JPH05168994A - 静電気除去機能を有する塗工装置 - Google Patents

静電気除去機能を有する塗工装置

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JPH05168994A
JPH05168994A JP33702791A JP33702791A JPH05168994A JP H05168994 A JPH05168994 A JP H05168994A JP 33702791 A JP33702791 A JP 33702791A JP 33702791 A JP33702791 A JP 33702791A JP H05168994 A JPH05168994 A JP H05168994A
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JP
Japan
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sheet
roll
backup roll
coating
static electricity
Prior art date
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Pending
Application number
JP33702791A
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English (en)
Inventor
Tomoyasu Izugami
朋保 井津上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シート状物に静電気を発生させることのない塗
工装置を提供する。 【構成】バット3の下端縁31と、バックアップロール
1に巻掛けられたシート状物Sとの隙間に、アース6さ
れた導電性フィルム5を介装した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電気除去機能を有する
塗工装置に関し、例えば粘着剤や塗料をシート状物の表
面に塗工するのに好適に使用される。
【0002】
【従来の技術】シート状物への粘着剤や塗料の塗工に
は、一般に図3に示すような塗工装置が広く用いられて
いる。すわなち、この塗工装置は、シート状物Sが巻掛
けられるバックアップロール1と、このバックアップロ
ール1の上方に所定間隙を隔ててバックアップロール1
と平行に設けられた塗工ロール2と、バックアップロー
ル1に巻掛けられるシート状物Sの表面に下端縁31が
略接するようにして傾斜状態に設けられたバット3とを
備え、これらバックアップロール1、塗工ロール2及び
バット3で囲まれる下窄まりの空間が、シート状物Sの
表面に塗工される粘着剤や塗料などの液体Rの貯留部4
となされたものである。そして、シート状物Sをバック
アップロール1により液体貯留部4及び塗工ロール2の
下方を順次通過させることによってシート状物Sの表面
に所定の厚みを有する液体の塗膜F、つまり粘着剤層や
塗料層が形成されるようになっている。
【0003】ところで、上記の塗工装置においては、バ
ット3の下端縁31とシート状物Sとが常時擦れ合って
いるため、この摩擦によりシート状物Sに静電気が発生
する。そしてこの静電気を帯びたシート状物Sが塗工装
置通過後に巻取ロールに巻取られる瞬間、該ロール表面
との間で放電が生じる。このような放電の発生は、シー
ト状物表面の部分的破壊の原因となるばかりか、溶剤系
の液体などの引火爆発物が取り扱われる場合には火災や
爆発事故につながりかねない。
【0004】そこで、上記したような放電の発生を防止
するために、従来は塗工装置のバックアップロールの前
後におけるシート状物の搬送路途中(図中符号a〜cで
示す)に印加式除電器や自己放電式除電帯あるいは除電
布等を設け、これによってシート状物Sの静電気を除去
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法によっても、各除電器具の性能や取付方の良否
あるいは湿度、温度といった環境条件など不確定要素が
いろいろあるために、シート状物の静電気を満足に除去
することができず、前述したような放電の発生を防止し
きれなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで発明者は、上記静
電気の発生源が専らバットとシート状物との摩擦部分に
あることから、この発生源をなくすことで静電気の発生
をほぼ完全に防ぐことができることに着目し、本発明を
完成するに至った。
【0007】すなわち本発明に係る静電気除去機能を有
する塗工装置は、バックアップロールと、このバックア
ップロールの上方に所定間隙を隔ててバックアップロー
ルと平行に設けられた塗工ロールと、バックアップロー
ルに巻掛けられるシート状物の表面に下端縁が略接する
ように設けられたバットとを備え、これらバックアップ
ロール、塗工ロール及びバットで囲まれる空間が、前記
シート状物の表面に塗工される液体の貯留部となされ、
シート状物を前記バックアップロールにより液体貯留部
及び塗工ロールの下方を順次通過させることによってシ
ート状物の表面に所定の厚みを有する前記液体の塗膜を
形成する塗工装置において、前記バットの下端縁と、バ
ックアップロールに巻掛けられたシート状物との隙間
に、アースされた導電性フィルムが介装されたものであ
る。
【0008】
【作用】バックアップロールにより送られるシート状物
は導電性フィルムと擦れ合うが、導電性フィルムはアー
スされているため、この両者の摩擦によって静電気が発
生することはない。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を参照して
説明する。
【0010】図1は本発明の静電気除去機能を有する塗
工装置の概略構成を示す側面図である。
【0011】この塗工装置の構成は、図3で示した従来
の塗工装置と基本的に同じであるため、従来のものと同
