JPH0514328B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0514328B2 JPH0514328B2 JP60280762A JP28076285A JPH0514328B2 JP H0514328 B2 JPH0514328 B2 JP H0514328B2 JP 60280762 A JP60280762 A JP 60280762A JP 28076285 A JP28076285 A JP 28076285A JP H0514328 B2 JPH0514328 B2 JP H0514328B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ferrite
- plate
- bao
- shaped
- particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 claims description 49
- 239000002245 particle Substances 0.000 claims description 44
- 239000010419 fine particle Substances 0.000 claims description 33
- 230000005291 magnetic effect Effects 0.000 claims description 16
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims description 14
- 229910021645 metal ion Inorganic materials 0.000 claims description 10
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 6
- 239000000725 suspension Substances 0.000 claims description 6
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 4
- 241000276425 Xiphophorus maculatus Species 0.000 claims description 3
- 230000029052 metamorphosis Effects 0.000 claims description 2
- 230000005415 magnetization Effects 0.000 description 13
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 238000010335 hydrothermal treatment Methods 0.000 description 6
- 238000002441 X-ray diffraction Methods 0.000 description 5
- CSCPPACGZOOCGX-UHFFFAOYSA-N Acetone Chemical compound CC(C)=O CSCPPACGZOOCGX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 150000004679 hydroxides Chemical class 0.000 description 4
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 description 4
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- HEMHJVSKTPXQMS-UHFFFAOYSA-M Sodium hydroxide Chemical compound [OH-].[Na+] HEMHJVSKTPXQMS-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 3
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 2
- 238000004925 denaturation Methods 0.000 description 2
- 230000036425 denaturation Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000005294 ferromagnetic effect Effects 0.000 description 2
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 description 2
