JP3251491B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3251491B2
JP3251491B2 JP06350896A JP6350896A JP3251491B2 JP 3251491 B2 JP3251491 B2 JP 3251491B2 JP 06350896 A JP06350896 A JP 06350896A JP 6350896 A JP6350896 A JP 6350896A JP 3251491 B2 JP3251491 B2 JP 3251491B2
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英男 松田
修 藤本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザーにより感光
体上に形成した潜像を用いて画像形成を行う複写機やい
わゆるレーザープリンタ等の画像形成装置において、中
間転写体を介して、紙などの記録媒体に画像形成を行う
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ビームにより感光体上に形成し
た潜像を用いて画像形成を行う画像形成装置において、
カラー画像を実現する方法として、図9に示すように記
録紙108を転写ドラム101に吸着させ、感光体ドラ
103上のトナー像を4色順次、その転写部材に直接
重ね合わせ転写する方法がある。
【0003】この画像形成装置100は、絶縁体層のみ
で形成される転写ドラム101の内部に、記録媒体とし
ての記録紙108を吸着させるコロナ帯電器102と、
感光体ドラム103表面に形成されたトナー像を記録紙
108に転写させるコロナ帯電器104とが別々に配設
されており、記録紙108の吸着と記録紙108へのト
ナー像の転写とが別々に行われるようになっている。
【0004】ところが、上記のような画像形成装置10
0においては、転写ドラム101の絶縁体層が厚いと、
転写吸着に必要な電位差を発生させるために必要な電力
が増大するので、従来、薄い絶縁体層のみの一層構造と
されており、強度的にも十分でなく耐久性に問題があっ
た。また、交換作業時の取扱いにおいても、絶縁体層が
損傷しやすく、作業性にも問題があった。上記の構成に
おいて、絶縁体層の厚みが同じでも、外径を小さくすれ
ば強度を向上させることはできるが、周辺に上記コロナ
帯電器102、104の他に、分離、除電用のコロナ帯
電器105、106やクリーニングユニット107等を
配設する必要があるため、転写ドラム101を小型化す
ることが困難である。
【0005】例えば、U.S.Pat.5276490 の"BURIED ELEC
TRODE DRUM FOR AN ELECTROPHOTOGRAPHIC PRINT ENGIN
E" に開示された画像形成装置では、絶縁性支持部材と
その表面を覆う抵抗層の間に、軸方向に延びる複数の電
極を並設した構成の転写ドラムを用いている。これによ
り、転写ドラムの周囲に配設される帯電装置の簡略化が
可能となっている。しかし、上記転写ドラムは、軸方向
に形成される電極の形成が容易でなく、量産性に問題が
ある。
【0006】また、特開平4-287070号公報の「カラー画
像形成装置用中間転写体ドラム」では、内側から金属製
ドラム、導電性スポンジ、誘電体フィルムの3層構造か
らなる中間転写ドラムが開示されている。上記の転写体
ドラムを利用した画像形成装置においては、中間転写体
ドラムの金属製ドラムに接続した高圧電源によって、感
光体ドラムから中間転写体ドラムへの転写と中間転写体
ドラムから記録紙への転写とを行う構成とされており、
上記構成の画像形成装置の一例を図10に示す。
【0007】上記画像形成装置80は、感光体ドラム8
6に対して、感光体ドラム86の周囲に配設された現像
装置88〜91によってトナー像を形成し、一旦中間転
写体ドラム84上にトナー像を転写した後、中間転写体
ドラム84と転写ローラ85との間に記録紙87を通過
させるときに、転写ローラ85にトナーと逆極性の電圧
を印加することにより、記録紙87にトナー像を転写す
るものである。
【0008】上記中間転写体ドラム84は、内側から金
属製ドラム81、導電性スポンジ82、誘電体フィルム
83の3層構造とされており、上記金属製ドラム81に
対しては、高圧電源92と接地端子93とが切り換え可
能に接続され、上記転写ローラ85には、トナーと逆極
性の高圧電源85aが接続されている。そして、感光体
ドラム86から中間転写体ドラム84へのトナー像の形
成の際には上記金属製ドラム81に対して、トナーと逆
極性の電圧が高圧電源92から印加される一方、中間転
写体ドラム84から記録紙87へのトナー像の転写の際
には、金属製ドラム81が接地されることによって、上
記高圧電源85aとによりトナー像が記録紙87に転写
される。
【0009】上記の画像形成装置80において、例え
ば、現像装置91によって、感光体ドラム86上に、1
色目のトナー像が形成される。感光体ドラム86が1回
転し、今度は現像装置89によって2色目のトナー像が
上記1色目の画像に重ねて形成される。さらに、3色
目、4色目が形成され、カラーのトナー像が形成される
とこのトナー像が上記感光体ドラム86と中間転写体ド
ラム84との間の1次転写位置Pにおいて、中間転写体
ドラム84上に転写される。そして、中間転写体ドラム
84上のトナー画像の先端部が、中間転写体ドラム84
と転写ローラ85との間の2次転写位置Qに移動してく
るときには、すでに記録紙87が待機しており、記録紙
87が2次転写位置Qを通過するときに、記録紙87に
上記トナー画像が転写される。上記の画像形成装置で
は、金属製ドラム81に接続した高圧電源92と接地端
子93とを切り換えることにより、1次転写と2次転写
の印加を可能としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
画像形成装置80においては、記録紙87への最適な画
像形成条件を実現しようとしたときに、それぞれの転写
を行うために1次転写位置Pにおいては高い電圧を印加
し、2次転写位置Qにおいては接地させるため、両者の
転写を同時に行うことは不可能である。したがって、上
記画像形成装置80において、使用可能な最大の記録紙
87の進行方向における長さ以上に1次転写位置Pと2
次転写位置Qとの距離をとる必要があり、転写ドラムの
径が大きくなってしまう。また、連続コピー時において
は、記録紙87間距離が広いのでコピースピードが遅く
なってしまう。本発明は、上記の問題点を解決するため
になされたもので、その目的は、1次転写と2次転写を
独立に平行して行えるようにすることで、最適な1次転
写の電圧値と2次転写電圧値によって1次転写、2次転
写が行えるとともに、大型化することなく、かつ、コピ
ースピードの低下が生じない画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明に係る画像形成装
置は、上記の課題を解決するために、感光体ドラム上に
形成されたトナー像を中間転写ドラムに転写する1次転
写と、該トナー像を中間転写ドラムから記録媒体に転写
する2次転写とにより、記録媒体への画像形成を行う画
像形成装置において、感光体ドラムの中間転写ドラムを
