JPH05166798A - 半導体装置の素子分離領域の形成方法 - Google Patents
半導体装置の素子分離領域の形成方法Info
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- JPH05166798A JPH05166798A JP35466191A JP35466191A JPH05166798A JP H05166798 A JPH05166798 A JP H05166798A JP 35466191 A JP35466191 A JP 35466191A JP 35466191 A JP35466191 A JP 35466191A JP H05166798 A JPH05166798 A JP H05166798A
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- locos oxide
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、SALICIDEプロセスのシリ
サイド膜よりなる低抵抗層とシリコン基板との距離を離
すことにより、接合リークの低減を図る。 【構成】 半導体基板11に素子分離領域としてLOCO
S酸化膜12を形成し、次いで低抵抗層16を設けた半導体
装置(例えばMOSトランジスタ10)を形成し、続いて
LOCOS酸化膜12の上層を選択的にエッチングしてバ
ーズビーク部分17を除去した後、LOCOS酸化膜12,
低抵抗層16間の半導体基板11に拡散層(例えばソース・
ドレイン領域18)を形成する。または、半導体基板に設
けた半導体装置の拡散層の表面に低抵抗層を形成した
後、LOCOS酸化膜側の低抵抗層を除去し、上記同様
に半導体基板に拡散層を形成する。あるいは、半導体装
置を形成する際に、半導体基板に斜めイオン注入を行っ
て、LOCOS酸化膜の縁部と半導体基板との境界にお
ける拡散層の接合深さを深くする。
サイド膜よりなる低抵抗層とシリコン基板との距離を離
すことにより、接合リークの低減を図る。 【構成】 半導体基板11に素子分離領域としてLOCO
S酸化膜12を形成し、次いで低抵抗層16を設けた半導体
装置(例えばMOSトランジスタ10)を形成し、続いて
LOCOS酸化膜12の上層を選択的にエッチングしてバ
ーズビーク部分17を除去した後、LOCOS酸化膜12,
低抵抗層16間の半導体基板11に拡散層(例えばソース・
ドレイン領域18)を形成する。または、半導体基板に設
けた半導体装置の拡散層の表面に低抵抗層を形成した
後、LOCOS酸化膜側の低抵抗層を除去し、上記同様
に半導体基板に拡散層を形成する。あるいは、半導体装
置を形成する際に、半導体基板に斜めイオン注入を行っ
て、LOCOS酸化膜の縁部と半導体基板との境界にお
ける拡散層の接合深さを深くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の素子分離
領域の形成方法に関するものである。
領域の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高集積化が進むにした
がい、デバイスの設計ルールが0.5μm以下のレベル
になってきている。このため、半導体装置として例えば
MIS型トランジスタでは、ソース・ドレイン領域の接
合の深さが浅くなってきている。ところが、ソース・ド
レイン領域の接合の深さが浅くなると、ソース・ドレイ
ン領域のシート抵抗が上昇する。そこで、ソース・ドレ
イン領域を配線として用いるデバイス〔例えばASIC
(Application Specific Integrated Circuit)〕で
は、当該ソース・ドレイン領域を低抵抗化する必要があ
る。その一つの方法として、ソース・ドレイン領域の上
層にシリサイドを形成するSALICIDE(Self-Ali
ghned-Sillcide)プロセスが提案されている。
がい、デバイスの設計ルールが0.5μm以下のレベル
になってきている。このため、半導体装置として例えば
MIS型トランジスタでは、ソース・ドレイン領域の接
合の深さが浅くなってきている。ところが、ソース・ド
レイン領域の接合の深さが浅くなると、ソース・ドレイ
ン領域のシート抵抗が上昇する。そこで、ソース・ドレ
イン領域を配線として用いるデバイス〔例えばASIC
(Application Specific Integrated Circuit)〕で
は、当該ソース・ドレイン領域を低抵抗化する必要があ
る。その一つの方法として、ソース・ドレイン領域の上
層にシリサイドを形成するSALICIDE(Self-Ali
ghned-Sillcide)プロセスが提案されている。
【0003】次に上記SALICIDEプロセスを図8
の製造工程図により説明する。図に示すSALICID
Eプロセスの低抵抗層には、シリサイド中で最も抵抗値
が低いとされているチタンシリサイド(TiSi2 )を
用いる。図8の(1)に示すように、通常のLOCOS
酸化法によって、シリコン基板51の上層に素子分離領
域になるLOCOS酸化膜52を形成する。
の製造工程図により説明する。図に示すSALICID
Eプロセスの低抵抗層には、シリサイド中で最も抵抗値
が低いとされているチタンシリサイド(TiSi2 )を
用いる。図8の(1)に示すように、通常のLOCOS
酸化法によって、シリコン基板51の上層に素子分離領
域になるLOCOS酸化膜52を形成する。
【0004】その後シリコン基板51の上面に、LOC
OS酸化法で形成した窒化シリコン膜(図示せず)と多
結晶シリコン膜(図示せず)と酸化シリコン膜(図示せ
ず)とを除去する。次いで図8の(2)に示す如く、熱
酸化法によって、シリコン基板51の上層にゲート酸化
膜53を形成する。さらに化学的気相成長法によって、
ゲート酸化膜53側の全面に多結晶シリコン膜54を堆
積する。その後通常のホトリソグラフィーとエッチング
とによって、多結晶シリコン膜54の2点鎖線で示す部
分とゲート酸化膜53の1点鎖線で示す部分を除去し、
各残りの部分でゲート配線55を形成する。続いてイオ
ン注入法によって、ゲート配線55の両側のシリコン基
板51にLDD拡散層56を形成する。
OS酸化法で形成した窒化シリコン膜(図示せず)と多
結晶シリコン膜(図示せず)と酸化シリコン膜(図示せ
