JPH04361288A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式或は静電記
録式などにより像担持体上にトナー像を形成し、このト
ナー像を、転写装置にて担持、搬送される転写材に転写
する画像形成装置に関するものであり、特に、転写装置
の表面を清掃するための清掃手段に特徴を有する。

【０００２】

【従来の技術】感光体や絶縁体等の像担持体にトナー像
を形成し、像担持体に転写材を１回又は複数回対面させ
ることにより、この像担持体上のトナー像を転写材に転
写し、白黒又はカラーの画像を得んとする、例えば電子
写真複写機、プリンター等の種々の画像形成装置が市販
されており、又数多く提案されている。

【０００３】図２にはフルカラー画像を形成するための
カラー電子写真複写機の一例が示される。

【０００４】本例において、カラー電子写真複写機は、
像担持体であるドラム形状の電子写真感光体、つまり感
光ドラム１が矢印方向に回転自在に担持され、該感光ド
ラム１の周りにコロナ帯電器２、露光光学系３、現像装
置４、転写装置５、クリーナー６が配置される。

【０００５】光学系３は原稿走査部３ａと色分解フィル
タ３ｂから成り、帯電器２にて一様に帯電された感光ド
ラム１に各分解色画像毎に光像を照射し、潜像を形成す
る。現像装置４は回転現像装置とされ、中心軸４ｂの周
りに４個の現像器、つまりイエロー現像器４Ｙ、マゼン
タ現像器４Ｍ、シアン現像器４Ｃ、ブラック現像器４Ｂ
を配置し、所定の現像器を感光ドラム１に対向した現像
位置へと回転させて感光ドラム１上の潜像を現像し、感
光ドラム１上にトナー像を形成する。

【０００６】更に、感光ドラム１上のトナー像は転写材
カセット７より搬送系及び転写装置５を介して感光ドラ
ム１と対向した位置に供給された転写材に転写される。 転写装置５は、本例ではシリンダ５ａ、転写帯電器５ｂ
、転写材を把持し搬送する転写材グリッパー５ｃ、内側
帯電器５ｄ、外側帯電器５ｅを有し、シリンダ５ａの周
面開口域には誘電体から成るシート状転写材担持体、即
ち転写材担持シート５ｆが円筒状に張設されている。

【０００７】更に説明すると、上述のようにドラム状と
される転写装置、つまり転写ドラム５が回転するに従っ
て感光ドラム１上のトナー像は転写材帯電器５ｂにより
転写材担持シート５ｆに担持された転写材上に転写され
、同時に該転写材は転写材担持シート５ｆに吸着される
。感光ドラム１はクリーナー６で残余のトナーが除去さ
れた後引き続き次の画像形成プロセスを行なう。

【０００８】このようにして転写材担持シート５ｆに吸
着搬送される転写材には所望数の色画像が転写され、フ
ルカラー画像が形成される。斯るカラー画像形成方法は
当業者には周知の技術であるのでこれ以上の説明は省略
する。

【０００９】このようにして４色のトナー像の転写が終
了すると転写材は転写ドラム５から分離され熱ローラ定
着器９を介してトレイ１０へと排紙される。

【００１０】上述の如く、カラー電子写真複写機におい
ては、転写ドラム５にはその周面開口部には転写材を保
持するための転写材担持体、つまり誘電体から成る転写
材担持シート５ｆが張られているが、該転写ドラム５の
周面近傍には感光ドラム１、現像装置４、クリーナー６
等の現像剤（トナー）を保持、又は収納したユニット郡
が配置されており、斯るユニット郡から飛散した不所望
のトナーが付着することにより転写ドラム５上の転写材
担持シート５ｆが汚損されることがある。更には、トナ
ー像が転写され未だ定着が行なわれていない転写材を転
写ドラム５から分離する時などに該転写材がジャム（転
写材が機械中に詰まった状態）となった時には、転写材
担持シート５ｆに転写材上のトナーが付着し、該転写材
担持シート５ｆは該トナーによってひどく汚される。

