JP3222359B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3222359B2
JP3222359B2 JP17910895A JP17910895A JP3222359B2 JP 3222359 B2 JP3222359 B2 JP 3222359B2 JP 17910895 A JP17910895 A JP 17910895A JP 17910895 A JP17910895 A JP 17910895A JP 3222359 B2 JP3222359 B2 JP 3222359B2
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潔 戸泉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、レーザーファック
ス、レーザープリンタ、複写機等の画像形成装置に関
し、特に、当該装置の転写ドラムの除電手段を備えた画
像形成装置である。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体ドラムに形成された静
電潜像にトナーを付着させて現像し、このトナー像を、
転写ドラムに巻き付けられた転写紙に転写する画像形成
装置がある。
【0003】このような画像形成装置は、例えば、図1
5に示すように、誘電体層101aを有する円筒101
内部に、コロナ帯電器102・104が別々に配設され
ている。上記コロナ帯電器102は、転写紙Pを吸着す
るための電荷を誘電体層101aに付与する。また、上
記コロナ帯電器104は、感光体ドラム103表面に形
成されたトナー像を転写紙Pに転写する。従って、この
画像形成装置は、2個の各コロナ帯電器102・104
によって吸着と転写とを別々に行うようになっている。
【0004】ところが、上記画像形成装置では、転写ド
ラムである円筒101が誘電体層101aのみの1層構
造となっているため、その内部に、上記のようにコロナ
帯電器102・104を配設する必要がある。このた
め、円筒101の小型化が制限され、装置を小型化する
ことができないという問題が生じていた。
【0005】また、他の画像形成装置としては、図16
に示すように、外層の半導電体層201aと内層の基材
201bとの2層構造の円筒201と、搬送された転写
紙Pを上記円筒201に沿わせて保持するためのグリッ
プ機構202とを備えたものがある。この画像形成装置
では、搬送されてきた転写紙Pを上記グリップ機構20
2によりその端部を掴んで円筒201の表面に沿わせた
後、円筒201の内層の基材201bに電源部203に
よって電圧を印加し、円筒201表面を帯電させて、感
光体ドラム103のトナー像を転写するようになってい
る。
【0006】上記画像形成装置では、転写ドラムである
円筒201を2層構造とすることで、転写紙Pにトナー
像を転写するための円筒201の帯電を1個の電源部2
03によって行えるようになっているので、2個の帯電
器が不要となる。
【0007】ところが、上記画像形成装置は、上記グリ
ップ機構202を備えているので、画像形成装置全体の
構成が複雑なものとなる。また、外層の半導電体層20
1aと内層の基材201bとを固定して円筒201を形
成するために、これらを金具で固定したうえで両者のビ
ス止めを行ったり、両者を両面テープ等で固定しなけれ
ばならない。その結果、装置全体の部品点数が多くな
り、製品のコストアップになるという問題を生じてい
た。
【0008】そこで、上記各課題を解決する画像形成装
置として、例えば、特開平2−74975号公報には、
接地された金属ロール上に、導電性ゴムと誘電体フイル
ムが積層された転写ドラムを備え、この転写ドラムにお
ける転写紙の剥離位置付近にユニポーラ電源により駆動
されるコロナ帯電器を設けたものが開示されている。
【0009】上記画像形成装置では、コロナ帯電器によ
って誘電体フイルムに電荷を誘起させて転写紙を転写ド
ラムに吸着させており、転写紙が吸着されるとさらに転
写紙表面に電荷が誘起され、転写紙へのトナー像の転写
が行われる。従って、上記画像形成装置によれば、1つ
の帯電器により転写ドラム表面の帯電と、転写紙の吸着
と、トナー像の転写とを行うので、帯電器が1つで済
み、転写ドラムを小型化することができる。また、転写
紙を保持するためのグリップ機構202を必要とせず、
簡単な構造で転写紙を吸着させることができる。
【0010】しかしながら、上記転写ドラムでは、静電
気により転写紙を吸着しているので、電荷が転写ドラム
に残留し、この残留電荷によって転写ドラム表面にトナ
ーが付着する虞がある。この結果、上記トナーにより、
転写紙の裏面が汚れることになる。また、上記残留電荷
のため、転写ドラムへの転写紙の吸着不良を生じ、この
結果、転写紙が転写ドラムに確実に保持されず、転写紙
へのトナー像の転写を良好に行うことができないという