ず)とを除去する。次いで図8の(2)に示す如く、熱
酸化法によって、シリコン基板51の上層にゲート酸化
膜53を形成する。さらに化学的気相成長法によって、
ゲート酸化膜53側の全面に多結晶シリコン膜54を堆
積する。その後通常のホトリソグラフィーとエッチング
とによって、多結晶シリコン膜54の2点鎖線で示す部
分とゲート酸化膜53の1点鎖線で示す部分を除去し、
各残りの部分でゲート配線55を形成する。続いてイオ
ン注入法によって、ゲート配線55の両側のシリコン基
板51にLDD拡散層56を形成する。
【0005】次いで図8の(3)に示すように、ゲート
配線55側の全面に酸化シリコン膜57を形成し、その
後当該酸化膜シリコン膜57の2点鎖線で示す部分をエ
ッチバックして、ゲート配線55の側壁にサイドウォー
ル58を形成する。その後ゲート配線55とサイドウォ
ール58とLOCOS酸化膜52とをイオン注入マスク
にし、シリコン基板51の上層に上記LDD拡散層56
よりも深い状態に導電性不純物をイオン注入する。そし
てソース・ドレイン領域59を形成する。
配線55側の全面に酸化シリコン膜57を形成し、その
後当該酸化膜シリコン膜57の2点鎖線で示す部分をエ
ッチバックして、ゲート配線55の側壁にサイドウォー
ル58を形成する。その後ゲート配線55とサイドウォ
ール58とLOCOS酸化膜52とをイオン注入マスク
にし、シリコン基板51の上層に上記LDD拡散層56
よりも深い状態に導電性不純物をイオン注入する。そし
てソース・ドレイン領域59を形成する。
【0006】さらに図8の(4)に示すように、ゲート
配線55側の全面に、チタン膜60を形成する。続いて
600℃のアニール処理を行って、チタン膜60のチタ
ン(Ti)とシリコン基板51の(Si)とをシリサイ
ド反応させて、上記ソース・ドレイン領域59の上層に
チタンシリサイド(TiSi2 )よりなる低抵抗層61
を形成する。その後選択エッチングを行って、チタン膜
60の未反応部分(2点鎖線で示す部分)のみを除去す
る。続いて800℃のアニール処理を行って、低抵抗層
61の安定化を図り、安定なTiSi2 をソース・ドレ
イン領域59上とゲート配線55上のみに形成する。
配線55側の全面に、チタン膜60を形成する。続いて
600℃のアニール処理を行って、チタン膜60のチタ
ン(Ti)とシリコン基板51の(Si)とをシリサイ
ド反応させて、上記ソース・ドレイン領域59の上層に
チタンシリサイド(TiSi2 )よりなる低抵抗層61
を形成する。その後選択エッチングを行って、チタン膜
60の未反応部分(2点鎖線で示す部分)のみを除去す
る。続いて800℃のアニール処理を行って、低抵抗層
61の安定化を図り、安定なTiSi2 をソース・ドレ
イン領域59上とゲート配線55上のみに形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記S
ALICIDEプロセスでは、図9に示す如く、LOC
OS酸化膜52にバーズビーク62が形成される。この
ため、ソース・ドレイン領域59を形成するためのイオ
ン注入の際に、バーズビーク62の下方のシリコン基板
51中には、不純物が十分に導入されない。この結果、
シリサイド膜よりなる低抵抗層61とシリコン基板51
との距離が短くなるので、接合リークは大きくなる。
ALICIDEプロセスでは、図9に示す如く、LOC
OS酸化膜52にバーズビーク62が形成される。この
ため、ソース・ドレイン領域59を形成するためのイオ
ン注入の際に、バーズビーク62の下方のシリコン基板
51中には、不純物が十分に導入されない。この結果、
シリサイド膜よりなる低抵抗層61とシリコン基板51
との距離が短くなるので、接合リークは大きくなる。
【0008】本発明は、接合リークの発生を抑えた半導
体装置の素子分離領域の形成方法を提供することを目的
とする。
体装置の素子分離領域の形成方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた素子分離領域の形成方法である。
すなわち、半導体基板にLOCOS酸化膜を形成するこ
とにより、半導体装置の素子分離領域を形成する方法に
おいて、半導体基板にLOCOS酸化膜よりなる素子分
離領域を形成した後、LOCOS酸化膜のバーズビーク
部分を選択的にエッチングして除去する。
成するためになされた素子分離領域の形成方法である。
すなわち、半導体基板にLOCOS酸化膜を形成するこ
とにより、半導体装置の素子分離領域を形成する方法に
おいて、半導体基板にLOCOS酸化膜よりなる素子分
離領域を形成した後、LOCOS酸化膜のバーズビーク
部分を選択的にエッチングして除去する。
【0010】または、半導体基板にLOCOS酸化膜よ
りなる素子分離領域を形成した後、素子分離領域間の前
記半導体基板に半導体装置を形成し、その後半導体基板
の上層に形成した半導体装置の拡散層の表面に、金属ま
たは金属シリサイドよりなる低抵抗層を形成した後、L
OCOS酸化膜側の当該低抵抗層を除去する。
りなる素子分離領域を形成した後、素子分離領域間の前
記半導体基板に半導体装置を形成し、その後半導体基板
の上層に形成した半導体装置の拡散層の表面に、金属ま
たは金属シリサイドよりなる低抵抗層を形成した後、L
OCOS酸化膜側の当該低抵抗層を除去する。
【0011】あるいは、半導体基板にLOCOS酸化膜
よりなる素子分離領域を形成した後、素子分離領域間の
前記半導体基板に半導体装置を形成する際に、LOCO
S酸化膜側の半導体基板に斜めイオン注入を行って、L
OCOS酸化膜の縁部と半導体基板との境界における半
導体基板に形成される拡散層の接合深さを深く形成す
る。
よりなる素子分離領域を形成した後、素子分離領域間の
前記半導体基板に半導体装置を形成する際に、LOCO
S酸化膜側の半導体基板に斜めイオン注入を行って、L
OCOS酸化膜の縁部と半導体基板との境界における半
導体基板に形成される拡散層の接合深さを深く形成す
る。
【0012】
【作用】上記素子分離領域の形成方法では、LOCOS
酸化膜のバーズビーク部分を除去することにより、また
はLOCOS酸化膜側の当該低抵抗層を除去することに
より、低抵抗層とLOCOS酸化膜との間に半導体基板
が露出する。このため、露出した部分の半導体基板に
は、深い拡散層を形成することが可能になるので、接合
リークが低減する。あるいは、LOCOS酸化膜側の半
