JPS61223006A - 熱可塑性樹脂の製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂の製造方法

Info

Publication number
JPS61223006A
JPS61223006A JP6557985A JP6557985A JPS61223006A JP S61223006 A JPS61223006 A JP S61223006A JP 6557985 A JP6557985 A JP 6557985A JP 6557985 A JP6557985 A JP 6557985A JP S61223006 A JPS61223006 A JP S61223006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
acrylonitrile
polymerization
arylmaleimide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6557985A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6246564B2 (ja
Inventor
Shinichi Nakayama
伸一 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP6557985A priority Critical patent/JPS61223006A/ja
Publication of JPS61223006A publication Critical patent/JPS61223006A/ja
Publication of JPS6246564B2 publication Critical patent/JPS6246564B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は熱可塑性樹脂の製造方法に関するものである。
さらに詳しくいえば、本発明は、ジエン系グラフト共重
合体と混合して、自動車部品、工業部品、家電部品など
に好適に用いられる優れた耐熱性、耐衝撃性及び色調を
有した樹脂組成物を与える熱可塑性樹脂を、制御された
条件下で工業的有利に製造する方法に関するものである
従来の技術 ブタジェンを主成分とするゴムにアクリロニトリルとス
チレンとをグラフト重合させて得られた熱可塑性樹脂は
ABS樹脂として知られており、加工性、機械的強度、
表面光沢性、耐薬品性などに優れた性質を有しているた
め、今日多くの分野で幅広く用いられておシ、また用途
分野が拡大し。
その需要も増加の傾向にある◇ このような利用分野の拡大に伴い、要求される性能はま
すます厳しいものになってきており、その一つとして、
耐熱性が一段と向上したものが要求されている。ABS
樹脂の耐熱性を向上させる方法としては、従来スチレン
の一部又は全部をα−メチルスチレンで置きかえること
が知られている。
例えば、耐熱性に優れた樹脂を得るために、スチレンを
メタクリル酸メチルとα−メチルスチレンとに置きかえ
ることが提案されている(特公昭49−37415号公
報)oしかしながら、α−メチルスチレンを導入するこ
とによって、耐熱性は向上するとしても、その量の増加
に伴い重合速度が著しく低下し、しかも、加工性や耐衝
撃性が劣化し、本来ABS樹脂のもつ物性バランスが損
われるのを免かれない上に、α−メチルスチレンの導入
による耐熱性の向上には限界があり、したがって、この
ものは昨今の自動車部品など耐熱性を必要とする用途に
対して必ずしも満足しうるものではない。
また、耐衝撃性及び耐熱性に優れた共重合体を得るため
に、ゴム成分にマレイミド、オレフィン系不飽和ニトリ
ル及び芳香族ビニル化合物を反応させることが提案され
ている(米国特許第3721724号明細書)。しかし
ながら、ゴム成分の存在下でマレイミドなどの重合反応
を行う場合、重合速度は著しく低下し、またゴム成分と
の結合に関与しない共重合体の量が増加する上に、その
分子量が低いものとなりやすく、これを避けて、所望の
耐熱性を付与するために、マレイミドの量を増加すると
1重合時間を長くしなければならず、しかも成形品の耐
衝撃性及び表面光沢性が劣るものしか得られない等の問
題がある。
一方、α−メチルスチレン、シアン化ビニル単量体及び
マレイミド又はその誘導体を乳化重合して得られた共重
合体と、ポリブタジェン又はブタジェン共重合体の存在