- 229910052725 zinc Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910001422 barium ion Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000000635 electron micrograph Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000003302 ferromagnetic material Substances 0.000 description 1
- 230000005307 ferromagnetism Effects 0.000 description 1
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 230000009466 transformation Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Compounds Of Iron (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、粒子表面がCoフエライト(Co2+ A
Fe2+ B□1/3(1+A-B)Fe3+ 2+2/3(1-A-B)04、但し、0<A
≦1、0≦B<1、0<A+B≦1)で変成され
ている板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}(但し、4
≦n≦6、0<a≦0.2、RはCo()、Ti()
又はCo()以外の2価金属イオンを示す。)微
粒子からなる磁気記録用板状Baフエライト微粒
子粉末及びその製造法である。
Fe2+ B□1/3(1+A-B)Fe3+ 2+2/3(1-A-B)04、但し、0<A
≦1、0≦B<1、0<A+B≦1)で変成され
ている板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}(但し、4
≦n≦6、0<a≦0.2、RはCo()、Ti()
又はCo()以外の2価金属イオンを示す。)微
粒子からなる磁気記録用板状Baフエライト微粒
子粉末及びその製造法である。
近年、例えば、特開昭55−86103号公報にも述
べられている通り、適当な抗磁力と大きな磁化値
を有し、且つ、適当な平均粒度を有する温度安定
性に優れた強磁性の非針状粒子が記録用磁性材
料、特に垂直磁気記録用磁性材料として要望され
つつある。
べられている通り、適当な抗磁力と大きな磁化値
を有し、且つ、適当な平均粒度を有する温度安定
性に優れた強磁性の非針状粒子が記録用磁性材
料、特に垂直磁気記録用磁性材料として要望され
つつある。
一般に、強磁性の非針状粒子としてはBaフエ
ライト粒子がよく知られている。
ライト粒子がよく知られている。
従来から板状Baフエライトの製造法の一つと
して、BaイオンとFe()とが含まれたアルカリ
性懸濁液を反応装置としてオートクレーブを用い
て水熱処理をする方法(以下、これを単に水熱処
理法という。)が知られている。
して、BaイオンとFe()とが含まれたアルカリ
性懸濁液を反応装置としてオートクレーブを用い
て水熱処理をする方法(以下、これを単に水熱処
理法という。)が知られている。
先ず、磁気特性について言えば、磁気記録用板
状Baフエライト微粒子粉末の抗磁力は、一般に
300〜1000Oe程度のものが要求されており、上記
水熱処理法において生成Baフエライト微粒子粉
末の抗磁力を低滅させ適当な抗磁力とする為にフ
エライト中のFe()の一部をTi()及びCo
()又はCo()並びにMn、Zn等の2価の金属
イオンM()で置換することが提案されている。
状Baフエライト微粒子粉末の抗磁力は、一般に
300〜1000Oe程度のものが要求されており、上記
水熱処理法において生成Baフエライト微粒子粉
末の抗磁力を低滅させ適当な抗磁力とする為にフ
エライト中のFe()の一部をTi()及びCo
()又はCo()並びにMn、Zn等の2価の金属
イオンM()で置換することが提案されている。
また、磁化値は、出来るだけ大きいことが必要
であり、この事実は、例えば特開昭56−149328号
公報の「…磁気記録媒体材料に使われるマグネト
プランバイトフエライトについては可能な限り大
きな飽和磁化…が要求される。」と記載されてい
る通りである。
であり、この事実は、例えば特開昭56−149328号
公報の「…磁気記録媒体材料に使われるマグネト
プランバイトフエライトについては可能な限り大
きな飽和磁化…が要求される。」と記載されてい
る通りである。
また、板状Baフエライト粒子粉末は、温度が
高くなる程抗磁力が上昇する傾向にあり、温度に
対する磁気力(特に、抗磁力)安定性(以下、単
に、温度安定性という。)が劣る。
高くなる程抗磁力が上昇する傾向にあり、温度に
対する磁気力(特に、抗磁力)安定性(以下、単
に、温度安定性という。)が劣る。
次に、磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉
末の粒度について言えば、出来るだけ微細な粒
子、殊に0.3μm以下であることが要求されてい
る。
末の粒度について言えば、出来るだけ微細な粒
子、殊に0.3μm以下であることが要求されてい
る。