導体基板に斜めイオン注入を行うことにより、LOCO
S酸化膜の縁部と半導体基板との境界における半導体基
板に形成される拡散層の接合深さが深くなる。このた
め、接合リークが低減する。
酸化膜のバーズビーク部分を除去することにより、また
はLOCOS酸化膜側の当該低抵抗層を除去することに
より、低抵抗層とLOCOS酸化膜との間に半導体基板
が露出する。このため、露出した部分の半導体基板に
は、深い拡散層を形成することが可能になるので、接合
リークが低減する。あるいは、LOCOS酸化膜側の半
導体基板に斜めイオン注入を行うことにより、LOCO
S酸化膜の縁部と半導体基板との境界における半導体基
板に形成される拡散層の接合深さが深くなる。このた
め、接合リークが低減する。
【0013】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1に示す製造工程
図により説明する。図1の(1)に示すように、通常の
LOCOS酸化法によって、半導体基板(例えば単結晶
シリコン基板)11に、素子分離領域になるLOCOS
酸化膜12を形成した後、通常のLDD構造のMOSト
ランジスタプロセスによって、LOCOS酸化膜12間
の半導体基板11に、ゲート13とゲートサイドウォー
ル14とLDD拡散層15とを形成する。さらに通常の
シリサイド形成法によって、LDD拡散層15の上面と
ゲート13の上面とに、例えばチタンシリサイド(Ti
Si2 )よりなる低抵抗層16を形成する。
図により説明する。図1の(1)に示すように、通常の
LOCOS酸化法によって、半導体基板(例えば単結晶
シリコン基板)11に、素子分離領域になるLOCOS
酸化膜12を形成した後、通常のLDD構造のMOSト
ランジスタプロセスによって、LOCOS酸化膜12間
の半導体基板11に、ゲート13とゲートサイドウォー
ル14とLDD拡散層15とを形成する。さらに通常の
シリサイド形成法によって、LDD拡散層15の上面と
ゲート13の上面とに、例えばチタンシリサイド(Ti
Si2 )よりなる低抵抗層16を形成する。
【0014】次いで図1の(2)に示す如く、低抵抗層
16とLOCOS酸化膜12とゲートサイドウォール1
4とをエッチングマスクにして、LOCOS酸化膜12
を選択的にエッチバック処理し、LOCOS酸化膜12
のバーズビーク部分17(2点鎖線で示す部分)を除去
する。
16とLOCOS酸化膜12とゲートサイドウォール1
4とをエッチングマスクにして、LOCOS酸化膜12
を選択的にエッチバック処理し、LOCOS酸化膜12
のバーズビーク部分17(2点鎖線で示す部分)を除去
する。
【0015】その後、図1の(3)に示すように、通常
のイオン注入法によって、LOCOS酸化膜12とゲー
ト13とゲートサイドウォール14とをイオン注入マス
クにし、導電性不純物を半導体基板11の上層の一部に
イオン注入してソース・ドレイン領域18を形成する。
上記の如くして、MOSトランジスタ10を形成する。
のイオン注入法によって、LOCOS酸化膜12とゲー
ト13とゲートサイドウォール14とをイオン注入マス
クにし、導電性不純物を半導体基板11の上層の一部に
イオン注入してソース・ドレイン領域18を形成する。
上記の如くして、MOSトランジスタ10を形成する。
【0016】上記の製造方法の場合には、LOCOS酸
化膜12のバーズビーク部分17を除去してから、MO
Sトランジスタのソース・ドレイン領域18を形成す
る。このため、ソース・ドレイン領域18を形成するた
めのイオン注入の際に、LOCOS酸化膜12側の接合
の深さが深くなる。
化膜12のバーズビーク部分17を除去してから、MO
Sトランジスタのソース・ドレイン領域18を形成す
る。このため、ソース・ドレイン領域18を形成するた
めのイオン注入の際に、LOCOS酸化膜12側の接合
の深さが深くなる。
【0017】次に上記MOSトランジスタ10の製造方
法の詳細を、図2,図3の製造工程図(その1),(そ
の2)により説明する。図2の(1)に示すように、通
常のLOCOS酸化法によって、半導体基板11にLO
COS酸化膜12を形成し、その後窒化シリコン(Si
N)膜よりなる酸化用マスク(2点鎖線で示す部分)2
1と酸化シリコン膜(1点鎖線で示す部分)22とを除
去する。
法の詳細を、図2,図3の製造工程図(その1),(そ
の2)により説明する。図2の(1)に示すように、通
常のLOCOS酸化法によって、半導体基板11にLO
COS酸化膜12を形成し、その後窒化シリコン(Si
N)膜よりなる酸化用マスク(2点鎖線で示す部分)2
1と酸化シリコン膜(1点鎖線で示す部分)22とを除
去する。
【0018】次いで図2の(2)に示す如く、通常の熱
酸化法によって、半導体基板11の上層にゲート酸化膜
23を、例えば16nmの膜厚に形成する。このときの
熱酸化法の条件としては、例えば、流量が6sccmの
水素(H2 )と流量が4sccmの酸素(O2 )とより
なる反応ガスを用い、850℃の温度雰囲気で、ゲート
酸化膜23の膜厚が16nmに成長するまで放置する。
その後、LOCOS酸化膜12側の全面に、通常の化学
的気相成長法によって、多結晶シリコン膜24を、例え
ば200nmの厚さに成膜する。上記化学的気相成長法
の条件としては、例えば、流量が500sccmのシラ
ン(SiH4 )と流量が0.35sccmのホスフィン
(PH3 )と流量が50sccmのヘリウム(He)と
よりなる反応ガスを用い、成膜雰囲気の温度を580℃
に設定するとともに成膜雰囲気の圧力を79.8Paに
設定する。
酸化法によって、半導体基板11の上層にゲート酸化膜
23を、例えば16nmの膜厚に形成する。このときの
熱酸化法の条件としては、例えば、流量が6sccmの
水素(H2 )と流量が4sccmの酸素(O2 )とより
なる反応ガスを用い、850℃の温度雰囲気で、ゲート
酸化膜23の膜厚が16nmに成長するまで放置する。
その後、LOCOS酸化膜12側の全面に、通常の化学
的気相成長法によって、多結晶シリコン膜24を、例え
ば200nmの厚さに成膜する。上記化学的気相成長法
の条件としては、例えば、流量が500sccmのシラ
ン(SiH4 )と流量が0.35sccmのホスフィン
(PH3 )と流量が50sccmのヘリウム(He)と
よりなる反応ガスを用い、成膜雰囲気の温度を580℃
