JP3207715B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3207715B2
JP3207715B2 JP14651095A JP14651095A JP3207715B2 JP 3207715 B2 JP3207715 B2 JP 3207715B2 JP 14651095 A JP14651095 A JP 14651095A JP 14651095 A JP14651095 A JP 14651095A JP 3207715 B2 JP3207715 B2 JP 3207715B2
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史生 島津
潔 戸泉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザープリンタ、レ
ーザーファックスおよび複写機などに用いられる画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、感光体ドラムに形成された静
電潜像にトナーを付着させて現像し、このトナー像を、
転写ドラムに巻き付けられた転写紙に転写する画像形成
装置がある。
【0003】このような画像形成装置は、例えば、図1
2に示すように、誘電体層101aを有する円筒101
内部に、コロナ帯電器102・104が別々に配設され
ている。上記コロナ帯電器102は、転写紙Pを吸着す
るための電荷を誘電体層101aに付与する。また、上
記コロナ帯電器104は、感光体ドラム103表面に形
成されたトナー像を転写紙Pに転写する。従って、この
画像形成装置は、2個の各コロナ帯電器102・104
によって吸着と転写とを別々に行うようになっている。
【0004】ところが、上記画像形成装置では、転写ド
ラムである円筒101が誘電体層101aのみの1層構
造となっているため、その内部に、上記のようにコロナ
帯電器102・104を配設する必要がある。このた
め、円筒101の小型化が制限され、装置を小型化する
ことができないという問題が生じていた。
【0005】また、他の画像形成装置としては、図13
に示すように、外層の半導電体層201aと内層の基材
201bとの2層構造の円筒201と、搬送された転写
紙Pを上記円筒201に沿わせて保持するためのグリッ
プ機構202とを備えたものがある。この画像形成装置
では、搬送されてきた転写紙Pを上記グリップ機構20
2によりその端部を掴んで円筒201の表面に沿わせた
後、円筒201の内層の基材201bに電源部203に
よって電圧を印加し、円筒201表面を帯電させて、感
光体ドラム103のトナー像を転写するようになってい
る。
【0006】上記画像形成装置では、転写ドラムである
円筒201を2層構造とすることで、転写紙Pにトナー
像を転写するための円筒201の帯電を1個の電源部2
03によって行えるようになっているので、2個の帯電
器が不要となる。
【0007】ところが、上記画像形成装置は、上記グリ
ップ機構202を備えているので、画像形成装置全体の
構成が複雑なものとなる。また、外層の半導電体層20
1aと内層の基材201bとを固定して円筒201を形
成するために、これらを金具で固定したうえで両者のビ
ス止めを行ったり、両者を両面テープ等で固定しなけれ
ばならない。その結果、装置全体の部品点数が多くな
り、製品のコストアップになるという問題を生じてい
た。
【0008】そこで、上記各課題を解決する画像形成装
置として、例えば、特開平2−74975号公報には、
接地された金属ロール上に、導電性ゴムと誘電体フイル
ムが積層された転写ドラムの転写紙の剥離位置付近にユ
ニポーラ電源により駆動されるコロナ帯電器を設けたも
のが開示されている。
【0009】上記画像形成装置では、コロナ帯電器によ
って誘電体フイルムに電荷を誘起させて転写紙を転写ド
ラムに吸着させており、転写紙が吸着されるとさらに転
写紙表面に電荷が誘起され、転写紙へのトナー像の転写
が行われる。従って、上記画像形成装置によれば、1つ
の帯電器により転写ドラム表面の帯電と、転写紙の吸着
と、トナー像の転写とを行うので、帯電器が1つで済
み、転写ドラムを小型化することができる。また、転写
紙を保持するためのグリップ機構202を必要とせず、
簡単な構造で転写紙を吸着させることができる。
【0010】しかしながら、上記転写ドラムでは、静電
気により転写紙を吸着しているので、電荷が転写ドラム
に残留し、この残留電荷のために、転写ドラムへの転写
紙の吸着不足を生じやすく、良好な転写を行うことがで
きない。その結果、画像を良好なものとすることができ
ない等の問題が生じていた。
【0011】そこで、特開平4−256977号公報に
は、次のような画像形成装置が開示されている。この画
像形成装置は、転写手段に転写紙を吸着するための電荷
を付与する吸着ローラと、この吸着ローラに吸着電圧を
印加するための吸着電圧印加手段とを備えているもので
ある。
【0012】また、特開平4−256978号公報に
は、上記吸着ローラと、上記吸着電圧印加手段と、トナ
ー像を転写紙に転写するための電圧を転写手段に印加す
る転写電圧印加手段とを備えている画像形成装置が開示
されている。
【0013】上記2つの画像形成装置では、転写紙が確
