JPH05171174A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

Info

Publication number
JPH05171174A
JPH05171174A JP10990192A JP10990192A JPH05171174A JP H05171174 A JPH05171174 A JP H05171174A JP 10990192 A JP10990192 A JP 10990192A JP 10990192 A JP10990192 A JP 10990192A JP H05171174 A JPH05171174 A JP H05171174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
oil
weight
ester
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10990192A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakanishi
博 中西
Toshiaki Kuribayashi
利明 栗林
Takehisa Sato
剛久 佐藤
Kenji Ashibe
賢二 芦部
Hirotaka Tomizawa
広隆 富沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Corp filed Critical Tonen Corp
Priority to JP10990192A priority Critical patent/JPH05171174A/ja
Publication of JPH05171174A publication Critical patent/JPH05171174A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の潤滑油組成物は、40℃における粘
度範囲が10mm2/s 〜500mm2/s の潤滑油基油に、燐
系添加剤を0.05重量%〜5重量%及びエポキシ化合
物を0.05重量%〜20重量%組み合わせて添加する
か、または下記式で示される化合物 【化1】 (式中、R1 、R2 は炭素数3〜16のアルキル基、ア
リール基、アルケニル基、アラルキル基、アルアリール
基を示し、同一でも異なっていてもよい。)を0.05
重量%〜5重量%添加するものである。 【効果】 アルミニウム材に対する摩耗防止性に優れる
と共に、特にR134aを冷媒とする冷凍機油として冷
媒との相溶性、加水分解安定性、化学的、熱的安定性に
優れるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩耗防止性、加水分解
安定性に優れた潤滑油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車産業においては省燃費、軽量化の
傾向にありエンジン等でアルミニウム材が使用され始
め、また冷凍機等においてもその摩耗部位にアルミニウ
ム材が使用されている。
【0003】例えば、冷凍機においては、その冷媒とし
て従来R11(CCl3F)、R12(CCl2F2)、R123 (CF3CHC
l2)、R22(CHClF2)等の塩素含有冷媒が使用されてい
るが、代替フロンの開発が緊急化し、例えば1.1.1.2-テ
トラフルオロエタン(R134a) 等の非塩素系弗素含有冷
媒が注目されはじめている。
【0004】塩素含有冷媒にあってはそれ自体が耐摩耗
性を有することもあり、摩耗防止性について格別の考慮
を払う必要はなかったが、非塩素系弗素含有冷媒を使用
する場合には摩耗防止性がなく、特に摩耗部位にアルミ
ニウム材を使用するにあたっては摩耗防止性に優れた潤
滑油組成物の提供が求められているが、従来、鉄を摩耗
部位に有する機器において使用されている摩耗防止剤を
使用しても摩耗部位にアルミニウム材を使用する機器に
おいてはその添加効果が認められないものがあることが
判明した。
【0005】一般に、この種の機器においては、水分や
酸による影響を防止するために、グリシジルエーテル型
エポキシ化合物等の水、酸捕捉剤、また金属不活性化剤
としてベンゾトリアゾール系化合物を添加した組成物が
知られているが(特開昭53−132005号公報)、
摩耗部位にアルミニウム材を使用した機器に対して耐摩
耗性に優れた潤滑油組成物の提供が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、摩耗防止性
に優れると共に、特にアルミニウム材を摩耗部位に有す
る機器・装置での使用に適した潤滑油組成物の提供を課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の潤滑油組成物
は、40℃における粘度範囲が10mm2/s 〜500mm2/
s の潤滑油基油に、燐系添加剤を0.05重量%〜5重
量%及びエポキシ化合物を0.05重量%〜20重量%
添加したことを特徴とする。
【0008】又、本発明の潤滑油組成物は、40℃にお
ける粘度範囲が10mm2/s 〜500mm2/s の潤滑油基油
に、下記一般式(1)の化合物を0.05重量%〜5重
量%添加したことを特徴とする。
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1 、R2 は炭素数3〜16のア
ルキル基、アリール基、アルケニル基、アラルキル基、
アルアリール基を示し、同一でも異なっていてもよ
い。)以下、本発明の潤滑油組成物について説明する。
【0011】本発明の潤滑油組成物における燐系添加剤
としては、下記式で示されるものが挙げられる。
【0012】
【化3】
【0013】下記式中、Rはアルキル基、アラルキル
基、アリール基から選ばれ、置換基を有していてもよ
く、同一でも異なっていてもよい。置換基としてはヒド
ロキシ基、アルキルオキシカルボニル基、アシル基、グ
リシジロキシカルボニル基が挙げられる。燐系添加剤と
しては上記式(c)で示されるものが特に好ましい。こ
れらの燐系添加剤は単独でも、また混合して使用しても
よく、後述する潤滑油基油に対して0.05重量%〜5
重量%の割合で使用される。5重量%を越えると金属の
腐食等の問題が生じる。
【0014】また、エポキシ化合物としては、フェニル
グリシジルエーテル、アルキルフェニルグリシジルエー
テル、またアルカノール、ビスフェノール、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ポリアルキレン
