JPH08259980A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JPH08259980A
JPH08259980A JP5955195A JP5955195A JPH08259980A JP H08259980 A JPH08259980 A JP H08259980A JP 5955195 A JP5955195 A JP 5955195A JP 5955195 A JP5955195 A JP 5955195A JP H08259980 A JPH08259980 A JP H08259980A
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JP
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acid
benzotriazole
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oil
ester
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JP5955195A
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English (en)
Inventor
Noboru Umemoto
昇 梅本
Hiroshi Nakanishi
博 中西
Toshiaki Kuribayashi
利明 栗林
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の潤滑油組成物は、有機酸エステル、
アルキルジフェニルエーテルから選ばれた少なくとも1
種の基油に、燐系摩耗防止剤を0.5重量%〜3重量
%、及びベンゾトリアゾール又はベンゾトリアゾール誘
導体を0.03重量%〜3重量%配合してなり、かつ、
該ベンゾトリアゾール又はベンゾトリアゾール誘導体に
対して該燐系摩耗防止剤をモル比で0.05〜30の割
合で配合したことを特徴とする。 【効果】 本発明の潤滑油組成物は、耐摩耗性に優れ、
エステルを基油とする例えばHFC−134a用冷凍機
油、生分解性潤滑油、航空ガスタービン油、ターボチャ
ージャー付エンジン油、断熱型エンジン油等として、ま
た、アルキルジフェニルエーテルを基油とする、チェー
ン用潤滑油、グリース組成物等として優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性に優れる潤滑
油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】有機酸エステルは、HFC−134a用
冷凍機油、生分解性潤滑油、航空ガスタービン油、ター
ボチャージャー付エンジン油、断熱型エンジン油等の基
油として使用され、また、アルキルジフェニルエーテル
は、チェーン用潤滑油、グリース組成物等の基油として
使用されており、これらの潤滑油には耐摩耗性が要求さ
れている。
【0003】この要求を満たすために、従来、ジスルフ
ィド類等の硫黄系極圧剤及び燐系耐摩耗剤を添加するこ
とが知られているが、必ずしも耐摩耗性が充分ではな
い。
【0004】また、燐系極圧剤の一種である酸性燐酸ア
ルキルエステルの芳香族アミン塩を極圧剤として添加す
ることが、特開昭56−141397号公報に開示され
ているが、鉱油を基油とする潤滑油組成物に関するもの
である。
【0005】本出願人は、先に、特開平6−19267
3号公報において、基油にフォスフォロアミデート類を
配合した潤滑油組成物が耐摩耗性、酸化安定性に優れる
として、また、特開平6−240282号公報におい
て、合成潤滑油基油に酸性燐酸エステルの芳香族アミン
塩を配合した潤滑油組成物が耐熱性、極圧性(耐摩耗
性)に優れるとして、更に、特願平5−307893号
において、合成潤滑油基油に燐酸モノエステル及び/又
は燐酸モノエステルのアミン塩と燐酸トリエステルとを
配合した潤滑油組成物が、耐熱性、極圧性に優れるとし
て特許出願した。
【0006】しかしながら、その後の検討の中で、特開
平6−192673号公報、特開平6−240282号
公報における耐摩耗性に関する記載は、耐荷重性試験に
よる極圧性に関する試験に基づくものであり、これらの
公報に開示された組成物には、耐摩耗性に関して問題を
有するものが含まれていることが判明した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐摩耗性に
優れた潤滑油組成物の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の潤滑油組成物
は、有機酸エステル、アルキルジフェニルエーテルから
選ばれた少なくとも1種の基油に、燐系摩耗防止剤を
0.5重量%〜3重量%、及びベンゾトリアゾール又は
ベンゾトリアゾール誘導体を0.03重量%〜3重量%
