JPH0514356Y2 - - Google Patents

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JPH0514356Y2
JPH0514356Y2 JP1987170059U JP17005987U JPH0514356Y2 JP H0514356 Y2 JPH0514356 Y2 JP H0514356Y2 JP 1987170059 U JP1987170059 U JP 1987170059U JP 17005987 U JP17005987 U JP 17005987U JP H0514356 Y2 JPH0514356 Y2 JP H0514356Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は磁気カード処理装置に関し、特に磁気
カードへの書込みを高位置精度で行なえる磁気カ
ード処理装置に関するものである。
[従来の技術及びその問題点] 例えば、磁気カード(以下、カードという)に
配設した磁気ストライプに所定のデータを書込む
機能、または予め磁気ストライプに書込まれてい
るデータを読込む機能等を有した磁気カード処理
装置は公知の技術である。
これらの装置においては書込み開始位置を決定
するのはカードの先頭エツジを検出することによ
り行なうのみであり、データの書込み量が多くな
るとその書込み位置誤差が累積され、後尾エツジ
近傍の書込み位置においては大きな位置誤差を生
む結果となる。
このため、高い位置精度で書込まなければなら
ない場合、上述のような位置誤差の発生は大きな
問題点として挙げられる。
また、カードのエツジ検出により書込みを開始
する技術には、以下の2例がある。
まず、第1の従来例として、昭和58年5月12日
に出願された特願昭58−83937(特開昭59−
297463)号の磁気カードの書込み装置がある。第
1の従来例は、検出手段により搬送される磁気カ
ードの後方の端部を検出したときに、磁気カード
への書込みを開始できるように、検出手段より搬
送方向の下流に磁気ヘツドを設けた書込み装置を
開示している。
しかなしながら、第1の従来例は、磁気カード
の前方から後方に一連の書込みが行われる構成の
ため、後方に書込みが到達したとき、及び、後方
での書込みに際しては、書込み位置の誤差発生を
避けることはできなかつた。
また、第2の従来例として、昭和55年7月18日
に出願された実願昭55−101409(実開昭57−
26767)号の磁気書込み装置がある。第2の従来
例も、上述した第1の従来例と同様に、搬送され
る磁気カードの一端面を検出したときから媒体
(磁気カード)への書込みを一連の書込みとして
開始する技術が開示されている。
第2の従来例の場合には、磁気ヘツドとセンサ
ーが一体となつて移動可能に設けられており、セ
ンサーが媒体(磁気カード)端面を捕捉した時点
から、磁気ヘツドが磁気ストライプへの書込みを
開始している。
このように、第2の従来例の場合にも、第1の
従来例の場合と同様に、最初の書込み位置を得る
ために、センサーによる媒体(磁気カード)端面
の捕捉が必要なのであつて、磁気ストライプに書
込みが行われ、一連の書込みが終了する近傍で
は、位置精度に誤差が累積してしまうことは明ら
かである。
本考案は、上述した従来例の問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とすることろは、2
つに分離可能な磁気カードの前半券と後半券のそ
れぞれにデータを書込む場合、各半券に対して高
い位置精度で書込める磁気カード処理装置を提供
する点にある。
[問題点を解決するための手段] 上述した問題点を解決するために、本考案に係
る磁気カード処理装置は、2つに分離可能な磁気
カードの前半券と後半券のそれぞれにひとつ以上
のブロツクデータを書込む磁気カード処理装置に
おいて、搬送される前記磁気カードの先頭エツジ
を検出する第1の検出手段と、前記第1の検出手
段より搬送方向上流で、搬送される前記磁気カー
ドの後尾エツジを検出する第2の検出手段と、前
記第1の検出手段が前記先頭エツジを検出した場
合に、ブロツクデータの書込み位置が前記磁気カ
ードの前半券となり、且つ、前記第2の検出手段
が前記後尾エツジを検出した場合に、ブロツクデ
ータの書込み位置が前記磁気カードの後半券とな