実に転写手段に吸着され、トナー像の転写紙への転写も
良好に行われ、高画質の画像を得ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の特開
平4−256977号公報および特開平4−25697
8号公報に開示されている画像形成装置は、転写手段に
印加する電圧と同極性の電圧を高電圧で吸着ローラに印
加するために、高圧電源である吸着バイアス電源が必要
となり、これによる部品点数の増加、高圧に係わるリー
ク対策および絶縁対策等を構じる必要が生じ、製品のコ
ストアップや機構の煩雑化を招来している。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の画像形成装置は、表面にトナー
像が形成される像担持体と、表面層側から内層側へ誘電
体層、半導電体層および導電体層が順次積層され、転写
紙を表面に吸着しながら搬送して前記像担持体に当接さ
せることにより、像担持体上に形成されたトナー像を転
写紙に転写する転写手段と、転写紙を吸着するための電
圧、および前記トナー像を転写紙に転写するための電圧
を前記転写手段の導電体層に印加するとともに、前記電
圧値を変更可能である電圧印加手段と、前記転写手段を
除電する除電手段と、前記像担持体からの転写紙搬送方
向とは反対側に設けられ、前記転写手段の表面に転写紙
を介して接触する接地された電極部材とを備えた画像形
成装置において、前記吸着するための電圧と転写するた
めの電圧とが同じ電圧値に設定される通常モードと、吸
着するための電圧が転写するための電圧よりも高い電圧
値に設定される別のモードとを切り替え可能であること
を特徴としている。
【0016】請求項2の画像形成装置は、請求項1の発
明の画像形成装置において、前記別のモードとして用意
した紙吸着モードを選択した場合には、転写手段の1回
転目は転写紙の吸着を優先して行い、2回転目以降でト
ナー像の転写を行うことを特徴としている。
【0017】
【作用】請求項1の構成によれば、本画像形成装置は、
高温多湿時や転写紙が厚い場合には、転写紙を吸着する
ための電圧をトナー像を転写するための電圧よりも高く
して転写手段に印加することで、転写紙の吸着と、トナ
ー像の転写紙への転写とを共に良好に行うことができ
る。また、転写手段の導電体層に、転写紙を吸着するた
めの電圧と、トナー像を転写紙に転写するための電圧と
を電圧印加手段から印加し、半導電体層上の誘電体層に
転写紙を吸着するための電荷と、トナー像を転写紙に転
写するための電荷を誘起させているので、転写紙吸着用
の高圧電源が不要となり、製品のコストダウンが可能で
ある。また、上記電圧印加手段からの出力電圧を、湿度
や転写紙の厚さ、種類などに応じて適宜変更できるの
で、転写紙を転写手段に確実に保持し、トナー像の転写
紙への転写を良好に行うことができる。従って、高画質
の画像を得ることができる。
【0018】請求項2の構成によれば、別のモードとし
て用意した紙吸着モードを選択した場合には、上記画像
形成装置は、転写紙を吸着するための電圧を印加した転
写手段の1回転目には転写紙の吸着を優先して行い、転
写するための電圧を印加した2回転目以降でトナー像の
転写を行うため、最適な吸着および転写結果を得ること
ができる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図11に基づ
いて以下に説明する。
【0020】本実施例の画像形成装置は、図4に示すよ
うに、トナーによる画像が形成される記録紙としての転
写紙をストックし供給する給紙部1、トナー像を転写紙
に転写する転写部2、トナー像を形成する現像部3およ
び転写紙に転写されたトナー像を融着させて定着させる
定着部4から構成されている。
【0021】上記給紙部1には、本体最下段に着脱自在
に配設され、転写紙をストックして上記転写部2に供給
する給紙カセット5、および本体正面側に設けられ、正
面から転写紙を手差しで一枚ずつ供給する手差し供給部
6が設けられている。さらに、給紙部1には、上記給紙
カセット5の最上部から転写紙を1枚ずつ送り出すピッ
クアップローラ7、ピックアップローラ7により送り出
された転写紙を搬送するPFローラ8、手差し供給部6
から送られた転写紙を搬送する手差しローラ9および上
記PFローラ8と手差しローラ9とにより搬送された転
写紙をカールするプリカールローラ10が設けられてい
る。
【0022】上記給紙カセット5には、上方にバネなど
により付勢された送り出し部材5aが設けられ、この送
り出し部材5a上に転写紙を積層するようになってい
る。これによって、給紙カセット5内の転写紙は、最上
部が上記ピックアップローラ7に当接し、ピックアップ
ローラ7の矢印方向の回転により1枚ずつPFローラ8
に送り出され、プリカールローラ10に搬送される。
【0023】一方、手差し供給部6から供給された転写
紙も、手差しローラ9によりプリカールローラ10に搬
送される。尚、プリカールローラ10は、前述したよう
に搬送された転写紙をカールさせるが、これは、転写紙
が、転写部2に備えられた円筒状の転写ドラム11の表
面に吸着されやすいようにするためである。
【0024】上記転写部2には、上記した転写手段とし
ての転写ドラム11が設けられている。この転写ドラム
11の周りには、転写ドラム11の残留電荷を除電する