グリコール、グリセリン等のアルコール、ポリオールと
エピクロロヒドリンとの縮合物であるグリシジルエーテ
ル、脂肪酸とエピクロロヒドリンとの縮合物であるグリ
シジルエステル、スチレンオキシド等の二重結合に酸素
を付加して形成されるエポキシ化合物等が例示でき、後
述する潤滑油基油に対して0.05重量%〜20重量%
の割合で使用される。
【0015】次に、上記一般式(1)により示される化
合物としては、式中Rがプロピル基、n−ブチル基、ヘ
キシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、ラ
ウリル基等のものが挙げられ、好ましくはn−ブチル
基、2−エチルヘキシル基である。この化合物は、後述
する潤滑油基油に対して0.05重量%〜5重量%、好
ましくは0.5重量%〜5重量%添加される。添加量が
0.05重量%より少ないと摩耗防止性、水又は酸の捕
捉性が悪くなり、また5重量%を越えると金属の腐食や
酸化安定性の問題がある。
【0016】本発明の潤滑油組成物における潤滑油基油
について説明する。まず、潤滑油基油として鉱油及び/
又は合成油を挙げることができる。鉱油としては、溶剤
精製または水添精製による60ニュートラル油、100
ニュートラル油、150ニュートラル油、300ニュー
トラル油、500ニュートラル油等及びこれらの基油か
らワックス分を除くことにより低温流動性を改善した低
流動点基油等があり、これらを単独または適当な割合で
混合して用いることができる。
【0017】また、合成潤滑油としてはポリオールエス
テル、ポリオレフィン、ジアルキルベンゼン、ポリアル
キレングリコール類、アルキルジフェニルエーテル等が
挙げられる。ポリオールエステルとしては、下記の種類
の有機カルボン酸エステルが挙げられる。
【0018】(1)まず、脂肪族多価アルコールと直鎖
状又は分岐状の脂肪酸とのポリエステル類がある。
【0019】このポリエステル類を形成する脂肪族多価
アルコールとしては、トリメチロールプロパン、ジトリ
メチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジトリメ
チロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリ
スリトール、トリペンタエリスリトール等があり、また
脂肪酸としては炭素数3〜12のものを使用することが
でき、好ましい脂肪酸はプロピオン酸、酪酸、吉草酸、
ヘキサン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカ
ン酸、イソ吉草酸、ネオペンタン酸、2−メチル酪酸、
2−エチル酪酸、2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘ
キサン酸、イソオクタン酸、イソノナン酸、イソデカン
酸、2,2’−ジメチルオクタン酸、2−ブチルオクタ
ン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸等である。
【0020】特に、ペンタエリスリトールの2−メチル
ヘキサン酸エステル、またはジペンタエリスリトールの
2−メチルヘキサン酸エステルは、体積抵抗率が高く、
安定性に優れるので好ましい。
【0021】又、脂肪族多価アルコールと直鎖状又は分
岐状の脂肪酸との部分エステル類も使用できる。この脂
肪族多価アルコールとしてはトリメチロールプロパン、
ジトリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジ
トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトール、トリペンタエリスリトール等を使用
することができる。脂肪酸としては炭素数3〜9のもの
で、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタ
ン酸、オクタン酸、ノナン酸、2−メチルヘキサン酸、
2−エチルヘキサン酸、イソオクタン酸、イソノナン
酸、イソデカン酸、2,2’−ジメチルオクタン酸、2
−ブチルオクタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン
酸等である。
【0022】これらの脂肪族多価アルコールと直鎖状又
は分岐状の脂肪酸とのエステル類として、特に好ましく
はペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ト
リペンタエリスリトールと炭素数5〜12、更に好まし
くは炭素数5〜7の脂肪酸、例えば吉草酸、ヘキサン
酸、ヘプタン酸、2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘ
キサン酸、イソオクタン酸、イソノナン酸、イソデカン
酸、2,2’−ジメチルオクタン酸、2−ブチルオクタ
ン酸、又はその混合体からなるエステルが挙げられる。
【0023】これらの部分エステルは、脂肪族多価アル
コールと脂肪酸の反応モル数を適宜調節して反応させる
ことにより得られる。
【0024】(2)脂肪族多価アルコールとしてネオペ
ンチルグリコールと、炭素数6〜9の直鎖状又は分岐状
の脂肪酸、例えばヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン
酸、ノナン酸、2−エチル酪酸、2−メチルヘキサン
酸、2−エチルヘキサン酸、イソオクタン酸、イソノナ
ン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸等とのジエス
テル類を使用することもできる。
【0025】(3)脂肪族多価アルコールと炭素数3〜
9の直鎖状又は分岐状の脂肪酸との部分エステル類と、
直鎖状又は分岐状の脂肪族二塩基酸又は芳香族二塩基酸
とのコンプレックスエステル類を使用することもでき
る。
【0026】このような脂肪族多価アルコールとして
は、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスタトール等を使
用することができる。
【0027】炭素数3〜12の脂肪酸としては、プロピ
オン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタ
ン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、
2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘキサン酸、イソオ
クタン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、2,2’−ジ