じ部材には同一符号を付し、ここでは詳しい説明は省略
する。
【0012】本発明の塗工装置は、バット3の下端縁3
1と、バックアップロール1に巻掛けられたシート状物
Sとの隙間に、アース6された導電性フィルム5が介装
されたものである。
【0013】上記導電性フィルム5は、バット3の内面
全面に取着されるとともに、その下端縁部51が上方に
屈曲され、この下端縁部51がシート状物Sと接するよ
うに設けられる。
【0014】なお、導電性フィルム5の配設箇所は上記
したバット3の内面に限らず、図2に示すように、バッ
ト3の外面であってもよい。その場合は、導電性フィル
ム5の下端縁部51は、シート状物Sとバット3の下端
縁31との隙間に介入させ、該下端縁部51をシート状
物Sと接触させる。
【0015】上記導電性フィルム5としては、例えば塩
化ビニルやゴム等の基材にカーボンなどの導電性を有す
る物質を混練したものをシート状に形成したフィルムが
好適である。
【0016】以上の構成により、シート状物Sはバック
アップロール1によって送られ、バット3の下端縁31
とバックアップロール1との隙間を通過する際、その隙
間に存する導電性フィルム5と擦れ合うが、この導電性
フィルム5はアース6されているため、シート状物Sに
は静電気はほとんど発生しない。
【0017】次に、上記した本発明の塗工装置(図2に
示す装置)と従来の塗工装置とについて行った静電気の
電位測定結果を表1に掲げる。
【0018】なお、この測定にあたっての各仕様は次の
通りとした。
【0019】導電性フィルム:積水包材株式会社製導電
シート(軟質塩化ビニルにカーボンブラックを混練した
もので厚みが150μのもの) シート状物S:離型紙本体上にポリエチレン層及びシリ
コン層を順次積層してなる離型紙 シート状物Sの搬送速度:70m/分 静電気測定器Mの設置箇所: 塗工ロール2の軸芯からの離隔距離(x1):80cm シート状物S上の塗膜F表面からの離隔距離(x2):2
0cm 液体貯留部4内の液体:アクリル樹脂系粘着剤
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】上記の表1からも明らかなように、本発
明の静電気除去機能を有する塗工装置は、シート状物に
静電気をほとんど発生させることがないので、従来シー
ト状物の巻取り時に問題となっていた放電の発生を完全
に防止することができる。したがって、放電による火災
や爆発の心配がなく、安全性に優れているとともに、放
電によるシート状物の破壊もないので、シート状物を損
ねることがない。
【0022】また、導電製フィルムがバットの下端縁
と、バックアップロールに巻掛けられたシート状物表面
との隙間に介装されているから、塗工作業停止時にこの
隙間から液体漏れを生じることがなく、装置の周囲を汚
損することがない等優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電気除去機能を有する塗工装置の一
実施例を示す概略側面図である。
【図2】本発明の静電気除去機能を有する塗工装置の他
の実施例を示す概略側面図である。
【図3】従来の塗工装置を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 バックアップロール 2 塗工ロール 3 バット 4 液体貯留部 5 導電フィルム 6 アース 31 バットの下端縁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックアップロールと、このバックアッ
    プロールの上方に所定間隙を隔ててバックアップロール
    と平行に設けられた塗工ロールと、バックアップロール
    に巻掛けられるシート状物の表面に下端縁が略接するよ
    うに設けられたバットとを備え、これらバックアップロ
    ール、塗工ロール及びバットで囲まれる空間が、前記シ
    ート状物の表面に塗工される液体の貯留部となされ、シ
    ート状物を前記バックアップロールにより液体貯留部及
    び塗工ロールの下方を順次通過させることによってシー
    ト状物の表面に所定の厚みを有する前記液体の塗膜を形
    成する塗工装置において、 前記バットの下端縁と、バックアップロールに巻掛けら
    れたシート状物との隙間に、アースされた導電性フィル
    ムが介装されたことを特徴とする静電気除去機能を有す
    る塗工装置。
JP33702791A 1991-12-19 1991-12-19 静電気除去機能を有する塗工装置 Pending JPH05168994A (ja)

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JP33702791A JPH05168994A (ja) 1991-12-19 1991-12-19 静電気除去機能を有する塗工装置

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JPH05168994A true JPH05168994A (ja) 1993-07-02

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ID=18304769

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JP (1) JPH05168994A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005179515A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Nitto Denko Corp 粘着テープの製造方法とその装置および粘着テープ
JP2009262069A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Hitachi Chem Co Ltd 塗膜製造方法

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