に設定するとともに成膜雰囲気の圧力を79.8Paに
設定する。
【0019】次いで、通常のホトリソグラフィーとエッ
チングとによって、上記多結晶シリコン膜24の2点鎖
線で示す部分とゲート酸化膜23の1点鎖線で示す部分
とを除去し、残りの多結晶シリコン膜24とゲート酸化
膜23とでゲート13を形成する。このとき、LOCO
S酸化膜12の上層も除去される。上記エッチング条件
としては、例えば、流量が50sccmの三塩化ホウ素
(BCl3 )と流量が20sccmの塩化水素(HC
l)と流量が10sccmの塩素(Cl2 )とよりなる
エッチングガスを用いて、エッチング雰囲気の圧力を
7.98Paに設定するとともに、高周波出力を1.5
kWに設定する。
チングとによって、上記多結晶シリコン膜24の2点鎖
線で示す部分とゲート酸化膜23の1点鎖線で示す部分
とを除去し、残りの多結晶シリコン膜24とゲート酸化
膜23とでゲート13を形成する。このとき、LOCO
S酸化膜12の上層も除去される。上記エッチング条件
としては、例えば、流量が50sccmの三塩化ホウ素
(BCl3 )と流量が20sccmの塩化水素(HC
l)と流量が10sccmの塩素(Cl2 )とよりなる
エッチングガスを用いて、エッチング雰囲気の圧力を
7.98Paに設定するとともに、高周波出力を1.5
kWに設定する。
【0020】続いて通常のイオン注入法によって、ゲー
ト13の両側の半導体基板11の上層に不純物を導入
し、LDD拡散層15を形成する。上記イオン注入条件
として、NMOSを形成する場合には、例えば、不純物
にリン(P+ )を用い、打ち込みエネルギーを20ke
V、ドーズ量を2×1013個/cm2 に設定する。また
PMOSを形成する場合には、例えば、不純物に二フッ
化ホウ素(BF2 )を用い、打ち込みエネルギーを30
keV、ドーズ量を3×1013個/cm2 に設定する。
ト13の両側の半導体基板11の上層に不純物を導入
し、LDD拡散層15を形成する。上記イオン注入条件
として、NMOSを形成する場合には、例えば、不純物
にリン(P+ )を用い、打ち込みエネルギーを20ke
V、ドーズ量を2×1013個/cm2 に設定する。また
PMOSを形成する場合には、例えば、不純物に二フッ
化ホウ素(BF2 )を用い、打ち込みエネルギーを30
keV、ドーズ量を3×1013個/cm2 に設定する。
【0021】次いで図2の(3)に示すように、例えば
化学的気相成長法によって、ゲート13側の全面に、酸
化シリコン膜25を、例えば250nmの厚さに成膜す
る。このときの成膜条件としては、例えば流量が250
sccmのシラン(SiH4 )と流量が250sccm
の酸素(O2 )と流量が100sccmの窒素(N2 )
とよりなる反応ガスを用い、成膜雰囲気の温度を420
℃に設定するとともに成膜雰囲気の圧力を13.3Pa
に設定する。続いて通常のエッチバック処理によって、
上記酸化シリコン膜25の2点鎖線で示す部分を除去
し、ゲート13の両側壁に酸化シリコン膜25よりなる
サイドウォール14を形成する。このときのエッチバッ
ク条件としては、例えば、流量が50sccmのオクタ
フルオロシクロブタン(C4 F8 )をエッチングガスに
して、高周波出力を1.2kWに設定するとともに、エ
ッチング雰囲気の圧力を2Paに設定する。
化学的気相成長法によって、ゲート13側の全面に、酸
化シリコン膜25を、例えば250nmの厚さに成膜す
る。このときの成膜条件としては、例えば流量が250
sccmのシラン(SiH4 )と流量が250sccm
の酸素(O2 )と流量が100sccmの窒素(N2 )
とよりなる反応ガスを用い、成膜雰囲気の温度を420
℃に設定するとともに成膜雰囲気の圧力を13.3Pa
に設定する。続いて通常のエッチバック処理によって、
上記酸化シリコン膜25の2点鎖線で示す部分を除去
し、ゲート13の両側壁に酸化シリコン膜25よりなる
サイドウォール14を形成する。このときのエッチバッ
ク条件としては、例えば、流量が50sccmのオクタ
フルオロシクロブタン(C4 F8 )をエッチングガスに
して、高周波出力を1.2kWに設定するとともに、エ
ッチング雰囲気の圧力を2Paに設定する。
【0022】次いで図3の(4)に示す如く、通常のバ
イアススパッタ法によって、ゲート13側の全面にチタ
ン(Ti)膜26を、例えば30nmの膜厚に形成す
る。このときのスパッタ条件としては、例えば、流量が
40sccmのアルゴン(Ar)をスパッタガスに用
い、RFバイアス出力を−50W、直流スパッタ出力を
1kW、堆積温度を200℃、成膜速度を60nm/分
に設定する。
イアススパッタ法によって、ゲート13側の全面にチタ
ン(Ti)膜26を、例えば30nmの膜厚に形成す
る。このときのスパッタ条件としては、例えば、流量が
40sccmのアルゴン(Ar)をスパッタガスに用
い、RFバイアス出力を−50W、直流スパッタ出力を
1kW、堆積温度を200℃、成膜速度を60nm/分
に設定する。
【0023】その後図3の(5)に示すように、急速加
熱アニール処理〔RTA(RapidThermal Annealin
g)〕によって、上記Ti膜26と半導体基板11の上
層のシリコン(Si)およびTi膜26とゲート13の
上層のシリコン(Si)とをシリサイド化反応させて、
半導体基板11の上層とゲート13の上層に、チタンシ
リサイド(TiSi2 )よりなる低抵抗層16を形成す
る。次いで例えばアンモニア過水中に10分間浸漬する
ウェットエッチングを行って、Ti膜26の未反応部分
(2点鎖線で示す部分)を選択的に除去する。続いて9
00℃の不活性ガス〔例えば窒素(N2 )〕雰囲気中に
30秒間のアニール処理を行って、TiSi2 の低抵抗
層16を安定化する。
熱アニール処理〔RTA(RapidThermal Annealin
g)〕によって、上記Ti膜26と半導体基板11の上
層のシリコン(Si)およびTi膜26とゲート13の
上層のシリコン(Si)とをシリサイド化反応させて、
半導体基板11の上層とゲート13の上層に、チタンシ
リサイド(TiSi2 )よりなる低抵抗層16を形成す
る。次いで例えばアンモニア過水中に10分間浸漬する
ウェットエッチングを行って、Ti膜26の未反応部分
(2点鎖線で示す部分)を選択的に除去する。続いて9
00℃の不活性ガス〔例えば窒素(N2 )〕雰囲気中に