メチルオクタン酸、2−ブチルオクタン酸、3,5,5
−トリメチルヘキサン酸等を使用することができる。
【0028】このコンプレックスエステル類において
は、好ましくは炭素数5〜7のもの、更に好ましくは炭
素数5〜6の脂肪酸を使用するとよい。
【0029】このような脂肪酸としては、吉草酸、ヘキ
サン酸、イソ吉草酸、2−メチル酪酸、2−エチル酪酸
又はその混合体が使用され、炭素数5のものと炭素数6
のものを重量比で10:90〜90:10の割合で混合
した脂肪酸を好適に使用することができる。
【0030】また、この脂肪酸と共に多価アルコールと
のエステル化に使用される脂肪族二塩基酸としては、コ
ハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、
トリデカン二酸、カルボキシオクタデカン酸、カルボキ
シメチルオクタデカン酸、ドコサン二酸等を使用すると
よく、又、芳香族二塩基酸としてはフタル酸、イソフタ
ル酸、芳香族三塩基酸としてはトリメリット酸、芳香族
四塩基酸としてはピロメリット酸等が挙げられる。
【0031】エステル化反応は、まず多価アルコールと
脂肪族二塩基酸又は芳香族二塩基酸等とを所定の割合で
反応させて部分エステル化し、ついでその部分エステル
化物と脂肪酸とを反応させてもよいし、また酸の反応順
序を逆にしてもよく、また酸を混合してエステル化に供
してもよい。
【0032】(4)又、直鎖状又は分岐状の脂肪族二塩
基酸のジアルキルエステル類(炭素数16〜22)を使
用してもよい。
【0033】脂肪族二塩基酸としてはコハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、ト
リデカン二酸、カルボキシオクタデカン酸、カルボキシ
メチルオクタデカン酸、ドコサン二酸及びこれらと同等
の性状を有するものが挙げられる。好ましい脂肪族二塩
基酸はコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ウンデカン
二酸、ドデカン二酸、カルボキシオクタデカン酸、カル
ボキシメチルオクタデカン酸等である。
【0034】アルコール成分としては、炭素数5〜8の
アルコールであり、具体的にはアミルアルコール、ヘキ
シルアルコール、ヘプチルアルコール及びオクチルアル
コール、並びにこれらの異性体であり、好ましくはイソ
アミルアルコール、イソヘキシルアルコール及びオクチ
ルアルコールである。
【0035】具体的には、ジオクチルアジペート、ジ−
イソヘプチルアジペート、ジヘキシルセバケート、コハ
ク酸ジヘプチル等が挙げられる。
【0036】(5)芳香族二塩基酸のジアルキルエステ
ル類(炭素数18〜26のもの)も使用することができ
る。
【0037】芳香族二塩基酸としてはフタル酸、イソフ
タル酸、これらと同等のものが挙げられ、またジアルキ
ルエステルにおけるアルコール成分としては、炭素数5
〜8のアルコールであり、アミルアルコール、ヘキシル
アルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコー
ル、及びこれらの異性体が使用される。好ましいアルコ
ールは、イソアミルアルコール、イソヘプチルアルコー
ル、オクチルアルコールが挙げられる。芳香族ジエステ
ルはジオクチルフタレート、ジイソヘプチルフタレー
ト、ジイソアミノフタレート等が包含される。
【0038】(6)アルコール成分として、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール等、及びそ
れらの異性体から選ばれる1価アルコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン等の3価アルコールと、例
えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド、アミレンオキサイド等、及びそれらの
異性体から選ばれるアルキレンオキサイドの1モル〜1
0モル、好ましくは1〜6モル付加物を使用する。
【0039】有機カルボン酸エステルとしては、1価ア
ルコールのアルキレンオキサイド付加物をアジピン酸、
ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
ウンデカン二酸、ドデカン二酸、カルボキシオクタデカ
ン酸、カルボキシメチルオクタデカン酸、ドコサン二酸
等の脂肪族二塩基酸、又はフタル酸等の芳香族二塩基酸
によりエステル化して得られるジエステル類がある。
【0040】又、グリセリン、トリメチロールプロパン
等の多価アルコールのアルキレンオキサイドの1〜10
モル付加物を、炭素数3〜12の直鎖状又は分岐状の脂
肪酸、例えばプロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキサン
酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ド
デカン酸、2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘキサン
酸、イソオクタン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、
2,2’−ジメチルオクタン酸、2−ブチルオクタン酸
等によりエステル化して得られるエステル類を使用する
ことができる。
【0041】上記有機カルボン酸エステルを構成する脂
肪酸としては、直鎖状又は分岐状の脂肪酸を使用するこ
とができるが、分岐状の脂肪酸を使用すると、より加水
分解安定性に優れるものである。
【0042】上記、有機カルボン酸エステルは単独で使
用してもよいが、上記各種用途に応じた粘度範囲に調節
するために、上記有機カルボン酸エステルを適宜組合せ
使用するとよい。
【0043】例えば、上記(3)のコンプレックスタイ
プの有機カルボン酸エステルであって、粘度が高い場合
には、脂肪族多価アルコールと炭素数3〜9の脂肪酸と
のエステル油で、100℃における粘度が6mm2/s 以下
のものを添加して用途に応じた粘度範囲に調整すること
ができる。また、粘度の低い場合には有機カルボン酸エ
ステル油にポリマー類を添加して、粘度を調整するとよ
い。ポリマーは100℃における粘度が10mm2/s 以上
のものが好ましい。
【0044】このようなポリマーとしては、ポリアルキ
ルメタクリレート(例えば、アルキル基が炭素数4〜8
のもの)、ポリアルキレングリコール(例えば、ポリプ
ロピレングリコール、又ポリエチレングリコール成分と
ポリプロピレングリコール成分からなる共重合体、ポリ
