JP3673648B2 - 転写材及び転写材への像形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真装置等において、像担持体上の像が転写される転写材及び転写材への像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真装置においては、その画像形成にトナーという荷電樹脂粒子を用いて、感光体上に形成された静電潜像を現像し、得られたトナー像をコロナ帯電器やローラー帯電器等の転写帯電器を用いて、紙、フィルム等の転写材に静電界の作用により転写し、このトナー像が転写された転写材を加熱、加圧することにより、トナー像を転写材に定着して永久画像を得ている。
【0003】
このようなことから、フィルム等の高分子プラスチックからなる転写材に、鮮明な画像を形成するには、前述した静電界が均一かつ効率よく加えられる必要がある。この目的を達成するために、従来、転写材として用いられているフィルムは、帯電防止処理を施してチャージアップを防止している。このフィルムの帯電防止処理は、白黒単色複写装置に対してその表面抵抗値が設定されている。たとえば特公昭51−34734号公報は、帯電防止処理したフィルムの表面固有抵抗の適当な範囲は、106 〜1016Ω/□であるとしている。
【0004】
この帯電防止処理は、高分子フィルムの転写材が転写に供されるまでに、他の部材と接触して摩擦帯電するのを防止し、転写材のチャージアップによる通紙搬送路上での他の部材への静電的な付着が生じて、ジャム等が発生するのを防止する効果もある。
【0005】
ところで、転写材が高分子フィルムや樹脂を含浸させた含浸紙(紙の繊維が表面上に出ているもの)である場合、転写材は単なる紙に比べて電気抵抗が高い。このような転写材を多色電子写真装置に用いて、カラーの画像形成を行った場合、1色目の転写時の帯電により転写材に帯電むら等が生じて残存し、これが原因で2色目以降の転写時に転写むらを生じ、また転写材の表面電位が上昇してチャージアップを発生し、転写材に複数色分の転写が困難になる。
【0006】
これを防止するためには、転写材の表裏の表面固有抵抗を、低湿から高湿の全環境で106 Ω/□〜1010Ω/□とするのが好ましい。106 Ω/□未満では、抵抗が低すぎて転写帯電器によって付与された電荷が逃げ、転写に必要な静電界が得られず、逆に1010Ω/□を超える場合は、上記のチャージアップが発生しやすくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、帯電防止処理により転写材の表面固有抵抗を106 Ω/□〜1010Ω/□にしても、画像形成を行うと、感光体の表面に転写材の端部に対応した部分に静電潜像が線状に形成され、その結果、次に得られる画像に線状の画像不良が発生するという問題があった。
【0008】
特に近年のデジタル複写機のように、所定の極性に帯電された感光体に対してレーザービームにより像露光を行い、帯電極性が前記所定の極性と同極性のトナーで現像して(反転現像法)、トナー像を形成する方式の画像形成装置では、転写帯電器によって転写材に付与する電荷が前記所定の極性とは逆極性になるため、即ち、感光体は前記所定の極性とは逆極性に帯電されてしまい、上述の線状の静電潜像は、簡易な除電手段では除去するのが困難である。
【0009】
そこで、転写材の端部に対応した感光体表面の線状の静電潜像の発生をなくすために、特開平8−202065号などでは、転写材の表裏の構成を変えて、転写材の少なくとも1方の面の少なくとも縁部について、表面固有抵抗を1011Ω/□以上にする措置を採っている。
【0010】
しかしながら、転写材の表面固有抵抗を1011Ω/□以上にしても、特に、転写材が含浸紙や帯電防止処理フィルムの場合は周囲の湿度の影響を受けやすいので、吸湿を避けるように転写材を慎重に扱っても、高湿環境下では表面固有抵抗が1011Ω/□を切ってしまいやすい。このため、しばしば感光体上に線状の静電潜像が残存することを免れず、次に得られる画像に線状の画像不良が発生してしまった。
【0011】
そこで、本発明の目的は、転写材の端部に対応する像担持体の部分に静電的な潜像が形成されるのを防止することができる転写材を提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、添付図面を参照しつつ、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記目的は達成される。
本発明は以下の構成を特徴とする転写材又は、像形成行程である。
(1)像担持体上の像が静電的に転写される、樹脂の含浸された紙である転写材において、転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする。
(2)像持体上の像が静電的に転写される、樹脂フィルムである転写材において、転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする。