30秒間のアニール処理を行って、TiSi2 の低抵抗
層16を安定化する。
【0024】次いで図3の(6)に示す如く、上記低抵
抗層16をエッチングマスクにして、LOCOS酸化膜
12をエッチング処理する。そして、LOCOS酸化膜
12と低抵抗層16との境界のLOCOS酸化膜12の
2点鎖線で示す部分を除去して、半導体基板11を露出
させる。したがって、LOCOS酸化膜12に形成され
ているバーズビーク部分17は除去される。このときの
エッチバック処理条件は、当該第1の実施例中の図3の
(5)で説明したと同様なので、ここでの説明は省略す
る。
抗層16をエッチングマスクにして、LOCOS酸化膜
12をエッチング処理する。そして、LOCOS酸化膜
12と低抵抗層16との境界のLOCOS酸化膜12の
2点鎖線で示す部分を除去して、半導体基板11を露出
させる。したがって、LOCOS酸化膜12に形成され
ているバーズビーク部分17は除去される。このときの
エッチバック処理条件は、当該第1の実施例中の図3の
(5)で説明したと同様なので、ここでの説明は省略す
る。
【0025】続いて図3の(7)に示すように、ゲート
13とゲートサイドウォール14とLOCOS酸化膜1
2とをエッチングマスクにして、半導体基板11の上層
に、前記LDD拡散層15よりも深い状態に不純物を導
入し、ソース・ドレイン領域18を形成する。不純物を
半導体基板11に導入するには、通常のイオン注入法に
よって行う。上記イオン注入条件として、例えばNMO
Sのソース・ドレイン領域18を形成する場合には、例
えば、不純物にヒ素(As+ )を用い、打ち込みエネル
ギーを50keV、ドーズ量を3×1015個/cm2 に
設定する。またPMOSを形成する場合には、例えば、
不純物に二フッ化ホウ素(BF2 )を用い、打ち込みエ
ネルギーを20keV、ドーズ量を1×1015個/cm
2 に設定する。その後アニール処理を行って、ソース・
ドレイン領域18の活性化を図る。以上の如くして、M
OSトランジスタ10が形成される。
13とゲートサイドウォール14とLOCOS酸化膜1
2とをエッチングマスクにして、半導体基板11の上層
に、前記LDD拡散層15よりも深い状態に不純物を導
入し、ソース・ドレイン領域18を形成する。不純物を
半導体基板11に導入するには、通常のイオン注入法に
よって行う。上記イオン注入条件として、例えばNMO
Sのソース・ドレイン領域18を形成する場合には、例
えば、不純物にヒ素(As+ )を用い、打ち込みエネル
ギーを50keV、ドーズ量を3×1015個/cm2 に
設定する。またPMOSを形成する場合には、例えば、
不純物に二フッ化ホウ素(BF2 )を用い、打ち込みエ
ネルギーを20keV、ドーズ量を1×1015個/cm
2 に設定する。その後アニール処理を行って、ソース・
ドレイン領域18の活性化を図る。以上の如くして、M
OSトランジスタ10が形成される。
【0026】または上記第1の実施例で説明したと同様
にして、半導体基板11にLOCOS酸化膜12を形成
した後、さらにMOSトランジスタ10を形成し、その
後LOCOS酸化膜12側におけるMOSトランジスタ
10の低抵抗層16部分を除去することも可能である。
次に上記の場合を、第2の実施例として、図4の製造工
程図により説明する。なお第1の実施例で説明したと同
様の構成部品には同一番号を付す。図4の(1)に示
す、半導体基板11に形成したLOCOS酸化膜12と
MOSトランジスタ10のゲート13とサイドウォール
14とLDD拡散層15と低抵抗層16とを形成する工
程までは、上記第1の実施例の図2の(1)〜図3の
(5)で説明した工程と同様なので、ここでの説明は省
略する。
にして、半導体基板11にLOCOS酸化膜12を形成
した後、さらにMOSトランジスタ10を形成し、その
後LOCOS酸化膜12側におけるMOSトランジスタ
10の低抵抗層16部分を除去することも可能である。
次に上記の場合を、第2の実施例として、図4の製造工
程図により説明する。なお第1の実施例で説明したと同
様の構成部品には同一番号を付す。図4の(1)に示
す、半導体基板11に形成したLOCOS酸化膜12と
MOSトランジスタ10のゲート13とサイドウォール
14とLDD拡散層15と低抵抗層16とを形成する工
程までは、上記第1の実施例の図2の(1)〜図3の
(5)で説明した工程と同様なので、ここでの説明は省
略する。
【0027】その後図4の(2)に示す如く、通常のホ
トリソグラフィーによって、LOCOS酸化膜12側の
低抵抗層16の部分を露出する状態に、レジストよりな
るエッチングマスク31を、低抵抗層16側の半導体基
板11上に形成する。続いて例えば通常のマイクロ波エ
ッチングによって、露出している部分の低抵抗層16
(2点鎖線で示す部分)を除去する。このときのエッチ
ング条件としては、例えば、流量が60sccmの三塩
化ホウ素(BCl3 )と流量が90sccmの塩素(C
l2 )とよりなるエッチングガスを用いて、エッチング
雰囲気の圧力を21.28Paに設定するとともに、マ
イクロ波出力を1kW、高周波出力を50Wに設定す
る。このようにして、LOCOS酸化膜12側の低抵抗
層16(2点鎖線で示す部分)を除去する。
トリソグラフィーによって、LOCOS酸化膜12側の
低抵抗層16の部分を露出する状態に、レジストよりな
るエッチングマスク31を、低抵抗層16側の半導体基
板11上に形成する。続いて例えば通常のマイクロ波エ
ッチングによって、露出している部分の低抵抗層16
(2点鎖線で示す部分)を除去する。このときのエッチ
ング条件としては、例えば、流量が60sccmの三塩
化ホウ素(BCl3 )と流量が90sccmの塩素(C
l2 )とよりなるエッチングガスを用いて、エッチング
雰囲気の圧力を21.28Paに設定するとともに、マ
イクロ波出力を1kW、高周波出力を50Wに設定す
る。このようにして、LOCOS酸化膜12側の低抵抗
層16(2点鎖線で示す部分)を除去する。
【0028】その後、例えばアッシャー処理によって、
上記エッチングマスク31を除去する。続いて図4の
(3)に示すように、ゲート13とゲートサイドウォー
ル14とLOCOS酸化膜12とをイオン注入マスクに
して、半導体基板11の上層に、前記LDD拡散層15
よりも深い状態に不純物を導入し、ソース・ドレイン領