除電器11a、残留トナーを除去するクリーニング器1
1b、接地された電極部材としてのグランドローラ1
2、転写ドラム11から落ちないように転写紙をガイド
するガイド部材13および転写ドラム11に吸着された
転写紙を強制的に剥離する剥離爪14が配設されてい
る。尚、上記転写ドラム11の構造の詳細は後述する。
また、上記除電器11a、クリーニング器11bおよび
剥離爪14は、図示しない駆動手段により転写ドラム1
1表面に当接するように駆動させることができる。
【0025】また、現像部3には、上記転写ドラム11
に圧接する像担持体としての感光体ドラム15が設けら
れている。この感光体ドラム15は、接地された導電性
のアルミニウム素管15aを有し、その表面にOPC膜
15bが塗布されている。
【0026】この感光体ドラム15の周りには、イエロ
ー、マゼンダ、シアンおよびブラックの各トナーを収納
した現像器16、17、18および19が放射状に配設
されている。さらに、感光体ドラム15表面を帯電する
帯電器20、感光体ドラム15表面の残留トナーをかき
取り除去するクリーニングブレード21が配設されてい
る。感光体ドラム15の表面には、フルカラー画像形成
の際、上記各トナー毎にトナー像が形成される。即ち、
上記感光体ドラム15に対し、1色毎に帯電、露光、現
像および転写が繰り返される。従って、カラー転写の場
合、転写ドラム11に静電吸着された転写紙に対して、
転写ドラム11が1回転する毎に、1色ずつのトナー像
が転写紙に転写され、最大4回転で1つのカラー画像を
得るようになっている。尚、上記感光体ドラム15と転
写ドラム11とは、転写効率および画質から転写部位で
8kgの圧力が加わるように圧接されている。
【0027】定着部4には、所定温度および圧力により
トナー像を融着して転写紙に定着する定着ローラ23
と、トナー像転写後、転写ドラム11から剥離爪14に
よって剥離された転写紙を上記定着ローラ23までガイ
ドする定着ガイド22とが設けられている。上記定着部
4の転写紙搬送の下流側には、排出ローラ24が設けら
れ、定着後の転写紙を装置本体から、排出トレイ25上
に排出するようになっている。
【0028】ここで、上記転写ドラム11の構造につい
て説明する。
【0029】上記転写ドラム11は、図5に示すよう
に、基材として円筒状のアルミニウムからなる導電体層
26を有し、この導電体層26の上面に弾性体の発泡ウ
レタンからなる半導電体層27が設けられている。さら
に、上記半導電体層27の上面には、ポリフッ化ビニリ
デンからなる誘電体層28が設けられている。
【0030】上記導電体層26には、電圧印加手段とし
ての電源部32が接続されており、導電体層26全周に
わたって安定した電圧が保持されるようになっている。
【0031】上記各層は、接着剤などにより接着される
のではなく、例えば、図6に示すように、シート状に形
成された半導電体層27および誘電体層28の各両端部
に設けられた各層を貫通する複数の貫通孔29に、シー
ト押さえ板30に設けられたボス30aを嵌合させる。
さらに、このボス30aを導電体層26上面に設けられ
た開口部26aに嵌合させて半導電体層27および誘電
体層28を導電体層26に固定するようになっている。
【0032】上記の固定方法では、半導電体層27およ
び誘電体層28が、上記シート押さえ板30により導電
体層26の内側にテンションをかけることができる。こ
れによって、各層の浮きや弛みが防止される。また、上
記各層は、シート押さえ板30によって固定されている
だけなので、簡単に各層を取り替えることができる。
【0033】ここで、上記転写ドラム11による転写紙
の吸着・転写動作について、図7および図8により、以
下に説明する。尚、転写ドラム11の導電体層26に
は、電源部32より正の電圧が印加されているものとす
る。
【0034】まず、転写紙Pの吸着動作を説明する。図
7に示すように、転写ドラム11に搬送された転写紙P
は、グランドローラ12により誘電体層28表面に押し
つけられ、半導電体層27に蓄積された電荷が誘電体層
28に移行し、誘電体層28表面に正の電荷が誘起され
る。これにより、転写紙Pの内側、即ち、誘電体層28
との接触面側に負の電荷が誘起される。従って、転写紙
Pは、転写ドラム11に静電吸着される。尚、この吸着
力は、印加電圧が安定している限り不均一になることは
なく、安定して転写紙Pを転写ドラム11に吸着させる
ことができる。
【0035】このように、空中放電による帯電ではな
く、接触による帯電が行われているので、導電体層26
に印加する電圧が低くて済み、各種実験結果により、印
加電圧は、+3kV以下が適当であり、更に好ましく
は、+2kVあれば、帯電を良好に行うことができる。
また、転写ドラム11に吸着された転写紙Pは、外側が
正に帯電した状態で、転写ドラム11の矢印方向への回
転に伴って、トナー像の転写ポイントXに搬送される。
【0036】次に、転写紙Pへのトナー像の転写動作を
説明する。感光体ドラム15には、図8に示すように、
表面に負の電荷を有するトナーが吸着されている。従っ
て、表面が正に帯電している転写紙Pが、転写ポイント
Xに搬送されれば、転写紙P表面にトナーが吸着され、
転写される。尚、上記転写ドラム11と感光体ドラム1
5とは、転写ポイントXによって所定のニップ幅を有す