問題を生じていた。
【0011】そこで、特開平6−51645号公報にお
いては、転写ドラムの周りにトナーを掻き取る導電性ブ
ラシを用いたクリーニング手段と、転写ドラムの残留電
荷を除電するために上記導電性ブラシに転写ドラムの表
面電位と逆極の電圧を印加する除電手段とを備えた画像
形成装置の転写装置が提案されている。これによって、
転写ドラムの除電とクリーニングとを行えるので、転写
ドラムへの転写紙の吸着を良好にし、また、転写紙裏面
の汚れを無くすことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の特開
平6−51645号公報の画像形成装置の転写装置で
は、導電性ブラシを用いることにより、クリーニング時
におけるブラシと転写ドラムとの摩擦接触による転写ド
ラムの帯電を防止し、また、転写ドラムの除電を行うよ
うにしている。この除電を行う場合、上記導電性ブラシ
に転写ドラムの表面電位と逆極の電圧を印加するが、除
電を良好に行う構成については十分考慮されておらず、
上記表面電位を確実に除電することができないものとな
っている。このため、依然として上記トナーによる転写
紙の裏面の汚れと、上記残留電荷による転写ドラムへの
転写紙の吸着不良という問題を有している。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の画像形成装置は、表面にトナー
像が形成される像担持体と、表面層側から内層側へ誘電
体層、半導電体層および導電体層が順次積層され、転写
紙を表面に吸着しながら搬送して前記像担持体に当接さ
せることにより、像担持体上に形成されたトナー像を転
写紙に転写する転写体と、転写紙を吸着するための電
圧、および前記トナー像を転写紙に転写するための電圧
を前記転写体の導電体層に印加する第1電圧印加手段
と、前記像担持体からの転写紙搬送方向とは反対側に設
けられ、前記転写体の表面に転写紙を介して接触する接
地された電極部材と、前記転写体の誘電体層と接触しな
がら回転し、前記誘電体層を除電するためのローラ型の
除電ブラシと、前記第1電圧印加手段により前記導電体
に印加される電圧と同極性かつこの電圧よりも高い電
圧を前記除電ブラシに印加する第2電圧印加手段とを備
えていることを特徴としている。
【0014】請求項1の構成によれば、除電ブラシに、
転写体の導電体層に印加される電圧と同極性かつこの電
圧よりも高い電圧が印加されるので、除電ブラシにより
転写体表面の残留電荷を確実に除電することができる。
この除電原理を以下に説明する。コンデンサー原理から
考えると、分極された電極を導通させると電流が起こり
転写体の除電が行われる。しかし、転写体の除電では、
転写体と除電ブラシとを同電圧にて除電を行うと完全に
除電ができない。そこで、除電ブラシに転写体より高電
圧を印加すれば、分極されて帯電された電荷を除電ブラ
シに引きつけて完全に除電することができる。
【0015】この結果、前記残留電荷により、トナーが
転写体表面に付着して転写紙の裏汚れが発生する事態、
あるいは転写体への転写紙の吸着不良が生じて転写紙へ
のトナー像の転写不良が生じる事態などを防止するとと
もに、次の転写紙の転写体への吸着に有利な電荷を転写
体表面に供給できる。
【0016】請求項2の発明の画像形成装置は、請求項
1の発明の画像形成装置において、前記の除電ブラシ
が、その軸方向が、前記転写体表面の移動方向と直交す
る状態に対して傾いた状態に配されていることを特徴と
している。
【0017】請求項2の構成によれば、前記除電ブラシ
の前記転写体に対する接触面積が大きくなり、除電ブラ
の直径を大きくせずに転写体の除電効果が向上する。
【0018】この結果、転写体の除電効果を向上させる
ための、画像形成装置の大型化およびそのためのコスト
アップを防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図14に基づいて以下に説明する。本画像形成装置は、
図2に示すように、トナーによる画像が形成される記録
紙としての転写紙を収容し供給する給紙部1、トナー像
を転写紙に転写する転写部2、トナー像を形成する現像
部3および転写紙に転写されたトナー像を融着させて定
着させる定着部4から構成されている。
【0020】上記給紙部1には、本体最下段に着脱自在
に配設され、転写紙を収容して上記転写部2に供給する
給紙カセット5、および本体正面側に設けられ、正面か
ら転写紙を手差しで一枚ずつ供給する手差し供給部6が
設けられている。さらに、給紙部1には、上記給紙カセ
ット5の最上部から転写紙を1枚ずつ送り出すピックア
ップローラ7、ピックアップローラ7により送り出され
た転写紙を搬送するPFローラ8、手差し供給部6から
送られた転写紙を搬送する手差しローラ9および上記P
Fローラ8と手差しローラ9とにより搬送された転写紙
をカールするプリカールローラ10が設けられている。
【0021】上記給紙カセット5には、上方にバネなど