域18を形成する。不純物を半導体基板11に導入する
には、通常のイオン注入法によって行う。上記イオン注
入条件は、前記第1の実施例における図3の(7)で説
明したと同様なので、ここでの説明は省略する。その後
アニール処理を行って、ソース・ドレイン領域18の活
性化を図る。以上の如くして、MOSトランジスタ10
が形成される。
上記エッチングマスク31を除去する。続いて図4の
(3)に示すように、ゲート13とゲートサイドウォー
ル14とLOCOS酸化膜12とをイオン注入マスクに
して、半導体基板11の上層に、前記LDD拡散層15
よりも深い状態に不純物を導入し、ソース・ドレイン領
域18を形成する。不純物を半導体基板11に導入する
には、通常のイオン注入法によって行う。上記イオン注
入条件は、前記第1の実施例における図3の(7)で説
明したと同様なので、ここでの説明は省略する。その後
アニール処理を行って、ソース・ドレイン領域18の活
性化を図る。以上の如くして、MOSトランジスタ10
が形成される。
【0029】上記の製造方法の場合には、MOSトラン
ジスタ10を形成してからLOCOS酸化膜12側の低
抵抗層16を除去したので、LOCOS酸化膜12側の
ソース・ドレイン領域18の接合部と低抵抗層16の接
合部との距離が十分に離れる。
ジスタ10を形成してからLOCOS酸化膜12側の低
抵抗層16を除去したので、LOCOS酸化膜12側の
ソース・ドレイン領域18の接合部と低抵抗層16の接
合部との距離が十分に離れる。
【0030】次に、LOCOS酸化膜12側のソース・
ドレイン領域18の接合の深さを深く形成する場合を、
第3の実施例として、図5,図6の製造工程図(その
1),(その2)により説明する。なお、第1,第2の
実施例で説明したと同様の構成部品には同一番号を付
す。
ドレイン領域18の接合の深さを深く形成する場合を、
第3の実施例として、図5,図6の製造工程図(その
1),(その2)により説明する。なお、第1,第2の
実施例で説明したと同様の構成部品には同一番号を付
す。
【0031】図5の(1)に示すように、例えば熱酸化
法によって、半導体基板(例えば単結晶シリコン基板)
11の表層に酸化シリコン膜41を、例えば10nmの
厚さに形成する。上記熱酸化法の条件としては、例え
ば、酸素(O2 )を8dm3 /分の流量で供給し、85
0℃の温度雰囲気で30分間放置する。次いで例えば化
学的気相成長法によって、上記酸化シリコン膜41の上
面に多結晶シリコン膜42を、例えば55nmの厚さに
成膜する。上記化学的気相成長法の条件としては、例え
ば、流量が500sccmのシラン(SiH4 )と流量
が0.35sccmのホスフィン(PH3 )と流量が5
0sccmのヘリウム(He)とよりなる反応ガスを用
い、成膜雰囲気の温度を580℃に設定するとともに成
膜雰囲気の圧力を79.8Paに設定する。さらに、化
学的気相成長法によって、上記多結晶シリコン膜42の
上面に窒化シリコン(SiN)膜43を、例えば100
nmの厚さに堆積する。このときの化学的気相成長法の
条件としては、例えば、流量が50sccmのジクロル
シラン(SiH2 Cl2 )と流量が200sccmのア
ンモニア(NH3 )と流量が200sccmの窒素(N
2 )とよりなる反応ガスを用い、成膜雰囲気の温度を7
60℃に設定するとともに成膜雰囲気の圧力を70Pa
に設定する。
法によって、半導体基板(例えば単結晶シリコン基板)
11の表層に酸化シリコン膜41を、例えば10nmの
厚さに形成する。上記熱酸化法の条件としては、例え
ば、酸素(O2 )を8dm3 /分の流量で供給し、85
0℃の温度雰囲気で30分間放置する。次いで例えば化
学的気相成長法によって、上記酸化シリコン膜41の上
面に多結晶シリコン膜42を、例えば55nmの厚さに
成膜する。上記化学的気相成長法の条件としては、例え
ば、流量が500sccmのシラン(SiH4 )と流量
が0.35sccmのホスフィン(PH3 )と流量が5
0sccmのヘリウム(He)とよりなる反応ガスを用
い、成膜雰囲気の温度を580℃に設定するとともに成
膜雰囲気の圧力を79.8Paに設定する。さらに、化
学的気相成長法によって、上記多結晶シリコン膜42の
上面に窒化シリコン(SiN)膜43を、例えば100
nmの厚さに堆積する。このときの化学的気相成長法の
条件としては、例えば、流量が50sccmのジクロル
シラン(SiH2 Cl2 )と流量が200sccmのア
ンモニア(NH3 )と流量が200sccmの窒素(N
2 )とよりなる反応ガスを用い、成膜雰囲気の温度を7
60℃に設定するとともに成膜雰囲気の圧力を70Pa
に設定する。
【0032】続いて通常のホトリソグラフィーとエッチ
ングとによって、上記窒化シリコン(SiN)膜43の
2点鎖線で示す部分を除去し、酸化用マスク44を形成
する。このときのエッチング条件としては、例えば、流
量が75sccmのトリフルオロメタン(CHF3 )と
流量が25sccmの酸素(O2 )とよりなるエッチン
グガスを用い、エッチング雰囲気の圧力を5.32P
a、高周波出力を800Wに設定する。
ングとによって、上記窒化シリコン(SiN)膜43の
2点鎖線で示す部分を除去し、酸化用マスク44を形成
する。このときのエッチング条件としては、例えば、流
量が75sccmのトリフルオロメタン(CHF3 )と
流量が25sccmの酸素(O2 )とよりなるエッチン
グガスを用い、エッチング雰囲気の圧力を5.32P
a、高周波出力を800Wに設定する。
【0033】次いで図5の(2)に示すように、通常の
熱酸化法によって、酸化用マスク44に覆われていない
半導体基板11の上層を酸化して、LOCOS酸化膜1
2を、例えば290nmの膜厚に形成する。この熱酸化
法の条件としては、例えば、流量が6sccmの水素
(H2 )と流量が4sccmの酸素(O2 )とよりなる
反応ガスを用い、950℃の温度雰囲気で膜厚が290
nmになるまで放置する。
熱酸化法によって、酸化用マスク44に覆われていない
半導体基板11の上層を酸化して、LOCOS酸化膜1
2を、例えば290nmの膜厚に形成する。この熱酸化
法の条件としては、例えば、流量が6sccmの水素
(H2 )と流量が4sccmの酸素(O2 )とよりなる
反応ガスを用い、950℃の温度雰囲気で膜厚が290
nmになるまで放置する。