下に芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単量体及びマ
レイミド又はその誘導体をグラフト共重合して得られた
グラフト共重合体とを配合して成る組成物の製造法(特
開昭59−135210号公報)や、α−メチルスチレ
ン、アクリロニトリル、N−フェニルマレイミド及び共
重合可能な他のビニル系単量体を乳化重合して得られた
多元系共重合体と、ゴム状重合体の存在下に芳香族ビニ
ル系単量体やメタクリル酸アルキルエステル単量体、シ
アン化ビニル系単量体、N −フェニルマレイミド及び
共重合可能な他のビニル系単量体を重合して得られたグ
ラフト共重合体とを混合して成る組成物(特開昭59−
184243号公報)が開示されている。
しかしながら、前者の製造方法においては、共重合体を
乳化共重合させるに際し、重合開始前にα−メチルスチ
レン全量とシアン化ビニル単量体を添加するために、使
用可能なマレイミド又はその誘導体の量は残余のシアン
化ビニル単量体に溶解可能な量とな夛、著しい制約を受
ける上に、重合の進行に伴い系が不安定になシやすくて
、工業的に安定した重合運転を行うためには、極めて高
度の技術を必要とするなどの問題を有している。
また、後者の組成物においては、多元共重合体を通常の
乳化重合法によって得ているが、この際、例えば乳化剤
として、一般に用いられている高級アルコール硫酸エス
テルのアルカリ塩やアルキルベンゼンスルホン酸のアル
カリ塩を使用した場合、あるいは重合開始剤として過硫
酸塩系を使用した場合、いずれも成形品が茶かつ色に変
色しゃすく、AB8樹脂と比較して色調が劣シ、また、
乳化剤として高級脂肪酸のアルカリ塩を使用した場合や
重合開始後に乳化剤や純水を等速添加する場合、重合速
度の低下が著しく、高い重合率を得るために社、長時間
を要するなどの欠点がある。
このように、ジエン系グラフト共重合体に配合して優れ
た耐衝撃性、耐熱性及び色調を有する樹脂組成物を与え
る熱可塑性樹脂を、公知の方法によって工業的に製造す
ることは不可能であシ、その工業的製造技術はまだ確立
されていないのが現状である。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、このような事情のもとで、ジエン系グ
ラフト共重合体に配合して優れた耐衝撃性、耐熱性及び
色調を有する樹脂組成物を与える熱可塑性樹脂を、アク
リロニトリル、α−メチルスチレン、N−アリールマレ
イミド及び所望に応じ他の共重合可能なビニル系単量体
を用い、乳化−重合法によって工業的有利に製造する方
法を提供することにある◇ 問題点を解決するための手段 本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、単量体組成、乳化
剤及び重合開始剤の種類、各穐原材料の添加方法などを
制御することによって、前記目的を達成しうることを見
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、アクリロニトリル10〜30重量
qb、α−メチルスチレン45〜75重量4、  N−
アリールマレイミド5〜25重量部及び所望に応じ20
重量係以下の他の共重合可能なビニル系単量体から成り
、かつアクリロニトリルに対するN−アリールマレイミ
ドの重量比が1以下である単量体混合物を乳化重合する
に際し、重合開始剤として有機ヒドロパーオキシドと還
元剤とから成るレドックス触媒を、乳化剤として、一般
式 (式中のR′及びWは炭素数4〜12の直鎖状又は分枝
状アルキル基1Mはナトリウム又はカリウムである) で示されるジアルキルスルホコハク酸のアルカリ金属塩
を前記単量体10G!II一部当り0.1〜2.0重量
部の割合で用い、該還元剤及び乳化剤を含有する水性媒
体中に、50〜80’Cの範囲の温度に保ちながら、前
記の単量体混合物、有機ヒドロパーオキシド及び連鎖移
動剤を連続的に又はそれぞれ1回の添加量が全添加量の
20重量醤以下になるように分けて3〜15時間にわた
って添加し2重合させることを特徴とする熱可塑性樹脂
の製造法を提供するものである。
本発明において、単量体の1成分として用いるN−アリ
ールマレイミドとしては、例えばN−フェニルマレイミ
ド、N−メチルフェニルマレイミド、N−ジメチルフェ
ニルマレイミド、K−エチルフェニルマレイミド、H−
メトキシフェニルマレイミド、N−ベンジルマレイミド
、N−ナフチルマレイミド、N−クロルフェニルマレイ
ミド。