るように圧接されている。このため、このニップ幅によ
って転写効率、即ち、画像が影響される。
【0037】ここで、上記ニップ幅と画質との関係を表
1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1から、ニップ幅は、2〜7mmの範囲
であれば、画質を良好にすることができ、特に、3〜6
mmの範囲であれば、さらに、好ましいことが分かる。
【0040】また、上記半導電体層27は、体積抵抗値
が108 Ω・cm、層厚が2〜5mm、硬度がアスカー
Cで25〜55の範囲で形成されている。これは、本実
施例では、転写ドラム11と感光体ドラム15とが圧力
2kgにて圧接されていることから設定されたものであ
る。
【0041】尚、上記のアスカーCとは、日本ゴム協会
における規格であり、先端形状が球になっている硬度測
定用の針をスプリングの力で試料の表面に押しつけ、試
料の抗力とスプリングの力とが釣り合ったときに、針が
試料を押し込んでいる深さ(押し込み深さ)で硬度を表
すものである。アスカーCの規格では、55gの荷重を
スプリングに与えたときの針の押し込み深さが、その針
の最大変位と等しくなるような試料の硬度を0度とし、
855gの荷重をスプリングに与えたときの針の押し込
み深さが0となるような試料の硬度を100度に定めて
いる。
【0042】ここで、アスカーCとトナーの転写画質と
紙吸着との関係を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】表2から、硬度がアスカーCで25〜55
の範囲とすることで、画質および紙吸着を良好にするこ
とができることが分かる。
【0045】即ち、半導電体層27の素材が変われば、
転写ドラム11と感光体ドラム15との圧接力が変わる
ので、所望する画質となるように、半導電体層27の素
材に応じて半導電体層27の厚み、硬度などを変更する
ようになっている。したがって、本実施例では、上記し
た層厚および硬度を有する半導電体層27によって、適
正なニップ幅の範囲となるようになっている。
【0046】また、半導電体層27の体積抵抗値が0Ω
・cmであれば、転写紙Pの吸着開始点に配設されてい
るグランドローラ12により、転写紙Pが転写ポイント
Xに到達するまでに電圧の降下が生じる。この電圧降下
を防ぐ為に、上記半導電体層27に所定の体積抵抗値を
有するようにし、半導電体層27にコンデンサー的な働
きをさせて、電圧の降下を防止している。
【0047】ここで、上記体積抵抗値と画質との関係を
表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】表3から、半導電体層の体積抵抗値は、1
7 〜1010Ω・cmの範囲で、再転写あるいは転写不
良がなく転写を効率良く行うことができることが分か
る。また、体積抵抗値が、108 〜109 Ω・cmの範
囲であれば、さらに好ましいことが分かる。従って、本
実施例のように、半導電体層27の体積抵抗値が、10
8 Ω・cmであれば、転写を良好に行うことができ、良
好な画質を得ることができる。誘電体層28は、一般的
に高誘電率、かつ電荷の保持力を有することが必要条件
になっている。このため、上記誘電体層28は、前述し
たようにフッ化ビニリデンからなり、その誘電率は、8
〜12の範囲で設定される。従って、c=ε・s/t
(cは電荷量、εは誘電率、sは面積、tは厚み)の式
より、誘電体層28の電荷量cが算出される。
【0050】このことから、誘電率εが小さければ、上
式から電荷量cは小さくなり、転写効率は良くなる。こ
のとき、電荷量cが小さいので、吸着力も小さくなって
いる。また、厚みtが小さければ、上式から電荷量cは
大きくなり、転写効率が悪くなり、このとき、電荷量c
が大きいので、吸着力が大きくなる。
【0051】以上のことから、誘電率εと層厚tとを適
切に設定する必要がある。従って、上記誘電体層28
は、誘電率が8〜12の範囲、層厚が100〜300μ
mの範囲のとき、転写紙Pの吸着力および転写効率が適
正なものとなる。
【0052】転写ドラム11の誘電体層28の幅は、図
9に示すように、感光体ドラム15を形成する感光体素
管(アルミニウム素管15a)幅より大きく、また、こ
の感光体素管幅は、有効転写幅よりも大きく、さらに、
この有効転写幅は、有効画像幅(OPC膜15bの塗布
幅)よりも大きくなっている。
【0053】転写ドラム11の各層が、図10に示すよ
うに、導電体層26>半導電体層27>誘電体層28の
関係となるように形成されると、半導電体層27が感光
体ドラム15の接地されたアルミニウム素管15aに接
触する虞がある。
【0054】つまり、電源部32によって導電体層26
に正の電圧が印加されると、導電体層26に正の電荷が
誘起され、この正の電荷が半導電体層27表面に移動す
る。
【0055】このとき、感光体ドラム15の接地された
アルミニウム素管15aと、上記半導電体層27とが接
触すれば、半導電体層27に帯電した電荷は、全て上記
アルミニウム素管15aに移行し、誘電体層28の表面
に正の電荷を誘起させることができなくなる。このた
め、転写ドラム11は、OPC膜15b上に吸着された
負の電荷のトナーを吸着することができず、転写不良が
生じる。
【0056】そこで、転写ドラム11の各層は、図11
