JPH05121876A - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板の製造方法

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JPH05121876A
JPH05121876A JP3282588A JP28258891A JPH05121876A JP H05121876 A JPH05121876 A JP H05121876A JP 3282588 A JP3282588 A JP 3282588A JP 28258891 A JP28258891 A JP 28258891A JP H05121876 A JPH05121876 A JP H05121876A
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JP
Japan
Prior art keywords
printed wiring
wiring board
multilayer printed
resin
inner layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP3282588A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Uehara
元 上原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3282588A priority Critical patent/JPH05121876A/ja
Publication of JPH05121876A publication Critical patent/JPH05121876A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種電子機器に広く用いられている多層プリ
ント配線板において、積層ボイドの発生の防止、絶縁層
厚さ精度の向上および銅移行の防止を実現する積層方法
を提供することを目的とする。 【構成】 導体パターン13aを有する絶縁基板13b
とプリプレグ12、銅はく11とを重ね合わせ、加熱・
加圧して積層する際に、熱供給する熱板中央部分より外
側部分へと温度勾配を持たせて、加熱・加圧して積層す
る。この構成によって、中央部分より樹脂が軟化・溶融
をはじめ、順次外側に溶融部分が拡大し、積層ボイドは
樹脂の中央部分から外側への流動に伴い、同時に流動し
最外周部分で積層板より脱離し、導体パターン13a間
には均一な量の樹脂を供給することが可能となり、多層
プリント配線板の絶縁層部分をより均一、かつ平坦にす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用および民生用な
どの各種電子機器に広く用いられている多層プリント配
線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、ワード
プロセッサー、ビデオ一体型カメラや携帯電話器などの
普及に伴い、多層プリント配線板の需要はますます増加
する傾向にある。主としてそれらは電子機器の小型・軽
量・多機能化や使用する周波数域の高周波化に対するノ
イズ対策などの理由からであり、多層プリント配線板に
は、配線板厚の薄化、電気的特性を安定させるための層
間隔、すなわち絶縁層厚み精度の向上による誘電率の安
定化や配線密度を増大させるための高密度導体パターン
間の絶縁特性の向上が要求され、多層プリント配線板の
製造上においては、それらの要求を実現する複数枚の内
層材を加熱・加圧する積層工程は非常に重要な工程とな
っている。
【0003】以下に従来の多層プリント配線板における
内層材、プリプレグと銅はくを用いた積層方法について
説明する。
【0004】図2は従来の多層プリント配線板の積層方
法を示すものである。図2において1は銅はく、2はプ
リプレグ、3は内層材で、この内層材3は、導体パター
ン3aを絶縁基板3bの両面に形成することにより構成
されている。4は空洞(以下、積層ボイドと称す)、5
は内部に導体パターンを有する多層銅張積層板である。
【0005】以上のように構成された多層プリント配線
板の積層方法について、以下説明する。
【0006】まず、図2(a)に示すように、銅張積層
板の銅表面にスクリーン印刷法や写真法などの手段を用
いてエッチングレジストを形成し、塩化第2銅や塩化第
2鉄の溶液によりエッチングを施した後、エッチングレ
ジストを剥離し、内層用の導体パターン3aを形成し、
内層材3を得る。
【0007】次に、図2(b)に示すように、内層用の
絶縁基板3b上に形成された内層用の導体パターン3a
の表面を酸化処理した内層材3と、ガラス布にエポキシ
樹脂などを含浸させ、樹脂を半硬化状態にしたプリプレ
グ2と、最外層の導体パターンを形成するための銅はく
1を重ね合わせ、熱プレス機にステンレス板などで挟ん
でセットし、加熱・加圧して、内層材3とプリプレグ2
と銅はく1を溶融、冷却、固化させ、図2(c)に示す
ように内部に導体パターン3aを有する多層銅張積層板
5を得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の方法では、加熱・加圧時にプリプレグ2から軟化・
溶融した樹脂が、内層材3の導体パターン3a間に十分
に流動せず、冷却、固化後の多層銅張積層板5内部の内
層用の導体パターン3aの間に積層ボイド4が生じる危
険性を有している。この多層銅張積層板5内部の積層ボ
イド4は、多層プリント配線板の各層間の誘電率に影響
を及ぼし、電気的性能に著しく影響を及ぼすことにな
り、プリプレグ2と内層材の導体パターン3aとの間の
接着力の低下を招き、多層プリント配線板の積層後、工
程での加熱や電子機器製造工程における電子部品の実装
はんだ付け時の急激な加熱などにより絶縁層の層間剥離
を発生させるだけでなく、電子機器動作時の電圧や使用
環境によっては、内層用の導体パターン3aを構成する
銅はく1の銅がイオン化し、ガラス布を構成するガラス
繊維と樹脂の界面を銅イオンが移動し、内層用の導体パ
ターン3a間の絶縁劣化を誘発し、ついには導体パター
ン間をショートに至らしめる銅移行(マイグレーショ
ン)を助長する要因ともなる。
【0009】これらの防止のため、内層材3の導体パタ
ーン3aの疎密にあわせて、樹脂含有量の異なるプリプ
レグを使い分けたり、部分的に樹脂含有量の異なるプリ
プレグを用いたりする必要があるが、多層プリント配線
板の製造において、実施上非常に困難で、生産性を著し
く低下させたり、プリプレグの保管・管理を煩雑なもの
としている。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、積層ボイドの発生の防止、絶縁層厚さ精度の向上お