により付勢された送り出し部材5aが設けられ、この送
り出し部材5a上に転写紙を積層するようになってい
る。これによって、給紙カセット5内の転写紙は、最上
部が上記ピックアップローラ7に当接し、ピックアップ
ローラ7の矢印方向の回転により1枚ずつPFローラ8
に送り出され、プリカールローラ10に搬送される。一
方、手差し供給部6から供給された転写紙も、手差しロ
ーラ9によりプリカールローラ10に搬送される。尚、
プリカールローラ10は、前述したように搬送された転
写紙をカールさせるが、これは、転写紙が、転写部2に
備えられた円筒状の転写ドラム11の表面に吸着されや
すいようにするためである。
【0022】上記転写部2には、上記した転写体として
の転写ドラム11が設けられている。この転写ドラム1
1の周りには、接地された電極部材としてのグランドロ
ーラ12、転写ドラム11から落ちないように転写紙を
ガイドするガイド部材13、転写ドラム11に吸着され
た転写紙を強制的に剥離する剥離爪14および転写ドラ
ム11の残留電荷を除電する除電ブラシであるローラ型
導電性ブラシ40が配設されている。尚、上記転写ドラ
ム11の構造の詳細は後述する。また、上記剥離爪14
およびローラ型導電性ブラシ40は、図示しない駆動手
段により転写ドラム11表面に当接するように駆動させ
ることができる。
【0023】また、現像部3には、上記転写ドラム11
に圧接する像担持体としての感光体ドラム15が設けら
れている。この感光体ドラム15は、接地された導電性
のアルミニウム素管15aを有し、その表面にOPC膜
15bが塗布されている。この感光体ドラム15の周り
には、イエロー、マゼンダ、シアンおよびブラックの各
トナーを収納した現像器16、17、18および19が
放射状に配設されている。さらに、感光体ドラム15表
面を帯電する帯電器20、感光体ドラム15表面の残留
トナーをかき取り除去するクリーニングブレード21が
配設されている。感光体ドラム15の表面には、フルカ
ラー画像形成の際、上記各トナー毎にトナー像が形成さ
れる。即ち、上記感光体ドラム15に対し、1色毎に帯
電、露光、現像および転写が繰り返される。従って、カ
ラー複写の場合、転写ドラム11に静電吸着された転写
紙に対して、転写ドラム11が1回転する毎に、1色ず
つのトナー像が転写紙に転写され、最大4回転で1つの
カラー画像を得るようになっている。尚、上記感光体ド
ラム15と転写ドラム11とは、転写効率および画質か
ら転写部位で8kgの圧力が加わるように圧接されてい
る。
【0024】定着部4には、所定温度および圧力により
トナー像を融着して転写紙に定着する定着ローラ23
と、トナー像転写後、転写ドラム11から剥離爪14に
よって剥離された転写紙を上記定着ローラ23までガイ
ドする定着ガイド22とが設けられている。上記定着部
4の転写紙搬送の下流側には、排出ローラ24が設けら
れ、定着後の転写紙を装置本体から、排出トレイ25上
に排出するようになっている。
【0025】ここで、上記転写ドラム11の構造につい
て説明する。上記転写ドラム11は、図7に示すよう
に、基材として円筒状のアルミニウムからなる導電体層
26を有し、この導電体層26の外面に弾性体の発泡ウ
レタンからなる半導電体層27が設けられている。さら
に、上記半導電体層27の外面には、ポリフッ化ビニリ
デンからなる誘電体層28が設けられている。上記導電
体層26には、電圧印加手段としての電源部32が接続
されており、導電体層26全周にわたって安定した電圧
が保持されるようになっている。
【0026】上記各層は、接着剤などにより接着される
のではなく、例えば、図8に示すように、シート状に形
成された半導電体層27および誘電体層28の各両端部
に設けられた各層を貫通する複数の貫通孔29に、シー
ト押さえ板30に設けられたボス30aを嵌合させる。
さらに、このボス30aを導電体層26上面に設けられ
た開口部26aに嵌合させて半導電体層27および誘電
体層28を導電体層26に固定するようになっている。
【0027】上記の固定方法では、半導電体層27およ
び誘電体層28が、上記シート押さえ板30により導電
体層26の内側にテンションをかけることができる。こ
れによって、各層の浮きや弛みが防止される。また、上
記各層は、シート押さえ板30によって固定されている
だけなので、簡単に各層を取り替えることができる。
【0028】また、他の固定方法としては、図9に示す
ように、両端部に31a、中央に固定部材31bが設け
られたシート押さえ部材31により、半導電体層27お
よび誘電体層28からなるシートを導電体層26に固定
するものがある。この固定方法では、導電体層26の開
口部26aの両端側に設けられた嵌合穴26bに上記シ
ート押さえ部材31のボス31aを嵌合させ、上記開口
部26aに、シート押さえ部材31の固定部材31bを
挿入し、上記導電体層26に固定するようになってい
る。
