JPH0656232A - 輸送用ラック体収納体 - Google Patents

輸送用ラック体収納体

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JPH0656232A
JPH0656232A JP4361699A JP36169992A JPH0656232A JP H0656232 A JPH0656232 A JP H0656232A JP 4361699 A JP4361699 A JP 4361699A JP 36169992 A JP36169992 A JP 36169992A JP H0656232 A JPH0656232 A JP H0656232A
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rack
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Tetsuo Fujimura
鉄雄 藤村
Takashi Ichimura
孝 市村
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JFE Steel Corp
Kawatetsu Transportation Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Kawatetsu Transportation Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 H形鋼等の製品を輸送する際に使用される多
数のラック体の内、非使用状態にある複数のラック体を
良好にかつ円滑に取扱うことにある。 【構成】 複数のラック体15を搭載支持する主受け梁
2と、この主受け梁2上にラック体15を整列した状態
で係止保持する係合梁3と、吊り下げ部分を提供する大
吊手7とから構成し、多数のラック体15を整然と整列
させて搭載収納した状態で一体的に搬送取扱いすると共
に、安定した相互積重を可能とすることにより、狭いス
ペース内に格納可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、H形鋼、鋼矢板、フラ
ットバー、鋼管、鋼棒さらには帯状薄鋼板を巻回したコ
イル等の鋼製品を輸送する際に使用するラック体を、複
数個まとめて輸送可能に収納する収納体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、H形鋼等の鋼製品を船舶によって
海上輸送する場合は、製品を2〜3本単位でクレーン等
によってハンドリングし、船倉にばら積みしていた。
【0003】しかし、こうした従来方法にあっては、1
回のハンドリングで対処できる製品の本数が少ないため
作業能率が低く、このため長時間、船を岸壁に係船する
必要があった。又、積み込んだ製品を船倉に保定するた
め、作業員が船倉に入ってその保定作業を行う必要があ
り、常に危険が伴っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願出願人は、上記し
た不都合を解消して、製品22を効率良くかつ安全に輸
送および格納するものとして、先に、製品22を搭載す
る底梁部材16の両側端に、下位のラック体15の懸垂
プレート19が侵入係合する係合空間18を有する側梁
部材17を立設し、この側梁部材17に上端部に吊り下
げのための係合欠部20を形成した懸垂プレート19を
立設して成る少なくとも二つのラック体15(図6参
照)で構成される輸送用ラックを出願した。
【0005】このラックを構成するラック体15は、常
にその全てが使用されているとは限らず、殆どの場合、
多数のラック体15を、ラックに組立てられて使用状態
にあるラック体15と一緒に格納および輸送する必要が
あり、この非使用状態にあるラック体15の取扱いが面
倒になると言う問題の発生することが予想される。
【0006】また、製品22の輸送完了後は、多数のラ
ック体15が単品となるが、この単品となったラック体
15を個々に取扱ったのでは、その格納および持ち運び
が極めて面倒となると言う問題の発生することが予想さ
れる。
【0007】そこで、本発明は、上記した問題点を解消
すべく創案されたもので、非使用状態にある複数のラッ
ク体をまとめて一体的に取扱うことができるようにする
ことを技術的課題とし、もって非使用状態にあるラック
