JPH08123219A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH08123219A JPH08123219A JP6253878A JP25387894A JPH08123219A JP H08123219 A JPH08123219 A JP H08123219A JP 6253878 A JP6253878 A JP 6253878A JP 25387894 A JP25387894 A JP 25387894A JP H08123219 A JPH08123219 A JP H08123219A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer
- transfer paper
- paper
- transfer drum
- drum
- Prior art date
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- Pending
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- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 表面にトナー像が形成される感光体ドラム1
5と、転写紙Pを保持し、この転写紙Pを上記感光体ド
ラム15に当接させることにより、感光体ドラム15上
に形成されたトナー像を転写する転写ドラム11と、転
写紙Pを介して上記転写ドラム11表面に接触するグラ
ンドローラ12とを備える。上記グランドローラ12の
表面に、転写紙Pを転写ドラム11の帯電極性とは逆の
極性に帯電させる帯電層12aが形成されている。 【効果】 転写紙Pの転写ドラム11への吸着不良によ
る転写不良を無くし、転写画像を良好にすることができ
る。
5と、転写紙Pを保持し、この転写紙Pを上記感光体ド
ラム15に当接させることにより、感光体ドラム15上
に形成されたトナー像を転写する転写ドラム11と、転
写紙Pを介して上記転写ドラム11表面に接触するグラ
ンドローラ12とを備える。上記グランドローラ12の
表面に、転写紙Pを転写ドラム11の帯電極性とは逆の
極性に帯電させる帯電層12aが形成されている。 【効果】 転写紙Pの転写ドラム11への吸着不良によ
る転写不良を無くし、転写画像を良好にすることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザープリンタ、複
写機、レーザーファックス等に用いられる画像形成装置
に関するものである。
写機、レーザーファックス等に用いられる画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体ドラムに形成された静
電潜像にトナーを付着させて現像し、このトナー像を、
転写ドラムに巻き付けられた転写紙に転写する画像形成
装置がある。
電潜像にトナーを付着させて現像し、このトナー像を、
転写ドラムに巻き付けられた転写紙に転写する画像形成
装置がある。
【0003】このような画像形成装置は、例えば図46
に示すように、誘電体層501aを有する円筒501内
部に、転写紙Pを吸着するコロナチャージャ502と、
感光体ドラム503表面に形成されたトナー像を転写紙
Pに転写させるコロナチャージャ504とが別々に配設
されており、各コロナチャージャ502・504によっ
て転写紙Pの吸着と転写とを別々に行うようになってい
る。
に示すように、誘電体層501aを有する円筒501内
部に、転写紙Pを吸着するコロナチャージャ502と、
感光体ドラム503表面に形成されたトナー像を転写紙
Pに転写させるコロナチャージャ504とが別々に配設
されており、各コロナチャージャ502・504によっ
て転写紙Pの吸着と転写とを別々に行うようになってい
る。
【0004】また、図47に示すように、外層の半導電
体層601aと内層の基材601bの2層構造の円筒6
01と、搬送された転写紙Pを上記円筒601に沿わせ
て保持するためのグリップ機構602とを備えた画像形
成装置がある。この画像形成装置では、搬送された転写
紙Pを上記グリップ機構部602によりその端部を掴ん
で円筒601の表面に沿わせた後、円筒601の外層の
半導電体層601aに電圧を印加するか、或いは円筒6
01内部に設けられた帯電器により放電することによっ
て円筒601表面を帯電させて、感光体ドラム503の
トナー像を転写紙Pに転写するようになっている。
体層601aと内層の基材601bの2層構造の円筒6
01と、搬送された転写紙Pを上記円筒601に沿わせ
て保持するためのグリップ機構602とを備えた画像形
成装置がある。この画像形成装置では、搬送された転写
紙Pを上記グリップ機構部602によりその端部を掴ん
で円筒601の表面に沿わせた後、円筒601の外層の
半導電体層601aに電圧を印加するか、或いは円筒6
01内部に設けられた帯電器により放電することによっ
て円筒601表面を帯電させて、感光体ドラム503の
トナー像を転写紙Pに転写するようになっている。
【0005】ところが、図46に示す画像形成装置で
は、転写ローラである円筒501が誘電体層501aの
みの一層構造となっているため、その内部に、上記した
コロナチャージャ502・504を配設する必要があ
る。このため、円筒501の大きさが制限され、装置を
小型化することができないという問題が生じている。
は、転写ローラである円筒501が誘電体層501aの
みの一層構造となっているため、その内部に、上記した
コロナチャージャ502・504を配設する必要があ
る。このため、円筒501の大きさが制限され、装置を
小型化することができないという問題が生じている。
【0006】また、図47に示す画像形成装置では、転
写ローラである円筒601を2層構造とすることで、転
写紙Pにトナー像を転写するための円筒601の帯電を
行うようになっているので、帯電器の数が少なくて済
む。しかしながら、上記グリップ機構部602を備えて
いるので、画像形成装置全体の構成が複雑なものとな
り、これによって、装置全体の部品点数が多くなり、装
置の製造に係る費用が増加するという問題が生じてい
る。
写ローラである円筒601を2層構造とすることで、転
写紙Pにトナー像を転写するための円筒601の帯電を
行うようになっているので、帯電器の数が少なくて済
む。しかしながら、上記グリップ機構部602を備えて
いるので、画像形成装置全体の構成が複雑なものとな
り、これによって、装置全体の部品点数が多くなり、装
置の製造に係る費用が増加するという問題が生じてい
る。
【0007】そこで、上記各課題を解決する画像形成装
置として、例えば特開平2−74975号公報には、接
地された金属ロール上に、導電性ゴムと誘電体フィルム
が積層された転写ドラムの転写紙の剥離位置付近にユニ
ポーラ電源により駆動されるコロナチャージャを設けた
ものがある。
置として、例えば特開平2−74975号公報には、接
地された金属ロール上に、導電性ゴムと誘電体フィルム
が積層された転写ドラムの転写紙の剥離位置付近にユニ
ポーラ電源により駆動されるコロナチャージャを設けた
ものがある。
【0008】上記の画像形成装置では、コロナチャージ
ャによって誘電体フィルムに電荷を誘起させて転写紙を
転写ドラムに吸着させている。また、転写紙が吸着され
るとさらに電荷が誘起され、転写が行われる。
ャによって誘電体フィルムに電荷を誘起させて転写紙を
転写ドラムに吸着させている。また、転写紙が吸着され
るとさらに電荷が誘起され、転写が行われる。
【0009】したがって、上記の画像形成装置によれ
ば、一つの帯電器により転写ドラム表面の帯電を行い転
写紙を吸着し、転写するようになっているので、帯電器
が一つで済み、転写ドラムの小型を図ることができる。
また、転写紙を保持するための上記したグリップ機構6
02等のような機構を必要とせず、簡素な構造で転写紙
を吸着させることができる。
ば、一つの帯電器により転写ドラム表面の帯電を行い転
写紙を吸着し、転写するようになっているので、帯電器
が一つで済み、転写ドラムの小型を図ることができる。
また、転写紙を保持するための上記したグリップ機構6
02等のような機構を必要とせず、簡素な構造で転写紙
を吸着させることができる。
【0010】また、上記の転写ドラムでは、静電気によ
り転写紙を吸着しているので、電荷が転写ドラムに残留
し、この残留電荷によって転写ドラム表面にトナーが付
着する虞がある。この転写ドラム表面の残留電荷のため
に、転写ドラムへの転写紙の吸着不良を生じ易く、ま
た、転写紙に裏写り等が生じ、画像を良好なものとする
ことができない等の問題が生じている。
り転写紙を吸着しているので、電荷が転写ドラムに残留
し、この残留電荷によって転写ドラム表面にトナーが付
着する虞がある。この転写ドラム表面の残留電荷のため
に、転写ドラムへの転写紙の吸着不良を生じ易く、ま
た、転写紙に裏写り等が生じ、画像を良好なものとする
ことができない等の問題が生じている。
【0011】そこで、特開平6−51645号公報に
は、転写ドラムの周りにトナーを掻き取るファーブラシ
からなるクリーニング手段と、ファーブラシと転写ドラ
ムとの摩擦により発生する電荷を除去する除電手段とを
備えた画像形成装置の転写装置が開示されている。これ
によって、転写ドラムの除電とクリーニングを行なうよ
うになっているので、転写ドラムへの転写紙の吸着を良
好にし、また、転写紙への裏写りを無くし、画像を良好
なものとすることができる。
は、転写ドラムの周りにトナーを掻き取るファーブラシ
からなるクリーニング手段と、ファーブラシと転写ドラ
ムとの摩擦により発生する電荷を除去する除電手段とを
備えた画像形成装置の転写装置が開示されている。これ
によって、転写ドラムの除電とクリーニングを行なうよ
うになっているので、転写ドラムへの転写紙の吸着を良
好にし、また、転写紙への裏写りを無くし、画像を良好
なものとすることができる。
【0012】また、特開平3−102385号公報に
は、静電気により転写体ドラム表面に転写紙を吸着する
画像形成装置であって、トナーと逆極性のバイアス電圧
を印加するブラシクリーナによって、転写後の転写体表
面に残留するトナーを除去するクリーニング装置が開示
されている。上記のクリーニング装置は、図48に示す
ように、転写ドラム701の内面側に接触する導電ブラ
シ702、外面側に接触するクリーニングブラシ703
を備えている。上記構成によれば、導電ブラシ702に
よって転写ドラム701を除電し、クリーニングブラシ
703によって転写ドラム701の表面をクリーニング
しているので、転写ドラムへの転写紙の吸着を良好に
し、また、転写紙への裏写りを無くし、画像を良好なも
のとすることができる。
は、静電気により転写体ドラム表面に転写紙を吸着する
画像形成装置であって、トナーと逆極性のバイアス電圧
を印加するブラシクリーナによって、転写後の転写体表
面に残留するトナーを除去するクリーニング装置が開示
されている。上記のクリーニング装置は、図48に示す
ように、転写ドラム701の内面側に接触する導電ブラ
シ702、外面側に接触するクリーニングブラシ703
を備えている。上記構成によれば、導電ブラシ702に
よって転写ドラム701を除電し、クリーニングブラシ
703によって転写ドラム701の表面をクリーニング
しているので、転写ドラムへの転写紙の吸着を良好に
し、また、転写紙への裏写りを無くし、画像を良好なも
のとすることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
2−74975号公報に開示された画像形成装置では、
転写ドラムの表面帯電を、コロナチャージャの空中放電
によって行っている。このため、カラーの場合では、転
写行程が複数回行われるような場合では、一回の転写が
終わる毎にコロナチャージャにより電荷を補給してい
る。したがって、上記コロナチャージャの駆動を制御す
るユニポーラ電源等で構成される帯電ユニットが必要と
なり、装置の構成部品が増加する。この結果、装置の製
造に係る費用が増加するという問題が生じている。
2−74975号公報に開示された画像形成装置では、
転写ドラムの表面帯電を、コロナチャージャの空中放電
によって行っている。このため、カラーの場合では、転
写行程が複数回行われるような場合では、一回の転写が
終わる毎にコロナチャージャにより電荷を補給してい
る。したがって、上記コロナチャージャの駆動を制御す
るユニポーラ電源等で構成される帯電ユニットが必要と
なり、装置の構成部品が増加する。この結果、装置の製
造に係る費用が増加するという問題が生じている。
【0014】また、転写ドラム表面に疵が付くと、空中
放電による帯電では、電界領域が小さくなり、上記の疵
の部分で電界バランスが狂い、その部分で白抜け等の転
写不良が生じ、画質の低下を招く。
放電による帯電では、電界領域が小さくなり、上記の疵
の部分で電界バランスが狂い、その部分で白抜け等の転
写不良が生じ、画質の低下を招く。
【0015】また、空中放電によって転写ローラ表面を
帯電させているので、帯電にかかる電圧が大きなものと
なり、画像形成装置の駆動エネルギーが増大する。さら
に、空中放電は、空気の温湿度等の環境に影響され易い
ので、転写ローラの表面電位にバラツキが生じ易くな
り、転写紙の吸着不良および印字みだれ等が生じ易くな
るという問題が生じている。
帯電させているので、帯電にかかる電圧が大きなものと
なり、画像形成装置の駆動エネルギーが増大する。さら
に、空中放電は、空気の温湿度等の環境に影響され易い
ので、転写ローラの表面電位にバラツキが生じ易くな
り、転写紙の吸着不良および印字みだれ等が生じ易くな
るという問題が生じている。
【0016】また、上記特開平6−51645号公報に
開示された画像形成装置の転写装置や特開平3−102
385号公報に開示されたクリーニング装置では、クリ
ーニングブラシを転写体表面に接触させることで、転写
体表面の残留トナーと残留電荷を除去している。このた
め、クリーニングブラシにより転写体表面に疵が付く虞
があり、転写体の疵のために転写不良等が生じ易くな
り、画質の低下を招いている。
開示された画像形成装置の転写装置や特開平3−102
385号公報に開示されたクリーニング装置では、クリ
ーニングブラシを転写体表面に接触させることで、転写
体表面の残留トナーと残留電荷を除去している。このた
め、クリーニングブラシにより転写体表面に疵が付く虞
があり、転写体の疵のために転写不良等が生じ易くな
り、画質の低下を招いている。
【0017】本発明は、上記各問題点に鑑みなされたも
のであって、その目的は、簡単な構成で、転写ローラ等
の転写装置の表面電位を均一且つ安定させ、これによ
り、転写紙の転写装置への吸着不良および転写紙へのト
ナー像の転写不良を無くし、転写紙に形成される画像を
良好にし得る画像形成装置を提供することにある。
のであって、その目的は、簡単な構成で、転写ローラ等
の転写装置の表面電位を均一且つ安定させ、これによ
り、転写紙の転写装置への吸着不良および転写紙へのト
ナー像の転写不良を無くし、転写紙に形成される画像を
良好にし得る画像形成装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像形成装置
は、表面にトナー像が形成される像担持体と、転写紙に
曲率を与えるプリカール手段と、曲率が与えられた転写
紙を静電的に吸着保持し、該転写紙を上記像担持体に当
接させることにより、像担持体上に形成されたトナー像
を転写する転写手段と、転写紙のトナー像の転写位置よ
りも上流側に設けられ、転写紙を介して転写手段を押圧
する接地された電極部材と、前記転写手段の表面を除電
する除電手段と、前記転写手段の表面をクリーニングす
るクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
上記転写紙を転写手段の帯電極性とは逆の極性に帯電さ
せる転写紙用帯電手段が、上記電極部材より転写紙搬送
方向上流側に設けられていることを特徴としている。
は、表面にトナー像が形成される像担持体と、転写紙に
曲率を与えるプリカール手段と、曲率が与えられた転写
紙を静電的に吸着保持し、該転写紙を上記像担持体に当
接させることにより、像担持体上に形成されたトナー像
を転写する転写手段と、転写紙のトナー像の転写位置よ
りも上流側に設けられ、転写紙を介して転写手段を押圧
する接地された電極部材と、前記転写手段の表面を除電
する除電手段と、前記転写手段の表面をクリーニングす
るクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
上記転写紙を転写手段の帯電極性とは逆の極性に帯電さ
せる転写紙用帯電手段が、上記電極部材より転写紙搬送
方向上流側に設けられていることを特徴としている。
【0019】請求項2の画像形成装置は、請求項1記載
の画像形成装置において、転写紙用帯電手段が、上記電
極部材と転写紙との接触面側に設けられていることを特
徴としている。
の画像形成装置において、転写紙用帯電手段が、上記電
極部材と転写紙との接触面側に設けられていることを特
徴としている。
【0020】請求項3の画像形成装置は、表面にトナー
像が形成される像担持体と、転写紙に曲率を与えるプリ
カール手段と、曲率が与えられた転写紙を静電的に吸着
保持し、該転写紙を上記像担持体に当接させることによ
り、像担持体上に形成されたトナー像を転写する転写手
段と、前記転写手段の表面を除電する除電手段と、前記
転写手段の表面をクリーニングするクリーニング手段と
を有する画像形成装置において、上記転写紙を転写手段
に押圧して密着させて搬送する密着搬送手段と、転写紙
を転写手段の帯電極性とは逆の極性に帯電させる接地さ
れた転写紙用帯電手段とを備え、上記密着搬送手段と転
写紙用帯電手段とが、上記転写紙のトナー像の転写位置
よりも上流側に設けられると共に、密着搬送手段の方が
転写紙用帯電手段よりも上流側に配設されていることを
特徴としている。
像が形成される像担持体と、転写紙に曲率を与えるプリ
カール手段と、曲率が与えられた転写紙を静電的に吸着
保持し、該転写紙を上記像担持体に当接させることによ
り、像担持体上に形成されたトナー像を転写する転写手
段と、前記転写手段の表面を除電する除電手段と、前記
転写手段の表面をクリーニングするクリーニング手段と
を有する画像形成装置において、上記転写紙を転写手段
に押圧して密着させて搬送する密着搬送手段と、転写紙
を転写手段の帯電極性とは逆の極性に帯電させる接地さ
れた転写紙用帯電手段とを備え、上記密着搬送手段と転
写紙用帯電手段とが、上記転写紙のトナー像の転写位置
よりも上流側に設けられると共に、密着搬送手段の方が
転写紙用帯電手段よりも上流側に配設されていることを
特徴としている。
【0021】請求項4の画像形成装置は、表面にトナー
像が形成される像担持体と、転写紙に曲率を与えるプリ
カール手段と、転写紙との接触面側から誘電体層、半導
電体層、導電体層の3層構造からなり、曲率が与えられ
た転写紙を静電的に吸着保持し、該転写紙を上記像担持
体に当接させることにより、像担持体上に形成されたト
ナー像を転写する転写手段と、転写紙へのトナー像転写
位置よりも上流側に設けられ、転写紙を介して転写手段
を押圧する接地された電極部材と、上記転写手段の導電
体層に電圧を印加する電圧印加手段と、上記転写手段の
表面に付着したトナー等を取り除くトナー除去手段と、
上記転写手段の表面電荷を除去する除電手段とが設けら
れていることを特徴としている。
像が形成される像担持体と、転写紙に曲率を与えるプリ
カール手段と、転写紙との接触面側から誘電体層、半導
電体層、導電体層の3層構造からなり、曲率が与えられ
た転写紙を静電的に吸着保持し、該転写紙を上記像担持
体に当接させることにより、像担持体上に形成されたト
ナー像を転写する転写手段と、転写紙へのトナー像転写
位置よりも上流側に設けられ、転写紙を介して転写手段
を押圧する接地された電極部材と、上記転写手段の導電
体層に電圧を印加する電圧印加手段と、上記転写手段の
表面に付着したトナー等を取り除くトナー除去手段と、
上記転写手段の表面電荷を除去する除電手段とが設けら
れていることを特徴としている。
【0022】請求項5の画像形成装置は、請求項4記載
の画像形成装置において、除電手段が、転写手段に摺接
する導電性部材からなり、トナー除去手段が、転写手段
に摺接する弾性部材からなることを特徴としている。
の画像形成装置において、除電手段が、転写手段に摺接
する導電性部材からなり、トナー除去手段が、転写手段
に摺接する弾性部材からなることを特徴としている。
【0023】請求項6の画像形成装置は、表面にトナー
像が形成される像担持体と、転写紙に曲率を与えるプリ
カール手段と、転写紙との接触面側から誘電体層、半導
電体層、導電体層の3層構造からなり、曲率が与えられ
た転写紙を静電的に吸着保持し、この転写紙を上記像担
持体に当接させることにより、像担持体上に形成された
トナー像を転写する転写手段と、転写手段に対して離接
自在に、且つ、転写紙のトナー像の転写位置よりも上流
側に設けられ、転写紙を介して転写手段を押圧する接地
された電極部材と、上記電極部材を転写手段に対して離
接自在に駆動する電極部材駆動手段と、上記転写手段の
導電体層に電圧を印加する電圧印加手段と、上記転写手
段の表面電荷を除去する除電手段と、上記転写手段の表
面に付着したトナー等を取り除くトナー除去手段と、転
写終了後、上記転写手段に、転写中の帯電極性とは逆の
極性の電圧を印加するように電圧印加手段を制御すると
ともに、上記電極部材を転写手段に圧接するように電極
部材駆動手段を制御する制御手段とが設けられているこ
とを特徴としている。
像が形成される像担持体と、転写紙に曲率を与えるプリ
カール手段と、転写紙との接触面側から誘電体層、半導
電体層、導電体層の3層構造からなり、曲率が与えられ
た転写紙を静電的に吸着保持し、この転写紙を上記像担
持体に当接させることにより、像担持体上に形成された
トナー像を転写する転写手段と、転写手段に対して離接
自在に、且つ、転写紙のトナー像の転写位置よりも上流
側に設けられ、転写紙を介して転写手段を押圧する接地
された電極部材と、上記電極部材を転写手段に対して離
接自在に駆動する電極部材駆動手段と、上記転写手段の
導電体層に電圧を印加する電圧印加手段と、上記転写手
段の表面電荷を除去する除電手段と、上記転写手段の表
面に付着したトナー等を取り除くトナー除去手段と、転
写終了後、上記転写手段に、転写中の帯電極性とは逆の
極性の電圧を印加するように電圧印加手段を制御すると
ともに、上記電極部材を転写手段に圧接するように電極
部材駆動手段を制御する制御手段とが設けられているこ
とを特徴としている。
【0024】請求項7の画像形成装置は、請求項6記載
の画像形成装置において、装置本体内の温度および湿度
を測定する温湿度測定手段と、装置本体内の温度および
湿度に応じた、転写手段を除電するための除電用電圧値
を記憶する記憶手段と、装置作動時に、上記温湿度測定
手段により測定された温度および湿度に応じた除電用電
圧値を上記記憶手段から読み出し、この読み出した除電
用電圧値に基づいて、上記転写手段に電圧を印加するよ
うに上記電圧印加手段を制御する制御手段とが設けられ
ていることを特徴としている。
の画像形成装置において、装置本体内の温度および湿度
を測定する温湿度測定手段と、装置本体内の温度および
湿度に応じた、転写手段を除電するための除電用電圧値
を記憶する記憶手段と、装置作動時に、上記温湿度測定
手段により測定された温度および湿度に応じた除電用電
圧値を上記記憶手段から読み出し、この読み出した除電
用電圧値に基づいて、上記転写手段に電圧を印加するよ
うに上記電圧印加手段を制御する制御手段とが設けられ
ていることを特徴としている。
【0025】請求項8の画像形成装置は、請求項6記載
の画像形成装置において、電極部材に流れる電流を測定
する電流測定手段と、上記電流測定手段により測定され
た電流値に基づいて、転写手段を除電するための除電用
電圧値を計算する演算手段と、上記演算手段により得ら
れた除電用電圧値に基づいて、上記転写手段に電圧を印
加するように上記電圧印加手段を制御する制御手段とが
設けられていることを特徴としている。
の画像形成装置において、電極部材に流れる電流を測定
する電流測定手段と、上記電流測定手段により測定され
た電流値に基づいて、転写手段を除電するための除電用
電圧値を計算する演算手段と、上記演算手段により得ら
れた除電用電圧値に基づいて、上記転写手段に電圧を印
加するように上記電圧印加手段を制御する制御手段とが
設けられていることを特徴としている。
【0026】請求項9の画像形成装置は、請求項6記載
の画像形成装置において、転写手段の表面電位を測定す
る表面電位測定手段と、上記表面電位測定手段により測
定された表面電位に基づいて、転写手段を除電するため
の除電用電圧値を計算する演算手段と、上記演算手段に
より得られた除電用電圧値に基づいて、上記転写手段に
電圧を印加するように上記電圧印加手段を制御する制御
手段とが設けられていることを特徴としている。
の画像形成装置において、転写手段の表面電位を測定す
る表面電位測定手段と、上記表面電位測定手段により測
定された表面電位に基づいて、転写手段を除電するため
の除電用電圧値を計算する演算手段と、上記演算手段に
より得られた除電用電圧値に基づいて、上記転写手段に
電圧を印加するように上記電圧印加手段を制御する制御
手段とが設けられていることを特徴としている。
【0027】請求項10の画像形成装置は、表面にトナ
ー像が形成される像担持体と、転写紙に曲率を与えるプ
リカール手段と、転写紙との接触面側から誘電体層、半
導電体層、導電体層の3層構造からなり、転写紙を静電
的に吸着保持し、該転写紙を上記像担持体に当接させる
ことにより、像担持体上に形成されたトナー像を転写す
る転写手段と、転写手段に対して離接自在に、且つ、転
写紙へのトナー像転写位置よりも上流側に設けられ、転
写紙を介して転写手段を押圧する接地された電極部材
と、上記電極部材を転写手段に対して離接自在に駆動す
る電極部材駆動手段と、上記転写手段の導電体層に電圧
を印加して帯電させる電圧印加手段と、上記転写手段の
表面電荷を除去する除電手段と、上記転写手段の表面に
付着したトナー等を取り除くトナー除去手段と、上記像
担持体と転写手段との転写部位よりも下流側に設けら
れ、像担持体の帯電電荷量を制御する帯電電荷量制御手
段とが設けられていることを特徴としている。
ー像が形成される像担持体と、転写紙に曲率を与えるプ
リカール手段と、転写紙との接触面側から誘電体層、半
導電体層、導電体層の3層構造からなり、転写紙を静電
的に吸着保持し、該転写紙を上記像担持体に当接させる
ことにより、像担持体上に形成されたトナー像を転写す
る転写手段と、転写手段に対して離接自在に、且つ、転
写紙へのトナー像転写位置よりも上流側に設けられ、転
写紙を介して転写手段を押圧する接地された電極部材
と、上記電極部材を転写手段に対して離接自在に駆動す
る電極部材駆動手段と、上記転写手段の導電体層に電圧
を印加して帯電させる電圧印加手段と、上記転写手段の
表面電荷を除去する除電手段と、上記転写手段の表面に
付着したトナー等を取り除くトナー除去手段と、上記像
担持体と転写手段との転写部位よりも下流側に設けら
れ、像担持体の帯電電荷量を制御する帯電電荷量制御手
段とが設けられていることを特徴としている。
【0028】請求項11の画像形成装置は、請求項10
記載の画像形成装置において、帯電電荷量制御手段が、
除電用ランプからなることを特徴としている。
記載の画像形成装置において、帯電電荷量制御手段が、
除電用ランプからなることを特徴としている。
【0029】請求項12の画像形成装置は、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載
の画像形成装置において、転写手段は、転写紙の当接面
側から、誘電体層、半導電体層、および導電体層が順に
積層され、上記半導電体層と導電体層とが密着固定され
ていることを特徴としている。
2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載
の画像形成装置において、転写手段は、転写紙の当接面
側から、誘電体層、半導電体層、および導電体層が順に
積層され、上記半導電体層と導電体層とが密着固定され
ていることを特徴としている。
【0030】請求項13の画像形成装置は、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載
の画像形成装置において、転写手段は、導電性金属から
なる円筒体と、この円筒体の表面に積層され、体積抵抗
値の異なる少なくとも2層からなる一体成型シートとで
形成され、該一体成型シートは、転写紙の当接面側から
誘電体層、半導電体層で構成され、上記一体成型シート
のうち最外層が上記電極部材に接触していることを特徴
としている。
2、3、4、5、6、7、8、9、10または11記載
の画像形成装置において、転写手段は、導電性金属から
なる円筒体と、この円筒体の表面に積層され、体積抵抗
値の異なる少なくとも2層からなる一体成型シートとで
形成され、該一体成型シートは、転写紙の当接面側から
誘電体層、半導電体層で構成され、上記一体成型シート
のうち最外層が上記電極部材に接触していることを特徴
としている。
【0031】
【作用】請求項1の構成によれば、転写紙を転写手段の
帯電極性とは逆の極性に帯電させる転写紙用帯電手段
が、上記電極部材への転写紙の搬送方向上流側に設けら
れていることで、転写紙を転写手段により吸着される前
に、転写手段の帯電極性とは逆の極性に帯電させること
ができる。これにより、転写手段への吸着前に、転写紙
が帯電した極性に関わらず、転写紙を安定して吸着させ
ることができる。したがって、転写紙の転写手段への吸
着不良による転写不良を無くし、転写画像を良好にする
ことができる。
帯電極性とは逆の極性に帯電させる転写紙用帯電手段
が、上記電極部材への転写紙の搬送方向上流側に設けら
れていることで、転写紙を転写手段により吸着される前
に、転写手段の帯電極性とは逆の極性に帯電させること
ができる。これにより、転写手段への吸着前に、転写紙
が帯電した極性に関わらず、転写紙を安定して吸着させ
ることができる。したがって、転写紙の転写手段への吸
着不良による転写不良を無くし、転写画像を良好にする
ことができる。
【0032】請求項2の構成によれば、転写紙用帯電手
段が、上記電極部材と転写紙との接触面側に設けられて
いることで、転写紙を転写手段に押圧すると同時に、転
写手段の帯電極性とは逆の極性に帯電させることができ
る。これにより、転写紙用帯電手段と電極部材を別々に
設ける必要がなくなり、構成部品点数を低減させること
ができ、この結果、製造に係る費用を低減させることが
できる。
段が、上記電極部材と転写紙との接触面側に設けられて
いることで、転写紙を転写手段に押圧すると同時に、転
写手段の帯電極性とは逆の極性に帯電させることができ
る。これにより、転写紙用帯電手段と電極部材を別々に
設ける必要がなくなり、構成部品点数を低減させること
ができ、この結果、製造に係る費用を低減させることが
できる。
【0033】請求項3の構成によれば、密着搬送手段と
転写紙用帯電手段とが、転写紙へのトナー像転写位置よ
りも上流側に設けられると共に、密着搬送手段の方が転
写紙用帯電手段よりも上流側に配設されていることで、
転写紙を機械的に、且つ静電的に転写手段に密着させる
ことができる。これにより、転写紙が帯電した極性に関
わらず、転写紙を安定して吸着させることができる。し
たがって、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不
良を無くし、転写画像を良好にすることができる。
転写紙用帯電手段とが、転写紙へのトナー像転写位置よ
りも上流側に設けられると共に、密着搬送手段の方が転
写紙用帯電手段よりも上流側に配設されていることで、
転写紙を機械的に、且つ静電的に転写手段に密着させる
ことができる。これにより、転写紙が帯電した極性に関
わらず、転写紙を安定して吸着させることができる。し
たがって、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不
良を無くし、転写画像を良好にすることができる。
【0034】請求項4の構成によれば、転写紙が転写手
段へ搬送される前に、プリカール手段により転写手段の
曲率に合わせて転写紙に曲率を与えることができる。こ
れにより、転写紙が転写手段に吸着し易くなり、この結
果、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良を無
くし、転写画像を良好にすることができる。
段へ搬送される前に、プリカール手段により転写手段の
曲率に合わせて転写紙に曲率を与えることができる。こ
れにより、転写紙が転写手段に吸着し易くなり、この結
果、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良を無
くし、転写画像を良好にすることができる。
【0035】また、転写手段の表面に付着したトナー等
を取り除くトナー除去手段が設けられていることで、転
写手段上の残留トナーを除去することができる。また、
転写手段の表面電荷を除去する除電手段が設けられてい
ることで、転写手段の残留電荷を除去することができ
る。これにより、転写紙への裏写りを無くすことができ
るとともに、転写手段への帯電を安定して行なうことが
できる。したがって、転写紙の転写手段への吸着不良に
よる転写不良を無くし、転写画像を良好にすることがで
きる。
を取り除くトナー除去手段が設けられていることで、転
写手段上の残留トナーを除去することができる。また、
転写手段の表面電荷を除去する除電手段が設けられてい
ることで、転写手段の残留電荷を除去することができ
る。これにより、転写紙への裏写りを無くすことができ
るとともに、転写手段への帯電を安定して行なうことが
できる。したがって、転写紙の転写手段への吸着不良に
よる転写不良を無くし、転写画像を良好にすることがで
きる。
【0036】請求項5の構成によれば、除電手段が、転
写手段に摺接する導電性部材からなり、トナー除去手段
が、転写手段に摺接する弾性部材からなることで、各部
材が転写手段に摺接することで確実に除電およびトナー
の除去を行なうことができる。これにより、より効果的
に、転写紙への裏写りを無くすことができるとともに、
転写手段への帯電を安定して行なうことができる。した
がって、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良
を無くし、転写画像を良好にすることができる。
写手段に摺接する導電性部材からなり、トナー除去手段
が、転写手段に摺接する弾性部材からなることで、各部
材が転写手段に摺接することで確実に除電およびトナー
の除去を行なうことができる。これにより、より効果的
に、転写紙への裏写りを無くすことができるとともに、
転写手段への帯電を安定して行なうことができる。した
がって、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良
を無くし、転写画像を良好にすることができる。
【0037】請求項6の構成によれば、転写紙が転写手
段へ搬送される前に、プリカール手段により転写手段の
曲率に合わせて転写紙に曲率を与えることができる。こ
れにより、転写紙が転写手段に吸着し易くなり、この結
果、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良を無
くし、転写画像を良好にすることができる。
段へ搬送される前に、プリカール手段により転写手段の
曲率に合わせて転写紙に曲率を与えることができる。こ
れにより、転写紙が転写手段に吸着し易くなり、この結
果、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良を無
くし、転写画像を良好にすることができる。
【0038】また、転写終了後、転写手段に転写中の帯
電極性とは逆の極性の電圧が印加され、電極部材が転写
手段に圧接されることで、転写手段の残留電荷を中和す
るとともに、電極部材で逃がすことができる。これによ
り、転写終了後の転写手段の残留電荷を無くすことがで
きるので、転写手段を安定して帯電させることができ、
この結果、転写紙を安定して吸着させることができる。
したがって、転写紙の転写手段への吸着不良による転写
不良を無くし、転写画像を良好にすることができる。
電極性とは逆の極性の電圧が印加され、電極部材が転写
手段に圧接されることで、転写手段の残留電荷を中和す
るとともに、電極部材で逃がすことができる。これによ
り、転写終了後の転写手段の残留電荷を無くすことがで
きるので、転写手段を安定して帯電させることができ、
この結果、転写紙を安定して吸着させることができる。
したがって、転写紙の転写手段への吸着不良による転写
不良を無くし、転写画像を良好にすることができる。
【0039】請求項7の構成によれば、装置作動時に、
装置本体の温度および湿度に応じた除電用電圧値に基づ
いて、上記転写手段に電圧を印加することで、装置本体
内の温度湿度等に応じた転写手段の除電を行なうことが
できる。これにより、温湿度により影響を受けずに、常
に、安定して転写手段を帯電させることができる。した
がって、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良
を無くし、転写画像を良好にすることができる。
装置本体の温度および湿度に応じた除電用電圧値に基づ
いて、上記転写手段に電圧を印加することで、装置本体
内の温度湿度等に応じた転写手段の除電を行なうことが
できる。これにより、温湿度により影響を受けずに、常
に、安定して転写手段を帯電させることができる。した
がって、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良
を無くし、転写画像を良好にすることができる。
【0040】請求項8の構成によれば、電極部材に流れ