プロピレングリコール成分とポリテトラメチレングリコ
ール成分とからなる共重合体等)、ネオペンチルグリコ
ールと脂肪族二塩基酸とのポリエステルで下記式で示さ
れるもの
【0045】
【化4】
【0046】等を挙げることができる。
【0047】ポリマーの添加量は、所望の粘度のエステ
ル油が得られるならば特に限定されるものではないが、
通常1重量%〜99重量%の範囲とすることができる。
【0048】その他のエステルとして、フマル酸エステ
ル重合体が挙げられる。フマル酸エステル重合体は、フ
マル酸エステルのホモ重合体またはフマル酸エステルと
不飽和脂肪族炭化水素との共重合体であり、下記式で示
さる。下記式における両末端は、重合反応に際して使用
される重合開始剤残基であり、式中においてはその記載
を省略している。
【0049】
【化5】
【0050】(式中、R1 、R2 は炭素数1〜9の直鎖
又は分枝状のアルキル基、アリル基または末端置換また
未置換ポリアルキレンオキサイド基であり、同一でも相
違していてもよく、R3 はアルキレン基、置換アルキレ
ン基またはアルキレンオキサイド基、mは0以上、nは
1以上、好ましくは1〜12の整数であって、R3 は全
体の50モル%以下である)具体的には、ジエチルフマ
レートのエステルオリゴマー、ジブチルフマレートのエ
ステルオリゴマー等を挙げることができる。
【0051】次に、ポリオレフィン類としては、炭素数
2〜14、好ましくは4〜12の範囲の分岐を有する、
或いは有しないオレフィン炭化水素から選択された任意
の1種の単独重合体又は2種以上の共重合により得られ
るものであり、平均分子量100〜約2000、好まし
くは200〜約1000の生成物から選択されるが、特
に水素化によって不飽和結合を除去したものが好まし
い。
【0052】好ましいポリオレフィンとしては、例えば
ポリブテン、α−オレフィンオリゴマー、エチレン・α
−オレフィンオリゴマー等である。ポリブテンとして
は、例えばイソブテンを主体とし、ブテン−1、及びブ
テン−2の単量体混合物を共重合させて得られるものが
好ましい。又、α−オレフィンオリゴマーとしては、炭
化水素の熱分解又は低級オレフィンの3量化〜6量化に
より得られる炭素数6〜12のα−オレフィン混合物、
例えばヘキセン−1が25重量%〜50重量%、オクテ
ン−1が30重量%〜40重量%及びデセン−1が25
重量%〜40重量%の混合物を共重合したものを使用す
ることができる。又、デセンのごとき単独モノマーから
得られるオリゴマーも好適である。更にエチレン・α−
オレフィンオリゴマーとしては、エチレンが40重量%
〜90重量%、α−オレフィン、例えばプロピレンが1
0重量%〜60重量%の割合の単量体を混合し重合した
ものを使用することができる。
【0053】これらのポリオレフィンは、塩化アルミニ
ウム、フッ化硼素等のフリーデルクラフト型触媒、チー
グラー触媒及び酸化クロム等の酸化物触媒等を使用して
製造することができる。またポリオレフィンの水素化は
反応生成物から触媒を除去した後、加温、加圧下におい
て、例えばニッケル−モリブデン/アルミナのような水
素化触媒と接触させることにより行うことができる。
【0054】アルキルベンゼンとしては、主としてアル
キルベンゼン型のものであり、ベンゼンやトルエンのよ
うな芳香族炭化水素をフリーデルクラフツ反応等でアル
キル化して、洗剤の原料を作る際に副生する、主として
ジアルキル化芳香族炭化水素を含む油である。アルキル
基としては直鎖及び/又は分岐のいずれのものもこれに
属する。
【0055】また、ポリアルキレングリコールとして
は、アルキレン基の炭素数が2〜5、好ましくは2〜3
の直鎖状又は分岐状アルキレンオキサイドの開環重合体
又は開環共重合体である。アルキレンオキサイドとして
は、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド、或いはそれらの混合物、好ましくはプ
ロピレンオキサイドであり、好ましくはポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコールを挙げることがで
き、分子量範囲100〜2000のもの、好ましくは2
00〜1000のものである。
【0056】更に、アルキルジフェニルエーテルとして
は、ジフェニルエーテルをフリーデルクラフツ反応等を
利用してアルキル化して合成したモノアルキルジフェニ
ルエーテル、ジアルキルジフェニルエーテル、トリアル
キルジフェニルエーテル等が挙げられ、アルキル基とし
ては直鎖及び/又は分岐のいずれのものでもよい。
【0057】また、これらの潤滑油基油の粘度範囲は、
40℃において10〜500mm2/s、好ましくは20〜
460mm2/s である。これらの潤滑油基油は単独で使用
してもよいが、混合して使用してもよい。好ましくは合
成油が使用され、特に好ましくはポリオールエステルで
ある。
【0058】特に、冷凍機用潤滑油として使用する場合
には、合成油としては100℃における粘度範囲が2mm
2/s 〜50mm2/s のエステル油、ポリアルキレングリコ
ールが挙げられ、特に好ましくはペンタエリスリトール
の2−メチルヘキサン酸エステル、またはジペンタエリ
スリトールの2−メチルヘキサン酸エステルを主成分と
するものが使用され、エステル油、ポリアルキレングリ
コール単独、またはエステル油、ポリアルキレングリコ
ールと鉱油の混合油、エステル油、ポリアルキレングリ
コールと他の合成潤滑油との混合油が挙げられる。混合
油にあってはエステル油、ポリアルキレングリコールの
割合は10重量%〜100重量%の範囲とするとよい。
エステル油の割合が低くなると、冷凍機油として使用す
る場合、冷媒との相溶性、特に高温での冷媒との相溶性
が悪化する。
【0059】本発明の潤滑油組成物には、更に酸化防止
剤を添加してもよい。この種酸化防止剤としては、例え
ばジ(アルキルフェニル)アミン(アルキル基は炭素数
4〜20)、フェニル−α−ナフチルアミン、アルキル
ジフェニルアミン(アルキル基は炭素数4〜20)、N
−ニトロソジフェニルアミン、フェノチアジン、N,
N’−ジナフチル−p−フェニレンジアミン、アクリジ
ン、N−メチルフェノチアジン、N−エチルフェノチア
ジン、ジピリジルアミン、ジフェニルアミン、フェノー
ルアミン、2,6−ジ−t−ブチル−α−ジメチルアミ
ノパラクレゾール等のアミン系酸化防止剤、2.6−ジ
−t−ブチルパラクレゾ−ル、4.4’−メチレンビス
(2.6−ジ−t−ブチルフェノ−ル)、2.6−ジ−
t−ブチル−4−N,N−ジメチルアミノメチルフェノ
ール、2.6−ジ−t−ブチルフェノ−ル等のフェノ−