(3)像持体上の像が静電的に転写される、コート紙である転写材において、転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする。
【0014】
(4)像担持体上に像を形成する工程と、前記像担持体上の像を樹脂の含浸された紙である転写材に静電的に転写する工程と、を有する転写材への像形成方法において、前記転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする。
(5)像担持体上に像を形成する工程と、前記像担持体上の像を樹脂フィルムである転写材に静電的に転写する工程と、を有する転写材への像形成方法において、前記転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする。
(6)像担持体上に像を形成する工程と、前記像担持体上の像をコート紙である転写材に静電的に転写する工程と、を有する転写材への像形成方法において、前記転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に則して説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る転写材の一実施例であり、図1(a)はその断面図、図1(b)は平面図、図1(c)は斜視図である。
【0017】
本発明の転写材Pは、樹脂を含浸した含浸紙や帯電防止処理フィルム(例えば、OHP用フィルム)などからなり、図1(a)〜(c)に示すように、四周の端部、すなわち四つの全側面に研磨をかけて、側面の表面粗さを調整してある。
【0018】
本発明者は、樹脂含浸紙や帯電防止処理フィルム(例えば、OHP用フィルム)などの転写材を用いた画像形成の際に、画像の転写時に転写材の端部に対応した感光ドラム表面に前述の線状の静電潜像が発生するのを防止するべく、その原因を調査したところ、これらの転写材は、端部、つまり側面が鋭いエッジに立っており、このため転写時に静電界(転写電界)が転写材の端部に集中して、これに対応した感光ドラムの表面部分に異常電荷の注入を来たし、異常帯電して、感光ドラムの表面に線状の静電潜像が形成されるのであることが分かった。
【0019】
そこで、本発明では、上記したように、転写材Pの側面の表面粗さを研磨により調整した。本発明者の調査によれば、転写材の端部への転写電界の集中をなくすためには、側面の表面粗さは、JIS B0601で規定する表面粗さRzで10μm以上に粗くすればよい。転写材Pの側面の表面粗さRzが10μm未満では、側面がまだ鋭いエッジになっており、転写材の端部への転写電界の集中による、転写材の端部に対応した感光ドラムの表面部分への異常電荷の注入を防ぐことができず、感光ドラムの表面の異常帯電による線状の潜像形成を十分に防止することができない。一方、転写材Pの側面の表面粗さRzが30μmを超えると、紙粉などの異物が発生し、画像形成する上で不都合(感光ドラムに紙粉等が付着し、所望の画像を形成するのが困難になる。)が生じるので、30μm以下が好ましい。
【0020】
転写材Pの側面の研磨は、研磨材として紙やすりを用いて行うことができる。紙やすりとしては600番以下の粗さ番号のものが、転写材Pの側面を表面粗さRzが10μm以上に研磨するのに好適である。研磨は、転写材Pを複数枚、たとえば20〜50枚程度重ね、人が紙やすりを用いて手でその転写材積層物の側面を長手方向に擦ればよい。擦る回数は、各側面あたり10往復程度でよいが、これよりも多くても少なくてもよい。また機械的な研磨方法を用いてもよくこの場合、高効率に研磨することができる。
【0021】
本発明では、転写材Pの側面の表面粗さは、研磨によりJIS B0601に規定するRzで10μm以上にするが、この表面粗さRzは、たとえば(株)小坂研究所製の非接触表面粗さ計(SE−3400)を用いて、好適に測定することができる。
【0022】
図2(a)に示すように、この表面粗さ計300は、非接触センサー302を先端に取り付けたアーム301を有し、アーム301は基台306に設けた柱筒307に送り装置305を介して取り付けられており、送り装置305によりアーム301先端のセンサー302が上下および水平方向に移動できるようになっている。アーム301の軸の延長上のセンサー302の前方位置には、基台306上に試料台303が設けられている。この試料台303上には、測定試料の紙片308の面をアーム301の軸を含む垂直面に一致させて、紙片308を固定するクランプ309が設けられている。
【0023】