る電流値に基づいて、転写手段を除電するための除電用
電圧値を決定し、この除電用電圧を転写手段に印加し
て、転写手段の除電を行なっている。これにより、転写
終了後に、電極部材に流れる電流値を求めるだけで、転
写手段の除電を行なうことができる。したがって、転写
紙の転写手段への吸着不良による転写不良を無くし、転
写画像を良好にすることができる。
る電流値に基づいて、転写手段を除電するための除電用
電圧値を決定し、この除電用電圧を転写手段に印加し
て、転写手段の除電を行なっている。これにより、転写
終了後に、電極部材に流れる電流値を求めるだけで、転
写手段の除電を行なうことができる。したがって、転写
紙の転写手段への吸着不良による転写不良を無くし、転
写画像を良好にすることができる。
【0041】請求項9の構成によれば、転写手段の表面
電位に基づいて、転写手段を除電するための除電用電圧
値を決定し、この除電用電圧を転写手段に印加して、転
写手段の除電を行なっている。これにより、転写終了後
に、転写手段の表面電位流値を求めるだけで、転写手段
の除電を行なうことができる。したがって、転写紙の転
写手段への吸着不良による転写不良を無くし、転写画像
を良好にすることができる。
電位に基づいて、転写手段を除電するための除電用電圧
値を決定し、この除電用電圧を転写手段に印加して、転
写手段の除電を行なっている。これにより、転写終了後
に、転写手段の表面電位流値を求めるだけで、転写手段
の除電を行なうことができる。したがって、転写紙の転
写手段への吸着不良による転写不良を無くし、転写画像
を良好にすることができる。
【0042】請求項10の構成によれば、転写紙が転写
手段へ搬送される前に、プリカール手段により転写手段
の曲率に合わせて転写紙に曲率を与えることができる。
これにより、転写紙が転写手段に吸着し易くなり、この
結果、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良を
無くし、転写画像を良好にすることができる。
手段へ搬送される前に、プリカール手段により転写手段
の曲率に合わせて転写紙に曲率を与えることができる。
これにより、転写紙が転写手段に吸着し易くなり、この
結果、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良を
無くし、転写画像を良好にすることができる。
【0043】また、像担持体の帯電電荷量を制御する帯
電電荷量制御手段とが設けられていることで、例えば転
写終了後、像担持体に帯電している残留電荷を無くすこ
とができる。これにより、像担持体に残留した電荷によ
る転写手段への電荷の影響を無くすことができる。した
がって、転写手段を安定して帯電させることができ、こ
の結果、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良
を無くし、転写画像を良好にすることができる。
電電荷量制御手段とが設けられていることで、例えば転
写終了後、像担持体に帯電している残留電荷を無くすこ
とができる。これにより、像担持体に残留した電荷によ
る転写手段への電荷の影響を無くすことができる。した
がって、転写手段を安定して帯電させることができ、こ
の結果、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良
を無くし、転写画像を良好にすることができる。
【0044】請求項11の構成によれば、帯電電荷量制
御手段が、除電用ランプからなることで、構成を容易
に、しかも安価なものとすることができる。これによ
り、画像形成装置の製造に係る費用を低減させることが
できる。
御手段が、除電用ランプからなることで、構成を容易
に、しかも安価なものとすることができる。これによ
り、画像形成装置の製造に係る費用を低減させることが
できる。
【0045】請求項12の構成によれば、転写手段の半
導電体層と導電体層とが密着固定されていることで、導
電体層からの半導電体層への電荷移動を安定して行なう
ことができる。これにより、半導電体層からの電荷によ
る誘電体層の表面帯電を均一にしかも、安定して行なう
ことができ、この結果、誘電体層の帯電特性および放電
特性を向上させることができる。したがって、転写手段
を安定して帯電させることができ、この結果、転写紙の
転写手段への吸着不良による転写不良を無くし、転写画
像を良好にすることができる。
導電体層と導電体層とが密着固定されていることで、導
電体層からの半導電体層への電荷移動を安定して行なう
ことができる。これにより、半導電体層からの電荷によ
る誘電体層の表面帯電を均一にしかも、安定して行なう
ことができ、この結果、誘電体層の帯電特性および放電
特性を向上させることができる。したがって、転写手段
を安定して帯電させることができ、この結果、転写紙の
転写手段への吸着不良による転写不良を無くし、転写画
像を良好にすることができる。
【0046】請求項13の構成によれば、転写手段が、
導電性金属からなる円筒体と、この円筒体の表面に積層
され、体積抵抗値の異なる少なくとも2層からなる一体
成型シートとで形成されていることで、上記円筒体を導
電体層、上記一体成型シートの最内層を半導電体層、最
外層を誘電体層とすることができる。これにより、各層
をそれぞれ密着して固定することができるので、誘電体
層の表面帯電を均一にしかも、安定して行なうことがで
き、この結果、誘電体層の帯電特性および放電特性を向
上させることができる。したがって、転写手段を安定し
て帯電させることができ、この結果、転写紙の転写手段
への吸着不良による転写不良を無くし、転写画像を良好
にすることができる。
導電性金属からなる円筒体と、この円筒体の表面に積層
され、体積抵抗値の異なる少なくとも2層からなる一体
成型シートとで形成されていることで、上記円筒体を導
電体層、上記一体成型シートの最内層を半導電体層、最
外層を誘電体層とすることができる。これにより、各層
をそれぞれ密着して固定することができるので、誘電体
層の表面帯電を均一にしかも、安定して行なうことがで
き、この結果、誘電体層の帯電特性および放電特性を向
上させることができる。したがって、転写手段を安定し
て帯電させることができ、この結果、転写紙の転写手段
への吸着不良による転写不良を無くし、転写画像を良好
にすることができる。
【0047】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図1
4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0048】本実施例に係る画像形成装置は、図2に示
すように、トナーによる画像が形成される記録紙として
の転写紙をストックし供給する給紙部1、トナー像を転
写紙に転写する転写部2、トナー像を形成する現像部
3、および転写紙に転写されたトナー像を融着させて定
着させる定着部4から構成されている。
すように、トナーによる画像が形成される記録紙として
の転写紙をストックし供給する給紙部1、トナー像を転
写紙に転写する転写部2、トナー像を形成する現像部
3、および転写紙に転写されたトナー像を融着させて定
着させる定着部4から構成されている。
【0049】上記給紙部1には、本体最下段に着脱自在
に配設され、転写紙をストックして上記転写部2に供給
する給紙カセット5、および本体正面側に設けられ、正
面から転写紙を手差しで一枚ずつ供給する手差し給紙部
6が設けられている。また、給紙部1には、上記給紙カ
セット5の最上部から一枚ずつ送り出すピックアップロ
ーラ7、ピックアップローラ7により送り出された転写
紙を搬送するプリフィードローラ(PFローラ)8、手
差し給紙部6からの転写紙を搬送する手差しローラ9、
および上記PFローラ8、手差しローラ9により搬送さ
れた転写紙を転写部2の手前でカールさせるプリカール
ローラ(PSローラ)10が設けられている。
に配設され、転写紙をストックして上記転写部2に供給
する給紙カセット5、および本体正面側に設けられ、正
面から転写紙を手差しで一枚ずつ供給する手差し給紙部
6が設けられている。また、給紙部1には、上記給紙カ
セット5の最上部から一枚ずつ送り出すピックアップロ
ーラ7、ピックアップローラ7により送り出された転写
紙を搬送するプリフィードローラ(PFローラ)8、手
差し給紙部6からの転写紙を搬送する手差しローラ9、
および上記PFローラ8、手差しローラ9により搬送さ
れた転写紙を転写部2の手前でカールさせるプリカール
ローラ(PSローラ)10が設けられている。
【0050】上記給紙カセット5には、上方にバネ等に
より付勢された送り出し部材5aが設けられ、この送り
出し部材5a上に転写紙を積層するようになっている。
これによって、給紙カセット5の転写紙は、最上部が上
記ピックアップローラ7に当接し、ピックアップローラ
7の矢印方向の回転により一枚ずつPFローラ8に送り
出され、PSローラ10に搬送される。
より付勢された送り出し部材5aが設けられ、この送り
出し部材5a上に転写紙を積層するようになっている。
これによって、給紙カセット5の転写紙は、最上部が上
記ピックアップローラ7に当接し、ピックアップローラ
7の矢印方向の回転により一枚ずつPFローラ8に送り
出され、PSローラ10に搬送される。
【0051】一方、手差し給紙部6から供給された転写
紙も、手差しローラ9によりPSローラ10に搬送され
る。
紙も、手差しローラ9によりPSローラ10に搬送され
る。
【0052】上記PSローラ10は、前述したように搬
送された転写紙をカールさせるが、これは、転写紙が、
転写部2に備えられた円筒状の転写ドラム11の表面に
吸着され易いようにするためである。
送された転写紙をカールさせるが、これは、転写紙が、
転写部2に備えられた円筒状の転写ドラム11の表面に
吸着され易いようにするためである。
【0053】上記転写部2には、上記した転写手段とし
ての転写ドラム11が設けられており、この転写ドラム
11の周りには、接地された電極部材としての導電性部
材からなるグランドローラ12、転写ドラム11から落
ちないように転写紙をガイドするガイド部材13、転写
ドラム11に吸着された転写紙を強制的に剥離する剥離
爪14等が配設されている。上記転写ドラム11は、表
面に静電気によって転写紙Pを吸着するようになってい
る。したがって、転写ドラム11の周りには、さらに、
転写ドラム11の表面に帯電した電荷を除去する除電手
段としての除電装置11a、転写ドラム11の表面に付
着したトナー等を取り除くクリーニング手段としてのク
リーニング装置11bが配設されている。尚、上記の剥
離爪14は、転写ドラム11表面に離接自在に設けられ
ている。また、上記転写ドラム11の構造の詳細は後述
する。
ての転写ドラム11が設けられており、この転写ドラム
11の周りには、接地された電極部材としての導電性部
材からなるグランドローラ12、転写ドラム11から落
ちないように転写紙をガイドするガイド部材13、転写
ドラム11に吸着された転写紙を強制的に剥離する剥離
爪14等が配設されている。上記転写ドラム11は、表
面に静電気によって転写紙Pを吸着するようになってい
る。したがって、転写ドラム11の周りには、さらに、
転写ドラム11の表面に帯電した電荷を除去する除電手
段としての除電装置11a、転写ドラム11の表面に付
着したトナー等を取り除くクリーニング手段としてのク
リーニング装置11bが配設されている。尚、上記の剥
離爪14は、転写ドラム11表面に離接自在に設けられ
ている。また、上記転写ドラム11の構造の詳細は後述
する。
【0054】また、現像部3には、上記転写ドラム11
に圧接する像担持体としての感光体ドラム15が設けら
れており、この感光体ドラム15は、接地された導電性
のアルミニウム素管15aからなり、その表面にOPC
膜が形成されている。
に圧接する像担持体としての感光体ドラム15が設けら
れており、この感光体ドラム15は、接地された導電性
のアルミニウム素管15aからなり、その表面にOPC
膜が形成されている。
【0055】また、この感光体ドラム15の周りには、
イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各トナーを収
納した現像器16、17、18、19が放射状に配設さ
れると共に、感光体ドラム15表面を帯電する帯電器2
0、図示しない像間イレーサ、感光体ドラム15表面の
残留トナーを掻き取り除去するトナー除去手段としての
クリーニングブレード21が配設されており、上記各ト
ナー毎に、感光体ドラム15上にトナー像が形成され
る。即ち、上記感光体ドラム15では、一色毎に帯電・
露光・現像・転写を繰り返すようになっている。尚、図
示しない光学系からの照射光が、上記の帯電器20とク
リーニングブレード21との間に照射されることで感光
体ドラム15表面が露光されるようになっている。
イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの各トナーを収
納した現像器16、17、18、19が放射状に配設さ
れると共に、感光体ドラム15表面を帯電する帯電器2
0、図示しない像間イレーサ、感光体ドラム15表面の
残留トナーを掻き取り除去するトナー除去手段としての
クリーニングブレード21が配設されており、上記各ト
ナー毎に、感光体ドラム15上にトナー像が形成され
る。即ち、上記感光体ドラム15では、一色毎に帯電・
露光・現像・転写を繰り返すようになっている。尚、図
示しない光学系からの照射光が、上記の帯電器20とク
リーニングブレード21との間に照射されることで感光
体ドラム15表面が露光されるようになっている。
【0056】したがって、カラー転写の場合、転写ドラ
ム11に吸着された転写紙に対して、転写ドラム11が
一回転する毎に、一色ずつのトナー像が転写紙に転写さ
れ、最大4回転で1つのカラー画像を得るようになって
いる。
ム11に吸着された転写紙に対して、転写ドラム11が
一回転する毎に、一色ずつのトナー像が転写紙に転写さ
れ、最大4回転で1つのカラー画像を得るようになって
いる。
【0057】尚、本実施例では、上記の感光体ドラム1
5と転写ドラム11とは、転写効率および画質から転写
部位で2kgの圧力が加わるように圧接されている。
5と転写ドラム11とは、転写効率および画質から転写
部位で2kgの圧力が加わるように圧接されている。
【0058】また、定着部4には、所定温度・圧力によ
りトナー像を融着して転写紙に定着する定着ローラ23
と、トナー像転写後、転写ドラム11から剥離爪14に
よって剥離された転写紙を上記定着ローラ23までガイ
ドする定着ガイド22とが設けられている。
りトナー像を融着して転写紙に定着する定着ローラ23
と、トナー像転写後、転写ドラム11から剥離爪14に
よって剥離された転写紙を上記定着ローラ23までガイ
ドする定着ガイド22とが設けられている。
【0059】また、上記定着部4の転写紙搬送の下流側
には、排出ローラ24が設けられ、定着後の転写紙を装
置本体から、排出トレイ25上に排出するようになって
いる。
には、排出ローラ24が設けられ、定着後の転写紙を装
置本体から、排出トレイ25上に排出するようになって
いる。
【0060】ここで、上記転写ドラム11の構造につい
て図3に基づいて説明する。上記転写ドラム11は、図
3に示すように、基材として円筒状のアルミニウムから
なる導電体層26を使用し、この導電体層26の上面に
弾性体の発泡ウレタンからなる半導電体層27が設けら
れている。
て図3に基づいて説明する。上記転写ドラム11は、図
3に示すように、基材として円筒状のアルミニウムから
なる導電体層26を使用し、この導電体層26の上面に
弾性体の発泡ウレタンからなる半導電体層27が設けら
れている。
【0061】さらに、上記半導電体層27の上面には、
ポリフッ化ビニリデンもくはPET(ポリエチレンテレ
フタレート)からなる誘電体層28が設けられている。
ポリフッ化ビニリデンもくはPET(ポリエチレンテレ
フタレート)からなる誘電体層28が設けられている。
【0062】また、上記導電体層26には、電圧印加手
段としての電源部32が接続されており、導電体層26
全周にわたって安定した電圧が保持されるようになって
いる。
段としての電源部32が接続されており、導電体層26
全周にわたって安定した電圧が保持されるようになって
いる。
【0063】また、上記各層は、接着剤等により接着さ
れるのではなく、例えば図4に示すように、シート状に
形成された半導電体層27および誘電体層28の各両端
部に設けられた各層を貫通する複数の貫通穴29…に、
シート押さえ板30に設けられたボス30a…を嵌合さ
せ、さらに、このボス30a…を導電体層26上面に設
けられた開口部26aに嵌合させて半導電体層27およ
び誘電体層28を導電体層26に固定するようになって
いる。
れるのではなく、例えば図4に示すように、シート状に
形成された半導電体層27および誘電体層28の各両端
部に設けられた各層を貫通する複数の貫通穴29…に、
シート押さえ板30に設けられたボス30a…を嵌合さ
せ、さらに、このボス30a…を導電体層26上面に設
けられた開口部26aに嵌合させて半導電体層27およ
び誘電体層28を導電体層26に固定するようになって
いる。
【0064】上記の固定方法では、半導電体層27およ
び誘電体層28は、上記シート押さえ板30により導電
体層26の内側にテンションをかけるようになってお
り、これによって、各層の浮きや弛みを防止するように
なっている。
び誘電体層28は、上記シート押さえ板30により導電
体層26の内側にテンションをかけるようになってお
り、これによって、各層の浮きや弛みを防止するように
なっている。
【0065】また、上記各層は、シート押さえ板30に
よって固定されているだけなので、簡単に各層を取り替
えることができる。
よって固定されているだけなので、簡単に各層を取り替
えることができる。
【0066】尚、上記の固定方法の他に、例えば図5に
示すように、両端部にボス31a…、中央にシートを固
定するための固定部材31bが設けられたシート押さえ
部材31によって、半導電体層27および誘電体層28
からなるシートを導電体層26に固定する方法がある。
この固定方法では、導電体層26の開口部26aの両端
側に設けられた嵌合穴26b…に、上記のシート押さえ
部材31のボス31a…を嵌合させ、上記の開口部26
aに、シート押さえ部材31の固定部材31bを挿入
し、半導電体層27および誘電体層28からなるシート
を導電体層26に固定するようになっている。
示すように、両端部にボス31a…、中央にシートを固
定するための固定部材31bが設けられたシート押さえ
部材31によって、半導電体層27および誘電体層28
からなるシートを導電体層26に固定する方法がある。
この固定方法では、導電体層26の開口部26aの両端
側に設けられた嵌合穴26b…に、上記のシート押さえ
部材31のボス31a…を嵌合させ、上記の開口部26
aに、シート押さえ部材31の固定部材31bを挿入
し、半導電体層27および誘電体層28からなるシート
を導電体層26に固定するようになっている。
【0067】このような方法で各層を固定しても上記し
たように簡単に各層を取り替えることができる。
たように簡単に各層を取り替えることができる。
【0068】また、転写ドラム11の下方に設けられた
グランドローラ12の表面には、図1に示すように、転
写ドラム11への吸着前に転写紙Pを所定の極性に帯電
させる帯電性部材からなる帯電層12aが形成されてい
る。これにより、転写紙Pは、グランドローラ12と転
写ドラム11との間を通過するとき、上記帯電層12a
に接触して生じる摩擦により帯電される。このとき、転
写紙Pの帯電極性は、転写ドラム11に印加される電圧
の極性とは逆になるようになっている。
グランドローラ12の表面には、図1に示すように、転
写ドラム11への吸着前に転写紙Pを所定の極性に帯電
させる帯電性部材からなる帯電層12aが形成されてい
る。これにより、転写紙Pは、グランドローラ12と転
写ドラム11との間を通過するとき、上記帯電層12a
に接触して生じる摩擦により帯電される。このとき、転
写紙Pの帯電極性は、転写ドラム11に印加される電圧
の極性とは逆になるようになっている。
【0069】上記帯電層12aの素材を換えることによ
って、転写紙Pの帯電極性を換えることができる。例え
ば、転写ドラム11の印加電圧の極性がプラスであれ
ば、転写紙Pをマイナスに帯電させるような素材で帯電
層12aを形成し、また、転写ドラム11の印加電圧の
極性がマイナスであれば、転写紙Pをプラスに帯電させ
るような素材で帯電層12aを形成すれば良い。
って、転写紙Pの帯電極性を換えることができる。例え
ば、転写ドラム11の印加電圧の極性がプラスであれ
ば、転写紙Pをマイナスに帯電させるような素材で帯電
層12aを形成し、また、転写ドラム11の印加電圧の
極性がマイナスであれば、転写紙Pをプラスに帯電させ
るような素材で帯電層12aを形成すれば良い。
【0070】ここで、上記の帯電層12aの素材として
使用可能な材質の帯電性質を表1に示す。この場合の帯
電性質とは、紙の帯電量を0としたときに、紙と各材質
との摩擦により紙に生じる電荷とその極性を示すもので
ある。
使用可能な材質の帯電性質を表1に示す。この場合の帯
電性質とは、紙の帯電量を0としたときに、紙と各材質
との摩擦により紙に生じる電荷とその極性を示すもので
ある。
【0071】
【表1】
【0072】上記の表1から、転写紙Pをマイナスに帯
電させるには、帯電層12aとしてガラス、ナイロン等
を使用することが望ましく、また、転写紙Pをプラスに
帯電させるには、帯電層12aとしてテフロンを使用す
ることが望ましいことが分かる。
電させるには、帯電層12aとしてガラス、ナイロン等
を使用することが望ましく、また、転写紙Pをプラスに
帯電させるには、帯電層12aとしてテフロンを使用す
ることが望ましいことが分かる。
【0073】また、転写紙Pは、グランドローラ12の
帯電層12aによって転写ドラム11への接触と同時に
帯電されるので、転写紙Pを転写紙Pの有する電荷の極
性に関わらず所望の極性に帯電させることができる。こ
れにより、転写紙Pが転写ドラム11と同じ極性の電荷
を有し、その転写ドラム11に接触しても吸着され難い
ような場合でも帯電層12aと接触して摩擦するだけで
所望の極性に転写紙Pを帯電させることができるので、
転写紙Pを安定して転写ドラム11に吸着させることが
できる。
帯電層12aによって転写ドラム11への接触と同時に
帯電されるので、転写紙Pを転写紙Pの有する電荷の極
性に関わらず所望の極性に帯電させることができる。こ
れにより、転写紙Pが転写ドラム11と同じ極性の電荷
を有し、その転写ドラム11に接触しても吸着され難い
ような場合でも帯電層12aと接触して摩擦するだけで
所望の極性に転写紙Pを帯電させることができるので、
転写紙Pを安定して転写ドラム11に吸着させることが
できる。
【0074】また、グランドローラ12は、転写ドラム
11とグランドローラ12の間に転写紙Pが通紙される
と同時に転写紙Pを介して転写ドラム11に圧接され
る。そして、転写ドラム11に電圧が印加され、転写紙
Pへの帯電が開始される。このときのグランドローラ1
2の転写ドラム11への食い込み量、即ちグランドロー
ラ12と転写ドラム11との交差量と、交差量に対応す
る転写紙Pへの帯電効果を表2に示す。尚、転写紙Pへ
の帯電効果とは、転写紙Pの帯電のし易さを示すもので
ある。
11とグランドローラ12の間に転写紙Pが通紙される
と同時に転写紙Pを介して転写ドラム11に圧接され
る。そして、転写ドラム11に電圧が印加され、転写紙
Pへの帯電が開始される。このときのグランドローラ1
2の転写ドラム11への食い込み量、即ちグランドロー
ラ12と転写ドラム11との交差量と、交差量に対応す
る転写紙Pへの帯電効果を表2に示す。尚、転写紙Pへ
の帯電効果とは、転写紙Pの帯電のし易さを示すもので
ある。
【0075】
【表2】
【0076】上記の表2から、転写紙Pへの帯電効果を
得るためには、グランドローラ12と転写ドラム11と
が接触していれば良く、特に、交差量が0.5mm〜
3.0mmであることが望ましいことが分かる。
得るためには、グランドローラ12と転写ドラム11と
が接触していれば良く、特に、交差量が0.5mm〜
3.0mmであることが望ましいことが分かる。
【0077】このように、転写ドラム11とグランドロ
ーラ12との交差量が、上記の範囲であれば、転写ドラ
ム11とグランドローラ12とが接触した状態となって
いるので、転写紙Pへの帯電性能の向上を図ることがで
きるともに、グランドローラ12を転写ドラム11に従
動させることができ、これによって、転写紙Pを安定し
て搬送することができるようになっている。
ーラ12との交差量が、上記の範囲であれば、転写ドラ
ム11とグランドローラ12とが接触した状態となって
いるので、転写紙Pへの帯電性能の向上を図ることがで
きるともに、グランドローラ12を転写ドラム11に従
動させることができ、これによって、転写紙Pを安定し
て搬送することができるようになっている。
【0078】さらに、転写紙Pへの帯電性能の向上と搬
送効率の向上とを図るために、グランドローラ12の帯
電層12aの表面を微細な凹凸状態に加工しても良い。
送効率の向上とを図るために、グランドローラ12の帯
電層12aの表面を微細な凹凸状態に加工しても良い。
【0079】また、転写紙Pへの帯電は、転写紙Pが転
写ドラム11を1回転するまで継続される。そして、転
写紙Pへの帯電終了後、グランドローラ12は転写ドラ
ム11から離間される。これは、転写ドラム11上に吸
着されて1回転した転写紙Pに再びグランドローラ12
により圧接することで、転写紙P表面に静電気により吸
着されたトナー像がグランドローラ12と接触する虞が
あるためである。
写ドラム11を1回転するまで継続される。そして、転
写紙Pへの帯電終了後、グランドローラ12は転写ドラ
ム11から離間される。これは、転写ドラム11上に吸
着されて1回転した転写紙Pに再びグランドローラ12
により圧接することで、転写紙P表面に静電気により吸
着されたトナー像がグランドローラ12と接触する虞が
あるためである。
【0080】そこで、転写紙Pの1回転終了後における
転写ドラム11とグランドローラ12との離間量に対す
る転写紙Pへの帯電効果を表3に示す。この転写紙Pの
帯電効果とは、転写紙Pに形成されるトナー像の形成状
態を示すものである。
転写ドラム11とグランドローラ12との離間量に対す
る転写紙Pへの帯電効果を表3に示す。この転写紙Pの
帯電効果とは、転写紙Pに形成されるトナー像の形成状
態を示すものである。
【0081】
【表3】
【0082】上記の表3から、転写紙Pへの帯電効果を
得るには、グランドローラ12と転写ドラム11との離
間量が少なくとも0.5mm以上必要であることが分か
り、特に、1.0mm以上あることが望ましいことが分
かる。したがって、グランドローラ12と転写ドラム1
1との離間量が1.0mm以上あれば、転写紙Pに形成
されるトナー像の形成状態が良好なものとなり、この結
果、形成画像を良好なものとすることができることが分
かる。また、グランドローラ12と転写ドラム11との
離間量が0.5mmよりも小さければ、転写紙Pに形成
されるトナー像の形成状態が悪くなることが分かる。
得るには、グランドローラ12と転写ドラム11との離
間量が少なくとも0.5mm以上必要であることが分か
り、特に、1.0mm以上あることが望ましいことが分
かる。したがって、グランドローラ12と転写ドラム1
1との離間量が1.0mm以上あれば、転写紙Pに形成
されるトナー像の形成状態が良好なものとなり、この結
果、形成画像を良好なものとすることができることが分
かる。また、グランドローラ12と転写ドラム11との
離間量が0.5mmよりも小さければ、転写紙Pに形成
されるトナー像の形成状態が悪くなることが分かる。
【0083】上記グランドローラ12の転写ドラム11
への離接動作は、グランドローラ12の回転中心の両端
に電極部材駆動手段としてのソレノイド12b(図1
4)を配設することで、機械的に行なわれるように構成
されている。これにより、グランドローラ12は、常に
安定したニップ幅と離間量とを得るようになっている。
への離接動作は、グランドローラ12の回転中心の両端
に電極部材駆動手段としてのソレノイド12b(図1
4)を配設することで、機械的に行なわれるように構成
されている。これにより、グランドローラ12は、常に
安定したニップ幅と離間量とを得るようになっている。
【0084】ここで、上記転写ドラム11による転写紙
の吸着・転写動作について、図6および図7を参照しな
がら以下に説明する。尚、転写ドラム11の導電体層2
6には、電源部32よりプラスの電圧が印加されている
ものとする。
の吸着・転写動作について、図6および図7を参照しな
がら以下に説明する。尚、転写ドラム11の導電体層2
6には、電源部32よりプラスの電圧が印加されている
ものとする。
【0085】まず、転写紙Pの吸着工程を説明する。図
6に示すように、転写ドラム11に搬送された転写紙P
は、グランドローラ12により誘電体層28表面に押し
つけられながら搬送される。このとき、転写紙Pは、グ
ランドローラ12の表面に形成された帯電層12aとの
摩擦によりマイナスに帯電される。また、半導電体層2
7に蓄積された電荷が誘電体層28に移行し、誘電体層
28表面にプラス電荷が誘起される。
6に示すように、転写ドラム11に搬送された転写紙P
は、グランドローラ12により誘電体層28表面に押し
つけられながら搬送される。このとき、転写紙Pは、グ
ランドローラ12の表面に形成された帯電層12aとの
摩擦によりマイナスに帯電される。また、半導電体層2
7に蓄積された電荷が誘電体層28に移行し、誘電体層
28表面にプラス電荷が誘起される。
【0086】この誘電体層28の転写紙Pの接触面側に
誘起されたプラス電荷によって、転写紙Pのマイナス電
荷が誘電体層28側に移動する。これにより、転写紙P
は、転写ドラム11に静電吸着する。このときの転写紙
Pの外側は、プラスに帯電している。尚、この吸着力
は、印加電圧が安定している限りバラツクことはなく、
安定して転写紙Pを転写ドラム11に吸着させることが
できる。
誘起されたプラス電荷によって、転写紙Pのマイナス電
荷が誘電体層28側に移動する。これにより、転写紙P
は、転写ドラム11に静電吸着する。このときの転写紙
Pの外側は、プラスに帯電している。尚、この吸着力
は、印加電圧が安定している限りバラツクことはなく、
安定して転写紙Pを転写ドラム11に吸着させることが
できる。
【0087】このように、空中放電による帯電ではな
く、接触による帯電が行われているので、導電体層26
に印加する電圧が低くて済み、各種実験結果よれば、印
加電圧は、+3kV以下が適当であり、さらに好ましく
は、+2kVであれば、帯電及び転写を良好に行うこと
ができることが分かっている。
く、接触による帯電が行われているので、導電体層26
に印加する電圧が低くて済み、各種実験結果よれば、印
加電圧は、+3kV以下が適当であり、さらに好ましく
は、+2kVであれば、帯電及び転写を良好に行うこと
ができることが分かっている。
【0088】また、転写ドラム11に吸着された転写紙
Pは、外側がプラスに帯電した状態で、転写ドラム11
の矢印方向の回転に伴って、トナー像の転写ポイントX
に搬送される。
Pは、外側がプラスに帯電した状態で、転写ドラム11
の矢印方向の回転に伴って、トナー像の転写ポイントX
に搬送される。
【0089】次に、転写紙Pの転写工程を説明する。感
光体ドラム15は、図7に示すように、表面にマイナス
電荷を有するトナーが吸着されている。したがって、表
面がプラスに帯電している転写紙Pが、転写ポイントX
に搬送されれば、転写紙Pの表面のプラス電荷とトナー
のマイナス電荷との電位差により転写紙P表面にトナー
が吸着され、転写される。
光体ドラム15は、図7に示すように、表面にマイナス
電荷を有するトナーが吸着されている。したがって、表
面がプラスに帯電している転写紙Pが、転写ポイントX
に搬送されれば、転写紙Pの表面のプラス電荷とトナー
のマイナス電荷との電位差により転写紙P表面にトナー
が吸着され、転写される。
【0090】転写ドラム11が1回転し、転写紙Pに一
回目の転写が行なわれた後、グランドローラ12は上述
した離間量だけ、転写ドラム11から離間する。
回目の転写が行なわれた後、グランドローラ12は上述
した離間量だけ、転写ドラム11から離間する。
【0091】尚、上記転写ドラム11と感光体ドラム1
5とは、転写ポイントXによって所定のニップ幅を有す
るように圧接されている。このため、このニップ幅によ
って転写効率、即ち画質が影響される。
5とは、転写ポイントXによって所定のニップ幅を有す
るように圧接されている。このため、このニップ幅によ
って転写効率、即ち画質が影響される。
【0092】ここで、上記ニップ幅と画質との関係を表
4に示す。
4に示す。
【0093】
【表4】
【0094】上記の表4から、ニップ幅が2mm〜7m
mの範囲であれば、画質を良好にすることができ、特
に、ニップ幅が3mm〜6mmの範囲であることが望ま
しいことが分かる。
mの範囲であれば、画質を良好にすることができ、特
に、ニップ幅が3mm〜6mmの範囲であることが望ま
しいことが分かる。
【0095】また、上記半導電体層27は、体積抵抗値
が1010Ω・cm、層厚が2mm〜5mm、硬度がアス
カーCで25〜50の範囲で形成されている。これは、
本実施例では、転写ドラム11と感光体ドラム15とが
圧力2kgにて圧接されることから設定されたものであ
る。尚、上記のアスカーCとは、日本ゴム協会における
規格であり、押針の形状が球でスプリング荷重が0度で
55g、100度で855gとなる単位である。
が1010Ω・cm、層厚が2mm〜5mm、硬度がアス
カーCで25〜50の範囲で形成されている。これは、
本実施例では、転写ドラム11と感光体ドラム15とが
圧力2kgにて圧接されることから設定されたものであ
る。尚、上記のアスカーCとは、日本ゴム協会における
規格であり、押針の形状が球でスプリング荷重が0度で
55g、100度で855gとなる単位である。
【0096】ここで、アスカーCとトナーの転写画質お
よび紙吸着との関係を表5に示す。
よび紙吸着との関係を表5に示す。
【0097】
【表5】
【0098】上記表5から、硬度がアスカーCで25〜
50の範囲とすることで、画質および紙吸着を良好にす
ることができることが分かる。
50の範囲とすることで、画質および紙吸着を良好にす
ることができることが分かる。
【0099】即ち、半導電体層27の素材がかわれば、
転写ドラム11と感光体ドラム15との圧接力が変わる
ので、所望する画質となるように、半導電体層27の素
材に応じて半導電体層の厚み、硬度等を変更するように
なっている。
転写ドラム11と感光体ドラム15との圧接力が変わる
ので、所望する画質となるように、半導電体層27の素
材に応じて半導電体層の厚み、硬度等を変更するように
なっている。
【0100】したがって、上記した層厚および硬度を有
する半導電体層27を使用することで、転写ドラム11
と感光体ドラム15とのニップ幅は、上述した範囲とな
るようになっている。
する半導電体層27を使用することで、転写ドラム11
と感光体ドラム15とのニップ幅は、上述した範囲とな
るようになっている。
【0101】また、半導電体層27の体積抵抗値が0Ω
・cmであれば、転写紙の吸着開始点に配設されている
グランドローラ12により、転写紙が転写ポイントXに
到達するまでに電圧の降下が生じる。この電圧降下を防
ぐ為に、上記半導電体層27に所定の体積抵抗値を有す
るようにし、半導電体層27をコンデンサー的な働きを
させて、電圧の降下を防止している。
・cmであれば、転写紙の吸着開始点に配設されている
グランドローラ12により、転写紙が転写ポイントXに
到達するまでに電圧の降下が生じる。この電圧降下を防
ぐ為に、上記半導電体層27に所定の体積抵抗値を有す
るようにし、半導電体層27をコンデンサー的な働きを
させて、電圧の降下を防止している。
【0102】ここで、上記体積抵抗値と画質との関係を
表6に示す。
表6に示す。
【0103】
【表6】
【0104】上記の表6から、半導電体層の体積抵抗値
が105 Ω・cm〜108 Ω・cmの範囲であれば、再
転写あるいは転写不良がなく転写を効率良く行うことが
でき、特に、体積抵抗値が106 Ω・cm〜107 Ω・
cmの範囲であることが望ましいことが分かる。
が105 Ω・cm〜108 Ω・cmの範囲であれば、再
転写あるいは転写不良がなく転写を効率良く行うことが
でき、特に、体積抵抗値が106 Ω・cm〜107 Ω・
cmの範囲であることが望ましいことが分かる。
【0105】したがって、本実施例のように、半導電体
層27の体積抵抗値が108 Ω・cmであれば、転写を
良好に行うことができ、良好な画質を得ることができ
る。
層27の体積抵抗値が108 Ω・cmであれば、転写を
良好に行うことができ、良好な画質を得ることができ
る。
【0106】また、誘電体層28は、一般に高誘電率、
且つ電荷の保持力を有することが必要条件となってい
る。このため、上記誘電体層28は、上記したようにフ
ッ化ビニリデンからなり、その誘電率は、8〜12の範
囲で設定されている。
且つ電荷の保持力を有することが必要条件となってい
る。このため、上記誘電体層28は、上記したようにフ
ッ化ビニリデンからなり、その誘電率は、8〜12の範
囲で設定されている。
【0107】したがって、c=ε・s/l(c:電荷
量、ε:誘電率、s:面積、l:厚み)の式より、誘電
体層28の電荷量cが算出される。
量、ε:誘電率、s:面積、l:厚み)の式より、誘電
体層28の電荷量cが算出される。
【0108】つまり、誘電率εが小さければ、上式から
電荷量cは小さくなり、転写効率は良くなる。また、電
荷量が小さいので、吸着力も小さくなっている。また、
厚みが小さければ、上式から電荷量cは大きくなり、転
