JPH05162828A - 輸送用ラック - Google Patents

輸送用ラック

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JPH05162828A
JPH05162828A JP35342891A JP35342891A JPH05162828A JP H05162828 A JPH05162828 A JP H05162828A JP 35342891 A JP35342891 A JP 35342891A JP 35342891 A JP35342891 A JP 35342891A JP H05162828 A JPH05162828 A JP H05162828A
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Tetsuo Fujimura
鉄雄 藤村
Takashi Ichimura
孝 市村
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JFE Steel Corp
Kawatetsu Transportation Co Ltd
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Kawasaki Steel Corp
Kawatetsu Transportation Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 H形鋼等の製品を効率良く安全に船舶に船積
み又は水揚げして海上輸送することの出来るラックを提
供する。 【構成】 ラック1に、ラック1同士の積載を確実にす
るための手段(ガイド板11、懸垂プレート8、係合空
間7等)、製品25の荷動きを防止するための手段(ス
トッパ片12、転がり止め部材18)、製品25の大小
に対応出来る手段(ラック体の連結及び分離、スペーサ
ブロック15)、製品25を容易かつ確実に搭載する手
段(ガイド面13等)等を設けることによって、製品2
5を搭載した状態で船積みして海上搬送した後、搭載し
たままで水揚げすることを可能とすると共に作業の安全
性を高めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、H形鋼、鋼矢板、フラ
ットバー、鋼管、鋼棒さらには帯状薄鋼板を巻回したコ
イル等の鋼製品を海上輸送する際に使用するラックに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、H形鋼等の鋼製品を船舶によって
海上輸送する場合は、製品を2〜3本単位でクレーン等
によってハンドリングし、船倉にばら積みしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来方法
にあっては、1回のハンドリングで対処できる製品の本
数が少ないため作業能率が悪く、長時間、船を岸壁に係
船する必要があった。また、積み込んだ製品を船倉に保
定するため、作業員が船倉に入ってその保定作業を行う
必要があり、常に危険が伴っていた。
【0004】本発明は、こうした問題に鑑み創案された
もので、H形鋼等の鋼製品を効率良く安全に船舶に船積
み又は水揚げして海上輸送することの出来るラックを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのための手段として、
少なくとも二つのラック体2を、前後方向に所望間隔を
開けて配置して構成した。各ラック体2は、底梁部材3
の両側端に側梁部材4を立設し、両側梁部材4に、上端
部に係合孔10を有すると共に、下端縁から上端部付近ま
での中央部を切欠き9を形成した懸垂プレート8を立設
して構成した。そして、両側梁部材4を、前後に間隔を
開けて平行に立設された一対の梁柱部5で構成すること
により、各側梁部材4に、積み重ね時に下位のラック体
2の懸垂プレート8が下方から侵入係合する、下方およ
び外方に開放した係合空間7を形成し、さらに、係合空
間7の下端開口部の側方方向の開口幅を増大させる方向
に傾斜したガイド板11を設けた。
【0006】尚、少なくとも二つのラック体2を、互い
に分離した状態で前後方向に所望間隔を開けて配置して
ラック1を構成しても良いし、底梁部材3で一体的に連
結して前後方向に所望間隔を開けて配置してラック1を
構成しても良い。
【0007】又、各ラック体2の底梁部材3に、底梁部
材3の幅方向に沿って複数のストッパ片12を間隔を開
けて前後方向に揺動自在に軸止し、各ストッパ片12の
底梁部材3に対する揺動自在な軸止を、ストッパ片12
が自重により揺動した状態で底梁部材3上面上に先端部
を突出させるものとすると良い。尚、このストッパ片1