測定紙片308は、転写材Pを研磨後、測定したい側面を含む20mm×20mm程度の大きさの四角形に切ったもので、少なくとも転写材Pの四辺の側面に対応して、1枚の転写材Pから4片以上採取される。この各測定紙片308の測定する側面を上にして、紙片308をクランプ309で固定する。つぎに、送り装置305で紙片308に対するセンサー302の高さを調節し、さらに送り装置305でセンサー302を紙片308の前方端上に位置させる。そして、図2(b)に示すように、紙片308の上側の角度を厚み方向に少しずつ変更していきながら、送り装置305を自動送りにしてセンサー302を図2(a)の矢印のごとく紙片308の後方端まで走査し、紙片308の上側になった側面の表面粗さRzを複数回測定する。測定結果は送り装置305に設けられたセットメーター304に表示されるから、複数回測定した表面粗さRzのうちの最小値を読み取る。表面粗さRzの最小値が10μmあれば、本発明の範囲である。
【0024】
図3に、以上で説明した転写材P(含浸紙)の層構成の一例を示す。
【0025】
この転写材Pは後で説明する写し絵用の転写材として好適に用い得る。
【0026】
11は転写材Pの基材であって、中質あるいは上質の普通紙である。坪量は30〜200g/m2 が好ましく、45〜150g/m2 がより好ましい。
【0027】
12は剥離層であり、写し絵のための再転写時に転写層13を再転写媒体側に残す必要があり、転写層より表面エネルギーの大きい材料が使用される。例えば、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂が用いられる。
【0028】
13は転写層であり、用いられる樹脂は、好ましくは高架橋のものであり、湿度の影響を受け難く、種々の環境において画像転写性の不具合を生じないものが用いられる。例えば、ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂等が用いられる。
【0029】
また、基材の裏面に目処め層14を設けてもよい。この場合、目処め層の形成方法としてはパターン状の目処め層の形成が容易にできる点でシルクスクリーン塗工法が好適に用いられる。即ち、紙を目処め層で完全に覆ってしまうと、転写材の電子写真装置200内での搬送性が低下してしまうためである。
【0030】
そのために、紙に多少の水分が入るように紙を完全に覆わないのが好適である。目処め樹脂を紙に含浸させることで、塗工時の紙の搬送性をよくする。ただし、写し絵用転写材の表面と裏面とでは、種類の異なる樹脂を用いるとよい。同種の樹脂を用いると重ね置きした場合、重送を発生する場合がある。
【0031】
目処め樹脂として用いるものは紙への浸透性がよく、低粘度で湿度の影響を受け難いものがよい。例えば、アクリル系、ビニル系等の熱可塑性樹脂やフェノール、尿素、メラミン、アルキッド、エポキシ、ウレタン等の硬化性樹脂などが適している、なお、定着器のかみ込み不良を起こさないためにシリカ、クレー等の粗面形成材を添加してもよい。
【0032】
図4に、本発明に係る転写材に画像を形成する画像形成装置の一例を示す。
【0033】
この電子写真装置200は、像担持体としての感光ドラム211の周辺に、装置本体に対して着脱可能な、イエロー現像器212、マゼンタ現像器213、シアン現像器214およびブラック現像器215を有し、さらにフィルムなどの転写材Pをその周囲に静電的に巻き付ける転写材担持体としての転写ドラム207、および感光ドラム211上に所望の静電潜像を形成するための、一次帯電器219、像露光系E等を有している。このとき一次帯電器219により感光ドラム211表面は負極性に均一に帯電され、その後、像露光が行われる。
【0034】
この電子写真装置200は転写材Pに端色画像から多色画像(フルカラー画像)まで形成可能である。
【0035】
フルカラー画像を形成する場合、給紙用トレイ202等から引き出された転写材Pを給紙ローラ205等により矢印の方向へ取り出し、搬送ローラ220、221、222、223によって転写ドラム207に搬送し、この転写ドラム207へ転写材Pを吸着ブラシ208、吸着ローラ224によって静電吸着して巻き付ける。そして、この転写ドラム207上の転写材Pに感光ドラム211から、その画像形成手順に従って各色のトナー像の転写を順次行う。
【0036】
このときの転写は転写手段としての転写ブラシ216によって行われる。すなわち、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等の誘電体シートからなる転写ドラム207の裏面に転写ブラシ216を当接し、転写ブラシ216により転写ドラム207の裏面にトナーの帯電極性(負極性)とは逆極性(正極性)の電荷を与える。この付与電荷によって発生する静電界(転写電界)により、転写ドラム207上に担持された転写材Pに感光ドラム211上に形成されたトナー像を引きつけ、トナー像を転写材P上に転写させる。
【0037】
この転写を、感光ドラム211上に順次形成されるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色について繰り返すことにより、転写材P上にマゼンタ〜ブラックの4色のトナー像を積層される。この4色のトナー像が転写された転写材Pは、ついで定着手段としての定着装置218に送られ、そこを通過する間に各色のトナー像を溶融し、混色させることにより、転写材P上に定着される。