写効率が悪くなる。また、電荷量cが大きいので、吸着
力が大きくなる。
電荷量cは小さくなり、転写効率は良くなる。また、電
荷量が小さいので、吸着力も小さくなっている。また、
厚みが小さければ、上式から電荷量cは大きくなり、転
写効率が悪くなる。また、電荷量cが大きいので、吸着
力が大きくなる。
【0109】以上のことから、誘電率εと層厚とを適切
に設定する必要がある。したがって、上記誘電体層28
は、誘電率が8〜12の範囲、層厚が100μm〜30
0μmの範囲のとき、転写紙Pの吸着力および転写効率
が適正なものとなる。
に設定する必要がある。したがって、上記誘電体層28
は、誘電率が8〜12の範囲、層厚が100μm〜30
0μmの範囲のとき、転写紙Pの吸着力および転写効率
が適正なものとなる。
【0110】また、転写ドラム11の誘電体層28の幅
は、図8に示すように、感光体ドラム15を形成する感
光体素管(アルミニウム素管15a)幅よりも大きく、
また、この感光体素管幅は、有効転写幅よりも大きく、
さらに、この有効転写幅は、有効画像幅(OPC塗布
幅)よりも大きくなっている。
は、図8に示すように、感光体ドラム15を形成する感
光体素管(アルミニウム素管15a)幅よりも大きく、
また、この感光体素管幅は、有効転写幅よりも大きく、
さらに、この有効転写幅は、有効画像幅(OPC塗布
幅)よりも大きくなっている。
【0111】また、転写ドラム11の各層が、図9に示
すように、導電体層26>半導電体層27>誘電体層2
8の関係となるように形成されると、半導電体層27が
感光体ドラム15の接地されたアルミニウム素管15a
に接触する虞がある。
すように、導電体層26>半導電体層27>誘電体層2
8の関係となるように形成されると、半導電体層27が
感光体ドラム15の接地されたアルミニウム素管15a
に接触する虞がある。
【0112】つまり、電源部32によって導電体層26
にプラスの電圧が印加されると、導電体層26にプラス
の電荷が誘起され、このプラスの電荷が半導電体層27
表面に移動する。このとき、感光体ドラム15の接地さ
れたアルミニウム素管15aと、上記半導電体層27と
が接触すれば、半導電体層27に帯電した電荷が全て上
記アルミニウム素管15aに移行し、誘電体層28に−
の電荷を誘起させることができなくなる。
にプラスの電圧が印加されると、導電体層26にプラス
の電荷が誘起され、このプラスの電荷が半導電体層27
表面に移動する。このとき、感光体ドラム15の接地さ
れたアルミニウム素管15aと、上記半導電体層27と
が接触すれば、半導電体層27に帯電した電荷が全て上
記アルミニウム素管15aに移行し、誘電体層28に−
の電荷を誘起させることができなくなる。
【0113】そこで、転写ドラム11の各層は、図10
に示すように、導電体層26と誘電体層28との幅を同
じにし、半導電体層27の幅を上記のそれぞれの幅より
も小さくすることで、半導電体層27と接地されたアル
ミニウム素管15aとの接触を防止し、電荷のリークを
防止することができる。
に示すように、導電体層26と誘電体層28との幅を同
じにし、半導電体層27の幅を上記のそれぞれの幅より
も小さくすることで、半導電体層27と接地されたアル
ミニウム素管15aとの接触を防止し、電荷のリークを
防止することができる。
【0114】また、転写ドラム11の直径は、転写紙一
枚が重なることなく巻きつく大きさ、即ち、本画像形成
装置において使用できる転写紙の最大幅、あるいは長さ
に応じた大きさに形成されている。
枚が重なることなく巻きつく大きさ、即ち、本画像形成
装置において使用できる転写紙の最大幅、あるいは長さ
に応じた大きさに形成されている。
【0115】これにより、転写紙を安定して転写ドラム
11に巻き付けることができ、この結果、転写効率が向
上し、画質の向上を図ることができる。
11に巻き付けることができ、この結果、転写効率が向
上し、画質の向上を図ることができる。
【0116】ここで、上記の構成の画像形成装置におけ
る画像形成プロセスについて、図2、図6および図7を
参照しながら以下に説明する。
る画像形成プロセスについて、図2、図6および図7を
参照しながら以下に説明する。
【0117】まず、図2に示すように、自動給紙の場
合、本体最下段に設けられた給紙カセット5により、転
写紙を最上部から順番にピックアップローラ7にて一枚
ずつPFローラ8に送り出し、このPFローラ8を通過
した転写紙は、PSローラ10にて転写ドラム11形状
に沿ってカールされる。
合、本体最下段に設けられた給紙カセット5により、転
写紙を最上部から順番にピックアップローラ7にて一枚
ずつPFローラ8に送り出し、このPFローラ8を通過
した転写紙は、PSローラ10にて転写ドラム11形状
に沿ってカールされる。
【0118】一方、手動給紙の場合、本体正面に設けら
れた手差し給紙部6から転写紙を一枚ずつ送り出し、手
差しローラ9によりPSローラ10に搬送される。そし
て、転写紙は、PSローラ10にて転写ドラム11形状
に沿ってカールされる。
れた手差し給紙部6から転写紙を一枚ずつ送り出し、手
差しローラ9によりPSローラ10に搬送される。そし
て、転写紙は、PSローラ10にて転写ドラム11形状
に沿ってカールされる。
【0119】次いで、図6に示すように、PSローラ1
0にてカールされた転写紙Pは、転写ドラム11とグラ
ンドローラ12との間に搬送され、転写ドラム11の半
導電体層27に蓄積された電荷が、半導電体層27表
面、転写紙P内面を介して転写紙P表面に電荷が誘起さ
れる。これにより、転写紙Pが転写ドラム11表面に静
電吸着される。
0にてカールされた転写紙Pは、転写ドラム11とグラ
ンドローラ12との間に搬送され、転写ドラム11の半
導電体層27に蓄積された電荷が、半導電体層27表
面、転写紙P内面を介して転写紙P表面に電荷が誘起さ
れる。これにより、転写紙Pが転写ドラム11表面に静
電吸着される。
【0120】その後、転写ドラム11に吸着された転写
紙Pは、図7に示すように、転写ドラム11と感光体ド
ラム15との圧接部である転写ポイントXまで搬送さ
れ、感光体ドラム15上に形成されたトナーの電荷と転
写紙P表面の電荷との電位差により転写紙Pに上記のト
ナー像が転写される。
紙Pは、図7に示すように、転写ドラム11と感光体ド
ラム15との圧接部である転写ポイントXまで搬送さ
れ、感光体ドラム15上に形成されたトナーの電荷と転
写紙P表面の電荷との電位差により転写紙Pに上記のト
ナー像が転写される。
【0121】このとき、感光体ドラム15では、一色毎
に帯電、露光、現像、転写が行われている。したがっ
て、転写紙Pは、転写ドラム11に吸着されたままで、
転写ドラム11上で回転し、1回転する毎に一色の転写
が行われ、最大4回転で一つのフルカラー画像を得るよ
うになっている。但し、白黒画像、もしくはモノカラー
画像を得る場合には、転写ドラム11の回転は、一回で
良い。
に帯電、露光、現像、転写が行われている。したがっ
て、転写紙Pは、転写ドラム11に吸着されたままで、
転写ドラム11上で回転し、1回転する毎に一色の転写
が行われ、最大4回転で一つのフルカラー画像を得るよ
うになっている。但し、白黒画像、もしくはモノカラー
画像を得る場合には、転写ドラム11の回転は、一回で
良い。
【0122】さらに、転写紙P上に全てのトナー像が転
写されれば、転写紙Pは、転写ドラム11の円周上に離
接可能に設けられた剥離爪14により転写ドラム11表
面から強制的に剥離され、定着ガイド22へと導かれ
る。
写されれば、転写紙Pは、転写ドラム11の円周上に離
接可能に設けられた剥離爪14により転写ドラム11表
面から強制的に剥離され、定着ガイド22へと導かれ
る。
【0123】その後、定着ガイド22によって定着ロー
ラ23までガイドされ、転写紙Pのトナー像は、定着ロ
ーラ23の温度と圧力により転写紙P上に融着され、定
着される。
ラ23までガイドされ、転写紙Pのトナー像は、定着ロ
ーラ23の温度と圧力により転写紙P上に融着され、定
着される。
【0124】そして、定着済の転写紙Pは、排出ローラ
24により排出トレイ25上に排出される。
24により排出トレイ25上に排出される。
【0125】以上のように、上記の転写ドラム11は、
内側からアルミニウムからなる導電体層26、発泡ウレ
タンからなる半導電体層27、ポリフッ化ビニリデンも
しくはPET(ポリエチレンテレフタテート)からなる
誘電体層28で形成されている。これにより、上記導電
体層26に電圧を印加することで、導電体層26から順
に電荷が誘起され、半導電体層27に電荷が蓄積され
る。そして、転写ドラム11とグランドローラ12との
間に、転写紙が搬送されると、この転写紙に半導電体層
27に蓄積された電荷が移動して、転写紙を転写ドラム
11に静電吸着させるようになっている。
内側からアルミニウムからなる導電体層26、発泡ウレ
タンからなる半導電体層27、ポリフッ化ビニリデンも
しくはPET(ポリエチレンテレフタテート)からなる
誘電体層28で形成されている。これにより、上記導電
体層26に電圧を印加することで、導電体層26から順
に電荷が誘起され、半導電体層27に電荷が蓄積され
る。そして、転写ドラム11とグランドローラ12との
間に、転写紙が搬送されると、この転写紙に半導電体層
27に蓄積された電荷が移動して、転写紙を転写ドラム
11に静電吸着させるようになっている。
【0126】したがって、従来のように空中放電による
電荷注入による転写紙の吸着、転写を行うのではなく、
電荷の誘起による転写紙の吸着、転写を行うため、電圧
も低くてすみ、電圧のコントロールも行い易い。また、
外圧による電圧のバラツキを無くすことができる。
電荷注入による転写紙の吸着、転写を行うのではなく、
電荷の誘起による転写紙の吸着、転写を行うため、電圧
も低くてすみ、電圧のコントロールも行い易い。また、
外圧による電圧のバラツキを無くすことができる。
【0127】これにより、転写ドラム11にかかる電圧
が、湿度、温度等の環境による影響を受けずに電圧を一
定に保持することができるので、転写効率を向上させ、
画質の向上を図ることができる。
が、湿度、温度等の環境による影響を受けずに電圧を一
定に保持することができるので、転写効率を向上させ、
画質の向上を図ることができる。
【0128】また、従来のように、放電により転写ドラ
ム11表面に電荷を誘起させて帯電させる場合に比べ
て、転写ドラム11表面を安定して帯電させることがで
きるので、転写紙の吸着および転写を安定して行うこと
ができる。
ム11表面に電荷を誘起させて帯電させる場合に比べ
て、転写ドラム11表面を安定して帯電させることがで
きるので、転写紙の吸着および転写を安定して行うこと
ができる。
【0129】しかも、導電体層26に電圧を印加するだ
けで、半導電体層27、誘電体層28の順に電荷が誘起
して転写ドラム11表面を帯電させることができるの
で、従来のように空中放電により転写ドラム11の表面
を帯電させる場合に比べて、低い電圧で済むので、電圧
制御が簡単になり、駆動用エネルギーも少なくてすむ。
けで、半導電体層27、誘電体層28の順に電荷が誘起
して転写ドラム11表面を帯電させることができるの
で、従来のように空中放電により転写ドラム11の表面
を帯電させる場合に比べて、低い電圧で済むので、電圧
制御が簡単になり、駆動用エネルギーも少なくてすむ。
【0130】また、電圧を印加する箇所が一か所で済む
ので、従来のように、各帯電器毎に電圧を印加させる必
要がなく、装置の簡略化を図ると共に、製造に係る費用
を安価なものとすることができる。
ので、従来のように、各帯電器毎に電圧を印加させる必
要がなく、装置の簡略化を図ると共に、製造に係る費用
を安価なものとすることができる。
【0131】また、転写ドラム11の帯電を接触帯電に
より行っているので、転写ドラム11表面に疵がついて
も、電界領域が変化しないので、転写ドラム11表面の
疵の部分で電界バランスが狂うことがない。これによ
り、その部分で白抜け等の転写不良も生じないので、転
写効率を向上させることができる。
より行っているので、転写ドラム11表面に疵がついて
も、電界領域が変化しないので、転写ドラム11表面の
疵の部分で電界バランスが狂うことがない。これによ
り、その部分で白抜け等の転写不良も生じないので、転
写効率を向上させることができる。
【0132】さらに、空中放電のように、空気の温湿度
等の環境に影響されにくいので、転写ドラム11の表面
電位にバラツキが生じなくなり、転写紙の吸着不良およ
び印字みだれ等を無くすことができる。これによって
も、転写効率を向上させ、画質の向上を図ることができ
る。
等の環境に影響されにくいので、転写ドラム11の表面
電位にバラツキが生じなくなり、転写紙の吸着不良およ
び印字みだれ等を無くすことができる。これによって
も、転写効率を向上させ、画質の向上を図ることができ
る。
【0133】また、転写紙Pは、転写ドラム11の帯電
極性とは逆の極性に帯電されるので、転写前に帯電して
いた電荷が除去されることになる。これによって、転写
紙Pの転写ドラム11への吸着度を向上させることがで
き、この結果、複写枚数が増加しても常に安定した転写
紙Pの転写ドラム11への吸着を行なうことができ、複
写画像を良好に維持することができる。
極性とは逆の極性に帯電されるので、転写前に帯電して
いた電荷が除去されることになる。これによって、転写
紙Pの転写ドラム11への吸着度を向上させることがで
き、この結果、複写枚数が増加しても常に安定した転写
紙Pの転写ドラム11への吸着を行なうことができ、複
写画像を良好に維持することができる。
【0134】尚、上記の導電体層26として円筒状のア
ルミニウムを使用しているが、他の導電体を使用しても
良い。また、半導電体層27を発泡ウレタンで形成して
いるが、他の半導電体としてシリコン等の弾性体を使用
しても良い。また、前述のように誘電体層28をポリフ
ッ化ビニリデンで形成しているが、他の誘電体としてP
ET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂を使用し
ても良い。
ルミニウムを使用しているが、他の導電体を使用しても
良い。また、半導電体層27を発泡ウレタンで形成して
いるが、他の半導電体としてシリコン等の弾性体を使用
しても良い。また、前述のように誘電体層28をポリフ
ッ化ビニリデンで形成しているが、他の誘電体としてP
ET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂を使用し
ても良い。
【0135】また、本実施例では、転写ドラム11とし
て、図3に示すように、導電体層26、半導電体層27
および誘電体層28の3層構造のものを使用している
が、これに限定するものではなく、最内層に導電体層2
6、最外層に誘電体層28を使用した転写ドラムであれ
ば良い。
て、図3に示すように、導電体層26、半導電体層27
および誘電体層28の3層構造のものを使用している
が、これに限定するものではなく、最内層に導電体層2
6、最外層に誘電体層28を使用した転写ドラムであれ
ば良い。
【0136】例えば、上記転写ドラム11の代わりに、
図11に示す最内層に導電体層26、最外層に誘電体層
28で形成された転写ドラム36を使用しても良い。こ
の場合においても導電体層26は電源部32によって電
圧が印加されるようになっている。
図11に示す最内層に導電体層26、最外層に誘電体層
28で形成された転写ドラム36を使用しても良い。こ
の場合においても導電体層26は電源部32によって電
圧が印加されるようになっている。
【0137】また、上記の転写ドラム36の他には、図
12に示すように、最内層に導電体層26、最外層に誘
電体層28で形成された転写ドラム37を使用しても良
い。この転写ドラム37は、導電体層26と電源部32
との間に抵抗33を接続している。この抵抗33は、上
記した転写ドラム11の半導電体層27の抵抗値と同じ
抵抗値としている。この場合においても、導電体層26
は、電源部32によって電圧が印加されるようになって
いる。
12に示すように、最内層に導電体層26、最外層に誘
電体層28で形成された転写ドラム37を使用しても良
い。この転写ドラム37は、導電体層26と電源部32
との間に抵抗33を接続している。この抵抗33は、上
記した転写ドラム11の半導電体層27の抵抗値と同じ
抵抗値としている。この場合においても、導電体層26
は、電源部32によって電圧が印加されるようになって
いる。
【0138】さらに、上記転写ドラム37の他には、図
13に示すように、最内層から導電体層26、上記転写
ドラム11の半導電体層27相当の誘電率および抵抗値
からなる半導電体フィルム34(ドラム内側)と誘電体
層28相当の誘電率および抵抗値からなる誘電体フィル
ム35(ドラム外側)とからなる2層フィルムの順に積
層された転写ドラム38を使用しても良い。この場合に
おいても導電体層26は電源部32によって電圧が印加
されるようになっている。
13に示すように、最内層から導電体層26、上記転写
ドラム11の半導電体層27相当の誘電率および抵抗値
からなる半導電体フィルム34(ドラム内側)と誘電体
層28相当の誘電率および抵抗値からなる誘電体フィル
ム35(ドラム外側)とからなる2層フィルムの順に積
層された転写ドラム38を使用しても良い。この場合に
おいても導電体層26は電源部32によって電圧が印加
されるようになっている。
【0139】但し、図11ないし図13の転写ドラム
は、後述の各実施例においても適用可能とする。
は、後述の各実施例においても適用可能とする。
【0140】尚、本実施例における各部材は、図14に
示す制御装置148によって駆動制御されている。ま
た、この制御装置148は、以下の各実施例の各部材の
駆動制御をも行なうものとする。
示す制御装置148によって駆動制御されている。ま
た、この制御装置148は、以下の各実施例の各部材の
駆動制御をも行なうものとする。
【0141】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図15(a)に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、上記実施例1の部材と同一の機能を有する部材
には、同一の符号を付記し、その説明は省略する。以下
の実施例においても同様とする。
図15(a)に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、上記実施例1の部材と同一の機能を有する部材
には、同一の符号を付記し、その説明は省略する。以下
の実施例においても同様とする。
【0142】本実施例の画像形成装置は、上記実施例1
の図1に示すグランドローラ12に代えて、図15
(a)に示すように、ローラ型ブラシ101を備えてい
る。このローラ型ブラシ101は、転写ドラム11の幅
とほぼ同じ幅を有するように形成されており、転写紙P
がこの転写ドラム11とローラ型ブラシ101との間を
通過するときに、転写紙Pを転写ドラム11側に圧接す
るようになっている。このローラ型ブラシ101の駆動
機構は、上記実施例1のグランドローラ12の駆動機構
と同様なものとする。また、ローラ型ブラシ101は、
接地線101aを介して接地されている。
の図1に示すグランドローラ12に代えて、図15
(a)に示すように、ローラ型ブラシ101を備えてい
る。このローラ型ブラシ101は、転写ドラム11の幅
とほぼ同じ幅を有するように形成されており、転写紙P
がこの転写ドラム11とローラ型ブラシ101との間を
通過するときに、転写紙Pを転写ドラム11側に圧接す
るようになっている。このローラ型ブラシ101の駆動
機構は、上記実施例1のグランドローラ12の駆動機構
と同様なものとする。また、ローラ型ブラシ101は、
接地線101aを介して接地されている。
【0143】また、ローラ型ブラシ101の転写紙Pの
搬送方向の上流側には、転写紙Pを所定の極性、即ち転
写ドラム11の帯電極性とは逆の極性に帯電させる帯電
性部材102が設けられている。この帯電性部材102
は、転写ドラム11の幅方向の長さと同じ長さを有する
板状の部材からなっている。また、帯電性部材102
は、ローラ型ブラシ101の接地線101aを介して接
地されている。さらに、帯電性部材102は、上記実施
例1の表1に示す材質のもので構成されており、例え
ば、転写ドラム11の印加電圧の極性がプラスであれ
ば、転写紙Pをマイナスに帯電させるような素材で形成
され、また、転写ドラム11の印加電圧の極性がマイナ
スであれば、転写紙Pをプラスに帯電させるような素材
で形成されるようになっている。尚、上記の帯電性部材
102は、転写紙Pを所定の極性に帯電させることがで
きれば、その形状は限定しない。
搬送方向の上流側には、転写紙Pを所定の極性、即ち転
写ドラム11の帯電極性とは逆の極性に帯電させる帯電
性部材102が設けられている。この帯電性部材102
は、転写ドラム11の幅方向の長さと同じ長さを有する
板状の部材からなっている。また、帯電性部材102
は、ローラ型ブラシ101の接地線101aを介して接
地されている。さらに、帯電性部材102は、上記実施
例1の表1に示す材質のもので構成されており、例え
ば、転写ドラム11の印加電圧の極性がプラスであれ
ば、転写紙Pをマイナスに帯電させるような素材で形成
され、また、転写ドラム11の印加電圧の極性がマイナ
スであれば、転写紙Pをプラスに帯電させるような素材
で形成されるようになっている。尚、上記の帯電性部材
102は、転写紙Pを所定の極性に帯電させることがで
きれば、その形状は限定しない。
【0144】上記のように転写紙Pを転写ドラム11に
吸着させる前に、強制的に転写ドラム11の帯電極性と
は逆の極性に帯電させることで、転写紙P上の不要な電
荷、即ち転写ドラム11と同一極性の電荷を除去するこ
とができる。したがって、転写紙Pの転写ドラム11へ
の吸着性能を向上させることができる。
吸着させる前に、強制的に転写ドラム11の帯電極性と
は逆の極性に帯電させることで、転写紙P上の不要な電
荷、即ち転写ドラム11と同一極性の電荷を除去するこ
とができる。したがって、転写紙Pの転写ドラム11へ
の吸着性能を向上させることができる。
【0145】また、帯電性部材102を板状部材で形成
した場合、転写紙Pの搬送側の長さとそのときの転写紙
Pへの帯電効果との関係を表7に示す。
した場合、転写紙Pの搬送側の長さとそのときの転写紙
Pへの帯電効果との関係を表7に示す。
【0146】
【表7】
【0147】上記の表7から、帯電性部材102の転写
紙Pの搬送側の長さが少なくとも10mm以上であれ
ば、転写紙Pを帯電させることが可能となり、特に、5
0mm以上であることが望ましいことが分かる。
紙Pの搬送側の長さが少なくとも10mm以上であれ
ば、転写紙Pを帯電させることが可能となり、特に、5
0mm以上であることが望ましいことが分かる。
【0148】転写紙Pの帯電は、転写紙Pが帯電性部材
102を通過してローラ型ブラシ101と転写ドラム1
1との接触点に到達すると同時に、転写ドラム11に電
圧が印加されて行なわれる。このときのローラ型ブラシ
101のブラシ面の転写ドラム11への食い込み量、即
ちローラ型ブラシ101と転写ドラム11との交差量
と、この交差量に対応する転写紙Pへの帯電効果を表8
に示す。尚、転写紙Pへの帯電効果とは、転写紙Pの帯
電のし易さを示すものである。
102を通過してローラ型ブラシ101と転写ドラム1
1との接触点に到達すると同時に、転写ドラム11に電
圧が印加されて行なわれる。このときのローラ型ブラシ
101のブラシ面の転写ドラム11への食い込み量、即
ちローラ型ブラシ101と転写ドラム11との交差量
と、この交差量に対応する転写紙Pへの帯電効果を表8
に示す。尚、転写紙Pへの帯電効果とは、転写紙Pの帯
電のし易さを示すものである。
【0149】
【表8】
【0150】上記の表8から、転写紙Pへの帯電効果を
得るためには、ローラ型ブラシ101と転写ドラム11
とが接触していれば良く、特に、交差量が0.5mm〜
3.0mmであることが望ましいことが分かる。
得るためには、ローラ型ブラシ101と転写ドラム11
とが接触していれば良く、特に、交差量が0.5mm〜
3.0mmであることが望ましいことが分かる。
【0151】このように、転写ドラム11とローラ型ブ
ラシ101との交差量が、上記の範囲であれば、転写ド
ラム11とローラ型ブラシ101とが接触した状態とな
っているので、転写紙Pへの帯電性能の向上を図ること
ができるともに、ローラ型ブラシ101を転写ドラム1
1に従動させることができ、これによって、転写紙Pを
安定して搬送することができるようになっている。
ラシ101との交差量が、上記の範囲であれば、転写ド
ラム11とローラ型ブラシ101とが接触した状態とな
っているので、転写紙Pへの帯電性能の向上を図ること
ができるともに、ローラ型ブラシ101を転写ドラム1
1に従動させることができ、これによって、転写紙Pを
安定して搬送することができるようになっている。
【0152】また、転写紙Pの1回転終了後における転
写ドラム11とローラ型ブラシ101との離間量に対す
る転写紙Pへの帯電効果を表9に示す。この転写紙Pの
帯電効果とは、転写紙Pに形成されるトナー像の形成状
態を示すものである。
写ドラム11とローラ型ブラシ101との離間量に対す
る転写紙Pへの帯電効果を表9に示す。この転写紙Pの
帯電効果とは、転写紙Pに形成されるトナー像の形成状
態を示すものである。
【0153】
【表9】
【0154】上記の表9から、転写紙Pへの帯電効果を
得るには、ローラ型ブラシ101と転写ドラム11との
離間量が少なくとも0.5mm以上必要であることが分
かり、特に、1.0mm以上であることが望ましいこと
が分かる。したがって、ローラ型ブラシ101と転写ド
ラム11との離間量が1.0mm以上あれば、転写紙P
に形成されるトナー像の形成状態が良好なものとなり、
この結果、形成画像を良好なものとすることができる。
また、ローラ型ブラシ101と転写ドラム11との離間
量が0.5mmよりも小さければ、転写紙Pに形成され
るトナー像の形成状態が悪くなる。
得るには、ローラ型ブラシ101と転写ドラム11との
離間量が少なくとも0.5mm以上必要であることが分
かり、特に、1.0mm以上であることが望ましいこと
が分かる。したがって、ローラ型ブラシ101と転写ド
ラム11との離間量が1.0mm以上あれば、転写紙P
に形成されるトナー像の形成状態が良好なものとなり、
この結果、形成画像を良好なものとすることができる。
また、ローラ型ブラシ101と転写ドラム11との離間
量が0.5mmよりも小さければ、転写紙Pに形成され
るトナー像の形成状態が悪くなる。
【0155】また、ローラ型ブラシ101のブラシ部分
の抵抗と転写紙Pへの帯電効果との関係を表10に示
し、また、ローラ型ブラシ101のブラシ密度と転写紙
Pへの帯電効果との関係を表11に示す。
の抵抗と転写紙Pへの帯電効果との関係を表10に示
し、また、ローラ型ブラシ101のブラシ密度と転写紙
Pへの帯電効果との関係を表11に示す。
【0156】
【表10】
【0157】
【表11】
【0158】上記の表10から、ブラシ抵抗値が60k
Ω以下であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることがで
き、特に、36kΩ以下であることが望ましいことが分
かる。また、表11から、ブラシ密度が5000本/c
m2 以上であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることが
でき、特に2000本/cm2 以上であることが望まし
いことが分かる。
Ω以下であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることがで
き、特に、36kΩ以下であることが望ましいことが分
かる。また、表11から、ブラシ密度が5000本/c
m2 以上であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることが
でき、特に2000本/cm2 以上であることが望まし
いことが分かる。
【0159】以上の構成によれば、転写紙Pは、転写ド
ラム11の帯電極性とは逆の極性に帯電されるので、転
写前に帯電していた電荷が除去されることになる。これ
によって、転写紙Pの転写ドラム11への吸着する割合
(以下、吸着度と称する)を向上させることができ、こ
の結果、複写枚数が増加しても常に安定した転写紙Pの
転写ドラム11への吸着を行なうことができ、複写画像
を良好に維持することができる。
ラム11の帯電極性とは逆の極性に帯電されるので、転
写前に帯電していた電荷が除去されることになる。これ
によって、転写紙Pの転写ドラム11への吸着する割合
(以下、吸着度と称する)を向上させることができ、こ
の結果、複写枚数が増加しても常に安定した転写紙Pの
転写ドラム11への吸着を行なうことができ、複写画像
を良好に維持することができる。
【0160】〔実施例3〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図15(b)に基づいて説明すれば、以下の通り
である。尚、上記実施例1の部材と同一の機能を有する
部材には、同一の符号を付記し、その説明は省略する。
以下の実施例においても同様とする。
ついて図15(b)に基づいて説明すれば、以下の通り
である。尚、上記実施例1の部材と同一の機能を有する
部材には、同一の符号を付記し、その説明は省略する。
以下の実施例においても同様とする。
【0161】本実施例の画像形成装置は、上記実施例1
の図1に示すグランドローラ12に代えて、図15
(b)に示すように、櫛形ブラシ103を備えている。
この櫛形ブラシ103は、ブラシ面が転写ドラム11の
幅とほぼ同じ幅を有するように形成されており、転写紙
Pがこの転写ドラム11と櫛形ブラシ103との間を通
過するときに、転写紙Pを転写ドラム11側に圧接する
ようになっている。この櫛形ブラシ103の駆動機構
は、上記実施例1のグランドローラ12の駆動機構と同
様なものとする。また、櫛形ブラシ103は、接地線1
03aを介して接地されている。
の図1に示すグランドローラ12に代えて、図15
(b)に示すように、櫛形ブラシ103を備えている。
この櫛形ブラシ103は、ブラシ面が転写ドラム11の
幅とほぼ同じ幅を有するように形成されており、転写紙
Pがこの転写ドラム11と櫛形ブラシ103との間を通
過するときに、転写紙Pを転写ドラム11側に圧接する
ようになっている。この櫛形ブラシ103の駆動機構
は、上記実施例1のグランドローラ12の駆動機構と同
様なものとする。また、櫛形ブラシ103は、接地線1
03aを介して接地されている。
【0162】また、櫛形ブラシ103の転写紙Pの搬送
方向の上流側には、転写紙Pを所定の極性、即ち転写ド
ラム11の帯電極性とは逆の極性に帯電させる帯電性部
材104が設けられている。この帯電性部材104は、
転写ドラム11の幅方向の長さと同じ長さを有する板状
の部材からなっている。また、帯電性部材104は、櫛
形ブラシ103の接地線103aに接続され、上記実施
例1の表1に示す材質のもので構成されており、例え
ば、転写ドラム11の印加電圧の極性がプラスであれ
ば、転写紙Pをマイナスに帯電させるような素材で形成
され、また、転写ドラム11の印加電圧の極性がマイナ
スであれば、転写紙Pをプラスに帯電させるような素材
で形成されるようになっている。尚、上記の帯電性部材
104は、転写紙Pを所定の極性に帯電させることがで
きれば、その形状は限定しない。
方向の上流側には、転写紙Pを所定の極性、即ち転写ド
ラム11の帯電極性とは逆の極性に帯電させる帯電性部
材104が設けられている。この帯電性部材104は、
転写ドラム11の幅方向の長さと同じ長さを有する板状
の部材からなっている。また、帯電性部材104は、櫛
形ブラシ103の接地線103aに接続され、上記実施
例1の表1に示す材質のもので構成されており、例え
ば、転写ドラム11の印加電圧の極性がプラスであれ
ば、転写紙Pをマイナスに帯電させるような素材で形成
され、また、転写ドラム11の印加電圧の極性がマイナ
スであれば、転写紙Pをプラスに帯電させるような素材
で形成されるようになっている。尚、上記の帯電性部材
104は、転写紙Pを所定の極性に帯電させることがで
きれば、その形状は限定しない。
【0163】上記のように転写紙Pを転写ドラム11に
吸着させる前に、転写ドラム11の帯電極性とは逆に帯
電させることで、転写紙P上の不要な電荷、即ち転写ド
ラム11と同一極性の電荷を除去することができる。し
たがって、転写紙Pの転写ドラム11への吸着性能を向
上させることができる。
吸着させる前に、転写ドラム11の帯電極性とは逆に帯
電させることで、転写紙P上の不要な電荷、即ち転写ド
ラム11と同一極性の電荷を除去することができる。し
たがって、転写紙Pの転写ドラム11への吸着性能を向
上させることができる。
【0164】また、帯電性部材104を板状部材で形成
した場合、転写紙Pの搬送側の長さとそのときの転写紙
Pへの帯電効果との関係を表12に示す。
した場合、転写紙Pの搬送側の長さとそのときの転写紙
Pへの帯電効果との関係を表12に示す。
【0165】
【表12】
【0166】上記の表12から、帯電性部材104の転
写紙Pの搬送側の長さが少なくとも10mm以上あれ
ば、転写紙Pを帯電させることが可能となり、特に、5
0mm以上であることが望ましいことが分かる。
写紙Pの搬送側の長さが少なくとも10mm以上あれ
ば、転写紙Pを帯電させることが可能となり、特に、5
0mm以上であることが望ましいことが分かる。
【0167】転写紙Pの帯電は、転写紙Pが帯電性部材
104を通過して櫛形ブラシ103と転写ドラム11と
の接触点に到達すると同時に、転写ドラム11に電圧が
印加されて行なわれる。このときの櫛形ブラシ103の
ブラシ面の転写ドラム11への食い込み量、即ち櫛形ブ
ラシ103と転写ドラム11との交差量と、この交差量
に対応する転写紙Pへの帯電効果を表13に示す。尚、
転写紙Pへの帯電効果とは、転写紙Pの帯電のし易さを
示すものである。
104を通過して櫛形ブラシ103と転写ドラム11と
の接触点に到達すると同時に、転写ドラム11に電圧が
印加されて行なわれる。このときの櫛形ブラシ103の
ブラシ面の転写ドラム11への食い込み量、即ち櫛形ブ
ラシ103と転写ドラム11との交差量と、この交差量
に対応する転写紙Pへの帯電効果を表13に示す。尚、
転写紙Pへの帯電効果とは、転写紙Pの帯電のし易さを
示すものである。
【0168】
【表13】
【0169】上記の表13から、転写紙Pへの帯電効果
を得るためには、櫛形ブラシ103と転写ドラム11と
が接触していれば良く、特に、交差量が0.5mm〜
3.0mmであることが望ましいことが分かる。
を得るためには、櫛形ブラシ103と転写ドラム11と
が接触していれば良く、特に、交差量が0.5mm〜
3.0mmであることが望ましいことが分かる。
【0170】このように、転写ドラム11と櫛形ブラシ
103との交差量が、上記の範囲であれば、転写ドラム
11と櫛形ブラシ103とが接触した状態となっている
ので、転写紙Pへの帯電性能の向上を図ることができる
ともに、櫛形ブラシ103を転写ドラム11に従動させ
ることができ、これによって、転写紙Pを搬送すること
ができるようになっている。
103との交差量が、上記の範囲であれば、転写ドラム
11と櫛形ブラシ103とが接触した状態となっている
ので、転写紙Pへの帯電性能の向上を図ることができる
ともに、櫛形ブラシ103を転写ドラム11に従動させ
ることができ、これによって、転写紙Pを搬送すること
ができるようになっている。
【0171】また、転写紙Pの1回転終了後における転
写ドラム11と櫛形ブラシ103との離間量に対する転
写紙Pへの帯電効果を表14に示す。この転写紙Pの帯
電効果とは、転写紙Pに形成されるトナー像の形成状態
を示すものである。
写ドラム11と櫛形ブラシ103との離間量に対する転
写紙Pへの帯電効果を表14に示す。この転写紙Pの帯
電効果とは、転写紙Pに形成されるトナー像の形成状態
を示すものである。
【0172】
【表14】
【0173】上記の表14から、転写紙Pへの帯電効果
は、櫛形ブラシ103と転写ドラム11との離間量が少
なくとも0.5mm以上必要であることが分かり、特
に、1.0mm以上であることが望ましいことが分か
る。
は、櫛形ブラシ103と転写ドラム11との離間量が少
なくとも0.5mm以上必要であることが分かり、特
に、1.0mm以上であることが望ましいことが分か
る。
【0174】したがって、櫛形ブラシ103と転写ドラ
ム11との離間量が1.0mm以上あれば、転写紙Pに
形成されるトナー像の形成状態が良好なものとなり、こ
の結果、形成画像を良好なものとすることができる。ま
た、櫛形ブラシ103と転写ドラム11との離間量が
0.5mmよりも小さければ、転写紙Pに形成されるト
ナー像の形成状態が悪くなる。
ム11との離間量が1.0mm以上あれば、転写紙Pに
形成されるトナー像の形成状態が良好なものとなり、こ
の結果、形成画像を良好なものとすることができる。ま
た、櫛形ブラシ103と転写ドラム11との離間量が
0.5mmよりも小さければ、転写紙Pに形成されるト
ナー像の形成状態が悪くなる。
【0175】また、櫛形ブラシ103のブラシ部分の抵
抗と転写紙Pへの帯電効果との関係を表15に示し、ま
た、櫛形ブラシ103のブラシの毛群間のピッチと転写
紙Pへの帯電効果との関係を表16に示す。
抗と転写紙Pへの帯電効果との関係を表15に示し、ま
た、櫛形ブラシ103のブラシの毛群間のピッチと転写
紙Pへの帯電効果との関係を表16に示す。
【0176】
【表15】
【0177】
【表16】
【0178】上記の表15から、ブラシ抵抗値が60k
Ω以下であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることがで
き、特に、36kΩ以下であることが望ましいことが分
