JPH0541646B2 - - Google Patents

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JPH0541646B2
JPH0541646B2 JP61248197A JP24819786A JPH0541646B2 JP H0541646 B2 JPH0541646 B2 JP H0541646B2 JP 61248197 A JP61248197 A JP 61248197A JP 24819786 A JP24819786 A JP 24819786A JP H0541646 B2 JPH0541646 B2 JP H0541646B2
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JP
Japan
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parts
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polymerization
monomer
added
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JP61248197A
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Masanori Kondo
Kyoshi Ogura
Koichi Kuramoto
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Sumika Polycarbonate Ltd
Original Assignee
Sumitomo Dow Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Dow Ltd filed Critical Sumitomo Dow Ltd
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Publication of JPS63101404A publication Critical patent/JPS63101404A/ja
Publication of JPH0541646B2 publication Critical patent/JPH0541646B2/ja
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は生産性の改良された樹脂の製造方法に
関するものである。 <従来の技術> 近年、AS樹脂やABS樹脂等の耐熱性を改良す
る目的で、共重合成分としてマレイミド系単量体
を導入した樹脂の開発が進められている。この樹
脂の製造法の一つとして、例えば特開昭57−
167341、特開昭58−206657、特開昭59−135210、
特開昭59−184243、特開昭60−4544等に開示され
ているように、乳化重合の安定化のため乳化剤と
してラウリル硫酸ナトリウムやドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウムなどの硫酸エステル塩やス
ルホン酸塩を用いた乳化重合法が知られている。 <発明が解決しようとしている問題点> しかしながら、一般に上記の乳化重合において
使用されている乳化剤の量は重合安定化のため単
量体混合物の合計量100重量部あたり1.5〜4重量
部であり、比較的に多量に用いられている。この
ため、特に重合体ラテツクスから重合体を回収す
る工程において次のような問題がある。 すなわち、乳化剤の添加量が多い場合、以下の
問題点により、生産性および作業性に著しく劣
る。 (1)塩析および脱水工程において排水の泡立ちが
激しいこと、このため、多量の消泡剤の添加が必
要。(2)塩析時にラテツクスの凝固性が悪く、微細
粒子が生成しやすく、このため、塩析スラリーの
脱水工程において過装置の目詰りが起こり易
い。(3)分離されたウエツトケーキは含水率が高
く、乾燥効率が悪い。さらに(4)乾燥後の粉末は微
粒子が多いため、飛散による収率の低下や取扱い
が困難。 <問題点を解決するための手段> 本発明者らは上述の(1)〜(4)項目に挙げた問題点
を解決すべく、重合の安定化は勿論のこと生産性
および作業性の良好な樹脂の製造方法について重
合処方・条件面より鋭意検討した結果、本発明に