N−ジクロルフェニルマレイミドなどが挙げられるが、
これらの中で、工業的入手の容易さと価格の点からN−
フェニルマレイミドが特に好適である。とれらのN−ア
リールマレイミドの使用量は単量体混合物全量に対して
5〜25重量係の範囲で選ばれる。その量が5重量鳴未
満では所望の耐熱性が得られず、また25重食傷を超え
ると他の単量体混合物に対して溶解しにくくなシ、安定
した重合運転の継続が困難になる上に、熱可塑性樹脂組
成物とした場合、その色調が著しく劣化する。
本発明においては、アクリロニトリル、α−メチルスチ
レン及びN−アリールマレイミド以外に。
所望に応じ他の共重合可能なビニル系単量体を用いる辷
とができる。このビニル系単量体としては、例えばスチ
レン、核置換メチルスチレン、核置換ジメチルスチレン
、核置換トリメチルスチレン。
核置換tert−ブチルスチレン、メタクリロニトリル
、メタクリル酸メチルなどを挙げることができる。これ
らのビニル系単量体の使用量は単量体混合物全量に対し
て20重量鴫以下の範囲で選ぶ必要がある。辷れより多
く用いると、所望の耐熱性が得られない。
また、アクリロニトリル及びα−メチルスチレンは、単
量体混合物全量に対してそれぞれio〜30重I14及
び45〜75重i4の範囲で用いられる。アクリロニト
リルの量が1ozz%未満ではN−アリールマレイミド
の溶解が困難となシ、かつ重合速度も低下し、一方30
重量係を超えると色調が悪化する。またα−メチルスチ
レンの量が45重!−憾未満で十分な耐熱性が得られず
、また75重i%を超えると重合速度が著しく低下する
0 さらに、本発明においては、工業的に安定した重合運転
を可能にするために、前記N−アリールマレイミドが他
の単量体混合物に均一に溶解することが必要であり、そ
のためには前記N−アリールマレイミドの量は単量体混
合物全量に対して2L重量幅以下であると同時に、アク
リロニトリルに対する重量比が1以下であらねばならな
い。
本発明において用いられる乳化剤は、次の一般式(1) c式中のR’、 R“及びMは前記と同じ意味をもつ)
で示されるジアルキルスルホコハク酸のアルカリ金属塩
であプ、具体例としてジブチルスルホコハク酸、ジアキ
ルスルホコハク酸、ジ2−エチルへキシルスルホコハク
酸、ジオクチルスルホコハク酸、ジラウリルスルホコハ
ク酸などのナトリウム塩又はカリウム塩が挙げられるが
、これらの中で、工業内入チの容易さの点から、特にジ
2−エチルへキシルスルホコハク酸のナトリウム塩が好
適である◇ 本発明においては、所望に応じ、乳化剤として前記ジア
ルキルスルホコハク酸のアルカリ金属塩とともに、炭素
数8〜18の高級アルコール硫酸エステルのナトリウム
塩又はカリウム塩を用いることもできる。この高級アル
コール硫酸エステル塩としては、例えばオクチル硫駿、
ラウリル硫酸、テトラデシル硫酸、ヘキサデシル硫酸、
ナクタデシル硫酸などのナトリウム塩又はカリウム塩を
挙げることができるが、これらの中で、ラウリル硫酸ナ
トリウムが特に好適である0これらの高級アルコール硫
酸エステル塩を用いる場合は、その量は前記のジアルキ
ルスルホコハク酸塩との合計量に対して70重量憾以下
で選ぶ必要があり、これより多く用いると、熱可塑性樹
脂組成物とした場合、その色調が劣化したり、あるいは
安定した重合運転の継続が困難になったりする。これは
他の種類の乳化剤を用いても同じことがいえる。
本発明における前記乳化剤の使用量は、単量体混合物1
00重量部当り0.1〜2.0重量部の範囲で選ばれる
。この量が0.1重量部未満では安定した重合運転の継
続が困難であシ、また2、0i最部を超えると熱可塑性
樹脂組成物とした場合、その色調が劣化する。
本発明においては、重合開始剤として有機ヒドロパーオ
キシドと還元剤とから成るレドックス触媒を用いること
が必要である。有機ヒドロパーオキシドとしては、例え
ばキュメンヒドロパーオキシド、パラメンタ/ヒドロパ
ーオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシ
ドなどが挙げられ、また還元剤としては、例えばナトリ
ウムホルムアルデヒドスルホキシレート/硫酸第一鉄/
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムや、ブドウ糖/ビ
ロリン酸ナトリウム/硫酸第一鉄などの組合せを挙げる
ことができる。重合開始剤として、例えばABS樹脂の
乳化重合に通常使用されている過硫酸ナトリウムや過硫