この事実は、例えば、特開昭56−125219号公報
の「…垂直磁化記録が面内記録に対して、その有
為性が明らかとなるのは、記録波長が1μm以下
の領域である。しかしてこの波長領域で十分な記
録・再生を行うためには、上記フエライトの結晶
粒径は、略0.3μm以下が望ましい。しかし0.01μ
m程度となると、所望の強磁性を呈しないため、
適切な結晶粒径としては0.01〜0.3μm程度が要求
される。」なる記載の通りである。
の「…垂直磁化記録が面内記録に対して、その有
為性が明らかとなるのは、記録波長が1μm以下
の領域である。しかしてこの波長領域で十分な記
録・再生を行うためには、上記フエライトの結晶
粒径は、略0.3μm以下が望ましい。しかし0.01μ
m程度となると、所望の強磁性を呈しないため、
適切な結晶粒径としては0.01〜0.3μm程度が要求
される。」なる記載の通りである。
適当な抗磁力(Hc)と大きな磁化値(M)値
を有し、且つ、適当な平均粒度を有する温度安定
性に優れた板状Baフエライト粒子粉末は、現在
最も要求されているところではあるが、上述した
通りの水熱処理法においては、反応条件を選ぶこ
とによつて各種のBaフエライト粒子が沈澱して
くる。この沈澱粒子は通常六角板状を呈してお
り、生成条件によつてその粒度分布や平均径が相
違することによつて磁気的性質が異なる。
を有し、且つ、適当な平均粒度を有する温度安定
性に優れた板状Baフエライト粒子粉末は、現在
最も要求されているところではあるが、上述した
通りの水熱処理法においては、反応条件を選ぶこ
とによつて各種のBaフエライト粒子が沈澱して
くる。この沈澱粒子は通常六角板状を呈してお
り、生成条件によつてその粒度分布や平均径が相
違することによつて磁気的性質が異なる。
本発明者は、磁気記録用に適した抗磁力Hc300
〜1000Oeであり、且つ、平均径0.05〜0.3μmを有
する板状Baフエライト微粒子を得るべく種々検
討をした結果、水熱処理法において、Co()、
Ti()又は、Zn、Mn、Ni等の2価の金属イオ
ンの存在下でBaフエライトの生成を行うことに
よりBaO・n{(Fe1-aRa)203}(但し、4≦n≦
6、0<a≦0.2、RはCo()、Ti()又はCo
()以外の2価金属イオンを示す。)の組成を有
する板状Baフエライト粒子を生成した場合には、
抗磁力Hc300〜1000Oeであり、且つ、平均径0.05
〜0.3μmを有する板状Baフエライト微粒子が得
られるという知見を既に得ている。(特願昭58−
50800号)。
〜1000Oeであり、且つ、平均径0.05〜0.3μmを有
する板状Baフエライト微粒子を得るべく種々検
討をした結果、水熱処理法において、Co()、
Ti()又は、Zn、Mn、Ni等の2価の金属イオ
ンの存在下でBaフエライトの生成を行うことに
よりBaO・n{(Fe1-aRa)203}(但し、4≦n≦
6、0<a≦0.2、RはCo()、Ti()又はCo
()以外の2価金属イオンを示す。)の組成を有
する板状Baフエライト粒子を生成した場合には、
抗磁力Hc300〜1000Oeであり、且つ、平均径0.05
〜0.3μmを有する板状Baフエライト微粒子が得
られるという知見を既に得ている。(特願昭58−
50800号)。
生成するBaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒子は、
R()としてCoイオンを添加した場合、a値が
大きくなるにつれてHc値は小さくなり、a=0.2
で100Oeになる。
R()としてCoイオンを添加した場合、a値が
大きくなるにつれてHc値は小さくなり、a=0.2
で100Oeになる。
しかしながら、上記方法により得られたBaフ
エライト微粒子の10KOeに於ける磁化(M)値
はa値が0.3以上では40emug-1以下のものしか得
られなかつた。R()としてCo()の一部又
は全部をZn、MnやNiと変えた場合、金属イオン
の種類やその変化量によつて若干磁性が変化す
る。
エライト微粒子の10KOeに於ける磁化(M)値
はa値が0.3以上では40emug-1以下のものしか得
られなかつた。R()としてCo()の一部又
は全部をZn、MnやNiと変えた場合、金属イオン
の種類やその変化量によつて若干磁性が変化す
る。
また、抗磁力300〜1000Oeを有する板状Baフ
エライト粒子の温度安定性は3〜6Oe/℃程度で
あり、温度安定性に劣つたものであつた。
エライト粒子の温度安定性は3〜6Oe/℃程度で
あり、温度安定性に劣つたものであつた。
そこで、適当な抗磁力と大きな磁化値を有し、
且つ、適当な平均粒度を有する温度安定性に優れ
た板状Baフエライト粒子を得る方法の確立が強
く要望されている。
且つ、適当な平均粒度を有する温度安定性に優れ
た板状Baフエライト粒子を得る方法の確立が強
く要望されている。
本発明者は、上述したところに鑑み、適当な抗
磁力と大きな磁化値を有し、且つ、適当な平均粒
度を有する温度安定性に優れた板状Baフエライ
ト粒子を得るべく種々検討を重ねた結果、本発明
に到達したものである。
磁力と大きな磁化値を有し、且つ、適当な平均粒
