複雑かつ高価な装置を必要とするなど
の理由により困難であり、下糸DSの糸巻き量を糸巻き
回数で管理することにより容易に理想に近いものとする
ことができる。
【0080】なお、図20および図21における符号n
aは細糸を最大糸巻き径164まで巻いた場合の巻き回
数を示し、符号nbは太糸を最大糸巻き径164まで巻
いた場合の巻き回数を示す。
aは細糸を最大糸巻き径164まで巻いた場合の巻き回
数を示し、符号nbは太糸を最大糸巻き径164まで巻
いた場合の巻き回数を示す。
【0081】また、中位の糸を基準として下糸DSの糸
巻き量を設定せずに、細糸、中位の糸、太糸などの糸の
太さ毎に糸巻き量を設定するようにしてもよい、この場
合には、操作部170に図示しない糸に太さの選択手段
を設けるとよい。
巻き量を設定せずに、細糸、中位の糸、太糸などの糸の
太さ毎に糸巻き量を設定するようにしてもよい、この場
合には、操作部170に図示しない糸に太さの選択手段
を設けるとよい。
【0082】前記限界糸巻き回数設定部198には、限
界糸巻き回数Nが記憶されている。この限界糸巻き回数
Nについて説明すると、細糸を用いた場合には、ボビン
22に最大糸巻き径164まで下糸DSを巻回すると、
ボビン22に巻回した糸量が多くなり、特に家庭用ミシ
ンなどにおいては下糸DSを使い切れない状態となる。
そこで、図21に示すように、限界糸巻き回数N(n<
N<na)を設定し、最大糸巻き径164に到達しなく
ても限界糸巻き回数Nで糸巻きを終了するようになって
いる。
界糸巻き回数Nが記憶されている。この限界糸巻き回数
Nについて説明すると、細糸を用いた場合には、ボビン
22に最大糸巻き径164まで下糸DSを巻回すると、
ボビン22に巻回した糸量が多くなり、特に家庭用ミシ
ンなどにおいては下糸DSを使い切れない状態となる。
そこで、図21に示すように、限界糸巻き回数N(n<
N<na)を設定し、最大糸巻き径164に到達しなく
ても限界糸巻き回数Nで糸巻きを終了するようになって
いる。
【0083】なお、細糸、中位の糸、太糸などの糸の太
さ毎に限界糸巻き回数を設定するようにしてもよい。
さ毎に限界糸巻き回数を設定するようにしてもよい。
【0084】前記縫いデータ記憶部200には、刺繍縫
い、直線縫いなどの複数の縫い模様と、これら縫い模様
による縫い目を形成するための布送りピッチ、針振りピ
ッチ、針振り幅などの動作時のデータや、縫い模様に応
じて用いる上糸USおよび下糸DSの種類や、糸巻き動
作時におけるボビン22に供給する下糸DSの種類、糸
巻き量、限界糸巻き回数などの各種のデータが格納され
ている。
い、直線縫いなどの複数の縫い模様と、これら縫い模様
による縫い目を形成するための布送りピッチ、針振りピ
ッチ、針振り幅などの動作時のデータや、縫い模様に応
じて用いる上糸USおよび下糸DSの種類や、糸巻き動
作時におけるボビン22に供給する下糸DSの種類、糸
巻き量、限界糸巻き回数などの各種のデータが格納され
ている。
【0085】前記自動設定部201には、前記操作部1
70の模様選択手段としての模様選択スイッチ172に
より選択された模様データに応じてボビン22に供給す
る下糸DSの選択、すなわち、ボビン22に供給する下
糸DSとして下糸専用糸EDSを用いるのかそれとも上
糸USを用いるのかの選択、および/または、ボビン2
2に供給する下糸DSの糸巻き量を自動的に設定するプ
ログラムが格納されている。
70の模様選択手段としての模様選択スイッチ172に
より選択された模様データに応じてボビン22に供給す
る下糸DSの選択、すなわち、ボビン22に供給する下
糸DSとして下糸専用糸EDSを用いるのかそれとも上
糸USを用いるのかの選択、および/または、ボビン2
2に供給する下糸DSの糸巻き量を自動的に設定するプ
ログラムが格納されている。
【0086】すなわち、本実施の形態においては、前記
操作部170の模様選択手段としての模様選択スイッチ
172により選択された模様データに応じて、各種の設
定を自動設定することができるとともに、各種の設定を
手動設定することもできるようにされている。
操作部170の模様選択手段としての模様選択スイッチ
172により選択された模様データに応じて、各種の設
定を自動設定することができるとともに、各種の設定を
手動設定することもできるようにされている。
【0087】なお、糸巻き動作時に、下糸USとして上
糸USあるいは下糸専用糸EDSを用いる場合には、自
動設定部201としては、ボビン22に供給する下糸D
Sの選択にかかわる部分を除いた部分の各種の設定を自
動設定することができるプログラムを格納するとよい。
糸USあるいは下糸専用糸EDSを用いる場合には、自
動設定部201としては、ボビン22に供給する下糸D
Sの選択にかかわる部分を除いた部分の各種の設定を自
動設定することができるプログラムを格納するとよい。
【0088】前記誤巻き取り動作防止部202には、設
定状態と下糸糸巻き装置1の状態とが合致しているか否
かを判定し、設定状態と下糸糸巻き装置1の状態とが合
致していない場合、すなわち、専用下糸保持検出手段1
80が下糸専用糸EDSを検出した際には上糸USの糸
巻き動作を、専用下糸保持検出手段180が下糸専用糸
EDSを検出しない際には下糸専用糸EDSの糸巻き動
作をそれぞれ無効とするプログラムが格納されている。
また、糸巻き動作を無効とした場合には、警告手段17
5としても機能する操作部170の表示画面176に警
告をメッセージなどで画面表示したり、図示しないブザ
ーを駆動するプログラムも格納されている。
定状態と下糸糸巻き装置1の状態とが合致しているか否
かを判定し、設定状態と下糸糸巻き装置1の状態とが合
致していない場合、すなわち、専用下糸保持検出手段1
80が下糸専用糸EDSを検出した際には上糸USの糸
巻き動作を、専用下糸保持検出手段180が下糸専用糸
EDSを検出しない際には下糸専用糸EDSの糸巻き動
作をそれぞれ無効とするプログラムが格納されている。
また、糸巻き動作を無効とした場合には、警告手段17
5としても機能する操作部170の表示画面176に警
告をメッセージなどで画面表示したり、図示しないブザ
ーを駆動するプログラムも格納されている。
【0089】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
態の作用について説明する。
【0090】本実施の形態の下糸糸巻き装置1は、縫製
動作の途中で下糸DSがなくなった場合、あるいは、縫
製準備の下糸DSの糸巻きのために空のボビン22を内
釜18にセットしてミシンに電源を供給した状態で使用
する。
動作の途中で下糸DSがなくなった場合、あるいは、縫
製準備の下糸DSの糸巻きのために空のボビン22を内
釜18にセットしてミシンに電源を供給した状態で使用
する。
【0091】そして、本実施の形態の下糸糸巻き装置1
による糸巻き動作は、図15に示す操作部170の模様
選択スイッチ172を操作して模様を選択することによ
り開始する。そして、模様選択スイッチ172を操作し
て模様を選択することにより、自動設定部201が縫い
データ記憶部200に格納された各種のデータから模様
選択スイッチ172により選択された模様に応じて下糸
DSの糸巻き量、巻き糸、糸巻き動作などを自動的に設
定する。例えば、刺繍縫いであれば、糸巻き量は(大)
で巻き糸は下糸専用糸EDSなどと設定し、直線縫いで
あれば、糸巻き量は(中)で巻き糸は上糸USなどとい
うように設定する。この時、制御部93は糸巻き動作制
御部193の制御動作として第1糸巻き動作制御部19
3Aと第2糸巻き動作制御部193Bの何れか一方を選
択するとともに、糸巻き動作に関連する各種動作および
動作順序も設定する。
による糸巻き動作は、図15に示す操作部170の模様
選択スイッチ172を操作して模様を選択することによ
り開始する。そして、模様選択スイッチ172を操作し
て模様を選択することにより、自動設定部201が縫い
データ記憶部200に格納された各種のデータから模様
選択スイッチ172により選択された模様に応じて下糸
DSの糸巻き量、巻き糸、糸巻き動作などを自動的に設
定する。例えば、刺繍縫いであれば、糸巻き量は(大)
で巻き糸は下糸専用糸EDSなどと設定し、直線縫いで
あれば、糸巻き量は(中)で巻き糸は上糸USなどとい
うように設定する。この時、制御部93は糸巻き動作制
御部193の制御動作として第1糸巻き動作制御部19
3Aと第2糸巻き動作制御部193Bの何れか一方を選
択するとともに、糸巻き動作に関連する各種動作および
動作順序も設定する。
【0092】なお、糸巻き量や巻き糸などは、前記巻き
糸設定スイッチ173、糸巻き量設定スイッチ174な
どを操作することにより手動操作にて変更することも可
能、すなわち手動操作による設定も可能である。
糸設定スイッチ173、糸巻き量設定スイッチ174な
どを操作することにより手動操作にて変更することも可
能、すなわち手動操作による設定も可能である。
【0093】前記自動設定あるいは手動操作による設定
を行った際には、前記誤巻き取り動作防止部202が設
定状態と下糸糸巻き装置1の状態とが合致しているか否
かを判定し、設定状態と下糸糸巻き装置1の状態とが合
致していない場合、すなわち、専用下糸保持検出手段1
80が下糸専用糸EDSを検出した際には上糸USの糸
巻き動作を、専用下糸保持検出手段180が下糸専用糸
EDSを検出しない際には下糸専用糸EDSの糸巻き動
作をそれぞれ無効とし、警告手段175としても機能す
る操作部170の表示画面176に警告を画面表示した
り、図示しないブザーを駆動する。その結果、誤巻き取
り動作防止部202は誤動作を未然に防止し、警告手段
175は、操作者に各種の警告を容易に認識させること
ができる。
を行った際には、前記誤巻き取り動作防止部202が設
定状態と下糸糸巻き装置1の状態とが合致しているか否
かを判定し、設定状態と下糸糸巻き装置1の状態とが合
致していない場合、すなわち、専用下糸保持検出手段1
80が下糸専用糸EDSを検出した際には上糸USの糸
巻き動作を、専用下糸保持検出手段180が下糸専用糸
EDSを検出しない際には下糸専用糸EDSの糸巻き動
作をそれぞれ無効とし、警告手段175としても機能す
る操作部170の表示画面176に警告を画面表示した
り、図示しないブザーを駆動する。その結果、誤巻き取
り動作防止部202は誤動作を未然に防止し、警告手段
175は、操作者に各種の警告を容易に認識させること
ができる。
【0094】また、各種の設定が終了し、前記誤巻き取
り動作防止部202が設定状態と下糸糸巻き装置1の状
態とが合致していると判断した場合には、糸巻きスター
ト/ストップスイッチ177を操作して糸巻きを開始す
る。
り動作防止部202が設定状態と下糸糸巻き装置1の状