配合してなり、かつ、該ベンゾトリアゾール又はベンゾ
トリアゾール誘導体に対して該燐系摩耗防止剤をモル比
で0.05〜30の割合で配合したことを特徴とする。
【0009】本発明における基油としては、耐熱性を有
する有機酸エステル、アルキルジフェニルエーテルであ
り、有機酸エステルとしては、例えば、ポリオールエス
テル類、ジエステル類、コンプレックスエステル類を挙
げることができる。これらの基油は単独で使用してもよ
いが混合して使用してもよい。好ましくは、ポリオール
エステル類である。基油の粘度範囲は、40℃において
10〜500mm2/s 、好ましくは20〜480mm2/s で
ある。
【0010】まず、ポリオールエステル、ジエステル、
コンプレックスエステル等のエステルとしては、下記の
種類の有機カルボン酸エステルが挙げられる。有機カル
ボン酸エステルは、特にその製造工程において水が生成
するので、本発明における基油としては、充分に精製し
て水分量を減少させるとよい。
【0011】(1)まず、脂肪族多価アルコールと直鎖
状又は分枝状の脂肪酸とのポリオールエステル類があ
る。このポリオールエステル類を形成する脂肪族多価ア
ルコールとしては、トリメチロールプロパン、ジトリメ
チロールプロパン、トリメチロールエタン、ジトリメチ
ロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリス
リトール、トリペンタエリスリトール等があり、また脂
肪酸としては炭素数3〜20のものを使用することがで
き、好ましい脂肪酸はプロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘ
キサン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン
酸、イソ吉草酸、ネオペンタン酸、2−メチル酪酸、2
−エチル酪酸、2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘキ
サン酸、イソオクタン酸、イソノナン酸、イソデカン
酸、2,2’−ジメチルオクタン酸、2−ブチルオクタ
ン酸等である。
【0012】又、脂肪族多価アルコールと直鎖状又は分
枝状の脂肪酸との部分エステル類も使用できる。この脂
肪族多価アルコールとしてはトリメチロールプロパン、
ジトリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ジ
トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトール、トリペンタエリスリトール等を使用
することができる。脂肪酸としては炭素数3〜20のも
ので、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプ
タン酸、オクタン酸、ノナン酸、2−メチルヘキサン
酸、2−エチルヘキサン酸、イソオクタン酸、イソノナ
ン酸、イソデカン酸、2,2’−ジメチルオクタン酸、
2−ブチルオクタン酸等である。
【0013】これらの脂肪族多価アルコールと直鎖状又
は分枝状の脂肪酸とのエステル類として、特に好ましく
はペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ト
リペンタエリスリトールと炭素数5〜12、更に好まし
くは炭素数5〜9の脂肪酸、例えば吉草酸、ヘキサン
酸、ヘプタン酸、2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘ
キサン酸、イソオクタン酸、イソノナン酸、イソデカン
酸、2,2’−ジメチルオクタン酸、2−ブチルオクタ
ン酸、又はその混合体からなるエステルが挙げられる。
これらのエステルは、脂肪族多価アルコールと脂肪酸の
反応モル数を適宜調節して反応させることにより得られ
る。
【0014】(2)脂肪族多価アルコールとしてネオペ
ンチルグリコールと、炭素数3〜20の直鎖状又は分枝
状の脂肪酸、例えばプロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキ
サン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、2−エチ
ル酪酸、2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘキサン
酸、イソオクタン酸、イソノナン酸等とのジエステル類
を使用することもできる。
【0015】(3)脂肪族多価アルコールと炭素数3〜
20の直鎖状又は分枝状の脂肪酸との部分エステル類
と、直鎖状又は分枝状の脂肪族二塩基酸又は芳香族二塩
基酸とのコンプレックスエステル類を使用することもで
きる。脂肪族多価アルコールとしては、トリメチロール
プロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスタトール等を使用することができ