に示すように、導電体層26と誘電体層28との幅を同
じにし、半導電体層27の幅を上記のそれぞれの幅より
も小さくすることで、半導電体層27と接地されたアル
ミニウム素管15aとの接触を防止し、電荷のリークを
防止することができる。これにより、転写ドラム11
は、OPC膜15b上に吸着された負の電荷のトナーを
吸着することができ、転写不良を無くすことができる。
【0057】転写ドラム11の直径は、転写紙1枚が重
なることなく巻きつく大きさ、即ち、上記画像形成装置
において使用できる転写紙Pの最大幅、或いは、長さに
応じた大きさに形成されている。これにより、上記画像
形成装置は、転写紙Pを安定して転写ドラム11に巻き
付けることができ、この結果、転写効率が向上し、画質
の向上を図ることができる。
【0058】ここで、上記の構成の画像形成装置におけ
る画像形成プロセスについて、図4、図7および図8に
より、以下に説明する。
【0059】図4に示すように、自動給紙の場合、本体
最下段に設けられた給紙カセット5により、図示しない
転写紙Pを最上部から順番にピックアップローラ7にて
一枚ずつPFローラ8に送り出し、このPFローラ8を
通過した転写紙Pは、プリカールローラ10にて転写ド
ラム11形状に沿ってカールされる。
【0060】一方、手動給紙の場合、本体正面に設けら
れた手差し供給部6から転写紙Pを1枚ずつ送り出し、
手差しローラ9によりプリカールローラ10に搬送す
る。そして、転写紙Pは、プリカールローラ10にて転
写ドラム11形状に沿ってカールされる。
【0061】次いで、図7に示すように、上記転写紙P
は、転写ドラム11とグランドローラ12との間に搬送
され、転写ドラム11の半導電体層27に蓄積された電
荷が、半導電体層27表面、転写紙P内面を介して転写
紙P表面に誘起される。これにより、転写紙Pが転写ド
ラム11表面に静電吸着される。その後、転写紙Pは、
図8に示すように、転写ドラム11と感光体ドラム15
との圧接部である転写ポイントXまで搬送される。この
位置で、感光体ドラム15上に形成されたトナーの電荷
と転写紙P表面の電荷とにより転写紙Pに上記のトナー
像が転写される。
【0062】このとき、感光体ドラム15では、1色毎
に帯電、露光、現像および転写が行われている。従っ
て、転写紙Pは、転写ドラム11に吸着されたままで、
転写ドラム11上で回転し、1回転する毎に1色の転写
が行われ、最大で4回転で1つのフルカラー画像を得る
ようになっている。ただし、白黒画像、もしくはモノカ
ラー画像を得る場合、転写ドラム11の回転は、1回で
良い。
【0063】さらに、転写紙P上に全てのトナー像が転
写されれば、転写紙Pは、転写ドラム11の円周上に離
接可能に設けられた剥離爪14により転写ドラム11表
面から強制的に剥離され、定着ガイド22へと導かれ
る。その後、定着ガイド22によって定着ローラ23ま
でガイドされ、転写紙Pのトナー像は、定着ローラ23
の温度と圧力とにより転写紙P上に融着され、定着され
る。そして、定着済みの転写紙Pは、排出ローラ24に
より排出トレイ25上に排出される。
【0064】以上のように、上記の転写ドラム11は、
内側からアルミニウムからなる導電体層26、発泡ウレ
タンからなる半導電体層27およびポリフッ化ビニリデ
ンからなる誘電体層28で形成されている。これによ
り、上記導電体層26に電圧を印加することで、導電体
層26から順に電荷が誘起され、半導電体層27に電荷
が蓄積される。そして、転写ドラム11とグランドロー
ラ12との間に、転写紙Pが搬送されると、この転写紙
Pに半導電体層27に蓄積された電荷が移動して、転写
紙Pを転写ドラム11に静電吸着させるようになってい
る。
【0065】尚、上記の導電体層26としては、円筒状
のアルミニウムを使用しているが、他の導電体を使用し
ても良い。また、半導電体層27は、発泡ウレタンで形
成されているが、他の半導電体としてシリコン等の弾性
体を使用しても良い。また、誘電体層28は、ポリフッ
化ビニリデンで形成されているが、他の誘電体としてポ
リエチレンテレフタレート等の樹脂を使用しても良い。
【0066】上述した転写紙Pの吸着・転写行程におい
ては、転写ドラム11の1回転目で転写紙Pの吸着と感
光体ドラム15に形成されたトナー像の転写紙Pへの転
写とを行う。この場合、転写ドラム11への印加電圧
は、転写紙Pの吸着に必要な電圧(以下、吸着電圧と称
する)と、感光体ドラム15に形成されたトナー像を転
写紙Pに転写するのに必要な電圧(以下、転写電圧と称
する)とを満たしていなければならない。しかし、動作
環境および転写紙Pの紙種によって、それら電圧に大き
な違いが生じる。従って、最適な吸着および転写結果を
得るためには、上記の2つの電圧を動作環境および紙種
によって変えることが必要になる。
【0067】そこで、そのための構成を以下に説明す
る。
【0068】先ず、動作環境と印加電圧と転写紙Pの吸
着状態との関係を表4に示す。尚、転写紙Pの吸着状態
は、○、△および×で示す。
【0069】
【表4】
【0070】表4から湿度が高くなるに従って、転写紙
吸着を良好に行うための印加電圧が、高くなることが分
かる。
【0071】次に、動作環境と印加電圧と転写紙Pの転
写状態との関係を表5に示す。尚、転写紙Pの転写状態
は、○、△および×で示す。