態とが合致していると判断した場合には、糸巻きスター
ト/ストップスイッチ177を操作して糸巻きを開始す
る。
【0095】なお、図示しない光センサなどのボビン糸
無し検出手段を設けた場合においては、ボビン糸無し検
出手段が縫製動作の途中でボビン22の下糸DSがなく
なったことを検出した際に、ミシンを停止し、その後、
予め設定された条件で下糸DSの糸巻き動作を開始す
る。
無し検出手段を設けた場合においては、ボビン糸無し検
出手段が縫製動作の途中でボビン22の下糸DSがなく
なったことを検出した際に、ミシンを停止し、その後、
予め設定された条件で下糸DSの糸巻き動作を開始す
る。
【0096】本実施の形態の下糸糸巻き装置1は、ボビ
ン22に供給する下糸DSとして糸巻き動作時に既に糸
掛けされている上糸USと下糸専用糸EDSの何れか一
方を選択して用いることができるようになっており、上
糸USをボビン22に供給する下糸DSとして用いる場
合には、糸保持捕捉兼用部材48には糸掛けせず、糸保
持捕捉兼用部材48に糸を持たせない状態としておく。
また、下糸専用糸EDSをボビン22に供給する下糸D
Sとして用いる場合には、予め図10に示すように下糸
専用糸EDSを専用下糸繰出装置110を介して糸保持
捕捉兼用部材48に糸掛けしておく。
ン22に供給する下糸DSとして糸巻き動作時に既に糸
掛けされている上糸USと下糸専用糸EDSの何れか一
方を選択して用いることができるようになっており、上
糸USをボビン22に供給する下糸DSとして用いる場
合には、糸保持捕捉兼用部材48には糸掛けせず、糸保
持捕捉兼用部材48に糸を持たせない状態としておく。
また、下糸専用糸EDSをボビン22に供給する下糸D
Sとして用いる場合には、予め図10に示すように下糸
専用糸EDSを専用下糸繰出装置110を介して糸保持
捕捉兼用部材48に糸掛けしておく。
【0097】つぎに、下糸専用糸の糸巻き動作を図22
から図26により説明する。
から図26により説明する。
【0098】図22から図26は下糸専用糸の糸巻き動
作を示すものであり、図22は本発明に係る下糸糸巻き
装置の糸巻き動作時の初期状態を示す要部の正面図、図
23は前進開始前状態を示す図22と同様の図、図24
は前進状態を示す図22と同様の図、図25は図24の
平面図、図26は糸巻き可能状態を示す図22と同様の
図である。
作を示すものであり、図22は本発明に係る下糸糸巻き
装置の糸巻き動作時の初期状態を示す要部の正面図、図
23は前進開始前状態を示す図22と同様の図、図24
は前進状態を示す図22と同様の図、図25は図24の
平面図、図26は糸巻き可能状態を示す図22と同様の
図である。
【0099】図22に示すように、下糸糸巻き装置1の
縫製動作時あるいはミシンの停止時の初期状態において
は、糸保持捕捉兼用部材48は、糸保持捕捉兼用部材移
動手段53により、糸保持捕捉兼用部材48の長手方向
先端部が外釜7の外周面近傍の下方の退避位置に位置し
ている。すなわち、糸保持捕捉兼用部材移動手段53の
駆動板下79および駆動板上83が図22右方に示す後
退端に位置し、糸保持捕捉兼用部材48の後取付ピン5
2は、糸保持捕捉兼用部材移動手段53の移動溝76の
上下部76bの上方に位置した状態でその先端部がカム
溝89のカム面88の先端近傍により上方から当接して
いる。
縫製動作時あるいはミシンの停止時の初期状態において
は、糸保持捕捉兼用部材48は、糸保持捕捉兼用部材移
動手段53により、糸保持捕捉兼用部材48の長手方向
先端部が外釜7の外周面近傍の下方の退避位置に位置し
ている。すなわち、糸保持捕捉兼用部材移動手段53の
駆動板下79および駆動板上83が図22右方に示す後
退端に位置し、糸保持捕捉兼用部材48の後取付ピン5
2は、糸保持捕捉兼用部材移動手段53の移動溝76の
上下部76bの上方に位置した状態でその先端部がカム
溝89のカム面88の先端近傍により上方から当接して
いる。
【0100】また、ボビン駆動部材11は、ボビン駆動
部材移動手段94により、ボビン22と切り離されボビ
ン22を非回転状態とする離間位置に位置している。す
なわち、駆動板下79が後退端に位置することにより、
ボビン駆動部材移動手段94の作動ピン108が傾斜カ
ム面109から離間し、ばね6の付勢力によってギア連
結リンク96がリンク支持ピン97を中心として反時計
方向へ付勢され、作動板95がボビン駆動部材11の下
端の下方に離間し、ボビン駆動部材11は、ボビン駆動
部材付勢ばね12の付勢力によって下方に向けて付勢さ
れ、ボビン駆動部材11の上端部に設けられたボビン駆
動ギア14が、ボビン従動ギア35から下方へ離間し、
外釜底板16のギア孔17に嵌合されて外釜7と一体で
回転する。さらに、ストッパピン105は、ストッパピ
ン作動腕159と当接して円弧状溝部100の左方下方
に形成された当接縁100Aに対向している。
部材移動手段94により、ボビン22と切り離されボビ
ン22を非回転状態とする離間位置に位置している。す
なわち、駆動板下79が後退端に位置することにより、
ボビン駆動部材移動手段94の作動ピン108が傾斜カ
ム面109から離間し、ばね6の付勢力によってギア連
結リンク96がリンク支持ピン97を中心として反時計
方向へ付勢され、作動板95がボビン駆動部材11の下
端の下方に離間し、ボビン駆動部材11は、ボビン駆動
部材付勢ばね12の付勢力によって下方に向けて付勢さ
れ、ボビン駆動部材11の上端部に設けられたボビン駆
動ギア14が、ボビン従動ギア35から下方へ離間し、
外釜底板16のギア孔17に嵌合されて外釜7と一体で
回転する。さらに、ストッパピン105は、ストッパピ
ン作動腕159と当接して円弧状溝部100の左方下方
に形成された当接縁100Aに対向している。
【0101】そして、縫製動作時においては、内釜18
を回る上糸USは、内釜18の底面とボビン駆動ギア1
4の上面とで形成する隙間を通過する。
を回る上糸USは、内釜18の底面とボビン駆動ギア1
4の上面とで形成する隙間を通過する。
【0102】ついで、糸巻きスタート/ストップスイッ
チ177を操作して、制御部93から制御指令を各部に
送出することにより糸巻き動作を開始する。なお、図示
しない光センサなどのボビン糸無し検出手段を設けた場
合においては、制御部93から制御指令が自動的に送出
され糸巻き動作を自動的に開始する。
チ177を操作して、制御部93から制御指令を各部に
送出することにより糸巻き動作を開始する。なお、図示
しない光センサなどのボビン糸無し検出手段を設けた場
合においては、制御部93から制御指令が自動的に送出
され糸巻き動作を自動的に開始する。
【0103】そして、制御部93から制御指令が各部に
送出されると、まず、専用下糸保持検出手段180が糸
巻き動作時に供給される下糸専用糸EDSが糸保持捕捉
兼用部材48に保持されているか否かを検出し、この検
出結果は制御部93に送出され、制御部93の誤巻き取
り動作防止部202により、設定状態と下糸糸巻き装置
1の状態とが合致しているか否かが判定され、専用下糸
保持検出手段180が下糸専用糸EDSを検出しない場
合には、糸巻き動作を行わずに、警告手段175として
も機能する操作部170の表示画面176に警告をメッ
セージなどで表示したり、図示しないブザーを駆動して
終了する。これにより、誤動作を確実に防止することが
できる。
送出されると、まず、専用下糸保持検出手段180が糸
巻き動作時に供給される下糸専用糸EDSが糸保持捕捉
兼用部材48に保持されているか否かを検出し、この検
出結果は制御部93に送出され、制御部93の誤巻き取
り動作防止部202により、設定状態と下糸糸巻き装置
1の状態とが合致しているか否かが判定され、専用下糸
保持検出手段180が下糸専用糸EDSを検出しない場
合には、糸巻き動作を行わずに、警告手段175として
も機能する操作部170の表示画面176に警告をメッ
セージなどで表示したり、図示しないブザーを駆動して
終了する。これにより、誤動作を確実に防止することが
できる。
【0104】また、専用下糸保持検出手段180が下糸
専用糸EDSを検出した場合には、制御部93から送出
される制御指令に基づいて、糸保持捕捉兼用部材移動手
段53の駆動モータ91が駆動し、糸保持捕捉兼用部材
移動手段53の駆動板下79が機構台77のガイド溝8
1に沿って図22左方に示す水平釜4に接近する方向へ
前進移動する。この、駆動板下79の前進移動は、付勢
ばね85を介して駆動板上83に伝達し、駆動板上83
が駆動板下79と一体で前進する。すると、駆動板上8
3のカム溝89が前進して、糸保持捕捉兼用部材48の
後取付ピン52は、カム溝89のカム面88によって下
方に向けて押し下げられ、その結果、後取付ピン52
は、移動溝76の上下部76bの上方から下方に向けて
移動する。そして、後取付ピン52と前取付ピン51と
の中心間距離は、移動溝76の円弧状に形成された上下
部76bの曲率半径と同一とされているので、糸保持捕
捉兼用部材48は後取付ピン52を中心として図22に
おいて時計方向へ回転し、図22に示す各部は図23に
示すように、糸保持捕捉兼用部材48の長手方向先端部
が外釜7の外周面に沿って上方に位置し前進可能状態と
なる。また、ストッパピン105は、ストッパピン作動
腕159と当接した状態で当接縁100Aに当接する。
専用糸EDSを検出した場合には、制御部93から送出
される制御指令に基づいて、糸保持捕捉兼用部材移動手
段53の駆動モータ91が駆動し、糸保持捕捉兼用部材
移動手段53の駆動板下79が機構台77のガイド溝8
1に沿って図22左方に示す水平釜4に接近する方向へ
前進移動する。この、駆動板下79の前進移動は、付勢
ばね85を介して駆動板上83に伝達し、駆動板上83
が駆動板下79と一体で前進する。すると、駆動板上8
3のカム溝89が前進して、糸保持捕捉兼用部材48の
後取付ピン52は、カム溝89のカム面88によって下
方に向けて押し下げられ、その結果、後取付ピン52
は、移動溝76の上下部76bの上方から下方に向けて
移動する。そして、後取付ピン52と前取付ピン51と
の中心間距離は、移動溝76の円弧状に形成された上下
部76bの曲率半径と同一とされているので、糸保持捕
捉兼用部材48は後取付ピン52を中心として図22に
おいて時計方向へ回転し、図22に示す各部は図23に
示すように、糸保持捕捉兼用部材48の長手方向先端部
が外釜7の外周面に沿って上方に位置し前進可能状態と
なる。また、ストッパピン105は、ストッパピン作動
腕159と当接した状態で当接縁100Aに当接する。
【0105】つぎに、駆動モータ91のさらなる駆動に
よって駆動板下79がさらに前進移動すると、糸保持捕
捉兼用部材48が移動溝76に沿って前進移動し、図2
3に示す各部は図24および図25に示すように、前取