至つた。 すなわち、本発明は、ゴム質重合体の存在下ま
たは非存在下に、マレイミド系単量体3〜60重量
部および芳香族ビニル系単量体、不飽和ニトリル
系単量体、不飽和カルボン酸およびそのエステル
系単量体の中から選ばれた1種または2種以上の
単量体97〜40重量部ならびにこれらの単量体と共
重合可能な単量体0〜50重量部からなる単量体混
合物を乳化重合する方法において、乳化剤として
硫酸エステル塩および/またはスルホン酸塩を該
単量体およびゴム質重合体の合計量100重量部に
対し0.4〜1.4重量部用い、該単量体のうち少くと
もマレイミド系単量体の80重量%以上および乳化
剤の50重量%以上を連続的に添加し、かつ重合水
相のPHPHを8以下に保持して重合することを特
徴とする樹脂の製造方法を提供するものである。 以下に本発明の方法を詳細に説明する。 Γ単量体 マレイミド系単量体としては、マレイミド、
N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミ
ド、N−イソプロピルマレイミド、N−ブチル
マレイミド、N−ヘキシルマレイミド、N−オ
クチルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、
N−シクロヘキシルマレイミド、N−フエニル
マレイミド、N−2,3また4−メチルフエニ
ルマレイミド、N−2,3または4−エチルフ
エニルマレイミド、N−2,3または4−ブチ
ルフエニルマレイミド、N−2,6−ジメチル
フエニルマレイミド、N−2,3または4−ク
ロロフエニルマレイミド、N−2,3または4
−ブロモフエニルマレイミド、N−2,5−ジ
クロロフエニルマレイミド、N−3,4−ジク
ロロフエニルマレイミド、N−2,5−ジブロ
モフエニルマレイミド、N−3,4−ジブロモ
フエニルマレイミド、N−2,4,6−トリク
ロロフエニルマレイミド、N−2,4−6−ト
リブロモフエニルマレイミド、N−2,3また
は4−ヒドロキシフエニルマレイミド、N−
2,3または4−メトキシフエニルマレイミ
ド、N−2,3または4−カルボキシフエニル
マレイミド、N−4−ニトロフエニルマレイミ
ド、N−4−ジフエニルマレイミド、N−1−
ナフチルフエニルマレイミド、N−4−シアノ
フエニルマレイミド、N−4−フエノキシフエ
ニルマレイミド、N−4−ベンジルフエニルマ
レイミド、N−2−メチル−5クロロフエニル
マレイミド、N−2−メトキシ5−クロロフエ
ニルマレイミドなどが例示され、1種または2
種使用できる。これらのうち、特にN−アリー
ル置換マレイミドが好ましい。 芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、
α−メチルスチレン、α−クロロスチレン、p
−t−ブチルスチレン、p−メチルスチレン、
O−クロロスチレン、p−クロロスチレン、
2,5−ジクロロスチレン、3,4−ジクロロ
スチレン、p−ブロモスチレン、O−ブロモス
チレン、2,5−ジブロモスチレン、3,4−
ジブロモスチレンなどが挙げられ、1種または
2種以上用いることができる。 不飽和ニトリル系単量体としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、マレオニトリ
ル、フマロニトリルなどが挙げられ、1種また
は2種以上用いることができる。これらのう
ち、通常はアクリロニトリルが好ましい。 不飽和カルボン酸およびそのエステル系単量
体としては、(メタ)アクリル酸およびそのメ
チル、エチル、プロピル、ブチル、ラウリル、
シクロヘキシル、2−ヒドロキシエチル、グリ
シジルおよびジメチルアミノエチルなどの(メ
タ)アクリル酸エステル系単量体、ならびに無
水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコ
ン酸、無水ハイミツク酸およびそれらのモノお
よびジアルキルエステルなどが挙げられる。 これらは1種または2種以上用いることがで
きる。これらのうち、通常はメタクリル酸、メ
タクリル酸メチル、無水マレイン酸などが好ま
しい。 さらに上記の単量体と共重合可能な単量体と
しては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、
ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエン、アケリ
ルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、ビ
ニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルカル
バゾール、ビニルエーテル、ビニルケトン、ク
マロン、インデン、アセナフチレン、2−イソ
プロペニルナフタレンなどが挙げられる。 上記の単量体の添加割合は、マレイミド系単
量体3〜60重量部および芳香族ビニル系単量
体、不飽和ニトリル系単量体、不飽和カルホン
酸およびそのエステル系単量体の中から選ばれ
た1種または2種以上の単量体97〜40重量部お
よびこれらの単量体と共重合可能な単量体0〜
50重量部の範囲である。マレイミド系単量体の
量が重量部未満では樹脂の耐熱性の改良効果が
小さく、一方60重量部を超えると加工性が悪く
なるため実用的でない。マレイミド系単量体の
特に好ましい量は5〜50重量部である。 Γゴム質重合体 ゴム質重合体としては、ポリブタジエン、ス
チレン−ブタジエンランダムまたはブロツク共
重合体、水素化スチレン−ブタジエンランダム
またはブロツク共重合体、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合体、ネオプレンゴム、クロロ
プレンゴム、イソブチレンゴム、天然ゴム、エ
チレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレ
ン−共役ジエンゴム、塩素化ポリエチレン、塩
素化エチレン−プロピレン−共役ジエンゴム、
アクリルゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、グリシジルまたはジ
メチルアミノエチルなどの(メタ)アクリル酸
エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−メ
タクリル酸グリシジル共重合体、エチレン−ア
クリル酸メチル−メタクリル酸グリシジル共重
合体、ポリビニルブチラール、ポリエステルエ
ラストマー、ポリアミドエラストマーなどが挙
げられる。これらは架橋物、未架橋物のいずれ
も使用でき、また2種以上の混合物も使用する
ことができる。 これらのゴム質重合体は乳化重合法によつて
製造したもの、あるいはゴム質重合体を溶剤に
溶かした溶液を乳化剤の存在下、水中に懸濁さ
せたのち溶剤を除去あるいは除去しないものが
用いられる。また、ゴム質重合体を用いる場合
は、ゴム質重合体と単量体の合計100重量部に
対し、70〜2重量部が適当である。 Γ乳化剤 乳化重合において用いられる乳化剤は硫酸エ
ステル塩および/またはスルホン酸塩である。
硫酸エステル塩としては、一般に炭素数10〜20
の高級アルコール硫酸エステル、高級アルキル
エーテル硫酸エステル、アルキルフエニルエー
テル硫酸エステル、硫酸化脂肪酸エステル、硫
酸化脂肪酸、硫酸化オレフインなどのアルカリ
金属塩およびアンモニウム塩が挙げられる。こ
れらのうち、ラウリル硫酸エステル、ポリオキ
シエチレンノニルフエニルエーテル硫酸エステ
ルのナトリウム塩またはアンモニウム塩が好ま
しく使用される。また、スルホン酸塩として
は、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルナ
フタレンスルホン酸、アルキルジフエニルエー
テルジスルホン酸、α−オレフインスルホン
酸、スルホコハク酸ジエステルなどのアルカリ
金属塩が挙げられる。これらのうち、通常はド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好まし
く使用される。 これらの乳化剤の添加量は単量体およびゴム
質重合体の合計量100重量部に対し0.4〜1.4重
量部である。その量が0.4重量部未満では重合
安定性が悪く、一方1.4重量部を超えると前記
したような多くの問題が生じるので好ましくな
い。乳化剤の特に好ましい添加量は0.5〜1.2重
量部である。 なお、乳化剤として一般に用いられている高
級脂肪酸のアルカリ金属塩やデヒドロアビエチ
ン酸のアルカリ金属塩を用いてアルカリ系で乳
化重合した場合には、マレイミド系単量体の加
水分解に起因するためか、重合安定性が悪いの
でこれらの脂肪酸塩類の使用は不適である。 Γ乳化重合 本発明の乳化重合は水媒体中で一般に重合開
