JPH0514551B2 - - Google Patents

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JPH0514551B2
JPH0514551B2 JP12340886A JP12340886A JPH0514551B2 JP H0514551 B2 JPH0514551 B2 JP H0514551B2 JP 12340886 A JP12340886 A JP 12340886A JP 12340886 A JP12340886 A JP 12340886A JP H0514551 B2 JPH0514551 B2 JP H0514551B2
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JP
Japan
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aji
gonorrhea
ultrafiltration membrane
heating
rice
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JP12340886A
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Yoshihiko Endo
Michio Harada
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Kikkoman Corp
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Kikkoman Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、味淋、酒精含有甘味調味料、味淋風
調味料等(以下、総称して味淋類という)の製造
法、特に熟成した味淋類の醪を圧搾して得られた
液汁を限外濾過膜を用いて濾過することにより、
加熱火入、〓引き及び清澄濾過を必要とせず、そ
のまま製品味淋類を得ることができる画期的な味
淋類の製造法に関する。 常法通り熟成した味淋類の醪を圧搾して得られ
た液汁には、原料由来の混濁物質、加水、加熱、
あるいは焼酎を混ぜた場合に混濁する、いわゆる
煮切り蛋白、諸々の起源から醪に混入し、増殖し
た酵母、細菌等の微生物、及び味淋類の製造に関
与したアミラーゼ、プロテアーゼ等の各種酵素
等、味淋類にとつて好ましくない成分が残留し、
これらは極微細又は可溶化しているため肉眼では
混濁とは認められないが、いわゆる製成工程の加
熱火入により熱変性し不溶性の混濁物質となり取
り除くことができるようになる。しかしこの熱変
性した混濁物質は、極微細なものであるため、加
熱火入後、凝集剤を添加するなどして一定期間静
置し充分に凝集、重合、沈停させるいわゆる〓引
きを行ない、次いで、上澄液を珪藻土等の濾過助
剤を加えた清澄濾過を行なわなけらば完全に取り
除くことができない。 この加熱火入後の〓引き操作は、現状では数日
を要するを普通としているが、この操作を無造作
に廃止又は短縮すれば、熱変性した混濁物質の凝
集、重合が充分に行なわれず、極微細なため清澄
濾過によつても完全に取り除くことができず、こ
の熱変性した混濁物質は容器に詰めた後、現在業
界で常識になつている如く徐々に凝集し、肉眼で
も明確に混濁として認められ、商品価値を著しく
損なうものである。 このようなことから、従来、味淋類を加熱火入
すれば、味淋類がかなり増色したり、香味が劣化
したりして、その品質が損なわれる恐れがあるに
も拘らず、冒頭でも述べた如き味淋類にとつて好
ましくない成分を完全に取り除くため、加熱火入
及び〓引きが実施されている現状にある。 そこで、本発明者等は、味淋類の製成工程の加
熱火入及び〓引き操作を全く行なうことなく、前
記味淋類にとつて好ましくない成分を取り除くこ
とができれば、味淋類業界にとつて多大の貢献と
なることに着目し、種々検討を行なつた結果、熟
成した味淋類の醪を圧搾して得られた液汁を分画
分子量150000以下の限外濾過膜を用いて濾過する
ことにより、該液中に残留する混濁物質、煮切り
蛋白、微生物及び各種酵素等味淋類にとつて好ま
しくない成分を殆ど完全に取り除くことができ、
切熱火入れ〓引き清澄濾過を行なうことなく、非
常に澄明で、しかも煮切りを生ぜず、長期保存し
ても香味、品質の劣化がなく、香品質の味淋類が
得られることを知り、この知見に基づいて本発明
を完成した。 即ち、本発明は、熟成した味淋類の醪を圧搾し
て得られた液汁を分画分子量150000以下の限外濾
過膜を用いて濾過することを特徴とする味淋類の