る。炭素数3〜20の脂肪酸としては、プロピオン酸、
酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オ
クタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、2−メチ
ルヘキサン酸、2−エチルヘキサン酸、イソオクタン
酸、イソノナン酸、イソデカン酸、2,2’−ジメチル
オクタン酸、2−ブチルオクタン酸等を使用することが
できる。
【0016】コンプレックスエステル類においては、好
ましくは炭素数5〜7のもの、更に好ましくは炭素数5
〜6の脂肪酸を使用するとよい。脂肪酸としては、吉草
酸、ヘキサン酸、イソ吉草酸、2−メチル酪酸、2−エ
チル酪酸又はその混合体が使用され、炭素数5のものと
炭素数6のものを重量比で10:90〜90:10の割
合で混合した脂肪酸を好適に使用することができる。
【0017】また、この脂肪酸と共に多価アルコールと
のエステル化に使用される脂肪族二塩基酸としては、コ
ハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、
トリデカン二酸、カルボキシオクタデカン酸、カルボキ
シメチルオクタデカン酸、ドコサン二酸等を使用すると
よく、又、芳香族二塩基酸としてはフタル酸、イソフタ
ル酸、芳香族三塩基酸としてはトリメリット酸、芳香族
四塩基酸としてはピロメリット酸等が挙げられる。
【0018】脂肪酸と脂肪族二塩基酸又は芳香族二塩基
酸、芳香族三塩基酸、又芳香族四塩基酸との使用割合
は、6:1(モル比)とするとよく、またエステル化反
応にあたっては、この脂肪酸と脂肪族二塩基酸又は芳香
族二塩基酸等の合計量と脂肪族多価アルコールの使用量
の割合を7:1(モル比)とするとよい。
【0019】エステル化反応は、まず多価アルコールと
脂肪族二塩基酸又は芳香族二塩基酸等とを所定の割合で
反応させて部分エステル化し、ついでその部分エステル
化物と脂肪酸とを反応させてもよいし、また酸の反応順
序を逆にしてもよく、また酸を混合してエステル化に供
してもよい。
【0020】(4)又、直鎖状又は分枝状の脂肪族二塩
基酸のジアルキルエステル類(炭素数16〜22)を使
用してもよい。
【0021】脂肪族二塩基酸としてはコハク酸、グルタ
ル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、ト
リデカン二酸、カルボキシオクタデカン酸、カルボキシ
メチルオクタデカン酸、ドコサン二酸及びこれらと同等
の性状を有するものが挙げられる。好ましい脂肪族二塩
基酸はコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ウンデカン
二酸、ドデカン二酸、カルボキシオクタデカン酸、カル
ボキシメチルオクタデカン酸等である。
【0022】アルコール成分としては、炭素数5〜8の
アルコールであり、具体的にはアミルアルコール、ヘキ
シルアルコール、ヘプチルアルコール及びオクチルアル
コール、並びにこれらの異性体であり、好ましくはイソ
アミルアルコール、イソヘキシルアルコール及びオクチ
ルアルコールである。
【0023】具体的には、ジオクチルアジペート、ジ−
イソヘプチルアジペート、ジヘキシルセバケート、コハ
ク酸ジヘプチル等が挙げられる。
【0024】(5)芳香族二塩基酸のジアルキルエステ
ル類(炭素数18〜26のもの)も使用することができ
る。
【0025】芳香族二塩基酸としてはフタル酸、イソフ
タル酸、これらと同等のものが挙げられ、またジアルキ
ルエステルにおけるアルコール成分としては、炭素数5
〜8のアルコールであり、アミルアルコール、ヘキシル
アルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコー
ル、及びこれらの異性体が使用される。好ましいアルコ
ールは、イソアミルアルコール、イソヘプチルアルコー
ル、オクチルアルコールが挙げられる。芳香族ジエステ
ルはジオクチルフタレート、ジイソヘプチルフタレー
ト、ジイソアミノフタレート等が包含される。
【0026】(6)アルコール成分として、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール等、及びそ
れらの異性体から選ばれる1価アルコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン等の3価アルコールと、例
えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド、アミレンオキサイド等、及びそれらの
異性体から選ばれるアルキレンオキサイドの1モル〜1
0モル、好ましくは1〜6モル付加物を使用する。
【0027】有機カルボン酸エステルとしては、1価ア
ルコールのアルキレンオキサイド付加物をアジピン酸、
ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