【0034】その後例えば、150℃のリン酸(H3 P
O4 )に50分間浸漬するウェットエッチングによっ
て、窒化シリコン膜43(2点鎖線で示す部分)を除去
する。さらに45℃の水酸化カリウム(KOH)水溶液
(3.5規定)に2分間浸漬して、LOCOS酸化膜1
2間の多結晶シリコン膜42(1点鎖線で示す部分)を
除去する。
O4 )に50分間浸漬するウェットエッチングによっ
て、窒化シリコン膜43(2点鎖線で示す部分)を除去
する。さらに45℃の水酸化カリウム(KOH)水溶液
(3.5規定)に2分間浸漬して、LOCOS酸化膜1
2間の多結晶シリコン膜42(1点鎖線で示す部分)を
除去する。
【0035】次いで図5の(3)に示すように、例えば
エッチバック処理によって、2点鎖線で示す部分のLO
COS酸化膜12の上層と酸化シリコン膜41とをエッ
チングすることにより、LOCOS酸化膜12のバーズ
ビーク部分17を除去する。このときのエッチバック条
件としては、例えば、流量が50sccmのオクタフル
オロシクロブタン(C4 F8 )をエッチングガスにし
て、高周波出力を1.2kWに設定するとともに、エッ
チング雰囲気の圧力を2Paに設定する。以上のように
して、バーズビーク部分を除去したLOCOS酸化膜1
2が形成される。
エッチバック処理によって、2点鎖線で示す部分のLO
COS酸化膜12の上層と酸化シリコン膜41とをエッ
チングすることにより、LOCOS酸化膜12のバーズ
ビーク部分17を除去する。このときのエッチバック条
件としては、例えば、流量が50sccmのオクタフル
オロシクロブタン(C4 F8 )をエッチングガスにし
て、高周波出力を1.2kWに設定するとともに、エッ
チング雰囲気の圧力を2Paに設定する。以上のように
して、バーズビーク部分を除去したLOCOS酸化膜1
2が形成される。
【0036】次いで、前記第1の実施例における図2の
(3)〜図3の(5)に示す工程と同様の工程を行っ
て、図6の(4)に示すように、LOCOS酸化膜12
間の半導体基板11にゲート13,ゲートサイドウォー
ル14,LDD拡散層15,低抵抗層16を形成する。
(3)〜図3の(5)に示す工程と同様の工程を行っ
て、図6の(4)に示すように、LOCOS酸化膜12
間の半導体基板11にゲート13,ゲートサイドウォー
ル14,LDD拡散層15,低抵抗層16を形成する。
【0037】その後、図6の(5)に示す如く、ゲート
13とゲートサイドウォール14とLOCOS酸化膜1
2とをイオン注入マスクにして、半導体基板11の上層
に、前記LDD拡散層15よりも深い状態に不純物を導
入し、ソース・ドレイン領域18を形成する。不純物を
半導体基板11に導入するには、通常の斜めイオン注入
法によって行う。この場合のイオン入射角を、例えば4
5°に設定する。また上記イオン注入条件として、例え
ばNMOSのソース・ドレイン領域18を形成する場合
には、例えば、不純物にヒ素(As+ )を用い、打ち込
みエネルギーを50keV、ドーズ量を3×1015個/
cm2 に設定する。またPMOSを形成する場合には、
例えば、不純物に二フッ化ホウ素(BF2 )を用い、打
ち込みエネルギーを20keV、ドーズ量を1×1015
個/cm2 に設定する。その後アニール処理を行って、
ソース・ドレイン領域18の活性化を図る。以上の如く
して、MOSトランジスタ40が形成される。
13とゲートサイドウォール14とLOCOS酸化膜1
2とをイオン注入マスクにして、半導体基板11の上層
に、前記LDD拡散層15よりも深い状態に不純物を導
入し、ソース・ドレイン領域18を形成する。不純物を
半導体基板11に導入するには、通常の斜めイオン注入
法によって行う。この場合のイオン入射角を、例えば4
5°に設定する。また上記イオン注入条件として、例え
ばNMOSのソース・ドレイン領域18を形成する場合
には、例えば、不純物にヒ素(As+ )を用い、打ち込
みエネルギーを50keV、ドーズ量を3×1015個/
cm2 に設定する。またPMOSを形成する場合には、
例えば、不純物に二フッ化ホウ素(BF2 )を用い、打
ち込みエネルギーを20keV、ドーズ量を1×1015
個/cm2 に設定する。その後アニール処理を行って、
ソース・ドレイン領域18の活性化を図る。以上の如く
して、MOSトランジスタ40が形成される。
【0038】上記の製造方法の場合には、MOSトラン
ジスタ40を形成する前にLOCOS酸化膜12のバー
ズビーク部分17を除去し、さらに、ソース・ドレイン
領域18を形成するためのイオン注入のイオン入射角度
を45°に設定したことにより、LOCOS酸化膜12
の縁部と半導体基板11との境界におけるソース・ドレ
イン領域18の接合の深さが深くなる。このため、低抵
抗層16と半導体基板11との距離が十分に離れるの
で、接合リークが低減される。
ジスタ40を形成する前にLOCOS酸化膜12のバー
ズビーク部分17を除去し、さらに、ソース・ドレイン
領域18を形成するためのイオン注入のイオン入射角度
を45°に設定したことにより、LOCOS酸化膜12
の縁部と半導体基板11との境界におけるソース・ドレ
イン領域18の接合の深さが深くなる。このため、低抵
抗層16と半導体基板11との距離が十分に離れるの
で、接合リークが低減される。
【0039】また、上記第3の実施例中の図5の(3)
で説明したエッチバック処理のかわりに、図7に示すよ
うに、例えばレジストよりなるエッチングマスク45を
形成して、LOCOS酸化膜12間の酸化シリコン膜4
1(2点鎖線で示す部分)とLOCOS酸化膜12のバ
ーズビーク部分17とをエッチングにより除去すること
も可能である。
で説明したエッチバック処理のかわりに、図7に示すよ
うに、例えばレジストよりなるエッチングマスク45を
形成して、LOCOS酸化膜12間の酸化シリコン膜4
1(2点鎖線で示す部分)とLOCOS酸化膜12のバ
ーズビーク部分17とをエッチングにより除去すること
も可能である。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1の発明に
よれば、LOCOS酸化膜の上層を選択的にエッチング
するので、LOCOS酸化膜のバーズビーク部分が除去
できる。このため、LOCOS酸化膜側の半導体基板に
深い拡散層を形成することができるので、例えばMOS