【0072】
【表5】
【0073】表5から、湿度が高くなるに従って、転写
紙Pの転写状態を良好にするための印加電圧が、低くな
ることが分かる。
【0074】以上のことから、特に、動作環境が高湿度
時においては、一定電圧で転写ドラム11への転写紙P
の吸着およびトナー像の転写紙Pへの転写を良好に行う
ことができない。
【0075】そこで、表6に示すようなモードを用意
し、装置自身もしくはユーザーが状況に応じて、通常モ
ード、紙吸着モードおよび厚紙モードのいずれかのモー
ドに切り換えることができるようにする。
【0076】同表は、各モードと吸着電圧と転写電圧と
フルカラー画像形成時の時の転写ドラムの回転数との関
係を示したものである。
【0077】
【表6】
【0078】尚、フルカラー印刷時において、紙吸着モ
ードを選択した場合、転写ドラム11の1回転目は、転
写紙吸着を優先して行うので、転写行程は、転写ドラム
11の2回転目から開始される。これに対し、通常モー
ドおよび厚紙モードにおいては、転写ドラム11の1回
転目に転写紙吸着を行うとともに、吸着電圧で転写行程
を開始し、2回転目以降から転写電圧で転写行程を続け
る。
【0079】また、モノカラー印刷時において、紙吸着
モードを選択した場合、吸着および転写行程は、上述し
た通りである。これに対し、通常モードおよび厚紙モー
ドを選択した場合のそれは、転写ドラム11の1回転目
において、吸着電圧で吸着と転写を完了する。
【0080】上記モードの切り換え動作を行う画像形成
装置は、図1に示す電圧印加手段としての転写ドラム電
圧印加装置41を備えている、この転写ドラム電圧印加
装置41は、転写ドラム11に転写紙Pを吸着させるた
めの電圧と、トナー像を転写紙Pに転写するための電圧
とを印加するものである。転写ドラム電圧印加装置41
は、電源部32、湿度センサ33、マシン制御用CPU
34、メモリ35、オペレーションパネル36、選択モ
ード設定部37、ユーザー印加電圧設定部38、モード
表示部39および自動・手動切換えスイッチ40を備え
ている。
【0081】上記選択モード設定部37、ユーザー印加
電圧設定部38、モード表示部39および自動・手動切
換えスイッチ40は、図2に示すオペレーションパネル
36に取り付けられている。
【0082】電源部32は、マシン制御用CPU34の
命令に従って、転写ドラム11に所定の電圧を印加する
ものである。
【0083】湿度センサ33は、転写ドラム11付近の
相対湿度を計測し、これを電圧に変換し出力する。そし
て、マシン制御用CPU34にこの出力結果を送信す
る。また、湿度センサ33は、ユニットとして一般的に
販売されているものである。本実施例では、5Vの入力
に対して、図3に示すように、0〜100%の相対湿度
を0〜1Vの電圧に変換して出力するタイプを使用す
る。
【0084】マシン制御用CPU34は、自動・手動切
換えスイッチ40の切り換え信号を受信し、この信号に
より、装置自身が、表7に示すように、上記出力値に応
じて、モードを選択するのか、ユーザーがモードを選択
をするのかを判断する。そして、その結果に従って、メ
モリ35からデータを読出し、転写ドラム電圧印加装置
41の制御を行う。
【0085】同表は、上記出力値と選択モードとの関係
を示したものである。
【0086】
【表7】
【0087】メモリ35は、表6および表7に基づくデ
ータと、転写ドラム電圧印加装置41が行う制御プログ
ラムを記録している。
【0088】自動・手動切換えスイッチ40は、ユーザ
ーが、装置自身が上記モードを選択する自動設定か、或
いはユーザー自身が上記モードを選択または転写ドラム
11への印加電圧を調整する手動設定かを切り換えるも
のである。
【0089】選択モード設定部37は、図2に示すよう
に、モード呼出キー37a、モード選択キー37b・3
7cおよびENTERキー37dを有しており、ユーザ
ーが動作環境および転写紙Pの紙種を判断して上記モー
ドを選択するときに使用する。モード呼出キー37a
は、装置自身もしくはユーザーが選択しているモードを
呼び出すものであり、呼び出されたモード、即ち、選択
されているモードは、選択モード表示枠39aで囲まれ
る。モード選択キー37b・37cは、ユーザーが動作
環境や転写紙Pの紙種に応じてモードを選択するときに
使用されるものである。ENTERキー37dは、ユー
ザーが上記モード選択キー37b・37cによって選択
したモードを入力するものである。そして、このモード
は、上記メモリ35に記憶される。
【0090】ユーザー印加電圧設定部38は、図2に示
すように、選択キー38a・38bおよび選択番号表示
部38cを有しており、通常モードで高画質の画像を得
られなかった場合、表8に示すような転写ドラム11へ
の印加電圧を用意しておき、選択キー38a・38bに
よって、ユーザーが判断して転写ドラム11への印加電
圧に対応した選択番号を選択し、転写ドラム11への印
加電圧を微調整できるようにする。このときの選択番号
を選択番号表示部38cで表示する。
【0091】同表は、上記印加電圧と選択番号との関係
を示す。
【0092】
【表8】
【0093】モード表示部39は、各モードを表示し、
選択モード表示枠39aは、装置自身もしくはユーザー
が選択しているモードを囲むものである。