ウンデカン二酸、ドデカン二酸、カルボキシオクタデカ
ン酸、カルボキシメチルオクタデカン酸、ドコサン二酸
等の脂肪族二塩基酸、又はフタル酸等の芳香族二塩基酸
によりエステル化して得られるジエステル類がある。
【0028】又、グリセリン、トリメチロールプロパン
等の多価アルコールのアルキレンオキサイドの1〜10
モル付加物を、炭素数3〜20の直鎖状又は分枝状の脂
肪酸、例えばプロピオン酸、酪酸、吉草酸、ヘキサン
酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ド
デカン酸、2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘキサン
酸、イソオクタン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、
2,2’−ジメチルオクタン酸、2−ブチルオクタン酸
等によりエステル化して得られるエステル類を使用する
ことができる。
【0029】上記有機カルボン酸エステルを構成する脂
肪酸としては、直鎖状又は分枝状の脂肪酸を使用するこ
とができるが、分枝状の脂肪酸を使用すると、より加水
分解安定性に優れるものである。
【0030】有機カルボン酸エステルは単独で使用して
もよいが、上記各種用途に応じた粘度範囲に調節するた
めに、上記有機カルボン酸エステルを適宜組合せ使用す
るとよい。例えば、上記(3)のコンプレックスタイプ
の有機カルボン酸エステルであって、粘度が高い場合に
は、脂肪族多価アルコールと炭素数3〜9の脂肪酸との
エステル油で、100℃における粘度が6mm2/s 以下の
ものを添加して用途に応じた粘度範囲に調整することが
できる。また、粘度の低い場合には有機カルボン酸エス
テル油にポリマー類を添加して、粘度を調整するとよ
い。ポリマーは100℃における粘度が10mm2/s 以上
のものが好ましい。
【0031】このようなポリマーとしては、ポリアルキ
ルメタクリレート(例えば、アルキル基が炭素数4〜8
のもの)、ポリアルキレングリコール(例えば、ポリプ
ロピレングリコール、又ポリエチレングリコール成分と
ポリプロピレングリコール成分からなる共重合体、ポリ
プロピレングリコール成分とポリテトラメチレングリコ
ール成分とからなる共重合体等)、ネオペンチルグリコ
ールと脂肪族二塩基酸とのポリエステル等を挙げること
ができる。ポリマーの添加量は、所望の粘度のエステル
油が得られるならば特に限定されるものではないが、通
常1重量%〜99重量%の範囲とすることができる。
【0032】次に、アルキルジフェニルエーテルとして
は、ジフェニルエーテルをフリーデルクラフツ反応等を
利用してアルキル化して合成したモノアルキルジフェニ
ルエーテル、ジアルキルジフェニルエーテル、トリアル
キルジフェニルエーテル等が挙げられ、アルキル基とし
ては直鎖及び/又は分枝のいずれのものでもよく、C12
〜C18のものである。
【0033】次に、燐系摩耗防止剤及びベンゾトリアゾ
ールまたはベンゾトリアゾール誘導体について説明す
る。
【0034】燐系摩耗防止剤としては、下記一般式
(1)で示されるホスホネート類、一般式(2)で示さ
れるホスフィネート類、一般式(3)で示されるホスフ
ェート類が挙げられる。
【0035】
【化1】
【0036】(上記の各式中、RはC1 〜C20のアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基、アルキルアリール
基、XはO、又はSであり、xは0、1、又は2であ
る。) 具体的には、上記の一般式(1)で示されるホスホネー
ト類としては、ジ−n−ブチルメチルホスホネート、ジ
−n−ブチルヘキシルホスホネート、ジ−n−ブチルク
レジルホスホネート、ジ−n−ブチルフェニルホスホネ
ート等が例示される。
【0037】一般式(2)で示されるホスフィネート類
としては、n−ブチル−ジ−n−ヘキシルホスフィネー
ト、n−ブチル−ジ−n−オクチルホスフィネート、n
−ブチル−ジ−2−エチルヘキシルホスフィネート、n
−ブチル−ジフェニルホスフィネート等が例示される。
【0038】一般式(3)で示されるホスフェート類と
しては、燐酸トリブチルエステル、燐酸トリフェニルエ
ステル、燐酸トリクレジルエステル、燐酸ジフェニルエ
ステル、燐酸モノフェニルエステル、燐酸ジブチルエス
テル等が例示される。
【0039】また、燐系摩耗防止剤として、下記の一般
式(4)で示されるホスホロアミデート類も使用するこ
とができる。
【0040】
【化2】
【0041】(上記式中、R1 、R2 、R3 はC1 〜C
20のアルキル基、アリール基、アラルキル基、又はアル
キルアリール基、R4 は水素、C1 〜C20のアルキル
基、アリール基、アラルキル基、アルキルアリール基を
表わす。) 一般式(4)で示される化合物において、R1 、R2
3 は、炭素数が6〜20のものが好ましく、例えばト