挟んで対向位置にあり、感光体ドラムから中間転写ドラ
ム上にトナー像の転写を行わせるために感光体ドラムと
の間で電界を形成する第1電極と、中間転写ドラムの外
部に設けられた導電性の押圧手段の対向位置に設けら
れ、押圧手段との電位差により中間転写ドラムから記録
媒体上にトナー像の転写を行わせる第2電極とが、いず
れも上記中間転写ドラムの内部に内接するように設けら
れる一方、上記中間転写ドラムが、少なくとも内側のド
ラム本体とその外側の絶縁体層と、上記ドラム本体と
絶縁体層との間に設けられた弾性体層とから構成され
上記ドラム本体の組成の体積抵抗率が104 〜108 Ωcmの
間にあり、かつ、上記弾性体層がゴム状弾性を呈すると
ともに体積抵抗率が10 4 〜10 8 Ωcmの間にある組成から
なることを特徴としている。上記の構成により、感光体
ドラムと第1電極との間で行われる1次転写と、第2電
極と押圧手段との間で行われる2次転写との間で、互い
の印加電圧の影響が小さくなり、独立した印加電圧の制
御が容易に行えるようになる。また、上記の構成によ
り、中間転写ドラムと押圧手段との間で2次転写が行わ
れるときに上記弾性体層の変形によって、中間転写ドラ
ムの表面と記録媒体との密着性を向上させることができ
る。
【0012】発明に係る画像形成装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成に加えて、押圧手段は、
少なくともその表面の硬度が前記弾性体層の硬度より高
いローラ形状とされていることを特徴としている。上記
の構成により、2次転写時に記録媒体に対して押圧手段
のローラ形状に沿った曲げを与えることになり、転写後
の記録媒体の中間転写ドラムからの分離性を向上させる
ことができる。
【0013】発明に係る画像形成装置は、上記の課題
を解決するために、上記いずれかの構成に加えて、1次
転写および2次転写に必要な電位差を与えるべく、上記
第1電極及び第2電極に電圧が印加されるときには、中
間転写ドラムに内接するように、第1電極と第2電極と
の間に接地電極が設けられていることを特徴としてい
る。上記の構成により、第1電極と第2電極に別々の電
圧を与えた場合でも、接地電極によって、各電極は互い
の印加電圧の影響がさらに小さくなり、より適切な1次
転写電圧と2次転写電圧の維持が容易に行えるようにな
る。
【0014】発明に係る画像形成装置は、上記の課題
を解決するために、上記いずれかの構成に加えて、中間
転写ドラム上にトナー画像が形成されていない位置にお
いて、第2電極と押圧手段との間に2次転写時と逆極性
の電圧が印加されることを特徴としている。上記の構成
により、押圧手段上に付着したトナーが、第2電極と押
圧手段との間に形成される電界により記録媒体保持部材
側に移動するので、押圧手段のクリーニングが可能とな
る。
【0015】発明に係る画像形成装置は、上記の課題
を解決するために、上記いずれかの構成に加えて、感光
体ドラムの周囲に複数色の現像装置が設けられており、
各色毎に感光体ドラムへの現像と記録媒体への転写とを
行って画像形成を行うとともに、上記中間転写ドラムと
感光体ドラムとの間の転写位置に対して、上記第1電極
が中間転写ドラムの回転方向と平行に移動可能とされて
いることを特徴としている。上記の構成により、第1電
極に印加する印加電圧自体を変化させることなく、各色
のトナーに応じて、転写位置における印加電圧を調節す
ることができる。
【0016】あるいは、本発明に係る画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、上記いずれの構成に加え
て、それぞれ異なる色を現像する感光体ドラムが複数設
けられるとともに、各感光体ドラムの中間転写ドラムを
挟んだ対向位置に第1電極が設けられていることを特徴
としている。上記の構成により、カラーの画像形成を行
うべく複数の色を現像する場合でも、画像形成のスピー
ドを落とすことなく、1次転写と2次転写とをそれぞれ
最適な電圧値で行うことが可能となる。
【0017】本発明に係る画像形成装置は、上記の課題
を解決するために、感光体ドラム上に形成されたトナー
像を中間転写ドラムに転写する1次転写と、該トナー像
を中間転写ドラムから記録媒体に転写する2次転写とに
より、記録媒体への画像形成を行う画像形成装置におい
て、感光体ドラムの中間転写ドラムを挟んで対向位置に
あり、感光体ドラムから中間転写ドラム上にトナー像の
転写を行わせるために感光体ドラムとの間で電界を形成
する第1電極と、中間転写ドラムの外部に設けられた導
電性の押圧手段の対向位置に設けられ、押圧手段との電
位差により中間転写ドラムから記録媒体上にトナー像の
転写を行わせる第2電極とが、いずれも上記中間転写ド
ラムの内部に内接するように設けられる一方、上記中間
転写ドラ ムが、少なくとも内側のドラム本体とその外側
の絶縁体層から構成されるとともに、ドラム本体の組成
の体積抵抗率が10 4 〜10 8 Ωcmの間にあり、かつ、1次
転写および2次転写に必要な電位差を与えるべく、上記
第1電極及び第2電極に電圧が印加されるときには、中
間転写ドラムに内接するように、第1電極と第2電極と
の間に接地電極が設けられていることを特徴としてい
る。上記の構成により、感光体ドラムと第1電極との間
で行われる1次転写と、第2電極と押圧手段との間で行
われる2次転写との間で、互いの印加電圧の影響が小さ
くなり、独立した印加電圧の制御が容易に行えるように
なる。また、上記の構成により、第1電極と第2電極に
別々の電圧を与えた場合でも、接地電極によって、各電
極は互いの印加電圧の影響がさらに小さくなり、より適
切な1次転写電圧と2次転写電圧の維持が容易に行える
ようになる。
【0018】本発明に係る画像形成装置は、上記の課題
を解決するために、感光体ドラム上に形成されたトナー
像を中間転写ドラムに転写する1次転写と、該トナー像
を中間転写ドラムから記録媒体に転写する2次転写とに
より、記録媒体への画像形成を行う画像形成装置におい
て、感光体ドラムの中間転写ドラムを挟んで対向位置に
あり、感光体ドラムから中間転写ドラム上にトナー像の
転写を行わせるために感光体ドラムとの間で電界を形成
する第1電極と、中間転写ドラムの外部に設けられた導
電性の押圧手段の対向位置に設けられ、押圧手段との電
位差により中間転写ドラムから記録媒体上にトナー像の
転写を行わせる第2電極とが、いずれも上記中間転写ド
ラムの内部に内接するように設けられる一方、上記中間
転写ドラムが、少なくとも内側のドラム本体とその外側
の絶縁体層から構成されるとともに、ドラム本体の組成
の体積抵抗率が10 4 〜10 8 Ωcmの間にあり、かつ、感光
体ドラムの周囲に複数色の現像装置が設けられており、
各色毎に感光体ドラムへの現像と記録媒体への転写とを
行って画像形成を行うとともに、上記中間転写ドラムと
感光体ドラムとの間の転写位置に対して、上記第1電極
が中間転写ドラムの回転方向と平行に移動可能とされて
いることを特徴としている。上記の構成により、感光体
ドラムと第1電極との間で行われる1次転写と、第2電
極と押圧手段との間で行われる2次転写との間で、互い
の印加電圧の影響が小 さくなり、独立した印加電圧の制
御が容易に行えるようになる。また、上記の構成によ