始剤として、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウム、過酸化水素などの無機系またはt−ブチ
ルハイドロパ−オキサイド、クメンハイドロパ
−オキサイドなどの有機系ラジカル発生剤を用
い、50〜150℃で2〜15時間行なわれる。この
場合、有機系または無機の還元剤の存在下に重
合することもできる。また、共重合成分/水の
重量比は1/0.8〜2の範囲が好ましい。 乳化重合において添加する単量体のうち、本
発明では少くともマレイミド系単量体の80重量
%以上、好ましくは90重量%以上および乳化剤
の50重量%以上を連続添加することが必要であ
る。マレイミド系単量体と他の単量体の混合物
を重合開始時に一括仕込をした場合、単量体の
仕込み割合によつては組成の不均一な共重合体
の生成もあるが、そればかりでなくマレイミド
系単量体が存在すると重合速度が非常に速くな
るため、特に工業的規模の重合装置で重合した
場合、その重合熱の除去が困難となる。また、
乳化剤の全量を重合初期に一括添加した場合、
本来乳化剤の使用量が比較的少量のため重合の
安定性が悪く、重合途中で乳化系の破壊が起こ
ることがある。この問題は乳化剤の50重量%以
上を連続添加することによつて解消される。な
お、乳化剤および重合開始剤は水溶液として添
加される。 また、乳化重合における重合水相のPHは8以
下に保持して重合することが必要である。その
PHが8を超えると重合安定性が悪くなる。水相
のPHの好ましい範囲は2〜7である。なお、乳
化重合においてPH調整剤や水溶性金属塩等の界
面張力調整剤を添加することもできる。 Γ共重合体の回収 乳化重合によつて得られたラテツクスは、一
般に固形分濃度を5〜30重量%に調整したの
ち、凝固剤を添加して凝固させたのち脱水、水
洗、分離、乾燥して共重合体が回収される。こ
の操作は回分法または連続法で行なわれる。 凝固剤としては、2価または3価の水溶性金
属塩が用いられる。これらの金属塩として、例
えばマグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミ
ニウムの硫酸塩、塩化物などが挙げられ、1種
または2種以上用いることができる。これらの
凝固剤の添加量は、通常重合体ラテツクスの固
形分100重量部あたり1〜10重量部の範囲が適
当である。 ラテソクスの凝固処理温度は、その共重合体
のガラス転位温度に対応した温度であることが
微粉の生成量を少くする上で望ましい。 なお、本発明の方法により製造された樹脂に
対し、必要に応じて酸化防止剤、熱安定剤、光
安定剤、滑剤、可塑剤、帯電防止剤、無機およ
び有機系着色剤、難燃剤、表面光沢改良剤、艶
消し剤、無機および有機系充填剤などの各種添
加剤を添加することができる。これらの添加剤
はその種類によつて、ラテツクスの製造工程お
よび重合体の回収工程あるいはその後の加工工
程において添加することができる。さらに、各
種高分子を配合することもできる。 以下に本発明を実施例でもつて説明するが、本
発明はこれによつて限定されるものではない。 なお、実施例で示した部数および%はすべて重
量に基づくものである。 実施例 1 タービン型撹拌翼および板バツフルを備えた
100の反応器に純水70部、過硫酸カリウム0.02
部およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.1部を仕込み、反応器内を窒素ガスで置換した
のち、140rpmの撹拌下に70℃に加熱した。重合
開始時の水相のPHは3.8であつた。これに、それ
ぞれN−フエニルマレイミド30部、アクリロニト
リル15部、スチレン55部およびt−ドデシルメル
カプタン0.2部からなる溶液ならびに過硫酸カリ
ウム0.2部、ドデシルスルホン酸ナトリウム0.4部
および純水50部からなる水溶液を5時間かけて連
続的に添加した。その後、80℃に昇温して2時間
保持し、重合率97.9%、PH2.7のラテツクスを得
た。 このラテツクスに純水を加えて固形分濃度を20
%に調整し、上記の100反応器に仕込んで窒素
置換したのち、撹拌下に130℃に昇温した。これ
に15%の塩化カルシウム水溶液をラテツクスの固
形分100部あたり40部を10分間かけて添加したの
ち、130℃で10分間保持した。冷却後、スラリー
から重合体を遠心分離し、水洗、乾燥した。 実施例 2 実施例1で用いた反応器に純水80部、過硫酸カ
リウム0.05部およびラウリル硫酸ナトリウム0.2