リル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、オク
チルフェニル基、ステアリルフェニル基であって、o
−,m−,p−位置換のものが挙げられる。R4 は低級
アルキル基であって、好ましくはメチル基、エチル基で
ある。
【0042】具体的には、N−メチル−N−フェニル−
O,O′−ジフェニルホスホロアミデート、N−エチル
−N−フェニル−O,O′−ジフェニルホスホロアミデ
ート、N−エチル−N−o−トリル−O,O′−ジフェ
ニルホスホロアミデート等が挙げられる。
【0043】これらのホスホロアミデート類は、公知の
方法で調製することができ、例えばジフェニルクロルホ
スフェートを2倍モル量のN−メチルアニリンと脱塩酸
反応させることにより調製することができる。
【0044】更に、燐系摩耗防止剤として、一般式
(5)で示される燐酸モノエステル及び/又は燐酸ジエ
ステル等の酸性燐酸エステルのアミン塩が挙げられる。
【0045】
【化3】
【0046】(上記各式中、RはC1 〜C20のアルキル
基、アリール基、アラルキル基、アルキルアリール基を
表わす。R′は水素、C1 〜C20のアルキル基、アリー
ル基、アラルキル基、又はアルキルアリール基を表わ
す。但し、R′のうち少なくとも1つのR′は水素では
ない。xは1、又は2である。) 酸性燐酸エステルのアミン塩における燐酸モノエステル
としては、燐酸モノメチルエステル、燐酸モノブチルエ
ステル、燐酸モノ−2−エチルヘキシルエステル、燐酸
モノフェニルエステル、燐酸モノクレジルエステル等が
例示され、また、燐酸ジエステルとしては、燐酸ジメチ
ルエステル、燐酸ジブチルエステル、燐酸ジ−2−エチ
ルヘキシルエステル、燐酸ジフェニルエステル、燐酸ジ
クレジルエステル等が挙げられる。
【0047】また、酸性燐酸エステルのアミン塩におけ
るアミン類としては、オクチルアミン、ステアリルアミ
ン、オレイルアミン、ジイソプロピルアミン、ジオクチ
ルアミン、トリエチルアミン、トリオクチルアミン、ジ
フェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン、ジ
(アルキルフェニル)アミン、p−メチルアニリン、p
−ノニルアニリン、p−ドデシルアニリン、p−フェニ
ルアニリン、N−エチルアニリン等のアミン塩が挙げら
れ、燐酸モノまたはジエステルがアミン塩化され、中性
化されているものが挙げられる。
【0048】一般式(1)〜一般式(5)で示される燐
系摩耗防止剤は混合して使用されてもよく、その配合量
は、基油に対して、0.5重量%〜3重量%、好ましく
は1重量%〜3重量%添加するとよく、3重量%をこえ
ると、腐食やスラッジの生成等の問題を生じる可能性が
高い。
【0049】次に、燐系摩耗防止剤と併用して配合され
るベンゾトリアゾールとしては、1H−ベンゾトリアゾ
ール、または2H−ベンゾトリアゾール、また、ベンゾ
トリアゾール誘導体としては、例えば1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール、または2−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール等が挙げられ、基油に対して0.03重量%〜3
重量%、好ましくは0.1重量%〜2重量%を使用する
とよく、3重量%をこえると、スラッジの生成等の問題
を生じる。
【0050】燐系摩耗防止剤とベンゾトリアゾールまた
はベンゾトリアゾール誘導体との使用割合〔燐系摩耗防
止剤のモル数/(ベンゾトリアゾール又はベンゾトリア
ゾール誘導体のモル数)〕は0.05〜30、好ましく
は2〜20である。燐系摩耗防止剤の使用量が、ベンゾ
トリアゾール又はベンゾトリアゾール誘導体に対してモ
ル比で0.05より少ないか、または30より多いと耐
摩耗性が悪化する。
【0051】本発明の潤滑油組成物には、更に酸化防止
剤、腐食防止剤、消泡剤、清浄分散剤、粘度指数向上剤
等を添加してもよく、更に必要に応じて他の摩耗防止剤
や金属不活性化剤を添加してもよい。
【0052】酸化防止剤としては、例えばジ(アルキル
フェニル)アミン(アルキル基は炭素数4〜20)、フ
ェニル−α−ナフチルアミン、アルキルジフェニルアミ
ン(アルキル基は炭素数4〜20)、N−ニトロソジフ
ェニルアミン、フェノチアジン、N,N’−ジナフチル
−p−フェニレンジアミン、アクリジン、N−メチルフ
ェノチアジン、N−エチルフェノチアジン、ジピリジル
アミン、ジフェニルアミン、フェノールアミン、2,6
−ジ−t−ブチル−α−ジメチルアミノパラクレゾール
等のアミン系酸化防止剤、2.6−ジ−t−ブチルパラ
クレゾ−ル、4.4’−メチレンビス(2.6−ジ−t
−ブチルフェノ−ル)、2.6−ジ−t−ブチル−4−
N,N−ジメチルアミノメチルフェノール、2.6−ジ
−t−ブチルフェノ−ル等のフェノ−ル系酸化防止剤、
また鉄オクトエ−ト、フェロセン、鉄ナフトエ−ト等の