酸カリウムなどの過硫酸塩を用いると、熱可塑性樹脂組
成物とした場合、その色調が悪ぐなるので好ましくない
本発明においては、重合速度を低下させず、高い重合率
を得るため゛に、前記の乳化剤及び還元剤を含有する水
性媒体中に、重合温度を50〜80℃の範囲に保ちなが
ら、前記の単量体混合物、有機ヒドロパーオキシド及び
連鎖移動剤を連続的に又は1回の添加量が全添加量の2
0重量係以下になるように分けて3〜15時間にわたっ
て添加し、重合反応を行うことが必要である。重合温度
が前記範囲を逸脱すると高い重合率を得ることが困難に
なり、また前記原材料の添加時間が3時間未満では高い
重合率が得られず、一方15時間を超えると樹脂の生産
性が低下するので好ましくない。
添加終了後、50〜80℃の温度でさらに1〜4時間重
合反応を継続することによって、より一層重合率を高め
ることが可能である。連鎖移動剤としては1通常ABS
樹脂などの乳化重合に用いられているもの、例えばte
rt−ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタ
ン% n−オクチルメルカプタンなどを用いることがで
きる。
前記のように、単量体混合物、有機ハイドロパーオキサ
イド及び連鎖移動剤を連続的に又は分割して該水性媒体
中に添加する際、その組成は一定。
あるいは必要に応じて変化させることもできるが、常に
N−アリールマレイミドのアクリロニトリルに対する重
量比は1以下であることが必要である。
また、分割して添加する場合、等量に分けて一定時間ご
とに添加することが好ましいが、1回の添、     
 論量が全添加量の200重量部超えると、重合速度が
低下して高い重合率を得ることが困難となる。
このようにして得られたラテックスを塩析、脱水、乾燥
する仁とによシ、目的とする熱可塑性樹脂を得ることが
できる。この熱可塑性樹脂はグラフト共重合体と混合し
て熱可塑性樹脂組成物とし、成形材料として各種用途に
用いられる。グラフト共重合体としては、通常ジエン系
ゴムの存在下に7クリロニトリル、スチレン、その他の
共重合可能なビニル系単量体などから成る単量体混合物
を、従来公知の乳化重合法によ多重合して得られたもの
が用いられる。このグラフト共重合体と前記熱可塑性樹
脂とを混合する場合、それぞれがラテックス状、顆粒状
あるいはフレーク状の形状であってもかまわない。
このようにして得られた熱可塑性樹脂組成物には、所望
に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、顔料、
ガラス繊維、可塑剤、さらには他。
の熱可塑性樹脂、例えばアクリロニトリル−スチレン共
重合体やポリカーボネートなどを添加することができる
。この熱可塑性樹脂組成物は、通常押出機によってペレ
ット状とし、各稲成形品の材料として用いられる。
発明の効果 本発明方法は工業的に極めて優れた方法であり、それに
よって得られた熱可塑性樹脂は、ジエン系グラフト共重
合体と混合して、優れた耐熱性、耐衝撃性及び色調を有
した熱可塑性樹脂組成物を与えるとkができる。この組
成物は、その特徴を活かして、自動車部品、工業部品、
家電部品などの成形材料として好適に用いられる。
実施例 次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
かきまぜ機を備えた反応器の内部を窒素で置換して純水
150重量部、ポリブタジェンラテックス(重量平均粒
子径0.3μ)を固形分換算で60重量部、不均化ロジ
ン酸カリウム1.5重量部を添加し、65℃lC温調し
た。次いでアクリロニトリル12重量部、スチレン28
重食部、キュメンヒドロパーオキシド0.3重量部及び
t−ドデシルメルカプタン0.3重量部から成る混合溶
液と純水30重量部、ナトリウムホルムアルデヒドスル
ホキシレー)0.03重量部、硫酸第一鉄0.01重量
部及びエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.02重
量部から成る水溶液をそれぞれ5時間にわたり連続的に
反応器へ供給した。混合溶液と水溶液を供給終了後さら
に1時間、65℃で重合を継続した。
重合完了後ラテックスの固形分を測定してアクリロニト
リルとスチレンに対する重合率を計算したところ95憾
であった。このグラフト共重U体を(A−1)とする。
実施例%、比較例1 かくはん機を備えた反応器の内部を窒素で置換して純水
200重量部、ジ2−エチルへキシルスルホコハク酸ナ