り、第1電極に印加する印加電圧自体を変化させること
なく、各色のトナーに応じて、転写位置における印加電
圧を調節することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕 本発明に係る画像形成装置の実施の一形態について図1
ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0020】本実施の形態に係る画像形成装置1は、図
1に示すように、トナーによる画像が形成される記録紙
6(記録媒体)をストックし、供給する給紙部2と、ト
ナー像を記録紙6に転写する転写部3と、トナー像を形
成する現像部4と、記録紙6に転写されたトナー像を融
着させて定着させる定着部5から構成されており、上記
現像部4における感光体ドラム21から、転写部3の中
間転写ドラム16に対して1次転写が行われ、中間転写
ドラム16から記録紙6に対して2次転写が行われるこ
とにより、記録紙6上に画像が形成されるものである。
【0021】なお、感光体ドラム21と中間転写ドラム
16との間で1次転写が行われる領域を1次転写位置
X、中間転写ドラム16と転写ローラ17との間で記録
紙6に2次転写が行われる領域を2次転写位置Yと呼ぶ
ことにする。
【0022】以下、図1に基づいて、画像形成装置の構
成の詳細を説明する。上記給紙部2には、画像形成装置
1の最下段に着脱自在に配設され、記録紙6をストック
して上記転写部3に供給する給紙カセット10と、画像
形成装置1の正面(矢印L方向側面)に、手差しで一枚
ずつ給紙を行う手差し給紙部11が設けられている。ま
た、上記給紙カセット10の最上部から、記録紙6を一
枚ずつ送り出すピックアップローラ12と、ピックアッ
プローラ12により送り出された記録紙6を搬送するプ
リフィードローラ(PFローラ)13と、手差し給紙部
11から記録紙6を搬送する手差しローラ14と、上記
PFローラ13と手差しローラ14により搬送された記
録紙6をタイミングをとるために転写部3の手前で一時
停止させるレジストローラ15が設けられている。
【0023】上記給紙カセット10には、バネ等によっ
て上方に付勢された送出部材(図示せず)が設けられ、
記録紙6はこの送出部材上に載置するようになってい
る。そして、上記送出部材の付勢力によって、給紙カセ
ット10内の最上部の記録紙6が上記ピックアップロー
ラ12に当接し、ピックアップローラ12の矢印方向の
回転により一枚ずつPFローラ13に送り出され、レジ
ストローラ15に搬送される。一方、手差し給紙部11
から記録紙6が供給されると、記録紙6は手差しローラ
14によってレジストローラ15に搬送される。
【0024】上記転写部3には、前記中間転写ドラム1
6と、中間転写ドラム16の周りに、前記転写ローラ1
7と、2次転写後に中間転写ドラム16に接触して、記
録紙6を強制的に分離する一方、それ以外のときには中
間転写ドラム16から離間するように、離接自在とされ
た分離爪18が配設されている。
【0025】また、中間転写ドラム16の内面には、上
記1次転写位置Xにおいて高圧電源19aが接続され、
1次転写電圧を印加する1次転写印加ローラ19と、2
次転写位置Yにおいて接地された2次転写接地ローラ2
0が内接配置されている。なお、中間転写ドラム16の
内面に内接する1次転写印加ローラ19および2次転写
接地ローラ20の表面は、ウレタンゴムやシリコンなど
の弾性部材で覆われているため、中間転写ドラム16の
回転に対して、余計な振動などを伝えることがなく、中
間転写ドラム16の回転を安定させることができる。
【0026】また、上記中間転写ドラム16は、静電気
によって表面にトナー像が形成されるようになっている
ため、中間転写ドラム16の周りには、さらに、中間転
写ドラム16の表面に帯電した電荷を除去する除電装
置、中間転写ドラム16の表面に付着したトナー等を取
り除くクリーニング装置等も配設される一方、中間転写
ドラム16の軸方向両端には絶縁部材からなるフランジ
が設けられており、このフランジに取り付けられたベア
リングを介して本体フレームに取り付けられることによ
り、本体フレームから絶縁された状態で回動可能に固定
され、他の装置からの電気的な影響を排除し、中間転写
ドラム16表面の電気的な安定を保持している。
【0027】そして、現像部4には、中間転写ドラム1
6に対し1次転写位置Xにおいて圧接される前記感光体
ドラム21が回転可能に設けられている。感光体ドラム
21は、外表面にOPC(Organic Photoconductive Con
ductor) 膜が形成されたアルミニウムチューブからな
り、このアルミニウムチューブは接地されている。この
感光体ドラム21の周りには、それぞれイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックの各トナーを格納した現像器2
2、23、24、25が配設されるとともに、感光体ド
ラム21表面を帯電する帯電器26や感光体ドラム21
表面の残留トナーを除去するクリーニング装置27が配
設されており、感光体ドラム21上には上記各色のトナ
ー毎にトナー像が形成されるようになっている。つまり
上記感光体ドラム21に対しては、1色毎に帯電・露光
・現像・転写が繰り返される。したがって、カラーのト
ナー画像を転写する場合、中間転写ドラム16が1回転
する毎に、一色ずつのトナー像が中間転写ドラム16上
に転写され、通常4回転でカラーのトナー像が得られ
る。なお、図示していないが、感光体ドラム21の表面
を露光する光ビームは、上記の帯電器26と現像部4と
の間に照射されている。
【0028】そして、定着部5には、所定温度および圧
力によりトナー像を融着して記録紙6に定着する定着ロ
ーラ28と、2次転写後、中間転写ドラム16から分離
爪18によって分離された記録紙6を上記定着ローラ2
8までガイドする搬送ガイド29及び定着ガイド30と
が設けられている。また、上記定着部5の記録紙6搬送
の下流側には、排出ローラ31と、定着後、排出された
記録紙6を受ける排出トレイ32が設けられている。
【0029】次に、上記中間転写ドラム16の構造につ
いて図2に基づいて説明する。上記中間転写ドラム16
は、図2に示すように、基材として、導電性の添加物を
充填することにより、いわゆる導体と絶縁体の間の体積
抵抗率を有する樹脂(このことを半導電性と称し、この
樹脂を以下、半導電性樹脂と称する)からなるドラム本
体33を使用し、このドラム本体33の外面に、半導電
性を有する発泡ウレタンやシリコン等からなる弾性体層
35が設けられている。さらに、上記弾性体層35の外
面には、ポリフッ化ビニリデンからなる絶縁体層34が
設けられている。
【0030】ただし、上記ドラム本体33に関しては、
1次転写位置Xと2次転写位置Yとで必要な印加電圧が
異なる場合に、互いの印加電圧が他方に干渉する可能性
があるので、この干渉を防止するために、半導電性樹脂
の体積抵抗率は104 〜108 Ωcmの範囲にあることが好ま
しい。また、その厚さは剛性確保の面や機能的には1〜
30mmの範囲にあればよい。また、弾性体層35も、以
上と同様の理由から、体積抵抗率が104 〜108 Ωcmの範
囲にあることが必要であり、同時に、十分なニップ幅を
得るためには、層厚が1〜10mmの範囲にあることが好
ましい。