【0094】装置自身がモードを選択する場合を以下に
説明する。
【0095】図1に示すように、マシン制御用CPU3
4は、自動・手動切換えスイッチ40の自動設定切り換
え信号を受信すると、メモリ35からデータを読出し、
このデータから装置自身がモードを選択すると判断す
る。そして、湿度センサ33の上記出力値を受信し、こ
の出力値から、表7に示したモードを選択し、このモー
ドに従って、表6に示した吸着電圧と転写電圧を決定
し、これらの電圧に基づいた命令を電源部32に送信す
る。そして、電源部32は、転写ドラム11に上記電圧
を印加して吸着および転写が開始される。即ち、フルカ
ラー印刷時において、通常モードでは、転写ドラム11
の1回転目で吸着電圧が印加されて、転写紙Pが吸着さ
れ転写が開始される。そして、2回転目以降で転写電圧
が印加されて、転写が続けられる。これに対し、紙吸着
モードでは、転写ドラム11の1回転目で吸着電圧が印
加され、転写紙Pが吸着される。そして、2回転目で転
写電圧が印加されて転写が開始される。
【0096】厚紙は、相対湿度が40〜70%において
も吸着しにくいことがあるが、上記画像形成装置は、湿
度から通常モードと判断するので画質が良好でない虞が
ある。よって、厚紙を使用する場合、ユーザーが、厚紙
モードを選択するのが効率的、かつ確実なので、図2に
示すように、モード呼出キー37aで現在のモードを呼
出し、モード選択キー37b・37cで厚紙モードを選
択し、ENTERキー37dで入力する。同時に、図1
に示すように、マシン制御用CPU34が、通常モード
を厚紙モードに切り換えることができるようにしてお
く。しかし、湿度が70%付近で、マシン制御用CPU
34が紙吸着モードに切り換えていた場合は、厚紙モー
ドに切り換えずに紙吸着モードのままで良い。
【0097】次に、ユーザーがモードを選択する場合を
以下に説明する。
【0098】ユーザーが、動作環境および転写紙Pの紙
種を判断して、上記の3つの各モードからモード選択キ
ー37b・37cにより、最適なモードを選択する。図
1に示すように、マシン制御用CPU34は、自動・手
動切換えスイッチ40の手動設定切り換え信号を受信す
ると、メモリ35からデータを読出し、このデータから
ユーザーがモードを選択すると判断する。そして、上記
データは、前述したのと同様に処理され、マシン制御用
CPU34が命令を電源部32に送信して、電源部32
が転写ドラム11に電圧を印加して、前述したのと同様
に吸着および転写が開始される。このときの選択モード
は、図2に示すように、モード表示部39において選択
モード表示枠39aで囲まれている。
【0099】また、ユーザーが、上記の3つのモードで
は転写された画質が良好でないと判断した場合、マシン
制御用CPU34が通常モードを選択するとともに、ユ
ーザーが通常モードにおける吸着電圧のみを変更できる
ようにする。この場合、図2に示すように、ユーザーが
選択キー38a・38bにより選択番号を選択する。
【0100】この選択番号は、選択番号表示部38cに
表示されている。そして、図1に示すように、上記選択
番号は、ユーザー印加電圧設定部38を通してマシン制
御用CPU34に送信される。マシン制御用CPU34
は、表8に示したように、上記選択番号に対応した電圧
値を選択する。そして、この電圧値を通常モードにおけ
る吸着電圧として処理し、電源部32に送信する。これ
により、電源部32は転写ドラム11に電圧を印加し、
吸着と転写が開始される。
【0101】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の画像形
成装置は、表面にトナー像が形成される像担持体と、表
面層側から内層側へ誘電体層、半導電体層および導電体
層が順次積層され、転写紙を表面に吸着しながら搬送し
て前記像担持体に当接させることにより、像担持体上に
形成されたトナー像を転写紙に転写する転写手段と、転
写紙を吸着するための電圧、および前記トナー像を転写
紙に転写するための電圧を前記転写手段の導電体層に印
加するとともに、前記電圧値を変更可能である電圧印加
手段と、前記転写手段を除電する除電手段と、前記像担
持体からの転写紙搬送方向とは反対側に設けられ、前記
転写手段の表面に転写紙を介して接触する接地された電
極部材とを備えた画像形成装置において、前記吸着する
ための電圧と転写するための電圧とが同じ電圧値に設定
される通常モードと、吸着するための電圧が転写するた
めの電圧よりも高い電圧値に設定される別のモードとを
切り替え可能である構成である。
【0102】これにより、高温多湿時や転写紙が厚い場
合には、転写紙を吸着するための電圧をトナー像を転写
するための電圧よりも高くして転写手段に印加すること
で、転写紙の吸着と、トナー像の転写紙への転写とを共
に良好に行うことができるという効果を奏する。また、
転写手段の導電体層に、転写紙を吸着するための電圧
と、トナー像を転写紙に転写するための電圧とを電圧印
加手段から印加し、半導電体層上の誘電体層に転写紙を
吸着するための電荷と、トナー像を転写紙に転写するた
めの電荷を誘起させているので、転写紙吸着用の高圧電
源が不要となり、製品のコストダウンが可能である。ま
た、上記電圧印加手段からの出力電圧を、湿度や転写紙
の種類などに応じて適宜変更できるので、転写紙を転写