付ピン51が移動溝76の図24左方に示す先端に当接
し、糸保持捕捉兼用部材48の前進移動は、糸保持捕捉
兼用部材48の上方糸保持部(上方糸配置部)59を含
む先端部が外釜7の大径部7aの外壁上方から内釜18
の内部のボビン着脱用凹溝24上方を通過してボビン2
2の上フランジ37の上方に進入した進入位置で停止し
前進状態となる。また、糸保持捕捉兼用部材48の上方
糸保持部59よりも後下方の糸位置規制部58は、外釜
7の大径部7aの外壁上方を略水平移動してボビン着脱
用凹溝24上方で停止する。従って、糸位置規制部58
はボビン22の中心軸36の中央部よりも上フランジ3
7側に片寄って配置されている。この時、ボビン駆動部
材移動手段94の作動ピン108が傾斜カム面109と
当接する。また、ストッパピン105は、ストッパピン
作動腕159から離間した状態で当接縁100Aに当接
する。
よって駆動板下79がさらに前進移動すると、糸保持捕
捉兼用部材48が移動溝76に沿って前進移動し、図2
3に示す各部は図24および図25に示すように、前取
付ピン51が移動溝76の図24左方に示す先端に当接
し、糸保持捕捉兼用部材48の前進移動は、糸保持捕捉
兼用部材48の上方糸保持部(上方糸配置部)59を含
む先端部が外釜7の大径部7aの外壁上方から内釜18
の内部のボビン着脱用凹溝24上方を通過してボビン2
2の上フランジ37の上方に進入した進入位置で停止し
前進状態となる。また、糸保持捕捉兼用部材48の上方
糸保持部59よりも後下方の糸位置規制部58は、外釜
7の大径部7aの外壁上方を略水平移動してボビン着脱
用凹溝24上方で停止する。従って、糸位置規制部58
はボビン22の中心軸36の中央部よりも上フランジ3
7側に片寄って配置されている。この時、ボビン駆動部
材移動手段94の作動ピン108が傾斜カム面109と
当接する。また、ストッパピン105は、ストッパピン
作動腕159から離間した状態で当接縁100Aに当接
する。
【0106】つぎに、駆動モータ91がさらに駆動する
と、駆動板下79がさらに前進移動し、図24および図
25に示す各部は図26に示すように、ボビン駆動部材
移動手段94の作動ピン108が傾斜カム面109を押
し下げ、ギア連結リンク96が時計方向へ回転し、作動
板95がボビン駆動部材11の下端に当接してボビン駆
動部材11をボビン駆動部材付勢ばね12の付勢力に抗
して縫製時の離間位置から上昇させ、ボビン駆動部材1
1の上端部に設けられたボビン駆動ギア14が、外釜底
板16のギア孔17とボビン従動ギア35との両者と噛
合してボビン駆動部材11とボビン22とを連結し、ボ
ビン22を回転状態とする連結位置に位置し、駆動板下
79が前進端に位置し糸巻き可能状態となる。この時、
ボビン駆動ギア14に自由回転可能に遊嵌されたリング
14a(位置補正手段)がボビン従動ギア35の底部に
当接してボビン22を上昇させる。同時に、ストッパ1
03がばね107(図9)の付勢力によって反時計方向
へ回転し、ストッパピン105がギア連結リンク96の
円弧状溝部100の溝底100aに嵌合する。また、駆
動板下79は前進移動するが、付勢ばね85が軸方向に
収縮して駆動板上83の移動は停止状態を保持し、その
結果、糸保持捕捉兼用部材48は、糸保持捕捉兼用部材
48の先端部が内釜18の内部上方に進入した進入位置
を保持しており、前記上昇したボビン22の上フランジ
37の上面を下方に押圧するために、ボビン駆動ギア1
4とボビン従動ギア35との噛合が円滑に行なわれる。
と、駆動板下79がさらに前進移動し、図24および図
25に示す各部は図26に示すように、ボビン駆動部材
移動手段94の作動ピン108が傾斜カム面109を押
し下げ、ギア連結リンク96が時計方向へ回転し、作動
板95がボビン駆動部材11の下端に当接してボビン駆
動部材11をボビン駆動部材付勢ばね12の付勢力に抗
して縫製時の離間位置から上昇させ、ボビン駆動部材1
1の上端部に設けられたボビン駆動ギア14が、外釜底
板16のギア孔17とボビン従動ギア35との両者と噛
合してボビン駆動部材11とボビン22とを連結し、ボ
ビン22を回転状態とする連結位置に位置し、駆動板下
79が前進端に位置し糸巻き可能状態となる。この時、
ボビン駆動ギア14に自由回転可能に遊嵌されたリング
14a(位置補正手段)がボビン従動ギア35の底部に
当接してボビン22を上昇させる。同時に、ストッパ1
03がばね107(図9)の付勢力によって反時計方向
へ回転し、ストッパピン105がギア連結リンク96の
円弧状溝部100の溝底100aに嵌合する。また、駆
動板下79は前進移動するが、付勢ばね85が軸方向に
収縮して駆動板上83の移動は停止状態を保持し、その
結果、糸保持捕捉兼用部材48は、糸保持捕捉兼用部材
48の先端部が内釜18の内部上方に進入した進入位置
を保持しており、前記上昇したボビン22の上フランジ
37の上面を下方に押圧するために、ボビン駆動ギア1
4とボビン従動ギア35との噛合が円滑に行なわれる。
【0107】また、糸巻き可能状態におけるボビン22
と糸保持捕捉兼用部材48の位置関係は、図8に示すよ
うに、糸保持捕捉兼用部材48の上方糸保持部59と糸
位置規制部58との間に斜めに連なる下糸専用糸EDS
をボビン22の上フランジ37の外周縁に押し付けてい
る。
と糸保持捕捉兼用部材48の位置関係は、図8に示すよ
うに、糸保持捕捉兼用部材48の上方糸保持部59と糸
位置規制部58との間に斜めに連なる下糸専用糸EDS
をボビン22の上フランジ37の外周縁に押し付けてい
る。
【0108】つぎに、制御部93から送出される制御指
令により、針棒切外し機構140が針棒2の上下方向へ
の往復運動を上軸の回転から切外して針3の上下方向へ
の往復運動を停止させ針3を上方に保持し、その後、ミ
シンを駆動する。
令により、針棒切外し機構140が針棒2の上下方向へ
の往復運動を上軸の回転から切外して針3の上下方向へ
の往復運動を停止させ針3を上方に保持し、その後、ミ
シンを駆動する。
【0109】そして、ミシンが駆動すると、外釜7が正
回転し、この外釜7の回転は、外釜底板を介してボビン
駆動部材11の上端のボビン駆動ギア14を正回転さ
せ、その結果、ボビン駆動ギア14と噛合しているボビ
ン従動ギア35を外釜7の回転方向と反対方向へ逆回転
させ、ボビン22が外釜7の回転方向と反対方向へ逆回
転する。
回転し、この外釜7の回転は、外釜底板を介してボビン
駆動部材11の上端のボビン駆動ギア14を正回転さ
せ、その結果、ボビン駆動ギア14と噛合しているボビ
ン従動ギア35を外釜7の回転方向と反対方向へ逆回転
させ、ボビン22が外釜7の回転方向と反対方向へ逆回
転する。
【0110】そして、ボビン22の逆回転により、ボビ
ン22の上フランジ37の外周縁に押し付けられた糸保
持捕捉兼用部材48の上方糸保持部(上方糸配置部)5
9と糸位置規制部58との間に斜めに連なって架設され
ている下糸専用糸EDSが、ボビン22のスリット39
の開口39aに捕捉される。すると、下糸専用糸EDS
の糸端が上方糸保持部59側から外れてスリット39上
方に挟持されると共に、それに続く下糸専用糸EDSが
糸位置規制部58から引き出されてボビン中心軸36の
外周面に巻き付き、ボビン22の回転の継続により中心
軸36に下糸専用糸EDSの糸巻きがさらに行われる。
この時、ボビン22がリング14aの連結位置への上昇
に伴って上昇しているために、ボビン22の中心軸36
の中央部の高さAと糸位置規制部58の高さの差h(図
26)が少なくなって相体的に接近することにより、ま
たは同一高さにすることにより、糸位置規制部58から
引き出された下糸専用糸EDSはボビン中心軸36の中
央部に形成された細径部36aに向かって糸巻きが行わ
れるので、糸巻きが中心軸の中央部を中心にして略均等
に糸巻きすることができる。また、糸保持捕捉兼用部材
48の上方糸保持部59に保持された糸端側の下糸専用
糸EDSは、ボビン22の回転に多少引かれて短くな
り、スリット39から飛び出た状態となる。
ン22の上フランジ37の外周縁に押し付けられた糸保
持捕捉兼用部材48の上方糸保持部(上方糸配置部)5
9と糸位置規制部58との間に斜めに連なって架設され
ている下糸専用糸EDSが、ボビン22のスリット39
の開口39aに捕捉される。すると、下糸専用糸EDS
の糸端が上方糸保持部59側から外れてスリット39上
方に挟持されると共に、それに続く下糸専用糸EDSが
糸位置規制部58から引き出されてボビン中心軸36の
外周面に巻き付き、ボビン22の回転の継続により中心
軸36に下糸専用糸EDSの糸巻きがさらに行われる。
この時、ボビン22がリング14aの連結位置への上昇
に伴って上昇しているために、ボビン22の中心軸36
の中央部の高さAと糸位置規制部58の高さの差h(図
26)が少なくなって相体的に接近することにより、ま
たは同一高さにすることにより、糸位置規制部58から
引き出された下糸専用糸EDSはボビン中心軸36の中
央部に形成された細径部36aに向かって糸巻きが行わ
れるので、糸巻きが中心軸の中央部を中心にして略均等
に糸巻きすることができる。また、糸保持捕捉兼用部材
48の上方糸保持部59に保持された糸端側の下糸専用
糸EDSは、ボビン22の回転に多少引かれて短くな
り、スリット39から飛び出た状態となる。
【0111】そして、ボビン22に対する下糸専用糸E
DSの巻回は、前記糸巻き量制御部197あるいは限界
糸巻き回数設定部198に記憶された糸巻き量に到達す
るまで行われ、ボビン22に対する下糸専用糸EDSの
巻回が予め設定された糸巻き量に到達すると第1糸巻き
動作制御部193Aの制御指令に基づいてミシンが停止
する。この時、針棒切外し機構140が針棒2の上下方
向への往復運動を上軸の回転から切外して針3の上下方
向への往復運動を停止させ針3を上方に保持した状態を
保持している。
DSの巻回は、前記糸巻き量制御部197あるいは限界
糸巻き回数設定部198に記憶された糸巻き量に到達す
るまで行われ、ボビン22に対する下糸専用糸EDSの
巻回が予め設定された糸巻き量に到達すると第1糸巻き
動作制御部193Aの制御指令に基づいてミシンが停止
する。この時、針棒切外し機構140が針棒2の上下方
向への往復運動を上軸の回転から切外して針3の上下方
向への往復運動を停止させ針3を上方に保持した状態を
保持している。
【0112】つぎに、下糸専用糸の下糸張力手段への糸
掛け動作および下糸専用糸の切断動作について図27か
ら図31により説明する。
掛け動作および下糸専用糸の切断動作について図27か
ら図31により説明する。
【0113】図27から図31は下糸専用糸の下糸張力
手段への糸掛け動作および下糸専用糸の切断動作を示す
ものであり、図27は下糸捕捉可能状態を示す図22と
同様の図、図28は糸捕捉フックと下糸専用糸との位置