トリウム0.9重量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.1
重量部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレー)
0.03重量部、硫酸第一鉄0.01重量部、エチレン
ジアミン四酢酸二ナトリウム0.02重量部を添加し、
70℃に温調した。
次にアクリロニトリル20重量部、α−メチルスーy−
v−6s重1に部、N−7工ニルマレイミト15重責部
、キュメンヒドロパーオキシド0.3重量部及びt−ド
デシルメルカプタン0.2重量部から成る混合溶液を6
時間にわたり連続的に反応器へ供給した。供給終了後さ
らに1時間、70℃で重合を継続した。重合完了後ラテ
ックスの固形分を測定して重合率を計算したところ97
4であった。
この共重合体を(B−1)とする。
同様にして、第1表に示すような組成の単量体から共重
合体(B−2)〜(B−7)を得た。
次に、製造例で得たグラフト共重合体(A−1)のラテ
ックスと共重合体(B−1)〜(B−7)のラテックス
をそれぞれ固形分換算で30重量部、70重量部の比率
で混合したのち、24硫酸アルミニウム水溶液中へ滴下
して凝固せしめた。脱水、乾燥後酸化防止剤を加え、ス
クリュー押出機でペレット状としてから射出成形によシ
試験片を作シ、物性及び黄色度(YI)を測定した。第
1表に物性と黄色度の測定結果を示す。
なお、アイゾツト衝撃強さ、引張強さ、伸び及び加熱変
形温度はJIS K 6871に、黄色度は、Tl8K
 7103 に従って求めた。以下の例においても同様
である。
実施例2、比較例2 乳化剤の組成及び種類を第2表に示すように変えた以外
は実施例1における共重合体(B−1)と同じ重合条件
によって共重合体(B−8)〜(B−13)を得た。次
いで製造例で得たグラフト共重合体(A−1)のラテッ
クスと共重合体(B−8)〜(B−13)のラテックス
をそれぞれ固形分換算で30重量部、70重量部の比率
で混合したのち、2%硫酸アルミニウム水溶液中へ滴下
して凝固せしめた。脱水、乾燥後酸化防止剤を加え、ス
クリュー押出機でペレット状としてから射出成形によシ
試験片を作シ、物性及び黄色度を測定した。第2表に物
性と黄色度の測定結果を示す。なおジ2−エチルへキシ
ルスルホコノ−り酸ナトリウム0.7重量部、不均化ロ
ジン酸カリウム0.3重量部から成る乳化剤を用いた場
合は重合速度の低下が著しく1重合完了後の重合率も低
かったために物性と黄色度の測定は中止した0注 1)
全単量体100重量部に対する重量部であt     
     る。
比較例3 かきまぜ機を備えた反応器の内部を窒素で置換して純水
180重量部、ジ2−エチルスルホコハク酸ナトリウム
0.9重量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.1重量部を
添加し、80℃に温調した。次いでアクリロニトリル2
0重量部、α−メチルスチレン65重量部、N−フェニ
ルマレイミド15重量部、t−ドデシルメルカプタン0
.2重量部から成る混合溶媒と純水20重量部、過硫酸
ナトリウム0.2重量部から成る水溶液をそれぞれ6時
間にわた多連続的に反応器へ供給し念。供給終了後さら
に1時間、80℃で重合を継続し共重合体(B−14)
を得た。重合完了後ラテックスの固形分を測定して重合
率を引算したところ94%であった。次に製造例で得た
グラフト共重合体(A−1)のラテックスと共重合体(
B−14)のラテックスをそれぞれ固形分換算で30重
量部、70重量部の比率で混合したのち、2憾硫酸アル
ミニウム水溶液中へ滴下して凝固せしめた。脱水、乾燥
後酸化防止剤を加え、スクリュー押出機でペレット状と
してから射出成形により試験片を作シ、黄色度を測定し
たところ93であった。
比較例4 かくはん機を備えた反応器の内部を窒素で置換して純水
150重量部、ジ2−エチルへキシルスルホコハク酸ナ
トリウム0.4重量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.1
重量部、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレー)
0.03重量部、硫酸第一鉄o、 ot 重を部、エチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム0.02重量部を添加
し、70℃に温調した。
次いでアクリロニトリル20重量部、α−メチルスチレ