有機鉄塩、セリウムナフトエ−ト、セリウムトルエ−ト
等の有機セリウム塩、ジルコニウムオクトエ−ト等の有
機ジルコニウム塩等の有機金属化合物系酸化防止剤を使
用するとよい。また上記の酸化防止剤は単独で使用して
もよいが、二種以上組み合わせて使用することにより相
乗効果を奏するようにして使用することもできる。酸化
防止剤の使用割合は、基油に対して0〜5重量%、好ま
しくは0.01〜2重量%を使用するとよい。
【0053】腐食防止剤としてはイソステアレート、n
−オクタデシルアンモニウムステアレート、デュオミン
T・ジオレート、ナフテン酸鉛、ソルビタンオレート、
ペンタエリスリット・オレート、オレイルザルコシン、
アルキルコハク酸、アルケニルコハク酸、及びこれらの
誘導体等があり、その使用割合は基油に対して0〜1.
0重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%使用する
とよい。
【0054】消泡剤としては、シリコーンを使用すると
よく、その使用割合は基油に対して0〜0.003重量
%、好ましくは0.0001〜0.001重量%使用す
るとよい。
【0055】無灰清浄分散剤としては、例えばコハク酸
イミド類、アミン類、非イオン系分散剤等が使用され、
具体的にはポリブテニルコハク酸イミド、ソルビタンオ
レート、ベンジルアミン等が挙げられる。これらは通
常、基油に対して0〜15重量%の割合で使用される。
【0056】金属系清浄剤としては、一般にはフェネー
ト類及び/又はスルホネート類が挙げられる。フェネー
ト類としては炭素数8〜30のアルキル基の付加したア
ルキルフェノールの硫化物のアルカリ土類金属塩であ
り、カルシウム、マグネシウム若しくはバリウム塩が望
ましい。スルホネート類としては分子量400〜600
の潤滑油若しくはアルキル置換された芳香族化合物スル
ホン化物のアルカリ金属土類塩であり、カルシウム、マ
グネシウム若しくはバリウム塩が望ましい。又、アルカ
リ金属土類塩としてのサリシレート類、ホスホネート
類、ナフテネート類等も使用できる。これらの金属系清
浄剤は、中性型でも塩基価300若しくはそれ以上の過
塩基性型でもよく、基油に対して0〜20重量%の割合
で使用される。
【0057】また、本発明の潤滑油組成物には、必要に
応じて金属不活性化剤を添加してもよく、例えばチアジ
アゾール、チアジアゾール誘導体、ジチオカルバメート
等を使用するとよく、その使用割合は、基油に対して1
0重量%以下、好ましくは1.0重量%以下、使用する
とよい。
【0058】更に、本発明の潤滑油組成物には、必要に
応じてポリアルキルメタクリレート、エチレン−プロピ
レン共重合物、スチレン−ブタジエン共重合物等の粘度
指数向上剤を添加してもよい。また分散性能を付与し
た、所謂分散型粘度指数向上剤を使用してもよい。
【0059】更に、本発明の潤滑油組成物には、必要に
応じてポリアルキルメタクリレート、エチレン−プロピ
レン共重合物、スチレン−ブタジエン共重合物等の粘度
指数向上剤を添加してもよい。また分散性能を付与し
た、所謂分散型粘度指数向上剤を使用してもよい。
【0060】これらの添加剤の他に、本発明の潤滑油組
成物には一般的な極圧剤、防錆剤、摩擦調整剤が更に添
加されてもよい。
【0061】
【作用及び発明の効果】本発明の潤滑油組成物は、特定
の基油に、燐系摩耗防止剤とベンゾトリアゾールまたは
ベンゾトリアゾール誘導体を特定の割合で配合したこと
により、燐系摩耗防止剤の添加に起因する金属の腐食
や、基油に対する悪影響のないものとでき、耐摩耗性に
優れた潤滑油組成物を提供することができる。
【0062】そのため、本発明の潤滑油組成物は、耐摩
耗性が要求される潤滑油組成物、エステルを基油とする
例えばHFC−134a用冷凍機油、生分解性潤滑油、
航空ガスタービン油、ターボチャージャー付エンジン
油、断熱型エンジン油等として、また、アルキルジフェ
ニルエーテルを基油とする、例えばチェーン用潤滑油、
グリース組成物等として優れるものである。以下、実施
例により本発明を説明するが、本発明はこれに限定され
るものではない。
【0063】
【実施例1】ペンタエリスリトール1モルとC5 〜C9
酸(iso-C5 酸15重量%、n-C5酸28重量%、n-C
7 酸30重量%、n-C9 酸27重量%)の混合酸4モル
とをエステル化反応させて得られるポリオールエステル
を基油とした(25℃での動粘度25mm2 /s)。
【0064】この基油に、下記の添加剤を、基油に対し
て下記の割合で添加して試料油1〜8、比較油1〜10
を調製した。