関係を示す要部の説明図、図29は糸掛け動作および切
断動作における途中経過を示す要部の斜視図、図30は
図29につづく途中経過を示す図29と同様の図、図3
1は図30につづく途中経過を示す図29と同様の図で
ある。
手段への糸掛け動作および下糸専用糸の切断動作を示す
ものであり、図27は下糸捕捉可能状態を示す図22と
同様の図、図28は糸捕捉フックと下糸専用糸との位置
関係を示す要部の説明図、図29は糸掛け動作および切
断動作における途中経過を示す要部の斜視図、図30は
図29につづく途中経過を示す図29と同様の図、図3
1は図30につづく途中経過を示す図29と同様の図で
ある。
【0114】この下糸専用糸EDSの下糸張力手段25
への糸掛けは、縫製動作を行う際に必要な下糸張力を、
ボビン22に供給した下糸DSに付与するためのもので
ある。
への糸掛けは、縫製動作を行う際に必要な下糸張力を、
ボビン22に供給した下糸DSに付与するためのもので
ある。
【0115】前記糸巻きが終了した後に、制御部93か
ら送出される制御指令により、駆動モータ91が逆回転
駆動し、駆動板下79が後退移動する。そして、駆動板
下79の後退移動は、図26に示す各部は図27に示す
ように、糸保持捕捉兼用部材48の長手方向先端部が、
外釜7の外周面近傍の下方の退避位置の若干上方、すな
わち、糸捕捉フック46の回転軌跡の下方に位置した糸
捕捉位置で停止し下糸捕捉可能状態となる。この時、ボ
ビン駆動部材移動手段94の作動ピン108は傾斜カム
面109から離間するが、ストッパピン105がギア連
結リンク96の円弧状溝部100の溝底100aに嵌合
した状態を保持するので、ボビン駆動部材11は上昇し
た状態を保持し、ボビン駆動部材11の上端部に設けら
れたボビン駆動ギア14は外釜底板16のギア孔17と
ボビン従動ギア35との両者と噛合してボビン駆動部材
11とボビン22とを連結しボビン22を回転状態とす
る連結位置を保持する。そして、図27に示すように、
ボビン22に巻回された下糸専用糸EDSの供給側は、
糸保持捕捉兼用部材48の糸捕捉位置への移動によって
糸保持捕捉兼用部材48に引かれて外釜7の外周角で下
方に屈曲し、糸保持捕捉兼用部材48の上方糸保持部5
9に保持されずに、糸保持捕捉兼用部材48の糸保持板
ばね66の先端縁と糸保持捕捉部49の先端縁との交叉
部において係止される。
ら送出される制御指令により、駆動モータ91が逆回転
駆動し、駆動板下79が後退移動する。そして、駆動板
下79の後退移動は、図26に示す各部は図27に示す
ように、糸保持捕捉兼用部材48の長手方向先端部が、
外釜7の外周面近傍の下方の退避位置の若干上方、すな
わち、糸捕捉フック46の回転軌跡の下方に位置した糸
捕捉位置で停止し下糸捕捉可能状態となる。この時、ボ
ビン駆動部材移動手段94の作動ピン108は傾斜カム
面109から離間するが、ストッパピン105がギア連
結リンク96の円弧状溝部100の溝底100aに嵌合
した状態を保持するので、ボビン駆動部材11は上昇し
た状態を保持し、ボビン駆動部材11の上端部に設けら
れたボビン駆動ギア14は外釜底板16のギア孔17と
ボビン従動ギア35との両者と噛合してボビン駆動部材
11とボビン22とを連結しボビン22を回転状態とす
る連結位置を保持する。そして、図27に示すように、
ボビン22に巻回された下糸専用糸EDSの供給側は、
糸保持捕捉兼用部材48の糸捕捉位置への移動によって
糸保持捕捉兼用部材48に引かれて外釜7の外周角で下
方に屈曲し、糸保持捕捉兼用部材48の上方糸保持部5
9に保持されずに、糸保持捕捉兼用部材48の糸保持板
ばね66の先端縁と糸保持捕捉部49の先端縁との交叉
部において係止される。
【0116】また、つぎの下糸専用糸EDSによる糸巻
き動作を行うためには、糸保持捕捉兼用部材48の上方
糸保持部59に下糸専用糸EDSの糸端を保持させるこ
とにより、糸保持捕捉兼用部材48への下糸専用糸ED
Sの糸掛け動作を省略して操作を容易とすることができ
る。
き動作を行うためには、糸保持捕捉兼用部材48の上方
糸保持部59に下糸専用糸EDSの糸端を保持させるこ
とにより、糸保持捕捉兼用部材48への下糸専用糸ED
Sの糸掛け動作を省略して操作を容易とすることができ
る。
【0117】そこで、図27に示す下糸捕捉可能状態
で、制御部93から送出される制御指令により、図示し
ない上軸が1回転する分だけミシンを駆動する。する
と、外釜7が正回転し、外釜7の外周面に配設された糸
捕捉フック46の糸離間用傾斜面47が前記外釜7の外
周角で下方に屈曲した部分の下糸専用糸EDSを外釜7
の外周面から離れる方向に押し出し、ボビン22に巻回
された下糸専用糸EDSの供給側が糸保持捕捉兼用部材
48の上方糸保持部59に押し込まれ、その結果、下糸
専用糸EDSを上方糸保持部59に保持することができ
る。
で、制御部93から送出される制御指令により、図示し
ない上軸が1回転する分だけミシンを駆動する。する
と、外釜7が正回転し、外釜7の外周面に配設された糸
捕捉フック46の糸離間用傾斜面47が前記外釜7の外
周角で下方に屈曲した部分の下糸専用糸EDSを外釜7
の外周面から離れる方向に押し出し、ボビン22に巻回
された下糸専用糸EDSの供給側が糸保持捕捉兼用部材
48の上方糸保持部59に押し込まれ、その結果、下糸
専用糸EDSを上方糸保持部59に保持することができ
る。
【0118】つぎに、制御部93から送出される制御指
令により、駆動モータ91がさらに逆回転駆動し、駆動
板下79が後退端に達すると、図27に示す下糸捕捉可
能状態の各部は図22に示す初期状態に復帰する。この
時、糸保持捕捉兼用部材48の先端部は、外釜7の外周
面に沿って下方に移動するため、ボビン22と糸保持捕
捉兼用部材48の上方糸保持部59との間に連なる下糸
専用糸EDSは張られる。また、同時に、駆動板下の7
9のストッパピン作動腕159によって、ストッパ10
3のストッパピン105が支持ピン101を中心として
時計方向に回転して、ストッパピン105をギア連結リ
ンク96の円弧状溝部100から切り離す。そして、ス
トッパピン105がギア連結リンク96の円弧状溝部1
00の溝底100aから離間され、ギア連結リンク96
は、ばね6の付勢力によりリンク支持ピン97を中心と
して反時計方向へ回転して作動板95がボビン駆動部材
11の下方へ離間し、その結果、ボビン駆動部材11
は、ボビン22と切り離されボビン22を非回転状態と
する離間位置に復帰指、ボビン22は回転自在なフリー
状態となる。
令により、駆動モータ91がさらに逆回転駆動し、駆動
板下79が後退端に達すると、図27に示す下糸捕捉可
能状態の各部は図22に示す初期状態に復帰する。この
時、糸保持捕捉兼用部材48の先端部は、外釜7の外周
面に沿って下方に移動するため、ボビン22と糸保持捕
捉兼用部材48の上方糸保持部59との間に連なる下糸
専用糸EDSは張られる。また、同時に、駆動板下の7
9のストッパピン作動腕159によって、ストッパ10
3のストッパピン105が支持ピン101を中心として
時計方向に回転して、ストッパピン105をギア連結リ
ンク96の円弧状溝部100から切り離す。そして、ス
トッパピン105がギア連結リンク96の円弧状溝部1
00の溝底100aから離間され、ギア連結リンク96
は、ばね6の付勢力によりリンク支持ピン97を中心と
して反時計方向へ回転して作動板95がボビン駆動部材
11の下方へ離間し、その結果、ボビン駆動部材11
は、ボビン22と切り離されボビン22を非回転状態と
する離間位置に復帰指、ボビン22は回転自在なフリー
状態となる。
【0119】つぎに、制御部93から送出される制御指
令により、ミシンを逆回転駆動すると、外釜7が逆回転
し、糸捕捉フック46のフック部46aが外釜7の外周
近傍に位置する前記ボビン22と糸保持捕捉兼用部材4
8の上方糸保持部59との間に位置する下糸専用糸ED
Sを捕捉する。そして、糸捕捉フック46のフック部4
6aが下糸専用糸EDSを捕捉した状態で逆回転し、図
28下方に示す位置に到達すると、ボビン22から出た
下糸専用糸EDSは、図29に示すように、下糸張力手
段25の基板26の上端縁に乗り上げ、内釜18の突起
19と内釜回り止め20との間の隙間を通過する。ま
た、糸捕捉フック46のフック部46aの下方から出た
下糸専用糸EDSは、外釜7の大径部7aの外周に巻き
付いて糸保持捕捉兼用部材48の上方糸保持部59へつ
ながる。
令により、ミシンを逆回転駆動すると、外釜7が逆回転
し、糸捕捉フック46のフック部46aが外釜7の外周
近傍に位置する前記ボビン22と糸保持捕捉兼用部材4
8の上方糸保持部59との間に位置する下糸専用糸ED
Sを捕捉する。そして、糸捕捉フック46のフック部4
6aが下糸専用糸EDSを捕捉した状態で逆回転し、図
28下方に示す位置に到達すると、ボビン22から出た
下糸専用糸EDSは、図29に示すように、下糸張力手
段25の基板26の上端縁に乗り上げ、内釜18の突起
19と内釜回り止め20との間の隙間を通過する。ま
た、糸捕捉フック46のフック部46aの下方から出た
下糸専用糸EDSは、外釜7の大径部7aの外周に巻き
付いて糸保持捕捉兼用部材48の上方糸保持部59へつ
ながる。
【0120】つぎに、外釜7のさらなる逆回転により、
下糸張力手段25の基板26の上端縁に乗り上げた下糸
専用糸EDSは、基板26の上端を滑って図28左斜め
下方に示す位置に到達すると、下糸張力手段25の基板
26の上端縁に形成されている糸道入口27へ誘い込ま
れ、その結果、図30に示すように、下糸専用糸EDS
は糸導入溝28に侵入する。
下糸張力手段25の基板26の上端縁に乗り上げた下糸
専用糸EDSは、基板26の上端を滑って図28左斜め
下方に示す位置に到達すると、下糸張力手段25の基板
26の上端縁に形成されている糸道入口27へ誘い込ま
れ、その結果、図30に示すように、下糸専用糸EDS
は糸導入溝28に侵入する。
【0121】つぎに、外釜7のよりさらなる逆回転によ
り、糸導入溝28に侵入した下糸専用糸EDSは、図2
8左方および図31に示す位置に到達すると、図3に示
す下糸張力手段25の糸係止孔29と糸出口30との間
に下糸押さえ板ばね31の付勢力をもって付勢された状
態で配置され、その結果、縫製動作時に必要な適正な下
糸張力を下糸専用糸EDSに確実に付与することができ
る。
り、糸導入溝28に侵入した下糸専用糸EDSは、図2
8左方および図31に示す位置に到達すると、図3に示
す下糸張力手段25の糸係止孔29と糸出口30との間
に下糸押さえ板ばね31の付勢力をもって付勢された状
態で配置され、その結果、縫製動作時に必要な適正な下
糸張力を下糸専用糸EDSに確実に付与することができ
る。
【0122】また、下糸専用糸EDSが図28左方に位