度を有する温度安定性に優れた板状Baフエライ
ト粒子を得るべく種々検討を重ねた結果、本発明
に到達したものである。
即ち、本発明は、粒子表面がCoフエライト
(Co2+ AFe2+ B□1/3(1-A-B)Fe3+2+2/3(1-A-B)04、但
し、0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦1)
で変成されている板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}
(但し、4≦n≦6、0<a≦0.2、RはCo()、
Ti()又はCo()以外の2価金属イオンを示
す。)微粒子からなる磁気記録用板状Baフエライ
ト微粒子粉末及び、板状BaO・n{(Fe1-a
Ra)203}(但し、4≦n≦6、0<a≦0.2、Rは
Co()、Ti()又はCo()以外の2価金属イ
オンを示す。)微粒子と、該板状BaO・n
{(Fe1-aRa)203}微粒子中のFe()及びRの総
和に対し、Co2+又はCo2+並びにFe2+を0.1〜35.0
原子%の割合で含むPH8.0〜14.0のアルカリ懸濁
液とを混合し、該混合液を50〜100℃の温度範囲
で加熱処理することにより、上記板状BaO・n
{(Fe1-aRa)203}微粒子の粒子表面をCoフエライ
ト(Co2+ AFe2+ B□1/3(1-A-B)Fe3+2+2/3(1-A-B)04、
但し、0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦
1)で変成させることよりなる磁気記録用板状
Baフエライト微粒子粉末の製造法である。
(Co2+ AFe2+ B□1/3(1-A-B)Fe3+2+2/3(1-A-B)04、但
し、0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦1)
で変成されている板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}
(但し、4≦n≦6、0<a≦0.2、RはCo()、
Ti()又はCo()以外の2価金属イオンを示
す。)微粒子からなる磁気記録用板状Baフエライ
ト微粒子粉末及び、板状BaO・n{(Fe1-a
Ra)203}(但し、4≦n≦6、0<a≦0.2、Rは
Co()、Ti()又はCo()以外の2価金属イ
オンを示す。)微粒子と、該板状BaO・n
{(Fe1-aRa)203}微粒子中のFe()及びRの総
和に対し、Co2+又はCo2+並びにFe2+を0.1〜35.0
原子%の割合で含むPH8.0〜14.0のアルカリ懸濁
液とを混合し、該混合液を50〜100℃の温度範囲
で加熱処理することにより、上記板状BaO・n
{(Fe1-aRa)203}微粒子の粒子表面をCoフエライ
ト(Co2+ AFe2+ B□1/3(1-A-B)Fe3+2+2/3(1-A-B)04、
但し、0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦
1)で変成させることよりなる磁気記録用板状
Baフエライト微粒子粉末の製造法である。
先ず、本発明において、最も重要な点は、板状
BaO・n{(Fe1-aRa)203}(但し、4≦n≦6、
0<a<0.2,RはCo()、Ti()又はCo()
以外の2価金属イオンを示す。)微粒子と、該板
状BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒子中のFe()
及びRの総和に対し、Co2+又はCo2+並びにFe2+
を0.1〜35.0原子%の割合で含むPH8.0〜14.0のア
ルカリ懸濁液とを混合し、該混合液を50〜100℃
の温度範囲で加熱処理した場合には、上記板状
BaO・n{(Fe1-aRa)203}(但し、4≦n≦6、
0<a<0.2、RはCo()、Ti()又はCo()
以外の2価金属イオンを示す。)微粒子の粒子表
面を板状BaO・6{(Fe0.946Co0.027Ti0.027)203}粒
子但し、0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦
1)で変成させることができ、その結果、板状
BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒子の磁化値を高め
ることができ、しかも、温度安定性を改善すこと
ができる点である。
BaO・n{(Fe1-aRa)203}(但し、4≦n≦6、
0<a<0.2,RはCo()、Ti()又はCo()
以外の2価金属イオンを示す。)微粒子と、該板
状BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒子中のFe()
及びRの総和に対し、Co2+又はCo2+並びにFe2+
を0.1〜35.0原子%の割合で含むPH8.0〜14.0のア
ルカリ懸濁液とを混合し、該混合液を50〜100℃
の温度範囲で加熱処理した場合には、上記板状
BaO・n{(Fe1-aRa)203}(但し、4≦n≦6、
0<a<0.2、RはCo()、Ti()又はCo()