ン65重を部、N−フェニルマレイミド15重量部、キ
ュメンヒドロパーオキシド0.3重量部、t−ドデシル
メルカプタン0.2重量部から成る混合溶液と純水50
重量部、ジ2−エチルへキシルスルホコハク酸ナトリウ
ム0.4重量部、ラウリル硫酸ナトリウム0.1重量部
から成る水溶液をそれぞれ6時間にわた多連続的に供給
した。供給終了後さらに1時間、70℃で重合を継続し
共重合体(B−15)を得た。重合完了後ラテックスの
固形分を測定して重合率を計算したところ81係であっ
た〇 比較例5 乳化剤をジ2−エチルへキシルスルホコノ1り酸ナトリ
ウム1.5重量部、ラウリル硫酸ナトリウム1.0重量
部に変えた以外は実施例1における共重合体(B−1)
と同じ重合条件によって共重合体−(B −16)を得た。次に製造例で得たグラフト共重合体(
A−1)のラテックスと共重合体(B−16)のラテッ
クスをそれぞれ固形分換算で30重量部、70重量部の
比率で混合したのち% 2%硫酸アルミニウム水溶液中
へ滴下して凝固せしめた。脱水、乾燥後酸化防止剤を加
え、スクリュー押出機でベレット状としてから射出成形
によシ試験片を作り、黄色度を測定したところ88であ
った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリロニトリル10〜30重量%、α−メチルス
    チレン45〜75重量%、N−アリールマレイミド5〜
    25重量%及び所望に応じ20重量%以下の他の共重合
    可能なビニル系単量体から成り、かつアクリロニトリル
    に対するN−アリールマレイミドの重量比が1以下であ
    る単量体混合物を乳化重合するに際し、重合開始剤とし
    て有機ヒドロパーオキシドと還元剤とから成るレドック
    ス触媒を、乳化剤として、一般式▲数式、化学式、表等
    があります▼ (式中R′及びR″は炭素数4〜12の直鎖状又は分枝
    状アルキル基、Mはナトリウム又はカリウムである) で示されるジアルキルスルホコハク酸のアルカリ金属塩
    を前記単量体100重量部当り0.1〜2.0重量部の
    割合で用い、該還元剤及び乳化剤を含有する水性媒体中
    に、50〜80℃の範囲の温度に保ちながら、前記の単
    量体混合物、有機ヒドロパーオキシド及び連鎖移動剤を
    連続的に又はそれぞれ1回の添加量が全添加量の20重
    量%以下になるように分けて3〜15時間にわたつて添
    加し、重合させることを特徴とする熱可塑性樹脂の製造
    方法。
JP6557985A 1985-03-29 1985-03-29 熱可塑性樹脂の製造方法 Granted JPS61223006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6557985A JPS61223006A (ja) 1985-03-29 1985-03-29 熱可塑性樹脂の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6557985A JPS61223006A (ja) 1985-03-29 1985-03-29 熱可塑性樹脂の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61223006A true JPS61223006A (ja) 1986-10-03
JPS6246564B2 JPS6246564B2 (ja) 1987-10-02

Family

ID=13291056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6557985A Granted JPS61223006A (ja) 1985-03-29 1985-03-29 熱可塑性樹脂の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61223006A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61276807A (ja) * 1985-06-03 1986-12-06 Mitsui Toatsu Chem Inc 透明耐熱性スチレン系共重合体
JP2010505022A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 錦湖石油化學 株式會▲社▼ 低溶融粘度のマレイミド−α−アルキルスチレン系四元共重合体およびこれを製造する連続塊状重合工程