ル系酸化防止剤、トリジ−t−ブチルフェニルフォスフ
ァイト、トリオクチルフォスファイト等のフォスファイ
ト類、また鉄オクトエ−ト、フェロセン、鉄ナフトエ−
ト等の有機鉄塩、セリウムナフトエ−ト、セリウムトル
エ−ト等の有機セリウム塩、ジリコニウムオクトエ−ト
等の有機ジリコニウム塩等の有機金属化合物系酸化防止
剤を使用するとよい。また上記の酸化防止剤は単独で使
用してもよいが、二種以上組み合わせて使用することも
できる。
【0060】上記の酸化防止剤の使用割合は、基油に対
して0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2重
量%を使用するとよい。
【0061】更に、本発明の潤滑油組成物には、その用
途に応じて清浄分散剤、腐食防止剤、消泡剤、金属不活
性化剤、防錆剤等の各種添加剤が添加されてもよい。
【0062】例えば、冷凍機油として使用する場合に
は、腐食防止剤、摩耗防止剤、消泡剤、金属不活性化
剤、防錆剤等が添加されるとよく、またギヤ油として使
用する場合には、摩耗防止剤、粘度指数向上剤、金属不
活性化剤、腐食防止剤等が添加されるとよい。
【0063】清浄分散剤としては、コハク酸イミド、ア
ルキルベンゼンスルフォネート等が挙げられる。
【0064】まず、腐食防止剤としてはイソステアレー
ト、n−オクタデシルアンモニウムステアレート、デュ
オミンT・デオレート、ナフテン酸鉛、ソルビタンオレ
ート、ペンタエリスリット・オレート、オレイルザルコ
シン、アルキルコハク酸、アルケニルコハク酸及びこれ
らの誘導体等があり、その使用割合は基油に対して0.
001〜1.0重量%、好ましくは0.01〜0.5重
量%使用するとよい。
【0065】消泡剤としては、シリコーンを使用すると
よく、その使用割合は基油に対して0.0001〜0.
003重量%、好ましくは0.0001〜0.001重
量%使用するとよい。
【0066】また、金属不活性化剤としては、例えばベ
ンゾトリアゾール、ベンゾトリアゾール誘導体、チアジ
アゾール、チアジアゾール誘導体、トリアゾール、トリ
アゾール誘導体、ジチオカルバメート等を使用するとよ
く、その使用割合は、基油に対して0.01重量%〜1
0重量%、好ましくは0.01重量%〜1.0重量%を
使用するとよい。
【0067】更に防錆剤として、例えばコハク酸、コハ
ク酸エステル、オレイン酸牛脂アミド、バリウムスルホ
ネート、カルシウムスルホネート等を使用するとよく、
その使用割合は0.01重量%〜10重量%、好ましく
は0.01重量%〜1.0重量%を使用するとよい。
【0068】次に、本発明の潤滑油組成物の粘度範囲に
ついて説明する。
【0069】本発明の潤滑油組成物の粘度範囲は、40
℃において10〜500mm2/s 、好ましくは20〜48
0mm2/s である。
【0070】まず、冷凍機油として使用する時には、通
常、冷蔵庫用としては100℃における粘度が2mm2/s
〜9mm2/s 、好ましくは3mm2/s 〜7mm2/s のものであ
り、又、カーエアコンにおける冷凍機用潤滑油としては
7mm2/s 〜35mm2/s のものを使用するとよく、カーエ
アコンにおいてもレシプロタイプのコンプレッサーにお
いては7mm2/s 〜15mm2/s 、好ましくは8mm2/s 〜1
1mm2/s 、ロータリータイプのコンプレッサーにおいて
は15mm2/s 〜35mm2/s 、好ましくは20mm2/s 〜3
0mm2/s の粘度範囲のエステル油が好適に使用される。
粘度範囲が2mm2/s 未満であると高温での冷媒との相溶
性は高いにしても粘度が低くすぎ、潤滑性、シール特性
が悪く使用できず、更に熱安定性も低いので好ましくな
く、また35mm2/s を越えると冷媒との相溶性が低下す
るので好ましくない。又、この範囲内であっても上記の
ように使用機種によりその使用粘度範囲が相違し、冷蔵
庫用にあっては9mm2/s を越えると摺動部における摩擦
損失が大となる問題がある。更に、レシプロタイプのカ
ーエアコンにおいては7mm2/s 未満であると潤滑性の問
題があり15mm2/s を越えると摺動部における摩擦損失
が大きいという問題が生じ、又、ロータリータイプのエ
アコンにおいては15mm2/s 未満であるとシール特性の
問題があり、35mm2/s を越えると冷媒との相溶性の問
題がある。
【0071】また、本発明の潤滑油組成物をギヤ油に使
用する場合には、40℃で20mm2/s 〜460mm2/s の
粘度範囲に調製するとよい。
【0072】
【作用及び発明の効果】本発明の潤滑油組成物は、潤滑
油基油に燐系添加剤及びエポキシ化合物の組合せ、また
は特定の構造を有する化合物を添加することにより調製
される。
【0073】これらの添加剤はその化学構造式中にエポ
キシ環を有することにより水、酸捕捉作用を有し、加水
分解安定性に優れると共に、燐系添加剤と相乗し、摩耗
防止効果を発揮することとを見出したものであり、特に
アルミニウム材を摩耗部位とする機器において優れた摩
耗防止性を示す。
【0074】また、本発明の潤滑油組成物は、合成油と
して特にポリオールエステルを主成分とし、R134a
を冷媒とする冷凍機用潤滑油として使用する場合には、
冷媒との相溶性にも優れるので、アルミニウム材を摩耗
部位に有する冷凍機における潤滑油として優れるもので
ある。
【0075】以下、本発明を実施例により説明する。
【0076】
【実施例1】ジペンタエリスリトールとC5 〜C6 脂肪
酸(C5 成分30重量%、C6 成分70重量%)とのエ
ステルであって、ジペンタエリスリトールとC5 〜C6
脂肪酸とをモル比で1:6の割合で反応させたもの(粘
度72mm2/s 、40℃)に対して、酸化防止剤としてジ
(オクチルフェニル)アミン0.20重量%、2,6−
ジ−t−ブチル−4−N,N−ジメチルアミノメチルフ
ェノール0.10重量%を添加し、更に前記一般式
(1)におけるR1 、R2 が共にn−ブチル基である
o,o−ジブチルフォスフォノ−2−メチルプロピオン
酸グリシジルエステルを下記表に示す割合で添加して、
試料油1〜試料油3を調製した。
【0077】上記試料油におけるo,o−ジブチルフォ
スフォノ−2−メチルプロピオン酸グリシジルエステル
に代えて、フェニルグリシジルエーテルを1.8重量
%、トリクレジルフォスフェートを下記表の割合で含有
するように添加して試料油4を調製した。
【0078】上記試料油4における基油をペンタエリス
リトールの2−メチルヘキサン酸エステルに代え、また
トリクレジルフォスフェートを下記式で示されるヒドロ
キシメチルホスホン酸ジオクチルに下記表に示す割合に
代えて添加し、更に、試料油4同様にフェニルグリシジ