体を良好にかつ円滑に取扱うことができるようにするこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る第1の発明の手段は、底梁部材の両側端に側梁部材を
立設し、この両側梁部材に係合欠部を有する懸垂プレー
トを立設すると共に、積み重ね時に下位のラック体の懸
垂プレートが下方から侵入係合する係合空間を形成した
複数のラック体を搭載収納するものであること、複数の
ラック体を並列に整列して搭載する主受け梁を有するこ
と、この主受け梁に搭載されたラック体の両側梁部材の
直下に位置し、このラック体の係合空間に係止する係止
板片を立設すると共に、下位のラック体の懸垂プレート
が貫通突出する係合縦孔を開設して、主受け梁に一体的
に結合された係合梁を有すること、ラック体の側梁部材
と略同じ構造を有し、搭載されたラック体の側梁部材と
並列に位置すべく係合梁に取付けられた吊り下げ部を提
供する少なくとも二対の大吊手を有すること、にある。
【0009】係合梁に対する大吊手の取付けを起倒自在
とすると共に、この大吊手に隣接して上端部に吊り欠部
を形成することにより吊り下げ部を提供する高さの低い
小吊手を係合梁に起倒自在に取付けるのが良い。
【0010】また第2の発明の手段は、底梁部材の両側
端に側梁部材を立設し、該両側梁部材に係合欠部を有す
る懸垂プレートを立設すると共に、積み重ね時に下位の
ラック体の懸垂プレートが下方から侵入係合する係合空
間を形成し、かつ底面に係合凹部を設けた複数のラック
体を搭載収納するものであること、上面に、前記ラック
体の係合凹部に係合可能なズレ止めガイド及び各ラック
体間に位置する倒れ止めガイドを複数突設するととも
に、両外側面には、ラック体の両側梁部材の直下に位置
する受け腕を複数突設した一対の受け梁を有すること、
該受け梁にその外側上方へ張り出すように傾斜状に取り
付けられた少なくとも二対の吊手を有すること、にあ
る。
【0011】
【作用】第1の発明による収納体に対するラック体の搭
載は、クレーン等で吊り下げ搬送してきたラック体を、
ラック体の底梁部材の長手辺が収納体の主受け梁の長手
辺に直交する姿勢で、かつラック体の両側梁部材の係合
空間下端開口部に係止板片を侵入係止させた状態で主受
け梁上に載置することにより達成される。
【0012】この状態で、収納体上に搭載されたラック
体は、収納体の係止板片がラック体の係合空間下端開口
部に係止していることにより、前後左右に変位不能に収
納体上に載置保持されることになり、また係止板片と組
合せ構造物として成形された係合縦孔が、搭載されたラ
ック体の係合空間の直下に位置している。
【0013】また、各係止板片は、ラック体の寸法に合
わせた間隔で設けられているので、各ラック体を上記し
た手順で順に収納体に搭載することにより、各ラック体
は収納体上に並列に整列された状態で搭載収納されるこ
とになる。
【0014】ラック体を搭載収納した収納体は、搭載し
たラック体の側梁部材と並列に起立した姿勢で位置する
少なくとも二対の大吊手により、クレーン等を利用して
目的とする箇所に吊り下げ搬送されると共に、その箇所
にラック体と一緒に格納されるので、搭載した複数のラ
ック体をひとまとめにして取扱うことになる。
【0015】この収納体は、床面上に載置されるだけで
はなく、他の収納体上に積重状に載置することができ
る。すなわち、すでに安置されている収納体上に、吊り
下げ搬送されてきた他の収納体を、下位の収納体の大吊
手の吊り下げプレートが、上位の収納体の大吊手取付け
箇所に設けられた係合縦孔に下方から侵入係合する姿勢
で搭載することにより、上位の収納体は下位の収納体上
に、下位の収納体の大吊手の支持ブロック上に搭載した
状態で、前後左右に変位することなしに積重組付けされ
ることになる。
【0016】この収納体同士の積重組付けは、一方また
は両方の収納体がラック体を収納した状態であっても支
障なく達成される。すなわち、上記した下位の収納体と
上位の収納体との相互位置関係で積重すると、下位の収
納体に収納された各ラック体の懸垂プレートが、対向す
る上位の収納体の係合縦孔に貫通係合し、そきまま上位
の収納体は下位の収納体の大吊手の支持ブロック上、お
よび下位の収納体に搭載されたラック体の側梁部材上に
載置する。
【0017】この際、上位の収納体にラック体が搭載さ
れていても、係合縦孔を貫通して上位の収納体上に突出
した下位の収納体に搭載されたラック体の懸垂プレート
の上端部は、上位の収納体に搭載されたラック体の係合
空間内に侵入するので、上位の収納体に対するラック体
の搭載に支障を与えることはない。
【0018】大吊手とは別に小吊手を設けると共に、大