以外の2価金属イオンを示す。)微粒子の粒子表
面を板状BaO・6{(Fe0.946Co0.027Ti0.027)203}粒
子但し、0<x≦1、0≦y<1、0<x+y≦
1)で変成させることができ、その結果、板状
BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒子の磁化値を高め
ることができ、しかも、温度安定性を改善すこと
ができる点である。
本発明において、Coフエライトの変成率は、
主に過剰のNaOH濃度や加熱温度によつて左右
され、生成したCoフエライトで変成された
BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒子の磁性や電導は
組成やCoフエライト変成率によつて左右される。
主に過剰のNaOH濃度や加熱温度によつて左右
され、生成したCoフエライトで変成された
BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒子の磁性や電導は
組成やCoフエライト変成率によつて左右される。
次に、本発明実施にあたつての諸条件について
述べる。
述べる。
本発明における板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}
微粒子は、水溶液中から生成した板状BaO・n
{(Fe1-aRa)203}微粒子をそのまま用いてもよ
く、また、該板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒
子を500〜900℃の温度範囲で加熱処理することに
よつて磁化値が高められた板状BaO・n{(Fe1-a
Ra)203}微粒子を用いてもよく、いずれの場合
にも同様な効果を得ることができる。
微粒子は、水溶液中から生成した板状BaO・n
{(Fe1-aRa)203}微粒子をそのまま用いてもよ
く、また、該板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒
子を500〜900℃の温度範囲で加熱処理することに
よつて磁化値が高められた板状BaO・n{(Fe1-a
Ra)203}微粒子を用いてもよく、いずれの場合
にも同様な効果を得ることができる。
本発明におけるCo2+又はCo2+並びにFe2+の量
は、板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒子中の全
Fe()に対し、0.1〜35.0原子%である。
は、板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒子中の全
Fe()に対し、0.1〜35.0原子%である。
0.1原子%未満である場合には、Coフエライト
による変成効果が十分ではない。
による変成効果が十分ではない。
35.0原子%を越える場合には、温度安定性に対
する効果が十分ではない。
する効果が十分ではない。
本発明における板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}
微粒子とCo2+又はCo2+並びにFe2+を含むアルカ
リ懸濁液との混合順序は、いずれが先でも、ま
た、同時でもよい。
微粒子とCo2+又はCo2+並びにFe2+を含むアルカ
リ懸濁液との混合順序は、いずれが先でも、ま
た、同時でもよい。
本発明におけるPHは8.0〜14.0である。PHが8.0
未満である場合にはCo2+又はCo2+並びにFe2+の
水酸化物が安定して存在し難い。また、強アルカ
リ性であればCo2+又はCo2+並びにFe2+の水酸化
物は安定して存在し、同時にCo2+又はCo2+並び
にFe2+の水酸化物による板状Baフエライト粒子
の変成反応も生起するので工業的効果を考慮すれ
ばPHは14.0以下で充分本発明の目的は達成でき
る。
未満である場合にはCo2+又はCo2+並びにFe2+の
水酸化物が安定して存在し難い。また、強アルカ
リ性であればCo2+又はCo2+並びにFe2+の水酸化
物は安定して存在し、同時にCo2+又はCo2+並び
にFe2+の水酸化物による板状Baフエライト粒子
の変成反応も生起するので工業的効果を考慮すれ
ばPHは14.0以下で充分本発明の目的は達成でき
る。
本発明における加熱温度は、50〜100℃である。
50℃未満である場合には、本発明における
Co2+又はCo2+並びにFe2+の水酸化物による板状
Baフエライト粒子の変成反応は生起し難くなる。
また、100℃を越える場合も変成反応は生起する
が、水溶液中で行われることを考慮すれば、100
℃以下の温度で充分に本発明の目的を達成するこ
とができる。
Co2+又はCo2+並びにFe2+の水酸化物による板状
Baフエライト粒子の変成反応は生起し難くなる。
また、100℃を越える場合も変成反応は生起する
が、水溶液中で行われることを考慮すれば、100
℃以下の温度で充分に本発明の目的を達成するこ
とができる。
次に、実施例及び比較例により本発明を説明す
る。
る。
尚、以下の実施例並びに比較例における粒子の
