JPH0515101A - 樹脂モールド型回転電機 - Google Patents

樹脂モールド型回転電機

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Publication number
JPH0515101A
JPH0515101A JP18529091A JP18529091A JPH0515101A JP H0515101 A JPH0515101 A JP H0515101A JP 18529091 A JP18529091 A JP 18529091A JP 18529091 A JP18529091 A JP 18529091A JP H0515101 A JPH0515101 A JP H0515101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
stator
molded
resin layer
thermal expansion
Prior art date
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Pending
Application number
JP18529091A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Shiba
展生 柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP18529091A priority Critical patent/JPH0515101A/ja
Publication of JPH0515101A publication Critical patent/JPH0515101A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステータ14の外周側を合成樹脂でモールド
した回転電機において、ステータ14とモールドされた
合成樹脂との間の隙間をなくし、ガタの発生等を抑制す
る。 【構成】 ステータ14とフレーム9を構成する合成樹
脂との間に、合成樹脂層15を介設し、この合成樹脂層
15は、ステータコア12よりも熱膨張係数が大きく、
フレーム9を構成する合成樹脂よりも熱膨張係数が小さ
いものとされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属で形成されたステ
ータの外周側を合成樹脂でモールドした樹脂モールド型
回転電機、特には樹脂モールド型スッテッピングモータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転電機の回転子の外周を、防水
性、あるいは耐蝕性等を考慮して樹脂モールドすること
が知られている。
【0003】この構成においては、モールドされた合成
樹脂と金属からなるステータとの間に、製造直後には隙
間が存在しないが、経年使用後に合成樹脂と金属のステ
ータとの間に隙間を生じ、この隙間によってステータと
モールドされた合成樹脂との間でガタが発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属からな
るステータと、ステータの外周にモールドされた合成樹
脂との間に、経年使用後の隙間が生じない樹脂モールド
型回転電機を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】この為、本発明は、ラジア
ル方向外周部側に金属で形成されたステータを有するモ
ータの外周部を合成樹脂により覆った樹脂モールド型回
転電機において、前記ステータと、前記合成樹脂との間
に、前記ステータの熱膨張係数よりも熱膨張係数が大き
く、かつ、前記合成樹脂の熱膨張係数より熱膨張係数が
小さい合成樹脂層を介設したものである。
【0006】
【作用】本発明の樹脂モールド型回転電機は、金属で形
成されたステータとモールドされた合成樹脂との間に、
合成樹脂層を有している。この合成樹脂層は、ステータ
の熱膨張係数よりも熱膨張係数が大きく、かつ、モール
ドされた合成樹脂の熱膨張係数よりも熱膨張係数が小さ
い材料から構成されている為、ステータとモールドされ
た合成樹脂との間に1つの隙間が形成される従来の構成
と比較すると、まず、2つの隙間が形成されることにな
る。その第1の隙間は、ステータと合成樹脂層との間の
隙間であり、第2の隙間は、合成樹脂層とモールドされ
た合成樹脂との間に形成される隙間である。これら第1
と第2の隙間は製造直後においては生じておらず、密接
状態にあるが、長い間使用していると各部分の熱膨張係
数の相異によって隙間を生じ、この隙間がわずかながら
拡大する傾向が見られる。
【0007】しかしながら本発明においては、ステータ
と合成樹脂層との間の第1の隙間の間で生じる熱膨張に
よる寸法ずれは、ステータと合成樹脂層との熱膨張係数
の差が比較的小さい為、大きくはならない。
【0008】又、合成樹脂層とモールドされた合成樹脂
との間の第2の隙間においても、合成樹脂層とモールド
された合成樹脂との間の熱膨張係数の差が比較的小さい
為、この第2の隙間も経年使用後に大きな隙間が発生す
ることがなくなる。
【0009】すなわち、本発明は、ステータとモールド
された合成樹脂との間に、合成樹脂層が介在されてい
て、この合成樹脂層の熱膨張係数が、ステータの熱膨張
係数とモールドされた合成樹脂の熱膨張係数との間に設
定されている為、熱膨張係数の差に伴う部材間の急激な
変形が無い。
【0010】この結果、ステータとモールドされた合成
樹脂との密接状態が良好となる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、ステータと外周側のモ
ールドされた合成樹脂との間に長い間使用しても隙間が
生じることが少ないので、この隙間に水分等が浸入する
可能性や、ガタの発生を抑制することが出来る。そし
て、これにより耐久性の優れた樹脂モールド型回転電機
を得ることが出来る。
【0012】
【実施例】以下本発明を自動車内において用いられる樹
脂モールド型ステッピングモータに適用した場合につい
て説明する。
【0013】図1は、ステッピングモータの図中上半分
を断面で示し、図中下半分を外形で示した一部断面図で
ある。このステッピングモータは、出力軸1の一端にピ
ニオンギヤ2が結合され、出力軸1は、ボールベアリン
グ3を介してフロントカバー4の内周面に回転自在に支
持されている。
【0014】出力軸1は、この出力軸1と一体に回転す
る円柱状マグネット16を有し、更に、マグネット16
の外周には、このマグネット16と一体に回転する一対
のロータコア5、6を有し、出力軸1の他端1aはボー