【0031】一方、絶縁体層34については、中間転写
ドラム16と、転写ローラ17もしくは、感光体ドラム
21との間で適切な電荷の保持力を有する必要がある。
電荷の保持力、すなわち、静電容量cは一般に、比誘電
率をε、絶縁体層の面積をs、層厚をdとして、c=ε
×s/dで表される。上記式から、厚みが薄ければ薄い
ほど静電容量cを大きくすることができると言えるが、
均一な層厚を得ることができ、かつ、量産性や耐久性の
点を考慮すれば、層厚dは50μm〜300μm程度が
好ましい。
【0032】また上記式において、比誘電率εが小さけ
れば、静電容量cが小さくなるので、転写効率が良くな
る一方、吸着力が低下し、比誘電率εが大きければ、静
電容量cが大きくなるので、転写効率が悪くなる一方、
吸着力が増大する。また層厚dの大小は、比誘電率εの
大小の場合と逆の結果が得られる。したがって、上記し
た層厚dの範囲に対して、適切な比誘電率の範囲が存在
する。
【0033】このとき、絶縁体層34の抵抗が低過ぎる
と、感光体ドラム21上のトナーが、中間転写ドラム1
6側へ移動する際に流れる電流成分より、感光体ドラム
21と中間転写ドラム16との間において、オームの法
則が成立する回路接触により流れる電流成分の方が優先
して流れるため、2次転写位置Yで記録紙6に移動した
トナーが中間転写ドラム16に戻る再転写が発生し、ま
た、逆に、抵抗が高すぎると、感光体ドラム21上のト
ナーが、中間転写ドラム16に移動する際に流れる電流
成分および感光体ドラム21と中間転写ドラム16との
間において、オームの法則が成立する回路接触により流
れる電流成分の両方が流れにくくなるため、2次転写位
置で記録紙6に移動できないトナーが増え、転写不良が
発生することから、上記層厚dに対して適切な体積抵抗
率が存在する。
【0034】上記絶縁体層34の組成としては、実験的
に比誘電率が8〜12の範囲にあり、かつ、体積抵抗率
が1012〜1017Ωcmであることが好ましいことが分かって
おり、例えば、前述のポリフッ化ビニリデンの比誘電率
および体積抵抗率は上記の条件を満たしている。また、
上記範囲を満足していれば、絶縁体層34として使用す
ることが可能であり、他にポリエチレンテレフタレート
等が挙げられる。
【0035】なお、上記では中間転写ドラム16とし
て、ドラム本体33、弾性体層35および絶縁体層34
の3層構造のものを使用しているが、この弾性体層35
は、必ずしも必要というわけではなく、例えば、ドラム
本体33の外面が直接、絶縁体層34で覆われるような
構造としてもよいが、本実施の形態の中間転写ドラム1
6のように弾性体層35を設けておくと、後述のように
トナー像の転写後の記録紙6と中間転写ドラム16との
間の分離性を向上させることができる。
【0036】上記において、中間転写ドラム16の内部
の1次転写位置Xに対しては、高圧電源19aから1次
転写電圧が供給され、2次転写位置Yは接地ローラ20
により接地されており、異なる電位となっているが、上
記したように中間転写ドラム16は内側に半導電性樹脂
からなるドラム本体33を使用しているので、1次転写
位置Xと2次転写位置Yの電位差が維持でき、1次転
写、2次転写を異なる電圧値で平行して行うことができ
る。
【0037】次に、転写ローラ17の構成について説明
する。なお、以下では、負極性のトナーを使用すること
を前提として話を進めるが、正極性のトナーであっても
同様の考え方が適用できる。
【0038】前記中間転写ドラム16の下方に設けられ
た転写ローラ17には、図3に示す高圧電源17aによ
りトナーと逆極性、すなわち、正の電圧が印加されてい
る。これにより、記録紙6が転写ローラ17と中間転写
ドラム16との間の2次転写位置Yを通過するとき、ト
ナーが転写ローラ17の方向に移動し、感光体ドラム2
1上に形成されたトナー像が記録紙6上に転写される。
【0039】なお、転写ローラ17の表面の硬度は、中
間転写ドラム16における弾性体層35の硬度より高い
ものとされているので、記録紙6が2次転写位置Yを通
過するとき、中間転写ドラム16側が変形し、記録紙6
には転写ローラ17に沿うカールが与えられるので、2
次転写位置Yを通過した後、中間転写ドラム16からの
記録紙6の分離性が良好になる。
【0040】また、画像形成工程において、中間転写ド
ラム16上に形成されたトナー像が、転写ローラ17に
圧接されることによって乱されることを防止するため、
2次転写以外のとき、転写ローラ17は中間転写ドラム
16から離間状態にあるが、転写ローラ17の中間転写
ドラム16への離接動作は、例えば、転写ローラ17の
回転中心の両端に駆動手段としてのソレノイドを配設す
る等して、機械的に行われるように構成されているた
め、2次転写位置Yにおいて、転写ローラ17は、常に
安定したニップ幅と、所定の離間量が得られるようにな
っている。
【0041】ここで、上記中間転写ドラム16による1
次転写・2次転写動作について、以下に説明する。ま
ず、1次転写工程において、感光体ドラム21表面に
は、負の電荷を有するトナー像が形成されている。感光
体ドラム21上に形成されたトナー像が感光体ドラム2
1の回転に伴って、感光体ドラム21と中間転写ドラム
16との1次転写位置Xに送られる。
【0042】1次転写位置Xで、高圧電源19aから1
次転写印加ローラ19にトナーと逆極性、つまり正の電
圧が印加されることによって、1次転写印加ローラ19
から感光体ドラム21方向への電界が生じ、負極性のト
ナーは中間転写ドラム16の表面に移動してトナー像が
転写される。なお、上記中間転写ドラム16と感光体ド
ラム21とは、1次転写位置Xにおいて、所定のニップ
幅を有するように圧接されている。上記と同じ工程を各
色毎に4回繰り返すことにより、中間転写ドラム16上
に4色のトナー画像からなるカラートナー像が形成さ
れ、このカラートナー像は、中間転写ドラム16の矢印
方向の回転に伴って、中間転写ドラム16と転写ローラ
17との間の2次転写位置Yに搬送される。
【0043】2次転写工程で、記録紙6が2次転写位置
Yを通過するときに、高圧電源17aから転写ローラ1
7にトナーと逆極性、つまり正の電圧が印加されること
によって、負極性のトナーが記録紙6方向に移動し、記
録紙6上にトナー像が転写される。
【0044】上記において、一般に転写ローラ17を長
時間使用する場合、転写ローラ17表面に不要なトナー
が付着し、記録紙6への裏汚れが生じてしまうので、転
写ローラ17に印加される電圧極性を切り替え可能に
し、記録紙6が2次転写位置Yを通過していないとき
に、転写ローラ17を中間転写ドラム16に密着させ、
トナーと同極性の電圧を印加し、転写ローラ17上に付
着した不要なトナーを中間転写ドラム16上に移動させ
てやる。中間転写ドラム16上に移動した不要なトナー
は、クリーニング装置によって回収されることになる。
【0045】以上のように、従来の空中放電による電荷
注入の転写を行うのではなく、接触による転写を行うの
で電圧も低くて済み、電圧のコントロールも行い易く、
駆動用エネルギ一も少なくてすむ。また、従来のよう
に、放電により中間転写ドラム16表面に電荷を誘起さ
せて帯電させる場合に比べて、中間転写ドラム16表面
を安定して帯電させることができるので、転写を安定に
行うことができる。