かる。また、表16から、毛群間のピッチが6.0mm
以下であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることがで
き、特に1.6mm以下であることが望ましいことが分
かる。
Ω以下であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることがで
き、特に、36kΩ以下であることが望ましいことが分
かる。また、表16から、毛群間のピッチが6.0mm
以下であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることがで
き、特に1.6mm以下であることが望ましいことが分
かる。
【0179】以上の構成によれば、転写紙Pは、転写ド
ラム11の帯電極性とは逆の極性に帯電されるので、転
写前に帯電していた電荷が除去されることになる。これ
によって、転写紙Pの転写ドラム11への吸着度を向上
させることができ、この結果、複写枚数が増加しても常
に安定した転写紙Pの転写ドラム11への吸着を行なう
ことができ、複写画像を良好に維持することができる。
ラム11の帯電極性とは逆の極性に帯電されるので、転
写前に帯電していた電荷が除去されることになる。これ
によって、転写紙Pの転写ドラム11への吸着度を向上
させることができ、この結果、複写枚数が増加しても常
に安定した転写紙Pの転写ドラム11への吸着を行なう
ことができ、複写画像を良好に維持することができる。
【0180】尚、上記実施例1ないし実施例3では、転
写紙Pが転写ドラム11に吸着される前に、転写紙Pを
転写ドラム11の帯電極性と逆の極性で帯電させること
で、転写紙Pの転写ドラム11への吸着度の向上を図っ
ている。ところが、実施例1のように、接地されたグラ
ンドローラ12のみによる帯電では、実施例2によるロ
ーラ型ブラシ101を使用した帯電よりも転写ドラム1
1からの放電が起こりにくく転写紙Pの帯電性能が劣る
という問題が生じる。また、実施例2のローラ型ブラシ
101あるいは実施例3の櫛形ブラシ103のみによる
帯電では、転写紙Pを転写ドラム11に密着させにくい
という問題が生じる。
写紙Pが転写ドラム11に吸着される前に、転写紙Pを
転写ドラム11の帯電極性と逆の極性で帯電させること
で、転写紙Pの転写ドラム11への吸着度の向上を図っ
ている。ところが、実施例1のように、接地されたグラ
ンドローラ12のみによる帯電では、実施例2によるロ
ーラ型ブラシ101を使用した帯電よりも転写ドラム1
1からの放電が起こりにくく転写紙Pの帯電性能が劣る
という問題が生じる。また、実施例2のローラ型ブラシ
101あるいは実施例3の櫛形ブラシ103のみによる
帯電では、転写紙Pを転写ドラム11に密着させにくい
という問題が生じる。
【0181】そこで、以下の実施例4では、転写紙Pの
帯電性能を向上させるとともに、転写紙Pの転写ドラム
11への密着性を向上させる画像形成装置を示す。
帯電性能を向上させるとともに、転写紙Pの転写ドラム
11への密着性を向上させる画像形成装置を示す。
【0182】〔実施例4〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図16ないし図19に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
ついて図16ないし図19に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0183】本実施例の画像形成装置は、実施例1のグ
ランドローラ12に代えて、図16に示すように、転写
紙Pを転写ドラム11に圧接する圧接ローラ(密着搬送
手段)111と、この圧接ローラ111の下流側に設け
られ、転写紙Pを帯電させる導電性ブラシ(転写紙用帯
電手段)112とを備えている。
ランドローラ12に代えて、図16に示すように、転写
紙Pを転写ドラム11に圧接する圧接ローラ(密着搬送
手段)111と、この圧接ローラ111の下流側に設け
られ、転写紙Pを帯電させる導電性ブラシ(転写紙用帯
電手段)112とを備えている。
【0184】上記の圧接ローラ111は、転写ドラム1
1の幅方向に延設され、その両端側でソレノイド12b
(図14)等の駆動動機構により上下動するように構成
されている。つまり、通常、転写紙Pが搬送されていな
いときには転写ドラム11から離間した状態で待機し、
転写紙Pが搬送されると転写ドラム11側に移動し、転
写紙Pを転写ドラム11に圧接し、圧接した状態で矢印
方向に回転し、転写紙Pを搬送する。そして、圧接ロー
ラ111は、転写紙Pが転写ドラム11上に巻き付けら
れた状態で1回転すると、再び転写ドラム11から離間
する。
1の幅方向に延設され、その両端側でソレノイド12b
(図14)等の駆動動機構により上下動するように構成
されている。つまり、通常、転写紙Pが搬送されていな
いときには転写ドラム11から離間した状態で待機し、
転写紙Pが搬送されると転写ドラム11側に移動し、転
写紙Pを転写ドラム11に圧接し、圧接した状態で矢印
方向に回転し、転写紙Pを搬送する。そして、圧接ロー
ラ111は、転写紙Pが転写ドラム11上に巻き付けら
れた状態で1回転すると、再び転写ドラム11から離間
する。
【0185】尚、上記圧接ローラ111は、材質として
特に限定しないが、転写ドラム11への圧接を考慮した
場合、硬い材質のものが望ましい。また、材質の電気的
性質についても特に限定しない。
特に限定しないが、転写ドラム11への圧接を考慮した
場合、硬い材質のものが望ましい。また、材質の電気的
性質についても特に限定しない。
【0186】上記導電性ブラシ112は、上記圧接ロー
ラ111と同様に、ブラシ面が転写ドラム11の幅方向
に延設され、その両端側でソレノイド12b等の上下動
機構により上下動するように構成されている。この場
合、導電性ブラシ112の上下動は、上記圧接ローラ1
11と同様のタイミングで行なわれる。
ラ111と同様に、ブラシ面が転写ドラム11の幅方向
に延設され、その両端側でソレノイド12b等の上下動
機構により上下動するように構成されている。この場
合、導電性ブラシ112の上下動は、上記圧接ローラ1
11と同様のタイミングで行なわれる。
【0187】また、導電性ブラシ112は、接地されて
おり、搬送された転写紙Pと接触して転写ドラム11を
放電させるようになっている。つまり、導電性ブラシ1
12と接触することで、転写紙Pと導電性ブラシ112
との間で放電が起こり、転写紙P上に転写ドラム11と
は逆極性の電荷が帯電する。これによって、転写紙Pを
転写ドラム11に静電的に吸着させている。
おり、搬送された転写紙Pと接触して転写ドラム11を
放電させるようになっている。つまり、導電性ブラシ1
12と接触することで、転写紙Pと導電性ブラシ112
との間で放電が起こり、転写紙P上に転写ドラム11と
は逆極性の電荷が帯電する。これによって、転写紙Pを
転写ドラム11に静電的に吸着させている。
【0188】上記導電性ブラシ112は、図17に示す
ように、所定本数のブラシ毛で構成されるブラシ毛群1
13…と、これらブラシ毛群113…を支持するブラシ
支持部材114とで構成されている。上記ブラシ毛群1
13の素材としては、例えばステンレス繊維、カーボン
繊維、銅染色アクリル繊維等の導電性のものが使用され
ている。導電性ブラシ112として櫛形ブラシを使用し
たが、例えばローラ型のブラシを使用しても良い。しか
しながら、このローラ型のブラシは、櫛形ブラシに比べ
て転写ドラム11からの放電を起こさせ難い。このた
め、本実施例では、櫛形ブラシからなる導電性ブラシ1
12を使用している。
ように、所定本数のブラシ毛で構成されるブラシ毛群1
13…と、これらブラシ毛群113…を支持するブラシ
支持部材114とで構成されている。上記ブラシ毛群1
13の素材としては、例えばステンレス繊維、カーボン
繊維、銅染色アクリル繊維等の導電性のものが使用され
ている。導電性ブラシ112として櫛形ブラシを使用し
たが、例えばローラ型のブラシを使用しても良い。しか
しながら、このローラ型のブラシは、櫛形ブラシに比べ
て転写ドラム11からの放電を起こさせ難い。このた
め、本実施例では、櫛形ブラシからなる導電性ブラシ1
12を使用している。
【0189】ここで、上記ブラシ毛の抵抗値と転写紙P
の帯電効果との関係を表17に示し、ブラシ毛群113
間のピッチ(以下、ファーピッチと称する)と転写紙P
の帯電効果との関係を表18に示す。
の帯電効果との関係を表17に示し、ブラシ毛群113
間のピッチ(以下、ファーピッチと称する)と転写紙P
の帯電効果との関係を表18に示す。
【0190】
【表17】
【0191】
【表18】
【0192】上記の表17から、ブラシ抵抗値が60k
Ω以下であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることがで
き、特に、36kΩ以下であることが望ましいことが分
かる。また、表18から、ファーピッチが6.0mm以
下であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることができ、
特に、1.6mm以下であることが望ましいことが分か
る。
Ω以下であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることがで
き、特に、36kΩ以下であることが望ましいことが分
かる。また、表18から、ファーピッチが6.0mm以
下であれば、転写紙Pへの帯電効果を得ることができ、
特に、1.6mm以下であることが望ましいことが分か
る。
【0193】また、上記圧接ローラ111と導電性ブラ
シ112とは、転写紙Pが転写ドラム11を1回転する
まで転写ドラム11に接触した状態となっている。した
がって、圧接ローラ111と導電性ブラシ112との転
写ドラム11への接触状態が転写紙Pの帯電性能に影響
を与える。
シ112とは、転写紙Pが転写ドラム11を1回転する
まで転写ドラム11に接触した状態となっている。した
がって、圧接ローラ111と導電性ブラシ112との転
写ドラム11への接触状態が転写紙Pの帯電性能に影響
を与える。
【0194】ここで、圧接ローラ111の転写ドラム1
1への接触時における食い込み量、即ち転写ドラム11
と圧接ローラ111との交差量と、転写紙Pの帯電効果
との関係を表19に示す。また、ブラシ毛群113の転
写ドラム11への接触時における食い込み量、即ち転写
ドラム11と導電性ブラシ112との交差量との関係を
表20に示す。
1への接触時における食い込み量、即ち転写ドラム11
と圧接ローラ111との交差量と、転写紙Pの帯電効果
との関係を表19に示す。また、ブラシ毛群113の転
写ドラム11への接触時における食い込み量、即ち転写
ドラム11と導電性ブラシ112との交差量との関係を
表20に示す。
【0195】
【表19】
【0196】
【表20】
【0197】上記の表19から、転写紙Pへの帯電効果
を得るためには、圧接ローラ111と転写ドラム11と
が接触していれば良く、特に、交差量が0.5mm〜
3.0mmの範囲であることが望ましいことが分かる。
また、上記の表20から、転写紙Pへの帯電効果を得る
ためには、導電性ブラシ112と転写ドラム11とが接
触していれば良く、特に、交差量が0.5mm〜3.0
mmであることが望ましいことが分かる。
を得るためには、圧接ローラ111と転写ドラム11と
が接触していれば良く、特に、交差量が0.5mm〜
3.0mmの範囲であることが望ましいことが分かる。
また、上記の表20から、転写紙Pへの帯電効果を得る
ためには、導電性ブラシ112と転写ドラム11とが接
触していれば良く、特に、交差量が0.5mm〜3.0
mmであることが望ましいことが分かる。
【0198】また、上記の圧接ローラ111と導電性ブ
ラシ112とは、転写紙Pが転写ドラム11に吸着され
て1回転した後は、転写ドラム11が離間するようにな
っている。
ラシ112とは、転写紙Pが転写ドラム11に吸着され
て1回転した後は、転写ドラム11が離間するようにな
っている。
【0199】ここで、転写紙Pの1回転終了後における
転写ドラム11と圧接ローラ111および導電性ブラシ
112との離間量に対する転写紙Pへの帯電効果を表2
1に示す。このときの転写紙Pの帯電効果とは、転写紙
Pに形成されるトナー像の形成状態を示すものであり、
転写紙P上のトナー像の形成に影響を与えない程効果は
大きくなるものとする。
転写ドラム11と圧接ローラ111および導電性ブラシ
112との離間量に対する転写紙Pへの帯電効果を表2
1に示す。このときの転写紙Pの帯電効果とは、転写紙
Pに形成されるトナー像の形成状態を示すものであり、
転写紙P上のトナー像の形成に影響を与えない程効果は
大きくなるものとする。
【0200】
【表21】
【0201】上記の表21から、転写紙Pへの帯電効果
は、圧接ローラ111および導電性ブラシ112と転写
ドラム11との離間量が少なくとも0.5mm以上必要
であることが分かり、特に、1.0mm以上あることが
望ましいことが分かる。したがって、圧接ローラ111
および導電性ブラシ112と転写ドラム11との離間量
が1.0mm以上あれば、転写紙Pに形成されるトナー
像の形成状態が良好なものとなり、この結果、形成画像
を良好なものとすることができることが分かる。また、
圧接ローラ111および導電性ブラシ112と転写ドラ
ム11との離間量が0.5mmよりも小さければ、転写
紙Pに形成されるトナー像の形成状態が悪くなることが
分かる。
は、圧接ローラ111および導電性ブラシ112と転写
ドラム11との離間量が少なくとも0.5mm以上必要
であることが分かり、特に、1.0mm以上あることが
望ましいことが分かる。したがって、圧接ローラ111
および導電性ブラシ112と転写ドラム11との離間量
が1.0mm以上あれば、転写紙Pに形成されるトナー
像の形成状態が良好なものとなり、この結果、形成画像
を良好なものとすることができることが分かる。また、
圧接ローラ111および導電性ブラシ112と転写ドラ
ム11との離間量が0.5mmよりも小さければ、転写
紙Pに形成されるトナー像の形成状態が悪くなることが
分かる。
【0202】上記の構成の画像形成装置において、図1
6に示す構成部材、即ち転写ドラム11、感光体ドラム
15、圧接ローラ111、導電性ブラシ112は、図1
8に示すタイミングで動作している。
6に示す構成部材、即ち転写ドラム11、感光体ドラム
15、圧接ローラ111、導電性ブラシ112は、図1
8に示すタイミングで動作している。
【0203】ここで、上記画像形成装置における転写工
程について、図16、図18および図19に示すフロー
チャートを参照しながら以下に説明する。尚、転写工程
は、フルカラーコピーを行なう場合についての説明とす
る。但し、以下の各部材の制御は、図14に示す制御装
置148によって行なわれるものとする。
程について、図16、図18および図19に示すフロー
チャートを参照しながら以下に説明する。尚、転写工程
は、フルカラーコピーを行なう場合についての説明とす
る。但し、以下の各部材の制御は、図14に示す制御装
置148によって行なわれるものとする。
【0204】まず、図示しない本体の電源スイッチがO
Nされると、転写ドラム11および感光体ドラム15が
所定の方向にそれぞれ回転され(S1)、転写ドラム1
1に電源部32から2500Vの電圧が印加される(S
2)。
Nされると、転写ドラム11および感光体ドラム15が
所定の方向にそれぞれ回転され(S1)、転写ドラム1
1に電源部32から2500Vの電圧が印加される(S
2)。
【0205】次に、転写紙Pが圧接ローラ111と転写
ドラム11との間に搬送され、圧接ローラ111および
導電性ブラシ112を転写ドラム11に接触させる(S
3)。
ドラム11との間に搬送され、圧接ローラ111および
導電性ブラシ112を転写ドラム11に接触させる(S
3)。
【0206】次いで、転写ドラム11が転写紙Pを巻き
付けてから1回転しているか否かが判定される(S
4)。ここで、転写ドラム11が1回転すれば、圧接ロ
ーラ111および導電性ブラシ112を転写ドラム11
から離間させる(S6)。
付けてから1回転しているか否かが判定される(S
4)。ここで、転写ドラム11が1回転すれば、圧接ロ
ーラ111および導電性ブラシ112を転写ドラム11
から離間させる(S6)。
【0207】次に、転写ドラム11が4回転したか否か
が判定される。即ち、転写紙P上に4色のトナー像が転
写されたか否かが判定される(S6)。ここで、転写ド
ラム11が4回転すれば、転写ドラム11への電圧の印
加を停止する(S7)。そして、フルカラーのトナー像
が形成された転写紙Pは、転写ドラム11から剥がさ
れ、定着部4(図2)に搬送され、定着される。
が判定される。即ち、転写紙P上に4色のトナー像が転
写されたか否かが判定される(S6)。ここで、転写ド
ラム11が4回転すれば、転写ドラム11への電圧の印
加を停止する(S7)。そして、フルカラーのトナー像
が形成された転写紙Pは、転写ドラム11から剥がさ
れ、定着部4(図2)に搬送され、定着される。
【0208】以上のように、本実施例の画像形成装置で
は、転写紙Pを転写ドラム11に密着させるための圧接
ローラ111を設け、この圧接ローラ111の下流側に
転写紙Pを帯電させる導電性ブラシ112を設けること
で、転写紙Pの転写ドラム11への密着性を向上させる
とともに、転写紙Pの帯電性能をも向上させることがで
きる。
は、転写紙Pを転写ドラム11に密着させるための圧接
ローラ111を設け、この圧接ローラ111の下流側に
転写紙Pを帯電させる導電性ブラシ112を設けること
で、転写紙Pの転写ドラム11への密着性を向上させる
とともに、転写紙Pの帯電性能をも向上させることがで
きる。
【0209】これにより、転写紙Pへの帯電量を充分に
確保することができるので、高湿度時に必要とされる大
きな帯電量を確保でき、この結果、高湿度時においても
安定して転写紙Pを転写ドラム11に吸着させることが
できる。
確保することができるので、高湿度時に必要とされる大
きな帯電量を確保でき、この結果、高湿度時においても
安定して転写紙Pを転写ドラム11に吸着させることが
できる。
【0210】したがって、転写紙Pへのトナー像の転写
を安定して行なうことができ、この結果、複写画像を良
好なものとすることができる。
を安定して行なうことができ、この結果、複写画像を良
好なものとすることができる。
【0211】尚、一般に、転写ドラム11を長時間使用
すると高電位まで帯電し、転写ドラム11が適正な転写
電荷とならず、転写不良が生じる虞がある。また、転写
ドラム11を長時間使用すると、転写ドラム11表面に
トナーが付着し、転写紙Pへの裏写りが生じ、適正な転
写画像を得ることができないという問題が生じる。
すると高電位まで帯電し、転写ドラム11が適正な転写
電荷とならず、転写不良が生じる虞がある。また、転写
ドラム11を長時間使用すると、転写ドラム11表面に
トナーが付着し、転写紙Pへの裏写りが生じ、適正な転
写画像を得ることができないという問題が生じる。
【0212】そこで、以下の実施例5ないし実施例10
では、転写終了後に、転写ドラム11の除電とクリーニ
ングを行い、これによって、転写紙Pの帯電性能を向上
させるとともに、転写紙Pの転写ドラム11への密着性
を向上させる画像形成装置について説明する。
では、転写終了後に、転写ドラム11の除電とクリーニ
ングを行い、これによって、転写紙Pの帯電性能を向上
させるとともに、転写紙Pの転写ドラム11への密着性
を向上させる画像形成装置について説明する。
【0213】〔実施例5〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図20ないし図25に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
ついて図20ないし図25に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0214】本実施例の画像形成装置は、感光体ドラム
15および転写ドラム11を備えており、上記の転写ド
ラム11の周りには、図20に示すように、転写ドラム
11の回転方向の上流側から、剥離爪14、クリーニン
グブレード(トナー除去手段)121、転写ドラム用電
荷制御装置122、導電性ローラ123、グランドロー
ラ12が順に配設されている。
15および転写ドラム11を備えており、上記の転写ド
ラム11の周りには、図20に示すように、転写ドラム
11の回転方向の上流側から、剥離爪14、クリーニン
グブレード(トナー除去手段)121、転写ドラム用電
荷制御装置122、導電性ローラ123、グランドロー
ラ12が順に配設されている。
【0215】上記剥離爪14は、転写終了後に、転写ド
ラム11に巻き付けられた転写紙Pを機械的に剥がすた
めのものである。
ラム11に巻き付けられた転写紙Pを機械的に剥がすた
めのものである。
【0216】上記クリーニングブレード121は、転写
ドラム11の表面に離接自在に設けられており、転写ド
ラム11の幅方向と同じ長さで形成されている。つま
り、クリーニングブレード121は、転写中は転写ドラ
ム11から離間した位置で待機し、転写終了後転写ドラ
ム11表面に当接するようになっている。これにより、
転写ドラム11表面に付着したトナーを掻き取ることが
できる。この掻き取られたトナーは、図示しない回収ボ
ックスに回収される。
ドラム11の表面に離接自在に設けられており、転写ド
ラム11の幅方向と同じ長さで形成されている。つま
り、クリーニングブレード121は、転写中は転写ドラ
ム11から離間した位置で待機し、転写終了後転写ドラ
ム11表面に当接するようになっている。これにより、
転写ドラム11表面に付着したトナーを掻き取ることが
できる。この掻き取られたトナーは、図示しない回収ボ
ックスに回収される。
【0217】そして、クリーニングブレード121は、
次の転写が開始されると再び転写ドラム11から離間し
た位置で待機する。
次の転写が開始されると再び転写ドラム11から離間し
た位置で待機する。
【0218】尚、上記クリーニングブレード121は、
例えば絶縁性のウレタン、ポリウレタン、フッ素ゴム、
クロロプレン等の弾性部材からなり、クリーニングブレ
ード121が転写ドラム11に当接したときに転写ドラ
ム11表面に疵を付けないようになっている。
例えば絶縁性のウレタン、ポリウレタン、フッ素ゴム、
クロロプレン等の弾性部材からなり、クリーニングブレ
ード121が転写ドラム11に当接したときに転写ドラ
ム11表面に疵を付けないようになっている。
【0219】上記クリーニングブレード121は、転写
ドラム11に押圧され、転写ドラム11表面に付着した
トナーを取り除くようになっている。このときのクリー
ニングブレード121の転写ドラム11への食い込み
量、即ちクリーニングブレード121と転写ドラム11
との交差量と、この交差量に対応する転写紙Pへの帯電
効果を表22に示す。尚、転写紙Pへの帯電効果とは、
転写紙Pの帯電のし易さを示すものである。
ドラム11に押圧され、転写ドラム11表面に付着した
トナーを取り除くようになっている。このときのクリー
ニングブレード121の転写ドラム11への食い込み
量、即ちクリーニングブレード121と転写ドラム11
との交差量と、この交差量に対応する転写紙Pへの帯電
効果を表22に示す。尚、転写紙Pへの帯電効果とは、
転写紙Pの帯電のし易さを示すものである。
【0220】
【表22】
【0221】上記の表22から、転写紙Pへの帯電効果
を得るためには、クリーニングブレード121と転写ド
ラム11とが接触していれば良く、特に、交差量が0.
5mm〜3.0mmであることが望ましいことが分か
る。
を得るためには、クリーニングブレード121と転写ド
ラム11とが接触していれば良く、特に、交差量が0.
5mm〜3.0mmであることが望ましいことが分か
る。
【0222】また、上記転写ドラム用電荷制御装置12
2は、転写ドラム11に電圧を印加するための転写ドラ
ム用電源部124と、転写ドラム11の電荷を除去する
ための接地線125と、上記転写ドラム用電源部124
と接地線125とを切り換えて転写ドラム11に接続す
る切換えスイッチ126とを備えている。
2は、転写ドラム11に電圧を印加するための転写ドラ
ム用電源部124と、転写ドラム11の電荷を除去する
ための接地線125と、上記転写ドラム用電源部124
と接地線125とを切り換えて転写ドラム11に接続す
る切換えスイッチ126とを備えている。
【0223】上記切換えスイッチ126は、転写中は転
写ドラム11が転写ドラム用電源部124と接続される
ように、転写終了後は転写ドラム11が接地線125と
接続されるように切り換えている。したがって、転写ド
ラム11は、転写中に転写ドラム用電源部124と接続
されることで所定の電荷に帯電される一方、転写終了後
に接地線125と接続されることで、転写ドラム11の
帯電電荷が除去される。
写ドラム11が転写ドラム用電源部124と接続される
ように、転写終了後は転写ドラム11が接地線125と
接続されるように切り換えている。したがって、転写ド
ラム11は、転写中に転写ドラム用電源部124と接続
されることで所定の電荷に帯電される一方、転写終了後
に接地線125と接続されることで、転写ドラム11の
帯電電荷が除去される。
【0224】また、導電性ローラ123は、転写ドラム
11の表面に離接自在に設けられており、転写ドラム1
1の幅方向と同じ長さで形成されている。尚、導電性ロ
ーラ123は、両端に設けられたソレノイド12b等の
駆動機構によって上下に駆動されるようになっている。
11の表面に離接自在に設けられており、転写ドラム1
1の幅方向と同じ長さで形成されている。尚、導電性ロ
ーラ123は、両端に設けられたソレノイド12b等の
駆動機構によって上下に駆動されるようになっている。
【0225】上記導電性ローラ123には、除電手段用
電荷制御装置127が接続されている。この除電手段用
電荷制御装置127は、導電性ローラ123に電圧を印
加する除電手段用電源部128と、導電性ローラ123
を接地して電荷を除去する接地線129と、除電手段用
電源部128と接地線129とを切り換えて導電性ロー
ラ123に接続する切換えスイッチ130とを備えてい
る。
電荷制御装置127が接続されている。この除電手段用
電荷制御装置127は、導電性ローラ123に電圧を印
加する除電手段用電源部128と、導電性ローラ123
を接地して電荷を除去する接地線129と、除電手段用
電源部128と接地線129とを切り換えて導電性ロー
ラ123に接続する切換えスイッチ130とを備えてい
る。
【0226】上記切換えスイッチ130は、導電性ロー
ラ123と転写ドラム11との間に転写紙Pが押圧され
たとき、導電性ローラ123が除電手段用電源部128
と接続されるように切換え、転写ドラム11から転写紙
Pが剥離された後に導電性ローラ123が転写ドラム1
1に圧接しているとき、導電性ローラ123が接地線1
29と接続されるように切り換えている。
ラ123と転写ドラム11との間に転写紙Pが押圧され
たとき、導電性ローラ123が除電手段用電源部128
と接続されるように切換え、転写ドラム11から転写紙
Pが剥離された後に導電性ローラ123が転写ドラム1
1に圧接しているとき、導電性ローラ123が接地線1
29と接続されるように切り換えている。
【0227】したがって、導電性ローラ123は、除電
手段用電源部128が接続されることで、転写ドラム1
1の帯電電荷とは逆極性に帯電させるように電圧を印加
され、接地線129が接続されることで、導電性ローラ
123を介して転写ドラム11の電荷を除去するように
なっている。つまり、上記導電性ローラ123と除電手
段用電荷制御装置127とで転写ドラム11の帯電電荷
を除去する除電手段を構成している。これにより、導電
性ローラ123は、転写ドラム11の除電動作のときソ
レノイド12b(図14)により転写ドラム11に圧接
するようになっている。
手段用電源部128が接続されることで、転写ドラム1
1の帯電電荷とは逆極性に帯電させるように電圧を印加
され、接地線129が接続されることで、導電性ローラ
123を介して転写ドラム11の電荷を除去するように
なっている。つまり、上記導電性ローラ123と除電手
段用電荷制御装置127とで転写ドラム11の帯電電荷
を除去する除電手段を構成している。これにより、導電
性ローラ123は、転写ドラム11の除電動作のときソ
レノイド12b(図14)により転写ドラム11に圧接
するようになっている。
【0228】ここで、導電性ローラ123の転写ドラム
11への食い込み量、即ち導電性ローラ123と転写ド
ラム11との交差量と、交差量に対応する転写ドラム1
1の除電効果を表23に示す。
11への食い込み量、即ち導電性ローラ123と転写ド
ラム11との交差量と、交差量に対応する転写ドラム1
1の除電効果を表23に示す。
【0229】
【表23】
【0230】上記の表23から、転写ドラム11の除電
効果を得るためには、導電性ローラ123と転写ドラム
11とが接触していれば良く、特に、交差量が0.5m
m〜3.0mmであることが望ましいことが分かる。
効果を得るためには、導電性ローラ123と転写ドラム
11とが接触していれば良く、特に、交差量が0.5m
m〜3.0mmであることが望ましいことが分かる。
【0231】ここで、上記構成の画像形成装置における
転写ドラム11の除電方法について説明する。
転写ドラム11の除電方法について説明する。
【0232】まず、転写ドラム用電荷制御装置122に
おいて、切換えスイッチ126により転写ドラム11が
接地線125に接続され、除電手段用電荷制御装置12
7において、切換えスイッチ130により導電性ローラ
123が接地線129に接続される。これによって、転
写ドラム11は、2か所で接地された状態となり、この
2か所から帯電電荷が除去される。
おいて、切換えスイッチ126により転写ドラム11が
接地線125に接続され、除電手段用電荷制御装置12
7において、切換えスイッチ130により導電性ローラ
123が接地線129に接続される。これによって、転
写ドラム11は、2か所で接地された状態となり、この
2か所から帯電電荷が除去される。
【0233】また、上記の転写ドラム11の除電方法以
外に、例えば、転写ドラム用電荷制御装置122におい
て、切換えスイッチ126により転写ドラム11が転写
ドラム用電源部124に接続され、除電手段用電荷制御
装置127において、切換えスイッチ130により導電
性ローラ123が除電手段用電源部128に接続され、
それぞれの電源部から互いに逆極性となるように絶対値
で同じ電圧を転写ドラム11および導電性ローラ123
に印加する。これにより、転写ドラム11の帯電電荷を
中和除去する方法がある。
外に、例えば、転写ドラム用電荷制御装置122におい
て、切換えスイッチ126により転写ドラム11が転写
ドラム用電源部124に接続され、除電手段用電荷制御
装置127において、切換えスイッチ130により導電
性ローラ123が除電手段用電源部128に接続され、
それぞれの電源部から互いに逆極性となるように絶対値
で同じ電圧を転写ドラム11および導電性ローラ123
に印加する。これにより、転写ドラム11の帯電電荷を
中和除去する方法がある。
【0234】さらに、転写ドラム11の他の除電方法と
して、転写ドラム用電源部124あるいは除電手段用電
源部128の何れか一方の電源部からの電圧印加により
転写ドラム11の帯電電荷を除去する方法がある。
して、転写ドラム用電源部124あるいは除電手段用電
源部128の何れか一方の電源部からの電圧印加により
転写ドラム11の帯電電荷を除去する方法がある。
【0235】例えば、転写ドラム用電荷制御装置122
において、切換えスイッチ126により転写ドラム11
が転写ドラム用電源部124に接続され、この転写ドラ
ム用電源部124により転写ドラム11の帯電極性とは
逆極性の電圧を印加し、除電手段用電荷制御装置127
において、切換えスイッチ130により導電性ローラ1
23を接地線129に接続する。これにより、転写ドラ
ム用電源部124からの電圧印加により転写ドラム11
の帯電電荷を中和して除電する方法がある。
において、切換えスイッチ126により転写ドラム11
が転写ドラム用電源部124に接続され、この転写ドラ
ム用電源部124により転写ドラム11の帯電極性とは
逆極性の電圧を印加し、除電手段用電荷制御装置127
において、切換えスイッチ130により導電性ローラ1
23を接地線129に接続する。これにより、転写ドラ
ム用電源部124からの電圧印加により転写ドラム11
の帯電電荷を中和して除電する方法がある。
【0236】また、転写ドラム用電荷制御装置122に
おいて、切換えスイッチ126により転写ドラム11が
接地線125に接続され、除電手段用電荷制御装置12
7において、切換えスイッチ130により導電性ローラ
123を除電手段用電源部128に接続し、転写ドラム
11の帯電電荷とは逆極性の電圧を印加する。これによ
り、除電手段用電源部128からの電圧印加により転写
ドラム11の帯電電荷を中和して除電する方法がある。
おいて、切換えスイッチ126により転写ドラム11が
接地線125に接続され、除電手段用電荷制御装置12
7において、切換えスイッチ130により導電性ローラ
123を除電手段用電源部128に接続し、転写ドラム
11の帯電電荷とは逆極性の電圧を印加する。これによ
り、除電手段用電源部128からの電圧印加により転写
ドラム11の帯電電荷を中和して除電する方法がある。
【0237】また、転写ドラム11の帯電電荷の除電方
法として、表面をエンボス加工した導電性ローラ123
を使用する方法がある。この場合、エンボスの高低差に
より転写ドラム11の除電効果に違いが生じる。ここ
で、導電性ローラ123のエンボスの高低差と転写ドラ
ム11の除電効果との関係を表24に示す。
法として、表面をエンボス加工した導電性ローラ123
を使用する方法がある。この場合、エンボスの高低差に
より転写ドラム11の除電効果に違いが生じる。ここ
で、導電性ローラ123のエンボスの高低差と転写ドラ
ム11の除電効果との関係を表24に示す。
【0238】
【表24】
【0239】上記の表24から、導電性ローラ123の
エンボスの高低差が0.0μm〜15.0μmの範囲に
設定されていれば、転写ドラム11の除電効果を得るこ
とができ、特に4.0μm〜10μmの範囲が望ましい
ことが分かる。
エンボスの高低差が0.0μm〜15.0μmの範囲に
設定されていれば、転写ドラム11の除電効果を得るこ
とができ、特に4.0μm〜10μmの範囲が望ましい
ことが分かる。
【0240】また、導電性ローラ123は、転写ドラム
11に押圧され転写ドラム11に従動し、転写ドラム1
1と導電性ローラ123とは同速度で回転するように構
成されている。この場合、上記したように導電性ローラ
123は、転写ドラム11に当接しているので、転写ド
ラム11に帯電した電荷は導電性ローラ123を介して
除去することがきる。
11に押圧され転写ドラム11に従動し、転写ドラム1
1と導電性ローラ123とは同速度で回転するように構
成されている。この場合、上記したように導電性ローラ
123は、転写ドラム11に当接しているので、転写ド
ラム11に帯電した電荷は導電性ローラ123を介して
除去することがきる。
【0241】このように、導電性ローラ123が転写ド
ラム11に従動することによる転写ドラム11の帯電電
荷の除電効果をさらに向上させるには、導電性ローラ1
23と転写ドラム11との相対速度に差を生じさせるこ
とで可能としている。ここで、転写ドラム11に対する
導電性ローラ123の相対速度差と転写ドラム11の除
電効果との関係を表25に示す。
ラム11に従動することによる転写ドラム11の帯電電
荷の除電効果をさらに向上させるには、導電性ローラ1
23と転写ドラム11との相対速度に差を生じさせるこ
とで可能としている。ここで、転写ドラム11に対する
導電性ローラ123の相対速度差と転写ドラム11の除
電効果との関係を表25に示す。
【0242】
【表25】
【0243】上記の表25から、導電性ローラ123の
相対速度差が転写ドラム11の回転速度と等しい、即ち
転写ドラム11に対する導電性ローラ123の相対速度
差が0%であれば、転写ドラム11の除電効果を得るこ
とができ、特に、転写ドラム11に対する導電性ローラ
123の相対速度差が5%以上速いことが望ましいこと
が分かる。
相対速度差が転写ドラム11の回転速度と等しい、即ち
転写ドラム11に対する導電性ローラ123の相対速度
差が0%であれば、転写ドラム11の除電効果を得るこ
とができ、特に、転写ドラム11に対する導電性ローラ
123の相対速度差が5%以上速いことが望ましいこと
が分かる。
【0244】また、転写ドラム11の除電とクリーニン
グ動作は、転写ドラム11が1回転するまで続けられ、
クリーニングブレード121と導電性ローラ123とが
転写ドラム11から離間する。このときのクリーニング
ブレード121と転写ドラム11との離間量とクリーニ
ング効果との関係を表26に示す。また、導電性ローラ
123と転写ドラム11との離間量と除電効果との関係
を表27に示す。
グ動作は、転写ドラム11が1回転するまで続けられ、
クリーニングブレード121と導電性ローラ123とが
転写ドラム11から離間する。このときのクリーニング
ブレード121と転写ドラム11との離間量とクリーニ
ング効果との関係を表26に示す。また、導電性ローラ
123と転写ドラム11との離間量と除電効果との関係
を表27に示す。
【0245】
【表26】
【0246】
【表27】
【0247】上記の表26から、クリーニングブレード
121と転写ドラム11との離間量が0.5mm以上で
あれば、転写ドラム11の除電効果を得ることができ、
特に、1.0mm以上であることが望ましいことが分か
る。また、上記の表27から、導電性ローラ123と転
写ドラム11との離間量が0.5mm以上であれば、転
写ドラム11の除電効果を得ることができ、特に、1.