平均径は、電子顕微鏡写真により測定した値で示
したものである。
平均径は、電子顕微鏡写真により測定した値で示
したものである。
また、磁化値は粉末状態で10KOeの磁場にお
いて測定した値で示したものである。
いて測定した値で示したものである。
板状Baフエライト粒子の温度安定性は、20℃
における抗磁力値と120℃における抗磁力値との
差を120℃と20℃と温度差(100℃)で除した値を
Oe/℃で示した。
における抗磁力値と120℃における抗磁力値との
差を120℃と20℃と温度差(100℃)で除した値を
Oe/℃で示した。
実施例 1
水熱処理法により生成した板状Baフエライト
粒子粉末を800℃で加熱して得られた平均径が0.2
〜0.3μmのCoフエライト(Co2+ AFe2+ B□1/3(1-A-B)
Fe3+2+2/3(1-A-B)04、150g(比表面積S値25
m2/g、磁化M値54emug-1、保持力Hc1700Oe)
と0.10molのFe(OH)2及び0.01molのCo(OH)2を
含むアルカリ懸濁液とを混合(Fe()、Co()
及びTi()に対し、Fe()及びCo()が6.8
原子%に該当する。)し、次いで、水を添加する
ことにより、全容1.5(PH12.4)とした後、該
混合液の温度を加熱によつて90℃とし、この温度
で1時間液を撹拌した。
粒子粉末を800℃で加熱して得られた平均径が0.2
〜0.3μmのCoフエライト(Co2+ AFe2+ B□1/3(1-A-B)
Fe3+2+2/3(1-A-B)04、150g(比表面積S値25
m2/g、磁化M値54emug-1、保持力Hc1700Oe)
と0.10molのFe(OH)2及び0.01molのCo(OH)2を
含むアルカリ懸濁液とを混合(Fe()、Co()
及びTi()に対し、Fe()及びCo()が6.8
原子%に該当する。)し、次いで、水を添加する
ことにより、全容1.5(PH12.4)とした後、該
混合液の温度を加熱によつて90℃とし、この温度
で1時間液を撹拌した。
生成した黒褐色粒子粉末は、別、水洗し、ア
セトン処理した後、室温で乾燥した。電子顕微鏡
観察の結果、反応前後に於ける粒子形状や大きさ
に著しい差は見出せなかつた。
セトン処理した後、室温で乾燥した。電子顕微鏡
観察の結果、反応前後に於ける粒子形状や大きさ
に著しい差は見出せなかつた。
得られた黒褐色粒子粉末は、比表面積S値23
m2/gであり、抗磁力Hc980Oe、磁化M値
58emug-1であつた。
m2/gであり、抗磁力Hc980Oe、磁化M値
58emug-1であつた。
また、温度安定性は+0.8Oe/℃であつた。
この黒褐色粒子粉末は、X線回折及び螢光X線
分析の結果、BaフエライトとCoフエライトのピ
ークを示しており、二相構造を示していることが
わかる。
分析の結果、BaフエライトとCoフエライトのピ
ークを示しており、二相構造を示していることが
わかる。
実施例 2
水熱処理法により生成した板状Baフエライト
粒子の粉末を780℃で加熱して得られた平均径が
0.1〜0.2μmの板状BaO・6{(Fe0.9CO0.05Ti0.05)
203}粒子150g(比表面積S値41m2/g、磁化M
値52emug-1、抗磁力Hc700Oe)と0.31molのFe
(OH)2及び0.04molのCo(OH)2を含むアルカリ懸
濁液とを混合(Fe()Co()及びTi()に
対し、Fe()及びCo()が21.6原子%に該当
する。)し、次いで、水を添加することにより、
全容1.5(PH13.0)とした後、該混合液の温度
を加熱によつて90℃とし、この温度で1時間液を
撹拌した。
粒子の粉末を780℃で加熱して得られた平均径が
0.1〜0.2μmの板状BaO・6{(Fe0.9CO0.05Ti0.05)
203}粒子150g(比表面積S値41m2/g、磁化M
値52emug-1、抗磁力Hc700Oe)と0.31molのFe
(OH)2及び0.04molのCo(OH)2を含むアルカリ懸
濁液とを混合(Fe()Co()及びTi()に
対し、Fe()及びCo()が21.6原子%に該当
する。)し、次いで、水を添加することにより、
全容1.5(PH13.0)とした後、該混合液の温度
を加熱によつて90℃とし、この温度で1時間液を
撹拌した。
生成した黒褐色粒子粉末は、別、水洗し、ア
セトン処理した後、室温で乾燥した。電子顕微鏡
観察の結果、反応前後に於ける粒子形状や大きさ
に著しい差は見出せなかつた。
セトン処理した後、室温で乾燥した。電子顕微鏡
観察の結果、反応前後に於ける粒子形状や大きさ
に著しい差は見出せなかつた。
得られた黒褐色粒子粉末は、比表面積S値35
m2/g、磁化M値60emug-1、抗磁力Hc480Oeで
あつた。
m2/g、磁化M値60emug-1、抗磁力Hc480Oeで
あつた。
また、温度安定性は+0.5Oe/℃であつた。
得られた黒褐色粒子粉末は、図1に示すX線回
折図及び螢光X線分析の結果、Baフエライトと
Coフエライトのピークを示しており、二相構造
を示していることがわかる。
折図及び螢光X線分析の結果、Baフエライトと
Coフエライトのピークを示しており、二相構造