る様に、前記第1、第2の検出手段の間に配した
磁気ヘツドとを備える。
[作用] 以上の構成によれば、2つの分離可能な磁気カ
ードの前半券と後半券のそれぞれにブロツクデー
タを書込む場合の書込み位置を、別々の検出手段
から正確に得ることができる。
[実施例] 以下、添付図面を参照して本考案に係る好適な
実施例を説明する。
まず、本実施例の概略を以下に説明すると、搬
送されるカードに所定のデータを書込む磁気カー
ド処理装置において、搬送されるカードの先頭エ
ツジを検出する第1の検出手段と、搬送されるカ
ードの後尾エツジを検出する第2の検出手段との
両方を備える。さらに上記の第2の検出手段の位
置より搬送方向下流に所定の距離だけ離れた位置
に磁気ヘツドを配設し、このような位置関係に基
づいた書込み処理を以下に述べる書込手段に基づ
いて行なう。即ち、上述の第1の検出手段により
先頭エツジを検出すると第1の書込手段により磁
気ヘツドでもつてカードに所定のデータを書き始
める。
そして、先頭エツジ近傍より所定のデータの書
込みを開始し、書込手段による所定のデータの書
込みを終了すると、次に上述の第2の検出手段に
よる後尾エツジの検出を行なう。この第2の検出
手段により後尾エツジを検出すると、後尾エツジ
に基づいた書込み開始位置でもつて書込み処理を
行なう。
以上の如く、カードへの書込みを行なう本考案
の磁気カード処理装置の一実施例を添付図面を参
照しつつ、以下に詳細に説明する。
第1図は本実施例の磁気カード処理装置の構成
を示す概略的な一部切欠正面図であり、第2図は
第1図のA−A′断面図である。
第1図、第2図において、1は本実施例の磁気
カード処理装置(以下、本装置という)であり、
カードは矢印Iの方向に挿入される。本装置1の
外装は箱体錠に形成した外壁2により覆われ、第
1図の正面側は正面2a、反対側の対向面は後面
2bである。この後面2bに関しては後述する制
御部26用のインターフエース等に利用する開口
部が設けられている。またカード挿入側は左側面
2c、カード排出側は右側面2dである。左側面
2c、右側面2dにおいて、後述するカードの挿
入部及び排出部に該当する部分はそれぞれ開口さ
れている。
また、本装置1のほぼ中央の高さには搬送方向
のカード幅より若干離間した断面ほぼ「コ」の字
形の側縁ガイド3a,3bと、カードの案内路と
なる上部ガイド板4a、下部ガイド板4bとを溶
接等により一体化し、一方の側縁ガイド3aを正
面2aに取り付け、他方の側縁ガイド3bを両側
縁ガイド幅だけ正面2aより離間した位置に立設
させた中間板2eに取り付けている。
さらに、カードの搬送時にカードの一方の側縁
を押圧し、側縁ガイド3bに他方の側縁を密接さ
せてカードの位置決めをするカード押圧部5をカ
ード挿入側近傍の正面2aに設け、そのカード押
圧部5より延びるアーム5aの先端に設けたロー
ラ5bを矢印L方向にばね機構でもつて押圧させ
る構成となつている。
また、正面2aと中間板2e間には同形状の2
本のシヤフト6,7が同一な高さに平行に軸架さ
れている。そしてシヤフト6,7の所定位置には
第2図の如く、縦方向、横方向共に整列した同形
状の4個のロータ8a〜8dが固着されている。
またシヤフト6,7の正面より突出する先端部に
はそれぞれ歯付きプーリ9,10が取り付けられ
ており、これら歯付きプーリ9,10にはタイミ
ングベルト11が懸回されている。さらにタイミ
ングベルト11を矢印U方向に回転させるモータ
12が正面2aに固着され、モータ12のモータ
回転軸12aの先端部にはタイミングベルト11
を送る駆動プーリ13が装着されている。尚、モ
ータ回転軸12aは矢印V方向に回転され、これ
によつて歯付きプーリ9,10は同一な量回転す
る。またロータ8a〜8dのそれぞれの周面の一
部が下部ガイド板4bの上部に突出するように両
ガイド板に開口部14,15を設けている。
そして、外壁2の上面2fの4箇所の位置には
ほぼ「く」の字形をしたアーム16〜19が下方
向を向くように回動可能に設けられている。そし
て各々のアーム16〜19の先端近傍には摩擦係
数が高く、カードの破損を及ぼさないゴム等から
成るローラ16b,17b,18b,19b(ロ
ーラ18b,19bに関しては図示していない)
が回転自在に取り付けられている。尚、ロータ8
a〜8dの開口部14,15より突出する周面に
圧接するようローラ16b〜19bは不図示のバ