吊手および小吊手を起倒自在に取付けた場合には、空荷
状態の収納体を積重するに際して、大吊手を倒しておく
ことにより、積重した収納体の組合せ物の高さ寸法を充
分に小さくすることができ、これにより空荷状態の多数
の収納体の格納を、狭いスペースで達成できることにな
る。この際、下位の収納体の起立状態にある小吊手は、
その上端部を上位の収納体の係合縦孔に侵入係合させる
ので、この小吊手の係合縦孔に対する係合により、収納
体の積重状態を安定したものとする。
【0019】なお、空荷状態の収納体を積重するに際し
ては、大吊手を倒した状態で収納体を小吊手を利用して
吊り下げ取扱いするのが、吊り下げ取扱い後、大吊手を
積重現場で倒す必要がないので便利である。また、収納
体にラック体を搭載するに際しては、大吊手を起立させ
ると共に、小吊手を倒しておき、収納体上へのラック体
の搭載に小吊手が邪魔とならないようにする。
【0020】第2の発明による収納体に対するラック体
の収納は、ラック体の底梁部材の長手辺が収納体の受け
梁に直交する姿勢で、ラック体の底梁部材を受け梁の各
倒れ止めガイド間に位置させ、かつラック体の底面の係
合凹部に、受け梁のズレ止めガイドが係合する状態で、
受け梁上に載置することにより達成される。これにより
ラック体は前後左右に変位不能に収納体上に保持され
る。
【0021】ラック体を収納した状態で収納体を積重す
る場合は、下位のラック体の側梁部材の上端面に、上位
の収納体の受け腕を載置する。
【0022】その場合、受け腕下部に設けた段部が側梁
部材の上端角部に係合するとともに、下位のラック体の
懸垂プレート上部が上位のラック体の係合空間内に侵入
する。
【0023】また、空荷状態の収納体を積重する場合
は、下位の収納体の倒れ止めガイド上に、上位の収納体
の受け梁を載置する。この場合、吊手は受け梁の外側上
方へ傾斜状に張り出しているので、積み重ねの障害とな
ることは無く、従って、空荷状態の収納体積み重ね時の
高さを最小に抑えることができる。
【0024】
【実施例】第1の発明の実施例を図1〜図7を参照しな
がら説明する。収納体1は、間隔をあけて平行に配置さ
れた二本のH形鋼により構成された主受け梁2と、この
主受け梁2の外側に適当な間隔をあけて平行に配置され
た一対の角パイプで構成された係合梁3と、この主受け
梁2と係合梁3との間に掛け渡し状に固定されて主受け
梁2と係合梁3とを結合する結合梁4と、四つの大吊手
7と、四つの小吊手11と、から構成(図1および図2
参照)されている。
【0025】結合梁4は、主受け梁2と係合梁3との組
合せ物の前後両端と、大吊手7が取付けられる箇所に設
けられており、大吊手7が取付けられる箇所に設けられ
る結合梁4は、大吊手7を使用しての収納体1の吊り下
げ時、すなわちラック体15を搭載した収納体1の吊り
下げ時に、主受け梁2に作用する荷重を、大吊手7が確
実にかつ安全に支持できる機械的強度を得るために、二
本平行に配置されている。
【0026】両係合梁3は、その相互間隔がラック体1
5の両側梁部材17の間隔と等しく設定されており、そ
れゆえ収納体1上にラック体15を搭載するに際して、
ラック体15の一方の側梁部材17を一方の係合梁3上
に位置合わせすれば、ラック体15の他方の側梁部材1
7は必ず他方の係合梁3上に位置することになり、ラッ
ク体15の収納体1に対する搭載位置合わせが正確に達
成される。
【0027】この両係合梁3の上面には、内側縁部に高
さの低い多数の係止板片6が、ラック体15の幅よりも
わずかに大きい一定間隔で立設されており、各係止板片
6の外側には、係合梁3に上下に貫通して形成された係
合縦孔5の上部開口部が開口している。この係合縦孔5
は、大吊手7が取付けられた係合梁3部分にも開口形成
されているが、係止板片6は大吊手7の取付けられた箇
所には設けられていない。
【0028】大吊手7は、ラック体15の側梁部材17
と略同じ構造および寸法をした支持ブロック10の上端
に、上端部に吊り下げ欠部9(図示実施例の場合、孔構
造となっているが、フック構造としても良い)を形成し
てラック体15の懸垂プレート19と略同じ構造および
寸法に構成された吊り下げプレート8を立設して構成さ
れており、支持ブロック10の内側の下端縁を軸として
起倒自在(図3参照)に取付けられていて、倒れた状態
で対向した大吊手7の吊り下げプレート8同士干渉し合
わないように、この支持ブロック10に対する吊り下げ
プレート8の立設位置を左右にずらしている。
【0029】この大吊手7は、多数のラック体15を搭