【0038】
転写材搬送系は、装置200の下側に転写材用給紙トレイ201、202、203を有し、そのトレイ201、202、203の略直上部に給紙用ローラ204、205、206が配置され、これらの給紙用ローラ204、205、206に搬送用ローラ220、221、222、223が近接配置されている。また、転写ドラム207の外周面近傍に吸着ローラ224、分離帯電器217、除電帯電器225を備え、転写ドラム207の内側には、吸着ブラシ208、転写ブラシ216、除電ブラシ226が配設されている。さらに分離帯電器217と除電帯電器225との間に、転写ドラム207に近接配置された分離爪228を有し、その分離爪228に搬送ベルト228が近接配置され、搬送ベルト228の搬送方向終端側に熱定着装置218が設置され、その定着装置218の出口の延長上に装置200に着脱自在な排紙トレイ229が、装置200外へ延在する態様で設置されている。
【0039】
定着装置218は、内部にヒータを有する加熱ローラ230と、この定着ローラ230に対向する加圧ローラ231と、加熱ローラ230にシリコーンオイル等の離型剤を塗布する離型剤塗布装置232と、加熱ローラ230のクリーニング装置233とを備えてなっている。
【0040】
上記電子写真装置200にて転写材P上にトナー像が形成(定着)された後、転写材Pを再転写媒体(布等)にトナー像が正対するように合わせた状態でトナー及び転写材Pの転写層13が軟化する温度まで加熱及び加圧し、この後冷却し、トナーと転写層13を再転写媒体側に残したまま剥離層12以下を剥し、再転写(写し絵)することができる。このようにすることにより、布等にも画像を転写することができる。
【0041】
以下、本発明の具体例について説明する。
【0042】
実施例1
坪量157g/m2 の上質紙に水溶性のアクリル系樹脂を含浸させた含浸紙を準備し、これを50枚重ねた状態で側面を手で紙やすりを用いて研磨し、転写材の表面粗さRzを調製した。紙やすりは400番の粗さで、各側面の研磨に関して研磨回数は10往復である。
【0043】
研磨後、研磨により生じた紙粉を掃除機を用いて、各転写材の端部から吸い取った。そして、転写材の側面の表面粗さRzを上記の非接触表面粗さ計300を用いて測定したところ、表面粗さRzは12μmであった。
【0044】
さらに、この転写材を27.5℃/75%RHの高湿環境下で、先の図3に示した電子写真装置200に所定枚数(例えば10枚)連続通紙して画像形成し、引き続いて前記転写材よりも大きい普通紙(例えば、前記転写材がA4サイズならばA3サイズの普通紙)を通紙して画像形成を行い、画像上に感光ドラムの線状の静電潜像による画像不良が発生するか否かを調べた。その結果、線状の画像不良は認められなかった。
【0045】
実施例2
坪量100g/m2 のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムに第4級アンモニウム塩で抵抗調整した以外は、実施例1と同様にして転写材を調製した。また、同様に、非接触表面粗さ計300により転写材の側面の表面粗さRzを測定した。この転写材の表面粗さRzは14μmであった。
【0046】
また、この転写材を27.5℃/75%RHの高湿環境下で電子写真装置200に所定枚数(例えば10枚)連続通紙して画像形成し、引き続いて前記転写材よりも大きい普通紙(例えば、前記転写材がA4サイズならばA3サイズの普通紙)を通紙して画像形成したが、画像上に感光ドラム上の線状の静電潜像による線状の画像不良はなかった。
【0047】
実施例3
坪量157g/m2 のコート紙を用いた以外は、実施例1と同様にして転写材を調製した。この転写材の非接触表面粗さ計300による側面の表面粗さRzは12μmである。
【0048】
また、この転写材を27.5℃/75%RHの高湿環境下で電子写真装置200に所定枚数(例えば、10枚)連続通紙し、引き続いて前記転写材よりも大きい普通紙(例えば、前記転写材のサイズがA4サイズならばA3サイズの普通紙)を通紙して画像形成を行ったが、画像上に線状の画像不良は発生しなかった。
【0049】
比較例1
実施例1の含浸紙に研磨を行わず、含浸紙をそのまま転写材として使用した。この転写材の非接触表面粗さ計300による側面の表面粗さRzは5μmであった。
【0050】
また、この転写材を27.5℃/75%RHの高湿環境下で電子写真装置200に所定枚数(例えば、10枚)連続通紙して画像形成し、引き続いて前記転写材よりも大きい普通紙(例えば、前記転写材のサイズがA4サイズならばA3サイズの普通紙)を通紙して画像形成して画像を調べたところ、感光ドラム上の線状の静電潜像による線状の画像不良が発生した。
【0051】
比較例2
実施例2において、第4級アンモニウム塩で抵抗調製したPETフィルムに研磨を行わず、そのまま転写材として使用した。この転写材の非接触表面粗さ計300による側面の表面粗さRzは4μmであった。