2は、弾材24の弾力によって底梁部材3上面上に突出
するものとすることが出来る。
【0008】各ラック体2の側梁部材4と懸垂プレート
8との間に、上方から見て、懸垂プレート8内側面と側
梁部材4内側面との間に形成される段部を無くす状態
で、上方を外方に傾斜させたガイド面13を設けると良
い。このガイド面13は、側梁部材4の内側端縁に固定
した懸垂プレート8の側梁部材4からの立ち上がり端部
を外方に傾斜させて形成することが出来るし、又、側梁
部材4上端縁と懸垂プレート8との間に補強部材状に取
付けられたガイド面部材14により形成することも出来
る。
【0009】ラック体2の側梁部材4の前後端面の少な
くとも一方に、側梁部材4上に搭載して側梁部材4の高
さ幅を一定量増大させるスペーサブロック15を回動変
位自在に取付けると良い。又、底梁部材3上面に、転が
り止め部材18を取付けても良い。
【0010】側梁部材4の上面に、搭載したラック体2
の滑りを防止すべく、凹凸部19を形成すると共に、側
梁部材4の下面に、下位のラック体2の凹凸部19と嵌
合する嵌合部20を形成すると良い。この場合、側梁部
材4の上面に形成する凹凸部19を突片21とすると共
に、側梁部材4の下面に形成する嵌合部20を、突片2
1が嵌合する凹部22とし、突片21をスプリング23
の弾力によって側梁部材4の上面から突出自在とすると
良い。
【0011】
【作用】および
【実施例】本発明の作用を、実施例を示す図を参照しな
がら以下説明する。本発明による海上輸送用ラック1で
H形鋼等の製品25を船積みする場合、まず製品25を
搭載した複数のラック体2より成るラック1がクレーン
等によって吊り上げ搬送され船倉の床上に載置される。
この場合、ラック体2はその係合孔10に吊り上げ治具
等が係合されて吊り上げ搬送されるが、係合孔10は円
形等の孔として形成されており、フックのような開放部
分を有さない。従って、吊り上げ治具との係合が外れる
ことなく確実に達成され、安全性の点で優れており、吊
り下げ治具の出入りするピンと係合するので、吊り下げ
治具の単純な昇降変位によりその着脱が達成され、着脱
時に吊り下げ治具の細かき横方向の変位を必要とするこ
とがない。
【0012】船倉の床上に載置されたラック1上に、同
じく製品25を搭載したラック1が積み上げられるが、
その場合、上位のラック1のラック体2の係合空間7に
下位のラック1のラック体2の懸垂プレート8が係合す
べく積み上げられる。この係合空間7と懸垂プレート8
とを係合させることによって、ラック1はそのラック体
2同士を積重させて安定姿勢を維持することが出来る。
【0013】本発明においては、ガイド板11を設けた
ので、ラック1同士を積重する際、上下のラック1のラ
ック体2間に多少の位置ずれがあっても、下位のラック
体2の懸垂プレート7が上位のラック体2のガイド板11
に当接して上位のラック体2を適切な位置に案内するの
で、上位のラック1を下位のラック1上に正確に搭載さ
せるのが容易である(図3、4参照)。
【0014】本発明に係るラック1は、少なくとも二つ
のラック体2を、互いに分離した状態で前後方向に所望
間隔を開けて配置して構成する場合(図5)の他、底梁
部材3で一体連結(図6)しても良いが、前者は底梁部
材3の節約や小型化が図れて経済性や収納性そして汎用
性に優れ、後者はH形鋼の長尺状製品25に限らず、長
さの短い製品25さらにはコイル状製品25の搭載も可
能であり、両ラック体2間隔が一定不変であるので、こ
の間隔の一定にセットする手間が省けて吊り下げ治具に
よる吊り下げ作業時の取扱いが便利である。
【0015】ラック体2の底梁部材3に、幅方向にわた
って複数のストッパ片12を設けその自重によって前後
方向に揺動自在とし、先端部を底梁部材3上面上に突出
するようにしたことによって、製品25の底梁部材3幅
方向の荷動きを防止することが出来る。すなわち、底梁
部材3上に搭載された製品25が幅方向に滑り移動する
と、底梁部材3上面上に突出したストッパ片12の先端
部に当接してその動きが阻止され荷動きが防止されるも
のである。
【0016】尚、このストッパ片12は前後方向に揺動
自在としたので、製品25がストッパ片12上に搭載さ
れた場合、そのストッパ12は製品25に押圧されて揺
動し底梁部材3の表面下に移動するので製品25の搭載
を何ら妨げられない。(図7および8参照)。
【0017】このストッパ片12を、弾材24の弾力に
よって底梁部材3上面上に突出するとした場合、製品2
5がストッパ片12上に搭載された際は、その重量によ
って弾材24は収縮してストッパ片12の先端部が底梁
部材3表面下に位置し、製品25が移動した後は弾力の
作用によって上面上に突出するものである(図9および
10参照)。
【0018】ラック体2にガイド面13を設けたことに
よって、製品25をラック1上に搭載する際、製品25
が所定位置よりずれた場合でもガイド面13によって底
梁部材3上に確実に案内される。これによって、製品2
5が側梁部材4の上端面に引っ掛かり、搭載作業に弊害
が生じるといった不都合が発生しない。尚、ガイド面1
3の形成は、側梁部材4の内側端縁に固定した懸垂プレ
ート8の側梁部材4からの立ち上がり端部を外方に傾斜
させて形成するのが最も簡単である(図11参照)。
【0019】又、このガイド面13を、側梁部材4上端
縁と懸垂プレート8との間に補強部材状に取付けられた
ガイド面部材14により形成することによって、ラック
体2における懸垂プレート8の機械的強度を高め、耐久
性の向上を図ることが出来る(図1参照)。
【0020】ラック体2の側梁部材4にスペーサブロッ
ク15を設けることによって、側梁部材4の高さを増大
させることができる。製品25の高さが側梁部材4より
大きく、上位のラック1を下位のラック1に搭載された
製品25上に直接搭載することが出来ない場合は、スペ
ーサブロック15を回動上昇させて側梁部材4上に搭載
させて側梁部材4の高さを増大し、これによってラック
体2同士を接触積重させ、上位のラック1の荷重が下位
のラック1に搭載された製品25にかかることを防止す
ることができ、またこのスペーサブロック15の利用に
より、船倉内において、多数のラック1を積重して形成
される複数の集合体の横方向に隣合ったラック体2の高
さ位置を合わせることができ、これにより横方向に隣合
ったラック体2間に突っ張り力を作用させる等して、船
倉内における集合体の姿勢を安定したものとすることが
できる。(図2、12、13参照)。
【0021】このスペーサブロック15は、側梁部材4
に基端部が回動自在に軸支されたアーム17と、そのア
ーム17の先端部に同じく回動自在に軸支された立方体
形状のブロック片16とで構成することが出来る。アー
ム17をその基端部を軸として回動することによってブ
ロック片16を側梁部材4上に回動上昇させて位置させ
るものである。
【0022】底梁部材3上面に、転がり止め部材18を
設けることによって、製品25の荷動きを防止すること
が出来る(図6参照)。この転がり止め部材18は、適
宜自在に設けるもので、製品25の底梁部材3幅方向の
動きのみでなく、前後方向の動きも防止出来るものであ
る。製品25が短いもので図6に示すラック1に搭載す
る場合に、特に有効である。
【0023】側梁部材4の上面に、上位のラック体2の
滑りを防止すべく、凹凸部19を形成すると共に、側梁
部材4の下面に、下位のラック体2の凹凸部19と嵌合
する嵌合部20を形成することによって、下位のラック
体2に対する上位のラック体2の滑り変位を確実に阻止
することができ、もって積重されたラック1の荷崩れを
防止することが出来る。上下のラック体2同士は、その
懸垂プレート8と係合空間10とが係合することによっ
てその積重組付きが維持されるが、両者の組付きにはい
わゆる遊びがあり、特に底梁部材3幅方向の遊びは大き
い。従って、海上輸送時の船舶の揺れによってラック1
間に同一方向のずれが発生すると、最下位のラック1に
対して最上位のラック1の変位が大きくなり、ラック1
の積重姿勢が不安定となると言う不都合が生じる場合が
ある。凹凸部19と嵌合部20とは、この不都合を確実
に防止するためのものである(図14参照)。
【0024】側梁部材4の上面に形成する凹凸部19を
突片21とすると共に、側梁部材4の下面に形成する嵌
合部20を下位のラック体2の突片21の上端が嵌合す
る凹部22とし、突片21をスプリング23の弾力によ
って側梁部材4の上面に突出自在とすることによって、
製品25の高さに関係なく、突片21と凹部22とを嵌
合させることが出来る。これによって、いかなる大きさ
の製品25を搭載した場合でも、上下のラック体2同士
の積重組付きを確実にし、船舶の揺れによる上下のラッ
ク1間のずれ発生を防止することが出来る。
【0025】尚、図1および図2に示す実施例において
は、懸垂プレート8を山形形状とすると共に、切欠き9
も同じく山形形状とし、下位ラック体2の懸垂プレート
8の上位ラック体2の係合空間7内への侵入係合に、上
位ラック体2の懸垂プレート8が邪魔となることがない
ようにしている。
【0026】以下に、本発明のラック1を使用して製品
25を海上輸送した場合と、従来手段によって海上輸送
した場合を比較した結果を示す。まず、1時間当たりの
船積み量は、従来手段では50トンであったものが本発
明のラック1を使用した場合では150トンと3倍向上
した。同じく1時間当たりの水揚げ量は、従来が90ト
ンであったのに対し本発明のラック1を使用した場合で
は180トンと2倍となった。次に船積み時における船
の停泊時間においては、従来が1隻当たり32.9時間
必要としていたものを本発明のラック1を使用して行っ
た場合においては14.7時間と1/2以上短縮され
た。同じく、水揚げ時においては従来が35.8時間で
あったのが本発明のラック1を使用して行った場合では
14.9時間と約40%に短縮された。こうした結果か
ら、本発明のラック1を使用して海上輸送した場合にお
いては作業能率が、従来より著しく向上したことが分か
る。
【0027】又、荷役時(船積み、水揚げ時)に必要と
する作業員は、従来手段では1台のクレーンに対して4
人(岸壁2人、船内2人)必要であったものが、本発明
のラック1を使用した場合では1人で良い。これは、従
来手段では、2〜3本の製品25をいわゆるばら積みす
るものであったため、船積み、水揚げ時における岸壁や
船内での玉掛け、はずし、クレーン合図、保定、現品確
認等の作業を必要としていたのに対し、本発明のラック
1に製品25を搭載して船積み等することによって、こ
うした作業を省略出来るからである。これによって、本
発明のラック1を使用した場合は、作業の安全性が従来
より向上したことが分かる。
【0028】なお、本発明の輸送用ラック1は、海上輸
送だけにその使用が限定されるものではなく、一般の陸
上輸送にも使用が可能である。
【0029】また、懸垂プレート8の係合孔10は、
“孔”構造に限定されることはなく、積重したラック体
2の分離時に、他方のラック体2への引っ掛かりが発生
しない構成であれば、フック構造としても良い。
【0030】
【発明の効果】このように、本発明のラックは、ラック
の積載を確実にするための手段(ガイド板、懸垂プレー
ト、係合空間等)、製品の荷動きを防止するための手段
(ストッパ片、転がり止め部材)、製品の大小に対応出
来る手段(ラック体の連結及び分離、スペーサブロッ
ク)、製品を容易かつ確実に搭載する手段(ガイド面
等)等、多くの機能を有しているので、容易にH形鋼等
の製品を搭載した状態で船積みして海上搬送した後、搭
載したままで水揚げすることが出来、これによって、従
来のばら積みする手段と比較して、船積みおよび水揚げ
の作業能率が大幅に向上し、製品出荷能力や海上輸送能
力の向上に大きく貢献する。
【0031】又、本発明によるラックを使用することに
よって、船積み、水揚げ時の保定等の人手による作業の
多くを省略出来、これによって安全性も大きく向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラック体の一実施例を示す正面縦
断面図。
【図2】図1に示す一実施例の側面図。
【図3】本発明に係るラック体の一実施例を積載した状
態を示す側面図。
【図4】図3図示実施例の正面縦断面図。
【図5】本発明のラックの一実施例を示す全体斜視図。
【図6】本発明のラックの他の実施例を示す全体斜視
図。
【図7】本発明に施されるストッパ片の一実施例を示す
要部拡大側面図。
【図8】図7に示すストッパ片の要部拡大正面図。
【図9】本発明に施されるストッパ片の他の実施例を示
す要部正面縦断面図。
【図10】本発明に施されるストッパ片のさらに他の実
施例を示す要部正面縦断面図。
【図11】本発明に施されるガイド面の他の実施例を示
す正面図。
【図12】本発明に施されるスペーサブロックの一実施
例を示す要部拡大側面図。
【図13】図12に示したスペーサブロックの正面図。
【図14】本発明に施される凹凸部と嵌合部の一実施例
を示す要部側面図。
【図15】本発明に施される凹凸部と嵌合部の他の実施
例を示す正面縦断面図。
【図16】図15に示す実施例の側面図。
【符号の説明】
1 ; ラック 2 ; ラック体 3 ; 底梁部材 4 ; 側梁部材 5 ; 梁柱部 6 ; 側面壁部 7 ; 係合空間 8 ; 懸垂プレ
ート 9 ; 切欠き 10; 係合孔 11; ガイド板 12; ストッパ
片 13; ガイド面 14; ガイド面
部材 15; スペーサブロック 16; ブロック
片 17; アーム 18; 転がり止
め部材 19; 凹凸部 20; 嵌合部 21; 突片 22; 凹部 23; スプリング 24; 弾材 25; 製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市村 孝 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川鉄運輸株式会社水島製鉄所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底梁部材(3) の両側端に側梁部材(4) を
    立設し、該両側梁部材(4) に、上端部に係合孔(10)を有
    すると共に下端縁から上端部付近までの中央部に切欠き
    (9) を形成した懸垂プレート(8) を立設し、前記両側梁
    部材(4) を、前後に間隔を開けて平行に立設された一対
    の梁柱部(5) で構成することにより、前記各側梁部材
    (4) に、積み重ね時に下位のラック体(2) の懸垂プレー
    ト(8) が下方から侵入係合する、下方および外方に開放
    した係合空間(7) を形成し、該係合空間(7) の下端開口
    部の側方方向の開口幅を増大させる方向に傾斜したガイ
    ド板(11)を設けた少なくとも二つのラック体(2) を、前
    後方向に所望間隔を開けて配置して成る輸送用ラック。
  2. 【請求項2】 少なくとも二つのラック体(2) を、互い
    に分離した状態で前後方向に所望間隔を開けて配置した
    請求項1に記載の輸送用ラック。
  3. 【請求項3】 少なくとも二つのラック体(2) を、底梁
    部材(3) で一体連結して前後方向に所望間隔を開けて配
    置した請求項1に記載の輸送用ラック。
  4. 【請求項4】 各ラック体(2) の底梁部材(3) に、該底
    梁部材(3) の幅方向に沿って複数のストッパ片(12)を間
    隔を開けて前後方向に揺動自在に軸止し、該各ストッパ
    片(12)の前記底梁部材(3) に対する揺動自在な軸止を、
    前記ストッパ片(12)が自重により揺動した状態で前記底
    梁部材(3) 上面上に先端部を突出させるものとした請求
    項1または2または3に記載の輸送用ラック。
  5. 【請求項5】 各ラック体(2) の底梁部材(3) に、該底
    梁部材(3) の幅方向に沿って複数のストッパ片(12)を間
    隔を開けて前後方向に揺動自在に軸止し、該各ストッパ
    片(12)を弾材(24)の弾力によって前記底梁部材(3) 上面
    上に突出させるものとして成る請求項1または2または
    3に記載の輸送用ラック。
  6. 【請求項6】 各ラック体(2) の底梁部材(3) に、該底
    梁部材(3) の幅方向に沿って複数のストッパ片(12)を間
    隔を開けて昇降変位自在に配置し、該各ストッパ片(12)
    を弾材(24)の弾力によって前記底梁部材(3) 上面上に突
    出させるものとして成る請求項1または2または3に記
    載の輸送用ラック。
  7. 【請求項7】 側梁部材(4) と懸垂プレート(8) との間
    に、上方から見て、前記懸垂プレート(8) 内側面と側梁
    部材(4) 内側面との間に形成される段部を無くす状態
    で、上方を外方に傾斜させたガイド面(13)を設けた請求
    項1または2または3または4または5または6にに記
    載の輸送用ラック。
  8. 【請求項8】 ガイド面(13)を、側梁部材(4) の内側端
    縁に固定した懸垂プレート(8) の前記側梁部材(4) から
    の立ち上がり端部を外方に傾斜させて形成した請求項7
    に記載の輸送用ラック。
  9. 【請求項9】 ガイド面(13)を、側梁部材(4) 上端縁と
    懸垂プレート(8) との間に補強部材状に取付けられたガ
    イド面部材(14)により形成した請求項7に記載の輸送用
    ラック。
  10. 【請求項10】 ラック体(2) の側梁部材(4) の両梁柱
    部(5) に、前記側梁部材(4) 上に搭載して該側梁部材
    (4) の高さ幅を一定量増大させるスペーサブロック(15)
    を回動昇降変位自在に取付けた請求項1または2または
    3または4または5または6または7に記載の輸送用ラ
    ック。
  11. 【請求項11】 底梁部材(3) 上面に、転がり止め部材
    (18)を取付けた請求項3に記載の輸送用ラック。
  12. 【請求項12】 側梁部材(4) の上面に、搭載したラッ
    ク体(2) の滑りを防止する凹凸部(19)を形成すると共
    に、前記側梁部材(4) の下面に、下位のラック体(2) の
    凹凸部(19)と嵌合する嵌合部(20)を形成して成る請求項
    1または2または3または4または5または6または7
    または10に記載の輸送用ラック。
  13. 【請求項13】 側梁部材(4) の上面の凹凸部(19)を、
    昇降変位自在な突片(21)とすると共に、前記側梁部材
    (4) の下面の嵌合部(20)を、前記突片(21)の上端が嵌合
    する凹部(22)とし、前記突片(21)をスプリング(23)の弾
    力によって前記側梁部材(4) 上面上に突出自在とした請
    求項12に記載の輸送用ラック。
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