置すると、外釜7に配設された切断刃43の刃先が、図
28に符号Bにて示す上方糸保持部59から出た下糸専
用糸EDSが外釜7の外周面に巻き付き始まる接点付近
に位置するので、外釜7の外周面に巻き付いた下糸専用
糸EDSは、図1に示すさそい込み部44の斜面を乗り
越えて切断刃44に押し付けられて切断される。そし
て、この位置でボビン22から糸保持捕捉兼用部材48
の上方糸保持部59へ連なる下糸専用糸EDSを切断す
ることにより、縫い目の結束に必要な下糸張力手段25
からの下糸DSの長さを十分に確保することができると
ともに、糸保持捕捉兼用部材48の上方糸保持部59か
ら出る糸端側の糸残りを少なくすることができる。
置すると、外釜7に配設された切断刃43の刃先が、図
28に符号Bにて示す上方糸保持部59から出た下糸専
用糸EDSが外釜7の外周面に巻き付き始まる接点付近
に位置するので、外釜7の外周面に巻き付いた下糸専用
糸EDSは、図1に示すさそい込み部44の斜面を乗り
越えて切断刃44に押し付けられて切断される。そし
て、この位置でボビン22から糸保持捕捉兼用部材48
の上方糸保持部59へ連なる下糸専用糸EDSを切断す
ることにより、縫い目の結束に必要な下糸張力手段25
からの下糸DSの長さを十分に確保することができると
ともに、糸保持捕捉兼用部材48の上方糸保持部59か
ら出る糸端側の糸残りを少なくすることができる。
【0123】ついで、制御部93から送出される制御指
令により、外釜7の逆回転を停止するとともに、針棒切
外し機構140が上軸の回転運動から切り離した針棒2
の上下方向への往復運動を上軸の回転に連結することに
より、下糸糸巻き装置1の各部が初期状態に復帰し、下
糸専用糸EDSの糸巻き動作が終了する。
令により、外釜7の逆回転を停止するとともに、針棒切
外し機構140が上軸の回転運動から切り離した針棒2
の上下方向への往復運動を上軸の回転に連結することに
より、下糸糸巻き装置1の各部が初期状態に復帰し、下
糸専用糸EDSの糸巻き動作が終了する。
【0124】つぎに、上糸の糸巻き動作を図7、図8、
図22から図26および図32により説明する。なお前
述した下糸専用糸EDSの糸巻き動作と同様の部分につ
いては説明を省略する。
図22から図26および図32により説明する。なお前
述した下糸専用糸EDSの糸巻き動作と同様の部分につ
いては説明を省略する。
【0125】図32は糸保持捕捉兼用部材が上糸を捕捉
した上糸捕捉状態を示す説明図である。
した上糸捕捉状態を示す説明図である。
【0126】本実施の形態の下糸糸巻き装置1による上
糸USの糸巻き動作は、糸巻きスタート/ストップスイ
ッチ177を操作して、制御部93から制御指令を各部
に送出することにより開始する。なお、図示しない光セ
ンサなどのボビン糸無し検出手段を設けた場合において
は、制御部93から制御指令が自動的に送出され糸巻き
動作を自動的に開始する。
糸USの糸巻き動作は、糸巻きスタート/ストップスイ
ッチ177を操作して、制御部93から制御指令を各部
に送出することにより開始する。なお、図示しない光セ
ンサなどのボビン糸無し検出手段を設けた場合において
は、制御部93から制御指令が自動的に送出され糸巻き
動作を自動的に開始する。
【0127】そして、制御部93から制御指令が各部に
送出されると、まず、専用下糸保持検出手段180が糸
巻き動作時に供給される下糸専用糸EDSが糸保持捕捉
兼用部材48に保持されているか否かを検出し、この検
出結果は制御部93に送出され、制御部93の誤巻き取
り動作防止部202により、設定状態と下糸糸巻き装置
1の状態とが合致しているか否かが判定され、専用下糸
保持検出手段180が下糸専用糸EDSを検出した場合
には、糸巻き動作を行わずに、警告手段175としても
機能する操作部170の表示画面176に警告をメッセ
ージなどで表示したり、図示しないブザーを駆動して終
了する。これにより、誤動作を確実に防止することがで
きる。
送出されると、まず、専用下糸保持検出手段180が糸
巻き動作時に供給される下糸専用糸EDSが糸保持捕捉
兼用部材48に保持されているか否かを検出し、この検
出結果は制御部93に送出され、制御部93の誤巻き取
り動作防止部202により、設定状態と下糸糸巻き装置
1の状態とが合致しているか否かが判定され、専用下糸
保持検出手段180が下糸専用糸EDSを検出した場合
には、糸巻き動作を行わずに、警告手段175としても
機能する操作部170の表示画面176に警告をメッセ
ージなどで表示したり、図示しないブザーを駆動して終
了する。これにより、誤動作を確実に防止することがで
きる。
【0128】また、専用下糸保持検出手段180が下糸
専用糸EDSを検出しない場合には、制御部93から送
出される制御指令に基づいて、糸保持捕捉兼用部材移動
手段53の駆動モータ91が駆動し、前述した下糸専用
糸EDSの糸巻き動作と同様に、図22に示す初期状態
に位置する下糸糸巻き装置1は、図23に示す前進開始
前状態を介して図24および図25に示す前進状態に位
置する。そして、図24および図25に示す前進状態に
位置すると、制御部93から送出される制御指令に基づ
いて、駆動モータ91が停止する。
専用糸EDSを検出しない場合には、制御部93から送
出される制御指令に基づいて、糸保持捕捉兼用部材移動
手段53の駆動モータ91が駆動し、前述した下糸専用
糸EDSの糸巻き動作と同様に、図22に示す初期状態
に位置する下糸糸巻き装置1は、図23に示す前進開始
前状態を介して図24および図25に示す前進状態に位
置する。そして、図24および図25に示す前進状態に
位置すると、制御部93から送出される制御指令に基づ
いて、駆動モータ91が停止する。
【0129】つぎに、下糸糸巻き装置1が図24および
図25に示す前進状態で停止すると、制御部93から送
出される制御指令に基づいて、図示しない上軸が1回転
する分だけミシンを駆動する。すると、針棒2の上下運
動により上停止位置に位置する針3が上下方向へ1針分
だけ1往復動作するとともに、針3の針穴から出た上糸
ループは、正回転する外釜7の剣先42により捕捉され
て内釜18を回る。この時、剣先42により、内釜18
を回る上糸USは、内釜18の上下に分けられて、布側
の上糸USが内釜18の上を通り、針側の上糸USが内
釜18の底面とボビン駆動ギア14の上面とで形成する
隙間を通過する。なお、縫製動作の途中で上糸USの糸
巻きを行う場合には、図3に示すように、上糸USの一
端が布の縫い目につながっているので何ら差し障りはな
いが、それ以外の場合には、上糸USの糸端を手などで
保持してからミシンを駆動することが肝要である。
図25に示す前進状態で停止すると、制御部93から送
出される制御指令に基づいて、図示しない上軸が1回転
する分だけミシンを駆動する。すると、針棒2の上下運
動により上停止位置に位置する針3が上下方向へ1針分
だけ1往復動作するとともに、針3の針穴から出た上糸
ループは、正回転する外釜7の剣先42により捕捉され
て内釜18を回る。この時、剣先42により、内釜18
を回る上糸USは、内釜18の上下に分けられて、布側
の上糸USが内釜18の上を通り、針側の上糸USが内
釜18の底面とボビン駆動ギア14の上面とで形成する
隙間を通過する。なお、縫製動作の途中で上糸USの糸
巻きを行う場合には、図3に示すように、上糸USの一
端が布の縫い目につながっているので何ら差し障りはな
いが、それ以外の場合には、上糸USの糸端を手などで
保持してからミシンを駆動することが肝要である。
【0130】そして、内釜18の上面を回る上糸US
は、図24および図25に示すように、糸保持捕捉兼用
部材48の先端部が内釜18の内部上方に進入した進入
位置で停止しているので、図7に詳示する糸保持板ばね
66の先端縁と糸保持捕捉部49の先端縁との交叉部に
より形成される上方糸係止部60が形成する開口部位に
さそい込まれる。そして剣先42のさらなる回転によ
り、内釜18の突起19と内釜回り止め20との間の隙
間を通過した後に、糸位置規制部58を介して図7に詳
示する糸保持板ばね66の上後舌片69と糸保持捕捉部
49の後舌片55により形成される上糸用後方保持部7
0が形成する開口部位にさそい込まれ、その後、内釜1
8から上糸USが抜けて、図32に示すように、上糸U
Sが糸保持捕捉兼用部材48に捕捉され上糸捕捉状態と
なる。この時、上糸USは図32に示すように、前記上
方糸保持部59には保持されず、上方糸係止部60に係
止されており、上方糸係止部60と上糸用後方保持部7
0との間に連なる部位は、図8に示す前記下糸専用糸E
DSとほほ同様に糸位置規制部58に位置するように張
られる。
は、図24および図25に示すように、糸保持捕捉兼用
部材48の先端部が内釜18の内部上方に進入した進入
位置で停止しているので、図7に詳示する糸保持板ばね
66の先端縁と糸保持捕捉部49の先端縁との交叉部に
より形成される上方糸係止部60が形成する開口部位に
さそい込まれる。そして剣先42のさらなる回転によ
り、内釜18の突起19と内釜回り止め20との間の隙
間を通過した後に、糸位置規制部58を介して図7に詳
示する糸保持板ばね66の上後舌片69と糸保持捕捉部
49の後舌片55により形成される上糸用後方保持部7
0が形成する開口部位にさそい込まれ、その後、内釜1
8から上糸USが抜けて、図32に示すように、上糸U
Sが糸保持捕捉兼用部材48に捕捉され上糸捕捉状態と
なる。この時、上糸USは図32に示すように、前記上
方糸保持部59には保持されず、上方糸係止部60に係
止されており、上方糸係止部60と上糸用後方保持部7
0との間に連なる部位は、図8に示す前記下糸専用糸E
DSとほほ同様に糸位置規制部58に位置するように張
られる。
【0131】なお、縫製動作時における上糸USは、図
11に示す上糸繰出機構120により、1針毎に、制御
部93から送出される制御指令にしたがって駆動される
駆動モータ125により縫い目に必要な糸量のみが繰り
出され、糸締め時には駆動モータ125が停止して駆動
ローラ124と従動ローラ128との間で上糸USが糸
保持され適正な糸調子を得ることができる。
11に示す上糸繰出機構120により、1針毎に、制御
部93から送出される制御指令にしたがって駆動される
駆動モータ125により縫い目に必要な糸量のみが繰り
出され、糸締め時には駆動モータ125が停止して駆動
ローラ124と従動ローラ128との間で上糸USが糸
保持され適正な糸調子を得ることができる。
【0132】また、糸巻き動作時における上糸USは、
糸巻き動作を開始した直後の水平釜4が駆動する第1針
目では縫製動作に必要な縫い目に必要な糸量は不要であ
るが、図32に示す糸経路分の糸量が必要となる。ま
た、上糸USを糸保持捕捉兼用部材48に確実に捕捉さ
せるため上糸USに適正な張力も必要である。そこで、