ルエーテルを1.8重量%添加して試料油5を調製し
た。
【0079】
【化6】
【0080】上記試料油4におけるトリクレジルフォス
フェートに代えて、下記式で示される3−ジエチルホス
ホノプロピオン酸エチルを下記表に示す割合で添加し、
更に、試料油4同様にフェニルグリシジルエーテルを
1.8重量%添加して試料油6を調製した。
【0081】
【化7】
【0082】上記試料油4におけるトリクレジルフォス
フェートに代えて、下記式で示されるフェニルホスホン
酸ジエチルを下記表に示す割合で添加し、更に、試料油
4同様にフェニルグリシジルエーテルを1.8重量%添
加して試料油7を調製した。
【0083】
【化8】
【0084】上記試料油4におけるトリクレジルフォス
フェートに代えて、下記式で示される3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸ジエチルを
下記表に示す割合で添加し、更に、試料油4同様にフェ
ニルグリシジルエーテルを1.8重量%添加して試料油
8を調製した。
【0085】
【化9】
【0086】上記試料油4におけるトリクレジルフォス
フェートに代えて、トリオクチルフォスファイトを下記
表に示す割合で添加し、更に、試料油4同様にフェニル
グリシジルエーテルを1.8重量%添加して試料油9を
調製した。
【0087】また、上記試料油2の基油に代えて、ペン
タエリスリトールの2−メチルヘキサン酸エステルを使
用した以外は同様にして試料油10を調製した。
【0088】この各試料油について、潤滑性の評価とし
て、SRV振動摩擦摩耗試験を下記の条件で実施した。
【0089】SRV振動摩擦摩耗試験条件 試験片:10mmφ鋼球(SUJ2)/アルミニウム板
(A390) 10mmφ鋼球(SUJ2)/鋳鉄板(FC−25) 油 温:120℃ ストローク:2.5mm 荷 重:25N 振動数:15Hz 時 間:30分 試験後のアルミニウム板及び鋳鉄板の摩耗幅(mm)に
ついての結果を下表に同時に示す。
【0090】
【表1】
【0091】表からわかるように、本発明の潤滑油組成
物は、優れた摩耗防止性を示すことがわかる。
【0092】
【比較例1】実施例1記載の試料油において、基油に酸
化防止剤を添加した以外は添加剤を添加しないで比較油
1を調製した。
【0093】また、比較油1にフェニルグリシジルエー
テルを1.8重量%添加して比較油2を調製した。
【0094】更に、比較油1にトリクレジルフォスフェ
ート0.1重量%添加して比較油3を調製した。
【0095】これらの比較油を使用し、実施例同様に潤
滑性を試験した。その結果を下表に示す。
【0096】
【表2】
【0097】表からわかるように、比較油は特にアルミ
ニウム材に対して摩耗防止性が低いことがわかる。
【0098】
【実施例2】鉱油〔粘度10mm2/s (100℃)〕に対
して、酸化防止剤としてジ(オクチルフェニル)アミン
0.20重量%、2,6−ジ−t−ブチル−4−N,N
−ジメチルアミノメチルフェノール0.10重量%を添
加し、更に前記一般式(1)におけるR1 、R2 が共に
n−ブチル基であるo,o−ジブチルフォスフォノ−2
−メチルプロピオン酸グリシジルエステルを下記表に示
す割合で添加して、試料油11、試料油12を調製し
た。
【0099】この各試料油について、潤滑性の評価とし
て実施例1同様にSRV振動摩擦摩耗試験を実施した結
果を下表に示す。
【0100】
【表3】
【0101】表からわかるように、本発明の潤滑油組成
物は、優れた摩耗防止性を示すことがわかる。
【0102】
【比較例2】実施例2記載の試料油において、基油に酸
化防止剤を添加した以外は添加剤を添加しないで比較油
4を調製した。
【0103】この比較油4を使用し、実施例同様に潤滑
性を試験した。その結果を下表に示す。
【0104】
【表4】
【0105】表からわかるように、比較油は摩耗防止性
が低いことがわかる。
【0106】次に、上記各試料油について冷凍機油とし
ての性能評価方法について説明する。
【0107】(相溶性試験方法)ガラス管に試料油と冷
媒(1.1.1.2-テトラフルオロエタン)を、試料油/冷媒
を3重量%、10重量%で合計2 mlになるように採取
して混合する。加熱装置、及び冷却装置を有する恒温槽
にガラス管を入れ、試料油と冷媒の分離温度を測定す
る。
【0108】(加水分解安定性)内容積350 mlの鉄
製容器に、油250 ml、触媒としてアルミニウム、銅
線(内径8mm、長さ30mm)を各1本、更に水10
00ppm 、冷媒としてフロン134aを40g それぞれ
入れ、175℃で20日間加熱した後、油を取り出し、
JIS K 2501の中和価試験方法により全酸価を測定した。
【0109】(シールドチューブテスト)ガラス管に試
料油を1g、1.1.1.2-テトラフルオロエタン1g 、金属
片として鉄、銅、アルミニウムのテストピース(形状:
直径 1.7mm、長さ 40mm)各1個ずつそれぞれ溶
封した後、175℃の温度下、14日間(336時間)
加熱した。テスト終了後試料油の変色度を測定すると共
に金属片の状態を観察した。
【0110】上記試料油2、4、5、10についての測
定した結果を下記表に示す。
【0111】
【表5】
【0112】表からわかるように、試料油は、高温と共
に低温においての冷媒との相溶性、加水分解安定性、化
学的、熱的安定性に優れており、特にR134aを冷媒
とする冷凍機用潤滑油として優れていることかわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 133:14 137:12 129:18) C10N 20:02 30:00 C 8217−4H 30:06 40:30 70:00 (72)発明者 芦部 賢二 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 富沢 広隆 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番1 号 東燃株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 40℃における粘度範囲が10mm2/s 〜
    500mm2/s の潤滑油基油に、燐系添加剤を0.05重
    量%〜5重量%及びエポキシ化合物を0.05重量%〜
    20重量%添加したことを特徴とする潤滑油組成物。
  2. 【請求項2】 40℃における粘度範囲が10mm2/s 〜
    500mm2/s の潤滑油基油に、下記一般式(1)の化合
    物を0.05重量%〜5重量%添加したことを特徴とす