【0046】さらに、中間転写ドラム16の帯電を接触
帯電により行っているので、中間転写ドラム16表面に
疵がついても、電界領域が変化しないので、中間転写ド
ラム16表面の疵の部分で電界バランスが狂うことがな
い。これにより、その部分で白抜け等の転写不良も生じ
ないので、転写効率を向上させることができる。
【0047】上記構成に基づいて、画像形成装置1にお
ける画像形成工程について以下に説明する。まず、図1
に示すように、感光体ドラム21上に1色目のトナー像
が形成され、感光体ドラム21の回転に伴って、そのト
ナー像が1次転写位置Xに送られる。そのとき、1次転
写印加ローラ19にトナーと逆極性の電圧が印加され、
1次転写位置Xで中間転写ドラム16上に1色目のトナ
ー像が転写される。なお、感光体ドラム21では、1色
毎に帯電、露光、現像、転写が行われる。したがって、
中間転写ドラム16が4回転することにより一つのフル
カラー画像が得られる。ただし、用意された各色のトナ
ー単体によるモノトーンの画像、例えば、白黒画像を得
る場合には、中間転写ドラム16の回転は1回で良い。
【0048】また、1次転写印加ローラ19は図示しな
い駆動手段により、中間転写ドラム16に内接しつつ、
中間転写ドラム16の中心に対して、円弧状に移動可能
(図の矢印方向)とされており、各色トナーの電気的特
性に応じて位置を変え1次転写を行う。このときの1次
転写印加ローラ19の移動量は、1次転写位置Xにおい
て、中間転写ドラム16と感光体ドラム21との間に形
成される電界が、各色のトナーの印加電圧に対する転写
特性に応じて適切な値となるように設定されている。こ
れにより、転写電圧を変えることなく、各色トナーの転
写を均一な転写効率で行うことができる。中間転写ドラ
ム16上に全てのトナー像を転写し終えたのち、中間転
写ドラム16の回転に伴って、2次転写位置Yに送られ
る。
【0049】一方、上記の画像形成と平行して、自動給
紙の場合、本体最下段に設けられた給紙カセット10に
より、記録紙6を最上部から順番にピックアップローラ
12にて一枚ずつPFローラ13に送り出し、このPF
ローラ13を通過した記録紙6は、レジストローラ15
によって、画像形成タイミングに応じて2次転写位置Y
に搬送される。また、手動給紙の場合、本体正面に設け
られた手差し給紙部11から記録紙6を1枚ずつ送り出
し、手差しローラ14によりレジストローラ15に搬送
される。そして、記録紙6はレジストローラ15にて、
画像形成タイミングに応じて、2次転写位置Yに搬送さ
れる。
【0050】レジストローラ15より搬送された上記記
録紙6は、中間転写ドラム16と転写ローラ17の間の
2次転写位置Yに搬送され、転写ローラ17に印加され
たトナーと逆極性の電圧により、中間転写ドラム16上
に形成されたトナー像が記録紙6に転写される。そし
て、2次転写が行われた記録紙6は、分離爪18によっ
て中間転写ドラム16表面から分離された後、搬送ガイ
ド29および定着ガイド30へと導かれる。さらに、定
着ガイド30によって定着ローラ28までガイドされ、
定着ローラ28の温度と圧力により上記トナー像が記録
紙6上に融着される。画像の定着が終了した記録紙6
は、排出ローラ31によって排出トレイ32上に排出さ
れる。一方、記録紙6が分離された中間転写ドラム16
はクリーニングされて、再度、画像形成を続ける場合に
は、上記の1次転写と2次転写とが繰り返される。
【0051】上記のクリーニングを行う場合に、転写ロ
ーラ17を中間転写ドラム16に密着させるタイミング
を、3色目のトナー像を重ね合わせ転写した中間転写ド
ラム16上のトナー像後端が2次転写位置Yを通過した
直後とすることで、クリーニング時間を長くとることが
できる。この結果、2次転写を行うための転写ローラ1
7の密着動作と連続させることができるので転写ローラ
17の離接動作を少なくすることができる。
【0052】上記のクリーニングを行うタイミングを図
4および図5に基づいて以下に説明する。なお、1次転
写位置Xから2次転写位置Y迄の距離をLs、記録紙6
の長さをLpとする。また、図のAは1次転写位置Xを
通過するトナー画像のタイミングを示し、Bは2次転写
位置Yを通過するトナー画像のタイミング、Cは1次転
写印加ローラ19に印加する電圧の印加タイミング、D
は転写ローラ17の中間転写ドラム16への離接タイミ
ング、Eは転写ローラ17に印加する電圧の印加タイミ
ングを示している。
【0053】上記において、上記距離Lsと長さLpと
の関係によって、次の2通りのタイミングチャートが考
えられる。まず、Ls<Lpの場合、図4に示すよう
に、最終トナー像の中間転写ドラム16への1次転写中
に、記録紙6への2次転写が始まり、1次転写位置X、
2次転写位置Yで同時に電圧が印加される同時印加区間
が生じ、Ls>Lpの場合、図5に示すように、必
ず、記録紙6の1次転写が終了してから、その記録紙6
の2次転写が始まるための区間は存在しない。また、
連続コピー時コピースピードを落とさないために、記録
紙6間の距離を短くすると、距離Lsと長さLpとに関
係なく、2次転写中に次の画像形成の1次転写が始まる
ことになり、1次転写、2次転写の同時印加区間が生
じる。
【0054】そして、本実施の形態の画像形成装置にお
いては、上記のように1次転写と2次転写とが同時に行
われる上記同時印加区間、が存在しても、1次転写
と2次転写とに対して、それぞれ個別に適切な電圧を印
加することができるので、記録紙6の搬送が円滑に行わ
れるとともに、効率的な画像形成動作が行われ、また高
品質な画像を得ることができる。なお、図4および図5
において、転写ローラ17の転写ドラム16への密着タ
イミングを、前記したように3色のトナー像を転写し
た記録紙6後端が吸着位置Yを通過した直後としている
ので、転写ローラ17のクリーニングを行う時間、すな
わちクリーニング区間を最大限長く取ることができ
る。
【0055】また、上記の画像形成装置1において、図
3に示す2次転写接地ローラ20に代えて、図6に示す
ように、高圧電源40aが接続された2次転写印加ロー
ラ40を備えることによって、上記の2次転写印加ロー
ラ40に2次転写電圧を印加し、転写ローラ17側を接
地させてもよい。この場合、1次転写と2次転写との電
圧が両方とも内側より印加されることによって生じる、
1次転写と2次転写相互の干渉を無くすため、1次転写
印加ローラ19と2次転写印加ローラ40との間に接地
ローラ41が設けられている。なお、2次転写印加ロー
ラ40と接地ローラ41は、1次転写印加ローラ19、
2次転写接地ローラ20と同様に弾性体にて覆われてお
り、中間転写ドラム16の回転に影響を与えないように
なっている。そして、2次転写時には、トナーと同極性
の電圧を2次転写印加ローラ40に印加して、中間転写
ドラム16上に形成されたトナー像に記録紙6に転写さ
せることになる。
【0056】上記のように、2次転写電圧が中間転写ド
ラム16内側から印加されることによって、電圧供給手
段の供給機構の共用が容易に行え、電源の構成を簡略化
することができる。また、高圧を印加する2次転写印加
ローラ40は離接動作させる必要が無いので、安定した
高圧印加が可能となる。さらに、内面より2次転写電圧
が印加されるため、中間転写ドラム16の内側、すなわ
ち、最初に形成されるトナー画像の転写効率を向上させ