部を仕込み、反応器内を窒素ガスで置換したの
ち、撹拌下に加熱し、内温が70℃に達したときに
N−フエニルマレイミド1部、アクリロニトリル
2部およびα−メチルスチレン7部からなる溶液
を添加し、続いて75℃に昇温した。重合開始時の
水相のPHは3.6であつた。これに、それぞれN−
フエニルマレイミド9部、アクリロニトリル18
部、α−メチルスチレン63部およびt−ドデシル
メルカプタン0.6部からなる溶液ならびに過硫酸
カリウム0.3部、ラウリル硫酸ナトリウム1.1部お
よび純水40部からなる水溶液を6時間かけて連続
的に添加した。その後80℃に昇温して2時間保持
した結果、重合率97.8%、PH2.6のラテツクスを
得た。 このラテツクスに純水を加えて固形分濃度を20
%に調整し、上記の100反応器に仕込んで窒素
置換したのち、撹拌下に125℃に昇温した。これ
に10%の硫酸マグネシウムおよび塩化カルシウム
の混合水溶液(硫酸マグネシウム/塩化カルシウ
ム=1/1)をラテツクスの固形分100部あたり
60部を10分間かけて添加したのち、125℃で20分
間保持した。冷却後、スラリーから重合体を遠心
分離し、水洗、乾燥した。 実施例 3 実施例1で用いた反応器に純水70部、過硫酸カ
リウム0.02部およびラウリル硫酸ナトリウム0.2
部を仕込み、反応器内を窒素ガスで置換したの
ち、撹拌下に80℃に加熱した。重合開始時のPHは
3.7であつた。これにN−フエニルマレイミド40
部、アクリロニトリル15部、スチレン45部、t−
ブチルカテコール0.01部およびt−ドデシルメル
カプタン0.3部からなる溶液ならびに過硫酸カリ
ウム0.1部、ラウリル硫酸ナトリウム0.5部、ポリ
オキシエチレンノニルフエニルエーテル硫酸エス
テルアンモニウム0.3部および純水50部からなる
水溶液を5時間かけて連続的に添加した。その後
80℃で1時間保持し、重合率98.7%、PH2.5のラ
テツクスを得た。 このラテツクスに純水を加えて固形分濃度を15
%に調整し、上記の反応器に仕込んで窒素置換し
たのち撹拌下に150℃に昇温した。これに15%の
塩化カルシウム水溶液をラテツクスの固形分100
部あたり40部を10分間かけて添加したのち、150
℃で15分間保持した。冷却後、スラリーから重合
体を遠心分離し、水洗、乾燥した。 実施例 4 実施例1で用いた反応器に純水50部、過硫酸カ
リウム0.02部およびドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム0.1部を仕込み、器内を窒素ガスで置
換したのち、撹拌下に75℃に加熱した。重合開始
時の水相のPHは3.9であつた。これにN−O−ク
ロロフエニルマレイミド25部、メタクリル酸メチ
ル75部およびターピノレン0.4部からなる溶液な
らびにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.7部、過硫酸カリウム0.5部および純水50部から
なる水溶液を7時間かけて連続添加した。その後
75℃で3時間保持した。この結果、重合率99.1
%、PH2.5のラテツクスを得た。 このラテツクスに純水を加えて固形分濃度を20
%に調整し、上記の反応器に仕込んで窒素置換し
たのち、撹拌下に130℃に昇温した。これに20%
の硫酸マグネシウム水溶液をラテツクスの固形分
100部あたり30部を15分間かけて添加したのち、
130℃で10分間保持した。冷却後、スラリーから
重合体を遠心分離し、水洗、乾燥した。 実施例 5 実施例1で用いた反応器に純水70部、過硫酸カ
リウム0.02部およびラウリル硫酸ナトリウム0.05
部を仕込み、反応器を窒素ガスで置換したのち、
撹拌下に65℃に昇温した。水相のPHは3.9であつ
た。これに、それぞれN−フエニルマレイミド1
部、アクリロニトリル1部、スチレン1.5部、α
−メチルスチレン1.5部およびt−ドデシルメル
カプタン0.02部からなる溶液を仕込んだのち75℃
に昇温した。これに、それぞれN−フエニルマレ
イミド19部、アクリロニトリル19部、スチレン
28.5部、α−メチルスチレン28.5部およびt−ド
デシルメルカプタン0.4部からなる溶液ならびに
過硫酸カリウム0.3部、ラウリル硫酸ナトリウム
1部および純水40部からなる水溶液を6時間かけ
て連続添加した。その後、75℃で3時間保持し
た。この結果、重合率97.7%、PH2.7のラテツク
スを得た。以下、実施例1の方法を繰り返し、重
合体を回収した。 実施例 6 実施例1で用いた反応器に純水70部を仕込み、
反応器内を窒素ガスで置換したのち撹拌下に70℃
に加熱した。これに過硫酸アンモニウム0.02部、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.05部お
よび純水2部からなる水溶液を添加した。水相の
PHは4.2であつた。これに、N−フエニルマレイ
ミド25部、メタクリロニトリル20部、スチレン55
部およびt−ドデシルメルカプタン0.1部からな
る混合液および過硫酸アンモニウム0.3部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部、ポリ
オキシエチレンノニルフエニルエーテル硫酸エス
テルアンモニウム0.5部および純水40部からなる
水溶液を5時間かけて連続的に添加した。その
後、75℃に昇温して3時間保持した。この結果、
重合率97.6%、PH2.7のラテツクスを得た。以下、
実施例1の方法を繰り返して重合体を回収した。 実施例 7 実施例1で用いた反応器に純水60部およびポリ
ブタジエンラテツクス(ゴムの重量平均粒子径
0.47μm、ゲル分76%、固形分42%、乳化剤ラウ
リル硫酸ナトリウム1.7%/ゴム、PH4.7)30部
(固形分換算)を仕込んだのち、硫酸第1鉄水塩
0.002部、ピロリン酸ナトリウム0.1部およびデキ
ストロース0.2部を添加した。水相のPHをリン酸
で4.5に調整した。反応器内を窒素ガスで置換し
たのち、撹拌下に70℃に加熱した。これにt−ブ
チルハイドロパーオキサイド0.01部および純水2
部の溶液を仕込んだのち、それぞれN−フエニル
マレイミド21部、アクリロニトリル10部、スチレ
ン39部およびt−ドデシルメルカプタン0.2部か
らなる溶液ならびにt−ブチルハイドロパーオキ
サイド0.2部、ラウリル硫酸ナトリウム0.5部およ
び純水25部からなる水溶液を4時間かけて連続添
加した。その後、75℃に昇温して2時間保持し
た。この結果、重合率98.5%、PH3.6のラテツク
スを得た。 このラテツクスに純水を加えて固形分濃度を25
%に調整し、上記の反応器に仕込んで窒素置換し
たのち、撹拌下に130℃に昇温した。これに20%
の硫酸マグネシウム水溶液をラテツクスの固形分
100部あたり30部を10分間で添加したのち、130℃
で10分間保持した。冷却後、スラリーから重合体
を遠心分離し、水洗、乾燥した。 実施例 8 実施例1で用いた反応器に純水50部およびポリ
アクリル酸ブチルラテツクス(ゴムの重量平均粒
子径0.21μm、ゲル分72%、固形分40%、乳化剤
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.5%/
ゴム、PH5.2)30部(固形分換算)を仕込んだの
ち、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.05
部、硫酸第1鉄0.001部、ピロリン酸ナトリウム
0.1部およびデキストロース0.2部を添加した。水
相のPHをリン酸で5.0に調整した。反応器を窒素
置換したのち撹拌下にN−フエニルマレイミド
1.4部、アクリロニトリル1.4部およびスチレン4.2
部からなる溶液を添加し、75℃に昇温した。重合
開始時のPHは3.7であつた。これにN−フエニル
マレイミド12.6部、アクリロニトリル12.6部、ス
チレン37.8部おおびt−ドデシルメルカプタン
0.1部からなる溶液ならびにキユメンハイドロパ
ーオキサイド0.2部、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム0.5部および純水30部からなる水溶
液を3時間かけて連続添加した。その後75℃で2
時間保持した。この結果、重合率98.6%、PH3.8
のラテツクスを得た。以下、ラテツクスの凝固処
理において温度を125℃とした以外は実施例7の
方法を繰り返し、重合体を回収した。 実施例 9 実施例1で用いた反応器に純水70部を仕込み、
反応器内を窒素ガスで置換したのち、撹拌下に70
℃に加熱した。これに過硫酸カリウム0.01部、ラ
ウリル硫酸ナトリウム0.01部およよび純水2部か
らなる水溶液を添加した。水相のPHは5.1であつ
た。これにN−フエニルマレイミド20部、アクリ
ロニトリル20部、スチレン50部、メタクリル酸10
部およびt−ドデシルメルカプタン0.2部からな