0mm以上であることが望ましいことが分かる。
121と転写ドラム11との離間量が0.5mm以上で
あれば、転写ドラム11の除電効果を得ることができ、
特に、1.0mm以上であることが望ましいことが分か
る。また、上記の表27から、導電性ローラ123と転
写ドラム11との離間量が0.5mm以上であれば、転
写ドラム11の除電効果を得ることができ、特に、1.
0mm以上であることが望ましいことが分かる。
【0248】以上のように、転写ドラム11の周りに、
クリーニングブレード121、転写ドラム用電荷制御装
置122および除電手段としての導電性ローラ123を
設けることで、転写終了後の転写ドラム11の表面に付
着したトナーを除去すると共に、転写ドラム11の不要
な電荷を除去することができる。
クリーニングブレード121、転写ドラム用電荷制御装
置122および除電手段としての導電性ローラ123を
設けることで、転写終了後の転写ドラム11の表面に付
着したトナーを除去すると共に、転写ドラム11の不要
な電荷を除去することができる。
【0249】これにより、転写ドラム11を適正な電荷
量で帯電させること、即ち転写ドラム11上の電荷を安
定させることができるので、転写紙Pを安定して吸着す
ることができると共に、転写紙Pへのトナー像の転写を
安定して行なうことができ、この結果、複写画像を良好
なものとすることができる。
量で帯電させること、即ち転写ドラム11上の電荷を安
定させることができるので、転写紙Pを安定して吸着す
ることができると共に、転写紙Pへのトナー像の転写を
安定して行なうことができ、この結果、複写画像を良好
なものとすることができる。
【0250】尚、本実施例では、転写ドラム11の帯電
電荷を除去する除電手段として、図20に示すように、
導電性ローラ123を使用しているが、これに限定する
ものではない。したがって、導電性ローラ123の代わ
りに、例えば図21に示すように、ローラ型導電性ブラ
シ131を使用しても良く、また、図22に示すよう
に、導電性のブラシからなる櫛形導電性ブラシ132を
使用しても良い。さらに、パッド型導電性ブラシを使用
しても良く、この場合、ブラシの転写ドラム11への食
い込み量等は、上記の櫛形導電性ブラシ132と同様と
し、その効果も同様とする。
電荷を除去する除電手段として、図20に示すように、
導電性ローラ123を使用しているが、これに限定する
ものではない。したがって、導電性ローラ123の代わ
りに、例えば図21に示すように、ローラ型導電性ブラ
シ131を使用しても良く、また、図22に示すよう
に、導電性のブラシからなる櫛形導電性ブラシ132を
使用しても良い。さらに、パッド型導電性ブラシを使用
しても良く、この場合、ブラシの転写ドラム11への食
い込み量等は、上記の櫛形導電性ブラシ132と同様と
し、その効果も同様とする。
【0251】上記ローラ型導電性ブラシ131は、上記
実施例2のローラ型ブラシ101と同様に、転写ドラム
11の幅とほぼ同じ幅を有するように形成されており、
転写ドラム11の除電動作のときに転写ドラム11側に
圧接する。このローラ型ブラシ101の駆動機構は、上
記の導電性ローラ123の駆動機構と同様なものとす
る。
実施例2のローラ型ブラシ101と同様に、転写ドラム
11の幅とほぼ同じ幅を有するように形成されており、
転写ドラム11の除電動作のときに転写ドラム11側に
圧接する。このローラ型ブラシ101の駆動機構は、上
記の導電性ローラ123の駆動機構と同様なものとす
る。
【0252】また、上記櫛形導電性ブラシ132は、上
記実施例3の櫛形ブラシ103と同様に、ブラシ面が転
写ドラム11の幅とほぼ同じ幅を有するように形成され
ており、転写ドラム11の除電動作のときに、転写紙P
を転写ドラム11側に圧接するようになっている。この
櫛形導電性ブラシ132の駆動機構は、上記の導電性ロ
ーラ123の駆動機構と同様なものとする。
記実施例3の櫛形ブラシ103と同様に、ブラシ面が転
写ドラム11の幅とほぼ同じ幅を有するように形成され
ており、転写ドラム11の除電動作のときに、転写紙P
を転写ドラム11側に圧接するようになっている。この
櫛形導電性ブラシ132の駆動機構は、上記の導電性ロ
ーラ123の駆動機構と同様なものとする。
【0253】また、上記ローラ型導電性ブラシ131お
よび櫛形導電性ブラシ132は、上記導電性ローラ12
3と同様のタイミングで転写ドラム11の帯電電荷を除
去するようになっている。
よび櫛形導電性ブラシ132は、上記導電性ローラ12
3と同様のタイミングで転写ドラム11の帯電電荷を除
去するようになっている。
【0254】したがって、ローラ型導電性ブラシ131
が転写ドラム11に圧接した場合のブラシ面の食い込み
量、即ちローラ型導電性ブラシ131と転写ドラム11
との交差量と転写ドラム11の除電効果との関係、ロー
ラ型導電性ブラシ131の印加電圧と転写ドラム11の
除電効果との関係、転写ドラム用電源部124と除電手
段用電源部128との何れか一方の電源部からの印加電
圧と転写ドラム11の除電効果との関係、およびローラ
型導電性ブラシ131と転写ドラム11との離間量と除
電効果との関係は、上記の導電性ローラ123を使用し
た場合と同じである。尚、櫛形導電性ブラシ132の場
合もローラ型導電性ブラシ131と同様の結果となって
いる。
が転写ドラム11に圧接した場合のブラシ面の食い込み
量、即ちローラ型導電性ブラシ131と転写ドラム11
との交差量と転写ドラム11の除電効果との関係、ロー
ラ型導電性ブラシ131の印加電圧と転写ドラム11の
除電効果との関係、転写ドラム用電源部124と除電手
段用電源部128との何れか一方の電源部からの印加電
圧と転写ドラム11の除電効果との関係、およびローラ
型導電性ブラシ131と転写ドラム11との離間量と除
電効果との関係は、上記の導電性ローラ123を使用し
た場合と同じである。尚、櫛形導電性ブラシ132の場
合もローラ型導電性ブラシ131と同様の結果となって
いる。
【0255】また、ローラ型導電性ブラシ131は、図
21に示すように、転写ドラム11に圧接して矢印方向
に回転するものであり、転写ドラム11に対するローラ
型導電性ブラシ131の回転速度の割合と転写ドラム1
1の除電効果との関係も上述した転写ドラム11に対す
る導電性ローラ123の相対速度差と転写ドラム11の
除電効果との関係と同じとなる。
21に示すように、転写ドラム11に圧接して矢印方向
に回転するものであり、転写ドラム11に対するローラ
型導電性ブラシ131の回転速度の割合と転写ドラム1
1の除電効果との関係も上述した転写ドラム11に対す
る導電性ローラ123の相対速度差と転写ドラム11の
除電効果との関係と同じとなる。
【0256】上記のローラ型導電性ブラシ131と櫛形
導電性ブラシ132とは、それぞれブラシの先端を転写
ドラム11に押圧するようになっている。このため、ブ
ラシの抵抗値によって転写ドラム11の除電効果が異な
る。ここで、ブラシ抵抗値と転写ドラム11の除電効果
との関係を表28に示す。
導電性ブラシ132とは、それぞれブラシの先端を転写
ドラム11に押圧するようになっている。このため、ブ
ラシの抵抗値によって転写ドラム11の除電効果が異な
る。ここで、ブラシ抵抗値と転写ドラム11の除電効果
との関係を表28に示す。
【0257】
【表28】
【0258】上記の表28から、ブラシ抵抗値が40k
Ω以下であれば、転写ドラム11の除電効果を得ること
ができ、特に、36kΩ以下であることが望ましいこと
が分かる。
Ω以下であれば、転写ドラム11の除電効果を得ること
ができ、特に、36kΩ以下であることが望ましいこと
が分かる。
【0259】また、転写ドラム11に接するブラシの当
接量、即ちブラシ密度によって除電効果が変わる。ここ
で、ローラ型導電性ブラシ131において、ブラシ密度
と転写ドラム11の除電効果との関係を表29に示し、
櫛形導電性ブラシ132において、ブラシ群の群間隔、
即ちファーピッチと転写ドラム11の除電効果との関係
を表30に示す。尚、上記ファーピッチについては、上
記の実施例3にて説明済である。
接量、即ちブラシ密度によって除電効果が変わる。ここ
で、ローラ型導電性ブラシ131において、ブラシ密度
と転写ドラム11の除電効果との関係を表29に示し、
櫛形導電性ブラシ132において、ブラシ群の群間隔、
即ちファーピッチと転写ドラム11の除電効果との関係
を表30に示す。尚、上記ファーピッチについては、上
記の実施例3にて説明済である。
【0260】
【表29】
【0261】
【表30】
【0262】上記の表29から、ローラ型導電性ブラシ
131のブラシ密度が15000本/cm2 以上であれ
ば、転写ドラム11の除電効果を得ることができ、特
に、20000本/cm2 以上であることが望ましいこ
とが分かる。また、上記の表30から、櫛形導電性ブラ
シ132のファーピッチが2.0mm以下であれば、転
写ドラム11の除電効果を得ることができ、特に、1.
6mm以下であることが望ましいことが分かる。
131のブラシ密度が15000本/cm2 以上であれ
ば、転写ドラム11の除電効果を得ることができ、特
に、20000本/cm2 以上であることが望ましいこ
とが分かる。また、上記の表30から、櫛形導電性ブラ
シ132のファーピッチが2.0mm以下であれば、転
写ドラム11の除電効果を得ることができ、特に、1.
6mm以下であることが望ましいことが分かる。
【0263】以上、本実施例で使用した導電性ローラ1
23、ローラ型導電性ブラシ131、櫛形導電性ブラシ
132等の除電手段を構成部材には、転写ドラム11の
帯電電荷の除去および転写紙Pの吸着を効率良く行なう
ために、導電性の部材が使用されている。この導電性部
材としては、例えばステンレス繊維、カーボン繊維、銅
染色アクリル繊維、導電性不織布、導電性シート等を使
用することが望ましい。
23、ローラ型導電性ブラシ131、櫛形導電性ブラシ
132等の除電手段を構成部材には、転写ドラム11の
帯電電荷の除去および転写紙Pの吸着を効率良く行なう
ために、導電性の部材が使用されている。この導電性部
材としては、例えばステンレス繊維、カーボン繊維、銅
染色アクリル繊維、導電性不織布、導電性シート等を使
用することが望ましい。
【0264】尚、上記ローラ型導電性ブラシ131、櫛
形導電性ブラシ132は、ブラシ部分が転写ドラム11
表面に当接するようになっている。このため、転写ドラ
ム11に付着したトナーをブラシ部分により掻き取るこ
とができ、例えば図23および図24に示すように、ク
リーニングブレード121の不要な構成とすることがで
きる。即ち、ローラ型導電性ブラシ131、櫛形導電性
ブラシ132を除電手段とクリーニング手段とを兼用す
る手段とした構成の画像形成装置を提供することができ
る。
形導電性ブラシ132は、ブラシ部分が転写ドラム11
表面に当接するようになっている。このため、転写ドラ
ム11に付着したトナーをブラシ部分により掻き取るこ
とができ、例えば図23および図24に示すように、ク
リーニングブレード121の不要な構成とすることがで
きる。即ち、ローラ型導電性ブラシ131、櫛形導電性
ブラシ132を除電手段とクリーニング手段とを兼用す
る手段とした構成の画像形成装置を提供することができ
る。
【0265】上記のようにクリーニングブレード121
を使用しない場合においても、転写ドラム11のクリー
ニング効果および除電効果は、上記した図20ないし図
22に示す構成の画像形成装置と同様の結果が得られ
た。
を使用しない場合においても、転写ドラム11のクリー
ニング効果および除電効果は、上記した図20ないし図
22に示す構成の画像形成装置と同様の結果が得られ
た。
【0266】また、転写ドラム11の周りにクリーニン
グブレード121を設けない画像形成装置として、例え
ば図25に示すように、導電性ローラ123表面に付着
したトナーを掻き取るためのクリーニングブレード13
3を備えたものがある。
グブレード121を設けない画像形成装置として、例え
ば図25に示すように、導電性ローラ123表面に付着
したトナーを掻き取るためのクリーニングブレード13
3を備えたものがある。
【0267】つまり、除電手段としての導電性ローラ1
23は、転写ドラム11の除電動作のときには、転写ド
ラム11に圧接されるので、転写ドラム11に付着した
トナーが導電性ローラ123表面に付着し、この導電性
ローラ123に付着したトナーがクリーニングブレード
133によって除去される。これによって、転写ドラム
11に付着したトナーは、導電性ローラ123を介して
間接的に除去されるようになる。
23は、転写ドラム11の除電動作のときには、転写ド
ラム11に圧接されるので、転写ドラム11に付着した
トナーが導電性ローラ123表面に付着し、この導電性
ローラ123に付着したトナーがクリーニングブレード
133によって除去される。これによって、転写ドラム
11に付着したトナーは、導電性ローラ123を介して
間接的に除去されるようになる。
【0268】この場合の転写ドラム11の除電効果およ
びクリーニング効果は、図23および図24に示したク
リーニングブレード121を設けない構成の画像形成装
置と同様の結果となった。
びクリーニング効果は、図23および図24に示したク
リーニングブレード121を設けない構成の画像形成装
置と同様の結果となった。
【0269】尚、本実施例では、転写ドラム11の除電
手段と、転写ドラム11に転写紙Pを吸着させる吸着手
段とを別々に設けた構成となっているが、除電手段と吸
着手段とを同一の部材を使用した構成も考えられる。そ
こで、以下の実施例6に、転写ドラム11の除電手段と
転写紙Pの吸着手段とを兼ねた構成について説明する。
手段と、転写ドラム11に転写紙Pを吸着させる吸着手
段とを別々に設けた構成となっているが、除電手段と吸
着手段とを同一の部材を使用した構成も考えられる。そ
こで、以下の実施例6に、転写ドラム11の除電手段と
転写紙Pの吸着手段とを兼ねた構成について説明する。
【0270】〔実施例6〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図26ないし図28に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
ついて図26ないし図28に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0271】本実施例の画像形成装置は、感光体ドラム
15および転写ドラム11を備えており、上記の転写ド
ラム11の周りには、図26に示すように、転写ドラム
11の回転方向の上流側から、剥離爪14、クリーニン
グブレード121、転写ドラム用電荷制御装置122、
導電性ローラ123が順に配設されている。
15および転写ドラム11を備えており、上記の転写ド
ラム11の周りには、図26に示すように、転写ドラム
11の回転方向の上流側から、剥離爪14、クリーニン
グブレード121、転写ドラム用電荷制御装置122、
導電性ローラ123が順に配設されている。
【0272】上記導電性ローラ123は、転写ドラム1
1の表面に離接自在に設けられており、転写ドラム11
の幅方向と同じ長さで形成されている。つまり、導電性
ローラ123は、通常、電源投入時には転写ドラム11
から離間した位置で待機しており、転写紙Pが転写ドラ
ム11と導電性ローラ123との接触位置に搬送された
ときに転写紙Pを転写ドラム11に圧接し、転写ドラム
11に従動して矢印方向に回転するようになっている。
このとき、導電性ローラ123は、除電手段用電源部1
28によって転写ドラム11に印加された電圧と逆極性
の電圧が印加される。これにより、転写紙Pは、転写ド
ラム11の帯電極性とは逆極性に帯電され、転写ドラム
11に吸着される。即ち、上記導電性ローラ123は、
転写紙Pの転写ドラム11への吸着手段としての機能を
有している。
1の表面に離接自在に設けられており、転写ドラム11
の幅方向と同じ長さで形成されている。つまり、導電性
ローラ123は、通常、電源投入時には転写ドラム11
から離間した位置で待機しており、転写紙Pが転写ドラ
ム11と導電性ローラ123との接触位置に搬送された
ときに転写紙Pを転写ドラム11に圧接し、転写ドラム
11に従動して矢印方向に回転するようになっている。
このとき、導電性ローラ123は、除電手段用電源部1
28によって転写ドラム11に印加された電圧と逆極性
の電圧が印加される。これにより、転写紙Pは、転写ド
ラム11の帯電極性とは逆極性に帯電され、転写ドラム
11に吸着される。即ち、上記導電性ローラ123は、
転写紙Pの転写ドラム11への吸着手段としての機能を
有している。
【0273】また、導電性ローラ123は、転写ドラム
11が転写紙Pを巻き付けた状態で1回転すると、転写
ドラム11から離間し、転写ドラム11が4回転して、
転写紙Pが剥離爪14に剥離された後、再び転写ドラム
11に圧接するようになっている。
11が転写紙Pを巻き付けた状態で1回転すると、転写
ドラム11から離間し、転写ドラム11が4回転して、
転写紙Pが剥離爪14に剥離された後、再び転写ドラム
11に圧接するようになっている。
【0274】但し、転写紙Pが搬送されれば、一時導電
性ローラ123を転写ドラム11から離間して、導電性
ローラ123と転写ドラム11との間に転写紙Pを通紙
し、同時に、導電性ローラ123が転写ドラム11に押
圧される。
性ローラ123を転写ドラム11から離間して、導電性
ローラ123と転写ドラム11との間に転写紙Pを通紙
し、同時に、導電性ローラ123が転写ドラム11に押
圧される。
【0275】尚、導電性ローラ123は、上記実施例1
と同様の機構、即ち両端に設けられたソレノイド12b
(図14)によって上下に駆動される。
と同様の機構、即ち両端に設けられたソレノイド12b
(図14)によって上下に駆動される。
【0276】また、導電性ローラ123は、上記実施例
5と同様の機能を有する除電手段用電荷制御装置127
が接続されている。したがって、導電性ローラ123
は、除電手段用電源部128が接続されることで、転写
ドラム11の帯電電荷とは逆極性に帯電させるように電
圧が印加され、接地線129が接続されることで、導電
性ローラ123を介して転写ドラム11の電荷を除去す
るようになっている。
5と同様の機能を有する除電手段用電荷制御装置127
が接続されている。したがって、導電性ローラ123
は、除電手段用電源部128が接続されることで、転写
ドラム11の帯電電荷とは逆極性に帯電させるように電
圧が印加され、接地線129が接続されることで、導電
性ローラ123を介して転写ドラム11の電荷を除去す
るようになっている。
【0277】尚、上記の導電性ローラ123を使用した
場合、上記の実施例5と同様の転写ドラム11の除電効
果を得ることができた。
場合、上記の実施例5と同様の転写ドラム11の除電効
果を得ることができた。
【0278】また、上記の転写ドラム11の除電方法以
外に、例えば、転写ドラム用電荷制御装置122におい
て、切換えスイッチ126により転写ドラム11が転写
ドラム用電源部124に接続され、除電手段用電荷制御
装置127において、切換えスイッチ130により導電
性ローラ123が除電手段用電源部128に接続され、
それぞれの電源部から互いに逆極性となるように絶対値
で同じ電圧を印加することにより、転写ドラム11の帯
電電荷を除去する方法がある。
外に、例えば、転写ドラム用電荷制御装置122におい
て、切換えスイッチ126により転写ドラム11が転写
ドラム用電源部124に接続され、除電手段用電荷制御
装置127において、切換えスイッチ130により導電
性ローラ123が除電手段用電源部128に接続され、
それぞれの電源部から互いに逆極性となるように絶対値
で同じ電圧を印加することにより、転写ドラム11の帯
電電荷を除去する方法がある。
【0279】この方法における転写ドラム11の除電効
果は、上記実施例5と同様の結果となった。
果は、上記実施例5と同様の結果となった。
【0280】さらに、転写ドラム11の他の除電方法と
して、転写ドラム用電源部124あるいは除電手段用電
源部128の何れか一方の電源部からの電圧印加により
転写ドラム11の帯電電荷を除去する方法がある。
して、転写ドラム用電源部124あるいは除電手段用電
源部128の何れか一方の電源部からの電圧印加により
転写ドラム11の帯電電荷を除去する方法がある。
【0281】例えば、転写ドラム用電荷制御装置122
において、切換えスイッチ126により転写ドラム11
が転写ドラム用電源部124に接続され、転写ドラム用
電源部124により転写ドラム11の帯電極性とは逆極
性の電圧を印加し、除電手段用電荷制御装置127にお
いて、切換えスイッチ130により導電性ローラ123
を接地線129に接続する。これにより、転写ドラム用
電源部124からの電圧印加により転写ドラム11の帯
電電荷を中和して除電する方法がある。
において、切換えスイッチ126により転写ドラム11
が転写ドラム用電源部124に接続され、転写ドラム用
電源部124により転写ドラム11の帯電極性とは逆極
性の電圧を印加し、除電手段用電荷制御装置127にお
いて、切換えスイッチ130により導電性ローラ123
を接地線129に接続する。これにより、転写ドラム用
電源部124からの電圧印加により転写ドラム11の帯
電電荷を中和して除電する方法がある。
【0282】また、転写ドラム用電荷制御装置122に
おいて、切換えスイッチ126により転写ドラム11が
接地線125に接続され、除電手段用電荷制御装置12
7において、切換えスイッチ130により導電性ローラ
123を除電手段用電源部128に接続し、転写ドラム
11の帯電電荷とは逆極性の電圧を印加する。これによ
り、除電手段用電源部128からの電圧印加により転写
ドラム11の帯電電荷を中和して除電する方法がある。
おいて、切換えスイッチ126により転写ドラム11が
接地線125に接続され、除電手段用電荷制御装置12
7において、切換えスイッチ130により導電性ローラ
123を除電手段用電源部128に接続し、転写ドラム
11の帯電電荷とは逆極性の電圧を印加する。これによ
り、除電手段用電源部128からの電圧印加により転写
ドラム11の帯電電荷を中和して除電する方法がある。
【0283】この方法における転写ドラム11の除電効
果は、上記実施例5と同様の結果となった。
果は、上記実施例5と同様の結果となった。
【0284】また、転写ドラム11の帯電電荷の除電方
法として、表面をエンボス加工した導電性ローラ123
を使用する方法がある。この場合、エンボスの高低差に
より転写ドラム11の除電効果に違いが生じる。この方
法における転写ドラム11の除電効果は、上記実施例5
と同様の結果となった。
法として、表面をエンボス加工した導電性ローラ123
を使用する方法がある。この場合、エンボスの高低差に
より転写ドラム11の除電効果に違いが生じる。この方
法における転写ドラム11の除電効果は、上記実施例5
と同様の結果となった。
【0285】また、導電性ローラ123は、転写ドラム
11に押圧され転写ドラム11に従動し、転写ドラム1
1と導電性ローラ123とは同速度で回転するように構
成されている。この場合、上記したように導電性ローラ
123は、転写ドラム11に当接しているので、転写ド
ラム11に帯電した電荷は導電性ローラ123を介して
除去することがきる。
11に押圧され転写ドラム11に従動し、転写ドラム1
1と導電性ローラ123とは同速度で回転するように構
成されている。この場合、上記したように導電性ローラ
123は、転写ドラム11に当接しているので、転写ド
ラム11に帯電した電荷は導電性ローラ123を介して
除去することがきる。
【0286】このように、導電性ローラ123が転写ド
ラム11に従動することによる転写ドラム11の帯電電
荷の除電効果をさらに向上させるには、導電性ローラ1
23と転写ドラム11との回転速度に差を生じさせるこ
とで可能としている。ここで、転写ドラム11に対する
導電性ローラ123の相対速度差と転写ドラム11の除
電効果との関係を表31に示す。
ラム11に従動することによる転写ドラム11の帯電電
荷の除電効果をさらに向上させるには、導電性ローラ1
23と転写ドラム11との回転速度に差を生じさせるこ
とで可能としている。ここで、転写ドラム11に対する
導電性ローラ123の相対速度差と転写ドラム11の除
電効果との関係を表31に示す。
【0287】
【表31】
【0288】上記の表31から、導電性ローラ123の
回転速度が転写ドラム11の回転速度と等しい、即ち転
写ドラム11に対する導電性ローラ123の相対速度差
が0%であれば、転写ドラム11の除電効果を得ること
ができ、特に、転写ドラム11に対する導電性ローラ1
23の相対速度差が5%以上速いことが望ましいことが
分かる。
回転速度が転写ドラム11の回転速度と等しい、即ち転
写ドラム11に対する導電性ローラ123の相対速度差
が0%であれば、転写ドラム11の除電効果を得ること
ができ、特に、転写ドラム11に対する導電性ローラ1
23の相対速度差が5%以上速いことが望ましいことが
分かる。
【0289】また、転写ドラム11の除電とクリーニン
グ動作は、転写ドラム11が1回転するまで続けられ、
クリーニングブレード121と導電性ローラ123とが
転写ドラム11から離間する。このときのクリーニング
ブレード121と転写ドラム11との離間量とクリーニ
ング効果との関係を表32に示す。また、導電性ローラ
123と転写ドラム11との離間量と除電効果との関係
を表33に示す。
グ動作は、転写ドラム11が1回転するまで続けられ、
クリーニングブレード121と導電性ローラ123とが
転写ドラム11から離間する。このときのクリーニング
ブレード121と転写ドラム11との離間量とクリーニ
ング効果との関係を表32に示す。また、導電性ローラ
123と転写ドラム11との離間量と除電効果との関係
を表33に示す。
【0290】
【表32】
【0291】
【表33】
【0292】上記の表32から、クリーニングブレード
121と転写ドラム11との離間量が0.5mm以上で
あれば、転写ドラム11の除電効果を得ることができ、
特に、1.0mm以上であることが望ましいことが分か
る。また、上記の表33から、導電性ローラ123と転
写ドラム11との離間量が0.5mm以上であれば、転
写ドラム11の除電効果を得ることができ、特に、1.
0mm以上であることが望ましいことが分かる。
121と転写ドラム11との離間量が0.5mm以上で
あれば、転写ドラム11の除電効果を得ることができ、
特に、1.0mm以上であることが望ましいことが分か
る。また、上記の表33から、導電性ローラ123と転
写ドラム11との離間量が0.5mm以上であれば、転
写ドラム11の除電効果を得ることができ、特に、1.