ることができる。
【0057】〔実施の形態2〕 本発明の他の実施の形態について図7および図8に基づ
いて説明すれば以下の通りである。なお、説明の便宜
上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機
能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を
省略する。
【0058】本実施の形態の画像形成装置は、図7に示
すように中間転写ドラム16の周りに、各色のトナー像
を形成する感光体ドラム21が4つ配設され、また、そ
れぞれの感光体ドラム21…の周りには、画像形成のた
めに帯電器26、図示しない露光手段、現像装置22〜
25の内のいずれかと、クリーニング装置27が配設さ
れている。さらに、中間転写ドラム16の内面には、各
1次転写位置Xにおいてそれぞれの感光体ドラム21と
の対向位置に1次転写印加ローラ19…が内接して設け
られている。また、各1次転写印加ローラ19間には接
地ローラ(図示せず)が設けられており、1次転写印加
ローラ19間の印加電圧の差によって生じる相互間の影
響を無くしている。
【0059】上記構成の画像形成装置における画像形成
工程について、以下に説明する。まず、各現像装置22
〜25において、それぞれの感光体ドラム21上に各色
の信号に応じた潜像が形成される。潜像形成は感光体ド
ラム21の表面に設けられた帯電器26により一様に帯
電させるとともに、前記露光手段にて露光することによ
り行われる。
【0060】これらの潜像は、それぞれ現像装置22〜
25により現像されて各色のトナー像となる。現像され
たトナー像は1次転写印加ローラ19…に各色の適切な
転写電圧が印加されることにより、順次、中間転写ドラ
ム16上に重ね合わせ転写される。最後のトナー像を転
写し終えたのち、中間転写ドラム16の回転に伴って、
中間転写ドラム16上に形成されたトナー像が中間転写
ドラム16と転写ローラ17との間の2次転写位置Yに
送られる。
【0061】一方、上記の画像形成と平行して記録紙6
が搬送路上に送り出されるが、その前に、上記2次転写
接地ローラ20を対向電極として、2次転写時と逆極
性、つまりトナーの極性と同じ負の電圧を高圧電源17
aから転写ローラ17に印加することにより、転写ロー
ラ17上に付着した不要なトナーを中間転写ドラム16
上に移動させて除去する。
【0062】そして、中間転写ドラム16上に形成され
たトナー像に対して、転写ローラ17の電圧極性を切り
替えて、トナーと逆極性の電圧を印加することにより、
2次転写位置Yに送られてきた記録紙6にトナー画像が
転写される。その後、中間転写ドラム16から分離爪1
8によって分離された記録紙6は、定着部5に搬送され
てトナー像が記録紙6に融着される。
【0063】ここで、1次転写、2次転写及び転写ロー
ラ17のクリーニングのタイミングを図8に基づいて以
下に説明する。図8において、Fは記録紙6が現像装置
22の1次転写位置Xを通過するときのタイミングを示
し、以下、G、H、Iは、記録紙6がそれぞれ現像装置
23、24、25の1次転写位置Xを通過するときのタ
イミングを示し、さらに、J、Kはそれぞれ、カラーの
トナー画像が2次転写位置Yを通過するタイミングと2
次転写電圧および転写ローラ17をクリーニングする電
圧を印加するタイミングを示している。
【0064】上記構成の場合、各色毎に1次転写位置X
が存在するが、1次転写位置X間の間隔を記録紙6の最
大長さに設定することは、画像形成装置の大きさを考え
ても非現実的であり、図8に示すように1次転写間の同
時印加区間が存在している。また、4色目の1次転写
が終了した位置から2次転写を開始することができるの
で、1次転写と2次転写との同時印加区間も存在して
いる。転写ローラ17を離接させる必要がないため、同
図のKに示すように2次転写を行っているとき以外は、
2次転写時と逆極性の電圧を印加すれば、転写ローラ1
7のクリーニングが行える。
【0065】本実施の形態の画像形成装置においては、
上記のように複数の1次転写が同時に行われる同時印加
区間と、1次転写と2次転写とが同時に行われる上記
同時印加区間が存在しても、それぞれ個別に適切な転
写電圧を印加することができるので、実施の形態1と同
様に、記録紙6の搬送が円滑に行われ、モノコピーと同
等のコピースピードにてカラーコピーが行えるととも
に、効率的な画像形成動作が行われ、高品質な画像を得
ることができる。なお、上記の各実施の形態における画
像形成装置では、中間転写ドラム16の内外において、
印加電圧を与えたり、若しくは接地させるために導電性
のローラを用いていたが、導電性のもの、例えば、導電
ブラシなどを使用しても構わない。
【0066】
【発明の効果】発明に係る画像形成装置は、以上のよ
うに、感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写
ドラムに転写する1次転写と、該トナー像を中間転写ド
ラムから記録媒体に転写する2次転写とにより、記録媒
体への画像形成を行う画像形成装置において、感光体ド
ラムの中間転写ドラムを挟んで対向位置にあり、感光体
ドラムから中間転写ドラム上にトナー像の転写を行わせ
るために感光体ドラムとの間で電界を形成する第1電極
と、中間転写ドラムの外部に設けられた導電性の押圧手
の対向位置に設けられ、押圧手段との電位差により中
間転写ドラムから記録媒体上にトナー像の転写を行わせ
る第2電極とが、いずれも上記中間転写ドラムの内部に
内接するように設けられる一方、上記中間転写ドラム
が、少なくとも内側のドラム本体とその外側の絶縁体
と、上記ドラム本体と絶縁体層との間に設けられた弾
性体層とから構成され、上記ドラム本体の組成の体積抵
抗率が104 〜108 Ωcmの間にあり、かつ、上記弾性体層
がゴム状弾性を呈するとともに体積抵抗率が10 4 〜10 8
Ωcmの間にある組成からなる構成である。
【0067】それゆえ、感光体ドラムと第1電極との間
で行われる1次転写と、第2電極と押圧手段との間で行
われる2次転写との間で、互いの印加電圧の影響が小さ
くなり、独立した印加電圧の制御が容易に行えるように
なるので、1次転写と2次転写とに対して、それぞれ適
切な印加電圧を与えることが可能となり、画像形成工程
の効率化が行えるという効果を奏する。
【0068】また、中間転写ドラムと押圧手段との間で
2次転写が行われるときに上記弾性体層の変形すること
により、中間転写ドラムの表面と記録媒体との密着性を
向上するので、転写不良を生じにくくすることができる
という効果を奏する。
【0069】発明に係る画像形成装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、上記押圧手段の外面が、少な
くともゴム状弾性を呈する弾性体により被覆されるとと
もに、該弾性体の硬度が前記弾性体層の硬度より小さい
構成である。それゆえ、上記の構成による効果に加え
て、2次転写時に記録媒体に対して、押圧によって必ず
中間転写ドラム側が変形し、押圧手段のローラ形状に沿
った曲げを与えることになるので、転写後の記録媒体が
中間転写ドラムから分離しやすくなり、紙詰まりなどが
生じにくくなるという効果を奏する。
【0070】発明に係る画像形成装置は、以上のよう