【0029】ここで、上記転写ドラム11による転写紙
の吸着およびトナー像の転写動作について、図10およ
び図11により、以下に説明する。尚、転写ドラム11
の導電体層26には、電源部32より正の電圧が印加さ
れているものとする。まず、転写紙Pの吸着動作を説明
する。図10に示すように、転写ドラム11に搬送され
た転写紙Pは、グランドローラ12により誘電体層28
表面に押しつけられ、半導電体層27に蓄積された電荷
が誘電体層28に移行し、誘電体層28表面に正の電荷
が誘起される。これにより、転写紙Pの内側、即ち、誘
電体層28との接触面側に負の電荷が誘起される。従っ
て、転写紙Pは、転写ドラム11に静電吸着される。
尚、この吸着力は、印加電圧が安定している限り不均一
になることはなく、安定して転写紙Pを転写ドラム11
に吸着させることができる。
【0030】このように、空中放電による帯電ではな
く、接触による帯電が行われているので、導電体層26
に印加する電圧が低くて済む。各種実験結果により、印
加電圧は、+3kV以下が適当であり、更に好ましく
は、+2kVあれば、帯電を良好に行うことが分かって
いる。また、転写ドラム11に吸着された転写紙Pは、
外側が正に帯電した状態で、転写ドラム11の矢印方向
への回転に伴って、トナー像の転写ポイントXに搬送さ
れる。
【0031】次に、転写紙Pへのトナー像の転写動作を
説明する。感光体ドラム15には、図11に示すよう
に、負の電荷を有するトナーが表面に吸着されている。
従って、表面が正に帯電している転写紙Pが、転写ポイ
ントXに搬送されれば、転写紙P表面にトナーが吸着さ
れ、転写される。尚、上記転写ドラム11と感光体ドラ
ム15とは、転写ポイントXによって所定のニップ幅を
有するように圧接されている。このため、このニップ幅
によって転写効率、即ち、画像が影響される。
【0032】ここで、上記ニップ幅と画質との関係を表
1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1から、ニップ幅は、2〜7mmの範囲
であれば、画質を良好にすることができ、特に、3〜6
mmの範囲であれば、さらに、好ましいことが分かる。
【0035】また、上記半導電体層27は、体積抵抗値
が108 Ω・cm、層厚が2〜5mm、硬度がアスカー
Cで25〜50の範囲で形成されている。これは、本実
施例では、転写ドラム11と感光体ドラム15とが圧力
2kgにて圧接されていることから設定されたものであ
る。
【0036】即ち、半導電体層27の素材が変われば、
転写ドラム11と感光体ドラム15との圧接力が変わる
ので、所望する画質となるように、半導電体層27の素
材に応じて半導電体層27の厚み、硬度などを変更する
ようになっている。従って、本実施例では、上記した層
厚および硬度を有する半導電体層27によって、適正な
ニップ幅の範囲となるようになっている。
【0037】尚、上記のアスカーCとは、日本ゴム協会
における規格であり、先端形状が球になっている硬度測
定用の針をスプリングの力で試料の表面に押しつけ、試
料の抗力とスプリングの力とが釣り合ったときに、針が
試料を押し込んでいる深さ(押し込み深さ)で硬度を表
すものである。アスカーCの規格では、55gの荷重を
スプリングに与えたときの針の押し込み深さが、その針
の最大変位と等しくなるような試料の硬度を0度とし、
855gの荷重をスプリングに与えたときの針の押し込
み深さが0となるような試料の硬度を100度に定めて
いる。
【0038】また、半導電体層27の体積抵抗値が0Ω
・cmであれば、転写紙Pの吸着開始点に配設されてい
るグランドローラ12により、転写紙Pが転写ポイント
Xに到達するまでに電圧の降下が生じる。この電圧降下
を防ぐ為に、上記半導電体層27に所定の体積抵抗値を
有するようにし、半導電体層27にコンデンサー的な働
きをさせて、電圧の降下を防止している。
【0039】ここで、上記体積抵抗値と画質との関係を
表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】表2から、半導電体層27の体積抵抗値
は、105 〜108 Ω・cmの範囲で、再転写あるいは
転写不良がなく転写を効率良く行うことができ、特に、
106〜107 Ω・cmの範囲であれば、さらに好まし
いことが分かる。従って、本実施例のように、半導電体
層27の体積抵抗値が、108 Ω・cmであれば、転写
を良好に行うことができ、良好な画質を得ることができ
る。
【0042】誘電体層28は、一般的に高誘電率、かつ
電荷の保持力を有することが必要条件になっている。こ
のため、上記誘電体層28は、前述したようにフッ化ビ
ニリデンからなり、その誘電率は、8〜12の範囲で設
定される。従って、c=ε・s/t(cは電荷量、εは
誘電率、sは面積、tは厚み)の式より、誘電体層28
の電荷量cが算出される。
【0043】このことから、誘電率εが小さければ、上