0mm以上であることが望ましいことが分かる。
【0293】以上のように、転写ドラム11の周りに、
クリーニングブレード121、転写ドラム用電荷制御装
置122および除電手段としての導電性ローラ123を
設けることで、転写終了後の転写ドラム11の表面に付
着したトナーを除去すると共に、転写ドラム11の不要
な電荷を除去することができる。
クリーニングブレード121、転写ドラム用電荷制御装
置122および除電手段としての導電性ローラ123を
設けることで、転写終了後の転写ドラム11の表面に付
着したトナーを除去すると共に、転写ドラム11の不要
な電荷を除去することができる。
【0294】これにより、転写ドラム11を適正な電荷
量で帯電させること、即ち転写ドラム11上の電荷を安
定させることができるので、転写紙Pを安定して吸着す
ることができると共に、転写紙Pへのトナー像の転写を
安定して行なうことができ、この結果、複写画像を良好
なものとすることができる。
量で帯電させること、即ち転写ドラム11上の電荷を安
定させることができるので、転写紙Pを安定して吸着す
ることができると共に、転写紙Pへのトナー像の転写を
安定して行なうことができ、この結果、複写画像を良好
なものとすることができる。
【0295】尚、本実施例では、転写ドラム11の帯電
電荷を除去する除電手段として、図26に示すように、
導電性ローラ123を使用しているが、これに限定する
ものではない。したがって、導電性ローラ123の代わ
りに、例えば図27に示すように、ローラ型導電性ブラ
シ131を使用しても良く、また、図28に示すよう
に、導電性のブラシからなる櫛形導電性ブラシ132を
使用しても良い。さらに、パッド型導電性ブラシを使用
しても良く、この場合、ブラシの転写ドラム11への食
い込み量等は、上記の櫛形導電性ブラシ132と同様と
し、その効果も同様とする。
電荷を除去する除電手段として、図26に示すように、
導電性ローラ123を使用しているが、これに限定する
ものではない。したがって、導電性ローラ123の代わ
りに、例えば図27に示すように、ローラ型導電性ブラ
シ131を使用しても良く、また、図28に示すよう
に、導電性のブラシからなる櫛形導電性ブラシ132を
使用しても良い。さらに、パッド型導電性ブラシを使用
しても良く、この場合、ブラシの転写ドラム11への食
い込み量等は、上記の櫛形導電性ブラシ132と同様と
し、その効果も同様とする。
【0296】上記ローラ型導電性ブラシ131は、上記
実施例2のローラ型ブラシ101と同様に、転写ドラム
11の幅とほぼ同じ幅を有するように形成されており、
転写紙Pがこの転写ドラム11とローラ型導電性ブラシ
131との間を通過するときに、転写紙Pを転写ドラム
11側に圧接するようになっている。このローラ型導電
性ブラシ131の駆動機構は、上記実施例1のグランド
ローラ12の駆動機構と同様なものとする。
実施例2のローラ型ブラシ101と同様に、転写ドラム
11の幅とほぼ同じ幅を有するように形成されており、
転写紙Pがこの転写ドラム11とローラ型導電性ブラシ
131との間を通過するときに、転写紙Pを転写ドラム
11側に圧接するようになっている。このローラ型導電
性ブラシ131の駆動機構は、上記実施例1のグランド
ローラ12の駆動機構と同様なものとする。
【0297】また、上記櫛形導電性ブラシ132は、上
記実施例3の櫛形ブラシ103と同様に、ブラシ面が転
写ドラム11の幅とほぼ同じ幅を有するように形成され
ており、転写紙Pがこの転写ドラム11と櫛形導電性ブ
ラシ132との間を通過するときに、転写紙Pを転写ド
ラム11側に圧接するようになっている。この櫛形導電
性ブラシ132の駆動機構は、上記実施例1のグランド
ローラ12の駆動機構と同様なものとする。
記実施例3の櫛形ブラシ103と同様に、ブラシ面が転
写ドラム11の幅とほぼ同じ幅を有するように形成され
ており、転写紙Pがこの転写ドラム11と櫛形導電性ブ
ラシ132との間を通過するときに、転写紙Pを転写ド
ラム11側に圧接するようになっている。この櫛形導電
性ブラシ132の駆動機構は、上記実施例1のグランド
ローラ12の駆動機構と同様なものとする。
【0298】また、上記ローラ型導電性ブラシ131お
よび櫛形導電性ブラシ132は、上記導電性ローラ12
3と同様の機構にて転写ドラム11の帯電電荷を除去す
るようになっている。
よび櫛形導電性ブラシ132は、上記導電性ローラ12
3と同様の機構にて転写ドラム11の帯電電荷を除去す
るようになっている。
【0299】したがって、ローラ型導電性ブラシ131
が転写ドラム11に圧接した場合のブラシ面の食い込み
量、即ちローラ型導電性ブラシ131と転写ドラム11
との交差量と転写ドラム11の除電効果との関係、ロー
ラ型導電性ブラシ131の印加電圧と転写ドラム11の
除電効果との関係、転写ドラム用電源部124と除電手
段用電源部128との何れか一方の電源部からの印加電
圧と転写ドラム11の除電効果との関係、およびローラ
型導電性ブラシ131と転写ドラム11との離間量と除
電効果との関係は、上記の導電性ローラ123を使用し
た場合と同じである。尚、櫛形導電性ブラシ132の場
合もローラ型導電性ブラシ131と同様の結果となって
いる。
が転写ドラム11に圧接した場合のブラシ面の食い込み
量、即ちローラ型導電性ブラシ131と転写ドラム11
との交差量と転写ドラム11の除電効果との関係、ロー
ラ型導電性ブラシ131の印加電圧と転写ドラム11の
除電効果との関係、転写ドラム用電源部124と除電手
段用電源部128との何れか一方の電源部からの印加電
圧と転写ドラム11の除電効果との関係、およびローラ
型導電性ブラシ131と転写ドラム11との離間量と除
電効果との関係は、上記の導電性ローラ123を使用し
た場合と同じである。尚、櫛形導電性ブラシ132の場
合もローラ型導電性ブラシ131と同様の結果となって
いる。
【0300】また、ローラ型導電性ブラシ131は、転
写ドラム11に圧接して矢印方向(図27)に回転する
ものであり、転写ドラム11に対するローラ型導電性ブ
ラシ131の回転速度の割合と転写ドラム11の除電効
果との関係も上述した転写ドラム11に対する導電性ロ
ーラ123の回転速度の割合と転写ドラム11の除電効
果との関係と同じとなる。
写ドラム11に圧接して矢印方向(図27)に回転する
ものであり、転写ドラム11に対するローラ型導電性ブ
ラシ131の回転速度の割合と転写ドラム11の除電効
果との関係も上述した転写ドラム11に対する導電性ロ
ーラ123の回転速度の割合と転写ドラム11の除電効
果との関係と同じとなる。
【0301】上記のローラ型導電性ブラシ131と櫛形
導電性ブラシ132とは、それぞれブラシの先端を転写
ドラム11に押圧するようになっている。このため、ブ
ラシの抵抗値によって転写ドラム11の除電効果が異な
る。ここで、ブラシ抵抗値と転写ドラム11の除電効果
との関係を表34に示す。
導電性ブラシ132とは、それぞれブラシの先端を転写
ドラム11に押圧するようになっている。このため、ブ
ラシの抵抗値によって転写ドラム11の除電効果が異な
る。ここで、ブラシ抵抗値と転写ドラム11の除電効果
との関係を表34に示す。
【0302】
【表34】
【0303】上記の表34から、ブラシ抵抗値が40k
Ω以下であれば、転写ドラム11の除電効果を得ること
ができ、特に、36kΩ以下であることが望ましいこと
が分かる。
Ω以下であれば、転写ドラム11の除電効果を得ること
ができ、特に、36kΩ以下であることが望ましいこと
が分かる。
【0304】また、転写ドラム11に接するブラシの当
接量、即ちブラシ密度によって除電効果が変わる。ここ
で、ローラ型導電性ブラシ131において、ブラシ密度
と転写ドラム11の除電効果との関係を表35に示し、
櫛形導電性ブラシ132において、ブラシ群の群間隔、
即ちファーピッチと転写ドラム11の除電効果との関係
を表36に示す。尚、上記ファーピッチについては、上
記の実施例3にて説明済である。
接量、即ちブラシ密度によって除電効果が変わる。ここ
で、ローラ型導電性ブラシ131において、ブラシ密度
と転写ドラム11の除電効果との関係を表35に示し、
櫛形導電性ブラシ132において、ブラシ群の群間隔、
即ちファーピッチと転写ドラム11の除電効果との関係
を表36に示す。尚、上記ファーピッチについては、上
記の実施例3にて説明済である。
【0305】
【表35】
【0306】
【表36】
【0307】上記の表35から、ローラ型導電性ブラシ
131のブラシ密度が15000本/cm2 以上であれ
ば、転写ドラム11の除電効果を得ることができ、特
に、20000本/cm2 以上であることが望ましいこ
とが分かる。また、上記の表36から、櫛形導電性ブラ
シ132のファーピッチが2.0mm以下であれば、転
写ドラム11の除電効果を得ることができ、特に、1.
6mm以下であることが望ましいことが分かる。
131のブラシ密度が15000本/cm2 以上であれ
ば、転写ドラム11の除電効果を得ることができ、特
に、20000本/cm2 以上であることが望ましいこ
とが分かる。また、上記の表36から、櫛形導電性ブラ
シ132のファーピッチが2.0mm以下であれば、転
写ドラム11の除電効果を得ることができ、特に、1.
6mm以下であることが望ましいことが分かる。
【0308】以上、本実施例で使用した導電性ローラ1
23、ローラ型導電性ブラシ131、櫛形導電性ブラシ
132等は、除電手段と吸着手段とを兼ねている。この
ため、これらの部材には、転写ドラム11の帯電電荷の
除去および転写紙Pの吸着を効率良く行なうために、導
電性の部材が使用されている。この導電性部材として
は、例えばステンレス繊維、カーボン繊維、銅染色アク
リル繊維、導電性不織布、導電性シート等を使用するこ
とが望ましい。
23、ローラ型導電性ブラシ131、櫛形導電性ブラシ
132等は、除電手段と吸着手段とを兼ねている。この
ため、これらの部材には、転写ドラム11の帯電電荷の
除去および転写紙Pの吸着を効率良く行なうために、導
電性の部材が使用されている。この導電性部材として
は、例えばステンレス繊維、カーボン繊維、銅染色アク
リル繊維、導電性不織布、導電性シート等を使用するこ
とが望ましい。
【0309】また、本実施例の画像形成装置では、転写
ドラムの除電手段と転写紙Pの吸着手段とを兼ねた構成
となっているので、装置の構成部品が少なくて済み、こ
の結果、装置の小型化および低価格化を可能としてい
る。
ドラムの除電手段と転写紙Pの吸着手段とを兼ねた構成
となっているので、装置の構成部品が少なくて済み、こ
の結果、装置の小型化および低価格化を可能としてい
る。
【0310】以上のように、上記実施例5および実施例
6では、転写ドラム11の除電手段として使用されてい
る導電性ローラ123、ローラ型導電性ブラシ131、
櫛形導電性ブラシ132は、何れも転写ドラム11に当
接した状態で除電を行なうようになっている。さらに、
パッド型導電性ブラシを使用しても良く、この場合、ブ
ラシの転写ドラム11への食い込み量等は、上記の櫛形
導電性ブラシ132と同様とし、その効果も同様とす
る。
6では、転写ドラム11の除電手段として使用されてい
る導電性ローラ123、ローラ型導電性ブラシ131、
櫛形導電性ブラシ132は、何れも転写ドラム11に当
接した状態で除電を行なうようになっている。さらに、
パッド型導電性ブラシを使用しても良く、この場合、ブ
ラシの転写ドラム11への食い込み量等は、上記の櫛形
導電性ブラシ132と同様とし、その効果も同様とす
る。
【0311】ところで、転写ドラム11の除電には、上
述したように導電性の部材を転写ドラム11に当接する
だけではなく、例えば転写ドラム11に非接触な除電手
段として放電による帯電器を使用する方法がある。以下
の実施例7に、放電による帯電器を使用した転写ドラム
11の除電手段について説明する。
述したように導電性の部材を転写ドラム11に当接する
だけではなく、例えば転写ドラム11に非接触な除電手
段として放電による帯電器を使用する方法がある。以下
の実施例7に、放電による帯電器を使用した転写ドラム
11の除電手段について説明する。
【0312】〔実施例7〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図29および図30に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
ついて図29および図30に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0313】本実施例の画像形成装置は、上記実施例5
および実施例6に示す導電性ローラ123等の除電手段
に代えて、図29に示すように、コロナチャージャ13
4を備えている。
および実施例6に示す導電性ローラ123等の除電手段
に代えて、図29に示すように、コロナチャージャ13
4を備えている。
【0314】上記のコロナチャージャ134は、ワイヤ
用電圧供給装置135とグリッド用電圧供給装置136
とが接続されており、これらの各電圧供給装置により電
圧が印加され、転写ドラム11を帯電させるようになっ
ている。このとき、コロナチャージャ134は、転写ド
ラム11に対して転写ドラム11の帯電電荷の極性とは
逆極性の電荷を帯電させるうようになっている。
用電圧供給装置135とグリッド用電圧供給装置136
とが接続されており、これらの各電圧供給装置により電
圧が印加され、転写ドラム11を帯電させるようになっ
ている。このとき、コロナチャージャ134は、転写ド
ラム11に対して転写ドラム11の帯電電荷の極性とは
逆極性の電荷を帯電させるうようになっている。
【0315】ここで、転写ドラム11のクリーニング動
作および除電動作について以下に説明する。
作および除電動作について以下に説明する。
【0316】まず、転写プロセスが終了し、剥離爪14
によって転写紙Pが転写ドラム11から剥がされた直
後、転写ドラム用電荷制御装置122の切換えスイッチ
126が転写ドラム用電源部124側から接地線125
に切り換わる。
によって転写紙Pが転写ドラム11から剥がされた直
後、転写ドラム用電荷制御装置122の切換えスイッチ
126が転写ドラム用電源部124側から接地線125
に切り換わる。
【0317】次に、クリーニングブレード121を転写
ドラム11に押圧させて残留トナーを掻き取る。尚、ク
リーニングブレード121の転写ドラム11への食い込
み量と転写ドラム11の除電効果との関係は、前記実施
例5の場合と同様である。
ドラム11に押圧させて残留トナーを掻き取る。尚、ク
リーニングブレード121の転写ドラム11への食い込
み量と転写ドラム11の除電効果との関係は、前記実施
例5の場合と同様である。
【0318】その後、上記クリーニングブレード121
によってトナーが除去され始めた位置がコロナチャージ
ャ134に対向する位置に到達した瞬間に、上記コロナ
チャージャ134に電圧を印加して除電作業を開始す
る。
によってトナーが除去され始めた位置がコロナチャージ
ャ134に対向する位置に到達した瞬間に、上記コロナ
チャージャ134に電圧を印加して除電作業を開始す
る。
【0319】除電作業は、転写ドラム11を切換えスイ
ッチ126によって転写ドラム用電源部124側に接続
して所定電圧を印加し、同時にコロナチャージャ134
にワイヤ用電圧供給装置135およびグリッド用電圧供
給装置136に電圧を印加することによって行なわれ
る。これにより、転写ドラム11に帯電した不要な電荷
が除去される。
ッチ126によって転写ドラム用電源部124側に接続
して所定電圧を印加し、同時にコロナチャージャ134
にワイヤ用電圧供給装置135およびグリッド用電圧供
給装置136に電圧を印加することによって行なわれ
る。これにより、転写ドラム11に帯電した不要な電荷
が除去される。
【0320】以上のように、転写ドラム11の除電手段
としてコロナチャージャ134を用いても、上記の各実
施例と同じ転写ドラム11の除電効果を得ることができ
る。
としてコロナチャージャ134を用いても、上記の各実
施例と同じ転写ドラム11の除電効果を得ることができ
る。
【0321】また、本実施例では、転写ドラム11の除
電手段であるコロナチャージャ134が転写ドラム11
に直接接触していないので、転写ドラム11と除電手段
との摩擦による必要以上な電荷の帯電を防止することが
できる。また、コロナチャージャ134と転写ドラム1
1と常に離間した状態にすることで、除電手段により転
写ドラム11表面を疵付ける虞がなくなる。
電手段であるコロナチャージャ134が転写ドラム11
に直接接触していないので、転写ドラム11と除電手段
との摩擦による必要以上な電荷の帯電を防止することが
できる。また、コロナチャージャ134と転写ドラム1
1と常に離間した状態にすることで、除電手段により転
写ドラム11表面を疵付ける虞がなくなる。
【0322】尚、本実施例では、コロナチャージャ13
4をグランドローラ12の上流側に配設しているが、こ
れに限定するものではなく、転写ドラム11の周囲に設
けていれば良い。例えば、図30に示ように、コロナチ
ャージャ134をグランドローラ12の下流側に配設し
ても良い。この場合、コロナチャージャ134は、グラ
ンドローラ12側から搬送された転写紙Pに対して転写
ドラム11とは逆極性の電圧を印加することができる。
これにより、転写紙Pの帯電が充分でない場合、転写紙
Pへの帯電の補助となり、転写紙Pの転写ドラム11へ
の吸着度を向上させることができる。
4をグランドローラ12の上流側に配設しているが、こ
れに限定するものではなく、転写ドラム11の周囲に設
けていれば良い。例えば、図30に示ように、コロナチ
ャージャ134をグランドローラ12の下流側に配設し
ても良い。この場合、コロナチャージャ134は、グラ
ンドローラ12側から搬送された転写紙Pに対して転写
ドラム11とは逆極性の電圧を印加することができる。
これにより、転写紙Pの帯電が充分でない場合、転写紙
Pへの帯電の補助となり、転写紙Pの転写ドラム11へ
の吸着度を向上させることができる。
【0323】以上のように、本実施例では、転写ドラム
11と除電手段とが接触しない構成としている。これに
より、除電手段により転写ドラム11表面に疵が付くの
を防止している。しかしながら、上記の構成では、転写
ドラム11の除電する除電手段として別部材を設けてい
るので、製造に係る費用が高くなるという問題が生じて
いる。そこで、以下の実施例8では、特別な除電手段を
設けることなく、安定して転写ドラム11の除電がで
き、しかも安価に製造できる画像形成装置について説明
する。
11と除電手段とが接触しない構成としている。これに
より、除電手段により転写ドラム11表面に疵が付くの
を防止している。しかしながら、上記の構成では、転写
ドラム11の除電する除電手段として別部材を設けてい
るので、製造に係る費用が高くなるという問題が生じて
いる。そこで、以下の実施例8では、特別な除電手段を
設けることなく、安定して転写ドラム11の除電がで
き、しかも安価に製造できる画像形成装置について説明
する。
【0324】〔実施例8〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図31ないし図33に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
ついて図31ないし図33に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0325】本実施例に係る画像形成装置は、図31に
示すように、感光体ドラム15、転写ドラム11、グラ
ンドローラ12等を備え、転写ドラム11の周りには、
転写ドラム11周囲の温度と湿度(以下、温湿度と称す
る)を測定する温湿度センサ141と転写ドラム11の
表面電位を測定する表面電位計142とが配設されてい
る。
示すように、感光体ドラム15、転写ドラム11、グラ
ンドローラ12等を備え、転写ドラム11の周りには、
転写ドラム11周囲の温度と湿度(以下、温湿度と称す
る)を測定する温湿度センサ141と転写ドラム11の
表面電位を測定する表面電位計142とが配設されてい
る。
【0326】また、グランドローラ12には、転写ドラ
ム11に電圧が印加されたときにグランドローラ12に
流れる電流を測定する電流計143が接続されている。
ム11に電圧が印加されたときにグランドローラ12に
流れる電流を測定する電流計143が接続されている。
【0327】また、転写ドラム11を構成する導電体層
26には、電圧供給装置144が接続されている。この
電圧供給装置144は、転写ドラム11を帯電する帯電
用電源部145と、転写ドラム11を除電する除電用電
源部146とを備え、帯電用電源部145と除電用電源
部146との転写ドラム11への接続を切換えスイッチ
147によって行なっている。
26には、電圧供給装置144が接続されている。この
電圧供給装置144は、転写ドラム11を帯電する帯電
用電源部145と、転写ドラム11を除電する除電用電
源部146とを備え、帯電用電源部145と除電用電源
部146との転写ドラム11への接続を切換えスイッチ
147によって行なっている。
【0328】上記の帯電用電源部145と除電用電源部
146とは、互いに逆極性の電圧を転写ドラム11に印
加するようになっている。即ち、転写ドラム11は、転
写プロセス中に帯電用電源部145から電圧が印加さ
れ、転写プロセス終了後、且つ転写ドラム11の除電動
作中に除電用電源部146から電圧が印加されるように
なっている。転写ドラム11への電圧印加は、図32に
示す制御装置149によって制御されている。
146とは、互いに逆極性の電圧を転写ドラム11に印
加するようになっている。即ち、転写ドラム11は、転
写プロセス中に帯電用電源部145から電圧が印加さ
れ、転写プロセス終了後、且つ転写ドラム11の除電動
作中に除電用電源部146から電圧が印加されるように
なっている。転写ドラム11への電圧印加は、図32に
示す制御装置149によって制御されている。
【0329】上記の制御装置149には、ROM15
0、RAM151、除電用電圧値演算部152が接続さ
れている。上記ROM150は、画像形成装置内の温湿
度に対応する転写ドラム11に印加する除電用電圧値を
記憶する記憶手段である。また、RAM151は、温湿
度センサ141等の測定器からの測定データを一時的に
記憶する記憶手段である。また、除電用電圧値演算部1
52は、温湿度センサ141等の測定器からの測定デー
タに基づいて除電用電圧値を演算する演算手段である。
0、RAM151、除電用電圧値演算部152が接続さ
れている。上記ROM150は、画像形成装置内の温湿
度に対応する転写ドラム11に印加する除電用電圧値を
記憶する記憶手段である。また、RAM151は、温湿
度センサ141等の測定器からの測定データを一時的に
記憶する記憶手段である。また、除電用電圧値演算部1
52は、温湿度センサ141等の測定器からの測定デー
タに基づいて除電用電圧値を演算する演算手段である。
【0330】即ち、上記制御装置149は、転写ドラム
11の除電を行うとき、切換えスイッチ147を除電用
電源部146側に切り換え、温湿度センサ141により
測定された装置内の温度と湿度から、ROM150から
この温度と湿度とに対応した除電用電圧値を読み出し、
この除電用電圧値を除電用電源部146から転写ドラム
11に印加するように制御している。
11の除電を行うとき、切換えスイッチ147を除電用
電源部146側に切り換え、温湿度センサ141により
測定された装置内の温度と湿度から、ROM150から
この温度と湿度とに対応した除電用電圧値を読み出し、
この除電用電圧値を除電用電源部146から転写ドラム
11に印加するように制御している。
【0331】また、一般に転写ドラム11は、温湿度に
よって転写プロセス終了後に不要電位の増減があるた
め、予め製造前に温湿度に応じた不要電位に対する除電
用電圧値を求めて、記憶し、一般の使用者が使用する際
の温湿度に応じて製造前に記憶された除電用電圧値で除
電されるようになっている。
よって転写プロセス終了後に不要電位の増減があるた
め、予め製造前に温湿度に応じた不要電位に対する除電
用電圧値を求めて、記憶し、一般の使用者が使用する際
の温湿度に応じて製造前に記憶された除電用電圧値で除
電されるようになっている。
【0332】そこで、転写ドラム11の除電方法につい
て、図31および図33に示すフローチャートを参照し
ながら以下に説明する。尚、この除電作業は、図31に
示すように、転写ドラム11の周囲に配設された温湿度
センサ141の測定値に基づいて行うものとする。
て、図31および図33に示すフローチャートを参照し
ながら以下に説明する。尚、この除電作業は、図31に
示すように、転写ドラム11の周囲に配設された温湿度
センサ141の測定値に基づいて行うものとする。
【0333】先ず、温湿度センサ141が画像処理装置
本体内部(以下、単に本体内部と称する)の温度をT=
−20℃、湿度をH=10%を示すように調節する(S
11)。
本体内部(以下、単に本体内部と称する)の温度をT=
−20℃、湿度をH=10%を示すように調節する(S
11)。
【0334】次に、転写ドラム11の残留電位を図示し
ない表面電位プローブ等の電位計により測定する(S1
2)。そして、転写ドラム11にグランドローラ12を
接触させて残留電位が無くなるまで転写ドラム11を放
置する(S13)。
ない表面電位プローブ等の電位計により測定する(S1
2)。そして、転写ドラム11にグランドローラ12を
接触させて残留電位が無くなるまで転写ドラム11を放
置する(S13)。
【0335】次いで、転写ドラム11の残留電位が無く
なると、上記のグランドローラ12の圧接を解除し、電
圧供給装置141の帯電用電源部145により転写ドラ
ム11を所定の電位に帯電させる(S14)。
なると、上記のグランドローラ12の圧接を解除し、電
圧供給装置141の帯電用電源部145により転写ドラ
ム11を所定の電位に帯電させる(S14)。
【0336】そして、転写ドラム11に上記帯電用電源
部145により印加した電圧の逆極性の適当な電圧を、
電圧供給装置141の除電用電源部146により転写ド
ラム11に印加し、グランドローラ12を転写ドラム1
1に接触させて転写ドラム11を1回転させる(S1
5)。
部145により印加した電圧の逆極性の適当な電圧を、
電圧供給装置141の除電用電源部146により転写ド
ラム11に印加し、グランドローラ12を転写ドラム1
1に接触させて転写ドラム11を1回転させる(S1
5)。
【0337】その後、転写ドラム11の残留電位を測定
し(S16)、このときの残留電位の絶対値が50V以
下であるか否かを判定する(S17)。ここで残留電位
の絶対値が50V以下であれば、その時の本体内部の温
度T、湿度H、除電用電源部146より印加した除電電
圧値を制御装置149のROM150に書き込む(S1
8)。一方、S17で転写ドラム11の残留電位の絶対
値が50V以下でなければ、S12に移行する。
し(S16)、このときの残留電位の絶対値が50V以
下であるか否かを判定する(S17)。ここで残留電位
の絶対値が50V以下であれば、その時の本体内部の温
度T、湿度H、除電用電源部146より印加した除電電
圧値を制御装置149のROM150に書き込む(S1
8)。一方、S17で転写ドラム11の残留電位の絶対
値が50V以下でなければ、S12に移行する。
【0338】そして、本体内部の湿度Hを測定する(S
19)。そして、本体内部の湿度Hが90%であるか否
かを判定する(S20)。ここで、湿度Hが90%であ
れば、本体内部の温度Tを測定する(S21)。そし
て、本体内部の温度Tが40℃であるか否かを判定する
(S22)。ここで、温度Tが40℃であれば、転写ド
ラム11の除電作業を終了する。
19)。そして、本体内部の湿度Hが90%であるか否
かを判定する(S20)。ここで、湿度Hが90%であ
れば、本体内部の温度Tを測定する(S21)。そし
て、本体内部の温度Tが40℃であるか否かを判定する
(S22)。ここで、温度Tが40℃であれば、転写ド
ラム11の除電作業を終了する。
【0339】一方、S20で本体内部の湿度Hが90%
でなければ、測定した湿度Hに5%増してS12に移行
する(S23)。また、S22で温度Tが40℃でなけ
れば、湿度Hを10%にして、測定した温度Tに5℃加
えてS12に移行する(S24)。
でなければ、測定した湿度Hに5%増してS12に移行
する(S23)。また、S22で温度Tが40℃でなけ
れば、湿度Hを10%にして、測定した温度Tに5℃加
えてS12に移行する(S24)。
【0340】尚、上記のS15において、適当な逆極性
の印加電圧とは、パッシェンの放電法則により求められ
る放電開始電圧よりも高い電圧で、且つ帯電用電圧値よ
りも絶対値で小さい電圧としている。実際には、S17
において転写ドラム11の残留電位の絶対値が50V以
下となるまで、放電開始電圧から50V間隔で変えなが
ら印加している。ここで、変換電圧の間隔を50V間隔
としているのは、転写ドラム11の残留電位の閾値が±
50V以下となっているからである。
の印加電圧とは、パッシェンの放電法則により求められ
る放電開始電圧よりも高い電圧で、且つ帯電用電圧値よ
りも絶対値で小さい電圧としている。実際には、S17
において転写ドラム11の残留電位の絶対値が50V以
下となるまで、放電開始電圧から50V間隔で変えなが
ら印加している。ここで、変換電圧の間隔を50V間隔
としているのは、転写ドラム11の残留電位の閾値が±
50V以下となっているからである。
【0341】また、S23およびS24のように温度お
よび湿度の増減値を設定したのは、上記の増減値以内で
は転写ドラム11の帯電の大幅な変化を生じさせないた
めである。
よび湿度の増減値を設定したのは、上記の増減値以内で
は転写ドラム11の帯電の大幅な変化を生じさせないた
めである。
【0342】以上のように、本体装置の製造時に行われ
る、転写ドラム11の除電作業によって、測定された本
体内部の湿度H、温度Tとこれらの湿度H、温度Tに対
応する除電用電圧値をROM150に予め記憶させてい
る。
る、転写ドラム11の除電作業によって、測定された本
体内部の湿度H、温度Tとこれらの湿度H、温度Tに対
応する除電用電圧値をROM150に予め記憶させてい
る。
【0343】これにより、本体装置を一般の使用者が使
用するとき、制御装置149は、転写ドラム11の除電
作業は本体内部の温湿度センサ141の測定値に基づい
て行う。つまり、本体内部の温湿度センサ141より湿
度Hと温度Tとを測定し、この温湿度に対応する除電用
電圧値をROM150から読み出し、転写ドラム11に
除電用電圧を印加する。そして、グランドローラ12を
転写ドラム11に接触させながら転写ドラム11を1回
転させて、除電を行う。尚、上記の除電作業は、転写プ
ロセスが終了し、転写紙が転写ドラム11から剥離され
た直後に行われるものとする。
用するとき、制御装置149は、転写ドラム11の除電
作業は本体内部の温湿度センサ141の測定値に基づい
て行う。つまり、本体内部の温湿度センサ141より湿
度Hと温度Tとを測定し、この温湿度に対応する除電用
電圧値をROM150から読み出し、転写ドラム11に
除電用電圧を印加する。そして、グランドローラ12を
転写ドラム11に接触させながら転写ドラム11を1回
転させて、除電を行う。尚、上記の除電作業は、転写プ
ロセスが終了し、転写紙が転写ドラム11から剥離され
た直後に行われるものとする。
【0344】したがって、本実施例の画像形成装置で
は、本体内部の温度と湿度とを計測するだけで、転写ド
ラム11の除電を行うことができるので、転写ドラム1
1の除電が安定しておこなうことができ、転写紙の転写
ドラム11への吸着度を向上させることができ、この結
果、転写不良を無くし安定したトナー像を転写すること
ができる。
は、本体内部の温度と湿度とを計測するだけで、転写ド
ラム11の除電を行うことができるので、転写ドラム1
1の除電が安定しておこなうことができ、転写紙の転写
ドラム11への吸着度を向上させることができ、この結
果、転写不良を無くし安定したトナー像を転写すること
ができる。
【0345】本実施例では、本体内部の温度および湿度
に基づいて転写ドラム11の除電用電圧値を決定してい
るが、これに限定するものでなく、例えば、除電作業の
ときに測定するグランドローラ12を流れる電流値から
除電用電圧値を決定しても良く、また、除電作業開始時
に測定する転写ドラム11の表面電位から除電用電圧値
を決定しても良い。以下の実施例9、10に上記の除電
方法について説明する。
に基づいて転写ドラム11の除電用電圧値を決定してい
るが、これに限定するものでなく、例えば、除電作業の
ときに測定するグランドローラ12を流れる電流値から
除電用電圧値を決定しても良く、また、除電作業開始時
に測定する転写ドラム11の表面電位から除電用電圧値
を決定しても良い。以下の実施例9、10に上記の除電
方法について説明する。
【0346】〔実施例9〕本発明のさらに他の実施例に
ついて図31、図32、図34ないし図36に基づいて
説明すれば、以下の通りである。
ついて図31、図32、図34ないし図36に基づいて
説明すれば、以下の通りである。
【0347】本実施例に係る画像形成装置は、図32に
示すように、制御装置149にさらに除電用電圧値演算
部152を接続したものとなっている。この除電用電圧
値演算部152は、電流計143により測定されるグラ
ンドローラ12に流れる電流値に基づいて転写ドラム1
1の除電用電圧値を演算するものである。
示すように、制御装置149にさらに除電用電圧値演算
部152を接続したものとなっている。この除電用電圧
値演算部152は、電流計143により測定されるグラ
ンドローラ12に流れる電流値に基づいて転写ドラム1
1の除電用電圧値を演算するものである。
【0348】尚、上記除電用電圧値演算部152による
演算は、転写プロセス終了後に、グランドローラ12を
転写ドラム11に接触させた状態で転写ドラム11に除
電用電圧を印加したときにグランドローラ12に流れる
電流値に基づいて行われる。
演算は、転写プロセス終了後に、グランドローラ12を
転写ドラム11に接触させた状態で転写ドラム11に除
電用電圧を印加したときにグランドローラ12に流れる
電流値に基づいて行われる。
【0349】このときグランドローラ12に流れる電流
値Igは、除電用電圧と同じ極性であり、この電流値I
gが大きいほど転写ドラム11の残留電荷は小さくなっ
ている。このため、除電用電圧値は、電流値Igに反比
例する。また、パッシェンの法則により、ある一定以上
の電圧でないと除電効果が現れない。
値Igは、除電用電圧と同じ極性であり、この電流値I
gが大きいほど転写ドラム11の残留電荷は小さくなっ
ている。このため、除電用電圧値は、電流値Igに反比
例する。また、パッシェンの法則により、ある一定以上
の電圧でないと除電効果が現れない。
【0350】以上のことから、転写ドラム11の除電用
電圧値VR は、除電用電圧値演算部152において以下
の式(1)で示される関係式によって決定される。
電圧値VR は、除電用電圧値演算部152において以下
の式(1)で示される関係式によって決定される。
【0351】 VR =−a/Ig+b・・・・・・・・・・・・・・・・(1) 尚、上記aは、転写ドラム11を構成して誘電体層28
の帯電・放電特性により決定される正の係数である。こ
の係数aは、転写ドラム11に残留電荷を発生させ易い
特性の誘電体層28であるほど大きくなる。また、上記
bは、パッシェンの法則によって導き出される値であ
り、除電用電圧とは逆の極性の除電開始電圧値である。
の帯電・放電特性により決定される正の係数である。こ
の係数aは、転写ドラム11に残留電荷を発生させ易い
特性の誘電体層28であるほど大きくなる。また、上記
bは、パッシェンの法則によって導き出される値であ
り、除電用電圧とは逆の極性の除電開始電圧値である。
【0352】例えば、a=2.0×10-3、b=−12
00のときに、電流値Ig=2.0×10-6(A)であ
れば、除電用電圧値VR =−1600(V)となり、電
流値Ig=1.5×10-5(A)であれば、除電用電圧
値VR =−1333(V)となる。
00のときに、電流値Ig=2.0×10-6(A)であ
れば、除電用電圧値VR =−1600(V)となり、電
流値Ig=1.5×10-5(A)であれば、除電用電圧
値VR =−1333(V)となる。
【0353】上記の(1)式によって除電用電圧値VR
が決定したら、転写ドラム11に除電用電圧VR を印加
する。そして、グランドローラ12を転写ドラム11に
接触させながら転写ドラム11を1回転させて、除電を
行う。尚、上記の除電作業は、転写プロセスが終了し、
転写紙が転写ドラム11から剥離された直後に行われる
ものとする。
が決定したら、転写ドラム11に除電用電圧VR を印加
する。そして、グランドローラ12を転写ドラム11に
接触させながら転写ドラム11を1回転させて、除電を
行う。尚、上記の除電作業は、転写プロセスが終了し、
転写紙が転写ドラム11から剥離された直後に行われる
ものとする。
【0354】尚、本実施例では、グランドローラ12に
流れる電流値に基づいて除電用電圧値VR を決定してい
るが、表面電位計142により測定される転写ドラム1
2の表面電位に基づいて転写ドラム11の除電用電圧値
VR を決定しても良い。
流れる電流値に基づいて除電用電圧値VR を決定してい
るが、表面電位計142により測定される転写ドラム1
2の表面電位に基づいて転写ドラム11の除電用電圧値
VR を決定しても良い。
【0355】この場合、上記の除電用電圧値演算部15
2は、表面電位計142により測定された転写ドラム1
1の表面電位の値に基づいて転写ドラム11に印加する
除電用電圧値を演算するようになっている。
2は、表面電位計142により測定された転写ドラム1
1の表面電位の値に基づいて転写ドラム11に印加する
除電用電圧値を演算するようになっている。
【0356】つまり、除電用電圧値VR は、転写プロセ
ス終了後の転写ドラム11の表面電位VS の逆極性に比
例する。また、パッシェンの法則により、ある一定以上
の電圧でないと除電効果が現れない。
ス終了後の転写ドラム11の表面電位VS の逆極性に比
例する。また、パッシェンの法則により、ある一定以上
の電圧でないと除電効果が現れない。
【0357】以上のことから、転写ドラム11の除電用
電圧値VR は、除電用電圧値演算部152において以下
の式(2)で示される関係式によって決定される。
電圧値VR は、除電用電圧値演算部152において以下
の式(2)で示される関係式によって決定される。
【0358】 VR =VS ×c+d・・・・・・・・・・・・・・・・(2) 尚、上記cは、転写ドラム11を構成して誘電体層28
の帯電・放電特性により決定される正の係数である。こ
の係数cは、転写ドラム11に残留電荷を発生させ易い
特性の誘電体層28であるほど大きくなる。また、上記
dは、パッシェンの法則によって導き出される値であ
り、除電用電圧とは逆の極性の除電開始電圧値である。
の帯電・放電特性により決定される正の係数である。こ
の係数cは、転写ドラム11に残留電荷を発生させ易い
特性の誘電体層28であるほど大きくなる。また、上記
dは、パッシェンの法則によって導き出される値であ
り、除電用電圧とは逆の極性の除電開始電圧値である。
【0359】例えば、c=0.8、d=−1200のと
きに、表面電位VS =−500(V)であれば、除電用
電圧値VR =−1600(V)となり、表面電位VS =
−800(V)であれば、除電用電圧値VR =−184
0(V)となる。
きに、表面電位VS =−500(V)であれば、除電用
電圧値VR =−1600(V)となり、表面電位VS =
−800(V)であれば、除電用電圧値VR =−184
0(V)となる。