    る潤滑油組成物。 【化1】 (式中、R1 、R2 は炭素数3〜16のアルキル基、ア
    リール基、アルケニル基、アラルキル基、アルアリール
    基を示し、同一でも異なっていてもよい。)
JP10990192A 1991-04-30 1992-04-28 潤滑油組成物 Pending JPH05171174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10990192A JPH05171174A (ja) 1991-04-30 1992-04-28 潤滑油組成物

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9927791 1991-04-30
JP22005091 1991-08-30
JP3-220050 1991-08-30
JP3-99277 1991-08-30
JP10990192A JPH05171174A (ja) 1991-04-30 1992-04-28 潤滑油組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05171174A true JPH05171174A (ja) 1993-07-09

Family

ID=27308906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10990192A Pending JPH05171174A (ja) 1991-04-30 1992-04-28 潤滑油組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05171174A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06108081A (ja) * 1992-04-29 1994-04-19 Lubrizol Corp:The カルボン酸エステルを含有する液状組成物
JPH08134486A (ja) * 1994-11-15 1996-05-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷凍機油用添加剤および冷凍機油
WO1997010319A1 (fr) * 1995-09-13 1997-03-20 Kao Corporation Composition d'huile lubrifiante
WO2013125528A1 (ja) 2012-02-22 2013-08-29 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 冷凍機油組成物及びその製造方法、冷凍機用作動流体組成物
WO2013146924A1 (ja) 2012-03-29 2013-10-03 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 冷凍機用作動流体組成物及び冷凍機油
WO2014034568A1 (ja) 2012-08-30 2014-03-06 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 潤滑油組成物
WO2014112417A1 (ja) 2013-01-17 2014-07-24 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 冷凍機油および冷凍機用作動流体組成物
WO2014132676A1 (ja) 2013-02-26 2014-09-04 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 冷凍機油及び冷凍機用作動流体組成物
JP2015086346A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 潤滑油組成物
WO2016063833A1 (ja) * 2014-10-23 2016-04-28 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 冷凍機油
WO2018021533A1 (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 Jxtgエネルギー株式会社 冷凍機油
CN112266814A (zh) * 2020-11-11 2021-01-26 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 冷冻机油、压缩机用工作流体组合物及压缩机

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06108081A (ja) * 1992-04-29 1994-04-19 Lubrizol Corp:The カルボン酸エステルを含有する液状組成物
JPH08134486A (ja) * 1994-11-15 1996-05-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷凍機油用添加剤および冷凍機油
WO1997010319A1 (fr) * 1995-09-13 1997-03-20 Kao Corporation Composition d'huile lubrifiante
US9234155B2 (en) 2012-02-22 2016-01-12 Jx Nippon Oil & Energy Corporation Refrigerator oil composition, method for producing same, and working fluid composition for refrigerators
WO2013125528A1 (ja) 2012-02-22 2013-08-29 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 冷凍機油組成物及びその製造方法、冷凍機用作動流体組成物
WO2013146924A1 (ja) 2012-03-29 2013-10-03 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 冷凍機用作動流体組成物及び冷凍機油
US9562182B2 (en) 2012-03-29 2017-02-07 Jx Nippon Oil & Energy Corporation Refrigerator working fluid composition and refrigerant oil