を示していることがわかる。
図1中、ピークAはBaフエライトのピークを
示し、ピークBはCoフエライトのピークを示す。
示し、ピークBはCoフエライトのピークを示す。
本発明に係る板状Baフエライト粒子粉末は、
前出実施例に示した通り、10KOeの磁場におけ
る磁化M値が40emug-1以上であつて、抗磁力Hc
が300〜1000Oeであり、温度安定性に優れている
粒子表面がCoフエライトで変成された平均径0.05
〜0.3μmを有するBaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒
子を得ることができるので、磁気記録用磁性材
料、特に垂直磁気記録用磁性材料として好適であ
る。
前出実施例に示した通り、10KOeの磁場におけ
る磁化M値が40emug-1以上であつて、抗磁力Hc
が300〜1000Oeであり、温度安定性に優れている
粒子表面がCoフエライトで変成された平均径0.05
〜0.3μmを有するBaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒
子を得ることができるので、磁気記録用磁性材
料、特に垂直磁気記録用磁性材料として好適であ
る。
また、本発明により得られる板状Baフエライ
ト微粒子は、粒子表面がCoフエライトで変成さ
れている為、粒子表面自体が改質され、しかも電
気抵抗が低くなる。
ト微粒子は、粒子表面がCoフエライトで変成さ
れている為、粒子表面自体が改質され、しかも電
気抵抗が低くなる。
図1は、実施例2で得られた黒褐色粒子粉末の
X線回折図である。 図1中、ピークAはBaフエライトのピークを
示し、ピークBはCoフエライトのピークを示す。
X線回折図である。 図1中、ピークAはBaフエライトのピークを
示し、ピークBはCoフエライトのピークを示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 粒子表面がCoフエライト(Co2+ AFe2+ B□1/3(1
−A−B)Fe3+ 2+2/3(1-A-B)04、但し、0<A≦1、0
≦
B<1,0<A+B≦1)で変成されている板状
BaO・n{(Fe1-aRa)203}(但し、4≦n≦6、
0<a≦0.2、RはCo()、Ti()又はCo()
以外の2価金属イオンを示す。)微粒子からなる
磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末。 2 板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}(但し、4≦
n≦6,0<a≦0.2、RはCo()、Ti()又
はCo()以外の2価金属イオンを示す。)微粒
子と、該板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒子中
のFe()及びRの総和に対し、Co2+又はCo2+並
びにFe2+を0.1〜35.0原子%の割合で含むPH8.0〜
14.0のアルカリ懸濁液とを混合し、該混合液を50
〜100℃の温度範囲で加熱処理することにより、
上記板状BaO・n{(Fe1-aRa)203}微粒子の粒子
表面をCoフエライト(Co2+ AFe2+ B□1/3(1-A-B)
Fe3+ 2+2/3(1-A-B)04、但し、0<A≦1、0≦B<
1、0<A+B≦1)で変成させることを特徴と
する磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末の
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60280762A JPS62139124A (ja) | 1985-12-12 | 1985-12-12 | 磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60280762A JPS62139124A (ja) | 1985-12-12 | 1985-12-12 | 磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62139124A JPS62139124A (ja) | 1987-06-22 |
JPH0514328B2 true JPH0514328B2 (ja) | 1993-02-24 |
Family
ID=17629598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60280762A Granted JPS62139124A (ja) | 1985-12-12 | 1985-12-12 | 磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62139124A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5358660A (en) * | 1988-01-14 | 1994-10-25 | Showa Denko Kabushiki Kaisha | Magnetic particles for perpendicular magnetic recording |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56118305A (en) * | 1980-02-25 | 1981-09-17 | Dowa Mining Co Ltd | Manufacture of magnetic powder |