ルベアリング7によって軸支されている。
【0015】ボールベアリグ7は、ベアリングホルダ8
を介して合成樹脂から成るフレーム9に支持されてい
る。
【0016】フレーム9は、概略碗状の部材であり、モ
ールド成形により形成されたものである。
【0017】一対のロータコア5、6の外周には、エア
ギャップ11を介してステータコア12が設けられてい
る。そして、このステータコア12には、コイル13が
巻回されている。
【0018】コイル13が巻回されたステータコア12
の外周には、フレーム9の合成樹脂とは異なる材質の合
成樹脂からなる合成樹脂層15が形成されている。すな
わちステータコア12とコイル13とから構成されたス
テータ14の外周を合成樹脂層15で包み込み、この合
成樹脂層15を介してステータ14がフレーム9に結合
されている。
【0019】このステッピングモータは、図示しないド
ライバからの出力電流によりコイル13が励磁されると
回転磁界がステータ14側に発生し、これにつれてロー
タコア5、6、円柱状マグネット16、及び出力軸1が
回転し、ピニオンギヤ2が回転するものである。
【0020】更に組付けにおいては、ステータコア12
とコイル13とからなるステータ14をあらかじめ組付
けておき、この中に出力軸1、円柱状マグネット16、
及び、ロータコア5、6、とを有する回転子17を組付
ける。尚、フロントカバー4、及びボールベアリング3
の回転子17に対する組付け順序、及び、ボールベアリ
ング7及びベアリングホルダ8の回転子17に対する組
付け順序は任意に採択できる。このようにして、回転子
17とステータ14とをあらかじめ組付けた後、ステー
タ14の外周に合成樹脂層15をモールド成形する。こ
の合成樹脂層15はエポキシ樹脂を使用する。そして、
この合成樹脂層15のモールド成形の後に、フレーム9
を構成する合成樹脂がモールド成形される。そしてフレ
ーム9を構成する合成樹脂は、本実施例ではPBTから
成り、前述のエポキシ樹脂より熱膨張係数が大きな樹脂
を使用している。
【0021】これによってステータコア12は、最も小
さな熱膨張係数を持ち、次に、合成樹脂層15がステー
タコア12よりも大きな熱膨張係数を有し、更にフレー
ム9を構成する合成樹脂が最も大きな熱膨張係数を有し
ている。
【0022】本実施例によるステッピングモータの様々
な使用状態を考えると、ステータコア12と、フレーム
9を構成する合成樹脂との熱膨張係数の差が著しく大き
くなるような設定となり、前記両部材間に隙間を生じ易
くなることがありうる。しかしながらステータ12と、
フレーム9を構成する合成樹脂との間に、前記夫々の部
材の夫々の熱膨張係数の間に設定された熱膨張係数を有
する合成樹脂層15を介在している為、使用中において
急激な熱膨張の差を生ずることがなくなり、ステータ1
4とフレーム9を構成する合成樹脂との間に大きな隙間
が生じることがなくなる。
【0023】尚、上記実施例では、合成樹脂層15とし
てエポキシ樹脂を用いたが、この合成樹脂層15の材質
は、フレーム9を構成する合成樹脂と同一でもよく、例
えば、合成樹脂の中に配合されるフィラーの量を変えて
実質的に2つの合成樹脂の熱膨張係数に差を持たせる構
成でもよい。又、合成樹脂層15としては、種々の合成
樹脂の他、合成ゴムを用いてもよい。更に、この合成樹
脂層は、所謂接着剤と称される材料を用いて、ステータ
コア12とフレーム9との間の隙間に充填されるもので
あってもよい。又、合成樹脂層15として合成ゴム等の
弾性を用いた場合には、回転子17の回転に伴う騒音の
発生を抑制できる。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すステッピングモータの一
部断面図。
【符号の説明】
9 フレームを構成する合成樹脂 12 ステータコア 13 コイル 14 ステータ 15 合成樹脂層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ラジアル方向外周部側に金属で形成され
    たステータを有するモータの外周部を合成樹脂により覆
    った樹脂モールド型回転電機において、 前記ステータと、前記合成樹脂との間に、前記ステータ
    の熱膨張係数よりも熱膨張係数が大きく、かつ、前記合
    成樹脂の熱膨張係数より熱膨張係数が小さい合成樹脂層
    を介設したことを特徴とする樹脂モールド型回転電機。
JP18529091A 1991-06-28 1991-06-28 樹脂モールド型回転電機 Pending JPH0515101A (ja)

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JP18529091A JPH0515101A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 樹脂モールド型回転電機

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JP18529091A JPH0515101A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 樹脂モールド型回転電機

Publications (1)

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JPH0515101A true JPH0515101A (ja) 1993-01-22

Family

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JP18529091A Pending JPH0515101A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 樹脂モールド型回転電機

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504537A (ja) * 2000-07-18 2004-02-12 アルカテル 真空ポンプのためのモノブロックハウジング
JP3612715B2 (ja) * 1996-03-07 2005-01-19 セイコーエプソン株式会社 モータ及びその製造方法
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WO2021200052A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 日本電産株式会社 モータ
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