よび銅移行の防止を実現する多層プリント配線板の製造
方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の多層プリント配線板の製造方法は、導体パタ
ーンを有する絶縁基板とプリプレグ、銅はくとを重ね合
わせ、加熱・加圧して積層する際に、熱供給する熱板の
中央部分より外側部分へと温度勾配を持たせて、加熱・
加圧して積層する構成を有している。
【0012】
【作用】この構成によって、内層用の導体パターンを形
成した絶縁基板とプリプレグ、銅はくとを重ね合わせ、
加熱・加圧して積層する際に、プリプレグは中央部分よ
り含浸された樹脂が軟化・溶融をはじめ、順次外側に溶
融部分が広がることになる。これにより内層用の導体パ
ターン間では積層ボイドは樹脂の中央部分から外側への
流動に伴い、同時に流動し最外周部分で積層板より脱離
する。また中央部分より順次外側に樹脂流動が起こるた
め導体パターン間には均一な量の樹脂を供給することが
可能となり、多層プリント配線板の絶縁層部分をより均
一、かつ平坦にすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明のー実施例における
多層プリント配線板の製造過程を示すものである。図1
において、11は銅はく、12はプリプレグ、13は内
層材で、この内層材13はは内層用の導体パターン13
aを内層用の絶縁基板13bの両面に形成することによ
り構成されている。14は積層後の多層銅張積層板であ
る。
【0014】以上のように構成された多層プリント配線
板の積層方法について説明する。まず、ガラス布基材エ
ポキシ樹脂積層板を絶縁基板とする銅張積層板の銅表面
にスクリーン印刷法や写真法などの従来の方法を用いて
エッチングレジストを形成し、塩化第2銅や塩化第2鉄
の溶液によりエッチングを施した後、エッチングレジス
トを剥離し、内層用の絶縁基板13b上に内層用の導体
パターン13aを形成する。
【0015】次に、図1(a)に示すように、形成され
た内層用の導体パターン13aの表面を酸化処理し、そ
の後、図1(b)に示すように、内層材13と、ガラス
布にエポキシ樹脂を含浸させ、樹脂部分を半硬化状態に
したプリプレグ12と、外層の導体パターンを形成する
ための銅はく11を重ね合わせる。
【0016】次に、熱プレス機にステンレス板などで挟
んでセットし、加熱・加圧する際に、図1(c)に示す
ように、熱を供給する熱板の温度分布を中央部から外側
の向かって勾配をもたせ、順次昇温させていき、中央部
分の温度が150〜170℃、外側部分の温度が110
〜130℃に達した時点で外側部分の熱供給を増加させ
積層部分、すなわち中央部分と外側部分が150〜17
0℃と同一温度になりしだい所定の時間保持し、内層材
13とプリプレグ12と銅はく11を溶融、冷却、固化
して、図1(d)に示すように、内部に導体パターン1
3aを有する多層銅張積層板14を得る。
【0017】本実施例による多層プリント配線板、すな
わち多層銅張積層板と従来の多層銅張積層板の特性を比
較すると、従来方法ではプリント配線板面積(100×
100cm)当りの積層ボイドの発生個数は数個であった
が、本実施例では積層ボイドの発生は認められなかっ
た。また、銅移行の点においても10〜50VDC電圧
負荷状態での耐湿試験(温度80℃、相対湿度85%、
2000時間以上)で銅移行は全く発生しないという優
れた効果が得られた。
【0018】以上のように本実施例によれば、導体パタ
−ンを有する絶縁基板とプリプレグ、銅はくとを重ね合
わせ、加熱・加圧して積層する際に、温度勾配をもたせ
熱供給することにより、積層ボイドの発生や銅移行の危
険性をほぼ完全に抑制することができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明は、導体パタ−ンを
有する絶縁基板とプリプレグ、銅はくとを重ね合わせ、
加熱・加圧して積層する際に、温度勾配をもたせ熱供給
することにより、積層ボイドの発生を容易に防止でき、
同時に絶縁層厚さの精度の向上およびプリプレグを構成
するガラス繊維と内層用の導体パタ−ンとの絶縁距離を
保ち、銅移行や絶縁層間の接着力の低下を防止すること
ができる優れた多層プリント配線板を実現できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)、(d)は本発明のー実施例に
おける多層プリント配線板の積層過程を示す断面図 (c)は同実施例における多層プリント配線板の積層過
程での温度勾配を示す分布図
【図2】(a)、(b)、(c)は従来の多層プリント
配線板の積層過程を示す断面図
【符号の説明】
11 銅はく 12 プリプレグ 13 内層材 13a 導体パタ−ン 13b 絶縁基板 14 多層銅張積層板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体パターンを有する絶縁基板とプリプレ
    グ、銅はくとを重ね合わせ、加熱・加圧して積層する際
    に、熱供給する熱板の中央部分より外側部分へと温度勾
    配を持たせて加熱・加圧して積層することを特徴とする
    多層プリント配線板の製造方法。
JP3282588A 1991-10-29 1991-10-29 多層プリント配線板の製造方法 Pending JPH05121876A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995012966A1 (de) * 1993-11-03 1995-05-11 Robert Bürkle Gmbh & Co. Verfahren zum dimensionsgenauen laminieren von mehrlagenleiterplatten und vorrichtung hierzu
KR100885900B1 (ko) * 2007-08-24 2009-02-26 삼성전기주식회사 다층 인쇄회로기판 및 그 제조방법
JP2021062522A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 ニッコー・マテリアルズ株式会社 積層装置およびそれを用いた積層方法
CN114828460A (zh) * 2022-06-15 2022-07-29 长沙牧泰莱电路技术有限公司 一种厚铜印制电路板的填胶方法

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JP2021062522A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 ニッコー・マテリアルズ株式会社 積層装置およびそれを用いた積層方法
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