【0065】 (試料油1) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.03重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 10.7 (試料油2) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 1.00重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 0.32 (試料油3) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 3.00重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 0.11 (試料油4) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 2.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.10重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 6.5 (試料油5) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ヒドロキシベンゾトリアゾール ・・・ 0.06重量% トリクレジルホスフェート/ヒドロキシベンゾトリアゾール (モル比) 6.1 (試料油6) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ヒドロキシベンゾトリアゾール ・・・ 0.11重量% トリクレジルホスフェート/ヒドロキシベンゾトリアゾール (モル比) 3.3 (試料油7) ・N−メチル−N−フェニル−o,o′−ジフェニルホスホロアミデート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.05重量% N−メチル−N−フェニル−o,o′−ジフェニルホスホロアミデート/ベン ゾトリアゾール (モル比) 7.0 (試料油8) ・N−メチル−N−フェニル−o,o′−ジフェニルホスホロアミデート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.10重量% N−メチル−N−フェニル−o,o′−ジフェニルホスホロアミデート/ベン ゾトリアゾール (モル比) 3.5 (比較油1) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% (比較油2) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 2.0重量% (比較油3) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.01重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 32.4 (比較油4) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 5.00重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 0.07 (比較油5) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 2.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 7.00重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 0.09 (比較油6) ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.10重量% (比較油7) ・ベンゾトリアゾール ・・・ 1.00重量% (比較油8) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ヒドロキシベンゾトリアゾール ・・・ 0.01重量% トリクレジルホスフェート/ヒドロキシベンゾトリアゾール (モル比) 36.7 (比較油9) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ヒドロキシベンゾトリアゾール ・・・ 5.00重量% トリクレジルホスフェート/ヒドロキシベンゾトリアゾール (モル比) 0.07 (比較油10) ・N−メチル−N−フェニル−o,o′−ジフェニルホスホロアミデート ・・・ 1.0重量% 調製した各潤滑油組成物について、シエル四球式摩擦摩
耗試験機を使用して、下記の条件で摩耗試験を実施し
た。
【0066】 試験条件 荷重 : 294N(30Kgf) 回転数 : 1200rpm 試験球 : SUJ−2ベアリングボール φ=1/2インチ 雰囲気 : 大気中 温度 : 80℃ 時間 : 30分 試験後の試験球の摩耗痕径(mm)についての測定結果
を下記の表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】表からわかるように、本発明の潤滑油組成
物は、耐摩耗性に優れることがわかる。
【0069】
【実施例2】アジピン酸1モルとi−C13脂肪酸2モル