制御部93から送出される制御指令にしたがって、上糸
繰出機構120により、図32に示す糸経路に必要な糸
量とほぼ同等あるいは若干少な目の上糸USを繰り出し
た後に、図示しない天秤機構による糸締め時において、
駆動モータ125を停止させて駆動ローラ124と従動
ローラ128との間で上糸USを保持することにより、
上糸USを糸保持捕捉兼用部材48に確実に捕捉するこ
とができる。
糸巻き動作を開始した直後の水平釜4が駆動する第1針
目では縫製動作に必要な縫い目に必要な糸量は不要であ
るが、図32に示す糸経路分の糸量が必要となる。ま
た、上糸USを糸保持捕捉兼用部材48に確実に捕捉さ
せるため上糸USに適正な張力も必要である。そこで、
制御部93から送出される制御指令にしたがって、上糸
繰出機構120により、図32に示す糸経路に必要な糸
量とほぼ同等あるいは若干少な目の上糸USを繰り出し
た後に、図示しない天秤機構による糸締め時において、
駆動モータ125を停止させて駆動ローラ124と従動
ローラ128との間で上糸USを保持することにより、
上糸USを糸保持捕捉兼用部材48に確実に捕捉するこ
とができる。
【0133】また、下糸糸巻き装置1が図24および図
25に示す前進状態で停止した状態においては、ボビン
駆動ギア14がボビン従動ギア35から下方の離間位置
にある。
25に示す前進状態で停止した状態においては、ボビン
駆動ギア14がボビン従動ギア35から下方の離間位置
にある。
【0134】つぎに、前述したように、制御部93から
送出される制御指令により、針棒切外し機構140が針
棒2の上下方向への往復運動を上軸の回転から切外して
針3の上下方向への往復運動を停止させ針3を上方に保
持し、その後、ミシンを駆動する。
送出される制御指令により、針棒切外し機構140が針
棒2の上下方向への往復運動を上軸の回転から切外して
針3の上下方向への往復運動を停止させ針3を上方に保
持し、その後、ミシンを駆動する。
【0135】つぎに、糸保持捕捉兼用部材48が上糸U
Sを捕捉した後に、駆動モータ91のさらなる駆動によ
って前述したように、図24および図25に示す各部は
図26に示す糸巻き可能状態となる。
Sを捕捉した後に、駆動モータ91のさらなる駆動によ
って前述したように、図24および図25に示す各部は
図26に示す糸巻き可能状態となる。
【0136】また、糸巻き可能状態におけるボビン22
と糸保持捕捉兼用部材48の位置関係は、図8に示すよ
うに、糸保持捕捉兼用部材48の上方糸係止部60と糸
位置規制部58との間に斜めに連なる上糸USをボビン
22の上フランジ37の外周縁に押し付けている。
と糸保持捕捉兼用部材48の位置関係は、図8に示すよ
うに、糸保持捕捉兼用部材48の上方糸係止部60と糸
位置規制部58との間に斜めに連なる上糸USをボビン
22の上フランジ37の外周縁に押し付けている。
【0137】つぎに、制御部93から送出される制御指
令により、ミシンが駆動すると、外釜7が正回転し、こ
の外釜7の回転は、外釜底板を介してボビン駆動部材1
1の上端のボビン駆動ギア14を正回転させ、その結
果、ボビン駆動ギア14と噛合しているボビン従動ギア
35を外釜7の回転方向と反対方向へ逆回転させ、ボビ
ン22が外釜7の回転方向と反対方向へ逆回転する。こ
の時、ボビン22は前記リング14a(位置補正手段)
の連結位置への上昇移動によって上昇位置に押し上げら
れている(図26)。
令により、ミシンが駆動すると、外釜7が正回転し、こ
の外釜7の回転は、外釜底板を介してボビン駆動部材1
1の上端のボビン駆動ギア14を正回転させ、その結
果、ボビン駆動ギア14と噛合しているボビン従動ギア
35を外釜7の回転方向と反対方向へ逆回転させ、ボビ
ン22が外釜7の回転方向と反対方向へ逆回転する。こ
の時、ボビン22は前記リング14a(位置補正手段)
の連結位置への上昇移動によって上昇位置に押し上げら
れている(図26)。
【0138】そして、ボビン22の逆回転により、ボビ
ン22の上フランジ37の外周縁に押し付けられた糸保
持捕捉兼用部材48の上方糸係止部60(上方糸配置
部)と糸位置規制部58との間に斜めに連なって架設さ
れている上糸USが、ボビン22のスリット39の開口
39aに捕捉される。すると、上糸USの糸端が上方糸
係止部60側から外れてスリット39上方に挟持される
と共に、それに続く上糸USが糸位置規制部58から引
き出されてボビン中心軸36の外周面に巻き付き、ボビ
ン22の回転の継続により中心軸36に上糸USの糸巻
きがさらに行われる。この時、ボビン22がリング14
aの連結位置への上昇に伴って上昇しているために、ボ
ビン22の中心軸36の中央部の高さAと糸位置規制部
58の高さの差h(図26)が少なくなり相体的に接近
することにより、又は同一高さにすることにより、糸位
置規制部58から引き出された上糸USはボビン中心軸
36の中央部に形成された細径部36aに向かって糸巻
きが行われるので、糸巻きが中心軸の中央部を中心にし
て略均等に糸巻きすることができる。また、上糸USが
ボビン22のスリット39の開口39aに捕捉される
と、糸ゆるめ手段138の一部を構成するソレノイド1
36が駆動され、各従動ローラ128が駆動ローラ12
4から離間して解放され、ボビン22の回転の継続によ
り上糸USは上糸糸駒121から引き出されて糸巻きが
さらに行われる。なお、ボビン22のスリット39から
でて布へつながる上糸USは、ボビン22が回転する毎
に繰り返しスリット39のエッジ部位に擦れて切断され
る。
ン22の上フランジ37の外周縁に押し付けられた糸保
持捕捉兼用部材48の上方糸係止部60(上方糸配置
部)と糸位置規制部58との間に斜めに連なって架設さ
れている上糸USが、ボビン22のスリット39の開口
39aに捕捉される。すると、上糸USの糸端が上方糸
係止部60側から外れてスリット39上方に挟持される
と共に、それに続く上糸USが糸位置規制部58から引
き出されてボビン中心軸36の外周面に巻き付き、ボビ
ン22の回転の継続により中心軸36に上糸USの糸巻
きがさらに行われる。この時、ボビン22がリング14
aの連結位置への上昇に伴って上昇しているために、ボ
ビン22の中心軸36の中央部の高さAと糸位置規制部
58の高さの差h(図26)が少なくなり相体的に接近
することにより、又は同一高さにすることにより、糸位
置規制部58から引き出された上糸USはボビン中心軸
36の中央部に形成された細径部36aに向かって糸巻
きが行われるので、糸巻きが中心軸の中央部を中心にし
て略均等に糸巻きすることができる。また、上糸USが
ボビン22のスリット39の開口39aに捕捉される
と、糸ゆるめ手段138の一部を構成するソレノイド1
36が駆動され、各従動ローラ128が駆動ローラ12
4から離間して解放され、ボビン22の回転の継続によ
り上糸USは上糸糸駒121から引き出されて糸巻きが
さらに行われる。なお、ボビン22のスリット39から
でて布へつながる上糸USは、ボビン22が回転する毎
に繰り返しスリット39のエッジ部位に擦れて切断され
る。
【0139】そして、ボビン22に対する上糸USの巻
回は、前記糸巻き量制御部197あるいは限界糸巻き回
数設定部198によって設定された糸巻き量に到達する
まで行われ、ボビン22に対する上糸USの巻回が予め
設定された糸巻き量に到達すると第2糸巻き動作制御部
193Aの制御指令に基づいてミシンが停止する。この
時、針棒切外し機構140が針棒2の上下方向への往復
運動を上軸の回転から切外して針3の上下方向への往復
運動を停止させ針3を上方に保持した状態を保持してい
る。
回は、前記糸巻き量制御部197あるいは限界糸巻き回
数設定部198によって設定された糸巻き量に到達する
まで行われ、ボビン22に対する上糸USの巻回が予め
設定された糸巻き量に到達すると第2糸巻き動作制御部
193Aの制御指令に基づいてミシンが停止する。この
時、針棒切外し機構140が針棒2の上下方向への往復
運動を上軸の回転から切外して針3の上下方向への往復
運動を停止させ針3を上方に保持した状態を保持してい
る。
【0140】つぎに、ボビンに供給した下糸としての上
糸の下糸張力手段への糸掛け動作および上糸の切断動作
について図28から図31により説明する。
糸の下糸張力手段への糸掛け動作および上糸の切断動作
について図28から図31により説明する。
【0141】このボビン22に供給した下糸DSとして
の上糸USの下糸張力手段25への糸掛けは、縫製動作
を行う際に必要な下糸張力をボビン22に供給した下糸
DSに付与するためのものである。
の上糸USの下糸張力手段25への糸掛けは、縫製動作
を行う際に必要な下糸張力をボビン22に供給した下糸
DSに付与するためのものである。
【0142】前記糸巻きが終了した後に、制御部93か
ら送出される制御指令により、駆動モータ91が逆回転
駆動し、駆動板下79を後退移動して、図26に示す各
部を図22示す初期状態まで復帰する。そして、ボビン
22に供給した下糸DSとしての上糸USの下糸張力手
段25への糸掛け動作は、下糸専用糸EDSの下糸張力
手段25への糸掛け動作と異なり、糸保持捕捉兼用部材
48の上方糸保持部59に糸端を保持させる必要がない
ので、ボビン22から出た下糸DSとしての上糸US
は、初期状態において図28に符号Cにて示す糸経路と
ほぼ同様となる。この初期状態から、前述した下糸専用
糸EDSの下糸張力手段25への糸掛け動作と同様に、
制御部93から送出される制御指令により、ミシンを逆
回転駆動すると、外釜7が逆回転し、糸捕捉フック46
のフック部46aが外釜7の外周近傍に位置する前記ボ
ビン22と糸保持捕捉兼用部材48の上方糸係止部60
との間に位置する上糸USを捕捉し、糸捕捉フック46
のフック部46aが上糸USを捕捉した状態で逆回転
し、ボビン22から出た上糸USは、下糸張力手段25
の基板26の上端縁に形成されている糸道入口27へ誘
い込まれて糸導入溝28に侵入し、外釜7のよりさらな
る逆回転により、糸導入溝28に侵入した下糸DSとし
ての上糸USは、下糸張力手段25の糸係止孔29と糸
出口30との間に下糸押さえ板ばね31の付勢力をもっ
て付勢された状態で配置され、その結果、縫製動作時に
必要な適正な下糸張力を下糸DSとしての上糸USに確
実に付与することができる。
ら送出される制御指令により、駆動モータ91が逆回転
駆動し、駆動板下79を後退移動して、図26に示す各
部を図22示す初期状態まで復帰する。そして、ボビン
22に供給した下糸DSとしての上糸USの下糸張力手
段25への糸掛け動作は、下糸専用糸EDSの下糸張力
手段25への糸掛け動作と異なり、糸保持捕捉兼用部材
48の上方糸保持部59に糸端を保持させる必要がない
ので、ボビン22から出た下糸DSとしての上糸US
