JPH05132532A - ゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物 - Google Patents
ゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物Info
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- JPH05132532A JPH05132532A JP32257091A JP32257091A JPH05132532A JP H05132532 A JPH05132532 A JP H05132532A JP 32257091 A JP32257091 A JP 32257091A JP 32257091 A JP32257091 A JP 32257091A JP H05132532 A JPH05132532 A JP H05132532A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形温度が低温で加工性にすぐれ、得られた
成形品が透明で衝撃強度等の物性にすぐれる樹脂組成物
を得る。 【構成】 スチレン−ブタジエンブロックゴムをスチレ
ン系単量体およびアクリル酸アルキル単量体及び/又は
メタクリル酸アルキル単量体の混合物に溶解して重合し
てなるマトリックスのガラス転移温度が40〜80℃で
あって、マトリックス中にスチレン−ブタジエンブロッ
クゴム粒子がコア・シェル構造として分散している。
成形品が透明で衝撃強度等の物性にすぐれる樹脂組成物
を得る。 【構成】 スチレン−ブタジエンブロックゴムをスチレ
ン系単量体およびアクリル酸アルキル単量体及び/又は
メタクリル酸アルキル単量体の混合物に溶解して重合し
てなるマトリックスのガラス転移温度が40〜80℃で
あって、マトリックス中にスチレン−ブタジエンブロッ
クゴム粒子がコア・シェル構造として分散している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的低温での加工性
に優れ、比較的透明性が良好であり、かつ強度等のバラ
ンスに優れたゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物
に関するものである。そして本発明のゴム変性スチレン
−アクリル系樹脂組成物は、例えばトナー用結着樹脂、
ホットメルト型粘着剤および加熱収縮フィルム等の用途
に用いることができる。
に優れ、比較的透明性が良好であり、かつ強度等のバラ
ンスに優れたゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物
に関するものである。そして本発明のゴム変性スチレン
−アクリル系樹脂組成物は、例えばトナー用結着樹脂、
ホットメルト型粘着剤および加熱収縮フィルム等の用途
に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】従来より知られているスチレン−アクリ
ル系樹脂は、トナー用結着樹脂の様に比較的低温での加
工性が必要な分野で利用されている。しかし、スチレン
−アクリル系樹脂の脆性的性質から、強度等の面では必
ずしも満足できるものではなかった。例えば、特公昭51
-23354号公報では、架橋剤を添加することによって強靭
性を改良する例が示されているが、強度改良効果が充分
とはいえない。
ル系樹脂は、トナー用結着樹脂の様に比較的低温での加
工性が必要な分野で利用されている。しかし、スチレン
−アクリル系樹脂の脆性的性質から、強度等の面では必
ずしも満足できるものではなかった。例えば、特公昭51
-23354号公報では、架橋剤を添加することによって強靭
性を改良する例が示されているが、強度改良効果が充分
とはいえない。
【0003】一方、ポリスチレン樹脂の耐衝撃性を改良
したゴム変性ポリスチレン樹脂は、可塑剤等の添加物を
加えないマトリックスのガラス転移温度(以下Tgとい
う)が約100℃であり、比較的低温での加工性が不充
分であった。そしてゴム変性ポリスチレン樹脂は、この
欠点を改良するために可塑剤等の添加物を多量に加える
と、加工時に金型やダイス等に汚れが発生し製品に転写
する等の好ましくない現象が起こる。さらに、通常のゴ
ム変性ポリスチレン樹脂は、スチレン−アクリル系樹脂
に比べ透明性に劣るものであった。
したゴム変性ポリスチレン樹脂は、可塑剤等の添加物を
加えないマトリックスのガラス転移温度(以下Tgとい
う)が約100℃であり、比較的低温での加工性が不充
分であった。そしてゴム変性ポリスチレン樹脂は、この
欠点を改良するために可塑剤等の添加物を多量に加える
と、加工時に金型やダイス等に汚れが発生し製品に転写
する等の好ましくない現象が起こる。さらに、通常のゴ
ム変性ポリスチレン樹脂は、スチレン−アクリル系樹脂
に比べ透明性に劣るものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者は、か
かる課題を解決すべく種々検討を行った結果、スチレン
−アクリル系樹脂をマトリックスとし、このマトリック
ス中にコア・シェル構造のゴム粒子を分散して含有させ
ることにより、比較的低温での加工性に優れ、比較的透
明性が良好であり、かつ耐衝撃性等の物性面でバランス
に優れたゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物を完
成するに至った。
かる課題を解決すべく種々検討を行った結果、スチレン
−アクリル系樹脂をマトリックスとし、このマトリック
ス中にコア・シェル構造のゴム粒子を分散して含有させ
ることにより、比較的低温での加工性に優れ、比較的透
明性が良好であり、かつ耐衝撃性等の物性面でバランス
に優れたゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物を完
成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、スチ
レン−ブタジエンブロックゴムをスチレン単量体および
アクリル酸アルキル単量体及び/又はメタクリル酸アル
キル単量体(以下アクリル酸アルキル単量体とメタクリ
ル酸アルキル単量体を総称して(メタ)アクリル酸アル
キル単量体という)の混合物に溶解して重合してなるマ
トリックスのガラス転移温度が40〜80℃であって、
マトリックス中にスチレン−ブタジエンブロックゴム粒
子がコア・シェル構造として分散しているゴム変性スチ
レン−アクリル系樹脂組成物を特徴とするものである。
レン−ブタジエンブロックゴムをスチレン単量体および
アクリル酸アルキル単量体及び/又はメタクリル酸アル
キル単量体(以下アクリル酸アルキル単量体とメタクリ
ル酸アルキル単量体を総称して(メタ)アクリル酸アル
キル単量体という)の混合物に溶解して重合してなるマ
トリックスのガラス転移温度が40〜80℃であって、
マトリックス中にスチレン−ブタジエンブロックゴム粒
子がコア・シェル構造として分散しているゴム変性スチ
レン−アクリル系樹脂組成物を特徴とするものである。
【0006】以下に本発明を詳しく説明する。本発明に
おけるゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物のマト
リックスのTgは40〜80℃である。マトリックスの
Tgが40℃未満では、成形品にブロッキングの発生が
起こり好ましくなく、80℃を越えると比較的低温での
加工性等が低下するので好ましくない。
おけるゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物のマト
リックスのTgは40〜80℃である。マトリックスの
Tgが40℃未満では、成形品にブロッキングの発生が
起こり好ましくなく、80℃を越えると比較的低温での
加工性等が低下するので好ましくない。
【0007】本発明では、マトリックス中に分散するゴ
ム粒子の形状はコア・シェル構造である。コア・シェル
構造とは、単一オクルージョン構造やカプセル構造とも
呼ばれるゴム粒子の形状であり、ひとつのゴム粒子中に
ひとつのオクルード樹脂を含む構造である。そしてマト
リックス中には、ひとつのゴム粒子中にいくつかのオク
ルード樹脂を含むサラミ構造が含まれると透明性が著し
く損なわれるが、全ゴム粒子に対してサラミ構造のゴム
粒子が、個数割合で10%以下であれば含有することが
できる。
ム粒子の形状はコア・シェル構造である。コア・シェル
構造とは、単一オクルージョン構造やカプセル構造とも
呼ばれるゴム粒子の形状であり、ひとつのゴム粒子中に
ひとつのオクルード樹脂を含む構造である。そしてマト
リックス中には、ひとつのゴム粒子中にいくつかのオク
ルード樹脂を含むサラミ構造が含まれると透明性が著し
く損なわれるが、全ゴム粒子に対してサラミ構造のゴム
粒子が、個数割合で10%以下であれば含有することが
できる。
【0008】本発明のゴム変性スチレン−アクリル系樹
脂組成物の製造方法は、スチレン−ブタジエンブロック
ゴム1重量%〜20重量%をスチレン系単量体と(メ
タ)アクリル酸アルキル単量体の混合物に溶解して重合
を行なう。
脂組成物の製造方法は、スチレン−ブタジエンブロック
ゴム1重量%〜20重量%をスチレン系単量体と(メ
タ)アクリル酸アルキル単量体の混合物に溶解して重合
を行なう。
【0009】ブタジエンブロックゴムが1重量%未満で
あると耐衝撃性に劣り、20重量%を越えると透明性に
劣る樹脂が得られる。本発明のスチレン−ブタジエンブ
ロックゴムはスチレン−ブタジエンブロックゴム100
重量%に対してポリスチレンが30重量%〜60重量%
含有したものが好ましい。また通常のブタジエンゴムを
用いて重合を行なうと、マトリックス中に分散するゴム
粒子の形状は、コア・シェル構造を形成し難く透明性に
劣る樹脂が得られることになるので好ましくない。
あると耐衝撃性に劣り、20重量%を越えると透明性に
劣る樹脂が得られる。本発明のスチレン−ブタジエンブ
ロックゴムはスチレン−ブタジエンブロックゴム100
重量%に対してポリスチレンが30重量%〜60重量%
含有したものが好ましい。また通常のブタジエンゴムを
用いて重合を行なうと、マトリックス中に分散するゴム
粒子の形状は、コア・シェル構造を形成し難く透明性に
劣る樹脂が得られることになるので好ましくない。
【0010】本発明の重合に使用するスチレン系単量体
は、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、1,3
−ジメチルスチレン、2,4−ジメチルスチレンおよび
t−ブチルスチレン等の単独またはこれらの混合物であ
る。また(メタ)アクリル酸アルキル単量体は、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸
ヘキシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル
酸ラウリル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベ
ンジル、アクリル酸−2−メトキシメチル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メ
タクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸ベンジルおよびメタクリル酸−2−メ
トキシメチル等の単独またはこれらの混合物である。
は、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、1,3
−ジメチルスチレン、2,4−ジメチルスチレンおよび
t−ブチルスチレン等の単独またはこれらの混合物であ
る。また(メタ)アクリル酸アルキル単量体は、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸
ヘキシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル
酸ラウリル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベ
ンジル、アクリル酸−2−メトキシメチル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メ
タクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸ベンジルおよびメタクリル酸−2−メ
トキシメチル等の単独またはこれらの混合物である。
【0011】また、本発明のスチレン系単量体と(メ
タ)アクリル酸アルキル単量体の混合割合は、得られる
ゴム変性スチレン−アクリル系樹脂のマトリックスのT
gが40〜80℃であるならば特に制限はないが、スチ
レン系単量体と(メタ)アクリル酸アルキル単量体の合
計量100重量%に対して、スチレン系単量体が99重
量%〜50重量%、(メタ)アクリル酸アルキル単量体
が1重量%〜50重量%の範囲が好ましい。
タ)アクリル酸アルキル単量体の混合割合は、得られる
ゴム変性スチレン−アクリル系樹脂のマトリックスのT
gが40〜80℃であるならば特に制限はないが、スチ
レン系単量体と(メタ)アクリル酸アルキル単量体の合
計量100重量%に対して、スチレン系単量体が99重
量%〜50重量%、(メタ)アクリル酸アルキル単量体
が1重量%〜50重量%の範囲が好ましい。
【0012】さらにスチレン系単量体と(メタ)アクリ
ル酸アルキル単量体以外のビニル化合物としては、例え
ばアクリロニトリル、酢酸ビニル、N−ベンジルマレイ
ミドおよびN−シクロヘキシルマレイミド等も、得られ
るゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物のマトリク
ッスのTgが40〜80℃の範囲であるならば含有させ
ることもできる。
ル酸アルキル単量体以外のビニル化合物としては、例え
ばアクリロニトリル、酢酸ビニル、N−ベンジルマレイ
ミドおよびN−シクロヘキシルマレイミド等も、得られ
るゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物のマトリク
ッスのTgが40〜80℃の範囲であるならば含有させ
ることもできる。
【0013】本発明の重合方法としては、塊状重合、溶
液重合および塊状懸濁重合等公知の方法が適用でき、重
合にはベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロ
ニトリル等の公知の重合開始剤やt−ドデシルメルカプ
タン、n−ドデシルメルカプタン等の公知の連鎖移動剤
等が使用できる。
液重合および塊状懸濁重合等公知の方法が適用でき、重
合にはベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロ
ニトリル等の公知の重合開始剤やt−ドデシルメルカプ
タン、n−ドデシルメルカプタン等の公知の連鎖移動剤
等が使用できる。
【0014】本発明のゴム変性スチレン−アクリル系樹
脂組成物は、30℃における10%トルエン溶液粘度が
10センチポイズ(cp)〜60cpの範囲であること
が好ましい。
脂組成物は、30℃における10%トルエン溶液粘度が
10センチポイズ(cp)〜60cpの範囲であること
が好ましい。
【0015】さらに本発明では、必要に応じてゴム変性
ポリスチレン樹脂等の場合と同じように、可塑剤、滑
剤、離型剤、熱安定剤および酸化防止剤等の公知の添加
剤を添加することもできる。
ポリスチレン樹脂等の場合と同じように、可塑剤、滑
剤、離型剤、熱安定剤および酸化防止剤等の公知の添加
剤を添加することもできる。
【0016】
【実施例】次に実施例および比較例をあげて本発明をさ
らに説明するが、本発明はこれらの例によって制限され
るものではない。 実施例1 容量50リットルのオートクレーブ中に、スチレン−ブ
タジエンブロックゴム(Bayer AG社製、商品
名:Buna BL6533、ブタジエン含有量60
%)5.0kgをスチレン28.0kgおよびアクリル
酸−2−エチルヘキシル7.0kgに溶解して仕込み、
ターシャリードデシルメルカプタン60gを加えて25
0rpmで攪拌した。次にオートクレーブ内を窒素ガス
で置換してから密閉して昇温し、110℃で5時間重合
した後、冷却して予備重合を終えた。次いで、容量10
0リットルのオートクレーブ中に、純水50kg、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.50gおよび第
3リン酸カルシウム500gを系内に加えて180rp
mで攪拌しながらベンゾイルパーオキサイド120gを
加えた前記の予備重合液を入れ、窒素置換後、密閉して
昇温して90℃で5時間、さらに140℃で3時間重合
して冷却した。得られたスラリーを、常法に従って中
和、脱水および乾燥した後、重合物を押出機により通常
のペレット形状としてゴム変性スチレン−アクリル系樹
脂組成物を得た。表1に物性を示す。
らに説明するが、本発明はこれらの例によって制限され
るものではない。 実施例1 容量50リットルのオートクレーブ中に、スチレン−ブ
タジエンブロックゴム(Bayer AG社製、商品
名:Buna BL6533、ブタジエン含有量60
%)5.0kgをスチレン28.0kgおよびアクリル
酸−2−エチルヘキシル7.0kgに溶解して仕込み、
ターシャリードデシルメルカプタン60gを加えて25
0rpmで攪拌した。次にオートクレーブ内を窒素ガス
で置換してから密閉して昇温し、110℃で5時間重合
した後、冷却して予備重合を終えた。次いで、容量10
0リットルのオートクレーブ中に、純水50kg、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.50gおよび第
3リン酸カルシウム500gを系内に加えて180rp
mで攪拌しながらベンゾイルパーオキサイド120gを
加えた前記の予備重合液を入れ、窒素置換後、密閉して
昇温して90℃で5時間、さらに140℃で3時間重合
して冷却した。得られたスラリーを、常法に従って中
和、脱水および乾燥した後、重合物を押出機により通常
のペレット形状としてゴム変性スチレン−アクリル系樹
脂組成物を得た。表1に物性を示す。
【0017】実施例2 スチレンを31.5kgおよびアクリル酸−2−エチル
ヘキシルを3.5kgとした以外は実施例1と同様に行
った。表1に物性を示す。
ヘキシルを3.5kgとした以外は実施例1と同様に行
った。表1に物性を示す。
【0018】実施例3 スチレン−ブタジエンブロックゴムを2.0kg、スチ
レンを30.4kgおよびアクリル酸−2−エチルヘキ
シルを7.6kgとした以外は実施例1と同様に行っ
た。表1に物性を示す。
レンを30.4kgおよびアクリル酸−2−エチルヘキ
シルを7.6kgとした以外は実施例1と同様に行っ
た。表1に物性を示す。
【0019】比較例1 スチレンを35.0kgとし、アクリル酸−2−エチル
ヘキシルを用いなかった以外は実施例1と同様に行っ
た。表1に物性を示す。表1より比較的低温での加工性
(メルトフローレート)に劣ることがわかる。
ヘキシルを用いなかった以外は実施例1と同様に行っ
た。表1に物性を示す。表1より比較的低温での加工性
(メルトフローレート)に劣ることがわかる。
【0020】比較例2 容量100リットルのオートクレーブ中に、純水50k
g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.50
g、第3リン酸カルシウム500g、スチレン28.0
kg、アクリル酸−2−エチルヘキシル7.0kg、ベ
ンゾイルパーオキサイド120gおよびターシャリード
デシルメルカプタン60gを系内に加えて180rpm
で攪拌した。窒素置換後、密閉して昇温して90℃で5
時間、さらに140℃で3時間重合して冷却した。次に
得られたスラリーを、常法に従って中和、脱水および乾
燥した後、重合物を押出機により通常のペレット形状と
してスチレン−アクリル系樹脂組成物を得た。表1に物
性を示す。表1より強度(アイゾッド衝撃強度)に劣る
ことがわかる。
g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.50
g、第3リン酸カルシウム500g、スチレン28.0
kg、アクリル酸−2−エチルヘキシル7.0kg、ベ
ンゾイルパーオキサイド120gおよびターシャリード
デシルメルカプタン60gを系内に加えて180rpm
で攪拌した。窒素置換後、密閉して昇温して90℃で5
時間、さらに140℃で3時間重合して冷却した。次に
得られたスラリーを、常法に従って中和、脱水および乾
燥した後、重合物を押出機により通常のペレット形状と
してスチレン−アクリル系樹脂組成物を得た。表1に物
性を示す。表1より強度(アイゾッド衝撃強度)に劣る
ことがわかる。
【0021】比較例3 スチレン−ブタジエンブロックゴム5.0kgの代わり
に、ブタジエンゴム(旭化成社製、商品名:ジエン55
AS)3.0kgを用いた以外は実施例1と同様に行っ
た。表1に物性を示す。表1より透明性(曇り度・全光
線透過率)に劣ることがわかる。
に、ブタジエンゴム(旭化成社製、商品名:ジエン55
AS)3.0kgを用いた以外は実施例1と同様に行っ
た。表1に物性を示す。表1より透明性(曇り度・全光
線透過率)に劣ることがわかる。
【0022】
【表1】
【0023】なお表1に示した物性の測定方法は、以下
のとおりである。 (1)ガラス転移温度:示差走査熱量測定法 (2)メルトフローレイト:ASTM D−1238
(温度:150℃、荷重:2160g) (3)全光線透過率:ASTM D−1003(試料厚
み:2mm) (4)曇り度:ASTM D−1003(試料厚み:2
mm) (5)アイゾッド衝撃強度:ASTM D−256(試
料:1/4インチ ノッチ付) (6)ゴム粒子形状:電子顕微鏡写真により肉眼で確認
のとおりである。 (1)ガラス転移温度:示差走査熱量測定法 (2)メルトフローレイト:ASTM D−1238
(温度:150℃、荷重:2160g) (3)全光線透過率:ASTM D−1003(試料厚
み:2mm) (4)曇り度:ASTM D−1003(試料厚み:2
mm) (5)アイゾッド衝撃強度:ASTM D−256(試
料:1/4インチ ノッチ付) (6)ゴム粒子形状:電子顕微鏡写真により肉眼で確認
【0024】
【発明の効果】本発明のゴム変性スチレン−アクリル系
樹脂組成物は、比較的低温での加工性に優れ、比較的透
明性が良好であり、かつ強度等のバランスに優れてお
り、トナー用結着樹脂、ホットメルト型粘着剤および加
熱収縮フィルム等の様な比較的低温での加工性が必要な
分野できわめて有用である。
樹脂組成物は、比較的低温での加工性に優れ、比較的透
明性が良好であり、かつ強度等のバランスに優れてお
り、トナー用結着樹脂、ホットメルト型粘着剤および加
熱収縮フィルム等の様な比較的低温での加工性が必要な
分野できわめて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 スチレン−ブタジエンブロックゴムをス
チレン単量体およびアクリル酸アルキル単量体及び/又
はメタクリル酸アルキル単量体の混合物に溶解して重合
してなるマトリックスのガラス転移温度が40〜80℃
であって、マトリックス中にスチレン−ブタジエンブロ
ックゴム粒子がコア・シェル構造として分散しているこ
とを特徴とするゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03322570A JP3078629B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | ゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03322570A JP3078629B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | ゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05132532A true JPH05132532A (ja) | 1993-05-28 |
JP3078629B2 JP3078629B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=18145161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03322570A Expired - Fee Related JP3078629B2 (ja) | 1991-11-11 | 1991-11-11 | ゴム変性スチレン−アクリル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3078629B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996035148A1 (en) * | 1995-05-02 | 1996-11-07 | Lg Chemical Ltd. | Process for preparing deodorized resin for dry toner |
JP2006213811A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Ps Japan Corp | ゴム変性スチレン系樹脂フィルム |
KR100584285B1 (ko) * | 1998-12-31 | 2006-12-15 | 주식회사 케이씨씨 | 아크릴계 코아쉘 유화중합체를 함유하는 마이크로겔 수용성도료 조성물 |
WO2008085286A1 (en) * | 2006-12-19 | 2008-07-17 | Henkel Corporation | (meth)acrylate compositions containing dispersions of core shell rubbers in (meth)acrylates |
-
1991
- 1991-11-11 JP JP03322570A patent/JP3078629B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
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WO1996035148A1 (en) * | 1995-05-02 | 1996-11-07 | Lg Chemical Ltd. | Process for preparing deodorized resin for dry toner |
AU678945B2 (en) * | 1995-05-02 | 1997-06-12 | Lg Chemical Ltd. | Process for preparing deodorized resin for dry toner |
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JP2006213811A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Ps Japan Corp | ゴム変性スチレン系樹脂フィルム |
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