JPS59102823A (ja) * | 1982-11-30 | 1984-06-14 | Toshiba Corp | 高密度記録用磁性粉の製造方法 |
JPS59175707A (ja) * | 1983-03-26 | 1984-10-04 | Toda Kogyo Corp | 磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末及びその製造法 |
-
1985
- 1985-12-12 JP JP60280762A patent/JPS62139124A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56118305A (en) * | 1980-02-25 | 1981-09-17 | Dowa Mining Co Ltd | Manufacture of magnetic powder |
JPS59102823A (ja) * | 1982-11-30 | 1984-06-14 | Toshiba Corp | 高密度記録用磁性粉の製造方法 |
JPS59175707A (ja) * | 1983-03-26 | 1984-10-04 | Toda Kogyo Corp | 磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末及びその製造法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62139124A (ja) | 1987-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0212004B2 (ja) | ||
US4287233A (en) | Manufacture of acicular cobalt-containing magnetic iron oxide | |
EP0164251B1 (en) | Barium ferrite particles for magnetic recording media | |
US6599608B2 (en) | Media employing substantially spherical magneto-plumbite ferrite particles | |
JPH0347564B2 (ja) | ||
JPS6311763B2 (ja) | ||
JPS60255628A (ja) | 磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末及びその製造法 | |
JPH02283622A (ja) | 磁気記録用板状複合フェライト微粒子粉末及びその製造法 | |
JPH0469091B2 (ja) | ||
JPH0514328B2 (ja) | ||
JPH07120577B2 (ja) | 磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末及びその製造法 | |
JPH0670854B2 (ja) | 磁気記録用板状Baフェライト微粒子粉末及びその製造法 | |
JPH0471012B2 (ja) | ||
EP1333451A2 (en) | Fine spinel-type ferrimagnetic particles containing Fe-Co-Ni and process for producing the same | |
JP2791597B2 (ja) | 磁気記録用板状Srフェライト微粒子粉末及びその製造法 | |
JPS5841728A (ja) | 微細なフエライト粉末の製造方法 | |
JP2741198B2 (ja) | 磁気記録用板状マグネトプランバイト型フェライト微粒子粉末 | |
JP2745306B2 (ja) | 磁気記録用強磁性微粉末及びその製造方法 | |
KR101948629B1 (ko) | 입자 형태가 제어된 자기 아연산염 페라이트 분말의 제조방법 | |
JPH0727808B2 (ja) | 磁気記録用板状Baフエライト微粒子粉末及びその製造法 | |
JPH0524869B2 (ja) | ||
JPS6140007A (ja) | 磁気記録用板状Baフェライト微粒子粉末の製造法 | |
JPH0524868B2 (ja) | ||
JPH0377643B2 (ja) | ||
JPS63139018A (ja) | 板状Baフエライト微粒子粉末の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |