JPS59184243A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPS59184243A
JPS59184243A JP5785383A JP5785383A JPS59184243A JP S59184243 A JPS59184243 A JP S59184243A JP 5785383 A JP5785383 A JP 5785383A JP 5785383 A JP5785383 A JP 5785383A JP S59184243 A JPS59184243 A JP S59184243A
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JP
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weight
copolymer
parts
methylstyrene
polymerization
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Application number
JP5785383A
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English (en)
Inventor
Masayuki Tanaka
正幸 田中
Keiji Nakagawa
啓次 中川
Akihiko Kishimoto
岸本 彰彦
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication of JPS59184243A publication Critical patent/JPS59184243A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱変形温度が高く、かつ耐衝撃性と溶融成形時
の熱安定性が均衡してすぐれた熱可塑性樹脂組成物に関
するものである。
アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン三元共重合体
樹脂、いわゆるABS樹脂は耐衝撃性に代表される機械
的性質、表面光沢および成形加工性などのすぐれたバラ
ンスによって人混な分野で使用されているが、熱変形温
度′が低いだめ高温条件下においては構造材料として使
用できない欠点がある。従来からABS樹脂の熱変形温
度向上を目的に種々の方法が提案てれているが、それら
の中で、最も有効かつ一般的な方法はABS樹脂の共重
合成分として用いられているスチレンの一部または全量
をα−メチルスチレンで屓換える方法であり、通常は特
公昭35−18194号公報、特公昭44−15902
号公報、特公昭45−3330A号公報および特公昭4
6−37415号公報なとて提案されているように、α
−メチルスチレンとアクリロニトリルを含有する共重合
体とゴム状重合体の存在下にスチレン、アクリロニトリ
ルなどからなるビニル系単量体混合物を重合して得られ
るグラフト共重合体を混合する方法が用いら些ている。
しかるにこの方法で得られる樹脂組成物の熱変形温度は
主として、マトリックスの共重合体の熱変形温度に依存
し、共重合体のα−メチルスチレン含有量が多くなるほ
ど、高い熱変形温度を有する樹脂が得られる。そこでで
きるだけα−メチルスチレン含有量が多い共重合体を製
造して、熱変形温度が高い樹脂組成物を得る方法も過去
提案烙れている(例えば特公昭45−63661号公報
、特開昭55−7ao4s号公報、特公昭57−603
73号公報など邊二、a−メチルスチレン系共重合体は
α−メチルスチンンの含有量が多くなるにしたがって、
(1)重合速度が著しく遅くなり重合率が上りにくくな
る、(2)共重合体かもろくなシ、得られる樹脂の機械
強度が劣るおよび(3)高温における熱安定性が悪化し
、溶融成形時に分解しやすくなるなどの問題が現われる
ため、a−メチルスチレンの含有量には自ら上限がある
。しだがって、現在ABS樹脂が使用されている分野に
おいては、さらに熱変形温度の向上が望まれているにも
かかわらず、有効な手段が無いのが実状である。
一方、N−フェニルマレイミド等のマレイミド系単量体
とスチレン、メタクリル酸メチル等のビニル系単量体と
からなる共重合体は高い熱変♂度を有することが知られ
ており、このマレイミド系共重合体を耐熱性の熱可塑性
樹脂として応用する試みが種々提案されている。これら
の具体例としてはN−アルキルマレイミドと芳香族ビニ
ル系単量体からなる共重合体にジエン系ゴム状重合体を
ベースとするグラフト共重合体を混合した樹脂組成物(
米国特許第3,642,949゜号明細書)、共役ジエ
ン系ゴムの存在下にマレイミド系単量体、不飽和ニトリ
ル系単量体および芳香族ビニル系単量体を乳化重合する
ことにより耐熱性耐衝撃性樹脂を製造する方法(米国特
許第3.72.1.724号明細書)およびマレイミド
および/まだはそのN−アリール置換誘導体および芳香
族ビニル系単量体およびアクリロニトリルおよび/−1
:たけメタクリル酸エステルからなる共重合体とブタジ
ェン系コ゛ムベースとする芳香族ビニル系単量体および
アクリロニトリルおよび/またはメタクリル酸エステ、
ルのグラフト共重合体とを混合した樹脂組成物(特開昭
57−167341号公報)などが挙げられる。しかし
ながらこれらの従来法においてはいずれもマレイミド系
単量体と共重合する芳香族ビニル系単量体としては専ら
スチレンまたはスチレンを主体とする単量体が使用でれ
ておシ、十分高い熱変形温度を実現するには、きわめて
高価格なマレイミド系単量体を多量に共重合する必要が
あるため、得られる樹脂または樹脂組成物も高価格にな
るという問題がある。その上マレイミド系単量体含有量
の多い共重合体を用いると、得られる樹脂または樹脂組
成物の衝撃強度が高くならないという問題もある。
また低価格なマレイミド系共重合体を製造する目的で、
スチレンに代表きれる芳香族ビニル系単量体と無水マレ
イン酸からなる共重合体にアンモニアまたは第1級アミ
ンを反応きせて、イミド化を行なう方法(例えば特開昭
57−55901号公報および特開昭57−12524
2号公報)も提案されているが、この方法においては無
水マレイン酸の共重合法として乳化重合などの水系重合
法を用いることが困難なため、溶液重合法を用いる必要
があり、またイミド化反応に際しては煩雑な反応操作を
要するため、マレイミド系共重合体を製造するに際して
、大規模かつ複雑°な反応装置および工程が必要である
。すなわちマレイミド系共重合体を用いた耐熱性樹脂は
衝撃強度などの性能、価格および製造技術などに種々の
問題があシ、未だ工業的に実用化きれていないのが現状
である。
そこで本発明者らは熱変形温度、耐衝撃性および溶融成
形時の熱安定性が均衡して優れ、かつ既存の重合設備を
使って容易に製造できる低価格な樹脂の開発を目的に鋭
意検討した結果、α−メチルスチレンを主体としてアク
リロニトリルと少量のN−フェニルマレイミドからなる
単量体混合物を乳化重合して得だ多元共重合体とゴム状
重合体を幹重合体とした特定の組成を有するグラフト共
重合体を特定の割合で混合することによって上記の目的
が効率的に達成きれることを見出し、本発明に到達した
すなわち本発明は(5)α−メチルスチレン60〜90
重世襲、アクリロニトリ、ル5〜35重量%、N−フェ
ニルマレイミド1〜25重世襲およびこれらの単量体と
共重合可能な他のビニル系単量体O〜10重量飴からな
る単量体混合物を乳化重合して得た多元共重合体50〜
95重量部および(B)(a)ゴム状重合体40〜80
重量部の存在下に(I))芳香族ビニル系単量体および
/lたはメタアクリル酸アルキルエステル系単量体45
〜95重世襲、シアン化ビニル系単量体5〜45 fa
t % 、N−フェニルマレイミドO〜25重量飴およ
びこれらの単量体と共重合可能な他のビニル系単量体0
〜20重量φからなる一単量体混合物60〜20重量部
を重合して得たグラフト共重合体50〜5重量部を混合
してなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物を提供す
るものである。
α−メチルスチレンとアクリロニトリルからなる共重合
体は高い熱変形温度を有する共重合体であるが、さらに
熱変形温度を向上させるためにα−メチルスチレンの共
重合量を増やすと、重合速度と熱分解温度が著しく低下
する欠点が現われ、実用的でない。しかるにa−メチル
スチレンおよびアクリロニトリルに少量のN−フェニル
マレイミドを加えた共重合系(すなわち本発明における
多元共重合体(5))はα−メチルスチレンとアクリロ
ニトリルのみからなる共重合系に比べて、熱変形温度が
高い共重合体が得られるだけでなく、重合速度と熱分解
温度も上昇するのである。α−メチルスチレン、アクリ
ロニトリルおよびN−フェニルマレイミドからなる単量
体混合物は乳化重合が可能であるので多元共重合体(5
)の製造に際しては、従来からa−メチルスチレンとア
クリロニトリルとからなる共重合体の製造に使われてい
た乳化重合装置をそのまま使用することができるという
利点がある。またα−メチルスチレンとアクリロニトリ
ルのみからなる共重合体は本来、高い熱変形温度を有し
ており、これに少量のN−−y工=/lzマレイミドを
加えることにより、でらに高い熱変形温度が得られる。
したがって本発明で用いる多方共重合体(5)は高価な
N−フェニルマレイミド単量体を含有するにもかかわら
ず、その含有量が少ないため、本発明の樹脂組成物は比
較的安価に得られる。しかもN−フェニルマレイミドを
多量に含有する樹脂は衝撃強度などの機械強度が劣る欠
点があるのに対し、本発明の多共重合体(5)はN−フ
ェニルマレイミド含有量が少ないので、グラフト共重合
体働を混合して得られる本発明の樹脂組成物は高い衝撃
強度を発現する。
本発明における多元共重合体(5)とはα−メチルスチ
レン60〜90重量饅、とくに65〜85重量係、ア世
襲ロニトリル5〜35重世襲、とくに10〜300〜3
0重量フェニルマレイミド1〜25重世襲、とくに6〜
15重量係お世襲これらの単量体と共重合可能な他のビ
ニル系単量体0〜10重量%からなる単量体混合物を乳
化重合することにより得られる。
多元共重合体(8)の製造に用いられる他のビニル系単
量体とは、α−メチルスチレン、アクリロニトリルおよ
びN−フェニルマレイミドと共重合可能で、本発明の効
果を損なわない単量体ならば特に制限はないが、通常は
スチレン、P−メチルスチレン、p−t−ブチルスfV
7’lどの芳香族ビニル系単量体、メタクリル酸メ・チ
ル、アクリル酸メチルなどの(メタ)アクリル酸系単量
体、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル系単量体
、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−t−ブチル
マレイミドなどマレイミド系単量体などから選ばれる。
多元共重合体(5)においてα−メチルスチレンの共重
合量が60重量世襲満では熱変形温度が不足し、a−メ
チルスチレンが90重量%を越えると重合速度が遅く、
熱分解温度と機械強度が低下するため好丑しくない。ま
たアクリロニトリルの共重合量が5重量%未満では重合
速度が低く、熱分解温度と衝撃強度などの機械強度が低
下し、65重量%を越えると熱変形温度が低く、得られ
る樹脂が着色するという欠点が現われるノζめ好捷しく
ない。さらにN−フェニルマレイミドの共重合量が1重
量楚未満では熱変形温度、熱分解温度および重合速度の
いずれもが低く、本発明の効果が発現せず、25重量%
を越えると衝撃強度など機械強度が低下し、また得られ
る樹脂組成物が高価格になるた−め好ましくない。なお
共重合体(5)は本発明の効果が損なわれない範囲で他
のビニル系単量体を含有することが可能であるが、通常
は10重量係1で1、     である。
多元共重合体(5)の製造には乳化重合が必須である。
懸濁重合、塊状重合および溶液重合などの乳化重合以外
の方法では上記の組成を有する単量体混合物を重合して
も重合速度が著しく遅かったり、重合度が上らないため
工業的製造は困難である。乳化重合の方法に関してはと
くに制限はなく、通常公知の方法で行なうことができる
。乳化剤としてはラウリン酸ナトリウムおよびオレイン
酸カリウムなどの高級脂肪酸のアルカリ塩、ラウリル硫
酸ナトリウムなど高級アルコールの硫酸エステルのアル
カリ塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどの
アルキルベンセンスルホン酸のアルカリ塩など通常のア
ニオン系または非イオン系界面活性剤およびこれらを2
種以上混合したものを用いることができる。重合開始剤
としては過硫酸カリウムおよび過硫酸アンモニウムなど
の過硫酸塩系、過酸化水素系およびクメンヒドロペルオ
キシドなどのヒドロペルオキシド系を用いることができ
る。単量体混合物の仕込方法についても種々の方法を採
用することができ、例えば単量体混合物全量を初期に一
括して仕込む方法および単量体混合物を何回かに分割し
て仕込むがまたは、一定時間にわたって連続仕込みする
方法などが挙げられる。ここで分割仕込みまたは連続仕
込みの場合には、重合の進行に伴なって仕込む単量体混
合物の組成を変化ζせて、多元共重合体色)の物性を望
ましいものに調節したり、重合率を上りやすくしたりす
ることも可能である。
本発明におけるグラフト共重合体(B)とは(a)ゴム
状重合体40〜80重量部、とくに45〜70重量部の
存在下に(1))芳香族ビニル系単量体および/捷たけ
メタアクリル酸アルキルエステル系単量体45〜95重
世襲、とくに55〜90重量%、ンアン化ビニル系単量
体5〜45重世襲とくに10〜65ftN%、N−フェ
ニルマレイミドO〜25重量部、とくにO〜15重量係
お世襲これらの単量体と共重合可能な他のビニル系単量
体0〜20重世襲、とくにO〜10重量ヂからなる単量
体混合物60〜20重量部、とくに55〜ろ0重量部を
重合して得られる。ここでゴム状重合体としてはポリブ
タジェンゴム(P B o ) 、スチレン/ブタジェ
ン共重合体ゴム(SDR)およびアクソロニトリル/ブ
タジェン共重合体ゴム(NBR)などのジエン系ゴム、
ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系ゴムおよびエチ
レン−プロピレン−非共役ジエン系ゴム(EPDM)な
どが用いられる。芳香族ビニル系単量体としてはスチレ
ンの他に、p−メチルスチレンやp−t−ブチルスチレ
ンナトの核置換アルキルスチレンおよびα−メチルスチ
レンなどが用いられる。メタアクリル酸アル千ルエステ
ル系単量体としてはメタクリル酸メチルおよび、メタク
リル酸エチルなどが用いられる。シアン化ビニル系単量
体としてはアクリロニトリルおよびメタクリル酸I・リ
ルなどが用いられる。また本発明の効果が損なわれない
範囲で他のビニル系単量体、例えばアクリル酸、アクリ
ル酸メチル、無水マレイン酸などを用いることができる
。さらにグラフト共重合体(13)はグラフト成分とし
てN−フェニルマレイミドを少量含有することによって
、本発明の効果をより一層効率的に発揮きせることもで
きる。
グラフト共重合体(ハ)においてゴム状重合体の割合が
40重量部未満または80重量部を越えると、高い衝撃
強度を得ることができないため好ましくない。一方グラ
フト成分である単量体混合物(l〕)において、芳香族
ビニル系単量体および/またはメタクリル酸アルキルエ
ステル系単量体の割合が45重量部未満または95重量
部を越える場合−またはシアン化ビニル系単量体の割合
が45重量部を越えるか、5重量%未満の場合は得られ
る樹脂組成物の衝撃強度、熱変形温度および熱安定性の
いずれか、捷たばすべてが劣るため好ましくない。また
N−フェニルマレイミドの割合が25重量部を越えると
、衝撃□強度が低下し、かつ組成物が高価格になるため
好1しくない。他のビニル系単量体は本発明の効果が損
なわれない範囲で用いることができ、その量は最高20
重量%捷でである。
グラフト共重合体0)の製造法に関しては特に制限はな
く、乳化重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合、乳化−
懸濁重合および塊状−懸濁重合などの通常公知の方法が
用いられる。重合開始剤にも特に制限はないが、通常は
有機、無イルの過酸化物系ラジカル発生開始剤が用いら
れる。
単量体混合物の重合系への仕込方法も任意の方法が用い
られ、初期に一括して仕込む方法、重合中に連続的に添
加する方法あるいは重合途中で単量体混合物の組成を変
えて、生成するグラフト共重合体の組成を制御する方法
も用いることができる。なお必要に応じて重合時に連鎖
移動剤を併用することもできる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物において多元共重合体(3
)とグラフト共重合体(ハ)の混合割合は多元共重合体
(5)が50〜95重量部に対してグラフト共重合体の
)が50〜5重量部である。この混合割合以外では熱変
形温度と衝撃強度のいずれか一方または両方が劣るため
好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造において多元共重合
体(5)とグラフト共重合体の)の混合方法に関しては
特に制限はないが、通常は押出機やニーダを用いて溶融
混練される。例えば両者を粉粒状で混合したりまだはラ
テックス状態で混合し、凝固処理した粉状重合体を押出
機によって溶融混線することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物はさらに他の熱可塑性重合
体、例えばα−メチルスチレンーアクリロニトーリル共
重合体、a−メチルスチレン−スチレン−アクリロニト
リル共重合体、α〜メチルスチレンーメタクリル酸メチ
ルーアクリロニ) IJル共重合体、p−t−ブチルス
チレン−アクリロニトリル共重合体、p−t−ブチルス
チレン−メタクリル酸メチル−アクリロニトリル共重合
体p−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体、スチレン−N−フェニルマレイミ)
’ 共ffi 合体、p−t−ブチルスチレン−無水マ
レイン酸共重合体、p−t−ブチルスチレン−N−フェ
ニルマレイミド共重合体、p−メチルスチレン−無水マ
レイン酸共重合体、p−メチルスチレン−N−フェニル
マレイミド共重合体、ポリカーボネート、ポリアミド、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレ
ートおよびポリフェニレンオキサイドなどを混合して、
望ましい性能に調節することができる。また混練時また
は混練後にヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系
酸化防止剤などの熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、
難燃剤、滑剤、着色剤、顔料、各種添加剤、ガラス繊維
、金属繊維、補強剤および充填剤などを混合することも
できる。
以下、本発明を参考例、実施例および比較例によってて
らに詳しく説明する。なお部数および飴はそれぞれ重量
部および重量部を表わす。
熱変形温度ばASTM D−648−56(18,56
Kr / crj、荷重)、アイゾツト衝撃強度ばA’
S’Ll’MD−256−56A法にしたがって測定し
た。
熱分解温度は熱重量計を用いて窒素気流下、10℃/分
の速度で昇温し、試料の重量変化を測定して、試料重量
が3重量部減少した温度を示す。重合率はガスクロマト
グラフィーによシ未反応単量体を定量することによって
算出した。
参考例1(多元共重合体(5)の製造)次の方法で多元
共重合体A−1〜A−11を製造した。
多元共重合体A−1およびA−2: 重合槽に純水180部、ラウリル硫酸ナトリウムOろ部
、ブドウ糖[1,5部、ピロリン酸ソーダ0.5部およ
び硫酸第1鉄O,OO5部を仕込み、窒素置換後70℃
に加熱して攪拌した。次いで一方の仕込口から純水20
部にクメンヒドロペルオキシド0.5部およびラウリル
硫酸すl−IJウム2.0部を溶解した水溶液を14時
間にわたって等速添加した。これと併行して同時に別の
仕込口から、表1に示した単量体(I)を8時間にわた
って等速仕込みし、そ5、の後、単量体(■)(アクリ
ロニドIJル)を4時間にわたって等速仕込みした。重
合温度条件は重合開始から12時間にわたって70℃に
温調し、次いで90℃に昇温して2時間保持した。重合
終了後、共重合体ラテックスの一部を採取し、ガスクロ
マトグラフィーによって未反応単量体を定量することに
ょシ、最終重合率を算出した。
多元共重合体A−3〜A−10: 表1に示しだ単量体(1)を10時間にわたって等速仕
込みした以外は、A−1およびA−2と全く同じ方法で
重合を行なった。
得られた多元共重合体ラテックスのうち、A−6とA−
8は水蒸気蒸留によって未反応単量体を除去し、それ以
外はそのま捷、硫酸マグネシウムを使って凝固し、水洗
、ろ過および乾燥を行々って、粉状の多元共重合体穴−
1〜A−10を製造した。
多元共重合体A−11: 表1に示した単量体(1)とアゾイリブチロニトリル(
開始剤)0.5部を純水200部、アクリルアミド−メ
タクリル酸メチル共重合体(懸濁剤)0.2部およびリ
ン酸ナトリウム0、5部からなる水溶液に高速攪拌下に
仕込んで懸濁状態にし、70℃で12時間、次いで90
℃で2時間懸濁重合した。重合終了後、ガスクロマトグ
ラフィーによって未反応単量体を定量し、最終重合率を
算出したところ、41、0 %であった。このことから
多元共重合体色)の製造は懸濁重合では困難であり、乳
化重合が必須であることが明らかになった。
以  下  余  白 34 参考例2(グラフト共重合体0の製造)グラフ]・共重
合体B−1〜B−4、B−6声−よびB−7: 窒素置換した重合槽に純水120部、ブドウ糖05部、
ピロリン酸ソーダ05部、硫酸第1銖0.005部およ
び表2に示した所定量のポリブタジェンラテックスを仕
込み60℃にn1調した。次いで表2に示した単量体混
合物を5時間かけて等速添加し、また別の仕込口より純
水60部、ラウリル硫酸ナトリウムろ、0部およびクメ
ンヒドロベルオキノド02部からなる水溶液を6時間か
けて等速添加した。添加終了後75℃に昇温しでさらに
、1時間重合した。重合終了後、硫酸マグネシウムで凝
固し、重合体を洗浄、脱水、乾燥して粉状のグラフト共
重合体を得た。
グラフト共重合体B−5: 窒素置換した重合槽に表2に示した量のエチレン−プロ
ピレン−非共役ジエン共重合体ゴム(三井石油化学工業
■製、三井EPTろ045)とスチレンおよびアクリロ
ニトリルヲ過酸化ヘンソイル0.5部、トルエン150
部およびn−ヘキサン150部とともに仕込んで十分攪
拌して溶解させた後、80℃で5時間重合した。重合終
了後、水蒸気蒸留によってトルエン、n−ヘキサンおよ
び未反応単量体を除去しグラフト共重合体(B−5)を
得た。
以  下  余  白 実施例および比較例 参考例1で製造しだ共重合体A−1〜A−10と参考例
2で製造したグラフト共重合体B、−1〜B−7を表6
に示しだ配合比で混合し、安定剤としてトリフェニルホ
スファイト0.3部とオクタデシル3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−とトロキシフェノール)−プロピオネ
ート0.2部および1,3.5−1−リス(z、/ 、
 s/−ジー第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イ
ンシアヌレ−l−0,2部を添加した後、押出機で溶融
混線、ペレタイズした。次いで各ペレットを射出成形し
て、各試験片を作製し、物性を測定した。結果を表6に
示した。
以  下  余  白 表6の結果から次のことが明らかである。本発明の熱可
塑性樹脂組成物(N[11〜14)は熱変形温度、衝撃
強度に代表される機械的性質および熱分解温度に代表さ
れる溶融成形時の熱安定性がともに優れている。
一方、多元共重合体(8)にN−フェニルマレイミドが
含まれない場合の、樹脂組成物(Nα15)の熱変形温
度が不足し、N−フェニルマレイミドを用いずに多元共
重合体(へのα−メチルスチレン含有量を増やして、熱
変形温度を向上させようとすると、樹脂組成物(Nα1
6)は衝撃強度と熱分解温度が著しく劣る。また多元系
重体(A)のN−フェニルマレイミド含有量が25重量
世襲越える場合(Nα17)は衝撃強度が劣り、多元共
重合体(A)のa−メチルスチレン含有量が60重量世
襲満の場合(N[L18)は熱変形温度が不十分である
。グラフト共重合体(ハ)のゴム重合体含イj量が80
重量部を越える場合(Nn19)またけ40重量部未満
の場合(Nα20)は、衝撃強1皮および熱変形温度が
劣る。多元共重合体(5)とグラフト共重合体(I3)
の配合比が本発明の範囲から外れる場合(Nα21およ
び22)は熱変形温度まだは衝撃強度のいずれかが劣り
、好しい特性を持つ樹脂組成物を得ることはできない。
すなわち本発明の熱可塑性樹脂組成物は熱変形温度、機
械的性質および溶融熱安定性が均衡して優れ、比較的安
価でかつ乳化重合による工業的生産が可能なので、これ
らの特徴を活かして、今後種々の分野への応用が期待烙
れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (A) a−メチルスチレン60〜902Fft%、ア
    クリロニトリル5〜65重量%、N−フェニルマレイミ
    ド1〜25重世襲およびこれらの単量体と共重合可能な
    他のビニル系単量体0〜10重世襲からなる単量体混合
    物を乳化重合して得た多元共重合体50〜95重量部お
    よび(I3)(a)ゴム状重合体40〜80重量部の存
    在下に(b)芳香族ビニル系単量体および/fたはヌク
    アクリル酸アルキルエステル系単量体45〜95重量%
    、ンア/化ビニル系単量体5〜45重量%、N−フェニ
    ルマレイミド0〜25重量%およびこれらの単量体と共
    重合可能な他のビニル系単量体O〜20重世襲からなる
    単量体混合物60〜20沖量部を重合して得たグラフト
    共重合体50〜5重量部を混合してなる熱可塑性樹脂組
    成物。
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