KR20150046010A (ko) 2012-08-30 2015-04-29 제이엑스 닛코닛세키에너지주식회사 윤활유 조성물
US9546337B2 (en) 2012-08-30 2017-01-17 Jx Nippon Oil & Energy Corporation Lubricant composition
WO2014034568A1 (ja) 2012-08-30 2014-03-06 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 潤滑油組成物
US9365760B2 (en) 2013-01-17 2016-06-14 Jx Nippon Oil & Energy Corporation Refrigerating machine oil and working fluid composition for refrigerating machine
KR20170010084A (ko) 2013-01-17 2017-01-25 제이엑스 에네루기 가부시키가이샤 냉동기유 및 냉동기용 작동 유체 조성물
WO2014112417A1 (ja) 2013-01-17 2014-07-24 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 冷凍機油および冷凍機用作動流体組成物
US9944881B2 (en) 2013-02-26 2018-04-17 Jxtg Nippon Oil & Energy Corporation Refrigerating machine oil, and working fluid composition for refrigerating machines
WO2014132676A1 (ja) 2013-02-26 2014-09-04 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 冷凍機油及び冷凍機用作動流体組成物
US10626344B2 (en) 2013-02-26 2020-04-21 Jxtg Nippon Oil & Energy Corporation Refrigerating machine oil, and working fluid composition for refrigerating machines
CN105829511A (zh) * 2013-11-01 2016-08-03 捷客斯能源株式会社 润滑油组合物
WO2015064359A1 (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 潤滑油組成物
JP2015086346A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 潤滑油組成物
WO2016063833A1 (ja) * 2014-10-23 2016-04-28 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 冷凍機油
JPWO2016063833A1 (ja) * 2014-10-23 2017-08-03 Jxtgエネルギー株式会社 冷凍機油
WO2018021533A1 (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 Jxtgエネルギー株式会社 冷凍機油
CN109072114A (zh) * 2016-07-28 2018-12-21 Jxtg能源株式会社 冷冻机油
KR20190034138A (ko) * 2016-07-28 2019-04-01 제이엑스티지 에네루기 가부시키가이샤 냉동기유
JPWO2018021533A1 (ja) * 2016-07-28 2019-05-23 Jxtgエネルギー株式会社 冷凍機油
US20190161701A1 (en) * 2016-07-28 2019-05-30 Jxtg Nippon Oil & Energy Corporation Refrigerating machine oil
CN112266814A (zh) * 2020-11-11 2021-01-26 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 冷冻机油、压缩机用工作流体组合物及压缩机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960014937B1 (ko) 수소함유 불화 탄화수소 냉매용 냉동기유 조성물
US5366646A (en) Lubricating oil composition
KR100751170B1 (ko) 이산화탄소 냉매용 냉동기유 조성물
JP3005310B2 (ja) 潤滑油組成物
EP0638630A1 (en) Esters as lubricants for a haloalkane refrigerant
EP0557279A1 (en) LUBRICANTS FOR HEATING MEDIUM LIQUIDS IN REFRIGERATION SYSTEMS.
JPH0559388A (ja) 冷凍機油組成物
US5804096A (en) Refrigerating machine oil
JPH05171174A (ja) 潤滑油組成物
JPH05302093A (ja) 潤滑油組成物
EP0470788B1 (en) Synthetic lubricating oil
EP1192240B1 (en) Refrigerator lubricant composition comprising an aliphatic substituted naphthalene with carbon dioxide as refrigerant
JPH08259980A (ja) 潤滑油組成物
JPH07188687A (ja) 冷凍機油
JPH0532985A (ja) 冷凍機油組成物
JPH06184575A (ja) 冷凍機油
JPH0734081A (ja) 潤滑油組成物
JPH0586387A (ja) 潤滑油組成物
JPH06240282A (ja) 潤滑油組成物
JPH059490A (ja) 摩耗防止剤及び摩耗防止剤を配合した潤滑油組成物
TW539743B (en) A metal working lubricant composition
JP3005280B2 (ja) 潤滑油組成物
JPH05209181A (ja) 冷凍機用潤滑油
JPH02140298A (ja) フロン雰囲気下で用いる潤滑油
JPH02140296A (ja) フロン雰囲気下で用いる潤滑油