製造法である。 以下、本発明を詳細に説明する。 先ず、本発明において熟成した味淋類の醪とし
ては、蒸した粳米又は糯米に、米麹と水とアコー
ルを混和し、該粳米又は糯米をアルコールの存在
下で麹菌酵素で糖化熟成して得られた、通常の熟
成味淋醪;蒸した粳米又はα化した澱粉に酸又は
α−アミラーゼ等の酵素剤を作用させ、該粳米の
澱粉又は該α化した澱粉の95%以上を液化し、該
液化物をそのままアルコール及び米麹と共に仕込
み、糖化熟成した、酒精含有甘味調味料の醪;蒸
した穀類又はα化した澱粉原料を主原料とし、こ
れに米麹(又は糖化酵素)、食塩、水を加えて仕
込み、更に必要により酵母、乳酸菌を加え、発酵
熟成して得られた味淋風調味料(発酵調味料);
及び上記味淋風調味料にアルコール、水、米麹及
び澱粉質原料を加え、糖化熟成して得られた醪等
が挙げられる。 次に、本発明において用いる限外濾過膜の例と
しては、アミコン社(Amicon Corporation)製
のダイアフロー限外濾過膜、日本真空技術株式会
社製のダイアフイルター、バイオエンジニアリン
グ株式会社製のダイアフイルター膜等が挙げられ
る。そして本発明において用いる限外濾過膜は分
画分子量(限外濾過膜を完全に通過し得ない最小
の分子量)が150000以下の限外濾過膜が挙げられ
る。即ち分画分子量が150000を超えると、濾過速
度は早いが、分子量がそれ以上の混濁物質、酵素
蛋白等を完全に取り除くことはできないので、長
期にわたつて品質の安定な味淋類を得ることが困
難になる。そして、特に分画分子量が5000〜
70000の限外濾過膜が好適である。 次に、このような限外濾過膜の具体例として
は、例えばUM10(分画分子量10000)、UM20E
(同20000)、PM10(同10000)、PM30(同30000)、
XM50(同50000)(以上いずれもアミコン社製ダ
イアフロー限外濾過膜の商品名)、G−10T(同
10000)、HFA−180(同15000)、HFA−200(同
20000)、HFA−300(同30000)(以上いずれもバ
イオエンジニアリング社製ダイアフイルター膜の
商品名)、G−10T(同10000、日本真空技術社製
ダイアフイルターの商品名)等が挙げられる。 次に、上記圧搾して得られた液汁を限外濾過膜
により濾過処理するには、適当な濾過処理装置を
選んで行なうことができるが、例えば耐圧かつ密
閉状につくられた容器の底部付近に設けられた耐
圧性の合成樹脂などで作られた多孔板の上に、限
外濾過膜をセツトし、上部に液汁投入口及び圧力
調整器を、そして底部に濾過液排出口を有し、該
液汁投入口より液汁を入れ、圧力調整器を通じて
圧縮空気又は窒素ガスを1〜10Kg/cm2の圧力で圧
入し、該容器内の液汁を攪拌しながら限外濾過膜
による濾過を行ない、濾過排出口より濾過液を得
るようになつている処理装置が挙げられる。この
ような装置としては例えばアミコン社製の撹拌セ
ル方式スタンダードセルモデル402、限外濾過器
モデルTC−1等が挙げられる。 圧搾した味淋類液汁の濾過速度(透過速度)は
圧力、限外濾過膜の種類、その表面積等によつて
も異なるが、例えば上記のスタンダードセルモデ
ル402に限外濾過膜PM30(分画分子量30000)を
セツトして処理する場合は2Kg/cm2(ゲージ圧)
で流速2〜20ml/cm2/時間である。 次に、本発明の利点を挙げると次の通りであ
る。 (1) 味淋類は、加水、加熱或いは焼酎を混ぜた場
合に混濁する、いわゆる煮切り成分を含有して
おり、調理又は加工などの際煮切り(混濁)を
生じ、商品価値を著しく損なう欠点を有してい
る。そこで、従来は味淋類を加熱火入し、上記
成分を強制的に加熱変性させ、凝集剤を加えて
〓として沈停させ、清澄濾過により取り除いて
いる。しかし、この方法は、加熱火入のための
設備費、燃料費等の経済的負担がかなり大き
く、そしてこれが最も重要なこであるが、味淋
類がかなり増色したり、香味が劣化したりし
て、その品質を損なう恐れがある。さらに加熱
によつて発生する混濁物質は非常に微細である
ため味淋類の中に浮遊して沈停せず、凝集剤の
添加、数日の〓引き操作及び清澄濾過を必要と
する。 このような現状に対して、本発明によれば前
記煮切り成分等を殆ど完全に除去できるので、
加熱火入、〓引き及び清澄濾過を全く行なうこ
となく、色調が殆ど変化せず、非常に澄明であ
り、しかも煮切りを生じない味淋類を得ること
ができる。 (2) また、本発明で得られる味淋類は、種々の起
源から醪に混入し増殖した酵母、細菌等の微生
物及び味淋類の製造に関与した各種のアミラー
ゼ、プロテアーゼ等が殆ど完全に除去されてい
るため、加熱火入を行なわなくても、、長期保
存に対して、腐敗したり、風味が劣化したりす
ることがなく、品質安定性が高い。 (3) 更にまた、本発明で得られる味淋類は、必要