ネ部材で矢印M方向に押圧されている。
さて、搬送されるカードに設けた磁気ストライ
プの通過位置には磁気による書込み磁気ヘツド2
0及び読出し磁気ヘツド21がそれぞれ配設され
ている。これら磁気ヘツドの対向位置にはカード
の磁気ストライプ面を各磁気ヘツドに圧接するた
めのローラ22及び23が中間板2eに軸支され
ている。またローラ22を回転可能に軸着したシ
ヤフト24にはローラ22と共にカードの搬送距
離に正確に応動して回転するロータリーエンコー
ダ25が取り付けられており、カードの搬送距離
に応じてパルスを出力する。このロータリーエン
コーダ25は光学式であり光検出用のスリツトの
設けられた回転円盤26を備えている。
また、カード挿入側の側縁ガイド3aと側縁ガ
イド3bのほぼ中央にはカードの後尾エツジを検
出する後尾エツジセンサ27が取り付けられ、こ
の後尾エツジセンサ27は下側を例えばLED
(light emitter device)の発光部、上側を受光部
とした光検出回路である。この後尾エツジセンサ
27と同様の構成から成り且つ、先頭エツジの検
出する先頭エツジセンサ28を後尾エツジセンサ
27より搬送方向下流且つカード搬送路幅のほぼ
中央に取り付けている。これらエツジセンサ及び
各磁気ヘツドの正確な位置関係については第4図
〜第6図を用いて後述する。
また、外部装置とのインターフエース及び本装
置1全体の制御を行なう制御部29を後面2bに
取り付けている。この制御部29は特に後面2b
内側に内設する必要はなく、必要に応じて外壁に
周設しても良い。
以上の如く構成される磁気カード処理装置の回
路構成を第3図の概略回路図に従つて以下に説明
する。
制御部29は読込み磁気ヘツド21、書込み磁
気ヘツド20、ロータリーエンコーダ25、モー
タ12、先頭エツジセンサ28、後尾エツジセン
サ27を制御する回路構成を有している。
まず、30は外部装置との間でデータの入出力
を行なうインターフエース部であり、31は本装
置1全体の制御を行なうCPUである。このCPU
31には制御プログラム、エラー処理用のプログ
ラム、第7図a,bのフローチヤートを実行する
ためのプログラム等を格納しているROMと各種
プログラム実行中のワーキングエリア及びエラー
処理時等のフラグの一時退避エリアとして機能す
るRAMとを具備している。
読込み磁気ヘツド21からの読込み回路におい
て、32は読込み磁気ヘツド21からの読込み信
号を増幅する読込みヘツド用アンプ、33は増幅
された読込み信号の波形を整形する波形整形器、
34はF2F方式の読込み信号をシリアルデータ
(デジタルデータ)とタイミングクロツクとに分
離するF2Fデコーダ、35はシリアルデータから
パラレルデータに変換するS/P変換回路、36
は7ビツト分のデータが揃つたタイミングである
7つのクロツクを入力する毎に1回のクロツクを
出力する7ビツトカウンタである。
以上の回路構成に基づいてCPU31は7ビツ
トカウンタ36より入力されるクロツクタイミン
グに同期させて7ビツトのパラレルデータをS/
P変換回路35より入力する。
また、書込み磁気ヘツド20からの書込み回路
において、37はカードの搬送量に従つたパルス
を出力するロータリーエンコーダ25よりの信号
を増幅するロータリーエンコーダ用アンプ、38
は波形整形器、39は波形整形器38よりの出力
パルスを1/2周期に分周する1/2分周回路、40は
1/2分周回路39よりのクロツクの7クロツク毎
に1クロツクを出力する7ビツトカウンタ、41
はCPU31からのパラレルデータをシリアルデ
ータに変換するP/S変換回路であり、CPU3
1よりP/S変換回路41へのパラレルデータを
出力するタイミングは7ビツトカウンタ40より
のクロツクに同期させたものである。また42は
1/2分周回路39よりの出力をデータの書込みタ
イミングクロツクとP/S変換回路41よりのシ
リアルデータとを公知のF2F方式に従つて重畳す
るF2Fエンコーダ、44は書込みヘツド用アンプ
である。
以上の回路構成に基づいてCPU31は7ビツ
トカウンタ40より入力するクロツクのタイミン
グに同期させてパラレルデータ(ブロツクデータ
とそのブロツクデータの書込みタイミングを含
む)をP/S変換回路41に出力する。またF2F
エンコーダ42は1/2分周回路39より入力する
クロツクに同期させてP/S変換回路41よりシ
