JPH05138442A - センダスト合金薄板の積層体の形状加工法および積層体部品 - Google Patents

センダスト合金薄板の積層体の形状加工法および積層体部品

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JPH05138442A
JPH05138442A JP30186691A JP30186691A JPH05138442A JP H05138442 A JPH05138442 A JP H05138442A JP 30186691 A JP30186691 A JP 30186691A JP 30186691 A JP30186691 A JP 30186691A JP H05138442 A JPH05138442 A JP H05138442A
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JP
Japan
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alloy thin
sendust alloy
plates
laminated
laminated body
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Withdrawn
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JP30186691A
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English (en)
Inventor
Michihiro Tani
通弘 谷
Shinichi Murakami
晋一 村上
Kazuo Inoue
和生 井上
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層によるずれなどの問題を生じることなく
且つ生産性よく磁気センサ用コアなどの電子部品を製造
し得るセンダスト合金薄板の積層体の形状加工法を提供
する。 【構成】 センダスト合金薄板11を接着剤を用いてラミ
ネート加工した積層ブロック体4を1ブロック又は数〜
数十ブロック重ね、その上下に金属板2,3を配してブ
ロック体とし、このブロック体を放電ワイヤWにより形
状加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センダスト合金薄板を
接着剤又は樹脂を用いて積層することで特性が向上する
電子部品、例えば高度な磁気記録再生が要求される磁気
センサ用コアなど、の形状加工法およびこの形状加工法
により製造されたセンダスト合金薄板の積層体部品に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】センダスト合金薄板を積層して製造され
る磁気センサ用コアなどの電子部品は、従来、センダス
ト合金の鋳塊を製造し、この鋳塊を熱間加工等により平
板に加工した後、この平板を切断および研削などの機械
加工によって所定形状の薄板に加工し、得られた所定形
状の薄板を接着剤又は樹脂を用いて積層して製造されて
いた。
【0003】一方、本発明者等は、今までに磁気センサ
用コアの開発を手掛けており、この開発過程では急冷凝
固法によりセンダスト合金の薄板を製造し、この薄板を
放電加工および研削によってコア形状の薄板に加工し、
従来と同様にこのコア形状の薄板を接着剤又は樹脂を用
いて積層して磁気センサ用コアを製造していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き製造方法で
は、予めコアなどの電子部品の所定形状に加工した薄板
を接着剤又は樹脂を用いて積層するため、積層精度が要
求され、また手間が掛かっていた。特に、急冷凝固法に
より製造したセンダスト合金の薄板は、表面に凹筋と凸
筋が幅方向に交互に長手方向に存在しており、そのため
コア形状加工後に横ずれなく精密に積層することは非常
に難しく実用的でない。
【0005】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
なしたものであって、その目的は、積層によるずれなど
の問題を生じることなく且つ生産性よく磁気センサ用コ
アなどの電子部品を製造し得るセンダスト合金薄板の積
層体の形状加工法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係わるセンダスト合金薄板の積層体の形
状加工法の一つは、センダスト合金薄板を接着剤を用い
てラミネート加工した積層体を1ブロック又は数〜数十
ブロック重ね、その上下に金属板を配してブロック体と
し、このブロック体をワイヤカット放電加工法により形
状加工するものである。
【0007】また一つは、センダスト合金薄板をエポキ
シ樹脂を用いてラミネート加工した積層体を1ブロック
又は数〜数十ブロック重ね、その上下に金属板を配しそ
の金属板間を強固に締め付け、且つその金属板により放
電を誘引しながらワイヤカット放電加工法により形状加
工するものである。
【0008】そして、上記発明において、上下に金属板
を配したブロック体の、上下金属板間の側面に電導性の
塗料又は接着剤が塗布されてあってもよい。
【0009】
【作用】本発明では、センダスト合金薄板を、予め接着
剤を用いてラミネート加工して積層体にしたものを、そ
の上下に金属板を配してワイヤカット放電加工法により
形状加工するので、金属板で放電を誘引することで金属
板を含む積層ブロック体を容易に形状加工することがで
きる。またその際、非導電性である樹脂又は接着剤は誘
引された放電による熱により溶解される。そして、この
ような形状加工であるので、センダスト合金薄板の積層
間にずれを生じることなく且つ生産性良く積層体からな
るコアなどの所定形状の電子部品を加工することができ
る。
【0010】また、センダスト合金薄板の積層ブロック
体を数乃至数十ブロック重ね、その上下に配した金属板
により強固に締め付けることで、ブロック間の接触によ
る電気抵抗を小さくすることができ、また同時に積み重
ねた数のブロックの加工を一度に行うことができる。
【0011】また、通常、金属薄板を非導電性の樹脂又
は接着剤で積層しても大体の場合何処かで金属薄板同志
が接触しており、各金属薄板間で導通がありその結果積
層ブロック体の上下面で導通があるが、樹脂又は接着剤
により完全に導通が無い場合には、積層ブロック体の側
面に導電性の塗料又は接着剤を塗布することにより各金