トランジスタのような半導体装置の低抵抗層と半導体基
板との距離を十分な距離に確保することがでる。また請
求項2の発明によれば、LOCOS酸化膜側の当該低抵
抗層を除去したので、低抵抗層と半導体基板との距離が
十分に離れる。さらに請求項3の発明によれば、半導体
装置を形成する際に、LOCOS酸化膜側の半導体基板
に斜めイオン注入を行って、LOCOS酸化膜の縁部と
半導体基板との境界における半導体基板に形成される拡
散層の接合深さを深く形成したので、例えば半導体装置
の低抵抗層と半導体基板との距離を十分な距離に確保す
ることができる。よって、上記いずれの発明によって
も、接合リークの低減を図ることが可能になる。
よれば、LOCOS酸化膜の上層を選択的にエッチング
するので、LOCOS酸化膜のバーズビーク部分が除去
できる。このため、LOCOS酸化膜側の半導体基板に
深い拡散層を形成することができるので、例えばMOS
トランジスタのような半導体装置の低抵抗層と半導体基
板との距離を十分な距離に確保することがでる。また請
求項2の発明によれば、LOCOS酸化膜側の当該低抵
抗層を除去したので、低抵抗層と半導体基板との距離が
十分に離れる。さらに請求項3の発明によれば、半導体
装置を形成する際に、LOCOS酸化膜側の半導体基板
に斜めイオン注入を行って、LOCOS酸化膜の縁部と
半導体基板との境界における半導体基板に形成される拡
散層の接合深さを深く形成したので、例えば半導体装置
の低抵抗層と半導体基板との距離を十分な距離に確保す
ることができる。よって、上記いずれの発明によって
も、接合リークの低減を図ることが可能になる。
【図1】第1の実施例の製造工程図である。
【図2】第1の実施例の詳細な製造工程図(その1)で
ある。
ある。
【図3】第1の実施例の詳細な製造工程図(その2)で
ある。
ある。
【図4】第2の実施例の製造工程図である。
【図5】第3の実施例の製造工程図(その1)である。
【図6】第3の実施例の製造工程図(その2)である。
【図7】バーズビーク部分の別の除去方法の説明図であ
る。
る。
【図8】従来例の製造工程図である。
【図9】課題の説明図である。
10 MOSトランジスタ 11 半導体基板 12 LOCOS酸化膜 16 低抵抗層 17 バーズビーク部分 18 ソース・ドレイン領域 40 MOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/76 M 9169−4M
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板に、LOCOS酸化膜で素子
分離領域を形成する方法において、 半導体基板にLOCOS酸化膜の素子分離領域を形成
し、次いで前記素子分離領域間の前記半導体基板に半導
体装置を形成した後、 前記LOCOS酸化膜の上層を選択的にエッチングする
ことによりLOCOS酸化膜のバーズビーク部分を除去
することを特徴とする半導体装置の素子分離領域の形成
方法。 - 【請求項2】 半導体基板に、LOCOS酸化膜で素子
分離領域を形成する方法において、 半導体基板にLOCOS酸化膜よりなる素子分離領域を
形成した後、 前記素子分離領域間の前記半導体基板に半導体装置を形
成し、 その後、前記半導体基板の上層に形成した前記半導体装
置の拡散層の表面に、金属または金属シリサイドよりな
る低抵抗層を形成し、次いで前記LOCOS酸化膜側の
当該低抵抗層を除去することを特徴とする半導体装置の
素子分離領域の形成方法。 - 【請求項3】 半導体基板に、LOCOS酸化膜で素子
分離領域を形成する方法において、 半導体基板にLOCOS酸化膜よりなる素子分離領域を
形成した後、 前記素子分離領域間の前記半導体基板に半導体装置を形
成する際に、LOCOS酸化膜側の半導体基板に斜めイ
オン注入を行って、LOCOS酸化膜の縁部と半導体基
板との境界における半導体基板に形成される拡散層の接
合深さを深く形成することを特徴とする半導体装置の素
子分離領域の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35466191A JPH05166798A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 半導体装置の素子分離領域の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35466191A JPH05166798A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 半導体装置の素子分離領域の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05166798A true JPH05166798A (ja) | 1993-07-02 |
Family
ID=18439056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35466191A Pending JPH05166798A (ja) | 1991-12-18 | 1991-12-18 | 半導体装置の素子分離領域の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05166798A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2763743A1 (fr) * | 1997-05-24 | 1998-11-27 | United Microelectronics Corp | Procede de fabrication d'un siliciure auto-aligne |
EP0949669A2 (en) * | 1998-04-07 | 1999-10-13 | Seiko Epson Corporation | Method of fabricating semiconductor device |
-
1991
- 1991-12-18 JP JP35466191A patent/JPH05166798A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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