は、初期状態において図28に符号Cにて示す糸経路と
ほぼ同様となる。この初期状態から、前述した下糸専用
糸EDSの下糸張力手段25への糸掛け動作と同様に、
制御部93から送出される制御指令により、ミシンを逆
回転駆動すると、外釜7が逆回転し、糸捕捉フック46
のフック部46aが外釜7の外周近傍に位置する前記ボ
ビン22と糸保持捕捉兼用部材48の上方糸係止部60
との間に位置する上糸USを捕捉し、糸捕捉フック46
のフック部46aが上糸USを捕捉した状態で逆回転
し、ボビン22から出た上糸USは、下糸張力手段25
の基板26の上端縁に形成されている糸道入口27へ誘
い込まれて糸導入溝28に侵入し、外釜7のよりさらな
る逆回転により、糸導入溝28に侵入した下糸DSとし
ての上糸USは、下糸張力手段25の糸係止孔29と糸
出口30との間に下糸押さえ板ばね31の付勢力をもっ
て付勢された状態で配置され、その結果、縫製動作時に
必要な適正な下糸張力を下糸DSとしての上糸USに確
実に付与することができる。
【0143】また、下糸DSとしての上糸USは、前記
下糸専用糸EDSと同様に、外釜7に配設された切断刃
43の刃先により切断され、針側の糸残りとして縫い目
の結束に必要な長さを十分に確保することができる。
下糸専用糸EDSと同様に、外釜7に配設された切断刃
43の刃先により切断され、針側の糸残りとして縫い目
の結束に必要な長さを十分に確保することができる。
【0144】ついで、制御部93から送出される制御指
令により、外釜の逆回転を停止するとともに、針棒切外
し機構140が上軸の回転運動から切り離した針棒2の
上下方向への往復運動を上軸の回転に連結することによ
り、下糸糸巻き装置1の各部が初期状態に復帰し、下糸
DSとしての上糸USの糸巻き動作が終了する。
令により、外釜の逆回転を停止するとともに、針棒切外
し機構140が上軸の回転運動から切り離した針棒2の
上下方向への往復運動を上軸の回転に連結することによ
り、下糸糸巻き装置1の各部が初期状態に復帰し、下糸
DSとしての上糸USの糸巻き動作が終了する。
【0145】このように、本実施の形態の下糸糸巻き装
置1によれば、使用中の上糸USを外さず、かつ、水平
釜4からボビン22を取り外すことなくボビン22に刺
繍縫いなどに用いる下糸専用糸EDSあるいは下糸DS
としての上糸USを容易に選択して供給することができ
る。すなわち、縫い目に応じてボビン22に供給する下
糸DSの種類を容易に選択することができる。
置1によれば、使用中の上糸USを外さず、かつ、水平
釜4からボビン22を取り外すことなくボビン22に刺
繍縫いなどに用いる下糸専用糸EDSあるいは下糸DS
としての上糸USを容易に選択して供給することができ
る。すなわち、縫い目に応じてボビン22に供給する下
糸DSの種類を容易に選択することができる。
【0146】上記実施例では、位置補正手段として、糸
巻き動作時に、ボビン駆動部材移動手段のボビン駆動部
材に遊嵌したリング14aを用い、このリング14aに
よりボビンを上昇させて糸位置規制部に近接させながら
ボビンを回転させて糸巻きしたが、これに限らず、例え
ばボビンを上昇させるためのアクチュエータを別個に備
えて糸巻き時にボビンを上昇するようにしてもよい。
巻き動作時に、ボビン駆動部材移動手段のボビン駆動部
材に遊嵌したリング14aを用い、このリング14aに
よりボビンを上昇させて糸位置規制部に近接させながら
ボビンを回転させて糸巻きしたが、これに限らず、例え
ばボビンを上昇させるためのアクチュエータを別個に備
えて糸巻き時にボビンを上昇するようにしてもよい。
【0147】さらに、位置補正手段として他の実施例を
図33に示す。これは、前記図8に示されている糸保持
捕捉兼用部材48を構成する糸保持捕捉部49の機端側
220を鋭角の逆L字状に折曲して当接部222を設け
てある。また、糸保持捕捉兼用部材48を取り付ける取
付部50は上端を略水平に折曲した係止部224を設け
てある。これら、糸保持捕捉部49の折曲部を取付部5
0の折曲部にネジ226で軸着することで、糸保持捕捉
部49は取付部50に対して図示した角度Bの範囲で上
下移動可能となっており、常時はこのネジ226に軸装
したバネ228によって糸保持捕捉部49を図示のよう
に略水平位置に押圧保持されている。なお、上記取付部
50、機端側220、当接部222、係止部224、ネ
ジ226、バネ228によって位置補正手段を構成す
る。
図33に示す。これは、前記図8に示されている糸保持
捕捉兼用部材48を構成する糸保持捕捉部49の機端側
220を鋭角の逆L字状に折曲して当接部222を設け
てある。また、糸保持捕捉兼用部材48を取り付ける取
付部50は上端を略水平に折曲した係止部224を設け
てある。これら、糸保持捕捉部49の折曲部を取付部5
0の折曲部にネジ226で軸着することで、糸保持捕捉
部49は取付部50に対して図示した角度Bの範囲で上
下移動可能となっており、常時はこのネジ226に軸装
したバネ228によって糸保持捕捉部49を図示のよう
に略水平位置に押圧保持されている。なお、上記取付部
50、機端側220、当接部222、係止部224、ネ
ジ226、バネ228によって位置補正手段を構成す
る。
【0148】この糸保持捕捉部49に位置補正手段を備
えた糸巻き動作時の説明について、大部分が前記リング
14aを用いた位置補正手段の実施例の説明と共通であ
り、相違するところは図面において図24であるので、
この図24に対応して示す図34の説明を行ないそれ以外
の説明及び図示を省略する。図34に示すように、糸巻
き動作時、駆動坂下79(図1)の前進移動により、糸
保持捕捉部49を上記水平釜4の方向に前進させる。糸
保持捕捉部49は外釜7の体径部7aの上方を通過して
いるときに、上記外釜7の外周壁に糸保持捕捉部49の
当接部222が押圧されて、この当接部222がバネ2
28の押圧力に抗して取り付け部50側に移動するた
め、糸保持捕捉部49の糸位置規制部58が角度B回転
して内釜のボビン着脱用凹溝24(図1)内に下降して
停止する。この時、上方糸保持部59及び上方糸係止部
60はボビン22の上フランジ37の上面位置に達して
いる。
えた糸巻き動作時の説明について、大部分が前記リング
14aを用いた位置補正手段の実施例の説明と共通であ
り、相違するところは図面において図24であるので、
この図24に対応して示す図34の説明を行ないそれ以外
の説明及び図示を省略する。図34に示すように、糸巻
き動作時、駆動坂下79(図1)の前進移動により、糸
保持捕捉部49を上記水平釜4の方向に前進させる。糸
保持捕捉部49は外釜7の体径部7aの上方を通過して
いるときに、上記外釜7の外周壁に糸保持捕捉部49の
当接部222が押圧されて、この当接部222がバネ2
28の押圧力に抗して取り付け部50側に移動するた
め、糸保持捕捉部49の糸位置規制部58が角度B回転
して内釜のボビン着脱用凹溝24(図1)内に下降して
停止する。この時、上方糸保持部59及び上方糸係止部
60はボビン22の上フランジ37の上面位置に達して
いる。
【0149】そして、図25に示すようにボビン22が
回転し、下糸DS(US,EDS)がボビン22のスリ
ットに捕捉されて中心軸36に糸巻きが始まると、糸位
置規制部58は下降によりボビン22の中心軸36の中
央部に近接する、または同一高さになるために、続くボ
ビンの回転に伴って糸位置規制部58から排出される下
糸DS(US,EDS)がボビン22の中央部を中心に
して均等に糸巻きすることができる。次に、糸巻きが完
了して糸保持捕捉部49を後退する場合には、上記外釜
7の外周壁に押圧されていた当接部222が開放される
ため、バネ228の押圧力により糸保持捕捉部49の糸
位置規制部58が逆回転して初期位置に上昇すること
で、外釜7の体径部7aの上方を通過して水平釜の外方
に移動することができる。
回転し、下糸DS(US,EDS)がボビン22のスリ
ットに捕捉されて中心軸36に糸巻きが始まると、糸位
置規制部58は下降によりボビン22の中心軸36の中
央部に近接する、または同一高さになるために、続くボ
ビンの回転に伴って糸位置規制部58から排出される下
糸DS(US,EDS)がボビン22の中央部を中心に
して均等に糸巻きすることができる。次に、糸巻きが完
了して糸保持捕捉部49を後退する場合には、上記外釜
7の外周壁に押圧されていた当接部222が開放される
ため、バネ228の押圧力により糸保持捕捉部49の糸
位置規制部58が逆回転して初期位置に上昇すること
で、外釜7の体径部7aの上方を通過して水平釜の外方
に移動することができる。
【0150】また、上記糸巻き径検出手段160は図1
3、図14において下糸DSの最大糸巻径を検出して糸
巻き時の停止制御に作動するものであるが、上記位置補
正手段によってボビン22の中央部を中心に糸巻きする
ことから最大糸巻き径がボビン22の中心軸36の中央
付近になるため、図14に破線で示す検出経路をこの中
心軸36の中央付近から糸巻き径に関連した位置に配置
することで正確に最大糸巻径を検出することができる。
3、図14において下糸DSの最大糸巻径を検出して糸
巻き時の停止制御に作動するものであるが、上記位置補
正手段によってボビン22の中央部を中心に糸巻きする
ことから最大糸巻き径がボビン22の中心軸36の中央
付近になるため、図14に破線で示す検出経路をこの中
心軸36の中央付近から糸巻き径に関連した位置に配置
することで正確に最大糸巻径を検出することができる。
【0151】さらに、上記糸巻き径検出手段160をボ
ビン22に巻回した下糸DSが縫製によって消費されて
残量が少なくなったことを検出する下糸残量検出手段、
またはボビンに下糸DSが消費されて無くなったことを
検出する下糸無し検出手段として使用することもでき
る。この場合には、下糸DSが上記位置補正手段によっ
てボビン22の中央部を中心に糸巻きされていることか
ら、下糸が少なくなりついに無くなるのはボビンの中央
部になるため、下糸が少なくなったり、無くなることを
検出する位置として、図14に破線で示す検出経路をボ
ビン22の中心軸36の中央付近にすることで極めて正
確に検出することができる効果がある。
ビン22に巻回した下糸DSが縫製によって消費されて
残量が少なくなったことを検出する下糸残量検出手段、
またはボビンに下糸DSが消費されて無くなったことを
検出する下糸無し検出手段として使用することもでき
る。この場合には、下糸DSが上記位置補正手段によっ
てボビン22の中央部を中心に糸巻きされていることか
ら、下糸が少なくなりついに無くなるのはボビンの中央
部になるため、下糸が少なくなったり、無くなることを
検出する位置として、図14に破線で示す検出経路をボ
ビン22の中心軸36の中央付近にすることで極めて正