に、上記いずれかの構成に加えて、1次転写および2次
転写に必要な電位差を与えるべく、上記第1電極及び第
2電極に電圧が印加されるときには、中間転写ドラムに
内接するように、第1電極と第2電極との間に接地電極
が設けられている構成である。それゆえ、上記いずれか
の構成による効果に加えて、第1電極と第2電極に別々
の電圧を与えた場合でも、接地電極によって、各電極は
互いの印加電圧の変化による影響がさらに小さくなり、
1次転写電圧と2次転写電圧を安定的に供給することが
可能となり、高品質の画像を安定的に維持できるように
なるという効果を奏する。
【0071】発明に係る画像形成装置は、以上のよう
に、上記いずれかの構成に加えて、中間転写ドラム上に
トナー画像が形成されていない位置において、第2電極
押圧手段との間に2次転写時と逆極性の電圧が印加さ
れる構成である。それゆえ、上記いずれかの構成による
効果に加えて、押圧手段上に付着したトナーが、第2電
極と押圧手段との間に形成される電界により記録媒体保
持部材側に移動して、押圧手段がクリーニングされるの
で、押圧手段用にクリーニング手段を設ける必要がな
く、構成を簡素化することができるという効果を奏す
る。
【0072】発明に係る画像形成装置は、以上のよう
に、上記いずれかの構成に加えて、感光体ドラムの周囲
に複数色の現像装置が設けられており、各色毎に感光体
ドラムへの現像と記録媒体への転写とを行って画像形成
を行うとともに、上記中間転写ドラムと感光体ドラムと
の間の転写位置に対して、上記第1電極が中間転写ドラ
ムの回転方向と平行に移動可能とされている構成であ
る。つまり、中間転写ドラムが有する抵抗によって、同
じ印加電圧を加えても、第1電極の位置によって、中間
転写ドラムと感光体ドラムとの間に形成される電界が変
化する。また、各トナーの印加電圧に対する転写特性も
異なる。それゆえ、上記いずれかの構成による効果に加
えて、第1電極を移動可能とすることにより上記電界を
調節してやれば、第1電極の印加電圧を変更することな
く、各トナーに応じた適した電界を形成させて中間転写
ドラムへの転写を行うことが可能となるという効果を奏
する。
【0073】あるいは、本発明に係る画像形成装置は、
以上のように、上記いずれかの構成に加えて、それぞれ
異なる色を現像する感光体ドラムが複数設けられるとと
もに、各感光体ドラムの中間転写ドラムを挟んだ対向位
置に第1電極が設けられている構成である。それゆえ、
上記いずれかの構成による効果に加えて、カラーの画像
形成を行うべく複数の色を現像する場合でも、各色の第
1電極の印加電圧を個別に制御できるので、色毎に適切
な1次転写電圧が異なる場合でも、再現性の高い画像が
容易に得られるとともに、また、画像形成のスピードを
落とすことなくカラーの画像形成が行えるようになると
いう効果を奏する。
【0074】本発明に係る画像形成装置は、以上のよう
に、感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ド
ラムに転写する1次転写と、該トナー像を中間転写ドラ
ムから記録媒体に転写する2次転写とにより、記録媒体
への画像形成を行う画像形成装置において、感光体ドラ
ムの中間転写ドラムを挟んで対向位置にあり、感光体ド
ラムから中間転写ドラム上にトナー像の転写を行わせる
ために感光体ドラムとの間で電界を形成する第1電極
と、中間転写ドラムの外部に設けられた導電性の押圧手
段の対向位置に設けられ、押圧手段との電位差により中
間転写ドラムから記録媒体上にトナー像の転写を行わせ
る第2電極とが、いずれも上記中間転写ド ラムの内部に
内接するように設けられる一方、上記中間転写ドラム
が、少なくとも内側のドラム本体とその外側の絶縁体層
から構成されるとともに、ドラム本体の組成の体積抵抗
率が10 4 〜10 8 Ωcmの間にあり、かつ、1次転写および
2次転写に必要な電位差を与えるべく、上記第1電極及
び第2電極に電圧が印加されるときには、中間転写ドラ
ムに内接するように、第1電極と第2電極との間に接地
電極が設けられている構成である。
【0075】それゆえ、感光体ドラムと第1電極との間
で行われる1次転写と、第2電極と押圧手段との間で行
われる2次転写との間で、互いの印加電圧の影響が小さ
くなり、独立した印加電圧の制御が容易に行えるように
なるという効果を奏する。
【0076】また、第1電極と第2電極に別々の電圧を
与えた場合でも、接地電極によって、各電極は互いの印
加電圧の影響がさらに小さくなり、より適切な1次転写
電圧と2次転写電圧の維持が容易に行えるようになると
いう効果を奏する。
【0077】本発明に係る画像形成装置は、以上のよう
に、感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ド
ラムに転写する1次転写と、該トナー像を中間転写ドラ
ムから記録媒体に転写する2次転写とにより、記録媒体
への画像形成を行う画像形成装置において、感光体ドラ
ムの中間転写ドラムを挟んで対向位置にあり、感光体ド
ラムから中間転写ドラム上にトナー像の転写を行わせる
ために感光体ドラムとの間で電界を形成する第1電極
と、中間転写ドラムの外部に設けられた導電性の押圧手
段の対向位置に設けられ、押圧手段との電位差により中
間転写ドラムから記録媒体上にトナー像の転写を行わせ
る第2電極とが、いずれも上記中間転写ドラムの内部に
内接するように設けられる一方、上記中間転写ドラム
が、少なくとも内側のドラム本体とその外側の絶縁体層
から構成されるとともに、ドラム本体の組成の体積抵抗
率が10 4 〜10 8 Ωcmの間にあり、かつ、感光体ドラムの
周囲に複数色の現像装置が設けられており、各色毎に感
光体ドラムへの現像と記録媒体への転写とを行って画像
形成を行うとともに、上記中間転写ドラムと感光体ドラ
ムとの間の転写位置に対して、上記第1電極が中間転写
ドラムの回転方向と平行 に移動可能とされている構成で
ある。
【0078】それゆえ、感光体ドラムと第1電極との間
で行われる1次転写と、第2電極と押圧手段との間で行
われる2次転写との間で、互いの印加電圧の影響が小さ
くなり、独立した印加電圧の制御が容易に行えるように
なるという効果を奏する。
【0079】また、第1電極に印加する印加電圧自体を
変化させることなく、各色のトナーに応じて、転写位置
における印加電圧を調節することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の画像形成装置の概略断
面図である。
【図2】図1に示す中間転写ドラムの概略斜視図であ
る。
【図3】本発明の他の実施の形態の画像形成装置の概略
図である。
【図4】図1の画像形成装置において、Ls<Lpのと
きの1次転写電圧、2次転写電圧の印加タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図5】図1の画像形成装置において、Ls≧Lpのと
きの1次転写電圧、2次転写電圧の印加タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図6】本発明の他の実施の形態の画像形成装置の概略
図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態の画像形成装置
の概略図である。