リアルデータを入力する。
本実施例において、カードへの書込みビツト密
度は210BPIで行なわれ、ロータリーエンコーダ
25はこの書込みビツト密度に対応させて1ビツ
ト書込みタイミング毎に1パルスを出力する。
また、45はモータ12用のモータドライバ、
46は先頭エツジセンサ28用のセンサドライ
バ、47は後尾エツジセンサ27用のセンサドラ
イバである。上記のモータドライバ45にはモー
タ12をコントロールするためのモータコントロ
ール信号をCPU31より入力される。またCPU
31はセンサドライバ46より先頭エツジ検出信
号を入力し、センサドライバ47より後尾エツジ
検出信号を入力する。
次に、本実施例の書込み制御を第4図〜第6図
を用いて以下に説明する。
第4図は本装置1に用いるカード50の裏面図
であり、この正面側を下に向けて矢印Qの方向よ
り挿入して利用する。
図において、先頭エツジ50a及び後尾エツジ
50bを有するカード50は下部に配設した磁気
ストライプ51に第1ブロツクデータ〜第3ブロ
ツクデータを順に書込む構成になつており、磁気
ストライプ51上の第2ブロツクデータと第3ブ
ロツクデータとの間にはミシン目52が設けられ
ている。例えばカード50を空港で使用するクー
ポン付き搭乗券(AUTOMATED TICKET/
BOARDING PASS、以下「ATB」という)に
用いた例を一構成例として考えると、図中、ミシ
ン目52より左側の前半券はクーポン券53、右
側の後半券は搭乗券54として利用される。そし
て各ブロツクデータの書込み位置(カードの寸法
公差を含む)は高精度のものが要求されており、
例えば全長を寸法L0で示すカード50において、
第1ブロツクデータの書き出し位置はカードの綴
じ代等を考慮して先頭エツジより寸法L1の間隔
をとり、また第3ブロツクデータの書き出し位置
はカード50をミシン目52に沿つて切り離した
後のデータの保護等を考慮してミシン目52より
寸法L2の間隔をとつている。また第3ブロツク
データの書き出し位置から後尾エツジ50bまで
の距離は寸法L3で示す。その他にカード50の
構成上の規格は種々網羅されているが、代表寸法
として寸法L0〜L3の4つを挙げる。
さて、上記3つの寸法を具体的な数値の一例を
ATBの規格IATA1722Cに基づいて以下に示す。
それぞれの寸法は、 L0=187.325±0.1016 (mm) L1=7.44+1.00 -0 (mm) L2=7.44+1.00 -0 (mm) L3=55.245±0.0508 (mm) となる。以下、上記のL0〜L3までの数値に基づ
いて説明する。
このように、規格に基づいた所定の書込み位置
にデータを書込むためには高度な精度が要求され
るものであり、本実施例の精度を高く、信頼性の
高いデータの書込みを実現する方法を以下に説明
する。
第5図はデータの書込みに係わる機構の位置関
係を模式的に示す図であり、第6図は第1ブロツ
クデータ〜第3ブロツクデータまでのデータ書込
みタイミングチヤートである。
第5図において、P1は第1ブロツクデータの
書込み開始位置にカードが搬送された場合の書込
みに係わる機構の位置関係を示し、P2は第3ブ
ロツクデータの書込み開始位置にカードが搬送さ
れた場合の書込みに係わる機構の位置関係を示
す。
まず、P1において、カード50の先頭エツジ
50aを先頭エツジセンサ28が検出したときの
先頭エツジセンサ28と書込み磁気ヘツド20と
の搬送方向における離間距離は前述の寸法L1
該当する。また後尾エツジ50bを後尾エツジセ
ンサ27が検出したときの後尾エツジセンサ27
と書込み磁気ヘツド20との搬送方向における離
間距離は前述の寸法L3に該当する。特に第3ブ
ロツクデータの書き出し位置を後尾エツジセンサ
27のエツジ検出位置を基準とした距離L3によ
り求め、これによつて上記の規格に基づいたミシ
ン目52よりの距離L2の精度内に抑えている。
このように、後尾エツジ50bを検出したとき
の書込みヘツドと後尾エツジセンサ27との位置
関係とを利用すれば、上記の規格に基づいた第3
ブロツクデータの書き出し位置を正確に位置決め
することができる。
次に、上述の位置関係に基づいたデータの書込
みタイミングを以下に説明する。
第6図のタイミングチヤートは先頭エツジセン
サ28による先頭エツジ50aの検出信号、後尾
エツジセンサ27による後尾エツジ50bの検出