【0052】
また、この転写材を27.5℃/75%RHの高湿環境下で電子写真装置200に所定枚数(例えば、10枚)連続通紙し、続いて前記転写材よりも大きい普通紙(例えば、前記転写材のサイズがA4サイズならば、A3サイズの普通紙)を通紙して画像形成を行ったところ、画像上に感光ドラム上の線状の静電潜像による線状の画像不良が発生した。
【0053】
比較例3
実施例3において、コート紙に研磨を行わず、そのまま転写材として使用した。この転写材の非接触表面粗さ計300による側面の表面粗さRzは5μmであった。
【0054】
また、この転写材を27.5℃/75%RHの高湿環境下で電子写真装置200に所定枚数(例えば、10枚)連続通紙し、続いて前記転写材よりも大きいサイズの普通紙(例えば、前記転写材のサイズがA4サイズならば、A3サイズの普通紙)を通紙して画像形成を行ったところ、画像上に感光ドラム上の線状の静電潜像による線状の画像不良が発生した。
【0055】
比較例4
実施例1において、含浸紙の研磨に粗さ番号が800番の紙やすりを用いた以外は、実施例1と同様にして転写材を調製した。この転写材の非接触表面粗さ計300による側面の表面粗さRzは8μmであった。
【0056】
また、この転写材を27.5℃/75%RHの高湿環境下で電子写真装置200に所定枚数(例えば、10枚)連続通紙し、続いて前記転写材よりも大きい普通紙(例えば、前記転写材のサイズがA4サイズならば、A3サイズの普通紙)を通紙して画像形成を行ったところ、画像上に感光ドラム上の線状の静電潜像による線状の画像不良が発生した。
【0057】
【発明の効果】
転写材は、樹脂を備え、側面の表面粗さRzが10μm以上であるので、像担持体上の像を転写材に静電的に転写する際、転写材の端部に対応する像担持体の部分に静電的な潜像が形成されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写材を示す図である。
【図2】本発明に係る転写材の側面の表面粗さRzを測定するための非接触式表面粗さ計およびその使用法を示す図である。
【図3】本発明に係る転写材の層構成を示す図である。
【図4】本発明に係る転写材に画像形成を行う電子写真装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 写し絵転写部材
11 基材
12 剥離層
13 転写層
14 含浸部
200 電子写真装置
201〜203 給紙用トレイ
204〜206 給紙用ローラー
207 転写ドラム
300 非接触表面粗さ計
302 センサー
303 試料台
308 測定紙片
P 転写材
Claims (10)
- 像担持体上の像が静電的に転写される、樹脂の含浸された紙である転写材において、
前記転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする転写材。 - 像担持体上の像が静電的に転写される、樹脂フィルムである転写材において、
前記転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする転写材。 - 像担持体上の像が静電的に転写される、コート紙である転写材において、
前記転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする転写材。 - 請求項1乃至3の転写材において、
前記側面の表面粗さRzは、30μm以下であることを特徴とする転写材。 - 請求項4の転写材において、
前記転写材の坪量が100g/m 2 以上であることを特徴とする転写材。 - 像担持体上に像を形成する工程と、前記像担持体上の像を樹脂の含浸された紙である転写材に静電的に転写する工程と、を有する転写材への像形成方法において、
前記転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする像形成方法。 - 像担持体上に像を形成する工程と、前記像担持体上の像を樹脂フィルムである転写材に静電的に転写する工程と、を有する転写材への像形成方法において、
前記転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする像形成方法。 - 像担持体上に像を形成する工程と、前記像担持体上の像をコート紙である転写材に静電的に転写する工程と、を有する転写材への像形成方法において、
前記転写材の側面の表面粗さRzは、10μm以上であることを特徴とする像形成方法。 - 請求項6乃至8の像形成方法において、
前記転写材の側面の表面粗さRzは、30μm以下であることを特徴とする像形成方法。 - 請求項9の像形成方向において、
前記転写材の坪量が100g/m 2 以上であることを特徴とする像形成方法。
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