【図8】図7の画像形成装置における1次転写電圧、2
次転写電圧の印加のタイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図9】従来の画像形成装置における主要部の概略断面
図である。
【図10】従来の他の画像形成装置を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1 画像形成装置 6 記録紙(記録媒体) 16 中間転写ドラム 17 転写ローラ(押圧手段) 19 1次転写印加ローラ(第1電極) 20 2次転写接地ローラ(第2電極) 21 感光体ドラム 33 ドラム本体 34 絶縁体層 35 弾性体層 40 2次転写印加ローラ(第2電極) 41 接地ローラ(接地電極) X 1次転写位置 Y 2次転写位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出 敦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 大西 一幸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−161292(JP,A) 特開 平8−50419(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体ドラム上に形成されたトナー像を中
    間転写ドラムに転写する1次転写と、該トナー像を中間
    転写ドラムから記録媒体に転写する2次転写とにより、
    記録媒体への画像形成を行う画像形成装置において、 感光体ドラムの中間転写ドラムを挟んで対向位置にあ
    り、感光体ドラムから中間転写ドラム上にトナー像の転
    写を行わせるために感光体ドラムとの間で電界を形成す
    る第1電極と、中間転写ドラムの外部に設けられた導電
    性の押圧手段の対向位置に設けられ、押圧手段との電位
    差により中間転写ドラムから記録媒体上にトナー像の転
    写を行わせる第2電極とが、いずれも上記中間転写ドラ
    ムの内部に内接するように設けられる一方、 上記中間転写ドラムが、少なくとも内側のドラム本体
    その外側の絶縁体層と、上記ドラム本体と絶縁体層
    との間に設けられた弾性体層とから構成され 上記 ドラム本体の組成の体積抵抗率が104 〜108 Ωcmの
    間にあり、かつ、上記弾性体層がゴム状弾性を呈すると
    ともに体積抵抗率が10 4 〜10 8 Ωcmの間にある組成から
    なることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記押圧手段は、少なくともその表面の硬
    度が前記弾性体層の硬度より高いローラ形状とされてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】1次転写および2次転写に必要な電位差を
    与えるべく、上記第1電極及び第2電極に電圧が印加さ
    れるときには、中間転写ドラムに内接するように、第1
    電極と第2電極との間に接地電極が設けられていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】中間転写ドラム上にトナー画像が形成され
    ていない位置において、第2電極と押圧手段との間に2
    次転写時と逆極性の電圧が印加されることを特徴とする
    請求 項1、2、または3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】感光体ドラムの周囲に複数色の現像装置が
    設けられており、各色毎に感光体ドラムへの現像と記録
    媒体への転写とを行って画像形成を行うとともに、上記
    中間転写ドラムと感光体ドラムとの間の転写位置に対し
    て、上記第1電極が中間転写ドラムの回転方向と平行に
    移動可能とされていることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】それぞれ異なる色を現像する感光体ドラム
    が複数設けられるとともに、各感光体ドラムの中間転写
    ドラムを挟んだ各対向位置に第1電極が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】感光体ドラム上に形成されたトナー像を中
    間転写ドラムに転写する1次転写と、該トナー像を中間
    転写ドラムから記録媒体に転写する2次転写とにより、
    記録媒体への画像形成を行う画像形成装置において、 感光体ドラムの中間転写ドラムを挟んで対向位置にあ
    り、感光体ドラムから中間転写ドラム上にトナー像の転
    写を行わせるために感光体ドラムとの間で電界を形成す
    る第1電極と、中間転写ドラムの外部に設けられた導電
    性の押圧手段の対向位置に設けられ、押圧手段との電位
    差により中間転写ドラムから記録媒体上にトナー像の転
    写を行わせる第2電極とが、いずれも上記中間転写ドラ
    ムの内部に内接するように設けられる一方、上記中間転
    写ドラムが、少なくとも内側のドラム本体とその外側の
    絶縁体層から構成されるとともに、ドラム本体の組成の
    体積抵抗率が10 4 〜10 8 Ωcmの間にあり、かつ、 1次転写および2次転写に必要な電位差を与えるべく、
    上記第1電極及び第2電極に電圧が印加されるときに
    は、中間転写ドラムに内接するように、第1電極と第2
    電極との間に接地電極が設けられていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  8. 【請求項8】感光体ドラム上に形成されたトナー像を中
    間転写ドラムに転写する1次転写と、該トナー像を中間
    転写ドラムから記録媒体に転写する2次転写とにより、
    記録 媒体への画像形成を行う画像形成装置において、 感光体ドラムの中間転写ドラムを挟んで対向位置にあ
    り、感光体ドラムから中間転写ドラム上にトナー像の転
    写を行わせるために感光体ドラムとの間で電界を形成す
    る第1電極と、中間転写ドラムの外部に設けられた導電
    性の押圧手段の対向位置に設けられ、押圧手段との電位
    差により中間転写ドラムから記録媒体上にトナー像の転
    写を行わせる第2電極とが、いずれも上記中間転写ドラ
    ムの内部に内接するように設けられる一方、上記中間転
    写ドラムが、少なくとも内側のドラム本体とその外側の
    絶縁体層から構成されるとともに、ドラム本体の組成の
    体積抵抗率が10 4 〜10 8 Ωcmの間にあり、かつ、 感光体ドラムの周囲に複数色の現像装置が設けられてお
    り、各色毎に感光体ドラムへの現像と記録媒体への転写
    とを行って画像形成を行うとともに、上記中間転写ドラ
    ムと感光体ドラムとの間の転写位置に対して、上記第1
    電極が中間転写ドラムの回転方向と平行に移動可能とさ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
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