JP2018513245A (ja) * 2015-12-04 2018-05-24 エルジー・ケム・リミテッド 耐熱san樹脂の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61276807A (ja) * 1985-06-03 1986-12-06 Mitsui Toatsu Chem Inc 透明耐熱性スチレン系共重合体
JP2010505022A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 錦湖石油化學 株式會▲社▼ 低溶融粘度のマレイミド−α−アルキルスチレン系四元共重合体およびこれを製造する連続塊状重合工程
JP2018513245A (ja) * 2015-12-04 2018-05-24 エルジー・ケム・リミテッド 耐熱san樹脂の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6246564B2 (ja) 1987-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3652726A (en) Thermoplastic compositions
US4757109A (en) Process for the preparation of maleimide copolymers and thermoplastic resin composition using the same
US4605699A (en) Thermoplastic molding compositions containing polycarbonate and an acrylate graft copolymer
US3766142A (en) Acrylonitrile copolymers
JPS63264658A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
EP0208382B1 (en) Rubber-reinforced styrenic polymer resins having improved flow and gloss characteristics
US4732935A (en) Thermoplastic resin composition
US5382625A (en) Thermoplastic moulding compositions with high notched impact strength
KR100585942B1 (ko) 내열성 및 신율특성이 우수한 열가소성 수지 조성물
KR101072037B1 (ko) 내충격성과 내열성이 우수한 저광택 열가소성 수지 조성물
US4594387A (en) Thermoplastic resin composition having toughness and high thermal deformation resistance
JPS61223006A (ja) 熱可塑性樹脂の製造方法
KR20020031171A (ko) 투명한 내충격성 열가소성 수지 조성물
JPS59184243A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH059449B2 (ja)
JPS60258217A (ja) 耐熱性樹脂
KR19980056790A (ko) 열안정성 및 내충격성이 우수한 아크릴로니트릴-부타디엔-스티렌(abs) 수지의 제조방법
JPS63243156A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
US3607978A (en) Nitrile polymeric blends
KR20180050064A (ko) 열가소성 수지의 제조 방법
JPS59155410A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
US3925513A (en) Moulding compositions
JPS62240352A (ja) 芳香族ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物
JPS63304042A (ja) 耐熱性熱可塑性樹脂組成物
JPS6211713A (ja) 熱可塑性樹脂の製造方法