信号、書込みヘツド25による第1〜第3ブロツ
クデータの書込み処理の順に示している。
まず、先頭エツジ検出信号及び後尾エツジ検出
信号は共にそれぞれのエツジを検出しているとき
のレベルを“H”、それぞれのエツジを検出した
ときのレベルを“L”として設定している。そし
て第1〜第3ブロツクデータの書込みにおいては
先頭エツジ検出信号が“H”から“L”に切り換
つたときを前述の第5図の説明によるP1の状態
として第1ブロツクデータを書き出す。このよう
にして第2ブロツクデータまで書き終えると、次
に後尾エツジ検出信号が“L”から“H”に切り
換つたときを同様にP2の状態として第3ブロツ
クデータを書き出す。
従つて、先頭エツジ検出信号の場合には“H”
から“L”に切り換るタイミングを第1ブロツク
データの書込みタイミングとして検出し、また後
尾エツジ検出信号の場合には“L”から“H”に
切り換るタイミングを第3ブロツクデータの書込
みタイミングとして検出している。
以上のようなデータの書込みタイミング及びそ
のタイミングにかかる機構の説明をまとめ、本装
置1の動作の説明を第7図a,bの書込み、読込
みそれぞれのフローチヤートに基づいて以下に説
明する。既に本装置1には電源が投入され、各種
プログラムのロードが完了している状態とする。
まず、書込み処理について第7図aのフローチ
ヤートを参照して以下に説明する。
この場合には、まずカードの先頭エツジの検出
を行ない(ステツプS1)、先頭エツジ検出信号が
“H”から“L”に切り換わるとそのカードの搬
送位置より第1ブロツクデータの書込みを開始す
る(ステツプS2)。このようにして第1ブロツク
データの書込み処理を終えるとその書込みを終え
た位置より所定距離だけカードの搬送を行なう
(ステツプS3)。尚、この搬送は第1、第2ブロ
ツクデータ間のギヤツプ形成のために行なわれ、
第1ブロツクデータを書き終えた後に予め設定し
たギヤツプ用のパルスカウントをロータリーエン
コーダに検出させることによつて成される。
次に、ギヤツプ分のカードの搬送を終えると、
第2ブロツクデータの書込み処理を行なう(ステ
ツプS4)。このようにして第2ブロツクデータも
書き終えると、次にカードの後尾エツジの検出を
行なう(ステツプS5)。そして後尾エツジの検出
時に後尾エツジ検出信号の“L”から“H”への
切り換わると第3ブロツクデータを書込み処理を
開始する。このようにして第3ブロツクデータま
で書き終えると、一連のデータ書込み処理を完了
する。
次に、カードに書込まれたデータのエラー検出
処理について第6図bのフローチヤートを参照し
て以下に説明する。特にブロツクデータの書込み
中に既に書込まれているブロツクデータを読み出
しても支障がなければ同時に書込みと読込みを進
行させても良い。
この場合には、まず第1〜第3ブロツクデータ
をすべて読込み(ステツプS10)、書込みデータ
(書込んだ用第1〜第3ブロツクデータをいう)
とその読込みデータ(読込んだ第1〜第3ブロツ
クデータをいう)とを照合する(ステツプS11)。
その結果、各データの一致を確認するとエラー検
出処理を終了し、不一致を検出するとエラー処理
を行なう。エラー処理の一例として可聴音を出力
したり、エラーを生じたカード専用の排出口を設
け、その排出口へ搬送しても良い。またエラー検
出処理は1つのブロツクデータ毎に行つても良
く、この場合には前述の第7図aによる書込み処
理のフローチヤートに加えることにより実現でき
る。
以上説明したように、本実施例によれば、先頭
エツジ側からの一連のデータの書込みにより蓄積
される書込み位置の誤差を、後尾エツジ側からの
書込み位置の設定により解消することができる。
即ち、先頭エツジ側から独立して後尾エツジ側か
らの書込み位置を設定することにより、後半券の
書込み位置の精度が向上し、書込まれたデータに
対する信頼性を高めることができる。またこれを
機構的にも簡単な構造で実現することができる。
さて、以上の説明では各センサの取り付け位置
を搬送方向のカード幅のほぼ中央としたが本考案
はこれに限定されるものではなく、任意な位置と
することができる。例えば磁気ストライプに悪影
響を与えず、また基本寸法から外れた部分を検出
することがなければ正面2a或いは後面2bの一
方に隣接しても良い。
また、書込みタイミングを検出するロータリー
エンコーダは光学式に限らず磁気式でも良く、さ