【0360】上記の(2)式によって除電用電圧値VR
が決定したら、転写ドラム11に除電用電圧VR を印加
する。そして、グランドローラ12を転写ドラム11に
接触させながら転写ドラム11を1回転させて、除電を
行う。尚、上記の除電作業は、転写プロセスが終了し、
転写紙が転写ドラム11から剥離された直後に行われる
ものとする。
が決定したら、転写ドラム11に除電用電圧VR を印加
する。そして、グランドローラ12を転写ドラム11に
接触させながら転写ドラム11を1回転させて、除電を
行う。尚、上記の除電作業は、転写プロセスが終了し、
転写紙が転写ドラム11から剥離された直後に行われる
ものとする。
【0361】以上のように本実施例では、除電作業のと
きに、グランドローラ12を流れる電流値から除電用電
圧値を決定するか、あるいは転写ドラム11の表面電位
から除電用電圧値を決定して、転写ドラム11の除電を
行うようになっている。これにより、転写ドラム11の
除電が安定して行うことができ、転写紙の転写ドラム1
1への吸着度を向上させることができ、この結果、転写
不良を無くし安定したトナー像を転写することができ
る。
きに、グランドローラ12を流れる電流値から除電用電
圧値を決定するか、あるいは転写ドラム11の表面電位
から除電用電圧値を決定して、転写ドラム11の除電を
行うようになっている。これにより、転写ドラム11の
除電が安定して行うことができ、転写紙の転写ドラム1
1への吸着度を向上させることができ、この結果、転写
不良を無くし安定したトナー像を転写することができ
る。
【0362】また、本実施例では、転写ドラム11とし
て、図31に示すように、導電体層26、半導電体層2
7および誘電体層28の3層構造のものを使用している
が、これに限定するものではなく、最内層に導電体層2
6、最外層に誘電体層28を使用した転写ドラムであれ
ば良い。
て、図31に示すように、導電体層26、半導電体層2
7および誘電体層28の3層構造のものを使用している
が、これに限定するものではなく、最内層に導電体層2
6、最外層に誘電体層28を使用した転写ドラムであれ
ば良い。
【0363】例えば、上記転写ドラム11の代わりに、
図34に示す最内層に導電体層26、最外層に誘電体層
28で形成された転写ドラム36を使用しても良い。こ
の場合においても導電体層26は電源部32によって電
圧が印加されるようになっている。
図34に示す最内層に導電体層26、最外層に誘電体層
28で形成された転写ドラム36を使用しても良い。こ
の場合においても導電体層26は電源部32によって電
圧が印加されるようになっている。
【0364】また、上記の転写ドラム36の他には、図
35に示すように、最内層に導電体層26、最外層に誘
電体層28で形成された転写ドラム37を使用しても良
い。この転写ドラム37は、導電体層26と電源部32
との間に抵抗33を接続している。この抵抗33は、上
記した転写ドラム11の半導電体層27の抵抗値と同じ
抵抗値としている。この場合においても、導電体層26
は、電源部32によって電圧が印加されるようになって
いる。
35に示すように、最内層に導電体層26、最外層に誘
電体層28で形成された転写ドラム37を使用しても良
い。この転写ドラム37は、導電体層26と電源部32
との間に抵抗33を接続している。この抵抗33は、上
記した転写ドラム11の半導電体層27の抵抗値と同じ
抵抗値としている。この場合においても、導電体層26
は、電源部32によって電圧が印加されるようになって
いる。
【0365】さらに、上記転写ドラム37の他には、図
36に示すように、最内層から導電体層26、上記転写
ドラム11の半導電体層27相当の誘電率および抵抗値
からなる半導電体フィルム34(ドラム内側)と誘電体
層28相当の誘電率および抵抗値からなる誘電体フィル
ム35(ドラム外側)とからなる2層フィルムの順に積
層された転写ドラム38を使用しても良い。この場合に
おいても導電体層26は電源部32によって電圧が印加
されるようになっている。
36に示すように、最内層から導電体層26、上記転写
ドラム11の半導電体層27相当の誘電率および抵抗値
からなる半導電体フィルム34(ドラム内側)と誘電体
層28相当の誘電率および抵抗値からなる誘電体フィル
ム35(ドラム外側)とからなる2層フィルムの順に積
層された転写ドラム38を使用しても良い。この場合に
おいても導電体層26は電源部32によって電圧が印加
されるようになっている。
【0366】さらに、本実施例では、転写ドラム11の
除電を、転写ドラム11の残留電荷に応じた除電用電圧
を印加することによって行なっている。
除電を、転写ドラム11の残留電荷に応じた除電用電圧
を印加することによって行なっている。
【0367】ところで、一般に転写ドラム11への転写
紙Pの吸着およびトナー転写に大きく影響を及ぼしてい
るのは、転写ドラム11の誘電体層28の誘電率および
抵抗値、導電体層26、半導電体層27および誘電体層
28のそれぞれの層の密着性にあると考えられている。
そこで、以下の実施例10では、特に、導電体層26、
半導電体層27および誘電体層28のそれぞれの層の密
着性を向上させるための転写ドラム11の製造方法につ
いて説明する。
紙Pの吸着およびトナー転写に大きく影響を及ぼしてい
るのは、転写ドラム11の誘電体層28の誘電率および
抵抗値、導電体層26、半導電体層27および誘電体層
28のそれぞれの層の密着性にあると考えられている。
そこで、以下の実施例10では、特に、導電体層26、
半導電体層27および誘電体層28のそれぞれの層の密
着性を向上させるための転写ドラム11の製造方法につ
いて説明する。
【0368】〔実施例10〕本発明のさらに他の実施例
について図37ないし図43に基づいて説明すれば、以
下の通りである。
について図37ないし図43に基づいて説明すれば、以
下の通りである。
【0369】本実施例に係る画像形成装置は、図37に
示すように、前記の各実施例と同様の構成の転写ドラム
11を備えている。この転写ドラム11は、導電性金属
層からなる導電体層(円筒体)26と、半導電体層27
と、誘電体層28とで構成されており、上記導電体層2
6には、電源部32が接続され、帯電電圧あるいは除電
電圧が印加されるようになっている。上記半導電体層2
7は、ウレタンあるいはシリコン等の半導電体物質から
なっている。
示すように、前記の各実施例と同様の構成の転写ドラム
11を備えている。この転写ドラム11は、導電性金属
層からなる導電体層(円筒体)26と、半導電体層27
と、誘電体層28とで構成されており、上記導電体層2
6には、電源部32が接続され、帯電電圧あるいは除電
電圧が印加されるようになっている。上記半導電体層2
7は、ウレタンあるいはシリコン等の半導電体物質から
なっている。
【0370】上記の半導電体層27を発泡ウレタンによ
り形成する場合には、導電体層26上に直接ウレタンを
発泡成型することが可能となる。これにより、導電体層
26と半導電体層27との密着性を向上させることがで
き、転写ドラム11への転写紙Pの密着およびトナー転
写を良好に行なうことができる。
り形成する場合には、導電体層26上に直接ウレタンを
発泡成型することが可能となる。これにより、導電体層
26と半導電体層27との密着性を向上させることがで
き、転写ドラム11への転写紙Pの密着およびトナー転
写を良好に行なうことができる。
【0371】上記のウレタンを導電体層26上に発泡成
型する方法として、例えば、ビーズ状原料を予め加熱し
て1次発泡させ、これを的老な時間放置・養生・乾燥さ
せた後、導電体層26で形成された金型に詰め、再加熱
して2次発泡によって粒間を埋め、且つ、融着させて成
型し、導電体層26状にウレタンからなる半導電体層2
7を固定する方法がある。しかしながら、上記の発泡成
型方法に限定するものではなく、他の方法によって半導
電体層27を発泡成型しても良い。
型する方法として、例えば、ビーズ状原料を予め加熱し
て1次発泡させ、これを的老な時間放置・養生・乾燥さ
せた後、導電体層26で形成された金型に詰め、再加熱
して2次発泡によって粒間を埋め、且つ、融着させて成
型し、導電体層26状にウレタンからなる半導電体層2
7を固定する方法がある。しかしながら、上記の発泡成
型方法に限定するものではなく、他の方法によって半導
電体層27を発泡成型しても良い。
【0372】また、半導電体層27をシリコンにより形
成する場合においても、導電体層26上に直接成型させ
ることができるので、導電体層26と半導電体層27と
の密着性を向上させることができ、転写ドラム11への
転写紙Pの密着およびトナー転写を良好に行なうことが
できる。
成する場合においても、導電体層26上に直接成型させ
ることができるので、導電体層26と半導電体層27と
の密着性を向上させることができ、転写ドラム11への
転写紙Pの密着およびトナー転写を良好に行なうことが
できる。
【0373】上記のシリコンを導電体層26上に成型す
る方法として、製造コストの面から、例えば、導電体層
26上にゴムシートを巻付け、その後圧縮成型加硫する
方法がある。しかしながら、上記の成型方法に限定する
ものではなく、他の方法によって半導電体層27を成型
しても良い。
る方法として、製造コストの面から、例えば、導電体層
26上にゴムシートを巻付け、その後圧縮成型加硫する
方法がある。しかしながら、上記の成型方法に限定する
ものではなく、他の方法によって半導電体層27を成型
しても良い。
【0374】また、誘電体層28は、導電体層26上に
半導電体層27を形成した後、半導電体層27上に形成
される。上記誘電体層28は、PVDF(ポリフッ化ビ
ニリデン)等の誘電体物質からなっており、この誘電体
層28がPVDFからなっていれば、誘電体層28の半
導電体層27への固定方法として、円筒状シームレス薄
膜シート状に形成されたPVDFを半導電体層27に固
定する方法がある。
半導電体層27を形成した後、半導電体層27上に形成
される。上記誘電体層28は、PVDF(ポリフッ化ビ
ニリデン)等の誘電体物質からなっており、この誘電体
層28がPVDFからなっていれば、誘電体層28の半
導電体層27への固定方法として、円筒状シームレス薄
膜シート状に形成されたPVDFを半導電体層27に固
定する方法がある。
【0375】ここで、PVDFの円筒状シームレス薄膜
シートの製造方法について、図38ないし図40を参照
しながら、以下に説明する。尚、図38は、原材料を加
熱して押し出す、一般的な押出機161を示すものであ
る。また、図40は、上記押出機により押し出された原
材料を引き取って所定の寸法に裁断する引取機162を
示すものである。
シートの製造方法について、図38ないし図40を参照
しながら、以下に説明する。尚、図38は、原材料を加
熱して押し出す、一般的な押出機161を示すものであ
る。また、図40は、上記押出機により押し出された原
材料を引き取って所定の寸法に裁断する引取機162を
示すものである。
【0376】まず、押出機161の原料ホッパー163
にPVDFの原材料を供給する。そして、原料ホッパー
163から原材料がシリンダー164に供給される。
にPVDFの原材料を供給する。そして、原料ホッパー
163から原材料がシリンダー164に供給される。
【0377】このシリンダー164に供給された原材料
は、シリンダー164内のスクリュー165により円形
開口部を有するダイ部166に搬送される。このとき、
原材料は、シリンダー164内で、加熱・冷却ユニット
167によって加熱され、可塑化される。そして、可塑
化された原材料は、ダイ部166で形状・厚みが決定さ
れる(サイジング)。
は、シリンダー164内のスクリュー165により円形
開口部を有するダイ部166に搬送される。このとき、
原材料は、シリンダー164内で、加熱・冷却ユニット
167によって加熱され、可塑化される。そして、可塑
化された原材料は、ダイ部166で形状・厚みが決定さ
れる(サイジング)。
【0378】このダイ部166では、図39に示すよう
に、加熱・冷却ユニット167の冷却部168によっ
て、可塑化された原材料が、内側からその形状・寸法が
規制される。
に、加熱・冷却ユニット167の冷却部168によっ
て、可塑化された原材料が、内側からその形状・寸法が
規制される。
【0379】そして、ダイ部166の円形開口部から押
し出された原材料は、図40に示す引取機162に引き
取られ、所定の寸法に切断される。本実施例で使用する
上記引取機162は、図40に示すように、複数のニッ
プロール169…を備えた一対のゴムベルト170で構
成されており、ゴムベルト170・170間に、原材料
を取込み裁断するようになっている。
し出された原材料は、図40に示す引取機162に引き
取られ、所定の寸法に切断される。本実施例で使用する
上記引取機162は、図40に示すように、複数のニッ
プロール169…を備えた一対のゴムベルト170で構
成されており、ゴムベルト170・170間に、原材料
を取込み裁断するようになっている。
【0380】上記の製造方法では、原材料がダイ部16
6の円形開口部から押し出され、引き取られることで、
円筒状シームレス薄膜シートを形成することができる。
6の円形開口部から押し出され、引き取られることで、
円筒状シームレス薄膜シートを形成することができる。
【0381】そして、このPVDFの円筒状シームレス
薄膜シートを熱収縮させることで、半導電体層27上に
固定している。この熱収縮とは、熱溶融性の極性鎖状高
分子の偏形に基づく構造の変化により分子的異方体を形
成したものを、再加熱して定着した分子の配向性が崩れ
て、再び元の状態に戻ろうとするメカニズムである。ま
た、上記の熱収縮には、乾式法と湿式法とがあり、乾式
法によって熱収縮をさせるほうがPVDFの抵抗値、誘
電率等の諸物性の変化を少なくさせることができる。即
ち、誘電体層28にPVDFを使用した場合、乾式法に
よる熱収縮により半導電体層27上に誘電体層28を密
着固定した方が、転写紙Pの転写ドラム11への吸着お
よびトナー転写を安定して行なうことができる。
薄膜シートを熱収縮させることで、半導電体層27上に
固定している。この熱収縮とは、熱溶融性の極性鎖状高
分子の偏形に基づく構造の変化により分子的異方体を形
成したものを、再加熱して定着した分子の配向性が崩れ
て、再び元の状態に戻ろうとするメカニズムである。ま
た、上記の熱収縮には、乾式法と湿式法とがあり、乾式
法によって熱収縮をさせるほうがPVDFの抵抗値、誘
電率等の諸物性の変化を少なくさせることができる。即
ち、誘電体層28にPVDFを使用した場合、乾式法に
よる熱収縮により半導電体層27上に誘電体層28を密
着固定した方が、転写紙Pの転写ドラム11への吸着お
よびトナー転写を安定して行なうことができる。
【0382】したがって、上記のように、誘電体層28
としてPVDの円筒状シームレス薄膜シートを使用した
場合、半導電体層27に対して熱収縮により密着固定さ
せることができる。これにより、マルチプリント時も含
めて転写紙P等の転写ドラム11への吸着性およびトナ
ー転写性能の向上を図ることができる。
としてPVDの円筒状シームレス薄膜シートを使用した
場合、半導電体層27に対して熱収縮により密着固定さ
せることができる。これにより、マルチプリント時も含
めて転写紙P等の転写ドラム11への吸着性およびトナ
ー転写性能の向上を図ることができる。
【0383】また、半導電体層27と誘電体層28とを
密着させ、誘電体層28の帯電および放電特性を向上さ
せる方法として、誘電体層28にエンボス加工を施すこ
とが考えられる。上記のエンボス加工とは、シート表面
に3〜5μmのほぼ規則的な凹凸表を施す表面加工であ
り、表面に凹凸を有する一対のローラ間にシートを挟み
込んで加工する方法が一般的である。
密着させ、誘電体層28の帯電および放電特性を向上さ
せる方法として、誘電体層28にエンボス加工を施すこ
とが考えられる。上記のエンボス加工とは、シート表面
に3〜5μmのほぼ規則的な凹凸表を施す表面加工であ
り、表面に凹凸を有する一対のローラ間にシートを挟み
込んで加工する方法が一般的である。
【0384】一般に、誘電体層28は、表面にエンボス
加工が施されない場合、半導電体層27との接触摩擦が
小さくなる。このため、図41に示すように、グランド
ローラ12を誘電体層28に押圧することにより、半導
電体層27が縮んで誘電体層28との間に空隙を発生さ
せることになるので、誘電体層28と半導電体層27と
が分離してしまう。したがって、転写ドラム11に転写
紙Pを安定して吸着させることができず、この結果、転
写紙P表面に一様な電荷を帯電させることができない。
加工が施されない場合、半導電体層27との接触摩擦が
小さくなる。このため、図41に示すように、グランド
ローラ12を誘電体層28に押圧することにより、半導
電体層27が縮んで誘電体層28との間に空隙を発生さ
せることになるので、誘電体層28と半導電体層27と
が分離してしまう。したがって、転写ドラム11に転写
紙Pを安定して吸着させることができず、この結果、転
写紙P表面に一様な電荷を帯電させることができない。
【0385】一方、誘電体層28は、表面にエンボス加
工が施された場合、半導電体層27との接触摩擦が大き
くなる。このため、図42に示すように、グランドロー
ラ12を誘電体層28に押圧することにより、半導電体
層27が縮んで誘電体層28との間に空隙を無くすこと
ができるので、誘電体層28と半導電体層27とを密着
させることができる。したがって、転写ドラム11に転
写紙Pを安定して吸着させることができ、この結果、転
写紙P表面に一様な電荷を帯電させることができる。
工が施された場合、半導電体層27との接触摩擦が大き
くなる。このため、図42に示すように、グランドロー
ラ12を誘電体層28に押圧することにより、半導電体
層27が縮んで誘電体層28との間に空隙を無くすこと
ができるので、誘電体層28と半導電体層27とを密着
させることができる。したがって、転写ドラム11に転
写紙Pを安定して吸着させることができ、この結果、転
写紙P表面に一様な電荷を帯電させることができる。
【0386】ここで、誘電体層28の表面に形成された
エンボスの凹凸の高低差と転写ドラム11への転写紙P
の吸着効果との関係を表37に示す。
エンボスの凹凸の高低差と転写ドラム11への転写紙P
の吸着効果との関係を表37に示す。
【0387】
【表37】
【0388】上記の表37から、エンボスの凹凸の高低
差が4.0μm以上であれば、転写ドラム11への転写
紙Pを吸着効果を得ることができ、特に、4.0μm〜
10.0μmであることが望ましいことが分かる。
差が4.0μm以上であれば、転写ドラム11への転写
紙Pを吸着効果を得ることができ、特に、4.0μm〜
10.0μmであることが望ましいことが分かる。
【0389】したがって、誘電体層28にエンボス加工
を施すことで、表面の凹凸により半導電体層27との密
着性を向上させるとともに、帯電および放電特性を向上
させることができる。この場合、誘電体層28として発
泡ウレタンを使用した場合、さらに誘電体層28と半導
電体層27との密着性を向させ、誘電体層28の帯電特
性も向上させることができる。
を施すことで、表面の凹凸により半導電体層27との密
着性を向上させるとともに、帯電および放電特性を向上
させることができる。この場合、誘電体層28として発
泡ウレタンを使用した場合、さらに誘電体層28と半導
電体層27との密着性を向させ、誘電体層28の帯電特
性も向上させることができる。
【0390】さらに、半導電体層27と誘電体層28と
を密着させる方法として、半導電体層27と誘電体層2
8とを1枚の薄膜シートとして形成する一体成型2層高
分子フィルムシート(一体成型シート)を使用する方法
も考えられる。この場合の一体成型2層高分子フィルム
シートの製造方法と、この一体成型2層高分子フィルム
シートの導電体層26への熱収縮固定方法とについて以
下に説明する。
を密着させる方法として、半導電体層27と誘電体層2
8とを1枚の薄膜シートとして形成する一体成型2層高
分子フィルムシート(一体成型シート)を使用する方法
も考えられる。この場合の一体成型2層高分子フィルム
シートの製造方法と、この一体成型2層高分子フィルム
シートの導電体層26への熱収縮固定方法とについて以
下に説明する。
【0391】上記の一体成型2層高分子フィルムシート
は、図43に示すように、2層ダイ構造の成型機171
によって形成される。
は、図43に示すように、2層ダイ構造の成型機171
によって形成される。
【0392】この成型機171では、側部に設けられた
一方の誘電体層用ダイ171aと上部に設けられた他方
の半導電体層用ダイ171bとの2層ダイ構造となって
おり、これら2つのダイは、合流点172において各ダ
イから圧入された原料が合流し、共通の押出口173か
ら2層フィルムとして押し出されるようになっている。
一方の誘電体層用ダイ171aと上部に設けられた他方
の半導電体層用ダイ171bとの2層ダイ構造となって
おり、これら2つのダイは、合流点172において各ダ
イから圧入された原料が合流し、共通の押出口173か
ら2層フィルムとして押し出されるようになっている。
【0393】即ち、誘電体層用ダイ171aに誘電体層
28を形成する外層用樹脂が図示しない押出機により圧
入され、同時に半導電体層用ダイ171bに半導電体層
27を形成する内面被膜用樹脂がスパイダを通り抜け、
スパイダルダイを通る。そして、それぞれの樹脂が合流
点172にて合流し、2層フィルム、即ち一体成型2層
高分子フィルムシートとして押出口173から押し出さ
れる。
28を形成する外層用樹脂が図示しない押出機により圧
入され、同時に半導電体層用ダイ171bに半導電体層
27を形成する内面被膜用樹脂がスパイダを通り抜け、
スパイダルダイを通る。そして、それぞれの樹脂が合流
点172にて合流し、2層フィルム、即ち一体成型2層
高分子フィルムシートとして押出口173から押し出さ
れる。
【0394】このようにして押し出されたシートは、空
気サイジング法もしくはウエットバキュームサイジング
法によって冷却固化される。
気サイジング法もしくはウエットバキュームサイジング
法によって冷却固化される。
【0395】上記のようにして形成された一体成型2層
高分子フィルムシートでは、その誘電率、抵抗値を容易
に所定の値に制御することができる。これにより、一体
成型2層高分子フィルムシートを、誘電体層28と半導
電体層27とを別々に形成した場合のそれぞれの誘電率
および抵抗値と同じにすることができる。したがって、
一体成型2層高分子フィルムシートによっても、誘電体
層28と半導電体層27とを別々に形成した場合におけ
る帯電性能等の特性を同じにすることができる。
高分子フィルムシートでは、その誘電率、抵抗値を容易
に所定の値に制御することができる。これにより、一体
成型2層高分子フィルムシートを、誘電体層28と半導
電体層27とを別々に形成した場合のそれぞれの誘電率
および抵抗値と同じにすることができる。したがって、
一体成型2層高分子フィルムシートによっても、誘電体
層28と半導電体層27とを別々に形成した場合におけ
る帯電性能等の特性を同じにすることができる。
【0396】以上のようにして形成された一体成型2層
高分子フィルムシートは、導電体層26上に熱収縮固定
方法により固定する。尚、この熱収縮固定は、上述した
熱収縮固定方法と同様とする。
高分子フィルムシートは、導電体層26上に熱収縮固定
方法により固定する。尚、この熱収縮固定は、上述した
熱収縮固定方法と同様とする。
【0397】上記のことから、半導電体層27と誘電体
層28とを密着させることにより、帯電性能および除電
性能を向上させることができ、この結果、転写紙Pの転
写ドラム11への吸着度を向上させると共に、トナー転
写を良好に行なうことができる。
層28とを密着させることにより、帯電性能および除電
性能を向上させることができ、この結果、転写紙Pの転
写ドラム11への吸着度を向上させると共に、トナー転
写を良好に行なうことができる。
【0398】以上の各実施例では、転写ドラム11に着
目し、転写ドラム11に印加する電圧等の制御により転
写ドラム11への転写紙Pの吸着および除電、帯電効果
について述べてきた。以下の実施例で11は、感光体ド
ラム15に帯電する電荷が転写ドラム11に及ぼす影響
について考慮して説明する。
目し、転写ドラム11に印加する電圧等の制御により転
写ドラム11への転写紙Pの吸着および除電、帯電効果
について述べてきた。以下の実施例で11は、感光体ド
ラム15に帯電する電荷が転写ドラム11に及ぼす影響
について考慮して説明する。
【0399】〔実施例11〕本発明のさらに他の実施例
について図44および図45に基づいて説明すれば、以
下の通りである。
について図44および図45に基づいて説明すれば、以
下の通りである。
【0400】本実施例に係る画像形成装置は、図44に
示すように、転写ドラム11の周りに、感光体ドラム1
5、電源部32、グランドローラ12を備えている。
示すように、転写ドラム11の周りに、感光体ドラム1
5、電源部32、グランドローラ12を備えている。
【0401】上記感光体ドラム15の周りには、感光体
ドラム15表面を均一に帯電させる帯電手段としてのス
コロトロン181、このスコロトロン181と転写ポイ
ントXとの間に設けられ、感光体ドラム15表面を除電
すると共に、感光体ドラム15の表面の電荷量を制御す
る帯電電荷量制御手段としての除電用ランプ(以下、除
電ランプと称する)182が配設されている。
ドラム15表面を均一に帯電させる帯電手段としてのス
コロトロン181、このスコロトロン181と転写ポイ
ントXとの間に設けられ、感光体ドラム15表面を除電
すると共に、感光体ドラム15の表面の電荷量を制御す
る帯電電荷量制御手段としての除電用ランプ(以下、除
電ランプと称する)182が配設されている。
【0402】上記スコロトロン181、感光体ドラム1
5、除電ランプ182には、それぞれ電圧印加手段とし
てのスコロトロン用電源部183、感光体ドラム用電源
部184、除電ランプ用電源部185が接続されてい
る。
5、除電ランプ182には、それぞれ電圧印加手段とし
てのスコロトロン用電源部183、感光体ドラム用電源
部184、除電ランプ用電源部185が接続されてい
る。
【0403】上記の感光体ドラム用電源部184は、ス
コロトロン用電源部183の印加電圧とは逆極性の電圧
を感光体ドラム15の内部を印加するものであり、これ
によって、スコロトロン181による感光体ドラム15
表面の帯電を安定させている。
コロトロン用電源部183の印加電圧とは逆極性の電圧
を感光体ドラム15の内部を印加するものであり、これ
によって、スコロトロン181による感光体ドラム15
表面の帯電を安定させている。
【0404】また、上記の除電ランプ182は、感光体
ドラム15に残留したマイナス電荷を除電するものであ
り、除電ランプ用電源部185の印加電圧を制御するこ
とで、感光体ドラム15の表面電位を制御するようにな
っている。
ドラム15に残留したマイナス電荷を除電するものであ
り、除電ランプ用電源部185の印加電圧を制御するこ
とで、感光体ドラム15の表面電位を制御するようにな
っている。
【0405】ここで、上記構成の画像形成装置における
感光体ドラム15の除電プロセスについて図44および
図45に基づいて、以下に説明する。尚、上記の画像形
成装置における各部材、即ち転写ドラム11、グランド
ローラ12、感光体ドラム15、スコロトロン用電源部
183、除電ランプ用電源部185は、図45に示すタ
イムチャートに基づくタイミングで動作するようになっ
ている。また、上記の画像形成装置は、上記実施例1の
図6および図7に示す転写プロセスを行なうものとす
る。したがって、感光体ドラム15は、スコロトロン1
81によりプラスに帯電され、転写ドラム11は、電源
部32によりプラスに帯電される。
感光体ドラム15の除電プロセスについて図44および
図45に基づいて、以下に説明する。尚、上記の画像形
成装置における各部材、即ち転写ドラム11、グランド
ローラ12、感光体ドラム15、スコロトロン用電源部
183、除電ランプ用電源部185は、図45に示すタ
イムチャートに基づくタイミングで動作するようになっ
ている。また、上記の画像形成装置は、上記実施例1の
図6および図7に示す転写プロセスを行なうものとす
る。したがって、感光体ドラム15は、スコロトロン1
81によりプラスに帯電され、転写ドラム11は、電源
部32によりプラスに帯電される。
【0406】また、本画像形成装置は、図32に示す制
御装置149により上記各部材が駆動制御されている。
尚、以下の説明は、フルカラーコピーを前提として行な
っている。
御装置149により上記各部材が駆動制御されている。
尚、以下の説明は、フルカラーコピーを前提として行な
っている。
【0407】まず、転写ドラム11および感光体ドラム
15を回転させる。この転写ドラム11および感光体ド
ラム15は、転写プロセスが終了するまで回転してい
る。
15を回転させる。この転写ドラム11および感光体ド
ラム15は、転写プロセスが終了するまで回転してい
る。
【0408】次いで、転写ドラム11とグランドローラ
12との間に転写紙Pが給紙されると同時に、電源部3
2から転写ドラム11へ、スコロトロン用電源部183
からスコロトロン181へ、感光体ドラム用電源部18
4から感光体ドラム15へ、除電ランプ用電源部185
から除電ランプ182へそれぞれ電圧を印加する。
12との間に転写紙Pが給紙されると同時に、電源部3
2から転写ドラム11へ、スコロトロン用電源部183
からスコロトロン181へ、感光体ドラム用電源部18
4から感光体ドラム15へ、除電ランプ用電源部185
から除電ランプ182へそれぞれ電圧を印加する。
【0409】そして、ほぼ同時に、グランドローラ12
を転写ドラム11側に移動させ、転写紙Pを転写ドラム
11とグランドローラ12とで挟持する。これにより、
転写紙P上に電荷が発生し、静電力で転写ドラム11に
吸着する。
を転写ドラム11側に移動させ、転写紙Pを転写ドラム
11とグランドローラ12とで挟持する。これにより、
転写紙P上に電荷が発生し、静電力で転写ドラム11に
吸着する。
【0410】次に、転写ドラム11が転写紙Pを吸着し
た状態で1回転したら、グランドローラ12を転写ドラ
ム11から離間させる。転写紙Pは、転写ドラム11が
4回転するまで、即ち、4色のトナーが転写されるま
で、転写ドラム11に吸着されている。転写終了後、上
記の各電源部をOFFし、剥離爪14(図2)により転
写紙Pは転写ドラム11から強制的に剥離され、定着装
置に搬送される。
た状態で1回転したら、グランドローラ12を転写ドラ
ム11から離間させる。転写紙Pは、転写ドラム11が
4回転するまで、即ち、4色のトナーが転写されるま
で、転写ドラム11に吸着されている。転写終了後、上
記の各電源部をOFFし、剥離爪14(図2)により転
写紙Pは転写ドラム11から強制的に剥離され、定着装
置に搬送される。
【0411】ここで、転写ドラム11とグランドローラ
12とが接触する部位、即ち転写ポイントXでは、例え
ば除電ランプ182を使用しない場合、感光体ドラム1
5がマイナスに帯電し、転写ドラム11がプラスに帯電
していることから、感光体ドラム15のマイナス電位が
転写ドラム11に移行し、転写ドラム11の表面電位を
低下させている。このため、転写ドラム11への転写紙
Pの吸着不良が生じ、この結果、転写不良を招来する虞
がある。
12とが接触する部位、即ち転写ポイントXでは、例え
ば除電ランプ182を使用しない場合、感光体ドラム1
5がマイナスに帯電し、転写ドラム11がプラスに帯電
していることから、感光体ドラム15のマイナス電位が
転写ドラム11に移行し、転写ドラム11の表面電位を
低下させている。このため、転写ドラム11への転写紙
Pの吸着不良が生じ、この結果、転写不良を招来する虞
がある。
【0412】そこで、本実施例では、除電ランプ182
を設けることによって、この除電ランプ182を転写プ
ロセス中に点灯することで、上記の感光体ドラム15表
面に帯電するマイナス電荷を除去するようになってい
る。このため、感光体ドラム15から転写ドラム11へ
の電荷移動が生じなくなり、転写ドラム11の表面電位
を常に安定したものとすることができる。したがって、
転写ドラム11への転写紙Pの吸着を安定して行なうこ
とができ、この結果、転写を良好に行なうことができ
る。
を設けることによって、この除電ランプ182を転写プ
ロセス中に点灯することで、上記の感光体ドラム15表
面に帯電するマイナス電荷を除去するようになってい
る。このため、感光体ドラム15から転写ドラム11へ
の電荷移動が生じなくなり、転写ドラム11の表面電位
を常に安定したものとすることができる。したがって、
転写ドラム11への転写紙Pの吸着を安定して行なうこ
とができ、この結果、転写を良好に行なうことができ
る。
【0413】ここで、感光体ドラム15上の表面電位と
転写ドラム11の帯電効果との関係を表38に示す。
転写ドラム11の帯電効果との関係を表38に示す。
【0414】
【表38】
【0415】上記の表38から、感光体ドラム15上の
表面電位が−200V〜100Vであれば、転写ドラム
11の帯電効果を得ることができ、特に、0Vであるこ
とが望ましいことが分かる。
表面電位が−200V〜100Vであれば、転写ドラム
11の帯電効果を得ることができ、特に、0Vであるこ
とが望ましいことが分かる。
【0416】以上のように、上記構成の画像形成装置に
よれば、転写終了後、感光体ドラム15に帯電している
残留電荷を無くすことができる。これにより、感光体ド
ラム15に残留した電荷による転写ドラム11への電荷
の影響を無くすことができる。
よれば、転写終了後、感光体ドラム15に帯電している
残留電荷を無くすことができる。これにより、感光体ド
ラム15に残留した電荷による転写ドラム11への電荷
の影響を無くすことができる。
【0417】したがって、転写ドラム11を安定して帯
電させることができ、この結果、転写紙Pの転写ドラム
11への吸着不良による転写不良を無くし、転写画像を
良好にすることができる。
電させることができ、この結果、転写紙Pの転写ドラム
11への吸着不良による転写不良を無くし、転写画像を
良好にすることができる。
【0418】
【発明の効果】請求項1の発明の画像形成装置は、以上
のように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転
写紙に曲率を与えるプリカール手段と、曲率が与えられ
た転写紙を静電的に吸着保持し、該転写紙を上記像担持
体に当接させることにより、像担持体上に形成されたト
ナー像を転写する転写手段と、転写紙へのトナー像の転
写位置よりも上流側に設けられ、転写紙を介して転写手
段を押圧する接地された電極部材と、前記転写手段の表
面を除電する除電手段と、前記転写手段の表面をクリー
ニングするクリーニング手段とを有する画像形成装置に
おいて、上記転写紙を転写手段の帯電極性とは逆の極性
に帯電させる転写紙用帯電手段が、上記電極部材より転
写紙搬送方向上流側に設けられている構成である。
のように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転
写紙に曲率を与えるプリカール手段と、曲率が与えられ
た転写紙を静電的に吸着保持し、該転写紙を上記像担持
体に当接させることにより、像担持体上に形成されたト
ナー像を転写する転写手段と、転写紙へのトナー像の転
写位置よりも上流側に設けられ、転写紙を介して転写手
段を押圧する接地された電極部材と、前記転写手段の表
面を除電する除電手段と、前記転写手段の表面をクリー
ニングするクリーニング手段とを有する画像形成装置に
おいて、上記転写紙を転写手段の帯電極性とは逆の極性
に帯電させる転写紙用帯電手段が、上記電極部材より転
写紙搬送方向上流側に設けられている構成である。
【0419】これにより、転写手段への吸着前に、転写
紙が帯電した極性に関わらず、転写紙を安定して吸着さ
せることができる。したがって、転写紙の転写手段への
吸着不良による転写不良を無くし、転写画像を良好にす
ることができるという効果を奏する。
紙が帯電した極性に関わらず、転写紙を安定して吸着さ
せることができる。したがって、転写紙の転写手段への
吸着不良による転写不良を無くし、転写画像を良好にす
ることができるという効果を奏する。
【0420】請求項2の発明の画像形成装置は、以上の
ように、転写紙用帯電手段が、上記電極部材と転写紙と
の接触面側に設けられている構成である。
ように、転写紙用帯電手段が、上記電極部材と転写紙と
の接触面側に設けられている構成である。
【0421】これにより、転写紙用帯電手段と電極部材
を別々に設ける必要がなくなり、構成部品点数を低減さ
せることができ、この結果、製造に係る費用を低減させ
ることができるという効果を奏する。
を別々に設ける必要がなくなり、構成部品点数を低減さ
せることができ、この結果、製造に係る費用を低減させ
ることができるという効果を奏する。
【0422】請求項3の発明の画像形成装置は、以上の
ように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転写
紙に曲率を与えるプリカール手段と、曲率が与えられた
転写紙を静電的に吸着保持し、該転写紙を上記像担持体
に当接させることにより、像担持体上に形成されたトナ
ー像を転写する転写手段と、前記転写手段の表面を除電
する除電手段と、前記転写手段の表面をクリーニングす
るクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
上記転写紙を転写手段に押圧して密着させて搬送する密
着搬送手段と、転写紙を転写手段の帯電極性とは逆の極
性に帯電させる接地された転写紙用帯電手段とを備え、
上記密着搬送手段と転写紙用帯電手段とが、上記転写紙
のトナー像の転写位置よりも上流側に設けられると共
に、密着搬送手段の方が転写紙用帯電手段よりも上流側
に配設されている構成である。
ように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転写
紙に曲率を与えるプリカール手段と、曲率が与えられた
転写紙を静電的に吸着保持し、該転写紙を上記像担持体
に当接させることにより、像担持体上に形成されたトナ
ー像を転写する転写手段と、前記転写手段の表面を除電
する除電手段と、前記転写手段の表面をクリーニングす
るクリーニング手段とを有する画像形成装置において、
上記転写紙を転写手段に押圧して密着させて搬送する密
着搬送手段と、転写紙を転写手段の帯電極性とは逆の極
性に帯電させる接地された転写紙用帯電手段とを備え、
上記密着搬送手段と転写紙用帯電手段とが、上記転写紙
のトナー像の転写位置よりも上流側に設けられると共
に、密着搬送手段の方が転写紙用帯電手段よりも上流側
に配設されている構成である。
【0423】これにより、転写紙が帯電した極性に関わ
らず、転写紙を安定して吸着させることができる。した
がって、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良
を無くし、転写画像を良好にすることができるという効
果を奏する。
らず、転写紙を安定して吸着させることができる。した
がって、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良
を無くし、転写画像を良好にすることができるという効
果を奏する。
【0424】請求項4の発明の画像形成装置は、以上の
ように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転写
紙に曲率を与えるプリカール手段と、転写紙との接触面
側から誘電体層、半導電体層、導電体層の3層構造から
なり、曲率が与えられた転写紙を静電的に吸着保持し、
該転写紙を上記像担持体に当接させることにより、像担