載した収納体1の吊り下げ部分を提供するものであるの
で、吊り下げた状態で収納体1の姿勢のバランスを良好
に保つように、前後および左右に対称に四つ配置されて
いる。
【0030】空荷状態の収納体1の吊り下げ部分を提供
する小吊手11(図4参照)は、肉厚三角形状の鋼板を
クランク状に折り曲げ、下辺縁を軸ピン14により係合
梁3の内側面に軸着することにより、係合梁3に起倒自
在に取付けられ、上端部に吊り欠部12(図示実施例の
場合、孔構造となっているが、フック構造としても良
い)を形成した起立部の下部から下端縁部にかけての係
止板片6に対向する部分に切欠き13を形成して構成さ
れている。
【0031】この小吊手11は、大吊手7と同様に収納
体1の吊り下げ部分を提供するものであるので、吊り下
げ状態で収納体1の姿勢のバランスを良好に保つよう
に、大吊手7に隣接して前後左右に対称に四つ配置され
ており、図1図示実施例の場合は、各大吊手7の内側に
隣接して設けて,吊り下げ時の収納体1の姿勢をよりバ
ランス良く保つようにしているが、空荷状態の収納体1
の吊り下げ姿勢が多少傾いても良い場合には、この小吊
手11を各大吊手7の前側または後側に隣接して設ける
ことにより、大吊手7を使用して収納体1を吊り下げた
吊り下げ装置をそのまま使用して、この小吊手11で収
納体1を吊り下げることができる。
【0032】収納体1によるラック体15の収納は、各
ラック体15を、個々に収納体1上に吊り下げ搬送して
きて、ラック体15の係合空間18の下端開口部に係止
板片6を侵入係合させた状態で搭載させることにより達
成される。このラック体15収納状態では、大吊手7は
起立姿勢にあり、各搭載されたラック体15の側梁部材
17の上端面と起立姿勢の大吊手7の支持ブロック10
の上端面とはほぼ同一高さレベルとなる(図1参照)。
【0033】このように、ラック体15を収納した収納
体1に他の収納体1を積重すると、下位の収納体1の大
吊手7の吊り下げプレート8およびラック体15の懸垂
プレート19が、上位の収納体1の係合梁3に開設され
た係合縦孔5に貫通係合するので、上位の収納体1は、
下位の収納体1の支持ブロック10上およびラック体1
5の側梁部材17上に載置することになり、この載置状
態は、吊り下げプレート8および懸垂プレート19の係
合縦孔5に対する係合によりきわめて安定した状態で維
持される。
【0034】この収納体1の積重は、上位の収納体1に
ラック体15が搭載されている場合であっても、係合梁
3の係合縦孔5を貫通して係合梁3上に突出する下位の
収納体1の吊り下げプレート8およびラック体15の懸
垂プレート19の上端部が、上位の収納体1に搭載され
たラック体15に引っ掛かることなしに、その係合空間
18内に侵入するので、支障なく達成される。
【0035】また、空荷状態の複数の収納体1は、大吊
手7を倒し、小吊手11を起立させた状態で積重収納
(図5参照)される。この場合、上位の収納体1は下位
の収納体1の倒された姿勢の大吊手7の支持ブロック1
0上に搭載した状態で、下位の収納体1の小吊手11が
上位の収納体1の係合縦孔5に係合し、この収納体1同
士の積重姿勢を安定に保持する。
【0036】収納体1は、製品22の海上輸送時には、
船倉21内に製品22を搭載して積重されたラック体1
5上、すなわちラック体15を利用して製品22を船倉
21内に船積みした後における船倉21のデッドスペー
スに載置される(図7参照)ことになるが、この際、ラ
ック体15上に載置された収納体1は、下位のラック体
15の懸垂プレート19が係合縦孔5に係合するので、
その載置姿勢はきわめて安定した状態で維持され、また
載置される収納体1は、ラック体15を収納しているか
否かに関係なしに、その積重載置を良好に達成される。
【0037】次に第2の発明の実施例を図8〜図16を
参照しながら説明する。収納体31は、図9に示したよ
うに間隔をあけて平行に配置された二本の角パイプで構
成された受け梁32と、この受け梁32間に略等間隔で
架設された五本の結合梁33と、両受け梁32に取り付
けられた二対の吊手34と、から構成されている。
【0038】両受け梁32の間隔は、図6に示したラッ
ク体15の両側梁部材17の間隔よりも狭く設定されて
いる。そして、両受け梁32の外側には、ラック体15
の両側梁部材17の間隔に対応する複数の受け腕35が
突設されている。なお、該受け腕35の下面と受け梁3
2の外面とに亘って、ラック体15段重ね用の段部36
が設けてある(図16参照)。
【0039】各受け梁32の上面外縁には、ラック体1