により火入を行なつた場合、増色が少なく、ま
た長期保存した場合も増色が少ない。また、火
入により発生する〓量が非常に少なく、従つて
〓引き操作及び清澄濾過が簡単である。 以下、実施例を示して、本発明を具体的に説明
する。 実施例 1 下記区分A〜Cに示す如き方法に従つて、それ
ぞれA〜Cの味淋類を製造した。 区分A;糯白米2Kgを常法により洗滌、浸漬、
水切し、蒸糯して蒸糯米2.4Kgを得、これを米麹
400g及び40%アルコール1440mlと共に仕込み、
25℃で60日間糖化熟成し、次いで圧搾し、25℃で
5日間静置し、上澄液を綿濾過して対照の味淋を
得た。 区分B;上記Aで得られた対照の味淋をPM10
(分画分子量10000、アミコン社製)限外濾過膜を
備え付けた限外濾過器に入れて濾過(窒素ガスに
よりゲージ圧力4Kg/cm2をかけつつ濾過)し、本
発明の味淋を得た。 区分C;精白した粳米2Kgを常法により洗滌、
浸漬、水切し、蒸〓して蒸粳米2.4Kgを得、これ
を水880ml及び0.8gのα−アミラーゼ剤(YA3−
6、近畿ヤクルト社製)を混和し、70℃で40時間
保持し、糯米の澱粉をほぼ完全に液化(加水分
解)した。次いで、この液化物を米麹400g及び
99%アルコール560mlと共に仕込み、25℃で10日
間糖化熟成させ、次いで圧搾し、25℃で5日間静
置し、上澄液を綿濾過して、酒精含有甘味調味料
を得た。次いでこの調味料を上記区分Bと同様に
して限外濾過を行ない、本発明の酒精含有甘味調
味料を得た。 次に、上記で得られたA〜Cの味淋類について
混濁性、火入増色度及び増色安定性、諸酵
素除去率及び保存安定性について調べたとこ
ろ、それぞれ第1〜第4表に記載の如き結果が得
られた。
【表】 この場合、加水混濁とは、味淋に等量の蒸留水
を混和したもの、加酎混濁とは等量の50%エタノ
ールを添加したもの、加熱混濁とは沸騰水中で10
分間加熱したものである。 混濁液の測定値は70以上はサエが悪く、100以
上の混濁(白ボケ)と判定され、50付近に於いて
はサエは良好であり、更に30以下は非常に澄明で
あると判断される。
【表】 また、増色度は測定値は、光電光度計における
430nm(10mmセル)のO.D.値で示した。 また、表中の3ヶ月の増色比とは、貯蔵後3ヶ
月目各味淋類のO.D.値から初発O.D.値を差し引
いた値(△O.D.)を、対照のO.D.値を100とした
場合の比で示した。
【表】 (注) 第3表における酵素力価の測定は下記の
方法にて行なつた。
α−アミラーゼ;青色デンプンポリマーネオア
ミラーゼテスト「第一」を用いて、30℃、30分反
応させ、国際単位で示した。(Cska.M.etal Clin
chim Acta 26.437,1969) プロテイナーゼ;国税庁所定分析法注解P222
によつて、1分間に1μgのチロシンを生成する
酵素量を1単位とした。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熟成した味淋類の醪を圧搾して得られた液汁
    を分画分子量150000以下の限外濾過膜を用いて濾
    過することを特徴とする味淋類の製造法。
JP61123408A 1986-05-30 1986-05-30 味淋類の製造法 Granted JPS62282567A (ja)

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JP61123408A JPS62282567A (ja) 1986-05-30 1986-05-30 味淋類の製造法

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JPS62282567A JPS62282567A (ja) 1987-12-08
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2601700B2 (ja) * 1988-10-13 1997-04-16 寳酒造株式会社 みりんの製造方法
JP3901273B2 (ja) * 1997-03-24 2007-04-04 キユーピー株式会社 酢酸含有液体調味料

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JPS49117694A (ja) * 1973-03-22 1974-11-11
JPS59143581A (ja) * 1983-02-04 1984-08-17 Hakutsuru Syuzo Kk 劣化しない生酒の製造方法

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