属薄板間の導通をとることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明法に適用されるための治具の説明図、図2はセンダ
スト合金薄板の積層ブロック体の説明図である。図にお
いて、1は治具、2,3は金属板、4はセンダスト合金
薄板の積層ブロック体を示す。
【0013】治具1は、前面が切り欠かれ横断面がコの
字状に成形された形状の本体5と、四隅のボルト6によ
り脱着可能に設けられたコの字状の加圧板7とで構成さ
れ、本体5の対向する側板8,9の内側面には、ワイヤ
カット放電加工の際に設けられる金属板2,3を装備す
るための溝10が形成され、また側板8,9の上端面には
加圧板7を取り着けるためのボルト孔が設けられてい
る。
【0014】図2に示すセンダスト合金薄板の積層ブロ
ック体4は、急冷凝固法により製造されたセンダスト合
金の薄い帯材を所定長さに切断し、この切断されたセン
ダスト合金薄板11の複数枚を間にエポキシ樹脂(図示せ
ず)を介在させて積層したものである。
【0015】前記治具1にセンダスト合金薄板の積層ブ
ロック体4を装備するには、先ず側板8,9の溝10の下
端に下金属板2を設けその中央部にセンダスト合金薄板
の積層ブロック体4の複数個を重ねさらにその上に上金
属板3を設けた後、上金属板3の上に加圧板7を載置し
四隅のボルト6を均一に締め込む。この締め込みにより
上下金属板2,3の間にセンダスト合金薄板の積層ブロ
ック体4がセットされる。
【0016】叙述の如くしてセンダスト合金薄板の積層
ブロック体4を装備した治具1を、ワイヤカット放電加
工装置に装備し、図3に示すように放電ワイヤWを上下
金属板2,3の一側面より切り入れ所定形状のコアCを
形状加工する。
【0017】実際、急冷凝固法により製造されたセンダ
スト合金薄板11(幅14mm×長さ60mm)をエポキシ樹脂に
より厚さ 3mmにラミネートした積層ブロック体4を15枚
積み重ね、その上下にS50Cの厚さ 6mmの板を配し図1
に示すように治具1に装備し、ワイヤカット放電加工に
よりコの字状のコアCを形状加工した。これにより得ら
れた15個のコアCは全て同形状であり、また各コアC内
のセンダスト合金薄板11のずれなどは無かった。
【0018】なお、上記実施例における治具1は、対向
する側板8,9の内側面に金属板2,3を装備するため
の溝10を有する場合を例に説明したが、本発明はこの例
に限定されるものではなく、要は、センダスト合金薄板
の積層ブロック体4を金属板2,3の間に締め付けてセ
ットし得ると同時に、ワイヤカット放電のワイヤWが積
層ブロック体4と金属板2,3を形状加工し得るように
セットし得る構造のものであればよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるセ
ンダスト合金薄板の積層体の形状加工法によれば、セン
ダスト合金薄板の積層体から、積層ずれを生じることな
く且つ生産性よく磁気センサ用コアなどの電子部品を形
状加工して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法に適用されるための治具の説明図であ
る。
【図2】本発明に係わるセンダスト合金薄板の積層ブロ
ック体の説明図である。
【図3】本発明法に係わるワイヤカット放電加工を適用
した場合の形状加工の状態の説明図である。
【符号の説明】
1:治具 2:下金属板
3:上金属板 4:センダスト合金薄板の積層ブロック体
W:放電ワイヤ C:コア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センダスト合金薄板を接着剤を用いてラ
    ミネート加工した積層体を1ブロック又は数〜数十ブロ
    ック重ね、その上下に金属板を配してブロック体とし、
    このブロック体をワイヤカット放電加工法により形状加
    工することを特徴とするセンダスト合金薄板の積層体の
    形状加工法。
  2. 【請求項2】 接着剤に代えて樹脂を用いる請求項1記
    載のセンダスト合金薄板の積層体の形状加工法。
  3. 【請求項3】 請求項1又2記載の形状加工法により製
    造されたセンダスト合金薄板の積層体部品。
  4. 【請求項4】 上下に金属板を配したブロック体の上下
    金属板間の側面に電導性の塗料又は接着剤を塗布する請
    求項1記載のセンダスト合金薄板の積層体の形状加工
    法。
  5. 【請求項5】 センダスト合金薄板をエポキシ樹脂を用
    いてラミネート加工した積層体を1ブロック又は数〜数
    十ブロック重ね、その上下に金属板を配しその金属板間
    を強固に締め付け、且つその金属板により放電を誘引し
    ながらワイヤカット放電加工法により形状加工すること
    を特徴とするセンダスト合金薄板の積層体の形状加工
    法。
  6. 【請求項6】 上下に金属板を配しその金属板間を強固
    に締め付けたブロック体の上下金属板間の側面に電導性
    の塗料又は接着剤を塗布する請求項4記載のセンダスト
    合金薄板の積層体の形状加工法。
JP30186691A 1991-11-18 1991-11-18 センダスト合金薄板の積層体の形状加工法および積層体部品 Withdrawn JPH05138442A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007032114A1 (ja) * 2005-09-15 2009-03-19 三菱電機株式会社 ワイヤ放電加工装置およびワイヤ放電加工方法
CN102601474A (zh) * 2012-04-01 2012-07-25 哈尔滨飞机工业集团有限责任公司 线切割矩形薄板材料刚性强化方法
KR101310973B1 (ko) * 2011-03-18 2013-09-23 국방과학연구소 와이어 커팅을 이용한 전기기기의 고정자 제조방법 및 이에 의하여 제조되는 전기기기

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JPWO2007032114A1 (ja) * 2005-09-15 2009-03-19 三菱電機株式会社 ワイヤ放電加工装置およびワイヤ放電加工方法
JP5037941B2 (ja) * 2005-09-15 2012-10-03 三菱電機株式会社 ワイヤ放電加工装置およびワイヤ放電加工方法
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