5の底面の係合凹部23(図6参照)が係合可能な断面
半円状のラックズレ止めガイド37が、吊手34の部分
を除いて所定間隔毎に突設してあり、また受け梁32の
上面内縁には、支柱の上端に丸パイプを固定した構造の
ラック倒れ止めガイド38が、ラック体15の幅の間隔
毎に突設してある。
【0040】吊手34は断面略「く」字状に形成されて
おり、受け梁32の外側面にブラケット39を介して外
側上方へ傾斜状に張り出した形態で取り付けられてい
る。そして、その上部の垂直部分に吊り孔40が設けて
ある。
【0041】該収納体31によるラック体15の収納
は、ラック体15の底梁部材16の長手辺が収納体31
の受け梁32に直交する姿勢でラック体15の底梁部材
16を受け梁32の各倒れ止めガイド38間に位置さ
せ、かつラック体15の底面の係合凹部23に、受け梁
32のズレ止めガイド37が係合する状態で、受け梁3
2上に載置することより達成される。
【0042】ラック体15を収納した状態で収納体31
を積重(段重ね)する場合は、図8、図16のように下
位のラック体15の側梁部材17の上端面に、上位の収
納体31の受け腕35を載置する。
【0043】その場合、受け腕35下部に設けた段部3
6が側梁部材17の上端角部に係合するとともに、下位
のラック体15の懸垂プレート19上部が上位のラック
体15の係合空間18内に侵入する。
【0044】また、空荷状態の収納体31を積重する場
合は、図12、図14、図15のように下位の収納体3
1の倒れ止めガイド38上に、上位の収納体31の受け
梁32を載置する。この場合、吊手34は受け梁32の
外側上方へ傾斜状に張り出しているので、積み重ねの障
害になることは無く、従って、空荷状態の収納体31積
み重ね時の高さを最小に抑えることができる。
【0045】
【発明の効果】本発明は、上記した構成であるので、以
下に示す効果を奏する。本発明による収納体は、複数の
ラック体を一定姿勢に整列した状態で収納するので、収
納したラック体を使用する際における個々のラック体の
クレーンでの取扱いが容易となり、もってラック体を使
用しての製品の積み込み、積み卸し作業を円滑にかつ効
率良く達成することができる。
【0046】搭載収納した複数のラック体を一体的に取
扱うことができるので、非使用状態にあるラック体の取
扱いを安全にかつ効率良く達成することができ、もって
ラック体の取扱いを良好にかつ円滑なものとすることが
できる。
【0047】一つの収納体に多数のラック体を収納する
ことができると共に、ラック体を収納した状態で積重す
ることができるので、限られたスペースに多数のラック
体を効率良くかつ安全に格納することができ、もって船
倉等の限られた収納空間の有効利用をより効果的に達成
することができる。
【0048】積重姿勢では、下位の収納体または収納さ
れたラック体の一部が上位の収納体に必ず係合するの
で、積重姿勢を安定して保持することができ、もって多
数のラック体の搭載収納を安全に達成維持することがで
きる。
【0049】第1の発明では、大吊手と小吊手とを設
け、両吊手を起倒自在にすることにより、空荷状態での
収納体同士の積重収納スペースを充分に小さくすること
ができ、もって複数の収納体を格納するのに大きなスペ
ースを要することがない。
【0050】第2の発明では、固定状の吊手を受け梁の
外側上方へ張り出すように傾斜状に設けたので、簡単な
構造であるにもかかわらず、空荷状態での収納体同士の
積み重ね時の高さを最小に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例のラック体を収納しかつ
積重した状態を示す全体側面図。
【図2】図1に示した実施例の大吊手および小吊手を省
略した全体平面図。
【図3】図1に示した実施例の大吊手部分の構成を示す
縦断正面図。
【図4】図1に示した実施例の小吊手部分の構成を示す
縦断部分正面図。
【図5】図1に示した実施例の空荷状態での積重状態を
示す全体側面図。
【図6】本発明の収納体に搭載収納されるラック体の一
例を示す全体斜視図。
【図7】ラック体を利用して製品を積み込んだ船倉に対
する本発明の収納体の収納例を示す正面図。
【図8】第2の発明の一実施例のラック体を収納しかつ
積重した状態を示す側面図。
【図9】図8に示した実施例の全体平面図。
【図10】図9のA−A線断面図。
【図11】図9のB−B線断面図。
【図12】図8に示した実施例の吊手部分の拡大正面
図。
【図13】同、吊手部分の拡大側面図。
【図14】図8に示した実施例の空荷状態での積重状態
を示す側面図。
【図15】図14の積重状態の正面図。
【図16】図8の積重状態の正面図。
【符号の説明】
1 収納体 2 主受け梁 3 係合梁 4 結合梁 5 係合縦孔 6 係止板片 7 大吊手 8 吊り下げプレート 9 吊り下げ欠部 10 支持ブロック 11 小吊手 12 吊り欠部 13 切欠き 14 軸ピン 15 ラック体 16 底梁部材 17 側梁部材 18 係合空間 19 懸垂プレート 20 係合欠部 21 船倉 22 製品 23 係合凹部 31 収納体 32 受け梁 33 結合梁 34 吊手 35 受け梁 36 段部 37 ズレ止めガイド 38 倒れ止めガイド 39 ブラケット 40 吊り孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市村 孝 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川鉄運輸株式会社水島製鉄所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底梁部材(16)の両側端に側梁部材(17)を
    立設し、該両側梁部材(17)に係合欠部(20)を有する懸垂
    プレート(19)を立設すると共に、積み重ね時に下位のラ
    ック体(15)の懸垂プレート(19)が下方から侵入係合する
    係合空間(18)を形成した複数のラック体(15)を搭載収納
    する収納体(1) であって、前記複数のラック体(15)を並
    列に整列して搭載する主受け梁(2) と、該主受け梁(2)
    に搭載された前記ラック体(15)の両側梁部材(17)の直下
    に位置し、該ラック体(15)の係合空間(18)に係止する係
    止板片(6) を立設すると共に、下位のラック体(15)の懸
    垂プレート(19)が貫通突出する係合縦孔(5) を開設し
    て、前記主受け梁(2) に一体的に結合された係合梁(3)
    と、前記ラック体(15)の側梁部材(17)と略同じ構造を有
    し、前記搭載されたラック体(15)の側梁部材(17)と並列
    に位置すべく前記係合梁(3) に取付けられた吊り下げ部
    を提供する少なくとも二対の大吊手(7) と、から成る輸
    送用ラック体収納体。
  2. 【請求項2】 係合梁(3) に対する大吊手(7) の取付け
    を起倒自在とすると共に、該大吊手(7) に隣接して上端
    部に吊り孔(12)を開設することにより吊り下げ部を提供
    する高さの低い小吊手(11)を係合梁(3) に起倒自在に取
    付けた請求項1に記載の輸送用ラック体収納体。
  3. 【請求項3】 底梁部材(16)の両側端に側梁部材(17)を
    立設し、該両側梁部材(17)に係合欠部(20)を有する懸垂
    プレート(19)を立設すると共に、積み重ね時に下位のラ
    ック体(15)の懸垂プレート(19)が下方から侵入係合する
    係合空間(18)を形成し、かつ底面に係合凹部(23)を設け
    た複数のラック体(15)を搭載収納する収納体(31)であっ
    て、上面に、前記ラック体(15)の係合凹部(23)に係合可
    能なズレ止めガイド(37)及び各ラック体(15)間に位置す
    る倒れ止めガイド(38)を複数突設するとともに、両外側
    面には、ラック体(15)の両側梁部材(17)の直下に位置す
    る受け腕(35)を複数突設した一対の受け梁(32)と、該受
    け梁(32)にその外側上方へ張り出すように傾斜状に取り
    付けられた少なくとも二対の吊手(34)と、から成る輸送
    用ラック体収納体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113816251A (zh) * 2021-09-08 2021-12-21 江苏顺隆鸿泰电力设备有限公司 一种建筑工程用钢结构的吊装设备
CN114132826A (zh) * 2021-11-26 2022-03-04 沪东中华造船(集团)有限公司 一种稳向架支撑吊运防倾倒装置及吊运方法

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CN114132826B (zh) * 2021-11-26 2023-09-05 沪东中华造船(集团)有限公司 一种稳向架支撑吊运防倾倒装置及吊运方法

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