式から電荷量cは小さくなり、転写効率は良くなる。ま
た、電荷量cが小さいので、吸着力も小さくなってい
る。また、厚みtが小さければ、上式から電荷量cは大
きくなり、転写効率が悪くなり、また、電荷量cが大き
いので、吸着力が大きくなる。
【0044】以上のことから、誘電率εと層厚tとを適
切に設定する必要がある。従って、上記誘電体層28
は、誘電率が8〜12の範囲、層厚が100〜300μ
mの範囲のとき、転写紙Pの吸着力および転写効率が適
正なものとなる。
【0045】転写ドラム11の誘電体層28の幅は、図
12に示すように、感光体ドラム15を形成する感光体
素管(アルミニウム素管15a)幅より大きく、また、
この感光体素管幅は、有効転写幅よりも大きく、さら
に、この有効転写幅は、有効画像幅(OPC膜15bの
塗布幅)よりも大きくなっている。
【0046】転写ドラム11の各層が、図13に示すよ
うに、導電体層26>半導電体層27>誘電体層28の
関係となるように形成されると、半導電体層27が感光
体ドラム15の接地されたアルミニウム素管15aに接
触する虞がある。つまり、電源部32によって導電体層
26に正の電圧が印加されると、導電体層26に正の電
荷が誘起され、この正の電荷が半導電体層27表面に移
動する。このとき、感光体ドラム15の接地されたアル
ミニウム素管15aと、上記半導電体層27とが接触す
れば、半導電体層27に帯電した電荷は、全て上記アル
ミニウム素管15aに移行し、誘電体層28の表面に正
の電荷を誘起させることができなくなる。このため、転
写ドラム11は、OPC膜15b上に吸着された負の電
荷のトナーを吸着することができず、転写不良が生じ
る。
【0047】そこで、転写ドラム11の各層は、図14
に示すように、導電体層26と誘電体層28との幅を同
じにし、半導電体層27の幅を上記のそれぞれの幅より
も小さくすることで、半導電体層27と接地されたアル
ミニウム素管15aとの接触を防止し、電荷のリークを
防止することができる。これにより、転写ドラム11
は、OPC膜15b上に吸着された負の電荷のトナーを
吸着することができ、転写不良を無くすことができる。
【0048】転写ドラム11の直径は、転写紙1枚が重
なることなく巻きつく大きさ、即ち、上記画像形成装置
において使用できる転写紙Pの最大幅、或いは、長さに
応じた大きさに形成されている。これにより、上記画像
形成装置は、転写紙Pを安定して転写ドラム11に巻き
付けることができ、この結果、転写効率が向上し、画質
の向上を図ることができる。
【0049】ここで、上記の構成の画像形成装置におけ
る画像形成プロセスについて、図2、図10および図1
1により、以下に説明する。図2に示すように、自動給
紙の場合、本体最下段に設けられた給紙カセット5によ
り、転写紙Pを最上部から順番にピックアップローラ7
にて一枚ずつPFローラ8に送り出し、このPFローラ
8を通過した転写紙Pは、プリカールローラ10にて転
写ドラム11形状に沿ってカールされる。一方、手動給
紙の場合、本体正面に設けられた手差し供給部6から転
写紙Pを1枚ずつ送り出し、手差しローラ9によりプリ
カールローラ10に搬送する。そして、転写紙Pは、プ
リカールローラ10にて転写ドラム11形状に沿ってカ
ールされる。
【0050】次いで、図10に示すように、上記転写紙
Pは、転写ドラム11とグランドローラ12との間に搬
送され、転写ドラム11の半導電体層27に蓄積された
電荷が、半導電体層27表面、転写紙P内面を介して転
写紙P表面に誘起される。これにより、転写紙Pが転写
ドラム11表面に静電吸着される。その後、転写紙P
は、図11に示すように、転写ドラム11と感光体ドラ
ム15との圧接部である転写ポイントXまで搬送され
る。この位置で、感光体ドラム15上に形成されたトナ
ーの電荷と転写紙P表面の電荷とにより転写紙Pに上記
のトナー像が転写される。
【0051】このとき、感光体ドラム15では、1色毎
に帯電、露光、現像および転写が行われている。従っ
て、転写紙Pは、転写ドラム11に吸着されたままで、
転写ドラム11上で回転し、1回転する毎に1色の転写
が行われ、最大で4回転で1つのフルカラー画像を得る
ようになっている。ただし、白黒画像、もしくはモノカ
ラー画像を得る場合、転写ドラム11の回転は、1回で
良い。
【0052】さらに、転写紙P上に全てのトナー像が転
写されれば、転写紙Pは、転写ドラム11の円周上に離
接可能に設けられた剥離爪14により転写ドラム11表
面から強制的に剥離され、定着ガイド22へと導かれ
る。その後、定着ガイド22によって定着ローラ23ま
でガイドされ、転写紙Pのトナー像は、定着ローラ23
の温度と圧力とにより転写紙P上に融着され、定着され
る。そして、定着済みの転写紙Pは、排出ローラ24に
より排出トレイ25上に排出される。
【0053】以上のように、上記の転写ドラム11は、
内側からアルミニウムからなる導電体層26、発泡ウレ