る混合液および過硫酸カリウム0.2部、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8部および純水
40部からなる水溶液を5時間かけて連続添加し
た。その後80℃に昇温して2時間保持した。この
結果、重合率97.2%、PH1.4のラテツクスを得た。
以下、実施例1の方法を繰り返して重合体を回収
した。 比較例 1 実施例1において、重合時に連続添加するドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウムの量を3部と
した以外は、実施例1の方法を繰り返した。この
結果、重合率98.0%、PH2.6のラテツクスを得た。 比較例 2 実施例1において、重合時に連続添加するドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.1とした
以外は、実施例1の方法を繰り返した。この結
果、重合後約4時間経過した時点で乳化系が不安
定となり、クリーム状態となつたため重合を中止
した。 比較例 3 実施例1において、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム(全量で0.5部)を重合開始時に一
括添加した以外は、実施例1の方法を繰り返し
た。この結果、重合開始後約3時間経過した時点
で乳化系が不安定となり、クリーム状態となつた
ため、重合を中止した。 比較例 4 実施例1で用いた反応器に純水70部、過硫酸カ
リウム0.1部およびオレイン酸カリウム0.1部を仕
込み、PHを13に調整した。反応器内を窒素ガスで
置換したのち、140rpmの撹拌下に70℃に加熱し
た。重合開始時のPHは12.2であつた。これに、そ
れぞれN−フエニルマレイミド30部、アクリロニ
トリル15部、スチレン55部およびt−ドデシルメ
ルカプタン0.2部からなる溶液ならびに過硫酸カ
リウム0.1部、オレイン酸カリウム2部および純
水50部からなる水溶液を連続添加した。この結
果、重合開始後約30分経過した時点で乳化系が不
安定となり、塊状物が析出したため重合を中止し
た。 比較例 5 実施例7において、連続添加するラウリル硫酸
ナトリウムの量を3部とした以外は、実施例7の
方法を繰り返した。この結果重合率98.7%、PH
3.5のラテツクスを得た。 以上、実施例1〜9および比較例1〜5の結果
をまとめて第1表に示す。
【表】 のちの測定値。
<発明の効果> 本発明の方法で製造した重合体は、塩析排水の
泡立ちが小さく、また脱水ケーキの含水率も低
く、かつ微粉末の生成量が少ないなどその効果は
顕著である。また、重合安定性も良好である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ゴム質重合体の存在下または非存在下に、マ
    レイミド系単量体3〜60重量部および芳香族ビニ
    ル系単量体、不飽和ニトリル系単量体、不飽和カ
    ルボン酸およびそのエステル系単量体の中から選
    ばれた1種または2種以上の単量体97〜40重量部
    ならびにこれらの単量体と共重合可能な単量体0
    〜50重量部からなる単量体混合物を乳化重合する
    方法において、乳化剤として硫酸エステル塩およ
    び/またはスルホン酸塩を該単量体およびゴム質
    重合体の合計量100重量部に対し0.4〜1.4重量部
    用い、該単量体のうち少くともマレイミド系単量
    体の80重量%以上および乳化材の50重量%以上を
    連続的に添加し、かつ重合水相のPHを8以下に保
    持して重合することを特徴とする樹脂の製造方
    法。
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US3652726A (en) * 1964-04-21 1972-03-28 Ici Ltd Thermoplastic compositions
JPS58206657A (ja) * 1982-05-26 1983-12-01 Denki Kagaku Kogyo Kk 熱可塑性樹脂組成物
JPS59184243A (ja) * 1983-04-04 1984-10-19 Toray Ind Inc 熱可塑性樹脂組成物

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