手段に確実に保持し、トナー像の転写紙への転写を良好
に行うことができる。従って、高画質の画像を得ること
ができる。
【0103】請求項2の発明の画像形成装置は、請求項
1の発明の画像形成装置において、前記別のモードとし
て用意した紙吸着モードを選択した場合には、転写手段
の1回転目は転写紙の吸着を優先して行い、2回転目以
降でトナー像の転写を行う構成である。
【0104】これにより、別のモードとして用意した紙
吸着モードを選択した場合には、上記画像形成装置は、
転写紙を吸着するための電圧を印加した転写手段の1回
転目には転写紙の吸着だけを優先して行い、転写するた
めの電圧を印加した2回転目以降でトナー像の転写を行
うため、最適な吸着および転写結果を得ることができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像形成装置の転写
ドラム印加電圧制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】上記画像形成装置表面に設置したオペレーショ
ンパネルを示す概略の説明図である。
【図3】上記画像形成装置に使用した湿度センサの出力
値と相対湿度との関係を示すグラフである。
【図4】上記の画像形成装置の概略構成を示す全体構成
図である。
【図5】図4に示した画像形成装置の転写ドラム付近の
構成を示す模式図である。
【図6】上記転写ドラムの分解斜視図である。
【図7】図5に示した転写ドラムの帯電状態を示し、転
写紙が転写ドラムに搬送された初期の状態を示す説明図
である。
【図8】図5に示した転写ドラムの帯電状態を示し、転
写紙が転写ドラムの転写位置に搬送された状態を示す説
明図である。
【図9】図5に示した転写ドラムの誘電体幅と感光体素
間幅と有効転写幅と有効画像幅との関係を示す説明図で
ある。
【図10】図5に示した転写ドラムの各層の幅が、導電
体層<半導電体層<誘電体層となる場合の転写ドラムと
感光体ドラムとの間の電荷移動を示す説明図である。
【図11】図5に示した転写ドラムの各層の幅が、半導
電体層<導電体層=誘電体層となる場合の転写ドラムと
感光体ドラムとの間の電荷移動を示す説明図である。
【図12】従来の画像形成装置の転写ドラムの付近の構
成を示す模式図である。
【図13】従来の他の画像形成装置の転写ドラムの付近
の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
11 転写ドラム(転写手段) 11a 除電器(除電手段) 12 グランドローラ(電極部材) 15 感光体ドラム(像担持体) 26 導電体層 27 半導電体層 28 誘電体層 32 電源部(電圧印加手段) 33 湿度センサ(湿度測定手段) 34 マシン制御用CPU(電圧制御手段) 36 オペレーションパネル(電圧調整手段) 37 選択モード設定部(手動操作部) 38 ユーザー印加電圧設定部(電圧調整手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−167892(JP,A) 特開 平5−333708(JP,A) 特開 平4−149464(JP,A) 特開 平6−222689(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にトナー像が形成される像担持体と、 表面層側から内層側へ誘電体層、半導電体層および導電
    体層が順次積層され、転写紙を表面に吸着しながら搬送
    して前記像担持体に当接させることにより、像担持体上
    に形成されたトナー像を転写紙に転写する転写手段と、 転写紙を吸着するための電圧、および前記トナー像を転
    写紙に転写するための電圧を前記転写手段の導電体層に
    印加するとともに、前記電圧値を変更可能である電圧印
    加手段と、 前記転写手段を除電する除電手段と、 前記像担持体からの転写紙搬送方向とは反対側に設けら
    れ、前記転写手段の表面に転写紙を介して接触する接地
    された電極部材とを備えた画像形成装置において、 前記吸着するための電圧と転写するための電圧とが同じ
    電圧値に設定される通常モードと、吸着するための電圧
    が転写するための電圧よりも高い電圧値に設定される別
    のモードとを切り替え可能であることを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】前記別のモードとして用意した紙吸着モー
    を選択した場合には、転写手段の1回転目は転写紙の
    吸着を優先して行い、2回転目以降でトナー像の転写を
    行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101905073B1 (ko) * 2018-01-19 2018-10-05 송규정 침입방지장치 및 방법
KR102003610B1 (ko) * 2017-11-17 2019-07-24 길민식 가변 음파 및 광 발생 구조의 이동 객체 퇴치 장치
KR102589343B1 (ko) * 2021-05-27 2023-10-16 임미영 야생동물 접근 방지를 위한 초음파신호 발생장치

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