【００１１】従って、転写装置５には転写材担持シート
５ｆ上に付着したトナーを除去する目的で転写材担持シ
ートクリーナー、即ち清掃手段１１が設けられる。転写
材担持シート５ｆのクリーニングは通常、転写に先立ち
行なわれる転写ドラム５の前回転時に行なわれるが、前
記したように転写材のジャム等の後には随時行なわれる
。

【００１２】転写材担持シートクリーナー１１は、図２
に概略図示されるように、円筒状とされる転写材担持シ
ート支持手段であるシリンダ５ａの周面開口部に張設さ
れた転写材担持シート５ｆの外側にローラ状のファーブ
ラシクリーナー１１ａを、又内側にバックアップブラシ
１１ｂが配設されて構成される。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ファーブラシクリーナー１１ａを高速で回転
させる必要があるために、駆動モーターを必要とし、そ
のためにコスト高となり、更には、ファーブラシクリー
ナー１１ａの寿命の低下、又、転写装置周辺でのトナー
飛散等の問題があった。

【００１４】従って、本発明の目的は、より低コストの
簡易な方式で、転写材担持体表面のトナー及び他の付着
物を確実に捕集し、清掃することができ、常に高品質の
画像を形成し得る画像形成装置を提供することである。

【００１５】

【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
トナー像を有する像担持体と、前記トナー像を転写せし
める転写材を保持し、前記像担持体の転写位置に前記転
写材を搬送案内するための転写材担持体と、前記転写材
担持体を清掃する清掃手段とを有する画像形成装置にお
いて、前記清掃手段として細繊維どうしを結合させウエ
ブ状に形成した不織布を用いたことを特徴とする画像形
成装置である。

【００１６】

【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則
して一実施例について更に詳しく説明する。図１に示さ
れる本実施例にて、画像形成装置は、図２に関連して説
明したカラー電子写真複写機に具現化されるものとし、
同じ構成及び機能をなす部材には同じ参照番号を付して
詳しい説明は省略し、従来装置と異なる転写装置５の清
掃手段１１に関連する構成について詳しく説明する。

【００１７】つまり、本実施例にて、転写装置５は、従
来と同様に、円筒状とされる転写材担持シート支持手段
、即ち、シリンダ５ａ、転写帯電器５ｂ、転写材を把持
し搬送する転写材グリッパー５ｃ、内側帯電器５ｄ、外
側帯電器５ｅとを有し、前記シリンダ５ａの周面開口域
には、誘電体の転写材担持体（本実施例ではシート状の
転写材担持シート）５ｆが張られた、所謂、転写ドラム
とされる。

【００１８】本発明に従えば、転写ドラム５の表面、即
ち、転写材担持シート５ｆを清掃するための清掃手段１
１は、図１に概略図示されるように、転写材担持シート
５ｆの外側に配設された巻き取式のウェブクリーナー１
１ａと、転写ドラム５の内側に配置されたバックアップ
ブラシ１１ｂとにて構成される。

【００１９】ここで、ウェブクリーナー１１ａに使用さ
れるウェブとしては、本実施例ではアクリル極細繊維（
平均直径１３μｍ）束を加圧し、布状に形成した不織布
（厚さ２８０μｍ（荷重２０ｇ／ｃｍ２　））を使用し
た。その他、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の樹
脂性の極細繊維（平均直径２０μｍ以下）からなる不織
布を使用することができる。

【００２０】このような不織布は、その表面に極細繊維
が露出しているために、転写材担持シート５ｆ表面の付
着物を剥取る効果が大きく、クリーニング効果が極めて
高い。特に、転写材担持シート５ｆ表面に強く付着した
帯電トナー（平均体積粒径８μｍ）のクリーニングに有
効である。