タンからなる半導電体層27およびポリフッ化ビニリデ
ンからなる誘電体層28で形成されている。これによ
り、上記導電体層26に電圧を印加することで、導電体
層26から順に電荷が誘起され、半導電体層27に電荷
が蓄積される。そして、転写ドラム11とグランドロー
ラ12との間に、転写紙Pが搬送されると、この転写紙
Pに半導電体層27に蓄積された電荷が移動して、転写
紙Pを転写ドラム11に静電吸着させるようになってい
る。
【0054】尚、上記の導電体層26としては、円筒状
のアルミニウムを使用しているが、他の導電体を使用し
ても良い。また、半導電体層27は、発泡ウレタンで形
成されているが、他の半導電体としてシリコン等の弾性
体を使用しても良い。また、誘電体層28は、ポリフッ
化ビニリデンで形成されているが、他の誘電体としてポ
リエチレンテレフタレート等の樹脂を使用しても良い。
【0055】次に、転写ドラム11に対するクリーニン
グおよび除電動作行うための構成について以下に説明す
る。本画像形成装置は、上記クリーニングおよび除電動
作を行うために、図1、図3および図4に示すように、
ローラ型導電性ブラシ40、電源部41、ギア42、モ
ータ43、モータ制御部44およびモータ駆動電源45
を備えている。電源部41は、上記ローラ型導電性ブラ
シ40に上記転写ドラム11の除電をするための電圧を
印加するためのものである。ギア42は、モータ43が
発生した駆動力をローラ型導電性ブラシ40に伝達する
ものである。モータ43は、ローラ型導電性ブラシ40
が回転するための駆動力を発生するものである。モータ
制御部44は、モータ駆動電源45の電圧を制御しモー
タ43の回転数を適宜設定するものである。モータ駆動
電源45は、上記モータ制御部44を介して、モータ4
3に電圧を印加するものである。
【0056】転写動作が終了し、剥離爪14により転写
紙Pが転写ドラム11から剥離した後も、上記転写ドラ
ム11は回転しており、このとき、図1に示すように、
ローラ型導電性ブラシ40は、図示しない駆動手段によ
り転写ドラム11に当接するように移動し、除電動作が
行われる。
【0057】ここで、転写ドラム11とローラ型導電性
ブラシ40との交差量と、この交差量に対応する転写ド
ラム11との除電効果を表3に示す。尚、上記交差量と
は、ローラ型導電性ブラシ40の転写ドラム11への食
い込み量である。
【0058】
【表3】
【0059】表3から、転写ドラム11の除電効果を得
るためには、ローラ型導電性ブラシ40と転写ドラム1
1とが接触していればよく、特に、交差量が0.5〜
3.0mmの範囲であれば、さらに好ましいことが分か
る。
【0060】転写ドラム11には、電源部32によって
電圧が印加されている。また、ローラ型導電性ブラシ4
0には、電源部41によって電圧が印加されている。上
記除電動作が開始されると、転写ドラム11表面とロー
ラ型導電性ブラシ40との残留電荷が電源部41を介し
て接地されたローラ型導電性ブラシ40を通じてグラン
ドへ逃げていく。ここで、転写ドラム11に対するロー
ラ型導電性ブラシ40への印加電圧と、転写ドラム11
の除電効果との関係について調べた結果を表4に示す。
【0061】
【表4】
【0062】尚、表4における負の電圧は、ローラ型導
電性ブラシ40への印加電圧よりも、電源部32による
転写ドラム11への印加電圧の方が高いことを示してい
る。
【0063】表4から、ローラ型導電性ブラシ40への
印加電圧を転写ドラム11への印加電圧よりも、0〜1
500V高くすれば除電効果があることが分かる。ま
た、前記電圧を500〜1000Vの範囲で高くすれ
ば、さらに好ましいことが分かる。これは次の理由によ
る。コンデンサー原理から考えると、分極された電極を
導通させると電流が起こり転写体の除電が行われる。し
かし、転写体の除電では、転写体と除電ブラシとを同電
圧にて除電を行うと完全に除電ができない。そこで、除
電ブラシに転写ドラムより高電圧を印加することによ
り、分極されて帯電された電荷を除電ブラシに引きつけ
て完全に除電される。
【0064】転写ドラム11とローラ型導電性ブラシ4
0とは、例えば、同速度で回転しており、転写ドラム1
1の残留電荷がローラ型導電性ブラシ40を介して除去
される。さらに、転写ドラム11の除電効果を向上させ
るには、ローラ型導電性ブラシ40と転写ドラム11と
に相対速度をもたせることで可能としている。ここで、
転写ドラム11に対するローラ型導電性ブラシ40の速
度差と転写ドラム11の除電効果との関係を表5に示
す。
【0065】
【表5】
【0066】表5から、ローラ型導電性ブラシ40と転
写ドラム11との相対速度に関係なく、転写ドラム11
の残留電荷の除電効果があることが分かり、特に、相対
速度差を50%以上遅くするか、40%以上速くすれ
ば、さらに好ましいことが分かる。さらに、表5には示
していないが、転写ドラム11の回転速度に対して20
0%以上速くローラ型導電性ブラシ40を回転させる