持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、転
写紙へのトナー像転写位置よりも上流側に設けられ、転
写紙を介して転写手段を押圧する接地された電極部材
と、上記転写手段の導電体層に電圧を印加する電圧印加
手段と、上記転写手段の表面に付着したトナー等を取り
除くトナー除去手段と、上記転写手段の表面電荷を除去
する除電手段とが設けられている構成である。
ように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転写
紙に曲率を与えるプリカール手段と、転写紙との接触面
側から誘電体層、半導電体層、導電体層の3層構造から
なり、曲率が与えられた転写紙を静電的に吸着保持し、
該転写紙を上記像担持体に当接させることにより、像担
持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、転
写紙へのトナー像転写位置よりも上流側に設けられ、転
写紙を介して転写手段を押圧する接地された電極部材
と、上記転写手段の導電体層に電圧を印加する電圧印加
手段と、上記転写手段の表面に付着したトナー等を取り
除くトナー除去手段と、上記転写手段の表面電荷を除去
する除電手段とが設けられている構成である。
【0425】これにより、転写紙への裏写りを無くすこ
とができるとともに、転写手段への帯電を安定して行な
うことができる。したがって、転写紙の転写手段への吸
着不良による転写不良を無くし、転写画像を良好にする
ことができるという効果を奏する。
とができるとともに、転写手段への帯電を安定して行な
うことができる。したがって、転写紙の転写手段への吸
着不良による転写不良を無くし、転写画像を良好にする
ことができるという効果を奏する。
【0426】請求項5の発明の画像形成装置は、以上の
ように、除電手段が、転写手段に摺接する導電性部材か
らなり、トナー除去手段が、転写手段に摺接する弾性部
材からなる構成である。
ように、除電手段が、転写手段に摺接する導電性部材か
らなり、トナー除去手段が、転写手段に摺接する弾性部
材からなる構成である。
【0427】これにより、より効果的に、転写紙への裏
写りを無くすことができるとともに、転写手段への帯電
を安定して行なうことができる。したがって、転写紙の
転写手段への吸着不良による転写不良を無くし、転写画
像を良好にすることができるという効果を奏する。
写りを無くすことができるとともに、転写手段への帯電
を安定して行なうことができる。したがって、転写紙の
転写手段への吸着不良による転写不良を無くし、転写画
像を良好にすることができるという効果を奏する。
【0428】請求項6の発明の画像形成装置は、以上の
ように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転写
紙との接触面側から誘電体層、半導電体層、導電体層の
3層構造からなり、曲率が与えられた転写紙を静電的に
吸着保持し、該転写紙を上記像担持体に当接させること
により、像担持体上に形成されたトナー像を転写する転
写手段と、転写手段に対して離接自在に、且つ、転写紙
のトナー像の転写位置よりも上流側に設けられ、転写紙
を介して転写手段を押圧する接地された電極部材と、上
記電極部材を転写手段に対して離接自在に駆動する電極
部材駆動手段と、上記転写手段の導電体層に電圧を印加
する電圧印加手段と、上記転写手段の表面電荷を除去す
る除電手段と、上記転写手段の表面に付着したトナー等
を取り除くトナー除去手段と、転写終了後、上記転写手
段に、転写中の帯電極性とは逆の極性の電圧を印加する
ように電圧印加手段を制御するとともに、上記電極部材
を転写手段に圧接するように電極部材駆動手段を制御す
る制御手段とが設けられている構成である。
ように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転写
紙との接触面側から誘電体層、半導電体層、導電体層の
3層構造からなり、曲率が与えられた転写紙を静電的に
吸着保持し、該転写紙を上記像担持体に当接させること
により、像担持体上に形成されたトナー像を転写する転
写手段と、転写手段に対して離接自在に、且つ、転写紙
のトナー像の転写位置よりも上流側に設けられ、転写紙
を介して転写手段を押圧する接地された電極部材と、上
記電極部材を転写手段に対して離接自在に駆動する電極
部材駆動手段と、上記転写手段の導電体層に電圧を印加
する電圧印加手段と、上記転写手段の表面電荷を除去す
る除電手段と、上記転写手段の表面に付着したトナー等
を取り除くトナー除去手段と、転写終了後、上記転写手
段に、転写中の帯電極性とは逆の極性の電圧を印加する
ように電圧印加手段を制御するとともに、上記電極部材
を転写手段に圧接するように電極部材駆動手段を制御す
る制御手段とが設けられている構成である。
【0429】これにより、転写終了後の転写手段の残留
電荷を無くすことができるので、転写手段を安定して帯
電させることができ、この結果、転写紙を安定して吸着
させることができる。したがって、転写紙の転写手段へ
の吸着不良による転写不良を無くし、転写画像を良好に
することができるという効果を奏する。
電荷を無くすことができるので、転写手段を安定して帯
電させることができ、この結果、転写紙を安定して吸着
させることができる。したがって、転写紙の転写手段へ
の吸着不良による転写不良を無くし、転写画像を良好に
することができるという効果を奏する。
【0430】請求項7の発明の画像形成装置は、以上の
ように、装置本体内の温度および湿度を測定する温湿度
測定手段と、装置本体内の温度および湿度に応じた、転
写手段を除電するための除電用電圧値を記憶する記憶手
段と、装置作動時に、上記温湿度測定手段により測定さ
れた温度および湿度に応じた除電用電圧値を上記記憶手
段から読み出し、この読み出した除電用電圧値に基づい
て、上記転写手段に電圧を印加するように上記電圧印加
手段を制御する制御手段とが設けられている構成であ
る。
ように、装置本体内の温度および湿度を測定する温湿度
測定手段と、装置本体内の温度および湿度に応じた、転
写手段を除電するための除電用電圧値を記憶する記憶手
段と、装置作動時に、上記温湿度測定手段により測定さ
れた温度および湿度に応じた除電用電圧値を上記記憶手
段から読み出し、この読み出した除電用電圧値に基づい
て、上記転写手段に電圧を印加するように上記電圧印加
手段を制御する制御手段とが設けられている構成であ
る。
【0431】これにより、温湿度により影響を受けず
に、常に、安定して転写手段を帯電させることができ
る。したがって、転写紙の転写手段への吸着不良による
転写不良を無くし、転写画像を良好にすることができる
という効果を奏する。
に、常に、安定して転写手段を帯電させることができ
る。したがって、転写紙の転写手段への吸着不良による
転写不良を無くし、転写画像を良好にすることができる
という効果を奏する。
【0432】請求項8の発明の画像形成装置は、以上の
ように、電極部材に流れる電流を測定する電流測定手段
と、上記電流測定手段により測定された電流値に基づい
て、転写手段を除電するための除電用電圧値を計算する
演算手段と、上記演算手段により得られた除電用電圧値
に基づいて、上記転写手段に電圧を印加するように上記
電圧印加手段を制御する制御手段とが設けられている構
成である。
ように、電極部材に流れる電流を測定する電流測定手段
と、上記電流測定手段により測定された電流値に基づい
て、転写手段を除電するための除電用電圧値を計算する
演算手段と、上記演算手段により得られた除電用電圧値
に基づいて、上記転写手段に電圧を印加するように上記
電圧印加手段を制御する制御手段とが設けられている構
成である。
【0433】これにより、転写終了後に、電極部材に流
れる電流値を求めるだけで、転写手段の除電を行なうこ
とができる。したがって、転写紙の転写手段への吸着不
良による転写不良を無くし、転写画像を良好にすること
ができるという効果を奏する。
れる電流値を求めるだけで、転写手段の除電を行なうこ
とができる。したがって、転写紙の転写手段への吸着不
良による転写不良を無くし、転写画像を良好にすること
ができるという効果を奏する。
【0434】請求項9の発明の画像形成装置は、以上の
ように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転写
紙との接触面側から少なくとも誘電体層、導電体層の2
層構造からなり、転写紙を静電気により吸着保持し、こ
の転写紙を上記像担持体に当接させることにより、像担
持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、転
写手段に対して離接自在に、且つ、転写紙のトナー像の
転写位置よりも上流側に設けられ、転写紙を介して転写
手段を押圧する接地された電極部材と、上記電極部材を
転写手段に対して離接自在に駆動する電極部材駆動手段
と、上記転写手段の導電体層に電圧を印加して帯電させ
る電圧印加手段と、上記転写手段の表面電荷を除去する
除電手段と、上記転写手段の表面に付着したトナー等を
取り除くトナー除去手段と、上記像担持体と転写手段と
の転写部位よりも下流側に設けられ、像担持体の帯電電
荷量を制御する帯電電荷量制御手段とが設けられている
構成である。
ように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転写
紙との接触面側から少なくとも誘電体層、導電体層の2
層構造からなり、転写紙を静電気により吸着保持し、こ
の転写紙を上記像担持体に当接させることにより、像担
持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、転
写手段に対して離接自在に、且つ、転写紙のトナー像の
転写位置よりも上流側に設けられ、転写紙を介して転写
手段を押圧する接地された電極部材と、上記電極部材を
転写手段に対して離接自在に駆動する電極部材駆動手段
と、上記転写手段の導電体層に電圧を印加して帯電させ
る電圧印加手段と、上記転写手段の表面電荷を除去する
除電手段と、上記転写手段の表面に付着したトナー等を
取り除くトナー除去手段と、上記像担持体と転写手段と
の転写部位よりも下流側に設けられ、像担持体の帯電電
荷量を制御する帯電電荷量制御手段とが設けられている
構成である。
【0435】これにより、転写終了後に、転写手段の表
面電位流値を求めるだけで、転写手段の除電を行なうこ
とができる。したがって、転写紙の転写手段への吸着不
良による転写不良を無くし、転写画像を良好にすること
ができるという効果を奏する。
面電位流値を求めるだけで、転写手段の除電を行なうこ
とができる。したがって、転写紙の転写手段への吸着不
良による転写不良を無くし、転写画像を良好にすること
ができるという効果を奏する。
【0436】請求項10の発明の画像形成装置は、以上
のように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転
写紙に曲率を与えるプリカール手段と、転写紙との接触
面側から誘電体層、半導電体層、導電体層の3層構造か
らなり、転写紙を静電気により吸着保持し、この転写紙
を上記像担持体に当接させることにより、像担持体上に
形成されたトナー像を転写する転写手段と、転写手段に
対して離接自在に、且つ、転写紙へのトナー像転写位置
よりも上流側に設けられ、転写紙を介して転写手段を押
圧する接地された電極部材と、上記電極部材を転写手段
に対して離接自在に駆動する電極部材駆動手段と、上記
転写手段の導電体層に電圧を印加する電圧印加手段と、
上記転写手段の表面電荷を除去する除電手段と、上記転
写手段の表面に付着したトナー等を取り除くトナー除去
手段と、上記像担持体と転写手段との転写部位よりも下
流側に設けられ、像担持体の帯電電荷量を制御する帯電
電荷量制御手段とが設けられている構成である。
のように、表面にトナー像が形成される像担持体と、転
写紙に曲率を与えるプリカール手段と、転写紙との接触
面側から誘電体層、半導電体層、導電体層の3層構造か
らなり、転写紙を静電気により吸着保持し、この転写紙
を上記像担持体に当接させることにより、像担持体上に
形成されたトナー像を転写する転写手段と、転写手段に
対して離接自在に、且つ、転写紙へのトナー像転写位置
よりも上流側に設けられ、転写紙を介して転写手段を押
圧する接地された電極部材と、上記電極部材を転写手段
に対して離接自在に駆動する電極部材駆動手段と、上記
転写手段の導電体層に電圧を印加する電圧印加手段と、
上記転写手段の表面電荷を除去する除電手段と、上記転
写手段の表面に付着したトナー等を取り除くトナー除去
手段と、上記像担持体と転写手段との転写部位よりも下
流側に設けられ、像担持体の帯電電荷量を制御する帯電
電荷量制御手段とが設けられている構成である。
【0437】これにより、像担持体に残留した電荷によ
る転写手段への電荷の影響を無くすことができる。した
がって、転写手段を安定して帯電させることができ、こ
の結果、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良
を無くし、転写画像を良好にすることができるという効
果を奏する。
る転写手段への電荷の影響を無くすことができる。した
がって、転写手段を安定して帯電させることができ、こ
の結果、転写紙の転写手段への吸着不良による転写不良
を無くし、転写画像を良好にすることができるという効
果を奏する。
【0438】請求項11の発明の画像形成装置は、以上
のように、帯電電荷量制御手段が、除電用ランプからな
る構成である。
のように、帯電電荷量制御手段が、除電用ランプからな
る構成である。
【0439】これにより、除電用ランプからなること
で、構成を容易に、しかも安価なものとすることがで
き、この結果、画像形成装置の製造に係る費用を低減さ
せることができるという効果を奏する。
で、構成を容易に、しかも安価なものとすることがで
き、この結果、画像形成装置の製造に係る費用を低減さ
せることができるという効果を奏する。
【0440】請求項12の発明の画像形成装置は、以上
のように、転写手段は、転写紙の当接面側から、誘電体
層、半導電体層、および導電体層が順に積層され、上記
半導電体層と導電体層とが密着固定されている構成であ
る。
のように、転写手段は、転写紙の当接面側から、誘電体
層、半導電体層、および導電体層が順に積層され、上記
半導電体層と導電体層とが密着固定されている構成であ
る。
【0441】これにより、半導電体層からの電荷による
誘電体層の表面帯電を均一にしかも、安定して行なうこ
とができ、この結果、誘電体層の帯電特性および放電特
性を向上させることができる。したがって、転写手段を
安定して帯電させることができ、この結果、転写紙の転
写手段への吸着不良による転写不良を無くし、転写画像
を良好にすることができるという効果を奏する。
誘電体層の表面帯電を均一にしかも、安定して行なうこ
とができ、この結果、誘電体層の帯電特性および放電特
性を向上させることができる。したがって、転写手段を
安定して帯電させることができ、この結果、転写紙の転
写手段への吸着不良による転写不良を無くし、転写画像
を良好にすることができるという効果を奏する。
【0442】請求項13の発明の画像形成装置は、以上
のように、転写手段は、導電性金属からなる円筒体と、
この円筒体の表面に積層され、体積抵抗値の異なる少な
くとも2層からなる一体成型シートとで形成され、該一
体成型シートは、転写側の当接面側から誘電体層、半導
電体層で構成され、上記一体成型シートのうち最外層が
上記電極部材に接触している構成である。
のように、転写手段は、導電性金属からなる円筒体と、
この円筒体の表面に積層され、体積抵抗値の異なる少な
くとも2層からなる一体成型シートとで形成され、該一
体成型シートは、転写側の当接面側から誘電体層、半導
電体層で構成され、上記一体成型シートのうち最外層が
上記電極部材に接触している構成である。
【0443】これにより、各層をそれぞれ密着して固定
することができるので、誘電体層の表面帯電を均一にし
かも、安定して行なうことができ、この結果、誘電体層
の帯電特性および放電特性を向上させることができる。
したがって、転写手段を安定して帯電させることがで
き、この結果、転写紙の転写手段への吸着不良による転
写不良を無くし、転写画像を良好にすることができると
いう効果を奏する。
することができるので、誘電体層の表面帯電を均一にし
かも、安定して行なうことができ、この結果、誘電体層
の帯電特性および放電特性を向上させることができる。
したがって、転写手段を安定して帯電させることがで
き、この結果、転写紙の転写手段への吸着不良による転
写不良を無くし、転写画像を良好にすることができると
いう効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例の画像形成装置の概略構成図
である。
である。
【図2】図1に示す画像形成装置を備えた複写機の概略
構成図である。
構成図である。
【図3】図1に示す画像形成装置の転写ドラムの構成を
示す概略構成断面図である。
示す概略構成断面図である。
【図4】図3に示す転写ドラムを構成する導電体層と、
半導電体層および誘電体層との接続状態を示す説明図で
ある。
半導電体層および誘電体層との接続状態を示す説明図で
ある。
【図5】図3に示す転写ドラムを構成する導電体層と、
半導電体層および誘電体層との接続状態を示す他の説明
図である。
半導電体層および誘電体層との接続状態を示す他の説明
図である。
【図6】図3に示す転写ドラムの帯電状態を示す説明図
であって、転写紙が転写ドラムに搬送された初期の状態
を示す説明図である。
であって、転写紙が転写ドラムに搬送された初期の状態
を示す説明図である。
【図7】図3に示す転写ドラムの帯電状態を示す説明図
であって、転写紙が転写ドラムの転写位置に搬送された
状態を示す説明図である。
であって、転写紙が転写ドラムの転写位置に搬送された
状態を示す説明図である。
【図8】図3に示す転写ドラムの帯電幅と有効画像幅と
の比較を示す説明図である。
の比較を示す説明図である。
【図9】図3に示す転写ドラムと感光体ドラムの電荷移
動を示し、転写ドラムの各層の幅が、誘電体層<半導電
体層<導電体層となる場合の電荷移動を示す説明図であ
る。
動を示し、転写ドラムの各層の幅が、誘電体層<半導電
体層<導電体層となる場合の電荷移動を示す説明図であ
る。
【図10】図3に示す転写ドラムと感光体ドラムの電荷
移動を示し、転写ドラムの各層の幅が、半導電体層<誘
電体層=導電体層となる場合の電荷移動を示す説明図で
ある。
移動を示し、転写ドラムの各層の幅が、半導電体層<誘
電体層=導電体層となる場合の電荷移動を示す説明図で
ある。
【図11】図3に示す転写ドラムの他の構成を示す概略
構成図である。
構成図である。
【図12】図3に示す転写ドラムの他の構成を示す概略
構成図である。
構成図である。
【図13】図3に示す転写ドラムの他の構成を示す概略
構成図である。
構成図である。
【図14】上記構成の画像形成装置に備えられている制
御装置のブロック図である。
御装置のブロック図である。
【図15】本発明の他の実施例の画像形成装置を示すも
のであって、(a)は図1に示すグランドローラの代わ
りにローラ型ブラシを使用した場合の概略構成図であ
り、(b)は図1に示すグランドローラの代わりに櫛形
ブラシを使用した場合の概略構成図である。
のであって、(a)は図1に示すグランドローラの代わ
りにローラ型ブラシを使用した場合の概略構成図であ
り、(b)は図1に示すグランドローラの代わりに櫛形
ブラシを使用した場合の概略構成図である。
【図16】本発明のさらに他の実施例の画像形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図17】図16に示す転写ドラム近傍に配設されてい
る導電性ブラシの概略構成図である。
る導電性ブラシの概略構成図である。
【図18】図16に示す画像形成装置の各部材の動作の
タイミングを示すタイミングチャートである。
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図19】図16に示す画像形成装置の除電作業を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図20】本発明のさらに他の実施例の画像形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図21】図20に示す転写ドラム近傍の他の構成を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図22】図20に示す転写ドラム近傍の他の構成を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図23】本発明のさらに他の実施例の画像形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図24】図23に示す転写ドラム近傍の他の構成を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図25】図23に示す転写ドラム近傍の他の構成を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図26】本発明のさらに他の実施例の画像形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図27】図26に示す転写ドラム近傍の他の構成を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図28】図26に示す転写ドラム近傍の他の構成を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図29】本発明のさらに他の実施例の画像形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図30】図29に示す転写ドラム近傍の他の構成を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図31】本発明のさらに他の実施例の画像形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図32】上記画像形成装置に備えられている制御装置
のブロック図である。
のブロック図である。
【図33】図31に示す転写ドラムの除電作業を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図34】図31に示す転写ドラムの他の構成を示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図35】図31に示す転写ドラムの他の構成を示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図36】図31に示す転写ドラムの他の構成を示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図37】本発明のさらに他の実施例の画像形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図38】図37に示す転写ドラムの製造プロセスに使
用される押出機の概略構成図である。
用される押出機の概略構成図である。
【図39】図37に示す転写ドラムの製造プロセスの説
明図である。
明図である。
【図40】図37に示す転写ドラムの製造プロセスに使
用される引取機の概略構成図である。
用される引取機の概略構成図である。
【図41】図37に示す転写ドラムの誘電体層にエンボ
ス加工が施されていない場合の誘電体層と半導電体層と
の密着度を示す説明図である。
ス加工が施されていない場合の誘電体層と半導電体層と
の密着度を示す説明図である。
【図42】図37に示す転写ドラムの誘電体層にエンボ
ス加工が施されている場合の誘電体層と半導電体層との
密着度を示す説明図である。
ス加工が施されている場合の誘電体層と半導電体層との
密着度を示す説明図である。
【図43】図37に示す転写ドラムの他の製造方法に用
いられる金型の断面図である。
いられる金型の断面図である。
【図44】本発明のさらに他の実施例の画像形成装置の
概略構成図である。
概略構成図である。
【図45】図44に示す画像形成装置の各部材の動作タ
イミングを示すタイミングチャートである。
イミングを示すタイミングチャートである。
【図46】従来の画像形成装置の概略構成図である。
【図47】従来の画像形成装置の概略構成図である。
【図48】従来の画像形成装置の概略構成図である。
10 プリカールローラ(プリカール手段) 11 転写ドラム(転写手段) 11a 除電装置(除電手段) 11b クリーニング装置(クリーニング手段) 12 グランドローラ(電極部材) 12a 帯電層(転写紙用帯電手段) 12b ソレノイド(電極部材駆動手段) 15 感光体ドラム(像担持体) 26 導電体層 27 半導電体層 28 誘電体層 32 電源部(電圧印加手段) 101 ローラ型ブラシ(電極部材) 102 帯電部材(転写紙用帯電手段) 103 櫛型ブラシ(電極部材) 104 帯電部材(転写紙用帯電手段) 111 圧接ローラ(密着搬送手段) 112 導電性ブラシ(転写紙用帯電手段) 121 クリーニングブレード(トナー除去手段) 123 導電性ローラ(除電手段) 131 ローラ型導電性ブラシ(除電手段) 132 櫛形導電性ブラシ(除電手段) 141 温湿度センサ(温湿度測定手段) 142 表面電位計(表面電位測定手段) 143 電流計(電流測定手段) 148 制御装置(制御手段) 149 制御装置(制御手段) 150 ROM(記憶手段) 152 除電用電圧値演算部(演算手段) 182 除電ランプ(帯電電荷量制御手段) P 転写紙 X 転写ポイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/10 15/045 (72)発明者 ▲吉▼本 弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山内 孝一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 立木 啓史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 及川 智博 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 岩倉 良恵 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 加藤 敦之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】表面にトナー像が形成される像担持体と、
転写紙に曲率を与えるプリカール手段と、曲率が与えら
れた転写紙を静電的に吸着保持し、該転写紙を上記像担
持体に当接させることにより、像担持体上に形成された
トナー像を転写する転写手段と、転写紙へのトナー像の
転写位置よりも上流側に設けられ、転写紙を介して転写
手段を押圧する接地された電極部材と、前記転写手段の
表面を除電する除電手段と、前記転写手段の表面をクリ
ーニングするクリーニング手段とを有する画像形成装置
において、 上記転写紙を転写手段の帯電極性とは逆の極性に帯電さ
せる転写紙用帯電手段が、上記電極部材より転写紙搬送
方向上流側に設けられていることを特徴とする画像形成
装置。 - 【請求項2】上記転写紙用帯電手段は、上記電極部材と
転写紙との接触面側に設けられていることを特徴とする
請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】表面にトナー像が形成される像担持体と、
転写紙に曲率を与えるプリカール手段と、曲率が与えら
れた転写紙を静電的に吸着保持し、該転写紙を上記像担
持体に当接させることにより、像担持体上に形成された
トナー像を転写する転写手段と、前記転写手段の表面を
除電する除電手段と、前記転写手段の表面をクリーニン
グするクリーニング手段とを有する画像形成装置におい
て、 上記転写紙を転写手段に押圧して密着させて搬送する密
着搬送手段と、転写紙を転写手段の帯電極性とは逆の極
性に帯電させる接地された転写紙用帯電手段とを備え、
上記密着搬送手段と転写紙用帯電手段とが、上記転写紙
のトナー像の転写位置よりも上流側に設けられると共
に、密着搬送手段の方が転写紙用帯電手段よりも上流側
に配設されていることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】表面にトナー像が形成される像担持体と、 転写紙との接触面側から誘電体層、半導電体層、導電体
層の3層構造からなり、転写紙を静電的に吸着保持し、
該転写紙を上記像担持体に当接させることにより、像担
持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、 転写紙へのトナー像転写位置よりも上流側に設けられ、
転写紙を介して転写手段を押圧する接地された電極部材
と、 転写紙を転写手段側に給紙する給紙手段と、 上記給紙手段と電極部材との間に設けられた、転写紙に
曲率を与えるプリカール手段と、 上記転写手段の導電体層に電圧を印加する電圧印加手段
と、 上記転写手段の表面に付着したトナー等を取り除くトナ
ー除去手段と、 上記転写手段の表面電荷を除去する除電手段とが設けら
れていることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項5】上記除電手段は、転写手段に摺接する導電
性部材からなり、上記トナー除去手段は、転写手段に摺
接する弾性部材からなることを特徴とする請求項4記載
の画像形成装置。 - 【請求項6】表面にトナー像が形成される像担持体と、 転写紙との接触面側から誘電体層、半導電体層、導電体
層の3層構造からなり、転写紙を静電的に吸着保持し、
該転写紙を上記像担持体に当接させることにより、像担
持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と、 転写手段に対して離接自在に、且つ、転写紙のトナー像
の転写位置よりも上流側に設けられ、転写紙を介して転
写手段を押圧する接地された電極部材と、 転写紙を転写手段側に給紙する給紙手段と、 上記給紙手段と電極部材との間に設けられた、転写紙に
曲率を与えるプリカール手段と、 上記電極部材を転写手段に対して離接自在に駆動する電
極部材駆動手段と、 上記転写手段の導電体層に電圧を印加する電圧印加手段
と、 上記転写手段の表面電荷を除去する除電手段と、 上記転写手段の表面に付着したトナー等を取り除くトナ
ー除去手段と、 転写終了後、上記転写手段に、転写中の帯電極性とは逆
の極性の電圧を印加するように電圧印加手段を制御する
とともに、上記電極部材を転写手段に圧接するように電
極部材駆動手段を制御する制御手段とが設けられている
ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項7】装置本体内の温度および湿度を測定する温
湿度測定手段と、 装置本体内の温度および湿度に応じた、転写手段を除電
するための除電用電圧値を記憶する記憶手段と、 装置作動時に、上記温湿度測定手段により測定された温
度および湿度に応じた除電用電圧値を上記記憶手段から
読み出し、この読み出した除電用電圧値に基づいて、上
記転写手段に電圧を印加するように上記電圧印加手段を
制御する制御手段とが設けられていることを特徴とする
請求項6記載の画像形成装置。 - 【請求項8】上記電極部材に流れる電流を測定する電流
測定手段と、 上記電流測定手段により測定された電流値に基づいて、
転写手段を除電するための除電用電圧値を計算する演算
手段と、 上記演算手段により得られた除電用電圧値に基づいて、
上記転写手段に電圧を印加するように上記電圧印加手段
を制御する制御手段とが設けられていることを特徴とす
る請求項6記載の画像形成装置。 - 【請求項9】上記転写手段の表面電位を測定する表面電
位測定手段と、 上記表面電位測定手段により測定された表面電位に基づ
いて、転写手段を除電するための除電用電圧値を計算す
る演算手段と、 上記演算手段により得られた除電用電圧値に基づいて、
上記転写手段に電圧を印加するように上記電圧印加手段
を制御する制御手段とが設けられていることを特徴とす
る請求項6記載の画像形成装置。 - 【請求項10】表面にトナー像が形成される像担持体
と、 転写紙との接触面側から誘電体層、半導電体層、導電体
層の3層構造からなり、転写紙を静電気により吸着保持
し、この転写紙を上記像担持体に当接させることによ
り、像担持体上に形成されたトナー像を転写する転写手
段と、 転写手段に対して離接自在に、且つ、転写紙へのトナー
像転写位置よりも上流側に設けられ、転写紙を介して転
写手段を押圧する接地された電極部材と、 転写紙を転写手段側に給紙する給紙手段と、 上記給紙手段と電極部材との間に設けられた、転写紙に
曲率を与えるプリカール手段と、 上記電極部材を転写手段に対して離接自在に駆動する電
極部材駆動手段と、 上記転写手段の導電体層に電圧を印加する電圧印加手段
と、 上記転写手段の表面電荷を除去する除電手段と、 上記転写手段の表面に付着したトナー等を取り除くトナ
ー除去手段と、 上記像担持体と転写手段との転写部位よりも下流側に設
けられ、像担持体の帯電電荷量を制御する帯電電荷量制
御手段とが設けられていることを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項11】上記帯電電荷量制御手段は、除電用ラン
プからなることを特徴とする請求項10記載の画像形成
装置。 - 【請求項12】上記転写手段は、転写紙の当接面側か
ら、誘電体層、半導電体層、および導電体層が順に積層
され、 上記半導電体層と導電体層とが密着固定されていること
を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
9、10または11記載の画像形成装置。 - 【請求項13】上記転写手段は、導電性金属からなる円
筒体と、この円筒体の表面に積層され、体積抵抗値の異
なる少なくとも2層からなる一体成型シートとで形成さ
れ、該一体成型シートは、転写紙の当接面側から誘電体
層、半導電体層で構成され、上記一体成型シートのうち
最外層が上記電極部材に接触していることを特徴とする
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10また
は11記載の画像形成装置。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6253878A JPH08123219A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 画像形成装置 |
US08/536,100 US5799225A (en) | 1994-10-19 | 1995-09-29 | Image forming apparatus having variable transfer and attraction voltage |
DE69535312T DE69535312T2 (de) | 1994-10-19 | 1995-10-03 | Bilderzeugungsgerät |
EP95307034A EP0708385B1 (en) | 1994-10-19 | 1995-10-03 | Image forming apparatus |
US09/115,257 US6026256A (en) | 1994-10-19 | 1998-07-14 | Image forming apparatus |
US09/114,928 US6259869B1 (en) | 1994-10-19 | 1998-07-14 | Image forming apparatus |
US09/115,260 US6118954A (en) | 1994-10-19 | 1998-07-14 | Image forming apparatus having transfer roller with charge-removing and cleaning devices |
US09/349,947 US6081686A (en) | 1994-10-19 | 1999-07-08 | Image forming apparatus having transfer drum with specific construction |
US09/447,435 US6169862B1 (en) | 1994-10-19 | 1999-11-23 | Image forming apparatus with nip time changing device |
US09/447,434 US6233422B1 (en) | 1994-10-19 | 1999-11-23 | Image forming apparatus having transfer drum with transfer paper charging member |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6253878A JPH08123219A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08123219A true JPH08123219A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17257390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6253878A Pending JPH08123219A (ja) | 1994-10-19 | 1994-10-19 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08123219A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5923943A (en) * | 1996-09-02 | 1999-07-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Device and method for reducing reverse transfer of electrophotographic image |
JP2018120171A (ja) * | 2017-01-27 | 2018-08-02 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置、画像形成方法 |
-
1994
- 1994-10-19 JP JP6253878A patent/JPH08123219A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5923943A (en) * | 1996-09-02 | 1999-07-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Device and method for reducing reverse transfer of electrophotographic image |
JP2018120171A (ja) * | 2017-01-27 | 2018-08-02 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置、画像形成方法 |
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