確に検出することができる効果がある。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように本発明の下糸糸巻き
装置によれば、糸巻き動作時に、ボビン中心軸の中央部
と糸位置規制部との相対位置を近接または同一高さとす
るように移動したので、ボビンの中央部付近で下糸が供
給されるようになるため、下糸をボビンの中心軸の中央
部を中心にして略均等に巻くことができる。従って、ボ
ビンの中心軸に巻かれる下糸DSに対して、糸巻き時に
下糸DSの最大糸巻径の検出手段を作動して糸巻き量制
御をする場合や、縫製時に下糸DSの残量検出手段また
は下糸無し検出手段を作動して縫製の可否を判別する場
合には、ボビン中心軸の中央部に関連してこれらの検出
手段の検出位置を配置することで極めて正確に下糸DS
を検出することができる効果を奏する。
装置によれば、糸巻き動作時に、ボビン中心軸の中央部
と糸位置規制部との相対位置を近接または同一高さとす
るように移動したので、ボビンの中央部付近で下糸が供
給されるようになるため、下糸をボビンの中心軸の中央
部を中心にして略均等に巻くことができる。従って、ボ
ビンの中心軸に巻かれる下糸DSに対して、糸巻き時に
下糸DSの最大糸巻径の検出手段を作動して糸巻き量制
御をする場合や、縫製時に下糸DSの残量検出手段また
は下糸無し検出手段を作動して縫製の可否を判別する場
合には、ボビン中心軸の中央部に関連してこれらの検出
手段の検出位置を配置することで極めて正確に下糸DS
を検出することができる効果を奏する。
【図1】 本発明に係る下糸糸巻き装置の実施の形態の
一例の水平釜近傍の要部の構成を示す斜視図
一例の水平釜近傍の要部の構成を示す斜視図
【図2】 水平釜近傍の要部の構成を示す一部切断断面
図
図
【図3】 下糸張力手段を示す斜視図
【図4】 内釜の底部近傍を示す平面図
【図5】 ボビンを示す縦断面図
【図6】 図5の平面図
【図7】 糸保持捕捉兼用部材の要部を示す平面図
【図8】 図7の正面図
【図9】 ボビン駆動部材移動手段の要部を示す斜視図
【図10】 専用下糸繰出機構の一例および糸保持捕捉
兼用部材に対する下糸専用糸の保持状態を示す説明図
兼用部材に対する下糸専用糸の保持状態を示す説明図
【図11】 上糸繰出機構の一例の要部の構成を示す説
明図
明図
【図12】 針棒切外し機構の一例の要部の構成を示す
分解斜視図
分解斜視図
【図13】 糸巻き径検出手段の一例の要部の構成を示
す斜視図
す斜視図
【図14】 図13の平面図
【図15】 操作部の一例の要部の構成を示す説明図
【図16】 専用下糸保持検出手段の一例の要部の構成
を示す正面図
を示す正面図
【図17】 図16のY−Y線に沿った側断面図
【図18】 図16のZ−Z線に沿った側断面図
【図19】 制御部の構成の一例を示すブロック図
【図20】 下糸の糸巻き量を示す説明図
【図21】 下糸の限界糸巻き回数を示す説明図
【図22】 本発明に係る下糸糸巻き装置の糸巻き動作
時の初期状態を示す要部の正面図
時の初期状態を示す要部の正面図
【図23】 図22につづく前進開始前状態を示す図2
2と同様の図
2と同様の図
【図24】 図23につづく前進状態を示す図22と同
様の図
様の図
【図25】 図24の平面図
【図26】 図24につづく糸巻き可能状態を示す図2
2と同様の図
2と同様の図
【図27】 図26につづく下糸捕捉可能状態を示す図
22と同様の図
22と同様の図
【図28】 本発明に係る下糸糸巻き装置の糸巻き動作
終了後の下糸専用糸の下糸張力手段への糸掛け動作およ
び下糸専用糸の切断動作の糸捕捉フックと下糸専用糸と
の位置関係を示す要部の説明図
終了後の下糸専用糸の下糸張力手段への糸掛け動作およ
び下糸専用糸の切断動作の糸捕捉フックと下糸専用糸と
の位置関係を示す要部の説明図
【図29】 糸掛け動作および切断動作における途中経
過を示す要部の斜視図
過を示す要部の斜視図
【図30】 図29につづく途中経過を示す図29と同
様の図
様の図
【図31】 図30につづく途中経過を示す図29と同
様の図
様の図
【図32】 糸保持捕捉兼用部材が上糸を捕捉した上糸
捕捉状態を示す説明図
捕捉状態を示す説明図
【図33】 本発明に係る下糸糸巻き装置の他の実施例
を示す糸保持捕捉兼用部材の要部を示す正面図
を示す糸保持捕捉兼用部材の要部を示す正面図
【図34】 図33の糸保持捕捉兼用部材を用いた下糸
糸巻き装置の糸巻き動作時の前進状態を示す要部の正面
図
糸巻き装置の糸巻き動作時の前進状態を示す要部の正面
図
1 下糸糸巻き装置 2 針棒 3 針 4 水平釜 7 外釜 7a 大径部 11 ボビン駆動部材 14 ボビン駆動ギア 14a リング(位置補正手段) 18 内釜 ボビン着脱用凹溝 25 下糸張力手段 27 糸導入口 37 上フランジ 35 ボビン従動ギヤ(ボビン従動部) 38 下フランジ 39 スリット 39a 開口 42 剣先 43 切断刃 45 開口部 46 糸捕捉フック 47 糸離間用傾斜面 48 糸保持捕捉兼用部材(糸保持捕捉部材) 53 糸保持捕捉兼用部材移動手段 58 糸位置規制部 59 上方糸保持部(上方糸配置部) 60 上方糸係止部(上方糸配置部) 70 上糸用後方保持部 73 専用下糸用後方保持部 93 制御部 94 ボビン駆動部材移動手段 110 専用下糸繰出機構 120 上糸繰出機構 130 糸ゆるめ手段 140 針棒切外し機構 160 巻き径検出手段 164 最大糸巻き径 170 操作部 172 模様選択スイッチ 173 巻き糸設定スイッチ 174 糸巻き量設定スイッチ 175 警告手段 177 糸巻きスタート/ストップスイッチ 180 専用下糸保持検出手段 193 糸巻き動作制御部 193A 第1糸巻き動作制御部 193B 第2糸巻き動作制御部 194 下糸再保持動作制御部 195 上糸制御部 196 下糸張力付与動作部 197 糸巻き量制御部 198 限界糸巻き回数設定部 199 糸巻き量制御部 200 縫いデータ記憶部 201 自動設定部 202 誤巻き取り動作防止部 205 外釜逆回転機構 糸巻き数計測手段 220 機端側 当接部(位置補正手段) 係止部 ネジ 228 バネ US 上糸 DS 下糸 EDS 下糸専用糸
Claims (3)
- 【請求項1】 上軸に連動して上下方向へ往復運動させ
上糸を備えた針と、下糸を巻回したボビンを収納する内
釜及び前記上糸を捕捉する外釜を備えた水平釜とによっ
て布に縫目を形成するミシンにおいて、 ボビン中心軸の一端側の上フランジには外周縁に開口を
備えたスリットが形成され、他端側の下フランジの下面
にはボビン従動部を具備したボビンと、 糸巻き動作時に、前記外釜と一体回転可能なボビン駆動
部材を前記ボビン従動部に連結してボビンを回転状態と
する連結位置と、縫製動作時に、前記ボビン駆動部材を
ボビン従動部から切り離す離間位置との間で移動させる
ボビン駆動部材移動手段と、 糸巻き動作時に、前記ボビンに供給される下糸の糸端側
を前記ボビンの上フランジの上方に配置する上方糸配置
部と、前記内釜のボビン側方に配設されたボビン着脱用
凹溝に配置して前記上方糸配置部との間で下糸を架設す
ることでボビンのスリットが下糸を捕捉するとともにボ
ビンに糸を供給する糸位置規制部とを具備してなり、こ
の糸巻き動作時の上方糸配置部と糸位置規制部の位置を
進入位置とし、常時は前記外釜の外周面近傍の退避位置
に移動する糸保持捕捉部材と、 糸巻き動作時に、前記ボビン中心軸の中央部と前記糸位
置規制部とを相対移動させて接近または同一高さになる
ように位置補正手段とを備えたことを特徴とする下糸糸
巻き装置。 - 【請求項2】請求項1記載の位置補正手段は、糸巻き動
作時に、ボビン駆動部材移動手段のボビン駆動部材を上
昇させてボビン従動部に連結するとともに、ボビンを上
昇させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の下
糸糸巻き装置。 - 【請求項3】請求項1記載の位置補正手段は、糸巻き動
作時に、糸保持捕捉部材の糸位置規制部を外釜の大径部
の内側下方に下降するようにしたことを特徴とする請求
項1記載の下糸糸巻き装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000294444A JP2002102575A (ja) | 2000-09-27 | 2000-09-27 | 下糸糸巻き装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000294444A JP2002102575A (ja) | 2000-09-27 | 2000-09-27 | 下糸糸巻き装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002102575A true JP2002102575A (ja) | 2002-04-09 |
Family
ID=18777051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000294444A Pending JP2002102575A (ja) | 2000-09-27 | 2000-09-27 | 下糸糸巻き装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002102575A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014180410A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Aisin Seiki Co Ltd | ミシン用ボビン |
CN104278449A (zh) * | 2013-07-10 | 2015-01-14 | 蛇目缝纫机工业株式会社 | 缝纫机的线保持机构、缝纫机的穿线装置及缝纫机 |
CN108221203A (zh) * | 2016-12-22 | 2018-06-29 | 杰克缝纫机股份有限公司 | 一种自动换梭芯装置及方法、缝纫机 |
CN108221202A (zh) * | 2016-12-22 | 2018-06-29 | 杰克缝纫机股份有限公司 | 一种梭芯绕线穿线机构及方法、缝纫机 |
TWI837506B (zh) * | 2020-10-08 | 2024-04-01 | 日商車樂美股份有限公司 | 縫紉機、其刺繡縫紉之方法及刺繡縫紉之程式 |
-
2000
- 2000-09-27 JP JP2000294444A patent/JP2002102575A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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