と、除電効果だけでなくクリーニング効果も向上する。
【0067】また、転写ドラム11に接するブラシの当
接量、即ち、ブラシ密度によって除電効果が変わる。こ
こで、ローラ型導電性ブラシ40において、ブラシ密度
と転写ドラム11の除電効果との関係を表6に示す。
【0068】
【表6】
【0069】表6から、ローラ型導電性ブラシ40のブ
ラシ密度が15000本/cm2 以上であれば、転写ド
ラム11の残留電荷の除電効果を得ることができ、特
に、ブラシ密度を20000本/cm2 以上にすれば、
さらに好ましいことが分かる。
【0070】ローラ型導電性ブラシ40は、ブラシの先
端を転写ドラム11に押圧するようになっている。この
ため、ブラシの抵抗値によって転写ドラム11の除電効
果が異なる。このブラシの抵抗値は、ローラ型導電性ブ
ラシ40のブラシ部を金属ローラに食い込み量1.0m
mで接触させ、金属ローラを90rpmの速度で回転さ
せると共に、ローラ型導電性ブラシ40を100rpm
の速度で回転させ、上記ブラシ部に100Vの電圧を印
加して測定している。
【0071】ここで、ブラシ抵抗値と転写ドラム11の
除電効果との関係を表7に示す。
【0072】
【表7】
【0073】表7から、ブラシ抵抗値が40kΩ以下で
あれば、転写ドラム11の除電効果を得ることができ、
特に、36kΩ以下にすれば、さらに好ましいことが分
かる。上記ブラシの素材としては、例えば、ステンレス
繊維、カーボン繊維、銅染色アクリル繊維、ST導電性
不織布等導電性のものが使用される。
【0074】次に、転写ドラム11の残留トナーの除去
動作、即ち、クリーニング動作について説明する。クリ
ーニング動作は、上記の除電動作と同時に行われる。図
1に示すように、ローラ型導電性ブラシ40は、図示し
ないブラシ部が転写ドラム11表面に当接するようにな
っている。このため、転写ドラム11に付着している残
留トナーを上記ブラシ部により掻き取ることができる。
上記ブラシ部に付着したトナーは、図示しないフリッカ
ーバー等によりはたき落とされ、図示しないブロアー等
からのバキュームエアーにより図示しないフィルターに
回収される。
【0075】以上の除電とクリーニング作業は、転写動
作終了毎に行われ、転写ドラム11が1周するまで続け
られる。上記の除電動作終了後、ローラ型導電性ブラシ
40は転写ドラム11から離間される。また、ローラ型
導電性ブラシ40は、転写ドラム11の除電とクリーニ
ングの機能を兼ね備えているので、部品点数が少なくて
済み製品のコストダウンができる。
【0076】また、ローラ型導電性ブラシ40は、図5
に示すように、ローラ型導電性ブラシ40の回転軸を転
写ドラム11表面の移動方向と直交する状態に対して傾
いた状態に配設すると良い。即ち、図6(b)のbに示
す上記回転軸と上記移動方向とが直交しない場合では、
同図(b)のaに示す直交する場合より、同図(a)、
(c)および(d)に示すように、ローラ型導電性ブラ
シ40の転写ドラム表面の進行方向(図中の矢印の方
向)から見た断面積が大きくなり、ローラ型導電性ブラ
シ40の転写ドラム表面の進行方向(図中の矢印の方
向)から見た外径が大きくなっていることが分かる。こ
の結果、ローラ型導電性ブラシ40の転写ドラム11に
対する接触面積が増加するので、ローラ型導電性ブラシ
40の直径を大きくすることなく除電効果が向上する。
【0077】
【発明の効果】請求項1の発明の画像形成装置は、表面
にトナー像が形成される像担持体と、表面層側から内層
側へ誘電体層、半導電体層および導電体層が順次積層さ
れ、転写紙を表面に吸着しながら搬送して前記像担持体
に当接させることにより、像担持体上に形成されたトナ
ー像を転写紙に転写する転写体と、転写紙を吸着するた
めの電圧、および前記トナー像を転写紙に転写するため
の電圧を前記転写体の導電体層に印加する第1電圧印加
手段と、前記像担持体からの転写紙搬送方向とは反対側
に設けられ、前記転写体の表面に転写紙を介して接触す
る接地された電極部材と、前記転写体の誘電体層と接触
しながら回転し、前記誘電体層を除電するためのローラ
型の除電ブラシと、前記第1電圧印加手段により前記導
電体層に印加される電圧と同極性かつこの電圧よりも高
い電圧を前記除電ブラシに印加する第2電圧印加手段と
を備えている構成である。
【0078】これにより、除電ブラシに、転写体の導電
体層に印加される電圧と同極性かつこの電圧よりも高い
電圧が印加されるので、除電ブラシにより転写体表面の
残留電荷を確実に除電することができる。この除電原理
を以下に説明する。コンデンサー原理から考えると、分
極された電極を導通させると電流が起こり転写体の除電
を行われる。しかし、転写体の除電では、転写体と除電
ブラシとを同電圧にて除電を行うと完全に除電ができな
い。そこで、除電ブラシに転写体より高電圧を印加すれ
ば、分極されて帯電された電荷を除電ブラシに引きつけ