【００２１】又、ウェブクリーナー１１ａにて一度クリ
ーニングされたトナーをはじめとする付着物は、不織布
表面の極細繊維間に取りこまれるために、転写材担持シ
ート５ｆ表面への再付着や、清掃手段１１周辺へのトナ
ー飛散を防ぐことができる。

【００２２】尚、本発明に従って構成される清掃手段１
１は、平均体積粒径１２μｍ以下の小粒径トナーのクリ
ーニングに対して有効であった。

【００２３】又、本実施例では、ある一定量又は一定時
間の清掃ごとに、前記ウェブ１１ａを巻き取り、付着物
が不織布表面で飽和したことによって生じるクリーニン
グ不良を防いでいる。

【００２４】本発明の他の実施例によれば、先ず、転写
担持体シート５ｆ表面に付着した帯電トナーを、転写部
にて感光ドラム１上へと電界により逆転写した後、転写
材担持シート５ｆ表面に残ったトナーを前記ウェブ１１
ａ、即ち、不織布により清掃する。

【００２５】この構成により、不織布１１ａにより清掃
すべきトナー量を減少させることができ、不織布ウェブ
１１ａの送り量或は送り回数を低減することができ、清
掃手段１１の小型化を図ることができる。

【００２６】更に、本発明の他の実施例によれば、清掃
手段１１のウェブ１１ａとして、導電性不織布を用いる
ことができ、これによって、更にクリーニング効果を高
めることが可能となる。この実施例では、先の実施例で
使用したアクリル極細繊維からなる不織布をカーボンで
染色導電化処理したものを使用した。この導電性不織布
の表面抵抗は、１０２　Ω／口であった。

【００２７】導電性不織布１１ａとしては、その他の前
記各樹脂繊維からなる不織布を同様にカーボン染色した
もの、或は金属メッキを施したもの、更には、前記樹脂
中にカーボン、金属粉等の導電性微粉を混練したものや
複合化したもの、更に又、樹脂繊維等を炭化し導電性を
付与した極細繊維等を不織布に加工したものが使用可能
である。

【００２８】このような導電性不織布を使用することで
、転写材担持シート５ｆ表面に付着した帯電トナー及び
その他の付着物の除電を同時に行うことができ、転写材
担持シート５ｆ表面への付着力を低下させることができ
、それによって、よりクリーニング効果を高めることが
できる。更に、転写材担持シート５ｆ表面とウェブ１１
ａとの摩擦によるチャージアップを防ぐことができ、転
写不良等のない良好な転写画像を得ることができる。

【００２９】更に、他の実施例によれば、前記導電性不
織布には、トナーと逆極性のバイアスを印加することで
、クリーニング力をより向上させることも又可能である
。

【００３０】

【発明の効果】以上の如くに、本発明に係る画像形成装
置は、誘電体シートのような転写材担持体を清掃する手
段として細繊維どうしを結合させウエブ状に形成した不
織布を用いる構成とされるので、その構成が簡易であり
、より低コスト化を図ることができ、更に、転写材担持
体表面のトナー及び他の付着物を確実に捕集し、清掃す
ることができ、常に高品質の画像を得ることができると
いう作用効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る画像形成装置の一実施例の断面図
である。

【図２】従来の画像形成装置の断面図である。

【符号の説明】

１　　　　　　　　　　　　像担持体 ５　　　　　　　　　　　　転写装置 ５ｆ　　　　　　　　　　転写材担持体（転写材担持シ
ート）１１　　　　　　　　　　清掃手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　トナー像を有する像担持体と、前記ト
   ナー像を転写せしめる転写材を保持し、前記像担持体の
   転写位置に前記転写材を搬送案内するための転写材担持
   体と、前記転写材担持体を清掃する清掃手段とを有する
   画像形成装置において、前記清掃手段として細繊維どう
   しを結合させウエブ状に形成した不織布を用いたことを
   特徴とする画像形成装置。