とをエステル化反応させて得られるジエステルを基油と
した(40℃の動粘度が24.3mm2 /s)。
【0070】この基油に、下記の添加剤を、基油に対し
て下記の割合で添加して試料油9、10、比較油11、
12を調製した。
【0071】 (試料油9) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.10重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 3.2 (試料油10) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.50重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 0.65 (比較油11) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.01重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 32.4 (比較油12) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 4.00重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 0.08 調製した各潤滑油組成物について、実施例1と同様に、
摩耗試験を実施し、その結果を下記の表2に記載する。
【0072】
【表2】
【0073】表からわかるように、本発明の潤滑油組成
物は、耐摩耗性に優れることがわかる。
【0074】
【実施例3】アルキルジフェニルエーテル(40℃の動
粘度が32mm2 /s)を基油とし、下記の添加剤を、
基油に対して下記の割合で添加して試料油11、12、
比較油13を調製した。
【0075】 (試料油11) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.10重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 3.2 (試料油12) ・N−メチル−N−フェニル−o,o′−ジフェニルホスホロアミデート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.10重量% N−メチル−N−フェニル−o,o′−ジフェニルホスホロアミデート/ベン ゾトリアゾール (モル比) 3.5 (比較油13) ・N−メチル−N−フェニル−o,o′−ジフェニルホスホロアミデート ・・・ 1.0重量% 調製した各潤滑油組成物について、実施例1と同様に、
摩耗試験を実施し、その結果を下記の表3に記載する。
【0076】
【表3】
【0077】表からわかるように、本発明の潤滑油組成
物は、耐摩耗性に優れることがわかる。
【0078】
【比較例1】ポリフェニルエーテルS−3103(40
℃の動粘度が120mm2 /s、(株)松村石油研究所
製)を、比較用の基油とし、下記の添加剤を、下記の割
合で添加して比較油14、比較油15を調製した。
【0079】 (比較油14) ・トリクレジルホスフェート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.10重量% トリクレジルホスフェート/ベンゾトリアゾール (モル比) 3.2 (比較油15) ・N−メチル−N−フェニル−o,o′−ジフェニルホスホロアミデート ・・・ 1.0重量% ・ベンゾトリアゾール ・・・ 0.10重量% N−メチル−N−フェニル−o,o′−ジフェニルホスホロアミデート/ベン ゾトリアゾール (モル比) 3.5 調製した各潤滑油組成物について、実施例1と同様に、
摩耗試験を実施し、その結果を下記の表4に記載する。
【0080】
【表4】
【0081】表からわかるように、ポリフェニルエーテ
ルS3103を基油とすると、耐摩耗性が低いことがわ
かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 137:02 137:12) C10N 20:00 30:06 40:13 40:25 40:30 40:32 50:10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機酸エステル、アルキルジフェニルエ
    ーテルから選ばれた少なくとも1種の基油に、燐系摩耗
    防止剤を0.5重量%〜3重量%、及びベンゾトリアゾ
    ール又はベンゾトリアゾール誘導体を0.03重量%〜
    3重量%配合してなり、かつ、該ベンゾトリアゾール又
    はベンゾトリアゾール誘導体に対して該燐系摩耗防止剤
    をモル比で0.05〜30の割合で配合したことを特徴
    とする潤滑油組成物。
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