らに取り付け位置に関してもカードの搬送距離を
正確に検出できる位置であれば良く種々変形可能
である。
または、CPU31によるパラレルデータの書
込み或いは読込みを7ビツトカウンタより入力す
るクロツクに同期して行つたが、特に7ビツト単
位のデータに限定されることはなく、アスキーコ
ード等のフオーマツトに基づいたデータ等のよう
にCPUの処理データのフオーマツトに応じてビ
ツト数を種々変形可能である。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案によれば、2つに
分離可能な磁気カードの前半券と後半券のそれぞ
れにデータを書込む場合、各半券に対して高い位
置精度で書込むことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の磁気カード処理装置の構成
を示す一部切欠正面図、第2図は第1図による磁
気カード処理装置をA−A′断面図、第3図は本
実施例による磁気カード処理装置の回路構成図、
第4図は本実施例に用いる磁気カードの一例を示
す構成図、第5図は磁気カードへ書込むときのセ
ンサと磁気ヘツドとの位置関係を説明する図、第
6図はデータの書込みにかかるタイミングチヤー
ト、第7図a,bは本実施例の動作を説明するフ
ローチヤートである。 図中、1……磁気カード処理装置、2……外
壁、2a……正面、2b……後面、2c……左側
面、2d……右側面、2e……中間板、2f……
上面、3a,3b……側縁ガイド、4a……上部
ガイド板、4b……下部ガイド板、5……カード
押圧部、5a,16〜19……アーム、5b,1
6b〜19b,22,23……ローラ、6,7,
24……シヤフト、8a〜8d……ロータ、9,
10……歯付きプーリ、11……タイミングベル
ト、12……モータ、12a……モータ軸、13
……駆動プーリ、14,15……開口部、20…
…書込み磁気ヘツド、21……読込み磁気ヘツ
ド、25……ロータリーエンコーダ、26……回
転円盤、27……後尾エツジセンサ、28……先
頭エツジセンサ、29……制御部、30……イン
ターフエース部、31……CPU、32……書込
みヘツド用アンプ、33,38……波形整形器、
34……F2Fデコーダ、35……S/P変換回
路、36,40……7ビツトカウント、37……
ロータリーエンコーダ用アンプ、39……1/2分
周回路、41……P/S変換回路、42……F2F
エンコーダ、44……読込みヘツド用アンプ、4
5……モータドライバ、46,47……センサド
ライバ、50……カード、50a……先頭エツ
ジ、50b……後尾エツジ、51……磁気ストラ
イプ、52……ミシン目、53……クーポン券、
54……搭乗券である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 2つに分離可能な磁気カードの前半券と後半券
    のそれぞれにひとつ以上のブロツクデータを書込
    む磁気カード処理装置において、 搬送される前記磁気カードの先頭エツジを検出
    する第1の検出手段と、 前記第1の検出手段より搬送方向上流で、搬送
    される前記磁気カードの後尾エツジを検出する第
    2の検出手段と、 前記第1の検出手段が前記先頭エツジを検出し
    た場合に、ブロツクデータの書込み位置が前記磁
    気カードの前半券となり、且つ、前記第2の検出
    手段が前記後尾エツジを検出した場合に、ブロツ
    クデータの書込み位置が前記磁気カードの後半券
    となる様に、前記第1、第2の検出手段の間に配
    した磁気ヘツドとを備えることを特徴とする磁気
    カード処理装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5726767B2 (ja) * 1975-02-06 1982-06-07
JPS59207463A (ja) * 1983-05-12 1984-11-24 Omron Tateisi Electronics Co 磁気カ−ドの書込み装置

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5726767B2 (ja) * 1975-02-06 1982-06-07
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