て完全に除電することができる。これにより、前記残留
電荷により、トナーが転写体表面に付着して転写紙の裏
汚れが発生する事態、あるいは転写体への転写紙の吸着
不良が生じて転写紙へのトナー像の転写不良が生じる事
態などを防止するとともに、次の転写紙の転写体への吸
着に有利な電荷を転写体表面に供給できるという効果を
奏する。
【0079】請求項2の発明の画像形成装置は、請求項
1の発明の画像形成装置において、前記の除電ブラシ
が、その軸方向が、前記転写体表面の移動方向と直交す
る状態に対して傾いた状態に配されている構成である。
【0080】これにより、前記除電ブラシの前記転写体
に対する接触面積が大きくなり、除電ブラシの直径を大
きくせずに転写体の除電効果が向上する。従って、転写
の除電効果を向上させるための、画像形成装置の大型
化およびそのためのコストアップを防止することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成装置の除
電装置の概略を示す模式図である。
【図2】図1に示した除電装置を備えた画像形成装置を
示す概略の全体構成図である。
【図3】図1に示した除電装置の回転駆動装置の構成を
示す概略の説明図である。
【図4】図3に示した回転駆動装置の制御手段を示す概
略のブロック図である。
【図5】図1に示したローラ型導電性ブラシの転写ドラ
ムに対する配設状態を示した説明図である。
【図6】同図(a)は、図5に示したローラ型導電性ブ
ラシの配設方向による有効性を説明するための斜視図、
同図(b)は、同平面図、同図(c)は、同図(a)に
示した仮想断面aの正面図、同図(d)は、同図(a)
に示した仮想断面bの正面図である。
【図7】図1に示した転写ドラム付近の構成を示す概略
の模式図である。
【図8】図7に示した転写ドラムの分解斜視図である。
【図9】図7に示した転写ドラムの構造の他の例を示す
縦断面図である。
【図10】図7に示した転写ドラムの帯電状態を示し、
転写紙が転写ドラムに搬送された初期の状態を示す説明
図である。
【図11】図7に示した転写ドラムの帯電状態を示し、
転写紙が転写ドラムの転写位置に搬送された状態を示す
説明図である。
【図12】図7に示した転写ドラムの有効画像幅と有効
転写幅と感光体素管幅と誘電体幅との関係を示す説明図
である。
【図13】図2に示した転写ドラムと感光体ドラムの電
荷移動を示し、転写ドラムの各層の幅が、導電体層<半
導電体層<導電体層となる場合の電荷移動を示す説明図
である。
【図14】図2に示した転写ドラムと感光体ドラムの電
荷移動を示し、転写ドラムの各層の幅が、半導電体層<
誘電体層=導電体層となる場合の電荷移動を示す説明図
である。
【図15】従来の画像形成装置の転写ドラム近傍を示す
概略の構成図である。
【図16】従来の別の画像形成装置の転写ドラム近傍を
示す概略の構成図である。
【符号の説明】
11 転写ドラム(転写体) 12 グランドローラ(電極部材) 15 感光体ドラム(像担持体) 26 導電体層 27 半導電体層 28 誘電体層 32 電源部(第1電圧印加手段) 40 ローラ型導電性ブラシ(除電ブラシ) 41 電源部(第2電圧印加手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−140803(JP,A) 特開 平4−256978(JP,A) 特開 平6−167892(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にトナー像が形成される像担持体と、 表面層側から内層側へ誘電体層、半導電体層および導電
    体層が順次積層され、転写紙を表面に吸着しながら搬送
    して前記像担持体に当接させることにより、像担持体上
    に形成されたトナー像を転写紙に転写する転写体と、 転写紙を吸着するための電圧、および前記トナー像を転
    写紙に転写するための電圧を前記転写体の導電体層に印
    加する第1電圧印加手段と、 前記像担持体からの転写紙搬送方向とは反対側に設けら
    れ、前記転写体の表面に転写紙を介して接触する接地さ
    れた電極部材と、 前記転写体の誘電体層と接触しながら回転し、前記誘電
    体層を除電するためのローラ型の除電ブラシと、前記第1電圧印加手段により前記導電体層 に印加される
    電圧と同極性かつこの電圧よりも高い電圧を前記除電ブ
    ラシに印加する第2電圧印加手段とを備えていることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記の除電ブラシは、その軸方向が、前記
    転写体表面の移動方向と直交する状態に対して傾いた状
    態に配されていることを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
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